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4-ACTネットワーク全国研修会:チーム紹介&フィデリティ報告ACT-K

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ACT-K

(たかぎクリニック、ねこのて訪問看護ステーション、NPO法人京都メンタルケア・アクション@京都府京都市)

フィデリティ調査担当者名:寺嶋正啓・園環樹

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チームの紹介と特色

どんなに重い精神障がいがあろうとも、住み慣れた地域で生活をする権利があり、それを保障するのが社会の責務であると考え、2003年に「NPO法人京都メンタルケア・アクション」、2004年に「たかぎクリニック」、同年に「ねこのて訪問看護ステーション」が立ち上がりました。その3つの組織が協働してACTを運営するという意味で「ACT-K(京都)」と名付けられました。

チームの特徴

・ とにかく明るくて元気なチームです。また、スタッフ一人ひとりの個性も 芸能も豊かで、それぞれの持ち味を生かしながら活動を行っています。

・ 福祉サービスや医療サービスだけに縛られず、地域の中にある資源は何でも活用しています。

・ 何よりも利用者に対する熱い思いがあります。

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スタッフの構成

• たかぎクリニック(非常勤含む)

医師 4名 精神保健福祉士 5名

作業療法士 1名 臨床心理士 1名

• ねこのて訪問看護ステーション(非常勤含む)

看護師 7名 作業療法士 2名

事務員 1名

• NPO法人 京都メンタルケア・アクション

事務員 1名 福祉系大学教員理事 6名

学生ボランティア 6名

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結果のまとめ 施設名 ACT-K2011

年度 2011

調査実施日 2012年1月20日

調査担当者 寺嶋、園

GOI (一般組織指標) 13 (13項目中)

DACTS

人的資源:構造と構成 4.5

組織の枠組み 4.5

サービスの特徴 3.2

DACTS全体 4.1

新基準を用いて、薬物関連の項目を除いた平均点です。

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人的資源

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0H1 少人数担当制

H2 チームアプローチ

H3 プログラムミーティング

H4 チームリーダーも実践

H5 スタッフの継続性

H7 精神科医がいる

※H8D 看護師がいる ※H8 看護師がいる

※H9D 物質依存専門家がいる

※H9 物質依存専門家がいる

H10 職業専門家がいる

H11 プログラムのサイズ

※H12 専従の常勤職の割合

2010年の平均

ACT-K2010

ACT-K2011

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組織の枠組み

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0O1 明確なエントリー基準

O2 新規エントリー数

O3 治療に対する責任

4 救急に対する責任

※O5入院に対する責任

※O5.5 入院中に対する責任

※O6 退院計画に対する責任

O7 終了率

※O8 チーム精神科医が主治医

※O9 地域社会の中での役割

2010年の平均

ACT-K2010

ACT-K2011

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サービスの特徴

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0S1 地域ベースのサービス

S2 ドロップアウトをださない

S3 積極的エンゲージメント

S4 サービスの量

※S5 関わりの頻度

S6 私的サポートシステム

S10 コンシューマーの役割

※S12 ストレングスに基づく

アセスメント

※S13 リカバリーに基づくプ

ラン

※S14 家族支援

2010年の平均

ACT-K2010

ACT-K2011

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ストレングス・良かった点 • 朝のミーティング

▫ 雰囲気が明るい

▫ 利用者の言葉で報告(変にバイアスをかけない・京都弁が新鮮)

▫ 報告が間延びせず、時間通りに終わる(1時間で約70件!)

▫ 主治医(チームドクター)がミーティングに参加、訪問スタッフ同様に往診結果を報告

• 記録

▫ 電子カルテにより整理されている

▫ 処方等が見やすく管理されている

▫ 当面のプラン(ITTミーティング記録)が1面にあるため情報が共有しやすい

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ストレングス・良かった点 • 訪問(大迫Ns.の場合)

▫ 利用者の目線・利用者のペースに合わせた訪問

▫ 関係性の重視(治療・処遇は後回し?)、とにかくドロップアウトを出さない意思が感じられた

▫ その場で臨機応変に対応

▫ 次の利用者さんへの連絡

• その他・チーム全般

▫ チームの雰囲気が良い

▫ オフィスがきれいで立地条件が良い

▫ プログラムアシスタントがいること

▫ 訪問スタッフ全員に車があたり機動力がある

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チームの課題

• 就労支援

▫ 就労支援専門家が就労支援センター(ACT-Kグループ内でNPO京都メンタルケア・アクション傘下)に

異動となり、臨床的な連携が以前に比べ難しくなってしまった。今後、円滑な連携ができるような体制作りが課題。

• 終了(卒業)ケースに関して

▫ ケース数が増加していることもあり、ACTのような

高密度のケアを必要のないケースを洗い出し、より低密度なサービスにつなぐなどしてACT卒業の仕組み作りが求められる。

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チームの課題 • 各種の記録

▫ クライシスプラン、ストレングスに焦点をあてたアセスメントの様式、本人の言葉をより重視するプラン、家族専用のアセスメントシートの準備など、各種のアセスメントやプランを作成、利用することが求められる。

• コンシューマの参加

▫ ACT-Kグループ内でのIMRプログラムに当事者の参

加があるものの、以前あった「ひろこの部屋」が終了するなどし、当事者の参加の程度が下がった印象。ケアマネージャーとしての参加、ACTの運営や経営へ

の当事者の参加など、当事者の主体性がより発揮される形でのチーム参加が求められる。