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プレミアム集成材

は、道総研林産試験

場が技術開発を進め

る新構造材で、カラ

マツ原木の樹心部分

ではなく、外側の成

熟材のみからラミナ

を生産する。強度の高い

ラミナが得られることか

ら、従来にない高強度な

集成材ができる。

ハルキは、自社が加工

するプレカット部材に道

産材の利用を増やしてい

るが、高い強度が必要な

梁には輸入材を使ってい

た。梁にも道産材が使え

ないか、最適な原料を探

していた。見つかったの

が羊蹄山麓の厳しい環境

で育ったカラマツラミナ

だった。ようてい森林組

合が高強度ラミナを供給

することになった。

７月下旬には、林産試

験場、ハルキが立ち会っ

て、森林組合の製材工場

でラミナ製造が集中的に

行われた。用意した原木

はカラマツ１５６本で、

歩留まりの関係から径２４

㎝を揃えた。ツインバン

ドソー本機で両サイドの

側板２枚を採る。この板

の耳をカットして厚さ３

㎝、幅１１・５㎝のラミナ

を次々と製造していた。

この側板から作られた製

材だけがプレミアム集成

材の原料となる。

工場前に積まれた製材

の束には、赤字で「プレ

ミアム」と書かれてい

た。ラミナの断面を見る

と、樹心が含まれておら

ず、成熟材部分で作られ

ていることが伺われた。

今回生産す

るラミナ原板

は約３０�で、

トラックで森町に運び乾

燥処理してから、八雲町

の集成材工場で集成加工

する。ハルキの春木真一

代表取締役は「このラミ

ナを使ってＥ１３５－

Ｆ

３７５の高強度な集成材

を作りたい。ＪＡＳ認定

取得も進め、オール道産

材住宅を供給したい」。

ようてい森林組合の有

末道弘組合長は「羊蹄山

周辺から集めたカラマツ

原木を使って、側板の部

分から原板を採ってい

る。メリットある価格で

買っていただきたい。外

材の代わりにプレミアム

集成材を使ってもらいた

い」と話している。

帝国データバンク札幌

支店は、６月の道内企業

の倒産状況を発表した。

倒産件数は２３件で、前

月比では３件の増加、前

年同月比では同数となっ

た。６月としては過去１０

年で２番目に少ない水準

となる。

負債総額は３５億４９０

０万円で、前年同月と比

べ３４・０％増加となっ

た。﹇

今後の見通し﹈

企業からは消費税率引

き上げのほか、東京五輪

以降の下押しリスクを懸

念する声も複数寄せられ

るなど、先行きに対する

不透明感は強まってい

る。懸念材料はあるもの

の、当面は増減を繰り返

しながら低水準での推移

が続くとみられる。

ようてい森林組合（京極町、有末道弘組

合長）は、株式会社ハルキ（森町、春木真

一代表取締役）と連携し「ようていプレミ

アム集成材」の製品化を進めている。この

ほど京極町の森林組合製材工場で、カラマ

ツ原木から強度の高いラミナの製造が行わ

れ、トラック１台分をハルキに出荷した。

森林環境譲与税で補助事業

第２生産施設を稼働

国有林材の長期伐採権

関係者が立ち会いラミナ製材

ププレレミミアアムム集集成成材材ララミミナナ本本格格出出荷荷ようてい森林組合

成熟材ラミナで高強度集成材

森林組合工場で挽いたプレミアム集成材用ラミナ

企業倒産低水準

帝国データ

消費税リスク懸念

２０１９年（令和元年）８月１日 木曜日発行（週刊）（２）民 有 林 新 聞第３種郵便物認可第２５２１号