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フレッチャーによる 矢の作り方 アサヒ弓具工業株式会社

フレッチャーによる 矢の ... - asahi-archery.co.jp · 5 シャフトの準備 シャフトに羽根がしっかり付くように#800位の紙ヤスリ でハズから22cm位まで軽くヤスリがけをする。

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フレッチャーによる 矢の作り方

アサヒ弓具工業株式会社

注意事項 · クランプの挟む力が強いので、指などを挟まないように注意して下さい。 · 落とさないように注意して下さい。 · 磁石を使用しているので、メモリーカードなど、電子記憶装置を近づけないように。データ

が消える恐れがあります。 · 矢を付ける以外には使用しないで下さい。 · 接着剤を使用しますので、換気をしながら作業を行なって下さい。

⑨ 矢の根 6 個 ⑩ ハズ 6 個 ⑪ 羽根(甲 9 枚・乙 9 枚) ⑫ 矧ぎ糸(絹糸) ⑬ 硬い木材 ⑭ ペイントマーカー ⑮ 平筆

② ③

⑨ ⑩

⑮ ⑭

材料(6 本分) ① 厚紙(ハガキ) ② フレッチャー(羽根付器) ③ ウレタン塗料 ④ #800 紙ヤスリ ⑤ アルミシャフト 6 本 ⑥ 木工用ボンド ⑦ 小刀(ナイフ) ⑧ 羽根用セメント

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5 シャフトの準備

シャフトに羽根がしっかり付くように#800 位の紙ヤスリ

でハズから 22cm 位まで軽くヤスリがけをする。 (カスはよく拭き取っておく)

6 羽根の下処理

羽根の軸が上を向くように持ち、人差し指で挟むよう軸に

刃をあて、横にスライドさせながら軸の柔らかい部分を削

る。

羽根の付け方

3

場所が決まったら硬い木材などにまっすぐに押し当て、

奥まで差し込む。

4

余分なボンドをふき取る。

2

ハズを軽く差し込み、まんべんなくボンドが付くように一

回転させ、ハズの溝をシャフトの刻印(XX75)と一直線にな

るように押し込む。

1 ハズを付ける

木工用ボンドをハズの根元に適量付ける。

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羽根の軸に接着剤をまんべんなく付ける。 注:接着剤がはみ出すとクランプに羽根がくっついてはな

れなくなるので慎重に。

9

シャフトの刻印(XX75)がつまみの印と一直線になるよう

に合わせて、フレッチャーのハズ受けに奥までしっかり差

し込む。

10 羽根を付ける

羽根をクランプで挟む。羽根の上部(B)の付け根を目盛

“1”の位置に合わせる。

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羽根が浮かないようにクランプに押し付ける。

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フレッチャーのつまみの印(A)がクランプに対して一直

線になっているか確認。

7

両方の端を削る。貼り付ける羽根を同じ要領で用意してお

く。

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クランプを台座に置く。(まずクランプを磁石につけ、ハズ

側の端を台座にあて、全体をシャフトに近づけ圧着すると

上手く付けることが出来ます)

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定着させるため 20~30 分間そのまま置く。

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矧糸を巻く前に 30 分~1 時間乾かす。 注:羽根が床にさわらないように置くか立てかける。

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10~16 の工程をもう 2 回繰り返し、羽根を 3 枚付ける。 注:3 枚が甲・乙、同じ向きの羽根であること。

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時間が来たら、クランプを軽く開いてゆっくり垂直に引き

抜く。

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つまみを左にカチッと音がするまで回す。(120°)

――― 必要に応じて羽根の角度を付けることも出来ます ―――

専用のレンチで上下の留めネジ(C)を緩める。

目盛を参考にプレートを傾け、位置が決まったら留めネジ(C)を締める。 注:過度にずらしすぎると羽根が浮いてしまうので注意。

矧糸(はぎいと)の巻き方

1 準備

ハガキなど厚紙を 3cm 幅に切り、直径 1.5cm の輪を作る。 矢の本数分用意しておく。

6

同じように羽根上の軸を削って薄くする。

5

羽根下の軸を削って薄くする。

4

同じように羽根下の軸を 1cm 位残して斜めにカットする。

3

羽根上の軸を 5mm 位残して斜めにカットする。

2

厚紙の筒をハズ側から入れ、羽根を押し下げる。 *糸を巻くときに羽根が邪魔にならない程度の位置まで

8

シャフトをベルトに挟み固定する。

7

ハズ下から 1cm 位、羽根上は生え際から 2cm 位、羽根下

は生え際から 2.6cm 位の位置に印を付ける。 注:見本の矢がある場合はそれに合わせる。

9 末矧糸(うらはぎいと)を巻く

羽根上の軸の端辺りで 2-3 回糸をシャフトに巻き付け、羽

根の生え際に向かって下ろしていく。(仮止め) * 糸の先を湿らすとシャフトに付きやすい

10

生え際 1mm 上に来たら今度はその糸を押さえ込むように

ハズに向かって 2-3 回隙間が出来ないように巻く。

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仮止めしておいた糸を切る。 注:糸をピンと張っておく。

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手順7で引いた線に向かって隙間が出来ないように巻いてい

く。

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線まで来たらもう 2-3 回巻く。

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中指で糸を押さえ、人差し指と親指の周りを 2 回巻き、輪

を作る。

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その輪をひっくり返すようにハズに掛け、糸を引っ張る。 注:糸がほどけないように押さえながら引っ張る。

18 筈糸(はずいと)を巻く

ハズの下から隙間があかないように巻いていく。

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線のところまで引き戻す。

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余った糸を切る。

20

その輪の中に糸巻を 2 回通し入れる。

21

糸がほぐれない様に指で糸を押さえながら引いていき、線

上まで引き戻し、余った糸を切る。

22 本矧糸(もとはぎいと)を巻く

羽根の生え際から巻き始め、線のところまで隙間が出来な

いように巻いていく。線まで来たらもう 2-3 回巻く。

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糸をピンと張りながら、糸巻をシャフトの下を通し大きな

輪を作る。

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先ほどと同じように糸巻をシャフトの下を通し、大きな輪

を作り、その中に 2 回糸巻きを入れる。

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糸がほぐれない様に指で糸を押さえながら引き、線のとこ

ろまで引き戻す。

25

余った糸を切る。

26 塗料を塗る

木工用ボンドを少量の水で溶き、シャフトを回しながら均

等に矧糸の上に塗る。筈糸と末矧糸の間のシャフトにも塗

る。1 度目のボンドが十分乾いてから 2 度目を塗る。 注:羽根にボンドが付かないように注意。

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筒を取り、羽根を軽く撫で戻す。

30

羽根に蒸気をあて逆立った羽根を戻す。タオルなどでシャ

フトに付いた蒸気を拭きながら撫で戻す。 注:羽根を火に近づけすぎると羽根が燃えないように注意。

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ウレタンを同じ要領で 2 度塗る。

28 毛引きする

ウレタンが十分に乾いたら、ペイントマーカーで糸の端に

ラインを書く。(矢印の場所)

33 矢の根を入れる

矢の根をシャフトに少し差込み、まっすぐに調整する。

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シャフトを硬い板に強く叩き付け奥まで入れる。 注:垂直に持ち上げ垂直に振り下ろすこと。

31 シャフトをカット

ハズの先端から矢を測り、矢尺から 1cm 短い位置に印を付

ける。 *矢の根を入れると矢尺の長さになります

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印の位置でカットする。 * パイプカッターがお薦め

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完成