34
専専専専専専専専専専専 J07 専専専専専専専専専 専専 専専[email protected] 専専 専専[email protected] 専専専専 専専専 専専専専 C 専専専専 22500858 専専専専専専専専専専

専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

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専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査. 掛下 哲郎( [email protected] ) 大月 美佳( [email protected] ) 佐賀 大学. 科研費・基盤研究 C (課題番号 22500858 ) の支援を受けています. 現状認識:情報分野の人材育成. J07 フォローアップ調査. J07 フォローアップ調査の目的. 大学・大学院における情報専門教育の成果を調査・分析する. 産業界が情報系大学・大学院の修了者に求める能力を調査・分析する. 分析結果のフィードバック J07 後継カリキュラム検討 産業界 大学・大学院 - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

専門教育カリキュラムとJ07フォローアップ調査

掛下 哲郎( [email protected] )大月 美佳( [email protected] )佐賀大学

科研費・基盤研究 C(課題番号22500858)

の支援を受けています

Page 2: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 2

現状認識:情報分野の人材育成

3/6/2012

大学・大学院

教育改革

3つの方針

認証評価・法人評価

文部科学省中央教育審議会

大学教育の質的保証

公的質保証システムの整備

分野別質保証のあり方に関する検討

経済産業省産業界

ITは競争力の源泉・業務インフラ

高度 IT人材育成の重要性

共通キャリアスキルフレームワーク,スキル標準の

整備

情報処理技術者試験改革

総務省地方自治体

電子政府・電子自治体を通じた業務効率化

情報システム調達改革

高度 ICT人材の必要性

情報処理学会

情報専門学科におけるカリキュラム標準 J07

JABEE審査専門職大学院認

証評価

国際的に通用する高度 IT資格制度の検討

学生や IT人材が持つべき能力と

は?J07フォローアップ調査

Page 3: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 3

J07フォローアップ調査の目的•大学・大学院における情報専門教育の成果を調査・分析する.

•産業界が情報系大学・大学院の修了者に求める能力を調査・分析する.

•分析結果のフィードバック▫ J07後継カリキュラム検討▫産業界▫大学・大学院▫学生

•情報系人材育成に関する産学間の相互理解を促進

3/6/2012

• 産業界の要求レベル分布・重要度• 教育機関の達成度レベル分布• 学生の達成度レベル分布

Page 4: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

J07フォローアップ調査の手順

ユーザー登録• 利用者種類の指定• 個人プロフィールの記入• メールアドレス確認

調査フォーム入手• Excelワークシートのダウンロード

• 調査種類は利用者の種類によって異なる

調査への回答• Excelワークシートへの回答記入

• ワークシートのアップロード

分析結果の入手• 調査種類毎の集計データ• 個人情報・組織情報は含まない

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 4

Page 5: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

調査項目領域 調査項目

情報の基礎理論 数理論理学,言語理論とオートマトン、計算の理論,計算量理論,数値解析,シミュレーション,情報のデジタル化,数とデータの表現

数学・応用数学 微積分,線形代数,離散数学,確率・統計,最適化手法

コンピュータアーキテクチャ

汎用プロセッサ,特定用途向けプロセッサ,アーキテクチャ記述言語,メモリアーキテクチャ、記憶装置,装置間のインタフェース,計測工学,制御工学,組み込みシステム,高性能コンピューティング

ハードウエア 電気回路,電子回路,デジタル信号処理, I/O , VLSI 記述言語,論理回路設計, VLSI 設計

オペレーティングシステム

基本概念,オペレーティングシステムの構成と評価,オペレーティングシステムの活用,オペレーティングシステムの実装,個別 OS

マルチメディア処理

マルチメディア情報圧縮,マルチメディア利用技術,コンピュータグラフィクス,画像処理・認識,音声処理・認識,コンテンツデザイン・制作,評価,マルチメディア応用

ヒューマンインタフェイス

エルゴノミクス,認知工学,インターラクションと HMI

ユーザビリティ デザイン,評価

知的システム 人工知能,知識処理,機械学習,自然言語処理,パターン認識,ロボティクス

通信システム 通信工学基礎,通信方式,無線通信,有線通信,移動体通信,QoS 制御,ネットワーク構成機器,関連法規と制度、標準化,システム構築・管理・運用

情報ネットワーク

ネットワークアーキテクチャ,ネットワークの実装,ネットワーク管理,アプリケーション管理,分散システム,ネットワークプログラミング

ウェブ技術 World Wide Web , Web ページ記述言語,プロトコル、サーバ,Web プログラミング,検索エンジン最適化, Weblog , Web ソフトウエア技術,セキュリティ

領域 調査項目セキュリティ 暗号,ネットワークセキュリティ,個人認証,権利管理・保護

技術,セキュリティ運用管理,セキュリティと社会

データベース データベースの概念,データベース言語, DBMS ,トランザクション管理,データベース論理設計,データベース物理設計,システム構築・管理・運用,個別システム,情報検索,データマイニング

アルゴリズムとデータ構造

データ構造,基礎的な計算アルゴリズム,暗号アルゴリズム,アルゴリズムの効率,アルゴリズム設計法

プログラミング プログラミング言語の基礎,プログラミングの基礎,言語処理系,オブジェクト指向プログラミング,個別言語

ソフトウエア工学・システム開発

要求分析,構造化技法,データモデリング,データ記述言語,オブジェクト指向技法,アーキテクチャ,メトリクスと計測,再利用,開発プロセス,実装・開発環境,検証・検査

プロジェクトマネジメント

プロジェクトの基本概念,タイムマネジメント,コストマネジメント,品質マネジメント,調達マネジメント,その他マネジメント

システム運用・評価

基本概念,計画立案,運用,情報システムの評価,保守,進化,個別情報システム,ビジネスプロセスの変革

ビジネス、経営 法務・倫理,経営戦略・組織,人事・労務,環境分析,会計,マーケティング,専門家としての意志決定,運用

コミュニケーション

基本概念,文書読解・作成、プレゼンテーション,英語力,コミュニケーション実践,ネゴシエーション

情報社会と倫理 コンピュータリテラシー,知的財産,情報倫理, IT 関連法規

社会人基礎力 主体性,働きかけ力,実行力,課題発見力,計画力,創造力,発信力,傾聴力,柔軟性,情況把握力,規律性,ストレスコントロール力

自由記述項目 回答者は 5個まで項目を追加できます.

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 5

• 23領域, 155項目• J07各領域の BOK, CC2005を分析・統合

• 各種のスキル標準を分析・統合 ITスキル標準( ITSS) 組み込みスキル標準( ETSS) 情報システムユーザースキル標準( UISS)

• IT人材に必要とされる知識・スキル項目を網羅

Page 6: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

要求レベル調査の回答数

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 6

調査種別 回答数

修士修了者 回答者が情報分野の大学院修了者に求める項目毎の要求レベルおよび重要度

48

学部卒業者 回答者が情報分野の学部卒業生に求める項目毎の要求レベルおよび重要度

41

立場 人数

経営陣・管理職 34

開発現場の IT 技術者

19

採用・研修担当者 5

案件規模 人数

100億円以上 2

10億円以上 8

1億円以上 10

1億円未満 38

年齢 人数

20 代30 代

8

40 代 25

50 代 24

60 代 1立場による要求の違いがあると予想したが,大きな差はな

かった.比較的小規模な案件に従事している回答者が多い.

同一回答者が学部・修士の両方に回答しているケースも多

い.

回答者の属性

Page 7: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

要求レベル調査フォーム

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 7

調査項目に対する要求レベル

調査項目の重要度基本•記入者が重要と判断した項目( 30個程度)に対して 1を入力

応用• 1を入力する項目数は増減可• 2 以上の整数値は,重要度に重み付けをしたい場合に使用

※ 重要度の合計が回答毎に100 になるように集計時に正規化

Page 8: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

重要度に基づいた要求レベル分析

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 8

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110

120

120以上

0 10 20 30 40 50 60 70

重要度別項目数分布修士学部

項目数

重要度

情報の基礎理論

コンピュータアーキテクチャ

オペレーティングシステム

ヒューマンインタフェイス

知的システム

情報ネットワーク

セキュリティ

アルゴリズムとデータ構造

ソフトウエア工学・システム開発

システム運用・評価

コミュニケーション

社会人基礎力

0 5 10 15 20 25

領域別重要度分布

修士学部

重要度比率(%)

学部と修士の差は,重要度の観点からはわずか

回答毎のばらつきは大きい

Page 9: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

重要度順の項目ランキング順位 領域名 調査項目名 平均重要度

1社会人基礎力 主体性 2.55

2プログラミング プログラミング言語の基礎 2.41

3コミュニケーション コミュニケーション実践 2.24

4情報社会と倫理 コンピュータリテラシー 2.18

5社会人基礎力 実行力 2.17

6

オペレーティングシステム 基本概念 2.05

7コミュニケーション文書読解・作成、プレゼンテーション 2.01

8社会人基礎力 傾聴力 1.87

9プログラミング プログラミングの基礎 1.82

10社会人基礎力 発信力 1.81

11社会人基礎力 課題発見力 1.78

12社会人基礎力 柔軟性 1.75

13社会人基礎力 規律性 1.74

14社会人基礎力 ストレスコントロール力 1.69

15社会人基礎力 計画力 1.58

16コミュニケーション 英語力 1.56

17社会人基礎力 働きかけ力 1.52

18プログラミング 個別言語 1.51

19社会人基礎力 創造力 1.49

20

アルゴリズムとデータ構造 データ構造 1.47

21社会人基礎力 情況把握力 1.46

22情報の基礎理論 数とデータの表現 1.42

23情報ネットワーク ネットワークアーキテクチャ 1.38

24データベース データベースの概念 1.37

25

アルゴリズムとデータ構造 基礎的な計算アルゴリズム 1.30

26

コンピュータアーキテクチャ メモリアーキテクチャ、記憶装置 1.23

27情報社会と倫理 情報倫理 1.20

28

コンピュータアーキテクチャ 汎用プロセッサ 1.14

29プログラミング オブジェクト指向プログラミング 1.13

30情報ネットワーク ネットワーク管理 1.06

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 9

考察

• 社会人基礎力に関する項目の重要度が高い.⇒ 知識・スキルというよりも,態度に類する項目が多いため,他の項目と同時に教育・指導が可能

⇒ 同時に教育・指導する項目は情報系専門項目でなくても良い

• 情報系専門項目の重要度は比較的低い.⇒ 情報系人材(約 100 万人)の中で,情報専門学科の卒業生が少ないことを反映している?

Page 10: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 10

要求レベル /達成度レベルの定義

3/6/2012

レベル 知識レベル スキルレベル

0 その項目の内容は知らなくても良い. その項目の内容は実行できなく

ても良い.• レベル 0:未履修• レベル 1:履修済1

その項目の内容がおおむね理解できる.(講義等で履修)

2その項目の内容がおおむね説明できる.(講義等で履修)

具体的な指示が与えられれば実行できる.(演習,実験等)

3その項目の内容を使った議論に参加できる.(卒論等)

大まかな指示が与えられれば実行できる.(卒論等)

4 その項目の概念を問題解決に使える.(修論等)

作業を独力で実行できる程度に習熟している.(修論等)

Page 11: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

要求レベル毎の項目数分布

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 11

0.8 1 1.2 1.4 1.6 1.8 2 2.2 2.4 2.6 2.8 30

5

10

15

20

25

30

35

平均要求レベル毎の項目数分布スキル( 155項目)スキル(重要度上位 30項目)知識( 155項目)知識(重要度上位 30項目)

平均要求レベル

重要度の高い項目は,要求レベルも高い場合が多い

Page 12: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

要求レベル分布例

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 12

領域 調査項目 内容 平均重要度

知識要求レベル

スキル要求レベル

プログラミング

プログラミング言語の基礎

変数,データ型,制御構造,サブルーチン,パラメータ、再帰、モジュール化

2.41 2.69 2.74

修士に対するスキル要求レベルはバラバ

学部より修士に対する要求レベルが

高い

0

10

20

30

40

50

0 1 2 3 4

7

20 22

44

7 6 10

23

17

44

比率(

%)

要求レベル

要求レベル分布(知識)学部 修士

0

10

20

30

40

50

0 1 2 3 4

10 10

32

44

5

13

6

21

27

33

比率(

%)

要求レベル

要求レベル分布(スキル)学部 修士

Page 13: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

J07各領域の重要度分布

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 13

情報の基礎理論

コンピュータアーキテクチャ

オペレーティングシステム

ヒューマンインタフェイス

知的システム

情報ネットワーク

セキュリティ

アルゴリズムとデータ構造

ソフトウエア工学・システム開発

システム運用・評価

コミュニケーション

社会人基礎力

0 4 8 12 16

CS

重要度比率(%)0 10 20 30 40 50 60

SE

重要度比率(%)

0 5 10 15 20 25

IS

重要度比率(%)

0 2 4 6 8 10 12

IT

重要度比率(%)

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20

CE

重要度比率(%)

Page 14: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

J07各領域の重要度分布

作成手順1. J07各領域の BOKに含まれる知識項目 /LUを調査項目に対応付ける.

▫ 知識項目のコア時間数(またはコア LUの個数)を調査項目に対応付け

▫ 複数項目と対応づけた場合には,内容に応じて按分

2. 対応づけた時間数(またはコア LUの個数)を領域毎に集計し,その値を領域の重要度とする.

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 14

Page 15: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

達成度レベル調査の回答数

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 15

調査種別 回答数

回答者が認識している項目毎の達成度レベル

修士修了者 16

学部卒業者 76

修了生に対する達成度レベル調査

教育機関に対する達成度レベル調査

調査種別 回答数(修士)

回答数(学部)

回答の前提

教育機関が認識している項目毎の達成度レベル

トップレベル

18 23 上位 10%の学生を想定して回答

平均レベル 19 22中位(上位から 50%程度)の学生を想定して回答

最低レベル 18 23 ほぼ全員( 80%以上)の学生を想定して回答

Page 16: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

要求レベルと達成度レベルの距離

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 16

0.05 0.1 0.15 0.2 0.25 0.3 0.35 0.4 0.450

10

20

30

40

50

60

70

学部自己評価学部トップ学部平均学部最低

産業界要求レベルとの距離

頻度

(%

0.05 0.1 0.15 0.2 0.25 0.3 0.35 0.4 0.450

10

20

30

40

50

修士自己評価修士トップ修士平均修士最低

産業界要求レベルとの距離

頻度

(%

1. 産業界の要求レベル回答2. 教育機関の達成度レベル回答(トップ,平均,最低)

3. 修了生の達成度レベル回答

各要求レベル /達成度レベル回答を長さ 1のベ ク ト ル ( 160 次元)に正規化

1. ベクトル間のユークリッド距離を計算

2. 距離分布をグラフ化(合計を 100 %に正規化)

• 教育機関の最低レベル⇒平均レベル⇒トップレベルの順に産業界の要求レベルに近づく.• 学部卒業者の自己評価は,教育機関の最低レベルに近い.• 修士修了者の自己評価は,教育機関の平均レベルに近い.

学部 修士

Page 17: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

レベル別の項目数分布

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 17

0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.50

10

20

30

40

50

60

70

5447

43

115

0 0

27

38

51

30

14

0 05

49

59

30

15

2 0

自己評価学部平均産業界要求

知識要求 / 達成度レベル

項目数

0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.50

10

20

30

40

50

60

19

4642

25

1512

1

16

29

51

36

24

40

5

30

47

3934

50

自己評価修士平均産業界要求

知識要求 / 達成度レベル

項目数

学部

修士

学部よりも修士の方が,学生自己評価,教育機関の評価,産業界要求ともに高い

Page 18: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

項目数の分布

教育機関自己評価

学部卒業者自己評価

学部産業界要求

修士修了者自己評価

修士産業界要求

~最低 54/34 9/19 30/22 19/27

最低~平均 80/87 64/43 56/54 24/32

平均~トップ 19/29 29/33 41/46 44/38

トップ~ 2/5 53/60 28/33 68/58

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 18

学生自己評価 学部・知識 学部・スキル 修士・知識 修士・スキル

<産業界要求レベル 131 121 102 94

≧産業界要求レベル

24 34 53 61

教育機関の自己評価との比較(知識 /スキル)

学生の自己評価との比較

修士修了者の自己評価はかなり

高い

Page 19: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

学部卒業者の自己評価が低い項目

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 19

領域:データベース調査項目: DBMS

領域:コミュニケーション調査項目:文書読解・作成、プレゼンテーション

学生から見て自信のない項目

27 22

29

20

2

18

5

73

5 0

45

36

17

3 0 0

10

20

30

40

50

60

70

80

0 1 2 3 4

比率(

%)

要求レベル・達成度レベル

学部・知識産業界要求教育機関達成度学生達成度

2

10

34

39

15

9 9

41 36

5

26

21

30

17

5

05

1015202530354045

0 1 2 3 4

比率(

%)

要求レベル・達成度レベル

学部・スキル産業界要求教育機関達成度学生達成度

Page 20: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

修士修了者の自己評価が高い項目

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 20

領域:社会人基礎力調査項目:働きかけ力

領域:社会人基礎力調査項目:規律性

教育機関の達成度が二極化している

15

8 10

38

29 32

11 11

21 26

13

6

0

31

50

0

10

20

30

40

50

60

0 1 2 3 4

比率(

%)

要求レベル・達成度レベル

修士・スキル産業界要求教育機関達成度学生達成度

17

8

21

31

23

37

11

21

32

0

19

6 6

31

38

0

5

10

15

20

25

30

35

40

0 1 2 3 4

比率(

%)

要求レベル・達成度レベル

修士・知識産業界要求教育機関達成度学生達成度

Page 21: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

学部レベル教育に対するミスマッチ分析

産業界要求との差が大きな項目

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 21

領域名 調査項目名 教育機関自己評価(平均レベル)

産業界要求レベル

差(ミスマッチ)

社会人基礎力ストレスコントロール力

0.91 2.24 1.33

コミュニケーション 基本概念 0.41 1.73 1.32

社会人基礎力 柔軟性 1.14 2.24 1.11

社会人基礎力 傾聴力 1.27 2.32 1.04

コミュニケーション ネゴシエーション 0.73 1.73 1.00

社会人基礎力 規律性 1.32 2.32 1.00

社会人基礎力 発信力 1.27 2.27 1.00

社会人基礎力 情況把握力 1.27 2.27 1.00

社会人基礎力 主体性 1.45 2.44 0.98

社会人基礎力 働きかけ力 1.09 2.05 0.96 領域名 調査項目名 教育機関自己評価

(平均レベル)産業界要求

レベル

差(ミスマッ

チ)コミュニケーション 基本概念 0.41 1.66 1.25

コミュニケーション ネゴシエーション 0.64 1.78 1.14

コミュニケーションコミュニケーション実践

1.23 2.37 1.14

社会人基礎力ストレスコントロール力

1.18 2.22 1.04

社会人基礎力 柔軟性 1.36 2.39 1.03

プロジェクトマネジメント

タイムマネジメント 0.41 1.32 0.91

プロジェクトマネジメント

コストマネジメント 0.27 1.17 0.90

社会人基礎力 主体性 1.77 2.63 0.86

社会人基礎力 情況把握力 1.50 2.34 0.84

社会人基礎力 発信力 1.55 2.37 0.82

知識

スキル

学部生に対しては,社会人基礎力をはじめとするGeneric Skillが求められている.

Page 22: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

学部レベル教育に対するミスマッチ分析

産業界要求との差が大きな項目

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 22

領域:コミュニケーション調査項目:基本概念

教育機関では教えていないが,学生が自力で身につけているケースがある

領域:社会人基礎力調査項目:ストレスコントロール力

12 15

27 29

17

59

9 14

18

0

29 22

29

17

3

0

10

20

30

40

50

60

70

0 1 2 3 4

比率(

%)

要求レベル・達成度レベル

学部・知識産業界要求教育機関達成度学生達成度

20 22

37

17

5

73

14 14

0 0

66

9

24

0 1 0

10

20

30

40

50

60

70

80

0 1 2 3 4

比率(

%)

要求レベル・達成度レベル

学部・スキル産業界要求教育機関達成度学生達成度

Page 23: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

修士レベル教育に対するミスマッチ分析

産業界要求との差が大きな項目

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 23

知識

スキル

領域名 調査項目名 教育機関自己評価(平均レベル)

産業界要求レベル

差(ミスマッ

チ)プロジェクトマネジメント プロジェクトの基本

概念0.68 1.71 1.02

コミュニケーション 基本概念 0.74 1.69 0.95 ソフトウエア工学・システム開発

開発プロセス 1.11 2.02 0.92

社会人基礎力 働きかけ力 1.47 2.35 0.88 ソフトウエア工学・システム開発

検証・検査 0.89 1.77 0.88

プロジェクトマネジメント タイムマネジメント 0.53 1.40 0.87 ソフトウエア工学・システム開発

メトリクスと計測 0.63 1.48 0.85

コミュニケーション コミュニケーション実践

1.68 2.48 0.79

プロジェクトマネジメント 調達マネジメント 0.32 1.04 0.73 ソフトウエア工学・システム開発

実装・開発環境 0.79 1.50 0.71

領域名 調査項目名 教育機関自己評価(平均レベル)

産業界要求レベル

差(ミスマッ

チ)社会人基礎力 働きかけ力 1.58 2.46 0.88

コミュニケーション コミュニケーション実践

1.74 2.52 0.78

社会人基礎力 ストレスコントロール力

1.68 2.44 0.75

コミュニケーション ネゴシエーション 1.11 1.85 0.75 ソフトウエア工学・システム開発

メトリクスと計測 0.58 1.29 0.71

プロジェクトマネジメント タイムマネジメント 0.58 1.29 0.71 コミュニケーション 基本概念 0.89 1.60 0.71

プロジェクトマネジメント プロジェクトの基本概念

0.74 1.44 0.70

ソフトウエア工学・システム開発

検証・検査 0.89 1.58 0.69

プロジェクトマネジメント 調達マネジメント 0.26 0.94 0.67

大学院生に対しては , IT専門能力が求められ て いる.

Page 24: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

修士レベル教育に対するミスマッチ分析

産業界要求との差が大きな項目

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 24

領域:社会人基礎力調査項目:働きかけ力

大学院生は産業界の要求にかなり敏感

領域:プロジェクトマネジメント調査項目:プロジェクトの基本概念

19

27 29

15 10

58

32

0 5 5

56

19 13 13

0 0

10

20

30

40

50

60

70

0 1 2 3 4

比率(

%)

要求レベル・達成度レベル

修士・知識産業界要求教育機関達成度学生達成度

15

4

23

38

21

37

11

21 21

11 13 13 13

31 31

0

5

10

15

20

25

30

35

40

0 1 2 3 4

比率(

%)

要求レベル・達成度レベル

修士・スキル産業界要求教育機関達成度学生達成度

Page 25: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

まとめ•定量的なデータに基づく意思決定が重要▫ J07後継カリキュラム▫大学等の情報教育カリキュラム▫産業界の要求分析

産業界の要求は どんどん変化する

• ビジネスモデルの変化,ビジネス環境の変化などに依存

• 業種,業態,企業規模などに依存

大学はどの部分に対応すべきか?

• 学生が自分では身につけられない部分に特化すべき?

• 系統的な教育?

学生は企業の要求に合わせて変わる

• 重要なのは,要求を知らせること

• 学生に自信を持たせるには?

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 25

Page 26: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 26

ご清聴ありがとうございました.

詳細報告は明日午前のセッションにて3G-1  &  3G-2

Page 27: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 27

Page 28: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

•Q1. 学会というものは、「教育」とどのように向き合うのがいいでしょうか ?

•Q2. (たぶん )情報処理学会のことなど眼中にない大学や小中高校にどのようにアプローチするのがいいでしょうか ?

•Q3. 大学のカリキュラム、小中高のカリキュラムに対してどのようにアプローチして我々の意見を取り入れてもらうべきでしょうか ?

•Q4. 学会内外の、自分の仕事や研究のことしか頭にない人たちに振り向いてもらい、教育に関わってもらうには、どうしたらいいでしょうか ?

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 28

Page 29: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

日本の情報処理技術者数の推移

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 29

昭和 60年 平成 2年 平成 7年 平成 12年 平成 17年0

50

100

150

200

250

300

26 29 33 34 363256 60

78 82

173

211 237

252

214

医師総数 情報処理技術者数 技術者総数

単位(万人)

総務省統計局:国勢調査

Page 30: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

30

職業別人数分布

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム

職種 人数 概要専門的・技術的職業従事者 8,541,933

管理的職業従事者 1,497,340 会社役員,公務員等事務従事者 12,193,770 一般事務員,会計事務員等販売従事者 8,867,381 販売店員,商品販売外交員,小売店主等サービス職業従事者 6,181,569 調理人,接客・給仕,理・美容師,介護職員等保安職業従事者 1,064,427 警備員,自衛官,警察官等農林漁業作業者 2,937,488

運輸・通信従事者 2,127,971 自動車運転者,郵便・電報外務員等生産工程・労務作業者 16,985,041 製造・制作作業者,建設・運搬作業者,清掃員等その他 1,133,282

平成 17 年国勢調査15 歳以上就業者数(第 9

表)

専門的・技術的職業 人数科学研究者 148,460

技術者 2,140,612

保健医療従事者 2,645,919医師,薬剤師,看護師等

社会福祉専門職業従事者 654,216 保育士等法務従事者 58,020

経営専門職業従事者 132,701

教員 1,398,069幼稚園から大学まで宗教家 115,699

文芸家,記者,編集者 122,589美術家 , 写真家 ,デザイナー

267,968

音楽家 ,舞台芸術家 193,718

その他 663,962 学習塾,職業スポーツ等

技術者 人数農林水産業・食品技術者 47,965

金属製錬技術者 16,375

機械・航空機・造船技術者 284,038

電気・電子技術者 303,710

化学技術者 66,994

建築技術者 232,686

土木・測量技術者 306,797

システムエンジニア 745,153

プログラマー 74,831

その他 62,063

情報処理技術者

計 6153 万人

Page 31: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

レベル毎の情報系人材分布(推計値)

31

レベル 推計人数

IT提供側人材

レベル 7 ・ 6 1.1万人レベル 5 ・ 4 20.8万人レベル 3 28.1万人レベル 2 ・ 1 26.4万人

合計 76.6万人

IT 利用側人材

ハイレベル 8.4万人ミドルレベル 11.7万人エントリレベル

5.1万人

合計 25.2万人

組み込み技術者総数約 26万

IPA: IT人材白書( 2011)

情報系人材総数 約 130 万人

 (高度人材  30 万人+α)

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム

Page 32: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

32

現状の問題点と悪循環

3/6/2012

利益率が低い人月ベースのビジネスモデル

価値に支払わない

品質向上努力が報われない

ITベンダー

技術力は重要でない

研究主体の人事評価

勉学努力が評価されな

勉学意欲低下

教育成果の質低下

ITへの理解不足

IT能力低下

価値の低い情報システ

大学

人材育成に投資できない

将来に対する不安

就職先としての魅力低

情報系学科の魅力低下

少子化

実践教育の不足

ISユーザ

IT要員を育成しない

技術者・学生

情報処理学会全国大会:教育シンポジウム

Page 33: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

学会誌教育コーナー「ぺた語義」

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム 33

掲載号 タイトル(著者)PDF サイ

2012年3月号(2/15発行)

情報教育をめぐって:「苅宿実践」と「近藤実践」の意味すること(児玉公信)情報倫理ビデオの目指したもの(中村 純)e ラーニングと教育の相互関係(高岡詠子)アルゴリズム体験ゲーム「アルゴロジック」(大山 裕)特別コラム:お大師様を訪ねて( 2 )菊と刀(湖東俊彦)

2.5MB

2012年2月号(1/15発行)

対話で教えるコンピュータアーキテクチャ(都倉信樹)シラバスを比較(疋田輝雄)考える講義を目指して(都倉信樹)JABEEを通じた大学教育の質的保証 (後編 ):ソウル協定と情報分野の分野別要件(筧捷彦)特別コラム:お大師様を訪ねて( 1 )本来無一物(湖東俊彦)

2.8MB

2012年1月号(12/15発行)

主体的な学びとは(駒谷昇一)高幼児教育におけるメディア活用の現状とフューチャースクールにおける小学校現場での ICT 利活用(堀田博史)生徒・児童によるプログラミング—ビスケットの挑戦—(原田康徳)

2MB

2011年12月号(11/15発行)

プログラミングは楽しいですか?(角田博保)JABEEを通じた大学教育の質的保証(前編):大学教育改革とアクレディテーション(牛島和夫)創造的で効果的な技術士 CPD (継続研鑚)に向けて(黒澤兵夫)日本技術士会が提供する初期専門能力開発 :修習技術者支援実行委員会の活動をとおして(小林 進)

3.2MB

2011年11月号(10/15発行)

教育のコンテスト“ ISECON” を知っていますか?(神沼靖子)解説:産業技術系専門職大学院の認証評価:大学評価制度はどうあるべきか?(掛下哲郎・筧 捷彦・阿草清滋)解説:障害者職業訓練校の情報教育 − 情報処理系 OA システムコースの取り組み −(間辺広樹)

1.7MB

2011年10月号(9/15発行)

コラム:教育方法の研究会?(筧捷彦 )解説:東京大学における一般情報教育(玉井哲雄)解説:北海道大学における全学教育としての情報教育(布施泉・岡部成玄)

1.5MB

2011年9月号(8/15発行)

コラム:ジグソーパズルのピースを組み合わせると(掛下哲郎)解説:高度情報処理技術者の基礎力育成を目指した学部教育(伊藤克亘・荒川 傑・善甫康成・藤田 悟)解説:京大における Lisp を使ったプログラミング教育(湯淺太一・奥乃 博・尾形哲也)

1.4MB

2011年8月号(7/15発行)

コラム:専門教育に向けたプログラミング入門教育への期待(兼宗 進)解説:シラバスに基づく理工系情報学科のカリキュラム調査(疋田輝雄・石畑 清)解説:大学におけるスマートフォンの活用事例(伊藤一成)

2MB

2011年7月号(6/15発行)

コラム:お手伝いいただけますよね ? (久野 靖)解説:文系主体の地方私立大学での情報科教職課程と情報科教育法(和田 勉)解説:高等学校教科「情報」教員養成の実際(西端律子)

1.2MB

2011年6月号(5/15発行)

コラム:あなたのアイディアを授業にしませんか?(辰己丈夫)解説:工学系学科でのプログラミング入門教育─ドリトルを利用して─(兼宗 進)解説:高校教科「情報」のこれまでとこれから(後)(久野 靖)

1.1MB

2011年4・5月合併号(4/15発行)

コラム:闇に住む民は光を見たい(高岡詠子)解説:ご存知でしたか ? (筧 捷彦)解説:高校教科「情報」のこれまでとこれから(前)(久野 靖)

1.8MB

Page 34: 専門教育カリキュラムと J07 フォローアップ調査

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社会の将来像• 未来の社会は知識社会▫機械化・工業化 ・省力化の進展

⇒ 製造業の地位低下⇒ 知識産業の地位向上:機械化が困難

▫多数の情報技術者が必要▫知識労働者に性別は関係ない

⇒ 女性の社会進出

•知識社会の特質▫知識は資金より移動が容易

⇒ グローバル化の進展▫知識は教育によって獲得可能、相続不能

⇒ 上方への移動が自由▫ 勝者と敗者が並存する高度に競争的な社会

3/6/2012 情報処理学会全国大会:教育シンポジウム

2002 年出版

技術革新は社会の仕組みを変革す