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平成 30 年度 第 1 回指導者講習会 第 2 部 「コンディショニングの理論と実際」 アンケート調査報告 【参加者数・回収率について】 1. 講習会参加者数:93 2. アンケート回収数:81 件(回収率 87%3. 有効回答数:69 件(12 件はほとんどが空欄,もしくは第 1 部ディフェンス講習会に関する記載のみ) 4. 有効回答率:74% 【アンケート内容について】 1. 参加者属性 所属地域:横浜,北相,川崎・湘南の順に多かった カテゴリーU12 が最も多く,次に U18 U15 と続いた カテゴリー細分類 :ミニ,高校,中学の順に多かった 指導歴0 5 年,6 10 年と比較的指導歴の浅い参加者が多かった ライセンスC 級が最も多く,次に D 級,E 級と続いた a. 所属地域 b. カテゴリー c. カテゴリー細分類 d. 指導歴 e. ライセンス等級 横浜 36% 北相 19% 川崎 9% 湘南 9% 平塚 7% 東京 7% その他 13% U12 41% U18 25% U15 20% 一般 12% その他 3% ミニ 39% 高校 26% 中学 20% 大学 5% その他 9% 0~5年 26% 6~10 年 20% 21年以 上 20% 11~15 年 16% 16~20 年 13% 不明 4% C 42% D 33% E-1 9% なし 7% B 4% E-2 4%

平成 年度 第 回指導者講習会 第2部 「コンディショニングの理論 … · 「ストレッチは自宅でも行えるという事」 「ストレッチは30秒以上行う必要があるという事」

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Page 1: 平成 年度 第 回指導者講習会 第2部 「コンディショニングの理論 … · 「ストレッチは自宅でも行えるという事」 「ストレッチは30秒以上行う必要があるという事」

平成 30年度 第 1回指導者講習会

第 2部 「コンディショニングの理論と実際」 アンケート調査報告

【参加者数・回収率について】

1.講習会参加者数:93名

2.アンケート回収数:81件(回収率87%)

3.有効回答数:69件(12件はほとんどが空欄,もしくは第1部ディフェンス講習会に関する記載のみ)

4.有効回答率:74%

【アンケート内容について】

1.参加者属性

所属地域:横浜,北相,川崎・湘南の順に多かった

カテゴリー:U12が最も多く,次にU18,U15と続いた

カテゴリー細分類:ミニ,高校,中学の順に多かった

指導歴:0~5年,6~10年と比較的指導歴の浅い参加者が多かった

ライセンス:C級が最も多く,次にD級,E級と続いた

a.所属地域 b.カテゴリー c.カテゴリー細分類

d.指導歴 e.ライセンス等級

横浜

36%

北相

19%

川崎 9%

湘南 9%

平塚 7%

東京 7%

その他

13%

U12

41%

U18

25%

U15

20%

一般

12%

その他

3%

ミニ

39%

高校

26%

中学

20%

大学 5% その他

9%

0~5年

26%

6~10

年 20% 21年以

上 20%

11~15

年 16%

16~20

年 13%

不明 4%

C 42%

D 33%

E-1 9%

なし 7%

B 4% E-2 4%

Page 2: 平成 年度 第 回指導者講習会 第2部 「コンディショニングの理論 … · 「ストレッチは自宅でも行えるという事」 「ストレッチは30秒以上行う必要があるという事」

2.内容について

☑内容の理解度について

→ほぼ全ての参加者が概ね理解できたと回答した

☑内容の難易度について

→「ちょうど良い」という回答が最も多かったが,

一部やや難しいと捉えている参加者もいた

☑本講習会で最も印象に残った内容について(自由記載)

記載内容 割合

クールダウンの方法論に関する内容

「ストレッチは自宅でも行えるという事」

「ストレッチは30秒以上行う必要があるという事」 32%

クールダウンの実技に関連した内容

「実際に行う事でストレッチの効果が実感できた事」

「ストレッチの実践」

28%

クールダウンの理論に関する内容

「クールダウンの理論や必要性」

「ウォームアップ・クールダウンのパフォーマンスへの効果」

22%

障害予防の知識に関する内容

「多くの怪我が予防可能という事」

「怪我をする前の予防が大事というイチロー選手の姿勢」

6%

その他(ディフェンス講習に関してなど)

「ディフェンスの考え方」

「ディフェンスの手足の使い方」

22%

☑本講習会参加前後で変化した事(自由記載)

記載内容 割合

ウォーミングアップ・クールダウンに対する意識

「クールダウンの重要性を再認識した」

「出来るだけアップやダウンの時間を取りたいと思った」

自宅でのストレッチを指導していきたい

58%

ウォーミングアップ・クールダウンの具体的方法について

「ストレッチは30秒以上必要な事を知った」

「ストレッチの方法について確認できた」

9%

自身のコンディショニングに関して

「実際に行ってみて身体が軽くなった」

「自身の柔軟性も高める必要があると感じた」

4%

傷害予防に対する考え

「怪我に対する意識が変わった」 1%

その他(ディフェンス講習に関してなど)

「ディフェンスの指導方法について改めようと思った」

「練習メニューの引き出しが増えた」

22%

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3.講習会の進め方や情報量について

☑講習会の長さについて

→大多数の参加者において「ちょうど良い」という回答であったが,やや短いと感じている参加者もいた

☑講習会の進め方・情報量について(自由記載)

記載内容 割合

ちょうど良い

「講義・実技のバランスが良い」

「実技があり退屈しなかった」

「実技指導して貰えて理解が深まった」

77%

短い・情報量が少ない

「実技を多くしてほしい」

「もう少し詳細な説明が欲しかった」

「不良な姿勢についてなど紹介して欲しかった」

12%

長い・情報量が多い

「やや詰め込み過ぎに感じた」 1%

4.現場での活用について

☑今回の講習会後,今後の指導に取り入れようと思った事(自由記載)

記載内容 割合

クールダウン(ウォーミングアップ)の実施

「クールダウンは今までやっていなかったので少しでも行いたい」

「毎回運動前後に取り入れていきたい」

「柔軟性チェックをやっていきたい」

「自宅で行う 10分ストレッチ」

「自宅で出来るストレッチを選手に指導する」

62%

ウォームアップ・クールダウンの具体的内容について

「アップ・ダウンの方法を修正していきたい」

「お尻のストレッチ30秒」

「アキレス腱のストレッチ方法を変えようと思った」

10%

講習会の内容をチームに啓蒙する

「本日の内容についてチーム内で勉強会を行いたい」

「選手に啓蒙していきたい」

6%

その他(ディフェンス講習に関してなど)

「1on1のディフェンスの姿勢など取り入れていきたい」

「ディフェンス練習全て」

17%

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☑現在スポーツ傷害やコンディショニングで困っている事(自由記載)

記載内容 割合

ウォーミングアップ・クールダウンについて(時間的問題など)

「なかなかクールダウンの時間を取れない」

「ウォーミングアップの順番をどのようにしたら良いのか」 14%

急性的な怪我(スポーツ外傷)をした時の対応について

「突発的な怪我の対応」

「テーピング指導」

「突き指の対応」

10%

慢性的な怪我(スポーツ障害)への対応について

「膝や踵,足裏などの成長痛への対応」

「シンスプリントになる選手が多い」

「対応として完全休養が必要なのかどうか」

10%

選手のコンディショニング(体調管理など含む)について

「試合当日にベストコンディションで臨める選手が少ない」

「練習量について(特に夏の時期)」

「柔軟性の低い子供が多い」

10%

スポーツ障害後の競技復帰に関して

「怪我の後のリハビリについて」

「怪我明けに復帰した際の練習,アップ・ダウンの行い方」

3%

その他

「自分の指導者としての引き出しが少ない」

「内股の修正」

9%

5.講習会全体の感想等

☑講習会全体の感想・改善点・今後の希望など

記載内容 割合

当日の感想(満足)

「とても良かったです」

「大変参考になる内容でした」

17%

今後の講習会の希望内容(コンディショニング関連)

「怪我後のリハビリ,トレーニングに関して」

「スポーツ傷害の各論(捻挫,ACL損傷,シンスプリント)」

「体幹強化について」

「テーピングについて」

「各カテゴリーにおける身体作りについて」

「コンディショニング論(指導者に必要な解剖学,生理学など)」

17%

当日の感想(課題的内容)

「休憩が欲しかった」

「質疑応答があると良い」

「時間帯を 30分早める事は出来ないか」

「もう少し多くのストレッチを紹介して欲しかった」

「マッサージについても知りたい」

「ウォームアップについても詳しく知りたい」

「DVD化をお願いしたい(DF講習の事かも?)」

16%

その他(その他の講習会希望など)

「ミニから高校までの系統的指導法」

「メンタルトレーニングについて」

「ドリブルスキル向上,シュートスキル向上のトレーニング」

17%

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【アンケート結果まとめ】

講習会の内容

大多数の参加者が「理解できた」と回答しており,難易度としては適切であったと思われる.また,本講習は『クール

ダウンの実施率が低い』というアンケート結果から出発しており,その点においてクールダウンへの意識が高まった,

またはクールダウンの具体的方法が理解できたという回答が多かった事は良い成果であった.

講習会の進め方や情報量

大多数の参加者が「ちょうど良い」と回答しており,講義時間としては適切であったと思われる.特に,実技講習を組

み込んだ点について好意的な意見が多かった.一方で,情報量に物足りなさを感じた参加者も一定数いたが,今回は『時

間がない中でどのように時間の使い方を工夫し,必要最低限のクールダウンを行うか』という点がポイントであった為,

致し方ない部分もあると思われる.

現場での活用

過半数の参加者から,「クールダウンを取り入れるようにしたい」という意見があり良好な反応が得られた.ジョギン

グは体育館で,ストレッチは自宅で,といった時間の工夫なども参考にして頂けたようである.また,一部の参加者か

らはアップ・ダウンのメニューの修正など,より具体的な意見も挙がった.

現在,コンディショニングに関して現場で困っている事としてはやはり「クールダウンの時間が取れない事」が最も多

かったが,本講習会の内容が解決方法の 1 つになると思われる.次に続いたのが「スポーツ外傷への対応」「スポー

ツ障害への対応」「体調管理など含めたコンディショニング」であった.「スポーツ外傷への対応」については以前

より困っている指導者が多いという情報もあり,現在現場での緊急対応用の携帯マニュアルを作成中である.その他の

内容については次年度の講習会や,ホームページの活用などにより,より広い範囲の指導者に知識や技術を伝達できる

よう対応していきたいと考えている.

講習会全体の感想・改善点・今後の講習会の希望等

満足感の高い感想が多く,参加者にとって良い物が提供できた講習会になったと思われる.一方で,課題的内容も多く

挙げられており,今後の参考にしたい.今後の講習会の希望に関しては,明確に希望の多い意見はなかった.しかしな

がら,系統的に見ると「スポーツ傷害の各論的内容」については,複数の意見が挙がっていた(ACL 損傷,シンスプ

リント,捻挫など希望する内容はバラバラ)ため,今後の参考にしていきたい.

文責

渕野辺総合病院リハビリテーション室

理学療法士 雨宮耕平