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Ⅲ 着地型旅行の市場動向 --

Ⅲ 着地型旅行の市場動向 - mlit.go.jpèñk-.Kx³:/³b> 着地型旅行に参入している運営者は企画・運営の両方を行っている運営者が39.4%、5年以上前からの

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  • Ⅲ 着地型旅行の市場動向

  • 着地型旅行に参入している運営者は企画・運営の両方を行っている運営者が39.4%、5年以上前からの参入が約55%で歴史的遺構見学や伝統文化体験など、地域の歴史とつながりの深い着地型旅行への参入が多い。また、(3年前と比較して)平均して15%前後の運営者が売上高を年率5%以上伸長させている(グラフ4:青系でグラフ表示)。なお、売上高を把握していない運営者が30.8%存在する(グラフ4:灰色のグラフ表示)。 1 2

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    着地型旅行の市場動向

  • 運営者・消費者アンケートから導出される着地型旅行の特徴は以下の通り。 ・利益はあまり高くないが人気はある ・運営者側が人気があると思っているカテゴリーであっても参加率が高くないカテゴリーもある  (グリーン・ツーリズム、エコツーリズム、ヘルスツーリズム) ・お客様満足度は、運営者側が思っている以上に高い ・料金は運営者側が思っているほど高くないと消費者は考えている 産業観光 産業観光は、文化観光と並んで比較的「利益が高い」商品である。消費者の参加率は最も高い。消費者側の「料金が高い」と考えている割合は少なく、他のカテゴリーと比べても低い。 グリーン・ツーリズム 半分近くの運営者が人気が高いと回答しているもののヘルスツーリズムと並び参加率は20%未満である。「利益が高い」と考えている運営者は最も少ない。 エコツーリズム エコツーリズムは、参加率は21.4%を少し超えた程度。 しかし、参加者の満足度は極めて高く、他のカテゴリーと比較して運営者側の考える満足度以上に参加者側の満足度は高い。 ヘルスツーリズム 運営者側は最も利益が高く人気も高いと考えている。しかし実際の参加率は最も低い(満足度は最も高い)。万人に人気があるというよりは、一部の該当層に根強い人気があり、参加者に高い満足感を提供するカテゴリーと言える。 文化観光 文化観光は、産業観光と並んで参加率が高い。また利益が高いと考えている運営者が、他のカテゴリーよりも多い傾向にある。

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    着地型旅行の市場動向

  • 今回の調査によると着地型旅行の認知度は、全体の約半数であり、最終的に5~6%程度がリピーターとなると推測できる。 離反率が最も高いポイントは、興味者が参加者になる所であり、興味者のうち参加者になるのは、28.5%(離反率が71.5%のため)である。すなわち、興味はあるが参加までは踏み切れない消費者が多数存在している。 1度参加すると52.9%(離反率が47.1%のため)の人がリピーターとなっている。 性別や居住地(都市/地方)においての大差はないが、地方在住の男性はややリピーターになりやすい傾向が見て取れる(表2)。 離反率においても性別・居住地による大差は見られないが、地方在住の男性が参加しやすい傾向と言える(表3の「興味者→参加者」の離反率が他に比べ最も少ない)。

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    38.5

    11.05.8

    50.8

    9,223 49.2

    2,299 24.2

    5,151 71.5

    969 47.1

    100 9,506 7,207 2,299

    2,299 ÷9,506 ×100 24.2

    2 3

    着地型旅行の市場動向

  • 産業観光、文化観光は、興味者から参加者への移行率が高い(60%以上)。 また、参加者がリピーターになる比率は、全カテゴリーで約40~60%(青の点線四角の離反率の裏返し)であり、産業観光と文化観光では参加者がリピーターへの移行率が、過半数を超えている。

    着地型旅行の市場動向

    6

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    7

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    109 23.9

    152 43.7

    100 76.1 42.9

    215 61.8

    82 61.7

    100 38.214.7

    213 61.0

    80 58.8

    100 39.016.0

    230 68.2

    58 54.2

    10031.8 14.5

    169 37.1

    133 46.5

    10062.9

    33.6

    176 47.2

    111 56.3

    10052.8

    23.1

    8 9

  • 性別・居住地域に関係なく産業観光と文化観光は、他のカテゴリーに比べ参加比率が高い(グラフ12)。また潜在消費者も文化観光に参加したいと回答している人が他のカテゴリーに比べ多くなっている(グラフ14)。 有力潜在消費者においては、産業観光や文化観光に参加したことがある人が多いためか、グリーン・ツーリズム・エコツーリズム・ヘルスツーリズムへの参加希望が多い傾向がある(グラフ13)。 参加者のなかで、産業観光は、男性や地方在住者の方が、若干参加比率が高い。他方グリーン・ツーリズムは都市在住者の参加比率が若干高い(グラフ12)。 また潜在消費者においては、総じて女性の参加意向が高い傾向にある。特にヘルスツーリズムや文化観光は顕著である(グラフ14)。 なお有力潜在消費者においては、性別や居住条件による差異はほとんど認められない(グラフ13)。 12

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    着地型旅行の市場動向

  • 参加者の中で最近参加した着地型旅行は、期待者(アンケートでは「かなり期待していた」と「まあ期待していた」と回答した回答者の合算)より満足者(同様に「十分満足できた」と「まあ満足できた」と回答した回答者の合算)の方が多い。すなわち、着地型旅行は、期待以上の旅行が楽しめたと思う人を多く創出することができると考えられる(グラフ15の緑字参照)。特にヘルスツーリズムは、「かなり期待していた」と回答した回答者より、「十分満足できた人」が大きく上回っている(グラフ16)。 一方、グリーン・ツーリズムとエコツーリズムでは、「かなり期待していた」と回答した回答者が「十分満足できた人」を上回っている。

    15 TOP

    着地型旅行の市場動向

    5.0

    -1.0-3.5

    9.6

    2.29.4

    13.7 12.910.014.57.05.8

    16 TOP

  • 各運営者とも伝統文化の見学体験には、多く参入している。逆に「現代文化の見学体験」への参入は低い(表4)。 企業・自治体・観光協会など比較的大きな組織は、産業観光に多く参入している。NPO・NGOなどは、ヘルスツーリズムや伝統文化の見学体験などへの参入が多い。 グリーン・ツーリズムは、自治体の参入率が最も高い。個人運営者は、エコツーリズム(自然観察)やグリーン・ツーリズムに多く参入している(表4)。 また、個人は各カテゴリーからの撤退率も高く、個人以外ではエコツーリズムからの撤退が多い。特に企業の場合、10%近い企業が撤退を経験している(表5)。

    50 25

    4

    7

    5

    着地型旅行の市場動向

  • 文化観光の運営者の4社に1社は外国人観光客を誘致できると考えている(グラフ17)。 また外国人観光客を受け入れるために行っている施策は、「外国語が話せるスタッフの配置」「外国語のパンフレットの作成・配布」「ホームページの外国語対応」「外国語の看板・ポスターの設置」はおおよそ3社に1社は準備しているようである。 外国へのプロモーションも4~5社に1社の割合で実施している。

    17

    18

    着地型旅行の市場動向

  • 着地型旅行の認知度は約50%。この認知度を上げることが、着地型旅行全般の課題である。

    5

    100

    38.5 11.0 5.8

    50.8

    A 9,223 49.2

    B 2,299 24.2

    C 5,151 71.5

    D 969 47.1

    100 9,506 7,207 2,299

    2,299 ÷9,506 ×100 24.2

    着地型旅行の市場動向

  • 【B】の離反理由の上位は、「興味を持てる内容ではない=31.9%」「見ず知らずの人と体験したくない=25.9%」「詳しい情報がない=15.6%」「料金が高い=15.1%」となっている(表6)。なかでも「興味を持てる内容ではない」「見ず知らずの人と体験したくない」の選択率が他の選択率よりも10%以上高くなっている。したがって離反させないためには、「興味を持ってもらう内容の商品にする」「体験を見ず知らずの人としなくてもすむ商品にする。または誰と体験するかは大きな要因にならないような商品」にすればよい。すなわち、離反させないためには、企画内容を磨き上げよりよい商品を造成することが重要となると考えられる。

    5

    10038.5

    11.0 5.8

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    A 9,223 49.2

    B 2,299 24.2

    C 5,151 71.5

    D 969 47.1

    100 9,506 7,207 2,299

    2,299 ÷9,506 ×100 24.2

    6 B

    15 10 5

    17

    64.2% 60.5%56.4%

    61.0%64.4%

    着地型旅行の市場動向

  • 【C】の離反理由の上位は、「詳しい情報がない」「旅行に行くタイミングがない」となっている(表7)。詳しい情報がないことは、前ページのBの離反理由と同じであるが、「旅行に行くタイミングがない」の場合は、実際の興味者の旅行頻度は、半年に1回以上行っている人が60%を超えている(表8)。 したがって、「正しい情報を詳しく伝える」ことができれば、参加してもらえる可能性が高い。

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    38.5 11.0 5.8

    50.8

    A 9,223 49.2

    B 2,299 24.2

    C 5,151 71.5

    D 969 47.1

    100 9,506 7,207 2,299

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    7 C

    15 10 5

    8

    着地型旅行の市場動向

  • 【D】の離反理由のほとんどは「旅行に行くタイミングがない」「一度目から日時が経っていない」である(表9)。ところが同じ回答者で、「半年に1回」より短い頻度で旅行をしている人が70%を超えている(表10)。 したがって、着地型旅行を短い期間に繰り返し体験してもらえるような企画やマーケティングを行うことで、着地型旅行の需要が高くなる可能性がある。 5

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    A 9,223 49.2

    B 2,299 24.2

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    D 969 47.1

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    9 D 10

    着地型旅行の市場動向

  • 3年より以前から着地型旅行に参入している運営者を3年前と比べて「売上高が5%以上拡大した運営者」「売上高が5%以上縮小した運営者」「ほぼ横ばいの運営者」「売上高を把握していない運営者」に区分し、考え方のギャップを明らかにした。 売上高拡大運営者と売上高縮小運営者では、「地元に見てもらいたい体験してもらいたい素材が多い」「日常生活を着地型旅行に取り込みたい」といった地元を誇る項目や「企画担当はやりがいがある」「スキルアップを目的とした着地型旅行を企画したい」といった企画に対する項目、「着地型旅行はお客様満足度が高い」「消費者の好みや流行などの情報をつかんでいる」といった消費者視点に立った項目の差が大きい。すなわち地元を理解し消費者を理解し担当者が企画を楽しいと思うことができれば売上高が向上する可能性が高いと推測される。 また、横ばいの運営者との比較においてもほぼ同じ傾向にある。

    A:着地型旅行に対する考え方(運営者Q13)

    → → →

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    15 70

    着地型旅行の市場動向

  • B:着地型旅行の成功要因(運営者Q28)

    前頁同様に売上高の拡大している運営者とそうではない運営者を比較している。 着地型旅行の成功要因は、各運営者とも「消費者ニーズの把握」が高くなっている。ついで「地元のアピール」「リピート促進」「マーケティング」「地元ネットワークとの深い関与」となっているが、これらの項目は、売上高拡大運営者と縮小運営者では15%以上の差がでている。また「講師ガイドの充実」「地元での人材開発」の差は20%を超えて大きな差となっている(表12)。 売上高横ばい運営者と拡大運営者では大きな差がある項目はないことを踏まえると、15%以上の大きな差が出ている項目を如何に重視するかによって、売上高の縮小を押さえることが可能となると思われる。

    15 70

    12

    着地型旅行の市場動向

  • C:ツーリズムのカテゴリーごとの課題把握(運営者Q14:産業観光)

    産業観光においては、売上高を拡大させている運営者とそうではない運営者の大きな差は、事業全体を統括できるマネジメント力に対する意識の差である。 売上高を拡大させている運営者は、課題として43.6%がマネージメント人材の育成をあげていることに対し、縮小させている運営者は28.3%となっている。 また、売上高を拡大させている運営者は、「課題はない」との回答が0%で、全ての運営者で何かしらの課題意識を持っている(表13:赤字)。 また、売上高を拡大させている運営者と横ばい運営者の40%以上が「ガイド養成」「認知度がたりない」を選択している。 加えて横ばい運営者の42.7%が「安定した収益確保のビジネスモデル構築」を選択している。 なお、縮小させている運営者で選択率40%を超えた選択肢はなかった(表13で青字がない)。 したがって、産業観光では、課題を把握し手段や仕組み、人材・組織の構築を行えば売上高が向上する可能性があると考えられる。

    15 40

    13

    着地型旅行の市場動向

  • C:ツーリズムのカテゴリーごとの課題把握(運営者Q15:グリーン・ツーリズム)

    グリーン・ツーリズムにおいては、売上高を拡大させている運営者による選択率は、1つを除き全ての項目において40%以上である。それに対し縮小している運営者による選択率では40%超は「認知度が足りない」の一つのみである。 「消費者ニーズに即した受け入れ体制」と「潜在的願望の掘り起こし」は消費者理解が必要である。すなわち消費者(消費者)とのコミュニケーションの充実が必要であると考えられる。加えて、消費者に認知して貰うマーケティング施策の向上により「情報発信機能の強化」が可能となるであろう。 また、消費者理解と同時に、他地域などの成功事例を学ぶことで、より売れる企画や売れるマーケティング施策を構築することが可能になるであろう。

    14

    15 40

    → → → →

    着地型旅行の市場動向

  • C:ツーリズムのカテゴリーごとの課題把握(運営者Q16:エコツーリズム)

    エコツーリズムにおいては、如何にエコツーリズムができる環境を守るかということが最大の課題となっている(縮小している運営者以外は選択率40%以上)。 また、関連した回答であると推測できるが、参加者のマナー低下の懸念もある。 加えて、エコツーリズムは野外で行うプログラムが多いため、雨天時などの対策が必要となる。売上高を拡大させている運営者は、すでに対策済みなので選択率が低いと推測できるが、縮小している事業者や横ばい事業者は45%を超える選択率となっている。 また未熟なガイドの存在についても、同じようなことが推測される。 すなわち、荒天対策とガイドを充実させれば売上高は向上する可能性が高いと推測される。

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    着地型旅行の市場動向

  • C:ツーリズムのカテゴリーごとの課題把握(運営者Q17:ヘルスツーリズム)

    ヘルスツーリズムは、圧倒的に「認知度が足りない」の選択が多い。 それ以外では、成功事例が少ない、効能についての説明データの不足が選択された。 特徴として、横ばい運営者や縮小している運営者の40%以上が「長期滞在ができる環境整備(経済的負担の軽減)」を課題にあげているが、売上高を拡大させている運営者は、25.6%の選択率である。これは必ずしも「長期滞在ができる環境(経済的負担の軽減)」がヘルスツーリズム成功の課題ではないと推測できる。

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    着地型旅行の市場動向

  • C:ツーリズムのカテゴリーごとの課題把握(運営者Q18:文化観光)

    文化観光においては、「認知度が足りない」が多い。認知度に関しては他のカテゴリーでも論述したように、消費者に認知してもらうマーケティング施策の実施が重要となると考えられる。 次いで「文化発信の質・量とも不足」「地域文化財を面的に捉え、観光や地域活性化に活かす視点の欠如」「新たな文化コンテンツを活用した事例創出」の3点が選択されていることは、まだまだ魅力的な商品になるような「素材」が地域には埋もれているということを表していると推測できる。 その地域の特徴や実情を把握すれば、まだまだ魅力的な商品を創出できる可能性が高いと言えよう。

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    15 40

    着地型旅行の市場動向

  • D:販売施策などの実施状況(運営者Q21)

    売上高を拡大させている運営者と縮小している運営者の大きな違いは、消費者視点を意識しているか意識していないかであろう(表18)。 67.6%の売上高を拡大させている運営者は、お客様満足度を取得しているが、縮小している運営者は過半数にも達していない。ニーズ把握の手段も同様である(表19)。 加えて、67.6%の売上高を拡大させている運営者は、競合他社や他地域の状況に注視し差別化を意識しているようである。 また、64.9%の売上高を拡大させている運営者はインターネットによる販売や集客を行っているようである。

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    着地型旅行の市場動向

    15 40

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  • E:企画のための情報源(運営者Q20)

    売上高を拡大させている運営者とそうではない運営者の大きな違いは、「手間をかけるかどうか」であろう。 85.1%の売上高を拡大させている運営者が「自分たちで地元を回って情報を集める」いる。また59.5%が同様に自治体や観光協会、地元のキーマンへのアプローチを行っている。 なお、縮小している運営者はキーマンへのアプローチをしている運営者は30%を切っている。 インターネットや地元のマスメディア、大手旅行会社を情報源としていると回答した比率は縮小している運営者の方が売上高を拡大させている運営者よりも多い。 これらの情報源は、二次情報がほとんであり、誰でも取得することができる情報である。それに対し売上高を拡大させている運営者が重視している情報源からの情報は、一次情報が多い。 自分たちで発掘した情報を活用した企画は、消費者を惹きつけると推測されるため、売上高を向上させることができるのではないであろうか。

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    着地型旅行の市場動向

    15 40

  • G:人員体制(運営者Q19・Q35)

    縮小している運営者は専任の従業員を配属しない運営者が約半数に及んでいる。売上を把握していない運営者においては70%近くが専任者を配属していない。 専任者を配属することが理想であるが、配属できない場合は、責任の所在は明確にしたほうがよいであろう。各担当者の責任が明確になれば、売上高などの経営指標を把握しやすくなるであろう。

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    着地型旅行の市場動向

    15 40

  • 消費者調査によると、旅行に満足している消費者の旅行代金は、各カテゴリーとも共通で5,000~10,000円が最多価格帯となっている(ヘルスツーリズムのみ15,000~20,000円にもう一つの最多価格帯がある)。 運営者別では、地方自治体、観光協会、NPO・NGOは、満足している消費者の最多価格帯にほぼ合致している。しかし、これら運営者は採算ベースに乗っていない可能性がある(参考グラフ:補助金などの助成金の利用グラフを見ると、平均価格が高い順に補助金などの助成金を利用していないことがわかる)。今後は付加価値などをつけて料金を引き上げるといった営業戦略が重要となる。

    12,697

    4,734

    3,931

    NPO NGO 5,328

    13,048

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    着地型旅行の市場動向

  • まだ参加したことが無い「興味者」の各着地型旅行への期待値と実際の参加者が参加した「参加者」のカテゴリー別着地型旅行に対する満足ポイントを比較した。 全般的に興味者の期待値は高めであり、実際に参加した参加者の満足度を上回っているようである。 そのような傾向の中でも、「地域を知る」「地元の人との交流」は期待値を満足度が上回るカテゴリーもある。

    21 22

    23 24

    25 26

    -22.9

    1.5 -24.5

    -9.8

    7.1

    -7.0

    -25.1

    -8.7-7.0

    -31.9

    -7.4

    -26.8

    -28.3

    -5.9-18.8

    -44.8

    8.0-25.9

    -41.1

    着地型旅行の市場動向

  • 前頁のようなギャップが発生する要因の一つとして満足度が高い参加者と興味者の情報源の選択に違いがあると考えられる。 満足度が高い参加者は、旅行先でのポスター・パンフレットなどを参考にしているが、興味者は旅行先のポスター・パンフレットを認知手段として認識していない。同様に口コミも興味者は認知手段として認識していないようである。 また興味者はTV番組やインターネットの情報を頼りにしているが、満足度が高い参加者は、TV番組はほとんど注視せず、インターネットも一部のカテゴリーの着地型旅行を除けば注視していない。同様に新聞・雑誌の記事や広告も興味者の方が注視している傾向が高いと見受けられる。 したがって、マーケティング施策としてこれら情報源を活用する場合、「どのような情報」を「どのような情報源」で「誰に向けて発信する」のかを十分検討すべきであろう。 なお選択率自体は、さほど高いわけではないが、宿泊先からの紹介においても、満足度の高い参加者と興味者では乖離が見られる。 満足度の高い参加者においては、宿泊先からの紹介は着地型旅行の認知手段として一定の効果が見受けられるが、興味者の認知手段としての選択率は低い(なお観光案内所からの紹介も同様である)。 ヒヤリング調査の結果、宿泊機関から情報を発信することは極めて有効であるということが判明したが、まだまだ発信している宿泊機関は少なく、今後期待の持てる認知手段となりえるであろう。

    20 10

    22

    着地型旅行の市場動向

  • 満足した参加者が次に起こした行動は、自己完結型の「もう一度参加した(したい)」が最も多く各ツーリストのカテゴリーとも50%前後も存在する。それ以外の行動は「友人・知人に勧めた(勧めたい)」で30%前後である。 また、他の旅行会社の着地型旅行に申し込む/同じ旅行会社の他の着地型旅行に申し込む行動は10%前後である(グラフ25)。 「もう一度参加しよう」「今回の旅行が良かったから次は別の企画に申し込んでみよう」と思える「横展開」や他者を呼び込む効果を期待するには更なる魅力的な商品を創出やリピート施策、口コミ発生を促す施策を検討する必要がある。

    23

    20.1 15.1

    着地型旅行の市場動向

  • 産業観光において女性にとっては同行者と見学場所を一緒に楽しむことが魅力のようである。特に都市部在住の女性は同行者と楽しみたいと思っている人が男性や地方在住の女性よりも高い傾向がある。 男性は、その地域を深く知ることに魅力を感じやすいようである。

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    着地型旅行の市場動向

  • 性別・居住地に関わらず作業体験と食事、地元の人の交流に期待する傾向が高い。 特に女性は、作業体験(内容)への期待値が極めて高い。男性都市部は地元の人の交流も期待している。都心とは異なる人間関係を求めている可能性が高い。

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    着地型旅行の市場動向

  • エコツーリズムは、ガイド講師の知識や説明以上に充実した体験やその地域への深い理解に期待が高い。

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    着地型旅行の市場動向

  • 「健康になれる」「専門家の話が聞ける」「効果効能について教えてもらう」といった項目の期待値は、女性の方が高い。

    30

    着地型旅行の市場動向

  • ガイド講師を含めた体験内容への期待は女性の方が高い。 男性は、総じて(前述の他の着地型旅行への期待)その地域を深く知ることに期待する傾向が女性より強いと考えられる。

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    着地型旅行の市場動向

  • 32

    着地型旅行の市場動向

  • グラフ33の「大変有望な市場」、グラフ34の「ぜひ参加したい」の比率を比較すると、大変有望な市場だと思っている運営者は30%前後存在しているが、今後もぜひ参加したいという消費者は、15%前後のツーリズムもあり乖離していることが見受けられる。 着地型旅行は、リピーター参加者の次の参加意向は全てのカテゴリーで70%前後以上となっており、気に入って貰えれば何度でも参加してくれる市場構造であると推察できる。

    34

    33

    着地型旅行の市場動向

  • リピーターと1回のみの参加者では、参加意向が大きく異なる。 1回のみの参加者では、「日頃体験できないことを体験できる」という意向理由が「ためになる」という意向理由よりも多く選択されている傾向である。リピーターは逆の傾向である。 すなわち、1回のみの参加者は、「体験すればもういい=1度で十分」という意向が感じられ、リピーターは逆で、「自分のための勉強=何度も理解できるまで学ぶ」という意向が感じられる。 約半数が1回のみ参加者であることから(P36参照)リピーター化していくような施策が必要であろう。

    35

    着地型旅行の市場動向

  • 運営者の今後も着地型旅行に関与していくという意向は、各カテゴリーとも90%前後と極めて高い。しかし20~30%が補助金などの助成を前提とした関与意向でもある。 順調に売上高や集客を伸ばしている運営者も存在し、今後の関与意向も高いため、「マーケティング施策」や「魅力有る商品創出の推進」「品質向上」により市場が、さらに拡大していくと考えられる。

    36

    着地型旅行の市場動向

  • 着地型旅行に限らず旅行に行くときの費用は、最近参加した着地型旅行がパッケージツアーに組み込まれていた消費者(以下「組込型消費者」)の方が、直接着地型旅行を申し込んだ消費者(以下「直接申込み型消費者」)よりやや低めの傾向がある。組込型消費者は10,000~29,999円と30,000~49,999円の予算感が多いようである(グラフ37)。

    37 Q64)

    38 Q8

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    10,000円未満

    10,000~29,999円

    30,000~49,999円

    50,000~79,999円

    80,000~99,999円

    10万円以上

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    1,000円未満

    1,000~2,999円

    3,000~4,999円

    5,000~9,999円

    10,000~14,999円

    15,000~19,999円

    20,000~29,999円

    30,000円以上

    最近行った着地型旅行費用は、直接申込み型消費者が低価格と高価格に二極化し、組込型消費者は5,000~9,999円の価格帯にある程度集中している傾向が見て取れる。ここからも直接申込みが可能な商品は低価格と高価格の商品を充実させた上で、ほとんどの価格帯の商品を準備し、組込型の商品は10,000円までの商品に重点を置くべきであると考えられる(グラフ38)。

    着地型旅行の市場動向

    組込型消費者 直接申込み型消費者

  • 組込型消費者 直接申込み型消費者

    産業観光は、直接申込み消費者の方が組込型消費者よりも普段の旅行費用が高めの傾向がある。

    39 Q64)

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    10,000円未満

    10,000~29,999円

    30,000~49,999円

    50,000~79,999円

    80,000~99,999円

    10万円以上

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    1,000円未満

    1,000~2,999円

    3,000~4,999円

    5,000~9,999円

    10,000~14,999円

    15,000~19,999円

    20,000~29,999円

    30,000円以上

    40 Q8

    直接申込み型消費者は1,000円未満が最も多いものの30,000円以上も数多く存在しているため、安価気軽な商品と高価にはなるが内容を充実させた商品の2本立ての開発開発を行った方がよいと思われる。半端な価格帯、内容の商品は選択されにくいと考えられる。反対に組込型消費者が、5,000~9,999円に集中しているため「まずまずの内容、まずまずの価格」の商品がよいと考えられるので、誰に向けての販売する商品なのかを、しっかり考え、商品を造成すべきであろう。

    着地型旅行の市場動向

  • 組込型消費者の普段の旅行費用の予算感は10,000~29,999円と30,000~49,999円で80%を超えた選択率である。直接申込み型消費者の予算感は10,000円未満から10万円以上まで比較的分散している。すなわち、直接申込み型消費者の方が高価格への受容性を含め、価格に対する弾力性がある(グラフ41)。

    41 Q64)

    42 Q8

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    10,000円未満

    10,000~29,999円

    30,000~49,999円

    50,000~79,999円

    80,000~99,999円

    10万円以上

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    1,000円未満

    1,000~2,999円

    3,000~4,999円

    5,000~9,999円

    10,000~14,999円

    15,000~19,999円

    20,000~29,999円

    30,000円以上

    組込型消費者の場合、5,000~14,999円の間に選択率が集中しており、商品企画は5,000~15,000円程度を中心に行う方が効果的であろう。また直接申込み型消費者は低価格から高価格まで価格弾力性が強い傾向にあるので、あらゆる価格帯の商品を準備すべきであろう。

    5,000 15,000

    着地型旅行の市場動向

    組込型消費者 直接申込み型消費者

  • 5,000 10,000

    43 Q64)

    44 Q8

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    10,000円未満

    10,000~29,999円

    30,000~49,999円

    50,000~79,999円

    80,000~99,999円

    10万円以上

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    1,000円未満

    1,000~2,999円

    3,000~4,999円

    5,000~9,999円

    10,000~14,999円

    15,000~19,999円

    20,000~29,999円

    30,000円以上

    組込型消費者の普段の旅行費用の予算感は10,000~29,999円と30,000~49,999円で約70%の選択率である。直接申込み型消費者の予算感は大部分が80,000円未満を選択し、10,000円未満の選択率も低くない。直接申込み型消費者の方が高価格の受容性があり、価格弾力性も高いと考えられる。

    組込型消費者の場合、5,000~9,999円の選択率が他の価格帯の選択率よりも極めて高い。すなわち、5,000~9,000円の需要が多いと考えられ、この価格帯にある程度絞り込んだ商品造成でもよいと思われる。 直接申込み型消費者の場合、5,000円未満の選択率で40%を超えている。また5,000~14,999円の選択率が20%程度であることから、低価格商品と中位商品の2本立ての商品造成にしたほうがよいと思われる。

    着地型旅行の市場動向

    組込型消費者 直接申込み型消費者

  • 組込型消費者 直接申込み型消費者

    5,000 30,000

    45 Q64)

    46 Q8

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    10,000円未満

    10,000~29,999円

    30,000~49,999円

    50,000~79,999円

    80,000~99,999円

    10万円以上

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    1,000円未満

    1,000~2,999円

    3,000~4,999円

    5,000~9,999円

    10,000~14,999円

    15,000~19,999円

    20,000~29,999円

    30,000円以上

    組込型消費者も直接申込み型消費者も普段の旅行費用の予算感は10,000~29,999円と30,000~49,999円で60%を超えている。強いた言えば直接申込み型消費者の方が高価格の受容性が高い傾向にある。

    組込型消費者も直接申込み型消費者の価格感は、同じようなばらつきがあるが、直接申込み型消費者の方が高価格の受容性が高いと思われる。また、組込型消費者の場合5,000円未満の選択率がほとんどないが、直接申込み型消費者の場合は15%程度選択されていることから、価格弾力性も直接申込み型消費者の方が高い傾向にある。 直接申込み型消費者には、高価格帯の商品を重視しつつ、低価格品も揃えるといった商品造成となり、組込型消費者には5,000~30,000円程度の商品に特化した商品造成が効率がよいと思われる。

    着地型旅行の市場動向

  • 組込型消費者 直接申込み型消費者

    47 Q64)

    48 Q8

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    10,000円未満

    10,000~29,999円

    30,000~49,999円

    50,000~79,999円

    80,000~99,999円

    10万円以上

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    1,000円未満

    1,000~2,999円

    3,000~4,999円

    5,000~9,999円

    10,000~14,999円

    15,000~19,999円

    20,000~29,999円

    30,000円以上

    直接申込み消費者の方が組込型消費者よりも普段の旅行費用が高めの傾向がある。特に50,000~100,000円程度の旅行に対する受容性に差が生じている。

    文化観光は、前述の産業観光と同じような傾向となっているが、産業観光よりはなだらかな価格弾力性と考えられる。特に直接申込み型消費者は、産業観光では安価気軽な商品と高価にはなるが内容を充実させた商品の2本立ての開発で十分と思われが、文化観光では10,000円前後の商品も必要であろう。組込型消費者においては産業観光同様、5,000~9,999円に集中しているため「まずまずの内容、まずまずの価格」の商品がよいと考えられる。

    10,000

    着地型旅行の市場動向

  • 着地型旅行としてのその他観光は、多様な観光商品が含まれるのでグラフが乱高下しており、参考資料として掲載する。

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    10,000円未満

    10,000~29,999円

    30,000~49,999円

    50,000~79,999円

    80,000~99,999円

    10万円以上

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    1,000円未満

    1,000~2,999円

    3,000~4,999円

    5,000~9,999円

    10,000~14,999円

    15,000~19,999円

    20,000~29,999円

    30,000円以上

    49 Q64)

    50 Q8

    着地型旅行の市場動向

    組込型消費者 直接申込み型消費者

  • 参考資料:その他観光で3万円以上の回答者

    その他観光に参加しており、3万円以上支払っている回答者の回答例。 明らかな誤字脱字以外は、原文のまま記載した。

    ・温泉巡りや古都の寺院巡り ・山歩きと温泉、山小屋料理 ・フランスのワイナリー商品 ・モデル付き写真の撮影商品 ・地元に根付いた産業の見学、制作地域の特徴を生かしたスポーツ(卓球)大会 ・モータースポーツに参加 ・シーカヤックによる島渡り商品 ・腸洗浄、断食 ・地域の食文化体験(そば打ちなど)旅行 ・日本酒好きな参加者が、お座敷列車で宴会をしながら、酒蔵を訪ねて、地域の方と  交流するというもの。  ・絶滅危惧種の植物を探して保存する目的の森林地帯への旅行 ・北海道の流氷とトロッコ列車をメインにした旅行 ・京都の生八橋作成体験商品 ・兵庫県、紙すき体験・丹波焼き ・東北震災の「頑張ろう日本」のキャンペーン、東北の物産を購入する名目の商品  (買い物券付き) ・さんご礁でダイビングしながら、それができた歴史や直面する問題などについて  話しを聞く商品

    着地型旅行の市場動向

  • 選択肢=自分のやりたかったことだったから(消費者Q9)

    当該選択肢は、組込型消費者、直接申込み型消費者とも選択率が高く、両者の差も少ない。 中でもエコツーリズム・ヘルスツーリズムは、組込型消費者、直接申込み型消費者とも選択率が高く、消費者が「自分のやりたかったこと」と運営側の企画意図が合致していると考えられる。

    51

    ※組 込 型 消 費 者 = 最近参加した着地型旅行がパッケージツアーに組み込まれていた消費者  直接申込み型消費者 = 直接、着地型旅行(最近参加した旅行)に申し込んだ消費者

    着地型旅行の市場動向

    30.1% 29.8%

    34.1% 34.4%

    46.7% 45.5% 43.6% 42.3%

    32.1% 36.2% 37.5%

    40.0%

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    35.0%

    40.0%

    45.0%

    50.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光 グリーン・ツーリズム

  • 2)選択肢=現地の空いた時間に丁度よかった(消費者Q9)

    当該選択肢の選択率は、総じて低い。 とはいえ、ヘルスツーリズムと文化観光の直接申込み型消費者は、他の着地型旅行よりも選択率が格段に高いことから、空いた時間を楽しむことに利用されやすい可能性が高いと言える。 ヒヤリング調査では朝食前の時間を利用した市内散策の商品や参加者が少なくても対応できるようにジャンボタクシーなどの二次交通機関を利用した着地型旅行をほぼ毎日実施している例がある。

    52

    着地型旅行の市場動向

    ※組 込 型 消 費 者 = 最近参加した着地型旅行がパッケージツアーに組み込まれていた消費者  直接申込み型消費者 = 直接、着地型旅行(最近参加した旅行)に申し込んだ消費者

    2.1%

    7.9%

    0.0%

    6.3% 6.7% 4.5%

    2.6%

    11.5%

    3.7%

    10.6%

    4.7% 5.7%

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    35.0%

    40.0%

    45.0%

    50.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光 グリーン・ツーリズム

  • 3)選択肢=現地で興味を持ったから(消費者Q9)

    当該選択肢は、産業観光と文化観光において組込型消費者と直接申込み型消費者に大きな差が見られ、直接申込み型消費者は20%前後の選択率であるが組込型消費者は10%にも届いていない。 他の着地型旅行ではグリーン・ツーリズムに同じような傾向が見られるが、他の着地型旅行においては大きな差は見られない(その他観光除く)。 このことから、特に産業観光、文化観光は、現地申込みでの販売による集客できる可能性が高いと推測される。 実際に、宿泊施設が宿泊客の現地申込みにより多数の参加者を集めている例もある(ヒヤリング調査より)。着地型旅行の運営者は、宿泊客や一次交通利用者など、もうすでに当該地域に到着している消費者に対し、現在実施している着地型旅行を認知し、興味を持ってもらうような施策が必要である。

    53

    着地型旅行の市場動向

    ※組 込 型 消 費 者 = 最近参加した着地型旅行がパッケージツアーに組み込まれていた消費者  直接申込み型消費者 = 直接、着地型旅行(最近参加した旅行)に申し込んだ消費者

    4.1%

    17.5%

    4.5%

    9.4% 11.1%

    13.6% 12.8% 11.5% 8.3%

    22.3%

    7.8%

    22.9%

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    35.0%

    40.0%

    45.0%

    50.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光 グリーン・ツーリズム

  • 13.7% 9.6%

    13.6%

    9.4% 8.9%

    4.5%

    15.4%

    3.8%

    16.5%

    7.4%

    12.5% 10.0%

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    35.0%

    40.0%

    45.0%

    50.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光

    22.6%

    17.5% 18.2% 15.6%

    13.3%

    9.1%

    20.5%

    11.5%

    19.3%

    13.8%

    9.4%

    15.7%

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    35.0%

    40.0%

    45.0%

    50.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光

    4)選択肢=友人・知人・家族に誘われたから(消費者Q9)

    当該選択肢は、組込型消費者の方が直接申込み型消費者よりも選択率が高い傾向にある(グラフ54・55)。 着地型旅行においては「友人・知人・家族と一緒に体験できる」という企画の切り口は誘客の要因になる可能性が高いことから、「友人などを誘って参加する」などの波及効果が期待でき、より多く集客できると考えられる。

    54

    着地型旅行の市場動向

    ※組 込 型 消 費 者 = 最近参加した着地型旅行がパッケージツアーに組み込まれていた消費者  直接申込み型消費者 = 直接、着地型旅行(最近参加した旅行)に申し込んだ消費者

    グリーン・ツーリズム

    グリーン・ツーリズム

    55

  • 5)選択肢=インターネットやSNSでの   評判がよかったから(消費者Q9)

    インターネットやSNSでの口コミによる影響は、現時点では高くない。 しかし、昨今、Web周りの口コミは、他の産業では有望な販促手法となっているため、着地型旅行において、今後影響力が増していくことと推測でき、まだまだ開拓の余地があるようである。

    Web

    56 SNS

    着地型旅行の市場動向

    ※組 込 型 消 費 者 = 最近参加した着地型旅行がパッケージツアーに組み込まれていた消費者  直接申込み型消費者 = 直接、着地型旅行(最近参加した旅行)に申し込んだ消費者

    2.7% 5.3%

    2.3% 3.1% 2.2% 0.0%

    7.7% 3.8% 2.8% 4.3%

    0.0% 2.9%

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    35.0%

    40.0%

    45.0%

    50.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光 グリーン・ツーリズム

  • 6)選択肢=安価だったから(消費者Q9)

    当該選択肢はエコツーリズムとヘルスツーリズムの直接申込み型消費者が特に多く選択している。すなわち、直接申込み型消費者は価格に反応しやすい層と考えられる。 とはいえ、前述の価格感において、エコツーリズムとヘルスツーリズムでは大きな差がある。エコツーリズムの直接申込み型消費者の着地型旅行価格感は、5,000円未満の低価格の商品への参加が多い(1,000円未満と選択した人も相当数存在する)。反面、ヘルスツーリズムの直接申込み型消費者の場合の価格感は15,000~19,999円の選択率が最も高く、次いで30,000円以上となっている(P73参照)。 このことから、エコツーリズムは、まず価格ありき、ヘルスツーリズムはコストパフォーマンス(価格と効果が見合っているか)が重要であると考えられる。 すなわち、エコツーリズムは安価な価格設定の商品を多く準備することである程度の誘客に繋がる可能性があり、ヘルスツーリズムは高い価格であっても、それに見合うサービスが受けられるのであれば満足する傾向にあると推測される。

    57

    着地型旅行の市場動向

    ※組 込 型 消 費 者 = 最近参加した着地型旅行がパッケージツアーに組み込まれていた消費者  直接申込み型消費者 = 直接、着地型旅行(最近参加した旅行)に申し込んだ消費者

    18.5% 14.9%

    9.1% 12.5%

    8.9%

    22.7%

    5.1%

    19.2%

    11.9% 11.7%

    20.3%

    11.4%

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    35.0%

    40.0%

    45.0%

    50.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光 グリーン・ツーリズム

  • 7)選択肢=現地で気軽参加できる(消費者Q9)

    当該選択肢は、グリーン・ツーリズム、エコツーリズム、ヘルスツーリズム、文化観光の直接申込み型消費者の選択率が高くなっている。 すなわち、これらの着地型旅行においては、「現地申込み」が有効であると考えられる。これらの着地型旅行においては、如何に現地申込みが可能な商品を増やすかが重要な施策となり、申し込みやすい体制を構築することが多数の誘客に直結すると考えられる。

    58

    着地型旅行の市場動向

    ※組 込 型 消 費 者 = 最近参加した着地型旅行がパッケージツアーに組み込まれていた消費者  直接申込み型消費者 = 直接、着地型旅行(最近参加した旅行)に申し込んだ消費者

    9.6% 10.5%

    4.5%

    25.0%

    6.7%

    22.7%

    15.4%

    34.6%

    11.9%

    20.2%

    14.1% 12.9%

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    35.0%

    40.0%

    45.0%

    50.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光 グリーン・ツーリズム

  • 8)ホテル・旅館の人に勧められた(消費者Q9)

    当該選択肢の選択率は、全てが10%以下と低い。 要因として2つ考えられる。1つは「宿泊機関の人が消費者に勧めていない。または上手く伝わっていない」。もう1つは「勧めても消費者が参加しない」というものである。 前ページの選択肢「現地で気軽に参加できた」の選択率が高い、グリーン・ツーリズム、エコツーリズム、ヘルスツーリズム、文化観光の直接申込み型消費者に対しては、「宿泊機関からのお薦め」は有効な手段と考えられ、きちんと勧めるまたは上手く伝わっていれば、当該選択肢の選択率は高くなると推測される。 宿泊施設が宿泊客に直接しっかり告知し参加客数を増加させている例がある(ヒヤリング調査より)。 よって、宿泊機関が「現地で気軽に参加したい」と思っている消費者に、上手伝えることで、より誘客できる可能性が高い(まだまだ伝えることによって参加者が増加する余力がある)。

    59

    → →

    着地型旅行の市場動向

    ※組 込 型 消 費 者 = 最近参加した着地型旅行がパッケージツアーに組み込まれていた消費者  直接申込み型消費者 = 直接、着地型旅行(最近参加した旅行)に申し込んだ消費者

    0.7% 0.9% 0.0% 3.1% 2.2%

    6.8% 7.7% 7.7%

    0.9% 4.3% 3.1%

    1.4% 0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    35.0%

    40.0%

    45.0%

    50.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光 グリーン・ツーリズム

  • 9)宣伝されている内容が面白そうだったから(消費者Q9)

    最大でも30%程度の選択率である。 一定の宣伝効果は認められるものの、消費者に着地型旅行の面白さ(運営者側の企画意図)を伝える必要があることから、広告戦略も含めたマーケティング戦略が重要である。

    60

    着地型旅行の市場動向

    ※組 込 型 消 費 者 = 最近参加した着地型旅行がパッケージツアーに組み込まれていた消費者  直接申込み型消費者 = 直接、着地型旅行(最近参加した旅行)に申し込んだ消費者

    32.2%

    27.2% 29.5% 28.1%

    24.4% 27.3% 25.6%

    7.7%

    29.4%

    21.3% 23.4%

    18.6%

    0.0%

    5.0%

    10.0%

    15.0%

    20.0%

    25.0%

    30.0%

    35.0%

    40.0%

    45.0%

    50.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型顧客

    直接申込み型顧客

    組込型顧客

    直接申込み型顧客

    組込型顧客

    直接申込み型顧客

    組込型顧客

    直接申込み型顧客

    組込型顧客

    直接申込み型顧客

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光 グリーン・ツーリズム

  • 37.2%

    48.1% 47.6% 51.7%

    37.5% 36.6%

    51.4%

    69.2%

    26.1%

    42.9% 36.2%

    58.2%

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    80.0%

    90.0%

    100.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光

    1)共通選択肢=「企画内容がよかった」         「やりたい事と合致していた」          (消費者Q15/16/17/18/19/20)

    組込型消費者は、総じて当該満足理由の選択率が高く60%を超えている。直接申込み型消費者はおおむね50%前後の選択率である。また、次頁の「やりたい事のイメージと合致している」より当該選択肢の方が選択率が高い。 ということは、「やりたい事と完全に合致していたわけではないが、参加してみたらとてもよかった」というのが消費者の思いであると推測できる。 したがって、今後はより消費者のニーズをくみ取り、消費者に満足して貰えるような企画があれば、もっと集客することが可能となるであろう。

    61

    62 やりたい事のイメージと合致していた

    着地型旅行の市場動向

    65.0%

    55.6%

    66.7%

    55.2% 62.5%

    48.8%

    67.6%

    34.6%

    65.2% 59.3%

    48.3%

    35.8%

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    80.0%

    90.0%

    100.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光 グリーン・ツーリズム

    グリーン・ツーリズム

  • 53.3% 59.3%

    40.0%

    65.9%

    53.3% 53.8% 51.7%

    62.7%

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    80.0%

    90.0%

    100.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光

    2)選択肢=その地域を深く知ることができた   (消費者Q15/16/17/18/19/20)

    当該選択肢は、直接申込み型消費者に多く選択されている(組込型消費者も決して低い選択率ではないが、直接申込み型消費者の方がかなり高い選択率である)。特にエコツーリズムと産業観光においては60%前後の選択率と高い。 個人旅行の中で申し込む形である、直接申込み型消費者の場合、時間がある程度自由になるため、しっかりと着地型旅行に取り組むことができると考えられる。 したがって、パッケージツアーに含まれるような着地型旅行であっても、地元をしっかり知ってもらえるような商品企画を行うことで、満足度を上げることが可能となるであろう。

    63 その地域を深く知ることができた

    当該 選択肢 未設定

    当該 選択肢 未設定

    着地型旅行の市場動向

    ※組 込 型 消 費 者 = 最近参加した着地型旅行がパッケージツアーに組み込まれていた消費者  直接申込み型消費者 = 直接、着地型旅行(最近参加した旅行)に申し込んだ消費者

    52.4%

    75.9%

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    80.0%

    90.0%

    100.0%

    組込型消費者 直接申込み型消費者 グリーン・ツーリズム

  • 3)選択肢=安価だったから  (消費者Q15/16/17/18/19/20)

    着地型旅行に参加する消費者は、安価であるに越したことはないが、安価を追い求めるタイプではなく、品質などとの兼ね合いを考慮しつつ商品を選ぶタイプが多いと推測される。

    64

    着地型旅行の市場動向

    ※組 込 型 消 費 者 = 最近参加した着地型旅行がパッケージツアーに組み込まれていた消費者  直接申込み型消費者 = 直接、着地型旅行(最近参加した旅行)に申し込んだ消費者

    29.9% 29.6% 31.0% 34.5% 32.5%

    26.8% 18.9%

    34.6% 27.2% 25.3% 22.4% 20.9%

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    80.0%

    90.0%

    100.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光 グリーン・ツーリズム

  • 4)選択肢=ガイドがよかった (消費者Q15/16/17/18/19/20)

    エコツーリズムの直接申込み型消費者の45%弱が「ガイドがよかったから」を選択している。 エコツーリズムのガイドは、着地型旅行としての歴史の古さもあり一定以上の品質のガイドが充実しているようである。 したがって、他のカテゴリーにおいても今後、ガイドや案内人の力量を向上させることが、お客様満足に繋がっていく可能性が高い。

    65

    着地型旅行の市場動向

    ※組 込 型 消 費 者 = 最近参加した着地型旅行がパッケージツアーに組み込まれていた消費者  直接申込み型消費者 = 直接、着地型旅行(最近参加した旅行)に申し込んだ消費者

    17.5% 25.0%

    19.0% 24.1% 25.0%

    43.9%

    13.5% 11.5%

    22.8% 26.4%

    17.2% 13.4%

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    80.0%

    90.0%

    100.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光 グリーン・ツーリズム

  • 5)選択肢=実施時間の長さが丁度良かった  (消費者Q15/16/17/18/19/20)

    ヘルスツーリズムは、直接申込み型消費者の選択率が34.6%と最も高い。 しかしその他も選択率が高くなく、消費者の「時間感」をより把握した企画が求められると推測される。

    66

    着地型旅行の市場動向

    ※組 込 型 消 費 者 = 最近参加した着地型旅行がパッケージツアーに組み込まれていた消費者  直接申込み型消費者 = 直接、着地型旅行(最近参加した旅行)に申し込んだ消費者

    21.2% 25.0%

    21.4% 17.2%

    25.0% 22.0%

    13.5%

    34.6%

    21.7% 24.2% 22.4% 17.9%

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    80.0%

    90.0%

    100.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光 グリーン・ツーリズム

  • 5.1% 4.6% 7.1% 6.9% 5.0% 9.8% 8.1% 7.7%

    3.3% 3.3% 3.4% 4.5%

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    80.0%

    90.0%

    100.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光

    5.8% 11.1%

    7.1% 6.9% 15.0%

    7.3% 10.8%

    3.8% 4.3% 2.2% 10.3% 7.5%

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    80.0%

    90.0%

    100.0%

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    組込型消費者

    直接申込み型消費者

    産業観光 グリーンツーリズム エコツーリズム ヘルスツーリズム 文化観光 その他観光

    6)選択肢=安全面に考慮されていた  (消費者Q15/16/17/18/19/20)

    この二点の選択肢、実際に荒天や危険な事が発生してから「考慮されて(準備されて)いて、よかった」と感じるものである。したがって選択率が10%前後と低い選択率はやむを得ないと考えられる。 もちろん満足理由として選択されにくいからと言って、おろそかにすべきものではないので、消費者の安心感を醸成させるためにもパンフレットなどに安全対策や荒天時の代償について記載したほうがよいと考えられる。

    67

    68

    着地型旅行の市場動向

    グリーン・ツーリズム

    グリーン・ツーリズム

  • B

    A

    37.5% 31.7%

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    80.0%

    90.0%

    100.0%

    組込型消費者 直接申込み型消費者

    40.0% 41.5%

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    80.0%

    90.0%

    100.0%

    組込型消費者 直接申込み型消費者

    B

    A

    7)選択肢=各着地型旅行ごとの専用選択肢 (消費者Q15/16/17/18/19/20)

    70

    69

    着地型旅行の市場動向

    18.9%

    3.8%

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    80.0%

    90.0%

    100.0%

    組込型消費者 直接申込み型消費者

    13.5% 11.5%

    0.0%

    10.0%

    20.0%

    30.0%

    40.0%

    50.0%

    60.0%

    70.0%

    80.0%

    90.0%

    100.0%

    組込型消費者 直接申込み型消費者