県立広島大学 大学院 経営管理研究科HBMS(Hiroshima Business and Management School)

平成30(2018)年7月28日時点 集計速報

平成30年7月豪雨の

避難意識と行動に関する調査

防災マーケティング研究チーム調査結果【速報】

Ⓒ 2018 Prefectural University of Hiroshima. All Rights Reserved.

1平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

調査期間 調査方法 回答数 有効回答数

　　　平成30年7月19日(木)～

　　　平成30年7月20日(金)

（回答者属性）性別 　Ｑ11）避難の判断など

（回答者属性）年齢 　Ｑ12）注意報・警報の認識

　Ｑ１）住所 　Ｑ13）豪雨情報の収集源

　Ｑ２）家族形態 　Ｑ14）特別警報と災害意識

　Ｑ３）居住形態 　Ｑ15）特別警報を聞いての準備

　Ｑ４）住まいの立地 　Ｑ16）特別警報後の避難の有無

　Ｑ５）雨の降り方 　Ｑ17）避難場所

　Ｑ６）避難経験 　Ｑ18）避難のきっかけ

　Ｑ７）被害の有無 　Ｑ19）避難開始時刻

　Ｑ８）避難後の感想 　Ｑ20）避難判断の是非

　Ｑ９-1）自然災害への恐怖(以前) 　Ｑ21）避難しなかった理由

　Ｑ９-2）自然災害への恐怖(今回) 　Ｑ22）被害の有無

　Ｑ10）日頃からの備え

WEBアンケート 1,000 871

設問項目

アンケート調査概要県立広島大学大学院経営管理研究科（通称ＨＢＭＳ）防災マーケティング研究チームは、株式会社

サーベイリサーチセンターの協力のもと、この度の平成30年7月豪雨における避難意識や避難行動の

調査を行った。当該調査は平成30年7月19日から20日にかけて、広島市内の成人男女1,000人のイン

ターネットモニターに対して実施したものである。

江戸 克栄［HBMS(教授)］

高田 禮榮［HBMS/中電技術コンサルタント㈱］

桝原 茂［HBMS/広島市］

上垣 慎一［HBMS/呉市］

藤本 健二［㈱サーベイリサーチセンター］

防災マーケティング研究チーム

6.8%

21.9%

28.7%

25.0%

14.6%

3.0%

20代

30代

40代

50代

60代

70代

2

性別

年齢

全体

男性

女性

871 523 348100.0% 60.0% 40.0%

全

体

2

0

代

3

0

代

4

0

代

5

0

代

6

0

代

7

0

代平

均（

歳）

871 59 191 250 218 127 26

100.0% 6.8% 21.9% 28.7% 25.0% 14.6% 3.0%47.24

男性

60.0%

女性

40.0%

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

［性別、年齢はアンケート回答者属性です］

■男性の方が女性より20ポイント多くなっています。

■40代が28.7％と最も多く、次いで50代の25％となっています。（回答者の平均年齢は47.24歳です。）

■若年層（20代・30代）では28.7％、中年層（40代・50代では53.7％、高年層（60代・70代）では17.6％となっています。

3

Ｑ１）あなたのお住まいは？

20.9%

17.1%

13.4%13.2%

11.4%

10.8%

8.4%

4.8%

安佐南区

西区

中区

南区

佐伯区

東区

安佐北区

安芸区

50.9%

26.8%

17.6%

3.1%

1.6%

親子二世代

夫婦のみ

単身世帯

三世代同居

その他

Ｑ２）あなたの家族形態は？

全

体

中

区

東

区

南

区

西

区

安

佐

南

区

安

佐

北

区

安

芸

区

佐

伯

区

871 117 94 115 149 182 73 42 99

100.0% 13.4% 10.8% 13.2% 17.1% 20.9% 8.4% 4.8% 11.4%

全体

単身

世帯

夫婦

のみ

親子

二世

代

三世

代同

居

その

他

871 153 233 444 27 14

100.0% 17.6% 26.8% 51.0% 3.1% 1.6%

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■安佐南区が20.9％と最も多く、次いで西区が17.1％となっています。

■区別での回答者割合と人口割合は概ね整合しており、大きなバラツキ・偏り等はありません。

■親子二世代が約半数の50.9％を占めており、次いで夫婦のみが26.8％となっています。

42.3%

31.7%

20.3%

4.0%

1.7%

持家戸建

借家マンション等共同住宅

持家マンション等共同住宅

借家戸建

その他

4

Ｑ３）あなたの居住形態は？

Ｑ４）あなたのお住まいの立地は？

全

体

持

家戸

建

持

家マ

ンショ

ン

等共

同

住

宅

借

家戸

建

借

家マ

ンショ

ン

等共

同

住

宅

そ

の他

871 368 177 35 276 15

100.0% 42.3% 20.3% 4.0% 31.7% 1.7%

23.2%

33.9%

28.5%

30.0%

35.2%

45.9%

23.8%

15.7%

19.9%

23.1%

15.2%

5.7%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

山・崖

川

街

近い

比較的近い

比較的遠い

遠い

全体

近

い

比

較

的近

い

比

較

的遠

い

遠

い

871 202 261 207 201100.0 23.2 30.0 23.8 23.1

871 295 307 137 132100.0 33.9 35.2 15.7 15.2

871 248 400 173 50

100.0 28.5 45.9 19.9 5.7

山・崖

川

街

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■持家戸建が最も多く42.3％、次いで、借家マンション等共同住宅が31.7％となっています。

■戸建とマンションの別では、戸建が46.3％、マンションが52.0％となっています。

■土砂災害の恐れがある「山・崖」には53.2％が近い・比較的近いとなっています。

■洪水被害の恐れがある「川」には69.1％が近い・比較的近いとなっています。

5

Ｑ５）平成30年7月5日～7月7日にかけての雨の降り方はどうでしたか？

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■7月6日(金)18時～24時には、猛烈な雨（カサは役に立たない）を感じた方は19.1％にも及んでいます。

■実態よりも、雨が強く降ったという印象を持っている方が多いようです。

■7月5日（木）午後（平均9.25mm）の方が7月6日（金）午前（平均5.6mm）が強く雨が降っているにもかかわらず、記憶や印象にズレが生じています。

4.2%

3.0%

2.1%

0.9%

0.2%

0.5%

2.6%

11.4%

15.2%

13.1%

11.6%

9.1%

3.3%

2.3%

9.4%

16.4%

16.4%

17.7%

16.1%

16.9%

10.6%

8.5%

10.7%

13.3%

14.7%

14.8%

17.1%

21.4%

20.3%

16.9%

15.6%

14.7%

7.7%

9.4%

13.5%

16.6%

21.5%

21.5%

14.7%

12.1%

4.1%

4.7%

7.2%

10.1%

17.6%

17.1%

15.4%

7.3%

1.8%

3.0%

5.5%

6.4%

11.9%

19.1%

11.9%

5.4%

35.8%

34.3%

26.9%

18.6%

14.6%

14.2%

19.6%

19.4%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

7月5日（木）午後（12時～18時）

7月5日（木）夜（18時～24時）

7月6日（金）深夜・早朝（0時～7時）

7月6日（金）午前（6時～13時）

7月6日（金）午後（12時～19時）

7月6日（金）夜（18時～24時）

7月7日（土）深夜・早朝（0時～7時）

7月7日（土）午前（6時～13時）

雨は降っていない 雨が降っている やや強い雨 強い雨 激しい雨 非常に激しい雨 猛烈な雨 わからない・覚えていない

6

Ｑ５）平成30年7月5日～7月7日にかけての雨の降り方はどうでしたか？

　全 体

雨は降っ

ていない

雨が降っ

ている※１

やや強い雨※２

強い雨※３

激しい雨※４

非常に激しい雨※５

猛烈な雨※６

わからない・覚えてい

ない

871 37 132 143 128 67 36 16 312100.0 4.2 15.2 16.4 14.7 7.7 4.1 1.8 35.8

871 26 114 154 129 82 41 26 299100.0 3.0 13.1 17.7 14.8 9.4 4.7 3.0 34.3

871 18 101 140 149 118 63 48 234100.0 2.1 11.6 16.1 17.1 13.5 7.2 5.5 26.9

871 8 79 147 186 145 88 56 162100.0 0.9 9.1 16.9 21.4 16.6 10.1 6.4 18.6

871 2 29 92 177 187 153 104 127100.0 0.2 3.3 10.6 20.3 21.5 17.6 11.9 14.6

871 4 20 74 147 187 149 166 124100.0 0.5 2.3 8.5 16.9 21.5 17.1 19.1 14.2

871 23 82 93 136 128 134 104 171100.0 2.6 9.4 10.7 15.6 14.7 15.4 11.9 19.6

871 99 143 116 128 105 64 47 169100.0 11.4 16.4 13.3 14.7 12.1 7.3 5.4 19.4

※１：雨が降っている ⇒カサをさせば濡れない、しとしとと降っている雨※２：やや強い雨 ⇒地面からの跳ね返りで足元がぬれる、ザーザーと降る雨※３：強い雨 ⇒カサをさしていてもぬれる、どしゃ降りの雨※４：激しい雨 ⇒カサをさしていてもぬれる、バケツをひっくり返したように降る雨※５：非常に激しい雨 ⇒カサは役に立たない、滝のように降る（ゴーゴーと降り続く）雨※６：猛烈な雨 ⇒カサは役に立たない、息苦しくなるような圧迫感がある雨

7月7日（土）深夜・早朝（0時～6時）

7月7日（土）午前（6時～12時）

7月5日（木）夜（18時～24時）

7月5日（木）午後（12時～18時）

7月6日（金）深夜・早朝（0時～6時）

7月6日（金）午前（6時～12時）

7月6日（金）午後（12時～18時）

7月6日（金）夜（18時～24時）

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

7

Ｑ６）今まで避難勧告、避難指示が出て避難したことは？

Ｑ７）前問の状況において避難したことがある場合、お住いの地域に被害は？

95.7%

3.3%

1.0%

避難したことはない

避難したことがある（1度）

避難したことが複数回ある

全

体

避難

した

ことは

ない

避難

した

ことが

ある

（

1

度）

避難

した

ことが

複数

回あ

る

871 833 29 9

100.0 95.6 3.3 1.0

36.8%

34.2%

28.9%自宅には被害がなかったが住ま

いの地域に被害があった

自宅に被害があった

被害はなかった

全

体

自

宅に

被害

があっ

た

自

宅

に

は

被

害

が

な

かっ

た

が

住

ま

い

の

地

域

に

被

害

が

あっ

た

被

害は

なかっ

た

38 13 14 11

100.0% 34.2% 36.8% 28.9%

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■今までの経験で、ほとんど（95.7％）の方が避難したことがないようです。

■前問で避難したことがある（4.3％）方のうち、71％が自宅もしくは地域で被災を経験されています。

72.7%

27.3%被害はなかったが、避難してお

いてよかった（避難勧告・指示

に従ってよかった）

被害がなかったので、避難する

必要はなかった（避難勧告・

指示に従う必要はなかった）

8

Ｑ８）避難したことはあるが被害がなかった場合、どのように感じましたか？

全

体

被

害

が

な

かっ

た

の

で、

避

難

す

る

必

要

は

な

かっ

た

（

避

難

勧

告

・

指

示

に

従

う

必

要

は

な

かっ

た）

被

害

は

な

かっ

た

が、

避

難

し

て

お

い

て

よ

かっ

た（

避

難

勧

告

・

指

示

に

従っ

て

よ

かっ

た）

そ

の他

11 3 8 -

100.0% 27.3% 72.7% -

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■前問で避難したことがあるが被害がなかった方は方のうち、72.7％が避難してよかったと感じています。

■一方、被害がなかったので、避難する必要がなかった、いわゆる「空振り」を感じている方もおられます。

9

Ｑ９-1）次の自然災害が「自分の命」にとってどの程度怖いと感じていましたか？※平成30年7月に発生した豪雨災害以前に感じていたことをお答えください。

5.4

29.6

9.5

8.7

14.8

26.5

16.2

12.6

31.3

10.2

20.2

20.8

28.8

29.2

26.4

23.0

24.7

35.8

27.2

12.7

34.8

28.1

30.3

21.8

21.7

33.8

19.6

31.6

18.0

25.4

22.4

18.9

17.0

23.3

21.5

10.3

25.6

19.4

9.5

11.9

6.8

8.3

15.8

7.5

2.9

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

地震

津波

台風

大雨

雷

竜巻

土砂

暴風

豪雪

全く怖くなかった あまり怖くなかった 少し怖かった 怖かった 非常に怖かった

全体

全く怖くなかっ

た

あまり怖くなかっ

た

少し怖かっ

た

怖かっ

た

非常に怖かっ

た

871 47 89 237 275 223100.0 5.4 10.2 27.2 31.6 25.6

871 258 176 111 157 169100.0 29.6 20.2 12.7 18.0 19.4

871 83 181 303 221 83100.0 9.5 20.8 34.8 25.4 9.5

871 76 251 245 195 104100.0 8.7 28.8 28.1 22.4 11.9

871 129 254 264 165 59100.0 14.8 29.2 30.3 18.9 6.8

871 231 230 190 148 72

100.0 26.5 26.4 21.8 17.0 8.3871 141 200 189 203 138

100.0 16.2 23.0 21.7 23.3 15.8871 110 215 294 187 65

100.0 12.6 24.7 33.8 21.5 7.5871 273 312 171 90 25

100.0 31.3 35.8 19.6 10.3 2.9

土砂

暴風

豪雪

地震

津波

台風

大雨

雷

竜巻

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■非常に怖かった・怖かったとするのは、「地震」（57.2％）、「土砂」（39.1％）、「津波」（37.4％）の順であり、この度の「大雨」は34.3％となっています。

10

Ｑ９-２）平成30年7月に発生した豪雨災害を受けて、前問で回答した怖さは変化しましたか？

15.6%

11.1%

22.2%

62.7%

8.7%

7.9%

53.4%

14.5%

6.9%

84.4%

88.9%

77.8%

37.3%

91.3%

92.1%

46.6%

85.5%

93.1%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

地震

津波

台風

大雨

雷

竜巻

土砂

暴風

豪雪

変化した 変化していない

　全

体

変化し

た

変化し

ていない

871 136 735100.0 15.6 84.4

871 97 774100.0 11.1 88.9

871 193 678

100.0 22.2 77.8871 546 325

100.0 62.7 37.3871 76 795

100.0 8.7 91.3871 69 802

100.0 7.9 92.1871 465 406

100.0 53.4 46.6871 126 745

100.0 14.5 85.5

871 60 811100.0 6.9 93.1

土砂

暴風

豪雪

地震

津波

台風

大雨

雷

竜巻

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■今回の豪雨災害を経験して、67.7％もの人が「大雨」に対する怖さが変化したと回答しています。

■「大雨」の影響により発生する「土砂災害」に対しても53.4％もの人が怖さが変化したと回答しています。

11

Ｑ１０）あなたが日頃から知っているもの・準備していることなど該当するものをお答えください。（複数回答可）

71.4%

43.9%

33.4%

30.8%

27.1%

19.3%

13.9%

8.6%

7.8%

0.3%

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0%

自分の住んでいる地区の避難場所を…

自分の住んでいる地区の災害に関す…

土砂災害警戒区域等の指定を受け…

家庭での非常食品(飲料水を含む)…

自治体の防災メールサービスに登録し…

災害時・非常時の緊急避難袋等(非…

あてはまるものはない

家族と連絡方法を確認している

防災訓練に参加している

その他

全

体

自

分

の

住

ん

で

い

る

地

区

の

避

難

場

所

を

知っ

て

い

る 自

分

の

住

ん

で

い

る

地

区

の

災

害

に

関

す

る

ハ

ザー

ド

マッ

プ

を

知っ

て

い

る

災

害

時

・

非

常

時

の

緊

急

避

難

袋

等

(

非

常

持

ち

出

し

品

)

の

備

え

を

し

て

い

る

家

庭

で

の

非

常

食

品

(

飲

料

水

を

含

む

)

な

ど

を

備

蓄

し

て

い

る

家

族と

連絡

方法

を確

認

し

てい

る

土

砂

災

害

警

戒

区

域

等

の

指

定

を

受

け

て

い

る

区

域

で

あ

る

か

知っ

て

い

る

自

治体

の防

災メー

ル

サー

ビ

スに

登録

して

い

る 防

災訓

練に

参加

して

い

る そ

の他

あ

ては

まる

もの

はな

い871 622 382 168 268 75 291 236 68 3 121

100.0 71.4 43.9 19.3 30.8 8.6 33.4 27.1 7.8 0.3 13.9

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■日頃からの備えとしては、「自分の住んでいる地区の避難所を知っている」が71.4％と最も多く、次いで、「自分の住んでいる地区の災害に関するハザードマップ」が43.9％となっています。

■一方、自治体の防災メールサービスへの登録（27.1％）や防災訓練への参加（7.8％）と低く、具体的な避難の判断や避難行動には課題がありそうです。

12

Ｑ１１）避難に関するもので該当するものをそれぞれお答えください。

15.4%

10.2%

35.1%

4.6%

4.0%

31.3%

26.8%

7.6%

44.8%

32.3%

44.5%

26.1%

27.4%

51.9%

54.8%

48.1%

35.2%

48.6%

17.6%

53.6%

48.6%

13.2%

14.2%

35.8%

4.6%

9.0%

2.8%

15.7%

20.0%

3.6%

4.2%

8.5%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

もし、避難の「指示」が出たら、避難

すると思う

もし、避難の「勧告」が出たら、避難

すると思う

もし、避難の「命令」が出たら、避難

すると思う

もし、避難の「準備」が出たら、避難

すると思う

避難して、何もないと無駄になったと

思う

夜、避難することに躊躇する

周りが避難したら、避難しようと思う

指定されている避難場所は適切だ

と思う

非常に思う やや思う あまり思わない 全く思わない

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■実際には「避難勧告」⇒「避難指示」の順で危険度に応じて出されますが、回答では「命令」⇒「指示」⇒「勧告」⇒「準備」の順で非常に思うと回答しており、正しく認識されていないことが懸念されます。（実際には「避難命令」はありませんが、最も多い35.1％が非常に思うと回答しています。）

■また、夜間の避難に対する抵抗感（避難を躊躇する）があることがうかがえます。

13

Ｑ１１）避難に関するもので該当するものをそれぞれお答えください。

　全

体

非常

に思う

やや

思う

あま

り思わな

い

全く

思わない

871 134 390 307 40100.0 15.4 44.8 35.2 4.6

871 89 281 423 78100.0 10.2 32.3 48.6 9.0

871 306 388 153 24100.0 35.1 44.5 17.6 2.8

871 40 227 467 137100.0 4.6 26.1 53.6 15.7

871 35 239 423 174100.0 4.0 27.4 48.6 20.0

871 273 452 115 31100.0 31.3 51.9 13.2 3.6

871 233 477 124 37100.0 26.8 54.8 14.2 4.2

871 66 419 312 74100.0 7.6 48.1 35.8 8.5

周りが避難したら、避難しようと思う

指定されている避難場所は適切だと思う

もし、避難の「指示」が出たら、避難すると思う

もし、避難の「勧告」が出たら、避難すると思う

もし、避難の「命令」が出たら、避難すると思う

もし、避難の「準備」が出たら、避難すると思う

避難して、何もないと無駄になったと思う

夜、避難することに躊躇する

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

14

Ｑ１２）気象庁が出している注意報・警報などについてお尋ねします。

31.8%

30.8%

26.3%

25.7%

1.4%

11.7%

43.1%

39.8%

32.0%

48.8%

8.4%

37.9%

18.1%

22.8%

27.7%

21.4%

30.2%

37.3%

7.0%

6.5%

14.0%

4.1%

60.0%

13.1%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

注意報と警報の違いを理解していた

警報と特別警報の違いを理解していた

今回、特別警報が発令される可能性

があることを知っていた

頻繁に「警報」が発令されていると思う

警報が発令されると、河川や崖を見に

行こうと思う

7月3日～7日までの6日間で、累積的

にどれくらい雨が降ったかを知っている

あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない あてはまらない

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■注意報・警報・特別警報の違いについては、約70％程度の人が理解（あてはまる・ややあてはまると回答）しています。

■一方、頻繁に「警報」が発令されていると感じている（あてはまる・ややあてはまると回答）人が74.5％おり、頻繁な発令に対しての慣れや危機意識の希薄化等が懸念されます。

15

Ｑ１２）気象庁が出している注意報・警報などについてお尋ねします。

全

体

あ

てはま

る

や

やあて

はまる

あ

まりあ

てはま

らない

あ

てはま

らない

871 277 375 158 61100.0 31.8 43.1 18.1 7.0

871 268 347 199 57

100.0 30.8 39.8 22.8 6.5871 229 279 241 122

100.0 26.3 32.0 27.7 14.0

871 224 425 186 36100.0 25.7 48.8 21.4 4.1

871 12 73 263 523

100.0 1.4 8.4 30.2 60.0871 102 330 325 114

100.0 11.7 37.9 37.3 13.1

注意報と警報の違いを理解していた

警報と特別警報の違いを理解していた

今回、特別警報が発令される可能性があることを知っていた

頻繁に「警報」が発令されていると思う

警報が発令されると、河川や崖を見に行こうと思う

7月3日～7日までの5日間で、累積的にどれくらい雨が降ったか

を知っている

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

16

Ｑ１３）平成30年7月の豪雨についてお尋ねします。豪雨に関する情報を何で収集しましたか？

78.8%

69.7%

17.8%

17.2%

14.5%

13.5%

11.8%

11.3%

9.9%

6.1%

4.8%

2.2%

2.0%

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0%100.0%

テレビ（NHK）

テレビ（民放）

広島市のホームページ

家族・友人・知人等からの電話

ラジオ

Twitter

その他のインターネット

広島県のホームページ

国土交通省のホームページ

その他のスマホアプリ

防災行政無線

その他

豪雨に関する情報を収集しなかった

全

体

テ

レビ（

N

HK）

テ

レビ（

民

放）

ラ

ジオ

家

族・

友人

・知

人等

か

ら

の電

話

広

島市

のホー

ム

ペー

ジ

広

島県

のホー

ム

ペー

ジ

国

土交

通省

のホー

ム

ペー

ジ

防

災行

政無

線

そ

の他

のイ

ンター

ネッ

ト T

wi

tt

er

そ

の他

のス

マホ

アプ

リ

そ

の他

豪

雨に

関す

る情

報を

収

集

しな

かっ

た

871 686 607 126 150 155 98 86 42 103 118 53 19 17

100.0% 78.8% 69.7% 14.5% 17.2% 17.8% 11.3% 9.9% 4.8% 11.8% 13.5% 6.1% 2.2% 2.0%

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■テレビでの情報収集が圧倒的に高く、テレビ（NHK）が78.8％、テレビ（民放）が69.7％となっています。

■その他の情報源については、いずれも20％未満と低い状況となっています。

■インターネットや携帯電話・スマートフォンの普及により、それらを使ったホームページでの情報公開やSNSなど、多様な情報発信源はありますが、まだまだテレビに依存しており、今後は効果的なメディアミックスを検討する必要があるかもしれません。

17

Ｑ１４）平成30年7月の豪雨についてお尋ねします。「これまでに経験したことのないような大雨（特別警報）」という情報を聞いたとき、災害を意識しましたか？

全

体

意

識し

た

意

識し

なかっ

た

871 695 176

100.0% 79.8% 20.2%

意識した

79.8%

意識しなかった

20.2%

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■「特別警報」を聞いて非常に多くの人（79.8％）が災害を意識しています。

18

Ｑ１５）平成30年7月の豪雨についてお尋ねします。「これまでに経験したことのないような大雨（特別警報）」という情報を聞いたとき、何か準備を行いましたか？（複数回答可）

全

体

避

難場

所や

避難

所へ

の

経

路の

確認

家

庭内

での

備蓄

品と

保

管

場所

の確

認

非

常持

ち出

し品

の準

備

被

害の

発生

状況

等の

情

報

収集

そ

の他

何

も準

備し

なかっ

た

871 199 166 132 373 23 328

100.0% 22.8% 19.1% 15.2% 42.8% 2.6% 37.7%

42.8%

37.7%

22.8%

19.1%

15.2%

2.6%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0%

被害の発生状況等の情報収集

何も準備しなかった

避難場所や避難所への経路の確認

家庭内での備蓄品と保管場所の確認

非常持ち出し品の準備

その他

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■「被害の発生状況等の情報収集」を行った人が42.8％と最も多くなっています。

■一方、「何も準備しなかった」とする人が37.7％と２番目に多くなっており、危機意識が薄いことが懸念されます。（自分は関係ないという正常性バイアスがはたらいたかどうか）

71.5%

24.9%

3.6%

避難する必要はないと考え、しなかった

避難しようと検討したが、しなかった

避難した

指定された避難

場所

48.4%親戚や知人の

住居

35.5%

その他

16.1%

19

Ｑ１６）平成30年7月の豪雨についてお尋ねします。「これまでに経験したことのないような大雨（特別警報）」と聞いたとき、避難しましたか？

Ｑ１７）前問で「避難した」と回答した方は、どこへ避難されましたか？

全

体

避

難し

た

避

難し

よう

と検

討し

た

が、

し

なかっ

た

避

難す

る必

要は

ない

と

考

え、

しな

かっ

た

871 31 217 623

100.0% 3.6% 24.9% 71.5%

全

体

指

定さ

れた

避難

場所

親

戚や

知人

の住

居

自

宅の

上階

そ

の他

31 15 11 - 5

100.0% 48.4% 35.5% - 16.1%

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■「避難する必要はないと考え、しなかった」人が71.5％と最も多くなっています。

■前問で避難した人（3.6％）のうちで、避難した場所は「指定された避難場所」の人が48.4％と最も多くなっています。

20

Ｑ１８）平成30年7月の豪雨についてお尋ねします。避難をするきっかけとなったのは何ですか？（複数回答可）

67.7%

38.7%

29.0%

22.6%

22.6%

19.4%

12.9%

6.5%

3.2%

3.2%

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0%

避難勧告・指示の発令

降雨状況を見て

河川の水位上昇を見て

家族からの避難の呼びかけ

テレビやインターネット等での取り上げ…

近隣住民が避難したから

近隣住民からの避難の呼びかけ

地域の自主防災組織からの呼びかけ

自宅への浸水や土砂流入

その他

全

体

避

難勧

告・

指示

の発

令

近

隣住

民が

避難

した

か

ら 家

族か

らの

避難

の呼

び

か

け

近

隣住

民か

らの

避難

の

呼

びか

け

地

域の

自主

防災

組織

か

ら

の呼

びか

け

降

雨状

況を

見て

河

川の

水位

上昇

を見

て

テ

レビ

やイ

ンター

ネッ

ト

等で

の取

り上

げら

れ

方

を見

て

自

宅へ

の浸

水や

土砂

流

入 そ

の他

31 21 6 7 4 2 12 9 7 1 1

100.0% 67.7% 19.4% 22.6% 12.9% 6.5% 38.7% 29.0% 22.6% 3.2% 3.2%

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■前問で避難した人（3.6％）のうちで、避難したきっかけは「避難勧告・指示の発令」が67.7％と最も多くなっており、一定の発令の効果がうかがえます。

21

Ｑ１９）平成30年7月の豪雨についてお尋ねします。いつ避難をしましたか？

6.5%

35.5%

38.7%

3.2%

9.7%

6.5%

7月6日（金）午前（6時～12時）

7月6日（金）午後（12時～18時）

7月6日（金）夜（18時～24時）

7月7日（土）深夜・早朝（0時～6時）

7月7日（土）午前（6時～12時）

その他

全

体

7

月6

日（

金）

　午

前

（

6時～

1

2時）

7

月6

日（

金）

　午

後

（

12

時～

18

時）

7

月6

日（

金）

　夜

（

18

時～

24

時）

7

月7

日（

土）

　深

夜

・早

朝（

0時～

6

時）

7

月7

日（

土）

　午

前

（

6時～

1

2時）

そ

の他

31 2 11 12 1 3 2

100.0% 6.5% 35.5% 38.7% 3.2% 9.7% 6.5%

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■避難した時間帯は「7月6日（金）18時～24時」が最も多く、38.7％となっており、次いで、7月6日（金）12時から18時の35.5％となっており、Q５）の雨の降り方の感じ方で猛烈な雨を感じた結果と整合しています。

■ほとんど（80.7％）の人が7月6日（金）の間に避難しています。

22

Ｑ２０）平成30年7月の豪雨についてお尋ねします。避難したことについてそれぞれお答えください。

全体

あてはまる

ややあてはまる

あまりあてはならない

あてはまらない

31 16 13 1 1100.0 51.6 41.9 3.2 3.2

31 17 12 2 -100.0 54.8 38.7 6.5 -

31 8 14 7 2100.0 25.8 45.2 22.6 6.5

避難したことは間違えていなかった

次も避難指示が出たら避難すると思う

もっと早くに避難してもよかったと思う

51.6%

54.8%

25.8%

41.9%

38.7%

45.2%

3.2%

6.5%

22.6%

3.2%

6.5%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

避難したことは間違えていなかった

次も避難指示が出たら避難すると思う

もっと早くに避難してもよかったと思う

あてはまる ややあてはまる あまりあてはならない あてはまらない

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■避難した人93.5％（あてはまる・ややあてはまるを回答）の人は、「避難したことが間違えていなかった」と回答しています。

■また、「次も避難指示が出たら避難すると思う」が93.5％（あてはまる・ややあてはまる）となっており、避難したことに対して肯定的（後悔がない）であることがうかがえます。

23

Ｑ２１）平成30年7月の豪雨についてお尋ねします。今回、避難しなかった理由について、ご自身の考えに近いものをそれぞれお答えください。

33.7%

1.4%

41.1%

51.0%

5.9%

40.3%

27.9%

18.0%

6.9%

8.5%

11.6%

2.6%

42.9%

37.7%

19.7%

32.1%

38.5%

34.5%

11.9%

30.2%

19.6%

25.4%

9.1%

7.1%

31.5%

11.2%

18.8%

25.7%

31.3%

44.3%

35.2%

70.6%

6.9%

4.2%

42.9%

16.4%

14.8%

21.8%

49.9%

17.0%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

避難指示が出ていなかった

避難指示が出ていたことを知らな

かった

避難する緊急性を感じなかった

自分の家は大丈夫だと思っていた

愛着のある家を離れることができな

かった

近隣住民が避難していなかった

過去の経験から大きな被害はない

と考えた

深夜の避難は危険と考えた

どこに避難すればよいかわからなかっ

た

次に避難指示が出た場合、避難す

ると思う

あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない あてはまらない

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■避難しなかった理由については、「自分の家は大丈夫だと思っていた」が51.0％と最も高く、次いで「避難する緊急性を感じなかった」が41.1％となっています。

■自分は大丈夫といった過信（正常性バイアス）や間違った自己判断による避難の遅れ等が懸念されます。

24

Ｑ２１）平成30年7月の豪雨についてお尋ねします。今回、避難しなかった理由について、ご自身の考えに近いものをそれぞれお答えください。

全体

あてはまる

ややあてはまる

あまりあてはまらない

あてはまらない

623 210 72 122 219100.0 33.7 11.6 19.6 35.2

623 9 16 158 440100.0 1.4 2.6 25.4 70.6

623 256 267 57 43100.0 41.1 42.9 9.1 6.9

623 318 235 44 26100.0 51.0 37.7 7.1 4.2

623 37 123 196 267100.0 5.9 19.7 31.5 42.9

623 251 200 70 102100.0 40.3 32.1 11.2 16.4

623 174 240 117 92100.0 27.9 38.5 18.8 14.8

623 112 215 160 136100.0 18.0 34.5 25.7 21.8

623 43 74 195 311100.0 6.9 11.9 31.3 49.9

623 53 188 276 106100.0 8.5 30.2 44.3 17.0

過去の経験から大きな被害はないと考えた

深夜の避難は危険と考えた

どこに避難すればよいかわからなかった

次に避難指示が出た場合、避難すると思う

避難指示が出ていなかった

避難指示が出ていたことを知らなかった

避難する緊急性を感じなかった

自分の家は大丈夫だと思っていた

愛着のある家を離れることができなかった

近隣住民が避難していなかった

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

95.6%

1.4%

1.3%

1.1%

0.8%

0.3%

0.3%

0.2%

0.2%

被害はなかった

床下浸水

敷地内への土砂流入

その他

自家用車の損傷

住居内への土砂流入

住居の一部または全壊

床上浸水

家具や家電製品の損傷

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%

被害はなかった

床下浸水

敷地内への土砂流入

その他

自家用車の損傷

住居内への土砂流入

住居の一部または全壊

床上浸水

家具や家電製品の損傷

25

Ｑ２２）平成30年7月の豪雨についてお尋ねします。ご自身には被害はありましたか？

全

体

床

下浸

水

床

上浸

水

敷

地内

への

土砂

流入

住

居内

への

土砂

流入

住

居の

一部

また

は全

壊

自

家用

車の

損傷

家

具や

家電

製品

の損

傷

そ

の他

被

害は

なかっ

た

871 12 2 11 3 3 7 2 10 833

100.0% 1.4% 0.2% 1.3% 0.3% 0.3% 0.8% 0.2% 1.1% 95.6%

平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査【速報】

■被害がなかった方が」95.6％とほとんどでした。

■一方、4.4％の人は何らかの被害にあわれており、被害にあわれた方のなかで最も多かったのは「床下浸水」でした。