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第 27 回視覚障害リハビリテーション
研究発表大会 in 神戸
実施報告書
2018 年 9 月
視覚障害リハビリテーション研究発表大会実行委員会
大会テーマ
発見 そして 自立 ~ 視覚リハの新時代へ ~
★大会を終えて★第 27 回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
大会長 髙橋 政代
初めての研究会主催が務まるのかという大きな不安の中、お引き受けしました。
今回は神戸にアイセンターができたお祝いやお披露目も兼ねてということで、たくさんのイベントがどんどん企画されて行きました。クレーン車を使ったバンジージャンプだけは不採用でしたが、アイデアのほとんどは採用されました。実行委員会では最初は何もわからずボーっと参加していましたが、繰り返し参加するうちに段々と意識がはっきりしてきて、あれ、これ責任者は私だ、お金足りるのか?すごくでかい会場を決定したのも私だ、と気づきました。でも、中盤から実行委員の皆さんが頼もしく本当に責任感を持ってバリバリと事を運ばれて、直前にはできるという確信に変わり突入しました。やはり視覚障害に寄り添っている方は様々な細やかな心配り、自分が支えるという責任感など、日頃のお仕事ぶりが伺える働きでそのプロフェッショナルぶりに本当に感動しました。
移動弱者である視覚障害に対する歩行や、自動運転の話を入れました。ポスターも興味深いデータが見られました。各地のスマートサイトの先駆けとなったつばさを作られた山縣先生に講演をお願いしてスマートサイトサミットも行いました。どの講演も聞き応えがあったのでほとんどメイン会場にいましたが、それでも行き来する人たちの雰囲気でサブ会場が楽しそうなことは伝わってきました。寺子屋も好評でした。終わってから、当事者の方がすごくたくさん参加してくれたこと、皆さん楽しんでくださった事を実行委員が高揚した声で満足感に溢れた顔で報告してくれました。
我々の目的である、視覚障害者も晴眼者もみんなが一緒に楽しめる真のインクルーシブな世界、これを少し垣間見ることができました。このような素晴らしい経験をさせていただいて、参加していただいた皆様、ハラハラして寄付を集めてくださった方、などなど。皆様のおかげで無事終えましたこと深く感謝をしております。ありがとうございました。
★参加者概要★参加者 地域別の人数、ブロック合計人数
北海道・東北 北海道 6、青森 0、岩手 1、宮城 19、秋田 0、
山形 0、福島 4、新潟 737名
関東・甲信 茨城 10、栃木 0、群馬 0、埼玉 30、千葉 8、
東京 83、神奈川 38、山梨 5、長野 2176名
東海 静岡 16、岐阜 5、愛知 21、三重 1 53名
近畿 滋賀 6、京都 53、大阪 71、兵庫 109、奈良 4、
和歌山 1244名
北陸 石川 7、富山 8、福井 2 17名
中国・四国 鳥取 1、島根 4、岡山 7、広島 9、山口 4、徳島 3、香川 2、愛媛 7、高知 8
45名
九州 福岡 16、佐賀 4、長崎 1、熊本 7、大分 1、
宮崎 1、鹿児島 3、沖縄 134名
※青森・秋田・山形・栃木・群馬から参加者がなかった。
職種別の参加者数及び割合
福祉 221名 37.1%
医療 183名 30.7%
教育 95名 15.9%
その他 89名 14.9%
空白 8名 1.3%
※その他は企業・メーカー・当事者等
★発表概要★特別プログラム 3 題
①誰でもどこでも歩行訓練が受けられるようにするために
② 見えにくさを持っての移動~ローテクから最新システムまで~
③ 視覚障害者の近未来
口頭発表 8 題
①NEDO福祉用具実用化開発事業「あらゆる状況に歩行補助できる My 地図端末機器の開発状況」
② 視覚障害者の駅ホームにおけるヒヤリ把握困難の実態
③ 歩行訓練における立体的触地図の使用は先天全盲視覚障害者の空間理解を向上させる
④ 視覚障害者の駅ホームからの転落事故を防止するための取り組み-日本歩行訓練士会として-
⑤ 主体的視覚リハビリテーションを目指して~文章講座の試み~
⑥ 中途視覚障害者が点字を触読できることの現代的意義
⑦NPO による地域での視覚リハ(神戸アイライト協会 20 年の歩み)
⑧ 訓練修了後の就労継続支援の取り組みと課題
ポスター発表 101 題
研究発表 54題 活動報告 47題
市民公開講座 2 題
① ロービジョン研究最前線
②網膜再生医療の近未来~「もの」から「こと」へ
★会場概要★
★会場レイアウト★ 2号館内会場外観
14 日
15 日
16 日
★期間中プログラム★ 14 日
★期間中プログラム★ 15 日
★期間中プログラム★ 16 日
★各プログラムの様子★大会1日目 9月14日(金曜日) 神戸国際会議場 5階会議室501
視覚障害リハビリテーション協会主催企画 視覚リハ未来への挑戦 Part3総合司会:岡島 喜謙(福井県立盲学校)
武田 貴子(北九州市立介護実習·普及センター)
第一部 13 : 00~15 : 30 『視覚リハ自分ごとプロジェクト』
クローズアップ 子供たちの未来 視覚障害がある子供たちの未来を考えよう
-あなたの今の仕事で子供たちの未来に何ができるか?-
宿題報告者 外園 千恵(京都府立医科大学)
松友 輝子(愛媛県立松山盲学校)
田中 雅之(名古屋市総合リハビリテーション事業団)
新井 千賀子(杏林アイセンター)
グループディスカッション進行:新井 千賀子(杏林アイセンター)
第二部 16 : 00~17 : 00
『研究トラの巻』其の3 現場から発信! 実験的研究のツボ
講師:小田 浩一(東京女子大学/視覚リハ協会副会長)
大会2日目 9月15日(土曜日) 神戸国際展示場 2号館 1F北側 メイン会場
この協会主催企画は、協会員が視覚リハの課題を分野を越えて共有するとともに、それを「自分事」として捉えられるようにすることを目的に3年計画で行われているもので、今年度が3年目にあたるものでした。
第1部では、「クローズアップ子供たちの未来 視覚障害のある子供たちの未来を考えよう」をテーマに、医師、盲学校教員、歩行訓練士、視能訓練士の4名の宿題報告者が、それぞれの立場で視覚障害のある子供たちに対する支援の現状と課題を、事例を交えながら報告し、それを受けて全体でのグループディスカッションを行いました。グループディスカッションでは分野や地域の違うメンバー4~5名で1グループとなり、まさに「自分事」として、活発な意見交換が行われました。各グループでまとめた今後の取り組みや提言については、協会ホームページに掲載されています。遅れた方もいましたが、全体で84名の参加で盛況でした。
第2部では、「研究トラの巻その3 現場から発信!実験的研究のツボ」というテーマで、東京女子大学の小田教授から講義がありました。敷居が高いと思われている研究について、ハードルを下げて、多くの方に発表や論文作成をしてもらい、実践で得た知見を協会内で共有できるようにするための試みとして行われ
意見交換日盲連からの報告
特別プログラム ① 15 : 25~15 : 55
座長:田中 雅之(名古屋市総合リハビリテーションセンター)
[誰でもどこでも歩行訓練が受けられるようにするために]橋井 正喜(日本盲人会連合 常務理事)
視覚障害リハビリテーション協会(以下リハ協)では、全国どこでも視覚障害リハビリテーション(以下視覚リハ)が受けられるようにするための制度設計を厚生労働省に提言するために、平成28年度、29年度の2年にわたり、日本最大の視覚障害当事者団体である日本盲人会連合(以下日盲連)が委託を受けた厚生労働省障害者総合福祉推進事業に参画してきたと報告がありました。その中で、全国の視覚リハの実施状況を調査するとともに、訓練実施施設数が不足していること、国の定める人員配置基準がマンツーマンを中心とした視覚リハの実態に合っていないこと、視覚リハが視覚障害者の生活や精神面に対して与える影響、視覚障害者への情報提供が不足しており、視覚リハ機関にうまく繋がってきていない現状などが示されました。
今回のプログラムの中では、調査の実施主体である日盲連から、調査の概要について報告がありました。そして、この問題に対する現在の日盲連の中でのとらえ方、今後の活動方針などについて座長からインタビューが行われ、最後にリハ協と日盲連とで協力体制をとりながら、この問題について継続して取り組んでいくことが確認されて、今後に向けて期待の持てる内容でした。
討論の様子
特別プログラム ② 15 : 55~18 : 00
座長:岡田 弥(日本ライトハウス)
[見えにくさを持っての移動~ローテクから最新システムまで~]1.歩行訓練士からの提言
堀内 恭子(日本歩行訓練士会)
2.バーチャルリアリティ・システムの活用
喜多 伸一(神戸大学)
3.白杖使用者向け音声誘導システムについて
田中 慧(TOA株式会社)
4.交通制約者移動支援システムの開発
米田 友樹(日本信号株式会社)
5.視覚障害者用ナビの可能性
山下 晃弘(東京工業高等専門学校)
6.視覚障害者の立場から
佐木 理人(視覚障害者の歩行と自由と安全を求めるブルックの会)
歩行訓練士、研究者、開発者、当事者というさまざまな立場から、見えにくさをもっての移動についての話題提供があり、参加者の皆様、関心を持った様子で聞かれていました。
「見えにくい状態でも白杖をうまく使えば安全に歩けるので、歩行訓練士を活用してほしい」という提言に始まり、研究者からは「ロービジョンの見え方を測れる VR 実験室」「歩行訓練効果の定量化」といったことや、「準天頂衛星みちびきを利用した視覚障害者用ナビの可能性」といった話題提供があり、開発者からは「bluetooth によってスマートフォンなどで信号の色がわかる信号機」「センサーで白杖を認識して音声ガイダンスを流すシステム」が紹介されました。最後に当事者の立場から「視覚障害者も常に神経を集中して歩くのは難しい。自由に、安全に、のんびりと歩くことを楽しみたい」といった意見が出されました。
各話題提供を受けてのディスカッションでは、「スマートフォンは使える人と使えない人がいるし、移動時に機器の操作をするのは注意が散漫になりかえって危ない。視覚障害者側が新たな操作をしなくてもよいシステムがよい。」「機器の開発時に歩行訓練士や当事者の意見も含めて、多くの視覚障害者の生活に即したものを作ることが必要」「開発された機器やシステムを組み合わせてよいものを作っていくことも重要」といった意見が出され、連携の重要さを再認識させら
地域ブロックミーティング 18 : 20~19 : 30
全国 7 ブロックに分かれての交流の場。協会員の資格は問わず実施。
北海道・東北 北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、新潟
関東・甲信 茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野
東海 静岡、岐阜、愛知、三重
近畿 滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山
北陸 石川、富山、福井
中国・四国 鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知
九州 福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄
・各県の振り分けをしていたが、他県ブロックへの参加も可能とした。
地域ブロック会は、前半の 20 分間を全体会とし、各地域ブロックの代表から活動状況の報告がありました。研修や交流、各地域での情報交換の様子など、また地域ごとに集会を開催する、ML や SNS による情報交換が実施されているとの報告もあり地域ごとの違いが分かりました。短時間での発表ではあったが、スライドを用意して発表された地域もありわかりやすかったです。
全体での報告の後、後半の 40 分間は、メイン会場内で7つのブロックに分かれ、北日本、関東・甲信、東海、近畿、北陸、中国・四国、九州・沖縄の各ブロックで久しぶりに顔を合わせての会になりました。新しいメンバーの自己紹介や近況報告、各施設からの情報提供、研修会の実施についてなど、各ブロックごとに協議されている様子がみられました。終始和気あいあいとした雰囲気の中で話し合われ、会場閉鎖時間ぎりぎりまで熱心に話し合うブロックもあるなど、地域の実態に合わせた有意義な集会となりました。
大会2日目 9月15日(土曜日) 神戸国際展示場 2号館 1F南側 サブ会場
交流会 13 : 00~14 : 10
アマチュア落語会 14 : 30~15 : 20
ファッション&トークショー 15 : 30~16 : 45
大会 2 日目のサブイベントコーナーにて、一般の方向けの最初の催しとして、視覚障害のあるアマチュア落語家お二人による落語会が行われました。ライブの落語を楽しもうと、ステージ前の観客席は多くの参加者で埋まりました。まず始めに芦屋市在住の「半丸亭寿近」(せみまるていじゅにあ)さんより古典落語「禁酒関所」を披露していただきました。次に神戸市在住の「呆っ人」(ぽっと)さんより現代落語「カルシウム不足夫婦」、古典落語「時うどん」を演じていただきました。
お二人の軽妙洒脱な語り口は、目の前に情景がありありと浮かぶようで、観客は一気に引き込まれ、笑いの渦に包まれていきました。お笑いのパワーで楽しい午後のひと時を共有することができました。
メイン会場からサブ会場への移動の際、わかりにくい部分があり少し混乱した部分もありましたが、高橋大会長、田中副大会長のあいさつが始まると雰囲気も落ち着いてきて、ジャズ演奏に聞き入りながら楽しい交流会となりました。交流会では、事前に申し込みをした方にはおにぎりセットが配布されて、手軽に食べることができてよかったと思われます。当日参加者の参加を OK にしたことで参加も増え、多くの交流が生まれた様子でした。また、六甲山の上美術館からの「さわるミュージアム」のオブジェクトの紹介や飲食コーナーの紹介なども行いました。飲食コーナーには行列ができ、非常に盛況でした
ファッションの街神戸ならではの企画として、視覚障害者をモデルとしたファッション&トークショーが実施さ
社交ダンス 17 : 00~17 : 30
機器展示 15.16 日の 2 日間開催
ファッションの街神戸ならではの企画として、視覚障害者をモデルとしたファッション&トークショーが実施さ
出展した企業・団体は42とかなり多い出展となりました。また新たな取り組みで実施したカタログのみ配布する形の出展は、遠方であるなどの理由で出展しにくい団体からも参加してもらうことができ、9団体からの参加がありました。この取り組みは非常によかったと思われます。全体としては遠方からの出展者にも、1泊で2日間の展示ができるプログラムが好評だったようです。入場者も2日間で、延 2,000 人を
ダンスパーティ「アッペル」の皆様 48名による華麗な社交ダンスを披露していただきました。初めに代表の阿部敏一さんより社交ダンスは障害者用の特別なルールはなく、覚えてしまうとダンス愛好家の方と楽しく踊れますというメッセージがありました。男性は蝶ネクタイ、女性は色鮮やかなドレスで、見えない見えにくい方が見える方とペアになり手を取り合ってステージへ!全員で踊るブルースから始まり、ルンバ、ワルツ、タンゴ、サンバなど、色々な種目のダンスが展開されました。最後は全員でジルバの曲に合わせて会場を魅了してくださいました。見えるかたとペアになり見えない見えにくくても、ひとつになって思いっきり踊ることができる。踊り終えたアッペルの皆様の充実した笑顔、凛々しい姿に会場からは惜しみない拍手が送られました。
点字付き数独
飲食コーナー営業 15.16 日の 2 日間開催
大会2日目 9月15日(土曜日) 神戸国際展示場 屋外
タンデム自転車体験 14 : 30~16 : 00(最大17 : 30)
出展した企業・団体は42とかなり多い出展となりました。また新たな取り組みで実施したカタログのみ配布する形の出展は、遠方であるなどの理由で出展しにくい団体からも参加してもらうことができ、9団体からの参加がありました。この取り組みは非常によかったと思われます。全体としては遠方からの出展者にも、1泊で2日間の展示ができるプログラムが好評だったようです。入場者も2日間で、延 2,000 人を
開催地神戸の魅力を食からも伝えたいという思いから、大会初の試みとして飲食ブースを設置し、共に大会を盛り上げたいという近隣地域の企業など 7店舗が出店されました。メニューは主食、副菜、デザート、酒類、コーヒーなど多岐に渡り、遠方からの参加者を意識し、地元の素材を使用した土産品も販売されました。また、本大会の特徴を考慮し、出店者が製作した布製の白杖入れは視覚障害者に好評であったようです。
出店者の中には障害者作業所もあり、多くの来店者に対応をすることで、販売スタッフとしていい経験ができたとの感想が寄せられました。
併設した約100席の休憩スペースでは、飲食しながらサブ会場の舞台プログラムを楽しむ方、機器展を回り終えてひと休みする方など、それぞれが思い思いにこのス
体験受付を 14 時からとしていたが、タンデム自転車がエントランスホールに到着すると、自転車の前で足を止める来場者が目立つようになり、説明に聞き入る晴眼者が多くみられました。体験が始まると終始、順番を待ってもらう状態でどんどん
完成したデコ白杖
クライミング体験
大会2日目 9月15日(土曜日) アイセンター Vision Park
ワークショップ デコ白杖 9 : 00~10 : 45
クライミング体験 15 日に 2 回開催
Vision Park ツアー 15.16 日で計 4 回開催
参加者は、1部(15:00~16:00)が 8名(その内 2名が視覚障害のある方)、2部(16:00~17:00)が 3名(その内 1名が視覚障害のある方)でした。小グループをつくり、性別や年齢、障害の有無に関わらず一緒にクライミングを楽しんでいただきました。初対面の方がばかりでしたが、同じ業界で働かれていることもあり、すぐに意気投合していました。視覚障害でも光覚がある方が登る際は、みちびクライミングを使用し、課題に使うホールド全てを事前に点灯させたり、次に持つホールドを点滅させたりして、登ってもらいました。「ホールドが点滅しているとわかりやすい。荷重をかけたら音が鳴り、点滅から点灯にかわるので、色がわからなくても次のホールドを探すことができる」という感想がでていました。また、全盲の方が登る際は、次に持つホールドの位置や距離、形を後ろで見ている方に声がけでナビゲーションしてもらい、「声がけが遅くなってしまうと、登っている方がすぐに疲れてしまうので、早く言わないといけないが、それが中々難しい」というナビゲーションの難しさを参加者が実感している様子でした。
体験受付を 14 時からとしていたが、タンデム自転車がエントランスホールに到着すると、自転車の前で足を止める来場者が目立つようになり、説明に聞き入る晴眼者が多くみられました。体験が始まると終始、順番を待ってもらう状態でどんどん
プロネイリスト専用の卸問屋 株式会社「 TAT 協力」のもと、白杖のグリップにラインストーンでデコレーションを行う、ワークショップ デコ白杖を開催しました。参加者は 10名、うち 2名が視覚障害者でした。使用するのは、直径 5 ミリ程のクリスタル、ピンク、ブルーのラインストーン。白杖グリップに接着剤を塗り、マジカルペンシル(ラインストーンを芯の先で吸着して拾う便利な鉛筆)を用いて貼り付けていきます。白杖の周囲がグラデーションになるようストーンを並べる方や互い違いに異なる色を並べる方、螺旋状に並べる方もいれば、星がちりばめられたように並べる方など、参加者それぞれの感性で 10 本のすばらしいデコ白杖が出来上がりました。作業中は声をかけるのも憚られるほど誰もが真剣に取り組まれていましたが、完成後は一転、和やかな雰囲気で出来上がりの感想を述べあったり、写真撮影を行うなど皆さん非常に楽しまれた様子でした。「今はまだ(白杖を)使っていないけど、これから白杖を使うのが楽しみになりました。」といった感想をいただくこともでき、とても有意義な時間となりました。
大会二日目と三日目にそれぞれ2回計4回のビジョンパークツアーを実施しま
大会二日目と三日目にそれぞれ2回計4回のビジョンパークツアーを実施しま
大 会 3 日 目 9 月 1 6 日 ( 日 曜 日 ) 神 戸 国 際
展 示 場 2 号 館 1 F 北 側 メ イ ン 会 場
特 別 プ ロ グ ラ ム ③
1 0 : 1 5 ~ 1 1 : 1 5
座長:原田 敦史(堺市立健康福祉プ ラザ視 覚・聴覚 障 害 者 セ ン タ ー)
[ 視 覚 障 害 者 の 近 未 来 ]
報 告 者 : 小 寺 洋 一 (ス ク ー ルカウン セ ラ ー)
榊 原 賢 二 郎 (早稲田大学先端社会科学研 究所)
鈴 木 祐 香 (福島県保健福祉部 障 が い福祉課)
奈 良 里 紗 (筑波大学大学院人 間総合科学研 究科博士後期課程障
害科学専攻)
「視覚障害者のこれから」という視点で、20 代から 40 代の男女 2名ずつから話をしてもらい、フロアと意見交換を行いました。自己紹介の後は視覚障害者の職業という視点で榊原さんが情報提供をし、他の 3名からも現在の職業、またそこにたどり着くまでの過程についても話がありました。今回の 4名は三療以外の仕事をしており、なぜ三療を選択しなかったかという点では、いろいろな理由が挙げられましたが、三療があったからこそ他に挑戦できたというコメントは印象に残りました。
フロアとの意見交換では、視覚障害者からの質問が多く、60 分という時間では足りないくらい熱気あふれるプログラムとなりました。最後に自分の障害についてどのように伝えているかという質問があり、それには 4 人が言い方こそ異なりましたが、コミュニケーションの重要性をあげていました。向かい合う人としっかり話ができるということは、自分のことも伝えられる(障害に限らず)のだと思い、このようなことを学べる場があるのかと考えさせられた時間にもなりました。若い人のこのような意見を聞く場がなかなかなく非常に有意義な時間となったようでした。
岩貞氏講演
ランチョンセミナー 12 : 30~13 : 30
座長:髙橋 政代(国立研究開発法人理化学研究所 生命機能科学研究センター
網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー
公益社団法人 NEXT VISION 理事)
[自動運転-国内の状況] 岩貞 るみこ(モータージャーナリスト/ノンフィクション作家)
講師のモータージャーナリスト岩貞るみこ氏から、自動運転にかかる法的、技術的など様々な切り口で、自動運転が置かれている現在の状況ついてわかりやすく説明いただきました。
自動運転の目的は、大きく 5 つあるということでしたが、今回は視覚障害者も関わりのある交通事故削減と移動支援についての切り口で専門的な話であったが理解しやすいものでした。最初に自動運転は何かという話では、完全自動運転と安全運転支援技術と分けて考えないといけないという説明は、言われてみると当たり前だがあまり考えたことがない視点でした。また技術的な問題だけでなく道路交通法の中に「周囲の監視義務はドライバーにある」というような文言があるようで、その部分を整理しないと完全自動運転はできないということでもありました。これは日本だけでなく世界もほぼ同様(ウィーン条約・ジュネーブ条約との関係)の状況ということであり、この話にはとても驚かされました。
ここ数年、技術的な進歩がかなり進んでいて、車で自由に移動できるということが全くの夢ではなくなってきてはいるようですが、まだまだ課題も多いこともわかりました。自動運転の実現に向けては、視覚障害者の方々の協力も期待されている、というメッセージが印象に残った講演でし
仲泊氏講演平塚氏講演
市民公開講座 14 : 10~16 : 30 ロービジョン研究最前線
座長:近藤 寛之(産業医科大学)1.視覚障害者の就労実態を反映した医療 産業 福祉連携による支援マニュアルの開発・ ・
近藤 寛之(産業医科大学)
2.スマートサイトによるロービジョンケア連携システム構築に関する研究平塚 義宗(順天堂大学)
3.多職種協働による地域包括ロービジョンケアシステム開発に関する研究 鈴鴨 よしみ(東北大学)
4.ICT を活用した寡少専門家による地域・在宅ロービジョンケア仲泊 聡(理化学研究所)
網膜再生医療の近未来~「もの」から「こと」へ 座長:山縣 祥隆(山縣眼科医院 院長)
髙橋 政代(国立研究開発法人理化学研究所 生命機能科学研究センター
医療の分野における基礎から実用化までの研究を進めるために、大学や他の研究機関を支援している日本医療研究開発機構(Japan Agency for Medical Research and Development, 略して AMED(エイメド)といいます)がスポンサーとなり、ロービジョンの研究を行っている 4 つの研究機関による研究発表がありました。
まず、座長をお願いした産業医大の近藤寛之先生から「視覚障害者の就労実態を反映した医療・産業・福祉連携による支援マニュアルの開発」と題した発表があり、続いて、順天堂大学の平塚義宗先生から「スマートサイトによるロービジョンケア連携システム構築に関する研究」、東北大学の鈴鴨よしみ先生から「多職種協働による地域包括ロービジョンケアシステム開発に関する研究」、そして、本大会の実行委員でもある理研の仲泊聡から「ICT を活用した寡少専門家による地域・在宅ロービジョンケア」についての発表がありました。
いずれも平成 31 年度までの研究で、現在がちょうど中間報告にあたります。各発表 20 分と限られた中でしたが、研究背景から進捗状況を比較的平易な表現で、解説していただきました。
髙橋氏講演
網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー公益社団法人 NEXT VISION 理事)
大会最後のプログラムであった大会長の髙橋政代先生の網膜再生医療の近未来~「もの」から「こと」へは予定時間もオーバーするほどで、非常に力の入った講演でした。最初は加齢黄斑変性症の方に対して行った iPS 細胞の移植について、その後の経過報告でした。移植した細胞はそのまましっかり定着をしているということでした。この手術は自家移植であり、今までは ES 細胞ではできなったことができたという点で非常に画期的なことであったということでした。患者の視力については回復することはなかったようですが、視力低下は抑えられているということで、その点で非常に喜ばれているということで、改めて視力回復の難しさも実感しました。 ただ現在はもう一歩先に行き、他家移植の段階に入っているということで、これでコストを抑えて、手術ができるところを広げていくということでした。この手術も 5例されているということで大きな問題がなければ多く病院で移植手術が受けられるようになるのも夢ではなさそうです。先生はすぐにはという話でしたが、割といい感触をもってやられているような印象を受けました。
さらに、視細胞の移植についての話もありました。細胞自体はすでにできておりマウスでは視細胞の定着もでき、効果がでているデータもあるということでした。主に網膜色素変性症の方に対しての手術となると思いましたが、非常に期待をしたくなる話でした。ただいずれの話も以前のように見えるようになるのはずっと先であるのでまずはリハとセットで考えてほしいという話も印象的でした。医療とリハがしっかり連携し患者を支援するのが、より求められる時代が来ていると感じた講演でもありました。
大 会 3 日 目 9 月 1 6 日 ( 日 曜 日 ) 神 戸 国 際
展 示 場 2 号 館 1 F 南 側 サ ブ 会 場
ス マ ー ト サ イ ト サ ミ ッ ト
8 : 1 5 ~ 9 : 4 5
座長:田中 桂子(神 戸 ア イ セ ン タ ー病院 / 橋村メ ン タ ル ク リニッ ク)
講 話 : 山 縣 祥 隆 (山 縣 眼科医院)
助 言 者 : 永 井 春 彦 (勤医協札幌病院)
平 塚 義 宗 (順天堂大学)
岡 島 喜 謙 (福井県立盲学校)
仲 泊 聡 (理化学研 究所)
原 田 敦 史 (堺市立健康福祉プ ラザ視 覚・聴覚 障 害 者 セ ン タ ー)
「スマートサイトサミット」は、全国でスマートサイト(リーフレット)や地域のネットワークに関わっている方々を対象に、交流とそれぞれの現状を語り合うことを目的に企画しました。早朝 8 時 15 分開始にも関わらず、事前登録者 35名全員出席、オブザーバー 58名参加と、その関心の高さを伺うことができました。
副大会長でもある山縣先生の講義のあと、事前課題の「各地域でうまくいっていること、いっていないこと」をグループごとにまとめる作業を行いました。それぞれのグループには、6名の専門家が、助言者として加わりました。グループ作業のあとは、全体発表、助言者からの講評と続き、散会いたしました。
参加者からはおおむね好評を得、実施担当者としても、当初の大きな目的「初回はまず交流」は実現できたと考えます。この成果を来年の盛岡大会に引き継ぎしたいと考えています。
得する寺子屋 10 : 00~12 : 05 座長:岡田 弥(日本ライトハウス)
1.障害年金を知ろう辰巳 周平(辰巳社労士事務所)
2.ショーワリの達人~鉄と空をお得に楽しむために~永井 春彦(勤医協札幌病院眼科)
3.実践!身体を守る予防衛生 橋本 伸子(しらお眼科)
4.目の病気の遺伝吉田 晶子(理化学研究所/神戸アイセンター病院)
パラスポーツ体験 12 : 05~14 : 00
1.ブラインドサッカー 2.ゴールボール
設置された 60席の椅子席は開始前から満席、飲食テーブルの前列も満員となり、急きょ椅子席を追加して 100 人超を集める人気セッションとなっていました。
障害年金の話、鉄道と航空会社の障害者割引の話、保健衛生の話、遺伝の話と、どれもすぐに役に立つ知識であるのに加え、リズムに合わせて一緒に体操したり、クイズ形式で会場に問いかけたりと、会場を巻き込む講師陣の進め方もあって、テンポのよい、活気ある催しとなりました。
余った時間で会場からの質問を受けると、年金の話を中心に次々と質問が飛びだし、終了後も講師を捕まえて質問をする参加者が多くいて、ステージとフロアが一体感のある企画となり、好評のうちに終了しました。
ブラインドサッカー全日本代表チーム元監督の風祭氏をはじめ、各競技の指導者と現役選手を指導役に迎えて、パラリンピックの視覚障害競技であるブラインドサッカーとゴールボールの体験会を行いました。現役選手の華麗なデモンストレーションを観て頂いたあと、参加者にアイシェードを着けてもらい、実際にボールに触れ、投げ、蹴って頂きました。視覚を用いずに転がっていくボールを捕え、操ることがどれほど難しいかを体感するとともに、訓練を積むことでそれが可能になるということを、現役選手のプレーから知ることができました。また、コート隅のスクリーンでは実際のパラリンピックの映像を流し、実践の様子を観て頂きました。この体験会のコーディネートをして下さった、視覚障害スポーツ指導の専門家である細川健一郎氏によるご自身考案の「視覚障害吹き矢」の紹介・体験もあり、パラスポーツの面白さ、楽しさ、難しさ、そして奥行の深さを知る貴重な時間となりました。
完成した焼きそばやきそば作り中
大会3日目 9月16日(日曜日) アイセンター Vision Park
ワークショップ ② 三菱音声家電による調理体験会 8 : 30~ 9 : 30
9 月 16 日(日)第1部 8:30~9:30(参加者 3名、うち視覚障害者 1名)、第2部 10:30~11:30(参加者 3名、うち視覚障害者 1名)、合計 6名が参加しました。各回 5名の定員のところ、当日キャンセルが出ましたが、その分一人一人にとって充実した体験になりました。
体験したのは、音声付きのレンジグリル(オーブンレンジ)を使用した「焼きそば作り」と「冷凍の今川焼の温め」、音声付きのIHジャー炊飯器を使用した「白米ご飯の炊飯」の 3 つで、特に参加型で体験したのは焼きそばです。焼きそばは付属の耐熱皿に麺をほぐし均等にひろげ、その上にカット野菜と豚肉を順番にのせて、メニューのボタンを押すだけの簡単操作。冷凍の今川焼の温めでは、出来上がった今川焼きを包丁で切るときの「サクッ」という音を聞きました。外はサクサク、中はホクホク。皆さんとっても感激しました。
講師には三菱電機の開発部の方もいたので、性能についてとても詳しい説明を聞くことができました。「炊飯器のメモリが触って分かりやすくできないか?」などのご意見に対しても、出来ない理由を丁寧に説明していただき、お米の量に合わせた水量の量測り方などのアドバイスもありました。
参加者同士では音声電化製品の助成(県単独事業として)などの情報交換もあり、大変有意義な体験会となりました。
★サテライト講演★大会 1 日目 9月 14 日(金曜日) 国際会議場 会議室502
さわるアート ~その新しい体験と発見 17: 30~ 1 9 : 30
さわるアート実行委員会が開催するプログラムを大会のサテライト講演と位置付けて実施しました。金曜日のブログラム終了後引き続き参加した方や地元の視覚障害者の方が参加されました。
三人の講師から触る事の大切さや触る事によってもたらされる効果、意味などが話されました。触るという当たり前にしている行為ですが、触り方によっても脳への刺激は異なるという話は興味深かったです。講義によると能動的に触ることは、受動的に触るよりも効果が 10倍もあり、脳の発達に大きく影響を及ぼすというこで、赤ちゃんが色々なものに対して触る、触ろうとするのも触ることで脳に刺激がいき、そこから脳が発達していくということでした。
実際の事例として、障害児の子供がいろいろな芸術作品に触れている様子、また手だけでなく体全体で感じている様子の報告は芸術の楽しみ方について考えさせられました。特に彫刻等の造形物は作者自身が触れながら、作品を完成させていることを考えると、触って楽しむということも当然あっていいのでは思いました。見えなくなると触って確認することが多くなるけれど、視覚障害がどのように触っていけば理解しやすいか、どのような効果があるのかはまだ研究されていないようで今後の期待したいところです。講演だけでなく、会場内には猫や葛飾北斎の富岳百景の点図などもあり、また箱の中に造形物があって、触って何の動物か考えたりするものもあり楽しめました。非常に貴重なミロのビーナス像も展示され、見るだけでなく触って楽しむ鑑賞をする光景が印象的でした。
★その他のブース★ 神戸国際展示場ロビー内
理化学研究所 大学院生 ポスター発表 9/16(日)11:20~12:20 大学院生リサーチ・アソシエイト(JRA)制度※により、理化学研究所で経験豊富な研究者と研究を展開する大学院生のポスター発表を行いました。これからの未来を担う若手研究者の研究成果を多くの参加者が閲覧し、意見を交換していたのが印象的でした。
なお、15 日(土)、16 日(日)ともに、終日ポスターの掲示を行いました。※ 大学院生リサーチ・アソシエイト(JRA) 理化学研究所”理化学研究所. http://www.riken.jp/careers/programs/jra/
地域の活動 団体紹介コーナー ・ 9/15(土)、9/16(日) 終日
視覚障害に関わる各種団体の活動を紹介するポスターコーナーをロビーの一角に設けて、プログラム内のポスター発表には収まらない地域の活動につきまして、紹介しました。地元団体だけでなく神戸市からもポスター掲示があり、多くの方に閲覧いただきました。
日本歩行訓練士会ブース 9/15(土)10:00~17:30 9/16(日) 9:00~14:00 歩行訓練士がブースに常駐し、視覚障害者からの相談に対応しました。初めての試みでしたが、全国から大会に参加している歩行訓練士もブースに立ち寄り、意見交換・交流を行い、普段はなかなかできない情報交換の場となりました。 2 日間で視覚障害者 7名、その他(ガイドヘルパー・眼科医)23名の立ち寄りがあり、歩行訓練等の相談にも 9件対応し、必要な情報提供を行うことができました。
盲導犬体験 9/15(土)10:00~17:00 9/16(日) 9:00~14:00 日本ライトハウス盲導犬訓練所・兵庫県盲導犬協会
2 つの団体にブースを出していただきました。二つの団体があることで各団体の違いを聞くことができ、また体験歩行も両方で体験した視覚障害者の方もいらっしゃったようでした。2 日間という時間的にも余裕があり、多くの方に体験歩行をしてもらうことができました。
また、ちょっとした講座を通して盲導犬を知ってもらうものや、パネル展示もあり、視覚障害者でない来場者にも盲導犬の PR をおこなうことができました。グッズ販売もあり盲導犬の育成支援にもつながりました。
大会会計 収支報告収入 金 額 適 用
参加費 3,923,000 事前登録 455人 当日登録 141人大会運営支援金 500,000 協会本部寄付・協賛金 3,886,736
助成金 1,196,000
出展料 1,280,000
雑収入 2,300
合計 10,788,036
支出 金 額 適 用会場費 3,715,696 会場費
会場備品使用料 2,698,542 会場設備費会場運営費 2,492,374 大会運営費等報償費 624,330 講師謝礼・交通費等飲食費 162,000 スタッフボランティア用弁当・飲み物
印刷製本費 43,990 プログラム作成会議費 584,240 実行委員・ボランティア交通費等事務費 47,372 事務備品、封筒、ビブス等
宣伝広報費 94,048 ホームページ、大会チラシ通信運搬費 159,707 大会案内、各種依頼、抄録集郵送損害保険料 20,950 ボランティア保険含む報告書作成費 144,787 報告書等作成費、事務処理手数料等
合計 10,788,036
★製作物 チラシ★
★製作物 ホームページ★
A4 事前告知チラシ 大会参加者用 10600枚
A4 事前告知チラシ 一般参加者用 10000枚
ホームページは文字サイズ変更、白黒反転ができるものを作成
チラシは印刷物に加えて、点字版、テキストデータ版を作成
★会場内サイン★
通常版
白黒反転版
★大会参加者アンケート★ n=87名
⑪視覚障害リハビリテーション対して期待すること、やりたいことがあれば書いてください。
※原文まま
・情報交換の場をもう少し作って欲しかった。
・新しい価値を創造したい。
・職業リハが現職復帰や一般就労に偏っている感があり、伝統的な職業である理療についても正当に取り扱って欲しい。
・視覚障害患者の患者会にはどのような会があるのでしょう?ちょっと関心があります。
・ディスカッションなど多く、知り合いが増えて良かったです。
・全盲者の方向感覚、歩行能力の評価方法の開発
・研究大会に参加させていただき、様々な職種の方々と交流させていただいたり、新たなつながりができたり、と大変有意義でした。今後も、多職種連携を目的の一つとしたプログラムがあると良いと思います。
・当事者の主体性を引き出すイベント。金銭的に参加できないメンバーへの配慮。たとえばWeb 中継や、後日の動画配信など。
・次の開催地にプレッシャーが係るほど実行委員の方々が策を練って準備企画され立派な内容だったと思う。大変お疲れ様でした。ただサブ会場での企画が充実していたためメイン会場での発表など見れない時間帯があり残念であった。
・体験プログラムと、施設見学等の参加者枠を増やしてほしい。
・福祉と医療の連携に対して、教育がなかなか関われていないように思います。制度的な制約もありますが、中途の視覚障害者も、生まれながらの視覚障害者もケアしていけるような仕組み
ができるといいなと思います。
・期待。私が入った 20 年近く前頃は 30~40 代の若い人が多かった印象だが、その人たちの継続した活躍はあるが、今の若手が入っていない。各施設の呼びかけが必要では? そして、地域バランスの悪さも気になる。歩行訓練士以外にも呼びかけて視覚リハに関心を持つ人を増やす必要がある。(役員の人も若手の人に担って欲しい)
・サブ会場の催しにももっと参加したかった。当事者のみなさんの話を聞きたい。医療従事者がどのあたりから介入したらいいのかよくわからないので、そのあたりもよろしくお願いします。
・クライミングや VISION PARK の見学の定員が少なかったように思う。
・先進の「医療」とだけでなく、視覚リハや当事者と先進の「技術」とも同じように結びつけていく必要があると思っています。社会的にはマイノリティーで人数も少ない視覚障害ですので、ただ待っているだけで恩恵にあずかるのは難しいです。そのあたりの活動を進めていきたいです。
・さまざまな現場で取り組んでいることの共有がポスター発表や口頭発表以外にもビデオ上映などでもっと気軽にできるとよい。
・沢山の方が興味を持ち、参加して頂けるといいです。
・視覚障害者が社会と共生するためには、まだ様々なバリアやストレスがあります。テクノロジーの発展と共にツールに関しては随分と低減されてきたとは思いますし、今後も更に取り組まれるとは思いますが、健常者・晴眼者の方達の心のバリアフリーが推進されるような方策等も同時に研究を行っていただくことも期待します。
⑫大会の申し込みから参加までに困ったことや要望があれば書いてください。
※原文まま
・晴眼者ですが、会場までのアクセス・ルートが分かりづら過ぎると思いました。三宮駅からポートライナーが特にわかりづらく、点字ブロックはない上、坂道もあり看板を見ても迷う経路でした。難しいかとは存じますが、会場がターミナル駅付近のようなアクセスの良い場所だとより安心して来場できるのではないかと感じました。
・会場が金曜日と土日で異なったこと。
・Vision Park ツアー等、申し込みプログラムの後日の確認方法がなかった?(あったのなら、わかりにくかった) ・イベントが多すぎて興味があっても参加できないものがあった。
・抄録のダウンロードに苦労しました。メールで先日のパスワードという表現がありましたが、きちんと、何日送信のメールとか書いていただくと嬉しいです。一日に 100通以上メールが来るので過去メールから探すのが大変でした。
・申込フォームで各企画への参加のチェックが音声 PC では非常に入れづらかった。本アンケート回答後の確認画面で、特定ブラウザ(ネットリーダー)でアクセスすると、チェックを入れていない項目もチェックされたかのように表示された。
・ポスター発表抄録が受理されていなかったことでご迷惑をおかけしました。何が悪かったのか、わからないとまた同じ間違いをするのではないかと不安が残りました。次回は確認をするように致します。
・ツアーの締め切りが早くて残念でした。応募者多い場合は抽選などにしてほしかったです。プログラムの時系列表を早めに出していただきたかったです。自分で作りました。
・もう少し早めに抄録を出してもらいたい
・定員制の企画がすぐにいっぱいになってしまったことが困りました
・沢山の有意義な企画があったものの、会場を分けて並行開催であったため、参加を断念したものが多く残念だった。ポスターセッションの会場はもう少し明るくしてほしい。
・抄録の冊子はデータではなく、本としていただきたいです。
・昼食を買える場所が少なかった。会場から宅急便の発送ができなかった。クロークがあることを事前に知らされていなかった。
・人数制限や事前登録などがあり、当日参加の者にはプログラムがわかりにくいように思いました。
・申し込み時の決済画面 → 原田さんからメーリングリストの報告で解決しました。夜の懇親会(6、000円)が昼の懇談会(無料) → 自分の確認が悪かったのですが、懇親会はあった方が良かったです。
・特になかった。強いて言えば、抄録の取り込みにてこずった。
・大会は 3 日間(金・土・日)ということで、大会参加費を納入することになっています。しかし、ここ数年の大会は、初日のプログラムは定員制(しかも、大会参加想定人数の 3 分の 1 から 4 分の 1 というたいへん少ない人数に限定)となっており、毎年「定員を超えたので参加できない」状態が続いています。これについては、強く改善を求めます。もしも大会に参加する人の想定人数の 2割か 3割くらいの人だけが参加可能な企画しかしないのであれば、そのような日 (時間帯)は大会そのもには含めず、参加費も大会参加費とは別にして、「別の催事」として実施するべきです。※表現がきついかもしれませんが、今回のようなことが例年続くという事態をみていると、協会主催プログラムを企画している方々は、「協会主催プログラムは企画者のためにある企画ではなく、大会参加者の学習機会を参加者に等しくきちんと保障するプログラムである必要がある」という自覚が根本的に不足しているのでは…とさえ思われます。
・◆大会 1 日目(9 月 14 日)のプログラムは定員を超えているということで参加できなかったのが不満。次回以降、ぜひとも多くの人が参加できるようにプログラムを考えてほしい。
◆ポスター会場が暗かった。一方、サブ会場では「こんなコーナーをここに設けなくてもいいのではないのか」と思われるコーナーがあり、もう少し工夫しても良かったのではと思った。
◆大会のスタッフの皆さんのご尽力には感謝します。
・公式の申し込み以外の方法(メールなど)で受け付けられたものに関しては大会の公式ページでは確認できないなど、参加情報が一元化されていたわけではなかったので、ちょっとわかりづらい部分がありました。また、このアンケートの前半にある協会主催プログラムに関してのアンケートは、当日紙のアンケートとしても行われ回収されていますが、重複カウントとならないでしょうか(私は紙でも回答しています)。
・おかげさまで順調でした。
・抄録は PDF をタブレットで参照しましたが、非常に使いにくかったです。読みたい抄録を探すのが異様に大変でした。晴眼者でもサムネイル画面で目的の抄録を探すのはかなり大変。さっさと読みたいのにいちいち検索して目的の抄録のページを出すというのも現実的ではないので、興味のある部分だけでも事前に印刷しておけばよかったなと後悔しました。コスト上、プログラムから抄録へのリンク機能がつけられないのは仕方がないと思いますが、プログラムページ
(目次ページ)に抄録が掲載されているページ番号が記載してあれば簡単に参照できるのにと残念に思いました。
・申し込みが遅かったのですが、1日目(9月14日金曜日)に参加できなかったのが、残念であった。
・当日の配布資料が点字で準備されていなかったので、せめて何が入っているかだけの一覧でも点字で準備していただければ幸いです
・事前登録していて、ネーム札が送られてきたが、ダイレクトメールと間違えて、処分しそうになった。ネーム札に記名されていなかったので、書き入れるのが煩わしく感じた。ポスター会場が。狭くて暗くて、ポスター番号さえ確認出来なかった。
・プログラムの内容が多く、参加したくてもできないものがあった。
・ポスター発表用の資料作成のルールなどの情報がすぐに見つけることが出来なかった。
・全ての申込みメニューがあって、自分が何に申し込んで何に申し込まなかったのかがわかる一覧があれば、何らかの申込み漏れがなかったのにと悔やまれました。(あるいは、申込み画面に情報や説明が少なすぎた)視覚障害者が申込むにはあちらもこちらも視て申し込むこと自体が難しいということはわかってほしい。
2020⑬ 年日本ロービジョン学会が神戸で開催されます。学会の内容に対するご意見やご要望があれば書いてください。 ※原文まま
・障がいを抱えならも前向きにがんばっていらっしゃる当事者の方の講演が聞きたい。
・ポートアイランドで行うのであれば、ポートライナー以外の交通手段が欲しい。
・寺子屋では障害年金の質問が大変多かったと思いますので、この分野も詳しくやっていただけるといいと思います。
・vision PARK の実績発表
・Vision Park ツアの募集人員が少なくてすぐに埋まってしまったので、もう少し多く回数多くする必要あるかと思いました。
・今回の会場が交通のアクセスが良い。視能訓練士の実践報告を多くしては。
・視覚障害者本人が参加できる企画を、増やしてほし。
・ぜひ参加したいですし、大会運営に関われるよう協力したいと思います。これを機会にまた、神戸の医療・福祉・教育・行政が顔見知りになれたらいいなと思います(兵庫県在住のため)。
・以前、視覚リハ大会と合同でやったように、もう少し近い関係だと良いと思う。(眼科医が嫌がっているという噂も聞いたのですが、視覚リハ大会にお出でになられるロービジョンケアに積極的な眼科医の先生方のお力をお借りして、患者にとって支援者にとって眼科医との関係の敷居が低くなり、ロービジョンケア、福祉へのつながりがスムーズになればと思います)
・どんなことでも教えて下さい。よろしくお願いします。楽しみにしています。足元をスマートにお願いします。
・どうして、視覚障害リハビリテーション協会の研究発表大会に関する事後アンケートの中で、このような日本ロービジョン学会の学術総会に関する質問が入っているのか? たいへん疑問に思います。もしかして近いうちに日本ロービジョン学会に視覚障害リハビリテーション協会が吸収合併される見込みなのでしょうか? もしもそういう事情がないのであれば、日本ロー
ビジョン学会学術総会に関するアンケートはその学会にかかわっている人たちを対象に意見聴取すべきです。このような質問をこの視覚障害リハビリテーション研究発表大会の事後アンケートに組み込むことで、あらぬ誤解を生むかと思います。
・また最新の視覚再生について知りたい。
・医療従事者と当事者の双方向の意見交換の機会があればありがたいです。
・関係者がロービジョン者とつながる啓発活動のシステム化
・楽しみにしています。医学系学会ですので、「ロービジョンへの対応は眼科医療の責務である」ことを参加した眼科医が痛感するような企画をお願いします。 ロービジョンにかかわっている医師が痛感してもしょうがなにので、ロービジョンにかかわっていない眼科医の参加がうんと増えるように、「日眼会誌」や「日本の眼科」、各種学会での広報活動を派手にしていただけたらと思います。広報にあたって眼科医療界のビックな人たちに登場していただき、必要性を本気で語っていただけたら・・・。 (勝手に思い付きを書きすみません)
・またぜひビジョンパークでの取り組みなどを体験できるプログラムに参加したいです。着席の昼食または夕食会などがあったら、ゆっくり色々な方ともっとお話しできるのではと思いました。
・リハ協の大会と同時開催できたらと思います。
・今後益々発展する事を期待します。
・視覚リハ協会との位置づけの区別がわかりませんが、我々視覚障害者がより社会共生できている発表ができることをのぞんていますし、いち早くJRPSや日盲連等の患者の関連団体にフィードバックしていただければと思います。
第 27 回視覚障害リハビリテーション研究発表大会実行委員会
大 会 長:高橋 政代(理化学研究所 多細胞システム形成センター
網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー)
副大会長:田中 環(兵庫県視覚障害者福祉協会 会長)
山縣 祥隆(山縣眼科医院 院長)
実行委員:岡田 弥(日本ライトハウス 情報文化センター)
奥谷 由貴子(神戸市障害者支援課)
倉本 志朗(兵庫県視覚障害者福祉協会)
住吉 葉月(神戸アイライト協会)
田中 桂子(神戸アイセンター病院/橋村メンタルクリニック)
土井 敏(神戸市立点字図書館 館長)
古川 民夫(神戸市立盲学校)
三浦 久美子(長田区保健福祉部)
山口 成志(株式会社タイムズコーポレーション)
和田 眞由美(神戸アイライト協会)
委員補助:畑野 容子(堺市立健康福祉プラザ 視覚 聴覚障害者センター)・花田 潤子(日本ライトハウス 情報文化センター)
安山 周平(堺市立健康福祉プラザ 視覚 聴覚障害者センター)・山口 恵(日本ライトハウス 盲導犬訓練所)
事 務 局:仲泊 聡(理化学研究所 網膜再生医療研究開発プロジェクト)
原田 敦史(堺市立健康福祉プラザ 視覚 聴覚障害者センター)・別府 あかね(NEXT VISION)
山田 千佳子(NEXT VISION/理化学研究所)
和田 浩一(NEXT VISION)
第 27 回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 報告書発行日:2018 年 10 月
編集・発行:第 27 回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 実行委員会
事 務 局:神戸市中央区港島南町 2-2-3 理化学研究所(BDR)網膜再生プロジェクト内