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D ental S chool 岡山大学 歯学部案内 Okayama University 2015

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Dental School

岡山大学

歯学部案内

Okayama University

2015

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2015DENTAL SCHOOL

地域社会から世界を俯瞰する

学部長挨拶̶̶̶̶̶̶̶ 3

沿革̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶ 4

教育理念̶̶̶̶̶̶̶̶ 5

カリキュラム ̶̶̶̶̶̶ 6

海外での活動 ̶ ̶̶̶̶̶ 9

卒業後の進路 卒後臨床研修センター̶̶̶ 10 大学院̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶ 11

研究室紹介̶̶̶̶̶̶̶ 13

サークル紹介 ̶̶̶̶̶̶ 16

岡山市内案内̶̶̶̶̶̶ 17

わたしの岡大ライフ ̶̶̶̶ 18

キャンパス紹介 ̶̶̶̶̶ 20

病院紹介̶̶̶̶̶̶̶̶ 22

歯学部長窪 木 拓 男

岡山大学歯学部は、昭和 54 年に創設された、国立大学法人では最も新しい歯学部です。一方で、その起源となる岡山大学医学部は、多数の関連病院を持ち、中四国随一の歴史と伝統を持つ本邦屈指の医療拠点校です。このような環境は、歴史と伝統を重んじながら、新しい医療ニーズに積極的に対応する柔軟性を岡山大学歯学部に与えました。

少子高齢化を中心にした社会構造の変化は、歯科医師に求める教育内容も大きく変化させました。例えば、高齢者や有病者などの病態、精神心理学的・社会学的な問題の理解が不可欠となりました。岡山大学歯学部は、医学部や岡山大学病院、そして大学院医歯薬学総合研究科との連携を密に、全身疾患や精神心理学的・社会学的な教育を積極的に行っています。国際交流も盛んです。学部3年次生に数ヵ月、海外の大学等に派遣する国際短期派遣制度(ODAPUS)があり、毎年20 名弱の学生が米国やカナダ、そしてアジア等の諸国に派遣されています。そして、歯科医として欠いてはならない臨床的な技術教育も精一杯行い、他大学では難しくなったマンツーマンの臨床実習体制をさらに充実させ、周術期管理や在宅・介護現場に通用する隣地実習を行っています。

この様な現場力を重視した教育方針が功を奏し、岡山大学歯学部の卒業生は、国際的な医療基準に立脚した知識、技術と医療態度を身につけ、高い評価を得ています。 ぜひ、岡山大学歯学部で学び、本当の意味で医療を支えることのできる現場力のある歯科医師や研究者になりませんか。

  

目 次

岡山大学歯学部案内2015

本当の意味で医療を支えることのできる歯科医や研究者に

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4 5

アドミッションポリシー

2015DENTAL SCHOOL

沿革昭和52年 4月昭和54年10月昭和55年 4月昭和56年12月昭和57年 4月昭和59年 4月昭和63年 4月平成13年 4月平成14年 4月平成16年 4月平成17年 4月平成26年 8月

学部

歯学部創設準備室設置岡山大学歯学部設置歯学部第一期生受入歯学部校舎および附属病院棟新営工事竣工歯学部専門課程の授業開始18講座設置完了大学院歯学研究科(博士課程)設置大学院医歯学総合研究科を設置(平成15年4月 修士課程設置)歯学部学士入学第1期生受入国立大学法人岡山大学へ移行大学院医歯薬学総合研究科を設置国際バカロレア入試を開始

昭和55年 4月昭和57年 4月平成 5年 4月平成13年 4月平成14年 2月平成14年12月平成15年 4月平成15年10月平成16年 4月平成21年 4月平成22年12月平成25年 4月

病院

歯学部附属病院創設準備室設置附属病院棟新営工事竣工、歯学部附属病院設置、診療開始11診療科となる特殊歯科総合治療部および地域医療支援室を設置口腔インプラント外来および顎関節症・口腔顔面痛み外来を設置卒後臨床研修センターを設置審美歯科外来を設置歯学部附属病院と医学部附属病院を統合、医学部・歯学部附属病院を設置国立大学法人岡山大学へ移行医学部・歯学部附属病院が岡山大学病院に改称スペシャルニーズ歯科センターと医療支援歯科治療部を設置岡山大学病院が臨床研究中核病院に選定

 口は、息をしたり、物を食べたり、会話をするなど人が生活していく上で必要なだけでなく、日常生活において豊かな表情を演出する大切な器官です。また、最近では、物を咬むこと

が記憶や学習の効果を高めるなど口の機能が脳の働きに関わることが脚光をあびています。このように大切な口の健康を管理するため、病気の治療や予防に関する研究や、口の科学研究をもとに得られた成果を全身の健康増進に発展していくのが歯科医学です。 岡山大学歯学部は良き歯科医療人を育成し、歯科医学を研究、発展させることを目的とし、「国民への高度な歯科医療の提供」と共に「先端的な歯科医療の研究開発」を重視した人材育成を行っています。さらに、社会のニーズの多様化と国際化が急速に進む現在、総合的に適切な判断を行える学際的国際的な人材の育成につとめています。1)総合大学の特性を生かし、幅広い教養および総合的判断能力を身に付けた豊かな人間性の育成2)社会の要請ならびに科学の進歩に主体的に、独創的に対応し、高度な医療福祉の担い手となりうる歯科医師の育成

3)歯科医学を基盤に多彩な場で活躍ができる知識と技能、さらに科学者としての学際性と国際性の育成4)先端的な歯科医療の研究開発を担うための問題発見、問題解決の能力を身に付け、自ら生涯を通じて学ぶ精神の育成

教育理念

 岡山大学における教育の目的は、専門的能力の育成と人格形成です。これは卒業後に社会に出て活躍するための基盤となるものです。すなわち多様化、複雑化、情報化時代において、

社会に貢献できる能力を身に付けなければなりません。このためには高度な専門的知識だけでなく、論理的思考力、独創的思考力、そして高い倫理観と教養を身に付ける必要があります。 歯学部では、高度な医療福祉の担い手となりうる歯科医師、先端的な歯科医療の研究開発を担う研究者など、歯科医学を基盤に多彩な場で活躍できる人材を育成しています。教育課程は6年一貫教育となっており、歯科医療に必要な臨床科目、その礎となる基礎科目など一般的な歯学教育を中心に、歯科医師に必要な知識と技術の習得を目指します。

目 標

 歯科医学は総合的な学問で、岡山大学歯学部では、自然生命科学から工学的な分野、さらには人文・社会科学的な分野まで幅広い領域の教育・研究が行われています。必ずしも理科系の学生のみではなく、さまざまな学生が活躍できる学部です。 以上のような観点から、文系、理系を問わず、次のような学生を求めています。

・歯学教育を受けるに十分な基礎学力がある人・他人を思いやる優しさと高い倫理観を持っている人・何事にも意欲的に取り組むことができる人・生命、健康科学に強い好奇心と探究心を持っている人・歯科医師として国民の健康、福祉及び地域と国際医療に貢献したいという明瞭な目的意識を持っている人

理想の入学者像

明日の医療における歯科医療を創出しよう!全身と心の健康に満ちた生活を支えるための口腔機能を追求する歯科医師や研究者を育成します。

※歯学部のアドミッション、ディプロマ、カリキュラムの各ポリシーは歯学部ホームページでご覧ください。

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早期見学実習

教養教育科目

専門歯学臨床予備実習

専門歯学臨床講義

専門歯学基礎科目講義・実習

臨床医学講義

診療参加型臨床実習研

究室配属・

歯学国際交流演習(ODAPUS

卒業後の進路

歯科医療演習

情報処理入門

進級判定

進級判定

進級判定

卒業判定

国家試験

全国共用試験

英語(歯学部)

医療法学・社会福祉学

医療面接実習

実践歯科医療学

総合歯学演習

細胞生物学

6 7

2015DENTAL SCHOOL

1年次

2年次

4年次

6年次

3年次

5年次

世界に通じる全人的医療人を育成します。カリキュラム

各研究分野において学生が自ら実験研究に参画し、科学的視点を身につけます。

新入生が医療施設の見学や体験実習、患者さんのエスコート実習を行い、医療人としての自覚を持ちます。

テーマに沿った話題について、グループごとに討論、発表することで、自己学習能力を習得します。

チュートリアル(問題発見解決型学習法)

早期見学実習

対人コミュニケーション実習で得た知識やスキルを活用して各症例に沿った問題を発見し、グループ討論を行います。

チュートリアル

研究室配属

海外の大学の聴講生として短期留学し、広い視野を持つことを身につけます。

ODAPUS

専門歯学臨床予備実習

マネキンを患者と想定して様々な歯科臨床技術を習得します。

臨床事実に基づく歯科治療についてグループ討論・発表を行い、患者さんにとって最良の治療計画を立てる基礎を熟考する態度を身につけます。

診療参加型臨床実習

実際の臨床の現場にて、教員の指導のもとで臨床技能と態度を養います。

臨床実習を終え、これまでの歯学教育内容を整理し、歯科医師国家試験のための準備を行います。 

岡山大学医学部から講師を招き、臨床医学について学びます。

チュートリアル

第107回(平成25年度)歯科医師国家試験

合格率92.9%全国平均73.3%

10年平均87.1%

※詳細および学士入学生についてはホームページを参照してください。http://www.okayama-u.ac.jp/user/dent

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EUROPE ASIA/PACIFIC

OCEANIA

NORTH AMERICA

MIDDLE AND SOUTH AMERICA

THE MIDDLE ANDNEAR EAST

AFRICA

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カリキュラム

利点の強化 欠点の改善

2015DENTAL SCHOOL

海外での活動

ODAPUS と は、Okayama university Dental school study Abroad Program for Undergraduate Students の略称で、三年次生が、三ヵ月程度、海外の大学に聴講生として参加できる短期留学制度です。岡山大学に特有の制度で、派遣大学の世話教授等から受講証明書を取得することで単位として認可される選択科目です。現在、カリフォルニア大学(USA)、サスカチュワン大学(CANADA)など世界各国にあるいくつかの大学への短期留学が可能です。

提携大学(H26年度予定)・カリフォルニア大学 (USA)・中国医科大学(中国)・大連医科大学(中国)・ハサヌディン大学(インドネシア)・サスカチュワン大学歯学部(カナダ)・ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)・ハイフォン医科大学(ベトナム)・サウスウエスタン大学(フィリピン)・サンパウロ大学(ブラジル)・台北医学大学(台湾)・サンアンドレアス大学(ボリビア)・高雄医学大学(台湾)・フォーサイス研究所(アメリカ)・ペンシルベニア大学(アメリカ)・南昌大学(中国)・マヒドン大学(タイ)・チャールズ・スタート大学(オーストラリア)・シンガポール大学(シンガポール)・香港大学(中国)

私はODAPUSプログラムを利用してカナダのサスカチュワン大学歯学部に留学しました。現地の一年生のクラスに入り、講義や実習を受けました。授業内容は日本と共通なこともあれば日本で使われていない技術を使うこともあり興味深かったです。現地の学生はとても勉強熱心で良い刺激を受けました。遠い地ですが、同じ歯学を志す仲間ができて嬉しかったです。また、ホストファミリーは私に本当の娘のように接して約三ヵ月の留学生活を温かくサポートしてくれるだけでなく、カナダならではのスポーツ観戦やサンクスギビングデー、ハロウィンなどのイベントを経験させてくれました。後輩の皆さんにも是非このプログラムを通じて一生の宝物になる体験をしてもらいたいです。

林  怜奈 4年次生/岡山県立岡山朝日高等学校

海外ボランティア

ODAPUS

大阪大学歯学部昭和55年卒、岡山大学歯学部非常勤講師(1983~2013) 黒田 和博(耕平)

神戸医療生協 生協なでしこ歯科

1991年から始まったモンゴルとの国際歯科医療交流は、24年間継続して続けられています。モンゴル国立医科大学と岡山大学歯学部は1995年日本の大学としては初めて交流協定を結びました。毎年9月の現地活動では、これまでも多くの学生達が、両国の学生交流や、首都や郡部での歯科保健予防活

動に参加し貴重な体験を重ねています。ぜひご参加ください。

私たちは3回生の夏休みに、モンゴル歯科探検隊に参加しました。幼稚園や障害施設に行って検診の補助をしたり、人形劇やダンスを通して歯磨きの大切さを伝えたりしました。またモンゴル国内の観光もでき、とても楽しい経験ができたと共に、とても視野が広がりました。日本を離れて海外医療ボランティアをして、こんな小さな自分にも誰かのためにできることはたくさんあるのだと知り、とても嬉しく感じました!

卒業生や大学スタッフは様々な医療ボラティア活動に携わっています。このような活動は講義等を通して紹介されます。実際にベトナムでの歯科医療や口唇口蓋裂治療支援、また、モンゴルでの歯科医療ボランティアなどに学生が参加しています。

梅川 真由子 4年次生/岡山白陵高等学校卒高津 里帆  4年次生/愛知県立横須賀高等学校卒

歯学部学士教育課程の構築と独自の専門教育

■専門教育(=必須科目)▶モデル・コア・カリキュラム 60 ~ 70%▶独自のカリキュラム   30 ~ 40%(多彩に活躍できる人材を送り出す)

■独自のカリキュラム1 早期見学実習 1年次(図1)2 チュートリアル 1・3・5年次(図2・3)3 自由研究演習(研究室配属)または  短期海外留学(ODAPUS)3年次4 診療参加型実習 5・6年次(図4)

図1 早期見学実習

図2 少人数方式

図3 チュートリアル発表会 図4 マンツーマン方式

利 点:高い国家試験合格率、高い大学院進学率、多彩な社会進出欠 点:マンパワー不足、予算削減による制度的疲労

継続的な改善へ▼

次期中期目標「学士教育課程の構築」

カリキュラム・マップの勉強会

効率的教育(過不足の解消)

教員の再配置(学部長裁量による効率化)

最近の

王  碩 5年次生(中華人民共和国遼寧省実験高等学校卒)研究室配属で得た研究を継続して、4年生の夏に第 19 回 SCRP 日本代表選抜大会で発表し、優勝を獲得できました。また、同年度 11 月にアメリカのニューオーリンズで行われたADA年度大会に招待され、日本代表として発表することができました。研究で未知なる世界を探る楽しさを知り、世界中の研究者たちと交流もでき、貴重な経験になりました。

角谷 宏一 5年次生(岡山県立岡山朝日高等学校卒)口腔生化学分野の教室で、夏休みや春休みなどの長期休暇を利用して、軟骨から骨を形成する段階における特定の蛋白質の研究をさせていただきました。約2年間の研究の成果をまとめ、昨年岡山で開催された歯科基礎医学会・学術大会で発表し、学生賞を受賞しました。これからの人生で役立つ沢山のものを研究を通して学ばせていただきました。

学部生による日本歯科医学会総会での発表

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多彩なコースワーク○研究者養成  ・一般コース○高度医療人養成  ・臨床専門医コース  ・がんプロフェッショナル   養成コース ほか

特色ある教育プロジェクト◯大学院教育改革推進プログラム  「ARTプログラムによる医学研究者育成」「医療系大学院高度臨床専門医養成コース」「ユニット教育による国際保健実践の人材育成」

◯がんプロフェッショナル養成プラン「中国・四国広域がんプロ養成プログラム」

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研修医センター

卒後臨床研修センター歯科研修部門長

鳥井 康弘  教授大阪府立高津高等学校 昭和 50年卒業

大学院

多様化する社会の要請に応える工夫された課程

※学部・大学院連携制度科目等履修制度:学部在学中から大学院の科目を履修できる制度DDS/PhDコース:研究指向の学部生が 4年次または 5年次を終了時点で学部を退学し、大学院に入学。        大学院修了後に学部に再入学する制度。

初期研修医(歯学系1年) 後期研修医 社 会 人▶

在学中

業国家試験

医療職  研究職 等

授与される学位の種類博士(歯学)博士(医学)博士(学術)

2015DENTAL SCHOOL

卒業後の進路

充実した歯科医師卒後臨床研修の提供

卒後臨床研修センター    歯科研修部門平成 18 年から歯科医師法が改正され、新たに歯科医師免許を取得した歯科医師は 1年以上の臨床研修を受けることが義務化されました。これに対応して、岡山大学病院では、1年間の充実した歯科医師臨床研修を行うことが可能なプログラムを提供しています。本院での研修の目標は、医療人である歯科医師にとって必要な態度、知識および技能を習得し、生涯研修の第一歩とすることです。この目標を達成できるように、机やロッカー、パソコンを設置した研修歯科医室など充実した研修ができる環境も提供するとともに、歯科臨床のみならず、セミナー、カンファレンスさらには救急救命講習等を組み込んだ魅力的なカリキュラムとしています。また、研修歯科医が日々の診療を振り返ることにより多くの気付きが得られ、歯科医師としてのプロフェッショナリズムを学ぶ手助けになるように、パソコンを使った独自の研修教育システムも活用しています。このような本院での卒後臨床研修は、社会から期待される歯科医師となるための礎として研修歯科医各自の将来に向けて有効に役立ててもらえるものと確信しています。

菅原 康代 岡山大学病院矯正歯科(兵庫県立姫路西高等学校卒業)

岡山大学への入学卒業、そして歯科医療人として岡山大学卒業後、大学院博士課程へ進学し学位を取得しました。臨床系講座の大学院へ進学しましたので、診療と研究との両立の大変さはありましたが、その分若いうちに臨床と基礎の両面から歯科を見られるようになったことで、その後の歯科の世界が広がったように思います。また、大学院修了後は矯正歯科の認定医を取得し、これまでの経験を生かしながら岡山大学病院矯正歯科にて教育、臨床、研究と 3本柱を元に勤務させていただいております。現在、育児まっただ中で、毎日奮闘しておりますが、仕事を続けることができるのは家族の支えと、講座をはじめとする岡山大学の諸先生方の支えがあってこそだと日々実感し、感謝しております。岡山大学は歯学科の 6年間はもとより、その後の大学院や、歯科医療人としての歩み方などを自ら構築していく礎をも学ぶことができる大学であると思っています。

OB・OGは今…

医・歯・薬の3学部が連携して次世代のヘルスサイエンスを開拓する

大学院医歯薬学総合研究科 大学院では、海外からの留学生、あらゆる学部の卒業生、社会人として活躍中の人々が、今までの歯科医学の枠を超えた斬新な視点から日夜研究を進め、ヘルスサイエンスの明日を導く旗手として世界中の注目を浴びています。

江國 大輔 岡山大学病院 予防歯科 講師 (岡山県立岡山大安寺高等学校卒業)

若手トップリサーチャー研究奨励賞を受賞して この度、歯学部初の岡山大学若手トップリサーチャー研究奨励賞(国際的に活躍できる 40 歳以下の若手研究者の育成を図るため平成 19 年度に創設されたもの)を頂きました。大学院では、医歯薬学総合研究科の利点を生かして、他分野との連携が活発に行われ、研究を通じて国際貢献に寄与しています。私自身が賞を頂けたのは、歯学だけでなく、他分野の先生方との連携があってこそでした。EBM(根拠に基づく医療)という言葉が使われはじめてしばらくたちますが、歯学分野では分かっている根拠がまだまだ少ないように思います。歯科医療の発展に貢献して、世界の人々を救う研究を行う若手研究者が、1人でも増えることを願っています。

OB・OGは今…

大学院博士課程(標準修業年限 4年)

生体制御科学専攻病態制御科学専攻

機能再生・再建科学専攻社会環境生命科学専攻

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学生たちを見守る暖かい手 同窓会のご案内

活躍する先輩たち岡山大学歯学部の

卒業生は、

さまざまな分野で活躍しています

2015DENTAL SCHOOL

心と身体の健康管理をサポートします。

保健管理センター

学務課教務グループ(歯学部担当)

快適な学生生活を力強くバックアップします。

平成8年卒業 恒石 美登里日本歯科総合研究機構 主任研究員

日本歯科医師会内部に設置された研究機関で、常勤研究員として仕事をしています。厚労省等で審議されている医療政策や、日本歯科医師会の政策決定のための情報やデータ収集および分析を実施しています。国民が健康な生活を確保できる、歯科保健医療制度を確立するために努力していきます。

平成元年卒業 舩橋 誠北海道大学大学院歯学研究科

口腔機能学講座口腔生理学教室 教授

北海道大学にて歯科医学の教育と研究に従事しています。「摂食行動の中枢機序」を研究テーマに、脳の神経細胞の活動をリアルタイムに計測する実験や行動実験を行っています。食べることを科学して「摂食と脳と心」の相互連関について理解を深めることに貢献したいと思っています。

昭和63年卒業 高橋 慶壮奥羽大学歯学部 歯科保存学講座

歯周病学分野 教授

歯周病学と歯内療法学が専門です。臨床では、歯周組織再生療法および口腔インプラント治療を中心とした包括的歯周治療を実践し、臨床家向けの書籍を執筆しています。卒前教育では、国家試験対策に加えて問題解決型思考能力の育成を心がけています。

平成8年卒業 平間 雅博Case Western Reserve University,

Cleveland, Ohio, USASchool of Dental Medicine

Assistant Professor of Department of Pediatric Dentistry and the Director of

Undergraduate Pediatric Dental Clinic

アメリカでは、華やかな生活の陰に、貧しい子供たちが歯科治療を受けることが出来ずに、虫歯のため、生活に支障をきたしたり、時には命を落とすこともあります。そういう子供たちを助けられるように、歯学部の学生を教えながら、いつか世界中の子供たちが、虫歯で泣くことがなくなるように勉強しています。

平成元年卒業 富澤 一仁熊本大学 大学院生命科学研究部

分子生理学分野 教授

岡山大学歯学部卒業後、医学部で研究・教育に携わってきました。現在は、アジア人種の体質にあった糖尿病治療薬を開発しています。岡山大学歯学部の教授をはじめとする先生方は情熱があり、暖かく指導していただけます。私も本当に有意義な学生生活が送れました。皆さんも有意義な学生生活が送れることを約束します。

昭和63年卒業 松香 芳三徳島大学 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部

顎機能咬合再建学分野 教授

補綴(ほてつ)歯科学分野において、歯などの組織欠損に対する再生・再建に関する教育・臨床・研究を行っています。振り返ってみますと、岡山大学での学生時代は楽しく有意義な時間を過ごすことができ、岡山大学歯学部で学習したことが現在の生活の基礎になっています。皆様も素晴らしい学生時代を過ごされることを期待しております。

平成15年卒業 吉澤 さゆりResearch Assistant ProfessorDepartment of Oral Biology

Center for Craniofacial RegenerationSchool of Dental MedicineUniversity of Pittsburgh

Pennsylvania, USA

最先端の基礎研究をもとに歯科医療を発展させたいという思いから、岡山大学歯周病態学分野にて博士号を取得し、その思いが確信へと変わりました。現在は、生体分解性の金属を用いた骨組織の再生など、頭蓋口腔組織再生について幅広く研究しています。今後とも新たな治療法の開発に貢献していきたいと思っています。

昭和63年卒業 植野 高章大阪医科大学 医学部 口腔外科学教室 教授

超高齢社会を迎えた日本では、医学領域で咀嚼機能の重要性が認識され歯科医学の重要性が高まっています。大学では医学部学生に口腔病変の診断・治療法や口腔環境と全身疾患との関係を教育しています。附属病院では、病棟や外来で口腔外科治療全般を行っています。専門は顎顔面領域の再建外科です。

平成9年卒業 高木 洋志Coldwater Dental Office/Empress Walk Dental

Practice 開業医 (カナダ、オンタリオ州)

学生時代から北米での歯科医師免許取得を目標にしていました。卒後カナダの大学の歯学部(UWO)に入学し、カナダ歯科医師免許を取得しました。現在はカナダオンタリオ州で開業医として臨床の日々 を送っています。異国の地でも歯科医師として仕事が出来ることに喜びを感じています。

骨や歯をテーマに、それらの形成機構や吸収機構を研究歯学部での教育は、肉眼解剖学の講義・実習

を分担担当すると共に、顕微鏡レベルで人体を構成する細胞・組織・器官を学ぶ顕微解剖学の講義・実習も担当しています。さらに、歯や歯周の発生とミクロの構造について学びます。研究については、1)骨の形成、吸収機構をミクロのレベルで調べる、2)骨形成に対する機械的な力と体内の要因について調べる、3)骨形成を促す遺伝子を細胞・組織に導入する方法を用いた、骨の再生の研究。これらの研究を行うにあたっては、光顕、電顕を始め、免疫組織化学や分子生物学的方法を用いています。

山本 敏男 教授新潟県立新発田高等学校昭和 44年卒業

口腔形態学脳研究から口腔科学に迫る

口腔は摂食、呼吸、発声などのため、骨や筋肉が組み合わさり、神経や血管がくまなくはりめぐらされて繊細な感覚や運動をコントロールしています。授業では、口腔やそれを支える全身の構造を学びます。講義は 2年生の秋からはじまり、3年生の冬には全身の構造を観察する実習があります。研究面では、脳がどのように口腔の感覚情報を処理するかを調べています。三叉神経痛など原因がよくわからない痛みや、歯のかみ合わせが悪いためにおこる顎関節障など、口腔の感覚を伝える神経や脳の不調が起こるメカニズムを研究しています。

杉本 朋貞 教授大阪府立住吉高等学校昭和 45年卒業

口腔機能解剖学

生命分子のネットワークを解明し次世代の歯科医療に道を拓く現代の生化学は、今や分子生物学、ゲノム学

にまで広がる広大無辺な学問です。当分野では皆さんに生命の分子基盤とともに、歯科医療に特化した生化学を学べる講義を提供します。また、能動的学習プログラムである演習、先端技術であるDNA 診断、遺伝子操作が体験できる実習も用意しています。研究面では世界有数の CCN ファミリー分子研究の拠点として、グローバルに共同研究を続けています。この分子は様々な生体分子をネットワーク的に操り、組織再生、癌などの難病に深く関わる重要分子で、再生医療への応用もいま期待されているところです。

久保田 聡 教授ヴィアトール学園洛星高等学校昭和 55年卒業

口腔生化学神経科学が解き明かす口の働き生理学は体の機能を解き明かす学問です。個々

の細胞から始まり、個体、ひいては社会的な行動パターンも研究の対象です。とくに歯学部では、全身の機能を理解した上で、様々な口の働きとそのメカニズムを勉強します。研究では、口の働きを解明するために、脳の役割に着目しています。口の感覚(味覚や痛み)、唾液分泌、ひいては食事や肥満の研究などです。これらの研究は、歯科の臨床に携わる人達と共同で進めています。健康を保持し生活の質(QOL: Quality of Life)を増進させることに役立っています。

歯学部同窓会長

千原 敏裕昭和63年卒業

大学と同窓会は車輪の両輪。連携と強調を礎に活動しています。卒業生にとって同窓会は〝ふるさと〞です。日本各地の同窓会地区支部・県支部が同窓生をサポートします。同窓会は在学生の福利・厚生も支援しています。

松尾 龍二 教授ラ・サ-ル高等学校昭和 46年卒業

口腔生理学

研究室紹介

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14 15

2015DENTAL SCHOOL

接着、審美、再生歯学を総合した歯科治療を目指す歯科保存修復学分野では、歯科保存修復学の

教育、臨床、研究を担当しています。 教育は、歯学部学生に歯科保存修復学の講

義と、最新のシミュレーションシステムを使用した実習を行い、臨床実習を担当しています。 臨床では、審美性修復材料によるう蝕治療

や知覚過敏の治療、さらには歯内治療などを行っています。研究としては、象牙質や歯髄を再生させる治療法を開発するとともに、歯に接着する審美性修復材料を用いた新しいう蝕治療法の開発を行っています。

𠮷山昌宏 教授大阪府立茨木高等学校昭和 51年卒業

歯科保存修復学歯の周囲から口と全身の健康を考え、生涯を支える医療人を育成!歯周病と歯内疾患(歯の周りの病気)は、バ

クテリアが多い口の中で起こる慢性の感染症と炎症です。その病態と制御を研究して教育します。 全身の健康と関連が深く、歯周内科学とい

う考え方ができました。そして基礎学問を元に、メタボリック症候群などに関して広く医学領域の研究者とともに、教育と研究を行います。 病院や地方自治体での医科歯科連携医療に

展開しているので、SoLA(Soft-Landing Aging)を目指す学際的で実践的な教育・研究・臨床を学べるのが特徴です。 HPは、「岡山歯周病態学」で検索!

髙柴 正悟 教授広島県立 福山誠之館高等学校 昭和 55年卒業

歯周病態学

[ 楽しくおいしく食べる]をストラテジーに超高齢社会を迎え撃つ私たちの教室は、総入れ歯とか部分入れ歯といっ

た有床義歯の講義と実習を担当しています。実際の治療は、一般的な入れ歯から、インプラ

ント、さらには摂食・嚥下障害、構音障害、顎顔面補綴や顎関節の治療といった多岐にわたる治療を行っています。そして、治療を通じて [楽しくおいしく食べる ]を達成するために、入れ歯と脳機能との関連、口腔軟組織や骨組織の生化学的研究とバイオエンジニアリング、摂食・嚥下障害や構音障害また顎関節症の治療に関する研究を行っています。一度HPを (http://www.cc.okayama-u.

ac.jp/~2hotetsu/index.html) をご覧ください。

皆木 省吾 教授岡山県立 岡山操山高等学校昭和 51年卒業

咬合・有床義歯補綴学臨床事実に基づき、分子生物学的手法を駆使して新しい歯科補綴学を切り開く我々の教室は、インプラント義歯学・クラウ

ンブリッジ学の講義、実習を担当しています。補綴学は歯や口の中の組織の欠損で障害・喪失した機能と形態の回復を目的としています。将来的にはバイオエンジニアリングを駆使し、歯や口の組織再生によって欠損を回復させる新たな手法が創生されるでしょう。我々の教室でも再生歯の萠出に成功しており、今後の発展が期待できます。一方、顎関節症・口腔顔面痛や睡眠時無呼吸症候群、高度インプラント治療や接着技法の臨床応用といった先進的な治療法の開発にも精力的に取り組んでいます。

窪木 拓男 教授岡山県立井原高等学校昭和 55年卒業

インプラント再生補綴学

細胞・組織・遺伝子からのアプローチ病態メカニズムの解明を目指す病理学とは病気の本態(原因・成り立ち・経過・

転帰)について探求する学問です。口腔病理学の講義では身体に生じる様々な病的な変化や疾患について、口腔領域だけではなく全身疾患に関しても学びます。実習では顕微鏡を用い病変の標本を観察することにより、細胞・組織の変化を視覚的にとらえ理解していきます。研究では、口腔腫瘍や歯の再生に取り組んでいます。口腔腫瘍の研究では、遺伝子レベルでの病態メカニズムの解明しています。歯の再生研究では、幹細胞を用い新たな歯を再生させ健康に寄与することを目標としています。

長塚  仁 教授開成学園高等学校昭和 56年卒業

口腔病理学微生物と身体のせめぎ合いを分子レベルから追及する我々は数多くの微生物を身に付けており、そ

れらは常在菌として我々の身体を守っています。しかし、一部の微生物は病原体として我々に感染症を引き起こします。口腔内における代表的な感染症がう蝕や歯周病です。当分野では病原体となるウイルス、細菌や真菌などの微生物、病原体から身を守る免疫システム、感染症が生じるメカニズムに関する講義・実習を担当しています。研究面では病原体の検出法や感染症の診断法の確立、抗生物質の開発などの治療法の開発、ワクチンを始めとする予防法の開発を目指した幅広い研究を行なっています。

大原 直也 教授大阪府立市岡高等学校昭和 58年卒業

口腔微生物学

未来の歯科医療を見据え、新しい材料、技術を創る生体材料学分野では、歯科医療において重要

な役割を担う医用材料、医用技術の開発を行っています。逆の観点でいうならば、新しい材料や技術を開発することで、新しい歯科医療を創ることができます。近年、材料工学に機械工学、電子工学、細胞生物学、分子生物学など様々な学問、知識を組み合わせることが進んでいます。その結果、これまでにない次世代の材料、技術の創出機運が高まっています。一緒に新しい歯科医療を創り、世界中の人々の幸せに貢献してみませんか? 松本 卓也 教授

高槻高等学校 平成元年卒業

生体材料学薬の働きを科学し、未知なる生体機能の解明と新薬創出を目指す薬理学は、生体と外来の化学物質(通常は薬物)

との関わりを分子から個体のレベルまで総合的に検討することによって、薬物が生体機能に及ぼす影響を明らかにし、薬物療法の基盤を確立するとともに、生体の未知なる機能を探究していく学問領域です。当分野では、医療現場で自ら判断し、質の高い、安心・安全な薬物治療を提供する能力を持つ歯科医師育成を目指して教育にあたっています。また、がん個別化医療の実現を目指した基礎研究、ならびに歯科口腔領域における摂食や疼痛などの様々な現象を調節する神経作用に関連した研究を進めています。

小崎 健一 准教授東海高等学校昭和 58年卒業

歯科薬理学

健康人を創造し、健康社会を実現する困っている人を救うのは医療人の醍醐味です。

一方、「いつまでも健康でいられる人」を一人でも多く増やすことも医療人の責務です。それが予防歯科です。講義を通じて、環境問題、健康格差、医療経

済などの社会的問題を一緒に考えます。臨床では、歯科疾患の予防法を習得してもらいます。予防に繋がる研究であれば、咬み合わせ、唾液、栄養など多角的な視点から取り組んでいます。最も特徴的なのは、野外活動でしょう。保健所、学校、職場、地域での集団健診や保健教育、そして大規模疫学調査を通じて、社会全体の健康を追求します。

森田  学 教授広島大学附属 福山高等学校昭和 51年卒業

予防歯科学子どもたちの健全な口腔内環境作りを目指した小児歯科医療小児歯科学分野では、成長発育に伴い変化す

る口腔内環境を健全な状態に保つための歯科疾患の予防と治療についての知識と技術を学びます。小児歯科におけるゴールは健全な永久歯列の

完成です。乳歯列から永久歯列へと長期間にわたり、むし歯の治療、外傷歯への対応および歯並びに関する咬合誘導を習得します。研究面では、むし歯の原因菌に関する分子生物学的研究を中心に行っています。特に口腔内バイオフィルム(デンタルプラーク)の形成メカニズムの解明に取り組んでいます。

仲野 道代 教授山口県立宇部高等学校 昭和 61年卒業

小児歯科学

提供する歯科医療の質の向上を常に目指す歯科医師の養成当教室は、歯科医療に携わる際に必要な基本的

事項についての講義を歯学部学生に行っています。また病院では、 歯科医師法で必修化された歯科医師免許取得直後の歯科医師の臨床研修での教育を担当し、医療人としてのプロフェッショナリズムや基本的な診療技能、また生涯にわたって自ら学び知識と技術を向上させていく能力が習得できるよう指導しています。このような教育、臨床、またそれらに関する研究の成果を通して、提供する歯科医療の質の向上を常に目指す姿勢を学んでもらい、明日を担う歯科医師を養成したいと考えています。

鳥井 康弘 教授大阪府立高津高等学校昭和 50年卒業

総合歯科学支援を必要としている人たちに安全・安心・快適な歯科医療を超高齢社会です。高血圧、心疾患、糖尿病な

どの病気を持った患者様が増えてきました。このような患者様に安全、安心、快適な歯科治療を提供すること、さらに、医療支援を必要としている人たちが、その地域で十分な歯科治療を受けることができるような、成熟した地域医療システムを構築することがますます重要になってきています。当分野は、歯科治療時の「安心」・「安全」・「快

適」を科学する歯科麻酔学と「スペシャルニーズ歯科センター」と連携した特別支援歯学を専門とする臨床歯学研究分野です。

宮脇 卓也 教授兵庫県立小野高等学校昭和 55年卒業

歯科麻酔・特別支援歯学

審美、機能の両面からみた最新の歯科矯正学を学ぼう審美、機能の改善を行い、患者さんの心理的

満足を得られること。そのために、皆さんには矯正歯科学を学んで頂きます。矯正歯科では、かみ合わせを気にされる患者さん、顎顔面に症状の現れる先天疾患をもつ患者さん、手術が必要な顎変形症の患者さんなどを対象に治療を行っています。治療に際しては、チーム医療を積極的に取り入れ、包括的なアプローチを行っています。また、矯正用インプラントを用いた治療や骨延長術などの最新の治療、さらに表から見えない矯正装置等を使い患者さんの様々なニーズに応える治療を行っています。

上岡 寛 准教授徳島県立城ノ内高等学校昭和 58年卒業

歯科矯正学Oral Science の探求とそれに基づいた口腔外科医療の実践咀嚼や嚥下、呼吸などの生命を維持する上で

重要な機能を担う口腔は、歯を支える顎骨やその周囲の筋肉、神経など様々な器官が調和して、これら複雑な運動を行っています。そして、構成する各器官のそれぞれに多くの疾患(先天異常、発育異常、腫瘍、炎症など)が存在します。口腔外科学は、これら口腔に発生する様々な疾患の治療を行う分野で、われわれ顎口腔再建外科学は、特に、機能や形態の復元・再建に専門性を置いた臨床分野です。こういった疾患は、すべて生命科学を基礎とした知識をもとに診断・治療が行われますが、当教室ではそれら口腔に関わる科学(Oral Science)を探求することを目標とし、これら科学的見識を備えて、幅広く活動できる歯科医師を育成することに力を注いでいます。

飯田 征二 教授奈良県立奈良高等学校昭和 54年卒業

顎口腔再建外科学

画像診断 ・口腔癌保存治療をテーマに歯科放射線の分野を切り開く当教室は、 歯科放射線学の講義と実習を担当

しています。 診療にはまず診断が必要であり、 診断の中で画像診断は非常に大きな比重を占めます。 医用画像機器の種頬の豊富さと質の向上は目覚しいものがあり、これらの機器を理解し、 活用できるよう指導します。 また、 審美性と機能性の保全のために口腔癌の小線源放射線治療も行い、 口腔癌の保存的治療を目指しています。研究では、 病変内の経時的血行動態を把握で

きるダイナミックMRl によって、 口腔病変の非観血的な質的診断能の向上を目指しています。 分子イメージングおよび個人識別に関する研究も進めています。

浅海 淳一 教授愛媛県立今治西高等学校昭和 52年卒業

歯科放射線学Save your Life, Keep your Smileを目指した口腔外科医療当教室は口腔外科(病態系)を担当する臨床

系分野です。口腔外科は抜歯やインプラント、顎の骨折や変形、口腔粘膜疾患、口腔癌や顎骨腫瘍、顎関節症など口腔顎顔面領域の病気の診断・治療が専門です。多くの病気を扱いますが病因の理解無くして診断・治療はもとより新医療は生まれません。臨床教育では科学的根拠に基づく診断・治療能力の習得を重視しています。臨床実習では外来診療のみならず医科系と同じ施設で入院患者の病棟実習や手術見学を行っており広い知識を習得できます。詳細はHP(http://okomfsweb.ccsv.okayama-u.ac.jp/index.php)をご覧下さい。

佐々木 朗 教授岡山県立 岡山大安寺高等学校昭和 50年卒業

口腔顎顔面外科学

Page 9: , G¶ 2015 ö æ º · Ýq o` 7 sÃJ U [ 6 ` b{ Äît,nXÃJÏ tmMo¬ç Ó | æ~ C ¯ æMzñ ^ t qlo7 wÏ -h qo , Å Yßb 6 S tmZ b{ C î 6 îMw wq Ôtoz»w¦ w qp U óq 6 S FM b{

表町商店街

歯学部

西川柳川 城下

郵便局前

大雲寺前大供交差点

田町

新西大寺町西大寺町

小橋 中納言

東山門田屋敷

県庁前

清輝橋

大元駅

法界院駅

駅前

岡山県庁

岡山市民病院

中央郵便局

クレド ロフト

天満屋

西川緑道公園

岡山駅西口 岡山駅東口岡山シンフォニーホール 岡山城

岡山市役所

水道局

岡山大学鹿田地区

奉還町  商店街済生会病院

岡山県総合グラウンド

国際交流センター

ママカリフォーラム

岡山大学津島地区

駅前バスステーション

夢二郷土美術館

オリエント美術館岡山県立美術館

林原美術館

県立博物館

後楽園

天神山文化プラザ

カンコースタジアム

JR 山陽本線/JR 赤穂線

JR 山陽新幹線

JR 吉備線

JR 津山線

至総社

至米子

至姫路

To RT.2

RT.2

RT.30

RT.180

RT.53

至備前

至西大寺

至津山

至倉敷

至香川 至玉野

JR 山陽本線/至倉敷 JR 伯備線/至総社

JR瀬戸大橋線

至鳥取

至東岡山

VIVRE

山陽新聞イトーヨーカドー

JR岡山駅

OKAYAMA

KAGAWA

中国自動車道

岡山自動車道 津山線

米子自動車道

伯備線

山陽新幹線

JR岡山駅山陽本線山陽自動車道

香川自動車道

瀬戸中央自動車道

県北エリア岡山案内●岡山エリアマップ

16 17

岡山エリア

県南・備前エリア

倉敷エリア

2015DENTAL SCHOOL

交通アクセス岡山駅まで JR 利用▶広島から新幹線で約34分▶神戸から新幹線で約31分▶高松からJRで約1時間岡山駅から・岡山駅東口バスターミナル「6番乗り場」から「2H」系統の岡電バスで「大学病院」構内バス停下車 (地図内 線)・岡山駅東口バスターミナルから「12」・「22」・「52」・「62」「92」系統の岡電バスで「大学病院入口」下車

・岡山駅前(ドレミの街または高島屋入口)から循環バスで「大学病院入口」下車

・岡山駅前タクシー乗り場からタクシーで約5~ 10 分・岡山駅前から「清輝橋」行き路面電車で 12 分「清輝橋」下車、西へ徒歩5~ 10 分岡山空港から・「岡山市内方面」行バスに乗車、「岡山駅」で下車、岡山駅からは上記交通機関を利用岡山まで山陽自動車道利用・岡山 IC で降り岡山市内方面へ、または、早島 IC を降り岡山市内方面へ

岡山市は、日本三名園の一つである後楽園など豊かな緑と文化が調和した生活しやすい都市空間が魅力です。市内はほぼ平地であるため自転車での移動もラクラクです。また、マスカットや白桃などフルーツの産地としても全国的に知られています。「晴れの国おかやま」と言われるほど晴れの日が多く、台風などの災害も少ないとても暮らしやすい街です。

白壁の町、文化の町として有名な倉敷。美観地区町並みは、古き情緒を今も色濃く受け継いでいます。白壁の屋敷、倉敷川沿いの柳並木、日本初の私立西洋美術館「大原美術館」…そんな倉敷の象徴的な風景は風情があります。また、駅と直結したアウトレットモールなどあたらしい魅力もいっぱいです。

西の軽井沢と称される蒜山高原や、湯原・湯郷などの温泉地など自然の魅力がいっぱいの県北エリア。県北の中心都市津山鶴山公園の桜や、最近では蒜山焼きそばや津山ホルモンうどんなど全国でも人気のB級グルメも有名です。

我が国最初の庶民学校で、国宝指定されているの閑谷(しずたに)学校や千年の歴史を持つ備前焼で有名な備前エリア。また、日本のエーゲ海と称される牛窓や、海水浴場など穏やかな瀬戸内海でちょっとしたリゾート気分も味わえます。

サークル紹介

◆水泳部◆卓球部◆硬式庭球部◆ピアノサークルSPF◆ D.M.C

サッカー部私達は歯学部サッカー部です。現在、プレーヤー、マネージャー合わせて19名で活動しています。練習は火曜日、木曜日、土曜日に行っています。日曜日には試合が入ることもあります。夏にはデンタルと呼ばれる大会があり、全国の歯学部が集まる大会であるため一年間で1番盛り上がる大会です。そのデンタルに向けて私達は日々練習をしています。サッカーを大学から始めるのは、、、という方も全然大丈夫です! プレーヤーの半分は大学からサッカーを始めています。でも、上手い人も、初心者も関係なく楽しく、時には厳しく練習をしています。サッカー部に興味がある方はぜひ一度遊びに来てください!

弓道部歯学部弓道部は医学科、保険学科と共に医学

部歯学部弓道部として活動しています。初心者の

方には入学から新しく弓道を始めることに不安が

あると思います。でも大丈夫! ここ鹿田弓道部で

は親切丁寧に弓道の初歩を教えているので、二、

三ヶ月で一通りのことはできるようになります。充

実したキャンパスライフを送りたい人は、是非道場

に足を運んでください。いつでも大歓迎です。

バスケットボール部「新しいことを始めたいなと考えて

いるあなた!」

「バスケ、やりたいなと考えているあなた!」

私達バスケ部は、男子部と女子部が一緒に練習

を行うとても仲のいい部活です。毎年夏に開催さ

れる〝ALL DENTAL〞という、いわば歯学部の全

国大会に向けて日々練習に励んでいます。

もちろん、バスケのみにあらず! 新入生歓迎

会、白石島合宿、キャンプ、忘年会などのイベントを

行い、チームの結束力を強めると共にみんなで楽

しい部活を作り上げています。

経験者はもちろん、初心者も大歓迎! ぜひ一

度練習を見に来てくださいね☆

バドミントン部私たちバドミントン部は毎年夏に行われるデ

ンタルと呼ばれる大会に向けて、日々練習に励んでいます。大学から始めた部員がほとんどで互いに教え合いながら和気あいあいと活動しています。バドミントンは体育の授業や子供のころ公園で遊んでいたという方も多いのでは? ぜひ一度見学に来てください「世界最速のスポーツ」を肌で感じてみてください。そのほかにも夏はバーベキューや花火、冬は

スノーボードなどなど楽しいイベント盛りだくさんです一緒に楽しい思い出を作りましょう。

ボウリング部こんにちは! 歯学部ボウリング部です。私たちは、毎週 木、土曜日 の週2回19:00~活動しています。部員全員が仲良く練習しています。大会もあり、新歓キャンプや讃岐うどんツアー、新年会やスキー合宿など、ボウリング以外のイベントも盛りだくさんです!ボウリングはやったことはあっても、プロボウ

ラーのように自分のボール(=マイボール)を持っている人はまずいないので、みんな同じ初心者からスタートできます。走り込みも球拾いもないので、球技とか走るの苦手だけど運動はしたい!ていう人にオススメ! 是非一度ボウリング部に遊びに来てくださいね!

剣道部私達岡山大学歯学部剣道部は、週三日医学科、保健学科の学生とともに活動しています。剣道部は、鹿田キャンパスで医学部と歯学部が一緒に活動している数少ない部活の一つであり、本学の剣道部と稽古や忘年会をしたりします。夏に開催されるオールデンタルでは、参加しているほぼ全ての国公立大学と飲み会をしたりするので多くの大学の剣道部の部員と仲良くなることができます。このように、様々な人達と交流を深められることは剣道部の魅力の一つだと思います。現在の部員の約半数は大学に入ってから剣道を始めた人なので、今までに剣道の経験がなくても大歓迎です。

準硬式野球部私たち準硬式野球部

は、人数は少ないですが毎

年夏に行われるオールデンタルという大会

で毎年

好成績を残しています。

そんな野球部ですが、部員の大半は大学か

ら野

球を始めた初心者なので、練習メニューも

みんな

で考え、少ない人数効率よく練習できるよう

に工夫

してやっています。このように全員が一丸

となって

取り組んでいるため部員同士の仲もよく

、お花見

やBBQ、海水浴などのイベントを開催してい

ます。

こんな野球部に興味のある方は初心者、女

性誰

でも大歓迎なので、是非遊びに来てください

軽音楽部こんにちは! 鹿田軽音楽部です。私たちは主にバンド活動をしていて、ライブを月一回くらいの頻度で行っています。バンドのジャンルは様々で、みんなそれぞれが好きな音楽を楽しく練習しています。練習時間はバンド単位で決められるので、自由な時間を作りやすく有意義な学生生活を過ごせます。また、鹿田軽音楽部は歯学部、医学部合同の部活なので医学科、保健学科の人とも仲良くなれて楽しいです! 音楽好きな人、楽器をやってみたい人、初心者でも大歓迎なので一緒に音楽をしてみませんか?

柔道部こんにちは。鹿田柔道部です。医学部の学科とも合同で、鹿田キャンパス内の道場にて練習しています。柔道というと敷居が高く感じられるかもしれませんが、初心者が多く、先生や経験者から教わって卒業までに黒帯を取る部員がほとんどです。初心者で入部し、卒業の時は弐段までとった部員もおり、各部員がマイペースながらも切磋琢磨できる環境が整っています。

柔道以外のスポーツや、旅行、花見、餅つきなどイベントも盛りだくさん。他学科の友達とも仲良くなります。充実した大学生活を送れること間違いなしです。入学した際はぜひぜひ遊びにきてください。

Page 10: , G¶ 2015 ö æ º · Ýq o` 7 sÃJ U [ 6 ` b{ Äît,nXÃJÏ tmMo¬ç Ó | æ~ C ¯ æMzñ ^ t qlo7 wÏ -h qo , Å Yßb 6 S tmZ b{ C î 6 îMw wq Ôtoz»w¦ w qp U óq 6 S FM b{

18 19

▶一度しかない時間を………歯学部1年次生(兵庫県出身)A 君の場合

■収入の部奨学金 ¥0バイト代 ¥0仕送り ¥100,000■支出の部家賃 ¥50,000光熱費 ¥10,000通信費 ¥10,000その他 ¥30,000

▶勉強にスポーツに………歯学部2年次生(岡山県出身)B 君の場合

▶専門科目開始………歯学部3年次生(和歌山県出身)C さんの場合

24:0022:00

7:00

2:00

9:00

12:00

18:00

24:00

9:00

睡眠

起床

睡眠

起床

帰宅

部活

自由時間

自由時間

授業・学校

[平 日] [休 日]

23:00

睡眠

起床

授業・大学

睡眠

起床

自由時間

バイト

遊ぶ

自由時間

6:00

6:00

12:00

18:00

23:00

11:00

16:00

21:00

[平 日] [休 日]

▶充実した学生生活を………歯学部4年次生(岡山県出身)D さんの場合

▶基礎実習から臨床実習へ………歯学部5年次生(広島県出身)E 君の場合

▶学生生活最後を………歯学部6年次生(愛媛県出身)F 君の場合

24:0021:0022:00

6:007:00

8:40

12:00 12:00

19:0018:00

24:00

8:009:00

睡眠

起床

睡眠

起床通学

バイト

自由・勉強帰宅

部活・バイト勉強時間授業・学校

[平 日] [休 日]

24:0022:00

7:00

8:40

12:00 12:00

18:3018:00

24:00

8:30

睡眠

起床

睡眠

起床

帰宅

部活

自由時間

大学

[平 日] [休 日]

24:00

20:00 睡眠

診療時間

睡眠

国試勉強洗面等

洗面等

睡眠

起床自由時間

帰宅後自由時間

ディスカッションワーク

自由時間

7:008:00

9:008:1010:0012:00

16:00

12:00

23:00 24:001:00

12:00

[臨床実習] [国試勉強] [休 日]

24:00

8:40

7:00

12:00 12:00

18:00

20:00

24:00

9:00

睡眠睡眠

起床起床

自由時間(自炊・外食・勉強)

自由時間(帰省・外出・勉強)

大学

[平 日] [休 日]

風呂

ベッド

カーペット 玄関

洗面台

ベランダ

洗濯機

トイレテレビ

クロゼット

テーブル

キッチン

■収入の部奨学金 ¥0バイト代 ¥20,000仕送り ¥0■支出の部食費 ¥10,000交通費 ¥10,000その他 ¥0

風呂

ベッド

カーペット ベランダ洗面

洗濯機

トイレ

テレビ

本棚

靴箱

本棚収納

テーブル

キッチン

風呂

ベッド

ベランダ

洗濯機

トイレ

テレビ玄関

クローゼット

テーブル冷蔵庫

キッチン

風呂ベッド

ベランダ

洗濯機

トイレテレビ

玄関

脱衣室

タンス 本棚

クローゼット

テーブル

キッチン

洗面所

■収入の部奨学金 ¥0バイト代 ¥30,000仕送り ¥50,000■支出の部家賃 ¥58,000光熱費 ¥10,000食費 ¥30,000通信費 ¥10,000その他 ¥30,000

■収入の部奨学金 ¥0バイト代 ¥50,000仕送り ¥30,000■支出の部家賃 ¥50,000光熱費 ¥7,000食費 ¥30,000通信費 ¥10,000

■収入の部奨学金 ¥50,000バイト代 ¥0仕送り ¥60,000■支出の部家賃 ¥59,000光熱費 ¥8,000食費 ¥25,000通信費 ¥10,000

■収入の部奨学金 ¥0バイト代 ¥30,000仕送り ¥0■支出の部食費 ¥20,000通信費 ¥10,000

2015DENTAL SCHOOL

わたしの岡大ライフ

私は津島キャンパスの近くに住んでいます。一年生の間は一般教養の授業がメインで、津島キャンパスに通うことが多いため、通学には時間がかからず便利です。一年生の間は自由な時間も多いので、アルバイトをする、教習所に通う、よく遊んだりなど勉学がおろそかにならない範囲で、貴重な大学生活を精一杯楽しんで無駄にしないようにすることが大事だと思います。

通学時間/ 15 分(自転車)

僕は県内の実家生で、通学には自転車と電車で、一時間弱程です。平日と休日の部活のない時間帯にはアルバイトをしたり、時間をなるべく有効に使うようにしています。講義は2年生時よりも専門科目が増え、鹿田キャンパスで過ごす時間が増えます。たまにある空きコマは図書館や自習室を利用して、勉強にあてています。実家生だからこそ出来る学生生活のスタイルがあるので、進級後のためにも模索してみてはいかがでしょうか。

通学時間/1時間(自転車・電車)

3 年生は、本格的に専門科目が始まります。また座学だけでなく、研究室配属・ODAPUS ( 短期留学 )・解剖実習なども行われ、レポートや試験勉強のために講義後図書館で過ごす時間も多くなります。時間を効率よく使うことを学びつつ、部活やアルバイトをしている人も多くいます。私は部活には入っていませんが、料理教室や資格を取ったりと趣味の時間に費やすこともできます。将来のためにも時間を効率よく使い、大学生活を楽しみつつ、友達と協力しながら課題に取り組み、充実した日々をおくっています。

通学時間/5分(徒歩)

Information of Campus Life

4 年生は、3年生までの基礎科目とは違い、臨床科目の授業、実習が増えてきます。特に実習では、マネキンや歯の模型を使いながら行いますが、実際の患者さんに治療を行うつもりで取り組むので、緊張感を持ちながらみんなで一生懸命取り組んでいます。毎日忙しいですが、私も含めクラスメイトみんなが勉強だけでなく、部活や旅行など充実した学生生活を過ごしています。

通学時間/20分 (自転車)

5年生での生活は、前半と後半で大きく異なります。まず前半ですが、4年生の頃に引き続き座学と基礎実習の毎日です。しかし、4年生の頃と大きく違うのは、後半の臨床実習に上がる前の CBT、OSCEという試験が 8月にあることです。そのため、日々の勉強も欠かすことができません。そしてこの試験が終わると待望の夏休みです!9月からは臨床実習がスタートします。この臨床実習では模型ではなく、実際に患者さんに触れることができる実習です。今までにないプレッシャーを感じる日々ですが、とても有意義な体験をすることができます。

通学時間/ 10分(自転車)

6年生はほかの学年と違い、座って講義を受けることはあまりありません。9月まで臨床実習があり、その後卒業試験をこなし、本格的に国家試験勉強へと突入していきます。臨床実習では患者さんを配当され、自ら診療計画を立て先生方とディスカッションをしながら一年間経過を追うことができるため、治療内容や技術だけでなく、コミュニケーション能力やマネージメントについても学ぶことができます。臨床実習が終わると、朝から晩まで勉強漬けの毎日になってしまいます。しかし、仲間とともに励まし合うことでなんとか乗り越えることができました。6年間共に過ごしてきた仲間はこれからもかけがえのない存在となります。そういった仲間と過ごす日々を大切にして学生生活を存分に満喫してください。

通学時間/5分(自転車)

Page 11: , G¶ 2015 ö æ º · Ýq o` 7 sÃJ U [ 6 ` b{ Äît,nXÃJÏ tmMo¬ç Ó | æ~ C ¯ æMzñ ^ t qlo7 wÏ -h qo , Å Yßb 6 S tmZ b{ C î 6 îMw wq Ôtoz»w¦ w qp U óq 6 S FM b{

大学病院入口

大学病院

岡大西門

福居入口

岡山大学筋

岡大入口

国道53号線

歯学部・岡山大学病院正門

21

SHIKATA CAMPUS

TSUSHIMA CAMPUS20

患者様を含めて、とても多くの人が出入りする門です。構内へのバスも通ります。

2015DENTAL SCHOOL

キャンパス紹介

鹿田キャンパス

鹿田キャンパスは、歯学部、医学部および薬学部の一部からなる医療系キャンパスです。明治 3年 (1870) 岡山藩医学館に始まる歴史あるキャンパスで大正時代の赤れんがの医学部正門など当時を思わせる建築物も多く点在しています。岡山市中心部にあり、交通の便もよく周囲には大型スーパーや飲食店などもたくさんあり生活しやすい立地です。

津島キャンパスは、JR岡山駅より北に約 2.5㎞、岡山市街地に総面積635,308㎡の自然豊かな広大な敷地に、9学部と研究施設、附属図書館中央館、テニスコート・野球場・陸上競技場等の体育施設、食堂・カフェテリア・コンビニ等の生協施設などが整備されています。大学へのメインストリートの南北道路 ( 岡山大学筋 ) は、附属図書館の時計台を正面に、左右のいちょうの大木が岡山大学へと誘ってくれます。鹿田キャンパスは病院

地区のため、キャンパス敷地内は建物内外を問わず全面禁煙です。

津島キャンパス

医学部記念会館

中央、鹿田分館合わせて200万冊を超える図書と4万種の雑誌、様々な電子資料及び映像音響資料を所蔵。情報化、国際化、生涯学習に対応した開かれた大学図書館としてサービスを提供しています。新装後はカフェテラスも設置され、ますます利用しやすくなりました。

記念会館には、食堂や大学生協のコジカショップ、保健環境センター保健部門(鹿田室)等が入っています。コジカショップでは、医歯学系の専門書やパソコン用品もあります。

附属図書館鹿田分室

グラウンド

医学部正門

歯学部棟・外来診療棟

一般教養棟

大学会館

マスカットユニオン

ピーチユニオン

ピオーネユニオン

医学部・歯学部の学生も教養教育科目はここで受講することになります。学生支援センターや国際センターなどもこの建物の中にあります。

喫茶コーナーやラウンジ、カフェの他、課外活動施設にはホールや各種集会所があり、サークル活動等に活用されています。

津島地区にある福利厚生施設で、生協のレストランやカフェの他、コンビニやブックストアなどが入っています。

この建物では歯学部の授業が行われる他、岡山大学病院・歯科の外来診療棟を兼ねており、1日平均 650 人以上の患者さんが診療に訪れます。

赤煉瓦の医学部正門は、大正 11年岡山医科大学が設立した頃のもので、岡山藩医学館を起源とする歴史を感じさせます。

時計台

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飯田 征二  教授

2015DENTAL SCHOOL

病院紹介高度な医療をやさしく提供し、優れた医療人を育てる

岡山大学病院(歯科)岡山大学に歯学部が設立されたのは昭和 54 年と比較的最近ではありますが、診療を行っている岡山大学病院は明治2年に開設された日本屈指の長い歴史を有する伝統ある病院です。もともと岡山は蘭学医の緒方洪庵を輩出した地であり、近代の自然科学をリードしてきた風土を有し、このような背景から岡山の人々の医療に対する関心や期待は高く、その中で大学病院は育まれ長きにわたって多くの優秀な医療人を輩出されてきました。現在、岡山大学病院は 900 床を超える病床を有する大きな病院で、臓器移植など先端的な医療で有名な病院であり、最近では臨床研究中核病院に選定されるなど中四国地区での先進的医療の臨床研究の要となっています。歯科系は 12 の主診療科、150を超える歯科診療チェアーを有し、それぞれの診療科は専門性をもって治療や研究・教育を行っています。一般の歯科医院でおこなわれる治療の先端的な取り組みだけではなく、全身麻酔で大きな手術を必要する口腔や顎骨の疾患の治療を行っています。具体的には口腔にできた腫瘍や先天性の疾患、顎の変形(受け口など)、骨折などが挙げられ口腔のみならず顎顔面まで治療範囲として診療を行っています。このような規模の大きな病院の中で、歯学部5-6年生の臨床実習課程では白衣を着て、日々病院スタッフの一員として実際の患者さんの診療に当たります。当然、様々な病気に接する機会も多く、医科における歯科の、あるいは歯科における医科の重要性を理解することができます。みなさんがこの環境で勉学に励み、優れた医療人として岡山大学病院の持つ長い歴史を継承して歯科医療をますます発展させてくれることを期待しています。

診療科案内総合歯科むし歯科歯周科クラウンブリッジ補綴科咬合・義歯補綴科口腔外科 ( 再建系 )口腔外科 ( 病態系 )歯科放射線・口腔診断科歯科麻酔科 矯正歯科予防歯科小児歯科スペシャルニーズ歯科センター 特別支援歯科部門  摂食・嚥下リハビリテーション部門

卒後臨床研修センター(歯科研修部門)口腔検査・診断センター医療支援歯科治療部  高度医療支援歯科部門  周術期管理歯科部門 総合診断室 ( 予診室 ) 歯科全身管理室歯科地域医療支援室専門外来 口腔インプラント外来 顎関節症・口腔顔面痛み外来 審美歯科外来 特殊義歯外来 スポーツ歯科外来 顎顔面補綴外来 口のかわき・味覚外来 歯科金属アレルギー外来 口臭外来 口腔がん

曽我 賢彦 医療支援歯科治療部 副部長・准教授        (滋賀県立彦根東高等学校 平成 4 年卒業)

医療支援歯科治療部の紹介歯科医師の専門性は、病院医療の意外なところで驚くほど役に立ちます。岡山大学病院では高度な医療が日々展開されています。その中には口の中の適切な管理が不可欠なものも少なくありません。臓器移植医療に伴う免疫抑制状態や、がん治療・とりわけ白血病等の血液悪性疾患、そして心臓血管外科の手術などでは、口の中の感染対策や経口栄養摂取のサポートが極めて重要です。私たちは、本院で行われる高度な医療を歯科の専門性からサポートする医科歯科連携の拠点として、歯科系の多くの科の応援歯科医師や歯科衛生士等とともに活動を展開しています。広い見識をもった医療人を育成するため、この医療連携の場を学生の間から積極的に知ってもらい、若い豊かな感性に何か良い影響を与えることができればと考えています。医療現場の一線で活躍する医師などのスタッフと歯科医師が協働する姿を目の当たりにし、歯科医師が医療を構成する一員であることを身を持って感じることができると思います。楽しいですよ!

江草 正彦 スペシャルニーズ歯科センター センター長・教授        (岡山県立岡山大安寺高等学校 昭和 56 年卒業)

地域の障害児者、高齢者の口腔の QOL 向上に貢献スペシャルニーズ歯科センターは身体的、精神的、心理的に種々の障害や疾患のある歯科的に「スペシャルニーズのある人」に対してのキュア・ケア・リハビリテーションを医療・保健・福祉などの他の領域とも連携して行っています。また、地域で生活する乳幼児から高齢者まで多くの人達に対するシームレスケアの実現に向けたシステム作りの第一歩として、現在「地域連携クリニカルパス」を開発しています。このように当センターは、歯科のみならず医療全般の領域において、生活に密着した地域連携のフロントランナーをめざしています。当センターには、特別支援歯科治療部門(障害児者歯科治療)と摂食・嚥下リハビリテーション部門があります。特別支援歯科治療部門では、歯科麻酔科との連携によって、中・四国地方では数少ない麻酔下での障害者の歯科治療を行っています。また、自閉症関連では世界的に有名なTEACCHプログラムよる行動療法なども実践しています。一方、摂食・嚥下リハビリテーション部門では医科からの紹介患者も多数で、医科歯科連携の要の一つになっています。家庭や学校で家族や友達と一緒に食事を食べたい、自分の口から美味しさを味わいながら食べたいと摂食・嚥下機能に障害のある誰もが望んでいます。当部門では障害のある人を中心にした口腔領域の医療・保健とその家族を含めた食生活の支援も行っています。

▲摂食・嚥下リハビリテーション

▲障害者の口腔支援サイト

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岡山大学歯学部〒 700-8525 岡山市北区鹿田町 2-5-1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科等学務課教務グループ(歯学部担当)TEL : 086-235-6627 FAX : 086-235-7564URL:http://www.okayama-u.ac.jp/user/dent/

岡山大学歯学部広報委員会編集