Upload
others
View
8
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
§1.はじめに§1.はじめに
2
橋の種類
コンクリート橋
鋼 橋
木 橋
石 橋
複合橋
橋梁型式
(社)日本橋梁建設協会 ホームページより
橋の構造
3
橋桁は、温度変化により、伸び縮みする。それを受け止めるために伸縮継手が必要である。
伸縮継手の種類
4
伸縮継手の種類
5
6
○○橋梁の伸縮継手は、車両の走行性走行性を悪くし、ドライバー等に不快感不快感を与えるだけでなく、舗装との段差等による衝撃や騒音・振動等の環境問題環境問題が生じる要因要因となっている。
○また、ジョイントのある桁端部は排水機能が損なわれた場合、漏水等による損傷漏水等による損傷が激しい部分であり、桁端部の腐食や、支承部の損傷等橋梁の耐久性橋梁の耐久性に大きく影響している。
○更に、ジョイントの破損に伴う補修工事による交通規制渋滞の誘発等も道路管理上大きな問題道路管理上大きな問題である。
伸縮継手の課題
7
漏水等による損傷例漏水等による損傷例
8
漏水等による損傷例漏水等による損傷例
9
漏水等による損傷例漏水等による損傷例
10
①路面の一部を構成するもの
ドライバーの視点から
道路管理者の視点から
沿線の住民の視点から
※車両を快適に 走行させること
※騒音や振動が周辺環 境に悪影響を及ぼさ ないこと
※橋梁本体の視点から 橋梁本体に影響を 及ぼさないこと
※伸縮装置の視点から 伸縮装置が継続摘に 機能すること
②土工部と橋梁部 をつなぐもの
伸縮装置が伸縮装置が『埋設ジョイント』『埋設ジョイント』となることは、となることは、お客様お客様のみならず、のみならず、道道路管理者路管理者やや道路沿線の住民道路沿線の住民にとつてもにとつても非常に効果が大きく非常に効果が大きく、、橋梁ジョ橋梁ジョイントイントというという限られた範囲限られた範囲であるものの、であるものの、その成果に期待される効果その成果に期待される効果は非常に大きいは非常に大きいものがある。ものがある。
【【埋設ジョイントに求められる要求性能の概念図埋設ジョイントに求められる要求性能の概念図】】
11
§2.MMジョイントのアウトライン§2.MMジョイントのアウトライン
新材料を用いたMMジョイント新材料を用いたMMジョイント
マトリクス502埋設ジョイント(以降、『MMジョイント』という。)は、マトリクス502バインダーとマトリクス502骨材(骨材の二度洗浄と乾燥)の主材料に加え、プライマー・バックアップ材・ギャッププレート・ピンから構成される。 MMジョイントは、施工性施工性と経済性経済性を兼ね備えた高耐久性高耐久性で維持管理が容易維持管理が容易なシンプル構造シンプル構造となっている。
MMジョイントは、従来のタイプより低温時の低温時の柔軟性柔軟性、高温時の高温時の耐流動耐流動性性と優れた優れた付着性能付着性能とと耐摩耗性耐摩耗性を有している。
【MMジョイント詳細】【MMジョイント詳細】
12
・MMジョイントの特長
バインダー材(マトリクス502)はアスファルトの弾性体と異なり、ゴムの粘弾性体に近い特性を持って優れた復元力がある。
①走行性能に優れている。
②防水性能に優れている。
③施工が容易である。
④耐久性に優れている。
⑤補修が容易である。
⑥経済性に優れている。
⑦すぐれた耐流動性能がある。
⑧耐摩耗性能がある。
13
MMMMジョイントの収縮時の基本概念ジョイントの収縮時の基本概念
橋台
床版遊間プレート
圧縮時(夏季)
橋台
床版
平常時
伸縮量±20mm
橋台床版
引張時(冬季)
図のように遊間の変化について、概念図の断面図拡大図に示す通りゴム状ゴム状であり圧縮がかると埋設ジョイント全体が変形圧縮がかると埋設ジョイント全体が変形する。 しかし、その変化量はわずか変化量はわずかであり、周りに1~3mmコーティングしたゴム状の接着材とあわせて既設舗装から離れることなく既設舗装から離れることなく、車輌の通過に対しても障害となるものではない。
伸縮部下部の鉄板(遊間プレート)により遊間への変形は妨げられると共に、鉄板により伸縮装置本体伸縮装置本体と床版部床版部が分離分離されており、桁(床版)の移動に対してはフリーな構造移動に対してはフリーな構造となっている。
三方拘束型構造三方拘束型構造であるため、伸縮に対し路面方向での変形で収縮に対応しているが、±20mm程度±20mm程度の収縮では伸縮部に大きな変状は大きな変状は発生しない発生しない。
断面概念図断面概念図 断面拡大図断面拡大図
ゴム状充填材の収縮ゴム状充填材の収縮ゴム状充填材の収縮
14
MMジョイントのタイヤ通過時の変形収縮概念MMジョイントのタイヤ通過時の変形収縮概念
P
P
PP
断面拡大図断面拡大図断面拡大図
ゴム状充填材の収縮ゴム状充填材の収縮ゴム状充填材の収縮
※※ゴム状接着剤(充填材)の収縮ゴム状接着剤(充填材)の収縮によりにより伸縮装置伸縮装置 本体が変形本体が変形し、し、荷重を分散荷重を分散させる。 させる。
※※伸縮装置全体にかかる荷重は、伸縮装置全体にかかる荷重は、遊間部分の遊間部分の鋼板鋼板 にてにて床版へ伝達床版へ伝達される.される.
15
§3.MMジョイント試験施工の概況§3.MMジョイント試験施工の概況試験施工の場所試験施工の場所
■長崎道(佐賀大和IC~多久IC間)・西春気高架橋橋西春気高架橋橋(PC単純桁橋)下り線下り線 A2側A2側
・固定固定支承 遊間 20mm20mm
・既設カットオフジョイント ⇒ MMジョイント
試験施工の日程試験施工の日程
■走行走行車線側 ⇒平成19年8月29日平成19年8月29日 ■追越追越車線側 ⇒平成19年9月3日~4日平成19年9月3日~4日
A1P1P2A2 P3P4西春気高架橋西春気高架橋
P1P2A2 P3P4 A1
至 佐賀大和IC →← 至 多久IC
下り線
上り線
16
試験施工の状況写真試験施工の状況写真
施工前施工前
施工後施工後
実 施 日 平成19年8月29日平成19年8月29日 ((走行車線走行車線)) 平成19年 平成19年99月月33日~日~44日日 ((追越車線)追越車線)実施場所
・長崎自動車道(佐賀大和IC~多久IC間) ・下り線側 西春気高架橋橋下り線側 西春気高架橋橋(PC単純桁橋) ・A2側A2側(固定固定支承)実施状況既設 ・カットオフカットオフジョイント ⇒ MMジョイント MMジョイント
17
試験施工の状況写真(1試験施工の状況写真(1//3)3)
既設舗装切断既設舗装切断 既設撤去既設撤去 基面清掃及び乾燥基面清掃及び乾燥 バックアップ材セットバックアップ材セット 基面不陸調整基面不陸調整
プライマー塗布プライマー塗布 ギャッププレートセットギャッププレートセット マトリクス合材混合マトリクス合材混合バインダー塗布バインダー塗布 バインダー塗布バインダー塗布
18
試験施工の状況写真(2試験施工の状況写真(2//3)3)
合材敷き均し(1層目)合材敷き均し(1層目) バインダー塗布バインダー塗布 合材敷き均し(2層目)合材敷き均し(2層目)
表面整形及び転圧表面整形及び転圧 バインダー塗布(被覆)バインダー塗布(被覆) 細砂散布細砂散布 仕上げ転圧仕上げ転圧
バインダー塗布バインダー塗布 合材敷き均し(3層目)合材敷き均し(3層目)
養 生
養 生
交通開放
交通開放
19
施工機械(3施工機械(3//3)3)
【合材プラント(パッチャーⅠ)】
マトリクス502バインダー専用の合材プラント、コントロールボックスにて、適正温度を保つよう設定されている。標準容量 : 250ℓ (359ℓの70~80%)
【ショットメルター(バインダー材の溶解釜)】
バインダー材を193~210℃で溶解し、保温する。
【回転式ドラム】維持補修用に最適
マトリクスSBG骨材の加熱及びマトリクス502バインダーを投入し混合・攪拌を行う。70kg/1パッチ(標準断面1層あたりおおよそ1.5mの材料攪拌を行うことができる。)
20
【ショットメルター(バインダー材の溶解釜)】
21
【合材プラント(パッチャーⅠ)】