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30分でわかる! 伸びる企業の プロジェクトEDI 発行:2018年7月(第4版)非売品 発行:株式会社プラネット 発行人:田上 正勝 編集協力:株式会社クレア タイトルデザイン:株式会社宏和デザイン 印刷:株式会社コム 30分でわかる! 伸びる企業のプロジェクトEDI 改訂版 改訂版 改訂版

30分でわかる! 伸びる企業の プロジェクトEDI - Planet VANEDIって言葉はわかったけどテクニカルでむずかしそう。 この本で勉強しなくっちゃ。EDIの形態

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Page 1: 30分でわかる! 伸びる企業の プロジェクトEDI - Planet VANEDIって言葉はわかったけどテクニカルでむずかしそう。 この本で勉強しなくっちゃ。EDIの形態

30分でわかる!伸びる企業のプロジェクトEDI

発行:2018年7月(第4版) 非売品 発行:株式会社プラネット 発行人:田上 正勝 編集協力:株式会社クレア タイトルデザイン:株式会社宏和デザイン 印刷:株式会社コム

30分でわかる! 伸びる企業のプロジェクトEDI

改訂版改訂版改訂版

Y M Cスミ

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2.EDIサービス紹介(活用編)

1.EDI攻略(初級編)

Co n t e n t s

経理部長(志村さん) 経理OL(中村さん)

取引先社員(仲町さん)営業(若木さん)

先 生プラネッ太くん

登 場 人 物 紹 介

52歳、仕事熱心、新しいものは苦手、妻と娘(20歳)の3人家族

最近転職してきた23歳、新しいこと大好き、要領が良い、彼氏なし

32歳、新婚、元気がいいがおっちょこちょい

経理担当、30歳、独身、海外旅行好き

EDIを誰よりも深く理解している謎?の先生、プラネッ太くんに対抗して雲に乗っている

とある惑星に住む星の精、何にでも興味を持つが難しいことは苦手、いつも空を飛んでいる

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EDIとは

あなたの会社のEDIレベルを知ろう

紙伝票からEOSへ

EOSから個別EDIへ

個別EDIから標準EDIへ

データベースを利用した標準EDIへ

業界VANを利用して「理想的なEDI」を

EDIを実現しよう(業務編)

EDIを実現しよう(IT環境編)

プラネットEDIサービスとは EDIを利用した業務フローとは

発注データとは

仕入データとは

請求(照合・鑑)データとは

在庫データとは

販売データとは

EDIのサポート機能の紹介

インターネットEDIサービスについて

取引先データベースと商品データベースの紹介

プラネットのユーザーサポート

EDI用語集

プラネットの歩み

プラネットの概要

おわりに

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

申し訳ありませんでした。聞き違いをしてしまったようで…。

本当にすみませ~ん。

またあのバカ!受注ミスをやらかしたらしいぞ。困ったなあ…。

なんだ、そんな外国人なんかうちじゃ雇えないぞ。

そうだ、EDIですよ!部長!確か、取引先とのやり取りを電子的に処理してくれる仕組みのことで…。

えっ!また若木さんが受注ミスしたの?

ん?なんだそのいーでぃ…っていうのは

前の会社ではこんなミスありえなかったような…。EDI?

EDIの役割とは

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EDIは業務改善に貢献し、経営のインフラとしての役割を果たします。

EDIとは EDIとは0101

定義●EDIは"Electronic Data Interchange"の略語で、「電子データ交換」と訳されます。受発注・出荷・請求・支払などの各種取引情報(データ)を、企業双方向で通信、伝送し、コンピュータで自動的に処理するしくみです。 ●EOS(電子発注システム)は一方向での通信、データ伝送が基本で、EDIとは異なります。

構成要素●コンピュータとコンピュータを接続してデータを交換するために、以下の要素について相手と合わせる必要があります。

●日本では流通業における利用が先行し、加工食品、日用品・化粧品、OTC医薬品、ペットフード・ペット用品、理美容などの各業界で、主にメーカー・卸売業間の取引に幅広く利用されています。 ●近年、小売業でも標準EDI(流通BMS®*)の導入が進んでいます。

●EDIを導入すると、受発注から請求支払まで取引業務を自動化でき、入力ミスの防止と取引業務のスピードアップが図れます。●伝票や明細書をEDIデータにおきかえることで、ペーパーレス化が図れ、郵送代、用紙代、仕分け郵送業務がなくなります。

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E D I の 役 割E D I の 役 割

EDIって言葉はわかったけどテクニカルでむずかしそう。この本で勉強しなくっちゃ。

EDIの形態

それはいい心がけだね。EDIひと筋30余年の私が解説してあげよう。

内容通信プロトコル*フォーマット*コード 運用ルール契約

データを送受信する方式コンピュータに取り込むデータ形式マスタを参照するコード通常の運用と例外対応の取り決めデータの保証など

A社

B社

C社

D社

W社

X社

Y社

Z社

A社

B社

C社

D社

W社

X社

Y社

Z社

VAN*経由の接続:業界VANを利用したEDI接続形態。 日本のメーカー・卸売業間で多く見られるモデル。

単純接続:取引先と相対で接続するEDI接続形態。欧米流通などで多く見られるモデル。

あいたい

VAN

* の用語の意味はP41の「EDI用語集」をご覧ください。

EDIの定義と構成要素

EDIの広がり

EDIの導入効果

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

なんでこんなに伝票ばかりなのー?

そう言わずに。君が入ってきたおかげでずいぶん山が減ったよ。

僕の分はこれっぽっち!

部長…!なんでこんなにうちは伝票ばかりなんですか?もう…。このパソコン使えないんですか?

僕の営業力のおかげさ!会社のために愛する妻のために頑張ってる結果だよ!

もう若木さんだけだよ、幸せなのは…。は~、まったく。なんとかしなくちゃ!

仕事、仕事!付き合ってられないわ!

EDIレベルが高いのは標準EDI

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EDIは、その構成要素の標準化の度合いにより、いくつかのレベルに分けられます。

あなたの会社のEDIレベルを知ろう あなたの会社のEDIレベルを知ろう0202

まずはあなたの会社のEDIレベルをチェックしてみましょう。右に行くほど標準化レベルが高く、取引先と自社の双方の取引業務を効率化しやすいEDIといえます。

あなた の 会社 のEDIレベ ルを知ろうあなた の 会社 のEDIレベ ルを知ろう

オンライン*未導入の状態です。すべての取引業務は紙の伝票を使って行われています。受発注業務の中心は電話やFAX、あるいはセールス受注です。注文の聞き違いや伝票への転記ミス、コードの検索ミス、入力ミス等が起こりやすく、入力後のチェック作業も必要となります。

オンラインで発注のみができる状態です。発注書をExcelなどで作成し、電子メールに添付して取引先に送信するのも、広い意味ではEOSに分類されます。主に受発注業務の効率化を図るために導入されますが、決済に至る業務においては、人手を介するため、十分な効率化が図られているとはいえません。

オンラインで発注から決済までの取引業務が行える状態です。ただし、個別仕様のシステムのため、取引先に個別仕様への対応を依頼する必要があります。業務の効率化は進みますが、一方で個別仕様がネックとなり、取引先にEDIを広げにくいというデメリットも生じてきます。

オンラインで発注から決済までの取引業務が行える状態です。フォーマットは標準化され、複数の取引先同士で利用できるシステムです。ただし、この段階では、コードの標準化は必須ではないため、自社システムとの間で取引先ごとにコード*変換が必要になります。

標準EDIと同様に、オンラインで発注から決済までの取引業務が行える状態です。フォーマットは標準化され、複数の取引先同士で利用できるシステムです。さらに、コードも標準化されており、取引先ごとに行っていたコード変換が不要になります。

1 紙伝票 2 EOS 3 個別EDI 4 標準EDI 5 標準EDI(データベース利用型)データベース利用型標準EDIのメリットに加えて、自社でネットワークを構築・維持するよりも初期投資や運用コストが安価です。既に業界VANを利用している取引先との接続拡大も容易なので、標準EDIをスムーズに導入・拡大することができます。

6 標準EDI(業界VAN型)

レベルが高いEDIの方がメリットも大きくなるので、標準EDIがおすすめなんだ。長い目で見ると「業界VAN型」が理想的なEDIといえるね。

え? EDIはみんな同じじゃないの?知らなかったな~。

あなたの会社のEDIはどのレベルかな?これから、EDIを導入するなら、いちばんレベルの高いEDIを目指そう!

EDIレベルチェック!

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

EOSは30年以上昔に形作られた方式

どうした、若木?夕べ夫婦喧嘩でもしたか?あはは。

部長…。

この頃、一所懸命にお客さんを回ってもちっとも注文がもらえなくて… 。 とほほ。   

ん?中村さん、何やってんの??

彼女はいま受注作業中だよ。どんどん注文を受けているぞ。

どうやらパソコンの勝ちみたいだな。若木のようなミスも無いし。   まるで僕の

代わりだ。そんな~

1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

紙伝票からEOSへ

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紙伝票からEOSへ0303

オンライン取引が導入されていない場合、受発注業務は電話やFAX、あるいはセールス受注が中心となります。電話での受発注の場合、担当者同士の直接のやりとりになるため、注文の聞き違いや伝票への転記ミス、コードの検索ミス、入力ミスなどが起こりやすく、入力後のチェック作業も必要です。発注側では、取引先へ直接電話やFAXで連絡する必要があるため、発注担当者が何人も必要な上、時間もかかります。受注側ではすべての取引先に対応できるよう各受注拠点に受注担当者を何人も配置する必要があり、人件費や通信費などの面でコスト高だといえます。

Electronic Ordering Systemの略称で、電子発注システムと呼ばれています。日本では1970年代に、主に小売業の発注業務効率化を図るために導入されたシステムです。通信プロトコル(接続の方法)が統一化され、誰でも簡単に受発注できるということで、小売業と卸売業の間で広く普及しました。

●EOSは、コンピュータで処理された発注データを、人手を介することなく取引先に提供できるため、転記ミス、入力ミスなどがなくなります。●発注担当者は、複数の取引先へ同時に発注できるようになり、発注業務が大幅に効率化できます。●より多くの取引先とEOSを利用することによって、業務の効率化やコスト削減効果が高くなります。

紙伝票 からEOSへ紙伝票 からEOSへ

●取引のある2社間で、フォーマット(データ形式)やデータ項目の使い方、コード(商品や取引先のコード)について取り決めを行う必要があり、多くの場合は発注者主導で決められます。そのため、受注者側は、取引先ごとにフォーマット変換やコード変換を行わなければならず、新たな負担となります。

EOSを導入すると紙の伝票がなくなるんだよね?

確かに発注伝票はなくなるね。でも通信手順やシステムなどは30年以上昔に形作られた方式で、現在はフォーマットが3,000種類も存在するといわれている。将来にわたってこのシステムを維持するには、多大なメンテナンスコストを覚悟しなければならないんだよ。

紙伝票からEOSへ

発注業務の効率化を図るため、最初に導入されたのがEOSのしくみです。

紙伝票での取引

EOSのメリット

EOSとは

EOSのデメリット

紙 伝 票 E O S受発注業務の中心は電話やFAXあるいはセールス受注

課 題 点メリット 業務の効率化やコスト削減効果

フォーマット(データ形式)やデータ項目の使い方、コード(商品や取引先のコード)について、各々取り決めを行う必要があるので、取引先ごとにフォーマット交換やコード変換を行う必要がある。

受注者側には新たな負担が・・・

複数の取引先へ同時に発注でき、転記ミス・入力ミスがなくなる。コンピュータで処理されたデータを人手を介することなく取引先へ提供できる。

発注業務の効率化発注担当者は、複数の取引先へ同時に発注できるようになる。

直接電話やFAXで連絡する必要があるため、各拠点に受発注担当者を配置、人件費・通信費等のコスト高

注文の聞き違いや伝票への転記ミス、入力ミス、入力後のチェック作業

紙 伝 票 E O S紙 伝 票 E O S発注業務効率化のためのシステム

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

個別EDIはEOSの進化形

中村さん、君が提案したEDIというのはどうなっているんだい? 

確かに伝票の山は減ったような気がするな、そういえば。少しは。

部長、そう簡単ではないんですよ。EDIだっていろんな段階があって、うちだけが勝手に進めちゃだめなんですもの。

ん?どこ行くの?

はは~、仲町くんと打合せねぇ…。あいつは独り身だから個別に打合せが必要なんだろ!ははは。

そんなんじゃないです!

取引先に行ってきま~す!まずはあそこと一緒にEDI進めようと、仲町さんトコで打合せで~す。

個別EDI

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個別EDIの導入で、受発注以外の取引も電子化できます。

EOSから個別EDIへ0404

ここでいう個別EDIとは、複数のデータ種類(受発注、出荷、受領、請求、支払など)を扱える企業間電子データ交換システムのことを指します。通信プロトコルは標準化されていますが、後述する標準EDIとは異なり、フォーマットやコードは標準化されておらず各社個別仕様です。現在はインターネット環境を利用したWebEDIも多く利用されていますが、これも個別EDIの一種です。

●複数のデータ種類を扱えるようになるため、業務の自動化が進み、発注から決済までの業務効率がアップします。●導入を持ちかけた側がフォーマットやコードを決め、相手側がこれに対応することが慣例となっているため、持ちかけた側は自由度が大きいといえます。

●フォーマットやコードが各社各様のため、特定の取引先と個別に取り組む必要があります。 ●取引のある2社間で、フォーマットやコードについて取り決めを行う必要があり、EOSと同様に多くの場合は発注者主導で決められます。そのため、受注者側は、取引先ごとにこれらの取り決めに従い、フォーマット変換やコード変換を行わなければならず、新たな負担となります。●EOSに比べ、受注者側の負担が大きいため、個別EDIの導入要請に対応できる取引先が限られます。●WebEDIでは受注者側は手動操作が必要となるため、自社の業務システムへ自動連携させることができません。

EOSから個別EDIへEOSから個別EDIへ

EOSから個別EDIへ

複数のデータ種類(受発注、出荷、受領、請求、支払など)を扱える企業間電子データ交換システム

ただし、取引先ごとに取り決めをする点ではEOSと同じように、フォーマット変換やコード変換が必要

A社

標準化された規約

①通信プロトコル

X社

受発注

出荷・受領

請求・支払

EOSに比べて個別EDIはカバーできる業務範囲が広いんだね。他の伝票もいっぱいなくなりそう! 早速、導入しようっと!

ちょっと待ちなさい。あせっちゃいけないよ。個別EDIは導入を持ちかけた側のメリットが高い反面、持ちかけられた側にはシステム対応の負担が大きいんだ。だから対応したがらないところが多くて、なかなか取引先が広がらないんだよ。

個別EDIとは

個別EDIのメリット

個別EDIのデメリット

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標準EDI

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

標準EDIだとWin-Winの関係に

なんだかこの頃、机の上がすっきりして実にさわやかだなぁ!

昔が懐かしいですか!

それは良かったですね、部長!

そういえばね、君の進めているEDIだが、なんとなく分かってきたぞ。

個別で話し合ってても、なぁ…。もっと多くの仲間と広い視点で付き合える“仕組み”がEDIなんだろ?

仕組み?って。…EDIのことだったの?

ところで、例の取引先との付き合いは どんな感じで進んでいるのかね?

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EDIの標準化で、さらに効率的な取引ができるようになります。

個別EDIから標準EDIへ0505

中立的な機関によって標準化された規約に基づいた企業間電子データ交換のことです。標準化された規約とは①通信プロトコル、 ②フォーマット、 ③コードの3つです。アパレル業界版流通BMS®は、データベースを利用しないため、これに当たります。

●送受信するデータは、標準メッセージとして伝票ごとに規格化され、項目の意味・属性も定められているため、特に相手を意識せず標準フォーマットと自社フォーマットの変換機能のみの開発で対応できます。●標準化されているため、企業間の力関係にかかわらず、データ交換をする企業同士が対等の立場で接続しあえます。

●標準EDIは、発注側も受注側も、相手によって個別にフォーマットを変換するシステムを準備することなく他の取引先へ導入展開できるので、接続先を増やしやすく、その効果が投資回収につながります。

●発注側も受注側も標準化された規約を守らなければなりません。●標準化されるまで時間がかかる場合があります。新技術や新しいデータ種類が必要になっても、全体の合意形成を得るため、一定の手順を踏んで標準化されます。●コードの標準化は必須ではないため、コード内容の相互通知またはマスタデータの共有、コード変換作業などが必要です。

個別EDIから標 準EDIへ個別EDIから標 準EDIへ標準EDIはEOSや個別EDIと異なり、双方がメリットを得られるWin-Winの関係づくりができるんだ。この段階ではじめて人も伝票も不要になり、ペーパーレスが実現できるんだよ。

個別EDIから標準EDIへ

中立的な機関によって標準化された規約に基づいた企業間電子データ交換

特定の相手を意識することなく、導入展開が可能双方がメリットを得られるWin-Winの関係

A社

B社

X社

Y社

標準化された規約①通信プロトコル ②フォーマット ③コード

標準って、思っていたよりずっと大事なことなんだね。勉強になるな~。

標準EDIとは

標準EDIのメリット

標準EDIのデメリット

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

部長。ちょっとお聞きしていいですか?

ん。なんだね?

私たちの仕事がすっきりしたと思ったら、最近若木さんを見なくなったんですが。 ま、

まさか…。

私たちの業界だけじゃなく、世界中が一つの言葉やルールで繋がれればもっと素晴らしい世の中になりますね!

おいおい、まるで若木は平和の使者だな!

いま彼はEDIをもっと取引先に広めようと走り回っているそうだよ。

こんなにメリットがあるのなら!って。

データベースを利用する意味は?

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標準化されたコードを利用することが取引業務の自動化の鍵になります。

データベースを利用した標準EDIへ0606

ここでは、データベースを活用しコードも標準化した標準EDIをこう呼んでいます。コードには主に商品コードと取引先コード、拠点コードなどがあります。小売業・卸売業間の流通BMS®や欧米型の標準EDIがこれに当たります。

標準EDIのメリットに加え、以下のメリットがあります。●標準化された商品コードや取引先コード、拠点コードなどがデータベースに登録・共有されているため、各企業でコードの変換やメンテナンスを行う必要がありません。●ほとんどの処理が自動化されるため、人件費を含む業務処理コストが大幅に削減できます。●企業間の業務提携や合併時に、システムやデータの移行、統合がスムーズに行えます。

誰もが知っている「JANコード※」は、バーコードとして商品などに表示され、POSシステムや受発注システム、在庫管理システムなどに利用されており、共通商品コードとして流通業の情報システムになくてはならないものです。実はこのJANコードは世界に1つしかない国際標準コードなのです。標準EDIを行う際に、標準コードを使用することを双方で取り決めておき、新しい商品の標準コードは商品データベース*を利用して相手先に伝えます。日用品・化粧品、ペットフード・ペット用品、OTC医薬品、酒類・加工食品業界には業界データベースが存在し、新商品情報の伝達が行われています。

※2010年4月以降、JANコードはGTIN(国際標準商品識別コード・ジーティン)と呼ばれています。

データベースを利 用した標準EDIへデータベースを利 用した標準EDIへ

データベースを利用した標準EDIへ

欧米では標準EDIが進んでいたんだけど、商品コードの間違いが多くて、正確なEDIができなかったんだ。だからデータベースを利用することになったようだね。

さすがにレベルが上がるとむずかしくなってきたな~。標準EDIは中身も大切ってことはなんとなくわかるけど…。

データベースを利用した標準EDI

各企業間で、コードの変換やメンテナンスを行う必要がなくなりほとんどの処理が自動化されます

データベース

A社

B社

C社

X社

Y社

Z社

参照

参照

標準化された規約①通信プロトコル ②フォーマット ③コード

データベースを活用しコード(商品コード、取引先コード、拠点コードなど)も標準化された企業間電子データ交換

データベースを利用した標準EDIとは

データベースを利用した標準EDIのメリット

データベースを利用した標準EDIの実現のために

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1.EDI攻略(初級編)

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業界VANを利用してスムーズなEDI導入を

知ってるとも!

部長、VANて知ってますか?

これでもアイビー世代だったんだ!

やっぱりー。違いますよ、部長!VANは今でも業界単位では広く利用されてるサービスなんですよ!

へぇ~。

そうだな、EDIが取り持つ縁で我が社も国際化を目指そう!ふふふ。

 国際化ねぇ…。そういえば、彼は海外旅行好きだったねぇ…。あっそうか!そこから国際化、なのね!

うちの会社もVANを使いながら国際化に向けた視野をもって、もっと大きくなりましょうよ! 

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サービスの充実した業界VANの利用は、標準EDI導入を成功に導く近道です。

業界VANを利用して「理想的なEDI」を0707標準EDIを導入しようとしても、すべての取引先との調整やシステム開発・増強を自社で行うのは多大な労力と時間がかかります。加工食品やOTC医薬品、日用品・化粧品、ペットフード・ペット用品など、各業界のメーカーや卸売業は、業界VANが提供するEDIサービスを有効に利用して、スムーズに標準EDIを導入しています。

●標準化された通信プロトコル、フォーマット、コード、運用ルールに対応したシステムを1つ用意すれば、既に同じVANを利用している複数の企業と早期に標準EDIを実施できます。●サービスが充実している業界VANを利用すると、個々の取引先と通信システム上の調整を行う必要がありません。

●多数の企業が共同でシステムを利用するため、開発・運用コストを利用企業で按分することができます。1社単独で複数の取引先とネットワークを構築する場合に比べ、初期投資とランニングコストをともに安く抑えることができます。

●不正アクセスや情報の改ざん・破壊などに対するセキュリティと、通信パフォーマンス・信頼性が高いネットワークを利用できます。●業界VANは通過データの機密保護を徹底しているため、自社のデータが他社に漏れることもありません。

●サービスが充実している業界VANでは、標準化された商品データベース、取引先データベース*を利用することができます。自社システムに標準コードを取り込んで、自社マスタを整備できます。

●標準化された通信プロトコルや標準フォーマットであっても、接続する取引先とバージョンが異なる場合があります。サービスが充実している業界VANでは、「システムを1つ用意すれば、VANを利用するすべての取引先とつながる」ように相互変換を行っています。これにより、取引先のシステムレベルを気にせず、プロトコルやフォーマットのバージョンアップを行うことができます。

●一度決まった標準は永遠に使えるわけではありません。標準化の波は、業界から業際、業際から国際へと、より広く世界的になってきています。広い視野で無理なく標準化を進められるのは、現時点では業界VANをおいて他にはないでしょう。

業界VANを利用して「理想的なEDI」を業界VANを利用して「理想的なEDI」を

業界VANを利用して「理想的なEDI」を

業界VAN

A社

B社

C社

D社

W社

X社

Y社

Z社

EDI

データベース

標準化された規約

①通信プロトコル ②フォーマット③コード ④運用ルール ⑤契約

業界VANを使うと理想的なEDIを

シンプルに、安く早く実現できます

「業界VAN」とひと口にいっても、いろいろあるからな~。各種のデータ伝送サービスやデータベースサービス、変換サービスなどが充実しているところを選ばないとね。

おおっ、さっきまでの複雑な線が1本に!みんなで「業界VAN」とつながればいいのか。これはシンプルだね~。これなら導入できそう!

これが「理想的なEDI」だ!

5.標準仕様の複数バージョンを相互変換

1.取引先の拡大が容易

2.システム開発コストや運用コストが安価

6.国際標準に対応

3.安全で信頼性の高いネットワークの利用

4.データベースサービスが充実

DIC 566スミ DIC 566スミ

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

しかしこれまでの僕たちの仕事はなんだったのかね? 確か、

EDIについて皆で真剣に考えたことがスタートでした!

何よりも、EDIの実績があるプラネットに相談したのがよかったんじゃないですか、ね?部長?

もちろん簡単ではなかったなぁ…

EDI様様だね!取引先も、僕も順調!

これを見たら、どんどんEDI仲間も広がっていくよー! 

B社A社

C社D社

E社

やあ、皆さん久しぶり!お変わりないですか! 

若木さ~ん、大活躍じゃないですか!ミスが無くなってまさに効率UP!

標準EDIを実現するためにはointoint

EDIを実現しよう(業務編)EDI導入フロー

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16 17

EDI導入の前に、その目的や目標を関係者全員が共有することが重要です。

EDIを実現しよう(業務編)0808EDIがどのように発展してきたか、どのようなメリット・デメリットがあるか、イメージはつかめたでしょうか。次は、あなたの会社でEDIを導入するとしたら、どのような準備が必要なのかをまとめました。実際にはもっと細かい手順を踏むことになりますが、おおまかなイメージをつかんでいただきたいと思います。まずは業務編です。

何のためにEDIを導入するのか社内で確認しましょう。通常、自社のシステム開発だけではEDIを導入することはできません。取引先との取り組みが必要となるため、お互いの導入メリットを確認し、Win-Winの関係を築きましょう。

本格的な合理化のメリットを得るには、多くの取引先との接続が必要です。まずはどの取引先とEDIを行うのか、最終的にどこまで接続先を拡大するのか、目標と計画を立てましょう。

本格的な合理化のメリットを得るまで、従来業務と新業務を併行することになります。トップの強いリーダーシップのもと、現場担当者が近い将来の理想的な業務体制をイメージし、一時的な不便さにも納得できるようにする必要があります。

継続的なEDI推進を行うための組織が必要となります。関連部署から1名以上のメンバーを選出し、EDI推進プロジェクトチームを立ち上げましょう。

EDI推進プロジェクトチームは、社内の調整に加えて、世の中の標準化の動向を調査し、吟味する必要があります。ただ、闇雲に調べるのは時間がかかる上、研究中のものや、規模や業界に合わないものなどが含まれるので、チームが混乱する場合があります。まずは、標準EDIの実績があり信頼できる会社に相談してみましょう。

ノウハウのあるEDIサービス業者を利用することは確実な実現方法です。ただし、標準化については不得意な業者も存在しますので、複数のEDIサービス業者を比較検討し、総合的に判断しましょう。EDIサービス業者を選択するポイントは①標準化のレベル、②サービスレベル、③導入・運用コストになります。導入・運用コストは安いが、標準化のレベルが低かったり、取引先を増やすのに苦労するようでは、浮いたコスト以上に自社の人件費がかかってしまいます。EDIサービス業者の良し悪しが、目標達成に大きく影響を与えるということを覚えておいてください。ここまで進めば次はIT環境の準備です。

EDIを実現しよう(業 務編 )EDIを実現しよう(業 務編 )

EDIを実現しよう(業務編)

どの取引先との間でEDIを導入するのか目標を立てよう!

EDI推進プロジェクトチームを結成!

EDIサービス業者の良し悪しが目標達成の大きなポイントだよ!

取引先とお互いの導入メリットを確認!

トップの強いリーダーシップのもと理想的な業務体制をイメージ!

世の中の標準化の動向を知っているのは実績のある会社なんだね!

EDI導入の目的を明確にする

EDI導入の目標と計画を立てる

トップと現場担当者の納得・合意を得る

社内体制を整備する

実績のある会社に相談する

EDIサービス業者を利用する

EDIを導入するに際しては、関係者全員が共通の目的・目標を持つことが非常に重要なんだよ。

社内をまとめるだけじゃなく、EDIに詳しい会社に相談する必要があるんだね。

1.EDI導入の目的を明確にする

2.EDI導入の目標と計画を立てる

5.実績のある会社に相談する

6.EDIサービス業者を利用する

3.トップと現場担当者の納得・合意を得る

4.社内体制を整備する

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

信頼と実績のある会社選びが大切

部長、そろそろ打合せが始まりますよ!

お、そうだった。仲町くんが来るんだったな。

部長、ご無沙汰しています。EDIはうまくいって  ますか?

あ、来た来た。

あっ、違った!

確かにそうですね。信頼できる安心感。仲町さんだから、実現できたと思う。

ははは!で、君たちはどうなんだい?今度は私が縁を取り持つぞ!

うちもそうでしたから、ご紹介できたんです。ほんとよかった。

仲町くんの勧めてくれたプラネットはベストパートナーだ。業務も効率UP、無駄なコストが減る一方だよ。

EDIを実現しよう(IT環境編)IT環境の準備

1 2 43

18 19

IT環境の準備には、様々な調整事項があります。

EDIを実現しよう(IT環境編)0909

財団法人流通システム開発センターでは、メーカーを識別する標準コードである「JANメーカーコード」と、事業所を識別する標準コードである「共通取引先コード」が一元管理されています。理想的な標準EDIでは、データ中のコードはすべて標準コードを使用することになるので、JANコード(2010年よりGTIN)、伝送先コード、届け先コード、物流拠点コードなど様々な意味合いのコードを標準にあわせる必要があります。これらのコードを標準化し、データベースで提供している業界VANに相談しましょう。

ここでは、標準EDIの導入を前提に、IT環境の準備について触れたいと思います。

EDIは取引先との取り組みなしに導入することはできません。通信プロトコル、フォーマット、コード、導入スケジュールなど、調整すべきことがたくさんあります。これらを自社で調整するか、EDIサービス業者にまかせるか。取引先が多数ある場合、後者を選ぶのが現実的でしょう。

選択肢は2つ考えられます。①EDIパッケージを購入する、②EDIサービスを利用する。EDIパッケージを購入し、標準システムとネットワーク構築をベンダーに任せるか、EDIサービス業者を利用して、必要な開発のみ自社またはベンダーで行う、のいずれかを選択するのが一般的です。

国内標準として広く利用されていたベーシック手順プロトコル(JCA手順、全銀手順など)は、ベンダーのサポートが次々と打ち切られ、現在はインターネット標準プロトコル(AS2、ebXML-MS、全銀TCP/IPなど)が広く利用されています。自社のシステムがオープン系の場合はAS2かebXML-MS、ホスト系の場合は全銀TCP/IPの相性が良いと考えられます。

より多くの取引先とのEDI接続を実現するには、標準化されたフォーマットを選ぶ必要があります。国際標準(GS1*)が理想ですが、国内では商用ベースでの実績がありません。(2011年7月現在)国内で実績のある標準フォーマットは、業界標準(メーカー・卸売業間)と流通BMS®(卸売業・小売業間)の2つです。標準フォーマットの内容を詳しく知りたい場合は、業界標準は業界VAN、流通BMS®は財団法人流通システム開発センターが認定したシステムベンダーに相談しましょう。

EDIを実現しよう(IT環境 編)EDIを実現しよう(IT環境 編)

EDIを実現しよう(IT環境編)

1・EDIパッケージを購入する2・EDIサービスを利用する運用を含めると…2かな?

決め手になる標準フォーマットがなければEDIサービス業者に相談してみよう!

通信プロトコル、フォーマット、コード、導入スケジュールなど調整すべきことは盛りだくさんです。 インターネット標準

プロトコルがこれからは主流!

標準化レベルの高さがサービス業者を選ぶポイントだよ!

取引先との調整

システムの準備・増強

通信プロトコルの選択

フォーマットの標準化 コードの標準化

標準EDIネットワークを自力で実現するのは現実的ではないんだ。信頼と実績のあるサービスを利用するのがベストだよ。

信頼と実績のあるサービスってひょっとして…。か、簡単に見つけられるかなぁ。

では、次の『活用編』を読んでみなさい。

5.コードの標準化

1.取引先との調整

2.システムの準備・増強

3.通信プロトコルの選択

4.フォーマットの標準化

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

EDIサービスを利用しているのはこんな会社

プラネットのサービスプラネットは、1985年に、日用品・化粧品業界の複数のメーカー(ライオン、ユニ・チャーム、資生堂、サンスター、ジョンソン、エステー化学〔現 エステー〕、十條キンバリー〔現 日本製紙クレシア〕、牛乳石鹸共進社)と国内の代表的な独立系VAN会社のインテックが共同出資をして発足したVAN運営会社です(現在は、小林製薬、貝印、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング、P&Gジャパン、花王などに加え、PALTAC、あらた などの大手卸売業も出資)。現在のEDIサービスユーザー数は、日用品・化粧品のほか、OTC医薬品、ペットフード・ペット用品、介護用品、理美容などの各業界のメーカーや卸売業、資材サプライヤーなど1,200社を超えており、一般消費財業界の情報インフラを担う重要な立場に成長しています。

プラネットが発足した年は、電気通信事業法の施行により民間企業に通信事業が開放され、高度情報化社会を迎えた時期でした。当時の日用品・化粧品業界は、消費者ニーズの多様化から商品の多品種少量時代を迎えており、複雑な流通チャネルの存在と、メーカー・卸売業の各社が自社独自の異なったフォーマットやコードでEDIシステムを構築していたことから、重複・錯綜する部分が非常に多く、特に卸売業については各メーカー独自仕様の端末機だらけになってしまうという現象が非常に懸念されていました。

こうした状況を踏まえて業界全体の情報化を促進するための大局的な観点から、お互いに競合する業界主力企業が一致協力してVAN運営会社として設立したのがプラネットだったのです。このVAN運営会社というのは、単なるVAN会社ではなく、徹底してユーザーの立場でVANを使いこなすためのインフォメーション・オーガナイザーとしての役割を果たしていくという意味合いが込められています。具体的には、EDIを利用する多くの企業の情報ニーズを取りまとめて標準化し、システム化やネットワーク構築をして、それを運用していくという、当時としては全く新しいビジネスモデルでした。プラネットではユーザーが安心してEDIをアウトソーシングできる条件として、①安全なサービス、②中立的なサービス、③標準化されたサービス、④継続的なサービスの4つの条件を掲げながら事業を展開しています。

プラネットは設立以来、EDIやEDIに付随するデータベースに関わる多くの標準システムやフォーマット、各種コードを構築・運営してきました。EDIによるメーカー・卸売業間の取引データとしては、発注データ、仕入データ、請求照合データ、請求鑑データ、在庫データ、販売データなどの標準化された20種類のデータを揃えているほか、商品情報を蓄積した商品データベースや取引先情報を蓄積した取引先データベースも稼動しています。

20 21

プラネットEDIサービスとは1010プラネットEDIサービスとは

基幹EDIサービス

資材サプライヤー(原材料メーカー)

メーカー 卸売業 小売業

資材EDIサービス

プラネット(VAN運営会社)

EDIをアウトソーシングできる条件①安全なサービス ②中立的なサービス

③標準化されたサービス ④継続的なサービス

原料材料包装材料容器

日用品・化粧品ペットフード・ペット用品OTC医薬品家庭紙消耗家電家庭用品理美容介護用品ベビー・衛生用品健康食品軽衣料

日用品・化粧品ペットフード・ペット用品OTC医薬品家庭紙消耗家電家庭用品理美容介護用品ベビー・衛生用品健康食品軽衣料

ドラッグストアGMSスーパーマーケットコンビニエンスストアホームセンター   ・   ・   ・   ・Web

資材EDI MITEOS WEB

発注

取引先データベース

商品データベース

ここからはプラネットのEDIサービスの実例を見てみよう。メーカー、卸売業間の実績がほとんどだが、小売業の利用もあるので参考になると思うよ。

ここからはプラネットの紹介になるんだね。もうちょっとで言いそうになったよ。よ~し、頭を切りかえるぞ!

プラネットとは?

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

プラネットは、競合企業が安心して利用できるように、VANを通過するデータの中身はいっさい見ていないんだ。また、標準を維持するために公平なルールを作り、ユーザーさんに守ってもらっているんだよ。

へぇ~。そんな配慮もしているんだ。インフラ会社はひと味違うんだね。

プラネットのEDIサービスの概要

22 23

①プラネットのEDIサービスは、商品コードはJANコード、取引先コードは共通取引先コード、フォーマットは流通業界で標準的に使用されている業際統一伝票*に準拠しています。さらに、商品コードと取引先コードは、それぞれ商品データベース、取引先データベースとして維持・運営しています。②豊富なデータ種から自由に選択し、必要な部分から無理なくEDI化できるサービスです。③取引データは秘密、マスタデータは共有という考え方に基づき、プラネット自体が取引データの中身を見ることはできないしくみになっています。また、先進のセキュリティ対策によりデータの漏洩はなく安全にご利用いただけるサービスです。④国際標準に準拠した通信プロトコルAS2にも対応しています。⑤プラネットはユーザーが多くの取引先と接続できる環境を実現するためにEDIの標準化を推進しています。⑥共同利用型のEDIサービスなので初期投資とランニングコストを安くできるとともに、早期に稼動できます。⑦プラネットは一般のVAN会社と違い、流通機構の体質強化のためにユーザーがVANをうまく使えるように徹底したサポートを行います。

①プラネット標準仕様に対応したシステムをひとつ用意するだけで、多くの取引先とすぐにEDIを実現できます。②商品コード、取引先コードが共通コードのため、煩わしいコード変換処理が不要です。③接続相手先の通信システムを気にせずにEDIを実現できます。

プラネットEDIサービスとは10

X社

Z社

Y社

商品データベース

取引先データベース

取引データ(発注、仕入、請求、支払など20種のデータ種)

受注側企業 発注側企業インテック(VAN会社)

プラネット(VAN運営会社)

マスタデータ

①ユーザーニーズのとりまとめ②標準化(フォーマット、コード、運用)③システム化とネットワーク構築④継続したサービスの維持・運営

接続促進

導入支援・サポート

接続促進

導入支援・サポート

A社

C社

B社

インフラ会社はひと味違う

プラネットEDIサービスの特徴

各企業にとってのプラネットEDI利用メリット

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

ED Iを利用した業務フロー例

EDIを利用すると業務の自動化ができる

24 25

EDIを利用した業務フローとは1111EDIを利用した業務フローとは基幹業務において発注側企業の主な基幹業務は、発注業務、発注商品の入荷検品業務、買掛計上業務、受注側企業からの請求と自社買掛との照合業務、支払業務があります。プラネットのEDIデータはそれぞれに対応して、発注業務には「発注データ」、買掛計上業務には「仕入データ」、受注側企業からの請求と買掛との照合業務には「請求照合データ」と「請求鑑データ」があります。また、発注業務は発注側企業と受注側企業の取引の発端となるもので、それに対応した「発注データ」は企業間EDIのキックオフデータとなります。企業間取引における様々な業務の効率化のために、「発注データ」をはじめとして、これらのデータをそれぞれの業務システムと自動連携させ、業務の効率化、省力化、正確化、コストダウンに効果を挙げていただくことができます。

分析系業務において発注側企業の主な分析系業務としては、販売店の販売分析があります。プラネットのEDIデータでは販売店の販売分析に対応して「販売データ」があります。受注側企業に「販売データ」を提供し、双方での分析結果をもとに販売店へのきめ細かい提案を行うことができます。

基幹業務において受注側企業の主な基幹業務は、受注業務、受注した商品の出荷業務、出荷した商品の売掛計上業務、請求業務があります。プラネットのEDIデータはそれぞれに対応して、受注業務には「発注データ」、出荷した商品の売掛計上業務には「仕入データ」、請求業務には「請求照合データ」と「請求鑑データ」があります。これらのデータをそれぞれの業務システムと自動連携させ、業務の効率化、省力化、正確化、コストダウンに効果を挙げていただくことができます。

分析系業務において受注側企業の主な分析系業務としては、販売店の販売分析、流通在庫分析などがあります。プラネットのEDIデータでは、販売店の販売分析に対応して「販売データ」、流通在庫分析に対応して「在庫データ」があります。「販売データ」をデータソースとして詳細な分析ができ販売店へのきめ細かい提案を行うことができます。また、「在庫データ」をもとに、詳細な流通在庫の把握・分析が可能となります。

EDIで紙がなくなるって、こういうことなんだね。いろんな業務が自動で処理されていくのは、なんかうれしいな。

よくわかっているね。人の代わりにロボットが働いているフルオートメーションの工場と同じだね。EDIを業務フローに組み込めば、人の代わりにコンピュータがキッチリと働いてくれるんだ。特に日本人は自動化が大好きだからEDIはお勧めなんだよ。もちろん先生も大好きさ。

発注データ

販売データ 販売実績

受注側企業 発注側企業

納品案内書

納品案内書

発注指示

入荷予定データ

入荷検品・照合

自動照合

自動照合

在庫データ

EOSデータ

在庫マスタ

商品マスタ

取引条件

販売データ

在庫データ

請求鑑データ

請求照合データ 請求照合データ

請求鑑データ

請求データ

売掛データ

出荷データ

発注データ

仕入データ仕入データ 買掛データ

単価マスタ

取引条件

商品マスタ

在庫マスタ

納 品

これらはプラネットで利用できるデータ種です。

発注側企業の業務フローとプラネットEDIデータ

受注側企業の業務フローとプラネットEDIデータ

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1.EDI攻略(初級編)

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発 注 デ ー タ

「発注データ」はEDIの序章

26 27

発注データとは1212発注データとは

①電話やFAX(発注票)など人手による煩雑な発注作業がなくなります。②複数の取引先に対する発注もデータ送信先がプラネットだけで済み、発注のスピード化につながります。③発注側企業の在庫管理システム(発注点管理)と連携することで自動的に発注情報を作成することも可能になります。また、発注モレがなくなります。④受注側企業から送られる「仕入データ」と照合することで、入荷管理及び買掛計上処理に連動することが可能になります。⑤FAX発注システムの利用により、すべての取引先とオンライン発注が可能となります。

「発注データ」の利用によって発注側企業にはコスト削減、作業の効率化という点でメリットが生まれます。発注にかかる時間と人手を省力化でき、それにより利用可能となった時間と人手を質の高い管理に振り分けることで、発注側企業の管理レベルの向上につながります。現在ではオンライン発注比率100%を達成している発注側企業も少なくなく、発注側の作業効率化に大きく寄与し、コスト削減、省力化などにつながっています。

①電話やFAXによる受注業務がなくなるとともに、「発注データ」を自動的に取り込むので、受注入力作業などがなくなります。②電話による聞き違い、FAXの読み込み違い、転記ミス、入力ミスが防止されます。③複数の発注側企業からの発注もプラネットから一括で受信できます。④「発注データ」による受注を増やすことによって、受注拠点を集約することも可能となります。

現在ではオンライン受注比率100%を達成している受注側企業も少なくなく、受注側の作業効率化にも大きく寄与し、コスト削減、省力化などにつながっています。 「発注データ」ってEOSのことだよね。

何か違いはあるの?

そうだね。標準フォーマットを利用したEOSとも呼べるね。プラネットでは、「発注データ」を商取引のキックオフデータと位置づけている。EOSはつなげばおしまいだけど、「発注データ」はこれから始まるEDIの序章なんだよ。大変重要なデータなんだ。

「発注データ」は、発注側企業から受注側企業への注文内容を示すデータです。データ内容の設定次第で、条件付発注、直送発注、着荷日指定発注などの対応も可能となります。発注方法は一般的にコンピュータで「発注データ」を作成する方法の他に、『Web発注サービス』を利用して簡単に「発注データ」を作成し送信する方法もあります。一方、受注方法も一般的にコンピュータで「発注データ」を受信する方法の他に、『MITEOS』を利用して簡単に「発注データ」を受信し確認する方法もあります。「発注データ」の利用によって、発注側企業、受注側企業は次のように効率化することができます。

Before

受注側企業 発注側企業

発注票 発注票FAX

TEL

わあ、 大変だぁ!電話の聞き違いや転記ミス、入力ミスに気をつけなくちゃ!

たくさんの取引先にFAXや電話をするのは大変だぁ!

発注データ

に切り替えると…

コンピュータによるオンライン発注

『Web発注サービス』

『基幹EDIサービス』

FAX受注

プラネット

コンピュータによるオンライン受注

『基幹EDIサービス』

発注データ

『MITEOS』

発注データ

振分

Afterプラネット利用

発注画面スキャナ発注

発注データ

発注データ

発注データ

発注データ

発注データ

FAX変換

振分

発注側企業のメリット

受注側企業のメリット

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仕 入 デ ー タ

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仕入データとは1313仕入データとは

発注側企業の業務の効率化は「仕入データ」を自動連携させることにより、

①買掛データ入力のための仕入伝票の手入力が不要となり、買掛計上処理の省力化、および入力ミスの削減ができます。②買掛計上がデータ到着日にでき、日々の買掛状況が把握できます。③受注側企業の当日の納入予定商品と数量が事前にわかるために、入荷予定リストを作成し入荷検品作業の効率化ができます。④発注ファイルと連動させることにより、発注商品と入荷商品の突合せができ未納商品を把握することができます。またこれにより、二重発注の防止も可能になります。⑤直送分の売上・売掛処理へ連動させることにより、直送分の売上・返品の手入力が不要となり、売掛計上処理の省力化と即日の計上、および入力ミスが軽減できます。

受注側企業は「仕入データ」を伝送することにより、仕入伝票の送付が不要になるために、

①仕入伝票に関わる、印刷代、郵送代、伝票用紙代が削減できます。②従来の郵送に比べて、早く伝票を発注側企業へ届けることができます。

「仕入データ」は、受注側企業が発注側企業に商品を納入した売上内容を示すデータで、従来の仕入伝票(仕切書や納品書など)に代わるものです。仕入データ作成方法は一般的にコンピュータで作成する方法の他に、『MITEOS』を利用して簡単に作成し送信する方法もあります。「仕入データ」の利用によって、発注側企業、受注側企業は次のように効率化することができます。

ointoint 仕入伝票をデータにしたのが「仕入データ」

「仕入データ」って聞きなれないなぁ。わかりやすい説明をお願いいたします。

ははは。急に礼儀正しくなったね。「仕入データ」はメーカーの仕入伝票をデータにしたものと考えればいい。仕入伝票は業界によって仕切書、インボイス等、呼び名が違うみたいだね。発注の折り返し情報ともいえる。発注が毎日あると、仕入伝票も毎日作られて郵送されることになるね。

Before

わあ! こんなに伝票が多いと、郵送するのも手間がかかって大変だ。

到着が遅いし、こんなに伝票が多いと、入力に時間がかかるし、伝票の正誤チェックに自信が持てないョ!?

仕入データ

に切り替えると…

伝票 伝票

郵送

FAX

発注側企業受注側企業

仕入データ

仕入データ

仕入データ

①買掛処理への連動②入荷検品処理への連動③発注残管理への連動④直送分の売上・買掛処理への連動などが可能です。

①仕入伝票の印刷や郵送が不要です。②郵送より早く伝票を送ることができます。

Afterプラネット利用

仕入データ

買掛データ

買掛の自動計上

FAX仕入

プラネット

振分 仕入データ

MITEOS

基幹EDIサービス FAX変換

振分

発注側企業のメリット

受注側企業のメリット

DIC 566スミ DIC 566スミ

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請 求( 照 合・鑑 )デ ー タ 在 庫 デ ー タ

30 31

14請求(照合・鑑)データとは 15在庫データとは「在庫データ」は、発注側企業が在庫管理している商品について保管場所別・商品別に在庫数量を受注側企業に報告するデータです。

Before

こんなに請求書が多いと照合作業は大変だぁ!!

請求データ

に切り替えると…

Before

After

こんなにバラバラでコードもまちまちでは、在庫把握に時間もかかるし、分析もできないョ!?

在庫データ

に切り替えると…

プラネット利用

電子メール CD 帳票

月次単位で報告在庫報告

受注側企業 発注側企業

プラネット

在庫データ

在庫データ

在庫データ①流通在庫分析システム②生産システムなどに連動させることが可能です。

スムーズな取り込み

複数の受注側企業に一括で送信が可能です。

「請求(照合・鑑)データ」は、受注側企業が発注側企業に代金を請求する内容(請求内訳明細・鑑)を示すデータで、請求照合データ作成方法は一般的にコンピュータで作成する方法の他に、『MITEOS』を利用して簡単に作成し送信する方法もあります。受注側企業は請求関連業務の、発注側企業は買掛関連業務の省力化、迅速化、効率化につなげることができます。※請求鑑データはMITEOSでは対応しておりません。

①「請求(照合・鑑)データ」を伝送することは、請求書の送付と同じことなので請求書の郵送が不要となります。②郵送が不要になることで請求書の発行、仕訳、郵送作業に費やす時間とコストが削減できます。

①発注側企業の買掛データと「請求照合データ」・「請求鑑データ」を自動照合することにより、違算のチェックが効率良く迅速にできます。②違算のチェックが効率良く迅速にできるために、受注側企業とのアンマッチの原因をスピーディに把握することができます。

①複数の受注側企業へ、帳票やExcelなど様々な方法で在庫報告を行っていたことが、プラネットに一括して送信するだけで、簡単・スピーディに在庫報告ができます。

①帳票、CD、電子メールなど様々な方法でのやりとりがなくなり、自動的に効率よく流通在庫が把握できます。②自動取り込みのために、入力ミスなどがなくなります。

封筒詰め大変だし、郵送料も調べなくっちゃ!

請求書

請求書

買掛台帳

チェック!

在庫データ

受注側企業 発注側企業

プラネット

①請求書の印刷と郵送が不要です。②郵送より早く請求書を送ることが可能です。

①買掛照合処理への連動が可能です。②スピーディに違算分の原因を把握できます。

違算チェック

買掛データ

自動照合

違算明細

Afterプラネット利用

請求(照合・鑑)データ

請求(鑑)データ

請求(照合)データ

請求(照合・鑑)データ

MITEOS

基幹EDIサービス

受注側企業のメリット

発注側企業のメリット

発注側企業のメリット

受注側企業のメリット

DIC 566スミ DIC 566スミ

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「販売データ」と「POSデータ」の違い

販売データを利用して何ができるの?

販 売 デ ー タ

32 33

販売データとは1616販売データとは

①複数の受注側企業へ、帳票、CD、メールなど様々な方法でメーカーごとに提供していた小売店への販売実績を、簡単・スピーディに報告できます。②販売実績をメーカーへ提供することで分析結果を共有し、よりきめ細かな売上管理が可能となります。

①オンラインによるデータ交換であるため従来の帳票や媒体でのやりとりがなくなり、様々な種類のデータの手作業による集計が不要となり、業務の効率化が図れます。②「販売データ」は、販売店コードが共通コードで設定されており、同一販売店のコードはどの卸売業からも同一コードで提供されるため、同一販売店の販売実績の集計が簡単にできます。③従来は、当月実績の月次サマリーを翌月に入手できるタイミングでしたが、前日実績を翌日に入手できるようになります。④消費者から商品の取扱店の問い合わせに即座に答えられます。また、新商品の配荷状況の把握ができます。⑤メーカーが「販売データ」を自社の販売分析システム、営業支援システム、生産システムへ連動すれば、販売計画や生産計画等へ利用できるなど高度な活用ができます。自社で分析システムをご用意できないユーザー様向けに、販売レポートサービスを提供しています。

「販売データ」は、卸売業が小売業などに販売した実績(商品、数量、納入価格、販売店など)をメーカーに連絡するデータであり、メーカーが当該卸売業に提供要請を行い、卸売業の承諾後に伝送されます。

少        販売データ交換卸売業数         多

大 

  難 易 度  

 

分析系 管理・業務系

納入価格分析

エリアポテンシャル分析

流通在庫分析

リピート分析

配荷・未配荷分析

実績管理(卸主体)・ 企業・ 個店 ・ メーカー組織・ 卸組織     ・ 業種・業態

予実管理(卸主体)・ 卸 ・ 企業・ 組織

お客様相談室向け販売先検索

予実管理(チェーン企業)

実績管理(チェーン企業)

販促費計算・管理

「販売データ」って商品が売れたデータのことでしょ。知り合いのおじさんは「POSデータ」って呼んでたよ。どう違うの?

「販売データ」は、卸売業から小売業に売れた商品のデータのことなんだ。「POSデータ」は小売業から消費者に売れた商品のデータになるね。小売業は店頭在庫をほとんどもたないから、毎日発注しているんだ。これに対応しているメーカー、卸売業にとっては、どのお店にどの商品がいくつ売れたかがわかる「販売データ」はとても重要なんだ。

Before

こんなにバラバラでコードもまちまちでは、データ加工に時間がかかるし、タイムリーな分析ができないョ!?

販売実績出力月次単位での合計情報Aメーカー

販売データ

に切り替えると…

Cメーカー

Bメーカー

電子メール CD

帳票

送り間違えたら大変だ!

データ提供による共同分析

データに基づき現状分析

対策立案 実施 検証売上管理

メーカー 卸売業

①月次レポート②配荷店舗検索③販売レポート(日別店別検索)④商品別配荷検索⑤ヒートマップ

①販売分析システム(販売実績、配荷店実績など)②消費者問い合わせ対応システム

販売データ

複数のメーカーに一括で送信が可能です。

販売データ販売データ

販売レポート

基幹EDIサービス

プラネット

商品

取引先

販売データ

Afterプラネット利用

卸売業のメリット

メーカーのメリット

DIC 566スミ DIC 566スミ

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

トラブルを回避するEDIサポートって重要かも

EDIのサポート機能

34 35

EDIのサポート機能の紹介1717EDIのサポート機能の紹介EDIデータの送受信状況をWeb画面で確認できるサービスです。自社の送受信状況・振分状況(振分エラーの有無)、および送信先での受信状況がセミリアルで照会できます。

EDIデータの「振分エラー」「FAX配信状況」「送信先での未受信状況」「メーカーからのエラー通知」を、電子メールにてお知らせするサービスです。

EDIデータの通信設定状況をWeb画面で確認できるサービスです。自社がどの取引先とどのデータ種をデータ交換しているか照会できます。

プラネットからの情報提供ツールで、EDI仕様書や各種資料が掲示されています。

システムになんらかのトラブルが発生し、正常にデータを送信できない場合、Web画面からEDIデータをアップロードできるサービスです。

システムになんらかのトラブルが発生し、正常にデータを受信できない場合、Web画面からEDIデータをダウンロードできるサービスです。またオプション機能として、対象データ種が発注データの場合にデータを発注伝票の形式(PDF)で出力できる「緊急時用発注PDF出力サービス」もあります。

送信データを送信先には届けず、プラネット内で振分エラーチェック(レコードの並びなどの論理チェック)を行うサービスです。新規システム構築やシステム入れ替えなど、テストを実施する場合に活用できます。

本番環境のステーションで受信したデータを、他のステーションにコピーするサービスです。システム入れ替えなどの際に、本番環境とテスト環境での並行テストに活用できます。

プラネットサービスのご利用明細を、WEBから確認できるサービスです。

プラネットはEDIをサポートする様々なサービスを無償で提供しています。(一部サービスは有償)

うわ、質問ですか。お、思います。トラブルになるとシステムの代わりを人がすることになるんでしょ。やりたくないなぁ。このあいだ洗濯機がこわれてわかったけど、手洗いはつらいです。

EDIの利用率が上がってくると、万が一のトラブル対応には手を焼くことになる。普段は人の代わりをシステムがやってくれるので、昔の人海戦術には戻れないんだ。ある意味しかたのないことだけど、トラブルを回避するためのEDIサポート機能があれば助かると思わないかい?

EDIデータ本番受信用

EDIデータテスト受信用

EDIデータテスト送信用

EDIデータ

EDIデータテスト受信用

EDIデータテスト送信用

通信ログ情報、EDIデータの通信設定情報

EDI仕様書など

送信データを振り分け

受信データをコピー

緊急時ダウンロード

緊急時アップロード

EDIデータのコピー

通信機器

通信機器

これでEDIデータが送信できる!

本番用ホストコンピュータ

新しいサーバ

新しいサーバのテストはどうしたらいいんだろ?!

これで新しいサーバのテストができるぞ!

インターネット

プラネット

受信側

送信側

ユーザー

インターネット

発注伝票

これで受注締め切り時間に間に合うぞ!助かった!

通常時

システム変更時

通信トラブル時

ちゃんとデータが送られたか運用照会で確認できるのね!

発注データの仕様書はマニュアル・FAQに載っているのね!

4.マニュアル・FAQ

1.運用照会

2.チェックリストメール連絡サービス

3.接続状況照会

5.緊急時アップロードサービス

6.緊急時ダウンロードサービス

7.ステーション設定テスト送信モード

8.配信済データコピーサービス(有償)

9.請求明細ダウンロードサービス

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ointoint

1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

これから始めるなら、インターネットEDIがおすすめ!

インターネットEDIサービス

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インターネットEDIサービスについて1818インターネットEDIサービスについてプラネットの「基幹EDIサービス」はインターネットEDIサービスです。

プラネットは、2009年末にインターネットEDIサービスへの切り替えを完了し、今では約1,200社がインターネットEDIで接続をしています。今日のインターネットEDIはすぐに使える身近なものといえます。ここでは、インターネットEDIの特徴と、レガシーEDIからインターネットEDIに気持ちよく切り替えるための仕組みを説明します。

企業も一般家庭も、利用する通信インフラは同じです。それなら企業も高速な回線で海外までつながるインターネットの恩恵を得られるはずです。ただし、企業のEDIは発注や請求などの商売上重要な情報を扱うため、インターネットにただつながれば良いわけではありません。相手先にデータが確実に届くことを保証し、通信の途中で「盗聴や改ざん」されない対処を行う必要があります。これらを実現するのがインターネットEDIです。

①通信速度の大幅な向上従来の通信手順に比べてインターネットEDIの通信手順は、20倍以上の速度アップが見込めます。

②国際標準プロトコルAS2は国際標準機関が定めた国際標準プロトコルです。データの「盗聴や改ざん」が行われないように国際的に通用するデータの暗号化や認証が行われます。プラネットでは海外にサーバーがあるユーザー様でAS2の接続実績はすでにあります。

③可変長フォーマットレガシーEDIは通信速度が低速であったため、1データの長さは128バイトと決められていました(固定長フォーマット)。インターネットEDIは大容量のデータ交換が可能になったため、理論上はデータの長さの制限はありません(可変長フォーマット)。 ぼくもインターネットを毎日使っているけど、企業の

EDIもいっしょなんだね。

プラネットはインターネットへの切り替えを促進しているんだよ。

プラネット インターネットインターネット

基幹EDI

メーカー(卸売業)

可変長(TSV) 可変長(TSV)

固定長フォーマット 固定長フォーマット

卸売業(小売業)

AS2

JX全銀TCP/IP

変換処理

種別

レガシーEDI

インターネットEDI

通信手順

JCA手順、全銀手順

全銀TCP/IP*

AS2、JX

通信速度

2.4kbps~19.2kbps

64kbps~128kbps

10Mbps~

プラネットではレガシーEDIのプロトコルやフォーマットをインターネットEDIのフォーマットに自動変換します。そのため、自社のシステム準備が整えば、相手先のシステムにあわせることなく、インターネットEDIに切り替えることができます。つまり、レガシーEDIとインターネットEDIを使い分ける「二重運用」を行う必要がないのです。

種別

レガシーEDI

インターネットEDI

データの長さ

128バイト

制限なし

フォーマット

固定長

可変長(TSV)

*NTTのINSネットデジタル通信モードが2024年1月にサービス終了予定のため、プラネットでの提供も2022年12月に終了予定です。

インターネットEDI

インターネットEDIを確実に導入

インターネットEDIの特徴

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

充実したデータベースで理想的なEDIを

標準取引先コード

取引先データベースの運用例

EDIでの利用イメージ例

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19取引先データベースと商品データベースの紹介バイヤーズネット®は、メーカー・卸売業・小売業間の商品計画、商談をバックアップするビジネスサイトです。ここではEDIに関連する取引先データベースサービスと商品データベースサービス、2つのサービスについてご紹介いたします。

取引先データベースサービスは、全国の小売業店舗、卸売業拠点情報をパソコンで検索照会できるサービスです。プラネットの基幹EDI、販売レポート、Web発注サービスをご利用いただく際に必要となるお得意先やお届け先のコードや販売店コードが登録されており、ニーズに合わせ、効率的に閲覧・ダウンロードすることができます。

①標準取引先コードのメリット標準取引先コードとは、小売業の店舗や、卸売業の支店・物流センターなどを示す共通のコードです。 全てのEDI接続企業が利用することで、各社におけるコード変換作業を軽減し、データ交換の効率化・自動化が実現可能です。

②運用について小売業の新規開店や閉店・廃業について卸売業・メーカーのご担当者から提供いただいた情報に基づいてプラネットのDBセンターにて情報の登録やメンテナンスを行い、取引先データベースとして管理しています。EDIご利用ユーザー様は、取引先データベースにて標準取引先コードをご確認いただけます。

商品データベースは、ビジネスのニーズに応えるワンソース・マルチユースを実現したサービスです。メーカーが登録した商品情報を業界共同データベースとすることで、卸売業・小売業も商品情報を効率的に入手し、利用することができます。EDIでの商品データベース活用商品データベースに登録された商品名や商品コードなどの項目が販売レポート、Web発注サービスに活用されます。また、EDIで受発注を行う際に使うマスタを整備するための元情報として活用いただけます。

EDIのコードの標準化はユーザーさんの協力のおかげなんだね。

取引先データベースも商品データベースも、ユーザーさんの正確な情報の早期登録によって業務効率化が実現できているんだよ

取引先データベースと商品データベースの紹介19

コード変換

本店・本社 123456

センター 123456A7778888

標準取引先コード7778888

自社コード3579

メーカー

卸売業 小売店(販売店)

発注データ 販売データ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・123456A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・123456A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・123456・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7778888・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

発注元コード お届け先コード

仕入データ

・・・123456・・・・・・・・・・・・・・・・123456A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・123456A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お届け先コード

お得意先コード

発注元コード

ご出荷元コード 販売店コード

納品

同じ店舗でも卸売業各社がそれぞれの店舗コードを持っているため、メーカーが個別に変換作業をしなければなりません。

共通のコードが設定されているので、取引先ごとの変換作業が不要になります。

AfterBefore

A社 小売店Yコード=az6d

小売店Yコード=7890125

小売店Yコード=92t11sc

B社

C社

卸売業

メーカー卸売業

プラネットEDI

メーカー A社

プラネットで小売店Yのコードを確定

小売店Yコード(標準取引先コード)=1234567

B社

C社

取引先データベース

プラネット DBセンター

照会・回答

EDI

登録メンテナンス照会・回答

メーカー 卸売業

取引先データベース

商品データベース

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

お問い合わせ先 : 株式会社プラネット コールセンターメール sc@planet-van.co.jp

プラネットホームページからのお問い合わせフォームもあります。https://www.planet-van.co.jp/

TEL. 03-5962-0811

40 41

20プラネットのユーザーサポート

Q.プラネットのユーザーへの基本的なサポート内容は?A.プラネットは流通機構の体質強化のために、ユーザーがVANを使えるように徹底したサポートを行っています。その内容は、相手先との折衝をはじめ、EDI仕様の説明、EDIに関わるシステム構築の支援、実際にEDIを稼動させるまでの様々な調整連絡などです。ユーザーごとに異なる事業環境やシステムレベルを把握して、流通全体の効率化のためにどう対応すべきかという問題意識を持ちながらサポートをしています。

Q.プラネットはその他にどのようなユーザーフォローをしているの?A.たとえば、軽減税率・インボイス対応や一括物流への取り組み、企業合併統廃合時のEDIのとりまとめ、国際標準などの調査を踏まえたEDIに関するビジョン提案など、流通環境やIT環境の変化に対応した様々なフォローを随時行っています。

Q.プラネットへの問い合わせ方法は?A.この本を読んで、「業界VANを利用した標準EDI」に興味を持ったら、まずはプラネットへお問い合わせください。EDIについてのご相談は無料です。また、日本全国のユーザーへ対応しています。連絡方法は電子メール、電話、 FAXなどで受け付けています。

21 EDI用語集通信プロトコル

コンピュータ同士が通信を行うために定められた約束事に基づく手順のことです。

P2

電子データの各項目を何桁でどういう順番で並べるかという、いわば書式のことです。プラネットでは固定長と可変長を用意しております。

フォーマット P2

「流通ビジネスメッセージ標準」の略称で、卸売業・小売業間の標準EDI規格です。※「流通BMS®」「流通ビジネスメッセージ標準」は一般財団法人流通システム開発センターの商標登録です。

流通BMS® P2

VAN(Value Added Network・付加価値通信網)とは、機器を含む通信回線を利用して、各種のプラスアルファーのついた通信サービスを提供する業務のことです。

VAN P3

この本では、電話やFAXでなく、コンピュータで回線を通じて発注データなどを送受信する、という意味で使っています。

オンライン P4

文字コード、商品コード、取引先コード等、企業間の商取引の標準的な事務手続きについての規約の一つです。統一された標準コードで取引をすることでコード変換の必要がなくなります。

コード P5

流通業界の各メーカーの商品情報をインターネットから提供するデータベースサービスです。日用品・化粧品業界、ペットフード・ペット用品業界では唯一のデータベースで、プラネットが運営しています。加工食品業界やOTC医薬品業界のデータベースとも連携しており、幅広い業界の商品情報をニーズに合わせて効率的に閲覧・ダウンロードすることができます。

商品データベース P12

全国約40万件以上の小売業・卸売業の情報を提供するサービスです。プラネットのEDIサービスをご利用いただく際に必要な標準的なコードが登録されており、ニーズに合わせ、効果的に閲覧・ダウンロードできます。

取引先データベース P14

グローバルな流通標準化機関の組織名称です。世界で唯一の流通標準機関。

GS1 P18

異なる業種での商品を同時に取り扱う時の不都合を解決するために作られた各業界にまたがる業界間で統一的に作られた伝票のことです。

※データ等は2018年8月現在のものです。

業際統一伝票 P22

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1.EDI攻略(初級編)

2.EDIサービス紹介(活用編)

1985年 8月

1986年 2月

10月

1987年 2月

6月

1988年 9月

1991年 1月

1992年 4月

1994年 3月

1995年 2月

10月

1996年 4月

1997年 7月

12月

1998年 1月

1月

2月

1999年 8月

2000年 4月

2001年 1月

8月

12月

2002年 6月

2003年 4月

10月

2004年 2月

9月

2005年 8月

2006年 2月

42 43

22プラネットの歩み

株式会社プラネット発足 資本金240百万円

基幹EDIサービスの仕入データ、販売データが本格稼働を開始

基幹EDIサービスの発注データ、請求照合データが稼働を開始

日経・年間優秀製品賞の「日経流通新聞賞」を受賞

日本マーケティング協会より「流通情報システム優秀賞」を受賞

FAX 受発注システムが稼働を開始

基幹EDIサービスの在庫データが稼働を開始

基幹EDIサービスの品切連絡データが稼働を開始

基幹EDIサービスの振替データが稼働を開始

「トータルEDI概要書」を発行し、《100%オンライン受発注構想》を発表

全国家庭用品卸商業協同組合ネットワークを受託

基幹EDIサービスが業際統一伝票フォーマットに対応

資材EDIサービスを開始

商品データベースサービスを開始

「業界サプライチェーン構想(VOES)」を発表

「小売業・卸売業間EDI 概要書(WES)初版」を全国化粧品日用品卸連合会と

協力して発行

取引先データベースサービスを開始

基幹EDIサービスをダウンサイジングし、全銀TCP/IP手順接続に対応

ペットフード・ペット用品業界が商品データベースサービスの利用を開始

Web受発注サービスを開始

Web資材EDIサービスを開始

バイヤーズネット®サービスを開始

理美容業界がプラネットEDIサービスの利用を発表

OTC 医薬品業界がプラネットEDIサービスを業界標準として承認

ペットフード・ペット用品業界が業際統一伝票を導入

ジャスダック市場へ株式を公開

情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)適合性評価制度の認証を取得

インターネットEDIサービスを開始

商品マスタ登録支援サービスを開始

2006年 4月

2007年 2月

2007年 12月

2008年 9月

10月

2009年 1月

4月

2010年 1月

11月

2011年 8月

12月

2012年10月

2013年 2月

2014年 9月

2015年 9月

9月

2016年 11月

2017年 8月

2018年 1月

2月

3月

販売レポートサービスを開始

情報セキュリティマネジメントシステム国際規格「ISO27001」の認証を取得

基幹EDIサービスで「AS2 手順+固定長」、「全銀TCP/IP 手順+TSV」の対応を

開始

カスタマー・コミュニケーションズ(株)(現 (株)True Data)を関係会社化

OTC医薬品業界のセルフメディケーション・データベースの運用・管理を受託

「2009年春夏新製品カタログ」を発行※これ以降、春夏版が1月、秋冬版を7月の年2回ペースで発行。

医薬品説明文書データベースサービスを開始

第8回「ハイ・サービス日本300選」を受賞、評価理由は「ユーザー本位のサービス

開発で、EDIを流通業界の共通インフラ化」

商品データベースと酒類・加工食品業界「FDB」の相互連携を開始

EDIサービスのデータ処理を行うネットワーク基盤を、第6世代となるクラウド型

新システムへ入れ替え

調査報告書「インターネットは日用品流通をどう変えるか」を発行※これ以降、2016年まで毎年発行

田上正勝が代表取締役社長に就任

(19年ぶりの社長交代、前任の玉生弘昌は代表取締役会長に就任)

Web-EDIサービス「MITEOS」を開始

意識調査「Fromプラネット」の配信を開始

調査報告書「日用品のインバウンド消費を拡大させる意識と行動」を発表※これ以降、毎年発行

経営戦略における将来の展望として「ビジョン2025」を策定

中国で越境流通プラットフォーム事業を行う合弁事業会社設立に合意

設立以来9回目となる基幹EDIサービスの料金値下げを実施

EDIサービスのデータ処理を行うネットワーク基盤を、第7世代となる新システムへ

入れ替え

EDIサービスにて「JX手順」接続への対応を開始

Web-EDIサービス「MITEOS」に2つの機能を追加

(仕入データ単独起票、請求照合データ作成)

DIC 566スミ DIC 566スミ

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EDIがわかる本~30分でわかる! 伸びる企業のプロジェクトEDI~

2018年 7月31日第4版発行2006年 9月28日初版発行編集・制作株式会社プラネット〒105-0013 東京都港区浜松町1-31文化放送メディアプラスビル3階TEL.03-5962-0811 / FAX.03-6402-8421URL https://www.planet-van.co.jp/

株式会社プラネット代表取締役社長 田上 正勝

 みなさま、EDIとはどのようなものか、ご理解いただけましたで

しょうか。現在、企業間の取引において、EDIは必要不可欠の存在に

なっています。なるべく早い時期に導入されることをお勧めします。

 情報通信技術の進歩によって、EDIに対応することは以前よりも容易

になっていますが、多くのお取引先とのEDIを実現するためのポイント

は、どれだけ標準化が受け入れられるかどうかです。この本ではEDIに

加え、標準化の進め方についても述べています。業界の多くの企業が、

統一された標準仕様に基づくEDIを採用すれば、EDIが商取引の基盤と

なり、業界としてのインフラストラクチャーとなるわけです。インフラが

形成されると、各企業は効率的に業務を進められるので生産性を向上

させ、業界全体の付加価値をも高めることができます。

 また、より高度な標準EDIが導入され、日々の定型的な業務が自動化

されれば、人間は本来の能力を生かして、より高い創意工夫に注力

することができるでしょう。

 みなさん、お取引先様のため、業界のため、社会全体のために、

ぜひEDIのレベルアップに取り組もうではありませんか。この本が、

より人間的で創造性豊かな夢の世界を実現させるための一助とな

れば、この上ない幸せです。

お わ り に

一般消費財の流通ネットワークを支えるインフォメーション・オーガナイザー(情報のまとめ役)

日用品・化粧品業界の流通システムを最適化する業界共通のインフラ構築を目的として、通信事業の規制緩和を契機に、同業界の有力メーカー8社合意の下、1985年に設立。

企 業 名

英 文 名

設 立

資 本 金

所 在 地

T E L

F A X

上 場 市 場

事 業 内 容

代表取締役社長

株式会社プラネット

PLANET, INC.

1985年8月1日

4億3,610万円

〒105-0013 東京都港区浜松町1-31 文化放送メディアプラスビル3階

03-5962-0811

03-6402-8421

東証JASDAQスタンダード(証券コード:2391)

EDI基幹プラットフォームの構築・提供・運用

田上 正勝

プラネットの概要

設立経緯

広く遍く ~消費財流通の情報インフラであり続けます~あまね

コーポレート スローガン

設立企業 ライオン株式会社 ユニ・チャーム株式会社 株式会社資生堂 サンスター株式会社 ジョンソン株式会社 十條キンバリー株式会社(現 日本製紙クレシア株式会社)

エステー化学株式会社(現 エステー株式会社)

牛乳石鹸共進社株式会社 株式会社インテック(ネットワーク運用と監視業務を委託)

順不同

DIC 566スミ Y M Cスミ