6
平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録 出席委員 平成26年 9月12日(金) 午後1時30分~午後2時52分 福島県立図書館 「第1研修室」 孝太郎 美智子 教育庁社会教育課 主幹(莱)副課長 主査 県立図書館 副館長 主幹(莱)企画管理部長 資料情報サービス部長 企画管理部主任主査 II 専門司書 資料情報サービス部専門司書 II 専門司書 II 主任司書 II 専門司書 1 企画管理部長(以下「企画部長」。)の進行により開会。 2 館長あいさつ及び図書館職員等紹介 ( i略) 眞希子 加与子 則雄 和隆 山田 秋沼 玉高山大吉吉大原佐菅 章二隆

平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録...平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録 日 時 場 所 出席委員 平成26年 9月12日(金) 午後1時30分~午後2時52分

  • Upload
    others

  • View
    2

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録...平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録 日 時 場 所 出席委員 平成26年 9月12日(金) 午後1時30分~午後2時52分

平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録

○ 日  時

○ 場  所

○ 出席委員

平成26年 9月12日(金)

午後1時30分~午後2時52分

福島県立図書館 「第1研修室」

千 葉 養 伍

土 田 節 子

鎌 田 喜 之

加 藤 卓 哉

小 倉 孝太郎

矢 吹 賞 美

山 中 淳 子

五 輪 美智子

○ 教育庁社会教育課 主幹(莱)副課長

主査

○ 県立図書館  館 長

副館長

主幹(莱)企画管理部長

資料情報サービス部長

企画管理部主任主査

II  専門司書

資料情報サービス部専門司書II    専門司書

II    主任司書

II    専門司書

1 開   会

企画管理部長(以下「企画部長」。)の進行により開会。

2 館長あいさつ及び図書館職員等紹介

( i略)

野 浩

日 昌

沼 武 彦

田 茂 夫

田 和 紀

崎 眞希子

藤 加与子

野 由 美

則雄

和隆

 

秋沼

章二隆

Page 2: 平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録...平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録 日 時 場 所 出席委員 平成26年 9月12日(金) 午後1時30分~午後2時52分

3 議長選出

企画部長が、 「福島県立図書館協議会に関する条例」及びl貫例により、千葉会長

に議事進行をお願いした。

4 会議成立確認

議長が、委員1 0名のうち8名出席であり、協議会に関する条例第5条第2項に

より、会議が有効に成立している旨を報告した。

5 議事録著名人の選出

議長が、議事録著名人の選出については議長指名でよいか諮り、 「異議なし」を確

認し、加藤委員及び山中委員を選任した。

6 議   事

(1)平成26年度図書館利用実績について(4月~7月)

事務局(資料情報サービス部長。以下「資料部長」。)が資料1に基づき説明。

(2)東日本大震災福島県復興ライブラリー整備事業実績について

事務局(資料部長)が資料2に基づき説明。

事務局(企画部長)が資料3に基づき説明。

(3)福島県立図書館移転3 0周年記念事業について

事務局(企画部長)が資料4に基づき説明。

その後意見を求めた。

土田副会長 資料1の8 「資料宅配サービス」は個人向け力㌔

資料部長  申込者個人です。

土田副会長 図書館経由の「相互貸借」でないのはなぜか。

資料部長  公共図書館が近くにない方、公共図書館-行けない方などから、直接申

込があり、個人が料金を負担していただき、宅配で資料をお送りするサー

ビスです。

土田副会長 件数は、多いのか少ないのか。

資料部長  24年度に比べ、 25年度は減少している。 26年1月には、市町村立

図書館等-ポスターとチラシを配付し周知に努めた。資料の送付は3 0 0

円ほど、返送は通常料金で700円ほど、合計1, 000円強の自己負担

となるため、一度利用された方が、割高感を感じたかもしれない。

加藤委員  入館者数は、 3年経過しても震災前の水準に戻らないのはなぜか。

相互貸借は、今年伸びており、特に7月は飛び抜けているが、特異

的要因があったのか。

資料部長  入館者数が伸びない理由のひとつとして、人口減がある。

県全体の人口は、震災前と比べ5%ほど減っている。その中で、こども

の減少が大きく、 26年度の小学生は、 22年度の83. 3%の児童数で

2

Page 3: 平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録...平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録 日 時 場 所 出席委員 平成26年 9月12日(金) 午後1時30分~午後2時52分

加藤委員

資料部長

あり、同じく中学生は、 22年度の90%台の生徒数となっている。入

館者数は、それ以上に減っているので、人口減やこどもの数の減少だけ

では説明しきれない。

また、推測ですが、震災後、資料費の予算が減っているため、資料の

充実が不十分で、利用したい資料がないなどの影響があるかもしれない。

さらに、震災の影響で本を読む環境や心の持ちようにないと推測して

いる。

来館者の増加を図るため、 30周年事業を展開しており、今後も何ら

かの事業を実施したい。

相互貸借については、事業が周知され、利用増につながっている。 `

相互貸借は、市町村立図書館に資料がないので県立図書館からの

貸出が増えているのか。市町村立図書館は予算が増えず、買えないので県立図書館からの貸出が増えているのか。

市町村立図書館の予算は、減少傾向にある。また、県立図書館は専門

書を豊富に有していることから、貸出冊数が増加している。

加藤委員  震災関係の貸出が多いなどの分野別はどうか。

資料部長   そこまでは分析していない。

土田副会長 30周年記念事業のバックヤードの開放を継続的に実施して欲し

い。一般の利用者は、図書館の仕事はカウンターしか見ていない。

図書館の中の仕事を見ていただく必要がある。夏休みなどの機会に、

児童・生徒に図書館の仕事の専門性を知ってもらうべき。

資料部長

小倉委員

鎌田委員

このようなイベント時のバックヤード見学の他に、学校のクラス・学

年単位の県立図書館見学でも実施している。震災前と比較すると、遠足

で県立図書館に来館する件数が減っている。これについては、関係機関

に働きかけて利用が増えるようにして行きたい。見学に来た児童が、後

日親と一緒に本を借りに来るという事例が多々あるので、バックヤード

見学など図書館の中の仕事を知っていただく事業を積極的に実施したい。

今年、喜多方市立図書館で十ぬいぐるみ」のお泊まり会が行われ

た。翌日、 「ぬいぐるみ」が詰っている本を借りて帰るというもの。

児童の貸出冊数が震災前の6 1%になっている。先ほど、人口減や

心の持ちようが本を読む環境にないということも理解するが、インターネットやスマホ、ゲームの環境が震災よりも影響が大きいので

はないか。こどもは、本を読むことにより心の栄養になる。県立図

書館が画期的なアイデアを出して、こども向けイベントを開催し、

市町村立図書館も同じく開催するようにして欲しい。

2 6年度の被災地支援は、稼働回数、資料提供冊数とも減少傾向にあ

る。ニーズがあって、県立図書館が提供するパターンだと思うが、本を

読む環境づくりを提供する意味では、県立図書館から働きかけることも

必要かと思うが、そのあたりを説明して欲しい。

吉田専門司書 すべての自治体に事業内容を示し、支援を求める自治体に巡回してい

る。資料にあるとおり、支援している自治体が限定されていて、新たに

3

Page 4: 平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録...平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録 日 時 場 所 出席委員 平成26年 9月12日(金) 午後1時30分~午後2時52分

山中委員

支援する自治体がないのが現状である。震災後の物資の支援で強く感じ

たが、支援の受入体制が無いところ-支援を押しつけると支援事業が効

果あるものにならないという懸念がある。すべての自治体が支援事業を

十分に理解しているか不安な部分もあるため、広報、周知活動を徹底し

たい。

「ビッグパレットふくしま」のそばに仮設住宅があり、以前は仮

設住宅内に図書館があったが、 2年位前に無くなったと聞いている。

安積図書館が最寄りの図書館だが、高齢者が歩いてこられる距離で

もないため、仮設住宅に図書館があればよいと思うが。

吉田専門司書 震災直後、 「ビッグパレットふくしま」は、富岡町と川内村の避難

加藤委員

資料部長

加藤委員

資料部長

加藤委員

資料部長

加藤委員

所となり、仮設図書館が設置され、当館から資料を1, 000冊提

供した。その後、 8月に避難所が閉所となり、資料を引き上げた。

すべての避難所、仮設住宅にお声がけすることは厳しいため、すべての

自治体に支援の用意があることを伝えているが、自治体からすべての仮

設住宅-周知されているか、当館では確認が出来ない状況にある。すべ

ての仮設住宅-支援事業が周知されるよう広報に努めたい。

復興ライブラリーの資料購入費と一般の資料購入費は一緒になっ

ているのか。別になっているのか。

復興ライブラリーの予算は別枠となっている。一般の資料費が圧迫されることはないのか。

別枠なので一般の予算とは分けている。一般の資料費の予算がどんどん減らされているので、圧迫されると困

る。一方で、復興ライブラリーは福島県立図書館の特徴となっているの

で、しっかり予算を確保して欲しい。震災後の今年3年目は出版量が多

かったので、入館者数が戻っていない中、一般の資料費が確保されてい

るか聞きたかった。

復興ライブラリーの資料については、通常に出版されたものはほぼ鰭

入できている。地域資料で、個人が自費出版したものについては、まず

は寄贈依頼をし、断られた場合購入するなどしている。

県教委の方がいらっしゃるので、予算は十分に確保して欲しい。

(4) 「福島県立図書館アクションプラン(第2次)」の取り組み状況について

事務局(企画部長)が資料5に基づき説明。

その後意見を求めた。

矢吹委員 過去3年、 「子どもの読書活動支援者のための研修事業」で研修を受け

たボランティアを登録したと思うが、ボランティアの方たちをどのよう

に活用しているのか。

吉田専門司書 教育庁のデータバンクに受講者はすべて登録されていると聞いてい

る。学校図書館や公共図書館の読書活動にボランティアを活用したいと

4

Page 5: 平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録...平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録 日 時 場 所 出席委員 平成26年 9月12日(金) 午後1時30分~午後2時52分

矢吹委員

きには、 「その地区には、受講済のこのような方がいる」ということが解

るようになっている。また、今年度から3年間、社会教育課の継続事莱

でボランティアのステップアップ研修を実施している。当館事業では、

今年度から3年間、子ども支援基金を利用して「スマイルプロジェクト」

を実施する。これは、絵本と子どもの図書にふれあう事業で、年に二回

行うもので、事業の実施にあたっては、ボランティアのお力をお借りし

たいと考えている。

私の手元にもステップアップ研修の通知が届いている。スキルアップ

ということで、良い事業だと思う。

司書教諭は、担任と部活も担当していて大変苦労している姿を見てき

たから、学校図書館にボランティアの方々を活用できるよう、県が連携

のシステムを作って欲しい。学校と保護者と地域の力で、子どもの読書

活動を支えられたらよいと思う。

吉田専門司書 学校、地域、家庭を一括りにして、円滑な事業展開をするには、コー

ディネートする立場の人が必要で、地元の教育委員会が担うのかと考え

ている。現在、 「子ども読書活動推進計画(第三次)」を策定中で、その

中で連携について明記すると聞いている。

土田副会長  学校司書、司書教諭は不安を抱えている。目録がない、作れない

など仕事の面でも不十分なので、地域の教育委員会等が支援してあ

げる必要がある。学校図書館の現場の実務に県立図書館が手を貸し

て欲しい。目録を作成できるシステムを県が作って提供するとか、

司書教諭の研修をするなど、現場をバックアップして欲しい。

矢吹委員   今回は、ボランティアのステップアップの内容だが、将来は、学校図

書館を支えるスキルアップ講座を考えて欲しい。

土田副会長 学校図書館は、司書教諭のスキルにものすごく差がある。良い学

館  長

矢吹委員

五輪委員

館  長

校図書館活動をしている所とそうではない所を見ている。福島県内

の学校図書館の底上げ、ばらつきをなくすため事業のシステムを作

るべき。

学校図書館との連携は大事であると言われてきているので、今のご意

見を踏まえて、どういう支援・システム化が出来るのか検討したい。

子どもたちが本にふれあう場所なので、是非よろしくお願いしたい。

県立高校でも定員が減ると司書が引き上げられてしまう。司書のいる

学校といない学校では、貸出数が全然違う。司書免許を持っている教諭

がいれば、いたことになるが、授業をやって部活をやって、その空き時

間となる。子どもの数が減れば、今後ますますそうであれば、県立高校

としても非常に困る。本を読む生徒を育てなければならないのに、専門

家がいるといないではとても大きな問題である。前勤務地の小名浜高校

では、 1クラス減ったために素晴らしい司書の先生を持って行かれた。

現在勤務している高校では、司書が生徒の相談に応え、丁寧に指導する

育てる環境にある。

欠員ができている学校司書について、教育委員会では計画的に新採用

5

Page 6: 平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録...平成2 6年度福島県立図書館協議会会議録 日 時 場 所 出席委員 平成26年 9月12日(金) 午後1時30分~午後2時52分

司書を採る動きをしている。 2 7年4月には4名採用に向けて募集中で

ある。当館司書と学校司書との交流が大事と認識している。当館で培っ

た力を学校司書で発揮できると考えている。

土田副会長 県立図書館ができることは、学校図書館の実務-の支援である。

学校図書館の管理運営を支援するようにして欲しい。

五輪委員

土田副会長

千葉会長

資料部長

7 その他

千葉会長

司書は、学校で1人きりで相談するとしても国語の先生ぐらいである。

県立図書館で研修を積めば、彼女らも自信を持もって父兄ともコラボが

出来るのではないか。

福島県が学校図書館目録システムを作ってほしい。

入館者数が回復していないとの関連で、 「ご意見箱」など利用者の意

見を取り込むとあったが、利用者がどう思っているのか承知しているも

のがあれば聞きたい。また、登録者数の「更新」が少なくなっているよ

うに見える。せっかく登録しても更新をしていないのか。

県立図書館の場合、更新は3年なので、 3年前登録が少なければ更新

も少なくなる。利用者の意見では、 「新刊小説を借りたい」と言われ、所

蔵していないため市立図書館を紹介した事例や当館は築3 0年のため「臭いが気になる」などがある。

何かご意見、ご質問等あればお出しいただきたい。

特にないようですので、これで、議事は終了いたします。

何か事務局から発言はありますか。

最後に企画部長が、県立図書館システム更新による臨時休館についての説明

と議事録著名人に選任された委員に対してご確認、ご署名依頼をした。

8 閉 会

6