日本の先制点について～1度もボールに触れずにゴールに貢献する岡崎～

前提

● ヒトは後ろにあるものを見ることができない

● ヒトは急な出来事に対処できない

● サッカーはボールを見て、蹴るスポーツ

● 日本人は華奢

→相手とまともにぶつかり合ったら負ける

⇒相手とまともにぶつからないことを目指す

実際の動きスタート：DF今野がボールを持ったところ

スタート：DF今野

今野

長友

香川

岡崎

前田

本田

凡例

直接ボールを触る選手

ボールに触れずに貢献する選手

直接ボールを触る選手の動き

ボールに触れずに貢献する選手の動き

解説

いま、今野がボールを持っている状態１．長友が前に走っているので、相手選手は長友をケア２．香川は世界的に有名な選手なのでマークがきつい

スタート：DF今野

岡崎

凡例

オフサイドライン 解説

いま岡崎に一気にパスを出してもオフサイドにしかならない→オマーンDFは現時点では誰も岡崎を気にしなくてよい

パス：DF今野→MF香川

今野

長友

香川

凡例

ボールの動き

キーとなる相手選手

解説

香川は下がってボールを受ける。香川をマークしている選手はついていくと長友をマークする選手が1人になるので、2人で止めたほうが良いと判断。⇒香川がフリーに。

パス：MF香川→FW前田

香川

長友

前田

凡例

ボールの動き

キーとなる相手選手

解説

いま長友にパスすると黄色の選手にカットされる⇒一旦、前田にパス

パス：FW前田→MF香川

前田

香川長友

岡崎

凡例

相手選手の視線の動き

相手選手全員の視界から消える場所

キーとなる相手選手

解説

１．前田が香川にパス。２．世界的に有名な香川がフリーで受ける。３．長友のマークが香川を見てしまう→オマーンの選手全員長友が見えない。４．岡崎はパスを受けられる位置に入る。

パス：MF香川→DF長友

香川 長友

解説

１．香川が長友にパス。２．長友を意識しながら香川を見たため、長友のマークはオフサイドラインを見失う。３．長友はオフサイドになることなく長友にパスが通る。

凡例

実際のオフサイドライン

黄色以外の選手が想定しているオフサイドライン

キーとなる相手選手

キーとなる相手選手がいるべき位置

ドリブル：DF長友

長友

岡崎

本田

解説

１．長友のマークは転倒。フリーで長友がドリブル。２．オマーン全員が長友を見てしまう。３．本田と岡崎はオマーンの選手全員から見えなくなる。

凡例

相手選手の視線の動き

相手選手全員の視界から消える場所

キーとなる相手選手

ドリブル：DF長友

本田

解説

本田は赤い矢印の先でパスを受けたいが、黄色の選手が最後まで邪魔になる。

ドリブル：DF長友

岡崎

解説

岡崎は本田の意図を察知し、青い矢印上を動くべきと判断。黄色の選手の視界に入り、本田の邪魔にならない位置へ誘導する。

ドリブル：DF長友

長友

岡崎本田

凡例

相手選手の視線の動き

キーとなる相手選手

直接ボールを触る選手の動き

ボールに触れずに貢献する選手の動き

解説

１．岡崎が黄色の選手の視界に入る。２．黄色の選手は死角から突然出現した岡崎をケアする。３．キーパーは長友しか見ていない。⇒現時点でオマーン全員本田が見えない。

クロス：DF長友→MF本田

本田

岡崎

長友

解説

１．長友クロス。オマーンの選手はここで初めて本田に気づく。岡崎の誘導が成功。２．キーパーは本田を見ようとするが、オマーンの選手が邪魔で本田が見えない。

シュート：MF本田

本田

岡崎

解説

１．本田は黄色の選手の股を抜くシュート。２．キーパーは死角から突然ボールが出現するので、対応できない。

ゴール：MF本田　　日本1－0オマーン

ゴール裏から（クロス：DF長友の場面）

岡崎

本田

ゴール裏から（シュート：MF本田の場面）

本田岡崎

まとめ

まとめ

● パス1本1本、動作1つ1つ全てに意味がありますわかるととても楽しいです

● ピッチ上の選手が見えるモノは限られています。選手全員とボールを同時に見ることができるのは副審・監督・そして観客です

→観客「なんでフリーにしたんだろう？」

⇒選手と観客で見えるモノが違うからです

● ボールだけでなく、人や視線も追ってみましょう！

ありがとうございました

どうでもいい筆者の情報

◆好きなクラブ京都サンガF.C.

◆好きな選手松井大輔、朴智星、パウリーニョ、斉藤大介、柳沢敦、安藤淳、宮吉拓実、久保裕也

◆好きな監督オシム、ネルシーニョ、大木武

◆好きな解説者野々村芳和、小島伸幸、秋田豊、山野考義