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猫感染症検査
項目名 検査材料必要量
送付方法
所要日数
検査方法 検査項目の説明、注意事項
FCoV遺伝子★
胸腹水 脳脊髄液
0.3mL
5 日 以内 RT-PCR
1. 健康例に対して FCoV 感染の有無と程度の確認はできません。このため健康キャリア、未発症キャリアの検査については FCoV 抗体検査をご利用ください。
2. 以下に本検査の FIP 診断に対する精度を示しております。なお、野外調査は現在進行中のため、下表中の値が今後変更となる場合もあります。
3. なお、ドライタイプ症例については血液材料ですが血清・血漿では感度がかなり低くなるため全血材料での検査をお勧めします。
特異性:非 FIP 症例が陰性であった比率すなわち陽性の場合にFIP を肯定(診断)できる確率
感 度:FIP 症例が陽性であった比率すなわち陰性の場合にFIP を否定できる確率
全血 (EDTA 処理 ) 0.5mL
FCoV抗体
血清 ( 血漿 ) 0.03mL
3 日 以内 ELISA
1. FCoV 抗体のレベル ( 抗体価 ) を測定します ( 定量検査 )。
2. 胸腹水中の抗体価は血清中の抗体価とほぼ同じ、もしくは若干低めの値を示します。
3. 家猫以外の猫科動物 ( ライオンやチーターなど ) では若干検出感度が低下することがあります。
脳脊髄液 (CSF) 0.1mL
FIP 診断のための検査
AGP(α1 酸性糖タンパク)
血清(血漿) (胸水、腹水 は不可 ) 0.05mL
4 日 以内 SRID
1. 弊社の AGP 検査は FIP の診断にご利用ください。その他の疾患や健常猫の基準値は設けておりません。
2. 過度の溶血材料については正確な結果がご報告できない場合があります。
3. 腹水や胸水の場合は血清中よりも低く測定されるため、本検査の材料は胸腹水貯留症例であっても血清 ( または血漿 ) でご依頼ください。
■猫コロナウイルス(FCoV)
常温冷蔵
常温冷蔵
冷蔵
冷蔵
特異性 感度胸腹水材料 高 高全血材料 中 中~高脳脊髄液 高 中
FIP 診断のためのAGP値(μ g/mL)
確率
ウエットタイプ FIP を疑う症例 ドライタイプ FIP を疑う症例
FIP 肯定 FIP 否定 FIP 肯定 FIP 肯定
(特異性) (感度) (特異性) (感度)
約 84% >2,070 < 2,000 >2,190 < 1,370
約 93% >2,480 < 1,650 >2,650 < 960
約 97% >2,890 < 1,300 >3,110 < 550
約 100% >3,700 < 600 > 4,030 < 100
★検査材料は遺伝子専用としてお送りください。遺伝子以外の項目と重複している場合は必ず遺伝子用に材料を分けてください。
禁冷凍
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中枢神経型 FIP の診断基準
◦CSFからのFCov遺伝子の検出
◦CSF中FCov抗体値2,560以上
◦血清中FCov抗体値/CSF中 FCov抗体値(s/c)10以下
血清中 Fcov 抗体値の FIP 診断に対する特異性
抗体値 多頭飼育 単頭~少頭数飼育
≧102,400 92% ほぼ 100%
51,200 89% ほぼ 100%
25,600 79% 98%
12,800 62% 97%
6,400 42% 92%
※現在、単頭~少頭数飼育であっても、1年以内に多頭飼育の経験が ある場合は、多頭飼育猫と判断してください。
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【FIP 診断手順と基準】● 現時点で最も適切と考えられる診断指針を以降に示しました。残念ながら、これでも診断にたどり着けない症例もありますが、これまで以上の
精度が期待できるものと思われます。なお、診断がつかない場合は目安として 2 ~3週間後に基準値に適合しなかった項目を再検査することをお勧めいたします。
● 診断をお急ぎの場合は、胸水、腹水の TP、A/G 比の測定をせずに FCoV 遺伝子検査をご依頼いただいても診断の結果は変わりません。
● TP、A/G 比の値は他の検査機関や院内の検査結果をご利用いただいても構いません。なお、A/G 比は蛋白分画検査で得られた値 ( 面積比 ) の方がより正確です。
腹水・胸水が貯留している ( ウェット型 FIP を疑う場合)
タンパクの検査 ( 腹水・胸水 )
AGP( 血清または血漿)<1,650μg/mL
または/および
TP≧3.5g/dLまたは
(胸腹水 TP/ 血清 TP≧0.3)
A/G 比≦0.8
FIP ではない FIP である
または/および
FCoV 遺伝子 ( 腹水・胸水 )
陰 性 陽 性
FCoV 抗体 ( 血清・血漿・腹水または胸水 )≦400
TP<3.5g/dLまたは
(胸腹水 TP/ 血清 TP<0.3)
A/G 比 >0.8
および
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● 抗体検査の確率(※)は臨床所見から FIP が強く疑える症例における FIP の可能性を示します。健康例や他の疾患の可能性が考えられる場合は当てはまりません。
● A/G 比、γ- グロブリン、リンパ球、PCV の値は他の検査機関や院内の検査結果をご利用いただいても構いません。なお、A/G 比は蛋白分画検査で得られた値 ( 面積比 ) がより正確です。
胸水・腹水が貯留していない (ドライ型 FIP を疑う場合 )
FIP ではない
FCoV 抗体 ( 血清または血漿 ) ※多頭飼育環境の場合は当てはまらないことがあります。
抗体価 <100 100 ~ 400 800 ~ 3,200 6,400 ~25,600 ≧ 51,200
FIP である確率( ※ ) 5% 10% 10 ~ 40% 50 ~ 80% 90%~
FIP を否定するために FIP を肯定するためにAGP < 960 μ g/mL
A/G 比 > 0.9
γグロブリン ( 血清 ) < 1.0g/dL
リンパ球 >1.5 ×10³/μ L
FCoV 遺伝子 ( 全血 ) 陰性
AGP >3,650 μ g/mL
A/G 比 ( 血清 ) < 0.5
リンパ球 < 1.5 ×10³/μ L
PCV(Hb) < 25%(8g/dL)
単球 70.9X10³/μ L
FCoV 遺伝子 ( 全血 ) 陽性FCoV抗体価
上記 4 項目で基準を満たす項目数
<100 1 項目以上
100 ~ 400 2 項目以上
800 ~ 3,200 3 項目以上
6,400 ~ 4 項目以上
FCoV抗体価
上記 5 項目で基準を満たす項目数
≦ 400 5 項目以上
800 ~ 3,200 4 項目以上
6,400 ~ 51,200 3 項目以上
102,400 ~ 2 項目以上
AGP( 血清または血漿 )
< 1,370 μ g/mL ≧ 1,370 μ g/mL
AGP( 血清または血漿 )
≦ 2,190 μ g/mL >2,190 μ g/mL
FIP である
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