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1 96 2016.10.28 大学祭実行委員長 看護学部 看護学科2年 川口 由華 11 月 12 日 ( 土 )、13 日 ( 日 ) の2日間にわたり、第 26 回碧鈴祭(大学祭)を千代崎キャンパスにて開催 します。 今年のテーマは「一 いっさい 祭合 がっさい 祭碧 へき れい さい ~ Festiveness ~」です。学生のみではなく、地域の方々にも楽しん でいただけるよう様々な催しを行います。先輩方が築き上げてきた伝統を守りつつ、より一層活気のある 祭りにしていきたいとの思いを糧に、大学祭実行委員を中心に準備を進めています。 当日は、学部学科やサークルの発表、模擬店、音楽ライブ、戦隊ショー等、楽しいイベントを企画して います。お友達やご家族をお誘い合わせのうえ是非ご来場ください。(駐車場には限りがありますので、公 共交通機関をご利用ください。) <開催日時> 平成 28 年 11 月 12 日 ( 土 ) 10:00~17:00 11 月 13 日 ( 日 ) 10:00~16:00 <開催会場> 本学 千代崎キャンパス <問合せ先> 学生課 電話 059-340-0336(直通) <イベント内容>・12 日… 【屋外ステージ】和太鼓演奏 【食 堂】企画 大声選手権 【屋内ステージ】戦隊ショー 動物戦隊ジュウオウジャー ・13 日… 【屋外ステージ】音楽ライブ Ai La Chic 【屋内ステージ】音楽ライブ ケラケラ(入場無料・要整理券) ※都合により出演者、スケジュール等が変わる場合がありますので、予めご了承ください。 ※整理券希望者の並びは当日の午前7時以降とします。整理券配布は8時 30 分より行います。 ※キャンパス内及び会場周辺での徹夜等、周辺施設や住民の方々の迷惑となる行為は、固くお断りします。 <学生課> 「第 26 回碧鈴祭」を開催します 〈保護者懇談会〉 9月中旬に教育支援の会事務局よりお送りしました案内状のとおり、碧鈴祭2日目の 11 月 13 日(日) 13 時より「保護者懇談会」を開催します。 千代崎キャンパス:保健衛生学部・医用工学部 白 子 キ ャ ン パ ス :薬学部・看護学部 保護者の皆さまと学科教員との個別懇談会で、学生生活・進路等に関するご質問に教員がお答えします。 ※誠に勝手ながら準備等の都合上、事前に参加申込みをされた保護者の皆さまが対象です。

2016.10.28 「第26回碧鈴祭」を開催します · ている17世紀フランスを舞台としたパスカルとフェルマーの往復書簡に関する話題を皮切りに、確率と統計に関

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� 大学祭実行委員長 看護学部 看護学科2年 川口 由華  11月12日(土)、13日(日)の2日間にわたり、第26回碧鈴祭(大学祭)を千代崎キャンパスにて開催

します。

今年のテーマは「一いっさい

祭合がっさい

祭碧へき

鈴れい

祭さい

~Festiveness~」です。学生のみではなく、地域の方々にも楽しん

でいただけるよう様々な催しを行います。先輩方が築き上げてきた伝統を守りつつ、より一層活気のある

祭りにしていきたいとの思いを糧に、大学祭実行委員を中心に準備を進めています。

当日は、学部学科やサークルの発表、模擬店、音楽ライブ、戦隊ショー等、楽しいイベントを企画して

います。お友達やご家族をお誘い合わせのうえ是非ご来場ください。(駐車場には限りがありますので、公

共交通機関をご利用ください。)

<開催日時> 平成28年11月12日(土) 10:00~17:00  11月13日(日) 10:00~16:00

<開催会場> 本学 千代崎キャンパス 

<問合せ先> 学生課 電話 059-340-0336(直通)

<イベント内容>・12日… 【屋外ステージ】和太鼓演奏    【食 堂】企画 大声選手権

【屋内ステージ】戦隊ショー 動物戦隊ジュウオウジャー

       ・13日… 【屋外ステージ】音楽ライブ Ai La Chic

【屋内ステージ】音楽ライブ ケラケラ(入場無料・要整理券)

※都合により出演者、スケジュール等が変わる場合がありますので、予めご了承ください。

※整理券希望者の並びは当日の午前7時以降とします。整理券配布は8時30分より行います。

※キャンパス内及び会場周辺での徹夜等、周辺施設や住民の方々の迷惑となる行為は、固くお断りします。

<学生課>

「第26回碧鈴祭」を開催します

〈保護者懇談会〉9月中旬に教育支援の会事務局よりお送りしました案内状のとおり、碧鈴祭2日目の11月13日(日)

13時より「保護者懇談会」を開催します。

千代崎キャンパス:保健衛生学部・医用工学部

白子キャンパス:薬学部・看護学部

保護者の皆さまと学科教員との個別懇談会で、学生生活・進路等に関するご質問に教員がお答えします。

※誠に勝手ながら準備等の都合上、事前に参加申込みをされた保護者の皆さまが対象です。

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No. 96

故 中村實前理事長「お別れの会」を執り行いました去る7月10日に逝去されました故 中村實 前理事長の「お別れの

会」を、9月2日(金)に白子キャンパス講堂にて執り行いました。

残暑の厳しいなか、500名を超える皆さまにご参会を賜り、厚く御

礼申し上げます。

前理事長は、社団法人日本放射線技師会(現 公益社団法人日本診

療放射線技師会)の会長に就任し、平成14年に退任するまでの34

年間、全国の会長として職務を精力的にこなし、放射線技師の地位

向上の礎を築きあげました。

また、来るべき新時代における医療技術者の技能と地位の向上に

は、どうしても四年制大学の教育が必要であるとの信念のもと、平

成3年4月、日本初の四年制医療系大学である鈴鹿医療科学技術大学を創設しました。

この間、WHO国際放射線技師研修センター長や世界放射線技師会会長を歴任する一方、中国では天津市名誉

市民の称号を授与され、中国国際科学技術合作賞を受賞するなど国際的にも活躍されました。

お別れの会では参会者全員で黙祷を捧げ、髙木純一理事長と公益社団法人日本診療放射線技師会 中澤靖夫会長

より弔辞をいただきました。ご遺族代表として髙木久代教授が謝辞を述べられ、献花を以て閉会となりました。

講堂ロビーに設置された思い出コーナーでは、展示された写真パネルや著書、大切にされていた品々をご覧い

ただき、故 中村前理事長を偲びました。 <企画課>

弔辞を述べる髙木純一理事長

9月4日(日)に、本年2回目となる鍼灸学科主催の市民公開講座「東洋医学で

癒しの1日! PartⅡ」を開催しました。今回の講座には、200人を超える市民の

皆さまにご参加いただき大盛況でした。

当日は、「膝痛のおはなし」として鈴木聡准教授が膝痛の養生法、最新の鍼灸療

法のエビデンスそして家庭でできる温灸療法について講演し、「高血圧の付き合い

方」として武田充史助教が高血圧の説明、食事療法、薬膳レシピ、そして鍼灸治

療への期待について講演しました。

講演後には、南瓜や冬瓜、ゴーヤ、白きくらげなどの食材を使用した704kcal

の「秋を快適に過ごすための健康薬膳弁当」についての解説を浦田繁教授が行い、

お弁当を購入された方々は、解説を聞きながらお弁当をご賞味されていました。こ

の鍼灸学科市民講座の名物となりました薬膳弁当は、事前予約はすぐに完売し、当

日キャンセル待ちが出るほどの大人気でした。

午後の部では、前回と同様の鍼治療体験コーナーを実施しました。受付開始後、30分もしないうちに枠がすべ

て埋まってしまうほどの人気でした。疲労改善コーナーでは肩こり・腰痛・眼精疲労に効果的な鍼治療体験を行

いながら、参加者への東洋医学の啓蒙や健康相談などを行いました。美容コーナーでは、刺さない鍼や温熱療法

を用いて優しい刺激で、顔面に美肌やリフトアップに効果的な体験施術を行

い、多くの方々に満足していただきました。

薬膳茶コーナーでは、東洋医学的な体質チェックを行い、鍼灸学科の教員

が参加者の皆さまに健康アドバイスを行いながら杜仲茶やジャスミン茶、黒

豆茶など体質に合わせた5種類のお茶を提供させていただきました。

鍼灸学科では、今後とも市民の皆さまに積極的に鍼灸・薬膳など東洋医学の

啓蒙活動を行い、健やかな生活をサポートさせていただきたいと考えています。

      「東洋医学で癒しの1日! PartⅡ」を開催しました保健衛生学部 鍼灸学科 助教 武田 充史  

● 鍼灸学科主催 ●

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2016. 10 . 28

10月15日(土)創立25周年記念行事の一環として、薬学科主催の市民公開講座

を開催し、110名の方々にご参加いただきました。講師は、副学長の川西正祐教

授が務め、国立がんセンターがまとめた「がんを防ぐための新12か条」とその根

拠ついて、また、古くから痛み止め薬として用いられているアスピリンのがん予

防に関する最新の有望な知見について紹介しました。高齢化に伴い、がん患者の

増加は著しく、2人に1人ががんを発症し、3人に1人ががんで死亡している現代、

講演後は、会場の皆さまから多くのご質問をいただき、関心の高さが伺えました。

      「がんの予防と痛み止め薬・アスピリン」を開催しました薬学部 薬学科 教授 垣東 英史  

● 薬学科主催 ●

8月11日(木)創立25周年を記念して、理学療法学科主催による講演会「リ

ハビリテーションロボットの未来」を千代崎キャンパスにて開催しました。

講師は理学療法学科学科長 畠中泰彦教授が務め、今日の脳卒中リハビリテー

ションのトピックスであるニューロリハビリテーションに、ロボット技術をど

のように取り入れていくべきか、分かりやすく解説しました。

また、サイバーダイン社製ロボットスーツHALによるデモンストレーショ

ンも実施し、実際にHALの操作を体験していただきました。医療・福祉分野

への進学を検討している高校生の参加者にも、体験していただくことができ、非

常に有意義な時間となりました。

ロボット技術が、高齢者や障がい者の方々、さらには医療・介護福祉従事者

に恩恵を与えるため、教員一同、教育、研究活動に取り組んでいきたいと思い

ます。

8月12日(金)創立25周年記念行事の一環として、千代崎キャンパスJART記念館100年記念ホールにて、「確

率にまつわるよもやま話」と題した講演を行いました。講演内容は、タイトルの通り、確率計算の始まりとされ

ている17世紀フランスを舞台としたパスカルとフェルマーの往復書簡に関する話題を皮切りに、確率と統計に関

する有名なクイズとパラドックス、平均貯蓄額や平均血圧に関連した最近の話題など、雑多なテーマをなるべく

数式を使用せずに紹介するという主旨のものでした。

確率や統計に関する話題を一般向けに、しかも数式をほとんど使用せずに紹介するという試みであったため、

却って分かりにくくなってしまったのではないかとの懸念もありましたが、聴衆の皆さまのご協力よろしきを得

て、90分の講演を大過なく終えることができました。今回の講演を契機として、少しでも多くの方々に、身のま

わりの確率や統計データに関心を持っていただければ、非常に有難いことと考えております。また、当日ご来場

いただいた方々はもちろんのこと、講演会の実施にあたり多くのサポートをしていただいた、臨床工学科をはじ

めとする本学教職員・学生の皆さまにも、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

      「リハビリテーションロボットの未来」を開催しました保健衛生学部 理学療法学科 助手 山口 和輝  

      「確率にまつわるよもやま話」を開催しました医用工学部 臨床工学科 准教授 高 英聖  

● 理学療法学科主催 ●

● 臨床工学科主催 ●

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No. 96

「健康レシピコンテスト」を実施しました

9月24日(土)鈴鹿市文化会館にて、鈴鹿市、日清オイリオグループ株式会社

と本学は、「さぁ、きっともっと鈴鹿。健康レシピコンテスト」を開催し、出場者

たちはオリジナルレシピを披露しました。

これは、今年2月に三者が健康寿命延伸に関する産学官連携協定を結んだ取り

組みの一環として行われました。レシピは鈴鹿市の食材と中鎖脂肪酸を含んだ食

用油を使用することを条件に募集したところ県内外から72名128件の応募があり、

この日の審査会には事前の書類審査で選ばれた8名の入賞者が参加し、料理の腕を振いました。

最終審査では、末松則子鈴鹿市長、日清オイリオグループ株式会社

今村隆郎社長、鈴鹿商工会議所 山本忠之会頭と本学 髙木純一理事長

の4名が試食して採点し、最優秀賞1点のほか、優秀賞2点、特別賞

2点、入賞3点を決定しました。最優秀賞には西村美紀さんが考案し

た「のむポテサラット」(ジャガイモやタマネギ、ニンジン、ココナッ

ツオイルなどを使ったレシピ)が選ばれました。鈴鹿産の食材と中鎖

脂肪酸を含んだ食用油を摂取することで、健康増進の一助となること

を期待します。 <研究振興課>

マックスバリュ中部株式会社は健康で生き生きとした生活を送るために、バ

ランスの良い食事、すなわち“ちゃんとごはんを食べる”ことを提唱し、大学

とコラボレーションしてお弁当や惣菜の紹介などに取り組んでいます。第9弾

目となる今年、医療栄養学科 管理栄養コースに開発依頼があり、4年生の森日

和さん、齋藤望実さん、世古祐奈さん、田中綾さんの江口ゼミ4人がその大役

を担いました。

「秋風かほる鈴華御膳」10月15日~30日「寒さ和らぐ鈴華御膳」12月3日

~18日までの土・日曜日のみ12日間、愛知・岐阜・三重・滋賀の99店舗で各日、約2,000食が同時販売されま

す。10月と12月ではメニューが変わります。

販売初日の15日(土)は大学に近いマックスバリュ鈴鹿住吉店で4人が試食販売イベントを行いました。緊張

した面持ちで来店者に声をかけます。「鈴鹿医療科学大学の管理栄養コースの学生と共同開発したお弁当を販売中

です」というアナウンスも流れ、ぽつぽつと手に取ってくれる人が増えていきました。特に「管理栄養士を目指

している学生です」と声掛けすると、笑顔で「頑張ってね」と励まされます。

メニューは「味噌カツ・野菜とひじきの豆腐ハンバーグ・かぼちゃサラダ・野菜と椎茸の煮物・卵焼き・きく

らげ入酢の物・にんじんとじゃこごはん・あおさ入ごはん」8種類の野菜が摂れる18品目弁当、名前の「秋風か

ほる鈴華御膳」と帯のデザインも学生の提案です。

さて、この体験から学生は何を学んだのでしょうか。給食経営管理では、企画力と人・もの・金の考え方が必

要です。だれに、なにを、いくらで買っていただくのか。最初の提案より、かなりそぎおとされて、彩、地元食

材、塩分で合意。理想の献立どおりにいかない厳しさを見ましたが、約1時間で完売し、来店者の反応に大きな

達成感を得たことでしょう。 <管理栄養コース>

「秋風かほる鈴すず

華か

御膳」「寒さ和らぐ鈴すず

華か

御膳」マックスバリュ愛知・岐阜・三重・滋賀県99店舗で発売

保健衛生学部 医療栄養学科 准教授 江口 澄子  

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2016. 10 . 28

世界中医薬学会連合会薬膳食療学術総会にて研究発表しました保健衛生学部 鍼灸学科 准教授 水野 海騰  

BEST POSTER AWARD(1st prize)をいただきました!看護学部 看護学科 准教授 土田 幸子  

8月5日(金)から9日(火)に中国シンセン市にて、薬膳食療の理論研究、教育

推進、商品開発、学術交流を目的とした「世界中医薬学会連合会薬膳食療研究専

業委員会第七回学術総会」が開催されました。日本、中国、シンガポール、マレー

シア、ニュージーランド、ペルー、アメリカ、タイ、韓国から300名の専門家が

参加し、薬膳食療養生による健康増進の発展に必要な情報を提供し、議論を重ね

ました。

本学保健衛生学部鍼灸学科の髙木久代教授は、一般社団法人日本薬膳学会の代

表理事・世界中医薬学会連合会薬膳食療委員会の副会長として、日本を代表し本

大会に参加しました。

講演では、髙木教授は「薬膳における食味および食性の分布について~日本国の常用食材を対象として~」を

テーマに、日本の風土にあった食材を薬膳に応用するための基礎知識を紹介しました。これは養生における和膳

の世界的発信とも言える挑戦であり、会場から高い評価を得たのみならず、国内外の他の専門家に日本薬膳のす

ばらしさを認知していただく良い機会となりました。

8月17日(水)~19日(金)スイス・バゼールにて、『精神障がいを持つ親

と暮らす子どもや家族』をテーマに2年おきに行われるInternational

Conference on Families and Children with Parental Mental Health

Challengesという学会の第5回大会に参加し、ポスター発表を行いました。

今回発表したのは、2010年5月~2012年9月に統合失調症の親と暮らし

た経験のある子の立場の方、22名にインタビューさせていただいた調査結

果で、「子どもの生活上の困難と健康面・心理社会的発達への影響」につい

てまとめたものです。そしてこの発表が、70余り発表されたポスターの中

からBEST POSTER AWARD 1st prize をいただきました。

精神疾患が増えてきていること、虐待などに至る背景に親御さんの不安定さがあることなどから、徐々に“精

神障がいの親と暮らす子ども”が着目されるようになってきましたが、偏見などから障がいを持つ親も子どもも、

困難を抱えていてもそれをオープンにし、支援を求めることができません。今回発表した結果でも、親の障がい

の開示によって安定・継続した支援につながる子どもは、「何とかなる」という認識に繋がっていましたが、説明

がなく何が起こっているかわからない状況だと、子どもは混乱し、「どうにもならないという絶望感」につながっ

ていることがわかりました。私たちの研究グループでは、『親&子どものサポートを考える会』という支援団体を

設けて活動をしていますが、今回の研究結果も踏まえて、親・子が安心して支援を求められる環境作りを行って

いきたいと考えています。

学会にて発表する髙木教授

学術総会の様子

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No. 96

9月16日(金)~18日(日)に岐阜県で開催された「第32回日本診療放射線技師学術大会(大会長 安田鋭介(放射

線技術科学科 教授)」に20名を超える学生が参加しました。参加者は岡野悠輝、田中駿、水谷圭祐、石黒由梨奈、上

田明、山手みなみ、白川航平、田端温、奥村一希、尾崎祐太、前田泰明、早川寛人、臼井宏樹、黒石祥汰、福谷隆之

介、川本剛寛、樫田直樹、池上遼、金田拓也、佐藤慎一郎、小林真実愛、増林穂夏、宮井祐介、安田貴俊。発表内容

は放射線緩和剤、PET検査、X線TV検査、MRI検査、US検査およびDXA検査と多岐にわたり、幅広い分野での

研究発表を行いました。初めての学会参加でしたが、堂々とした発表を行っていました。今後も学生指導の一環とし

て、学生に発表の機会を与えていきたいと思っています。以下に参加学生の感想を抜粋し掲載します。

4年 岡野悠輝

先行研究が少なく、考察には随分時間を要しましたが、共同研究者や担当指導教員

の助けもあり、無事に学会発表を終えることができました。来年度からは大学病院に

入職予定であり、今回の学会発表で得た経験を元に、積極的に研究発表をしていきた

いです。

4年 小林真実愛

骨強度解析ツールや骨構造評価方法など初めて知ることもありました。様々なこと

が学べ、スキルアップに繋がったと思います。自分が診療放射線技師になってから

もこのような場に参加し、新しい知識を吸収していきたいと思います。

4年 増林穂夏

会場では多くの方に発表を聞いていただき、緊張はありましたが、楽しく発表す

ることができました。また、発表に対して意見をいただくこともでき、とても貴重な

経験ができました。新たな知識が得られ、有意義な時間を過ごすことができました。

日本診療放射線技師学術大会にて学生が研究発表保健衛生学部 放射線技術科学科 准教授 山下 剛範  

日本薬学会東海支部特別講演会

薬学部 薬学科 教授 大井 一弥  

6月30日(木)白子キャンパスにて、日本薬学会東海支部特別講演会を開催しました。

本支部会は本学において1年間に5回程度、多岐にわたる内容の講演会が企画されてきました。今年度2回目

の講演会は、「個別医療と薬剤師-ゲノム情報からコミュニケーションまで-」という題目で、神戸大学医学部附

属病院教授・薬剤部長 平井みどり先生に講演をいただきました。

平井みどり先生は、薬剤師でありまた医師でもあり、神戸大学及び京都大学での勤務後、神戸薬科大学で12年

間教育・研究に従事され、平成19年より現在の神戸大学に移られております。先生は、今年度で神戸大学を定年

退官されるということですので、エポックメーキングな内容をお話しくださいと依頼しました。

先生は、薬の個別化医療を推進している一方で、薬を多く創り大量に使う時代から、ポリファーマシーを是正

しその人に合った薬の使い方を見直すべきであると強調され、EBMは文献的根拠があればOKではなく、そこに

価値感や資源が加わっていく概念を紹介されました。

限られた資源である薬は、つい病気を治すことに視点がいきすぎて過剰使用になり、現状維持に拘るために長

期に薬を続けるといった悪循環が臨床の場でしばしば見られることも指摘されました。

立派な医療を提供しようとも貴重な資源である薬の無駄使いは避けるべきであり、今後の医療の多様性も踏ま

えて、薬剤師が最もその能力を発揮すべき時期に来ていると述べられ、これからの教育に活かせるプロダクト性

の高い講演でありました。

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2016. 10 . 28

三重県立神戸高等学校学園祭での骨量測定および栄養指導保健衛生学部 放射線技術科学科 准教授 山下 剛範  

9月9日(金)に三重県立神戸高等学校で開催された学園祭において、骨量測定を行いました。参加者は延べ100

名を超え、非常に多くの方に来場いただくことができました。

近年の高齢化は、骨折や骨粗しょう症患者の増加につながっています。この問題は社会的に取り上げられてお

り、骨量測定への関心が高い方が非常に多くいらっしゃいました。

骨量は健康のバロメータのひとつであり、骨を強くし維持するためには食事も重要な因子です。今回は、骨量

測定を行った方々に対して、医療栄養学科の中東真紀准教授、石原領子助教のお二人に栄養指導を行っていただ

きました。対象者の乳製品や小魚などカルシウムを含む食品の摂取状況を確認し、食生活についてのアドバイス

や質問に答える形式としました。

また本学医療栄養学科の加藤尊教授が報告された、ジャンプ運動が骨密度維持や増強につながることを運動の

少ない方々に説明し、定期的な運動が非常に重要であることを認識いただくことができました。本学の研究者が

取り組む研究内容に触れることで、本学への関心も高まったと確信しています。

この機会を通し参加者の健康についての意識が高まり、日々の活力につながったものと思われます。興味のあ

る方々に本学をアピールでき、本学の広報活動としても役立つことができたと考えています。

今年で早4年目を迎えた臨床心理コースでは、8月6日(土)1期生(4年生)による卒業論文中間報告会を行

いました。先輩がいないという状況の中で、戸惑うことばかりだったと思います。しかし、演台の前に立って堂々

と発表している彼らの姿をみると、彼らを案じていたことが杞憂だったことに気づかされました。

さて、研究内容については、電車内で迷惑行為をする心理から、ネットゲーム中毒の心理社会的背景、進路選

択を左右する心理要因の解明など、日頃テレビやネットでよく目にするテーマが採り上げられていました。彼ら

の人間心理への関心の高さにあらためて目を開かれる思いがしました。中には大胆な仮説を提案する学生もいま

したが、「初学者は既存の枠組みにとらわれるべからず」というのが私の持論ですから、今後その仮説がどう展開

するかあたたかな目で見守っていきたいと思います。

ところで、人間にとっては「できたこと」よりも「できなかったこと」の方が強いインパクトをもつと言われ

ています。私もかつては彼らと同じく卒業論文に切磋琢磨したひとりですが、残念なことに今ひとつ成果をあげ

ることができませんでした。そのせいか、(早く忘れてしまいたいのに)10年以上経過した今でも卒業論文の内

容が鮮明に記憶に残され、ああすればよかったとか、こうしなければよかったなど、あれこれ考え込んでしまう

始末です。このような自分の経験から、学生にとって卒業論文は自分で初めて取り組む研究ですので、よい思い

出として記憶に残してほしいと思う反面、たいていの卒業論文は望んだ結果が得られずに終わるものですから、そ

のような不快な記憶はさっさと忘れるべきだとも考えるようになりました。ただ、このように自問自答を繰り返

しつつも、彼らにとって卒業論文がよい思い出となるよう願わずにはいられません。 <臨床心理コース>

はじめての卒業論文中間報告会保健衛生学部 医療福祉学科 助教 上原 俊介  

10月12日(水)、19日(水)に3年生による病院実習の報告会を行いま

した。実習先病院として、三重県8施設、愛知県2施設、長野県1施設

が引き受けていただき、総勢21名の学生が実習を受けました。

この病院実習は診療情報管理士を受験するために必要な科目です。病

院の診療情報管理業務を実地に体験することで学生がこれまでに学んだ

診療情報管理学や医療情報学、医療情報システム学などをさらに深く理

解すると共に、医療人としての自覚を培うことを目的としています。

2年生にとっても病院での実際の仕事を知る良い機会でもあるので、報

告会は2年生医療セミナーとの合同授業で行っています。下級生も参加しているので少し緊張しながらですが、実習

で行ったことなどを報告しました。2年生からは、「実習を行うにあたって、先輩方は目標をもって行ってすごいと

思った」や「診療情報管理士の仕事の内容がどのようなものか明確に知ることができた。」などの意見がありました。

3年生からは、「実際病院実習を経験してみて、患者さまや周りの方と接する機会は少なく表に出る仕事ではな

いが、実習で行った作業をすることで病院内の情報を管理し病院が機能していくのを感じ、やりがいのある仕事

だと感じました。」や「実際の現場で働くことによって仕事の大変さや社会の厳しさ、人との関わり方など勉強以

外のこともたくさん学ぶことができたと思います。」などの意見がありました。

診療情報管理士のための病院実習の報告会について医用工学部 医用情報工学科 准教授 山下 幸司  

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No. 96

日本てんかん協会デイキャンプへ参加して保健衛生学部 医療福祉学科 助教 冨田 千晶  

9月10日(土)公益社団法人日本てんかん協会三重支部が主催するデイキャンプへ参加しました。医療福祉学

科 医療福祉コースの松原新教授が平成17年から在学生や卒業生へ参加を勧め、今年で11年目となりました。初

めにバーベキューを囲み親交を深めた後、学生による楽しいゲームを行い、午後からは学習会でてんかんについ

て学びました。

てんかんとは、100人に1人がかかるありふれた脳神経の病気です。最近では脳血管疾患やアルツハイマーな

ど高齢になってから発症することもあります。このような基礎知識を米田拓也さん(本支部代表・本学非常勤講

師)からお話をしていただきました。

そして、てんかんを抱えながら生きてきた佐藤かおるさんやご家族から具体的な経験談をお話いただくことを

通して、私たちの心は胸が一杯になりました。完璧な人間などおらず、互いが補いあって生きていることを確か

め合える素敵な時間となりました。

机上だけでは学び足りない当事者やそのご家族の「生の声」に耳をじっくり傾けられる時間は、社会福祉士、精神保

健福祉士を目指す学生にとってはかけがえのないものです。このような機

会を毎年いただけることに感謝いたします。

10月は「てんかんを正しく知る月間(てんかん月間)」です。1年に

1度歩みを止めて、正しい知識を得る努力をすることが、だれもが生

活しやすい日を迎える第一歩となるでしょう。いつもこの会に参加す

ることによって、自分自身の視野を広げることの大切さを教えていた

だける思いがします。 <医療福祉コース>佐藤かおるさん別荘(津市内)

東海地区小児糖尿病サマーキャンプに参加して保健衛生学部 医療栄養学科 管理栄養コース 3年 淺沼 尚子  

私は今年の夏に東海地区小児糖尿病サマーキャンプに学生ボランティアとして参加させてい

ただきました。「東海地区小児糖尿病サマーキャンプ」とは1型糖尿病患者の小・中学生を対象

としたキャンプで、子どもたちが集団生活を通じて自己管理に必要な糖尿病の知識・技術を身

につけるとともに、同じ1型糖尿病の仲間を作ることを目的としています。

私はこのキャンプに参加したことで様々な貴重な経験をすることができました。

まずその一つとして、キャンプ中に行われる企画の運営に携われたことです。キャンプは5

日間あり毎日いろいろな企画が行われますが、その中でも私たちは毎年、野外調理企画を担当しています。キャ

ンプ本番に向けて一年かけて企画内容を考え、試作を行ってきました。大変なことも多々ありましたが、キャン

プ本番の野外調理で子どもたちが私たちの考えた企画で楽しんでくれているのをみたとき、一年間頑張ってきた

ことが実り本当に嬉しく思いました。

そしてこのキャンプでの一番の貴重な体験は、やはり1型糖尿病の子供たちと一緒に過ごせたことです。私は

栄養学生ということで食前の炭水化物量の計算をお手伝いさせていただきました。この結果をもとにインスリン

量を決定するため、医師の先生のチェックが入るとはいえ大変緊張しました。また5日間という短い期間でも、子

どもたちの成長を何度もみることができました。初日はかなり消極的だった子が最終日には班の中で積極的に発

言できるようになったり、自分でインスリンを打つことができなかった子が自分で打ってみたいと言っているの

を目にした時はとても感動しました。

小児糖尿病サマーキャンプに参加することで、貴重な体験をできるだけでなく、1型糖尿病の子供たちや医療

スタッフの方々と関わることができ、自分も大きく成長できたと感じました。このキャンプに参加することがで

き、本当によかったです。

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2016. 10 . 28

松阪中央総合病院での臨床実習を通して保健衛生学部 理学療法学科 4年 中野 貴博  

第19回三重CHDF研究会に参加して医用工学部 臨床工学科 4年 林 達也  

4月11日(月)から6月3日(金)の8週間、三重県厚生連松阪中央総合病院で総合臨床実習

をさせていただきました。急性期病院ということで、特有のリスク管理や、疾患独自の治療を

見学させていただき、大変勉強になりました。そして、同じ疾患でも患者さま一人ひとりの病

態に合わせ柔軟に治療方針を変更されていた先生が印象深かったです。

また、人工膝関節置換術、膝蓋骨骨接合術など様々な手術を数回にわたり見学させていただ

き、今まで教科書的な学習しかできずに曖昧であった各術式を学び、その後の注意事項やクリ

ニカルパスの重要性を実感しました。

このような整形外科的な疾患はもちろん、近年松阪中央総合病院では心臓リハビリテーションにも力を入れていると

伺いました。そして、私は急性心筋梗塞後の患者さまを担当させていただくことができました。そこで、心筋梗塞の病

態や特有の評価項目、心電図の解釈の仕方、さらに理学療法として、例えば心拍数や血圧を運動中止基準の指標とし、

また運動時間や強度が正確に決まっている等、他の疾患に比べエビデンスに基づいた治療があることを知りました。今

回の実習で、リハビリテーションは本当に様々な疾患を対象にしており、それに比例して理学療法士には多種多様なア

プローチを行える技術が必要なことを学び、理学療法の奥深さを知るとともにやりがいも感じることができました。

今回の実習で学んだことを常に心に留め、国家試験合格に向け残り少ない大学生活を悔いのないよう過ごして

いきたいと思います。

6月2日(木)、三重大学医学部で行われた第19回三重CHDF研究会に参加させていただき

ました。

今回は特別講演で、東京医科大学麻酔科学分野・集中治療部の今泉均教授に「敗血症性AKI

に対する血液浄化戦略」という演題でお話いただきました。CHDFは持続血液濾過透析法と呼

ばれ、敗血症などの重症患者の方に連続して透析を行う方法です。今回は敗血症による急性腎

不全について、今泉教授の治療方針とその根拠、具体的な症例などについて詳しいお話しをし

ていただき、これまでの大学の講義・実習で学んできた知識をより深めることができました。臨

床工学技士にも深く関わる治療法なので、今回の講演で学んだことを今後活かしていきたいと思います。また、一

般演題でも、三重大学臨床工学部の津曲佑馬技士、三重大学腎臓内科の藤本美香助教から、それぞれ高サイトカ

イン血症、リチウム中毒の血液浄化療法を適用した症例のお話しをいただきました。

最後に、ご講演いただいた今泉教授、司会の労を取られた三重大学大学院麻酔集中治療学 丸山 一男教授、主

催された鳥居薬品株式会社様に厚く御礼申し上げます。

2016大学生国際会議in三重に参加して薬学部 薬学科 3年 髙田 偉穏  

8月31日(水)~9月2日(金)に伊勢市にて開催されたUNICOM(University in Students’

International Conference in Mie :2016年大学生国際会議in三重)に参加しました。

この会議は全国の大学生と共に私たち三重県下の大学生等が地場産業を如何にして活性化さ

せるか、貿易自由化は推進されるべきか、三重県全体の活性化を図るには何を売り出せば良い

かについて討論する目的で開催されました。

私たちは、まず午前中に開催地である伊勢神宮やその周辺の事業についての調査、南伊勢町

の一次産業現場の視察および地域の実態の調査を、午後はその経験を基に互いの意見を交える

という形式で討論を行いました。討論では5~6人で1グループに分かれ、それぞれのグループでまとめた意見

を全員で共有し、さらに議論を発展させるものでした。

さらに会議だけではなく、参加者同士の交流の場が設けられており、短い期間でしたが、様々な分野の学生の

人達と楽しく打ち解けることが出来ました。また、参加者の中には留学生も多く、英語でのコミュニケーション

が頻繁に飛び交っていました。普段の大学生活では決して味わうことができない経験のため、少々戸惑いを感じ

ながらも、彼らとの会話は非常に新鮮なものとなりました。同時に、自分の英語力の無さを痛感させられました。

いつかまた参加できるのであれば是非にとも言える充実した体験でした。この機会を用意していただいた大学

関係者、三重県庁の皆さまには感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございました。

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No. 96

パラリンピック事前強化合宿に学生と教員が参加しました保健衛生学部 理学療法学科 助教 多田 智美  

ボッチャという競技を知っていますか?ボッチャは、障がい者スポー

ツの中でも運動障がいが重い人たちのスポーツです。白い的球に対して

赤青の球を投げあい、どれだけ的球に近づけたかを競い合います。球が

投げられない人は勾配具(ランプス)という道具を使い、勾配具の位置

や角度を介助者に指示をして自らコースを定めて球を転がします。

先日のリオデジャネイロパラリンピックでは、5人の選手がナショナル

チームとして参加し、見事団体戦で銀メダルを獲得しました。このリオ

パラリンピックに先立ち8月11日(木)から15日(月)の5日間、ナショナ

ルチームと次世代の育成選手たちが、三重県の誘致により三重県鈴鹿・津

の両市において合同の強化合宿を行い、その合宿に私はゼミ生1名とと

もに2日間参加してきました。私は、昨年より日本パラリンピック委員会のメディカルサポートスタッフの委託を

本学科 畠中泰彦教授とともに受けており、東京パラリンピックのための育成選手の支援を行っています。

今回の合宿では、主に育成選手を中心に車椅子での座位姿勢や投球フォームの調整を行い、学生は見学に来た

三重県在住の車椅子の方に付いてパラリンピック代表選手との交流練習に参加させていただきました。代表選手

たちは朝から夜20時まで練習をしており疲労もピークに達しているのであろうと思われましたが、お互いに声を

掛け合い笑顔を絶やさない姿に、このチームならばいけるのではないかと感じました。そして、その姿のままの

チーム力で、リオでの一試合一試合を積み上げた姿には本当に感動を覚えるとともに、夢のための努力を惜しま

ない彼らの姿を知っているからこそ感慨深いメダルでもありました。

今後もボッチャ日本チームは、三重県での夏の合宿を継続していく予定であると聞いています。次年度以降も

理学療法士として彼らのパフォーマンスの向上に協力するとともに、本学における障がい者スポーツへの知見が

深まる努力を行いたいと考えています。

三重県のボッチャ愛好者が本学学生とともに、

ナショナルチームメンバーと交流試合をしました

LGBとTのあいだに

今年4月伊賀市の同性「パートナーシップ宣誓」制度の開始が全国3例目となり、三重県はセクシャルマイノ

リティ先進県と呼べるでしょう。とはいえ、セクシャルマイノリティについてうまく説明できる人はまだ少ない

と思います。

セクシャルマイノリティとは、性的少数者ともいわれ、社会から見て正常、典型的、規範的とされる性のあり

方から逸脱する、全体から見れば少数の人たちを総称して呼びます。

性のあり方は本当にさまざまで、全て把握するのはとても難しいのですが、今回はLGBTについて紹介します。

実は、LGBとTのあいだには違いがあるのをご存じですか。

性を考える4側面

身体の性 ・男か、女か、 ... (sex) 産まれた時の性と生物学的な性が異なることもある

性 自 認・自分は男だ、自分は女だ、自分は ...    性別違和感を感じることもある T トランスジェンダー(産まれた時の性と異なる性を生きる人)

性 役 割 ・男らしい外見や役割、女らしい外見や役割、 ...(gender)

性 指 向

・男性が好き、女性が好き、... L レズビアン(同性が好きな女性) G ゲイ(同性が好きな男性) B バイセクシャル(自分の性に関わらず両性が好き)

日本では「男女2つの性」と「異性愛」が当然でLGBTは異様と思われがちですが、株式会社電通による調査

(平成27年)では対象者の7.6%がLGBTと回答しました。この割合がAB型や左利きの割合と同じなことはよく

知られています。

学生相談室は、さまざまな性のあり方を含む豊かな学生生活を応援していきます。

学生相談室通信

学生相談室 カウンセラー 井手原 千恵  

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2016. 10 . 28

臨床検査コース 恒例BBQ大会を開催しました保健衛生学部 医療栄養学科 教授 西岡 淳二  

第2回美容鍼灸・薬膳セミナーを開催しました保健衛生学部 鍼灸学科 准教授 鈴木 聡  

9月10日(土)に、医療栄養学科 臨床検査コースでは、恒例のBBQ大会を

開催しました。残暑・日照りの厳しい土曜日の午後でしたが、1年生から4

年生まで120名近くの学生と教員が参加し、楽しい時間を過ごすことができ

ました。

このBBQ大会は、毎年3年生が計画し、日程調整から燃料・器材・食材の

調達までのすべてを準備します。日頃、交流の機会の少ない各学年の学生が

BBQ大会を通じて、「国試に合格して臨床検査技師になる」という目標を共

有し、親睦を深めることを目的としています。4年生においては、僅かな時

間でしたが、国試勉強や就職活動・卒業研究などのストレスから少し解放された明るい表情が印象的でした。3

年生は、後期の学内実習や年明けに予定されている臨地実習について4年生に尋ねる様子が多く見られ、1年生

は、BBQ大会を通じて、臨床検査技師を目標とする臨床検査コースの雰囲気(空気?)を感じ取ったことと思い

ます。また、2年生からは「来年は自分たちですね」の声を聞き、学生たちが頼もしく思えました。

臨床検査コースは、これまで2期99名の卒業生を送り出していますが、このBBQ大会に参加した学生たちが、

近い将来、医療現場で、友人として、先輩・後輩として、また同じ臨床検査技師としてともに成長していく姿を

期待させる有意義なBBQ大会でした。 <臨床検査コース>

10月8日(土)に千代崎キャンパスにて、第2回美容鍼灸・薬膳セミナーを

開催しました。三重県、愛知県、静岡県の鍼灸専門学校や大学などから40名

が参加しました。

美容鍼灸セミナーでは午前に私が「データより判明した痛みの少ない顔への

刺鍼法」、午後には張文平講師(同学科)が「温冷刺激とパイオネックスを応

用した美容鍼灸」について講演とデモンストレーションを行いました。昼には、

髙木久代教授(同学科)が美容薬膳ランチセミナーを行い、参加者は薬膳の

概要、薬膳弁当と薬膳茶の紹介を聞きながら薬膳料理を堪能していました。

参加者からは「大学ならではのデータに基づいた美容鍼灸の話が聞けて納得できた」「薬膳弁当はヘルシーかつ

低カロリー(750kcal)でボリュームもあり、美味しくてビックリした」などの意見が聞かれ、次回の開催を望

む声が多く寄せられました。

平成29年度 大学院入学試験について大学院の医療科学研究科修士課程・博士後期課程および薬学研究科博士後期課程の平成29年度入学生を募集し

ます。選抜区分は以下のとおりです。〇 一般入試〇 社会人特別選抜〇 新 設 名古屋サテライトコース(社会人で上級の医療情報技術者を目指す方が対象)〇 東京サテライトコース(社会人診療放射線技師を対象としたコース)なお、本学学部の卒業(見込み)生は修士課程における入学金が免除、公益社団法人日本診療放射線技師会の

推薦者は半額となります。詳細は大学院案内・大学院学生募集要項をご覧ください。大学ホームページまたはお電話にてご請求いただけ

れば、大学院案内・募集要項ともに送料無料でお送りします。

入 試 日 程

期別 出願期間(消印有効) 試  験  日 合格発表日

2期 平成29年2月10日(金)~2月20日(月) 平成29年3月4日(土) 平成29年3月11日(土)

<入学課>

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No. 96

9月11日(日)白子キャンパスにて、「救急・健康フェア2016」が開催され、

500名を超える方が来場されました。このイベントは、鈴鹿市・鈴鹿市消防本

部・鈴鹿市健康づくり推進協議会らが主催し、市民の皆さまに救急と健康に関

する理解と認識を深めていただくことを目的に例年開催しており、今年度は学

官連携の一環により初めて本学にて開催されました。

会場は、「お医者さんの健康相談・血液検査(鈴鹿市医師会)」や「薬剤師さ

んのお薬相談・小学生以下を対象にした薬局体験(鈴鹿亀山薬剤師会)」・「女性

消防団による救急に関する人形劇(鈴鹿市消防本部)」のほか、本学からは医療栄養学科 臨床検査コースによる

「血管内を超音波で見てみよう(頸動脈超音波検査)」や鍼灸学科による「東洋医学健康チェック(質問紙による

タイプとツボの紹介・温灸器体験)」・臨床工学科による「補助人工心臓エバハートの展示」・放射線技術科学科・

薬学科など複数の学科もブースを設け参加しました。 <学生課>

「救急・健康フェア2016」に参加しました

10月6日(木)千代崎キャンパスにて、学生・教職員を対象とした防火・防災避難訓練を実施しました。訓練は

震度6強の地震と火災発生を想定し、鈴鹿消防本部予防課の立ち会いのもと、学生・教職員など合わせて873名

が参加しました。

地震発生を知らせる全館放送により1分間のシェイクアウト訓練を行い、学生は各待機場所から教職員の誘導

に従い速やかに指定場所へ避難しました。避難後には、約100名の学生と教職員を対象とした、訓練用消火器を

用いた消火体験、起震車体験、救急救命体験(AED)、応急処置の実演を実施しました。今後予想される東南海

地震の震度7クラスの揺れを体感したり、昨年から導入した救急救命では、消防署員の指導により心肺蘇生法や

AEDの使用方法を学び、非常時にとるべき行動について理解を一層深めることができました。

また、今回2名の学生の協力を得て、骨折及び火傷の怪我を想定した応急処置の実演を看護学科の紀藤千春助

教により実施しました。これには、多くの学生及び教職員が見学し、消

防署員も指導力に関心しておられました。

今回の訓練をきっかけに、地震発生時の初期行動として身の安全の

確保や、日常での避難経路の確認など、学生・教職員が常に意識を持っ

て非常時に冷静で的確な判断ができることを切望します。また、今後

も防災避難訓練を継続して行い、地震や災害に対する危機意識を高め

ていきたいと思います。 <庶務課>

防火・防災避難訓練を実施しました

新 任 教 職 員 の ご 紹 介 薬学部 薬学科 助手 廣 森 洋 平 

本年8月1日より、薬学部薬学科に赴任いたしました廣森洋平と申します。これまで、私は岐阜薬科大学、金城学院大学で化学物質の毒性メカニズムについて研究を行ってまいりました。薬剤師国家試験も年々難しくなってきておりますが、学生がうまく対応できるよう努力していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

看護学部 看護学科 助手 松 本 あさみ 本年9月1日より看護学部の助手として勤務しております松本あさみと申します。これまでは臨床で助

産師、看護師として勤務しておりました。これからは違った立場から看護に関わっていく中で、学生の皆さんと一緒に学びを深めていこうと思っております。助手としては新米ではありますが、一日でも早く先生方のお役に立てるよう努めてまいります。ご指導のほどよろしくお願いいたします。

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2016. 10 . 28

桜の森白子ホーム「夏祭り」へ学生ボランティアが参加しました

桜の森白子ホーム「開設1周年記念パーティー」に参加しました

桜の森白子ホーム「敬老週間」ボランティアに参加しました

8月6日(土)、特別養護老人ホーム「桜の森白子ホーム」にて夏祭りが

開催され、本学の学生40名(医療福祉学科 医療福祉コース・臨床心理コー

ス)がボランティアとして参加しました。

事前準備から参加し、当日は利用者さんに付き添いながら各ユニットの

出し物を一緒に楽しんだり、屋台のお手伝いに携わりました。会場はとて

も盛り上がっていました。利用者さんだけでなく、ご家族や地域の方、子

どもからご高齢の方まで幅広い世代との交流を持つことができ、この「夏

祭り」のボランティア活動を通して、学生たちに「周りを見て積極的に自

ら動く力」が生まれたように感じます。

今後、大学と施設と連携を密に図り、催しごとに各学科へ参加を呼びかけ、学生の若さ・知性を存分に活かし

て「桜の森白子ホーム」の皆さまのお手伝いをしていきたいと思います。

9月22日(木)・9月24日(土)、桜の森白子ホームにて「敬老週間」と

して各ユニットで様々な活動があり、本学の看護学科・理学療法学科・臨

床工学科の学生がボランティアとして、お菓子作りや散歩、レクリエーショ

ン等の活動に関わらせていただきました。

初めは緊張して会話もぎこちない様子でしたが、「相手と目線を合わせて

ゆっくり話す」ことの大切さに気が付き、次第に利用者さんとの会話に笑

顔が見られるようになっていました。

高齢者の方と接する機会が少ない・接したことがないという学生も多く、

このようなボランティア活動に参加したことでとても貴重な経験ができたのではないかと思います。今後も桜の

森白子ホームでのイベントに学生が積極的に関わっていけたらと思います。

10月10日(月)、桜の森白子ホームにて開設1周年を祝う記念パーティー

が開催され、本学の学生がハンドベル演奏を披露しました。また、医療栄

養学科10名も利用者さんの移動介助や付き添いのボランティアとして参加

しました。ハンドベルでは「ふるさと」「星に願いを」を演奏し、最後は演

奏に合わせて「ふるさと」を合唱しました。アンコールの声もあり、会場

はとても賑わいました。利用者さん、ご家族の方から「ハンドベルの音色

に癒されました。また聴きたいわ」とのお言葉を頂き、学生も元気をもら

いました。

今回ハンドベル演奏をしてくれた学生は11名ですが、一緒に演奏してくれる学生を随時募集しています。少し

でも興味があれば、いつでもボランティアセンターにお問い合わせください。今後も新しい曲にチャレンジし、

様々な場で素敵な音色を響かせていきたいと思います。

たくさんの人で賑う夏祭り会場

ボランティアセンター

ボランティアセンター

ボランティアセンター

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No. 96

三重県度会郡玉城町にある農園「旬菜 野の花亭」と本学が連携し、ぶど

う畑で学生が収穫・選別に関わったぶどう(デラウェア)を使用して「本

学オリジナルのワイン」を醸造する計画を立てています。

8月12日(金)、本学の学生6名と教職員3名でぶどう収穫・選別のお手

伝いをしました。この農園は、地元で働く若者たちが集まり、若者が農業

に興味を持ち、関わり続けていけるような環境づくりにも目を向けて経営

されています。

代表の楠川喜広さんと右京寛也さんに、農業の厳しい面、試行錯誤しながら作物を育てる楽しさを教えていた

だき、また、実際に作業をさせていただくことで収穫する喜びを学びました。参加した学生は「今まで何気なく

食べていた野菜やぶどうは育てたなかでも選ばれたものであり、全てを美味しく作ることはとても難しいのだと

知りました。毎日の食事を当たり前と思わず、感謝の心を持って大切にしたいです。」と、このボランティアを通

して食べ物の大切さを改めて学ぶことができました。

今後も学生が興味を持ち継続的に活動していけるよう、この経験を学生へ伝えていきたいと思います。

ぶどう収穫のボランティアに参加しました保健衛生学部 医療栄養学科 准教授 中東 真紀  

テーブルマナー講習会を開催しました保健衛生学部 医療栄養学科 臨床検査コース 2年 諸岡 聖也  

2016そりとん見学バスツアーを行いました学友会見学会交流会推進実行委員会 医用工学部 臨床工学科 2年 小宮 一輝  

学友会 見学会交流会推進実行委員会では、毎年秋に見学・体験ツアーを行っ

ています。今年は9月17日(土)に名古屋港水族館・東山動物園見学ツアーを

行い、総勢34名の方に参加していただきました。

まず最初に、名古屋港水族館を訪れました。イルカやシャチの迫力満点の

ショーや訓練の様子、マイワシのトルネードなどを観て海洋生物の尊さを学び

ました。昼食後には東山動植物園を訪れました。イケメンゴリラのシャバーニ

の他、普段見ることができない動植物や私たちがよく目にする動物の意外な姿

を観ることができました。途中突然の雨に見舞われましたが、参加者の皆さん

にはとても楽しんでいただきました。

今年度から自分たちが指揮をとるにあたって、慣れないことをすることによ

る、とまどいや焦りで予定通り進行せず、若干の遅れなどもありました。参加

していただいた方にはご迷惑をかけたと思いますが、優しく自分たちを見守り

続けてくださり無事に終了できました事に感謝します。

次回は、体験ツアーを企画していますのでぜひ参加をお願いします。

10月8日(土)四日市都ホテルにて、学友会主催のテーブルマナー講習会を開

催しました。今回は43名の方に受講していただきました。

講師の四日市都ホテル 浅生先生からは、ナプキンの使い方や、各食器の種類、

歴史など多くのことを学びました。先生のお話は分かりやすく豆知識になるエ

ピソードもあり、約2時間という短い時間でしたが、楽しく食事をすることが

でき有意義な時間を過ごすことができました。

私は今回の講習を通して、テーブルマナーを学ぶことは自分自身のためだけ

でなく、共に食事をする方にも恥をかかせないというような気持ち(思いやり)から生まれたのだと実感しまし

た。

学友会では、来年度もテーブルマナー講習会の開催を予定しています。次回、皆さまの参加をお待ちしています。

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2016. 10 . 28

9月16日(金)、白子キャンパスにて「第42回SUZUKA産学官交流会 鈴鹿医療科学大学・三重大学合同

フォーラム」が開催されました。

このフォーラムは鈴鹿市内の産業界・大学・行政の3者の交流を目的にSUZUKA産学官交流会の行事として、

定期的に開催しています。今回で42回目を迎え、本学関係者の他、他大学や三重県と鈴鹿市の関係者、市内の各

企業代表者など総勢84名の参加がありました。

健康寿命の延伸をテーマに、各分野からの代表者として、鈴鹿市産業振興部の内藤俊樹部長、日清オイリオグ

ループ株式会社中鎖脂肪酸事業化推進室の土屋欣也室長、三重大学大学院生物資源学研究科の柴田敏行准教授よ

り講演が行われました。本学からは薬学部薬学科 郡山恵樹准教授による「食生活とアルツハイマー病」と題した、

アルツハイマー病の発生原因と思われるメカニズムや、今後の治療薬開発に向けての動きについての講演が行わ

れました。

フォーラム後、末松則子鈴鹿市長、駒田美弘三重大学学長、本学の髙木純

一理事長も参加した懇親会が開催され、各参加者が交流を広げ、アイデアを

交換する良い機会となりました。

本学としては、こういった取り組みにより様々な分野が組み合わさり、い

ずれこの鈴鹿より大きなプロジェクトや新製品開発ができるようになればと

考えています。 <研究振興課>

「第42回SUZUKA産学官交流会 鈴鹿医療科学大学・ 三重大学合同フォーラム」が開催されました

「本日は多数の外国人のお客様が乗車されており、

大変混雑しておりますので、日本人のお客様にはご

不便をおかけしております」という内容のアナウン

スを南海電鉄の車掌さんがして、「外国人に対して差

別的だ」と一人の日本人女性が騒ぎ、新聞やニュー

スで報道されるという事件が最近あった。結局は、差

別的な意図はなく、「外国人が多くて邪魔」と言って

いる男性客がいたため、トラブルを避けるためにア

ナウンスしたということが分かった。そのこと自体

が良いか悪いかは別にして、関西空港があるので、南

海電鉄の車内は大量の荷物を持った外国人旅行者で

溢あふ

れかえるらしい。団体客が大きい荷物を持って乗

り込みわが物顔で占有したり、ギャーギャー騒ぎま

くったりしたら、おじさんだって、頭に来ちゃうか

もね。日本人、外国人を問わず、マナーやエチケッ

トは守ってほしいもんだよね。

電車だけじゃなく、最近は色々なところで、マナー

やエチケットを守らない人が増えてると言うけど、そ

もそも、言葉の意味さえ分からない人が多いんじゃ

ないの。「マナーって何だよ~」、「エチケットって何

だよ~」なんていう声が聞こえて来るようだ。おじ

さんも漠然と使ってるけど、ホントは、詳しくは分

からないんだ。マナーは英語、エチケットはフラン

ス語、両方とも日本語では、礼儀作法。これくらい

は分かってるよ。

そこで、おじさんは調べてみたんだ。ものの本に

よれば、「マナー」という言葉は、社会・集団全体と

して気持ちよく過ごせるような行動の取り方で、「エ

チケット」という言葉は、目の前にいる相手が不快な

気分にならないようにする「気配り」の実践のことな

んだって。こう言われてみれば、おじさんも分かる

ような気がする。日本語で言うとすれば、マナーは

「作法」、エチケットは「気配り」っていうとこかな~。

昔のフランス宮廷では、宮中の壁に訪問者のとる

べき行動を指示した札が貼られていて、この札のこ

とを「エチケット」と呼んだんだとか。これが、英

語を経て明治時代に日本語に取り入れられ、その後

現在のように日本独自の用法になったらしいんだ。

おじさんも、この「独り言」では、色んな人が読

んでるから、「ペンのマナー」は守ってるんだ。「ペ

ンの暴力」にならないようにね。それは、読者に対

する最低限の「エチケット」なんだよ。あれ、これっ

て、正しい使い方?

レ イ ギ サ ホ ー

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鈴鹿医療科学大学同窓会から寄付金の贈呈がありました

行 事 予 定 平成28年11月~平成29年2月

11月1日(火)~7日(月)秋期定期試験と解説  11日(金)大学祭準備(休講)  12日(土)~13日(日)大学祭  14日(月)大学祭片付け(休講)  15日(火)推薦入試(指定校1期)� 千代崎:休講 白子:補講日  16日(水)推薦入試(公募)� 千代崎:休校(立入禁止)��白子:休講  17日(木)秋期定期試験と解説  19日(土)補講日  26日(土)補講日12月3日(土)補講日  10日(土)�推薦入試(指定校2期)、編入学試験

(第2回)、AO入試3期、秋期追・再試験

  17日(土)補講日

  28日(水)~1月5日(木)冬期一斉休暇1月6日(金)後期授業再開  7日(土)補講日  10日(火)月曜授業振替日  13日(金)センター試験準備� 千代崎:休校(立入禁止)��白子:休講  14日(土)~15日(日)センター試験�  千代崎のみ:立入禁止  16日(月)~27日(金)後期定期試験  25日(水)一般入試A日程準備�  千代崎:休校(立入禁止)��白子:休講  26日(木)一般入試A日程� 千代崎:休校(立入禁止)��白子:休講  30日(月)~2月3日(金)冬期定期試験と解説2月13日(月)~17日(金)追・再試験

薬膳講演会「薬膳からみた食と健康セミナー」を開催しました保健衛生学部 鍼灸学科 教授 浦田 繁  

7月24日(日)シェラトン都ホテル東京にて「薬膳からみた食と健康セミナー」を開催し、150名を超える方々にご来場いただきました。当日は、薬膳に興味のある一般の方から、中医学・漢方・食養生・機能性食品などに関心のある大学関係者や行政・企業・市民団体の方々まで幅広い層の皆さまにご参加いただきました。

基調講演には学校法人服部学園理事長である服部幸應先生をお招きし、「日本食はなぜユネスコ無形文化遺産になったか」と題した講演をいただきました。講演では、日本食が文化遺産登録された経緯から日本食の魅力、そして現在ご尽力されている

食育活動について大変興味深いお話をいただきました。パネルディスカッションでは、髙木久代教授(鍼灸学科、日本薬膳学会代表理事)、長村洋一副学長(医療栄養

学科、日本食品安全協会理事長)、西村甲教授(鍼灸学科、日本東洋医学会認定漢方専門医)、中東真紀准教授(医療栄養学科)の4名による「現代医学で洗練された新たな薬膳の魅力を語る」をテーマとしたディスカッションを行いました。パネラーからは、「薬膳とは?」「医食同源とは?」「未病とは?」「機能性食品と薬膳の関わり」

「管理栄養士としての薬膳の活用法」など、それぞれの立場から薬膳との関わりについて発言がなされ、結論として「機能性食品などのエビデンスを用いた新たな薬膳(健美和膳)」に関する提案がなされました。

薬膳ランチでは、「夏をのりきる薬膳フレンチフルコース」をご賞味いただきました。夏の暑さに負けない旬の食材が、前菜からデザートにまで含まれたコース料理で、「美味しくてヘルシー」との評価を皆さまからいただきました。

本講演会は、鍼灸学科および医療栄養学科教員が中心となり設立した一般社団法人日本薬膳学会の主催で行われました。これからも「薬膳」を通じて、皆さまの健康に資する活動として継続していく予定です。

9月28日(水)、鈴鹿医療科学大学創立25周年を記念して、大学事務局において、鈴鹿医療科学大学同窓会からの寄付金贈呈式が行われました。

贈呈式では、同窓会の武藤裕衣会長が「創立25周年を迎えられましたこと、おめでとうございます。卒業生も7,000名を超え、三重県内をはじめ全国で活躍しています。卒業生は皆、母校を愛し、鈴鹿医療科学大学を卒業したことに誇りを感じています。これからも本学の発展のため、同窓会は全力を挙げて取り組んでまいります。」と25周年を祝福する言葉を贈り、250万円の寄付目録の贈呈を受けた髙木純一理事長は、「卒業生に寄付金を募らなかったので非常に有難い。貴重な浄財を大学の充実のために有効に活用したい。」と感謝の意を表しました。