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H27後-041A02-表紙 平成27年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験 生産管理分野 2級 生産管理プランニング (生産システム・生産計画)(加工型・組立型) 試 験 問 題 (16ページ) 1.試験時間 110分 2.注意事項 (1) 試験問題は、係員の指示があるまで開かないでください。 (2) 試験問題は、40題あります。 (3) 試験問題の配点は、次のとおりです。 問題1~問題40 各2.5点 合計100点 (4) マークシート(解答用紙)には、①試験区分名、②氏名、③座席番号、④受験番号、 ⑤生年月日を正確に記入してください。 なお、受験番号の最後の桁は、アルファベットですので、数字と間違えないように 注意してください。 (5) マークシートにマークする際には、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルで はっきりとマークしてください。 なお、訂正する場合は、採点の際にマークシートの誤読の原因となることがあり ますので、きれいに消してください。 (6) マークシートには、所定の事項以外は絶対に書き込まないでください。 なお、計算等が必要な場合は、問題用紙の余白又は裏面を使用してください。 (7) マークシートにはア~オまでマークする欄があります。問題番号及び問題文に従っ て正解と思われるものを1つだけ選んで間違えないようにマークしてください。 (8) 試験問題の内容に関する質問には、一切お答えできません。 (9) 試験中にトイレへ行きたくなった場合は、黙って手を挙げて係員の指示に従ってく ださい。 (10) 試験終了時刻前に解答が済み、退出する場合は、黙って手を挙げて係員の指示に 従ってください。ただし、試験開始後30分間及び終了前10分間は、退出できません。 なお、退出する場合は、周りの受験者に配慮して、静かに退出してください。 (11) 試験終了の合図があったら速やかに筆記用具を置き、係員の指示に従ってください。 (12) 試験終了後、マークシートを必ず提出してください。ただし、試験問題は、持ち帰 ることができます。 なお、マークシートが提出されていない場合は、失格となります。 (13) 試験問題の転載、複製などを固く禁じます。 3.その他 この試験については、電子式卓上計算機(電池式又はソーラー式で、四則計算、√、%、 メモリ(MR、M±)等の標準的な機能を有するもの)を使用することができます。ただし、 電子手帳等、文字や文章の記憶機能を有する機種は使用できませんので注意してください。 禁転載複製 「中央職業能力開発協会編」

2級 生産管理プランニング (生産システム・生産計画)(加工 …H27後-041A02-1 問題1 製造システムに関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

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  • H27後-041A02-表紙

    平成27年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験

    生産管理分野

    2級 生産管理プランニング

    (生産システム・生産計画)(加工型・組立型)

    試 験 問 題 (16ページ)

    1.試験時間 110分

    2.注意事項

    (1) 試験問題は、係員の指示があるまで開かないでください。

    (2) 試験問題は、40題あります。

    (3) 試験問題の配点は、次のとおりです。

    問題1~問題40 各2.5点 合計100点

    (4) マークシート(解答用紙)には、①試験区分名、②氏名、③座席番号、④受験番号、

    ⑤生年月日を正確に記入してください。

    なお、受験番号の最後の桁は、アルファベットですので、数字と間違えないように

    注意してください。

    (5) マークシートにマークする際には、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルで

    はっきりとマークしてください。

    なお、訂正する場合は、採点の際にマークシートの誤読の原因となることがあり

    ますので、きれいに消してください。

    (6) マークシートには、所定の事項以外は絶対に書き込まないでください。

    なお、計算等が必要な場合は、問題用紙の余白又は裏面を使用してください。

    (7) マークシートにはア~オまでマークする欄があります。問題番号及び問題文に従っ

    て正解と思われるものを1つだけ選んで間違えないようにマークしてください。

    (8) 試験問題の内容に関する質問には、一切お答えできません。

    (9) 試験中にトイレへ行きたくなった場合は、黙って手を挙げて係員の指示に従ってく

    ださい。

    (10) 試験終了時刻前に解答が済み、退出する場合は、黙って手を挙げて係員の指示に

    従ってください。ただし、試験開始後30分間及び終了前10分間は、退出できません。

    なお、退出する場合は、周りの受験者に配慮して、静かに退出してください。

    (11) 試験終了の合図があったら速やかに筆記用具を置き、係員の指示に従ってください。

    (12) 試験終了後、マークシートを必ず提出してください。ただし、試験問題は、持ち帰

    ることができます。

    なお、マークシートが提出されていない場合は、失格となります。

    (13) 試験問題の転載、複製などを固く禁じます。

    3.その他

    この試験については、電子式卓上計算機(電池式又はソーラー式で、四則計算、√、%、

    メモリ(MR、M±)等の標準的な機能を有するもの)を使用することができます。ただし、

    電子手帳等、文字や文章の記憶機能を有する機種は使用できませんので注意してください。

    禁転載複製 「中央職業能力開発協会編」

  • H27後-041A02-1

    問題1 製造システムに関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.後工程になるほど加工が加えられて、扇が広がるような形でいろいろな製品へ変化

    する生産形態は、装置型生産システムと呼ばれる。

    イ.中日程計画の段階では、基準生産計画に基づいて、所有している人員や設備等の能

    力に対して、いつ、どの職場やどの機械で、何の仕事をするのかを計画する。

    ウ.製造システムの変化プロセスは、一般に加工、運搬、検査、停滞という4種類の構

    成要素の組み合わせから成り立っている。

    エ.生産の計画と実績のズレを調整するために生産統制が行われる。

    オ.生産システムの構造的意義は、生産設備等の空間配置を含むプラントレイアウトと

    して捉えることにある。

    問題2 生産管理の<基本システム>に関する記述と<語句>の組合せとして最も適切な

    ものは、次のうちどれか。

    <基本システム>

    A.累計生産数による一貫番号のことで、号機とも呼ばれる。

    B.使用頻度の高い資材や継続的に使われる資材について、一般的に経済的発注量等

    で調達を行い、適切な在庫をもって需要に対応する管理方式。

    C.取り消しや余剰につながった部品や半製品を、他の受注に振り向けることが難し

    い。

    <語句>

    a.製番管理方式

    b.流動数管理方式

    c.常備品管理方式

    d.SNS法(Sequence Numbering System)

    e.追番

    ア.A-b

    イ.B-e

    ウ.B-d

    エ.C-a

    オ.C-c

  • H27後-041A02-2

    問題3 需要予測に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.移動平均法は、時系列データの中で新しい観測値が得られるたびに、その観測値を

    予測のためのデータに加え、データ数を増やして予測を行う方法である。

    イ.時系列解析の方法は、線形予測と非線形予測とに大別される。

    ウ.予測の重点として、予測誤差の最小化と予測誤差の推定が挙げられる。

    エ.指数平滑法とは、観測値が古くなるにつれて重みを指数的に減少させる方法のこと

    である。

    オ.時系列の構成要素は、傾向変動、循環変動又は景気変動、季節変動、不規則変動の

    要素により構成されている。

    問題4 流動数曲線グラフに関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

    ア.縦軸に時間、横軸に累積流量をとり、流れを折れ線で示したものである。

    イ.流量が増えると右上がり、流量が減ると右下がりのグラフになる。

    ウ.各工程のインプット累積数とアウトプット累積数のグラフを描くことにより、流動

    在庫の管理が可能になる。

    エ.倉庫への搬入及び倉庫からの搬出の線を描いたときに、これらの線は交差すること

    がある。

    オ.複数の職場を移動して、製品となるものの流れについて、職場間の移動の線を描い

    たときに、上流職場の線は下側に、下流職場の線は上側に描かれる。

  • H27後-041A02-3

    問題5 以下に示す<線形計画法>に関する記述において、( )内に当てはまる[語

    句]の組合せとして最も適切なものは、次のうちどれか。

    <線形計画法>

    ・線形計画法とは、線形方程式の制約のもとで線形の( A )を最適化するもので、

    複数の原材料で所定の( B )のもと、費用を最小限にする原材料の( C )

    を求める時などに使われる。

    ・線形計画法の定義として、条件付き( D )で( A )が1次関数であり、制

    約が1次不等式又は等式からなるもの。通常は、各変数が非負であるという条件が

    ついている。

    [語句]

    1.制約条件

    2.混合比率

    3.極値問題

    4.目的関数

    5.付帯条件

    6.最適化問題

    7.配分比率

    ア.A:4 B:1 C:7 D:3

    イ.A:3 B:1 C:2 D:6

    ウ.A:3 B:1 C:2 D:5

    エ.A:4 B:5 C:7 D:3

    オ.A:3 B:5 C:7 D:6

    問題6 大日程計画の特徴や目的に関する記述として最も適切なものは、次のうちどれか。

    ア.向こう3カ月程度の期間の中で計画を立案する。

    イ.目的の1つとして、3~5年先の操業度の維持が挙げられる。

    ウ.生産形態に関わらず、どんな場合でも大日程計画は省略されず、必ず作成される。

    エ.経営計画の一環であり、計画対象は工場全体とし、内容は概略的で、計画精度は低

    くなる。

    オ.計画の内容は、各作業者又は機械への作業割当が中心となる。

    問題7 中日程計画の主な目的として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.各職場の生産能力と負荷の調整

    イ.所要人員や所要設備の確定

    ウ.内製品や外注品に関する所要量や調達時期の確定

    エ.関連業務(出図、金型、治工具等)の手配

    オ.計画変更や工程トラブルによる混乱や遅れの修復

  • H27後-041A02-4

    問題8 スケジューリングに関する記述として最も適切なものは、次のうちどれか。

    ア.小日程計画を実行に移すために、生産計画におけるディスパッチング(差立)が必

    要になる。

    イ.バックワードスケジューリングとは、作業の開始予定日ないしは開始可能時点を基

    準として、加工・組立の工程の流れや、部品調達の順序とは逆方向に、それぞれの基

    準日程をもとに前の工程を計画する方式といえる。

    ウ.納期に着目して納期遅れの最小化をねらったディスパッチングルールには、納期の

    切迫したジョブ優先規則と、残り加工時間最小ジョブ優先規則がある。

    エ.小日程計画を作成する際に、生産の同期化と、生産の平準化を目指すことが肝要と

    いえる。

    オ.ガントチャートを用いたスケジューリングの表現には、主として負荷式ガント

    チャートと能力式ガントチャートという2つの図表がある。

    問題9 以下の表に示す<条件>において、4つのジョブを機械1台で1つずつ加工する

    場合、a~dの4つのジョブのうち、納期遅れの最大の遅延時間として適切なも

    のは、次のうちどれか。

    ただし、スケジューリングは、最小加工時間順とし、ジョブは時刻0にスター

    トするものとする。

    <条件>

    区分 ジョブa ジョブb ジョブc ジョブd

    加工時間(時間) 4 6 8 2

    納期(時刻) 8 10 20 18

    ア.2時間

    イ.4時間

    ウ.5時間

    エ.6時間

    オ.8時間

  • H27後-041A02-5

    問題10 以下に示す<需要予測>に関する記述において、( )内に当てはまる[語

    句]の組合せとして適切なものは、次のうちどれか。

    <需要予測>

    ・生産予測とは、将来の一定期間に生産する予定の製品と数量を予測するものである。

    なお、将来を正確に予測することは不可能であり、予測値と実績値とに差異が生じ

    ることは避けられない。そこで予測の重点として、( A )の最小化と、

    ( A )の推定が挙げられる。

    ・一般に、( B )が長ければ長いほど( A )が大きくなるので、予測の目的

    にかなう最も短い期間について予測することになる。

    ・販売予測の方法は種々あり、大別すると、( C )の方法と、学習系の方法とが

    ある。この( C )の方法は、大きく線形予測と非線形予測とに分けることがで

    きる。線形予測のなかの主なものとして、( D )や自己回帰モデルなどがある。

    [語句]

    1.需要変動

    2.予測誤差

    3.時系列解析

    4.傾向変動

    5.指数平滑法

    6.予測期間

    7.最小二乗法

    8.統計解析

    ア.A:4 B:6 C:3 D:7

    イ.A:4 B:1 C:8 D:7

    ウ.A:2 B:6 C:3 D:5

    エ.A:2 B:1 C:8 D:5

    オ.A:1 B:6 C:3 D:7

    問題11 品種切替生産とロットサイズに関する記述として最も不適切なものは、次のうち

    どれか。

    ア.ロット生産では、製造するときの経済的なロットサイズと、その経済的なロットサ

    イズを繰り返し生産する最適な期間を設定することが肝要である。

    イ.製造するときの経済的なロットサイズの決定では、品種切替費と在庫管理費の総変

    動費が最小になるように定める。

    ウ.品種切替費としては、切り替えに伴う製品や原材料費及び用役の損失、作業量の増

    加などが含まれる。

    エ.各製品の1回の生産量(同一条件で連続して生産したひとまとまりの量)を製品

    ロットサイズという。

    オ.在庫管理費としては、在庫保有に関わる人件費、倉庫費、運搬費、在庫金利などが

    含まれる。

  • H27後-041A02-6

    問題12 以下に示す<工程管理の流れと管理特性>に関する記述において、( )内に

    当てはまる[語句]の組合せとして適切なものは、次のうちどれか。

    <工程管理の流れと管理特性>

    ・工程管理では、時間と( A )という管理特性を重点に管理する。この時間と

    ( A )とは、ある納期に決められた( A )を納入するとか、ある( A )

    を所定の時間で作る等の表裏一体の関係にある。

    ・工程管理で用いる生産の時期には、2つの表現がある。1つは、納期管理に関する

    生産進行の所要時間であり、一般に( B )として表現される。もう1つは、作

    業遂行又は生産処理に必要な作業時間であり、一般に( C )として表現される。

    ・工程管理は、生産計画と生産統制との2つの機能を持っている。この生産計画に基

    づいて製造を実施し、生産計画と( D )との差異を調整するために生産統制を

    する。

    [語句]

    1.品質

    2.工数

    3.数量

    4.納期

    5.日程

    6.生産実績

    7.操業度

    8.在庫量

    ア.A:1 B:4 C:3 D:7

    イ.A:1 B:5 C:3 D:8

    ウ.A:2 B:3 C:4 D:6

    エ.A:3 B:4 C:2 D:7

    オ.A:3 B:5 C:2 D:6

  • H27後-041A02-7

    問題13 以下の製品Xにおける部品構成表の説明において、最も不適切なものは、次のう

    ちどれか。

    ア.製品Xは、独立需要品目に相当する。

    イ.部品Cを加工するためには、部品Fと外注品Gが必要である。

    ウ.この部品構成表は、ストラクチャ―型と呼ばれる。

    エ.外注品Eは、中間品Aと中間品Bの組立に使われる。

    オ.製品Xの組立開始の3週間前に、外注品Gの調達指示を行う必要がある。

    問題14 負荷と能力の調整に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.短期的な調整の基本は、現有の人員や機械の能力の範囲内で行うことである。

    イ.やや長い期間で調整を行う場合には、習熟効果も考慮に入れるべきである。

    ウ.小日程計画の主な役割は、負荷と能力の調整を行うことである。

    エ.負荷が能力を上回る場合には、作業改善によって能力アップを図る。

    オ.能力と負荷とのアンバランスは、在庫によって調整することができる。

    中間品 A 組立(1) 中間品 B 組立(2)

    部品 C 加工(1) 外注品 E(1)

    製品 X 組立(2)

    部品 D 加工(2) 外注品 E(1)

    部品 F 加工(1) 外注品 G(2) 外注品 H(1) 外注品 I(2)

    ※ ( )はリードタイム、単位は週

  • H27後-041A02-8

    問題15 アローダイヤグラムを書くときのルールに関する記述として最も不適切なものは、

    次のうちどれか。

    ア.1つの作業は、それに先行するすべての作業が完成するまで処理を始めることがで

    きない。

    イ.1つのアローは順序関係を示し、その長さは作業時間に対応して表現する。

    ウ.2つの結合点は、1つの作業だけにより直接結ばれている。

    エ.各結合点は、一度だけしか使用できない。

    オ.結合点番号は、作業が進むほど値が大きくなるように記入する。

    問題16 材料計画に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

    ア.工程表は、製品を生産するのに必要な子部品の種類と数量を示すリストのことをい

    う。

    イ.部品展開を行う方法の1つである逆展開は、親部品から子部品の方向へ展開する方

    法である。

    ウ.ロットサイジングとは、部品手配を行うとき、段取時間、発注コスト、保管コスト、

    納期等を考慮して、手配する部品の数量をまとめる活動のことである。

    エ. 有効在庫量は、次式により求められる。

    有効在庫量=手持ち在庫量-在庫引当量+発注量

    オ.サマリー型部品表は、最終製品の加工順序や組立順序にとらわれず、最終製品を生

    産する上で必要となる機能をまとめたものである。

    問題17 工程編成の説明として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.機能別編成は、機械設備や工程を、作業の性質によりグループ分けし、配置するも

    ので、日程計画の変化にも対応しやすい。

    イ.機能別編成は、機械設備の故障や材料の一時的な欠乏の場合にも容易に生産を続行

    できる長所がある。

    ウ.製品別編成は、機械設備や工程を加工順序にしたがって配置するものであり、生産

    量が減少した場合でも稼働率が向上するため、投資金額が少なくてすむ長所がある。

    エ.製品別編成は、生産期間が短縮でき、仕掛かり量の低減につながる。

    オ.製品別編成は、製品の形態が標準化され、需要が安定し、工程間のバランスがとれ

    ている場合に採用されることが多い。

  • H27後-041A02-9

    問題18 ライン編成における製品の送り方に関する記述として最も適切なものは、次のう

    ちどれか。

    ア.手送り式は、工程間の製品の移動を作業者の手によって行うもので、製品が小物・

    軽量の場合には向いていない。

    イ.コンベヤ式は、工程間の移動を機械的・自動的に行う方法であり、等間隔に置かれ

    た製品が一定の時間間隔で前進するため、作業者の時間的・精神的な拘束性が強い。

    ウ.コンベヤ式には静止作業式と移動作業式の2つがあるが、移動作業式はベルトコン

    ベアやターンテーブルなどを使用する。

    エ.タクト式は、大量生産に対応するためタクトタイムに合わせてコンベヤを止めずに

    物を流す方式である。

    オ.タクト式には物進式と人進式の2つがあるが、大型製品のライン化では物進式が適

    しており、コンベアなどが使われる。

    問題19 ラインへの部品供給と供給部品のそろえ方に関する記述として最も適切なものは、

    次のうちどれか。

    ア.ラインサイド供給とは、生産に必要な材料や部品を必要な時期にその都度ラインの

    作業者が倉庫に取りに行き、ラインに供給する方式である。

    イ.ロット供給とは、製品や組立品に必要な各種の部品を1セットとして、そのセット

    単位で部品をそろえて供給する方式のことである。

    ウ.同期化供給とは、各工程の生産速度に合わせて、必要な材料や部品を供給する方式

    のことである。

    エ.マーシャリングとは、生産に必要な材料や部品を所定のロット単位で、ラインサイ

    ド又は作業台上の決められた位置に供給する方式のことである。

    オ.バッチ供給とは、部品供給と貯蔵を兼ねた循環型のトロリー、ターンテーブル等に

    より、部品を常時循環させながら供給する方式のことである。

  • H27後-041A02-10

    問題20 工場レイアウト計画上の決定要因の項目に関する記述として最も適切な組合せは、

    次のうちどれか。

    1.大気や土壌、水質汚染、廃棄物、夜間・休日の騒音などの各種要因を排除するこ

    と。

    2.生産状況が変化しても、常にムダ・ムリ・ムラなく、最大の能力を発揮し、適正

    人員で生産ができるようにすること。

    3.モノの動き、運搬機器や人の動きや戻り、トイレや職場間歩行、出退時の人の動

    きなど、すべての運搬・移動が容易であること。

    4.作業空間、通路や階段の位置、機械の向き、安全装置、運搬方法やモノの置き方、

    路面などの適正化を図ること。

    5.良い職場レイアウトは管理システムが単純になり、日常の管理活動が容易で合理

    的な運営や間接人員が削減できること。

    ア.1:作業環境 2:弾力性 3:運搬性 4:安全性 5:管理性

    イ.1:社会環境 2:管理性 3:移動性 4:管理性 5:保全性

    ウ.1:社会環境 2:作業性 3:移動性 4:安全性 5:管理性

    エ.1:社会環境 2:変動性 3:運搬性 4:管理性 5:保全性

    オ.1:作業環境 2:経済性 3:運搬性 4:管理性 5:保全性

    問題21 自動搬送台車(AGV:Automated Guided Vehicle)に関する記述として不適切

    なものは、次のうちどれか。

    ア.自動搬送台車には、台車そのものに自動の積込み装置、又は、降ろし装置を取り

    付けたものと、ステーション側に自動の積込み装置、又は、降ろし装置を設置した

    ものとがある。

    イ.搬送路を固定する必要があるため、生産ラインの変更を想定している工程ではな

    く、固定された工程で実現する搬送方式である。

    ウ.搬送経路と搬送タイミングとをその都度指示でき、台数を追加して、能力を増強

    することも容易である。

    エ.金型や治工具の搬送、工具自動交換機能、クリーンルームや有害ガス内での搬送

    機能等が付加されたものもあり、利用範囲が広がっている。

    オ.搬送システムの導入計画では、自動搬送台車の台数、搬送経路の妥当性、搬送シ

    ステムのボトルネック等を検討する必要がある。

  • H27後-041A02-11

    問題22 設備診断技術に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.設備診断技術には、劣化の状態を把握するための技術、データを解析し、異常の

    有無を評価する技術が含まれている。

    イ.設備診断技術には、故障検知の技術だけではなく、予知保全を施行するための技

    術が含まれている。

    ウ.設備管理の技術的側面は性能管理とも呼ばれ、これは優れた設備の選定や設計、

    製作や設置、更にその性能を適正な状態で維持していく活動である。

    エ.簡易診断によって精密診断が行われるか否かの決定がなされることから、簡易診

    断は診断プロセスの最も重要なステップであるため、専門のスタッフが診断を行う

    のがよい。

    オ.精密診断の目的は、異常の原因追及と危険度の進行を予測することである。

    問題23 品質管理の考え方として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.品質は生産者が決定するものではなく、使用目的を満たしていることと、顧客志向

    の考え方が重要である。

    イ.品質管理の目的は、買手の要求に合った品質を設計し、その品質の品物、サービス

    を経済的に作り出すことにある。

    ウ.設計品質は、自社内の技術、設備能力、コストや競合他社の品質水準などから生産

    する品質目標を決定するため「ねらいの品質」とも言われる。

    エ.製造品質は、生産する製品の実際の品質で、製品のバラツキを考慮した基準を設定

    し管理することが重要である。

    オ.品質特性とは、製造品質を満たしているかどうかを決定する固有の性能・性質のこ

    とで、物理的な1つの代表的な特性に集約される。

    問題24 次のデータは製品Aと製品Bのある特性値についての測定データである。製品A

    と製品Bの統計量を計算した結果として正しいものは、次のうちどれか。

    製品A:12、16、16、17、19

    製品B:12、16、16、16、20

    ア.平均値は、製品Aより製品Bが小さい。

    イ.メジアンは、製品Aより製品Bが大きい。

    ウ.モードは、製品Aより製品Bが大きい。

    エ.分散は、製品Aより製品Bが小さい。

    オ.標準偏差は、製品Aより製品Bが大きい。

  • H27後-041A02-12

    問題25 検査に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.検査は、単なる試験や測定でなく、要求事項に適合しているかどうかを判定するこ

    とにより、顧客や次工程に不適合品を流出させない活動のことである。

    イ.品質の向上と生産の安定化を図るための品質情報を提供することも、検査の目的に

    含まれている。

    ウ.検査の対象には、取扱説明書、包装などは含まれない。

    エ.受入検査は、提出された検査ロットを受け入れてよいかどうかを判定するために行

    う検査である。

    オ.工程検査は、工場内において、半製品をある工程から次の工程に移動してよいかど

    うかを判断するために行われる。

    問題26 社内標準化に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.標準化により、仕事に対する権限と責任の範囲が明確になるため、仕事に対して責

    任を持って進めるようになる。

    イ.標準化により、仕事の方法が明確化されるため、誰でも同じように仕事を進められ、

    品質を確保することができる。

    ウ.一度作成した標準は、変更することは避け、現場に徹底することが重要である。

    エ.標準化を推進する過程において、従業員への方針の徹底や教育訓練を通して、従業

    員のレベルアップが図られる。

    オ.標準化の段階で技術の蓄積がなされ、業務や作業の改善意欲が高まり、改善が進展

    する。

    問題27 品質保証活動に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.JISに基づく品質保証活動は、消費者が要求する品質が、充分に満たされている

    ことを保証するために、製造部門が行う管理活動である。

    イ.ISOに基づく品質保証活動は、品質要求事項が満たされるという確信を与えるこ

    とに焦点を合わせた経営活動の一環である。

    ウ.製品企画段階の品質保証活動には、製品のデザイン、性能、耐久性、安全性等の顧

    客ニーズに合わせた仕様を決定することが含まれる。

    エ.開発段階の品質保証活動には、自社の技術水準や設備を検討し、製品企画を満足さ

    せるためにデザインレビュー等を行い、仕様を決定することが含まれる。

    オ.製造段階の品質保証活動には、 開発設計で設定された設計品質を満足させるため

    に、製造部門、品質保証部門等と連携し、製造品質を決定することが含まれる。

  • H27後-041A02-13

    問題28 取得価格100,000円、耐用年数7年の定額法による減価償却を行った際、7年目

    の期末簿価として適切なものは、次のうちどれか。

    ア. 1円

    イ. 7円

    ウ. 10円

    エ. 14円

    オ.100円

    問題29 原価計算と財務諸表に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.原価計算の目的の1つとして、財務諸表を作成し、企業の利害関係者に情報を提供

    することが挙げられる。

    イ.原価計算の目的の1つとして、企業の経営管理者に対し、経営管理に必要な情報を

    提供することが挙げられる。

    ウ.財務諸表の中で、とりわけ原価計算と密接な関係にあるものは、貸借対照表と損益

    計算書である。

    エ.キャッシュフロー計算書では、「収益-費用=損益」という等式が用いられている。

    オ.キャッシュフロー計算書は、企業の資金繰り情報を提供するために用いられる。

    問題30 操業度と原価低減に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.操業度とは、人的能力の利用度合いのことである。

    イ.製造過程で発生した不適合品は、操業度に影響を与える。

    ウ.変動費は、操業度の増減に比例して変動する。

    エ.固定費は、操業度の増減にかかわらず、総額では一定である。

    オ.操業度を高めることが、原価低減につながる。

    問題31 損益分岐点分析に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.損益分岐点は、損益分岐点図表の左側にシフトすることが望まれる。

    イ.原価を固定費と変動費とに分解する。

    ウ.安全余裕率が低いほど、利益が多くなる。

    エ.損益分岐点図表には、売上高線と総原価線とを記入する。

    オ.売上高から変動費を差し引くと、限界利益になる。

  • H27後-041A02-14

    問題32 以下の表に示す受注ジョブにおいて、ディスパッチングルールに最小スラック規

    則を適用した場合の記述として適切なものは、次のうちどれか。

    ただし、現在は10月1日で、翌日からの生産スケジュールを立案するものとし、

    また、同時に複数のジョブの処理はできず、当日完了すれば、納期には間に合う

    ものとする。

    受注ジョブ 要求納期 製造期間

    A 10月13日 5日

    B 10月10日 6日

    C 10月14日 4日

    D 10月18日 2日

    ア.AとBが要求納期に間に合い、CとDは要求納期に間に合わない。

    イ.AとBとCが要求納期に間に合い、Dは要求納期に間に合わない。

    ウ.BとDが要求納期に間に合い、AとCは要求納期に間に合わない。

    エ.AとBとDが要求納期に間に合い、Cは要求納期に間に合わない。

    オ.CとDが要求納期に間に合い、AとBは要求納期に間に合わない。

    問題33 ある製品は、原材料から4つの工程を経て完成する。各工程では1個ずつ加工さ

    れ、1個当たりの加工時間は1分である。20個の製品を製造する場合、工程間の

    移動ロットのサイズと、それに伴う製造時間(製造を始めてから完了するまでの

    時間)との関連に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。ただし、

    移動にかかる時間は無視できる。

    ア.移動ロット20個の場合は、製造時間は80分である。

    イ.移動ロット10個の場合は、製造時間は40分である。

    ウ.移動ロット5個の場合は、製造時間は35分である。

    エ.移動ロット2個の場合は、製造時間は26分である。

    オ.移動ロット1個の場合は、製造時間は23分である。

    問題34 初期管理における活動に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.製造の立ち上がりを評価する項目及びその目標値を明確にし、さらに、その評価方

    法を明らかにする。

    イ.設計部門、製造部門と生産管理部門と共同で、製造のための治工具を準備し、機

    械・設備の保守マニュアルを作成して、保守体制を整備する。

    ウ.製造部門と生産技術部門と共同で、作業者のスキル向上を図るための人員を確保し、

    作業マニュアルなどを作成して、事前に十分な教育・指導を行う。

    エ.製造の立ち上がりを円滑に行うために生産管理部門と共同で、資材の調達計画を正

    確・綿密に作成し、外注工場の選定及び価格や技術的な検討・指導などを行う。

    オ.製造のトラブル防止対策は、初期時より稼働後でなければ判明しないので、稼働状

    況を見て事後保全の実施体制を構築する。

  • H27後-041A02-15

    問題35 進捗管理の手法に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.ガントチャートは、横軸に時間、縦軸に手段の資源である機械や作業者をとり、そ

    れらの資源がいつからいつまでどの仕事の処理を行うかを示した図である。

    イ.カムアップシステムは、発注した製品について決められた期日に納期を確認し、納

    期通りに納入されるように管理するための方法である。

    ウ.差立てとは、ある機械・設備で1つの作業の加工が終わった時、次に加工すべき仕

    事を決定し指示する活動である。

    エ.製造三角図は、横軸に時間、縦軸に累計生産数を取り、実績生産数を累積して示す

    ものであり、連続生産よりもバッチ生産に適している。

    オ.流動数曲線は、横軸に時間、縦軸に累積数量を表した図であり、例えば工程毎に複

    数本の累積線を示すことが出来る。

    問題36 労働災害の災害要因分析に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれ

    か。

    ア.労働災害の原因の8割以上を占めているのが、不安全行動と不安全状態の両方が存

    在しているケースであることから、要因分析は、「人」及び「物」の両面から行う必

    要がある。

    イ.不注意が発生した原因を追究する場合には、被災者本人、同僚等の関係者から本音

    を聞き出すことが必要である。

    ウ.要因の追究に当たっては、「現状をみる」「尋ねてみる」「規則や基準に照らしてみ

    る」「記録を調べる」等により、事実関係をきめ細かく調査する。

    エ.1つの要因が判明したら、「なぜそうなったのか」「その要因がなぜ生まれたのか」

    等、「なぜ、なぜ」を繰り返し、可能な限り根本要因を追究する。

    オ.新人等の経験の浅い人や他工程の人は、仕事の知識や技術・技能が劣るため、要因

    分析は、自工程の管理監督者とベテラン社員に絞った方が効率がよい。

    問題37 労働安全衛生法に定める安全教育に関する記述として適切なものは、次のうちど

    れか。

    ア.新任職長教育は、業種により教育する事項、時間を変えて実施することができる。

    イ.雇入れ時教育は、危険又は有害な業務に従事させないときには省略することができ

    る。

    ウ.特別教育を行ったときには、事業者は、受講者、科目等の記録を作成し、3年間保

    存しておかなければならない。

    エ.特別教育を必要とする業務従事者については、事業者は特別教育を実施していれば

    一定期間ごとの安全衛生水準向上教育を実施しなくてもよい。

    オ.フォークリフトの特別教育を受けている者は、最大荷重1トン以上のフォークリフ

    トの運転業務に就くことができる。

  • H27後-041A02-16

    問題38 労働安全衛生関係法令に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

    ア.労働安全衛生法では、安全の確保は事業者の責任であることから事業者の責務を明

    確に定めているが、労働者の責務については定めていない。

    イ.労働者の危険又は健康障害を防止するための措置は労働安全衛生法に定められてい

    るが、健康の保持増進のための措置は労働安全衛生法ではなく、健康増進法で定めら

    れている。

    ウ.労働安全衛生法は、労働基準法、作業環境測定法、じん肺法等の法律と相互に連携

    しながら、労働者の安全、健康、快適な職場づくりにその効果を発揮している。

    エ.労働安全衛生法の特別則として、クレーン等安全規則、電離放射線障害予防規則、

    粉じん障害防止規則、危険物の規制に関する規則等があり、個別に労働災害防止のた

    めの詳細な措置等が定められている。

    オ.アセトン、トルエンは、強い有害性があるので、使用作業場では特定化学物質予防

    規則の第2類物質として局所排気装置の設置、健康診断の実施、作業環境測定等が義

    務付けられている。

    問題39 循環型社会形成推進基本法において、提示されている廃棄物等の抑制、利用及び

    処分についての基本原則として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.焼却処理する。

    イ.不要品を繰り返し使う。

    ウ.資源として再生する。

    エ.ゴミをできるだけ減らす。

    オ.適正処分する。

    問題40 ISO 14001に関する記述として最も適切なものは、次のうちどれか。

    ア.一体運営されている工場の場合には、工場全体でしか認証取得はできない。

    イ.環境方針は、従業員が合議して定めなければならない。

    ウ.仕組みを動かす文書については、必ず作成しなければならない。

    エ.マネジメントレビューは、担当者レベルで少なくとも年に1回行う。

    オ.環境側面とは、環境に影響を与えるか、与えるかもしれないその組織の活動、製品、

    サービスのことをいう。

    041A02 生産管理プランニング2級(生産システム・生産計画:加工型・組立型)表紙★041A02(H27後期)版下用