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平成 26 年度日本の食魅力再発見・利用促進事業委託事業( 「和食」の保護・継承環境整備事業) 「和食会議アンケート」調査の結果報告 平成27年1月29日 資料

平成26年度日本の食魅力再発見・利用促進事業委託 …平成26年度日本の食魅力再発見・利用促進事業委託事業(「和食」の保護・継承環境整備事業)

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平成26年度日本の食魅力再発見・利用促進事業委託事業( 「和食」の保護・継承環境整備事業)

「和食会議アンケート」調査の結果報告

平成27年1月29日

資料 2

Page 2: 平成26年度日本の食魅力再発見・利用促進事業委託 …平成26年度日本の食魅力再発見・利用促進事業委託事業(「和食」の保護・継承環境整備事業)

■調査概要

2

「和食」の保護・継承の対象範囲について、国内の食文化の保護・継承に対して意識が高い方々より、5W1Hに基づき、意見を聴取すること。

調査目的

全国調査地域

インターネットによるアンケート調査*「和食会議」メールマガジンへアンケートの案内を掲載して依頼調査方法

●配信数:「和食会議」メールマガジンに登録している個人(延べ905

名) ※「和食会議」の会員企業・団体・個人数は745(アンケート発出時点)

●有効回収数:114票(回収率12.6%)調査対象

平成26年12月15日(月)~平成27年1月16日(金)調査期間

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11.1%

30.6%

5.6%6.9%

45.8%

食品生産業界 食品加工業界

食品流通業界 飲食業界

0.9%

15.9%

29.2%

31.0%

18.6%

4.4%

20代 30代 40代 50代 60代 70代

56.1%

43.9%

男性 女性

■回答者属性

3

■性別でみると、「男性」56.1%、「女性」43.9%とやや男性が多い。■年代別でみると、最もポイントが高かったのが「50代」31.0%、次いで「40代」29.2%、「60代」18.6%となった。■職業別でみると、最もポイントが高かったのが「会社員」36.0%、次いで「公務員」18.2%、「団体職員」7.9%となった。■業界別でみると、最もポイントが高かったのが「飲食業界」45.8%、次いで「食品加工業界」30.6%、「食品生産業界」11.1%となった。

F1.性別(SA) F2.年代(SA)

F4.業界(SA)

F3.職業(SA)

0.96.1

0.936.0

6.17.9

13.21.8

3.51.81.8

20.2

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40%

料理人

栄養士

食材生産者(農業、漁業など)

会社員

学校職員・研究者

団体職員

公務員

パート・アルバイト・フリーター

専業主婦、専業主夫

学生

現在働いていない(専業主婦、専業主夫、学生は除く)

その他

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■調査結果サマリー

4

■「出汁や発酵調味料といった旨みを求める調味技術」89.5%、次いで「年中行事との結びつきの深さ」82.5%、 「器・盛り付け等しつらえ技術や目で楽しませる工夫」「「いただきます」等自然の恵み豊かな食事に感謝する精神」80.7%の順。

■【食材等】はいずれの要素も比較的高く、それ以外では、【技術等】の“出汁や発酵調味料といった旨み”、“器・盛り付け等しつらえ技術や目で楽しませる工夫”、【作法等】の“感謝する精神” 、【食生活等】の“年中行事との結びつき”等が高く、精神的な要素を保護・継承すべきと考える傾向。

保護・継承すべき「和食」の要素

■「 保護・継承すべき重要な料理である」ものとして、最もポイントが高かったものは「海外から受容された発想をもとにアレンジされ、江戸時代の外食メニューとして定着をみせた料理(てんぷら等)」 43.9 %で、それ以外はいずれも10%未満と低い。

■「 1970年代以降に成長をみせたファストフード産業の折衷メニュー(ライスバーガー、テリヤキバーガー、塩麹バーガー等) 」は、「「和食」と言われること自体に違和感を感じる」が60.5%と高いポイント。

実際に食べているもので保護・継承すべき要素

■「ふるさとや日本の良さを再認識し、日本人に誇りを持つことにつながる」 81.6 %、次いで「日本各地の地産地消を促進し、日本の農業を活性化する」73.7%、 「 「和食」を通して日本の家族や地域の社会的な結びつきを強める」72.8%の順。

■日本人の誇りや社会的結びつきといった、日本人の心のようなものが上位である一方で、外国人観光客の増加、農林水産物の輸出拡大等、産業振興的なものは下位となる傾向となった。

「和食」継承の意義・目的

■「職業別の重点的な担い手」として、最もポイントが高かったものは「料理人」45.6%、次いで「学校給食関係者」38.6%、「食材生産者(農業、漁業など)」35.1%となった。

職業別における「和食」の保護・継承の担い手

■最もポイントが高かったものは「家庭の食卓」87.7 %、次いで「学校給食」79.8%、「学校や地域での食活動」70.2%となった。「和食」の保護・継

承の場面・機会

■「家庭の食卓における重点的な担い手」として、最もポイントが高かったものは「家庭の主婦」53.5 %、次いで「小学校の児童」50.5%で、この2者が特に高いポイントとなった。

家庭の食卓における「和食」の保護・継承の担い手

■「地産地消」を支える郷土料理の消失が野菜栽培に影響」64.0 %、次いで「児童・生徒で、正しい箸の持ち方をしている割合は5割程度」64.0%、 「食事の挨拶をする若者が約6割、食事に対する感謝の気持ちが希薄化」63.2%の順。

■懸念事項を分類して比較すると、【作法等】に分類した事項はいずれも懸念が高く、【食材等】の「「地産地消」を支える郷土料理の消失が野菜栽培に影響」【食生活等】の「児童・生徒で、正しい箸の持ち方をしている割合は5割程度」も同じように高い一方で、【技術等】は比較的低い。

「和食」を保護・継承する上での懸

念事項

■「ほとんど「和食」を食べる」ものとして、最もポイントが高かったものは「通夜や年忌など、故人をしのぶ場」 62.3 %、次いで「新年やひな祭りなど、家族で年中行事を祝う場」59.6%、 「還暦、白寿など長寿を祝う場」51.8%、「七五三等、子供の成長を祝う場」50.0%となり、冠婚葬祭や伝統行事が高い傾向となった。

場面・機会別の「和食」の摂食頻

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個別の調査結果

Page 6: 平成26年度日本の食魅力再発見・利用促進事業委託 …平成26年度日本の食魅力再発見・利用促進事業委託事業(「和食」の保護・継承環境整備事業)

89.5

82.5

80.7

80.7

78.9

74.6

71.9

71.9

71.9

71.9

71.9

61.4

61.4

59.6

57.9

57.0

57.0

56.1

50.9

43.0

10.5

16.7

16.7

16.7

19.3

24.6

26.3

25.4

22.8

25.4

24.6

35.1

32.5

35.1

39.5

38.6

39.5

35.1

43.0

43.9

0.0

0.9

2.6

0.9

6.1

5.3

6.1

2.6

1.8

1.8

2.6

5.3

2.6

3.5

3.5

2.6

4.4

3.5

8.8

13.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

出汁や発酵調味料といった旨みを求める調味技術

時代を超えて受け継がれてきた年中行事との結びつきの深さ

器・盛り付け等しつらえ技術や目で楽しませる工夫

「いただきます」「ごちそうさま」と自然の恵み豊かな食事に感謝する精神

季節感を演出する多彩な旬の食材

身土不二の理念を土地ごとの食材を使って体現した郷土料理

米飯中心の食事

自然の恵みを直に味わえる豊かな海の幸、山の幸

自然を敬い、食材を無駄なく使いこなす「モッタイナイ」の精神

箸でご飯を食べる国として発達した「箸使いの作法」に表れるマナー

椀、漆器、焼き物、箸等日本独自の食器や食具を用いる形式

季節の生け花や旬の素材に合わせた器での盛りつけなどで大切な客人をもてなす心

家族の団らんなどの形で自然の恵みを皆で共に食べる習慣

喉の渇きを潤すのみならず、心を癒し、心を高める日本のお茶

自然の恵みに感謝し、季節の移ろいを敏感に表現する和菓子

素材を生かした調理技術

包丁、まな板等「和食」独特の調理道具

家庭における「おふくろの味」の伝承

「和食」を引き立たせ、心をほぐす日本の酒

低脂肪、低カロリーを実現できる栄養バランスのよい食生活

保護・継承すべき重要な要素である 重要とまでいえないが保護・継承すべき要素であるとくに保護・継承しなくてもよい要素である

■「和食」を保護・継承していく上で、要素別にどの程度保護・継承すべきとお思いですか(各SA)

6

■「保護・継承すべき重要な要素である」ものとして、最もポイントが高かったものは「出汁や発酵調味料といった旨みを求める調味技術」89.5%、次いで「時代を超えて受け継がれてきた年中行事との結びつきの深さ」82.5%、 「器・盛り付け等しつらえ技術や目で楽しませる工夫」と「「いただきます」「ごちそうさま」と自然の恵み豊かな食事に感謝する精神」がそれぞれ80.7%となった。

Q1.「和食」を保護・継承していく上で保護・継承すべき要素(各SA)【n=114】

*「保護・継承すべき重要な要素である」が高い順にソート

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89.5

80.7

57.0

57.0

78.9

74.6

71.9

71.9

80.7

71.9

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61.4

59.6

57.9

50.9

82.5

71.9

61.4

56.1

43.0

10.5

16.7

38.6

39.5

19.3

24.6

26.3

25.4

16.7

22.8

25.4

35.1

35.1

39.5

43.0

16.7

24.6

32.5

35.1

43.9

0.0

2.6

3.5

0.9

5.3

2.6

8.8

4.4

1.8

1.8

2.6

2.6

5.3

2.6

3.5

6.1

0.9

3.5

6.1

13.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

出汁や発酵調味料といった旨みを求める調味技術

器・盛り付け等しつらえ技術や目で楽しませる工夫

素材を生かした調理技術

包丁、まな板等「和食」独特の調理道具

季節感を演出する多彩な旬の食材

身土不二の理念を土地ごとの食材を使って体現した郷土料理

米飯中心の食事

自然の恵みを直に味わえる豊かな海の幸、山の幸

「いただきます」「ごちそうさま」と自然の恵み豊かな食事に感謝する精神

自然を敬い、食材を無駄なく使いこなす「モッタイナイ」の精神

箸でご飯を食べる国として発達した「箸使いの作法」に表れるマナー

季節の生け花や旬の素材に合わせた器での盛りつけなどで大切な客人をもてなす心

喉の渇きを潤すのみならず、心を癒し、心を高める日本のお茶

自然の恵みに感謝し、季節の移ろいを敏感に表現する和菓子

「和食」を引き立たせ、心をほぐす日本の酒

時代を超えて受け継がれてきた年中行事との結びつきの深さ

椀、漆器、焼き物、箸等日本独自の食器や食具を用いる形式

家族の団らんなどの形で自然の恵みを皆で共に食べる習慣

家庭における「おふくろの味」の伝承

低脂肪、低カロリーを実現できる栄養バランスのよい食生活

保護・継承すべき重要な要素である 重要とまでいえないが保護・継承すべき要素であるとくに保護・継承しなくてもよい要素である

■「和食」を保護・継承していく上で、要素別にどの程度保護・継承すべきとお思いですか(各SA)

7

■要素を以下の4つに分類して比較すると、抜きん出て評価が高かった、【食材等】の項目はいずれの要素も比較的高い。それ以外では、【技術等】の“出汁や発酵調味料といった旨み”のほか、【作法等】の“感謝する精神”、“モッタイナイの精神”、“「箸使いの作法」に表れるマナー”、【食生活等】の“年中行事との結びつきの深さ”、【技術等】の “器・盛り付け等しつらえ技術や目で楽しませる工夫”、等が高く、食の背後にある精神的な要素を保護・継承すべきと考える傾向がうかがえる。

Q1.「和食」を保護・継承していく上で保護・継承すべき要素(各SA)【n=114】

技術等

作法等

食材等

食生活等

*分類ごとに、「保護・継承すべき重要な要素である」が高い順にソート

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43.9

9.6

5.3

1.8

50.0

38.6

21.9

11.4

41.2

44.7

26.3

10.5

28.1

60.5

4.4 1.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

海外から受容された発想をもとにアレンジされ、江戸時代の外食メニューとして定着をみせた料理(てんぷら等)

明治期以降、飯と汁に合うおかずとして考案された和洋折衷料理(オムライス、カレーライス、トンカツ、コロッケ等)

戦後、日本の人気家庭料理として定着したカタカナ料理(ラーメン、ナポリタンスパゲティ、ギョウザ、シチュー等)

1970年代以降に成長をみせたファストフード産業の折衷メニュー(ライスバーガー、テリヤキバーガー、塩麹バーガー等)

保護・継承すべき重要な料理である 重要とまでいえないが保護・継承すべき料理である

とくに保護・継承しなくてもよい料理である 「和食」と言われること自体に違和感を感じる

■“実際に食べているもの”で「和食」と言われた場合、どの程度保護・継承すべきとお思いですか(各SA)

8

■「 保護・継承すべき重要な料理である」ものとして、最もポイントが高かったものは「海外から受容された発想をもとにアレンジされ、江戸時代の外食メニューとして定着をみせた料理(てんぷら等)」 43.9 %で、それ以外はいずれも10%未満とポイントは低い。■「 1970年代以降に成長をみせたファストフード産業の折衷メニュー(ライスバーガー、テリヤキバーガー、塩麹バーガー等) 」は、「「和食」と言われること自体に違和感を感じる」が60.5%と高いポイント。

Q2.“実際に食べているもの”で、保護・継承すべき要素(各SA)【n=114】

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54.4

43.9

28.1

26.3

22.8

64.0

49.1

44.7

40.4

35.1

63.2

58.8

64.0

56.1

49.1

47.4

47.4

45.6

45.6

33.3

32.5

22.8

36.0

35.1

40.4

45.6

55.3

33.3

36.8

39.5

47.4

45.6

32.5

34.2

29.8

36.8

36.0

38.6

37.7

41.2

39.5

46.5

45.6

42.1

9.6

21.1

27.2

25.4

20.2

2.6

14.0

12.3

15.8

13.2

12.3

14.0

13.2

14.0

18.4

21.1

28.9

0.9

13.2

2.6

6.1

5.3

7.0

0.0

0.0

4.4

2.6

1.8

0.0

0.9

1.8

0.0

3.5

1.8

0.9

0.9

0.0

1.8

1.8

0.9

0.0

0.9

1.8

6.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若い女性の意識の中に「和食」を調理することに対するネガティブ意識

家庭の主婦の中で「包丁さばきに自信がある」方が2割に満たない

近年、日本料理の調理技術技能審査証書交付数が大幅に減少

日本料理を含めた料理学校全体が減少傾向で推移している

食事の簡素化等を背景に、和食器の販売量が年々減少

「地産地消」を支える郷土料理の消失が野菜栽培に影響

外国産野菜の輸入量の増加に伴い安全性に懸念

TPPの規制緩和で、食の安全が脅かされる懸念

海外で「和食」の偽物が出回り、日本の「和食」に対するイメージ低下を招く恐れ

日本の伝統食「すし」のネタに漁獲規制がかかり始めている

食事の挨拶をする若者が約6割、食事に対する感謝の気持ちが希薄化

和食の食事マナーの大切さを理解する若い世代が減少

児童・生徒で、正しい箸の持ち方をしている割合は5割程度

高齢化・過疎化が進行し、地域の行事料理や郷土料理の担い手が減少傾向

将来の「和食」の担い手である子供たちは「洋食好き派」が多い

「子どもと一緒に料理をすることがある」人は5割程度

20代~50代男女で「ファミリーレストラン」「ファーストフード」好きが増加

家庭の食卓で「ごはん」、「みそ汁」出現回数が減少し、パン消費支出額が米を上回る

家庭で魚を食べる機会が減少

単身者世帯の食生活において「食事は手軽に済ませる」「食べるのが早い」が4割弱

おせち料理を既製品を購入する家庭が増加傾向など、簡略化が進展

結婚披露宴の料理の約半数が「フランス料理」、「和食」は5.9%と減少傾向

かなり心配している やや心配している あまり心配していない まったく心配していない

64.0

64.0

63.2

58.8

56.1

54.4

49.1

49.1

47.4

47.4

45.6

45.6

44.7

43.9

40.4

35.1

33.3

32.5

28.1

26.3

22.8

22.8

33.3

29.8

32.5

34.2

36.8

36.0

36.8

36.0

38.6

37.7

41.2

39.5

39.5

35.1

47.4

45.6

46.5

45.6

40.4

45.6

55.3

42.1

2.6

5.3

2.6

6.1

7.0

9.6

13.2

12.3

14.0

13.2

14.0

14.0

21.1

12.3

15.8

18.4

21.1

27.2

25.4

20.2

28.9

1.8

13.2

0.0

0.9

1.8

0.9

0.0

0.0

0.9

1.8

1.8

0.9

0.0

0.9

1.8

0.0

0.0

3.5

1.8

0.9

4.4

2.6

6.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

「地産地消」を支える郷土料理の消失が野菜栽培に影響

児童・生徒で、正しい箸の持ち方をしている割合は5割程度

食事の挨拶をする若者が約6割、食事に対する感謝の気持ちが希薄化

和食の食事マナーの大切さを理解する若い世代が減少

高齢化・過疎化が進行し、地域の行事料理や郷土料理の担い手が減少傾向

若い女性の意識の中に「和食」を調理することに対するネガティブ意識

外国産野菜の輸入量の増加に伴い安全性に懸念

将来の「和食」の担い手である子供たちは「洋食好き派」が多い

「子どもと一緒に料理をすることがある」人は5割程度

20代~50代男女で「ファミリーレストラン」「ファーストフード」好きが増加

家庭の食卓で「ごはん」、「みそ汁」出現回数が減少し、パン消費支出額が米を上回る

家庭で魚を食べる機会が減少

TPPの規制緩和で、食の安全が脅かされる懸念

家庭の主婦の中で「包丁さばきに自信がある」方が2割に満たない

海外で「和食」の偽物が出回り、日本の「和食」に対するイメージ低下を招く恐れ

日本の伝統食「すし」のネタに漁獲規制がかかり始めている

単身者世帯の食生活において「食事は手軽に済ませる」「食べるのが早い」が4割弱

おせち料理を既製品を購入する家庭が増加傾向など、簡略化が進展

近年、日本料理の調理技術技能審査証書交付数が大幅に減少

日本料理を含めた料理学校全体が減少傾向で推移している

食事の簡素化等を背景に、和食器の販売量が年々減少

結婚披露宴の料理の約半数が「フランス料理」、「和食」は5.9%と減少傾向

かなり心配している やや心配している あまり心配していない まったく心配していない

■「和食」を保護・継承する上での懸念事項(各SA)

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■「かなり心配している」ものとして、最もポイントが高かったものは「地産地消」を支える郷土料理の消失が野菜栽培に影響」64.0 %、次いで「児童・生徒で、正しい箸の持ち方をしている割合は5割程度」64.0%、 「食事の挨拶をする若者が約6割、食事に対する感謝の気持ちが希薄化」63.2%となった。

■表象的な食そのものの背後にある食べ方、作法など和の精神に関する部分に対する懸念が大きい傾向。

Q3.「和食」を保護・継承する上での懸念事項(各SA)【n=114】

*「かなり心配している」が高い順にソート

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54.4

43.9

28.1

26.3

22.8

64.0

49.1

44.7

40.4

35.1

63.2

58.8

64.0

56.1

49.1

47.4

47.4

45.6

45.6

33.3

32.5

22.8

36.0

35.1

40.4

45.6

55.3

33.3

36.8

39.5

47.4

45.6

32.5

34.2

29.8

36.8

36.0

38.6

37.7

41.2

39.5

46.5

45.6

42.1

9.6

21.1

27.2

25.4

20.2

2.6

14.0

12.3

15.8

13.2

12.3

14.0

13.2

14.0

18.4

21.1

28.9

0.9

13.2

2.6

6.1

5.3

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0.0

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2.6

1.8

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1.8

1.8

0.9

0.0

0.9

1.8

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0% 20% 40% 60% 80% 100%

若い女性の意識の中に「和食」を調理することに対するネガティブ意識

家庭の主婦の中で「包丁さばきに自信がある」方が2割に満たない

近年、日本料理の調理技術技能審査証書交付数が大幅に減少

日本料理を含めた料理学校全体が減少傾向で推移している

食事の簡素化等を背景に、和食器の販売量が年々減少

「地産地消」を支える郷土料理の消失が野菜栽培に影響

外国産野菜の輸入量の増加に伴い安全性に懸念

TPPの規制緩和で、食の安全が脅かされる懸念

海外で「和食」の偽物が出回り、日本の「和食」に対するイメージ低下を招く恐れ

日本の伝統食「すし」のネタに漁獲規制がかかり始めている

食事の挨拶をする若者が約6割、食事に対する感謝の気持ちが希薄化

和食の食事マナーの大切さを理解する若い世代が減少

児童・生徒で、正しい箸の持ち方をしている割合は5割程度

高齢化・過疎化が進行し、地域の行事料理や郷土料理の担い手が減少傾向

将来の「和食」の担い手である子供たちは「洋食好き派」が多い

「子どもと一緒に料理をすることがある」人は5割程度

20代~50代男女で「ファミリーレストラン」「ファーストフード」好きが増加

家庭の食卓で「ごはん」、「みそ汁」出現回数が減少し、パン消費支出額が米を上回る

家庭で魚を食べる機会が減少

単身者世帯の食生活において「食事は手軽に済ませる」「食べるのが早い」が4割弱

おせち料理を既製品を購入する家庭が増加傾向など、簡略化が進展

結婚披露宴の料理の約半数が「フランス料理」、「和食」は5.9%と減少傾向

かなり心配している やや心配している あまり心配していない まったく心配していない

■「和食」を保護・継承する上での懸念事項(各SA)

10

■懸念事項を以下の4つに分類して比較すると、【作法等】に分類した事項はいずれも懸念が高く、【食生活等】の「児童・生徒で、正しい箸の持ち方をしている割合は5割程度」も同じように高い一方で、【技術等】は比較的低い。

Q3.「和食」を保護・継承する上での懸念事項(各SA)【n=114】

技術等

作法等

食材等

食生活等

*分類ごとに、「かなり心配している」が高い順にソート

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81.6

73.7

72.8

71.9

59.6

50.0

40.4

12.3

0.9

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

ふるさとや日本の良さを再認識し、日本人に誇りを持つことにつながる

日本各地の地産地消を促進し、日本の農業を活性化する

「和食」を通して日本の家族や地域の社会的な結びつきを強める

栄養バランスの良い食事により、日本人の健康的な生活や長寿、肥満防止に役立てる

自然を尊重する精神に基づく天然資源の有効活用により、持続可能な社会を実現する

「和食」の素晴らしさを世界に発信することで、外国人観光客の増加を促進する

「和食」の素晴らしさを世界に発信することで、農林水産物の輸出拡大を促進する

その他

特に当てはまるものはない

■「和食」を保護し、次世代等へ継承していくことには、どのような意義や目的があると思いますか(MA)

11

■最もポイントが高かったものは「ふるさとや日本の良さを再認識し、日本人に誇りを持つことにつながる」 81.6 %、次いで「日本各地の地産地消を促進し、日本の農業を活性化する」73.7%、 「 「和食」を通して日本の家族や地域の社会的な結びつきを強める」72.8%となった。■日本人の誇りの堅持や社会的結びつきの強化を挙げる方が多く、文化的意味合いのものが上位で、産業振興的なものは下位となった。

Q4.「和食」継承の意義、目的(MA)【n=114】

*ポイントが高い順にソート

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■家庭の食卓/職業別における「和食」保護・継承の推進を考えた場合、どのような属性の方を重点的な担い手だと思いますか(3つまで選択可)

12

■「家庭の食卓における重点的な担い手」として、最もポイントが高かったものは「家庭の主婦」53.5 %、次いで「小学校の児童」50.5%で、この2者が特に高いポイントとなった。■「職業別の重点的な担い手」として、最もポイントが高かったものは「料理人」45.6%、次いで「学校給食関係者」38.6%、「食材生産者(農業、漁業など)」35.1%となった。

Q5.家庭の食卓における「和食」の保護・継承の担い手(3つまで選択可)【n=114】

Q6.職業別における「和食」の保護・継承の担い手(3つまで選択可)【n=114】

53.5

50.0

28.9

26.3

21.1

20.2

19.3

14.0

13.2

10.5

10.5

7.0

2.6

7.0

0% 20% 40% 60%

家庭の主婦

小学校の児童

中学生・高校生

「家の味」を作ってきたおばあちゃん

乳幼児を育児中の母親

小学校就学前の幼児

壮年世代(20~30代)

中年世代(40~50代)

大学生以上の学生

核家族世帯

シニア世代(60代以上)

妊婦

単身者世帯

その他

45.6

38.6

35.1

25.4

24.6

21.9

21.9

21.9

14.9

9.6

7.0

6.1

4.4

11.4

0% 10% 20% 30% 40% 50%

料理人

学校給食関係者

食材生産者(農業、漁業など)

子育て中の母親

専業主婦、専業主夫

食品製造・加工・流通業関係者

栄養士

食関連学校職員・研究者

外食産業等の関係者

学生

農協・漁協関係職員

食関連団体職員

食関連業務に携わる公務員

その他

*いずれも、ポイントが高い順にソート

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87.7

79.8

70.2

46.5

40.4

37.7

30.7

29.8

28.1

28.1

24.6

6.1

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

家庭の食卓

学校給食

学校や地域での食活動

出版物(書籍、雑誌)、テレビ、ラジオ、新聞、インターネットなどのメディア

一般向けの「和食」の講習会・シンポジウム

一般向けの日本料理人による試食会

一般向けの「和食」の展示会や郷土料理展

「和食」ミュージアムの設置

「和食」について考える記念日(11月24日)、記念習慣の設定

高等教育機関

「和食」専門研究機関の新設

その他

■「和食」がどのような場面や機会を通じて保護・継承されるべきだとお思いですか(MA)

13

■最もポイントが高かったものは「家庭の食卓」87.7 %、次いで「学校給食」79.8%、 「学校や地域での食活動」70.2%となった。

Q7.「和食」の保護・継承の場面、機会(MA)【n=114】

*ポイントが高い順にソート

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■場面・機会別の「和食」の摂食頻度(各SA)

14

■「ほとんど「和食」を食べる」ものとして、最もポイントが高かったものは「通夜や年忌など、故人をしのぶ場」 62.3 %、次いで「新年やひな祭りなど、家族で年中行事を祝う場」59.6%、 「還暦、白寿など長寿を祝う場」51.8%、 「七五三等、子供の成長を祝う場」50.0%となった。

Q8.場面・機会別の「和食」の摂食頻度(各SA)【n=115】

62.3

59.6

51.8

50.0

36.0

24.6

18.4

16.7

14.9

7.9

7.9

22.8

22.8

27.2

20.2

20.2

43.9

40.4

13.2

32.5

36.0

34.2

11.4

13.2

8.8

17.5

14.0

26.3

31.6

37.7

40.4

37.7

40.4

1.8

1.8

2.6

1.8

16.7

4.4

5.3

18.4

10.5

13.2

14.0

0.0

0.0

0.0

0.0

13.2

0.9

0.9

11.4

1.8

5.3

3.5

1.8

2.6

9.6

10.5

0.0

0.0

3.5

2.6

0.0

0.0

0.0

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

通夜や年忌など、故人をしのぶ場

新年やひな祭りなど、家族で年中行事を祝う場

還暦、白寿など長寿を祝う場

七五三等、子供の成長を祝う場

家や出先で食べる普段の朝食

家で食べる普段の夕食

接待等でのおもてなしの場

結納や結婚式等、婚礼を祝う場

家や出先で食べる普段の昼食

出先で食べる普段の夕食

忘年会、新年会、誕生日会等、仲間同士で集う会食の場

ほとんど「和食」を食べる どちらかというと「和食」を食べることが多い

「和食」、「和食以外」を同じ程度食べる どちらかというと「和食以外」を食べることが多い

ほとんど「和食」以外を食べる 場面や機会自体を経験したことがない

*「ほとんど「和食」を食べる」が高い順にソート

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■調査票

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■調査票

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■調査票

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■調査票

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■調査票

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■調査票

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■調査票

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■調査票

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