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国際電気標準会議(IEC)の規格IEC60529:2001(JIS C 0920:2003)にて、キャビネットの機能のうち、 危険な箇所への接近、外来固形物の侵入及び水の浸入に対する保護の等級について規定されております。 IPとはIEC規格で規定されているキャビネットの保護構造の等級を記号で示したものです。 ⅠP とは 17 器具に対する保護の内容 外来固形物の侵入に対して 人体に対する保護の内容 危険な部分への接近に対して 無保護 無保護 直径50mm以上の 外来固形物の侵 入に対して保護さ れている。 拳が危険な部分へ 接近しないよう保護 されている。 直径12.5mm以上 の外来固形物の 侵入に対して保護 されている。 指での危険な部分 への接近に対して 保護されている。 直 径2.5m m 以 上 の外来固形物の 侵入に対して保護 されている。 工具での危険な部 分への接近に対し て保護されている。 直 径1.0m m 以 上 の外来固形物の 侵入に対して保護 されている。 針金での危険な部 分への接近に対し て保護されている。 防じん形:粉 塵が 内部に侵入する事 を防 止する。若 干 の粉塵の侵入があ っても正常な運転 を阻害しない。 耐 じん 形 :粉 塵 が 内 部 に 侵 入し ない。 規定しない 器具に対する保護の内容 水の浸入に対して 無保護 鉛直に滴下する水 に対して保護されて いる。 15度以内で傾斜し ても垂直に滴下す る水に対して保護 されている。 鉛直から60度以内 の噴霧水による水 によって有 害な影 響を受けない。 いかなる方 向から の 飛 沫によっても 有害な影響を受け ない。 いかなる方 向から の水の直接噴流に よっても有 害な影 響を受けない。 いかなる方 向から の暴噴流の水に よっても有 害な影 響を受けない。 規定の圧力及び時 間で水中に浸漬し ても有害な影響を 受けない。 IPX7より厳しい条 件下で継続的に水 中に沈めても有害 な影響を受けない。 規定しない 人体に対する保護の内容 危険な部分への接近に対して 拳が危険な部分へ 接近しないよう保護 されている。 指での危険な部分 への接近に対して 保護されている。 工具での危険な部 分への接近に対し て保護されている。 針金での危険な部 分への接近に対し て保護されている。 ※1 第一特性数字5は以下の2つのカテゴリーに分かれています。 カテゴリー1:内部が負圧の状態で粉塵の侵入を防止。 カテゴリー2:内部が負圧にならない状態で粉塵の侵入を防止。 キャビネットではカテゴリー2を採用してIP表示を行っています。 ※2 付加特性文字 危険箇所に対する人体の保護が第一特性 数字で表す保護構造より程度が高い場合 に表します。 ⅠP 人体及び固形物に対する保護等 級が4で、防水に対する保護等級 も4を表します。 ⅠP 人体及び固形物に対する保護等 級が2で、防水に対する保護等級 が3、人体の危険な部分への接近 に対する保護等級がDを表して います。 ⅠP 人体及び固形物に対する保護等 級が5で、防水に対する保護等 級も5であることを表します。 (鋼球 直径50mm) (関節付試験指 直径12mm 長さ80mm) (試験棒 直径2.5mm 長さ100mm) (針金 直径1.0mm 長さ100mm) (鋼球 直径50mm) (関節付試験指 直径12mm 長さ80mm) (試験棒 直径2.5mm 長さ100mm) (針金 直径1.0mm 長さ100mm) 5 5 2 3 D 4 4 第一特性数字 第二特性数字 付加特性文字 (オプション) ※2 ※1 防塵試験例 防水試験例

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  • 国際電気標準会議(IEC)の規格IEC60529:2001(JIS C 0920:2003)にて、キャビネットの機能のうち、危険な箇所への接近、外来固形物の侵入及び水の浸入に対する保護の等級について規定されております。IPとはIEC規格で規定されているキャビネットの保護構造の等級を記号で示したものです。

    ⅠPとは

    17

    数字

    器具に対する保護の内容外来固形物の侵入に対して

    人体に対する保護の内容危険な部分への接近に対して

    無保護 無保護

    直径50mm以上の外来固形物の侵入に対して保護されている。

    拳が危険な部分へ接近しないよう保護されている。

    直径12.5mm以上の外 来 固 形 物の侵入に対して保護されている。

    指での危険な部分への接近に対して保護されている。

    直径2.5mm以上の外 来 固 形 物の侵入に対して保護されている。

    工具での危険な部分への接近に対して保護されている。

    直径1.0mm以上の外 来 固 形 物の侵入に対して保護されている。

    針金での危険な部分への接近に対して保護されている。

    防じん形:粉塵が内部に侵入する事を防止する。若干の粉塵の侵入があ っても正常な運転を阻害しない。

    耐じん 形 :粉 塵 が 内 部 に 侵 入し ない。

    規定しない

    数字

    器具に対する保護の内容水の浸入に対して

    無保護

    鉛直に滴下する水に対して保護されている。

    15度以内で傾斜しても垂直に滴下する水に対して保護されている。

    鉛直から60度以内の噴霧水による水によって有害な影響を受けない。

    いかなる方向からの飛沫によっても有害な影響を受けない。

    いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない。

    いかなる方向からの暴 噴 流の水によっても有害な影響を受けない。

    規定の圧力及び時間で水中に浸漬しても有害な影響を受けない。

    IPX7より厳しい条件下で継続的に水中に沈めても有害な影響を受けない。

    規定しない

    文字

    人体に対する保護の内容危険な部分への接近に対して

    拳が危険な部分へ接近しないよう保護されている。

    指での危険な部分への接近に対して保護されている。

    工具での危険な部分への接近に対して保護されている。

    針金での危険な部分への接近に対して保護されている。

    ※1 第一特性数字5は以下の2つのカテゴリーに分かれています。カテゴリー1:内部が負圧の状態で粉塵の侵入を防止。カテゴリー2:内部が負圧にならない状態で粉塵の侵入を防止。キャビネットではカテゴリー2を採用してIP表示を行っています。

    ※2 付加特性文字危険箇所に対する人体の保護が第一特性数字で表す保護構造より程度が高い場合に表します。

    ⅠP人体及び固形物に対する保護等級が4で、防水に対する保護等級も4を表します。

    ⅠP人体及び固形物に対する保護等級が2で、防水に対する保護等級が3、人体の危険な部分への接近に対する保護等級がDを表しています。

    ⅠP人体及び固形物に対する保護等級が5で、防水に対する保護等級も5であることを表します。

    (鋼球 直径50mm)

    (関節付試験指 直径12mm 長さ80mm)

    (試験棒 直径2.5mm 長さ100mm)

    (針金 直径1.0mm 長さ100mm)

    (鋼球 直径50mm)

    (関節付試験指 直径12mm 長さ80mm)

    (試験棒 直径2.5mm 長さ100mm)

    (針金 直径1.0mm 長さ100mm)

    5 5

    2 3 D

    4 4

    第一特性数字 第二特性数字 付加特性文字(オプション)※2

    ※1

    防塵試験例 防水試験例

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