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インテリアデザインのための インテリアデザインのための 3D 3D 設計手法 設計手法 3dCAD(ARCHICAD)による実施設計を通じてのデザイン手法 P-1

インテリアデザインのための3D設計手法 · PDF fileDATA作成:ArchiCAD RENDERING:ArtlantisSTUDIO 2.0 P-4 先程の図面を人の視線でみると3Dパースデータが出来上がっていきます。

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インテリアデザインのためのインテリアデザインのための3D3D設計手法設計手法

3dCAD(ARCHICAD)による実施設計を通じてのデザイン手法

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建築業界において、BIMという言葉も一般的になりつつあります。設計作業における情報も色々な分野においても3D化の

動きが加速し、ますます利便性も高まってきております。我々の事務所においては、比較的早い時期にArchiCAD(当時、

日本ではGRAPHISOFTという名称でした) を導入して3D設計に取り組んできました。当初とくには、現在のBIMで提唱さ

れているれるような、情報が綿密にシステム化された意味合いまで深く考えていたわけではありません。単にデザインする

ものを仮想空間において構築し、イメージのシュミレーションとしての道具として使え、またそれが実施設計レベルまで連動

できれば大変便利だと漠然と考えていた程度でした。

BIMの定義として、米国建築家協会においては「プロジェクト情報データベースに連動したモデル技術」とされているようで

すが、私達のような個人事務所、とりわけインテリアデザインを中心に設計活動するものにとっては、そこまで一つひとつの

情報を綿密にデータデース化することは、作業労力との比較を考えるとあまり意味をもたず、また、そこまで要求される仕

事のスケールでもありません。将来的に、状況に応じて考える必要があると考えてはいますが。

当時からArchiCADにおいて Virtual Building というコンセプトをうたっております。私自身、幾度かユーザー事例の発表

の場においてVirtual Buildengの見解を述べましたが、それは、デザインするものをコンピューター上に3D視覚化すること

によりイメージを具体化する事、あるいはエレメントの取り合い等をシュミレーションして、施工に先立ち設計チェックを事前

にできる有利性だと考えております。

 やはり将来的にみて、情報の3D化の流れは確実と思われ、みすみすそれを見逃すわけにいきません。そこで我々なりに

デザイン作業をイメージ段階から図面化まで3Dオブジェクト指向CADであるArchiCADを用いての仕事の効率化に取組

んで行こうと考えます。それに先立ち、これまでのArchiCADでの仕事の過程と考察をまとめてみようと思います。

Virtual Building

少し前の物件になりますが、京都市内の小規模なラウンジの計画です。図面は25坪程インテリアの設計での入力されたデータです。実施設計作

成までにおけるデータを全て表示した状態です。仕上表や照明器具リスト等図面は別に表図面としてつくられていますが、空間内における全意匠

のエレメント(平面、天井伏図のTEXT情報含む)が表示されています。逆に考えると、これくらいのデータで3次元の空間意匠がつくられているとい

うことです。後で図面作成プロセスを述べますが、基本的にこの状態でデータを入力して行き、随時イメージの確認を行っています。

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DATA作成:ArchiCADRENDERING:ArtlantisSTUDIO 2.0

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先程の図面を人の視線でみると3Dパースデータが出来上がっていきます。上段の写真は竣工当時のものになります。

下段のCGパースは、設計段階で作成した3dCADデータを竣工写真のアングルに近づけてレンダリングし直したものです。

入力時には、光と素材感はここまで精度の高いものではありません、あくまでもレンダリングソフトによって加工された物です。

しかし3次元のデータとして、ボリューム感やある程度のイメージはつかむことが出来ます。照明の色合い等若干の違いはあ

るものの、天井などのイメージ、全体のボリューム感においては、ほぼ近いものに出来仕上がっていると考えます。設計段階

で、このレベルで確認できれば十分ではないでしょうか。

この計画は、先程の同ビルの4階(前プランは1階)で計画されたものです。先程と同じく上段が竣工時の写真で、下段が天井吊りパネル

のプラン時のシュミレーションパースです。パネルのサイズや吊り高さをArchiCAD上で設計し、パース上で視覚的に確認をして決定する

過程で作られたものです。鏡面反射の効果、透過効果等が視覚的に確認でき、手書きパースに比べて、デザインを考える上で3dCADは

格段便利なツールとして使えると想像していただけると思います。

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最終的にどのような空間になるか?100%の答えは実際に竣工しなければわかりません。現実、CGパースを作成して大体のイメージを

確認しながら設計をすすめていても、最終できあがるものは、実際の現場にある空気感、気配のようなものまでなかなか理解できるもの

ではありません。しかしながら、手書きパースや他人の手によるCGパースに比べ、途中経過で随時、自ら視覚的に確認することによっ

て、プランの際中の段階でずいぶんとイメージに近いものが出来上がるようになってきていると実感しています。

もう一つの3Dオブジェクト指向CADで仕事をする上においての利点は、重複作業が随分と減った事と感じています。とりあえずはパソコ

ン内の仮想空間に実際の空間と同じものを作るわけですから、理屈上は、図面作成の作業はその必要な部分を引き出してくるという作

業に他ありません。実際には詳細な部分においては、自身まだまだクリアーすべき点は多いですが、概ねそのように考えられるレベルで

作業できているように感じています。

では、実際にどの様な考え方、手順で設計しているのかをまとめてみます。

実施設計での利点

実際の作業を通じて思うことは

あくまでも図面というものは、クライアントや工事関係者に自分のデザインをつたえる為の手段です。建築やインテリアの業界で仕事をし

ていますと、物件内容によって通常どういった図面が必要か大体似たようなものだと思います。短期間で図面にまとめ上げるということは

非常に有効なことです。2Dによる図面作業はイメージを単に平面化するに過ぎず、線を予定の長さに素早く描ける、繰り返し使う図形を

シンボル化して使える程度ではないかと思います。ArchiCADでの設計作業は、平面上で作業を行うため、一見同じような作業をしてい

るようにも見えますが、全く異なった作業の概念になります。平面上で寸法を追っかけて作図すると同時に、もうひとつの次元の寸法を入

力していきます。正直、私のように2dCADからの転入組みは慣れるまで多少の戸惑いはありました。しかし、一通り実施設計を仕上げて

みて初めて、その便利さを思い知ります。あくまで手に代わるツールですので、慣れることには少々の時間はかかりますが、慣れてしまえ

ば大変便利なツールであることは間違いありません。

導入時から今までを振り返って思うに、レイヤー、(特に)組合せレイヤーの使い方、ツール使用入力時のこまめな属性の入力は実施設

計をまとめていく上で一番重要な要素であると思います。繰り返し使っていく上で、物件によってどのような環境が便利か見当がつくよう

になってきます。ただ、十人十色というようにCADはあくまでも道具なので、作業環境は自分に合った、自分が作業しやすい環境で使用

できれば良いと思っておりますので、必ずしも自分の使い方が、メーカー、開発者の方の思惑どおりに使えていないかもしれないと思う時

もあります。その意味においても、ArchiCADは独自に作業環境をカスタマイズしやすく、簡単に自分にあった環境をつくれる点ですぐれ

たソフトと思います。

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この図面は、2009年に設計した(焼肉)レストランの物件です。大型ショッピングセンター内にあるテナントの店に

なります。下にある図面は平面図を表示しているArchiCADのインターフェースになりますが、基本的に平面

図、天井伏図、展開図、照明伏図…はすべてひとつのファイル内に集約されています。右上にある(ナビゲータ)ウィンドウに図面名リストがありますが、そのリストをクリックすると図面が表示される仕組みになっています。

右パースは、ArchiCAD作業上で3D表示されたものです。基本的に作業手順は、下記のインターフェース上で

柱、壁、天井…とイメージするエレメントを入力していきます。その都度、3d表示して途中のイメージや取り合い

等確認します。そこで先述したように、各要素を実施のそれぞれの図面に分類表示するようレイヤーを割り当て

ていきます。そのようにして組合せレイヤー表示で平面図の組合せを表示すると下の平面図のようになります。

おなじく天井伏図で表示が必要なレイヤーを組合せて天井伏図の組合せレイヤーを作成します。

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これは、レイヤーウィンドウを表示したものです。左部がレイヤーセット(組合せレイヤー)で右部がレイヤーの種類になります。あくまでこのレイヤーの

種類、組合せは私独自のものでデフォルトとはずいぶん違っています。また、私も毎物件でこの組合せを使っているわけではありません。路面店、テ

ナント物件、建築物からの設計、その状況によって違います。ようするに、最終必要な図面を想定してこまかな調整を、作業を進めていく上で手を加

えています。しかし、大まかにはレイヤーの要素はそれ程違いませんのである程度フォーマットを作って、それを使って入力を始めていっています。 

ArchiCADには、もともとフォーマット保存機能も備わっています。複数の物件を通じて、自分なりのフォーマットが出来てくると思います。

このような話を聞くと、大変複雑な作業のように思われるかもしれませんが、慣れてくるにつれて、3D入力段階で自然と先の図面化作業がイメージ出

来るようになり、スムーズに割り振り出来るようになっていったように思います。

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平面図の組合せレイヤ 天井伏図の組合せレイヤ

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実施設計にむけて、レイヤーの組合せや仕上材の用意をある程

度の段取りをつけたところで入力に入ります。インテリアの場合

は、まずは計画するところの環境の入力、建築の場合は敷地環境

になるでしょう。最近では、新築SC内の物件においては、DXFな

どの2Dデータ情報をもらうのが一般的になりました。本音をいうと

今の時代、3Dデータで頂きたいものですが。贅沢を言っても始ま

らないので、DXFの2Dを読み込み、下絵にして3Dデータに変えて

いきます。この場合、私は基準フロアの下階にひとつのレイヤーに

まとめて読み込みます。その階を参照設定して基準階(1階)に計

画を入力していきます。その時、参照階のポイントにもスナップす

るので楽に入力していけます。レイヤー設定の話に戻ります

が、A(建築系)、I(内装系)、E(電気設備)、M(設備系)等とレイヤー

名の頭に頭文字と番号をつけておくと、レイヤーのリスト上で分類

され少々レイヤーが多くても見つけやすく便利です。また、レイ

ヤーごとに拡張名をつけることも出来るので、それを利用して分類

もできます。それは、各々の使い勝手で結構だと思います。ちなみ

に内装設計の場合、私は躯体データをA系、内装データをI系に分

類して壁、天井も工事範囲によって分けて入力しています。

さて、下の表示されているものが3D化された情報です。この程度

のデータでは、2dCADの入力とくらべても、然程の労力の違いは

ありません。柱壁の自動包絡機能(建具の自動開口機能)もあり素

早く入力することができます。使用するツールとしては、柱、壁、ス

ラブがあれば十分に足る為、この段階でオブジェクト作成などの作

業はほとんどありません。ただ単に、2Dの入力するのに高さ情報

と素材の設定を付加する程度の作業です。

しかし、この情報を3D化するだけで天井の高さをどうしようとか、

ゾーニングのイメージを考える上で非常に有効です。小さな空間で

すが、プランを煮詰めていきながら、ときどき区画内をいろいろな

アングルで見渡すのも良いものです。

ここでもうひとつの利点、もうこの段階で既に天井伏図や展開図の

躯体枠の作成は終わっているという事です。

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先程の3D入力化された図面に内装工事の要素として床仕上げ

や間仕切壁、天井の意匠を入力して行きます。下図の入力は中

央部のパーティション以外はすべて柱、壁、スラブツールで作成

されたものです。建具も、格子上の窓、三方枠、開扉すべて装備

されているオブジェクトのカスタマイズ(左のドア編集ウィンドウ)で十分に足りています。よく使う建具などは、お気に入り保存として

カスタマイズしたものをいつでも使用できるようになっているの

で、そのあたりもうまく使うと便利です。

ちょっとした事ですが、設備等もストックしておくと便利だと思いま

す。たとえば、厨房床に入力されているグリーストラップですが、

この種の物件では必ず使用します。単純な形状ですので簡単に

オブジェクトとして作成できます。また、外形寸法、容量等も、そ

のオブジェクトファイルに書き込んでいることで、以降繰り返し使

うとき、そのままの記録をデータを使うことができます。

ArchiCAD(3d)を使用することによって、そういった部品のストッ

ク、データ管理ができるため、パース作成から実施設計までの一

連の作業が効率よく行えることがお解りいただけると思います。

私自身、GDLスクリプト(ArdhiCADで使われている基本言語)をちゃんと理解しているわけではありません。もともとコンピュー

ター畑ではない私には少々むずかしいと感じています。それで

も、ArchiCAD上でちょっとしたオブジェクトは作成できますし、オ

ブジェクトファイルを開いて、仕上げやブロック寸法のパラメー

ターの追加、2D平面上での表記の変更くらいは無理なく行えま

す。使い始めた頃は、オブジェクト作成には億劫で、パースを仕

上げるために無理やり形にしていました。しかし、せっかく時間を

かけて作ったものですから、うまく利用できるようにするべきだと

考えるようになりました。

あれこれ試行錯誤しながら実施設計を通じて少しは使い慣れて

きて、ようやく実際の仕事で使える設計図のかたちにまでなって

きたと思います。やはり、なににおいても、使って慣れることが一

番重要なことだとつくづく感じております。

インテリアデザインのための3D設計手法

では、オブジェクト作成についですが、実際この物件でつくられたオブジェクトで紹介しま

す。下図の一見面倒そうに見える間仕切りですが、単純にArchiCAD上でのみ入力さ

れ、平面表記に手を加えただけのものです。木製枠(木目部)はスラブツールで作成し、

麻の葉型レリーフは壁ツールで入力しています。なぜなら、壁は自動包絡するので、そ

の機能を利用しています。厚みと高さのある複雑な形状でも、単純線で中心線のみ書

き、ArchiCADの機能であるマジックワンドで壁の属性をペーストすると簡単に入力でき

ます。その上下にスラブツールでガラスをはめています。ArchiCADの平面作業画面で

すべて入力し、天にあたる部分からのアングルで平行投影してオブジェクトファイルとし

て書き出します。そのままのデータをオブジェクトとして配置すると平面上にすべての入

力ラインがでてきますので、オブジェクトデータをひらいて2D表記に長方形の塗りつぶし

面を貼り付けています。以上のように、スクリプトに関してあまり難しく考えずに作成でき

ます。同じような手順で右画面のオブジェクトも作成されています。この程度の形状なら、

作図する要領で簡単に作成できますが、何度か作ってみていく上で、少し傾けてみたり、

仕上げのパラメータを追加したい等の欲が出てきます。その時は、付属のGDLリファレン

スマニュアルを参考に簡単な理解できるものからGDLスクリプトを付加していくようになり

ます。その時には、この3dCADの面白みをずいぶんと感じてきていることと思います。 ロースターテーブル

客席椅子

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詳細図作成について少しふれます。ここで紹介する手法は

あくまでも我流になりますが、家具詳細も基本的に建築やイ

ンテリア同様にひとつのデザイン作品と考えれば、同じよう

な入力になってくると考えています。先程までの作業同様、

図面化を前提としてArchiCADの平面作業空間で入力を進

めていきます。オブジェクト作成時はいつもそうしています

が、材料の属性はプロジェクトのファイルと同じ環境で、レイ

ヤの設定は家具図用に設定したファイルで作業しています。

ここでも、スラブおよび壁ツールを中心に入力しています。こ

のレジカウンターも最終、上面からの平行投影図をオブジェ

クト書き出しをして、実施設計ファイルにレイアウトしていま

す。やはり、家具図ひとつとりあげても、図面とモデリングが

同時作業でおこなえます。また、プロジェクト全体作業とも

シームレスに作業が出来ています。

ArchiCADの利点に、データがすべてひとつのファイルに集

約されていると先述しましたが、この家具図の作成手法だ

と、厳密にはそうではなくなります。プロジェクトのファイル内

でもおなじように作成できなくはないでしょうが、作業が煩雑

になるので私は、単品の家具図やオブジェクト作成用ファイ

ルでは、このように作業しています。

左図上段は、入力作業用の平面の画面です。断面ツールに

よって必要な展開面、断面を切り取って、高さ寸法や仕上げ

書き込みをしたものが中段で示す画面です。ここでは、入力

平面画面と各画面とを行ったり来たりして、図面に必要な

ビューの作成、3Dモデリングによるデザイン的な確認等を

行います。下段は、そのビューを配置したレイアウトシートの

画面です。これがこの家具の図面化された一枚になります。

レイアウトに貼り付けるビューの設定では、レイヤ、スケー

ル、構造表示、ペン(太さやカラー)設定を保存しているた

め、部分的に変更があった場合にもスムーズにレイアウトさ

れた図面上で自動的に変更されていきます。これがひとつ

のファイル化されている利点になっています。

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最終実施図面の一部です。小さくて見にくいですが、参考程度に…。ここで言いたい事は、基本的にこれらの図面が一つのファイルに集約されているということです。

平面の画面上で各要素を入力しつつ、左上パース(ArchiCAD上での3dアングル)でデザインや部分の取り合いの確認等を行っていきます。また、各図面は、その必

要な部分を必要なスケールで抽出して、必要な書き込み(TEXTや部分的な寸法、詳細な線情報など)をして、レイアウトシートに貼り付けていきます。そのレイアウト

シートに書き込まれる、図面タイトル、図面番号、縮尺等は自動で表記される機能も備わっており、変更が発生したときなどには大変重宝しています。下のパースは、

ここから書き出されたデータをArtlantis Studioでレンダリングしたものです。計画途中でのクライアントとの打合せには欠かせません。また、修正があった場合でも、こ

れらのソフトは連動しており、簡単に変更案をレンダリングし直すことができます。つまり、修正がおきる度、毎回同じレベルのパースを提示することが可能です。

  というわけで、デザインから実施設計およびプレゼンテーションまでが連動しておこなえることが理解していただけると思います。

インテリアデザインのための3D設計手法

上のパースは、以前竣工した物件の部分改装の計画です。当時はプレゼンテーションにはArchiCADを使用していたのですが、実施設計は2dCADで作成していまし

た。せっかくの機会だったので、今回、以前の2Dデータを敷いて3Dデータ化してみました。左上4面のパースがArchiCAD上での3Dアングルのものです。データ入力

時では、ボリュームイメージの確認において十分だと感じております。右上4面はそれをArtlantis STUDIOでレンダリングしたものです。ここでレンダリングされたもの

は、プレゼンには十分な質感をあたえてくれます。鏡面の映りこみや照明効果も確認できます。また、動画やVRも作成できます。

最後に、インテリアデザインにおいて家具やディテールのデザインは大変重要な要素です。ここでは、すべて3D化されているので、その部分単体を取り出してレンダリ

ングすることで、家具ディテールの意匠や仕上げ、色の確認も設計作業と同時進行で提案や確認ができます。実施設計の効率化のみならす、途中段階におけるクラ

イアントとの意匠の確認作業においても、十分な効果が発揮できることも理解していただけると思います。

ぜひとも、興味を持たれた方は、3dCAD化を導入していただければと思います。なぜなら、普及率が高まるほど、私達の利便性も益々向上していくと考えるからです。

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