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月刊現代ギター (gendaiguitar) - [ Lite版 ] 2011年2月号

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GENDAI GUITAR MAGAZINEVol.45 No.2 February2011 No.562

F e b r u a r yPHOTO REPORT

20 コンサート・フォト・レポート 松田 弦

グランフェスティバル 北海道

グランフェスティバル 大阪

建 孝三

青木一男

鈴木 豊

岩永善信

細井 智

國松竜次

ブラーボ・タンゴ楽団

永田参男

陳 佳迎&北京エンジェルズ

シロ・エル・アリエーロ(大竹史朗)

REPORT

32 デイヴィッド・ラッセル・マスタークラス

READING/ESSAY

44 濱田滋郎・鑑賞術[11] グラナドスの生涯と音楽②

52 ロンドン便り[21]

54 ニューヨーク便り[5]

56 巨匠の時代[5](富川勝智) ホセ・ルイス・ゴンサレス②

60 ナクソス・ギター・ライブラリー[11]

64 渡辺和彦の a tempo 日記[11](渡辺和彦)

TALK & LECTURE

20 愛器を語る[23]

上谷直子(モーリス・オティガー)

66 動画をクリック! テクニックレシピ[11]

(新井伴典)

EMSEMBLE

50 あんさんぶる今月のイチオシ51 ホットトーク&掲示板

INFORMATION

68 コンクールインフォメーション69 新譜案内70 外盤案内72 新刊案内

4 特 集 第 53 回東京国際ギターコンクール詳報      イタリア人奏者マルコ・デル・グレコ、2年越しの悲願達成!インタビュー

28     デイヴィッド・ラッセル

37     陳 志

40     ハウザー 3世

48     山田 岳

C O N T E N T S表紙:第53回東京国際ギターコンクール入賞者

写真:東 昭年

4 Gendai Guitar

 前回は松田 弦が日本人ギタリストとして 11 年ぶりの優勝を果たした『東京国際ギターコンクール』。 今回の第 53 回大会は、会場を東京大手町のオフィス街にある日経ホールに移して開催された。審査長の野田暉行によれば、ホールが変わったことにより音の響きも変化し、細かなミスも会場の隅まで聴こえ、審査は非常にシビアなものになったという。 2010 年 11 月 27 日(土)の第 2 次予選には、前年を大幅に上回る内外の若手ギタリスト 16 名が出場し(2 名棄権)、翌 28 日(日)の本選では日本人3 名、海外勢 3 名が覇を競い合った。その結果、前回は第 4 位であったイタリア人ギタリスト、マルコ・デル・グレコが、見事雪辱を果たし第1位を獲得した。前回大会での入賞者が翌年も出場し、栄冠を手にしたのは第 45 回大会のトーマシ・ツァビエルハ以来 8年ぶりである。 本号では、冨山詩曜による第 2 次予選レポート、池田逸子による本選レポート、本選・第 2 次予選採点結果表、鈴木大介による課題曲分析、マルコ・デル・グレコへの優勝者インタビュー、本選出場者へのアンケートなどを通して、第 53 回東京国際ギターコンクールを振返ってみたい。

第 1 位:Marco Del GRECO(Italy)第 2 位:岡本拓也(日本)第 3 位:Laszlo SZABO(Hungary)第 4 位:Nemanja OSTOICH(Serbia)第 5 位:小暮浩史(日本)第 6 位:山田大輔(日本)

2010 年 11 月 27 日~ 28 日東京・日経ホール第 53 回

東京国際ギターコンクール 53rd 53rd 53rd

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Tokyo

Guitar Guitar Guitar CompetitionCompetitionCompetition● All Photo.by

東 昭年

Marco Del GRECO(第 1 位)

イタリア人奏者マルコ・デル・グレコ 2年越しの悲願達成 !!

愛器を語る

上谷直子 ◆モーリス・オティガー

(1991)

写真:木田新一

上谷直子 Naoko Uetani 4 歳よりピアノ、12 歳よりギターを始め、田中節夫、渡部正行に師事。東京大学文学部印度哲学科卒業。デビューリサイタルの後、フランスに留学。アルベルト・ポンセ、マリー=テレーズ・ギラルディにギターを学ぶ。パリ市立ポール・デュカ音楽院首席卒業。1993 年、瀬戸大橋国際ギターコンクール第 2 位。1995 年、帰国。以後、東京を拠点に演奏・教授活動中。増田一朗、潮先郁男、チャーリィ脇野にポピュラー音楽の手ほどきを受ける。

20 Gendai Guitar

Concertphoto report

昨年の東京国際ギターコンクール優勝者、松田 弦による記念リサイタル。プログラムは昨年の本選で演奏した曲目にヴァイスやコストなどを加えた構成となっている。その奇抜なルックスからは想像できないほど繊細で優しい音楽を練り上げる松田だが、この日の演奏も違わず、温かみのある柔らかい音色をあやつり隅 ま々で気持ちの籠もった耳当たりのよい演奏で聴衆を堪能させた。この作り込まれた表現スタイルで、これからどのようにレパートリーを広げていくかを楽し

みにしたい。プログラム:3 つの小品(ポラック)、組曲第 14 番(ヴァイス)、椿姫の主題による幻想曲(アルカス)、風色ベクトル(吉松 隆)、リトマータ(クリーガー)、葬送行進曲とロンド(コスト)、ザク(長岡克己)、ソナタ(ブローウェル)。

〔11 月27 日/東京・日経ホール〕

松田 弦写真:東 昭年

Gen Matsuda

◆アフリカで井戸掘り、インドで学校運営――お 2人が取り組んでいるNGOについてお聞かせください。デイヴィッド(以下、D) 私たちのNGOの正式名称は"DAVID RUSSELL Y MARÍA JESÚS" です。主な目的が 2つあります。1つは水、特に飲料水関連のプロジェクトで、もう 1 つは教育です。アフリカでこれまで資金援助した井戸の数は多く、国としてはザンビア、マラウィ、コンゴ、カメルーン、ケニヤ、セネガルです。インドでは学校を作りました。すでに 2校がアンドラ・プラデシュ地域で運営されています。ウェブサイトをご覧いただければ開校にいたる経緯を詳細に見ることができます。http://www.davidrussellguitar.com/NGO/anantapur/anantapur-schools.

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 現在、さらに 2校建設中ですが、グジャラットでは障

害児のための学校を 1校支援しています。このプロジェクトについて、詳しくは次のウェブサイトをご覧ください。http://www.davidrussellguitar.com/NGO/deepa2010/helping-deepa.html

 井戸掘りで最も新しいのは、ケニヤのキンユング村に作ったものです。これもウェブサイトにアクセスしていただければ、私たちがこの村を訪問した時に書いた記事を読むことができます。http://www.davidrussellguitar.com/NGO/kinyungu/kinyungu-well.html

 私たちは、こうして地域に働く人々およびプロジェクトを実行するための資金を求めている人々と共同して活動しています。私たちが資金提供するプロジェクトは一度に一箇所だけですが、それぞれの井戸に対して資金提供しています。 現在私たちが住んでいるスペインのビーゴでは、18 歳以下の少年に対する各種楽器演奏コンクールを行なっていますが、賞品はお金ではなくて名誉です。このコンクールの参加費用である 50 ユーロを、毎年集めてアフリカのどこかで井戸を掘っています。ビーゴ音楽院には、このコンクールの参加費用で作られた井戸のポスターが貼られています。コンクールが最終的には人道的な活動に

昨年 11 月 11 日、前日の東京でのリサイタルを大成功裡に終え、日本公演の予定をすべてこなしたデイヴィッドとマリア夫妻にお話を伺った。今回のインタビューでは、アフリカとインドにおけるボランティア活動を通して彼らの人生観を披露していただき、また、デイヴィッドにはアフリカで撮影した動物写真を提供していただいた。

28 Gendai Guitar

An interview with

David Russellデイヴィッド・ラッセル アフリカとインド、ボランティアの旅2010 年 11 月 11 日 インタビュアー:中里精一 翻訳:関塚亮司