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- 61 - 令和2年第2回紋別市議会定例会会議録(第3日) 1 開会日時 令和2年6月9日(火) 開議午前10時01分 2 議事日程 日程第1 一般質問 質問順位 4番 橘 有 三 君 5番 野 村 淳 一 君 6番 梶 川 友 子 君 3 出席議員(14名) 議 長 飯 田 弘 明 副議長 鈴 木 敏 弘 1番 山 﨑 彰 則 2番 保 村 幸 二 4番 有 三 5番 梶 川 友 子 6番 野 村 淳 一 8番 田 中 勝 彦 9番 喜 多 俊 晴 10番 宮 川 正 己 12番 加 藤 裕 貴 13番 青 木 邦 雄 14番 石 田 久 就 15番 阿 部 秀 明 4 欠席議員 (なし) 5 説明員 宮 川 良 一 君 鈴 木 英 樹 君 牧 野 昌 教 君 総務部付参与 山 本 隆 博 君 兼特別定額給付金対策室長 兼ガリンコ号建造推進室次長 市民生活部長 若 原 喜 直 君 市民生活部次長 大 月 茂 君 保健福祉部長 富 樫 豪 志 君 得 永 恭 志 君 兼木質バイオマス火力発電所推進室長 加 川 安 明 君 森 谷 裕 一 君 兼ガリンコ号建造推進室長 兼広域病院連携推進室次長 兼観光連携室次長 兼ガリンコ号建造推進室次長 徳 正 修 一 君 広域病院連携推進室長 西 田 尚 市 君 観光連携室長 中 島 和 彦 君 まちづくり整備推進室長 佐 藤 健 吾 君 紋別地区消防組合 大 谷 信 一 君 小 林 昌 史 君

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令和2年第2回紋別市議会定例会会議録(第3日)

1 開会日時

令和2年6月9日(火)

開議午前10時01分

2 議事日程

日程第1 一般質問 質問順位 4番 橘 有 三 君

5番 野 村 淳 一 君

6番 梶 川 友 子 君

3 出席議員(14名)

議 長 飯 田 弘 明 君 副議長 鈴 木 敏 弘 君

1番 山 﨑 彰 則 君 2番 保 村 幸 二 君

4番 橘 有 三 君 5番 梶 川 友 子 君

6番 野 村 淳 一 君 8番 田 中 勝 彦 君

9番 喜 多 俊 晴 君 10番 宮 川 正 己 君

12番 加 藤 裕 貴 君 13番 青 木 邦 雄 君

14番 石 田 久 就 君 15番 阿 部 秀 明 君

4 欠席議員 (なし)

5 説明員

市 長 宮 川 良 一 君 副 市 長 鈴 木 英 樹 君

総 務 部 長 牧 野 昌 教 君 総務部付参与 山 本 隆 博 君

兼特別定額給付金対策室長 兼ガリンコ号建造推進室次長

市民生活部長 若 原 喜 直 君 市民生活部次長 大 月 茂 君

保健福祉部長 富 樫 豪 志 君 産 業 部 長 得 永 恭 志 君

兼木質バイオマス火力発電所推進室長

建 設 部 長 加 川 安 明 君 技 監 森 谷 裕 一 君

兼ガリンコ号建造推進室長 兼広域病院連携推進室次長

兼観光連携室次長

兼ガリンコ号建造推進室次長

水 道 部 長 徳 正 修 一 君 広域病院連携推進室長 西 田 尚 市 君

観光連携室長 中 島 和 彦 君 まちづくり整備推進室長 佐 藤 健 吾 君

紋別地区消防組合 大 谷 信 一 君 庶 務 課 長 小 林 昌 史 君

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事務連絡室長 兼特別定額給付金対策室参事

財 政 課 長 鈴 木 保 智 君 税 務 課 長 伊 藤 聖 君

企画調整課長 竹 本 幸 孝 君 国際交流推進室参事 福 井 雅 一 君

兼特別定額給付金対策室参事

環境生活課長 清 水 博 昭 君 社会福祉課長 大 平 一 也 君

社会福祉課参事 仲 条 憲 明 君 児童家庭課長 北 西 忠 宏 君

兼まちづくり整備推進室参事

介護保険課長 飯 田 欣 也 君 健康推進課長 大 平 朱 美 君

兼保健センター事務長

広域病院連携推進室参事 長谷川 哲 也 君 土 木 課 長 岩 井 智 広 君

兼広域病院連携推進室参事

兼ガリンコ号建造推進室参事

都市建築課参事 髙 橋 正 明 君 総 務 課 長 永 井 勝 君

事 業 課 長 深 尾 真 君 浄 水 場 長 山 本 淳 也 君

庶務課庶務係長 中 野 弘 貴 君

○教育委員会

教 育 長 堀 籠 康 行 君 教 育 部 長 山 﨑 義 一 君

学 務 課 長 浜 屋 武 志 君 学務課指導主事 綾 部 雅 一 君

図 書 館 長 平 野 由 香 君

兼学務課参事

○監査委員 村 井 毅 君

6 議会事務局出席職員

事 務 局 長 黒 木 主 税 君 事 務 局 次 長 細 川 貴 志 君

議 事 係 長 川 勝 亜樹子 君 議 事 係 上 森 香 純 君

一 般 質 問 通 告

質問順位 4 番 橘 有 三 君

1、新型コロナウイルス感染拡大の第3波・第4波への備えを。

・特に秋冬期における感染拡大を想定し、どのように対処するか。

・最悪のリスクを想定し、市民の生命と暮らしを守るために万全の体制を。

2、新型コロナウイルス感染症への各種情報や対策を、迅速且つ適切に市民に伝達・共有

を。

・市民が知りたい情報、行政が伝えたい情報を、紙面で読みやすく、全戸に適宜速や

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かに配布する必要があるのではないか。

・国や道、紋別市も様々な対策を打ち出しているが、多くは申請式であり「知らなか

った」事が「最大のネック」となりがちである。必要な方に必要なものが届く情報伝

達の工夫を。

質問順位 5 番 野 村 淳 一 君

1、新型コロナウイルスへの対応と対策について

①医療分野における対応と対策

・広域紋別病院の位置づけ

・PCR検査の現状

・防護服などの配備

・コロナ後の医療体制

・国保税の減免

②介護・障害福祉分野における対応と対策

・介護・福祉事業所の現状と支援

・感染防止対策

・防護服などの配備

・介護保険料の減免

・利用者の感染対応について

・感染対策と介護計画

③子育て分野における対応と対策

・児童虐待・DVへの対策

・保護者の感染と児童の預かり

・予防接種への支援

④暮らしの分野における対応と対策

・公共料金への対応

・生活保護利用の対応

・特別定額給付金について

⑤教育分野における対応と対策

・休業中の対応

・学校生活と学習への支援

・感染防止対策と少人数学級

・感染が判明した場合の対応

・就学援助の対応

・奨学金への対応

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2、障害福祉について

①紋別ベジタブルファクトリーについて

②総合戦略に見る障害者施策について

③障害者計画、障害福祉計画の策定について

3、合葬墓の整備について

質問順位 6 番 梶 川 友 子 君

公営住宅について

1、募集状況・空き室状況について

2、駐車場について

3、連帯保証人について

4、ペットの飼育について

いじめの防止について

1、件数の推移について

2、法律書の学校への整備について

GIGAスクール構想について

1、ネットワークの整備の進捗状況について

2、端末の整備計画について

3、「紋別市教育向上プロジェクト」研修の成果と今後の計画について

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午前10時1分 開議

○議長(飯田弘明君) ただいまより本日の会議を開きます。

本日の出席議員数は、14名であります。

よって、開議の定足数に達しましたので、これより前日に引き続き会議を開きます。

本日の会議録署名議員には、12番加藤裕貴君、14番石田久就君の両君を指名いたし

ます。

ここで事務局職員より諸般の報告を申し上げます。

議事係長。

○議事係長(川勝亜樹子君) ご報告を申し上げます。

まず、本日の配付文書でございますが、本日の議事日程を配付してございます。

次に、本日の議事日程ですが、日程第1までとなってございます。

以上で報告を終わります。

○議長(飯田弘明君) これより本日の議事に入ります。

日程第1、一般質問を行います。

4番橘有三君、登壇を願います。

○4番(橘 有三君)(登壇) 大正7年から9年にかけて世界的に大流行した、いわゆ

るスペインインフルエンザ以来、我が国を102年ぶりに襲った新型コロナウイルス感染

症の大流行は、私たちの、そして家族の、世界の人々全ての命を脅かし、その感染拡

大は、世界的にもいまだ収束の兆しは見えません。家族との面会すらままならない中、

感染症の悪化により命を落とされた方々とそのご家族のご心中を察し、衷心よりお悔

やみ申し上げますとともに、厳しい状況の中、今も細心の注意を払い医療に従事され

る方々、社会機能維持のために尽力される皆様、また、2月22日のオホーツク総合振

興局管内での感染者の確認以来、いつ当市においても感染者が出ないとは限らない状

況が続く中、市長を先頭に各種対応・対策に尽力される行政を担う方々、また、関係

者の皆様に心から敬意と感謝を表するものであります。

それでは、通告に従って、順次質問いたします。

北海道の、そして国の緊急事態宣言発令のもと、北海道は2度にわたる深刻な状況

を克服して小康を保っておりますが、いまだ欧米はもとより、南半球諸国でも感染拡

大は進んでおり、極めて危惧される状況に変わりはありません。

我が国の国民性、衛生観念と医療状況、各種対策・対応が相まって、先進国の中で

は際立ってその感染者や死者の数が少ないところです。そして、それは、日本のみな

らず、東アジアの現在の傾向であり、日本を含む東アジア人が持つ何かしらの免疫な

のか、また、東南アジアを中心とした高温多湿のいわゆるアジアモンスーン地域にお

いて見られる特質性なのか、世界から感染者や死者数の少なさが注目されております。

しかし、有効なワクチンの開発や決定的な治療薬がない現状の中、再び我が国での感

染が拡大することの予測と警戒、備えは当然必要であります。

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特に、北海道は既に第2波を経験し、今は落ちついてきたとはいえ、いまだ終息の

めどは立っておりません。短い夏を経て、およそ3カ月後には秋を迎え、そして、厳

しい冬を迎える北海道にあっては、第3波、第4波の襲来は極めて現実的かつ深刻な

事態であります。

また、秋冬期にはインフルエンザや風邪の流行も予測されます。歴史的に見ると、

災害や疫病は同時代に重なることがたびたびあり、一層の不安が重なります。先日は

紋別でも揺れを感じましたが、全国的に地震の発生も目立っており、各種災害も憂慮

されますし、我が国のみならず、世界的な異常気象等による冷害や干ばつで穀物の不

作に伴う主食の不足も考えられます。

紋別市においては、行政が次々と各種対策を打つべく、スピード感を持って対応し

ており、市民の評価も高く、まずは現状の尽力を評価しつつも、今後、特に秋冬期に

おける感染拡大を想定し、どのように対応、対策を検討しておられるのか、していか

れるのか、お尋ねいたします。

取り組みの真っ最中の今だからこそ、重要な知見が得られるのです。実体験の中に

こそ次への備えの気づきがあるのです。現状における検証、評価をお聞かせいただく

とともに、今後、行政のみならず、各種機関・団体とも情報を共有し、そのような状

況が来ないことを願いつつも、最悪のリスクをどう想定し、市民の生命と暮らしを守

るために万全の体制をどう構築していくのかをお尋ねし、あわせて、感染症対策に関

する医療や救急面での必要備品や薬品等の在庫や現状、今後の想定される必要量の確

保に向けた見通し、同じく、介護等福祉事業所等の状況、市民生活の上で必要なマス

クや消毒液等の現在の需給状況と今後の確保と備蓄、さらに、感染者が多数に及び、

医療機関での受け入れ対応が困難になった際の当市の対応についてもお尋ねいたしま

す。

次に、新型コロナウイルス感染症に関する情報の収集と開示、市民への周知に関し

て、第1回定例会でも取り上げ、答弁をいただきましたが、市長が先頭に立っての記

者会見の実施や、市のホームページ、地元新聞の活用、町内会の協力を得ての全戸配

付等がなされており、市民の理解と安心につながっております。

まずは、市政執行の大前提として、常に我々は市民とともにあるという市政の根本

的なあり方のより強い発信と市民へ勇気と希望を与えていただくことが重要でありま

す。

新型コロナウイルス感染症に関する情報の開示、発信のみならず、国や道、そして、

紋別市においても、医療、教育、福祉、経済等、市民の生活に必要不可欠な対策が次々

となされており、今後も継続していくことでありますが、日を経るごとに新しい情報、

追加や変更された情報、既に不要となった情報等が錯綜し、混乱を来している状況も

あります。

そのような現状の中、緊急に周知しなければならない情報、市民や事業者が知りた

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い情報、行政が伝えたい情報をやはり紙面で読みやすく、全戸に、全事業者に、適宜、

速やかに配付する必要を私自身痛感するとともに、市民からのお声としていただいて

おります。

瞬時になされるホームページやメール等、インターネットを活用した情報手段も今

日は不可欠であり、一層の活用が求められますが、年齢層によって、また、通信環境

によってはまだまだ活用できない市民も多く、基本は紙で速やかに全戸配付すべきと

考えますが、いかがでありましょうか。

国や道、紋別市においてさまざまな対策が打ち出されていますが、その多くは申請

式であり、知らなかったことが最大のネックとなりがちでありますので、その手続に

関しても一層の周知が必要であります。必要な方に必要なものが届く情報伝達の一層

の工夫が必要と考えますが、いかがでしょうか。

幸い、当市には長い歴史を持つ地域の新聞社があり、日刊紙の発行により、地域の

情報発信と伝達という公共性と役割を担っておられるとともに、フリーペーパーも発

行されており、市内の80%に宅配され、多くの事業所にも配置されております。新聞

社の持つノウハウとスピード、さらには、読者の購読意欲をかき立てる記事の作成と

編集、そして、配達網は、官にはない民の能力であり、ぜひ活用すべきと考えますが、

いかがでありましょうか。

このような非常時にこそ、地域の持てる力と利点を最大限に活用し、官民ともにこ

の困難に立ち向かい、市民の生命と安心な暮らしを守るべきであります。

以上、質問を終わりますが、再質問は留保いたします。(降壇)

○議長(飯田弘明君) 答弁を求めます。

宮川市長。

○市長(宮川良一君)(登壇) それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。

初めに、新型コロナウイルス感染拡大の第3波、第4波への備え、秋冬期における

感染拡大を想定し、どのように対処していくかについてであります。

現状における検証、評価につきましては、2月に感染症危機管理対策本部の設置に

あわせて保健医療対策チームを設置し、紋別医師会、広域紋別病院、紋別保健所、消

防及び本市による会議を重ね、市内医療機関での感染予防対策について検討協議を行

ってまいりました。

対策チームにおける議論を踏まえ、広域紋別病院や休日夜間急病センターでは、発

熱患者専用外来を設置するとともに、防護服などの備品をそろえ、診療体制を整える

など、市中感染の拡大や院内感染の発生防止に向けて具体的な対策を講じてまいりま

した。

また、市民の皆様に対しましては、5月の大型連休に備えて、新型コロナ感染症の

相談と受診のめやすを作成し、適切な受診行動をとられるよう、周知、協力を求めた

ところであります。

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今後におきましても、関係機関との情報共有の徹底や連携の強化など、医療体制が

逼迫することのないよう、万全の体制構築に努めてまいります。

次に、医療機関における必要備品や薬品等の状況及び今後の見通しについてですが、

当面の在庫は確保しているものの、発熱患者数及び感染患者の受け入れ人数により消

費量が増大するガウンやフェイスシールド等の衛生器材については、想定される最大

の量を確保できる見通しが立っておらず、滅菌等による器材の再利用について研究し

ているとお聞きしております。

一方、介護・福祉事業所等の備蓄の状況につきましては、3月時点の調査では、お

おむね、ガウン、ゴーグル、手袋については1カ月以上の備蓄があるとのことであり

ます。

また、市内のマスクや消毒液等の現在の需給状況と今後の確保と備蓄につきまして

は、5月中旬ごろまで、市内ドラッグストア等でマスク、消毒液等を購入することは

困難な状態でありましたが、現在は価格も下がり、市民の方が店舗に並ばずに購入で

きる状態になっております。

市は、現在、マスク5万枚を確保し、消毒用アルコールは18リットル缶で5缶を定

期購入しており、今後、消毒用アルコールの供給量がふえた場合は備蓄をする予定で

あります。ほかに、防護服を1,000着購入し、医療機関への配付を行っております。今

後の備蓄を考え、マスク5万枚を追加購入し、10万枚を確保する予定であります。

次に、感染者が多数になり、医療機関での受け入れ対応が困難になった際の対応に

ついてですが、医療の必要な感染患者が早期に入院治療を受けられるよう、遠紋地域

において軽症者の収容を目的とする宿泊療養施設の設置について、対策チーム会議で

保健所へ申し出ておりましたが、このたび、北海道は、感染症対策に関する基本方針

の中で、本年7月ごろをめどに3次医療圏ごとに宿泊療養施設開設の準備を加速させ

ると発表したところであります。

次に、新型コロナウイルス感染症への各種情報や対策を迅速かつ適切に市民に伝達、

共有することについてであります。

1点目の情報を基本は紙面で速やかに全戸配付すべきと考えることにつきましては、

さきに加藤議員のご質問にお答えいたしましたとおりであり、現在、本市においては、

市ホームページやフェイスブック、広報もんべつの活用はもとより、3月には感染症

対策と相談窓口に関するチラシを町内会のご協力により全世帯に配付するなど、情報

の種類や緊急性などを考慮し、それぞれの媒体による情報発信に努めております。

議員のご指摘の紙面で速やかに全戸配付することについては、全世帯に確実に情報

伝達が可能である反面、日々刻々と変化する情報に対応することが難しいというデメ

リットもあります。

一方、ホームページなど、インターネットを活用した情報伝達手段については、状

況の変化に即座に対応できるメリットはありますが、年齢層や通信環境によっては情

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報が届きにくいというデメリットが考えられます。

今後も、情報の内容や緊急性などに応じて、最もふさわしい情報伝達手段を選択し、

複合的に活用することにより、正確な情報が幅広く市民に届くよう努めてまいります。

2点目の必要な方に必要なものが届く情報伝達の工夫についてですが、議員のご指

摘のとおり、類似する情報が錯綜する中において最も重要なことは正確な情報収集と

把握であり、その上で、申請を必要とするものに関して知らなかったという状況をつ

くらないことであります。

今後も、より正確な情報の収集に努めることはもとより、単に情報を掲載するのみ

で終わらせるのではなく、必要な方によりわかりやすい情報に整理するなど、的確に

発信できるよう努めてまいります。

また、ご提案のありました地域の新聞社との連携については、フリーペーパーの活

用なども含め、効果的で幅広く行政情報を伝達できる手段の一つとして検討してまい

ります。

以上で答弁を終わらせていただきます。(降壇)

○議長(飯田弘明君) 橘有三君。

○4番(橘 有三君) 1点目についてでございます。これは再々申し上げますけれども、

国土強靱化の考え方とほとんど同じであるというふうに私は考えております。

改めて申すまでもないことでありますけれども、国土強靱化には四つの観点があり

ます。人命の保護、これが最大の目的でありますし、それと同時に、重要な機能が致

命的な被害を受けずに維持されることがあります。そして、3点目に、これは広域的

ですけれども、被害を最小に防いでいく、そして、その段階から速やかに復旧復興を

図っていくということであります。

この国土強靱化の根本、出発には、脆弱性の評価というものがあります。どこに一

番弱さがあるのか、どこに対応していかなければならないかといったことがあり、そ

れについては先ほどいろいろなご説明を頂戴いたしました。

この2月以来、いろいろな対応をなさり、また、情報を共有してきたわけですが、

新型コロナウイルスに関して、現在、紋別市において一番脆弱性があると申しましょ

うか、緊急的に対応していかなければならない、備えなければいけないということを

挙げるとしたらどういったものがあるのでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 牧野総務部長。

○総務部長(牧野昌教君) お答えいたします。

さまざまな対策を行わせていただいていますけれども、患者が出ていないという状

況でございます。いざ患者が発生した、もしくは、そこからクラスターへと広がった

ということについては、我々としてはほかの市町村の対応を新聞報道等で見ているく

らいで、実際に対応しておりません。

なお、実際にそうしたことが起きたときについてです。医療機関等と会議は常に行

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っているところでございますが、消毒など、それぞれが役割を分担しながら上手にで

きるのかはちょっと懸念のあるところでございます。

○議長(飯田弘明君) 橘有三君。

○4番(橘 有三君) 紋別市では、本当に幸いなことに患者の発生を見ていないという

ことがありますけれども、全国的には今も、また、世界的には大変な状況であり、対

策をとっているところであります。

ただ、心配なのは秋、冬です。換気ということがありますけれども、冬期間は寒い

ですし、窓すらあかないような寒冷の地域です。しかし、先ほども申したけれども、

インフルエンザや風邪ははやるでしょう。

そういったことがあるのに、この北国で、第3波、第4波が、スペインインフルエ

ンザも3年にわたって第3波を迎えたわけです。ですから、全国的にはどういった事

例が成功に結びついたか、感染拡大、また、クラスター感染を抑えたか、逆に、どう

いう場合にそうしたことが起こったか、成功事例、あるいは、適切ではなかった事例

も含め、この3カ月ぐらいで検証評価して、秋冬期に向け、物もそうですけれども、

さまざまな対策を打つべく、万全を期していかなければならないと思うのですけれど

も、いかがでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 宮川市長。

○市長(宮川良一君) これからのことについてです。

今、収束している傾向にありますが、実際、いつ第3波が襲ってくるかはわからな

いわけであります。そういう中で危機感を一番持っているのは医療関係者の皆さんだ

というふうに思います。

というのは、3月当初とどう変わっているかというと、さほど医療体制というのは

変わっていない状況であるからです。また、コロナウイルスの正体もそれほど明らか

になっておりませんし、特効薬あるいはワクチンもなく、いつ対応できるようになる

のかということもまだわからない状況の中で患者を診ております。そういうことから

しますと、やはり、一番は医療機関の医療従事者の対応する人数といいますか、そう

いう方々の努力だと思います。

先般、広域紋別病院の副院長とお話をしましたけれども、本当に医療関係の皆さん

は頑張ってくれています。当初はコロナによりやめる看護師や医療従事者の方が出る

のではないかという心配をされていたようですけれども、それもなく、皆さんが頑張

ってくれたということに本当に感激をしておりました。ですから、病院側として安心

できる体制をつくってあげるということは行政として本当に重要だというふうに思い

ます。

そこで、答弁もいたしましたとおり、軽症者の宿泊施設をいち早く備えて、軽症の

方々がそちらに行って、本当に高度な治療を必要とする患者が間違いなく病院で治療

を受けられるようになる体制をいち早くつくっていこうと考えております。7月ぐら

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いをめどにというお話ですけれども、それでは随分遅いなという感じを私は持ってい

ます。

また、医療の関係については、先ほど申し上げましたように、ガウンなど、いろい

ろな備品の潤沢な供給がなされていかなければ心配事は払拭されないと考えておりま

すので、行政としてはできるだけのバックアップをしていきたいと考えております。

○議長(飯田弘明君) 橘有三君。

○4番(橘 有三君) 仄聞しておりますけれども、今回は、市長みずからが先頭に立ち、

病院にも出向かれ、医療機関とさまざまな協議をしていらっしゃるということです。

これは市民の安心につながりますし、迅速にさまざまな対応をされていく上でもそう

いったリーダーシップをとることは市民の安心・安全にもつながりますので、今後も

そういったことをどんどんとお進めいただきたいと思います。

これは、強靱化と同じで、どこかがやっていればいいということではなく、市役所

の部署を横断的にまたぐことであります。また、102年ぶりのことでありますから、国

や道を含めてということです。上から伝えたいことはあるでしょうけれども、下から

も伝えたいことは当然あるのです。上、下ということはないのですけれども、中央と

地方で共有しなければならないこと、協議しなければならないことはあるわけです。

でも、今いろいろなお話を聞いて、大変安心しました。

それから、やはり広域紋別病院に対する市民の意識が大きく変わったと私は感じて

います。ああいう状況の中、例えば感染が起こったとき、我々市民が命を守るのには

どうしたらいいのか。さまざまありますけれども、まず、地域の2次医療がそういっ

たものを担っていくということです。そういった市民の期待が出てきていると思いま

すが、その辺については大変頼もしく思っていることであります。

しかし、今後、必ずまた厳しい状況が来るというふうに考えております。ひょっと

したら、第1波や第2波は序章であったかもしれません。そのように最悪の事態を常

に考えていかなければなりませんが、ぜひ、今後とも全力投球をいただきたいと思い

ます。

これについての答弁は不要でございます。

次に、2番目の市民への情報伝達手段でございます。

これにつきましては、ホームページ、メール、広報、地元紙のほか、テレビ等の報

道もそうです。しかし、ホームページやSNS等といってもなかなか活用できない方

がいらっしゃるのです。

これは、どこかの部署でそういう調査をされたことはありますでしょうか。インタ

ーネットの媒体によってどのぐらいの情報が、例えば、市役所のホームページに登載

したものを見られる環境にある市民の方たちは何%ぐらいなのでしょうか、あるいは、

地元の新聞によってそういう情報を知り得る方たちは何%ぐらいなのでしょうか。さ

らには、前にちょっと出ましたけれども、広報によってはいかがでしょうか。

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先ほど申されたいろいろな伝達機関によってどの程度の市民の方たちにそういう情

報が現在届いているのかをまず把握しなければいけないと思います。伝わるところに

は伝わっているけれども、本当に伝えなければならない人には伝わっていないという

こともあるわけですので、もし何かございましたら、現状における数字をお示しいた

だきたいと思います。

○議長(飯田弘明君) 竹本企画調整課長。

○企画調整課長(竹本幸孝君) お答えいたします。

ただいまご質問のありましたさまざまな情報伝達手段によってどれぐらいの市民の

方々をカバーしているのかについてです。

広報もんべつにつきましては、町内会のご協力もいただいて、基本的には全ての世帯

に配付されているものと考えておりますけれども、インターネットを介したフェイス

ブックやホームページについてはどれぐらいのカバー率があるのかは把握しておりま

せん。

ただ、今、議員がおっしゃられたとおり、また、議員はよくおっしゃられています

けれども、こういうときだからこそ気づかされるものがございます。ですから、今お

っしゃられたことも含めて、どういった媒体でどのぐらい届いているのか、そして、

それをカバーするためには別の手段が必要になってくるかと思いますので、現状を把

握し、検討してまいりたいと思います。

○議長(飯田弘明君) 橘有三君。

○4番(橘 有三君) きのう一日でも、市のホームページには、北海道コロナ通知シス

テムについて、新北海道スタイルについて、それから、北海道における新型コロナウ

イルス感染症対策に関する基本方針が出ています。そして、新コロナ通知システムに

ついては先立って4日に地元新聞にも記事が出ています。

このように情報をどんどんと発信していくことは大事ですけれども、本当に伝わっ

ているのかです。先ほども申したように、必要な人にそれが行っているのか、逆に、

本当に必要なところにそういったものが届いていないのではないかと考えるときに、

紋別市の人口、年齢、あるいは、居住状況に鑑み、そういった広報がどの程度網羅さ

れているのかについてできれば早急に検討をしていただき、繰り返しますけれども、

必要なところに必要な情報が届くようにしていただきたいと考えております。

そういった中で、先ほども申しました地元の新聞についてです。

ホームページについては先に情報をつかめるということがありますけれども、非常

に長い歴史を持つ地元の新聞社は、日刊ですから、極めて早く情報が伝わってくるわ

けです。私はどのぐらい網羅をしているかは存じ上げませんけれども、大変大きな公

共性を持っており、フリーペーパーも発行されていて、配布は世帯の8割に及ぶとい

うふうに聞いています。工夫をすれば配達網はもっと広がっていくかもしれませんの

で、そういったものをぜひ活用すべきだと私は思います。

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ことし、広報もんべつの紙面等も大変見やすくなりましたが、新聞というものは記

者の書き方、編集、そして購読というものがありますから、極めて読みやすく、読ん

でもらうように訴えかけるノウハウがあるわけです。現在、紋別にはそういったフリ

ーペーパーがあるわけですから、80%からもう少し拡大することはできないかも検討

し、そういうものを使っていただきたいと思います。

本当にどんどんと変わってきます。マスクの着用についても、小さい子供は危ない

ということが言われております。それから、給付や貸し付け、猶予、減免など、個人

や企業にかかわることも次々と変化しておりますので、そういった情報については、

号外や何日号というような形ででも活用するべきではなかろうかと思いますし、本当

にすぐにでも活用できると思うのですけれども、いかがでございましょうか。

○議長(飯田弘明君) 竹本企画調整課長。

○企画調整課長(竹本幸孝君) お答えいたします。

ただいまご質問のありました地元新聞社との連携についてです。

広報もんべつは月1回の発行ということで、時期も限られます。また、ほかに全戸

配付で何か緊急的なものがあったとしても、準備等で時間がかかることもございます。

そんな中、ほぼ毎日発行されている地元新聞、特にフリーペーパーについては、か

なりのカバー率があるということはこちらも承知しておりますので、有効な情報発信

の手段という一つとして、連携をとっていけるように検討してまいりたいと考えてお

ります。

○議長(飯田弘明君) 橘有三君。

○4番(橘 有三君) 町内会の協力を得ての広報も非常に大切で、情報を得ることは大

変大きいことでありますけれども、今回のようなことはなかなか想定していなかった

わけです。家から出るな、来てくれるなという状況です。ですから、町内会の皆様の

ご協力を得ることも場合によっては非常に困難を伴うというふうに考えます。

しかし、すぐにでも使える情報媒体が紋別にあるのであれば、そういったものをフ

ルに使って、これは3月も申し上げましたけれども、正しい情報とその共有が何より

も大切だと思いますし、知らなかったことでリスクを負わないためにも、そういった

ものをぜひ活用していただきたいと思います。

報道では給付等のことがありましたけれども、紋別市において次々となされる、ま

た、スピード感を持った対応に、市民として、非常にありがたい、こんなに早いとは

思わなかったということがあるのです。

ただ、これが1カ月、2カ月、3カ月たてば、これは国のものなのだろうか、道の

ものだろうか、市のものだろうかとなり、わかりづらくなってきます。そういった中

で、色分けをするほか、フリーペーパーで明確に速やかに伝える努力をぜひお願いい

たしたいと思います。

以上で終わらせていただきます。

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○議長(飯田弘明君) 以上で橘有三君の一般質問は終了いたしました。

次に、6番野村淳一君、登壇を願います。

○6番(野村淳一君)(登壇) 私は、さきに通告いたしておりました順に従い、質問さ

せていただきます。

最初に、新型コロナウイルスへの対応と対策について質問します。

5月25日、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が全面的に

解除され、北海道もこの6月1日から休業要請が撤回されました。しかし、感染は完

全におさまっておらず、次の感染の波が、いつ、どのように起きるのか、予断を許さ

ない状況が続いています。

安倍政権が緊急事態宣言を出した4月7日から50日間、国民は、感染拡大を抑える

ために外出自粛、休業要請などに応え、生活の先行きに強い不安を抱えつつ、人との

接触を極力避けるよう、我慢と忍耐の生活を続けてきました。感染を減少させること

ができたのは、国民の大変な努力によるものです。感染者数の急増で医療体制が逼迫

していた地域でも何とか持ちこたえ、危機を乗り越えつつあるのも医療関係者が昼夜

を分かたず尽力してきた結果です。改めて、医療従事者に心からの感謝を申し上げた

いと思います。

これに対し、安倍政権は、国民に自粛と協力を求めるばかりで、その影響を保障す

るという立場に立たず、医療・検査体制のおくれを初め、余りにも後手後手の対応だ

と言わざるを得ません。まさに、ウイルスの存在を前提に、これからは市民生活も経

済活動も維持させることになるのです。それだけに息の長い支援と対策が求められま

す。

紋別市も、この間、感染防止対策と経済対策に尽力してきましたし、各分野におい

ても懸命の取り組みを行ってきたと思います。これらを今後に生かすためにも、それ

らの対応と対策、支援の取り組みと課題について、以下、数点にわたり質問いたしま

す。

第1は、医療分野における対応と対策についてです。

この間、市内の医療機関は、新型コロナウイルスの感染対策に懸命の努力を図って

きました。その中でも、特に感染症指定医療機関である広域紋別病院について、改め

てその位置づけと役割をお聞きするとともに、新型コロナウイルスへの診療・治療体

制とその現状についてお尋ねします。

また、国も道も、PCR検査について今後拡大するとしていますが、その検査の現

状と今後の見通しについてお知らせください。

さらに、心配されている各医療機関でのマスク、防護服、手袋、フェイスシールド

などの備蓄状況についてもお尋ねします。

新型コロナウイルスの発生と感染拡大は、地域における医療体制の安定的維持と機

能充実の必要性と緊急性を改めて認識させられました。地方から病院をなくす地域医

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療構想に見られるこれまでの国の財政中心、効率重視の医療政策に歯どめをかけ、コ

ロナ時代におけるウイルスとの共存を前提にした安心と命を守る新たな地域医療の構

築に今こそ転換すべきと考えます。市長の認識をお伺いします。

新型コロナウイルスの影響により収入が減少した場合、国民健康保険税を減免する

新たな措置が国により通知されていると思います。その概要と周知についてお知らせ

ください。

二つ目に、介護・障害福祉分野における新型コロナウイルスへの対応と対策につい

て質問します。

感染リスクの高い介護・福祉分野で日夜懸命に従事されている皆さんに、まず最初

に心からの敬意と感謝を申し上げたいと思います。

今回の新型コロナウイルスの感染拡大は、介護・障害福祉分野にも多大な影響を及

ぼしています。介護施設におけるデイサービスやショートステイの利用減に伴う減収、

障害者施設におけるデイサービスや日中一時サービスの利用減に伴う減収や施設外就

労の減少、さらに、緊張が続く感染防止への取り組み、不足する介護職員の確保など、

各事業所はかつてない緊張と困難に至っています。

これらの現状をどのように把握し、それらへの支援をどのように考えているのか、

まずお聞きします。

特に、これら事業所は、常にクラスター発生のリスクを抱え、感染防止対策が最重

要課題となっており、その徹底が何より求められています。各事業所でも懸命の努力

が続いていますが、その手だてや内容が適正なのかどうか、医師や看護師、保健師な

どから専門的なアドバイスや指導、助言が必要ではないかと考えます。

遠軽町では、介護事業所が医師を招き、感染防止の勉強会を実施していると聞きま

す。保健所、医師会などとも連携し、専門的な知見と情報を共有する取り組みを求め

るものですが、いかがでしょうか、見解をお聞かせください。

同時に、各事業所におけるマスク、防護服、手袋、フェイスシールドなどの備蓄状

況についてもお知らせください。

新型コロナウイルスの影響により収入が減少した場合、第1号被保険者の介護保険

料が新たに減免される措置が国により通知されていると思います。その概要と周知に

ついてお知らせください。

さらに、介護施設などの利用者が感染した場合、また、その疑いがあるとされた場

合、感染防止の観点からどのような対応となるのか、お尋ねします。

ことしは、第8期の介護保険事業計画と第4次障害者計画を策定する年度でもあり

ます。今回の新型コロナウイルスの発生は、介護・障害福祉分野にもこれまでにない

さまざまな課題と対策が新たに求められるでしょう。それらを次期介護保険事業計画

と障害者計画にしっかりと位置づけるべきと考えますが、いかがお考えか、お尋ねす

るものです。

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3点目は、子育ての分野における対応と対策についてです。

長引いた学校休業や外出自粛、休業要請によって、子育てにもさまざまな影響が心

配されます。日常と違う環境が大きなストレスを生む場合も考えられ、家庭内におけ

る児童虐待、DVなどの事案も懸念されます。それらへの対応と支援にはどのように

取り組まれているのか、お聞きします。

また、保護者が新型コロナウイルスに感染した場合、入院、隔離となります。その

とき、残された児童の保護、預かりについてはどのように検討され、どのように対応

されるお考えか、お聞かせください。

秋から冬に向けてインフルエンザの流行が懸念され、同時に新型コロナウイルスの

感染拡大も危惧されています。それだけに早目のインフルエンザの予防接種が重要に

なってきます。少なくとも、子供たちのインフルエンザの予防接種を積極的に展開す

る必要があります。そのためにも、高校生までのインフルエンザ予防接種の無料化を

急ぎ決断し、実施すべきではありませんか。今がそのタイミングと考えますが、市長

の判断をお伺いします。

四つ目に、暮らしの分野における対応と対策について質問します。

まず、新型コロナウイルスの影響で収入が減少した世帯に対し、公共料金の支払い

に対する新たな措置がとられています。

そこで、上下水道料金と公営住宅家賃に対する支援の内容と取り組みについてお聞

きするとともに、紋別市としても独自の減免制度の導入を求めるものですが、いかが

お考えか、お聞かせください。

生活保護制度の受給要件についても、新型コロナウイルスにより特例措置が実施さ

れていると思います。その内容と取り組みの状況、また、その周知についてお聞きし

ます。

さらに、1人10万円の特別定額給付金についてですが、まず、その申請件数と送金

件数、対象世帯に対する割合についてお知らせください。また、いまだ申請していな

い世帯については、どのように対応されるお考えか、お示しください。

新型コロナウイルスに関して、最後になりますが、教育分野における対応と対策に

ついてお尋ねします。

新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う急激な社会状況の変化は、子供たちに

も深刻な影響を及ぼしています。何よりも、新型コロナウイルスの感染から子供の命

と健康を守るとともに、豊かな成長と発達、そして、学ぶ権利をどう保障するかが私

たちに問われていると思います。

その点で、長く続いた学校休業中の子供たちの生活、そして、学習への支援がどの

ような内容で行われていたのか、まずお聞きします。

6月1日からやっと学校が再開となり、授業が始まりました。多くのストレスや不

安を抱え、それでも仲間や先生と会えることを楽しみに子供たちは登校しています。

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今必要なのは、4月にできなかった新しい出会いの場を丁寧につくり、おくれている

からと授業や課題を詰め込むのではなく、まずは仲間とともに安定した学校生活をつ

くることだと思います。

その点で、教育委員会として、今後の子供たちの学校生活と学習に対し、どのよう

な考え方で取り組まれるのか、見解をお尋ねします。

そして、何よりも学校での感染を阻止しなければなりません。まず、現在の学校に

おける感染防止対策をお聞きします。

また、人との接触を減らし、人との間隔をあけるには、現在の教室の状況では到底

無理があります。そのためにも、少人数学級の導入が絶対必要です。将来を見据え、

20人以下の少人数学級の導入に向けた検討を教育委員会としても始めるべきと考えま

すが、いかがお考えか、お聞かせください。

5月26日の北海道教育委員会の通知では、臨時休業の取り扱いについて、児童生徒

や教員の感染が判明した場合でも、学びの保障の観点から、直ちに一斉の臨時休業を

行わず、感染者の出席停止、時差通学や分散登校などで工夫するとしています。

これは、これまでの学校休業の考え方と大きく異なり、保護者に戸惑いと不安を生

じさせています。どういうことなのでしょうか、お尋ねします。

新型コロナウイルスの影響で収入が減少した世帯に対し、就学援助の受給措置が新

たに一部変更されていると思います。その内容と取り組みの状況、保護者への周知に

ついてお聞きします。

同時に、新型コロナウイルスで保護者の収入が減少したことにより、高校、大学な

どの勉学を中止せざるを得ない学生も少なくありません。若者の未来を守り、支援す

るためにも、紋別市の奨学金制度の新たな募集を開始するとともに、これを契機に給

付型の奨学金制度の創設を重ねて求めるものですが、いかがでしょうか、見解をお聞

かせください。

次に、障害福祉について質問します。

最初に、紋別ベジタブルファクトリーについてお聞きします。

この施設は、高等養護学校の卒業生などが社会的、経済的に自立し、安定的な生活

ができるよう、就労支援の一環として就労継続支援A型の公設民営で平成29年に設立

されたもので、当初から社会福祉法人紋別市百年記念福祉会が運営を担い、大きな成

果を上げてきましたが、これが今年度をもって運営から撤退する方向とお聞きしてい

ます。立ち上げから今日まで紋別市とともに苦労を重ねてきただけに残念な思いです。

さきの議会では、ベジタブルファクトリーの運営に伴う赤字の問題も指摘されてお

りました。今回の法人の運営撤退の主な理由は何なのか、それに対する紋別市の認識

と対応についてお聞きします。

言うまでもなく、この事業は既に紋別市にとってなくてはならない事業であり、そ

の継続は必定です。来年度以降の運営継続に向け、どのように取り組まれようとして

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いるのか、その方向性と考え方をお尋ねするものです。

次に、紋別市総合戦略に見る障害福祉施策についてお聞きします。

ことし3月、第2期紋別市総合戦略が策定されました。これは、令和6年度までの

紋別市の事業戦略であり、各施策の重要業績評価目標―KPIが設定されています。

その中の障害者福祉に関する施策について、2点お尋ねします。

一つは、特別支援学校卒業生の市内定着者にかかわる事業です。

これについて、総合戦略では、市内の支援学校卒業生は新たに10人、市外の卒業生

を新たに5人、紋別市内での定着を図るとしています。これは決して少ない目標では

なく、その実現に期待するものです。この目標達成の基本には、就労機会の充実と通

所施設の拡充とともに、グループホームの整備や親亡き後も安心して暮らせる地域づ

くりなどが必要になると考えます。

そこで、これら目標達成に向け、どのような取り組みを検討されているのか、お尋

ねするものです。

総合戦略に関して二つ目にお聞きしたいのは、障害者が安心して暮らせる社会の確

立とした項目で、KPIを障害者の不安や悩みなどの相談件数としている件です。

総合戦略では、その目標値を基準値の平成30年度の相談件数750件から、最終年度の

令和6年度に600件へと、150件、2割も減らす目標となっているのです。私には、な

ぜ相談件数を減らすことを目標とするのか、理解できません。市内にはまだまだ障害

を持った方々が、そして、相談に結びついていない方々がたくさん存在しているでは

ありませんか。

障害とは言えないまでも、何かしらの不安と生きづらさを感じている方々も数多く

います。ひきこもりと言われる方も少なくありません。その家族もまた大きな不安と

苦しみの中にいるのです。だからこそ、相談件数はますますふえていくだろうし、ふ

やしていかなければならないものです。相談への敷居を低くし、気軽に身近に相談で

きる体制をどうつくるか、このことにこそ行政は力を注ぐべきであり、それこそ最重

要課題です。

相談件数を減らすことが目的ではありません。まさか今の相談件数がピークだとは

思っていないと思うのですが、もちろん、究極の理想は、福祉サービスが充実し、相

談することもなく生活できる社会をつくることです。しかし、現状は到底その域に達

していないのは明らかではありませんか。

そこでまず、現在の相談件数約750件の内容と推移をお聞きします。その上で、なぜ

このような目標設定になったのか、市長の見解をお示しください。

今年度は、第4次紋別市障害者計画と第6期紋別市障害福祉計画の策定年に当たり

ます。障害福祉にかかわる二つの計画を同時に策定するのは、実に9年ぶりとなりま

す。

そこでまず、これらの計画策定のスケジュールをお聞きするとともに、どのような

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メンバーでどのような議論を行う計画なのか、お聞きします。

この二つの計画を同時に策定するだけに、それだけ策定作業は重要です。そのため

にも、障害者みずからの状況とニーズの把握、各事業所、福祉現場の現状と要望の調

査、各関係団体との意見聴取など、積極的な取り組みが必要だと考えます。

計画年度中には、社会福祉法人紋別市百年記念福祉会の移転、建てかえの日程も含

まれ、紋別市の新しい障害者福祉の展開も期待できると考えます。紋別市全体の障害

福祉の向上に向け、より積極的で実践的な計画策定を望むものですが、その取り組み

と考え方についてお尋ねします。

最後に、合葬墓の整備について質問します。

市長は、市政執行方針で関係機関との協議を行う中で今後の方向性を決定すると述

べ、さきの議会でも仏教会との協議を早期に行い、順次、関係機関のご意見等をお聞

きしながら年内に整備の有無を判断すると答弁しています。

私は、これまでも幾度となく合葬墓の整備は市民多数の要望であり、時代の要請で

もあるとして早期の整備を強く訴えてきました。その意味で、一歩前進したという気

分は感じますが、まず、その後の進捗状況についてお聞きするとともに、合葬墓の整

備を決断するに当たって、何が課題となっているのか、何を解決する必要があると考

えているのか、改めてお尋ねするものです。

そのためにも、市長が言うように、施設整備の内容や運営方法について十分な検討

が必要になるでしょう。これらの検討はどこで行うのでしょうか。そして、公的合葬

墓の施設整備に向け、関係者や学識経験者、市民を交えた検討委員会などの設置も視

野に入れるべきだと考えますが、市長の見解をお聞きするものです。

以上で私の質問を終わりますが、再質問は留保いたします。(降壇)

○議長(飯田弘明君) 答弁を求めます。

宮川市長。

○市長(宮川良一君)(登壇) それでは、野村議員のご質問にお答えいたします。

初めに、新型コロナウイルスへの対応と対策についてであります。

1点目の医療分野における対応と対策につきましては、感染症指定医療機関は一般

病院で対応するには危険性が高い感染症患者を収容し、治療する特別な医療施設であ

り、特定感染症、第1種感染症、第2種感染症、結核の4種類に分けられ、国、都道

府県知事が医療機関を指定しております。

広域紋別病院は、第2種感染症指定医療機関に位置づけられており、感染症患者に

ついては受け入れをする責務があります。診療体制といたしましては、高熱、倦怠感、

呼吸困難等の症状のある方は、保健所へ相談の上、疑いがあるときは広域紋別病院の

感染診察室においてPCR検査を実施し、結果が出るまでは感染症病床に入院するこ

とになります。

また、広域紋別病院は、西紋別地域唯一のセンター病院としての役割を継続する必

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要があることから、院内感染を未然に防ぐため、外来で受診される患者には、正面玄

関風除室において検温、問診を実施し、発熱症状などがある方については、専任の担

当医が院外臨時診察室でスクリーニング検査、胸部エックス線、CT検査などの結果

をもとに診察を行った上で、疑われる患者は医師の判断で感染診察室においてPCR

検査を実施し、結果が出るまでは感染症病床に入院となります。疑いのない患者につ

いては、通常予約科の一般診療の受診となります。

このように、広域紋別病院では、患者動線と医療従事者を分けて診察することで感

染防止に努めていると伺っております。

2点目の検査の現状と今後の見通しに関し、北海道のPCR検査の1日当たりの上

限については、4月度は400件でありましたが、5月中には1,000件まで検査ができる

ように拡充し、さらに、今後、各地域においてPCR検査センターを順次開設し、1

日当たり1,400件の検査を可能にする方針とされております。

3点目の各医療機関のマスク、防護服、手袋、フェイスシールドなどの衛生器材の

備蓄状況については、北海道や北海道医師会、企業などからの寄贈や市が購入した防

護服などを含め、紋別医師会で各医療機関の在庫状況を集約し、衛生器材の確保に努

めるなどし、診療に当たっている状況とお聞きしております。万全な感染対策で診察

や治療が行えるよう、必要数の確保につきましては今後も支援してまいります。

4点目のコロナ後の医療体制につきましては、令和元年第4回定例会で議員のご質

問にお答えいたしましたとおり、地域医療構想に対する本市の立場に変わりはなく、

地域の実情に十分配慮する必要があると訴えてきております。今後につきましても、

新型コロナウイルスへの対応を進めながら地域の医療提供体制の充実に努めてまいり

ます。

5点目の国保税の減免措置に関し、その概要につきましては、国により、新型コロ

ナウイルス感染症の影響で一定程度収入が下がった方などに対して、国民健康保険、

国民年金等の保険料の免除を行うことができるとされたことを踏まえ、本市といたし

ましても、新型コロナウイルス感染症により主たる生計維持者が死亡し、または、重

篤な傷病を負った世帯の方については国保税を全額免除、また、新型コロナウイルス

感染症の影響により主たる生計維持者の収入減少が見込まれる世帯の方については国

保税の一部を減免するよう取り扱い基準を制定したところであります。

周知につきましては、現在、税務課窓口にリーフレットを設置するとともに、市ホ

ームページにも掲載しております。今後につきましては、広報もんべつ7月号に掲載

するほか、納税通知書にリーフレットを同封し、制度の周知を図ってまいりたいと考

えております。

次に、介護・障害福祉分野における対応と対策についてであります。

1点目の介護・福祉事業所の現状と支援につきましては、新型コロナウイルスの影

響による介護保険、障害福祉サービスともに、職員の離職などでサービス提供に支障

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を来すような報告は受けておりませんが、感染防止に係る経費の増加や通所系サービ

ス及び訪問・居宅系サービスにおいては介護報酬の減少が見受けられるため、市独自

の施策として新型コロナウイルス感染症対策補助金の支援対象としております。

2点目の感染防止対策につきましては、これまで障害児関連の事業所による対策会

議を実施しており、今後におきましても、感染予防に配慮した中で、休日夜間急病セ

ンター長を中心に、医療分野の専門的知見から、各事業所に向け、感染防止に関する

取り組みを実施してまいりたいと考えております。

3点目の防護服などの配備につきましては、さきに橘議員のご質問にお答えしたこ

とでご理解願います。

4点目の介護保険料の減免の概要につきましては、新型コロナウイルス感染症の影

響で主たる生計維持者が死亡し、または、重篤な傷病を負った第1号被保険者の保険

料は免除とし、感染症の影響で、事業収入や給与収入など、いずれかの減少額が30%

以上となることが見込まれ、かつ、減少が見込まれる事業収入などに係る所得以外の

前年度の所得合計額が400万円以下である第1号被保険者のうち、それぞれ200万円以

下の所得の方は減額が見込まれる所得と合計所得の割合を保険料額に乗じた額を減免

し、200万円を超える所得の方は同様に算出した額の10分の8を減免することとなりま

す。

周知につきましては、市ホームページや広報もんべつに掲載を予定しておりますが、

制度の内容や計算方法が複雑であることから、市担当窓口に問い合わせをいただくよ

う促してまいりたいと考えております。

5点目の利用者の感染対応についてですが、介護事業所等においては、感染拡大の

防止に備え、利用者の感染、または、その疑いについて速やかに把握できるよう、日

ごろから、当事者及び家族に対し、感染を疑う体調の変化と、受診と検査の状況につ

いて情報提供の協力を依頼し、市へ報告するように促しております。

また、社会福祉施設については、初期対応に関する厚生労働省通知により、協力医

療機関への相談、保健所の指示に従うなどが示されております。

6点目の感染対策と介護計画につきましては、現在のところ、国から介護保険事業

計画等における感染対策などの位置づけは示されておりませんが、今後、国の動向を

注視しながら、策定委員会の中で感染予防について議論を深めてまいりたいと考えて

おります。

次に、子育て分野における対応と対策についてであります。

1点目の家庭内における児童虐待、DVへの対応と支援につきましては、児童虐待

及びDVなどの家庭内における課題への適切な対応や相談体制の強化充実を図るため、

本年4月より虐待・DV対応担当職員を配置したところであります。

小・中学校の休業期間中においては、国の定める子どもの見守り強化アクションプ

ランに基づく体制を確保していたものの、残念ながら身体的虐待が1件発生しており、

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その対応については、市と児童相談所が連携し、加害者である父親への指導や児童へ

の心のケアなどを行い、現在も経過観察中ではありますが、父と子の関係は良好であ

ります。

なお、DV案件については発生しておりません。

2点目の保護者が新型コロナウイルスに感染した場合の児童の保護、預かりにつき

ましては、国の指針に準じた対応をすることとしており、児童が検査の結果、陰性で

あった場合は、基本的には、保護者にかわり、親族等が自宅で養育することとなりま

す。また、養育が可能な親族等がいない場合は児童相談所の一時保護所での一時保護

などの対応となります。

3点目のインフルエンザ予防接種の支援につきましては、令和元年第4回定例会で

議員のご質問にお答えいたしましたとおり、予防接種の助成拡大について検討してま

いります。

次に、暮らしの分野における対応と対策についてであります。

1点目の公共料金への対応のうち、上下水道料金に対する支援の内容と取り組みに

ついてですが、国は、公共料金の支払いが困難な事情がある方に対して、支払いの猶

予など、柔軟な対応をするよう、全国の水道事業者に要請しているところであります。

これを踏まえ、本市では、市ホームページで上下水道料金の支払いに関する相談窓口

の記事を掲載し、現在のところ、11件の相談があり、対応しているところであります。

独自の減免制度の導入につきましては、上下水道会計単独での制度創設は、他の使

用者の方へ負担を求めることになり、公平性の観点からもそぐわないことから、現在

のところは考えておりません。

公営住宅家賃に対する支援についてですが、本市の家賃減免制度は、入居者の収入

と生活保護法に基づく保護基準月額を比較し、算定するものであり、入居者の負担軽

減に十分に配慮した制度であると認識しております。

減免及び徴収猶予の制度につきましては、5月に改めて文書を全戸に配付し、周知

したところ、新たに、8世帯、合計で142世帯が減免対象となっており、入居者に利用

され、居住の安定が図られる制度として対応していることから、独自の減免制度の導

入は現在のところは考えておりません。

2点目の生活保護利用の対応に関し、新型コロナウイルス感染症に関連した生活保

護業務の主な内容として、生活保護の申請相談については、保護の申請意思を確認し

た上で、申請の意向、意思がある方に対して、生活保護の要否判定に必要な情報のみ

聴取することとし、その他の保護の決定、実施及び援助方針の策定に必要な情報につ

いては、後日、電話により聴取する等、面接時間が長時間にならないように配慮する

こと、稼働能力の活用については、実際に稼働能力を活用する場を得ることができる

か否かについても評価することとしているが、緊急事態措置の状況の中で、新たに就

労の場を探すこと自体が困難であるなどのやむを得ない場合は、緊急事態措置期間中、

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こうした判断を保留することができること、一時的な収入の減により保護が必要とな

る場合の取り扱いについては、保護開始時において就労が途絶えてしまっているが、

緊急事態措置期間経過後に収入が増加すると考えられる場合で通勤用自動車を保有し

ているときは保有を認めるよう取り扱うこととなっております。

なお、取り組み状況と周知については、5月末現在で、本市において新型コロナウ

イルス感染症の影響による保護相談はありませんが、全国的に生活保護申請が増加傾

向にあることから、生活困窮者自立支援事業の受託先である社会福祉法人紋別市社会

福祉協議会との連携を強化するとともに、職員間の情報共有を徹底するなど、生活保

護の適正実施に努めているところであります。

3点目の特別定額給付金に関し、申請件数と送金件数、その割合については、6月

5日現在の申請件数は1万1,286件、送金件数は1万1,165件、対象世帯数に対する割

合は94.21%となっております。

申請していない世帯への対応につきましては、今月中に改めてお知らせのはがきを

郵送し、申請漏れのないよう対応するとともに、市ホームページや広報もんべつ、新

聞等により周知に努めてまいります。

次に、障害福祉についてであります。

1点目の紋別ベジタブルファクトリーについてでありますが、百年記念福祉会が本

年度をもって運営から撤退する主な理由及び市の認識と対応につきましては、令和元

年第4回定例会で喜多議員のご質問にお答えいたしましたとおり、平成29年度の開設

当初から赤字経営が続いていたことから、市に対して財政支援の要請がありました。

市といたしましては、通所者の拡大による収入の増加や経費の圧縮についての経営改

善の余地があると考えられるため、半額減免とした土地、建物の使用料を本年度から

全額減免にする案を示したところでありますが、百年記念福祉会により本年度をもっ

て撤退する方針が示されました。

来年度以降の運営継続に向けた取り組みといたしましては、早期に後継事業者への

引き継ぎが行われるよう、現在、事業者の公募を行っております。

前回公募したときとの変更点として、土地、建物の使用料の全額減免の支援を当面

3年間継続するとともに、植物工場以外の新たな事業展開にも期待し、隣接地を有効

活用していただくために、貸付土地の拡大や就労継続支援事業のA型を基本としつつ

も、B型を含めた多機能型の事業展開も可能とするなどの変更を行い、公募を実施し

ております。

今後とも、特別支援学校の卒業生などが本市で社会的、経済的に自立した生活が送

れるよう、植物工場の安定した経営の確立に向けて、市内販路を拡大し、農作物の収

益が増加するようなネットワークづくりなど、側面的な支援に努めてまいりたいと考

えております。

2点目の総合戦略に見る障害者福祉施策についてでありますが、特別支援学校卒業

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生の市内定着の目標達成に向けた取り組みにつきましては、就労の場及び居住の場の

確保並びに障害者の就労後のサポートの強化などの環境整備を三位一体で進めていく

ことが重要であると考えております。

就労の場の確保策といたしましては、一般就労に向けた市内企業での雇用を促進す

るため、特別支援学校との緊密な連携のもと、学校見学会や研修の実施など、障害者

就労の理解を深める取り組みや卒業生と企業とのマッチングを図る仕組みづくりを進

めてまいりたいと考えております。また、引き続き、福祉的就労の充実強化に向けて、

関係機関との協議を推進してまいります。

居住の場の確保策といたしましては、新規グループホームの開設により居室数は年々

増加傾向にあり、継続して民間事業所への働きかけを行ってまいります。

サポートの強化といたしましては、就労の場や居住の場の確保だけにとどまらず、

卒業生本人、保護者、市内企業に対するきめ細かい障害者雇用支援に取り組むため、

ジョブコーチの導入などを検討してまいりたいと考えております。

障害者の不安や悩み等の相談件数750件の内容といたしましては、市内相談支援事業

所に寄せられる相談のうち、不安解消、健康状態、家族関係、社会生活等に係る相談

の合計件数としております。

推移といたしましては、平成26年度は1,084件、平成27年度は708件、平成28年度は

912件、平成29年度は686件、平成30年度は750件と件数が安定しておらず、その要因と

いたしましては、困難ケースの有無が挙げられ、困難ケースでは、同一の利用者から

何度も相談を受けることで件数は増加傾向となり、早期に問題解決が図られた場合に

は件数は減少傾向となっております。

目標設定につきましては、障害者が職場や家庭、学校等で抱える不安や悩みを地域

や身近な人が支え合い、解消していく地域共生社会の実現や障害者が地域で安心して

暮らすことのできる社会資源の充実を図ることで将来的な相談件数の減少を目指して

いるものであります。

なお、困難ケースにも迅速に対応できるよう、相談支援体制についても、これまで

どおり、万全の体制を維持してまいります。

3点目の障害者計画、障害福祉計画の策定につきましては、計画策定に向けて、先

月下旬に国から示された基本指針に沿って策定作業を進める方針であり、早急に計画

策定の中心的な役割を担う紋別市障害者自立支援協議会を再編成し、年内には素案の

作成、年明けにはパブリックコメントを募集した上で、年度内に策定作業を完了する

予定であります。

計画策定のメンバーとなります紋別市障害者自立支援協議会の構成員につきまして

は、市内の主要な障害福祉事業を担っている法人全てに委員となっていただいている

ほか、保健・医療関係者、教育・雇用関係者、企業、障害者関係団体など、幅広く参

画していただいており、今後の本市障害福祉全体の方針や個別の福祉サービスの利用

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方針等を議論していただくこととなります。

自立支援協議会では、障害者団体や当事者の声を直接聞いている相談支援事業所を

含む各種事業所も委員となっていることから、当事者のニーズを踏まえた活発な議論

が展開されると考えております。また、自立支援協議会内に設置している相談支援部

会、就労支援部会も活用することでより多くの現場の意見を反映させた計画としてま

いりたいと考えております。

次に、合葬墓の整備についてであります。

進捗状況といたしましては、道内各市の合葬墓整備に係る調査結果をもとに、これ

までの意見等を踏まえ、無縁納骨堂の後継施設としての合葬墓の整備内容や運営方法

を整理し、紋別仏教会の会長との意見交換を行ったところであります。

また、整備の有無を判断するに当たっての課題等といたしましては、政教分離と市

民の宗教的感情への配慮の均衡、使用申し込み資格、長期的な埋蔵管理など、運営に

かかわる部分が主な課題と考えているところであります。

検討主体につきましては、整備の有無を年内に判断することとしたことから、市民

等が参加する検討委員会などの設置は行わず、関係機関との協議の結果を市の考え方

に反映しつつ、早期に判断できるよう進めてまいりたいと考えております。

以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長より答弁

いたします。(降壇)

○議長(飯田弘明君) 教育問題について答弁を求めます。

堀籠教育長。

○教育長(堀籠康行君)(登壇) それでは、野村議員のご質問にお答えいたします。

教育分野における対応と対策についてであります。

1点目の学校休業中の子供たちの生活、学習への支援についてですが、各学校では、

分散登校の中で児童生徒の心身の健康状態や学校における学習状況の把握、臨時休業

中の家庭学習課題の配付や回収、心のケアに関する個別相談等が行われてきたほか、

随時、電話等による健康状態の把握や郵送での家庭学習課題の配付などを行っており

ます。

2点目の今後の学校生活と学習に対する取り組みと考え方についてですが、学校教

育が協働的な学び合いの中で行われる特質を持つことに鑑み、授業時数の確保に努め

ることは当然のこととして、学校行事等を含めた学校教育ならではの学びを大事にし

ながら教育活動を進められていくことが大切であると考えております。

新しい生活様式を踏まえた学校の行動基準に従い、地域の感染レベルに応じた十分

な対策を行った上で、児童生徒の学びを保障していくことができるよう、必要な対応

を行ってまいりたいと考えております。

3点目の学校での感染防止対策につきましては、さきに加藤議員のご質問にお答え

したことでご理解願います。

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なお、少人数学級についてですが、市内小・中学校の1学級の児童または生徒の数

は、関係の法律及び北海道の基準に基づき、これまで、普通学級では小学1・2年と

中学1年は35人、その他の学年は1学級40人で編制しておりましたが、今年度より、

小学3・4年につきましても35人となっており、今後も、少人数学級の推進、拡充が

検討されていると聞いているところであります。

4点目の今後学校で感染者が発生した場合の対応につきましては、直ちに地域で一

斉の臨時休業を行うのではなく、保健衛生部局と感染者の学校内での活動の状況や地

域の感染拡大の状況等を確認しつつ、学校内での感染が広がっている可能性が高いと

判断された場合、学級・学年・学校単位の臨時休業を行うこととなり、児童生徒の学

びの保障も考慮しながら臨時休業の必要性について検討していくこととしております。

5点目の就学援助につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響等により家計

が急変した保護者に対しては就学援助の柔軟な対応を行うこととしており、年度途中

での申請について改めて周知しているところであります。

6点目の給付型奨学金制度についてですが、現在本市が行っております制度は、貸

与を受けた者が学校卒業後に償還した奨学金を次世代の資金として循環していく仕組

みとなっております。今後も現行の制度を継続し、給付型の制度については考えてお

りません。

以上、答弁といたします。(降壇)

○議長(飯田弘明君) 野村淳一君。

○6番(野村淳一君) 私も、この間、新型コロナウイルスの問題から、さまざまな医療

機関や介護施設、障害者施設のところを訪問し、あるいは、電話などで状況を伺って

きましたが、その中でさまざまな声をいただきました。どれもこれも本当に大切な意

見であり、要望だったなと思ったものですから、今回、その皆さんからいただいた要

望を並べさせていただきました。それで大変分量も多くなったのですが、丁寧なご答

弁だったと思います。

それでは、再質問いたします。

最初に、医療関係についてです。

これは、きのうは田中議員が、そして、先ほど橘議員の中でも医療の問題が出され、

市長からも答弁がありました。広域紋別病院としての役割は十分わかりましたし、副

院長を先頭に、今、必死の取り組みがされているということもわかりました。

ただ、ご答弁のうち、PCR検査についてです。

道もこれを拡大するという方向だと言いました。そして、PCRセンターの設置と

いうご答弁もありましたが、PCRセンターというのはどのようなもので、また、紋

別市、あるいは、西紋や遠紋の2次医療圏では何か動きがあるのでしょうか、教えて

ください。

○議長(飯田弘明君) 大平健康推進課長。

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○健康推進課長(大平朱美君) お答えいたします。

PCRセンターにつきましては、紋別市というか、この管内において、センターの

設置は検討されておりません。

これまでは北海道のPCR検査センターで行っておりましたけれども、その後、札

幌市に開設しております。また、5月25日には苫小牧市、函館市にも開設されており、

今後、千歳市、江別市、旭川市にも設置するという報告が道からあります。そのほか、

新聞報道にもありましたが、余市町では、その管内のまちで検査センターを設置する

ということもあります。

このように、それぞれのところでセンターを設置して検査をしていくという方向で

動いているというふうにお聞きしております。

○議長(飯田弘明君) 野村淳一君。

○6番(野村淳一君) それは、それぞれの自治体がそれぞれの取り組みの中で検討し、

設置されていると理解をしています。しかし、これから第3波、第4波というのでし

ょうか、どうなるかはわかりませんが、それに向け、PCRセンターの設置について

もぜひ頭に入れて、ぜひ広域紋別病院とも連携をとりながら進めていっていただきた

いというふうに思います。

次に、国保税の減免についてお聞きします。

今ご答弁がありましたが、新型コロナウイルス感染症によって収入が減少した場合

について、一定の割合や一定程度というような表現がありました。ところで、介護保

険に関しては3割というご答弁がありました。

国保では、何かそういうような具体的な基準はないのでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 伊藤税務課長。

○税務課長(伊藤 聖君) お答えいたします。

今、議員がおっしゃられました具体的な要件についてでございますけれども、3点

ほどあります。

1点目は、給与収入、事業収入、不動産収入または山林収入のいずれかが前年に比

べて3割減少していること、2点目は、前年の所得の合計金額が1,000万円以下である

こと、3点目は、収入減少が見込まれる種類の所得以外の前年の所得の合計額が400万

円以下であることです。

この3点の要件に該当される方が今回の減免対象となる予定でございます。

○議長(飯田弘明君) 野村淳一君。

○6番(野村淳一君) 基本的には3割以上減少したという方が該当になるということで

すね。

これは、今年度はそうだということなのです。つまり、ことしの2月、3月、4月

の中で3割減少した方です。ですから、これをことし1年の収入の見込みとして算定

する、それで減免の基準に該当するかしないかが決まるということなのですよね。た

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だ、それをどういうふうに算定するかをお聞きしたかったのです。

実は、これは介護保険料も国保もそうですし、後期高齢者医療制度の保険料も同じ

基準だと理解しています。でも、後期高齢のほうは、北海道が広域連合一本で、保険

者です。皆さんのところにもマニュアルが来ていると思いますし、私の手元にもある

のですが、そこにはこう書いているのです。減収後の額が最も低い月を12カ月分に換

算し、見込み額を算出する、これが後期高齢の医療費の減免の基準ですと。

2月、3月、4月で収入がそれぞれ変わります。全く収入がなかった月もあるでし

ょう。例えば、3月は5万円しか収入がなく、その月が一番低かったら、5万円掛け

る12でその方の収入を見込むという考え方です。

これは、国保も介護保険も一致している考え方ということでよろしいですか。

○議長(飯田弘明君) 伊藤税務課長。

○税務課長(伊藤 聖君) 議員のおっしゃるとおり、国民健康保険税につきましても、

一定の月で減少した場合を1年間分と計算して、3割減少の見込みであれば対象にな

るところでございます。

○議長(飯田弘明君) 野村淳一君。

○6番(野村淳一君) 今、一定の月とおっしゃいましたが、後期高齢の場合は、最も低

い月に12カ月分を掛けて、1年の収入にみなすとしています。こういう解釈でよろし

いのかを聞いています。

○議長(飯田弘明君) 伊藤税務課長。

○税務課長(伊藤 聖君) 議員のおっしゃるとおりでございます。

○議長(飯田弘明君) 野村淳一君。

○6番(野村淳一君) 周知についてはぜひよろしくお願いしたいと思います。そういう

内容だということはぜひ加入者の方に伝えていただきたいと思いますので、よろしく

お願いいたします。

次に、介護分野におけることについてです。

ご答弁は大筋で理解をいたしましたが、1点だけ確認させてください。

施設利用者が感染した場合です。

答弁で理解はいたしましたが、実は、市内の介護施設や障害者施設の関係者の皆さ

んに出した市の文書があります。感染予防、感染拡大防止に向けた対策というもので

す。

ここに、感染者が発生した場合の対応ということで、施設利用者が感染あるいは感

染の疑いが判明した場合、利用施設に連絡を入れることを利用者に事前に依頼してお

くこととあります。

これを読むと、感染あるいは感染の疑いがある利用者がみずから利用している施設

に連絡することとなりますが、そういう押さえでよろしいですか。

○議長(飯田弘明君) 大平健康推進課長。

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○健康推進課長(大平朱美君) お答えいたします。

利用している施設では、そこで感染した方が出た場合、または、PCR検査を受け

たという場合、その情報はご本人やその家族以外からは得られることがありません。

しかし、感染拡大防止という意味から、利用者またはその家族の方が利用した施設に

連絡をしてほしいということで依頼するものです。

○議長(飯田弘明君) 野村淳一君。

○6番(野村淳一君) 感染した、あるいは、疑いがあるというのは極めて重要なプライ

バシーの問題となります。だから、例えば、本人が感染した、あるいは、その疑いが

あるとなっていても、病院や保健所から施設に電話することは絶対ないということで

すよね。本人あるいはその家族しかできないというわけですね。

でも、介護あるいは障害福祉ということから言うと、その利用者は認知症がある可

能性もあります。それから、知的や精神の障害者という可能性もあります。さらには、

家族がいらっしゃらないという場合もあるのかなと思うのです。そうすると、本人が

電話する、連絡するというのはなかなか大変なのかなと思ってお聞きしたのですが、

いかがですか。

○議長(飯田弘明君) 大平健康推進課長。

○健康推進課長(大平朱美君) お答えいたします。

今、野村議員がおっしゃったとおり、いろいろな症状をお持ちのため、自分で自分

の体調を申し出ることができない方はいらっしゃると思っております。でも、そうし

た方の状況を一番理解されている身近な方が介護されている事業所の職員、または、

ヘルパー職員であります。

ですから、本人が体調を崩し、PCR検査したいとなっても保健所に連絡できない

こともあり、介護している方から保健所等に連絡をされ、受診をしてもらい、それに

同行するという流れも考えられます。

こうしたことから、本人の体調を一番把握している身近な方が検査につないでいた

だければというふうに考えております。

○議長(飯田弘明君) 野村淳一君。

○6番(野村淳一君) 例えば、あるお年寄りがそういう状況で、疑わしいのではないか

という話になったとしても、利用している施設には随分後になってその情報が入って

くるということもあるかもしれません。しかし、本当に何かがあったときに機敏に対

応できれば、もうちょっと情報が早く入ればというような話もされておりました。

これについては、検討の余地がまだあるのかなと思いますので、ぜひよろしくお願

いしたいと思います。

次に、子育ての分野に関し、インフルエンザの予防接種についてです。

子供たちの無料化を求めたところ、市長から検討するという話がありました。これ

は、ことしの秋、冬に向けて実施されるということで判断していいのかどうか、もう

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一度、具体的にご答弁ください。

○議長(飯田弘明君) 大平健康推進課長。

○健康推進課長(大平朱美君) お答えいたします。

12月の定例会のときには実態を把握してということで答弁をいたしました。

本来であれば、2月や3月にアンケートをとりたかったのですけれども、コロナの

関係で学校が休みになったこともあり、まだできておりません。

今後、インフルエンザにかかったことがあるか、または、予防接種をしたか、予防

接種をしたいかなどのアンケートを早急にとり、検討してまいりたいと思っておりま

す。

○議長(飯田弘明君) 野村淳一君。

○6番(野村淳一君) ことしの秋、冬の問題ですので、早急に結論を出し、予算化して

いただきたいことを改めて要望しておきます。

暮らしの分野に関して、特別定額給付金について1点だけお聞かせください。

先ほど94.2%というお話がありました。残りはわずかなのだろうなと思います。ま

た、はがきも出しているということでした。

しかし、私はある方から電話をいただきました。それは、生活保護を受けている方

でして、字を読むのが困難なお年寄りでした。実は、今、皆さん方にいろいろな通知

が行っているのですが、その中には特別定額給付金の申請に当たり収入認定は行いま

せんと書いてある書類があります。でも、この方は意味がわからなくて、行いません

というものを見て、私は当たらないのだと判断し、私に電話をしたのです。そんな話

はないという話になったのだけれども、現場ではそういうことも間々あるのです。

先ほどはがきということもありましたが、ぜひ、町内会や民生委員、介護・福祉現

場などから改めて声をかけていただいて、最後の一人まで給付金が滞りなく当たるよ

うにしていただきたいと思いますが、一言お願いできますか。

○議長(飯田弘明君) 福井特別定額給付金対策室参事。

○特別定額給付金対策室参事(福井雅一君) お答えいたします。

今、議員のおっしゃるとおり、そういうこともあるかと思います。まずは、先ほど

答弁がありましたとおり、周知を図り、状況の把握に努めるとともに、関係機関と連

携を図りながら対応していきたいというふうに考えております。

○議長(飯田弘明君) 野村淳一君。

○6番(野村淳一君) 次に、障害福祉についてお聞きします。

最初に、紋別ベジタブルファクトリーについてです。

残念ながら、百年記念福祉会が撤退ということになりました。そして、今ちょうど

募集の最中ということでした。

先ほどの答弁では、前回の募集要項と違うところが幾つかあるという話がありまし

た。それはそれで受けとめたいというふうに思います。

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今、既に募集の受け付けが始まっていると思いますが、何か動きはありますか。

○議長(飯田弘明君) 仲条社会福祉課参事。

○社会福祉課参事(仲条憲明君) お答えをいたします。

6月1日から26日までの約1カ月間、公募をかけているのですけれども、現在、複

数の事業者から問い合わせをいただいております。

○議長(飯田弘明君) 野村淳一君。

○6番(野村淳一君) なくてはならない施設だと思っていますので、次の事業所にしっ

かりやっていただければと思います。

ただ、先ほど答弁にもありましたが、賃貸料は前回は半額だったのです。これが福

祉会にしてみたら大変な負担だったのです。私は、議場において、これは無料にすべ

きだ、免除すべきだと取り上げたこともあるのだけれども、結局、3年間の半額助成

だったのです。でも、今回は全額助成するという話でしょう。早くにそういう手を打

ってみるべきだったと改めてつくづく残念に思いますよ。ただ、これは今言っても仕

方がありません。ぜひいいように進めてください。

次に、総合戦略の関係についてです。

特別支援学校の卒業生に関し、市内定着数というものが総合戦略には2カ所出てく

るのです。わかりにくいのですが、簡単に聞きます。

令和6年までに市内定着者が10人とありますが、この10人というのは、市外から5

人、市内の卒業生が5人、合わせて10人という理解でよろしいのですか。

○議長(飯田弘明君) 仲条社会福祉課参事。

○社会福祉課参事(仲条憲明君) お答えをいたします。

KPIの関係です。

第2期総合戦略におきます特別教育の充実の特別支援学校の卒業生の数についてで

すが、10名というKPIにつきましては、後段の「障がい者就労の拡大」の中で、市

外出身者の特別支援学校の卒業生5名と示していますので、前段の10名というのは、

市内出身の卒業生が5名、そして、市外出身の卒業生の5名を合わせた数となります。

○議長(飯田弘明君) 野村淳一君。

○6番(野村淳一君) 現在、紋別の高等養護学校に紋別市内の在校生は何人いらっしゃ

いますか。実は、16人いらっしゃるのです。

ところが、今のお話では、令和6年度の目標としては、市内の卒業生が5人という

ことなのですね。令和6年度となりますと、今の中学校2年生まで対象なのです。

もう一方で、養護学校に市内から通っている方もいらっしゃいます。それも含めま

すと、令和6年度には20人を超えるのですよ。その方々は紋別市民です。一般就労、

あるいは、福祉的就労、通所施設に行く、市内に定着を図るなど、もちろん、それぞ

れの希望があるでしょう。でも、そう考えたら、市内の卒業生5人なんていう目標は

極めて少ないと思います。現実的に見たら、何なんだ、これはという話になってしま

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うのですが、いかがですか。

○議長(飯田弘明君) 富樫保健福祉部長。

○保健福祉部長(富樫豪志君) お答えいたします。

障害者就労につきましては、重点施策といたしまして、第1期総合戦略の時点から

取り組んでまいりました。ただ、思うような進捗が見られなかったことも事実でござ

いまして、我々も何らかの対応の強化をしていかなければならないと思っております。

市長の答弁にもございましたけれども、改めて、学校側との連携の強化、あるいは、

市内の企業の皆さんに障害者雇用についてのご理解を深めていただく、ジョブコーチ

を設定するなど、そういったことに取り組みながら、さらに市内への定着を進めてい

きたいとは思っております。

ただ、今回は、これまでの実績も踏まえ、目標を設定させていただいたところでご

ざいます。

○議長(飯田弘明君) 野村淳一君。

○6番(野村淳一君) ここで言う市内の定着というのは就労だけではないのですよ。そ

うですよね。福祉的就労あるいは生活介護、日中一時、通所の施設も全部含め、市内

に定着してもらうということではないのですか。

今、部長は一般就労ばかりの話をしていました。それは実績がなかなか出ないので

すよ。でも、市民ですから、市内にきちんと定着をしてもらうことが目標でしょう。

令和6年度には紋別市で20人ぐらいの方が特別支援学校を卒業します。そのときの

市内定着の目標が5人だということです。これは総合戦略としてどうなのですか。取

り組みとしては残念です。

もう一度ご答弁ください。

○議長(飯田弘明君) 富樫保健福祉部長。

○保健福祉部長(富樫豪志君) 目標は目標とし、目標を上回る実績を確保できるよう、

引き続き一生懸命努力してまいりたいと思っております。

○議長(飯田弘明君) 野村淳一君。

○6番(野村淳一君) この就労の問題は引き続きやっていきたいと思います。

相談の問題、合葬墓についても言いたいことはたくさんあったのですが、時間がな

くなってしまいましたので、また改めてやります。

終わります。

○議長(飯田弘明君) 以上で野村淳一君の一般質問は終了いたしました。

ここで、昼食時間を含め、午後1時まで休憩いたします。

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午前11時53分 休憩

午後1時0分 再開

―――――――――

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○議長(飯田弘明君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

次に、5番梶川友子さん、登壇を願います。

○5番(梶川友子君)(登壇) それでは、通告に従い、質問をさせていただきます。

初めに、公営住宅についてお伺いいたします。

市は、所得が一定基準以下で住宅に困っている方を対象とした公営住宅として、市

街地、渚滑地区、上渚滑地区に合わせて19団地、1,158戸の市営住宅を管理運営してい

ます。4月と10月の年2回、定期募集が行われていますが、市営住宅になかなか入れ

ないという声が依然として多く寄せられています。

そこで、1点目に、近年の市営住宅の募集状況、空き室の状況はどのようになって

いるのか、お伺いいたします。

2点目に、市営住宅に設置されている駐車場は、何台分が設置され、利用状況はど

のようになっているのか、お伺いいたします。

3点目に、入居するには連帯保証人が必要ですが、身内がいない高齢者などにとっ

て連帯保証人を見つけるのは難しいと思いますが、このような課題への対応について、

また、長年入居されている方の連帯保証人の確認も定期的に行っていると思いますが、

どのようになっているのか、状況をお伺いいたします。

4点目に、市営住宅では、犬、猫等のペットの飼育が禁止されています。自分も含

め、過去に複数の議員からの質問もございましたが、禁止はされているものの、こっ

そりと飼う人も多い実態があります。条例で禁止するところや認めるところもあり、

対応はさまざまです。ペットの飼育可の棟や階を設けるのも一つの方法として考えら

れます。

飼育している家庭にとって、ペットは家族の一員です。今後、市営住宅でのペット

飼育をどう判断するのか、方針を決定するべきと考えますが、いかがでしょうか、お

伺いいたします。

次に、いじめの防止についてお伺いいたします。

いじめという行為は、受けた子供に学校生活を、時には人生を変えてしまうほどの

ダメージを与えます。

紋別市では、紋別市いじめ防止基本方針をもとにいじめ防止の対応が進められてい

ますが、1点目に、いじめと報告された件数はどのように推移しているのか、お伺い

いたします。

2点目に、いじめを防ぐためのアプローチとして、法律に基づく方法も考えられま

す。

いじめに悩む子供たちに法律の知識や考え方を身につけてもらうため、難解な法律

用語をやわらかい文章やイラストで紹介されているこども六法という法律書がありま

す。子供のときにいじめを受けた経験をされた著者がいじめという犯罪をなくしたい

という思いで昨年に出版されました。法律を知ることで子供たち一人一人を強くする、

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いじめは犯罪と知ることでいじめ行動を抑止することが期待できます。

市立図書館に整備されていますが、教室の中、また、図書室に備える考えはあるか、

お伺いいたします。

次に、GIGAスクール構想についてお伺いいたします。

新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校に伴い、パソコンなどの情報通信技

術を活用したオンライン学習が注目される一方で、そうした機器や通信環境を持たな

い家庭への対応が課題となります。

子供たちの学びを保障するため、国は、小・中学生に1人1台のパソコンやタブレ

ット端末を整えるGIGAスクール構想を前倒しして実施することになりました。端

末整備に当たり、公立学校には1台当たり4万5,000円を助成し、学校内のネットワー

ク環境整備やICT技術者の配置の経費も助成されます。また、通信環境が整わない

家庭へのモバイルルーターの貸与や学校側が使用するカメラなどの通信装置も支援さ

れます。

学校へのICT環境整備は、教育の質向上につながると期待されています。校内で

の双方向型の一斉授業や子供一人一人の状況に応じた個別学習、インターネットや動

画を活用した授業などが可能になります。仮に災害や感染症の発生といった緊急時の

臨時休校があっても、児童生徒が端末を持ち帰り、オンライン学習もできるようにな

ります。

緊急事態宣言の全面解除後、各地で学校再開の動きは出ておりますが、新型コロナ

ウイルスとの闘いは長期戦が予想されており、1人1台の早急な整備が求められてお

りますことから、お伺いいたします。

1点目に、本年第1回定例会に質問させていただきましたが、全小・中学校への通

信ネットワークの整備について、その進捗状況をお伺いいたします。

2点目に、端末整備について、国は、当初、令和5年度までの4年間に小・中学校

の全学年で1人1台環境の実現を目指していましたが、今年度内へと大幅に前倒しし

て実施することになりました。自治体や学校によって格差が生じてはならないと考え

ますが、紋別市の整備計画をお伺いいたします。

3点目に、教師がICTを効果的に使用するために、今年度から紋別市教育向上プ

ロジェクトを立ち上げ、初回の研修が先般実施されましたが、その成果と今後の計画

についてお伺いいたします。

以上で質問は終わります。

再質問は留保いたします。(降壇)

○議長(飯田弘明君) 答弁を求めます。

宮川市長。

○市長(宮川良一君)(登壇) それでは、梶川議員のご質問にお答えいたします。

初めに、公営住宅についてであります。

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1点目の募集状況、空き室状況につきましては、本年4月に定期募集を行いました

が、随時募集も行っており、5月末時点での待機者は45世帯、募集している空き室は

35戸となっております。

2点目の駐車場の利用状況につきましては、政策空き家を除いた設置数760区画に対

し、利用数は503区画となっております。

3点目の連帯保証人につきましては、さきの第1回定例会で野村議員のご質問にお

答えいたしましたとおり、納付催告や電話連絡、緊急時の対応など、保証人への協力

を依頼していることもあり、当該制度を継続することで考えておりますが、紋別市営

住宅条例施行規則において、高齢であることなどにより連帯保証人の確保が困難であ

ると認められる場合は連帯保証人免除申請により免除しております。

また、連帯保証人の確認については5年ごとに実施しており、直近の平成29年度で

は死亡などの理由で84件が変更されたところであります。

4点目のペットの飼育についてですが、道内他市では公営住宅でのペットの飼育を

禁止しております。

本市におきましては、これまでペットとの共生の可能性について検討してまいりま

したが、においや鳴き声など、他の入居者への迷惑は解消されないと判断し、今後も、

ペットの飼育を禁止し、引き続き、入居者皆様のご理解とご協力を得ながら良好な住

環境の確保に取り組んでまいります。

以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長より答弁

いたします。(降壇)

○議長(飯田弘明君) 教育問題について答弁を求めます。

堀籠教育長。

○教育長(堀籠康行君)(登壇) それでは、梶川議員のご質問にお答えいたします。

初めに、いじめの防止についてであります。

1点目の件数の推移につきましては、いじめ実態調査の認知件数は、令和元年度は、

小学校が32件、中学校が20件であり、前年の平成30年度は、小学校が30件、中学校が

15件とほぼ同様の数字であり、いずれも、学級担任や他の教職員が状況を聞き取り、

関係児童生徒への指導、支援等を行った結果、重篤な事態に至ったものはありません。

今後も、紋別市いじめ防止基本方針に基づき、いじめの早期発見、未然防止に取り

組んでまいります。

2点目のこども六法の学校への配備についてですが、こども六法は、六法全書の内

容を児童生徒が容易に理解できるよう、わかりやすく書かれた本と承知しております。

昨年8月に刊行されており、市内全校の学校図書館に1冊ずつ配備いたしました。

次に、GIGAスクール構想についてであります。

1点目のネットワークの整備の進捗状況についてですが、全小・中学校の校内通信

ネットワーク整備については、環境整備に先立つ現地調査を行い、調査結果の整理を

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終え、現在、年度内完了に向け、業務の発注準備をしているところであります。

2点目の端末の整備計画についてですが、これまで文部科学省からは令和5年度ま

でに児童生徒1人1端末の整備スケジュールが示されておりました。今般、新型コロ

ナウイルス感染症への対応として、休校時においても、ICTの活用により、全ての

子供たちの学びが保障される環境の早急な実現を図ることとなり、現在進行中の通信

ネットワーク整備に合わせて年度内の整備を進めてまいりたいと考えております。

3点目の紋別市教育向上プロジェクト研修の成果と今後の計画についてですが、紋

別市教育向上プロジェクトは、研修とプロジェクトチームを柱として、学力向上を初

めとする紋別市教育の課題解決に取り組む計画であります。

本プロジェクトにおける第1回の研修として、5月25日に服務規律に関する研修を

オンラインで行い、各学校で受講できることもあり、多くの教職員の参加があったと

ころであります。

今後の研修につきましては、授業参観や教科別研究サークルなど、20以上のメニュ

ーを用意しているほか、研修とは別に各学校間の連携機能を持つプロジェクトチーム

を編成し、教師力向上や教育環境充実に向けた協議に既に着手しており、年間を通じ

た取り組みを進めてまいりたいと考えております。

以上、答弁といたします。(降壇)

○議長(飯田弘明君) 梶川友子さん。

○5番(梶川友子君) 何点か再質問させていただきます。

初めに、公営住宅に関してです。

45世帯、35戸ということで、常時、あいていれば入れるということだと思うのです

けれども、人気のない住宅といいますか、いつでもあいているところが結構あるので

す。

ここに資料があって、落石5丁目団地などはかなりあいているようですけれども、

ここにはなぜ入らないのか、その見解を教えていただきたいと思います。

○議長(飯田弘明君) 髙橋都市建築課参事。

○都市建築課参事(髙橋正明君) お答えいたします。

今おっしゃいました落石5丁目団地についてですが、こちらにつきましては、他の

団地と比較しまして、家賃が低額であるというメリットはあるのですけれども、浴室

はあっても浴槽が未設置となっております。また、給湯設備がなく、そういったこと

から初期投資の費用がかかるというデメリットもあります。

そのため、申し込みが敬遠されているのではないかと考えております。

○議長(飯田弘明君) 梶川友子さん。

○5番(梶川友子君) ほかの団地については、風呂は設置されているということで理解

してよろしいのでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 髙橋都市建築課参事。

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○都市建築課参事(髙橋正明君) 全部の団地で浴室を設置しているというわけではあり

ません。例えば、新しいところでいきますと、メモリアル団地や幸団地はリースとな

っており、一部の団地で浴槽が未設置となっているということです。

○議長(飯田弘明君) 梶川友子さん。

○5番(梶川友子君) 落石5丁目団地は低額な家賃で入れるということで、そちらに入

りたいという方も中にはいらっしゃったのです。ただ、お風呂の初期費用がかかるた

めに断念したという方が何人かいたのです。

これは、最初から設置スペースがあるのでしたら、例えば、南が丘団地のあいてい

るところなどから浴槽を持ってくる、それをリースで借りられるようにすると経費が

かなりかかるのでしょうか。

市がそこまでやってあげるということはどうなのでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 髙橋都市建築課参事。

○都市建築課参事(髙橋正明君) お答えいたします。

家賃を計算する上で利便性係数というものがありまして、例えば、南が丘団地の使

っていない浴槽を落石5丁目団地に設置しますと、利便性が上がり、浴槽がついてい

ないお部屋に比べて家賃が若干高くなるということになります。

○議長(飯田弘明君) 梶川友子さん。

○5番(梶川友子君) それでも、最初に設置しておいてくれたら、少々高くなっても入

りたいという人もいるかもしれないので、これからはそういった配慮もできればして

いただければと思いますけれども、今後に向けてどうでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 髙橋都市建築課参事。

○都市建築課参事(髙橋正明君) お答えいたします。

浴槽の設置についてですが、先ほども申したとおり、家賃が若干上がりますので、

入居する方の意向も改めて聞き取らなければいけなくなります。あわせて、議員がお

っしゃったように、浴槽を設置することが可能かどうかについてはリース業者の関係

もありますので、その辺を確認しながら検討してまいりたいと思います。

○議長(飯田弘明君) 梶川友子さん。

○5番(梶川友子君) よろしくお願いします。

次に、2点目の市営住宅の駐車場に関することです。

結構あいていて、みどり団地は、150区画があるけれども、81使用で69区画です。こ

のように、全体で随分の空きスペースがあるのですけれども、そのあいているところ

に関しての利用方法です。

たしか1スペースを2,000円で貸し出しているかと思うのですけれども、1世帯で1

台とは限っていないかと思っています。どのような使用の仕方となっているのでしょ

うか。

○議長(飯田弘明君) 髙橋都市建築課参事。

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○都市建築課参事(髙橋正明君) お答えいたします。

基本的には、入居者は原則1台ということにしているのですけれども、空きスペー

スがあった場合は2台までということにしております。

○議長(飯田弘明君) 梶川友子さん。

○5番(梶川友子君) このあいている部分に関しては、市営住宅だから、予算の関係な

ど、いろいろとあると思うのですけれども、近隣の方に貸し出しをする方法などがあ

るかと思うのです。そうすれば、1スペース2,000円といえども、収入につながるのか

なと少し考えたのですけれども、どうでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 髙橋都市建築課参事。

○都市建築課参事(髙橋正明君) お答えいたします。

敷地を含めて、公営住宅の駐車場は、国土交通省令で公営住宅の共同施設という位

置づけになっており、入居者の共同の福祉のために必要な施設という性格を有してお

ります。

こうしたことから、駐車場を使用できる方につきましては、条例で入居者または同

居者に限らせていただいております。

○議長(飯田弘明君) 梶川友子さん。

○5番(梶川友子君) 公営住宅には駐車場が整備されており、そこは一般の方には貸し

出しできないけれども、入っている方は利用でき、原則1台ということでした。

駐車料金を払いながら駐車場に入れていないという苦情が結構寄せられます。車を

持っている方は全て契約されているかと思うのですけれども、自分の駐車スペースに

とめないというのはどういうことがあるのでしょうか。

夏の場合はいいのですけれども、冬に除雪が入るとなりますと、そこはよけて通ら

なければならない、または、そこから引き返さなければならないということで、決め

られた駐車スペースにきちんととめることが条件となるはずですが、それについて市

としてはどのような対応をされているのでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 髙橋都市建築課参事。

○都市建築課参事(髙橋正明君) お答えいたします。

駐車場のある一定の団地につきましては駐車場の管理人がおり、その方を含め、私

どもも一定の時期に団地を訪問しています。そういったときに違法駐車を見かけたと

き、所有者がわかれば直接お話をさせていただくのですが、わからない場合につきま

しては、持って歩いている駐車禁止の紙を車に設置し、注意を促すということで指導

しております。

○議長(飯田弘明君) 梶川友子さん。

○5番(梶川友子君) そこに住まわれている方の違法駐車については理解できましたけ

れども、訪問する方、来客の方の駐車スペースがないところが多いのですね。

市営住宅において、これだけあいているスペースがあるのでしたら、その団地に合

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わせ、来客用の駐車場を何カ所かでも準備するという考えはないでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 髙橋都市建築課参事。

○都市建築課参事(髙橋正明君) お答えいたします。

駐車場について、先ほど一般の方への貸し出しというお話がありましたけれども、

補助金が入っているため、関係法令によって補助金の返還が生じるという可能性も考

えられます。

また、一時的に来客用で使用したいということにつきましては、今後の入居者の利

用状況を総合的に判断し、もちろん関係法令も確認いたしますが、前向きに検討して

いきたいというふうに考えております。

○議長(飯田弘明君) 梶川友子さん。

○5番(梶川友子君) これだけあいており、それをよその方に貸してお金をいただくと

いうことではなく、入居している方のための来客です。来客者用の駐車スペースはぜ

ひとっていただきたいと思います。例えば、来客用という大きな看板を立てると、来

客以外の方はとめにくいかなというふうに思いますので、ぜひ準備していただきたい

なと思います。よろしくお願いします。

次に、3番目の保証人の関係です。

先ほどの市長の答弁によりますと、高齢者等で、どうしても保証人がいないという

場合は特例で保証人は立てなくてもよいということだったかと思うのです。そうした

ら、最初から探す努力もしないということもあるかと思うのですが、そういったこと

に関してはどういう対応をしていくのでしょうか。

愛知県の豊田市では、連帯保証人なしで入居が可能です。賃貸保証機構という一般

社団法人に1年間に1万円の保証料を払うのですが、住宅が当たりました、でも、保

証人がいないから入れませんという人に対し、スムーズに入れるための保証をしてい

るのです。

保証人がどうしても見つからず、市長が許した場合は、保証人がいなくてもいいと

いう答弁をいただいたのですが、それだけだと何か不公平感があるのかなと思ったも

のでして、それはどのように判断するのでしょうか。

○議長(飯田弘明君) 髙橋都市建築課参事。

○都市建築課参事(髙橋正明君) お答えいたします。

道内の状況を調べてみたのですけれども、石狩市と滝川市につきましては、先ほど

言われました保証協会がついており、どうしても保証人が見つからない方は保証協会

を利用して保証をつけることになっているそうです。

ただ、石狩市におきましては、初年度で入居する方は1万5,000円を、2年目以降は

毎年1万円を支払うことになっておりますし、それは退去時にも還付されないという

仕組みになっているそうです。

公営住宅に申し込まれる方につきましては、収入が低い方というのが大前提であり

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ます。公営住宅法の趣旨におきましても、最後のセーフティーネットということで、

そういった方々の最後のとりでとされておりますので、そうした方々を救うというこ

とから考えれば、保証協会に入ってくれと言うのはちょっといかがなものかなという

ふうに考えております。

そのため、原則として保証人をつけていただいて、高齢などによってどうしても見

つからない方につきましては、免除申請書類を提出してもらった上で入居してもらう

ということとしております。

○議長(飯田弘明君) 梶川友子さん。

○5番(梶川友子君) 国としては、市営住宅、公営住宅に関し、保証人は立てない方向

としているというふうに聞いた覚えがあるのです。私の記憶が違っていたら申しわけ

ないのですけれども、そんな情報があったような気もするのですけれども、どのよう

な認識でしょうか。

○議長(飯田弘明君) 髙橋都市建築課参事。

○都市建築課参事(髙橋正明君) お答えいたします。

確かに、国からは、民法の改正に合わせ、保証人の確保を前提とすることから転換

すべきというような通知は確かにあります。ただ、先ほど答弁にありましたとおり、

納付の関係や緊急連絡などでは必要になってきます。

そこで、この4月1日から、道内の当市を除く34市でどうしているのかを調べてみ

たのですけれども、34市のうち、15市では保証人に関する規定を廃止しております。

この規定の廃止は4月1日から全道的に行われているのですけれども、廃止したこ

とによってどういう影響が出てくるのか、該当する市の情報を注視していきたいと思

っております。

○議長(飯田弘明君) 梶川友子さん。

○5番(梶川友子君) 始まったばかりということで、今後の経過を見ながら、抽せんに

やっと当たったけれども、入るのが大変だということがないような状況をつくってい

っていただきたいなと思います。

次に、4点目にペットの関係についてです。

私は何回も質問させていただいていて、市長からはちょっと期待を持たされたよう

な答弁をいただいたりしたことも今までにありました。これまで、ペットを飼う人が

入る専用の住宅を、あるいは、ある建物の何階かをペット用にということも前にお話

ししたことがあるのですけれども、今回、私はいろいろと調べてみたのです。そうし

たら、ペットが可能な公営住宅がないということがわかりました。

どこの地域の人かはわからないのですが、私の両親が公営住宅に入れることになり

ました、しかも、ペット可能の公営住宅で、ペットとともに入居しましたという書き

込みがあったのですけれども、それ1件だけで、あとは全然なかったのです。

私は、ペットは家族と一緒と考えていて、ぜひ許可してもらいたいという思いは変

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わりませんけれども、集合住宅ですから、アレルギーを持っている方など、いろいろ

な方がいらっしゃるのでしょう。

それに全国的にないということなので、自分の党として、国や道にそういったこと

を呼びかけていきたいなというふうに思っています。もし国や道でそういう方向性に

なったときにはぜひお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

次に、いじめ問題に関し、こども六法についてです。

こども六法は、各学校の図書室にも整備されているということでよろしいのでしょ

うか。

○議長(飯田弘明君) 浜屋学務課長。

○学務課長(浜屋武志君) こども六法につきましては、各学校図書館に配備されている

ということでございます。

○議長(飯田弘明君) 梶川友子さん。

○5番(梶川友子君) 去年の8月に初めて発売され、紋別の市立図書館にも1冊ありま

すけれども、動物を使い、とてもわかりやすくなっている法律の本です。

各図書館にも1冊ずつということですけれども、各教室にということは厳しいでし

ょうか。

○議長(飯田弘明君) 平野図書館長。

○図書館長(平野由香君) お答えいたします。

学校の図書室に各1冊ずつ配備しておりますが、2冊目以降については、今後、校

長会、また、学校図書館担当者と相談をしながら検討させていただきたいと考えてお

ります。

こういう本があるよというPRについては、学校図書館教諭や学校図書館司書も含

めて、子供たちにわかってもらうよう、ポスター等を作成し、掲示して知っていただ

くという活動をこれから進めてまいりたいと考えております。

○議長(飯田弘明君) 梶川友子さん。

○5番(梶川友子君) こども六法を各教室に置くとなると、管理の問題など、いろいろ

とあるかと思うのですけれども、今おっしゃったように、まず、こういう本があるよ

ということの周知から始めてもらって、児童生徒の目にとまるようにしていただきた

いと思います。そして、いじめは犯罪なのだということがわかったら、大人にも相談

できるようにもなるかと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

最後に、GIGAスクール構想についてです。

年度内ということで、端末もこれからということでしたけれども、小・中学校の先

生は、多分、管内での転勤ですよね。これは私の考えですけれども、先生がどこかに

転勤になったとしても、同じ端末を使うほうが先生も指導がしやすいのかなというふ

うに思うのですね。

だから、これからそろえるのであれば、管内で統一された端末としたほうが教員の

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ためにもいいのかなというふうに思うのですけれども、そのあたりはどのように考え

ていらっしゃるでしょうか、答弁をお願いします。

○議長(飯田弘明君) 浜屋学務課長。

○学務課長(浜屋武志君) GIGAスクール構想で考えている端末についてですが、基

本、3OSがございまして、iOS、Windows、Chromebookであり、

まず、紋別市として、どういったOSとするかが最初になるかと思います。

なお、教員についてはオホーツク管内での異動となりますので、この管内では北見、

網走が大都市になりますので、そこで導入するOSについてもお聞きしながら検討す

ることになるかと思います。

○議長(飯田弘明君) 梶川友子さん。

○5番(梶川友子君) 先ほどの住宅のことにしましても、全ては市長の考え方で進んで

いくかと思いますが、市民のため、子供たちのためになるよう、また、皆さんが喜ん

で暮らせるような紋別市となるため、これからも尽力していただきたいと思います。

以上で質問を終わります。

ありがとうございました。

○議長(飯田弘明君) 以上で梶川友子さんの一般質問は終了しました。

お諮りいたします。

あす10日は、委員会開催のため、休会いたしたいと思います。

これにご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(飯田弘明君) ご異議なしと認めます。

あす10日は休会することに決しました。

なお、再開は6月11日午前10時からであります。

当日は、定刻までにご参集を願います。

本日の会議は、これをもって散会いたします。

午後1時37分 散会

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以上、会議録の内容に相違ないことを証するため、ここに署名する。

議 長

署 名 議 員

署 名 議 員