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これからの図書館が目指す道これからの図書館が目指す道‐‐ネットもリアルも同じ利用者‐‐用者
国立教育政策研究所国立教育政策研究所
教育研究情報センター
江草由佳
自己紹介自己紹介
• 図書館情報大学で図書館情報学を学ぶ図書館情報大学で図書館情報学を学ぶ– どちらかというと図書館関係科目は苦手、、、
• 大学/大学院では情報検索システムの開発/研究大学/大学院では情報検索システムの開発/研究– データベースや情報資源の選択支援システム
• 国立教育政策研究所の教育図書館担当の研究員国立教育政策研究所の教育図書館担当の研究員– 図書館サービスの向上に資する情報収集
– 教育図書館が作成しているデータベースの作成支援教育図書館 作成 るデ タ 作成支援
– 試作システムの開発
– 新しいサービスの提案 etc…
• WWW上の利用者の情報探索行動に着目した研究
• 大学で「情報検索演習」の非常勤講師情 」 非 勤
本日 伝えたいメッセージ本日、伝えたいメッセージ
図書館のWebサイト利用者
= 図書館利用者
– 来館するかしないかの違いだけで、来館する図書館利用者と同様に図書館利用者である書館利用者と同様に図書館利用者である
– 図書館の「本」を使わなくても図書館利用者• 図書館に来る、図書館の本を使う、図書館の本を借りる人だけが利用者じゃない
図書館法図書館法
第 章 総則• 第一章 総則(この法律の目的)
• 第一条 この法律は、社会教育法(昭和二十四年法律第第 条 法律は、社会教育法(昭和 十 年法律第二百七号)の精神に基き、図書館の設置及び運営に関して必要な事項を定め、その健全な発達を図り、もつて国民の教育と文化の発展に寄与することを目的とする。の教育と文化の発展に寄与することを目的とする。
(定義)第二条 この法律において「図書館」とは 図書 記録そ• 第二条 この法律において「図書館」とは、図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存して、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資資することを目的とする施設で、地方公共団体、日本赤十字社又は一般社団法人若しくは一般財団法人が設置するもの(学校に附属する図書館又は図書室を除く。)をいう。も (学校 附属する図書館又は図書室を除く。)を う。
ランガナータンの「図書館学の5法則」The Five Laws of Library Science
図書は利用するためにある有名なインドの図書館学者の言葉• 図書は利用するためにある
– Books are for use.すべての人に求める図書を• すべての人に求める図書を– Books are for all.すべての図書に読者を• すべての図書に読者を– Every book its reader.図書を求める人の時間を節約せよ• 図書を求める人の時間を節約せよ– Save the time of the reader.図書館は成長する有機体である• 図書館は成長する有機体である– A library is a growing organism.
The Five Laws of Library Science
Shiyali Ramamrita Ranganathan, 1892~1972, インド
The Five Laws of Library Sciencehttp://hdl.handle.net/10150/105454
図書館の目的図書館の目的
書館法• 図書館法
– 国民の教育と文化の発展に寄与すること国民 教育 文化 発展 寄与する
– その教養、調査研究、レクリエーション等に資することること
• ランガナータン
– すべての人に求める図書(情報)を
• Books are for all.
– 図書(情報)を求める人の時間を節約せよ
• Save the time of the reader.
図書館の目的図書館の目的
書館法• 図書館法
– 国民の教育と文化の発展に寄与すること図書館が所蔵している図書を使ってもらう/借国民 教育 文化 発展 寄与する
– その教養、調査研究、レクリエーション等に資すること
図書を使ってもらう/借りてもらうことが図書館の目的ではない!ること
• ランガナータン
館の目的ではない!
– すべての人に求める図書(情報)を
• Books are for all.求める図書、情報を届ける手助けが
– 図書(情報)を求める人の時間を節約せよ
• Save the time of the reader.
を届ける手助けができればよい
図書館の利用(館とWeb)図書館の利用(館とWeb)• 館の図書館サービスの利用
– 図書館の蔵書を使って調べ物をする
– 図書館の蔵書を借りる etc– 図書館の蔵書を借りる…etc
書館 ビ 書館どちらも図書館利用!
• Webの図書館サービス(= 図書館のWebサイト)の利用
– 図書館に本があるかどうかを調べる
本のレビューを見る etc– 本のレビューを見る…etc
つまり、館とWebどちらを使ったとしても等しく図書館利用者
Web/非来館型の図書館サービス例Web/非来館型の図書館サービス例
図書館がW b経由で提供しているサ ビス※• 図書館がWeb経由で提供しているサービス※– 本の所蔵確認(Web蔵書検索の利用)– 新刊案内新刊案内– 本のレビュー– レファレンス事例の紹介– Web情報資源への案内– 電子書籍、電子ジャーナルデ タベ ス検索– データベース検索
– 書誌データの利用– 本の使い方(パスファインダー)本の使い方(パスファインダ )
• {Web/電話/メール/チャット}レファレンス
注:図書館の館種を問わずあげています
公共図書館のWebの図書館サービス例
新着雑誌記事速報(ゆうき図書館)• 新着雑誌記事速報(ゆうき図書館)
• 情報源リンク集(市川市立図書館)( )• 新聞掲載図書情報(横芝光図書館)
• レファレンス事例集(福井県立図書館)• レファレンス事例集(福井県立図書館)
• 覚え間違いタイトル集(福井県立図書館)
• Webレファレンス受付(さいたま市立図書館)
• 写真のデジタルアーカイブ(山中湖情報創造写真のデジタルア カイブ(山中湖情報創造館)
※参考:http://www.jla.or.jp/link/public2.html
新着雑誌記事速報(ゆうき図書館)新着雑誌記事速報(ゆうき図書館)
情報源リンク集(市川市立図書館)情報源リンク集(市川市立図書館)
新聞掲載図書情報(横芝光図書館)新聞掲載図書情報(横芝光図書館)
レファレンス事例集(福井県立図書館)レファレンス事例集(福井県立図書館)
覚え間違いタイトル集(福井県立図書館)覚え間違いタイトル集(福井県立図書館)
Webレファレンス受付(さいたま市立図書館)Webレファレンス受付(さいたま市立図書館)
写真のデジタルアーカイブ写真(山中湖情報創造館)
本日 伝えたいメッセージ本日、伝えたいメッセージ
書館 を使う• 図書館のWebサイトを使う人=図書館利用者である
– 来館するかしないかの違いだけで、来館する図書館利用者と同様に図書館利用者である書館利用者と同様に図書館利用者である
– 図書館の「本」を使わなくても図書館利用者
図書館の本を使う 借りる人だけが利用者じゃない• 図書館の本を使う、借りる人だけが利用者じゃない
図書館Webサイト利用に起因する何らかのイ シデ トが起きたときに何らかのインシデントが起きたときに、館の図書館利用者でのインシデントとその対応と同様の対応がとれ くだんの事件のようなことは同様の対応がとれ、くだんの事件のようなことは未然に防げるはず。
まとめまとめ
図書館 的は「教養 調査 究 ク シ• 図書館の目的は「教養、調査研究、レクリエーション等に資すること」→求める本、情報を届ける手助けをする(手段)けをする(手段)
• 館を訪れる利用者だけでなく、Webサイトを訪れる利用者もいる。どちらも等しく図書館利用者。
• 館での図書館サービスも大事だが、同様に、Webの館での図書館サ ビスも大事だが、同様に、Webの図書館サービスも大事
Code4Lib JAPANCode4Lib JAPAN
に明るい図書館づくりを全国に• ICTに明るい図書館づくりを全国に
• ICTを担う人材作り– 図書館関係者向けICT研修(ワークショップ)の開催
• 例:第2回Code4Lib JAPAN Workshop「Webのログファイルを読む 解析する」(10月24日)(サ ビス構築 ス)読む・解析する」(10月24日)(サービス構築コース)
• 図書館ICTについてのネットワークの構築相談 きる窓 人材ネ ト ク– 相談できる窓口・人材ネットワーク
• 図書館ICT関連の提言– 図書館共通APIの提言などを通じて、ウェブの発展に柔軟に対応する図書館システム環境の構築支援
• http://www.code4lib.jp/
Next‐L(次世代図書館システムプロジェクト)
まともな図書館シ ムを図書館員 手• まともな図書館システムを図書館員の手でつくろうじゃないか!
• 図書館システムを図書館員の手に取り戻す
• 全国の図書館員 図書館関係者の有志があ• 全国の図書館員、図書館関係者の有志があつまって理想の(まともな)図書館システムの仕様書を作成するプロジェクトとして開始仕様書を作成するプロジェクトとして開始
• 成果:オープンソースの図書館システム:E j の開発Enjuの開発
• http://www.next‐l.jp/p jp