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© Japan Atomic Energy Agency FY2017. All rights reserved.
大熊分析・研究センターOkuma Analysis and Research Center
<お問い合わせ>■いわき事務所〒970-8026 福島県いわき市平字大町7-1 平セントラルビル8FTEL 0246-35-7650 FAX 0246-24-4031
JAEA福島ホームページhttps://fukushima.jaea.go.jp/
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構福島研究開発部門 福島研究開発拠点
大熊分析・研究センター
2018.3
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構福島研究開発部門 福島研究開発拠点
大熊分析・研究センター
施設管理棟は、居室の他、事務室、会議室、ワークショップ等から構成され、第1棟、第2棟の円滑な設計、建設及び運用に資する施設で、放射性物質を取り扱いません。
© Japan Atomic Energy Agency FY2017. All rights reserved.
【第1棟】 低・中線量のガレキ類、焼却灰、水処理二次廃棄物等の分析を行う施設で、現在建設中です。 鉄セル、グローブボックス、ヒュームフード等の分析設備を使用して分析を行います。
フード室
グローブボックス室
鉄セル室
大熊分析・研究センターは、東京電力ホールディングス福島第一原子力発電所(1F)事故によって発生した放射性廃棄物や燃料デブリの性状等を把握するための分析や研究を行う施設(放射性物質分析・研究施設※)で、「施設管理棟」、「第1棟」及び「第2棟」から構成され、1Fに隣接した敷地に整備しています。
日本原子力研究開発機構の各拠点(原子力科学研究所、核燃料サイクル工学研究所)と連携して、分析設備の取扱い方法・各種放射性物質の分析研修を実施しています。また、外部講習会等を通して分析技術のスキルアップを図っています。
放射性廃棄物の分析業務は、複雑な工程による人為的ミスや長時間の分離精製による分析作業員の被ばく等の課題があります。そのため課題解決に向けて、誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)による核種分析法の開発、自動分析装置の開発等の技術開発を行っています。
マニプレータを用いた作業訓練
自動分離装置の開発
完成予想図
【第2棟】 燃料デブリ等、高線量の放射性物質の分析を行う施設で、現在詳細設計を実施中です。
■第1棟建築概要 :9,672m2
:地上3階:鉄筋コンクリ-ト造
延床面積階数主要構造
分析・研究によって得られたデータは、1Fの廃止措置に向けた放射性廃棄物の確実な処理・処分方策とその安全性に関する技術的基盤の確立等に活用されます。
分析作業は、放射性物質による作業員の被ばくを避けるための遮へい機能をもつセル及び遠隔操作設備(マニプレータ等)の使用や、放射性物質を閉じ込めて取り扱うためのグローブボックス等を用いて行います。
大熊分析・研究センターの概要 放射性物質分析・研究施設
施設管理棟
第1棟,第2棟人材育成・技術開発
【第1棟の分析への対応に向けた技術開発】
【分析技術者の育成】
拠点での分析研修
スリーマイル島原子力発電所から取り出された燃料デブリ原子炉圧力容器内の溶けて固まった核燃料がある部分から採取された大きなかけら。
ワークショップ
居室ミーティングスペース
機械室
■施設管理棟建築概要 :4,786m2
:地上4階:鉄筋コンクリ-ト造
延床面積階数主要構造
完成予想図
施設管理棟
第1棟
第2棟完成予想図
フードの一例
グローブボックスの一例
鉄セルの一例
※放射性物質分析・研究施設の一部は大熊町復興拠点(大川原地区)に配置
ワークショップには、工作機器や模擬鉄セル、グルーブボックス、ヒュームフード等を設置し、分析作業のモックアップを行う場として活用します。また、分析技術者育成を目的に、マニプレータやグローブボックスにおける分析作業の手順を習熟するための訓練を実施します。
1F関係者と密に協議し、施設整備、分析マニュアルの作成等を行う拠点として活用します。 施設管理棟を拠点として、これまでに得られた分析データの集約と1Fサイト内施設の状況等を把握し、分析データと施設情報を関連付けた解析を行います。また、1Fサイト内の情報を反映し、分析試料の適正な選択等を行い、廃炉工程における分析作業の効率化を図ります。