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C2
平成29年8月
中小機構 海外展開支援施策の概要
九州本部
1
本部、全国9カ所に地域本部、沖縄事務所
中小企業大学校(研修施設)9校
職員数約800人
外部専門家約4000人を案件内容に併せて柔軟に活用
(例 中小企業診断士、弁護士、公認会計士、弁理士、大手企業OBなど)
国際化支援担当アドバイザー約400名
総合的な経営支援
計画的なハンズオン支援
全国ネットワークを活かした高度・広域な支援
中小企業施策を総合的に実施 日本国の中核的な中小企業支援実施機関
中小機構の特色
中小機構の支援体制
中小機構とは?
http://www.google.com/url?sa=i&rct=j&q=&esrc=s&source=images&cd=&cad=rja&uact=8&docid=2-eIPPkUb5DEXM&tbnid=LEHgqc2ICJMI8M:&ved=0CAUQjRw&url=http://www.smrj.go.jp/kikou/gaiyou/012105.html&ei=Crp4U538NoLn8AWV6YCwBg&bvm=bv.66917471,d.dGc&psig=AFQjCNHy-KNkC1X1qbBgSm7HG2Cn5iYkqQ&ust=1400507257930997
2
起業・創業期 新事業展開 成長期 成熟期 共通
中小企業の成長段階に応じてサポート
インキュベーション施設 事業承継・事業引継ぎ
事業再生
情報提供
インキュベーションマネージャーによる経営相談、産学官金連携等もサポート
TIP*S/BusiNest 新しいアイデアを磨く方や創業者・創業期の企業のためのビジネス拠点
販路開拓・eコマース 展示会や商談会等にICTを組み合わせた販路支援等
J-GoodTech 優れたものづくり企業と大企業、海外企業等とのマッチング
海外展開支援 海外進出、海外取引に係る国際化アドバイスやF/S調査の支援
ハンズオン支援 さまざまな経営課題を解決するための専門家を派遣
地域資源・農商工・新連携 地域資源の活用や異業種連携等に取り組む企業をサポート
中小企業事業引継ぎ支援全国本部として後継者不在企業の事業引継ぎをサポート
中小企業再生支援全国本部として中小企業の再生をサポート
経営相談等 経営の相談に各分野の経験豊富な専門家が対応
人材育成 中小企業大学校や各種セミナーを通して人材育成をサポート
資金支援 高度化資金、ファンド、債務保証による資金支援
経営に役立つイベントや助成金情報等をJ-Net21等で発信
中小機構では、多様な支援メニューにより、中小企業の成長を一貫してサポート
創業支援事業者補助金 特定創業支援事業を行う創業支援事業者が行う創業支援の取組みへの補助
※その他の支援メニューは、中小機構のホームページをご参照ください。
共済制度 質の高いセーフティネットの提供 ・小規模企業共済 ・中小企業倒産防止共済
3
知る・調べる 海外展開の目的の明確化
海外展開実現までのロードマップ - 主 な 支 援 施 策 活 用 の イ メ ー ジ -
海外展開の情報収集 事業計画の策定 専門家への相談 商談・契約交渉 契約成立/法人登記
販路拡大
海外投資
代理店・バイヤー等の 海外パートナー探し
海外に進出する 海外の取引先・提携先等の開拓
■ ウェブマッチング(中小機構、ジェトロ) ■ 海外展示会への出展(中小機構、ジェトロ) ■ 海外バイヤーとの商談会(中小機構、ジェトロ)
商品開発
資金調達
STEP 1
STEP 2
■ F/S支援(中小機構)
■ 新輸出大国コンソーシアム(ジェトロ他)
計画する・準備する 国内での準備・計画策定
■ 情報収集(貿易投資相談等) (中小機構、ジェトロ) ■ 海外ビジネスの専門家による個別アドバイス (中小機構、ジェトロ) ■ 契約までのコンサルティング (ジェトロ) ■ テストマーケティンのグ実施 ■ ミッション派遣団への参加
■ 商品開発・戦略策定等 (中小企業庁) ■ 持続化補助金(中小企業庁) ■ ものづくり・商業・サービス補助金 (中小企業庁) ■ 海外専門家による商品開発 (中小機構) ■ JAPANブランド育成支援事業
■ 海外展開相談 (中小機構、ジェトロ等) ■ セミナー (中小機構、ジェトロ、認定支援機関、JICA) ■ 海外マーケット情報 (ジェトロHP) ■ メールマガジン ■ ミラサポ
事業の安定・拡大 海外販路拡大・現地拠点設立
STEP 3
STEP 4
■ 知的財産に関するアドバイス (特許庁、INPIT 等)
■ 海外現地プラットフォームコーディネーターによるアドバイス (ジェトロ)
■ 融資の活用 (商工中金、日本政策金融公庫) ■ 信用保証制度 (信用保証協会)
事業再編
■ グローバル人材の育成 (HIDA、中小機構) ■ グローバル人材マッチング事業 (九州グローバル産業人材協議会)
■ 事業再編支援(中小機構) ■ 貿易保険(日本貿易保険)
■F/S支援(JICA) 将来ODA の 対象となり得る 海外展開相談
商品の適合性向上のための 普及・実証事業(JICA)
■ 情報収集(途上国の社会的課題等) (JICA) 出典:中小企業庁、 九州経済産業局
4
海外販路拡大・海外拠点設立
印
◆ 海外展開セミナー 【10】 海外展開に取り組む中小企業への情報提供
◆ 海外ビジネスナビ(成功事例、実務情報・事例紹介・FAQなどをHP等で提供) ◆ 海外展開に必要な事業環境整備(海外支援機関等との連携事業等)
市場調査
情報 収集
海外展開を 考え始める
準備
進出対象国の 投資環境・市場動向等 の情報を収集
展示会 商談会 海
外への販路開拓や投資を目指す中小企業
◆ 国際化支援アドバイス事業(無料) 【1】 (海外展開に係る相談を日本全国10カ所で受付)
商談成立 海外市場開拓 海外投資・進出
販路拡大 海外投資
◆ 海外展開事業管理者・実務者研修 中小企業大学校による人材育成
相談
セミナー
研修・情報提供
海外企業との ビジネスマッチング や海外バイヤー等 との商談
ビジネス マッチング
目的の明確化 国内準備 海外市場調査
◆ 海外事業再編戦略推進支援 【9】 海外事業の出口戦略(経営改善、撤退・縮小、第三国移転等)の 選択肢を提示し、課題解決を支援
海外展開推進
◆ 展示会出展サポート事業 【2】 (国内外で開催する国際展示会への出展支援(被災地商談会を含む) ◆ 中小企業CEOネットワーク商談会 【3】 、 WEBを活用した支援(J-GoodTech 【4】 、 SWBS 【5】 、 新価値創造NAVI 【6】 、 Rin-Crossing 【7】)
◆ 海外ビジネス戦略推進支援 【8】 海外事業化可能性調査(F/S:フィージビリティスタディ) や外国語ウェブサイト構築等を支援
中小機構の海外展開支援事業戦略
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【1】 国際化支援アドバイス
海外投資、輸出入や海外企業との業務提携など、中小企業の海外展開に関する経営課題に対し、海外ビジネス経験の豊富な専門家が個別にアドバイス。
中小機構オフィスでの対面またはSkypeでのアドバイスや、海外現地アドバイザーによる海外でのアドバイス、Emailや電話によるアドバイスも実施。なお、アドバイスは「無料で」、「何度でも」ご利用可能です。
同じ国を目指す中小企業が3社以上いらっしゃれば、勉強会や個別相談会に中小機構の専門家を派遣することも可能です。
お申込はhttp://www.smrj.go.jp/kyushu/manage/consult/kokusai/index.htmlから(又はFAX)。 平成28年度アドバイス実績(国別・全国) 平成28年度アドバイス実績(相談内容別・全国)
件数 企業数
平成28年度 5,198 2,099
http://www.smrj.go.jp/kyushu/manage/consult/kokusai/index.html
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JETROジャパン・パビリオン(海外)、MOU締結先主催の展示会(海外)、国際展示会など国内外の展示会の出展について、準備段階から出展後のフォローまで支援。
出展後 ・成約に向けた契約内容・方法のアドバイス ・海外市場向け製品改良などの支援
会期後
出展前 ・出展準備のアドバイスや情報提供 ・出展計画の策定支援 ・海外販売価格、輸送手段等の相談 ・商談用資料等の作成支援、翻訳支援 (補助あり) ・現地の規制、知財などの情報提供、相談
会期2・3ヵ月前~会期直前
【2】 展示会出展サポート
支援内容
7
海外政府機関等と連携し優良企業*を招聘
海外展開を目指す国内中小企業(海外進出、販路拡大)
国内での商談
日本企業と連携を希望する 海外企業経営者等(CEO)
〇日本企業との代理店契約や合弁設会社設立等を希望するアジア諸国の 企業経営者(CEO)等を日本に招聘。
〇日本国内にいながら、複数の海外企業経営者と商談を行える機会を提供。
〇海外政府機関等(タイ工業省、ベトナム計画投資省企業開発庁、ミャンマー 商工会議所連盟 等)の協力を得て、優良な海外企業を選定。
中小機構が最適な商談の組み合わせをアレンジ
海外企業経営者との商談会の様子
【3】 中小企業CEOネットワーク(海外企業経営者との商談会)
*日本側参加企業ニーズで絞り込み
◇平成28年度実績 日本企業の参加社数 640社、海外企業の参加者数 213社、商談件数 1,507件 各国の大臣等を招聘し、最新の施策情報を提供 *実施国:4~10月タイ、7月ミャンマー、9月カンボジア、台湾、10月ベトナム、12月フィリピン、マレーシア ◇平成27年度実績 日本企業の参加社数 845社、海外企業の参加者数 199社、商談件数 2,777件 各国の大臣等を招聘し、最新の施策情報を提供 *実施国:5~2月タイ、10月インドネシア、12月ベトナム、1月ミャンマー、3月マレーシア
J-GoodTech(ジェグテック)は、ニッチトップやオンリーワンなどの優れた技術・製品を有する日本の 中小企業を集結し、国内大手・中堅企業や海外企業につなぐマッチングサイトです。展示会や商談会で
のリアルのマッチングや人的な仲介サポートも加えることで、効果的な商談を実現し、優良な日本の 中小企業と大手メーカー等との新たな取引や技術提携などにつなげることを目指します。
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優れた日本の 中小企業
製造業 (生産財、消費財)
流通業 (卸売、商社、物流)
サービス業 (企業向けサービス)
日本企業との連携に 関心の高い海外企業
製造業・流通業
国内パートナー企業 (大手メーカ&大手商社)
国内中堅企業 (中堅メーカ&中堅商社)
中小企業情報(4500)
海外企業情報(2500)
ニーズ情報
技術提携、販売提携、共同開発、購買、生産・開発委託
国内大手企業
技術提携、販売提携、共同開発、購買、生産・開発委託
SMRJ専門家がサポート
情報発信・ニーズ受発信
Face to Face 商談
【4】 J-GoodTech(ジェグテック)
https://jgoodtech.smrj.go.jp/?locale=ja
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悩みを抱える海外展開志向の中小企業と、悩みを解決する海外展開支援者(物流、人材、言語、資金調達等)のマッチングを促し、中小企業の海外展開に係る多様な悩みにピンポイントで応対するプラットフォーム型事業です。
【5】 中小企業ワールドビジネスサポート(SWBS)
■SWBSウェブサイトではSWBSに登録されている海外展開支援者を、多様な検索軸で検索できます。 ■地域の機関と連携してイベントを開催し、SWBS登録企業とのリアルのマッチング機会を提供しています。 ■SWBSのウェブサイトはオープン型となっており、他の事業でも様々な形で活用いただいています。
・これまでの開催地は東京、大阪、岡山 北海道、福岡、神戸 今後も各地方都市で開催を予定
登録企業数283社・団体 サイトユーザー約9,000人/月 サイトでは海外展開の悩みを相談できたり、 現地情報や海外展開イベントの情報を 収集することもできます。
H26年度~3年間で 約3000件の相談が行われた。
10
http://shinkachi.smrj.go.jp/navi/
世界に誇る日本の中小企業の 製品・技術・サービス(価値)のポータルサイト 日本全国の中小企業が持つ優れた製品・技術・サービスを展示して、ビジネスマッチングを行う「新価値創造展2016」に加え、より一層販路開拓の機会を拡大すべく、ウェブサイトにおける通年開催の展示会「新価値創造NAVI」が創設されました。 国内の製品企画担当者・バイヤーに強力に訴求できるだけでなく、英語版併設のこのウェブサイトを活用することで、世界に向けて皆様の強みを発信することが出来ます。 「新価値創造展2016」の出展者はもとより、自らの製品・技術・サービスを保有する中小企業であれば出展申込みをお受けしております。 皆様の新たな未来開拓を後押しする、中小企業のためのマッチング・ポータルサイト「新価値創造NAVI」を、ぜひご活用ください。
【6】 新価値創造NAVI
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地域発の洗練された商品と販売者をつなぐプロジェクト
http://rincrossing.smrj.go.jp/
Rin crossing (リン クロッシング) 全国から参加するメーカーの秀でた伝統技術、素材等から生まれる魅力的な商品を、その「モノ作りのストーリー」からWebサイト等を通じて国内・海外のバイヤーに発信し、“地域発”商品の新たな販路開拓・市場創出・活性化を支援します。
【7】 Rin crossing (リン クロッシング)
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【8】 平成29年度海外ビジネス戦略推進支援 (F/S、外国語WEBサイト構築等支援)
海外市場に活路を見出そうとする中小企業・小規模企業者の海外展開に向けた戦略策定や販路開拓につなげるため、F/S(実現可能性調査)支援に加え、Webサイトの外国語化を支援。
●平成29年度はⅠ投資型、Ⅱ輸出型の2類型で募集。輸出型は、3つの支援メニューから1つを選択。 一次公募:平成29年2月28日~4月28日※募集終了 二次公募:平成29年5月15日~6月30日※募集終了
海外事業計画策定支援【必須】
海外現地調査支援【任意調査経費補助あり】 ・補助対象経費上限額: 280万円 補助率: 1/2 ・補助対象経費:市場調査費、旅費、翻訳費、通訳費、 車両借上費 等
現地調査 (顧客候補、調達先候補、パートナー候補、工業
団地、行政機関等)に中小機構の専門家が同行。
機構専門家経費は、全額中小機構が負担。企業の旅費への補助はなし。
・補助対象経費上限額:100万円 補助率:1/2 ・補助対象経費: 通訳費、車両借上費等
Ⅰ 投資型 日本国内での、外部専門機関による市場動向調査、価格調
査、グループインタビュー等の実施を支援。
対象国、調査対象商品を限定 (対象国)アメリカ、中国、台湾、タイ、ベトナム、インドネシア (対象商品)食品、化粧品、生活雑貨、衣料品、等の消費財 ・補助対象経費上限額:100万円 補助率:1/2 ・補助対象経費: 通訳費、車両借上費等
海外販路開拓を開拓する目的で作成する外国語Webサイト作成について、専門化がアドバイスを実施。
運用開始後における外国企業との取引管理等アドバイス等 ・補助対象経費上限額:100万円 補助率:1/2 ・補助対象経費: 外国語Webサイト作成に係るデザイン、レイアウト作 成費、各種決済システム導入費、翻訳費
Ⅱ-①輸出型(マーケティング調査支援・任意)
Ⅱ-②輸出型(海外現地同行調査支援・任意)
Ⅱ-③輸出型(外国語Webサイト構築支援・任意)
シンガポール 製造業
輸出
シンガポールにおけるプール用 グレーチングの販売可能性調査 ~快適空間創りのお手伝い~
株式会社 シマブン
会社概要(平成28年2月現在) ■所在地:福岡県久留米市中央町28-7 ■代表者:島 信英 ■業種:建築用材料の製造販売 ■資本金:20百万円 ■売上高:509百万円 ■従業員数:37名 ■URL: http://shimabun.jp ■海外展開検討国:シンガポール
①事業概要
創業は明治4年 (1871年) で、瓦の製造・販売を始め、その後、建材卸販売の「島文建材店」を経て、現在は、建築用材料のユニバーサルデザイン商品の開発・製造・販売を行っています。
当社は快適空間創造企業として、住空間や建物空間での人々の幸せと豊かな社会の創造に貢献するために、よりよい快適空間創りを提案し、お客様と喜びと感動を共有し、お客様の幸せのお手伝いに邁進します。 当社は住宅・建材分野向けのユニバーサルデザイン商品開発を目的とし、ノンスリップ樹脂製グレーチング、トラップ付排水ユニット、ステンレス製鏡、ペーパーホルダーが主要製品となっています。 当社は通常道路の排水路にかけられたグレーチング (金属製の蓋)を住宅や施設の排水設備に取入れたパイオニア企業で、特に浴室との境界に樹脂製のグレーチングを導入し、段差のない水切りスペースを作り出し、車いすが通っても壊れない強度、音がしない構造を実現しました。 さらに、浴室等の樹脂製・ステンレス製グレーチングや排水ユニットについて様々な仕様・用途に合わせた製品を長年にわたり開発してきました。結果、企画品だけでも500 種類を超える充実したラインナップとなっており、全国で導入されてシェアも15%に及んでいます。 直近では、木製や金箔の超高級グレーチングにも取り組み、新たな価値を創造しています。
②海外展開の動機と狙い(F/S前)
・FSの目的 当社製品の販売可能性を判断するために調査を行うことをF/Sの目的とし、下記の調査項目を決めました。 (1)現地の市場状況と市場規模の把握 1)高級ホテルやコンドミニアムのプール用グレーチ ング使用状況の調査 2)HDB(公団住宅)のシャワールームの排水設備 状況の調査 3)病院や介護施設のシャワールームと浴室の調査 4)現在使用されている製品の情報収集(メーカー名、 仕様、価格など) (2)製品の商流と物流の調査および代理店候補と成り うる現地企業の調査 1)商流と物流の解明 2)競合メーカーの特定 3)当社と連携できる代理店候補の発見 (3)製品の規格(排水管サイズ)の確認 1)プール用グレーチングや排水ユニットの規格 および承認関係の確認 2)工事現場の視察、排水構造や排水施工方法の 調査 ・現地アポイント等 今回担当された中小機構の専門家が過去にシンガポールの駐在経験が有り、また偶々当社の業種と同じ分野であったため、現地の訪問先もF/Sの目的に合わせてアポイントを取ることが出来、有益な調査や面談を実施することが出来ました。面談は現地情報関係で現地アドバイザーを含め3件、市場状況でコンドミニアム3件、HDB3件、ホテル3件、病院1件の計10件、商流・物流関係で設計事務所2件、ディベロッパー1件、ゼネコン1件、代理店候補2件の計6件、製品規格関係で施工業者2件、ゼネコン1件の計3件と充実したものとなりました。 ・FS実施内容と成果 (1)高級ホテルやコンドミニアムのプール用グレーチングは石製と樹脂製がそれぞれ50%。石製ではオーバーフローした下に樹脂製グレーチングを使用しているところが多く、全体では80%程度が樹脂製グレーチングを使用していると考えられ、当社製品が採用される可能性が有ると確信しました。 (2)HDBではシャワールームとトイレが一体となった場所が1世帯当たり2か所あり、排水器具は目皿とトラップ蓋付きの簡単な構造となっていました。高級ホテルやコンドミニアムにも同じような製品が使用されていました。 (3)総合病院の高齢者病棟もシャワールームとトイレが一体になっており、シャワー用の車いすが使用され、排水器具も上記と同様のものでした。日本で使用されている、水を溜める封水方式は蚊対策で使用できないことが判明しました。(水が溜まるとボウフラが湧くため。) (4)プール用樹脂製グレーチングは8か所を調査しましたが、使用されているメーカーは2社でした。排水ユニットも現地製品のサンプルを2種類入手しました。 (5)日本の発注形態(ゼネコン→サブコン→金物卸業者)と異なり、シンガポールでは施主(デベロッパー)と一体になった管理部門(設計事務所など)からゼネコン、サブコン、製品メーカーなどに施工、材料、製品が分離して発注されていることが判明し、商流を把握することができました。
③F/Sの目的と実施内容及び成果等
④今後の見通し
今回のFSで当社製品の参入可能性は十分に有ると感じました。3年後には販売拠点をシンガポールに設置し、東南アジアやインドへの販路拡大の基地とするために、社内組織の整備、販路の確立、市場の要求に応じた製品の開発などが早急に必要であると考えています。 また今回のFSで判明した課題を解決し、市場への継続的な対応が重要ですから、次の事を実施いたします。 (1)今回の訪問で新築の高級コンドミニアムと高級ホテルのプールの案件が見つかりましたので採用されるように、プール用樹脂製グレーチングの優位性のプレゼンテーションなど営業活動を開始する。 (2)HDBとは当社の排水ユニットの消音性についての技術レポートなどを通じて関係を深め、ノウハウの蓄積を図る。また、市場ニーズに合う新型排水ユニットの開発を行う。 (3)現地代理店候補と契約締結への交渉を継続する。 (4)シンガポール規格を再度詳細に調査し、グレーチングや排水ユニットの規格試験を行うことにより、当社製品の適合性と優位性を検証する。 上記の対応を進めるため、今春に再度のシンガポール訪問を予定しています。
周到な準備の結果、効率の良いFSが出き、また予期せぬ物件情報も入手できました。現地で良い代理店を見つけ、社内体制を整えて、継続的な営業活動を行えば道は開けます。プールのグレーチングなどは現場対応品であり、必然的に売上も波打ちますので、如何にして安定した売上を確保するかが今後の課題の一つです。汎用的な新商品の開発などアイデアを出してください。また迅速に物事を進める「スピード」を忘れないでください。
当社の主力製品であるグレーチングの国内市場はここ数年500億円から300億円と急速に縮小しています。特に屋外向け市場において85%近くの規模を占める、道路の金属系側溝グレーチングの需要が新規土木事業の減少により大きく影響を受けており、グレーチングメーカーにそのしわ寄せが来ています。一方、当社は屋内向け市場において、他社と差別化した樹脂製グレーチングを主力に医療福祉施設や学校における浴室、トイレ、シャワールーム、プールなどのニッチ市場での販売を伸ばし、医療、高齢者向け施設では15%のマーケットシェアを持っています。しかし、今まで屋外向けの製品を生産していた大手メーカーがこのニッチ市場に参入し始め、一部では価格競争を強いられて、苦戦するケースも出てきました。そのため、国内の販売をカバーするために、新規市場としての海外展開が急務となりました。 当初、従来の国内取引先である建築、建材メーカーおよび商社に海外展開を提案しましたが、その意向もなく、海外展開の話は一向に進展しませんでした。 そこで当社単独で海外展開を行うことを決心し、社内で打ち合わせを行った結果、プールを備えている高級ホテルやコンドミニアムの数と国(市場)のサイズからシンガポールでグレーチングを販売することを決定しました。海外との取引経験が全く無いため、マーケティングから販路構築など、何をどうすればよいのか全く分からない状況のもと、中小機構から全面的な支援をしてもらえるものと考え、F/Sに応募しました。
担当専門家から一言
宮瀬 起一郎
九州本部 海外販路開拓支援 シニアアドバイザー
・新市場の創造に対し、新興国への展開を図る。 ・新製品開発による国内市場の開拓を図る。 ・得意分野の医療福祉施設シェア向上と高級路線の拡大を図る。
資料・現地F/S及び成果 経営戦略 海外展開計画策定
・対象国の市場規模や当社製品の販売見込みを策定し、事前に可能性を検討 ・商流/物流ルートの調査と代理店候補検討 ・当社製品が現状仕様で使用できるかの検討
・現地の市場状況の調査により、当社製品の販売可能性を得た。 ・商流/物流ルートが解明でき、代理店候補も探すことができた。 ・現地製品の規格も把握でき、排水構造も理解できた。
F/S支援事業の流れ
(6)当社の現地代理店候補として、日本の大手メーカーの代理店や2次店と面談を行い、話合いを継続することになりました。 (7)グレーチングの規格については適用されるシンガポール規格が判明し、該当規格書を入手しました。 (8)新築中のオフィスビルの途中階に設置されるプールの施工現場を視察でき、現場責任者から説明を受けることができました。
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海外子会社の経営管理にお困りの日本の親会社を対象に、海外子会社の健康診断(簡易経営診断)を実施。ビジネス面、法務面、会計の専門家が海外子会社を多面的に調査・分析いたします。 海外調査・分析結果を基に、海外子会社の今後の進むべき課題解決の糸口を選択肢(経営改善・事業縮小・事業撤退・第三国移転)を通じてご提案いたします。 一次公募:平成29年2月28日~4月28日 ※募集終了 二次公募:平成29年5月10日~6月30日※募集終了
社長
【日本親会社】 【海外子会社】
専門家チーム (中小機構専門家、外部専門家)
MD及び総経理等
①申込 ②採択
③専門家 チームの派遣 ④診断
【中小機構】
*経営課題
経験豊富な専門家チームが海外子会社および日本の親会社の調査、診断を実施し、海外子会
社が抱える課題等の「見える化」を図ります。 各課題に対応した改善策(改善策の中には経営
改善、撤退・縮小、第三国移転等)を検討し、課
題解決の糸口を提案します。
支援内容
支援対象者
補助等
<事業イメージ>
日本の親会社サイドから、海外子会社の課題解決を考えている方
海外子会社の事業に悩みがあり、具体的な対応方法に苦慮している方
補助上限額:160万円(補助対象経費上限額:240万円) 補助率 2/3 補助対象経費 :調査費、旅費、翻訳費、通訳費等
【9】 平成29年度海外事業再編戦略推進支援
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中小機構が、海外ビジネスの専門家をセミナーの講師として無料派遣
都道府県等の中小企業支援機関・商工会議所・金融機関等が、セミナー開催を計画
講師派遣に係る費用(謝金・旅費など)は、 中小機構が負担
主催者の役割分担 ①開催企画(ニーズ把握) ②会場手配 ③参加者募集
【10】 海外展開セミナー
都道府県等の中小企業支援機関・商工会議所・金融機関等とセミナーを共催、海外ビジネスに精通した講師を無料で派遣し、海外展開に関する必要な実務情報を提供。
各専門家の経験・知見に基づき、海外の最新情報や事例を紹介
◇ 28年度実績(全国) セミナー回数 166回、受講企業数 3,993社、参加人数 5,640人
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2.ネットショップ立ち上げ支援
●ネットショップを開設する際必要となるサービス事業者、物流・決済業者等とのマッチングの機会を提供。 (実践講座、大規模イベントの開催)
●自社ネットショップの構築・運営について専門家がアドバイス(サイト構築、運営、集客等)。
●eコマース市場参入の基礎知識、成功の秘訣等に関するセミナーを全国各地で開催。
●地域支援機関(よろず支援拠点等)とも連携。 ●地理的・時間的制約からセミナーに参加できない方のためにオンライン講座を実施。
(e-bizアカデミー http://ec.smrj.go.jp/online)
1.小規模企業者等に対するセミナー等開催
●地域の現場で継続的な支援を行うため、商工会等の地域支援機関の支援担当者向け研修を実施。
●地域支援担当者のeコマースに関するリテラシーを向上させることで、自律的な支援体制を構築。
3.地域支援機関のeコマース支援体制構築
eコマース活用支援 ○eコマース(EC)市場の急拡大の中、小規模企業にとってもECの活用は大きな成長チャンス。 ○このため、民間のEC支援企業等とも連携を図り、セミナーやマッチングの機会を提供することによりネットショップ立ち上げ等を支援。
○また、地域支援機関の支援担当者の研修を行い、地域におけるEC支援体制を構築。
ご清聴ありがとうございました。 ご不明な点はお気軽にお問合せください。
中小機構九州本部 国際化支援課 〒812-0038 福岡市博多区祇園町4番2号 サムティ博多祇園ビル2階
電話:092-263-1535(直通) 担当:小井手、立川、永田
スライド番号 1スライド番号 2スライド番号 3スライド番号 4スライド番号 5スライド番号 6スライド番号 7スライド番号 8スライド番号 9スライド番号 10スライド番号 11スライド番号 12スライド番号 13スライド番号 14スライド番号 15スライド番号 16スライド番号 17ご清聴ありがとうございました。�ご不明な点はお気軽にお問合せください。