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特定医療法人 熊本丸田会広報誌 病院基本理念 地域ニーズに応えうる高機能の 総合リハビリテーション病院を 目指します。 患者様の権利を尊重し、 満足して頂ける医療サービスを 提供します。 保健・医療・福祉の連携を推進し、 地域社会に貢献します。 院 是 病める人に愛と奉仕を 己の仕事に誇りと責任を 組織の中に英知と秩序を そして 理想の医療に向かって 一歩一歩前進しよう ◎ CONTENTS ◎ ○日本病態栄養学会 日本整脈経陽栄養学会 日本義肢装具学会……………P2 ○全国回復期リハビリテー ション病棟連絡協議会………P3 ○統計・グラフで見る熊本リハ ビリテーション病院…………P4 ○院内勉強会「医療サービス の原点を語る」………………P4 ○合唱団ミニコンサート………P5 ○患者様アンケート報告………P6 リハビリテーション部紹介 …P7 ○開放病床登録医の紹介………P8 編集発行人 特定医療法人熊本丸田会 〒 869 1106 熊本県菊池郡菊陽町曲手 760 TEL 096 232 3111 / FAX 096 232 3119 URL http://www.marutakai.or.jp ㈶日本医療機能評価機構認定病院 ㈶日本医療機能評価機構付加機能 リハビリテーション機能認定病院 2009 ・熊本リハビリテーション病院 ・介護老人保健施設サンライズヒル ・訪問看護ステーション ひまわり ・菊陽町在宅介護支援センター ・指定居宅介護支援事業所サンライズヒル ・菊池地域リハビリテーション広域支援センター ・指定通所リハビリテーション 熊リハ病院 熊本丸田会 No.42 患者様の安心・満足を第一に。 まり 3 月号

2009年 42 3 - 熊本リハビリテーション病院 › media › transfer › doc › kumareha_42.pdf · くいかずに困っている患者様を多く見受け、その点を解消できる補助具を考案すれば早

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特定医療法人 熊本丸田会広報誌

病院基本理念地域ニーズに応えうる高機能の総合リハビリテーション病院を

目指します。患者様の権利を尊重し、

満足して頂ける医療サービスを提供します。

保健・医療・福祉の連携を推進し、地域社会に貢献します。

院 是病める人に愛と奉仕を

己の仕事に誇りと責任を組織の中に英知と秩序を

そして理想の医療に向かって一歩一歩前進しよう

◎CONTENTS◎

○日本病態栄養学会 日本整脈経陽栄養学会 日本義肢装具学会……………P2

○全国回復期リハビリテー ション病棟連絡協議会………P3

○統計・グラフで見る熊本リハ ビリテーション病院…………P4

○院内勉強会「医療サービス の原点を語る」 ………………P4

○合唱団ミニコンサート………P5

○患者様アンケート報告………P6

○リハビリテーション部紹介 …P7

○開放病床登録医の紹介………P8

編集発行人 特定医療法人熊本丸田会〒 869 − 1106 熊本県菊池郡菊陽町曲手 760TEL 096 − 232 − 3111 / FAX 096 − 232 − 3119URL http://www.marutakai.or.jp

 ㈶日本医療機能評価機構認定病院 ㈶日本医療機能評価機構付加機能  リハビリテーション機能認定病院

2009 年

・熊本リハビリテーション病院 ・介護老人保健施設サンライズヒル

・訪問看護ステーション ひまわり ・菊陽町在宅介護支援センター

・指定居宅介護支援事業所サンライズヒル

・菊池地域リハビリテーション広域支援センター

・指定通所リハビリテーション 熊リハ病院

熊本丸田会

No.42

患者様の安心・満足を第一に。

くまりは 3 月号

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くまりは 2009.3�

 第12回日本病態栄養学会年次学術集会は、「病態栄養学の新たな挑戦—専門性の向上をめざして」をメインテーマに、平成21年1月10〜11日 国立京都国際会館にて開催されました。京都で開催されることの多い本学会は、栄養療法を実践する医師、管理栄養士を中心とした学会であり、年々会員数が増加しており、栄養管理の重要性が認識された結果であるといえるでしょう。今回は、経腸栄養の調整に苦慮した症例についてというテーマで症例報告をさせていただきました。脳血管疾患の後遺症により口から栄養補給できない患者様が当院にも多数入院してこられます。まずは、栄養を確保するということで鼻に管を通して栄養剤を流すのですが、一番多い問題点は下痢であり、下痢をすることで本人の不快感はもちろんのこと、リハビリができない、スキントラブルなど、いろいろな点に影響を与えてしまいます。当院でも、下痢をしないよう注意して栄養補給を行っていますが、年に数例はよい状態まで持っていくのに数ヶ月かかる患者様もいらっしゃいます。今回は、このような患者様に対して、どのようにして改善できたかを報告いたしました。会場では、同じ悩みを抱える医師、栄養士また栄養剤会社の研究員等、多くの質問をいただき無事終了いたしました。これからも患者様から教えていただいた大切な知識を要約し報告することで、一人でも多く患者様の悩みが解決につなげられればと願っています。

発表演題:「経腸栄養の調整に苦慮した症例について」栄養管理部 嶋津 さゆり

第12回 日本病態栄養学会に参加して

 1月29・30日に鹿児島市民文化ホールで開催された第24回日本静脈経腸栄養学会でポスター発表を行ないました。今回の発表では、回復期病棟における摂食・嚥下リハビリテーションを栄養と摂食・嚥下の両側面から捉え、NSTと摂食・嚥下チームのお互いの役割や協力体制をまとめることにより、チームアプローチの重要性を再確認することができました。参加者からの質問としては、一般病棟への対応、メンバーの構成や役割等の具体的なものがありましたが、多くの病院では理解不足やマンパワーの問題からカンファレンスを行えていないのが現状のようです。当院では多くの職種やスタッフの方々のご理解とご協力のもと、カンファレンスを行える恵まれた環境であることが分かりました。今後も摂食・嚥下リハビリテーションの質向上を目指し、カンファレンスを継続していきたいと思います。 最後に、今回発表に至るまで多くのご指導・ご協力をいただきました先生方をはじめ、スタッフの方々には深く感謝しています。

発表演題:「当院の摂食・嚥下カンファレンスの取り組み」リハビリテーション部 言語聴覚科 山下 裕史

第24回 日本静脈経腸栄養学会に参加して

 第24回日本義肢装具学会学術大会は11月29日から30日の2日間東京にて「“くらし”と義肢装具」をテーマに開催され、リハビリテーション部から口述発表を 3 題行ないました。

第24回 日本義肢装具学会学術大会 in東京

『金属支柱付AFOに対する装着補助具の作製とその効果判定』発表者 園田 大輔

 今回の演題を選んだ理由として、当院に金属支柱付短下肢装具(AFO)の装着が上手くいかずに困っている患者様を多く見受け、その点を解消できる補助具を考案すれば早期から装具装着が自立となるのではないかと考えたからです。発表内容は、平成19年4月から同年9月の期間中に当院へ入院した患者様10名を対象に補助具を使用する事で何名の方がどれくらいの期間で装具装着自立となる事ができるかを調査しました。結果として、訓練期間は平均9.8日で9名全員の方が補助具を使用する事で装具装着自立となりました。補助具を使用していただいた患者様からは、「今まで装具が履けないために介助が必要で、トイレに行きたくても病棟スタッフの方を呼んでいたが、補助具を使用する事で一人でも装具を履くことができ、トイレまで行くことができるようになった」等、満足感の高い声をいただきました。その事からも患者様の活動性の向上や意欲の向上にもつなげる事ができたのではないかと思われます。今後も補助具を使用していただいた患者様から聞き取り調査を行い、より使い易い補助具の改良を図っていければと考えております。

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Kumariha NO.42 �

全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会 第13回研究大会に参加して「回復期リハ病棟 転入のご案内を試みて」

看護部 桐 恵美子

 2009年2月14日(土)・15日(日)に大阪国際交流センターで全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会第13回研究大会が開催されました。 当院からは、「回復期リハ病棟 転入のご案内を試みて」について発表しました。回復期リハ病棟では、一般病棟から転入して来られた患者様に対し、「転入のご案内」を使用しオリエンテーションを実施してきました。しかし、回復期リハ病棟といっても、一般の方々には聞き慣れない言葉でもあり病棟の特徴を理解してもらう必要があると考えました。そこで、今回「転入のご案内」の内容を見直す機会があり、改訂し使用した結果、患者様から多数の良い結果が得られました。また、回復期リハ病棟看護師として患者様が退院に向けて目的を持ち、リハビリに取り組んで頂けるよう支援していく事の重要性を学ぶ事が出来ました。 発表を聞いて下さった方の中には、これから回復期リハ病棟のパンフレットを作成しようと考えているという方々がいらっしゃいました。私達の発表を、興味を持って聞いて下さった事は大変うれしく感じました。今回、私達が改訂した「転入のご案内」が良い参考になってくれればと思います。

平成20年度熊本県医療法人協会看護部長会看護研究発表会に参加して「大腿骨頚部骨折術を受けた患者の脱臼予防対策についての考察」 —外転枕の改良を試みてー

看護部 松下 とし子  岩井 加奈子 堀川 洋子

 平成20年11月19日に県内の医療法人の会員施設から120名の看護職が参加し、熊本県医療法人協会看護部長会主催の看護研究発表会が開催されました。看護の質向上や業務改善につながる6演題の研究発表と熊本大学医学部保健学科教授の森田敏子先生による研究の講評がありました。 当院からは『大腿骨頚部骨折術を受けた患者の脱臼予防対策についての考察—外転枕の改良を試みて—』を発表しました。大腿骨頚部骨折の手術で人工骨頭置換術後は脱臼を予防することが重要で、術後3週間は股間に外転枕を装着しています。しかし、患者様は外転枕に対する不快感・拘束感を訴えることがありました。私達は外転枕の素材による枕の硬さ・肌触りが不快感を引き起こし固定枕の自己抜去につながる、そして自己抜去により不良肢位となり脱臼を誘発することもあるのではないかと考え、外転枕の改良に取り組みました。その結果、枕による不快感、拘束感の軽減やスキントラブル、脱臼予防ができ一定の成果が得られたという研究発表でした。今回の研究では症例数が少なくまとめるのに苦労しましたが、指導を受けながら緊張の中無事発表につなげることができました。 他施設の発表では褥瘡や口腔ケア、透析患者へのアプローチ、アルコール依存症患者へのアプローチなどの発表があり、看護実践から生み出されたものばかりで私たち自身も勉強になりました。

第15回 熊本丸田会研究発表会優秀演題の紹介

集団認知症予防リハビリテーションの試み —通所リハにおける2年間の経験から—介護老人保健施設サンライズヒル リハ部 村岡 裕次郎

 平成20年12月13日(土)に第15回熊本丸田会研究発表会が、レクレーションホールにて行われました。 今回の発表では、通所リハビリテ−ション利用者を中心に毎週水曜日に行っている集団認知症予防リハビリテーション『寺子屋』の活動報告を『集団認知症予防リハビリテーションの試み〜通所リハにおける2年間の経験から〜』というテーマで発表させていただきました。 認知症高齢者は増加していますが、現在認知症は予防できることが多くの研究結果からわかっています。中でも「簡単な計算」や「読み書き」は特に効果があるとされており、発表では「寺子屋」で行っている「読み書き」「計算」を紹介しました。また、「寺子屋」では「難易度の高い問題」も行っています。「難易度の高い問題」の効果は研究結果等で出ているわけではありませんが、集団の特性を活かし、問題を解く上で他人と協力しコミュニケーションを図ることでお互いの記憶・経験を共有することを目的としています。また問題を、家に帰ってからご家族と一緒に行うように薦めております。上記で2015年には認知症高齢者が250万人と言いましたが、2015年には高齢者の独居世帯が約570万世帯・高齢者夫婦のみの世帯も610万世帯にもなると見込まれ、孤独な高齢者の増加も問題になっています。認知症の要因として孤独が関係してくることもあり、また、それだけではなく孤独は、脳卒中の危険因子である高血圧やうつ病になりやすいという研究結果も発表されています。そのため「寺子屋」では、高齢者の孤独を予防するために、ご家族と一緒に行う宿題として問題を出し、『ご家族と一緒にどうぞ』と声掛けを行っております。 『寺子屋』を通し、その中で感じた事やゲストの変化を考察し、現在の活動内容を紹介することができました。今後も活動を継続し、ゲストの満足度と認知症予防にこれまで以上に努めていきたいと思います。

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くまりは 2009.3�

 隔月ごとに開催される院内勉強会で2月は、接遇というテーマで勉強会を企画し「医療サービスの原点を語る」というテーマで、ソフトメディスン㈱の 清水 克郎 氏にご講演頂きました。 変遷する病院の現状として、病院と診療所の推移、サービスとは、時代の流れなどの背景を話され、お客(一元の客)と顧客(お得意様)の違いがあり米国ではPatientでなくClientと呼んでいる。 顧客中心主義として病院は何を提供しているのか、安心と質の高い医療、では満足するとは(思った以上の事を提供してもらったとき)、価値(感動)とは、(質/コスト)コストにはどんなものがあるか、治療上での費用の他に患者が負担する目に見えない費用がある。時間(待ち時間、通院時間)交通費、入院に掛る諸費用等、これらを含めて患者さんの気持ち、家族の気持ちを考える。医療の質の判断は、患者及び家族が判断する。 サービスの本質は、結果(支払いが発生するサービス)+過程(精神的な感動)で心のこもった対応が必要、医療従事者のプライドは命を預かることの凄さにある。良い病院は職員が医療に対して純粋でありプライドを持って働いている。一般のサービスと比較して医療サービスは、人間が一番弱っている状態で満足して頂ける究極のサービスを提供することであると締めくくられた。

「医療サービスの原点を語る」ソフトメディスン㈱ 清水 克郎氏

統計・グラフでみる熊本リハビリテーション病院①【 調 査 方 法 】 期 間:平成 20 年 4 月1日 〜 平成 21 年1月 31 日(10 ヶ月間)

対 象:上記期間退院患者 1,443 名を病棟単位で集計分 類:国際統計分類 ICD-10 大分類に準じて

① 一般病棟退院患者(1 病棟・2 病棟)991 名

② 回復期リハビリテーション病棟退院患者(3病棟・4病棟)452 名

【 ま と め 】 今回は当院の退院患者の主病名をグラフで紹介します。上記グラフが示す通り、外科系、内科系問わず幅広い疾患の治療にあたっています。また病棟により機能分化されているのが特徴で、一般病棟では主に急性期治療を、回復期リハビリテーション病棟では文字通りリハビリテーションを中心とした回復期医療を行なっております。当院はリハビリテーション専門病院ですが、急性期から回復期そして在宅まで、地域に根ざした医療サービスの提供が出来るように日々努力しています。

※次回以降は患者数や手術件数、平均在院日数など、その他の病院機能を示す指標をご紹介いたします。

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●冬のイタリア・ローマへ(職員旅行)● 総勢 14 名で、12月・冬のイタリア・ローマへ行ってきました。観光初日あいにくの雨模様でしたが、サンピエトロ寺院・トレビの泉・コロッセオなど、3000 年もの悠久の歴史を刻む「永遠の都市ローマ」をすっかり堪能することができました。中でも、ヴァチカン博物館内のシスティーナ礼拝堂にある絵画史上大傑作と言われる、ミケランジェロ作「最後の審判」をはじめ、天井と壁いっぱいに広がるフレスコ画は目を見張るものがありました。 翌日ローマからバスで3時間、途中虹のトンネルをくぐり抜けフィレンツェへ向かいました。立ち寄った世界遺産シエナの街では、扇形をしたカンポ広場やゴシック様式の建物が並ぶ美しい街を散策。フィレンツェでは色彩豊かなサンタ・マリア・デル・フォーレ大聖堂やウフィツィ美術館を見学。ボッティチェツリ作「ヴィーナスの誕生」などの有名なルネッサンス絵画を鑑賞しました。 その後ローマに戻るため、ユーロスター(高速列車)の駅まで約1kmの道のりを出発時間に間に合うよう、人ごみの中をはぐれないよう、マラソン大会さながら必死ではしらなければなりませんでした。その道沿いには、クリスマスの飾り付けで賑わうショップがたくさんあり買い物好きの私たちは、そこを横目にチラチラ見ながら寄る事もできず、ちょっぴり残念な思いでユーロスターに飛び乗り、フィレンツェを離れることになりました。 ピザやパスタ、ワインなど美味しいものをたくさん食べ、サッカー観戦や両手いっぱいの買い物など、それぞれ楽しい思い出を作ることができた4泊6日イタリアの旅でした。  【2病棟主任 斉藤 明子】

●合唱団ミニコンサート● “アルサルーテ”(日本語で乾杯の意味)によるアカペラでのミニコンサートが2月 15日(日)15:30 〜開催されました。メンバーの方々は開業医の先生方を中心に構成されており男女 17 名で来院されました。当病棟に入院中の患者様もメンバーであり、ご家族から音楽により皆さんに元気を出してもらえればとのご要望があり、今回実現の運びとなりました。2階の通所リハビリ室を会場として、当日は職員のボランティア参加もあり椅子の設置、各病棟からの患者様、ご家族の誘導などスムーズに行うことができました。 曲目は「千の風に乗って」「アメージンググレイス」「ふるさと」など全 9曲が披露されました。患者様の中には、一緒に歌詞を口ずさんだり、歌い終わるたびに拍手をされたり、日頃の入院生活では見られない明るい表情を見せられる方もいらっしゃいました。終了後は、「よかった」「懐かしい曲が聴けた」「たまにはああゆうのもいいですね楽しかったです」と言ってくださる方も多く私達も嬉しく思いました。 今後も患者様、ご家族の皆様と共有できるイベントがあれば計画していこうと思っています。“アルサルーテ” の皆様には、素晴らしい歌声と和やかな時間を提供していただき本当に有難うございました。

【4病棟師長 田尻 秀幸】

●手作り雛人形の展示● 可愛らしい雛人形が玄関ロビー脇に展示されました。この作品はすべて手作りで通所リハビリテーション熊リハ病院のご利用者によって作成されました。訓練の一つとして、いろんな物を使って作成されており材料・道具の艶やかな変身ぶりにおどろかされます。来院される方たちの癒しにもつながっているのではと思います。展示ありがとうございます。

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接遇サービス向上委員会

 熊本リハビリテーション病院 接遇サービス向上委員会では患者さまが安心して医療を受けていただけるよう、職員の接遇サービス向上のための活動を行っています。 活動の一環として昨年11月25日から1週間 外来患者さまアンケート調査を実施しましたので結果をご報告させていただきます。

1.患者さまについてお聞かせください。  回答数………男性    97名        女性   125名        無回答   5名        合計   227名

2.職員の対応についてお聞かせください。    各 部 署 と も ご 協 力 い

た だ い た 患 者 様 の う ち、95%前後の方から満足しているという回答をいただきました。

   しかし不満と回答をいただいた中には、説明が十分でない、態度がよくない、事務処理が遅い等のご意見をいただきました。この点に関しましては各部とも真摯に受け止め改善の努力をいたします。

3.待ち時間についてお聞かせください。    待 ち 時 間 に つ い て は、

診察の待ち時間・会計の待ち時間において一部の患者さまにご迷惑をお掛けしているという結果でした。

   これについては、待ち時間のお知らせの仕方や人員配置等の検討をしております。

4.いろいろなご意見をいただきました。 � ≪良い点≫ ・診察中に医師と会話(対話)ができる状態があることで、意思の疎通ができ満足している。 ・いつも声をかけていただいてありがとうございます。 ・会計と同時に投薬が出来ていましたので時間をとらずにとても助かっています。 ・診察待ち時間について…長時間になるが仕方ないと思っています。先生がたの対応が親切です。 ・スタッフの挨拶がよろしい。明るい � ≪悪い点≫ ・先生により受付から、診察までバラツキがある。しかたがない事だろうが? ・2時間待ちました。 ・ 入り口の(通路から)ガタガタは腰の悪い患者にとって結構こたえるものです。スムースに入れるよ

うなめらかな道にして頂きたい。 ・ 9番診察室前の区間が冬場は石油ストーブを置いてありますが寒いようなので何か他の方法はないか

ご検討ください。 ・駐車スペースが足りない。   待合室や周囲の環境についてのご意見は早速施設担当者に連絡し順次改善をしていくことといたしま

した。また、平成21年度には病院本館の建替工事も着工の予定です。みなさまのご意見を参考に安心して過ごしていただける環境を整えてまいります。

 みなさまにはお忙しい中多くの貴重なご意見をいただきありがとうございました。これからも病院サービスの向上につとめてまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

【接遇サービス向上委員会 坂梨 美子】

外来患者さまへのアンケート報告

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 「障害を受けた方が患者様のなしうる最大の身体的・精神的・社会的・職業的・経済的な能力を有するまでに回復させることである」と定義されております。 今回はリハビリテーションの専門職である作業療法士・言語聴覚療法士・理学療法士・臨床神経心理士の紹介を致します。

作業療法士 作業療法では、『日常生活活動(ADL)』や『家事動作』、『職業復帰』をめざした訓練を行います。更に在宅で生活されている患者様やその家族の方々が生活しやすいように指導、援助を行います。●日常生活活動(ADL)の支援 (図1) 食事や排泄、着替え・整容・入浴等実際の生活場面にてリハビリを行います。また、自助具(スプーンの柄を太くする、すくい易い皿を使用する等)や福祉用具(リフター等)を用いてご本人様で出来る動作を増やしていき、早期自立・介助量の軽減を目的に動作練習をしていきます。●家事動作、職業復帰の支援(図2) 実際に在宅復帰されてからのライフスタイルに合わせて、調理や掃除・洗濯等の家事動作や、職場復帰に必要なパソコン等の練習を行います。

言語聴覚療法士 言語聴覚療法(ST)では、脳卒中等によって起こる失語症や構音障害、摂食・嚥下障害等の障害に対して評価・訓練を行います。●失語症 失語症は脳卒中等により、左半球にある言語中枢が損傷されることによって起こる言語機能の障害です。 話し言葉だけでなく、「聴く」読む」「書く」「計算する」など、全ての側面において障害されます。言語機能そのものの改善を目指した訓練やジェスチャー・描画等の手段を用いてコミュニケーション能力を高める訓練(図3)を行います。●摂食・嚥下障害 摂食・嚥下障害は唇や舌、喉の麻痺等により食べることが難しくなる障害です。 訓練には食物を用いない間接的嚥下訓練と、食べ物を用いる直接的嚥下訓練があります。当院ではより客観的な評価ができる嚥下造影検査(VF検査:図4)を行っています。●構音障害 構音障害は発声・発語に必要な器官(唇や舌等)の麻痺により、話し言葉が不明瞭になる障害です。 訓練としては唇や舌等の運動訓練の他、ゆっくり短く話すなど話し方について指導していきます。

理学療法科士 理学療法では、筋力、関節可動域、協調性といった身体機能を改善する「運動療法」、温熱、電気光線などの物理的な刺激を用いて、痛みの軽減などの治療を行う「物理療法」があります。また、障害が残ったとき、基本動作や能力の回復を図るための「日常生活動作訓練」も行ないます。●運動療法(図5,図6) 筋力増強訓練、関節可動域訓練、バランス訓練など行っていきます。そして、早期より杖や装具など積極的に使用した移動動作訓練(車椅子の乗り降りや歩行訓練など)を行い、能力改善を目指します。●日常生活動作訓練(図7) 日常生活で行う動作(寝返り、起き上がり、立ち上がり等)がスムーズにできるように、動作方法を指導し、繰り返し練習する「日常生活動作訓練」を行ないます。●物理療法(図8) 物理的刺激(温熱、低周波、極超短波、牽引等)を身体に加えることで、痛みの緩和、神経筋への治療を行います。

臨床神経心理士 脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血など)や(交通事故、転落事故などによる)頭部外傷が原因で記憶や注意、判断、思考などの脳の機能(=認知機能)に低下をきたすことがあります。この機能低下を高次脳機能障害と言い、若年者に増加してきたことで社会問題化しております。 こうした背景の中、高次脳機能障害により良く対応するために、当院では平成17年より臨床神経心理室を設置し、当院の高次脳機能障害への対応技術向上と患者様、ご家族への支援の充実に努めています。 臨床神経心理室では、後天性の脳損傷による高次脳機能障害の方を対象に、神経心理学的評価、機能訓練や代償手段の習得訓練などのリハビリテーション(図9)、心理的支援、家族支援、関連機関との連携による就労・就学などを行い、生活復帰・社会復帰の援助をしております。

図2.調理訓練場面図1.食事動作場面

図4.VF検査場面図3.訓練場面

図6.歩行訓練場面

図5.関節可動域訓練

図8.物理療法器具

図7.起き上がり訓練

図9.訓練場面

リハビリテーションとは??

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くまりは 2009.3�

 整形外科 リハビリ科 内 科 神経内科 脳神経外科 形成外科 泌尿器科 専門外来

月 午前 水本・山口 山 鹿 中村 岡嶋 山田 担当医    

午後 川上 担当医 松山 岡嶋 古フル

川カワ

火 午前 川上・桑原 古閑 山村 弥富 吉川    

午後   担当医 新堀       禁煙外来(松山)

水 午前 水本・桑原 田中 新堀 岡嶋 手術日 膠原病外来

午後 古閑 担当医 岡嶋 弥富 手術日    

木 午前 川上・山口 回診日 松山   回診日 古フル

川カワ 担当医

午後 桑原 担当医 山村   弥富   禁煙外来(新堀)

金 午前 川上・水本 齊藤 中村 山田 吉川    

午後 山口 山鹿 松山   弥富       

土 午前 担当医 担当医 担当医   担当医    ※整形外科外来担当は手術等の都合により変更になる場合がございます

●� 機能障害改善科:脳性麻痺や脳卒中の診療・治療(整形外科的手術等)、乳児健診後の精密検査・�治療(先天性股関節脱臼・先天性内反足など)を行う整形外科です。担当医師は池田 啓一です。� それらのセカンドオピニオンもお気軽にお申しつけください。  電話や受付で直接ご予約をお願いします。● 専門外来 ・禁煙外来� �………… 松山:毎週火曜日の午後《要予約》/新堀:毎週木曜日の午後《要予約》 ・膠原病外来(山村)� 毎週水曜日の午前�《要予約》● 内視鏡(胃・大腸)� 中村�⇒�毎週火・水・木曜日の午前�《月・金の午前�⇒�担当医》● 腹部エコー………… 中村�⇒�毎週火・水・木曜日の午前�《月・金の午前�⇒�担当医》  尚、病棟回診・手術等により診療をお待たせする場合がございます。あらかじめご了承下さい。

外 来 担 当 医 の お 知 ら せ

● 受付時間 (平日) 午前:8時30分~12時00分まで/午後:13時30分~17時00分まで (土曜) 午前:8時30分~12時00分まで● 診察時間 (平日) 午前:9時00分~12時30分まで/午後:14時00分~17時30分まで (土曜) 午前:9時00分~12時30分まで 午後は休診になります。 

熊本リハビリテーション病院  TEL:096 −232−3111

開放型病床とは、�「患者さんのかかりつけの開業医の先生と当院の医師とが共同で�患者さんの診療を行うことができる病床」です。病院担当医と開業医の先生との連携プレーにより、入院から退院後まで継続した診療が受けられます。

診察日 月 火 水 木 金 土

午 前 ○ ○ ○ ○ ○ ○

午 後 ○ ○ ○ × ○ ×

いしはら皮ふ科クリニック 診療科目/皮膚科受付時間/午前 9:00 〜午後 12:30     午後 2:00 〜午後���6:00  土曜/午前 9:00 〜午後���2:00休  診/日曜・祝日 木・土曜午後

院長 石原 秀治

いしはら皮ふ科クリニック

国道57号線エネオス●

法務局●

●大津郵便局

●ジャスコ

大津町役場●

大津中学校   ● ●

大津高校

ひごおおづ

カンデオ

ホテルズ

〜あなたのかかりつけの先生いらっしゃいますか?〜

(平成21年1月1日現在)

開放型病床登録医紹介

熊本県 菊池郡大津町室 215-8TEL 096-293-3003

(熊大)

※電話による予約受付は、月曜日〜金曜日の午後2時〜午後5時までとなっております(日曜・祝日を除く)