17
290913 白井議員 未定稿) - 1 - 平成29年第3回 姫路市議会定例会(未定稿) 平成29年9月13日(水) ◯白井義一議員(登壇) おはようございます。公明党、白井義一でございます。 通告に基づきまして 3 項目 28 点について質問いたします。 1項目めは、飽くなき挑戦!障害者、高齢者、子どもた ち初めだれもが安心して活躍できる姫路へ!というテー マでお伺いいたします。 昨今、姫路の子どもたちに関する事件、報道が頻繁です。 わんずまざー保育園の一連の事件、小学校の生徒作品紛 失の隠ぺい疑惑、幼児虐待を見逃したことなどたくさんあ りました。このようなことは繰り返してはいけないと思い ます。 それではお伺いいたします。 私は、障害者の方や高齢者の方から福祉に関する相談を よく受けます。複雑な相談の場合、複数の部署を回らなく てはならず、いわゆるたらい回し状態となり、障害者の方 や高齢者の方には体力的に負担です。厚労省は一昨年、「新 たな時代に対応した福祉の提供ビジョン」を発表いたしま した。 先月、私は松山市役所の福祉相談総合窓口を視察いたし ました。5 年前に市長が市民からの要望が多いことに対応 して設置し、市民の方より喜んでいただいているようです。 広い多目的トイレや授乳室が隣接され、福祉関係の 105 業務がその窓口で申請できます。社会福祉士の方も駐在し ていました。相談デスクに一度座れば、担当職員が変わる というサービスぶりで、福祉系の相談はその窓口へ行けば 用を足すようになっています。厚労省も推奨する市民目線 の福祉総合ワンストップ窓口の設置に関して、本市のご所 見をお聞かせください。 視察に行きました熊本市では、障害者サポーター研修会 を実施し、合理的配慮の理解や、真心の支援拡充に真剣に 取り組んでおられます。市職員を初め市民に広く告知し、 研修修了者にはシンボルマークが描かれているピンバッ ジを進呈。積極的に支援してくれる企業、団体には障害者 サポーター企業、団体として認定するなど、障害者サポー ターを育成しています。この障害者サポーター制度は、熊 本市のほか、伊勢市や大垣市でも取り組んでおられるよう で、全国に広がりつつあります。本市でもぜひともと思い ますが、ご所見をお聞かせください。 農林水産省と厚労省は共同で、農業と福祉の連携を打ち 出しています。知的や、精神の障害をお持ちの方には、就 労に際して畑仕事は向いていると言われています。障害者 の法定雇用率は平成 30 年度より民間企業で 0.2%多くな り、加えて精神障害者の雇用義務化となります。 先月、新聞やテレビで取り上げられた先駆的な取り組み を行う豊明市に行ってまいりました。この取り組みは、豊 明市からの誘致により、行政連携がスタートしました。企 業と障害者を農園就労でマッチングするもので、この仕組 みを提供するエスプールプラス社は延べ 600 人程度の障 害者を一般就労に結びつけ、さらにその定着率は 95%と いう驚異的な数字を誇っています。障害者にとっては一般 就労により月額 10 万円以上の収入と、厚生年金などの福 利厚生が得られ、上場企業が 120社以上参入しており、雇 用率の確保と企業イメージの向上を図っています。この農 園でとれた農作物は、採用している本社などへ送ります。 野菜や果物を本社社員に配り、社員の福利厚生に活用した り、社員食堂の食材に使用することで、職場は離れていて も同僚というきずなが深まり、障害者理解の輪が広がって います。本社の社員の方からのお礼の手紙などが農園の一 角に掲示されていて、ここで働く障害者の方々の仕事のや りがいにつながっています。そのほか、遊休農地の有効活 用や、一般就労者として働くことによる納税額の増加、さ らには福祉施設への給付金の減少、農園管理者としてシル バー人材を採用することによる、高齢者雇用の増加などメ リットがたくさんあります。生き生きと働く障害をお持ち 方々の笑顔が忘れられません。 本市において、農業と福祉連携について、どのようにお 考えかお聞かせください。 本年度、第 5 期姫路市障害者福祉計画の策定に当たり、 「障害のある人もない人も、共に、自分らしくいきいきと した人生を送ることができる社会(共生社会)づくり」の 理念のもと、関係者各位のご苦労に大変感謝申し上げます。 このたび、障害のある私の子どもたち二人が二人とも、 ある障害者グループホームに正式入所いたしました。しか し、日曜日の夜は世話人の方がいないので、家に帰ってき ます。今のところ、週に 1 回実家に帰って来ることは、親 としては寂しさが紛れてよいのですが、親亡き後のことを 考えると日曜の夜はこの子たちはどこに泊まればよいの か、と不安に感じるのは私だけではありません。施設の方 の話では、グループホームだけの運営で見ると、特に小規 模施設では資金面、人材面で厳しいのが現状とのことでし

290913 白議員 未定稿)...(290913 白議員 未定稿) - 1 - 平成29年第3回 姫路市議会定例会(未定稿) 平成29年9月13日(水) 白井義一議員(登壇)

  • Upload
    others

  • View
    3

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 1 -

    平成29年第3回 姫路市議会定例会(未定稿)

    平成29年9月13日(水)

    ◯白井義一議員(登壇)

    おはようございます。公明党、白井義一でございます。

    通告に基づきまして 3項目28点について質問いたします。

    1項目めは、飽くなき挑戦!障害者、高齢者、子どもた

    ち初めだれもが安心して活躍できる姫路へ!というテー

    マでお伺いいたします。

    昨今、姫路の子どもたちに関する事件、報道が頻繁です。

    わんずまざー保育園の一連の事件、小学校の生徒作品紛

    失の隠ぺい疑惑、幼児虐待を見逃したことなどたくさんあ

    りました。このようなことは繰り返してはいけないと思い

    ます。

    それではお伺いいたします。

    私は、障害者の方や高齢者の方から福祉に関する相談を

    よく受けます。複雑な相談の場合、複数の部署を回らなく

    てはならず、いわゆるたらい回し状態となり、障害者の方

    や高齢者の方には体力的に負担です。厚労省は一昨年、「新

    たな時代に対応した福祉の提供ビジョン」を発表いたしま

    した。

    先月、私は松山市役所の福祉相談総合窓口を視察いたし

    ました。5年前に市長が市民からの要望が多いことに対応

    して設置し、市民の方より喜んでいただいているようです。

    広い多目的トイレや授乳室が隣接され、福祉関係の 105

    業務がその窓口で申請できます。社会福祉士の方も駐在し

    ていました。相談デスクに一度座れば、担当職員が変わる

    というサービスぶりで、福祉系の相談はその窓口へ行けば

    用を足すようになっています。厚労省も推奨する市民目線

    の福祉総合ワンストップ窓口の設置に関して、本市のご所

    見をお聞かせください。

    視察に行きました熊本市では、障害者サポーター研修会

    を実施し、合理的配慮の理解や、真心の支援拡充に真剣に

    取り組んでおられます。市職員を初め市民に広く告知し、

    研修修了者にはシンボルマークが描かれているピンバッ

    ジを進呈。積極的に支援してくれる企業、団体には障害者

    サポーター企業、団体として認定するなど、障害者サポー

    ターを育成しています。この障害者サポーター制度は、熊

    本市のほか、伊勢市や大垣市でも取り組んでおられるよう

    で、全国に広がりつつあります。本市でもぜひともと思い

    ますが、ご所見をお聞かせください。

    農林水産省と厚労省は共同で、農業と福祉の連携を打ち

    出しています。知的や、精神の障害をお持ちの方には、就

    労に際して畑仕事は向いていると言われています。障害者

    の法定雇用率は平成 30 年度より民間企業で 0.2%多くな

    り、加えて精神障害者の雇用義務化となります。

    先月、新聞やテレビで取り上げられた先駆的な取り組み

    を行う豊明市に行ってまいりました。この取り組みは、豊

    明市からの誘致により、行政連携がスタートしました。企

    業と障害者を農園就労でマッチングするもので、この仕組

    みを提供するエスプールプラス社は延べ 600 人程度の障

    害者を一般就労に結びつけ、さらにその定着率は 95%と

    いう驚異的な数字を誇っています。障害者にとっては一般

    就労により月額 10 万円以上の収入と、厚生年金などの福

    利厚生が得られ、上場企業が 120社以上参入しており、雇

    用率の確保と企業イメージの向上を図っています。この農

    園でとれた農作物は、採用している本社などへ送ります。

    野菜や果物を本社社員に配り、社員の福利厚生に活用した

    り、社員食堂の食材に使用することで、職場は離れていて

    も同僚というきずなが深まり、障害者理解の輪が広がって

    います。本社の社員の方からのお礼の手紙などが農園の一

    角に掲示されていて、ここで働く障害者の方々の仕事のや

    りがいにつながっています。そのほか、遊休農地の有効活

    用や、一般就労者として働くことによる納税額の増加、さ

    らには福祉施設への給付金の減少、農園管理者としてシル

    バー人材を採用することによる、高齢者雇用の増加などメ

    リットがたくさんあります。生き生きと働く障害をお持ち

    方々の笑顔が忘れられません。

    本市において、農業と福祉連携について、どのようにお

    考えかお聞かせください。

    本年度、第 5 期姫路市障害者福祉計画の策定に当たり、

    「障害のある人もない人も、共に、自分らしくいきいきと

    した人生を送ることができる社会(共生社会)づくり」の

    理念のもと、関係者各位のご苦労に大変感謝申し上げます。

    このたび、障害のある私の子どもたち二人が二人とも、

    ある障害者グループホームに正式入所いたしました。しか

    し、日曜日の夜は世話人の方がいないので、家に帰ってき

    ます。今のところ、週に 1回実家に帰って来ることは、親

    としては寂しさが紛れてよいのですが、親亡き後のことを

    考えると日曜の夜はこの子たちはどこに泊まればよいの

    か、と不安に感じるのは私だけではありません。施設の方

    の話では、グループホームだけの運営で見ると、特に小規

    模施設では資金面、人材面で厳しいのが現状とのことでし

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 2 -

    た。他都市では、運営費を助成しているところもあり、365

    日運営しているようです。本市において、グループホーム

    開設時に消防施設等の助成はありますが、運営資金の助成

    などのサポートができないか、検討を要望いたします。ご

    所見をお聞かせください。

    本年度の新規事業として、姫路市行動障害支援センター

    のぞみの委託業務を始められました。強度行動障害の方は、

    自分の頭や顔を血が出るほどたたく自虐行為や、他の人に

    かみついたりたたいたりするなど、パニック状態を頻繁に

    起こします。今まで強度行動障害の専門知識のある方が姫

    路市では少なく、相談施設や通所施設がほとんどないため、

    困り果てた家族と一緒に自宅で閉じこもっていることが

    多いのが現状のようです。相談支援先がこのたび誕生して、

    喜ばしく感じます。実際に通所を受け入れている施設の方

    に聞いてみると、強度行動障害の方を見守るには、通常の

    二倍の支援員が必要になるため、通常の支給金額では運営

    を賄うことが厳しいとのことでした。一人でも多くの強度

    行動障害の方が、自宅から出て、社会生活になじめるよう

    にするには、加算支給も必要と考えます。ご所見をお聞か

    せください。

    このたび、姫路市障害者支援センターの工事が完成し、

    自立訓練、就労移行支援、就労継続支援B型、生活介護な

    ど利用定員の 115名が、新しい建物、安心安全な施設で過

    ごすことができるようになりました。とても、ありがたい

    ことと思います。しかしながら、NPO法人などが運営す

    る障害福祉サービス施設の中には、老朽化した建物や、非

    耐震建物を利用している施設が散見されます。大地震時に

    は、倒壊のおそれがあり、利用者の安心安全の確保が厳し

    いと感じます。資金力のない事業所では、頭の痛い問題で

    す。国の制度で障害者福祉施設等の整備に関する助成など

    があるものの、枠が少なく条件が厳しいようです。多くの

    障害者が通所する老朽化、非耐震施設の建てかえや大規模

    改修に対する支援を、市として単独でできないかと思いま

    す。ご所見をお聞かせください。

    障害者文化芸術、スポーツ振興についてお伺いいたしま

    す。

    2020 年東京オリンピック・パラリンピックに向けた障

    害者の文化芸術振興議員連盟の国会議員の方々が、次の臨

    時国会に、障害者による文化芸術活動の推進に関する法律

    案を提出する予定になっていると聞きました。障害者の文

    化芸術のすそ野を広げるのがねらいです。障害者の芸術は、

    アールブリュット「何物にもとらわれない、生の芸術」と

    して海外でも高く評価されています。法案では、基本的な

    施策として国や地方自治体に対し、1、劇場や美術館、映

    画館での障害者のための鑑賞機会拡大、2、制作環境の整

    備、3、発表の場の確保、4、すぐれた作品の発掘や適切な

    評価、5、販売の支援、6、創作活動を支える人材の育成、

    などを求めています。

    本市内におきましても、障害者に対してのアート教室や

    作品展示会などを催し、障害者アートの魅力を発信してい

    る方々がいます。一人でも多くの障害をお持ちの方が、文

    化芸術に興味を持ち、生き生きと活躍されることは、すば

    らしいことだと私は考えます。障害者の文化芸術振興に対

    する本市のご所見をお聞かせください。

    また、障害者スポーツのすそ野を広げることも大切です、

    新たな取り組みなどございましたらお聞かせください。

    今年度になって、肢体不自由児の生徒さんが入学した、

    小学校の特別支援学級を見学させていただきました。車い

    すに乗っている生徒さんなので上下階の移動をどうして

    いるのか心配で、見学しました。可搬型階段昇降機スカラ

    モービルという昇降機でした。担任の先生に操作していた

    だいたのですが、上下階の移動に手間と時間がかかること

    と、操作するのに研修を受けなければ使用できない上に、

    慣れるのに時間がかかるとのことです。固定レール式階段

    昇降機もありますが、やはりエレベーターが一番であると

    私は考えます。現在エレベーターが設置されている小中学

    校は、合わせて 11 校あると聞いています。共生社会の形

    成に向けたインクルーシブ教育システムの構築のために、

    地域の学校のエレベーターの必要性が増しています。学校

    エレベーター設置 5カ年計画など、必要度の高い学校から

    設置し、全小中学校への設置を強く要望いたします。ご所

    見をお聞かせください。

    厚労省は平成 28 年 3 月より、出張理美容を利用するこ

    とができる利用者の対象範囲を明確化したうえで、ことし

    3 月の通知では、「在宅の高齢者に対する理容・美容サー

    ビスの積極的な活用について」では、介護保険法に基づく

    市町村特別給付の活用事例の紹介があり、また市町村の独

    自事業にて在宅の高齢者に対する理容・美容サービスの提

    供の配慮を促しております。兵庫県内では、加古川市、丹

    波市、加西市、上郡町などで在宅要介護高齢者に対して、

    市が利用料を一部負担するなどの支援を行っております。

    まだまだ訪問理美容があることも知らない対象者も多い

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 3 -

    と思います。在宅要介護者のおしゃれ心の存続と、衛生面

    をかんがみ、訪問理美容は大切だと私も考えます。本市に

    おけるご所見をお聞かせください。

    姫路市の特別養護老人ホームの入所待機者は多くいま

    すが、空床もあります。定員に満たない施設があるという

    ことは介護職員の不足が深刻であると容易に察すること

    ができます。

    豊田市に行政視察に行ってまいりました。豊田市は、経

    済連携協定(EPA)に基づく外国人介護福祉士候補者受

    け入れ制度において、最も大きな課題が、介護福祉士国家

    試験合格に向けた日本語能力の向上が必要ととらえ、日本

    語能力の育成支援に力を入れています。ベトナム、フィリ

    ピン、インドネシアの候補者は、熱心に日本語の勉強に励

    んでいるようです。国家試験合格率を向上させ、優秀な外

    国人介護士を生み出して、市内の受け入れ施設へ送り込む

    ことを目指しておられます。

    本市において、深刻な介護士不足、介護士育成について

    はどのようにお考えか、ご所見をお聞かせください。

    先月初めに我が公明党会派にて姫路若者サポートステ

    ーションに、現状のヒアリングと意見交換にお伺いいたし

    ました。若年層のひきこもりの方々の就労支援をしており、

    姫路市としてもジョブトレーニングを委託し、補助金を支

    給するなど支援をしています。ひきこもりの方が困ってい

    ることについて質問したところ、サポートステーションは

    姫路駅の近くにあるのですが、現在無職のため、通所する

    ための交通費がなく、通所を断念したり、交通費捻出のた

    めに昼食を抜いたりしている、とのことでした。また、メ

    ンタル的な相談が多いなど、精神的な専門スタッフが必要

    と感じているようでした。人材不足に悩む企業が多い中、

    一人でも多くの若者の労働力を生むために、通所費用の支

    援や臨床心理士の配置など支援拡充が必要と考えます。ご

    所見をお聞かせください。

    また、中高年のひきこもりに対しては全国的に支援が手

    薄です。しかしながら、ひきこもりも、高齢化が進んでお

    り、中高年のほうが問題は深刻です。岡山県総社市では市

    町村で初めて、ひきこもり支援センターを開設したようで

    す。この取り組みは国も先進事例として紹介するなど、今

    後、全国から注目を集めそうです。これまで、個人や家族

    の問題と見られ、地域福祉の最後の課題と言われるひきこ

    もり支援。ひきこもりサポーター養成講座の開催や、ひき

    こもりから自立した人が、支援者となる、ピアサポーター

    の養成、また居場所カフェといった居場所の設置など、ひ

    きこもりと社会の橋渡しとなる取り組みをされています。

    中高年のひきこもりの方も対象になっております。ひきこ

    もりの理解とサポートを広めるためにも、このような取り

    組みは本市でも必要と考えます。ご所見をお聞かせくださ

    い。

    教育機会確保法を踏まえた不登校児童生徒への対応に

    ついてお伺いいたします。

    教育委員会にお尋ねしたところ、平成 27 年度の姫路市

    の不登校児童生徒数は、小学生 99 人、中学生 398 人、合

    計 497人とのことでした。さまざまな理由で登校できない

    児童生徒たちの気持ち、保護者さんたちの気持ちを察する

    と、心が痛みます。不登校は、取り巻く環境によっては、

    だれもがなり得ることであります。

    昨年 12月 14日に義務教育の段階における普通教育に相

    当する教育の機会の確保に関する法律、いわゆる教育機会

    確保法が公布されました。ことし 3 月 31 日にはその基本

    指針が文科省より発表され、不登校児童生徒の教育機会の

    確保や、夜間中学の設置の促進などが記されています。

    この基本指針の中に、「教育委員会・学校と多様な教育

    機会を提供している民間団体とが連携し、相互に協力・補

    完し合いながら不登校児童生徒に対する支援を行う取り

    組みを推進する。」という内容があります。また、「家庭で

    多くの時間を過ごしている不登校児童生徒に対して、その

    状況を見きわめ、必要な情報提供や助言、ICTなどを通

    じた支援、家庭等への訪問による支援を充実する。」とい

    う内容もあります。

    フリースクール等民間施設などに通う不登校児童生徒

    から、出席扱いの申請があった場合、一定の要件を満たせ

    ば校長の判断で認められるようになっていることは周知

    のことですが、昨年度から今年度 7月にかけて本市におけ

    る出席扱い申請者は小中学校合わせて 4人で、そのうち認

    められたのが 2人と聞きました。本年度 4月から 7月に限

    ると 3人の申請に対して認められたのが 1人の 33%です。

    33%という数字が多いか少ないのかは、私にはわかりませ

    んが、本市における不登校児童生徒を見守る民間施設など

    との連携状況についてお聞かせください。

    昨年度定例会の質疑でも、不登校児童生徒に対するIC

    Tの活用について要望いたしました。答弁にて、望ましい

    あり方について研究したいとありましたが、研究結果をお

    聞かせください。

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 4 -

    先日、不登校児童生徒等の教育相談を担当するスクール

    ソーシャルワーカーとスクールカウンセラーの方にお話

    をお伺いしました。悩みを持つ児童生徒に対する相談支援

    の大切さがよくわかりました。ますますその重要性が増し

    ていくものと感じます。学校の先生方と情報を共有するこ

    とで、先生方も精神的負担が軽減されていると聞きました。

    その配置状況と加配が必要なのか、お聞かせください。

    また、夜間中学校は、現在の不登校児童生徒も通ってい

    るようですが、不登校を初めとする、さまざまな事情で教

    育を十分に受けられなかった大人や、外国人などの、学び

    直しの場として活用されているようです。兵庫県下には公

    立で 3校あります。本市内における設置見込みにつきまし

    てお聞かせください。

    文科省の平成 27 年度の学校給食実施調査では、全国の

    中学校の完全給食(パンまたは米飯、おかず、牛乳を提供

    する給食)の実施率は 82.6%でした。姫路市の中学校給

    食は実に他都市からおくれをとっていました。しかしなが

    ら、このたび中学校生が待望する(仮称)南部エリア学校給

    食センターの建設地初め計画が進んだと聞きました。現状

    はどのようなのか、いつから稼働を考えているのかお聞か

    せください。

    ことし 4 月に文科省は公立小中学校の学校給食無償化

    に関する全国調査を、今年度初めて行う方針を明らかにし

    ました。58 自治体が小中学校、3 自治体が小学校のみで、

    すでに実施しているようです。本市の近くでは相生市が実

    施しております。子育て世代には、給食費無償は魅力的で

    す。経済負担軽減で、出生率もふえる可能性もあります。

    子どもの 6人に 1人が貧困という問題もあります。給食費

    の未納回収に学校の先生がかかわっているのが現状のよ

    うで、多忙と言われる先生方の負担を少しでも軽減するこ

    とにより、生徒と向き合える時間がふえるのではと感じる

    からです。財源の問題もありますが、子どもたちの健やか

    な成長の願いは、プライスレスだと思います。学校給食無

    償化を強く要望いたします。ご所見をお聞かせください。

    市立幼稚園に子どもを通わせているお母さんから、「以

    前から給食を要望しているのですが、なかなか難しいみた

    いです。小学校がすぐ隣にあるのに。」という声を聞きま

    した。ちょうど、世間を騒がせたわんずまざー保育園の少

    ない食事提供が発覚した直後です。よく聞くと、園長先生

    が、お弁当の日、パンと牛乳の日、デリバリー弁当の日と

    決めているようでした。幼児の食育の大切さは、皆さんご

    存じのことと思います。文科省の平成 25 年の幼稚園にお

    ける給食の適切な実施についてという通知では、「幼稚園

    における適切な給食実施に努めてくださるようお願いし

    ます。」とあります。また、文科省の全国の幼稚園給食実

    施調査では、幼稚園の完全給食実施率は 58%とのことで

    す。姫路市内でも夢前町は一部提供があるようですが、大

    半の市立幼稚園では提供されていません。給食栄養管理士

    によって栄養のバランスを考えた給食というのは、園児や

    保護者にとっての願いだと思います。市立幼稚園の給食提

    供について、ご所見をお聞かせください。

    子育て安心プランは、2020 年度末までの待機児童解消

    をうたっております。その中に待機児童の 7割を占める 1、

    2 歳児の受け皿の確保が喫緊の課題として、育休の最長 2

    年への延長や、働き方の多様化により、2歳児以降の保育

    ニーズがさらに、増大・多様化していく見込みとしていま

    す。市立幼稚園における 2歳児の受け入れや、預かり保育

    推進という項目もあります。

    本市の市立幼稚園の現状を調べてみますと、本年 5月 1

    日現在 36 園中、3 歳児の受け入れをしている園は 2 園の

    みです。また市立幼稚園の在園児は、40%以上の定員割れ

    となっております。ということは、空き教室などスペース

    的には余裕があるのではと考えます。また、午後 2時以降

    の預かり保育は一切していないと聞きました。入園後、お

    母さんの就労意欲があったとしても、転園することなどを

    考えなければいけません。今後の子育て安心プランにおけ

    る、市立幼稚園のあり方について、お聞かせください。

    先日、公園で野良猫にえさをあげている小学生の子ども

    と話をしました。その子はマンションに住んでいるので猫

    は飼えないが、猫好きとのこと。野良猫たちが、殺処分さ

    れていることも知っていました。子どもたちに命の大切さ

    を教えるためにも、殺処分はなくす努力をしないといけな

    いと思います。我が公明党会派代表質問の折にも要望いた

    しましたが、多くの自治体が取り組んでいる、野良猫の不

    妊、去勢費の市の助成に対する状況について、お聞かせく

    ださい。

    2項目めは、飽くなき挑戦!ますます発展する姫路へ!

    のテーマでお聞きいたします。

    阿保土地区画整理事業地内の、ある自治会長からのご相

    談がありました。新しい道ができることはよいのですが、

    夜の明かりが少なく、子どもや女性が通行するのが暗くて

    怖いとのことでした。自治会にて防犯灯の設置を試みてい

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 5 -

    るが、数が多くて間に合わないという状況のようです。区

    画整理課に相談しても、道路灯計画がなく、市の道路課に

    も移管されていないので、問題の解消はなかなか難しいと

    のことでした。他の土地区画整理事業地でも同様と思いま

    す。市民の皆さんの安心、安全の観点から早急な対応が必

    要と考えます。該当する自治会に対し、防犯灯の設置のた

    めの助成の増額や、市道に移管する予定であれば道路課に

    協力してもらったりするなど、道路灯の要望箇所を丁寧に

    聞き取り、夜の安全の確保をお願いいたします。ご所見を

    お聞かせください。

    イベントゾーン、文化コンベンションセンターについて

    お聞きいたします。

    当施設の建設は、姫路市民のみならず、さまざまな関係

    者、周辺都市の方々初め、多くの人が注目しています。

    文化団体等に意見を聴取しながら、現在、設計を進めら

    れていると聞いておりますが、ハード面における課題は何

    かあるのか、今後どのような対応をされるのか。また、対

    応する中で、建設費について、どのように検討されている

    のか、お聞かせください。

    次に、管理運営については、民間の指定管理者との方針

    とありますが、どのような事業体系で考えておられ、それ

    ぞれの役割を果たすための方策について、どのように考え、

    その中で市の役割は何なのかをお聞かせください。

    次に、文化コンベンション施設の周辺整備についてです

    が、姫路駅からのにぎわいを創出するための方策は、何か

    検討されているのでしょうか。

    また、計画ではネーミングライツについても触れられて

    いますが、状況はどのようになっていますか。

    さらに、障害者差別解消法の理念などにおいて、共生と

    合理的配慮等の記載がありますが、駅から文化コンベンシ

    ョン施設までどのような方針で進められているのか、お聞

    きしたいと思います。駅からの案内サイン、点字ブロック

    等の整備も含めて、ユニバーサルデザインはどのように進

    められているのか、お聞かせください。

    次に姫路市中央卸売市場の移転後の跡地についてお伺

    いいたします。市の中心部にあり、山陽電鉄手柄駅のすぐ

    横、手柄山中央公園もすぐ近く。広大なこの跡地はどのよ

    うになるのか。地域住民初め、多くの人が注目しています。

    しかしながら、約 70%の敷地は、50 人を超す地主さんか

    らの賃借土地。移転後の跡地には問題が山積していると推

    測されます。約 60 年前に締結した市場用地の賃貸契約書

    には、「土地所有者が、その土地の売り渡しかたを申し出

    たるときは、本契約当時の地理的条件に基づいて、土地所

    有者・姫路市が協議の上、姫路市は買取るものとする」と

    の規定があります。これまでの実績と今後の方針について

    お答えください。

    また、覚書には、「万一本契約の土地を、公共施設に必

    要としない場合は、本契約土地を区画整理して返還するも

    のとする。」との規定がありますが、この覚書を実現する

    ための課題はあるのでしょうか。また、課題を踏まえた今

    後の本市の考え方についてお聞かせください。

    また、姫路循環器病センターの跡地についてお伺いいた

    します。本敷地は、市街化調整区域ですので、いろいろと

    制限があります。旧館は未耐震、新館は耐震を満たしてい

    ると聞きます。新県立病院への移転後については、県との

    協議はどのようになっているのか、お聞かせください。

    広告収入には、施設のネーミングライツ、広報ひめじや

    市ホームページバナーの広告掲載、自動販売機入札、住民

    窓口センターの窓口封筒の寄附提供などがあります。税金

    に頼らない収入で、一般財源となります。

    他都市では、市の公用車に広告募集している市や、ごみ

    を出さない家庭はない、ということで、指定ごみ袋に広告

    掲載したり、また兵庫県では歩道橋のネーミングライツな

    どいろいろと知恵を絞っているようです。民間企業などの

    ご協力がなくては、成り立たない事業です。毎年目標額を

    決めて取り組むなど、研究と財源アップに努めていただき、

    姫路市発展のために有効に使っていただきたいと思いま

    す。ご所見をお聞かせください。

    3項目めは、飽くなき挑戦!防災・減災の姫路へ!のテ

    ーマでお聞きいたします。

    集中豪雨が全国で頻繁です。昨年 9 月 18 日に播磨地方

    に集中豪雨があり、本市延末にある船場川の水門調整に来

    ていた男性が増水した川に流されてお亡くなりになりま

    した。この水門は手動調整の水門で、すぐ南側の構井堰も

    手動式とのこと。ここ 1、2 年で改修されると聞いていま

    す。

    また、2カ月ほど前、九州北部豪雨では大量の流木によ

    る被害の映像を見て、被害の甚大さを感じました。

    予想もしない豪雨が頻繁な、気象状況になっていますの

    で、日頃から気をつけないといけません。

    被害の発生については、さまざまな要因が考えられます

    が、本市において、豪雨から市民を守るための対策につい

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 6 -

    て、お聞かせください。

    東日本大震災以降、文科省は学校施設の耐震化を推進し、

    本市においても、体育館の天井材や照明の落下を防ぐ、非

    構造部材の改善は実施完了しているものの、ライフライン

    の防災機能改善は不十分な状態と聞いています。学校を避

    難所として使用する場合、対策が必要なこととして、トイ

    レ、停電に備えた自家発電装置、食料、飲料の備蓄倉庫、

    空調設備、受水槽などの水対策などが重要視されています。

    本市において学校施設避難所における対策状況について

    お聞かせください。

    昨年度の質疑でも導入を提言させていただいた、蓄光式

    避難所誘導看板についてですが、先進市の豊田市の視察に

    行ってまいりました。豊田市は市内 122カ所に、3カ年計

    画で設置。蓄光材を使用したピクトグラムや、反射シート、

    多言語対策が施され、災害停電時のまちでも見やすい看板

    となっていました。昨年のご答弁で、本市においても有効

    性は評価されており、外国人観光客の多い観光地周辺の設

    置の検討を関係部局と協議する、とありました。先月、東

    京五輪でフランス柔道代表チームの事前合宿地に県立武

    道館が選ばれました。ますます姫路の国際化は進むと感じ

    ております。姫路に不慣れな観光客にも、外国人観光客へ

    の配慮も、姫路の魅力の発信となると思います。ご検討状

    況をお聞かせください。

    以上で私の第 1問を終了いたします。

    ◯川西忠信議長

    石見市長。

    ◯石見利勝市長(登壇)

    白井議員のご質問中、 飽くなき挑戦!障害者、高齢者、

    子どもたちを初めだれもが安心して活躍できる姫路へ!

    のうち、障害者文化芸術・スポーツの振興を!について

    お答えいたします。

    まず、障害者の文化芸術振興に対する本市の所見につ

    いてでありますが、本年 6 月に文化芸術振興基本法の一

    部が改正され、文化振興の基本理念として、年齢、障害

    の有無または経済的な状況にかかわらず、等しく文化芸

    術を鑑賞し、また参加、創造することができるような環

    境の整備を図ることが規定されております。

    この基本理念の 1 つである高齢者、障害者等の文化芸

    術活動を充実させることの重要性は十分に認識しており、

    障害の有無や世代を問わず、あらゆる人が文化芸術に興

    味を持ち、活躍されることは、本市の文化芸術を振興し

    ていく上で極めて重要であると考えております。

    こうした認識のもと、議員ご指摘の障害者による文化

    芸術活動の推進に関する法律案の国における動向を注視

    するとともに、他都市の事例も参考にしながら、だれも

    が文化芸術活動を活発に行える環境づくりに取り組んで

    まいります。

    なお、現在、計画中の(仮称)姫路市文化コンベンシ

    ョンセンターの整備に当たりましては、文化団体や現在

    の施設利用者のみならず、障害者団体の方からもさまざ

    まなご意見をいただいているところであり、それらを参

    考に、文化事業による社会包摂機能やユニバーサルデザ

    インの考え方に即した、人にやさしい施設となるよう努

    めてまいります。

    次に、障害者スポーツのすそ野を広げる、新たな取り

    組みについてでありますが、平成 23年に施行されたスポ

    ーツ基本法では、障害者の自主的かつ積極的なスポーツ

    を推進することとされております。

    また、2020 年に開催される東京パラリンピック競技大

    会を契機に、障害のある方への理解がより一層進み、身

    近な地域においてスポーツに親しむことのできる社会の

    実現に向けて、障害者スポーツの普及促進の取り組みが

    求められております。

    このような状況の中、本市では、今年度、小学生を対

    象とした、パラリンピアンによる車いすバスケットボー

    ルの体験会や座談会を開催するほか、一般財団法人姫路

    市まちづくり振興機構や、NPO法人などとの官民連携

    による、車いすバスケットボールや、シッティングバレ

    ーボールを初めとしたパラリンピック競技体験会を開催

    する予定であります。

    今後、このようなイベントを通じて、障害者スポーツ

    への理解を深め、だれもが参加することができるスポー

    ツの機会を創出するなど、さらなる障害者スポーツの普

    及・振興に取り組んでまいります。

    以上でございます。

    ◯川西忠信議長

    甲良健康福祉局長。

    ◯甲良佳司健康福祉局長(登壇)

    私からは、1 項目めの 1 点目から 4 点目、7 点目、8 点

    目、9 点目のイ及び 13 点目についてと 2 項目めの 3 点目

    のうち健康福祉局所管部分について、お答えいたします。

    まず、1項目めの 1点目、福祉総合ワンストップ窓口を

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 7 -

    についてでございますが、本市では、現在整備中の(仮称)

    姫路市総合福祉会館におきまして、高齢者、障害者、子ど

    も、成年後見等に関する各種相談機能を集約し、総合的な

    相談窓口の設置を図ることとしております。

    (仮称)姫路市総合福祉会館では、来所や訪問による相

    談支援を提供するほか、本庁の各窓口や他の専門機関との

    連携を図ることで、いわゆる、制度のはざまや複合的な問

    題を抱えるケースにつきましても、適切なサービス提供に

    つながる包括的な相談支援体制の構築を目指してまいり

    たいと考えております。

    また、福祉制度の申請受付窓口につきましては、総合的

    な相談窓口の運用とあわせまして、最適な申請窓口のあり

    方について検討してまいりたいと考えております。

    次に、2点目の障害者サポーター制度を!についてでご

    ざいますが、障害者サポーターは、議員ご指摘のとおり、

    一定の研修を受けてさまざまな障害の特性や必要な配慮

    を理解し、障害のある方が困っているときに必要な手助け

    を行う方々のことで、専門的な知識や技術を必要とせず、

    希望者はだれでも登録が可能となっており、熊本市など、

    いくつかの自治体で導入されております。

    本市といたしましては、障害者差別解消法に係るさまざ

    まな普及啓発事業を実施しておりますが、障害者サポータ

    ー制度につきましては、導入事例が、全国的に少なく、緒

    についたばかりであるため、今後、制度の実施内容や導入

    効果、事業費等について調査し、本市で先行して実施して

    いる認知症サポーター制度等も参考としながら、本市の現

    状に沿った支援のあり方について検討してまいりたいと

    考えております。

    次に、3点目の農業福祉連携を!についてでございます

    が、本市では、就労を希望する障害者への必要な訓練や就

    労の機会を提供するとともに、現に就労している障害者も

    含め指導、助言や職場開拓等を通し、地域における障害者

    の雇用の促進及び就労の安定に努めているところでござ

    ます。

    障害のある人が農業に従事する場合には、就労先や収入

    の確保に加えて、身体・精神機能の低下予防、社会性の向

    上などの二次的な効果が見込まれますが、一方で、障害の

    状態によっては農業経営者が求める安定した労働力とな

    りにくい場合や収穫期などの季節的な求人が多く通年の

    雇用に至らない場合があることなど、いくつかの課題もご

    ざいます。

    農福連携は、地域の障害者の就労訓練や雇用拡大のみな

    らず、農業の担い手の確保、遊休農地の活用や高齢者雇用

    の拡大などにつながり、より一層の推進が求められている

    ことから、効果的な方策について、農業担当部局ほか関連

    部局と連携して研究してまいりたいと考えております。

    次に、4点目の障害者支援の充実を!についてでござい

    ますが、グループホーム運営支援を!につきましては、グ

    ループホームへの報酬は、国の定める報酬単価に基づいて、

    事業所の規模や運営形態により加算もしくは減算を行っ

    た上で、利用者の利用日数に応じて算定されており、運営

    が厳しいとの事情により市が独自に報酬を上乗せするよ

    うな加算を設定することは困難であると考えております。

    グループホームの運営費は、原則として、国の定めた報

    酬によって賄われるべきものと考えており、議員ご指摘の

    現状を踏まえて、国への要望を検討してまいります。

    次に、強度行動障害にさらなる支援を!につきましては、

    本市におきましても、支援者養成研修の実施等により、適

    切な支援を行える従事者の養成に努めているところでご

    ざいます。また、グループホーム、施設入所支援、短期入

    所においては、その支援者養成研修を修了した職員を配置

    した場合、報酬の加算ができることとなっており、報酬に

    おいても一定の配慮がなされております。

    なお、通所事業所への加算については、先ほどのグルー

    プホームの報酬と同様に、今年度末に報酬改定が行われる

    ことから、国の動向等を注視してまいりたいと考えており

    ます。

    老朽化施設に支援を!につきましては、本市では、毎年

    度実施する市内の企業者等を対象とした施設整備計画の

    意向調査の結果、補助金の助成を希望する事業者に対して

    はヒアリングを行い、老朽化及び非耐震等に伴う緊急性の

    高い案件や、姫路市障害福祉計画等の推進に向け政策的に

    支援する必要がある案件等については、国との協議を行い、

    国庫補助の対象としております。今後は、より多くの施設

    が、必要な整備を行うことができるよう、さまざまな機会

    をとらえて国へ財源確保を要望してまいりたいと考えて

    おります。

    次に、7点目の訪問理美容サービスの普及を!について

    でございますが、訪問理美容サービス支援制度は、寝たき

    り等の高齢者が訪問理美容を受けた際に出張費用を助成

    する制度で、加古川市などのほか、中核市の一部でも実施

    されております。

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 8 -

    一方、本市におきましては、寝たきり高齢者を抱える世

    帯への助成として、月額 1万 500円の在宅高齢者介護手当

    を支給しており、金額や交付条件等、他都市と比べ手厚い

    助成となっていることから、現在のところ、訪問理美容に

    対する助成は考えておりません。

    また、訪問理美容制度そのものが在宅高齢者に周知され

    ていないというご指摘については、今後周知の方法を検討

    していきたいと考えております。

    次に、8点目の介護士不足の解消を!についてでござい

    ますが、介護人材の確保は、介護保険法の規定では、都道

    府県それぞれの介護保険事業支援計画に定め、取り組みに

    努めることとされており、兵庫県では、合同就職説明会や

    就活セミナーなどを実施されています。

    本市においても、市政出前講座等を活用し、介護につい

    ての理解と認識を深め、介護に関する仕事の意義の啓発等

    に努めるとともに、若手介護職員を対象とする講習会など

    も実施し、介護人材の確保に向けて継続的に取り組んでま

    いりました。

    現在は、取り組みの一層の強化に向けて、介護事業所に

    対するアンケートやヒアリングを実施するなど、事業化を

    見据えた調査・研究を進めております。

    次に 9点目のひきこもり支援の充実を!のイ、中高年ひ

    きこもりに支援の拡充を!につきましては、一般市民の方

    へのひきこもりへの理解を深める啓発活動としまして、ひ

    きこもりについての講演会の開催や、広報ひめじによる啓

    発を行うとともに、家族や支援者に対する研修会や家族交

    流会を開催しております。また、本年度より、ひきこもり

    家族の交流会を、家族の交流だけに留まらず、学習の要素

    を取り入れた会へ変更し、充実させており、引き続き支援

    の強化に努めてまいります。

    本市におきましては、ひきこもり支援センターを設置し

    ておりませんが、現在、県がひきこもり相談支援センター

    を市内のNPO法人に委託し、中高年を含めた支援を行っ

    ております。本市といたしましても、県の支援センターや

    他の支援機関等と連携し、ひきこもりサポーター養成も含

    めて、家族や当事者を地域で支える仕組みづくりを検討し

    てまいりたいと考えております。

    次に、13 点目の命の大切さを子どもに教える。野良猫

    の不妊・去勢費助成を!についてでございますが、本年度、

    動物愛護管理に関する団体等の方々や学識経験者の参画

    を得て、姫路市動物愛護管理に関する懇談会を設置したと

    ころでございますが、当懇談会において、野良猫の去勢避

    妊手術の一部助成も含めて意見交換及び調査研究を進め

    てまいりたいと考えております。

    次に 2 項目めの飽くなき挑戦!ますます発展する姫路

    へ!の 3点目、姫路市中央卸売市場と姫路循環器病センタ

    ー跡地を市民のためになる活用を!のうち、健康福祉局所

    管部分についてお答えいたします。

    現在、県立姫路循環器病センターの敷地につきましては、

    本市から県に対し、使用貸借契約に基づく貸し付けを行っ

    ているところでございます。

    今後、平成 34 年度上期に計画されております新県立病

    院の開院に伴いまして、県立姫路循環器病センターの用途

    が廃止されることから、県から本市に敷地が返還されるこ

    ととなっております。

    議員ご指摘のとおり、当該敷地は市街化調整区域に位置

    するため、関係部局と調整を図りながら用地の諸条件等を

    整理するとともに、利活用について、公有財産利活用基本

    方針に基づき検討をしてまいります。

    以上でございます。

    ◯川西忠信議長

    中杉教育長。

    ◯中杉隆夫教育長(登壇)

    私からは、1項目めの 6点目及び 10点目から 12点目ま

    でと、3項目めの 2点目のうち教育委員会関係部分につい

    てお答えをいたします。

    まず、1項目めの 6点目、学校にエレベーターを!につ

    いてでございますが、エレベーターの設置につきましては、

    教育委員会事務局内で、既に設置している学校への実態に

    基づき検討を進めているところでございます。

    また、試験的に導入している固定レール式階段昇降機と

    エレベーターを導入した場合の費用対効果などについて

    検証中でございまして、エレベーターの有用性は十分認識

    しておりますが、設置費や維持費などの財源確保の課題も

    ございますので、今後の方向性を含め、引き続き検討して

    まいりたいと考えております。

    次に、10 点目の教育機会確保法を踏まえた不登校児童

    生徒への支援の充実を!のア、フリースクール等民間施設

    との連携充実を!についてでございますが、フリースクー

    ル等民間施設との連携状況につきましては、本市の不登校

    児童生徒が教育を受ける民間施設の基本方針、いわゆる民

    間施設のガイドラインに基づきまして出席扱いを認めた

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 9 -

    民間施設につきましては、学校と施設間で、通所する児童

    生徒の学習状況などの情報交換を定期的に行い、学校復帰

    を目指した連携を図っております。

    出席扱いにすることが難しい民間施設につきましては、

    問い合わせがあればそれに応じる形で、本市の民間施設の

    ガイドラインに沿うように施設への助言を行っておりま

    す。

    次に、イの不登校児童生徒にICT活用を!につきまし

    ては、他都市での実践状況等の情報収集におきまして、I

    CTを活用することが、学習活動への意欲向上や人とかか

    わることへの関心につながるなど、有用性が報告されてお

    り、引き続き先進事例等の情報収集に努めております。ま

    た、新たな仕組みとして、時間と場所の制約を超えて、在

    宅でも自分のペースでできる学習コンテンツを活用した

    システムの導入について研究も進めております。

    さらに、不登校児童生徒のコミュニケーションツールと

    いたしまして、現在導入している教育クラウドの機能を利

    用したテレビ会議システムの活用の方策について、授業で

    の活用なども含めて成果と課題の洗い出しを行っている

    ところでございます。

    今後は、国の動向も注視しながら、自主学習に活用でき

    る本市独自の学びのポータルサイトの開設などについて

    も、研究を進めてまいりたいと考えております。

    次に、ウのスクールソーシャルワーカーなどの配置の充

    実を!につきまして、スクールソーシャルワーカーは、今

    年度から中学校 6校を拠点校とし、各 1名を配置しており

    ます。スクールカウンセラーは、県費負担により 35 の全

    中学校と 15 の小学校に配置し、また市立 3 高校につきま

    しては市単独で配置をしております。

    また、悩みを持つ児童生徒及び保護者等に対しましての

    相談支援の重要性が高まっている状況等を踏まえまして、

    今後、相談支援体制のさらなる充実に向けて、スクールカ

    ウンセラーやスクールソーシャルワーカーの増員に努め

    てまいります。

    次に、エの夜間中学の設置を!につきましては、今後、

    県や他都市の動向を踏まえ、その必要性も含めて慎重に研

    究してまいりたいと考えております。

    次に、11 点目の給食の充実を!のうちのア、早期の中

    学校完全給食の実現を!についてでございますが、現状と

    いたしまして、このたび、南部エリアの学校給食センター

    の建設用地を大津区勘兵衛町二丁目 261 番の 1 に決定し、

    その取得費用を計上した補正予算を今定例会に提出させ

    ていただいております。

    なお、この用地は、洋がわらを製造していた工場の跡地

    でございまして、安全性・敷地面積・配送時間・インフラ

    接続・用途地域・早期事業着手等の諸条件に適合したもの

    となっております。

    今後のスケジュールにつきましては、このたびの補正予

    算の承認をいただければ、土地所有者と契約の細部を詰め、

    本年の第 4回定例会に財産取得の議案を提出し、議決後用

    地を取得したいと考えております。

    また、同時に、事業者の選定等準備を進めまして、来年

    度早々に入札公告を行い、平成 30年 12月を目途に事業者

    を決定したいと考えております。

    その後、施設の設計及び建設におおむね 1年 9カ月、開

    業準備に 2カ月程度を見込んでおりまして、給食開始予定

    は平成 32 年度中を予定しているところでございますが、

    北部エリアとの給食開始の差が少しでも縮まるように努

    力し、早期の給食実施を目指してまいります。

    次に、イの学校給食無償化を!につきましては、学校給

    食法にも触れられておりますとおり、食材費につきまして

    は、基本的に保護者負担であると考えております。ただ、

    給食費の助成が必要な方については、生活保護や就学援助

    制度により救済されているものと認識しております。

    また、給食費の無償化には、小・中学校を合わせて本市

    の場合、年間約 20 億円の経費が必要と試算されることか

    ら、他都市の実施状況や費用対効果を十分に踏まえ、慎重

    に検討することが必要であると考えております。

    なお、教職員の負担軽減に向けた給食費の徴収方法につ

    きましては、今後、文部科学省が策定予定のガイドライン

    なども参考にしながら、望ましい徴収方法のあり方につい

    て検討してまいります。

    次に、ウの公立幼稚園にも完全給食を!につきましては、

    幼稚園における給食の必要性は保護者等からの要望もご

    ざいまして、食育の観点からも認識はしておりますが、姫

    路市の給食を取り巻く現状におきましては、まずは中学校

    での全員給食の早期実現こそが喫緊の課題であると考え

    ております。

    この中学校給食の全員実施には多額の経費を要するこ

    とから、少しでも財源を確保できるよう小学校給食の調理

    業務の委託化などに取り組んでいく予定でございますの

    で、幼稚園での給食実施につきましては、今後の検討課題

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 10 -

    とさせていただきたいと考えております。

    次に、12 点目の子育て安心プランを踏まえた待機児童

    の解消を!(公立幼稚園のあり方について)についてでご

    ざいますが、平成 29 年 6 月に国により策定されました子

    育て安心プランにおきまして、待機児童の受け皿整備を促

    進する方策の 1つとして、幼稚園における 2歳児の受け入

    れや預かり保育の推進に取り組むとされておりますが、現

    在のところ、具体的な仕組みなどは示されておらず、今後、

    市の方針として、待機児童対策としての市立幼稚園におけ

    る 2 歳児の受け入れや預かり保育の導入が必要になりま

    したら、教育委員会としても検討してまいりたいと考えて

    おります。

    また、今後の市立幼稚園のあり方につきましては、将来

    的にどうするのか事務局内で検討を進めているところで

    ございますが、その中でこども育成部とも連携しながら検

    討してまいりたいと考えております。

    次に、3項目めの 2点目、学校避難所の充実を!のうち、

    学校施設の状況についてでございますが、避難所として位

    置づけされた学校の屋内運動場のトイレにつきましては、

    早急な洋式化の整備が必要と考え、平成 28 年度までに完

    了したところでございます。

    また、多目的トイレにつきましては、小・中学校 104

    校中 38 校が整備済みであり、未整備の学校におきまして

    は、新たなスペースを確保する必要があるため、大規模改

    修時に設置することとしております。

    貯水槽につきましては、小・中学校 104 校中 89 校にお

    いて飲料水を確保することが可能な耐震性貯水槽となる

    受水槽を整備しておりまして、未整備の学校においても大

    規模改修時には、順次、更新することとしております。

    それから、最後ですけども、マンホールトイレ、停電に

    備えた自家発電装置、空調設備につきましては、今後の課

    題であるとは認識しておりますが、現在のところ設置の予

    定はございません。

    以上でございます。

    ◯川西忠信議長

    髙馬産業局長。

    ◯髙馬豊勝産業局長(登壇)

    議員ご質問中、私からは、1項目めの 9点目のアと 2項

    目めの 3点目のうち、産業局所管に係る部分について、お

    答えをいたします。

    まず 1項目めの 9点目のア、若者就労支援の拡充をにつ

    いてでございますが、ひめじ若者サポートステーションは、

    市内のNPO法人が国から委託を受け、働くことに悩みを

    抱えている 15歳から 39歳までの方を対象に、キャリアコ

    ンサルタントなどによる就職相談、ビジネスマナーなどの

    就職支援セミナー、協力企業への就労体験などにより、就

    労に向けたサポートを行っております。

    また、本市からは、受託しているNPO法人に対し、国

    からの委託事業の効果をより高める取り組みに対して補

    助しているほか、職業的自立の段階に達した方を就業へ結

    びつけるための若者ジョブトレーニング事業を委託して

    おります。

    議員ご指摘の、同ステーションに通われている方々の交

    通費を支援することにつきましては、来所に係る経済的負

    担を軽減し、より多くの相談に対応できる効果があると思

    われます。

    また、同ステーションには、心や生活面での不安や対人

    関係の不安を抱えている若者も多く来所しているため、臨

    床心理士による専門的なケアを行うことは、支援を充実さ

    せる効果があると考えられます。

    これらの対応につきましては、全国の若者サポートステ

    ーションにおいても共通の課題であると思われるため、国

    に対して制度の充実を働きかけるとともに、市が支援して

    いる事業についても、これらの課題に対する実態を把握し、

    支援に対する妥当性や効果について、研究してまいりたい

    と考えております。

    次に 2項目めの 3点目のうち、姫路市中央卸売市場の跡

    地活用についてでございますが、まず、1点目のこれまで

    の借地の購入実績につきましては、昭和 47年から平成 25

    年にかけまして、合計 10 筆、約 9,800 平方メートルを購

    入し、今年度も 1筆、約 1,000平方メートルを購入してお

    ります。

    2 点目の地権者からの売却の申し出があった場合の今

    後の方針につきましては、市場の移転までの間に売却申し

    出があった場合は、原契約書の規定に基づき、引き続き借

    地を購入していく方針としております。

    3 点目の覚書にある区画整理して返還するための課題

    につきましては、地権者の方々との覚書は、昭和 29 年か

    ら 32 年当時に締結されたものであり、当時とは社会情勢

    や周辺環境も大きく変化していることから、覚書を前提と

    しつつ、改めて地権者の意向を確認する必要があると考え

    ております。

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 11 -

    このため、市場の移転計画の進捗に合わせまして、地権

    者の方々を対象に随時説明会を行い、あわせて借地契約終

    了後の所有地の利活用の意向を確認するアンケートも実

    施しておりますが、市場移転後の所有地の取り扱いについ

    ては、地権者間での意向が分かれている状況であり、これ

    らの意見を調整していくことが当面の課題であると考え

    ております。

    また、区画整理事業の実施に当たりましては、現状では、

    組合施行による実施となるため、約 50 名の地権者のほぼ

    全員の同意を得る必要があることや、区画整理事業に伴う

    減歩等に対する地権者のご理解、また、事業採算性の検証

    なども課題になると考えております。

    最後に、4点目の課題を踏まえた今後の市の考え方でご

    ざいますが、現在の市場敷地内には、形状や大きさが異な

    る借地及び市所有地が混在している状況にあることから、

    現状のままでは、地権者、市双方とも市場移転後の跡地の

    利活用が大きく制限されることになります。

    このため、さまざまな課題はあるものの、今後、市とし

    ては当初の覚書を尊重し、区画整理事業に取り組む方針を

    地権者に示す中で、協議を重ね、各種の課題の調整に努め

    てまいりたいと考えております。

    以上でございます。

    ◯川西忠信議長

    志水市民局長。

    ◯志水秀明市民局長(登壇)

    私からは 2 項目めの飽くなき挑戦!ますます発展する

    姫路へ!の 1点目、土地区画整理事業施行中の街に明かり

    を!についてのうち、市民局所管部分について、お答えい

    たします。

    市民の皆様が安全で安心して暮らせるまちを実現する

    ため、自治会が設置する防犯灯の設置費及び維持管理費を

    市から一部助成しており、議員ご提案の土地区画整理事業

    地の自治会に対する助成額を増額することについては、公

    平性や安定的な制度運用の観点から困難でありますが、今

    年度は、自治会からの土地区画整理区域や郊外の通学路な

    どへの防犯灯新設の要望を受けまして、新設に対する助成

    の予算額の拡充を行い、防犯灯の新設を促進しましたとこ

    ろ、当該土地区画整理地内自治会の申請分を含むすべての

    申請灯数に対応するなど、安全安心のまちづくりの推進を

    図ることができたと考えております。

    今後は、新たに宅地造成される地域における課題などを

    踏まえ、自治会からの防犯灯の設置申請がある場合には、

    円滑かつ効果的に設置できるよう、関係部局等と連携を図

    っていきたいと考えております。

    引き続き、防犯灯整備の需要や地域の実情などをよく把

    握し、所要予算額の確保に努め、地域の安全確保に資する

    よう計画的に取り組んでいきたいと考えております。

    以上でございます。

    ◯川西忠信議長

    隈田都市局長。

    ◯隈田絹夫都市局長(登壇)

    議員ご質問中、私からは 2項目めの 1点目、土地区画整

    理事業施行中の街に明かりを!についてのうち道路灯に

    ついてお答えいたします。

    議員ご指摘のとおり、阿保地区におきましては、土地区

    画整理事業により道路整備等を進めております。地元から

    は夜間の安全確保のため明かりがほしいとの声を聞いて

    おります。

    阿保地区を初め、土地区画整理事業において整備する道

    路のうち、交通量が多く危険度が高い幹線道路の交差点に

    つきましては、通行の安全を確保するため、各道路管理者

    と協議しながら、今後設置を検討してまいります。

    以上でございます。

    ◯川西忠信議長

    森都市拠点整備本部副本部長。

    ◯森 典都市拠点整備本部副本部長(登壇)

    白井議員のご質問中、私からは、2項目め、飽くなき挑

    戦!ますます発展する姫路へ!のうち、2点目のすばらし

    い文化コンベンションセンターを!についてお答えをい

    たします。

    まず、文化団体からの意見によるハード面の課題及びそ

    の対応についてでございますが、実施設計において、文化

    団体等の関係団体のご意見も伺いながら施設の規模、配置

    を固めており、現在は、設備や材料等仕様の検討とともに、

    避難安全検証等、法令上必要な手続の準備等を進めており

    ます。

    ハード面での課題といたしましては、詳細をまとめる中

    で、いただいた多様な意見等を踏まえた、一層の工夫、最

    適化が必要であることと認識しており、引き続き、設計、

    工事の中で知恵を絞り、仕様や設備の最適化を図ってまい

    ります。

    次に、建設費の検討状況についてでございますが、昨年

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 12 -

    度、基本設計の成果をもとに積算した概算建設費は約 260

    億円でしたが、実施設計の中で、コストコントロールに努

    めながら、施設の規模・仕様の最適化を進めており、目標

    とした建設費である約 230 億円を目指しているところで

    ございます。

    さまざまなご要望をいただく中で、建設費の圧縮は厳し

    い状況ではありますが、仕様とコストのバランスを勘案し

    つつ、機能とクオリティーを確保し、最終的な建設費を決

    定してまいります。

    また、ネーミングライツ等の広告事業は、市の負担を軽

    減する方法として有効であると認識しており、施設の特性

    を踏まえながら、本来の用途を妨げない範囲において検討

    してまいりたいと考えております。

    次に、事業体系の内容についてでございますが、本セン

    ターの基本方針を実現するため、まちににぎわいと感動を

    創出するためのにぎわい・交流促進事業、文化芸術による

    市民文化の振興と都市魅力の創造・発信のための市民文化

    醸成事業、MICE推進による都市成長力の強化のための

    コンベンション誘致事業の実施を検討しております。

    また、市や指定管理者等の役割や、役割を果たすための

    方策についてでございますが、文化国際交流財団、姫路観

    光コンベンションビューロー、指定管理者、市の四者によ

    る役割分担を考えております。

    文化国際交流財団は、市民文化醸成事業を市、文化団体

    とともに展開し、文化団体を支援すること、姫路観光コン

    ベンションビューローは、コンベンション誘致事業を市、

    指定管理者とともに展開し、開催を支援すること、 指定

    管理者は、民間ノウハウを生かし、にぎわい・交流促進事

    業及びコンベンション誘致事業を誘致、展開することとし

    ており、市は、複合施設としての機能を最大限生かせるよ

    う、運営会議を開催し、四者の連携調整を中心となって行

    うことを検討しております。

    次に、姫路駅からのにぎわいを創出する方策についてで

    ございますが、姫路駅から本センターまでの歩行者動線に

    は、商業施設やホテルなどが配置されており、市と民間と

    の連携によるにぎわいの演出など、歩いて楽しくなるよう

    な空間を創出するとともに、休息・憩いの場となるような

    ポケットパーク等の整備を進めております。

    施設西側の 1号公園につきましては、本センターの前庭

    と位置づけ、屋外展示場も含め、イベント等での一体利用

    など、より魅力的な空間となるよう、一体的な整備を進め

    てまいります。

    また、本センターは、駅側に開けたデザインとし、駅に

    向かって播磨の中核都市にふさわしい交流拠点としての

    顔づくりを行うことで、名所性を演出してまいりたいと考

    えております。

    最後に、駅から本センターまでのユニバーサルデザイン

    についてでございますが、姫路駅から本センターまでの歩

    行者動線につきましては、案内サインや点字ブロック、エ

    レベーターを設置するなど、ユニバーサルデザインに配慮

    した計画としております。

    1号公園におきましても、車いす等に配慮した緩やかな

    スロープや平坦な通路など、複数の動線を計画しておりま

    す。

    また、施設につきましては、できるだけ段差をなくすと

    ともに、多目的鑑賞室や車いす鑑賞スペース、キッズルー

    ムや多目的トイレ等にも配慮しながら設計を進めており

    ます。

    現在、障害者団体から意見やご要望等をいただいており、

    障害者差別解消法や障害者差別解消の推進に関する姫路

    市職員対応ガイドライン等を尊重しながら、今後、可能な

    限り対応してまいりたいと考えております。

    以上でございます。

    ◯川西忠信議長

    舟引総務局長。

    ◯舟引隆文総務局長(登壇)

    議員ご質問中、私からは、2項目めの飽くなき挑戦!ま

    すます発展する姫路へ!のうち、4 点目の市民のために、

    広告収入アップを!について、お答え申し上げます。

    広告事業における収入につきましては、厳しい財政状況

    の中、貴重な財源であると考えており、平成 27 年度から

    スタートした姫路市行財政改革プラン 2019 においては、

    広告事業等による財源の確保として項目だてし、積極的に

    推進をしております。

    広告事業につきましては、前回の行革プラン期間中に新

    たな事業として取り組み始めましたので、前回のプランで

    は、広告媒体の件数を目標値として設定し、その開拓に努

    めました結果、26 年度に目標値を達成することができ、

    一定の成果が得られたことから、現行革プランにおいては、

    目標値を特に設定しない自律推進項目として取り組みを

    進めております。

    28 年度の実績としましては、市のホームページへのバ

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 13 -

    ナー広告を初め、パンフレットや手帳カバーなど現物によ

    る寄附やネーミングライツ等に取り組み、28 媒体、約

    3,000 万円の収入を確保しており、さらに 29 年度からは

    姫ちゃりのネーミングライツを導入するなど、新たな広告

    媒体の開拓にも努めております。

    また、新規に獲得した広告事業による収入額の一定割合

    を、当該部局の歳出予算として還元するインセンティブ予

    算制度を設け、広告収入の増加を積極的に目指す仕組みも

    導入をしております。

    今後も、事例の研究や庁内での情報共有を図り、新たな

    広告媒体の開拓に取り組むことで、さらなる自主財源の確

    保に努めてまいりたいと考えております。

    以上でございます。

    ◯川西忠信議長

    中村防災審議監。

    ◯中村 寛防災審議監(登壇)

    私からは、3項目めの飽くなき挑戦!防災・減災の姫路

    へ!の 1点目と、2点目のうち危機管理室所管分及び 3点

    目についてお答えいたします。

    まず 1 点目の十分な豪雨対策を!についてでございま

    すが、多発する集中豪雨に備えるため、日ごろから庁内の

    関係部局において、過去の浸水被害情報の共有を図りなが

    ら、毎年、出水期前には、自衛隊、警察、県と合同パトロ

    ールを実施し、危険箇所の把握に努めております。

    また、市民に対しては、市民防災大学や市政出前講座等

    を通じて、防災に関するチラシ、手引き等を配布している

    ほか、ハザードマップには洪水時の浸水情報や土砂災害警

    戒区域、避難方法や避難所等の情報を掲載することにより、

    注意喚起及び意識啓発を図っております。

    また、気象警報等の発令時には、地域防災計画に基づき

    速やかに災害対策本部等を設置するとともに、市民に対し

    てテレビ・ラジオ・ひめじ防災ネット・防災行政無線など、

    多元的・多重的な情報発信に努めております。

    今年度は、市川や夢前川等の県管理河川について洪水時

    における避難勧告等を発令する基準水位の見直しを行い、

    さらに、土砂災害については、兵庫県及び兵庫県砂防ボラ

    ンティア協会と協定を締結し、土砂災害の専門家の助言を

    得られる体制を構築することによって、より有効な住民避

    難につながるよう努めているところでございます。

    今後とも、神戸地方気象台、国、県等の関係機関との一

    層の連携強化を図り、市民の皆様の安全安心のために、引

    き続き関係部局とともに豪雨対策に取り組んでまいりま

    す。

    次に 2 点目の学校避難所の充実を!についてでござい

    ますが、拠点避難所である各小学校には、アルファー化米

    と毛布など災害発生初期に必要となる最小限の物資等を

    配置しております。

    また、飲料水については浄水場や配水池からの運搬給水

    を基本としておりますが、加えて市内 9カ所に飲料水兼用

    耐震性貯水槽を設置するなど、災害時の対応に備えており

    ます。

    今後とも教育委員会と連携・協力し、学校施設の防災機

    能の充実に努めてまいります。

    次に 3 点目の外国人観光客にも配慮した避難所誘導看

    板を!についてでございますが、外国人観光客等への災害

    情報の提供や避難誘導は、災害発生時において大変重要で

    あると考えており、議員ご提案の蓄光式避難所誘導看板の

    設置は、夜間の災害発生時にも有効であると認識をしてお

    ります。

    しかしながら、看板をより効果的に生かすための設置場

    所の検討や費用面等の課題もあるため、先進事例も研究し

    ながら、前向きに検討してまいりたいと考えております。

    なお、外国人の避難誘導については、姫路城においては、

    英語等による城内アナウンスや多言語メガホンにより、誘

    導を行うこととしております。

    また、外国人観光客を含めた災害発生時の帰宅困難者対

    策としては、姫路駅北駅前広場の東ロータリー付近を災害

    情報連絡場所とし、公共交通機関の運行状況や災害情報を

    提供することとしております。

    さらに今年度は、外国人観光客等を最寄りの指定避難所

    へ的確に誘導するために、多言語に対応した無料のスマー

    トフォン用防災アプリの導入を進めているところでござ

    います。

    以上でございます。

    ◯川西忠信議長

    3番 白井義一議員。

    ◯白井義一議員

    ご答弁ありがとうございました。第2質問を何点かさせ

    ていただきます。

    教育機会確保法についてですが、法律についての解釈は

    非常に、言葉的に難しいと私は実感しております。同法の

    基本指針には「支援に際しては、登校という結果のみを目

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 14 -

    標にするのではなく」という文言があります。この解釈に

    ついてどのようにお考えかお聞かせください。

    文科省の職員に同法のいろいろな解釈についてお聞き

    したところ、この法律の最重要ポイントは不登校児童・生

    徒の最善の利益を最優先に支援することで、将来の社会的

    自立が目的であると聞きました。あくまで、不登校児童・

    生徒自身の将来が大切とのことでした。本市においてもス

    クールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーの配置

    や総合教育センターでの適合指導教室などいろいろ手を

    尽くしても当てはまらない不登校児童・生徒の一部がフリ

    ースクールなどの民間施設に通所していると思われます。

    何人の不登校児童・生徒がフリースクールなど民間施設に

    通所しているか掌握などはされているでしょうか、お聞か

    せください。

    本市教育委員会は、大分昔ですけども、1991年にあった

    風の子学園事件のことが尾を引いているのかもしれませ

    んが、民間施設に対しての偏見や規則にとらわれて本人、

    保護者を追い詰めることがあってはならないと思うので

    あります。また、夜間中学校の設置を促進する文科省の通

    知では不登校児童・生徒が中学校を卒業した後についても

    支援が必要という内容があります。本市において、中学校

    卒業後、進学していない、また就労もしていない元生徒の

    掌握などはしているのでしょうか、お聞かせください。

    また、先日、(仮称)南部エリア学校給食センターの建

    設予定地を見てきました。工業系の跡地と見られ、周りに

    は工場が多く、土壌と大気が少し心配です。給食をつくる

    上で環境整備をしっかりしていただかないといけないと

    感じましたが、どのような対応をお考えでしょうか、お聞

    かせください。

    また、市立小・中学校の給食費無償化実現に向けては、

    現在、先ほど答弁にもありましたが、約20億円の財源が必

    要と言われております。市民感覚で申しますと、昨年度の

    決算において、一般会計で約55億円の黒字があるのであれ

    ば、無償化も可能かと思います。未来を担う子どもたちに

    投資する価値は十分あると考えますが、ご所見をお聞かせ

    ください。

    次に、介護士不足についてですが、しっかり対応してい

    ただきたいと思っております。先日の報道では、経済連携

    協定に基づく介護人材について、全国的に奪い合いになっ

    ているとありました。2025年には高齢者比率は30%を超え

    ると推測され、ますます介護人材不足になると思われます。

    外国人介護士や介護ロボットに手助けしてもらわなけれ

    ばいけない状況になると思いますが、将来についてのご所

    見をお聞かせください。

    姫路市卸売市場跡地については、先ほどの答弁で市のほ

    うで買いまとめていく方向というふうに私は感じたんで

    すけども、その後の活用について、土地のスケール性を考

    えると公共施設や民間活用と、いろいろと考えられておら

    れますが、現状で何か展望がございましたら、お聞かせく

    ださい。

    以上です。

    ◯川西忠信議長

    甲良健康福祉局長。

    ◯甲良佳司健康福祉局長

    介護人材の確保策につきましては、今ご指摘のあった外

    国人とかロボット等、日本人だけではなかなか賄いきれな

    いというところで、いろいろ制度的には国のほうにおいて

    も進められておりますし、介護ロボットの導入も昨年度実

    施したところでございます。実際にどういう手立てが必要

    なのかというところを答弁でも申し上げましたが、事業者

    へのヒアリング・アンケートを通じて、今有効な施策につ

    いて協議をさせていただいておりますので、その辺の結果

    を踏まえまして、可能な施策については、事業化を進めて

    いきたいと考えております。

    また、外国人労働者につきましては、それぞれの施設で、

    今現在、対応をされているところでございますが、これか

    らの姫路市においてもどんどん進んでいくと思われます

    が、状況に合わせて事業者の意見を聞きながら検討してい

    きたいと考えております。

    以上でございます。

    ◯川西忠信議長

    中杉教育長。

    ◯中杉隆夫教育長

    5点ほどもらったと思うんですけど、ちょっと途中、確

    認させていただきたいこともあるんですが、1点目は、登

    校を前提としてるかどうか、不登校というものの考え方で

    すけども、教育委員会としましては、今のところ不登校の

    子どもですね、児童・生徒がいた場合は、基本的には、フ

    リースクールに通っている場合もありますけども、在籍校

    というのは1つ必ずあるわけですね。在籍校があるという

    形で、それはなぜかというと、ご承知のように今の義務教

    育っていうのは、義務を課してるのは親に対して課してま

  • (290913 白井議員 未定稿)

    - 15 -

    すね。子どもは教育を受けるか受けないかというのは、教

    育を受ける権利はあるけれども、登校を必ずしなければな

    らないという、子どもにとってですよ、その義務は負って

    いません。それはもう、日本の教育の非常に大きな特質で

    すけども、だから、義務教育の義務っていうのは、親に就

    学させなさいっていう義務であって、そういう意味では不

    登校の子どもが今、逆にもういじめがあるからとか、こう

    いう学校は私はもう合わないからという形で行きたくな

    いといった場合については、これはその子どもの主体性を

    ですね、今もう今日だんだんそういうふうになってきてお

    りますけども、無理して行かなくてもいいよということが、

    今、そういう流れになってきていると思います。

    しかし、私たち学校教育を預かっている学校としました

    ら、やはり子どもたちの集団生活の中で人間関係能力だと

    か、学力だとか、いろんなことをやっぱり伝えていきたい

    ということで、できるならば集団の中でさせたいというこ

    とで、学校へ戻ってくるということを前提に考えておりま

    す。そういう意味で、行く行かない、必ず登校しなければ

    ならないのかどうかというご質問に関しては、これは子ど

    もの側、子どもが最終的には行きたくないと言った場合は、

    それはやはり強制�