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採用のポイント 製品・サービス コンサル / SI モバイルソリューション セキュリティ アプリケーション ネットワーク 活用基盤 デバイス www.fujitsu.com/jp/services/application-services/application-development-integration/global-communication/ 株式会社百五銀行 歴史ある銀行の働き方改革に向け、 情報基盤「知恵の環システム」を全面刷新! 導入事例カタログ ワークスタイル変革 新しい働き方を目指して情報共有基盤の 刷新を決断 百五銀行様は、 2018年に創立140周年を迎える 三重県を代表する銀行です。 2016年には、中期経 営計画『「Next COMPASS 140」~今こそ、磐石。 次の未来のステージへ~』を発表しました。 同行が行内イントラシステムとして長年活用し てきた「知恵の環(ちえのわ)システム」を更改す ることになった背景には、中期経営計画でうたっ た「未来のステージを目指す」という高い目標が ありました。システム統括部 システム企画課 課長 代理 門前孝明氏は、以前のシステムの課題につい て、次のように説明します。 「知恵の環システムは、行員の情報共有や伝達 の迅速化などを目指して、 1996年に構築した情報 基盤です。メールやグループウェア、掲示板、ポー タルなどを運用してきましたが、老朽化が進み、 機能追加で対応できる範囲も限られてきました」 (門前氏) また、同行では、セキュリティの観点から、知恵 の環システムからのインターネット閲覧を厳しく 制限し、調査等でインターネットにアクセスする 場合は、独立した別の端末を利用していまし た。さらに、サブシステムごとに異なるID、パ ス ワードが複数必要になるなど、現場行員の利便 性という観点でも、さまざまな課題を抱えてい ました。 こうした中、情報共有の中心的な役割を果た している「知恵の環システム」を刷新すること で、中期経営計画でうたった新しい働き方の実 現を目指したのです。 1878年(明治11年)創立の株式会社百五銀行様は、三重県を代表する歴史 のある銀行です。同行が現在取り組んでいる中期経営計画の中で、大きな 柱として位置づけられたのが、新しい働き方の実現です。旧情報基盤IBM Notes (以下、 Notes)の老朽化と本社移転を機に、富士通が実践するグロー バルコミュニケーション基盤に刷新することを決断し、同行は新しい働き方 実現への第一歩を踏み出しました。 FUJITSU Server PRIMERGY FUJITSU Storage ETERNUS FUJITSU セキュリティソリューション AuthBrowserSwitchAuthONEPMaid IDMaster Citrix XenApp Microsoft ExchangeMicrosoft SharePointMicrosoft Skype for Business(旧称Microsoft Lync・富士通自身がグローバルコミュニケーション基盤を社内実践していたこと ・稼働後の利用定着に向けた富士通からのノウハウ提供 システムの老朽化による機能追加の制限 インターネット閲覧制限やサブシステムごとに異なるIDパスワードなど、利用者の利便性向上 同一端末からのセキュアなインターネット/イントラネット 閲覧とシングルサインオンの実現 情報基盤の刷新による、最新のコミュニケーション基盤の 実現と、生産性の向上や業務効率の改善 ポータルサイトを活用した情報の一元管理と行内発信 行内全域の情報収集力向上と共有化

株式会社百五銀行 - Fujitsu...Microsoft SharePoint(以下、SharePoint)への移行 でした。 「旧情報基盤のアプリケーションを1つずつ分析 し、移行方針を立てたのですが、データベースごとに

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Page 1: 株式会社百五銀行 - Fujitsu...Microsoft SharePoint(以下、SharePoint)への移行 でした。 「旧情報基盤のアプリケーションを1つずつ分析 し、移行方針を立てたのですが、データベースごとに

採用のポイント

製品・サービス

コンサル / SIモバイルソリューション セキュリティアプリケーション ネットワーク活用基盤 デバイス

www.fujitsu.com/jp/services/application-services/application-development-integration/global-communication/

課 題 効 果

株式会社百五銀行 様歴史ある銀行の働き方改革に向け、情報基盤「知恵の環システム」を全面刷新!

導入事例カタログ ワークスタイル変革

新しい働き方を目指して情報共有基盤の刷新を決断

 百五銀行様は、2018年に創立140周年を迎える三重県を代表する銀行です。2016年には、中期経営計画『「Next COMPASS 140」~今こそ、磐石。次の未来のステージへ~』を発表しました。 同行が行内イントラシステムとして長年活用してきた「知恵の環(ちえのわ)システム」を更改することになった背景には、中期経営計画でうたった「未来のステージを目指す」という高い目標が

ありました。システム統括部 システム企画課 課長代理 門前孝明氏は、以前のシステムの課題について、次のように説明します。 「知恵の環システムは、行員の情報共有や伝達の迅速化などを目指して、1996年に構築した情報基盤です。メールやグループウェア、掲示板、ポータルなどを運用してきましたが、老朽化が進み、機能追加で対応できる範囲も限られてきました」(門前氏) また、同行では、セキュリティの観点から、知恵の環システムからのインターネット閲覧を厳しく

制限し、調査等でインターネットにアクセスする場合は、独立した別の端末を利用していました。さらに、サブシステムごとに異なるID、パスワードが複数必要になるなど、現場行員の利便性という観点でも、さまざまな課題を抱えていました。 こうした中、情報共有の中心的な役割を果たしている「知恵の環システム」を刷新することで、中期経営計画でうたった新しい働き方の実現を目指したのです。

1878年(明治11年)創立の株式会社百五銀行様は、三重県を代表する歴史のある銀行です。同行が現在取り組んでいる中期経営計画の中で、大きな柱として位置づけられたのが、新しい働き方の実現です。旧情報基盤IBM Notes(以下、Notes)の老朽化と本社移転を機に、富士通が実践するグローバルコミュニケーション基盤に刷新することを決断し、同行は新しい働き方実現への第一歩を踏み出しました。

・FUJITSU Server PRIMERGY   ・FUJITSU Storage ETERNUS・FUJITSU セキュリティソリューション AuthBrowserSwitch、AuthONE、PMaid IDMaster・Citrix XenApp・Microsoft Exchange、Microsoft SharePoint、 Microsoft Skype for Business(旧称Microsoft Lync)

・富士通自身がグローバルコミュニケーション基盤を社内実践していたこと・稼働後の利用定着に向けた富士通からのノウハウ提供

システムの老朽化による機能追加の制限

インターネット閲覧制限やサブシステムごとに異なるIDとパスワードなど、利用者の利便性向上

同一端末からのセキュアなインターネット/イントラネット閲覧とシングルサインオンの実現

情報基盤の刷新による、最新のコミュニケーション基盤の実現と、生産性の向上や業務効率の改善

ポータルサイトを活用した情報の一元管理と行内発信行内全域の情報収集力向上と共有化

Page 2: 株式会社百五銀行 - Fujitsu...Microsoft SharePoint(以下、SharePoint)への移行 でした。 「旧情報基盤のアプリケーションを1つずつ分析 し、移行方針を立てたのですが、データベースごとに

お客様サービス向上

セールス強化

従業員満足度向上

知恵の環システム

認証・セキュリティ基 盤

仮想デスクトップ基 盤

今回導入 今後の取り組み

お客様先

自 宅

プレゼンス

メール

スケジュール

資料共有

ポータル

インスタントメッセージ

掲示板 インターネット閲覧

サブシステム連携

職員名簿

本部

営業店

タイムリーな情報収集

情報共有

コミュニケーション活性化

報告管理

Copyright 2017 FUJITSU LIMITED

製品・サービスについてのお問い合わせは

富士通株式会社 〒 105-7123 東京都港区東新橋 1-5-2 汐留シティセンター

富士通コンタクトライン(総合窓口) 0120-933-200受付時間 9:00~17:30(土・日・祝日・年末年始を除く)

FF2241 2017年3月

(注)本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものです。(取材日:2017年2月)   また、改善などのため予告なしに変更する場合がありますのでご了承ください。

www.fujitsu.com/jp/services/application-services/application-development-integration/global-communication/

株式会社百五銀行 様 概要

|三重県津市岩田21番27号|取締役頭取 伊藤 歳恭|明治11(1878)年11月19日|2551名(2016年9月30日現在)|http://www.hyakugo.co.jp/

富士通自身が社内実践しているグローバルコミュニケーション基盤を選択

 新しい「知恵の環システム」の開発にあたって、同行では、まず現場のニーズ・要望に耳を傾けることからはじめました。システム統括部 システム企画課長 田中伸治氏は、次のように説明します。 「プロジェクトがスタートする前に、システム部門も含めて現場スタッフ約20名に集まってもらい、新しい『知恵の環システム』に求めることを集約し、それをRFPとしてまとめました」(田中氏) 各ベンダーは、このRFPに基づいて提案を行い、最終的に選択されたのが、富士通が自社実践を進めるグローバルコミュニケーション基盤を中心とする提案でした。 「富士通自身が情報基盤として社内活用していたことが選択の大きい理由でした。また当行では、基幹システムにマイクロソフト社製品を採用していたこともあり、マイクロソフト社製品で統一した方が全体最適できると判断しました」(田中氏) こうして、2015年5月、富士通の提案が正式に採用され、同年7月から開発プロジェクトがスタートしました。開発におけるハードルの1つが、NotesからMicrosoft SharePoint(以下、SharePoint)への移行

でした。 「旧情報基盤のアプリケーションを1つずつ分析し、移行方針を立てたのですが、データベースごとに主管部署が異なるため、SharePointに移行できる機能/できない機能を、富士通の担当者とともに丁寧に説明して回りました」(門前氏) 2つ目の高いハードルとなったのが、新しい「知恵の環システム」の顔となる行内ポータル画面でした。 「当初は、他行のポータルをベースにデザインを作って行内の様々な関連部署に見せたのですが、『文字が多すぎる』『堅苦しい』……など、多くの意見が出ました。その意見を反映して、富士通に何度もデザインを修正してもらいました。最終的には、新しい知恵の環システムに相応しいポータルに仕上がったと思います」(田中氏) こうして、約1年半の開発期間をへて、2017年1月、新しい「知恵の環システム」が正式に稼働を開始しました。

同一端末からのインターネット閲覧とシングルサインオンを実現

 新しい「知恵の環システム」では、コミュニケーション基盤だけでなく、それを支える認証・セキュリ

ティ基盤、仮想デスクトップ基盤(VDI)も刷新され、その結果、従来から課題であった同一端末からのインターネット閲覧が可能となり、サブシステムについてもシングルサインオンを実現できました。 情報基盤の本格的な活用はこれからですが、すでに成果は現れつつあると、田中氏は次のように説明します。 「たとえば、Microsoft Outlookを使うと、他の人の予定も参照できて、会議予約までできますので、活用している行員からは高く評価されています。また、Microsoft Skype for Businessで相手の在席状況を確認できるのも好評です」(田中氏) デザインで苦労したポータルも、行員間の情報共有に積極的に活用されています。 「ポータルのトップページでは、さまざまな情報を発信しています。各支店が開催したお客様向けのイベントや頭取からのメッセージなどを画像付きで定期的に発信しています」(田中氏)

在宅勤務やモバイル活用などの新しい働き方の実現も目指す

 新しい「知恵の環システム」は、まだ動き始めたばかりです。このため、今後は新しい「知恵の環システム」の浸透活動にシフトする必要があると、システム統括部 課長 伊藤昌澄氏は次のように強調します。 「稼働して1か月ですから、まだ機能や操作に慣れている段階です。これからは、用意されている機能や便利な使い方、活用方法を、我々IT部門から積極的に情報発信していく必要があります」(伊藤氏) また、情報基盤が刷新されたことで、在宅勤務や行内外でのタブレット活用といった、次の展開への期待も高まっています。中期経営計画のもと、創立140周年を迎える2018年に向けて、百五銀行様は新しい働き方の実現へ大きな一歩を踏み出しました。 お客様へ高い付加価値を提供し、地域と共に成長する。それを支える新しい「知恵の環システム」の構築に貢献した富士通ですが、さらなる活用に向けた真価が問われる本番は、これから始まります。

導入事例カタログ ワークスタイル変革

所 在 地代 表 者創 立 年従業員数

U R L

(右より)

株式会社百五銀行 システム統括部 システム企画課長田中 伸治 氏

同システム統括部 システム企画課 課長代理門前 孝明 氏

同システム統括部 課長伊藤 昌澄 氏