歩数、血圧、体重などのデータを参照し、相談者の話をじっくり聞きながらの健康相談は好評です。

ID付歩数計でのログイン、個人毎の血圧、体重な

どのデータの自動登録での健康管理は、利用者に定着しています。

第7回・ＢＨＮテレコム支援協議会 社会貢献活動報告（2013年1月～3月）

福島県飯舘村の被災者支援

― 2年を超える避難生活、しかし除染、帰村のめどはまだ見えてこない―

福島県飯舘村は、阿武隈山系北部の高原に開けた豊かな自然に恵まれた美しい村です。人口は約6,000人で、主な産業は農業ですが

飯舘牛のブランドもあり、また、近年は気温の日較差を利用した花き類の栽培や高原野菜の栽培農家も増えていました。しかし、2011年

3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故により、同年4月22日に全村が計画的避難区域に指定され、以来、全村民が避難生活を余儀なくされています。

当会では、2011年6月から被災者が入居する仮設住宅、学校、役場などを結ぶインターネット環境を整備し、また、歩数計や血圧計等の

データを登録できる健康相談システムも設置しました。 2012年5月からは、村民による防犯パトロール隊「いいたて全村見守り隊」の隊員

の健康維持・向上のため、認定NPO法人災害人道医療支援会（HuMA)の協力を得て、医師、看護師の派遣による月2回の健康相談を事

務所のある「いちばん館」で開催してきました。2013年1月からは3月までは健康相談を月1回にして支援を続けてきました。

2012年10月からは、飯舘村社会福祉協議会が開催する借上げ住宅に入居する被災者のための「お茶のみ会」で希望者に歩数計配布

の支援をしました。 現在まで200個近くの利用者があり、希望者には蓄積データのグラフも印刷して相談員から配布してもらっています。

2013年1月から3月も支援を継続していますが、ますます被災者の健康管理への関心も高まり、利用者の励みになっています。

当会では今後も飯舘村被災者の支援を続け、無事に帰村や、他の土地で生活を再建できるまで健康を維持できるよう支援します。

心のこもった会話とSATカウンセリング＆タイ式マッサージは好評で、いつも予約でいっぱいです。

第6回 ＢＨＮテレコム支援協議会 社会貢献活動報告（2012年10月～12月）

宮城県石巻市とその周辺地域における東日本大震災被災者支援

－覚えたパソコン操作で年賀状作成とプレゼンテーションを－

被災地に、再び寒い季節が到来しました。海岸沿いの被災地は降雪量が少ない代わりに、海から冷たい風が容赦なく吹き付けてきます。

当会が石巻市浦屋敷の在宅避難者が多い地域で最初のパソコン教室を開催したのも、丁度一年前のこの頃でした。「支援物資でパソ

コンをいただいたけれど使い方が分からない、操作を覚えて娘とメールでやり取りをしたい」、と話す女性との出会いがきっかけでした。それから一年間、女川町、登米市、南三陸町と地域を広げて、約150名の方々に楽しんでいただきました。

10月下旬からは、覚えた操作で年賀状作成に取り組んでいただきました。12月で閉鎖になった中屋敷教室の受講生の作品に、「いつもいつもたくさんのお心づかいありがとう。明日に向かって歩いています」という年賀状がありました。

南三陸町の被災者の避難先となっている登米市の仮設住宅での教室では、Facebookに登録し、地元の知り合いを見つけて盛り上がっています。続いて、南三陸町の仮設住宅での教室でも、 Facebook を始めました。南三陸町教室の一週間後、再びFacebookを行ったところ、登録時にはいなかった知り合いなどが増えていて、驚きの声が上がっていました。実は、登米の二つの教室で、南三陸町の皆さんのFacebookに登録していたからでした。同じ故郷を持つ同士が、 SNSを通じて近況を語り合えるようになると、いいですね。

登米の就労支援を目的とした教室では、Power Pointを使って、プレゼンテーションの実演を試みました。

「自己紹介」「パソコンをマスターするには」「私の大切なもの」「私のパッチワーク物語」など、思い思いのテーマが4ないし5ページにまとめられていました。今後の人生に対する決意表明あり、支援者への感謝のことばありで、思わず頷きながら聞き入りました。

支援に対する感謝の言葉が書かれた年賀状もありました

年賀状作成に取り組む受講者の皆さん 「パソコンをマスターするには」をテーマにプレゼンテーションをする受講者。そのコツは、毎日触る

登米教室の作品集。 左上は 「たばこやめる」

第5回・ＢＨＮテレコム支援協議会 社会貢献活動報告（2012年7月～9月）

宮城県石巻市とその周辺地域における東日本大震災被災者支援宮城県石巻市とその周辺地域における東日本大震災被災者支援

－暑さに負けずにパソコンに挑戦―

震災からちょうど一年半後に当たる7月から9月までの活動の特徴は、女川町の社会福祉協議会が企画した、高齢者のための「ふれあ

い老人の集い・生きがい講座」のパソコンの部を担当したこと、登米市で実施中の被災者の就労支援に特化したパソコン教室が二期目に入ったことです。また、活動地域に、南三陸町が加わりました。

1コース10回のシリーズで開催した「生きがい講座」には26名の応募があり、毎回約7割の方が出席されていました。参加者の年齢構成は、50歳代が１名、60歳代が16名、70歳代が8名と80歳代が１名でした。

感想には 「子供とのメールができそうです」「初めての教室でしたがとても楽しかったです」「ボケ防止に頑張るつもりです」「おかげさまで感想には、「子供とのメ ルができそうです」「初めての教室でしたがとても楽しかったです」「ボケ防止に頑張るつもりです」「おかげさまで毎日楽しみができて5年も10年も生きられると思います」などがありました。 「あきらめずに再度挑戦したい」と感想を寄せてくださった方を含め、10名が石巻市で開催中の講座に参加されています。

ご参加の皆様に喜んでいただいた事で、当会にとっては大変「やりがい」のある講座になりました。

登米市仮設住宅での教室は、9ヵ月目に入りました。覚えたFacebookで地元の知り合いを見つけたりと、盛り上がっています。

就労支援の講座は、講習内容が実践的なため、難しいという言葉が多く聞かれます。細かなフォローをするために、自習の時間を設けています。受講生の方はまじめで、自習の日など毎回通って来る方もいらっしゃいます。

南三陸町の仮設住宅での講習会は、ノートパソコン6台を寄贈されたことがきっかけで始りました。パソコンに初めて触る方が多いので、

基礎講座の中に時折興味を持ってもらえる内容を組み込んでいます。仕事を終えた後の夜の講座で大変ですが、寄贈物資を有効活用し基礎講座の中に時折興味を持ってもらえる内容を組み込んでいます。仕事を終えた後の夜の講座で大変ですが、寄贈物資を有効活用しようと張り切っていらっしゃいます。パソコン寄贈者とメールでやり取りができるようになるといいですね。

①就労支援講座一期生。受講者も講師も板についてきました。

②就労支援二期生。まだ初々しさがうかがえます。

③「生きがい講座」の皆さん。ボケ防止どころかやる気満々でした。

④南三陸教室の皆さん。仕事を終えた後集まって、操作方法を猛勉強中。

第4回・ＢＨＮテレコム支援協議会 社会貢献活動報告

趣味に、仕事に、コミュニティ作りに役立つIT支援

震災から一年が過ぎ、冷たい海風に晒される沿岸部の被災地にも、再び暖かい風を運んでくれる季節が巡ってきました。仮設住宅の周りに置かれた植木鉢にもかわいい花が咲き、入居者や訪れる人の心を和ませてくれています。

昨年8月から始めたITを活用した支援事業も、地域に定着しつつあります。パソコン教室も、開催から半年後の4月から、趣味の講座と就労支援講座、仮設住宅自治会役員のための講座にわけて、再スタートしています。また、支援地域も石巻市に隣接する東松島市を加え、登米市と女川町の4地域に広がりました。

趣味の講座は、石巻市内でNPOが運営する「おちゃっこ」や登米市、女川町の仮設住宅の集会所で開催しています。1コースを10回のシリーズにして、いつでも誰でも好きなときに参加できるよう、各回ごとに完結する内容にしています。例えば、デジカメからパソコンに写真を取り込んでみよう、写真を使ってチラシや絵葉書を作ってみよう、イラストを書いてみよう、インターネットの世界を覗いてみよう、等々です。

就労支援の講座では、テキストに従って着実に操作を覚えていただきます。求職活動中の方だけでなく、専門操作を覚えて仕事に活かしたい方、パソコン講師を目指す方にも配慮した内容にしています。登米市の趣味の講座から継続参加されていた一人の受講生から、就職が決まったという嬉しい報告が届いています。この方は、当会が運営する「パソコン図書館」を利用して、自宅でも復習されていたとのことでした。

6月から本格支援を開始した東松島市では、仮設住宅集会所にインターネット環境を提供し、自治会業務の効率化を図るコミュニティ作り支援から始めています。「さくらんぼ狩り」を知らせる、かわいいチラシが出来上がりました。

7月からは、女川町の被災者を対象とした「生きがい講座」が、また南三陸町の仮設住宅でも新たにパソコン教室が始まります。生きがい講座には、すでに23名の方から参加希望が寄せられています。

①在宅被災地区で開催する趣味の講座

③被災者を対象とする就労支援の講座

④仮設住宅自治会役員のための講座

②仮設住宅の集会所で開催する趣味の講座

⑤さくらんぼ狩りへのお誘い