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平成 28 年度 インターンシップ推進事業 実施報告書 平成 29 3 鹿児島大学農学部 生物生産学科

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平成 28年度

インターンシップ推進事業

実施報告書

平成 29年 3月

鹿児島大学農学部

生物生産学科

目 次

ページ

Ⅰ はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

Ⅱ インターンシップ実施要領・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

1 インターンシップ実施日程

2 インターンシップ担当教員

3 インターンシップ受入機関等および参加学生

Ⅲ インターンシップ事前・事後講習会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5

1 インターンシップ事前講習会

2 インターンシップ事後講習会

3 インターンシップ事後講習会の感想

Ⅳ 実習内容及びレポート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10

1 実施内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10

2 レポート ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31

Ⅴ インターンシップ実習に関する学生へのアンケート調査結果 ・・・・・・・・・・・・・73

Ⅵ 総 括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・76

Ⅶ 参考資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・77

- 1 -

Ⅰ はじめに

インターンシップとは、学生が職業選択、適性の見極め、社会の仕組みの理解などを目

的として、自らの専攻や将来のキャリアに関連した団体や企業で一定期間行う就業体験制

度である。近年、文部科学省、経済産業省、厚生労働省をはじめとする公共団体、各経済

団体ならびに農業関係団体は、インターンシップを積極的に推進している。また、大学側

でもより実践的な講義・実習の一環として単位認定するところが増えており、インターン

シップの受入組織、体験者はともに年々増加している。

鹿児島大学農学部生物生産学科は、作物生産学、園芸生産学、病害虫制御学、家畜生産

学、農業経営経済学の5講座から構成され、以下の様な目標を掲げ、教育・研究を行ってい

る:①人間にとって有用な作物・家畜について、それらの生理・生態的特性の解明とそれ

に基づく新たな生産技術の開発、②豊富な遺伝資源を利用したバイオテクノロジーによる

品種改良、③生物生産に有用な環境づくり、④農業生産・流通過程の経営経済的分析を通

して、生産から販売に至る生物生産の全システムに関する総合的な教育・研究を行う。そ

れらを通して、食糧基地と位置づけられ、また生物資源の宝庫でもある南九州において、

農畜産業の発展に寄与するとともに、応用能力の高い人材を育成する。

生物生産学科では、このような農業に関連する技術者や指導者を養成するために、生産

から流通経済までを一体的に捉え、実験、実習、演習を重視したカリキュラムによる教育

を行ってきた。しかし、多様化・複雑化する社会において、大学での講義や実験の内容と

現場との関連性についての理解を深める機会は少ない。その点において、インターンシッ

プでは、学んだ理論などを実体験することによって、勉学の意義を自ら問い直すことがで

きる。また、社会や企業の実情を知り、仕事や職業に対する興味・関心を高め、さらに自

己の職業適性や将来設計について考える契機となるであろう。

生物生産学科では、学生実習特別経費「インターンシップ推進経費」の助成を受け、過去

14年間にわたりインターンシップ推進のための事業を展開してきた。また、平成15年度か

らは、インターンシップを「アグリビジネス研修」(選択科目)として単位認定することによ

り、更なる推進に取り組んでいる。今年度も「インターンシップ推進経費」の助成を受け

ることができたので、その概要を報告する。また、昨年度からは新たに農学部に設置され

た国際食料資源学特別コースの香港インターンシップの概要についても併せて報告してい

る。さらに、「アグリビジネス研修」に履修登録した他学科の学生の報告も掲載する。

- 2 -

Ⅱ インターンシップ実施要領

1.インターンシップ実施日程

4月 実施計画連絡・受入機関内諾

4~5月 参加者募集

5~6月 参加者・受入機関の調整(1次マッチング)

6月 参加者・受入機関の調整(2次マッチング)

6~7月 参加者・受入機関の調整(3次マッチング)

6~7月 実施計画作成(日程調整,実習内容)

7月13日 事前講習会

8~9月 実 習

10~11月 レポート提出

11月16日 事後講習会・アンケート提出

1~3月 報告書作成~印刷

2.インターンシップ担当教員

平成28年度生物生産学科担当教員(◎責任者,○副責任者)

作物生産学講座 一谷 勝之

園芸生産学講座 吉田 理一郎

病害虫制御学講座 坂巻 祥孝

家畜生産学講座 ○下桐 猛(学科副教務)

農業経営経済学講座 ◎豊 智行(学科正教務)

3

3.インターンシップ受入機関および参加学生

コース 学生氏名 受入機関名 開始 終了 日数

植物生産学

西 修平 JA鹿児島県連 9月 12日 9月 14日 3

増田 健汰 有限会社コセンファーム 9月 12日 9月 16日 5

小畑 舞 株式会社コルテーヌ 8月 20日 8月 25日 6

田代 桃子 鹿児島県農業開発総合センター園芸作物部 9月 26日 9月 30日 5

福島 直紀 鹿児島県農業開発総合センター大隅支場 9月 12日 9月 14日 3

伊丹 春衣 錦江町地域づくりインターン 8月 18日 8月 29日 12

大園 賢志郎 JA鹿児島県連 9月 12日 9月 14日 3

湯田 健太 鹿児島県フラワーセンター 8月 22日 8月 26日 5

家畜生産学

有馬 航輝 ノーザンファーム 8月 18日 8月 25日 8

石橋 茉実 乾牧場 9月 5日 9月 8日 4

井上 一樹 鹿児島市平川動物公園 9月 15日 9月 17日 3

大脇 奈菜 NPO法人ホーストラスト 9月 5日 9月 9日 5

亀澤 樹 鹿児島県農業開発総合センター畜産試験場 9月 13日 9月 16日 4

狩宿 友稀 鹿児島県農業開発総合センター畜産試験場 9月 13日 9月 16日 4

喜舎場 芽生 大分県農林水産研究指導センター畜産部 9月 28日 9 月 30日 3

佐藤 光樹 農業生産法人(有)えこふぁーむ 8月 23日 8月 25日 3

諏訪 寛太 鹿児島市平川動物公園 9月 26日 9月 28日 3

柴田 果歩 JA鹿児島県連 9月 12日 9月 14日 3

高橋 良子 鹿児島県肉用牛改良研究所 8月 23日 8月 25日 3

田端 美応 鹿児島市平川動物公園 9月 26日 9月 28日 3

中甑 諒太 鹿児島市平川動物公園 9月 15日 9月 17日 3

中村 宏太郎 乾牧場 9月 5日 9月 8日 4

中村 南美子 大分県農林水産研究指導センター畜産部 9月 28日 9月 30日 3

引地 千晶 鹿児島市平川動物公園 9月 15日 9月 17日 3

福崎 千紘 鹿児島県肉用牛改良研究所 8月 23日 8月 25日 3

牧野 昂平 宮崎県高千穂町 9月 3日 9月 10日 8

増利 茉弓 鹿児島県農業開発総合センター畜産試験場 9月 13日 9月 16日 4

増利 茉弓 株式会社カミチクホールディングス 9月 20日 9月 23日 4

松永 裕介 佐賀県畜産試験場 9月 5日 9月 7日 3

宮ヶ迫 理子 鹿児島県農業開発総合センター畜産試験場 9月 13日 9月 16日 4

山田 純平 長崎県農林技術開発センター畜産研究部門 8月 15日 8月 19日 5

鷲津 愛 株式会社カミチクホールディングス 8月 22日 8月 24日 3

渡邉 みあ 鹿児島市平川動物公園 9月 15日 9月 17日 3

4

国際食料

資源特別

小西 彩未 日健日本食品(香港) 8月 22日 8月 26日 5

津曲 佑典 MRT(香港)株式会社 8月 22日 8月 26日 5

福田 和俊 MRT(香港)株式会社 8月 22日 8月 26日 5

環境システ

ム学 財津 燎 JA鹿児島県連 9月 12日 9月 14日 3

- 5 -

Ⅲ インターンシップ事前・事後講習会

1.インターンシップ事前講習

(1)日 時:平成 28年 7月 13日(水)15:30~17:00

(2)場 所:農学部共通教育棟 101講義室

(3)講 師

ハローワークかごしま 学卒ジョブサポーター 西山元子氏

(4)出席者:学生 43人、担当教員 2人

(5)講習会のテーマおよび内容

テーマ 「インターンシップ事前講座~この夏、どう成長する」

内 容

まず、インターンシップの意義やそこで学生ができることを説明され、そして、社会人

基礎力とは何か、身につけておいてほしい能力水準に企業と学生で大きな意識のギャップ

があることが示された。これらよりインターンシップにどのように取り組むべきか指針を

与えていただいた。いくつかのマナーについては実演をさせながら指導していただいた。

あらゆる場面でのマナーについてまとめられた貴重な資料が配布された。

事前講習会の様子

- 6 -

2.インターンシップ事後講習会

(1) 日 時:平成 28年 11月 16日(水)13:00~17:00

(2) 場 所:農学部共通教育棟 201講義室・204講義室

(3) 講 師

大学生活協同組合九州事業連合 専務理事 小林陸生氏

鹿児島大学生活協同組合 店舗経営リーダー 新田ちづる氏

(4) 出席者:学生 35人、担当教員 2人

(5) 講習会のテーマおよび内容

テーマ 「コミュニケーションや自己分析・自己アピール力を身につける体験」

内 容

インターンシップの重要性や新旧就活スケジュールについて説明された。また、エント

リーシートの書き方の手法やその内容が一緒に働きたいと思ってもらえるかどうかが重要

であることをご教示いただいた。学生同士の対話や“夢”実現シートの作成により自身の

価値観に気づく演習をしていただいた。さらに模擬合同企業説明会が実施され、学生が企

業担当者と就活生の両方の役を実演した。

事後講習会の様子

- 7 -

3.事後講習会の感想

座学だけで済むかと思ったら、他人に自分の思いを説明したりチームで調べて発表な

ど、自分の苦手なことばかりで正直きつかった。どうにかして改善できないものかと

強く思った。

対人での対話、自分の話から相手がフィードバックを行う点では、自分が言ったこと

が相手にどのように受け取られているかを知る良い機会となった。模擬面接もとても

緊張した。訓練したい。

とても勉強になることばかりでした。とてもよかったです。

就活や企業説明会がどのようなものか少しわかった気がした。

就職活動に役立つことがちりばめられていたので、とてもためになりました。短時間

で人に伝えるには結論から述べて、理由、事例をしてまとめるという流れを今後意識

することができました。

実際に面接練習などをしてまだまだ自己PRや長所・短所をしっかりと言えていなか

ったので、言えるようにしていきたい。

久しぶりに面接をしてみてあまり言葉が出てこなくなっていました。なので、就活に

向けてしっかりと準備しておきたいです。

面接の練習や企業セミナーを自分たちで企画して発表、またセミナーへの質問をする

といったこれから経験しなければならないことを模擬ではあるが経験できたので貴重

な体験となった。またたくさんの人たちの今思っていることや考え方に触れることが

できて新鮮だった。

本当に貴重な体験をさせていただいて本当に感謝しています。自分は公務員志望なの

で、関係ないと思っていましたが、すごく身になりました。今後頑張りたいと思いま

した。ありがとうございました。

普段考えなかったことやみんなの考えを知れて良い体験になりました。

人とコミュニケーションすることが多く、私にとっては苦痛でした。ですが、社会に

出るためには頑張らなくてはならないので改善できるようにしていきたいと思います。

インターンの発表と思っていたので面接の練習をするとは思いませんでした。ただこ

のような機会があるだけで就活への不安が少し消えたと思ったのでありがたかったで

す。

かたくなることなく楽しみながら、就活のことに関して学ぶことができてとてもよか

った。

本当に就活に大切なことをしっかり学ぶことができたと思います。自己PRの方法や

意見のまとめ方など具体的に学ぶことができて良かったです。

自分の話すことの苦手さをあらためて感じました。話すことをあらかじめ用意してお

くのも大事ですが、言葉をぱっと出せるようになりたいと思いました。とても貴重な

- 8 -

体験でした。

グループワークや面接など就活に向けて初めてしたことばかりで相手が友達であって

もとても緊張した。自己PRや大学で頑張ってきたことなどいきなり聞かれてもうま

く答えられなかったため、前もって準備することが大事だなと思った。

自分にとってとてもプラスになった。

インターンシップを通じて、自分にどのようなところが足りないか、自分の目指して

いる業界や職種とのGAPを知ることができました。そして、今回の事後講習会でそ

のGAPをつめるためのアプローチの仕方を具体的に学ぶことができました。たくさ

んの自分の足りない部分があるので、それを選考時期までに少しでも補って自分をよ

り高めていこうと思いました。また、働くということに関して今一度考え直す機会と

なりました。働いて、自身がどうなりたいのか、その会社をどのようにしたいのか、

その業界や職種をどのようにしていきたいのか、その仕事を通して顧客にどのような

影響を与えたいのか深く考える必要があるとわかりました。

普段することのない練習をして今後の役に立つと思った。

本日の事後講習会ではESの大変さや企業とどう対応するかなど普段聞くことのでき

ない話をたくさん聞くことができてとてもよかったです。また、都市のように早め早

めに動くことのできるようにしていきたいと考えています。

2人あるいは3人組で話をしたときに自分のことを話すのはある程度固めっているた

め話しやすかったけど、人の話を聞いて即座に自分の意見を言うのは難しいと感じた。

就職活動の面接の練習など経験することができ、とても学ぶことが多い時間を過ごす

ことができたと思います。

1対1でのコミュニケーションや模擬面接など本番に向けたとても良い経験を積むこ

とができたと思います。参加して良かったと思いました。

1年生で参加するのはとても恐縮だったが1年のうちからキャリアを意識するのにと

てもいい体験だった。

今回のグループディスカッションや面接などをし、現在の自分の状態を再確認するこ

とができ、とてもよい経験になりました。

とくに集団面接の経験をできて良かった。

まだ先の事と考えていたことがもうすぐそこの身近に感じた。自分の夢があいまいだ

ったけど「私の夢」のプリントからヒントが得られた気がした。

学校の講義だけでは勉強できない実践的な知識、姿勢というのは学ぶのは非常に難し

い。このような講習会があることは非常にありがたい。

自分が思っているより話すことが苦手であることが分かった。

有意義な時間を過ごせた。

ずっと座学とかつまらないと思っていましたが、実際はとても中身が濃くてためにな

りました。面接練習が知り合いでもとても緊張しました。人事の人だともっと緊張す

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ると思うともっと練習しようと思いました。

本日の事後講習では、企業セミナーや集団面接等の模擬体験ができ、とてもよい経験

ができました。本番ではないのに緊張もしたので事前に練習、準備しておくことの大

切さを学びました。

自分の思いを言葉で表現して伝える難しさと自分の本当の気持ちを表に出してみるこ

との大切さを改めて感じました。自分の頭の中で気持ちを整理し、それを文章にして

書いてみても量としては少ないと思い、自分の伝えたいことはたくさんあるはずなの

に、それがいざとなると言葉が浮かばなかったり、忘れてしまったりして自分の思う

ようにできないのが1番やりきれない気持ちになりました。丁寧な言葉でかつ分かり

やすく思いを表現することは普段できているようでできていないんだなと実感しまし

た。

事後講習会というと一見かたい感じの内容なのかなと思いましたが、とても楽しく、

面接のイメージが少しずつ湧いてきました。夢実現シート、とってもいいなと思いま

した。書いていくととっても面白かったです。面接練習はとても緊張して、言葉に何

度もつまずいてしまいました。これから練習していくことでしっかりと話せるように

なるといいなと思いました。

- 10 -

Ⅳ 実習内容及びレポート

1. 実施内容

鹿児島県農業協同組合連合会

業務内容 講義、視察、見学

実習生 西修平

実習期間 9月12日~9月14日

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 受入ガイダンス、事業概要案内、会館案内

午後 飼料養鶏事業部の概要理解

2日目 午前 鹿児島中央家畜市場子牛せり市視察、肥育農場視察

午後 肉用牛事業の仕組みについて講義

3日目 午前 知覧子豚供給センター、JA食肉かごしま南薩工場視察、たわわタウン見学

午後 養豚事業概要説明

有限会社 コセンファーム

実習内容 耕種部門・養鶏部門

実習生 増田健汰

実習期間 9月 12日~16日(5日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 移動(鹿児島市→出水)・出水の見物

午後 タカナの定植

2日目 午前 タカナの定植

午後 タカナの定植

3日目 午前 集卵(養鶏)

午後 集卵(養鶏)

4日目 午前 タカナの定植・機械運転

午後 タカナの定植

5日目 午前 タカナの定植・機械運転

午後 会社説明・移動(鹿児島市→出水)

- 11 -

鹿児島県農業開発総合センター園芸作物部野菜研究室

業務内容 管理作業 圃場・研究施設視察

実習生 田代 桃子

実習期間 9月 26日~9月 30日(5日間)

日程 実習内容

1日目 午前 苺の高設栽培における定植

午後 サツマイモの収穫調整、トマトの接ぎ木

2日目 午前 トマトの接ぎ木鉢上げ

午後 エンドウ豆の播種

3日目 午前 ソラマメの摘心

午後 スナップエンドウの誘引(ネット張り)、敷地内圃場視察

4日目 午前 里芋の収穫調整

午後 成績発表会への参加

5日目 午前 ピーマン定植

午後 スナップエンドウの台風対策

株式会社コルテーヌ

業務内容 接客

実習生 小畑 舞

実習期間 8月 20~25日(5日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 open作業、オリエンテーション、接客

2日目 open作業、資材作り、接客

3日目 open作業、資材作り、接客

4日目 接客、棚卸、閉め作業

5日目 接客、棚卸、閉め作業、コンクルージョン

- 12 -

鹿児島県農業開発総合センター 大隅支場

業務内容 園芸作物および農業機械に関する試験研究の概要

実習生 福島直紀

実習期間 9月 12日~9月 14日(3日間)

実習プログラム

日程 実 習 内 容

1日目 午前 施設説明

午後 農業機械の説明および試験研究の説明

2日目 午前 露地野菜見学および試験研究の説明

午後 サツマイモ収穫 試験研究の説明

3日目 午前 キャベツの定植

午後 畑作物の育種選抜の説明

- 13 -

錦江町 地域づくりインターン

内容 NPOの活動への参加、錦江町での職業、農業体験

実習生 伊丹春衣

実習期間 8月 18日~8月 29日(12日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 [観光 ]佐多岬

午後 花瀬川、神川大滝

2日目 [宿利原小学校サマーキャンプ①]

米の脱穀体験、ミョウバン作り

3日目 午前

[宿利原小学校サマーキャンプ②]

校区一周

午後 星座の傘作り、BBQ、天体観測

4日目 [宿利原小学校サマーキャンプ③]

空き瓶回収、地域の方との交流会

5日目

午前 [そらまめ農家]

ピーマンとトマトの収穫、包装、品出し

午後 [観光]

鹿屋航空基地

6日目 午前

[クラシックぶどう園]

弁当づくり、弁当配達

午後 調理場のお手伝い

7日目 午前

[農産加工グループ:うんめもんの会]

お弁当、けせん団子作り

午後 たきこみ作り

8日目 報告会準備

9日目 [トレッキング]天狗岩

10日目 [炭焼工房とうじんばら]炭焼き体験、出荷準備

11日目 報告会準備

12日目 午前 寺子屋(学習会)

午後 報告会

- 14 -

JA鹿児島県連 畜産技術職

業務内容 講義、視察、見学

実習生 大園賢志郎

実習期間 9月 12日~9月 14日(3日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 受入ガイダンス、県連事業概要案内、会館見学

午後 職員と昼食、飼料養鶏事業部の概要理解

2日目 午前

鹿児島中央家畜市場子牛のせり市視察、肥育農場視察(東市来畜産実験牧

場)

午後 肉用牛事業の仕組みについて(講義)

3日目 午前 知覧子豚供給センター、JA食肉かごしま南薩工場施設見学

午後 たわわたうんにて商品の視察、養豚事業の仕組みいついて(講義)

鹿児島県 フラワーセンター

実習内容 キク・ユリの管理・出荷作業

実習者 湯田健太

実習期間 8月 22日~8月 26 日(5日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 圃場説明

午後 キクの収穫調整

2日目 午前 キクの規格重量選定

午後 スプレーギク研修会

3日目 午前 キクの穂調整

午後 芽かき作業

4日目 午前 キクの収穫調整

午後 テッポウユリの鱗片培養

5日目 午前 キクの収穫調整

午後 球根のサイズ分け

- 15 -

ノーザンファーム

業務内容 競走馬の生産・育成・販売

実習生 有馬 航輝

実習期間 8月 18日〜8月 25日(8日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目

午前 厩舎作業(寝藁上げ・飼い桶洗い)

一歳馬騎乗馴致。昼飼い給餌

午後 厩舎作業(馬の手入れ。タオル類の洗濯。飼料の補給等)

夕飼い給餌

2日目 午前 1日目と同様

午後 1日目と同様

3日目 午前 〃

午後 〃

4日目 午前 〃

午後 〃

5日目 午前 〃

午後 〃

6日目 午前 〃

午後 〃

7日目 午前 〃

午後 〃

8日目 午前 〃

午後 〃

- 16 -

北海道 乾牧場

実務内容 山羊・育成牛の飼育管理

実習生 石橋茉実

実習期間 9月 5日〜9月 8日(4日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午後 育成牛・山羊の餌やり、山羊の搾乳

2日目

午前 山羊の餌やり、削蹄

午後 餌の補充

山羊の搾乳、餌やり

3日目

午前 山羊の搾乳、餌やり、山羊乳製造

午後 山羊の搾乳、餌やり

餌の補充補充

4日目 午前 搾乳、餌やり、削蹄

午後 餌の補充、ジャガイモ収穫

鹿児島市 平川動物公園

業務内容 動物飼育舎の掃除、給仕、餌作り

実習生 井上一樹

実習期間 9月 15日~9月 17日

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 カワウソ、ペンギン、ワタボウシパンシェ、インド象の給仕

飼育舎の掃除

午後 カンガルーの給仕、鳥類の掃除、飼育舎の掃除

2日目 午前 鹿、バク、カピパラの給仕、飼育舎の掃除

午後 飼育舎の掃除、台風対策のための伐採手伝い

3日目 午前 サイ、シマウマ、ラクダの給仕、飼育舎の掃除

午後 飼育舎の掃除、餌やり体験の手伝い

- 17 -

NPO法人ホーストラスト

業務内容 主に馬の飼養管理

実習生 大脇 奈菜

実習期間 2016/9/5~2016/9/9

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 朝礼、馬の飼い付け・健康チェック・手入れ、飼い桶洗い

午後 飼料配合、飼い付け、飼い桶洗い

2日目 午前 朝礼、馬の飼い付け・健康チェック・手入れ、飼い桶洗い

午後 飼料配合、飼い付け、飼い桶洗い

3日目 午前 朝礼、馬の飼い付け・健康チェック・手入れ、飼い桶洗い

午後 馬移動、飼料配合、飼い付け、飼い桶洗い

4日目 午前 朝礼、馬の飼い付け・健康チェック・手入れ、飼い桶洗い

午後 放牧地の草刈り、飼い付け、飼い桶洗い

5日目 午前 朝礼、馬の飼い付け・健康チェック・手入れ、飼い桶洗い

午後 トレッキング、飼い付け、飼い桶洗い

鹿児島県農業開発総合センター 畜産試験場

業務内容 主に肉用牛、乳用牛の飼養管理について

実習生 亀澤 樹

実習期間 平成 28年 9月 13日(火)~9月 16日(金)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 宿泊準備

午後 畜試の業務内容説明、肉用牛の飼養管理など

2日目 午前 肉用牛の飼養管理、体側など

午後 さつま地鶏の研究について、かごしま黒豚の研究について

3日目 午前 乳用牛の飼養管理など

午後 飼料の生育調査など

4日目 午前 乳用牛の飼養管理など

午後 日誌・レポートなどの記帳、退去

- 18 -

鹿児島県農業開発総合センター 畜産試験場

業務内容 主に肉用牛の飼育管理

実習生 狩宿友稀

実習期間 9月 13~9月 16(4日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 宿泊準備

午後 畜試の業務内容説明、肉用牛の飼養管理など

2日目 午前 肉用牛の飼養管理、体側など

午後 さつま地鶏の研究について、かごしま黒豚の研究について

3日目 午前 乳用牛の飼養管理など

午後 飼料の生育調査など

4日目 午前 乳用牛の飼養管理など

午後 日誌・レポートなどの記帳、退去

大分県農林水産研究指導センター畜産部

業務内容 肉用牛・種雄牛肥育管理、凍結精液製造

実習生 喜舎場 芽生

実習期間 9月 28日~9月 30日(3日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午後 研究概要、飼養管理

2日目 午前 飼養管理、精液採取

午後 飼料関連試験概要、飼養管理

3日目 午前 飼養管理

午後 凍結精液製造

- 19 -

農業生産法人(有)えこふぁーむ

業務内容 森林での放牧養豚

実習生 佐藤 光樹

実習期間 8月 23日~8月 25日(3日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午後 会社の説明

2日目 午前 屠畜場への出荷、豚舎での視察・作業

午後 放牧豚の世話、放牧場での作業、エンドウマメ畑の雑草刈り

3日目 午前 放牧豚の世話、放牧場での作

鹿児島市 平川動物園

業務内容 餌やり、動物舎の掃除等の管理作業

実習生 諏訪寛太

実習期間 9月 26日~9月 28日

日程 実習内容

1日目

午前 マントヒヒ・バーバリーシープの餌やり、オリ掃除

インドゾウのトレーニング・餌やり

午後

カンガルーの餌やり・オリ掃除、堆肥を堆肥場へ

ペンギンの餌やりイベント見学

インドゾウの寝舎・遊技場の掃除

2日目

午前 ワオキツネザル・フラミンゴの餌やり

鹿の餌やりとオリ掃除

午後 フラミンゴの餌やりとプール掃除

キンカジュウ・テンの餌やりとオリ掃除

3日目 午前 キリンの観察、かばの餌やり、オリ・プール掃除

午後 キリン・カバ・ダチョウの餌やり

- 20 -

JA鹿児島経済連

業務内容

実習生 柴田果歩

実習期間 9月 12日~9月 14日

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 ガイダンス

午後 飼料養鶏事業部の概要理解

2日目 午前 子牛のせり視察、肥育農場視察

午後 肉用牛課の事業の仕組み理解

3日目 午前 子豚供給センター外観見学、屠畜場見学

午後 養豚事業の仕組み理解、3日間の振り返り

鹿児島県 肉用牛改良研究所 新技術開発研究室

業務内容 主に顕微鏡操作

実習生 高橋良子

実習期間 8月 23日~8月 25日(3日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 精液採取見学、卵子吸引採取、IVF操作

午後 IVF操作

2日目 午前 卵子吸引採取、IVF操作、施設見学、採卵見学

午後 妊娠鑑定(エコー)、IVF操作、受精卵移植見学

3日目 午前 子牛セリ見学、IVF操作

- 21 -

鹿児島市 平川動物公園

業務内容 動物舎の掃除、給餌、餌作り等の管理作業

実習生 田端 美応

実習期間 9月 26日~9月 28日(3日間)

実習プログラム

日程 業務内容

1日目

午前 ヤギ・ヒツジ舎の掃除

ふれあいランドの接客・掃除・餌の仕込み

午後

ふれあいランドの接客

ヤギ・ヒツジ・ウマ等の排泄物の処理

ヤギ・ヒツジ舎の掃除

2日目

午前 フライングケージの池の掃除・給餌

ツル舎の掃除・雑草刈り

午後

フライングケージとツル舎の排泄物の処理

フライングケージの餌の仕込み・給餌

フライングケージの看板修理・雑草刈り

鳥の数チェック・鍵の見回り

3日目

午前 レッサーパンダ・サル・ツル舎の掃除

午後

羊毛教室の見学

レッサーパンダ・サル舎の掃除

レッサーパンダの餌やり・各舎の鍵の見回り

公益財団法人 鹿児島市公園公社 鹿児島市平川動物公園

業務内容

実習生 中甑諒太

実習期間 9月 15日~9月 17日(3日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 猛禽類の飼養管理、餌づくり

午後 ミーティング、ワニガメの解剖

2日目 午前 千葉県の動物園から来たチンパンジーの搬入、玉里団地にて出張講演会

午後 ミーティング、キリンの行動観察

3日目 午前 カワウソ、リス等の小動物とゾウの飼養管理

午後 エサやり体験のお手伝い、動物の獣舎への収容

- 22 -

北海道 乾牧場

業務内容

実習生 中村宏太郎

実習期間 9月 5日~9月 8日(4日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前

ヤギの飼養管理、搾乳 午後

2日目 午前

ヤギの飼養管理、搾乳 午後

3日目 午前

ヤギの飼養管理、搾乳、ミルクのパック詰め 午後

4日目 午前

ヤギの飼養管理、搾乳、削蹄 午後

大分県農林水産研究指導センター 畜産部

業務内容 肉用牛・種雄牛肥育管理、凍結精液製造

実習生 中村南美子

実習期間 9月 28〜9月 30(3日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午後 研究概要、飼養管理

2日目 午前 飼養管理、精液採取

午後 飼料関連試験概要、飼養管理

3日目 午前 飼養管理

午後 凍結精液製造

- 23 -

鹿児島市平川動物公園

業務内容 動物飼育員、教育普及係の業務体験

実習生 引地 千晶

実習期間 9月 15日~9月 17日(3日間)

実習プログラム

日程 業務内容

1日目 午前 教育普及係(出張講義、イベント看板作)

午後 キリンの行動観察

2日目 午前 シロサイ、ヒトコブラクダ、シマウマ等の飼育

午後 〃

3日目 午前 ワオキツネザル、フラミンゴ、ナマケモノ等の飼育

午後 〃

鹿児島県肉用牛改良研究所

業務内容 新技術開発室での見学及び実習

実習生 福崎千紘

実習期間 8月 23日~8月 25日(3日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 挨拶、ウシの精液採取、採卵、直腸検査

午後 IVF

2日目 午前 種雄牛の見学、エコー、受精卵移植、施設見学

午後 IVF

3日目 午前 競り市場の見学、IVF

- 24 -

実習先 宮崎県高千穂町役場

業務内容 高千穂町地域農業体験

実習生 牧野昂平

実習期間 9月 3日〜10日(8日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 なし

午後 インターン開始、顔合わせ

2日目 午前 牛の飼養管理

午後 トウモロコシ収穫、大豆圃場管理

3日目 午前 牛の飼養管理、牛の洗体

午後 圃場管理

4日目 午前 牛の飼養管理

午後 ラナンキュラスの球根植え

5日目 午前 牛の飼養管理、圃場管理

午後 削蹄見学

6日目 午前 牛の飼養管理

午後 インターン振り返り

7日目 午前 栗拾い

午後 栗拾い、栗剥き

8日目 午前 インターン終了

午後 なし

- 25 -

鹿児島県農業開発総合センター 畜産試験場

業務内容 主に乳用牛、肉用牛の飼養管理

実習生 増利茉弓

実習期間 平成 28年 9月 13日~9月 16日(4日間)

実習プログラム

日程 業務内容

1日目 午前 施設・業務内容の説明

午後 肉用牛の飼養管理等

2日目 午前 肉用牛の飼養管理、体側等

午後 さつま地鶏、かごしま黒豚の研究

3日目 午前 乳用牛の飼養管理等

午後 飼料の生育調査、調製

4日目 午前 乳用牛の飼養管理等

午後 日誌・レポート等の記帳

錦江ファーム大口育成牧場、伊佐牧場

業務内容 肉用牛・乳用牛の飼養管理

実習生 増利茉弓

実習期間 平成 28年 9月 20日~9月 23日(4日間)

実習プログラム

日程 業務内容

1日目 午後 会社・農場説明、哺育舎にて人工哺乳

2日目 午前 哺育牛の飼養管理

午後 哺育牛の飼養管理

3日目 午前 繁殖牛の飼養管理

午後 鉄柵補強

4日目 午前 乳用牛の飼養管理

- 26 -

佐賀県畜産試験場

業務内容 主に肉用牛の飼育管理

実習生 松永裕介

実習期間 9月 5日~9月 7日

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 自己紹介 試験場の案内

午後 採血 豚肉をケルダール法で測定

2日目 午前 採血 血中ビタミンⅮ測定試験のお手伝い

午後 午前の続き 人工授精の見学

3日目 午前 飼養管理のお手伝い オーガ係数の測定

午後 種雄牛管理施設の見学

研修先:鹿児島県農業開発総合センター 畜産試験場

業務内容:主に牛の飼養管理

実習生:宮ヶ迫 理子

実習期間:平成 28年 9月 13日(火)~平成 28年 9月 16日(金)

実習プログラム

日程 内容

1日目 午前 移動、宿泊所の清掃

午後 肉用牛飼養管理、直腸検査

2日目 午前 肉用牛飼養管理

午後 肉用牛飼養管理、黒豚・養鶏の説明

3日目 午前 乳用牛飼養管理

午後 飼料用作物農地

4日目 午前 乳用牛飼養管理

午後 乳用牛飼養管理

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長崎県 農林技術開発センター 畜産研究部門

業務内容 各研究部門の飼養管理

実習生 山田純平

実習期間 8月 15日~8月 19日(5日間)

実習プログラム

日程 業務内容

1日目 午前 施設の概要説明・品選トウモロコシの収量調査

午後 品選トウモロコシの収量調査

2日目 午前 肉用牛の研究・作業概要説明

午後 肉用牛の体表インピーダンス測定

3日目 午前 乳用牛の飼養管理

午後 乳用牛の飼養管理、除角、採血

4日目 午前 豚の試験概要説明、飼養管理、出荷対応

午後 豚の飼養管理、精液採取

5日目 午前 鶏の概論、試験研究概要説明

午後 鶏の飼養管理、人工授精

株式会社 カミチクホールディングス 錦江ファーム 金峰農場

業務内容 肉用牛の繁殖、育成、肥育管理

実習生 鷲津 愛

実習期間 平成 28年 8月 22日~24日(3日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目(肥育) 午前 オリエンテーション、給餌、牛房移動

午後 牛房移動、給餌、飼養管理

2日目(肥育) 午前 朝礼、給餌、牛舎整備、薬品の投与

午後 除角、給餌、飼養管理

3日目(繁殖) 午前 朝礼、給餌(子牛、育成牛)、採卵

午後 飼養管理、給餌(子牛、育成牛)

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鹿児島市 平川動物公園

業務内容 掃除、給餌、広報活動

実習生 渡邉みあ

実習期間 9月 15日~9月 17日(3日間)

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 獣医師の方と巡回、動物病院内掃除、餌作り、給仕

午後 動物病院内の動物の診察見学、ワニガメの解剖観察

2日目

午前 インドゾウのトレーニング見学、ゾウ舎・プレーリードッグ

舎の掃除給仕、

午後 ミーアキャット・ビントロング・アライグマへの給仕、ビン

トロング舎内の整備

3日目 午前 どうぶつ学習館の掃除、イベントの手伝い

午後 動物を紹介するパネル作成

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日建日本食品(香港)

業務内容 納品・在庫確認、包装作業、書類整理、市場視察

実習生 小西 彩未

実習期間 8月 22日~8月 26日

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 納品チェック、パック詰め

午後 市場視察

2日目 午前 ラベル貼り

午後 市場視察

3日目 午前 箱詰め

午後 市場視察

4日目 午前 在庫確認

午後 市場視察

5日目 午前 在庫確認、書類整理

午後 市場視察

MRT(HK)株式会社

業務内容 営業、会議見学、工場の見学

実習生 津曲佑典 福田和俊

実習期間 8月 22日~8月 26日

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 ミタチ産業株式会社での会議

午後 宝永香港有限公司での会議

2日目 午前 移動

午後 日本電産三協電子(東莞)有限公司での会議

3日目 午前 移動

午後 中国の歯ブラシ工場の会議、見学

4日目 午前 移動

午後 中国の時計の会社での会議

5日目 午前 研修のまとめ

午後 香港の時計の会社での会議

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JA鹿児島県連インターンシップ 畜産技術職

業務内容 講義、現場体験、実習

実習生 財津 燎

実習期間 9月12日~9月14日

実習プログラム

日程 実習内容

1日目 午前 受入ガイダンス、県連事業概要案内、会館見学

午後 飼料養鶏事業部の概要理解

2日目 午前 鹿児島中央家畜市場子牛せり市視察、肥育農場視察

午後 肉用牛事業の仕組みについて

3日目 午前 知覧子豚供給センター外観見学、食肉かごしま施設見学

午後 たわわタウン見学、養豚事業の仕組みについて、3日間の総括

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2.レポート

鹿児島県農業協同組合連合会

作物生産学講座 西修平

私は、9月12日から9月14日までの3日間、鹿児島県農業協同組合連合会にてインタ

ーンシップに参加させていただきました。今回、鹿児島県農業協同組合連合会を志望した

理由は、JA とはいったいどのような組織で、鹿児島の農業にどのように関わっているのか

という点に興味があり、実際の現場を見学してみたいと思ったからです。私は作物生産学

講座に属していますが今回は畜産に関わるコースで視野を広げるという目的もありました。

1 日目は鹿児島県農業協同組合連合会の事業概要についての説明と飼料養鶏課の事業の説

明を受けました。農家や組合員の方の農業に関する技術的なサポートだけではなく、生活

のあらゆる面をサポートする仕事をしていて、鹿児島の農業を支えていると思いました。

また畜産において重要となる飼料についても詳しく学ぶことができました。畜産を専門に

学んでいない自分にとっては知識を増やすいい機会でした。

2日目は実際に現場に足を運びました。今回は見学ということで自分たちが実際にやって

みるということはありませんでした。しかし子牛のセリ市場では1頭が70~130万程

で取引されている光景は圧巻でした。午後からは肉用牛事業課についての説明を受けまし

た。子牛の価格高騰や農家数減少に対する取り組みについての説明をうけました。また農

家所得の向上にむけ、スマートフォンやタブレットを活用し情報のやり取りなど現代的な

取り組みが進んでいるな、と感じました。

最終日に見学した食肉加工センターでは牛や豚を屠殺し加工する現場を見たことで食につ

いて改めて考えさせられました。たわわタウンでは消費者に食を届けるという鹿児島県農

業協同組合連合会の役割を理解できたと思います。

3日間にわたるインターンシップでは鹿児島県農業協同組合が安心した食を消費者に届け

るため農家や組合員の方の農業面や生活面でのサポートしている企業ということを学びま

した。また現場を視察することで現場ならではの雰囲気を感じることができたことはこれ

から就職活動を行っていく上でとても貴重な経験でした。また自分の無知さを実感した3

日間でもありました。

最後に、インターンシップに受け入れてくださった鹿児島農業協同組合連合会の職員の皆

様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

有限会社 コセンファーム

作物生産学講座 増田健汰

私は有限会社コセンファームでインターンシップに参加させていただきました。私がコセ

ンファームを希望した理由は養鶏を主体として有機肥料を利用されていて、実習内容での

耕種部門に感心をもったからです。将来、農業を全般的に扱い、栽培など実践する企業で

働きたいと思っています。また、消費者が求める安心・安全や環境に優しい循環型農業に

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すごく興味があったからです。短い期間でしたが、技術・知識を多く吸収することができ

ました。

私は耕種部門、養鶏部門の両方で実習させていただきました。インターンシップにいっ

た時期が農繁期であり、かなり忙しかったのが印象に残っています。耕種部門で主に行っ

たことが、タカナの定植でした。タカナは、アブラナ科で、カラシナの変種であり、原産

地は中央アジアでございます。夏に植えてしまったため、苗が花芽分化をおこなってしま

い、硬くなって廃棄扱いとなるものが多くありました。定植方法は、手植えであり、株間

35cm で深植えをして覆土です。作業は難しくないですが、少人数で広い畑をするのは簡単

でなく、疲労の蓄積は早く腰がとても痛くなりました。一日中定植した日は、約 13、000

~14、000株植えました。機械の運転では、大型のトラクターと農薬散布のべジキングの 2

種類を体験させていただきました。慣れない操作でしたが徐々に慣れ、遅いスピードで作

業を行い、隙間が空かないようにと農薬のムレが無いように心がけました。手作業と機械

の労力を考えたとき、農業の機械化は農家にとって労力削減・時間短縮になっていること

を学ぶことができました。

養鶏部門では、大規模の鶏舎に行き鶏卵を扱う作業を体験させていただきました。私は

養鶏に全く詳しくなかったため、戸惑うことが多くありましたが社員の人たちが優しく指

導してくださいました。約 7万羽が生存し、毎日 90~95%の鶏が卵を産みます。この卵を選

別する作業を行いました。卵についている糞を拭き取り、大きさ・形で分けていきますま

た、糞が取れにくいもの、色がついているものは削りという作業で卵の表面を削り、汚れ

をおとしていきました。数が多く、淡々とした作業であり定植とは違う疲労でした。ニワ

トリを飼育する問題として糞の処理があげられます。コセンファームさんは鶏フンを利用

し、有機肥料として畑にまき、野菜の栽培をされていました。循環型農業のため環境にも

優しく、無駄のない農業である感じ、作物生産に役立つ知識であったと思います。

現在、農業就業者人口は高齢化の影響もあり年々減少傾向にあります。しかし出水市で

は、若い農業就業者が他の地域に比べ多く、農業の活性化を計っています。また冬になれ

ば鶴が訪れ、一部農業ができない土地が発生してしまいます。補助金がおりるそうですが、

鳥インフルエンザが発症してしまう可能性もあるので、色々と対策は必要であると感じま

した。

コセンファームさんのように企業化することで広い土地を使い生産し、経営していくこ

とが大変で、農業を支えていくこといかに難しいかを学ぶことができました。自営農業と

違い、畑の面積、人の数、インターネット活用など農産物の管理の仕方が全く異なるもの

と体験するこができ、企業の凄さを感じることができました。また、肥料は外国からの輸

入が主となっているが、鶏フンを有機肥料として利用し、循環型農業も実際見ることがで

き、とても学ぶことが多く、技術・知識を吸収することができました。この 5 日間を通し

て学んだことをこれからの研究・就職に生かして行きたいと考えています。

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株式会社 コルテーヌ

植物生産学講座 小畑 舞

私は株式会社コルテーヌで8月20日から25日の5日間インターンシップに参加さ

せていただきました。私がコルテーヌを希望した理由は、以前からアロマテラピーに関心

があり、そのような業界に入りたいという思いと、どのような仕事内容があるのかを知り

たいと思ったからです。

株式会社コルテーヌはアロマ関連商品を取り扱う鹿児島市の雑貨屋です。その他、カル

チャースクール、パソコン・CADスクールも開講しています。今回私が働かせていただいた

のは店舗であり、店舗に立つ際の接客態度やマナー、心構えを中心にご指導いただきまし

た。

今回のインターンシップでの先方からの目的は、様々な業務内容をどのような意図で行

っているかを学ぶことでした。

まずご指摘いただいたのが、立ち居振る舞いでした。店舗に立つ際は、初対面のお客様

に笑顔で挨拶をすること。店先で挨拶をした場合は店内の奥まで声が通るような挨拶をす

ること。お客様からみれば、実習生もスタッフも同様であるから店の雰囲気に合った振る

舞いをすること。作業をする際はお客様に背を向けず、常に気を配ること。以上のことを

常に念頭において業務に携わりました。

この5日間を通して、店舗に立った際、接客業はお客様のニーズや要望に接客対応する

事が目的だとわかりました。そしてそのことが理解できたとき、では接客業と販売業の違

いは何かという疑問が湧きました。

毎日の朝礼で必ず前日の売上報告、本日の売上目標の伝達がありました。売上を意識す

るということは、販売業となると考えました。ゆえに両者の違いは、一つ目に目的の違い

があるということ。上記のように接客業ではお客様におもてなしをすること。サービスを

することが目的となります。一方、販売業の目的は、お客様に対して商品を売る目的でお

客様と接することとなります。二つ目に「成果」の面から見たとき、接客業に求められる

成果は顧客満足度です。お客様にサービスに満足していただき、スタッフ、店舗のリピー

ターになっていただける顧客を作ることが求められると分かりました。一方、販売業に求

められる成果は売上です。商品を購入頂き、利益を生むことが求められるとわかりました。

具体的には、接客業は形のないもの、販売業は形のあるものを提供することです。

次に共通点について考えてみました。両者ともお客様に満足していただくことの大切さ

は一緒だと考えます。先に、接客業では顧客満足と記述しましたが、顧客満足を掘り下げ

て考えていくと、両者とも顧客満足を目的とすることは一緒であり、顧客満足につなげる

アプローチの仕方が違うと考えました。

接客業はお客様をもてなして顧客満足を得、販売業は商品を売って売上を得るというこ

とがわかりました。

今回のインターンシップを通して、一つ一つの仕事の中にお客様の笑顔につながるもの

- 34 -

があるということが分かりました。このことを特に感じたのは、ラッピングをするときで

した。商品をご購入頂く際はスタッフとお客様の間のみの関係ですがそれが贈り物となる

と、贈られる側の事も考慮する必要があるということです。贈り物ということは、贈る側

にも送られる側にも喜んでいただき、贈る側の顔を立てる、両者にリピーターとなっても

らうという目的があることがわかりました。コルテーヌの方々はみなさん和気あいあいと

仕事をしていらっしゃり丁寧な物腰で責任をもって行っていると感じました。このような

業界の仕事内容をしれたことは今後、自分がどのような職種に就きたいかの一つの指針に

なったように感じます。インターンシップの経験を生かし、今一度自己分析に役立ててみ

ようと思います。貴重な体験をさせて頂き、また大変親切にして頂き本当にありがとうご

ざいました。

鹿児島県農業開発総合センター園芸作物部野菜研究室

園芸生産学講座 田代 桃子

今回初めてインターンシップに参加し、鹿児島県農業開発総合センターの園芸作物部野菜

研究室において実際に研究に使用されている作物を管理する実習や品種改良までの流れを

学びました。また成績会にも参加させていただく機会もあり多側面から職場を見る機会が

ありました。インターンシップに行く前は職場の雰囲気や社会に出て働くということにつ

いてのイメージが持てず実習をさせていただく中で情報を得る、経験を積むことで自分の

視野を広げるきっかけになればと思い応募しました。私は文章を作るのが苦手ですが自分

が感じたこと、学んだことを少しでも伝えられるよう書いていきたいと思います

今回は管理作業の技術を学ぶことが中心となっており、まずイチゴの栽培施設を見学し、

高設栽培されているイチゴのハウスで定植を行いました。今回は二つのイチゴ栽培方式を

学びました。畝を立てて栽培する土耕栽培と管理者が立ったまま作業が出来るよう例を出

すとバーベキューの台のような作りのように設計された台が使用された高設栽培が取り入

れられていました。高設栽培では作業をする際土壌との距離が常に近いため非常に作業効

率がいいことと体の負担が軽減されているという印象を受けました。午後からはサツマイ

モの収穫調整を行いました。品種ごとにかごに分けられており、職員の方と鹿児島におけ

る公務員の特色や JAなどの民間企業の違いはどこかということを私の考えも交えながら話

す機会もありました。

他にもトマトの接ぎ木を鉢上げする作業を行いました。まず使用する養土づくりについて

トマトの場合溶土の本来の窒素含有量では多すぎるためもみ殻を混ぜることにより窒素の

含有率が調節されていました。またポットに苗が入るほどの穴を掘る際も上から押さえつ

け土を堅くするのではなく横にこさぎながら穴をあけることで根が広がりやすく土壌内に

空気を保持させ根が十分な空気を確保できるよう配慮されていました。このことより一つ

一つの作業にどのような意味・効果があるのかということも含め教えていただけたので作

業工程がすぐ頭の中に入ってきました。また普段何気なくやっていたことも工夫次第でそ

- 35 -

の後の作業の軽減や栽培物の成長に影響を及ぼすということを学ぶことが出来ました。

研修を受ける中で CO₂積算質量測定装置についてサツマ酸素工業株式会社と昭和電工ガス

プロダクツ株式会社の方と打ち合わせを行う場に参加させていただく機会がありました。

その中で私は二酸化炭素の排出する量を変えれば対象作物への影響も変化するものだと考

えていました。しかし打ち合わせの中で、二酸化炭素は通常の空気よりも重いため上から

散布する形をとることで自然と下の方へ下り、部屋全体から散布し二酸化炭素を充満させ

るよりもコストが削減することが出来るという話を聞きました。様々な観点から見ること

の重要性を改めて感じるとともに他の部門の方(学内の場合他学部の学生)が同じ問題に対

してどのような側面から見ているのかということに興味を持ち始めました。

研修参加している間隣接している農業大学校の研修棟に宿泊しました。研修棟には私を含

め女性農業経営士養成研修に参加されている方々や JAの方々が短期研修のためにほぼ日替

わりで宿泊しており研修後に仕事内容やなぜこの研修に参加したのか等お話を聞く機会が

ありました。最近では日本人の労働者よりも外国人労働者を雇う機会が増えたことや家畜

の情報をスマホで見られる時代になった(労働の軽減化)という話を聞き驚きました。農家

の方が JA の職員に求めていることや JA における問題点など自分の知らなかった側面を見

る機会があり、実際にその仕事に従事している方々の話を聞く貴重な機会にも恵まれた研

修だったように思う。

今回は五日間という短い研修でしたが、鹿児島県農業開発総合センターでは味が良く病

気に強い品種の開発、農家の方々の負担を減らす栽培法が考えられており様々な取り組み

が行われていました。また私の知識が足らず基礎的な質問をする、取り組んでいる研究方

法や作物の管理方法について意見を聞かれた際曖昧な回答をしてしまった場面が何度もあ

りました。しかし職場の方々が丁寧に指導してくださり、私の意見に対し真剣に受け止め

てくださったので自身も積極的に行動が出来る、たくさんのことを吸収できた研修になっ

たのだと思います。私は農家の方々に沿った取り組み=農家の方々が作業されている環境

に沿った状況を想定して研究を行うというイメージが強くありました。しかし研修を通し

てまず通常の状態ではない安定した環境(一定した)で効果を自称させた後それぞれの農家

さんの環境に合わせて調整していくことが必要であり、その環境を知るためにも様々な分

野でその環境状態を把握する技術を持ち合わせておく技術が必要であるといことが分かり

ました。また自身で判断するだけではなく農家さんときちんと情報を共有するコミュニケ

ーション力も持ち合わせておく必要があると感じました。

この研修で学んだ多くのことこと、反省したことを忘れず今後の大学生活に生かしていけ

るよう努めていきたいと思います。お忙しい中時間を割き熱心にご指導いただきました研

究室の職員の皆様方をはじめとする多くの方々にお世話になりました。この場より謝辞を

述べさせていただきたいと考えております。本当にありがとうございました。

- 36 -

鹿児島県農業開発総合センター 大隅支場

園芸生産学講座 福島直紀

私は 9月 12日から 9月 14日までの 3日間、鹿児島県農業開発総合センター大隅支場で

インターンシップをさせていただきました。農業職を目指しており、どのような仕事をし

ているのか興味があり、今回のインターンシップに参加しました。実習の概要については

Excelで示したとおりです。

1日目は農機研究室にお世話になりました。農機研究室では、農業機械を用いて露地野菜

や畑作物の省力生産システム技術の確立や環境保全、新エネルギー利用技術の確立を目標

としています。実際に機械を見せていただきながら説明を聞きました。キャベツ収穫機、

サツマイモ茎葉収穫機、かんしょ小苗移植機、自動操舵システムができるトラクタなど普

段見ることのできない機械を目にすることができ、非常に良い経験になりました。特に印

象に残っているのはかんしょ小苗移植機です。大学の農場実習でかんしょの苗を定植する

のは大変でしたが、この機械があれば大規模の農家でも省力化することができると思いま

した。また苗を植えるのと同時に苗を活着させるための水を同時に注入することができ、

現在は農薬を同時にまく試験をしています。

その次に、農機研究室が昨年度行った試験研究の説明をしていただきました。ダイコン

のキスジノミハムシ機械化防除技術の開発ではキスジノミハムシの生態として地中近くに

産卵し食害を引き起こすため、畦立・施薬・播種・マルチを同時にできる農業機械を使い、

プロリッソ粒剤の地下3~6cm処理と地下5cm処理の比較試験を行いました。地下3~6

cmでは攪拌版を機械に取り付けなければならないが、結果は地下3~6cmと地下5cmと

差がなく装置の簡素化が期待されます。今後はプロリッソ粒剤と散布剤の体系処理を農機

メーカーと試作で試験研究する予定です。

2日目は園芸作物研究室にお世話になりました。園芸作物研究室では畑作物と露地野菜

に分かれており、午前中は露地野菜の試験研究の説明をしていただきました。

印象に残った試験はトンネルダイコンの低コスト栽培で、通常ダイコンは 3 粒播いて、そ

こから間引いて栽培していきますが、この試験では 1 粒だけ播いて間引きをやらずに栽培

して労力を削減するのが目的で、結果としては粒が大きいほど肥大しやすく、3~4条で

栽培すると肥大が揃うということが分かりました。また昨年の 12月が暖かく、キャベツの

生育が早かったため市場にあふれたため値が上がらずに暴落してしまうことがあったので、

生育遅延として気候が暖かくても成長を遅らせるように地表から 15cm下のところを断根す

る技術が開発しています。中ネギでは低コストで大規模周年栽培を目標としていますが、

実際には抽苔や葉先が枯れることで収量が下がってしまう問題があります。まず、安定生

産をするために植付け試験を行いました。1株当たり8粒播くが、3cm 深に播けば土壌水

分が安定し活着が良好になることが分かりました。

午後からはサツマイモの収穫を行いました。焼酎に用いられるコガネセンガンという品

種選抜の試験栽培しており、マルチの有無や植付け時期の差が収量にどのような影響を及

- 37 -

ぼしているのかを調査しているそうです。その後サツマイモの試験研究についても説明を

していただきました。最近では青果用ではベニはるかでんぷん用では こなみずきなど新し

い品種が出てきています。特にこなみずきという品種に力を入れており低温糊化で耐老化

性もあり、粘弾性も高いので注目されており、鹿児島ではこなみずき栽培試験をしており

通常のサツマイモよりも早く植付けて、施肥量を多めに収穫を遅らせると多収になるそう

です。このような試験研究は農業の問題解決や、作業の省力化などの面でとても重要な事

だと思いました。

3日目の午前中はキャベツの定植をしました。品種選抜の試験用のキャベツの定植で、

数十種類の品種を植えました。台風が来る予報もあったため、風の影響をうけにくくする

ために、深植えをしました。午後は畑作物の品種選定に関する試験の説明をしていただき

ました。サツマイモの育種は都城にある九州沖縄農業研究センターと作物研究所が行い、

できた品種の栽培試験を鹿児島県農業開発総合センター大隅支場でやっています。実際の

交配は、まずキダチアサガオを播種してそれを台木としてサツマイモを割接ぎして、サツ

マイモを開花させて交配するそうです。その後大隅地域のシラス台地と畑潅水のもとにな

っているダムに連れて行ってくださいました。台地や畑潅水の整備がきちんとおこなわれ

ているため大隅地域では大規模農業が盛んになっていると思いました。

最後に3日間という短い間でしたが、鹿児島県農業開発総合センター大隅支場の皆様に

は大変お世話になりました。今回のインターンを通して、農業の研究が現場に直結してい

ると思いました。また大学の研究とは違い、実用的な研究が求められていると感じました。

このインターンで得た経験を今後も生かしていきます。

錦江町 地域づくりインターン

病害虫制御学講座 伊丹春衣

私は今回錦江町の地域づくりインターンに 12日間参加させていただきました。自分は今

公務員試験を受けるために勉強をしています。公務員として働くということは、地域と密

接にかかわり仕事行っていくということです。錦江町の NPO の皆さんは地域づくりのため

に積極的に活動を行っています。これは公務員として働くことにもつながると思い、今回

はこちらのインターンに参加させていただきました。また、私は将来農業を行う方を支え

る仕事がしたいと思っています。個人的な考えですが、農業人口を増やすことが地域活性

化、地域づくりにつながると思っています。だからこそ、地域活性化のため農業以外のア

プローチはどのように行っているのか知りたいと思いました。このインターンには鳥取大

学、法政大学、東京農業大学の学生も参加しており、意見交流も行えてとても有意義なイ

ンターンとなりました。11 日間過ごしたのは錦江町の農家さんのお宅です。ここで民泊を

しながら、さまざまな事業、取り組みに参加させていただきました。実際に錦江町、大隅

のことを知るためにさまざまな観光名所に連れて行っていただきました。私は今回のイン

ターンで初めて大隅半島に行きました。錦江町のこと、大隅半島のこと何も知らなかった

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ので観光名所を案内していただくことで少しずつではありますが、その土地のことを知れ

たと思います。実際に観光地に連れて行っていただいたのは民泊でお世話になっていた農

家の方です。そこの歴史を教えてもらうとともに、もっとこうしたほうが観光客の人も来

てくれるよね、などととても前向きなお話も聞くことができました。インターン 2.3.4 日

目は地元の宿利原小学校でサマーキャンプを行いました。これは私も所属している鹿児島

大学の FreeSpotというボランティアサークルが月に一度行っている寺子屋の一環で、子ど

もたちに大学生が自分たちで考えてきた授業を行ったり、ともに小学校に泊まり共同生活

をしました。このサマーキャンプを行った宿利原小学校は全校生徒 11 人の小規模校です。

NPO のみなさんは子どもたちが「小さな田舎の学校で育ったから。」と負い目を感じること

なく、子どもたちが小さな学校だからこそできることをさせてあげたいとおっしゃってい

ました。地域づくりとはもっと人を外から呼び込み活気を持たせることを考えていました

が、それだけではなく、そこに住む人たちにもこの地元を好きになってもらおうと考える

ことも大事なことなのだと思いましたし、結果この子どもたちが大人になったときに、こ

の町に帰ってきたいと思えるような地域づくりをすることが大切なのだと思いました。ま

た、実際に錦江町で働いているソラマメ農家の方や、ぶどう園を経営されている方、地元

の名産品を作っている方にもお世話になりました。特に地元の名産品を作っているうんめ

もんの会の方にはとても貴重なお話をしていただきました。「この錦江町にはたくさんのい

いところ、観光名所があるのに、ぜんぜん知られていない。錦江町は垂水と佐多岬の通過

点でしかない」と。私はこの言葉がとても印象的でした。このうんめもんの会の方だけで

なく、お世話になった宿泊先の方、インターン主催者である NPO の方々、皆さん共通して

言えることは、この町を元気にしたいという思いの根底にこの町が好きだという思いがあ

るということです。好きだからこそ知ってもらいたいし、好きになってもらいたい。そん

な思いが会話のいろんなところに見えました。今回のインターンの最後には錦江町の方に

集まっていただき、私たちがインターンで感じたことを発表させていただきました。この

町のいいところ、そして改善すべきところ、たった 12日間の間では分からないこと、まだ

知り切れていないことたくさんありますが、そんな私たちの拙い発表も町のみなさんは真

剣に聞いてくださりました。自分の意見を発表する場はなかなかないのでとても緊張しま

したが、このような機会を設けていただいたことに感謝していますし、貴重な体験ができ

たと思います。自分の将来はどうなるかわかりませんが、地域に根差した仕事、それがた

とえ農業にかかわることではなくても、そんな仕事ができることに魅力を感じたインター

ンとなりました。受け入れてくださった皆さんありがとうございました。

JA鹿児島県連 畜産技術職

病害虫制御学講座 大園賢志郎

今回は JA鹿児島県連の畜産技術職のインターンに参加することができ、職場での雰囲気や

農家さんとのつながりといった普段の大学での講義では学ぶことのできないことを知る貴

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重な経験になりました。

実際に様々な場所を見学することができ家畜が専門分野ではないので初めてのことが多か

ったのですが、その中でも特に印象の強かった現場は二日目の最初に行った鹿児島中央家

畜市場子牛せり市でした。これから肥育業の農家さんに子牛を売るといった売る側も買う

側も真剣な表情で並んでいる牛の質をチェックしている姿がよくみられました。というの

も最近は子牛の価格が高騰しているらしく、実際にせりを見ましたが平均80万くらいで

ここまで大きなお金が動くとは思いもしませんでした。せりの中で病気になったり怪我を

した子牛は価格がかなり低落してしまうという状況がありました。そこで思ったのがこの

農家さんの収入はいつもよりはるかに落ちるが生活していけるのだろうかということです。

実際このように園芸の分野においても台風などの自然災害で大きな損害を被ることがある

と思いますがこのようなことがあるからこそ農家さんも一人ではやっていけないので JA鹿

児島県連さんのような企業と協力して対策を練る必要があると思いました。養豚事業とし

ては JA鹿児島県連さんのほうである程度飼育してある時期になったら農家さんに肥育を担

当させ、その肥育した頭数に応じて JA鹿児島県連さんから給与が支払われるといったもの

がありました。この事業は農家さんも自分一人ですべてを行わずに分担して仕事を行える

ので様々な面で負担が少なく効率がいいのかと思いました。

また他にも家畜に与えるえさを工夫することによってより質のいい品種をつくっていると

のことでした。実際の例として茶美豚と呼ばれる豚がいるのを今回初めて知りました。こ

れはえさに緑茶粉末とその成分のカテキンと甘藷(さつまいも)をまぜて食べさせている

とのことでした。特徴としてはビタミン C やうまみ成分であるイノシン酸が普通豚より多

く含まれているそうです。このようにして地域のブランド品が生まれているのを知り、工

夫を凝らした考えや、時にはそれはないだろうと思われるような斬新な考えが鹿児島の畜

産を盛り上げていくのに必要なのではないかと思いました。

三日間という短い期間のインターシップでしたが、私自身にとってすごく新鮮な体験ばか

りで職への考えだけではなく食への考えも改めさせられた気がします。送迎の車や研修先

で質問をさせていていただいたとき職員の皆さんは知識のすごさはもちろんのこと食への

関心もすごいという印象をうけました。私も将来は県の農業関係の職に就きたいと思って

いるので食に関心を持てるような勉強をこれからしていきたいと思います。

鹿児島県 フラワーセンター

病害虫制御学講座 湯田 健太

私は8月22日から8月26日までの5日間、鹿児島県フラワーセンターでのインター

ンシップに参加させていただきました。私は将来農業を支援していく農業系の公務員にな

るという目標があります。私の公務員のイメージだとスーツを着て、主にデスクワークの

イメージが強かった印象でした。しかし公務員で外の作業が主というフラワーセンターを

見つけました。これが実際どういうものなのか、公務員にはどのような種類があるのか知

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りたくて今回のインターシップに参加しました。

1日目はまず自己紹介から始まりました。実際職場に就職したりするとこのような機会

は必ずやってきます。結構人見知りの私でしたが精一杯の挨拶をすれば、職場の職員も快

く受け入れてくれました。その後圃場の説明も受けました。思っていた以上に敷地が広く、

相当な労働力を必要だと感じました。主にスプレー菊の作業が主でした。ハウスも多くあ

り、その中に菊が多く植えられていました。そこから収穫時期に差し掛かった菊を選別し

て収穫する作業でした。初めてしてみると結構悩み、作業がうまく進みませんでした。し

かし、職員の優しいご指導により少しずつコツというものがわかってきました。2日目の

午前中は、昨日収穫した菊の重さによる選別でした。サイズごとにある程度までは機械が

やってくれましたがそれ以上は手作業により選別、10本一束を輪ゴムでくくる作業でし

た。これがお客様に直接届くという思いを忘れずに、丁寧にしていました。しかし、時間

も限られていてもっと早くという指摘をいただきました。いかにして作業効率をよくする

かを常に考えて仕事をするということが学べました。午後はスプレー菊の研修会で外部か

ら多くの来賓の方が来られて、フラワーセンターの日々の研究成果や新しい菊品種の紹介

などをしていました。これは卒論発表と似ている部分もあり、外部から来た来賓の方から

の意見も取り入れて今後の展望などを語っていました。3日目は挿し木した菊苗の芽かき

をしました。これは学校の実習でもやったことがあるのでスムーズにできました。そして

収穫した菊の重さによる選別でした。昨日言われた作業効率の話を常に意識し作業しまし

た。4日目は、テッポウユリの鱗片培養をしました。ウイルスに感染していない鱗片を培

養し、増やすこの作業はなかなかシビアな部分もありとても集中力を有しました。最終日

は球根のサイズ分けをしました。サイズを分けるとともに腐敗している球根などを取り除

いたりしました。

5日間の作業を通して働くことの意義ややりがい、辛さなどがよくわかりました。しか

し、ここはみんなで一緒にする作業が多かったので協力というものがとても大切でした。

また、積極的に仕事をすることも大切だと思いました。視野を広げて、今自分が何をすべ

きか考えて行動すること、人との言葉のやり取りができる能力(コミュニケーション)も仕

事をするうえで重要だと学びました。

今回学んだことをこれからの卒業論文や就職など自分の将来等に活かしていきたいと思

いました。今回は本当にお忙しい中、暑い中私を受け入れてくれてありがとうございまし

た。

ノーザンファーム 競走馬育成部門

家畜育種学研究室3年 有馬航輝

今回、私がインターンシップ研修先として選び、受け入れていただいた企業は、日本の

競走馬育成・生産牧場としては最大規模の北海道にあるノーザンファームである。従業員

数約 630人、飼養頭数 2600頭を数える大企業だ。現在の日本近代競馬の発展はこのノーザ

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ンファーム無しでは語れず、今となっては海外からのビックマネーも入り始め、ますます

規模拡大と、日本競馬・世界競馬における地位を確固たるものにしている。将来、競走馬

や馬術競技馬の生産・育成に携わりたく思っているため、この機会に日本最高峰とも言わ

れるノーザンファームの実態を見て勉強し、体感したく希望を出した。

研修内容としては、ほぼ厩務作業だけであるが、セリで 2億 5000万円もの高値で買われ

た馬や、現役として活躍している馬が休養のために在厩しており、あらゆる行動の裏には、

馬最優先・投資されている金額の莫大さを感じ続けた一週間であった。私は、馬術部に在

籍しており、毎日の様に馬に触れ、騎乗しているため育成部門の厩舎に配属になったが、

馬未経験の学生の受け入れもあり、そのような学生には生産部門で母馬と子馬の厩務作業

で馬という生き物をより身近に感じられるよう、求められる技術を低くしたプログラムも

あった。

今後、ノーザンファームにインターンシップ研修にいきたい学生には、全くの素人より

馬術部や乗馬クラブで馬に触れる経験を積んでいることを推奨したい。競走馬というのは

ペットや身の回りの家畜とは存在意義が全く違う生き物で、世話をする人間にはつねに命

に関わる大きな怪我を負う危険性もあるし、馬に怪我をさせるとこれまで投資されてきた

億をも超える金額が一瞬にして無駄になる可能性も秘めている。そのため、従業員雰囲気

は常に馬の安全・人の安全を確保するため細心注意が払われ、ぴりぴりとした空間である。

身をもってこの事は感じられた。

研修の最後に、「頑張ってくれていたから!」との厩舎長の一声により、つい先日まで現

役競走馬だった馬で一周 900mの走路をジョッキースタイルで爆走させてもらえたのは良い

経験になった。あまりのパワーに負けそうになり、落馬負傷の危険もちらつくスピードに

ひりひりしながらも、競走馬という生き物の繊細さ、力強さ、凶暴さなどあらゆる感覚を

体感する事ができた。とにかく収穫のおおい一週間の研修で将来像におおきな影響を与え

たと思う。

北海道 乾牧場

家畜生産学講座 石橋 茉実

今回私は、9月5日から8日までの4日間で北海道の乾牧場で研修をさせていただきまし

た。この機関を研修先として選んだ理由は、普段から学内で飼育している山羊の飼育管理

を外の目線で見たいということと、せっかくのインターンシップの機会なので畜産で有名

な北海道に行こうと思ったからです。実際に牧場で管理している山羊の様子を実際に見る

ことはそんなにないので、この機会に自分の目で見て確かめにいこうと思いました。私の

行った乾牧場は育成牛が6頭程と子山羊含めて山羊が50頭程いる牧場です。山羊の品種

は全て日本ザーネン種で、学内のトカラ山羊よりも少し大きいくらいの大きさで、全体的

に体長は小さいように感じました。

牧場の作業は朝の5時半からという早朝から始まります。放牧山羊にイタリアンサイレー

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ジを頭数に合わせて与えていきます。学内のホールクロップサイレージと比べてカビが全

く生えてないような綺麗な状態で、北海道の湿度が低いこともあってか9月でも朝は肌寒

いくらいでした。乳山羊は広い房の中で管理されていて、餌は濃厚飼料(とうもろこし)、

ビタミン、カルシウムでした。朝には搾乳も行いました。個体によって乳量が異なり、1

回でおよそ 500~600ml搾れるそうです。中には片方だけの乳房だけが大きくなっている個

体もいて、そのような個体は基本的に子を1頭しか産んでおらず、子山羊が同じ方の乳ば

かり吸ったことからそうなるらしく、勿論その分乳量も左右で全く違いました。

あと、朝は放牧山羊の削蹄を近くで見せていただきました。やり方は学内で行っているや

り方とまったく一緒でしたが、爪の伸び具合が凄くて、長くて5cm 程の爪の長さで、まる

で凶器でした。お話を聞くと、半年もすればそのくらいの長さに伸びるそうです。

山羊の搾乳は小型の搾乳機を使って搾乳しました。お湯で濡らしたペーパーで乳頭を綺麗

に拭き取り、搾乳機を素早くセットして搾り、搾り終わった最後にはアルコールで消毒し

ます。この際、次の搾乳がすぐに出来るようにあらかじめ次の山羊は乳頭を綺麗に拭いて

おくという手際の良さが試されました。3日目には朝から山羊乳の加工現場を見させてい

ただき、実際に山羊ミルクを作る工程も見学させていただきました。ミルクボトルに商品

シールを貼る簡単な作業だけを手伝わせていただきましたが、その日だけで 100 本近くの

山羊ミルクを作ることができました。山羊ミルクは、道内は勿論ですが大阪の方など自然

派団体の方々が購入をするらしく、毎年のように多くの注文も入るとのことだったので、

県外の方でも飲まれている地域は飲んでいることが分かりました。

この研修期間の間は、台風が来ていたのもあり天候も曇りのち雨の状態がずっと続いてい

ました。乾さんの話では、1か月程前からずっと天気が悪い日が続いているせいで今年は

道内の作物も上手くいっていないとのことでした。しかし、ひと通り作業が終わると、昼

には時間をさいて中標津町の観光スポットである開陽台展望台などに連れていって下さっ

て、そこから広大な絶景を見ることができてとても感動しました。あいにく天気は曇りで

はありましたが、北海道特有の敷地の広さと辺り一面の壮大な平地がとても魅力的で、鹿

児島では絶対に見ることができない絶景でしたし、そこで食べたアイスもとても美味しか

ったです。車で道路を走行している時は、ほとんどカーブがなく、高速道路でもないのに

真っ直ぐで広い車道だったので、それもまた北海道ならではだなと思いました。乾さんの

家で宿泊させていただいたので、毎晩のご飯はとっても美味しく、毎日自家製の野菜や山

羊ミルクを食べてさせては飲ませていただいたのでとても充実した研修でした。

この4日間の研修を通して、大学では学べないことをたくさん学ぶことができました。

また、学問として勉学をするだけでなく、現場に出て身をもって体験することも大切なこ

となのだと気付かされました。知識と技術をバランスよく身に付けることが必要であると

も考えました。これらの経験を無駄にしないよう、勉学や実習に励んでいきたいと思いま

す。4日間本当にお世話になりました。ありがとうございました。

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鹿児島市 平川動物公園

家畜生産学講座 井上一樹

9月 15日~17日の三日間、鹿児島市平川動物園で研修をさせていただきました。

今回、平川動物園でインターンシップを希望させていただいた理由は、普段家畜繁殖研究

室で豚の飼育、掃除を行っていることからほかの動物における給仕、掃除を行いたいと日々

感じていたからです。また動物種それぞれの飼育における違い、気をつけなければならな

い点での差異といったことを間近で学ぶことができると感じたからです。

一日目は、動物の体調が悪くないかどうかをチェックし飼育舎から展示の場所へと動物を

だしました。コツメカワウソの展示においては親が飼育舎から子をくわえていくため子を

置いてくるようにしなければなりませんでした。またペンギンにおいては朝の体調チェッ

クの際にはペンギンの年齢をリングで確認して特に高齢のペンギン等を注意することが大

事だと学びました。えさを与える際にもその個体がたべているかどうかを注意深く観察し

なければなりません。次にワタボウシパンシェと呼ばれる霊長目の給仕、掃除を行いまし

た。ワタボウシパンシェは個体ごとに顔の特徴がかなりことなっており、カワウソやペン

ギンと異なり見分けやすく感じられました。また給仕をした際にも個体ごとに好きな食べ

物が異なっているということが見られました。次にインド象の給仕、掃除を行ったのです

が、インド象の体調をチェックする際には訓練のような形でインド象をうごかす点におい

てとても驚きました。またインド象が間違ったところにいかないために電線等で進む方向

を見ることができたのもとてもためになりました。インド象の糞は体がでかいためかなり

重く、まとめたバケツは持ち上げるのがかなり難しい重さだったのにもかかわらず、飼育

員の方々は軽そうに持ち上げた姿を見たときは驚愕でした。

午後では朝の動物の掃除に加えカンガルーの給仕、鳥類の掃除をおこないました。カンガ

ルーは体を大きく見せようとしてくるときは威嚇の合図であるため掃除の際には注意して

掃除を行いました。また鳥類においては木にまぎれて隠れていたりしていたためうまく見

つけることができませんでした。

二日目はニホンジカの掃除から始まって餌やりを行ったのですが平川動物公園のニホンジ

カは餌をあげる前は特に人にすりよってくる印象をうけました。その後バクやカピパラの

餌作りをおこないました。バクは目が弱いため、日射に弱く日陰になるところで休むとい

った動きがみられました。その後台風が近づいてきているといった情報がはいっていたた

め、台風対策のための伐採の手伝いをおこないました。ワオキツネザルを展示している場

所は自然の景観とともにお客様にワオキツネザルを見せたいといった点があるので木や雑

草がかなり生えていました。ただこのまま台風が来ると木が倒れた際にその木を上って動

物が逃げ出す可能性があるのでしっかりとおこなわないといけないなと感じました。

三日目はサイ、シマウマを展示させてらくだの餌を与えるといったことをおこないました。

展示している間に掃除を行い、寝室に餌をおくということで飼料の詳しい説明を飼育員さ

んにしていただきました。またえさやり体験では子供たちがらくだに餌をあたえるのを拝

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見させていただいたのですが、飼育員さんの仕事は多岐にわたるなとも感じました。

三日間を通した感じたことは、動物をお客さんに見てもらうための動物園の工夫した造り

や、しってもらうための工夫、動物たちがひどくストレスを感じないようにするといった

仕組みを間近で拝見させていただいた経験は自分にとってほんとにかけがえのないものと

なりました。

最後になってしまいましたが、お忙しい中丁寧に、そして詳細に動物のことや動物園につ

いてご指導してくださった鹿児島市平川動物公園の皆様に心より感謝申し上げます。あり

がとうございました。

NPO法人ホーストラスト

家畜生産学コース 大脇奈菜

私は今回、平成 28年 9月 5日から平成 28年 9月の5日間 NPO法人ホーストラストで研

修させていただきました。私は将来の就職先として馬に携わる仕事を視野に入れているの

ですが、今回研修させていただいた NPO 法人ホーストラストは、競馬や乗馬を引退した馬

を引き取り広い放牧地でゆっくりとその余生をすごさせてあげるという全国でも珍しい施

設であり、是非ここで研修を受けさせていただきたいと思いました。

研修の内容は主に飼養管理で、7つある放牧地それぞれにいる馬を集牧し飼料の給与、

手入れ、健康チェックなどを行います。私はこれまで鹿児島県のいくつかの乗馬クラブで

お手伝いをさせていただいたことがあるのですが、それらの施設は全て舎飼いで、頭数も

多くて30頭ほどでした。しかしこのホーストラストでは体調の悪い馬以外は全て昼夜放

牧で、また飼養頭数が90頭ととても多いです。そのため飼養管理を行うのに午前中いっ

ぱいを費やすことにはとても驚きました。私が午前中の飼養管理を行っていた中ですごい

と思ったことがあります。それは職員の方みなさんが馬の医療に関する知識を持っており、

大概の薬品がそろっていた事です。ホーストラストの馬は昼夜放牧ということがあり野ざ

らしで足場が悪いところもあるため、やはり馬房で飼育している馬に比べて怪我が多いで

す。そのため毎朝一頭ずつ検温、怪我、体調のチェックが欠かせず、獣医でなくても処置

できるものにはすぐに対応できるように薬品等を常備し、医療についても勉強されている

ようでした。やはりこれだけ大きな規模で、昼夜放牧をするとなると乗馬クラブとは違っ

た知識も必要になってくるのだなと思いました。夕方にも撒き餌という形で飼料を給与し

に回るのですが、それまでの間には飼料の配合や放牧地や厩舎の整備、体調の悪い馬の移

動等を行いました。放牧されている馬は、もちろん年齢はばらばらで体の丸みが一頭ずつ

違い、また群れの中で弱い固体は夕方の飼料給与の際あまり食べられないことがあるため、

それらを考慮した飼料配合になっていました。放牧地や厩舎での職員さんのお仕事を見学

していると、トラックや草払い機、重機などをたくみに使いこなしており、この技術は家

畜を扱う中でなく手はならないものだと思い、私も実習などを通して自在に操れるように

なりたいと思いました。

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今回の5日間の研修を通して、たくさんの刺激を受けることができました。ホーストラ

ストという珍しい施設での仕事を経験することで、初めて見る薬品を使ってみたり、普段

あまりしない水銀温度計を使った検温をしてみたり、放牧ならではの馬の習性が見られた

りと、たくさんのことを勉強することができました。自分がまだまだ勉強不足で、経験も

足りてないことを再認識し、これを期に馬だけでなく他の家畜に関してもよく勉強しよう

と思いました。また、自分の就職先についても自分が何をしたいのか、その職に就くには

どんな知識が必要なのかをもっとしっかりと考えなければならないと思いました。

鹿児島県農業開発総合センター 畜産試験場

鹿児島大学農学部生物生産科家畜生産講座 亀澤 樹

私は、今回9月13日から9月16日までの五日間、鹿児島県農業開発総合センター畜

産試験場にてアグリビジネス研修をさせていただきました。今回この研修先を志願したの

は、私は大学卒業後は畜産関係の職に就きたいと考えているからです。この研修を通して、

鹿児島県では実際にどのようにして家畜は飼養管理されているのか、またどのような研究

を行っているのかを自身で見て、聞いて知りたいと思い、この研修先を希望させていただ

きました。

研修内容については、おもに日々の飼養管理の方に参加させていただきました。その中

で今回は黒毛和牛とホルスタインの直腸検査を多く練習させていただきました。直腸検査

は大学生活で行った経験はなく、はじめは戸惑いましたが、現場の方のとても丁寧な説明

とアドバイスのおかげで子宮を何度か触ることができました。しかし、触ることはできた

もののその子宮の状態については判断できませんでした。また個体間で内部の構造が少し

異なったりしたため、個体が変わった途端に子宮を見つけ出すことができなくなることが

何度かありました。これに関しては、日々の管理の中でより多くの個体、様々な状態の個

体の直腸検査を行うことで培うことのできる技術だなと感じ、現場の方の技術に圧倒され

ました。

研修期間中には、ほかに養豚、養鶏についての説明や牛の採血や削蹄、草地に行って牧

草の収量調査なども行いました。牛の採血や削蹄に関しては職員の方の補助のもとおこな

いました。そこで感じたことは、保定の大切さについてです。職員の方が採血、削蹄は保

定が9割と何度もおっしゃっていました。まさにその通りだと思いました。保定が甘いと

家畜が動きます。すると採血、削蹄とともに刃物を扱うので家畜が動くと人畜ともに非常

に危険になります。また作業効率もかなり悪くなるので、保定のためのロープワークなど

もさらに力を入れて学ぶべきだなと感じました。

草地の牧草の収量調査に関しては、職員の方と草地を歩き、トウモロコシの刈り取りを

行いました。畜産における、エサの確保がいかに大切かを再確認できるいい機会となりま

した。

ほかにも、数多くの大学ではなかなか経験のすることのできないような実験や研究、飼

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養管理に立ち会うことができ、とても充実した4日間を過ごさせていただいたと思います。

このインターンを通して、私が最も印象に残ったことは、現場の方の「やらなきゃだめ

だよ。」という言葉です。失敗は大いに構わないから、やりなさいと何度も言われました。

僕たちはまだまだ若く、未熟者です。ですから、失敗を恐れることなくなんにでも取り組

むことが成長するうえでとても大切なことだと感じました。もう一度今の大学生活を見直

し、多くのことに挑戦していきたいです。

最後に、現場の方々の研究や飼養管理に取り組む姿に、とてもすごいことだなと感銘を

うけました。

鹿児島県農業開発総合センター 畜産試験場

家畜生産学講座 狩宿友稀

私は、今回9月13日(火)~9月16日(金)までの 4 日間、鹿児島県農業開発総合

センター畜産試験場にて研修させていただきました。今回この研修先を希望したのは、私

は畜産関係の職に就きたいと考えており、また、大学で管理した経験のない乳用牛の一般

管理技術やどのような研究を行っているかを知りたいと思い、この研究先を希望させてい

ただきました。

研究内容については、主に牛(乳用牛・肉用牛)の飼養管理に参加させていただきまし

た。肉用牛の飼養管理では、肥育ステージにより一頭一頭エサの給与量が異なり、残食も

それぞれ調べることにより牛の健康状態の把握し、適した肥育を行えるため、日々の飼養

管理の重要さを学ぶことができました。また、肉用牛ゾーンでは、直腸検査を体験させて

いただきました。妊娠個体と妊娠していない個体の直腸検査を行いましたが、妊娠の有無

を触診で判断するのがとても困難であり、習得するには多くの経験を積まなければならな

いと感じました。また、乳用牛ゾーンでは飼養管理の他に、採血や削蹄も行いました。削

蹄は蹄がひび割れ歩けない個体がいたので脚をロープで固定し数種類の器具を使い行いま

した。採血は牛をロープで保定し行いまいたが牛を一人で保定することができず、職員さ

んにお手伝い頂きなんとか行うことができました。採血も牛の健康状態をチェックするう

えで重要なことだと感じました。

研修期間中には、飼料の生育調査や調整も行いました。生育調査では職員さんとトウモ

ロコシを見て周り、トウモロコシの病気の有無や生育の状態などを調べました。飼料は家

畜にとっては必要不可欠であり、畜産を行う場合は畜産学を学ぶだけではなく飼料など多

くのことを学ぶ必要があると感じました。

期間中には他にも、畜産試験場で行われているさつま地鶏やかごしま黒豚などの研究を

教えて頂き、大学では体験できないようなことや学べない事を多く経験することができ、

とても充実した4日間を過ごすことができました。

インターン中に最も印象に残ったのは、畜産試験場で研究することは農家の方々に役立

つ技術を提供することが必要だと職員さんがおっしゃっていたことです。そのため農家に

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どのような問題があるかを知り、毎日研究に取り組んでおられ、とてもすごいことだと思

いました。

大分県農林水産研究指導センター 畜産部

家畜生産学講座 喜舎場芽生

私は、9月28日~9月30日までの3日間、大分県農林水産研究指導センター畜産部

にて研修をさせていただきました。今回この研修先を希望した理由は、私は公務員を目指

していて、技術職員として研究に携わりたいと考えていますが、公務員の技術職員はどう

いった目的で、どういった研究内容をしているのかなど、実際に足を運んで現場を見て知

りたいと思い、この研修先を希望させていただきました。

研修内容については、初日の午後からスタートし、まずは当研究施設の施設案内や、どう

いった研究をしているかなどの講義を受けました。そこで、豊後牛肉生産技術の飼料用米

給与による高オレイン酸含有牛肉生産技術の確立についての研究内容の話を詳しく聞いて、

牛肉中のオレイン酸含有率が高いと肉を食べたときの口どけが良く、そのオレイン酸の含

有率をできるだけ低コストで高めるにはどういしたらいいのかのど、いろいろな観点から

その研究を行っている内容を詳しく聞くことができ、理解を深めることができました。

また、飼養管理で牛の嗜好性を良くするための餌やりの方法や、嗜好性のいいものだけ食

べるといったことをなくすため、濃厚飼料と乾草をきちんと混ぜ合わせて食べさせるなど、

ここにきて初めて知ることがたくさんありました。餌やりだけではなく、牛の扱い方や、

清掃方法など、牛の環境や牛と人との環境をよくしながら仕事している様子などをみて、

飼育環境の豊かさを感じることができました。

精液採取や凍結精液製造では、普段体験や見ることができない貴重な経験をさせていただ

きました。去勢していない雄牛の体格の大きさにも圧倒され、研修内容の中で1番印象に

残りました。精液採取にも高い技術が必要で、何回も失敗してなかなか採取できなかった

り、1回で採取できたりなど、牛と人との相性もあるということを知りました。凍結精液

製造では、4℃に設定された室内で、極寒の中真冬の格好をして行い、慣れていない私達

は研修中寒すぎて1度室外に出るなどしていました。そんななか、丁寧にひとつひとつ作

業をしていく職員さんをみてすごいなと思いました。

この3日間という短い期間でしたが、たくさんのことを学ぶことができ、施設の方々にも

丁寧に対応してもらい、この研修を受けてよかったと思いました。この経験を将来に活か

せるよう、もっと勉強して、興味関心をもとうと思いました。

農業生産法人(有)えこふぁーむ

家畜生産学講座 佐藤光樹

私は 8月 23日~8月 25日までの 3日間、農業生産法人(有)えこふぁーむでインターン

シップに参加させて頂いた。私は以前から「森林での放牧家畜」に興味があり、その実態

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を詳しく知りたいと思ったのでこの会社のインターンシップに参加した。

一日目は代表の中村さんをふくめた 5 人の役員の方々と夕食をとった。そこでお互いに

自己紹介をして、自分と同郷の方やネパール出身の方など、様々な人がこの会社で働いて

いることを知った。また、全員が同じデザインの「えこふぁーむ」の Tシャツを着ていて、

そこには黒豚のイラストと『豚さんにも夢見る人生がある』という言葉が描かれていた。

この会社では、「豚さんたちには出荷されるまでは自由に餌を食べたり遊んだり昼寝したり

するなど、出来るだけストレスを感じない自由な人生を送ってほしい」というポリシーが

あり、Tシャツはそれを表しているのだと教えてもらった。ブタをストレスなく育てたいと

いうのは自分も考えていたが、ブタの一生を人生として考えていたのは驚きだった。

二日目は今日出荷するブタの確認などの業務連絡を行い、成豚二頭を屠畜場へ出荷する

業務に同行した。屠畜場の入り口でトラックは消毒槽とシャワーにより洗浄された。そこ

でまず自分たちとブタを載せたままトラックを重量計で計測し、ブタを降ろした後、先程

利用した重量計で今度はブタがいない状態で計測した。この結果と先程計測した重量の結

果との差からブタの合計重量が分かると教えてもらい、その合理性に思わず感心した。そ

の後は伝染病の対策のためにトラックを特定の洗車スペースで荷台や車体の下など隅々ま

で何回にもわたって洗車して、そのあまりの徹底ぶりに驚いた。そして出る時も再び消毒

槽とシャワーで洗浄されてから会社に戻った。次に敷地内の豚舎での繫殖豚の視察と作業

を行った。豚舎の床にはおがくずが敷き詰められ、天井には日除けの布やおがくずの湿気

や気温を調整するスプリンクラーが設置されていた。豚舎では、役員の方々が繁殖豚を大

きな板で移動させる作業を見学したが、繁殖豚がそれまでのブタよりもかなり巨大で牛と

同じぐらいではないかと思うほどだった。また、この豚舎には生後数週間程度の子豚も多

くいて、その子豚たちの去勢の行程も見学した。一人が子豚を逆さに持って支えながらも

う一人が薬品で消毒しながらメスを使って睾丸を摘出し、終わった個体には赤いスプレー

で印を付けて、全ての個体を処置した。それからスプリンクラーの放水の調子やそこに繋

がるパイプを点検したり、豚舎同士を繋ぐ木製の扉をブタが開けられないように固定する

作業を手伝った。

午後からはついにブタを放牧している山へ向かった。入り口でトラックを洗浄してから

入るとすぐに二つの放牧場があり、それぞれに給餌、電気柵・給水器の点検を行い、役員

の方は給水車で放牧場内に泥浴び場を作っていた。そこから上の方に向かうと道の両側の

斜面に電気柵で五頭ほどずつに区切られたより広い放牧場が広がっていた。そこでは区切

りごとに先程と同じ作業と、ある区切りの電気柵の一部を張り替えてブタを隣の区切りに

移動させたりした。それから山を下り別の放牧場でも同様の作業をこなした。そこは細か

い区切りがなくそれまでより若いブタたちが多くいて、複数の給餌場所の一箇所に集まり

すぎないように少しずつ分けて給餌するように言われたが、一箇所に入れた途端に一斉に

集まってきてしまった。想像以上の勢いで驚いたが、この元気さは自由でストレスなく過

ごしている証拠なのだろうとも思った。放牧豚の世話を終えると今度は自社生産している

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エンドウマメ畑の雑草刈りを行った。鎌を使った手作業だったのでなかなか苦労したが充

実感があった。だが、時刻も遅くなって帰らなくてはいけなくなり、作業を自分がキリの

いいところで終えられなかったのが残念だった。

三日目はまず現場にある容器に補充する飼料をトラックに積み込んでから放牧場に向か

った。そして入り口近く放牧場のひとつに給餌、点検などを行った後、もうひとつの方で

は中のブタたちを上の方の放牧場に移すためトラックに載せる作業を行った。ブタたちは

動きが早くて中々追い詰められなかったが、役員の方々と協力してなんとか載せて運び出

すことができた。上の方の放牧場では空いていた区切りに電気柵の新しい発電機を設置し

てその中に運んで来たブタたちを移し、それから残りの放牧場では新しい飼料を容器に補

充しながら給餌、給水器の点検などを行って、今回のインターンシップを終了した。

今回のインターンシップで、自分はそれまで「森林での放牧」はただ家畜を森林に放し

て自由に生活させて土地を整備できるものだと考えていたが、電気柵による放牧の管理や

飼料や水のきちんとした供給など実際に農業として運営するには思った以上に労力が必要

なことだと分かり、自分の考えの甘さを深く改めようと思った。また、自分は連絡の手違

いでインターンシップに行く直前に許可を取ったにもかかわらず、えこふぁーむの方々は

自分を手厚く受け入れてくれて本当に感謝の言葉しか見つからなかった。

今回のインターンシップ、本当にありがとうございました。

鹿児島市平川動物公園

家畜生産学講座 諏訪寛太

私は 9 月 26 日から 9 月 28 日の三日間鹿児島県平川町にある平川動物公園にてインター

シップ研修をさせていただきました。今回私がインターンシップ先に平川動物公園を志望

した理由はもともと動物に興味を持っており将来の就職希望の職種であり、普段はニワト

リやウズラなどの家禽を相手に世話をしているので家畜以外の生き物の飼育方法や様々な

種類の動物の生態を実際に体験して学びたいと思ったからです。研修ではいろいろな動物

の生態を学びながらその飼育管理を体験させていただきました。

一日目はマントヒヒやバーバリーシープなどのあまり馴染みのない動物やインドゾウ、

カンガルーなどの子供に人気の動物の飼育管理を担当しました。マントヒヒとバーバリー

シープは同じ場所に飼われていて、マントヒヒは気性が荒く大変危険であり一方バーバリ

ーシープは非常に温厚で対照的な 2 種でうまく共存をしていた。インドゾウの飼育管理で

は、毎朝トレーニングと呼ばれるものでゾウの健康状態を把握しそのあとに餌をあげてい

た。雄のゾウは大変扱いが難しく、飼育員以外はオリからゾウの鼻が届く範囲には近づく

ことができず私は遠くから眺めるだけでした。雌の場合は雄に比べて温厚だったので間近

で観察することができ、ご褒美であげる餌を直接あげることができた。そのあとは寝舎と

水浴び場の掃除をしましたが、その場の空間やフンの大きさが実感でき改めてゾウの大き

さに驚いた。

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二日目はワオキツネザルの餌やりから始まった。キツネザルは全部で 7 匹いて、一見見

分けがつかないが飼育担当の方はそれぞれの個体に名前を付けて呼ぶくらい見分けがつい

ていた。そのことにとても驚かされました。次にリスザル、テン、キンカジュウの順で餌

やりを体験させていただきました。この三種はずっと同じオリにいるので飼育員の方は退

屈が凌げるように好物のバナナやサツマイモを一か所に置かずにばらばらに木の枝に刺し

て、遊びながら餌に時間を楽しめるように工夫をしていた。最後はハナジカの餌やりと寝

舎掃除でした。鹿には個体によって順位があり順位が低い個体はなかなか餌を食べること

ができず、集団から少し離して餌を与えるなどして工夫する必要があった。

最終日はまずカバの寝舎とプールの掃除から始まった。なかなか広いプールの掃除には

午前中をほぼ使い、とても大変な作業でした。午後からはキリンの飼育管理をお手伝いさ

せていただきました。つい先日赤ちゃんが生まれ、キリンの飼育には今一層注意を払って

いた。子キリンは母キリンから離されるとパニックを起こし、体を柵などに打ち付け怪我

をしてしまう恐れがあるからだそうだ。私も飼育中は刺激を与えないように注意を払った。

今回のインターシップ研修はこのような内容でした。研修を通して職員の方がいかに飼

われている動物のことを思って工夫し、作業しているかが分かった。また、飼育するにあ

たってその動物について詳しく知っておくなど、基本的なことが最も重要であることが実

感できた。今回三日間という短い間でしたがとても大変な仕事であることがわかりました

がそれ以上にやりがいを感じました。これからも多くのことを学んで将来に役立てていき

たいと思いました。

JA鹿児島経済連

家畜生産学講座 柴田果歩

今回のアグリビジネスで、私は JA鹿児島経済連のインターンシップに参加させていただき

ました。インターンシップ先一覧表には農場や研究所などが多く、もちろんそちらにも興

味はあったのですが、JAという組織、そして販売側の見方を知りたいと思い今回は JA鹿児

島経済連を選ばせていただきました。

研修内容については、まず JAのことを知るとこから教えていただき、その後それぞれの家

畜担当の方から現場の研修や、講義を受けさせていただきました。JA は農産物の販売だけ

ではなく、農家さんが家畜を飼育管理する上でのサポートにも関わっており、経済面だけ

ではないことを初めて知りました。また、農家を経営して生活する厳しさも知り、改めて

農家さんのすごさ、そして日本の農家不足の改善の難しさをより一層感じました。

子牛のせりでは、今まで感じたことのないピリピリとした独特な雰囲気を感じました。今

は農家不足ということもあり、子牛の値段の高さに驚きました。また、せりに出されてい

る子牛の中には病気を持っている子牛、体に障害を持った子牛がいました。そのような子

牛を買う農家さんを見て、この先出荷できるかもわからない子牛を育て上げる自信がある

のか、何を考えて買おうと思ったのか疑問に思いました。

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肥育牛の農場研修では、今まで鹿児島大学付属農場である入来牧場しか見たことがなかっ

たため、新鮮であり、牧場によってこんなに違いがあるのかと分かり勉強になりました。

まず目に入ったのは建物の作りです。頭数が多いのに狭い敷地で工夫してあってうまく作

られているなと思い、建物の作りに大変興味が湧きました。

そして今回の研修で一番心に残ったのは屠畜場の見学と工場の方からのお話しです。映像

では見たことはありましたが、実際に屠畜場を訪れると何とも言えない緊張感と暗い雰囲

気を感じました。屠殺されるところは見ていませんが、解体されるところ、パックに詰め

るところを見学させていただきました。生きている牛ばかり見てきたので、農場とは別世

界でした。また屠畜する部屋に連れていかれるのを待つ牛が20頭ほどいてそこも見させ

ていただきました。そのときの牛の顔を見ると涙が流れてきてつらかったです。ですが工

場長の方から、農家さんが大切に育てた牛の評価を最後に決めるのは屠畜場であり一切の

手抜きはできないという話をお聞きして、屠畜場には責任ある大きな役目があることを知

り、屠畜場の重要性を痛感しました。

今回の研修では、大学で学ぶこととはまた違う多くのことを学ばせていただきました。販

売する実際の現場、商品になるまでの行程、多くの農家さん、販売する方々を目の当たり

にして、育てるところだけを勉強するのではなく、すべての行程とそれに関わる方々のこ

ともちゃんと勉強する必要があると思いました。今回研修に携わって下さった方々に感謝

し今後の勉強に活かそうと思います。

鹿児島県 肉用牛改良研究所 新技術開発研究室

家畜生産学講座 高橋良子

私は今回 8月 23日~8月 25日までの 3日間、鹿児島県肉用牛改良研究所の新技術開発研究

室にて研修をさせて頂きました。

今回この研修先を希望したのは、私は将来エンブリオロジストになりたいと思っており、

実際の現場を拝見し、就職活動に生かせればと思いこの研修先を希望させて頂きました。

研修内容については、主に顕微鏡操作を行い、その中でも体外受精について詳しくご指導

いただきました。屠畜卵巣から未受精卵を注射器で吸い取る作業から、顕微鏡を用いて卵

子の洗浄を行いました。実際に行ってみると非常に難しく、作業時間が長くなってしまい

ました。

卵子の洗浄の際、私は失敗して気泡がたくさんでき、回収できた卵子の数がかなり少なく

なってしまいました。卵子の回収率は実験する上で重要なことです。自分自身のスキルが

実験結果を大きく左右することを実感し、これからの大学生活でもっと努力する必要がる

と思いました。

また、研修期間中に県の種雄牛の精液採取の現場を拝見させて頂く機会がありました。

家畜を飼育していく上で、繁殖というのは非常に大切なことであり、牛においては人工授

精が主流であるため、精液採取はかかせないものです。その現場を間近で見ることが出来

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たことは私にとって貴重な経験になりました。

その他にも、採卵や受精卵移植を拝見し、直腸にも初めて手を入れましたが、今後人工授

精師の資格を取る際にも経験することなのでイメージを掴むことが出来てよかったです。

最終日は曽於市の子牛の競り市の見学をしました。幼少期から牛が身近にいた私は毎年地

元や色々な場所の子牛の競り市に行く機会があります。近年黒毛和種の子牛の価格が非常

に高い傾向にあることは多くの方が知っていることと思います。初めて鹿児島県の競り市

を見学しましたが、やはり数年前から比べると子牛の価格は全体的に二倍近く高騰してい

るのではないかと感じました。

この 3 日間の研修を通して、大学生活の中だけでは学ぶことの出来ない多くの体験をさせ

て頂くことができました。

自分の将来をじっくりと考える良い機会にもなり、仕事に対する責任感や作業のスキルの

重要性を再認識しました。やはり私は、命と向き合うことのできる仕事に就きたいなと強

く思いました。

研修で学んだことをこれからの大学生活や就職活動に活かしていきたいです。

お忙しい中、インターンシップを受け入れてくださった肉用牛改良研究所の皆様に感謝申

し上げます。本当にありがとうございました。

鹿児島市 平川動物公園

家畜生産学講座 田端美応

私は、9月 26日~9月 28日の 3日間鹿児島市平川動物公園で研修をさせていただきました。

研修で平川動物公園を希望した理由としては、普段見ることのできない動物園の管理法に

興味を持ち、体験し、その経験から将来何か役に立つことを見つけたかったからです。ま

た、一般では触れることのできない動物たちを間近で観察し、触れ、生態を学べるいい機

会だと思ったからです。

1日目はヤギ・ヒツジ舎の掃除とふれあいランドの接客、掃除、餌の仕込み、舎の排泄物の

処理を担当しました。開園までにはヤギ・ヒツジ舎の掃除を終わらせなければならず、か

なりの広さの舎を掃除するのはとても大変な作業でした。その後、ふれあいランドに人が

来客するまでにウサギ・モルモットのケージの掃除をし、来客があればその準備をしてお

客さんにウサギとモルモットを触れてもらい、どういった生き物か、質問があれば答える

などをしました。特に子供に対して分かりやすいように説明したりするのが難しかったで

す。

2日目はフライングケージとツル舎の掃除、給餌、餌作り、雑草刈りを担当しました。フラ

イングケージはツルやセキショクヤケイ、カモ、ショウジョウトキなどが自由に行動して

おり、掃除は池と餌場を中心に行い、給餌は様々な場所に設置されている屋根付きの餌場

に入れ、鳥によってどの場所で食べるのかが分かれていて、また餌の種類も水に浮かぶタ

イプのものなど様々であり、それを把握したうえで毎日給餌をしていることに感心しまし

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た。

3日目はレッサーパンダ・サル・ツル舎の掃除と給餌、羊毛教室の見学をしました。レッ

サーパンダは間近では見たことがなくどのような生き物なのか知らなかったので、実際に

観察し飼育員さんの説明などで特徴が分かり、またその動物にあった環境でちゃんと飼育

されておりとても勉強になりました。また手渡しでおやつをあげたこともいい経験となり

ました。羊毛教室では一般の人と共に羊毛を使って羊のマスコットを作り、羊毛から毛糸

になるまでの過程を知りとても勉強になりました。

3日間という短い期間での研修でしたが、学べることが多く貴重な経験が多々ありました。

動物がどのように飼育・管理されているのか、舎ごとに様々な管理の仕方があり、動物の

性格によっても試行錯誤するなど日々変化があり、とてもやりがいのある仕事だなと思い

ました。動物を飼育する上、その動物の特徴などを詳しく知ることも重要であり、担当の

動物の特徴・性質を飼育員さんは熟知しており、私は動物に関する質問を沢山しましたが

すべて分かりやすく丁寧に教えて下さりとても勉強になりました。

3日間、お忙しい中丁寧に指導をしてくださった平川動物公園の皆さま、本当にありがと

うございました。

益財団法人 鹿児島市公園公社 鹿児島市平川動物公園

家畜生産学講座 中甑諒太

9月 15日から 9月 17日までの 3日間、鹿児島市にある平川動物公園で、アグリビジネス

研修を行いました。私が、この研修で平川動物公園を選んだ理由は、小さなころから動物

が大好きで、将来的に動物に関わるような仕事に就きたいと思っており、動物園で働くこ

とはそのうちの1つであったので、実際にお仕事を体験することによって、どのような業

務内容があるのかを学びたいと思ったからです。しかし、3日間の研修を終えて、業務内容

だけでなく飼育員の皆さんの動物たちへの接し方や、どのような勉強をすれば飼育員にな

れるのか、また、動物の飼養管理だけでなく、地域に出向いての講演会などの教育普及の

ような仕事があることなどたくさんのことを学ぶことができました。なかでも、私が最も

勉強になったと思った 2つのことを述べたいと思います。

1 つ目は、教育普及のお仕事についてです。私のイメージでは、動物園の業務というと、

動物の飼養管理と来園者への動物の特徴などの紹介程度しか思い浮かばなかったのですが、

今回の研修で教育普及という業務を初めて知ることができました。具体的な業務は、学校

や老人ホーム、地域の公民館などに出張し、平川動物公園の紹介や、動物のことについて

講演を行うことです。今回私も出張講演に同行させていただき、ご老人の方たちと一緒に

講演を聞くことができました。動物園の成り立ちを教育普及係の方が話されると、それを

聞いていた皆さんが昔の動物園のことを思い出して懐かしんでいました。私もその話を聞

いて知らないことがたくさんあって、とても興味深くて勉強になりました。話が終わると

思い出話をされていてとても楽しそうでした。ご老人のように動物園まで行くことが難し

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い方たちにも、動物園側から出向いて講演をすることで楽しんでもらえることはとても素

晴らしいことだと感じました。また、このような講演を行うことによって、動物のことに

興味を持ってもらい、それを取り巻く環境のことについても考えてもらう良い機会になる

のではないかとも思いました。

2つ目は、飼育員の皆さんの動物に対する接し方です。感銘を受けたことは、動物に対し

てよく話しかけているということでした。動物と積極的にコミュニケーションをとろうと

することで動物の特徴を理解することができ、同じ動物種においても個体によってそれぞ

れ性格があって、その性格を理解することができるということを飼育員の皆さんから学ぶ

ことができました。それぞれの個性を理解することによって、ちょっとした体調の変化に

も気づくことができ、早めの対応をとることができるのでとても大切なことだと感じまし

た。私自身も大学で動物の飼養管理を行っていますが、それぞれの個性は把握しきれてい

ません。家畜動物の飼育に関しても動物個体の特徴を理解することは体調管理の面におい

てとても重要なことだと思います。ですから、私も飼育員の皆さんのようにコミュニケー

ションをとっていくことでそれぞれの個性を理解していき、動物たちを適切に管理してい

けるようになりたいと思います。

北海道 乾牧場

家畜生産学講座 中村宏太郎

私は、今回9月5日~9月8日の4日間、北海道中標津町にある乾牧場さんで研修をさ

せていただきました。私は、北海道で牛や山羊を農家の方がどのように育てているか、そ

してその飼育施設などを自分の目で一度見て体験してみたいと思ったからです。また、牧

場でとれた牛乳や山羊乳が商品になる製造過程に興味があったからです。

研修では、主に山羊の日々の飼養管理や1日2回の搾乳、削蹄、工場で山羊ミルクのパ

ック詰めに参加させていただきました。牧場にいる山羊は大学にも同じ種の山羊は大学に

もいるけれど、体が大きく、特に乳がたくさんとれるよう乳房の部分がとても大きかった

です。また、搾乳のときは、スタンチョンで山羊を固定し、エサを与えている間に搾乳を

しました。大学では、手で搾乳を行ったことはありましたが、山羊用のミルカーを使った

搾乳は初めてで、最初は使い方に戸惑っていましたが、3日目になるとコツも掴めてきて

少しはうまくなったのではないかと思います。山羊がえさを食べているときに全部の横一

列に並んだ山羊たちが、まだえさがもらえると思ったのか同時に顔をこちらに向けたとき

はとてもかわいかったです。

この研修で初めて北海道に行ったのですが、たくさんの驚きがありました。なかでも一

番印象が強かったことは、土地の広さです。道路はずっと先までまっすぐに伸び、まわり

には自然がとても豊かで、開陽台というところに連れて行っていただいたときに、ちょう

ど天気もよく何十キロも先まで見渡すことができ、国後島のあたりまでみることができま

した。たくさんの牧場があり、道路のそばにはたくさんのホルスタインが放牧されていま

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した。

4日間の研修を通して、初めての経験ばかりで、たくさんのことを学ばせていただきま

した。私は牛が好きで、酪農のような牛について興味があったのですが、乾牧場さんでの

研修で山羊牧場についてもとても興味がわいてきたし、山羊への愛着をとても感じました。

そして、大学のやぎももっと大切にしようとおもいました。毎日、乾さんの畑でとれたと

うもろこしや、食事の時には山羊ミルクを飲ませていただきました。奥さんの料理もとて

もおいしかったです。

これからの大学生活やその後の進路に、今回学んだことを活かせるようもっと努力してい

きたいと思います。貴重な体験をさせていただきほんとうにありがとうございました。

大分県農林水産研究指導センター 畜産部

家畜生産学講座 中村南美子

私は、9/28(水)~9/30(金)の3日間、大分県農林水産研究指導センタ

ー畜産部にて研修をさせていただきました。今回この研修先を希望した理由は、将来畜産

関係の職業に就きたいと考え、県の農林水産研究センターでの飼養管理方法や研究内容を

是非学ばせていただきたいと思ったからです。研修させていただいたのは種雄牛と肉用牛

チームの2チームでの職務内容でした。

飼養管理は朝と夕の2回で、朝は餌やりと水換え、ボロ出しを主に行いました。畜産

部の方に教わったのが、「牛も人のことを認識するし慣れるけど、甘く見られたらダメだ」

ということでした。ただ餌を与えて可愛がって、というだけでは見下されてしまい、恐怖

心がなくなることで反抗されたり蹴られたりするということです。日々牛と関わり、牛の

性格をしっかりと理解した上で、優しく且つ時には厳しく接していくことが大切だとおっ

しゃっていました。これをお聞きして、「人でも言えることだなぁ」と思いました。餌をち

ゃんと食べているか、鼻水は出ていないかなど観察し一頭一頭の健康管理も合わせて行い

ました。脚首の辺りが腫れている個体がいましたが、それは「ビタミン不足」によるもの

でした。肥育期の牛にはサシをいれるためにビタミンAを含まない飼料を与えるそうです

が、枯渇に伴って脚が腫れるという症状が出てしまうということでした。症状の出ない、

最低のラインを保ちながらビタミンAを調節することが大切なんだと分かりました。飼料

中に甘い香りのする茶色のカスが混ぜられていましたが、これは「バガス」と言うサトウ

キビの搾りカスで、嗜好性を高めるための工夫として用いられていると知りました。こん

な甘く美味しそうな香りがしたら、私たちでも引き寄せられてしまいそうだなぁと思いま

した。スコップで集めたボロは、床の下を通るバーンクリーナーの中へ落としましたが、

作業効率化には不可欠な装置であると感じました。

研究内容で興味深かったのは、オレイン酸を含む飼料米を牛に与えるというものでし

た。オレイン酸は不飽和脂肪酸の一つであり、脂肪酸の中に不飽和脂肪酸であるオレイン

酸が混ざることで、融点の低い脂肪を作り出すことが可能となります。融点が低いと口溶

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けが良く、肉の更なる美味しさにつながると言えます。以前、大学でイベリコ豚に関する

講義を受けた際にオレイン酸のことを学習しており、牛でもこのような研究がされている

と知り、面白そうだなと思いました。また、種雄牛の改良に力を入れていて、「育種価」と

して表されるその個体自身の持つ遺伝的能力をより子孫に引き継げられるような研究がさ

れており、「次に産まれてくる牛を改良するのではなく、種牛を改良することで、より優れ

た経済形質を持つ個体を作出するんだ」と学びました。

精液採取、凍結精液の製造を直接現場で見るのは初めてで、非常に貴重な体験でした。

講義で器具の名前や凍結過程を学んでいたので、自分の知っている内容と照らし合わせ確

認しながら、畜産部の方の作業を注意深く見ていきました。巨大な種雄牛を相手に、一瞬

の隙を見て精液を取る姿を見て、凄く勇気がいることだし、一歩間違えば非常に危険であ

ると感じました。「これが上手くいけばあとは楽だよ。種雄牛の名前さえ間違わなけなけれ

ばね。」と笑っておっしゃって、精子活力や数などを顕微鏡であっという間に確認し、どの

牛からどんな状態の精液が取れたかを素早く記録されていました。その後は翌日まで時間

をかけて希釈をし温度を下げてからラベルを付け、さらに温度を下げた後、蒸気の漂う液

体窒素の中へ沈めていきました。取った精液は試験管1本分程でも、凍結精液として保存

するときには何十倍もの本数になっており、この1本1本に価値がつけられ、取り引きさ

れるのだと理解しました。

気の荒い興奮した牛を人工膣片手に無防備で相手にしたり、顕微鏡を覗いて瞬時に精液分

析をしたりと、体力と神経の両方を要する作業ではありましたが、私には皆さんが楽しそ

うに、そして生き生きと仕事をされているなぁと感じられました。それは飼養管理の現場

でも同じで、真面目な仕事の話をされている場面もあり、冗談を言って皆んなで笑い合っ

ている場面もありました。私たち研修生に優しく丁寧に仕事や知識を教えてくださり、雰

囲気も柔らかく、楽しんで仕事に取り組む畜産部の方々を見て、とても素敵な職場だなぁ

という印象を受けました。生き物を扱う職業である以上、生き物とのコミュニケーション

が大切であるということに加え、同じ現場で一緒に働く仲間とのコミュニケーションが大

切な職業でもあるのだと思いました。

畜産部の方から、「今しかできないことをやりなさいよ。」というお言葉をかけていただい

たことは今でも印象に残っています。今しかできないことが自分の中で何に当たるか、研

究はもちろん、他にもよく考えてみる価値があると思いました。今1番優先すべきことが

何かを明確にし、一つ一つの事柄にチャレンジしていきたいと思います。今回の研修を通

して感じたこと、学んだことを忘れず、これからの生活に是非生かしていきたいと思いま

した。

鹿児島市平川動物公園

家畜生産学講座 引地千晶

今回、9月15日から17日まで鹿児島市平川動物公園でインターンシップをさせて頂き

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ました。アグリビジネス研修を通して初めてインターンシップに参加しました。平川動物

公園には研究室の作業であるヤギの体尺測定で行ったり私的に遊びに行ったりしていたが、

業務内容は動物の飼育をする以外によく知らなかったので、鹿児島市平川動物公園を選び

ました。3日間のインターンシップだったが本当に多くのことを吸収することができました。

1日目は動物園を通して教育活動を行う部署である教育普及係の業務体験でした。午前中は

公民館に出張講義に行ったり、次のイベントの看板をつくったりしました。研究室の研究

の一環で家畜の行動観察をすることがあると伝えると、午後からはなんと、生後7日のキ

リンの赤ちゃんの行動観察をすることができました。キリンの行動観察なんて初めてだっ

たので、観察前にキリンに関する本を読み少し勉強しました。2日目はシロサイやシマウ

マなどのエリアの担当でした。1日目とは違いものすごく体力がいる仕事でした。目の前

で見るとより大きく見えた大動物に、とても感動しました。3日目はワオキツネザルやフ

ラミンゴ等の担当でした。その日は丁度餌やり体験の日で、飼育員の方がどのようにお客

さんに接し、説明しているのかも学ぶことができました。その日はシカの赤ちゃんが生ま

れていて、ピンク色の鼻をしたシカの赤ちゃんを見ることができました。

各日で体験したことはここには書ききれないくらい一つ一つの仕事が初めてすることばか

りで、本当に学ぶことが多かったです。しかし、その中でも本当に実感したのが働くこと

の大変さです。毎朝早起きして、仕事場へ向かう、それだけでも私にとっては大変でした。

しかし、それ以上にやりがいや責任感は大きかったです。命を扱う場所であるため毎日獣

医が駆けつけたり、動物が亡くなるあるいは生まれたりしていました。専門で家畜関係の

ことを勉強しているはずなのにいざ質問されると答えることが出来ずに悔しかったです。

そのため、今回のインターンシップでもっと専門の勉強を頑張ろうと思うようになりまし

た。これから他の業界のインターンシップにも参加して学生の間に新たな視点を身に着け

たいです。

本当に貴重な3日間でした。3日間お世話になった鹿児島市平川動物公園の職員の皆さま、

ならびに関係者の方々に深くお礼申しあげます。ありがとうございました。

鹿児島県肉用牛改良研究所

家畜生産学講座 福崎千紘

今回、8月 23日から 25日までの3日間、鹿児島県肉用牛改良研究所で研修をさせていた

だきました。私は現在家畜繁殖学研究室に所属しており、このアグリビジネス研修を通し

て実際の繁殖に関する技術、手法を学習したいと思い、鹿児島県肉用牛改良研究所を研修

先に希望しました。

研修内容としては、1日目にはウシの精液採取、採卵、直腸検査、IVFなどの見学をさせ

ていただきました。精液採取では実際に採取する所や、精子の活力検査などの見学をさせ

ていただき、採卵の見学では直腸検査もさせていただきました。採卵では、直腸検査やエ

コーを使って状態確認をして、過剰排卵処置を行うなど大学で学んだことを実際に見学さ

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せていただきました。IVFは 3日間を通して一通りの流れを実際に体験し、卵子吸引、成熟

培養、精子処理、媒精、発生培養、初期発生検査までを行い、初めての作業もあったので

難しく、卵子の導入の際に卵子を吸引するのですが、見失うこともあり、また卵丘細胞の

剥離の作業では、何度もシャーレに移す作業を行い改めて細かい作業を集中して行うこと

の大変さを感じました。また 45分以内に凍結を行わなければならないので、正確さと迅速

さが求められる作業であり、熟練した技術のある職員の方々の手際の良さに驚きました。2

日目の研修では種雄牛の見学をさせていただき、華春福や喜亀忠、益華福など能力の高い

ウシ達をそれぞれ 1 頭ずつ見ていきました。それぞれの個体によって種牛能力も体格も異

なっており、鹿児島の種雄牛に関する知識はあまりなかったので今回はとても勉強になり

ました。また受精卵移植と妊娠牛のエコー診断は獣医の方に教えていただきながらの見学

でした。受精卵は風や紫外線などに弱くまた急激に温められるなどの温度変化にも弱いた

め気をつけなければならない事や、受胚牛は大きい体格のものが良く、移植の際は外陰部

を清潔にする、また直腸検査などで場所を確認しながら細心の注意を払う事で受胚率が上

がる事などを教えていただきました。エコー診断では実際に胎児を見ることができました。

雌雄判別は妊娠してから 60 日前後でわかり、また胎盤は 40 日で完全にできるので流産の

可能性が限りなく少なくなること、また妊娠後の早期診断が大切である事などを説明して

いただきました。3日目は競り市場の見学に行きました。初めて競りを見たのですが、子牛

の値段が高くなっているとは聞いてはいたのですが、1頭 150万程の価格がつく事もありと

ても驚きました。特に 2 日目に見学した種雄牛の血統の個体は高価格で競り落とされてお

り、子牛の体格も確かに大きくしっかりしている印象を受けました。初めての見る事ばか

りで本当に貴重な時間でした。

今回、この 3 日間の研修を通して技術や知識など多くのことを学ぶことができました。

特に IVF は所属している研究室にそのまま繋がる技術なので、1からやらせていただき作

業工程や方法などを実際に経験することができとても勉強になりました。また、精液採取

や採卵、受精卵移植は大学では座学で授業内容の一環として学んでいた事を、実際の現場

で自分自身の目で見て、知識として取り入れることができた事を大変うれしく思います。

今回の 3 日間の研修は、お忙しい中、日程や研修内容など要望を取り入れていただき、職

員の方々も笑顔で気遣ってくださり、作業の1つ1つを丁寧に教えていただいて、本当に

感謝しております。この研修で学んだことを活かして、これからの勉学や研究に励みたい

と思います。本当にありがとうございました。

宮崎県高千穂町役場

家畜生産学講座 牧野 昂平

私は宮崎県高千穂町役場企画観光課の高千穂町農業インターンシップに参加させていただ

きました。この案件を選んだ理由の一つに私の地元が近いため将来地元で就農する際に役

立つと考えたからです。大まかにインターンシップの内容としては高千穂町役場からの仲

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介により農業をしている農家の方に農家民泊し農作業を手伝うといったものです。今回私

は二つの農家の方にお世話になりました。

まず 1 日目は午後から企画観光課の方との顔合わせをし、最初にお世話になる農家に移

動し顔合わせしました。最初にお世話になる農家は地域型循環農法で畜産を主としている

農家さんでした。2日目は午前に牛の飼養管理(給餌、糞掃除)を行い、午後から飼料用と

してトウモロコシの収穫を行いました。そのあと味噌で使う大豆圃場の雑草抜きをしまし

た。3日目は午前に牛の飼養管理と牛の洗体を行いました。午後からは水田の雑草抜きを行

いました。台風の影響でこのあとの作業は休みでした。4日目は午前に牛の飼養管理を行い、

午後から知り合いの農家のところにお手伝いに行きました。そこでラナンキュラスの球根

を鉢植えする作業を行いました。その農家の方は昨年高千穂町で新規就農した方で地域の

方、宮崎県ではちょっとした有名人でした。5日目は午前に牛の飼養管理と水田の雑草抜き

をしました。午後からは削蹄師の方の削蹄を見学しました。もちろん初めて削蹄を見学し

たので削蹄師の技術には驚くばかりでした。牛のコンディションを保つには重要な要因な

のでそのレベルが必要だと思いました。6日目は午前に牛の飼養管理をし、午後からは企画

観光課の方とインターン前半を振り返り高千穂町観光として高千穂峡に連れていっていた

だきました。その夜に伝統芸能である神楽を見学しました。私の地元でも神楽はあるので

親しみがありましたがやはり本場となると見学の方も多数いてこれぞ伝統芸能と感じまし

た。7日目からは新しい農家の方にお世話になりました。その方は栗、キンカンを主とする

農家の方で、午前に栗拾い、午後も栗拾い、その後栗剥きを栗三昧でした。栗自体はシー

ズン真っ只中でしたが早生品種の収穫がひと段落ついたあとだったのでそこまで栗を拾う

ことはできませんでした。栗剥きは初めてしましたが少し経ってコツを掴み自分で言うの

もなんですがだいぶ速く剥けるようになりました。8日目最終日は午前お世話になった農家

の方に挨拶をし、企画観光課の方とも挨拶をしインターンシップが終了しました。

農家民泊という経験はなかったので貴重な経験になりました。私の実家も農業を営んで

いるので農家ごとに違いが見えて私にとってはプラスになるようなものもありました。高

千穂町という神話の町、棚田など地形的にも珍しい場所で農業体験できて今後の役に立た

せたいです。賞を取る宮崎牛の大半は高千穂で育った高千穂牛ということを知り家畜専攻

している身として牛の飼養管理など鹿児島との違いがあるかなど自分で自問自答して作業

をすることができました。この体験を通して学んだことを就農する際に役に立たせられる

よう今後励みたいです。

鹿児島県農業開発総合センター 畜産試験場

家畜生産学講座 増利茉弓

私は、9月 13日(火)~9月 16日(金)までの 4日間で、鹿児島県農業開発総合センター畜

産試験場にてインターンシップをさせていただきました。今回このインターンシップ先を

希望した理由は、地元鹿児島ではどのような研究が行われているか知りたかったことと、

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乳用牛について様々なことを学びたいと思ったからです。

1日目は、畜産試験場の業務内容等の説明を受けました。その後、肉用牛の飼養管理と直

腸検査を行いました。直腸検査は初めての体験で、どこに子宮があるか頸管があるかなど

全くわかりませんでした。しかし、わかるようになるまで何度も何度も直腸検査を体験さ

せていただいたり、エコーを使って説明していただいたりしました。2日目の午前は、肉用

牛の飼養管理を行いました。私は育成牛舎にて飼料をあげたり、エサ入れの掃除をしたり

しました。その後、哺育から肥育牛まで血液採取と体側を行いました。大学の実習でも行

っていることでしたが、大きい牛になればなるほど扱うのが大変でした。午後からは、さ

つま地鶏とかごしま黒豚の畜産試験場で行われている研究内容についてお話を伺いました。

黒さつま鶏の生産拡大やかごしま黒豚の育種改良、遺伝資源の保存についての研究が行わ

れていることを知りました。養鶏と養豚は防疫上、直接飼養管理等行うことはできません

でしたが、どのような研究を行っているか知ることができたので良かったです。3日目の午

前は、乳用牛の飼養管理を行いました。乳用牛を扱うのが初めてだったので戸惑いがあり

ました。肉用牛よりも繊細で体調管理にとても気を遣わなくてはならないことを学びまし

た。また、PL 検査や薬を飲ませるなどの体験もさせていただきました。午後からは草地飼

料にて、とうもろこしの収穫調査を行いました。今まで草地飼料については興味がなかっ

たのですが、「牛づくりはエサづくりから」と学び、牛だけでなくその基となるエサについ

ても学ばなければと思いました。すす紋病やさび病などの病害についてやミルクラインな

ど初めて知ることが多く、とてもいい勉強になりました。4日目は乳用牛舎にて飼養管理や

台風対策を行いました。

4日間を通して、直腸検査や乳用牛の飼養管理等初めての体験をたくさんさせていただき

ました。また、それぞれの研究室ごとに様々な研究が行われていることを学びました。新

しく視野が広がり、今回学ぶことのできたことをこれからの大学生活でも活かしていきた

いと思いました。

私たちがこのインターンシップで希望していた直腸検査や乳用牛の飼養管理を多く研修

に取り入れてくださり、また、台風前の大変な時にもかかわらず、親切にご指導くださり

ました。鹿児島県農業開発総合センター畜産試験場の皆さまには心から御礼申し上げます。

錦江ファーム大口育成牧場、伊佐牧場

家畜生産学講座 増利 茉弓

私は 9月 20日~9月 23日の4日間で、錦江ファーム大口育成牧場、伊佐牧場にてインタ

ーンシップをさせていただきました。今回この研修先を希望したのは、大学では肥育牛を

飼育しているので、それ以外の繁殖牛や乳用牛等の飼養管理を知りたかったからです。ま

た、第6次産業を行っている株式会社カミチクではどのように事業を行っているか興味が

あったからです。

1日目は広い農場の案内をしていただきました。黒毛和種の他にホルスタイン、ブラウ

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ンスイスを飼育していました。1日目、2日目で哺育を担当しました。人工哺乳で飼育して

おり、ひたすらつくったミルクをあげる作業の繰り返しだったり、ボロ出しをして床替え

をしたりしましたが、意外と重くてかなりの重労働でした。また、下痢をする子牛やミル

クを飲まない子牛などいて体調管理など気を付けなければならないことが多く、哺育は大

変なことばかりでした。3日目は繁殖牛の飼養管理等を行いました。繁殖牛は放牧している

ので車で移動してエサや水やり、掃除をしました。放牧している子牛は毎朝体温を測りま

す。また、AI をしていたので見学させていただきました。直腸検査でさえ難しいと感じた

のに、AI をスピーディーにこなしていたのですごかったです。午後からは放牧地の鉄柵が

壊れていたので補強するお手伝いをしました。4 日目は乳用牛の飼養管理等を行いました。

乳用牛の牛舎は分娩前や分娩後、妊娠月齢ごとに区画されていました。パーラーでの搾乳

をしましたが、一頭一頭乳頭の位置が異なるため装置を付けたり清拭したりするのは容易

ではなく、慣れるまでに時間がかかりました。4日間慣れないことばかりで大変なことの方

が多かったです。しかし、大学の実習とはまた違ったことを学ぶことができ、哺育や育成、

繁殖、乳用牛と様々な経験をすることができました。

台風のあとで後片付け等いろいろと大変ななか、寮やまかないまでご提供くださり、ま

た温かくご指導くださりました。錦江ファーム大口育成牧場、伊佐牧場の皆さまには心よ

り御礼申し上げます。

佐賀畜産試験場

家畜生産学コース 松永裕介

私は、9月5日~9月7日の3日間に渡って、佐賀畜産試験場にて研修をさせていただ

きました。なぜこの研修先なのかというと、私自身まだ家畜を飼育するうえで、現場の知

識が足りないと常々思っていました。また、畜産試験場がどのようなところで、何をして

いるのかということもよく知らなかったのでこの研修先を希望しました。実際に研修を行

ったことで家畜に対してどのような時期に何の餌を与えるのが適切なのかということなど

が、細部まで知ることが出来ました。

研修内容については、日々の飼養管理をどのように行っているのかを見学させていただ

きました。肥育牛については肥育前期、中期、後期では餌の種類が違うというのが重要だ

と思いました。特に、一般的に「さし」と呼ばれる脂肪交雑を入れるためにはビタミンの

量が重要になってきます。肥育中期から本格的にビタミンが含まれる粗飼料を減らして、

配合飼料を多く与えることになるのですが、あまりにもビタミンを抜きすぎると牛の体調

が悪くなります。試験場では、定期的に血液検査を行い、そのときに血中のビタミン量を

計っています。その時、通常よりもビタミン量が低い個体についてはビタミン剤を経口摂

取または注射を行います。このような手間を省くため、肥育前期にいかに多くのビタミン

を与えて、無事に出荷できるまでに体調をコントロール出来るのかが重要だといわれてい

ました。

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繁殖牛については、発情をいかに見抜くかが重要だと言われていました。試験場には常

駐の獣医師の方がいらっしゃったので、その方が人工授精などを行っていました。普段か

ら発情を確認している農場の方が知らせて人工授精を頼んでいるというシステムでした。

しかし、発情の見極めというのが熟練の方でもわからないというのが実情で、もっと簡単

にわかる装置があればなといわれていました。確かにその問題が解決すれば、年一産とい

うのもスムーズに行われるのではないかと思います。

また、研修の最後に特別に種雄牛を管理している施設を紹介させてもらいました。佐賀

には豊茂国という優秀な種雄牛を持っています。それらのようなものを作るためには、ま

ず育種価に注目しなければなりません。育種価は上から H、A、B、C、というランク付けを

されています。牛を評価する項目は5つで、それぞれに先ほどのどれかのアルファベット

が入ります。牛によっては全ての評価が H のものもいます。それならその牛の精液をどん

どん売ればいいとなりますが、その行為は種の遺伝的多様性を損なうことになります。ま

た、「さし」においては研究が進みすぎてこれ以上の進歩はないということから、別の部位

の研究が進んでいるそうです。日本人が「さし」を求めすぎた結果なのではといわれてい

ました。

今回の研修で、私は家畜管理が普段どのように行われているのかがわかりました。また、

研究施設も充実している牧場というのも私は初めて見たのでとても新鮮でした。種雄牛に

おいても世界的に見てもレベルの高いものだと言われています。しかし、私自身としては

赤身の肉が好きで海外などで売られているお肉の方が好きです。テレビなどでも霜降りの

牛肉が取り上げられていますが、若干飽きられているのではないかと思います。今後はお

肉の量と赤身の肉が重視されるのではないかと思いました。

鹿児島県農業開発総合センター 畜産試験場

家畜生産学講座 宮ヶ迫 理子

今回わたしは 9月 13日~9月 16日の 4日間、鹿児島県農業開発総合センター畜産試験場

にて研修をさせていただきました。わたしは就職先として畜産職の国家公務員と県公務員

を考えています。個人申し込みで農林水産省管轄の動物検疫所へインターンシップとして

参加し、国家公務員技術職の仕事を経験させていただきました。そのため、学校を通して

県公務員技術職の仕事を学ぶため畜産試験場での研修に参加させていただきました。

1日目、午前は移動のため午後からの実習でした。最初は資料を参考にしながら、畜産試

験場とはどういった研究を行っているのか、どういった組織であるのかを学びました。そ

の後、肉用牛施設へ移動し、直腸検査を体験させていただきました。最初は手を入れるこ

とに抵抗を感じました。しかし実際、直腸から子宮、子宮頸管を確認できるととても感動

しました。発情がきていない牛の体内での頸管の硬さや、卵巣の位置など、実際に経験し

てみないと分からないことが理解出来てとても勉強になりました。頸管の状態などをもと

に次の人工授精の計画を立てたり、発情の予定を立てたりしているそうです。

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2日目、午前中は肉用牛施設で、直腸検査、子牛の体尺測定、採血などを行いました。子

牛が暴れてしまいうまく測ることが出来なかったり、採血では子牛だと血管が見えている

のに対し成牛では血管が見えずになかなか採血が出来なかったりと、わたしたちの家畜に

対する扱い方がまだまだだと実感しました。午後からは、豚と鶏について教えていただき

ました。畜産試験場の豚と鶏は関係者以外立ち入り禁止ということで、プロジェクターを

使った座学で教えていただきました。

3 日目、午前中は乳用牛施設での実習でした。乳房炎の検査をする PL 検査を実際に体験

させていただきました。絞った乳に検査薬を入れ色の変化を見ることで乳房炎の判断をす

るというものでした。また、炎症を起こしている部位に薬を塗る作業も行いました。午後

からは、飼料作物の草地での実習でした。品種ごとに区画を分けて育てており、その中の

トウモロコシの収量の測定を行いました。また、チモシーやライグラスなどで鹿児島に適

した飼料の研究なども行われているということでした。

4日目、1日乳用牛施設での活動でした。午前中は餌やりや、乳房炎の検査、採血を体験

し、削蹄の見学もさせてもらいました。また午後からは台風の前ということもあり、台風

対策をしました。

4日間という短い間でしたが、学校の実習だけでは学ぶことの出来ないことをたくさん学

ぶことが出来ました。畜産試験場のなかは、施設ごとに着用する長靴や作業着が決まって

いたり、施設に出入りするときには必ずエアシャワーを浴びるようになっていたりと、病

気対策がしっかりとされていました。また、1頭 1頭牛のデータや性格が頭のなかに入って

おり、各々への対処が素早かったです。これは日々の仕事の成果だと思いました。わたし

もまだまだ出来ることがあるのかもしれないと考えるきっかけとなりました。

長崎県 農林技術開発センター畜産研究部門

家畜生産学講座 山田純平

私は、8月15日から8月19日までの5日間、長崎県農林技術開発センター畜産研究部

門にて研修をさせて頂きました。今回、私がこの研修先を希望した理由は、私の地元であ

る長崎県では、一体どのような研究が行われているのかを知りたかった事と、実際に就職

先としても考えているため、研修をさせて頂くことで、実際の業務を体験してみたかった

からです。

研修内容ですが、私が所属している研究室では鶏を扱っているため、鶏部門での実習を

希望しました。しかし、研究員の方が出張中で不在とのことでしたので、1日ずつ各研究

部門での実習をさせて頂く事が出来ました。

草地部門では、トウモロコシの実験区を刈り取り、重量を測定したり、幹や根本、穂の

付け根など様々な箇所の長さを測定したりしました。真夏の日差しの中での実習でしたの

で、トウモロコシを鎌で刈り取り、それを運ぶという作業はとても暑くて大変でしたが、

収量調査の過程を知ることが出来て良かったです。

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肉用牛部門では、給餌などの一般管理や、牛のインピーダンス測定というものを体験さ

せて頂きました。インピーダンス測定とは、電極をさしたプレートを牛のロースの部分に

当て、微弱の電気を通す事で、その電気抵抗から脂肪交雑を測定するというもので、その

ような測定法もあるのだなと驚きましたし、貴重な体験をさせて頂けたなと思いました。

乳用牛部門では、搾乳や給餌などの一般管理や、除角、体温測定、牛の移動などを体験

させていただきました。私自身搾乳をやったことがありませんでしたので、実際に消毒か

ら前絞りをし、ミルカーで搾乳をしていくという過程を経験することができ、良かったと

思います。また、除角器を使って牛の除角をやったことはあったのですが、大きい牛の角

をワイヤーを使って除角をしたのは初めてで、思ったより力が必要で大変でした。

豚部門では、給餌や温度チェック、除糞などを行いました。豚では防疫管理が徹底して

いて、各豚舎毎に作業服を着替えなければならず、防疫の大切さを感じました。精液採取

も見学させて頂いたのですが、大きい豚を擬ひん台に乗せ、すかさず精液を採取する姿を

見て、とても大変で難しそうだなと思いました。そして、とった精液を顕微鏡で性状検査

をし、希釈する作業も行いました。その他にも、豚の耳刻法や、ボディーコンディション

のチェックなど、今後役に立ちそうな知識も教えていただきました。

鶏部門では、給餌や、精液採取、人工授精などを行いました。人工授精と聞くと、牛の

イメージが強く、見たこともありませんでした。ですが今回実際に精液採取や人工授精を

体験させて頂き、滅多に見ることのない、貴重な体験だったと思います。

今回のインターンシップでは、5日間という少し短い期間だったと思いますが、これか

らの進路を考える上でとても役に立つ貴重な体験をさせて頂きました。また、この実習で

得た知識は、これから先就職した後にも忘れることはないと思います。今回、インターン

シップ実習をさせて頂くにあたり、参加手続きをして下さった教職員の方々や、丁寧に指

導して下さった農林技術開発センター畜産研究部門の方々に感謝申し上げます。本当にあ

りがとうございました。

株式会社 カミチクホールディングス

錦江ファーム 金峰農場

家畜生産学講座 鷲津愛

私は、今回 8月 22日~24日の三日間、株式会社カミチクホールディングス錦江ファーム錦

江農場にて研修をさせていただいた。カミチクホールディングスは飼料づくりから、肉用

牛や乳牛の繁殖、育成、肥育管理を一貫して行い、食肉加工や飲食事業といった様々な事

業展開を行っている。私がこの研修先を希望した理由は、第一にこの様々な事業の中で、

特に繁殖牛において採卵や採精、人工授精などといった繁殖技術を見てみたいと思ったか

らである。また第二に、牛の管理について大学の講義や実習で学んでいるが、その内容と

実際の現場で行っていることの共通点や相違点、また会社独自の管理法など実際に自分の

目で見て、体験することで、牛の管理について学びたいと思ったからである。

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この三日間の実習内容については、一日目と二日目は肥育牛の飼養管理、三日目は育成牛

の飼養管理を行った。一日の始まりは朝の朝礼から始まり、伝達事項はもちろん、ここで

は挨拶の発声練習や社訓なども発声している。飼養管理の作業としては、給餌作業から始

まる。肥育牛は肥育月齢によって与える飼料や量が違い、飼料の種類としては、配合飼料、

前期飼料、後期飼料、TMR、飼料米を配合した配合飼料、サイレージ、粗飼料、おやつと呼

ばれる単味飼料をあたえていた。与える飼料の種類が多いため担当牛舎を何度も往復する

必要があり、1つの牛舎に飼育されている頭数も多く、給餌だけでも大変な作業だと感じ

た。育成舎については、人工哺乳による哺育のみの子畜と、人工哺乳、配合飼料と粗飼料(チ

モシーなどの乾草)を食べる子畜がいる。前者は職員が粉ミルクを湯に溶かし、哺乳バケツ

を使用して手作業で与えるのに対して、後者の人工哺乳は人工哺乳機によって哺育される。

この給餌作業は朝夕の二回行われていた。また、給餌作業では、ただ飼料を与えるだけで

なく、前日に与えた飼料の残量の把握や牛の体調の変化についても目を配り、体調をチェ

ックしながら行うことが重要であると改めて再認識した。

研習の中で、治療や除角、採卵作業を体験、見学させていただいた。まず治療というのは、

体調が悪い牛に対して薬品の投与を行い、健康を管理することである。投与した薬品の種

類や量は固体識別番号とともに書き溜められ、データとして管理されていた。実際に注射

器に薬品を準備するところから、牛に注射するところまで経験した。次に除角については、

作業は職員の方がほとんどしてくださり、私は除角の際に投与する薬品の準備と注射を行

った。除角作業は大学の実習で行ったことはあるが、職員の方々の作業の手際の良さに驚

かされた。次に採卵についてである。採卵は研修を通して一番見学したい作業であったた

め、見学できることになってとても嬉しかった。作業は人工授精師の資格を持つ職員の方々

がしてくださり、詳しい説明とともにとても勉強となった。バルーンカテーテルによる採

卵をしている様子を拝見して、実際の採卵作業はすんなりと済むこともあればそうでない

こともあるということがわかり、難しい作業であるなと感じた。

どの作業も体力を必要とするものばかりで、農場の方々の多大なる苦労と培ってきた技

術のおかげで、食肉として得ることができるということを改めて実感した。この三日間を

通して様々な作業を体験させていただいき、貴重な経験ばかりで、とても充実した三日間

の研修だったと思った。

鹿児島市 平川動物公園

家畜生産学講座 渡邉みあ

私は、鹿児島市の平川動物公園にて、三日間研修を体験させていただきました。私がイ

ンターンシップ研修先を平川動物公園に選んだ理由は、元々動物が好きで様々な動物に興

味があり、普段実験動物の飼育をしているのでその他の動物の飼育管理を体験する良い機

会だと考えたからです。また、何度も訪れたことがある場所だったので、職員側という違

った視点から動物園を見ることで施設の成り立ちなどをよりわかりやすく見ることが出来

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るのではないかと考えました。

インターンの一日目は、動物園の獣医の方の傍でその仕事を見学させてもらいました。

動物病院が動物園内にあり、具合の悪い動物が入院させられています。具合の悪いコアラ

や体の大きくなり始めたアザラシやキリンなどの赤ちゃんは元の檻の中にいるので、毎朝

巡回して様子を見に行きます。コアラ館には病原菌を持ち込まないようにするため巡回は

一番初めにし、他の動物担当の飼育員は入ってはいけないということを知りました。動物

病院には外房もあり、生態に合わせて隔離されていました。また、鶏用の何倍も大きい孵

卵器がありフラミンゴなどの卵が入れてありました。午後からは、昨日息を引き取ったワ

ニガメの解剖の見学をしました。動物園で亡くなった動物は、動物園の中で、動物園の飼

育員と獣医で解剖をし、死因究明をするということを知りました。

二日目は、ゾウのトレーニングと餌やりの見学と掃除をしました。ゾウのトレーニング

はゾウの体調管理はもちろん、信頼関係を築くためにも重要であるということでした。ま

た、ビントロングの檻の中の環境をより野性に近づけるために園内に自生している蔓性の

木を伐り、檻内に入れる手伝いをしました。飼育員さんは、担当の動物たちにより良い環

境を与えられるように様々な工夫を考えていらっしゃいました。

三日目は、どうぶつ学習館でのイベントの呼び込みと、三日間を通して学んだことを生

かし、小学生低学年向けのパネルづくりをしました。イベント内容は、飼育員さんが担当

の動物についてお客さんに向けて解説をするというものだったのですが、飼育管理をする

だけでなくうまく喋る力も必要だと感じました。パネルづくりは伝えたいことがまとまら

なくて思っていたよりも難しかったです。広報の方にはとてもお世話になりました。

三日間を通して一番驚いたことは、亡くなった動物は動物園で解剖されるということで

した。今まで考えたこともなかったその後の動物たちは、骨標本になり飾られていて息を

していなくても子供たちに動物への興味を与えるものになっていてとても素晴らしいなと

思いました。解剖をしていて腫瘍などが見つかると「つらかったね」と語りかけている獣

医さんや、担当動物の性格や齢などを考え、檻の中の環境作りに試行錯誤している飼育員

さんを見て動物に対する愛情をとても感じました。また、ゾウのトレーニングの時に、ゾ

ウの飼育は死亡事故が多いということを聞いて、頭がよく賢い動物なだけに信頼関係を築

くのは難しく生半可な気持ちではできない仕事だと感じました。命にかかわっていく仕事

に就くうえでとても重要なことを学ばせていただきました。何度か訪れていた動物園も、

獣医、飼育員、広報の三方面から商業施設としてみることが出来てとても勉強になり、今

回得た知識は今後の人生においてこの体験が大いに役に立つと思います。

最後にこのような貴重な体験をさせていただき、親切に指導してくださいました皆様、

本当にありがとうございました。

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日健日本食品

国際食料資源学特別コース 小西彩未

1日目の午前の業務は納品チェックであった。配送の控えをもとにちゃんと取引相手へと

届いているかを確認する大切な作業であった。二人で行った。どのような企業に何を納品

しているかを知ることができた。そのおかげで、この作業はこの後の市場視察や在庫整理

のときにも役に立った。

2日目はラベルを貼り付ける作業を行った。輸入品に日健日本食品と書かれたラベルを

はる作業である。香港では、輸入会社の詳細を書いたラベルを貼らなければ、法律違反に

なるらしく、すべてに手作業ではっていく。外回りでも意識して、日本からの食品にどん

な会社のラベルが貼ってあるかを見るようにしてた。

3日目は箱詰めを行った。九州の豚骨スープを 10袋ずつ、小さな箱に説明書とともにし

まう作業であった。このような地道な作業をも行うかと驚いた。これは家庭用の食品とし

て、売られるのだろうと思った。

4日目と5日目事務所の一階にある倉庫において、各エリアに何があり、賞味期限はい

つかを記録していくという作業を行った。ダンボールの積まれた空間での仕事であったた

め、日健の社員用のシャツを着て行った。どのようなものがあるか、どのような形で販売

されているかを知ることができた。中には見たこともない商品などがあり、レストランの

裏側を見れた気がして、おもしろかった。

1~5日目の午後はすべて市場調査であった。ここでは、日健の営業の Mr.Gimmyに付い

ていろんな企業を回った。

Mr.Gimmy はいろんな店をまわり、日本食品を扱っている店に日健の商品一覧を出して売

り込んでいた。すでに契約している会社でも、こちらから新しいメニューを提案して、取

り扱ってもらう商品を増やしてもらったりするそうだ。かなりの距離を移動した。とは大

変職種だなとおもった。中には日本人の方が出しているお店もあった。また、取引先は ucc

といった有名企業であったり、寺院の食堂であったりもした。

今回このインターンシップに参加して、香港のいろんな箇所を回った。小さなローカル

な店でも日本の商品が置かれていた。日本食品の品質がここまで香港では信用されている

のかと感動することが多かった。特に日本では、当たり前に思っていること、たとえば、

肉屋だって肉はショーウインドウにいれて衛生をたもっている。香港では市場に行くとた

いていそのまま空気に肉はさらされていた。

日本の中にいるだけじゃ感じられない当たり前を香港へと行ったことで学ぶことができ

た。日本の清潔感は誇れるものだと思う。正直に述べると、日本食になれている私にとっ

て、香港の料理の量は多く、そのうえ毎日食べたいかと思うとそうは思えないなと感じた。

海外で働くということは、語学力だけにとどまらず、考え方だとか、食事だとか、生活す

べてに響いてくる。

何も考えずに今までいっていた「海外で働きたい」という言葉の重みを感じた。自分の

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夢のすべてを見つめ直す大切な機会へとなった。

今回このインターンシップが実現したのも、溝口会長が滞在費をほとんど負担してくだ

さったからである。このような機会は溝口会長の提案がなければ、得られなかった。その

うえ、滞在中も何度もディナーへと連れ出してくださった。また、鹿児島県香港事務所長

の林さんとアシスタントの Anita さんは、香港滞在中の私たちの世話をしてくださった。

このお二人のおかげで、香港での活動はスムーズに行うことができた。そして、インター

ンを受け入れてくださった日健日本食品の皆様、にも御礼申し上げたい。特に私たちを市

場視察に連れ出してくださった Mr.Gimmy。ランチに連れて行ってもらい、詳しく優しく何

事も教えてくださり、市場視察だけでなく、香港で人気の日本のお店に連れて行ってくだ

さった。引率の藪田先生。経験豊富な海外体験で、わたしたちの香港での滞在を助けてく

ださった。この 1 週間で、多くの人に私たちはお世話になった。すべての関係者にお礼申

し上げたいと思う。

MRT (香港)株式会社

国際食料資源学特別コース 1年 津曲佑典

私はこの 5日間香港にあります MRT (香港)株式会社にインターンシップをさせていただき

ました。私がこのインターンシップに参加しようと思った動機は、海外の体験をしてみた

いということと日本と海外のコミュニケーションの違いを感じたいことと海外での仕事を

見てみたいということでした。私の研修先では農学系の企業というよりもむしろ工学的な

分野が強い企業でした。しかしながら、このインターンシップを通して製品ができて店頭

に並ぶまでに様々な工程がありスムーズに行われることは非常に大変なことであるという

ことでした。

1 日目は香港に支部を持つ日本企業の日本人スタッフの方々とお話をさせていただきまし

た。いずれの方々も 1 年生のうちから海外体験ができるのは羨ましいとおっしゃっていま

したお二人には日本と香港の違いや海外の生活に慣れるまでにどのようなことをしていた

かをお聞きしましたところ、日本における当たり前は海外からみたらとても特別なことで

あるということと、海外の生活に慣れるためにとにかく地元の人々をよく見ていたとおっ

しゃっていました。日本という国の特別性と慣れない環境への適応の仕方を学ぶことがで

きました。2日目は研修先の香港人スタッフの方々と中国本土にある日本企業の工場に行き

ました。工場では産業機器に使われる検出スイッチの部品について会議が行われていまし

た。問題は部品の一部が錆びていてその問題が機械にあるのか保存方法にあるのかという

ものでした。小さな問題でも中国本土まで出向き会議をしなければならないという大変さ

を知りました。3日目は日本人スタッフの方と中国本土にある歯ブラシの成型工場に向かい

ました。この日は歯ブラシを利用されているお客様の指摘を元に成型機の改良と改良中の

期間中にどのようにして製品を出荷するかというものでした。また実際の歯ブラシの成型

機を見させてもらい、歯ブラシがどのようにできるのかを知ることができました。4日目は

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日本人スタッフの方と中国本土にある中国企業との時計の会議に同席させてもらいました。

日本に向けて出荷する商品についての会議でした。日本側が求める商品が 20年前に使用さ

れていた当時の色でその再現を目指していました。また、その時期は 8 月であるにも関わ

らずもうクリスマスを見据えた話をしていたことにも驚きました。5日目は香港城址大学の

日本語学科の学生の皆さんと交流しました。日本の漫画や動画投稿者やアイドルなど日本

のポップカルチャーなどにとてもよく知っていたことに驚きました。

今回のインターンシップでは主にものづくりの過程を 5日間を通して体験させていただき

ました。どの研修先でも感じたことは、製品一つができるにしても工場で出たエラーの改

善や実際に出荷しても、作り直しの指令が来ることもありました。このような大変な工程

が一つずつクリアされてスムーズに行われることはとても大変なことであると感じました。

このような経験を通してこれからの大学生活においても一つずつの工程を確実にクリアし

て行き課題やテスト、研究にあたりたいと思いました。

最後になりましたが、このような貴重な体験をさせていただきました MRT(香港)株式会社

の溝口社長をはじめ、MRTのスタッフの皆さまにはとても感謝申し上げます。ありがとうご

ざいました。

MRT(香港)株式会社

国際食料資源学特別コース 福田和俊

私は今回の香港のインターンシップにおいて、様々な目的をもって臨んだ。まず、私はい

ままで社会に出て仕事をしたことのないので、実際の仕事の様子や物づくりの現場を見学

したり、海外で仕事をしている人の話を聞いて今後の財産にしたいということ。また、私

は海外に渡航したことがなく、今回の香港が最初の海外となる。したがって、海外での1

週間の滞在中に海外の異なる文化を体験するとともに、どれほど自分でコミュニケーショ

ンをとれるのかを確かめることである。

今回のインターンシップではMRT(香港)株式会社にお世話になった。MRTは電子部

品製造販売、電子部品各社の代理店業務、ギフト用アイテムや雑貨などの取り扱いなどを

行っている企業である。また近年では小型風力発電の開発も行っている。

今回の研修の内容としては、電子部品などの会議の様子や実際の物づくりの現場を見させ

ていただくことが主な研修内容だった。

1日目は香港の日系企業である、美達奇(香港)有限公司(以下ミタチ産業)と宝永香港

有限公司(以下宝永)に行った。ミタチ産業は、半導体や電子部品を製造している企業で、

宝永は計測器や駆動機器などの電気製品を製造している会社である。どちらも日本人の方

とお話しすることができたが、どちらの会社の方も今の状況が苦しいとおっしゃられてい

た。やはり不景気の影響で注文が少なくなっているそうだ。そのような状況だからこそ、

小さな部品一つに関してでさえもたくさんの会議を重ねて顧客のニーズに応え続けること

が重要だということをおっしゃられていた。

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2日目は香港ではなく中国に工場がある日系企業の日本電産三協電子(東莞)有限公司に

行った。目的は、ほかの日本の企業に納品するアースのようなものの不良品についての話

し合いだった。私たちは普段目にすることのないわずか5センチほどの小さな部品だった

が、何時間も話し合いをしていた。いくつもの企業を経由して納品を行うので、1つの企業

がミスをしたりすると、それからあとのすべての企業が影響を受ける。また、不良品だと、

私たち消費者にも影響が及んでしまう。したがって納期を守り、正しい商品を作ることは

大切であるとMRTの方はおっしゃられていた。

この日の地下鉄の中で爆発事故に遭遇した。私たちを連れて行ってくれたMRTの社員の

方が手にけがをした。やはり怖かったが海外でこのようなことに遭遇したことはなかなか

できない経験だった。

3日目は中国の歯ブラシ工場に行った。目的は、歯ブラシの金型のサイズが違うことに関

する話し合い。これは電動歯ブラシに使われる歯ブラシであるため、サイズが少しでも異

なると電池の消耗が激しくなったり、摩耗したりしてしまうなどの不具合が生じてしまう。

今回は、0.2ミリの誤差で作り直しとなってしまったそうだ。

話し合いの後、歯ブラシの製造現場を見学させていただいた。プラスチックの原料を機械

で配合して色を付けることから始まる。その後色や形などを検査した後にプラスチックの

部分に植毛を行う。これは、植毛器を使い、1本1本手作業で行っていた。私は、このよ

うなことはすべて機械で行うものであると思っていたのでとても驚いた。私たちは歯ブラ

シを安価で購入することができるのでこのような過程で製造されていることに大変驚いた。

物を大切に使わなければならないと感じた。

最終日には香港城市大学の方々との食事会の機会を設けていただいた。城市大の皆さんは

日本語を勉強しており、鹿児島で研修を終えた人たちばかりであった。皆さんが日本語を

学ぶ理由はさまざまであった。日本のサブカルチャーに興味をもって日本語を勉強してい

る人もいた。皆さんとても日本語が上手で、日本について言葉だけでなく文化や習慣など

様々なことを学びたいという気持ちを皆さんが持っており、私たちもそのような姿勢を学

ぶべきだと感じた。

本インターンシップを通して、物づくりの大変さを感じることができた。私たちが普段何

気なく使っている生活用品などでも、様々な過程を経て作られている。大切にものを使わ

なければならないと感じた。私は将来、農業を通して物づくりに携わりたいと考えている

ので、今回の研修はとてもよい経験になった。また、英語の大切さを感じた。香港の人々

は主に広東語を使うため、私たちがコミュニケーションをとるためには英語しか方法がな

かった。香港で1週間過ごして、地下鉄などの公共交通機関などでは英語ができれば困る

ことはなかったし、企業の方とも英語があればコミュニケーションをとることができた。

しかし実際に英語で話してみて、伝えたいことが正確に伝えることができなかったことが

何度もあった。英語をもっと上手になって、海外に行っても困らないようにしなければな

らないと感じた。

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今回のインターンシップにおいて、MRT(香港)株式会社社長溝口会長、鹿児島県香

港事務所の林さん、MRTの社員の皆様には貴重な体験をさせていただき本当に感謝して

います。私は今回の研修において様々なことを学ばせてもらいましたが、どれもすべて普

通の生活では学ぶことのできない特別な経験でした。これからの人生でこの経験を生かし

ていきたいと思います。本当にありがとうございました。

JA鹿児島経済連インターンシップ

環境情報システム学研究室 財津 燎

私は、シップに参加した理由は、JA 経済連の業務内容をほとんど理解していなかったた

めである。農業系の一番身近な民間企業は JAと思い、これから就職活動を行って行くうえ

で、知る必要があると思い参加しようと思った。また、公務員も考えているので、民間と

の比較にもなるのではないかと思った。

1日目はまず、受入ガイダンスとして、目標設定をした。その後、JA 経済連の事業概要

案内があり、会館見学をした。ここでは経済連だけではなく、JA の様々な事業についてみ

ることができた。JA といえば農業のイメージが強かったが、それだけでなく幅広い分野の

事業を行っていることがわかった。その後の昼食では、地下食堂にて職員の方と一緒に食

事をとりながらお話をしていただきました。講義のような形ではなかったのでなかなか社

内の雰囲気など講義中には聞けないようなことを聞けた。昼食後は、飼料養鶏事業部の概

要について講義があった。私は生産学科ではないので、大学で生産に関係のあるような講

義はあまりなく初めて聞くようなことが多かった。今後農業関係の職に就くにあたって、

専門分野だけではなく幅広い分野の知識をつける必要があるのではないかと思った。

2日目は肉用牛事業についてお話があった。まず、鹿児島中央家畜市場子牛せり市の視

察をさせていただいた。せり市を生でみるのは初めてで、短い時間で動く金額の大きさに

驚いた。お話によると近年子牛の金額が高騰しており肥育農家の負担が大きくなっている

ということであった。せり市の後に東市未畜産実験牧場の見学をした。せり市でもそうで

あったが、消毒などの対策がしっかりしていた。私は出身が宮崎県で口蹄疫を身近に体験

したが、何年もたった今でも対策がしっかりされていると思った。その後の昼食は「華蓮」

でいただいた。午後の講義は、肉用牛事業の仕組みについて説明があった。日本有数の畜

産県である鹿児島でも年々子取り用雌牛農家戸数は減少しており今後も減少していくと予

想されている。そこで JAは初期投資に力を入れるなど対策していくという。子取り用雌牛

農家戸数が減少すると子牛の数が減少し、子牛の取引額が上昇する。それにより肥育農家

の負担が大きくなり肥育農家が減少するのではないかと考える。これは畜産全体の縮小を

招くので、なんらかの対策が必要である。

3日目はまず、知覧子豚配給センターの見学をした。外から見ただけであったが、豚舎

の中は衛生管理非常に気をつかい、病気を予防しているという。豚舎内の様子を写真で見

たが、土がなく衛生的には良いように見えるが、豚のストレスなどは無いのかと疑問に思

- 72 -

った。次に JA食肉かごしま南薩工場の見学をした。そこでは、実際に牛をと殺し解体する

ところまで見ることができた。いままで実際に見る機会はなかったので、今回見学して私

たちは生き物の命をもらって生きているのだと再認識した。その後、たわわタウンで食事

をし、午後の講義にうつった。

今回 JA鹿児島経済連のインターンシップに参加して、まずあたたかく迎えていたただい

た JA さんには感謝したい。また、日頃講義などで聞けない畜産のことや JA の事業内容な

どを聞くことができ、今後の学生生活、就職活動に大いに活かすことのできる3日間にな

ったと思う。

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Ⅴ インターンシップ実習に関する学生へのアンケート調査結果

○ 実習時期・実習期間及び実習内容について

短い 適当 長い

(1)実習期間について 4人 29人 2人

問題ない 調整必要

(2)実習時期について 35人 0人

よく理解でき

大体理解でき

あまり理解できなか

った

(3)実習内容はよく理解できまし

たか 23人 12人 0人

とても興味がも

てた

少し興味がも

った

ほとんど興味を持てな

かった

(4)実習に興味が持てましたか 26人 9人 0人

大変参考になっ

少し参考にな

った

ほとんど参考にならな

かった

(5)将来の進路決定の参考になりま

したか 19人 16人 0人

とても意義が

ある

まあまあ意義が

ある

あまり効果が

ない

(6)今回のインターンシップは社会人教

育として 29人 6人 0人

○ 実習中印象に残ったこと

・職員の方が親切に対応してくれました。

・牛の競り市

・みんな優しくしてくださった。

・放牧地が広く飼養管理が大変だった。

・地道な作業が多かった。

・労働のきつさ。

・実際の操作をさせてもらったこと。

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○ 実習中に当惑したこと

・自分の知識のなさを実感したとき。

・事前にある程度の業務内容などが分かればよかった。

・飼養頭数が多かったこと。

・仕事体験というより市場観察のようだった。

・知識不足。

○ 事前に描いていたイメージと比較して

・イメージ通りだった。

・職場の印象はとてもよかったです。

・肉体労働が多いと感じた。

・思ったより人とのつながりが強そうだった。

・個人的に申し込んだものなので、ここで言っても仕方ないかもしれませんが、もっと農

業を体験できると思っていたのに全然できずにお客様として扱われていたのがとてもあ

りがたいですがインターンとしては不十分だったと思いました。

・作業がしやすい環境だった。

・細かい作業や業務内容が多かった。

・丁寧な体調管理を行っていてすごいと思った。

・実習というより見学・視察がほぼすべてであった。

・インターンシップというよりお客のように扱っていただいた。

・きつさがあきらかに想像以上だった。

・思っていたよりずいぶんよかった。

・大変な仕事だと思っていたが、思っていたよりも楽しかった。

・頭数が予想していたより少なく、作業も少なかったので気持ちが楽でした。

・内容が濃くてとても勉強になった。

○ 今後のインターンシップについての要望

・就活にお金がかかるので、通勤、宿泊の費用援助をしてほしいです。

・朝8時半までに行くために午前6時の電車に乗らなければならなかった。宿泊所を設け

てほしかった。

・宿泊所が近くにあればうれしかったです。

・光熱費が7円で、それを後日振り込まなければいけませんでした。手数料がかかるので

前もって払うなら良かったのになと思った。

・もっと選択肢がほしかったです。

・市内の施設だったのですが、朝早くの通勤なので交通の面でとても不便でした。

・インターンシップキャンパスウェブから申し込んだのですが、ネットに記載されている

実習期間と実際の実習期間が異なっていた。

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・興味のある業界ではあったが、実際にどのような仕事内容や職種体験ができるのかが申

し込む時点でわからなかった。

・事前情報が少なかったので事前に知らせてほしかった。

・宿泊所があるところを斡旋してほしい。お金の関係で悩んだ。

・同じ作業を行うのではなく、違う作業をいくつかするのがよいと思う。

・宿泊所の情報がもう少しほしいです。

・交通の便が悪かったり、周りにコンビニ等がなく大変であった。

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Ⅵ 総 括

農学部生物生産学科では平成 15年度から時代の流れに沿う形で「インターンシップ」を

「アグリビジネス研修(選択科目)」として単位化した。アグリビジネス研修では、これま

で別々に開催されていた事前講習、研修、事後講習を一体化して体系付けることによって、

インターンシップに対する基本認識を高め、積極的に取り組む姿勢を喚起することを目的

とした。その結果、平成 14年度の 17名に対し、近年は毎年 30名前後と約 2倍の学生が参

加するようになった。単位化した影響は大きいと考えられるが、社会の状況がインターン

シップを推進する方向で動いているのは間違いなく、学生の意識も高まっているものと思

われる。

インターンシップへの学生の参加目的は、自分の進むべき道を見つけるため、就職活動

に向かう気持ちをより高めるため、現場での研究を知りたい、自分が希望している就職先

を実際に見てみたい、職場の雰囲気を知りたい、企業で実際にやっていることを知りたい

などであり、就職や大学での研究を意識してのものが大半である。しかし、提出レポート

およびアンケートからは、就業体験によって目的以上のものが得られていることが伺える。

例えば、勉強不足を痛感した、大学では得られない(教科書では学べない)ことが経験で

きた、働くことの厳しさを知ることができたなどである。このように従来と同様に、今年

度もインターンシップは学生の就業意識を高め、新たな学習意識を喚起する契機となった

ことは確かであり、非常に教育効果は高いと考える。

就業体験を終えた後、参加者は 11月下旬に事後講習会を受講した。事後講習会は、イン

ターンシップの成果を再確認する場であるが、ここ数年、就職活動の実践的な講習を始め

たこともあり、学生の就職活動に向かう気持ちを喚起する結果に繋がっているようである。

研修先の幅は年々拡大しているものの、その内訳を見ると公的機関の割合が高い。これ

は、学生の就職先に一般企業の割合が高いという実態と逆転している。インターンシップ

では受け入れ先の負担も大きいため、依然として敬遠されるところも多い。学生の提出レ

ポートからもわかるように、インターンシップは学生にとって「働く」ということの魅力

や意味を認識できる貴重な体験であり、学習・就業意識の向上に繋がるシステムである。

それは企業が期待する新しい時代に対応する主体的、創造的人材の育成のためにも有効で

ある。このような側面を広く企業側にも理解していただくためには、インターンシップに

参加した学生のナマの声を多くの企業側担当者に聞いていただくことが重要であろう。今

後、この報告書が企業等、受け入れ側の啓発に役立ち、受け入れ先の幅を拡大することに

繋がれば幸いである。

最後に、本学科インターンシップ「アグリビジネス研修」の実施にあたり、ご協力いた

だいた関係諸氏に深甚の謝意を表します。

- 77 -

Ⅶ 参考資料

「アグリビジネス研修」のシラバス

授業科目

(授業科目英文)

アグリビジネス研修

(Introduction to agri-business)

授業形態

必修・選択の別

開講期

担当教官所属氏名

教官連絡先

オフィスアワー

研修(集中)

選択

生物生産学科全コース(5・6期)

生物生産学科教員(学科教務:豊 智行・下桐 猛)

豊・下桐

随時、ただし事前連絡が必要.

授業概要 学生が企業や試験研究機関において、3日以上(研修先によって異

なる)の実習を行なう.また、事前講習によって、実習の心構え

やマナー、留意点について学ぶとともに、事後講習によって就業

姿勢の再認識を行なう.

授業目標 1. 企業や試験研究機関で活躍している技術者・研究者による解

説などを通して、大学での講義や実験の内容と現場や社会との

関連性についての理解を深める.

学習順序 1~4. 研修先の選定(5期)

5. 事前講習(5期)

6~11. 研修先で用意されたプログラムに従って研修を受ける

(主に夏期休暇中)

12.レポート(6期)

13~14. 事後講習(6期)

15.レポート(6期)

評価 (各評価項目とその評価比率を示す)

1. 事前・事後講習の受講態度およびレポート(50%)

2. 研修態度(50%)

備考 1. プログラムの内容は研修先によって異なる.研修先でのプロ

グラム、事前講習、事後講習、レポート作成の全てを履修する

こと.本科目は研修先の多大な協力のもとに行われていること

を認識し、熱意をもって取り組む姿勢が必要.

2. 実地研修に係る経費(障害保険、交通費、宿泊費など)は原

則として自己負担.

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アグリビジネス研修に関するアンケート調査表(平成 28年 11月 16日、事後講習会で実施)

平成 28年度アグリビジネス研修 ―アンケート―

講座: 名前:

*講習会終了後に必ず提出して下さい。出席表の代わりとなります。

以下のアンケートに答えて下さい(○で囲む、記述で答える)

(1) 実習期間について

1)短い 2)適当 3)長い

(2)実習時期について

1)問題ない 2)( )月頃のほうが良い

理由( )

(3)実習内容はよく理解できましたか

1)よく理解できた 2)大体理解できた 3)あまり理解できなかった

その他、意見など( )

(4)実習に興味が持てましたか

1)とても興味がもてた 2)少し興味をもった

3)ほとんど興味を持てなかった

その他、印象に残ったこと

( )

当惑したこと

( )

事前に思い描いていた実習先のイメージと比べてどう感じましたか

( )

(5)将来の進路決定の参考になりましたか

1)大変参考になった 2)少し参考になった 3)ほとんど参考にならなかった

参考にならなかった方に尋ねますが、その理由はどういうことでしょうか

( )

(6)今回のインターンシップは社会人教育として

1)とても意義がある 2)まあまあ意義がある 3)あまり効果がない

(7)その他、今回のインターンシップについて要望や改善すべき点があれば何でも書い

て下さい(例:通勤、食事、宿泊所について)

(8)本日の事後講習会の感想

平成 28年度インターンシップ

推進事業実施報告書

平成 29年 3月発行

編集

生物生産学科教務 豊 智行

生物生産学科副教務 下桐 猛

発行

鹿児島大学農学部生物生産学科

〒890-0065 鹿児島市郡元 1丁目 21番 24号