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59
2.4 福島県
2.4.1 調査結果 福島県の調査ブロック 38~41 におけるサイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探
査画像は図 2.4-1に示すとおりである。
人工魚礁及び人工魚礁群の確認個数(箇所数)は、調査ブロック38で 244個(箇所)、ブロック
39 で 268 個(箇所)、ブロック 40 で 645 個(箇所)、ブロック 41 で 191 個(箇所)であり、合計
1,348個(箇所)が確認された。
また、沈船と推定される物体は、全てのブロックで計4個が確認された。
60
注:図中の はサイドスキャンソナーによる探査画像である。
図 2.4-1(1) サイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探査画像
(福島県 ブロック38)
61
注:図中の はサイドスキャンソナーによる探査画像である。
図 2.4-1(2) サイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探査画像
(福島県 ブロック39)
62
注:図中の はサイドスキャンソナーによる探査画像である。
図 2.4-1(3) サイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探査画像
(福島県 ブロック40)
63
注:図中の はサイドスキャンソナーによる探査画像である。
図 2.4-1(4) サイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探査画像
(福島県 ブロック41)
64
2.4.2 調査結果のまとめ(福島県)
本調査により確認された漁場施設(人工魚礁(群))及びがれき等の概要は表 2.4-1 に示すとおり
である。
福島県全体で1,348個(箇所)の人工魚礁(群)が確認されたが、漁場施設が多く確認されたのは、
調査ブロック40(いわき沖)であった(図 2.4-2)。
図 2.4-2 確認された漁場施設数(福島県)
このうち、マルチビームソナーにより詳細探査を行った結果、38の施設において沈下が確認された。
なお、沈下している施設は調査ブロック40(いわき沖)で確認された(図 2.4-3)。
図 2.4-3 沈下している漁場施設数(マルチビームソナーにより詳細探査を行った施設:福島県)
マルチビームソナーによる詳細探査を行った施設のうち、約7%の施設において沈下が確認された。
沈下している施設は調査ブロック40(いわき沖)で確認された(図 2.4-4)。
図 2.4-4 漁場施設の沈下率(マルチビームソナーにより詳細探査を行った施設:福島県)
0
100
200
300
400
500
600
700
38 39 40 41
施設数
ブロック番号
0
10
20
30
40
50
38 39 40 41
沈下している施設数
ブロック番号
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
38 39 40 41
沈下している施設数比率
ブロック番号
65
沈船と推定される物体は4個が確認され(表 2.4-1)、全ての調査ブロックで確認された。
図 2.4-5 確認された沈船数(福島県)
表 2.4-1 確認された漁場施設等の概要(福島県)
0
1
2
3
4
5
38 39 40 41
沈船数
ブロック番号
注:沈船と推定されるものを含む。
沈船* その他
38 244 238 0 0.0% 1
39 268 237 0 0.0% 1
40 645 44 38 86.4% 1
41 191 1 0 0.0% 1
1348 520 38 7.3% 4 0
*沈船と推定されるものを含む。
県ブロック番号
確認されたがれき等の個数A:確認された
人工魚礁(群)の個(箇所)数
B:マルチビームソナーにより詳細調査を実施した個(箇所)数
C:沈下が確認された個(箇所)数
比率(C/B)
福島県
合計
人工魚礁
66
2.5 茨城県
2.5.1 調査結果 茨城県の調査ブロック 42~47 におけるサイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探
査画像は図 2.5-1に示すとおりである。
人工魚礁及び人工魚礁群の確認個数(箇所数)は、調査ブロック42で 144個(箇所)、ブロック
43で 180個(箇所)、ブロック44で 228個(箇所)、ブロック45で 224個(箇所)、ブロック46で
57個(箇所)、ブロック47で 2個(箇所)であり、合計835個(箇所)が確認された。
また、沈船と推定される物体は、ブロック43及び44で計6個が確認された。
67
注:図中の はサイドスキャンソナーによる探査画像である。
図 2.5-1(1) サイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探査画像
(茨城県 ブロック42)
68
注:図中の はサイドスキャンソナーによる探査画像である。
図 2.5-1(2) サイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探査画像
(茨城県 ブロック43)
69
注:図中の はサイドスキャンソナーによる探査画像である。
図 2.5-1(3) サイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探査画像
(茨城県 ブロック44)
70
注:図中の はサイドスキャンソナーによる探査画像である。
図 2.5-1(4) サイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探査画像
(茨城県 ブロック45)
71
注:図中の はサイドスキャンソナーによる探査画像である。
図 2.5-1(5) サイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探査画像
(茨城県 ブロック46)
72
注:図中の はサイドスキャンソナーによる探査画像である。
図 2.5-1(6) サイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探査画像
(茨城県 ブロック47)
73
2.5.2 調査結果のまとめ(茨城県)
本調査により確認された漁場施設(人工魚礁(群))及びがれき等の概要は表 2.5-1 に示すとおり
である。
茨城県全体で835個(箇所)の人工魚礁(群)が確認されたが、漁場施設が多く確認されたのは調
査ブロック43(日立沖)、44(ひたちなか沖)及び45(鹿嶋沖)であった(図 2.5-2)。
図 2.5-2 確認された漁場施設数(茨城県)
このうち、マルチビームソナーにより詳細探査を行った結果、38の施設において沈下が確認された。
なお、沈下している施設は調査ブロック44(ひたちなか沖)、45(鹿嶋沖)及び46(鹿嶋沖)で確認
された(図 2.5-3)。
図 2.5-3 沈下している漁場施設数(マルチビームソナーにより詳細探査を行った施設:茨城県)
マルチビームソナーによる詳細探査を行った施設のうち、約5%の施設において沈下が確認された。
沈下している施設は調査ブロック44(ひたちなか沖)、45(鹿嶋沖)及び46(鹿嶋沖)で確認された
(図 2.5-4)。
図 2.5-4 漁場施設の沈下率(マルチビームソナーにより詳細探査を行った施設:茨城県)
0
50
100
150
200
250
300
42 43 44 45 46 47
施設数
ブロック番号
0
1
2
3
4
5
42 43 44 45 46 47
沈下している施設数
ブロック番号
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
42 43 44 45 46 47
沈下している施設数比率
ブロック番号
74
沈船と推定される物体は6個が確認され(表 2.5-1)、調査ブロック43(日立沖)及び44(ひたち
なか沖)で確認された。なお、沈船については、過去には魚礁として用いられた事例もあることから、
魚礁として設置されたものを含んでいる可能性がある。
図 2.5-5 確認された沈船数(茨城県)
表 2.5-1 確認された漁場施設等の概要(茨城県)
0
1
2
3
4
5
42 43 44 45 46 47
沈船数
ブロック番号
注:沈船と推定されるものを含む。
沈船* その他
42 144 0 0 -
43 180 49 0 0.0% 1
44 228 99 4 4.0% 5
45 224 16 3 18.8%
46 57 1 1 100.0%
47 2 2 0 0.0%
835 167 8 4.8% 6 0
*沈船と推定されるものを含む。
茨城県
比率(C/B)
A:確認された人工魚礁(群)の個(箇所)数
県ブロック番号
確認されたがれき等の個数
人工魚礁
合計
B:マルチビームソナーにより詳細調査を実施した個(箇所)数
C:沈下が確認された個(箇所)数
75
2.6 千葉県
2.6.1 調査結果 千葉県の調査ブロック 48~49 におけるサイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探
査画像は図 2.6-1に示すとおりである。
人工魚礁及び人工魚礁群の確認個数(箇所数)は、調査ブロック 48 で 69 個(箇所)、ブロック
49で 17個(箇所)であり、合計86個(箇所)が確認された。
また、沈船と推定される物体は、ブロック48で計2個が確認された。
76
注:図中の はサイドスキャンソナーによる探査画像である。
図 2.6-1(1) サイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探査画像
(千葉県 ブロック48)
77
注:図中の はサイドスキャンソナーによる探査画像である。
図 2.6-1(2) サイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探査画像
(千葉県 ブロック49)
78
2.6.2 調査結果のまとめ(千葉県)
本調査により確認された漁場施設(人工魚礁(群))及びがれき等の概要は表 2.6-1 に示すとおり
である。
千葉県全体で 86 個(箇所)の人工魚礁(群)が確認されたが、漁場施設が多く確認されたのは調
査ブロック48(九十九里沖)であった(図 2.6-2)。
図 2.6-2 確認された漁場施設数(千葉県)
このうち、マルチビームソナーにより詳細探査を行った結果、3 個の施設において沈下が確認され
た。なお、沈下している施設は調査ブロック48(九十九里沖)で確認された(図 2.6-3)。
図 2.6-3 沈下している漁場施設数(マルチビームソナーにより詳細探査を行った施設:千葉県)
マルチビームソナーによる詳細探査を行った施設のうち、約35%の施設において沈下が確認された。
なお、沈下している施設は調査ブロック48(九十九里沖)で確認された(図 2.6-4)。
図 2.6-4 漁場施設の沈下率(マルチビームソナーにより詳細探査を行った施設:千葉県)
0
20
40
60
80
100
48 49
施設数
ブロック番号
0
1
2
3
4
5
48 49
沈下している施設数
ブロック番号
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
48 49
沈下している施設数比率
ブロック番号
79
大型がれきと推定されるものは、調査ブロック48(九十九里沖)で2個が確認された(表 2.6-1)。。
表 2.6-1 確認された漁場施設等の概要(千葉県)
沈船* その他
48 69 5 3 60.0% 2
49 17 1 0 0.0%
86 6 3 34.7% 0 2
*沈船と推定されるものを含む。
人工魚礁
県ブロック番号
確認されたがれき等の個数A:確認された
人工魚礁(群)の個(箇所)数
B:マルチビームソナーにより詳細調査を実施した個(箇所)数
C:沈下が確認された個(箇所)数
比率(C/B)
千葉県
合計
80
2.7 調査結果のまとめ(漁場施設の被災状況)
2.7.1 魚礁機能の低下について 本調査で確認された漁場施設(人工魚礁)などの概要は、表 2.7-1に示すとおりである。
青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県及び千葉県の太平洋岸において、サイドスキャンソナー
及びマルチビームソナーにより、漁場施設(人工魚礁)の探査を行った結果、計5,542個(箇所)の
人工魚礁及び人工魚礁群が確認された。漁場施設が多く確認されたのは、岩手県、宮城県、福島県及
び茨城県であった(図 2.7-1)。
図 2.7-1 確認された漁場施設数
このうち、マルチビームソナーにより詳細探査を行った結果、1,311 の施設において沈下が確認さ
れた。なお、沈下している施設数が多かったのは、岩手県及び宮城県であった(図 2.7-2)。
図 2.7-2 沈下している漁場施設数(マルチビームソナーにより詳細探査を行った施設)
0
100
200
300
400
500
600
700
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49
施設数
ブロック番号
青森県 岩手県 宮城県 福島県 茨城県 千葉県
0
50
100
150
200
250
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49
沈下している施設数
ブロック番号
青森県 岩手県 宮城県 福島県 茨城県 千葉県
81
マルチビームソナーによる詳細探査を行った施設のうち、約35%の施設において沈下が確認された。
沈下率が高かったのは、岩手県及び宮城県であり、県別の比率は岩手県が約44%、宮城県が約46%で
あった(図 2.7-3)。
図 2.7-3 漁場施設の沈下率(マルチビームソナーにより詳細探査を行った施設)
また、今回の調査ブロックは、事前に各県から入手した魚礁の位置情報に基づき、これを中心とす
る範囲で設定したが、一部の調査ブロックにおいては今回の調査では魚礁は確認できなかった。
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49
沈下している施設数比率
ブロック番号
青森県 岩手県 宮城県 福島県 茨城県 千葉県
82
表 2.7-1 確認された漁場施設等の概要
沈船* その他
1
2 1 1 0 0.0%
3 211 211 0 0.0%
4 4 4 0 0.0%
5 6 6 2 33.3%
6 2 2 0 0.0%
7 1 1 0 0.0%
8 1 1 0 0.0%
9 11 11 0 0.0%
10 99 99 0 0.0% 2
11 43 43 1 2.3% 1
12 23 23 0 0.0%
13 2 2 0 0.0%
14 4 4 0 0.0%
15 14 14 0 0.0%
16 8 8 5 62.5%
17 20 20 20 100.0%
計 450 450 28 6.2% 3 0
18 222 178 74 41.6%
19 449 434 232 53.5%
20 257 252 76 30.2% 9
21 366 356 199 55.9% 2 1
22 302 302 94 31.1% 1
23 134 134 21 15.7% 3
24 186 175 78 44.6% 1
25 295 275 146 53.1%
26 2 2 0 0.0%
27
28
計 2,213 2,108 920 43.6% 16 1
29 65 64 12 18.8%
30 21 19 17 89.5% 1
31 61 31 20 64.5% 3 2
32 29 27 9 33.3%
33 7 0 0 -
34 3 0 0 -
35 61 27 19 70.4% 2
36 321 320 224 70.0% 14 1
37 42 42 13 31.0%
計 610 530 314 59.2% 20 3
38 244 238 0 0.0% 1
39 268 237 0 0.0% 1
40 645 44 38 86.4% 1
41 191 1 0 0.0% 1
計 1,348 520 38 7.3% 4 0
42 144 0 0 -
43 180 49 0 0.0% 1
44 228 99 4 4.0% 5
45 224 16 3 18.8%
46 57 1 1 100.0%
47 2 2 0 0.0%
計 835 167 8 4.8% 6 0
48 69 5 3 60.0% 2
49 17 1 0 0.0%
計 86 6 3 50.0% 0 2
5,542 3,781 1,311 34.7% 49 6
*沈船と推定されるものを含む。
福島県
茨城県
千葉県
確認されたがれき等の個数比率(C/
B)ブロック番号
県B:マルチビームソナーにより詳細調査を実施した個(箇所)数
C:沈下が確認された個(箇所)数
A:確認された人工魚礁(群)の個(箇所)数
青森県
人工魚礁
合計
人工魚礁は確認されなかった
人工魚礁は確認されなかった
人工魚礁は確認されなかった
岩手県
宮城県
83
2.7.2 大型がれき等について
サイドスキャンソナー及びマルチビームソナーによる探査の結果、大型がれきと推定されるものは
55 個が確認された(表 2.7-1)。大型がれきは漁網(あるいはロープ)や沈船と推定されたが、この
うち、沈船と推定される物体が多く確認されたのは岩手県及び宮城県であった。
なお、沈船については、過去には魚礁として用いられた事例もあることから、魚礁として設置され
たものを含んでいる可能性がある。
図 2.7-4 確認された沈船数
0
2
4
6
8
10
12
14
16
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49
沈船数
ブロック番号
青森県 岩手県 宮城県 福島県 茨城県 千葉県
注:沈船と推定されるものを含む。