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特別支援教育研修課の研究発表 研究主題 特別支援学校における一貫性・系統性のある指導の在り方に関する研究 ~知的障害のある児童生徒のpdcaサイクルに基づいた授業づくりを目指して~ 研究主題の基本的な考え方 【特別支援学校における一貫性・系統性のある指導】 【一貫性のある指導の課題】 【系統性のある指導の課題】 特別支援学校では,小学部・中学部・高等部にわたる長期的な視点で,一人一 人の教育的ニーズに基づく指導内容や指導方法を明らかにし,児童生徒の自立と 社会参加を目指すために,卒業後の豊かな生活に向けた取組が行われることが大 切である。 一人一人の指導内容や指導方法は,教科等の目標や内容に基づき,発達の段階 や生活経験,生活年齢などを踏まえた系統性のあるものであることが必要である。 そして,それらを,複数の指導者間で見直したり,各学部間で引き継ぎを行い, 情報を共有したりして,一貫性のある指導を行うことが必要である。 複数の教師で指導に当たること が多い特別支援学校において,児 童生徒への効果的な指導を行うた めには,指導者間において児童生 徒への指導方法が共通理解されな いと,一貫性のある指導において, 大きな課題があると言える。 教科指導において,丁寧に指導を行っているが,指導内容がその次の段階にうま くつながらないということがある。 特別支援学校においては,児童生徒の実態に応じて,個別に各教科の具体的な指 導内容を選択・組織する必要がある。 実態把握の結果と各教科の系統性を踏まえて,今何を指導するのか,次にどのよ うにつなげるのかというような系統性のある指導についての課題があると言える。 系統性のある指導 発達の段階 生活経験 生活年齢 教科等の目標,内容 自立と社会参加 見直し 引継ぎ 見直し 引継ぎ 高等部 小学部 中学部 一貫性のある指導 指導者間・各学部間で共有 教育的ニーズ 指導内容・指導方法 一貫性・系統性のある指導

特別支援教育研修課の研究発表 · 価表 に ,挨拶や準備など ついて 「よくできた」,「できた」,「で きなかった」などを記入できるよう

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特別支援教育研修課の研究発表

〔 研 究 主 題 〕

特別支援学校における一貫性・系統性のある指導の在り方に関する研究

~知的障害のある児童生徒のpdcaサイクルに基づいた授業づくりを目指して~

1 研究主題の基本的な考え方

【特別支援学校における一貫性・系統性のある指導】

【一貫性のある指導の課題】

【系統性のある指導の課題】

特別支援学校では,小学部・中学部・高等部にわたる長期的な視点で,一人一

人の教育的ニーズに基づく指導内容や指導方法を明らかにし,児童生徒の自立と

社会参加を目指すために,卒業後の豊かな生活に向けた取組が行われることが大

切である。

一人一人の指導内容や指導方法は,教科等の目標や内容に基づき,発達の段階

や生活経験,生活年齢などを踏まえた系統性のあるものであることが必要である。

そして,それらを,複数の指導者間で見直したり,各学部間で引き継ぎを行い,

情報を共有したりして,一貫性のある指導を行うことが必要である。

複数の教師で指導に当たること

が多い特別支援学校において,児

童生徒への効果的な指導を行うた

めには,指導者間において児童生

徒への指導方法が共通理解されな

いと,一貫性のある指導において,

大きな課題があると言える。

教科指導において,丁寧に指導を行っているが,指導内容がその次の段階にうま

くつながらないということがある。

特別支援学校においては,児童生徒の実態に応じて,個別に各教科の具体的な指

導内容を選択・組織する必要がある。

実態把握の結果と各教科の系統性を踏まえて,今何を指導するのか,次にどのよ

うにつなげるのかというような系統性のある指導についての課題があると言える。

系統性のある指導

発達の段階 生活経験 生活年齢

教科等の目標,内容

自立と社会参加

見直し引継ぎ

見直し引継ぎ 高等部

小学部

中学部

一貫性のある指導

指導者間・各学部間で共有

教育的ニーズ指導内容・指導方法

一貫性・系統性のある指導

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2 実態調査の結果から捉えた課題

(1) 実態調査

(2) 課題

3 pdcaサイクルに基づいた授業づくりの視点

(1) 知的障害がある児童生徒の授業づくり

そこで,本研究では,1単位

時間の授業づくりの授業改善を

図ることで,全体指導計画や個

別の指導計画の見直しを行い,

一貫性や系統性のある指導を効

果的に行うことができるように

したいと考えた。

なお,本研究では,研究内容

を明確にするために,1単位時

間の授業づくりのサイクルを,

「計画(plan),実施(do), 評

価(check),改善(action)」の

「(スモール)pdcaサイクル」

と整理した。

特別支援学校では,児童生徒が所属する学習集団の全体指導計画と一人一人に作

成する個別の指導計画を関連させながら,授業を行っている。そして,授業実施後

は,評価を行い,改善を図りながら,全体指導計画や個別の指導計画を見直してい

る。このように,P(計画)→D(実施)→C(評価)→A(改善)というサイク

ルに基づいた教育課程の編成を行っているが,改善が難しいという状況も見られる。

全体指導計画

計画【Plan】

個別の指導計画

plan計画

check評価

授業づくりのサイクル

do実施

action改善

授 業 【Do】

計画【Plan】

評価【Check】

改善【Action】

評価【Check】

改善【Action】

個別化(指導目標)

集団化(学習活動・内容)

個別の目標など

学習集団のねらいなど

・ 実態把握を行っているが,その結果を,指導目標や指導内容につなげる工夫が

必要である。

・ 主体的な活動場面の設定や言語活動の充実を図る工夫を更に行う必要がある。

・ 授業づくりにおける,学習評価や教師の指導の評価,改善のための観点の整備

が必要である。

【実施目的】 特別支援学校における一貫性・系統性のある指導に関する現状と課題を明らかにする。

【調 査 日】 平成24年9月1日現在【調査対象】 全ての県立特別支援学校16校(幼稚部1校,小学部15校,中学部15

校,高等部14校)に実施【調査方法】 質問紙調査法(選択式,一部記述式)

全体指導計画と個別の指導計画,授業との関係

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(2) 授業づくりの視点の提案

(3) 授業づくりの実際

ア 実態把握に基づく具体的な目標設定の在り方【plan】

イ 主体的な活動を促すための工夫や言語活動の充実の工夫【do】

一貫性・系統性のある指導を行うためには,まず,1単位時間の授業づくりを大

切にして,授業改善を図ることが必要である。

そのためには,教師間の共通の視点が必要である。

【授業づくりの視点】

ア 実態把握に基づく具体的な目標設定の在り方 【plan】

イ 主体的な活動を促すための工夫や言語活動の充実の工夫 【do】

ウ 児童生徒の学習評価と教師の指導の評価の在り方 【check】

エ 授業改善のための効果的な授業参観と授業検討会の在り方 【action】

実態把握においては,各学校で行っている

心理検査やチェックリストなどを活用し,現

在の力を客観的・総合的に分析することが大

切である。

目標設定の際は,指導者間で共通の評価が

できるように,数値化する,行動目標とする

など,具体的に目標を設定し,共通理解する

ことが大切である。

主体的な活動を促すために,「学習のめあてや流れの明確な提示」,「自ら考えた

り,自己選択・自己決定したりする活動」,「活動しやすい学習環境」,「児童生徒

が活動する機会が多い場面設定」,「教材・教具の活用」などの工夫が大切である。

生徒自身が作業手順

を確認して作業を行っ

たり,教師に質問や報

告をしたりするなど,

生徒が主体的に活動で

きるように,視覚化し

た手順表を作成した例。

主体的な活動と同時

に,質問や報告の機会

も増え,言語活動の充

実も図ることができた。

ポイント(注意すること)

○ ほうき・ちりとりを準備する。○ 「始めます。」と報告する。

○ ごみ箱を移動する。○ 親指をあててほうきをもつ。

○ はき始める・ 右を向いてかべまではく。・ ほうきをかべにあてない。・ ごみは中央によせる。

【体育科において】

持久走で最後まで,頑張って走ることができる。

○ 数字ボードを見て,5周走りきることが(行動を求めるときの条件) (明確な行動基準)

できる。(肯定的な表現)

実態把握

教師が数字のボードで残りの周回数を示せば,見通しをもって5周走ることができる。

具体的な目標設定の例

主体的な活動を促す工夫の例

Page 4: 特別支援教育研修課の研究発表 · 価表 に ,挨拶や準備など ついて 「よくできた」,「できた」,「で きなかった」などを記入できるよう

ウ 児童生徒の学習評価と教師の指導の評価の在り方【check】

エ 授業改善のための効果的な授業参観と授業検討会の在り方【action】

言語活動の充実の工夫のために,「教師の児童生徒への関わり方」,「発表した

り,報告したり,伝え合ったりする場面設定」などの工夫が大切である。

特別支援学校においては,児童生

徒の活動をビデオカメラ等で記録す

ることがある。児童生徒の反応につ

いては,教師の関わり方との関連が

大きいことから,教師や児童生徒の

位置や動線を確認できるように,ビ

デオカメラを設置し,録画すること

も有効である。また,児童生徒の実

態などから,授業参観の時間が限ら

れてしまう参観者については,授業

検討会時に録画した映像を流して,

情報が共有できるようにすることも

大切である。

児童生徒の行動や気持ちを教師が言

語化したり,発言を広げたり,補った

りすることが大切である。

このような取組により,児童生徒の

表現する意欲を高めたり,新しい言葉

の獲得を促したりすることが期待でき

る。

名前 ( )★作業内容

【観点の提示】

授業の「終末」で発表する。

生徒同士の相互評価も行いやすくなる。

よくできた◎ できた○ できなかった△★作業の振り返り

よくできた◎ できた○ できなかった△

はじめのあいさつができた。 ○

準備ができた。 ○

作業を進んでできた。 ○

作業をていねいにできた。 ○

後片付けができた。 ○

中学部の作業学習における自己評

価表に,挨拶や準備などについて,

「よくできた」,「できた」,「で

きなかった」などを記入できるよう

に工夫した。評価の観点を生徒に分

かりやすく示したことで,自己評価

が行いやすくなった。

また,発表の機会を設定すること

で,生徒同士の相互評価や教師の客

観的な評価が行いやすくなった。

教師の指導と評価は一体であるこ

とから,教師の指導の評価の観点例

として,指導目標,指導内容,学習

環境,指導方法,教材・教具,指導

体制の6領域,31項目を設定した。

領 域 観 点 例

A 指導目標ア 児童生徒の実態に即したものであったか。・

B 指導内容ア 生活に生かすことを,指導内容として考えていたか。・

C 学習環境・・

D 指導方法・・

E 教材・教具・・

F 指導体制・・

6領域 31項目

【指導体制】 ティーム・ティーチングにおいて,指導者間の共通理解が図られていたか。

・ 行動や気持ちを言語化する。

・ 発言を広げたり,補ったりする。

表現する意欲を高める。

新しい言葉の獲得を促す。

教師と児童生徒の動線や関わりの様子が見えるように全体を録画

生徒

生徒 生

生徒

生徒

ST

CT

黒板

CT:チーフ・ティーチャーST:サブ・ティーチャー

ビデオカメラ(固定)

授業検討会で映像を流しながら,確認

教師の児童生徒への関わり方の工夫

作業学習の自己評価表の例

教師の指導の評価の観点例

ビデオカメラ等の効果的な活用

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特別支援学校における一貫性・系統性のある指導の在り方に関する研究~知的障害のある児童生徒のpdcaサイクル

に基づいた授業づくりを目指して~

鹿児島県総合教育センター

特別支援教育研修課 研究発表

【平成25年度調査研究発表会】

発表内容

1 研究主題について2 実態調査について3 授業づくりの視点について4 研究のまとめ

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

指導者間で指導方法が一貫していない。

言葉掛け

Aさん絵カード使用

言葉掛け

授業づくりの視点実態調査 まとめ授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

高等部

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

Bさん

中学部

各教科の系統性を十分に踏まえていない。

小学部

系統性のある指導

発達の段階 生活経験 生活年齢

教科等の目標,内容

自立と社会参加

見直し引継ぎ

見直し引継ぎ 高等部

小学部

中学部

一貫性のある指導

指導者間・各学部間で共有

教育的ニーズ指導内容・指導方法

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

【目 的】

【対象校】

特別支援学校における一貫性・系統性のある指導の現状と課題を明らかにする。

【内 容】

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

県立特別支援学校 全16校

1 教育課程の編成と実施2 個別の指導計画の作成と活用3 知的障害のある児童生徒に対する授業づくり

「生活単元学習」,「国語」,「算数・数学」

中心的に推進している教師が回答(質問紙法) 平成24年9月1日現在

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教育課程実施上の課題(記述:複数回答)

2

3

4

5

7

9

0 2 4 6 8 10

その他

教師のスキル

教育課程の運用等

授業時数の確保

評価・改善・引継ぎ

指導内容・指導方法等の在り方

(校)

授業づくりの視点研究主題 実態調査 まとめ

個別の指導計画の作成と活用における実態把握から目標設定までの課題(記述:複数回答)

1

1

3

3

8

1

2

1

3

8

3

2

2

4

12

0 5 10 15

引継ぎ

チェックリストの必要性,分析力

時間確保

検討の場や方法の工夫等

適切な目標・内容の設定

小学部

中学部

高等部

(校)

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

学部における一貫した指導の工夫(複数回答)(小学部 生活単元学習)

5

9

9

9

9

10

11

12

14

15

0 5 10 15

言語活動の充実

分かりやすい指導目標

具体的な発問や説明

指導方法などの共通理解

注意を向けやすい学習環境

主体的な活動場面の設定

指導体制

個に応じた指導

学習の流れを明確に示す

教材・教具の準備

(校)

3

4

4

7

6

3

7

814

10

0 5 10 15

言語活動の充実

分かりやすい指導目標

具体的な発問や説明

指導方法などの共通理解

注意を向けやすい学習環境

主体的な活動場面の設定

指導体制

個に応じた指導

学習の流れを明確に示す

教材・教具の準備

(校)

取り組みやすい工夫共通理解している工夫

主体的な活動の工夫言語活動の充実の工夫

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

10

・ 記述式が多い傾向・ 主観的な評価が多い傾向・ 明確な評価の観点や規準が必要

授業の学習評価

・ 評価の観点の整備が必要・ 評価の観点の統一が必要・ 時間の確保が必要

教師の指導の評価

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

【実態調査のまとめ】

11

・ 実態把握の結果を目標や内容につなげる工夫が必要

・ 主体的な活動や言語活動の充実の工夫が必要

・ 評価・改善のための観点の整備が必要

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

12

個別の指導計画

全体指導計画

計画【Plan】

計画【Plan】

個別化(指導目標)

集団化(学習活動・内容)

個別の目標など

学習集団のねらいなど

実施 【Do】

P PD

評価【Check】

評価【Check】

改善【Action】

改善【Action】 CC AA

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

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13

個別の指導計画

全体指導計画

計画【Plan】

計画【Plan】

評価【Check】

評価【Check】

改善【Action】

改善【Action】

個別化(指導目標)

集団化(学習活動・内容)

個別の目標など

学習集団のねらいなど

plan計画

check評価

授業づくりのサイクル

do実施

action改善

実 施【Do】

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

14

・ 教師間の共通の視点が必要

一貫性・系統性のある指導の充実

・ 1単位時間の授業づくりを大切にした,授業改善を図ることが必要

pdcaサイクルに基づいた授業づくりの視点

提案

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

実態把握に基づく具体的な目標設定の在り方

plan計画

主体的な活動を促すための工夫や言語活動の充実の工夫

do実施

授業づくりaction改善

授業改善のための効果的な授業参観と授業検討会の在り方

check評価

児童生徒の学習評価と教師の指導の評価の在り方

15

pdcaサイクルに基づいた授業づくりの視点

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

実態把握に基づく具体的な目標設定の在り方

plan計画

do実施

授業づくりaction改善

check評価

16

pdcaサイクルに基づいた授業づくりの視点

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

17

具体的な目標設定の例

【体育科において】

持久走で最後まで,頑張って走ることができる。

○ 数字ボードを見て,5周走りきることが(行動を求めるときの条件) (明確な行動基準)

できる。(肯定的な表現)

実態把握

教師が数字のボードで残りの周回数を示せば,見通しをもって5周走ることができる。

da

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

plan計画

do実施

授業づくりaction改善

check評価

18

pdcaサイクルに基づいた授業づくりの視点

主体的な活動を促すための工夫や言語活動の充実の工夫

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

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授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

19

主体的な活動を促す工夫の例

ポイント(注意すること)

○ ほうき・ちりとりを準備する。○ 「始めます。」と報告する。

○ ごみ箱を移動する。○ 親指をあててほうきをもつ。

○ はき始める・ 右を向いてかべまではく。・ ほうきをかべにあてない。・ ごみは中央によせる。

da

20

言語活動の充実の工夫

教師の児童生徒への関わり方の工夫

・ 行動や気持ちを言語化する。

・ 発言を広げたり,補ったりする。

da

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

表現する意欲を高める。

新しい言葉の獲得を促す。

Cさん

plan計画

do実施

授業づくりaction改善

check評価

21

pdcaサイクルに基づいた授業づくりの視点

児童生徒の学習評価と教師の指導の評価の在り方

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

作業学習の自己評価表の例

名前 ( )★作業内容

【観点の提示】

授業の「終末」で発表する。

生徒同士の相互評価も行いやすくなる。

よくできた◎ できた○ できなかった△★作業の振り返り

よくできた◎ できた○ できなかった△

はじめのあいさつができた。 ○

準備ができた。 ○

作業を進んでできた。 ○

作業をていねいにできた。 ○

後片付けができた。 ○

da

22

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

教師の指導の評価の観点例

領 域 観 点 例

A 指導目標ア 児童生徒の実態に即したものであったか。・

B 指導内容ア 生活に生かすことを,指導内容として考えていたか。・

C 学習環境・・

D 指導方法・・

E 教材・教具・・

F 指導体制・・

6領域 31項目

23

【指導体制】 ティーム・ティーチングにおいて,指導者間の共通理解が図られていたか。

da

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

plan計画

do実施

授業づくりaction改善

授業改善のための効果的な授業参観と授業検討会の在り方

check評価

24

pdcaサイクルに基づいた授業づくりの視点

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

Page 9: 特別支援教育研修課の研究発表 · 価表 に ,挨拶や準備など ついて 「よくできた」,「できた」,「で きなかった」などを記入できるよう

教師と児童生徒の動線や関わりの様子が見えるように全体を録画

25

生徒

生徒

生徒

生徒

生徒

ST

CT

黒板

CT:チーフ・ティーチャーST:サブ・ティーチャー

ビデオカメラ(固定)

授業検討会で映像を流しながら,確認

da

授業改善のための効果的な授業参観と授業検討会の在り方

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

26

評価【Check】

評価【Check】

改善【Action】

改善【Action】

plan計画

check評価

授業づくりのサイクル

do実施

action改善

実 施 【Do】

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ

個別の指導計画

計画【Plan】

全体指導計画

計画【Plan】

pdcaサイクルに基づいた授業改善

一貫性・系統性のある指導

一貫性・系統性のある指導

pdcaサイクルに基づく授業づくり

自立と社会参加

27

授業づくりの視点研究主題設定の理由 実態調査 まとめ