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u.D.C.532.595.2:る21.221.4
複雑な形状の放水路をもつ揚水発電所の過渡現象の計算Calculation of TransientPhenomenain a Pumped Storage Power
with Complicatedly Constructed TailRaces
山 口 雄 三*
Y凸z()Yamagucbi
Station
山 部 正 博*Masahiro Yamabe
要 旨
最近の揚水発電所では開発地点の立地条件や経済的要求などから,放水路系が長く,その形状が複雑なもの
も建設されるようになり,過渡運転時の特性を明らかにすることがますます重要な課題となりつつある。本稿
ではその顕‾賢な例である某揚水発電所について,管路摩擦損失などの諸損失を考慮し,
路に対しても適用できる電子計算機を用いた水撃現象の計算法について述べる。
1.緒 口
最近の揚水発電所では開発地点の立地条件,土木施工上の経済的
要求,単枚当たり容量の増大などの諸条件から,その放水路が長大
で俊雄なものも建設されるようになり,また管内流速を大きくとる
傾向も見うけられる。
それゆえに定常運転時の特性とともに過渡時の特性をも明らかに
することがますます重安な課題となりつつある。図1に示すのは現
在建設中の某揚水発電所の管路系であるが,ダム建設の際の仮排水
路を放水路のサージタソクとして利川し,本来のサージタソクをで
きるだけ′J、さくしようとする新考案が採用されている。また,この
発電所の放水路内の最大流速は4.34m/sで放水路の長さのわりに
は今までに例がないような大きな流速が採用されている。これらの
特殊剖背からサージタソク系の形状が複雑になり,サージタンクの
水位が変わることによってサージタソクの水平断面積が復雑な変化
をしたり,サージタソクの水位によってサージタンクどうしが合体
したりあるいは独立したりし,さらにまた,放水路が長く流速が大
きいので,放水路の管摩擦損失などの損失を考慮する必要があるな
ど,現象解析のうえに得々のめんどうな問題が/ニヒじた。ここでは,
某発電所のポンプ水車の過渡現象を,水嘩作用の観点から電子計算
機によって解析したl掛こ用いた計算法を中JLに述べることにする。
2.記
A♪:管 路 断 而 積(m2)
〟:水撃波の伝播速度(m/s)
∠:帖 間(s)
飢ノ
m
即納吋
1(g/m
kg/m
lll)
∬:管路の座標軸,座標
伊:重 力 の 加 速 度
r
g
E
∂
β
S
〃
0エ加
水 の 比 重 量
水の体棋弾性係数
管路材の縦弾性係数
管 路 壁 の 厚 さ
管 路 の 内 径
管路の定数=伊A/α
圧 力 水 頭
流 量
管路の分割ノ点間細離
)
)
ヽJ
SqS
叫叫mA仰山
時間軸の分割長さ (s)
ロ
つラ‾
J,椚,〝:管路の分乱点番号
〃〔∽,f〕など:"〃乍点の時刻gにおける水頭”などの意味
日立製作所日立研究所
上部貯水池
ート弧洞見三1ミ
1号機・、
、448 435▼■-
1:40・ケニシ
かつ,系統の復雑な管
2号放水路
45 70
サーージチャンパ
437-▼-
552一-・・-
、ド而図
1号放水路
;盃エコ
下部貯水池
満水位461三低水位450
7伽+上部調「仁宅
462435▼仁E
1:600
』〃‾:
∈〔∽,f〕
押:
ル乙打:
仏日仇軌Ⅳ
r:
Ql:
JVl:
rl:
G.110
ニコ:・∴アて:J--・-+
L実11 果揚水発電所の管路
管路の分割点に集中摩擦損失を置くときの損失(mAq)
分乱・烹の集中摩擦損失係数(mAq/(m6/s2))
分割点の∬軸(+)側の水頭(mAq)
分割点の∬軸(-)側の水頭(mAq)
貯水 池 の水 位(m)
貯水池入口の損失係数(mAq/(m6/s2))
ポンプ水車で発生する水頭(m)
ポソプ水中の揚水量(m3/s)
ポンプ水車のポンプ方向回転数(rpm)
ポンプ水車の抵抗トルク(kg-m)1
単位店差当たり流量((m3/s)一mAq一ラ)1
単位清美当たり卜小転数‡rpm-mAq‾ラ)
単位落差当たりトルク (kg-m/mAq)
ガイドべ-ン開度(%)
g〃(J):ガイドベーソ閉鎖曲線
凡才斤:モ デ ル 比
J:ポンプ水車回転体の慣性能率(kg∬m-S-minute)
紙子の桝,〝:分乱氏〝含,柁側の値
A5′:サージタンクの軸直角横断面積(m2)
A5:サージタンクの水平断面積(m2)
(r:サージタンク軸が水iFとなす角(0)
Q′:タンク上部からの流入流量(m3/s)
yニ サージタンク基部から水面までのタンク軸に沿った折離
(m)
〃5:タンク甚部から水向までの鉛直距離(m)
〟ぶ。:基準水面よりタソク基部までの鉛直距離(m)
(基準水面より上方が正,‾F方が負)
』〟〔〟5,f〕:サージタンク水面にかかる圧力(mAq)
Ⅶ78-
複雑な形状の放水路をもつ揚水発電所の過渡現象の計算 687
一工一一
m-1 山
m+1
Q[m-1,t〕 Q[m.t〕 Q[m十1,t]
H〔m-1,t]Ⅰりm,t] H[m十1,り
図2 管路の分割
m-l m m十1
¶-L
ヽ\
トIIl[m.t】PH〔m,t〕
Qrm,t]
△H[m,t〕=PH〔m.り-MH[m,t]
図3 集中摩擦損失を考慮するときの
m点における水頭と流量
3.水撃作用の基礎式
管路中の水撃現象を解析する場合には,一般に次の連続の式およ
び運動の式を計算対象とする(1)。
∂〝__ 〟2 ∂0
∂g 伊A♪ ∂∬
∂+打 1 ∂Q
∂∬ 打A♪ 釦
ここで, α=
J要丁議
..(1)
‥…….(3)
(1),(2)式の一般解は初期条件をβ。,00とすると,周知のよ
うに
〃一恥ダトヨ+′(け言).‥(4)
…0二砦(F(ト言)一′(け言)ト‥(5)
となる。
いま,図2のように管路を等間隔エでl丈切りエニα・』才とすると,
∽点の時刻Jにおける打とQとは,(4),(5)式から未知関数ダ,′
を消去することによって,仁一+gにおける(椚-1),(椚+1)点でのQ
と+打とが知れれば計算できる。
すなわち
Ⅰ〝〔桝,f〕一方〔桝-1,トーdり)・5
+0〔桝,才〕一0〔桝-1,才一』才〕=0.……‥.(6)
Ⅰ〃〔椚,才〕一方〔椚十1,ト』り】・5
ー0〔椚,f〕+¢〔桝+1,ト』J〕=0
ただし,5=旦型(7
(7)
もし,エ=乃′・α・d才なる場合には(〝′は正の整数)
【〝〔桝,才〕一〝〔∽-1,才一柁′・』才〕1・5
+¢〔桝,才〕一¢〔椚一1,ト〟′・』≠〕=0‥…….(8)
(〝〔桝,才〕一方〔∽+1,ト柁′・』り)・S
-Q〔椚,才〕+¢〔椚十1,才一〝′・』g〕=0… ‥(9)あるいは,もっと一般的にエ=グー′′・α・』f(〟′′≧1)とするときに
は,桝点よりα・』′だけ両側に離れた点のトー加における〝とQとを
(タ和一1),(椚),(桝+1)点のト+才における低から一次補間法などに
より求めて,それらを仇,Q′1,〝β,Qβ(Aほ∬軸(一)側,βは∬
軸(+)側)とすれば
(〃〔桝,g〕一仇1・S+0〔椚,才〕一Qd=0.....‥‥(10)
(〟〔椚,f〕-〝βi・5-0〔∽,f〕+0β=0.…….(11)
となる(2)(3)。ただしこの方法は近似解法であって,〃′′をあまり大き
くすると誤差が増大する。しかし,管路が複雑であると,それを構
成するすべての管路を同一の加によってうまく分割することは,
前2老の方法ではなかなかむずかしいから,そのようなときには有
効な方法である。
白∃
こ⊂
票ミミここさ≧
のヤ
図4 貯 水 池
ト\\
4.各種境界条件
4.1管摩擦損失
管摩擦損失を水琴作用の基礎式に含めて解く方法もあるが(3)(4)
ここでは管路の分割点に摩擦損失を集中しておく方法(5)(6)を採用
した。
図3のように管路を等間隔エ=〟・』才に分割し,各分割点に集中摩
擦損失』〃を置き(∽-1),(∽),(∽十1)点について考える。分割点
の∬軸(+)例の水頭をP打〔椚,り,(一)側の水頭をル〃才〔∽,g〕など
で表わすと,集中摩擦損失』〃の定義および(6),(7)式から次の
3式が成立する。
』〝〔桝,才〕=P打〔椚,f〕一几彷〔桝,才〕.‥(12)
此乙打〔桝,f〕=(Q〔∽一1,ト』′〕一0〔桝,打)/S
+月打〔椚-1,≠-』∠〕….‥(13)
P〝〔桝,才〕=一(0〔椚+1,才一』才〕一Q〔〝7,り1/S
十〃打〔〝‡十1,仁一JJ〕‥‥…(14)
いま,
』〝〔∽,才〕=-;〔椚,り・0〔桝,g〕・JO〔プ刀,′〕l..(15)
とすると
0〔椚,才〕=†芋1±Ji子吉巧〔両部有1〕†/iS・∈〔椚,り)…(16)
(A〔∽,り≦0,符号同順)
ただし,A〔椚,∠■〕=-(Q〔椚+g,オー加〕十0〔∽-1,才一』g〕)
+(ル〃7〔桝十1,才一』才〕
一夕打〔桝一1,トd才〕卜S ‥.(17)となる。
揚水発電所の過渡現象の計算では,一般に 5・(〔∽,才〕・A〔押~,′〕
は1に比べて小さいから(16)式を級数展開すると
Q〔∽,f〕ン与・A羊与5・;〔∽ルA2
-去-・S2・㌘れま〕・A3手…・・(18)
となって,-÷Aは∈〔桝,拒0のときの解となる。∈〔∽,f〕は摩擦損失係数であって,流量によって変化するので∠
の関数とした。実際には,過渡現象中の摩擦損失係数については実
測値に乏しいので,定常時のそれで代用せざるをえないようである。
ん2 貯 水 池
図4のように,∬軸の正方向が貯水池から出て行く場合について
考える。
貯水池の水位〃丘を一定とし,貯水池の入口の分割点番号を(∽)
とすれば
几〟才〔,〃,才〕=仇=COnSt..‥(19)
貯水池の入口に損失がない場合iこは
紺〔∽,才〕=ル〃才〔椚,才〕=〃尺‥..
.‥(20)したがって(20)式と(14)式とを連立させて次式を得る。
¢〔桝,f〕=Q〔桝+1,才一加〕-5・(〟方〔椚+1,才一』り一銭ト..(21)
貯水池の入口に流量の2乗に比例する損失がある場合には
月打〔椚,オ〕=九乙打〔桝,′〕-こ尺〔グ〃,才〕・¢〔桝,小】¢〔∽,f〕l‥.(22)
は79-
688 昭和42年6月 日 立 評 論 第49巻 第6号
n-1
Jl三ノJトンネル
l).rll
放水指
図5 ポンプ水車(P.T)
(22)と(14)式とを連立させて次式を得る。
0〔椚,f〕=
m+1
f〕・ん~〔∽,り)/(2・S・(月〔∽,≠〕)
…(23)ただし
4月〔椚,≠〕=Q〔∽+1,才一』J〕-5・†ル〃7〔椚+1,才一』′〕-〃月)(24)
(AR〔∽,≠〕≧0,符合同順)
∬軸の正方向が図4と逆方向の場合は
0〔桝,才〕= 才〕・A々〔桝,り)/‡2・5・∈月〔∽,り)
.‖(25)ただし
A尺〔∽,f〕=一0〔桝一1,ト』J〕+S・(仇一月打〔桝一1,才一』f〕†
‥.(26)(A月〔椚,才〕≧0,符号同順)
である。
4.3 ポ ンプ水車
図5でポンプ水車の圧力トンネル側の分割点番号を乃,放水路例
のそれを椚とし,∬軸の正方向が図示の方向の場合について考えて
みる。
ポンプ水車内の圧力波の伝播時間を無視すると
月丁〔f〕=肘〔〝,f〕一皿グ打〔〝,才〕‥.
ポンプ水車,発電電動機など回転体の運動方程式は
些一子,たれノ′=志・′・‥dオ
(27)
(28)
ポンプ水車の年制生としてモデルテストで得られる完全特性曲線を
用いることにすると
凡=脚・羞…1
Ql=両Qr
ノ宙…
1 了1
Tl=面-・育
と定義して,次の形で得られる。
¢1=Ql(叫,G.Ⅴ.0).
71=了1(凡,C.Ⅴ.0).
‥‥…(29)
.‥(30)
….‥(31)
G.Ⅴ.0は時間才の関数としてよい。すなわち
G.Ⅴ.0=甘か(′)
‥…….(32)
…(33)
‥.(34)以上(27)~(34)式の8個の式がポンプ水車で成立する。
いま,ポンプ水車の出入口に流量の2乗に比例する抵抗が存在す
るとし,そのおのおのの損失係数を∈柁,(〝.とする。また〃,桝側の
管路のぶをそれぞれ5〃,5,′~とすると
Q〔∽,f〕=Q〔乃,才〕=-Qr〔り …‥‥
...‥‥‥(35)
であるから,(12)~(15)式に相当する式を〃,桝点側に適用して整
理すると,(27)式は
〝r〔~〕=Ar〔≠〕+∂・Or〔≠〕+c・QT〔才〕・lQT〔∠刊…(36)
ただしAT〔≠〕=P打〔紹-1,ト』f〕-ル乙打〔∽十1,才一』f〕
+旦〔聖二呈出旦十地二些_S邦 5け`
∂=去+去C=;”+;m
となる。
(37)
もし座標軸の向きが図5と逆方向である場合には,Ar〔f〕のみが
変わって次のようになる。
Ar〔′〕ニル〃7〔〃十1,才一』り一月打〔椚-1,≠一加〕
0〔〃+1,ト』′〕 Q〔桝-1,′一』′〕5,さ 5〝~ ‥.(38)
完全特性曲線ほ実験データであるので,(32)と(33)式とを数式化
することはむずかしい。一般に,運転点が飛躍的に変化することほ
ないから,時刻トー』=′こおける運転点から見当をつけて,時刻fに
おける凡近傍の(32)式を次のように表わす。ただしG.y.0は
(34)式から求める。
Ql〔g〕=♪・Ⅳ.〔g〕+甘….…(39)
(39)式に(29),(30)式を代入して整理すると次式になる。
即〕=器翠一昔芸賢榔〕+(些号坦-)2………‥……‥‥(40)
次に時刻(ト』′)から(才)までの間で凡が近似的に不変であると
考えれば,(31)と(34)式から時刻(h如)・ト÷』g)・(抑対する了11を求めることができる。〃rも近似的に(トー』才)における値を用
いると,(28)式はシソプソン公式により積分できて
糊=Ⅳ〔′-』g〕十1〔ト朔+4rl〔ト÷』づ十抑〕)
×即一抑〃掛岩丁‥………(41)
となって〃〔∠〕が求められるから,(40)式はガ巾〕と¢r〔≠〕との
関係式になる。
ポンプ水車の特性を表わす(40)式と管路の条件(36)式から払〔J〕
を消去すると
tOγ[り)2-2β・Qr〔り+E=0
型+やただし β=
E
ヴ2・几久だ
■
2
甘2・ルr足4
〟々・かⅣ〔g〕
1岨Qr〔g〕
)2-Ar〔≠〕0丁〔~〕
ーー C ■+----一二ニーーー土--一三
甘2・凡才月4 ¢γ〔′〕
(42)
.…‥…….(43)
(42)式の解を求めるためには,¢r〔才〕の正負を判定する必要があ
る。まず(43)式でc=0とおいて(42)式を次の形にする。
(QT′〔り)2-2β′・QT′〔′〕+E′=0‥‥
.‥.‥………(44)ただし β′,E′は(43)式でC=0とおいたβ,居である。
.¢r′〔g〕=β′±J万7訂二‾百7… ‥‥‥(45)(+),(一)の符号のうちどちらを取るかを定めるために,いま
(39)式に(29),(30)式を代入してみると次式になる。
去篇=仰・篇十す
∴原田=(諾一か〃かⅣ〔才〕)/ヴ…‥‥‥・‥(46)J師‾≧0であるから(46)式より
甘>0のときは 0巾〕>か〃月8・〃〔f〕
ヴ=0のときは Or〔g〕=かルオ月8・Ⅳ〔f〕
ヴ<0のときは ¢r〔~〕<ク・〟月3・Ⅳ〔J〕.……‥.…(47)
でなければならない。(45)式にβ′,E′を代入すると
Q巾〕=♪・〟月3・Ⅳ〔小言・抑虎4× 1± +
が・ヴ2・〟足4(Aγ〔~〕+み・か〟丘8・Ⅳ〔f〕)
(48)
-80-
複雑な形状の放水路をもつ揚水発電所の過渡現象の計算 689
表1 0ノとOrの符号の関係
1.
2.
3.
4.
¢グノ>0のとき
このとき
¢7▼′<0で
β′>0,E′>0 である。
上)>上)′,E>且′ であるから
β′>0,E′く0 のとき
β>β′,E<且′ であるから
0〆<0で β′く0 のとき
β<β′ であるから
¢7▼′=0のとき 且′=0
このとき E=0
Qプウ0
¢r<0
Qr<0
である
であるから ¢r=0
となるから(47)式の条件は
甘>0のときは(+)符号を採用する。
ただし Ar臼〕+∂・か几ダガ3Ⅳ〔才〕<0
のときには(+),(一)両符号とも(47)式の条件を満足する。
ヴ<0のときは¢7、〔ま〕<か凡才月3・〃〔f〕でなければならないから
AT〔f〕十み・♪・〟々3・Ⅳ〔ま〕>AT〔り+∂・¢r〔~〕=払〔f〕>0
となり(-)符号を採用する。
問題は甘>0でAr〔′〕+∂・♪・〃丘3・〃〔~〕<0のときに(十),(一)両
符号ともに解となりうることであるが,ヴ>0でArロ〕+∂・少〟月3・
Ⅳ〔f〕>0のときは(十)符号を取らねばならないからAr〔古〕+∂・♪・
〟々3・〃〔′〕<0のときにもし(-)符号を採用するとAr〔~〕+∂・♪・
〟月3・Ⅳ〔才〕=0のところで解に不連続を生じる。したがってヴ>0
のときには(十)符号を搾用しなければならない。
(32)式のように特性曲線を表現できるときには一般にヴほ負であ
るから,以後の計算では(一)符号についてのみ記述する。特性曲線
を(32)式のように表現できないとき,たとえばポンプ領域でQ-〃
曲線に右上りの不安定領域があるようなとき,あるいほ水車の無拘
束速度より高い回転風域で一つの凡に対し二つ以上の¢.が存在
するようなときには,そこでは(32)式を
Ⅳl=凡(0.,C.Ⅴ.0)‥‥(32)′
のように表現しなければならない。
さて,表一に示すようにC<ず忘のとき抑〕の椚とOr臼〕の符号とは一致するから,(43)式よりβ,gを計算し,次式
でQr〔f〕を求めることができる。
Qr〔才〕=β-イカ2一首..‥(49)
OT〔才〕を使って,他の諸数値も求められる。
ん4 サージタンク
サージタンク内ではα→∞とし,かつ水の慣性も無視して考え
る。図るのサージタンク基部の連続の式は,
Q〔J,才〕=Q〔〝,g〕-¢[椚,f〕‥‥
タンクの水面変動は
A5〔即晋二抑パ+抑〕・
…(50)
…(51)
ただし,¢′〔才〕は他のタンクから流人する水量
サージタンク基部の損失を無視すると
甜〔〃,f〕=〃方〔乃,′〕=P〝〔∽,才〕二…‥・ニル脚[い〕
=〟5〔g〕+〟50十』〃〔〝5,≠〕….…(52)
ただし,』〟〔ガ5,才〕はサージタンク水面にかかる圧力
(50)式に管路の基礎式の解(13),(14)式を適用すると
Q〔い〕=αs〔g〕-(5光十5川)・‡払[り十〝so+J〝〔〃ち川...(53)
ただし
αs〔∠〕=¢〔紹-1,ト一山〕-Q〔椚十1,仁一』り
+5ね・凡打〔乃-リー』f〕十5ガ丘・几幻才〔∽+リー』打‥(別)
5〃,5,〃ほ〝,桝側の管路の定数
(53)式を(51)式に代入してサージタンク水位の計算式を導くと
豊郷〕=両脚〕-(5”+5胡)1
Q'[t]
\
\△HこH∫
水「-------------1-----一一・-杜臼些
口・-1
非叩三水J如
H∫。
m+1
(上れ.1「方向)
図6 サー ジ タ ソ グ
n-1
「水巾
n m
m十1
図7 サ ー ジ タ ンク
媒準水面
×(〃so+』〝〔〟も,g〕十〃5〔≠〕)+Q′〔才〕)………(55)
(55)式を〝5〔≠-』才〕を初期値として数値砥分し,仇〔′〕を求める。
〝s〔∠〕が求められれば(53),(52),(13),(50)式からサージタンク去∈
部の所要値が求められる。
図1に示す某発電所のサージタソク系の場合には,水位によって
いくつかのサージタンクが合体したり,一・・つのサージタンクに幾組
かの管路が接続されたりする場合がある。
たとえば,∽1本のタンクが合体し,それに乃1組の管路が接続さ
れている場合に,タンクの水位表示の基準点として第1番目のタン
クの取付部を取れば,(55)式において
Aゴ〔〟ぶ〕=A51+A52十……十A紬1
αゴ〔f〕=〟ぶ1〔才〕+α52〔∠〕十……+恥~1〔り
〃5〔f〕=仇1〔り‥(56)
とすればよい。他のタソクの水位表示ほ次式から求められる。
月51+ガ紬1二〃ぶ2+月502=……二〃紬1+ガ50′,~1
‥…(57)また,(51)式の¢′〔∠〕は別のタンクの上部から越流して,いま考
えているタンクへ流人してきた流量であるから,各タンクの水位と
基部からの流入流量とを監視していれば算定できる。ただし,0′〔f〕
は時刻gに該当タンクの水面に達する流量であるから,越流点から
該当水面まで落下するに要する時間を考慮する必要がある。とくに
某発電所のように管路がゆるやかに傾斜しているときにはこの時間
を無視できない。
以上では,サージタンク内の水の催引生を無視して考えたが,水の
慣性を考えた場合について触れておく。
図7のようなサージタンクについて考える。
サージタンクの水面変化の式は(51)式と同じである{ニ
d〃ぶ 1
〟′ A5〔〟5〕・Q〔J,J〕 …(58)
ただし,サージタンクへ上部から流入してくる水については考えな
い。またサージタンク水面にかかる圧力は大気圧であるとする。
サージタンク内の水の運動方程式ほ,サージタンク内の水が同一
速度で動くと考えれば
妥(吉・y仰,り)=r・A5′・(打〔い〕一β5〔J〕一β5√ノ)‥.(59)
∴音(卿〕・抑,f〕}=伊・A5・Sin2α・即,り一郎〕一仇0‡(60)
-81-
690 昭和42年6月 日 止 評 論 第49巻 第6号
(m)(m+1)
⊂コーーーTr一一境界条件 管路
(n-1)(n)(m)(m+1)
管路 境界条件 管路
管路
(n-1)(J)
管路
■・止‖什.バり.・..‖
‥47
洗・・~・「
140.97
137.67
管路l
‖+1)
(m)(m+1)
管路
座標軸の‾加√り
(a)
座標軸の方向
(b)
座標軸の方向
(c)
図8 境界条件と管路の接続
恥+町
(U
4
「〇
nU
4
.d.
「-
管絡2「
13141516
∫小ン7水いW
サ
「【-■L■■
8
6
3
0
q〉
〃廿
3
0
リグ
8
只)
オ】ロ
ー
+1■一■】.
2122
.■-1⊥]
ト…当0
447.00-ヾ実長(m)
。.45.28+計算殺人的血)
行路4lリ・放水路
21ノー的ノM各
馴染′丁、伯r■11)
一、
ド.=HL■■.J.\.Uトノ
ー
ナ■‖打.〃ハ∵=・化
11二#終8 甘路6 管指5
・‾・‾・‥・十-{三コ⊥⊥十口付一て妄討芯【‾石蒐I136135134133131129127
1j ■1写8 121119 L
卜…占‾;卜70・84「i‾r135-16‾い■削呈′L15_00+ し 7〔州
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図10 管路 の 分割
ただし 〃〔/,′〕=〃〃〔Jノ〕=上竹〔J,g〕
一方管路の基礎式の解(13),(14)式から
〃〔い〕=(α5〔f〕-Q〔い〕i/(5乃+5,〟)
ただし,α5〔≠〕は(54)式と同じである。
(60)式に(62)式を代入して
d¢〔J,J〕_ヴ・Aざ・Sin2α
df 〝5〔吉〕
(Q〔J,ま〕)2
A5・〝5〔∠■〕
‥(61)
‥(62)
・(-?5警護岨一卿卜叫‥.(63)
(58)式と(63)式とを数値積分してQ〔J,f〕と〃〔J,f〕とを求めれ
ば,他の所要値は(61),(62),(52),(13),(50)式から求められる。
5.各種境界条件の結合
前章で述べた各種の境界条件ほいずれもその境界条件自身の特性
を示す諸数値のほかに,その境界条件に接続している管路の境界条
件から1分割離れた点,図8の(a)図でいえば(′〃十1)点,(b)図で
は(”甘+1)点と(〝ト1)点,(c)図でほ(仇+1),(J+1),(タZ-1)点など
における時刻(ト』′)での流量と水頭とを与えれば,時刻gにおける
値を求めることができる。時刻(ト』′)での管路および各境界条件
の値はすべて判明しているから,各境界条件はその出入ロの分割点
番号J,〃子,乃などと座標軸の向きとを与えてJPれば,他の境界条件と
はまったく独立に計算できる。
いま,(々一1)種察の境界条件および管路(計ゐ種頸)が,それぞれ
んん…,ム個,合計してJ個ある管路網の場合について,その流れ
線図を示すと図9となる。
START
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α2∴,β。、f,γ。,i iTl~Jt
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116Ⅰ二=1,1m。‥1
l)り.IC=1,J.1
KA■‾JIi-IC
る.サ丁ルーチンを叶ぶ
α山JトKA,β・1AJ(1.KA
叶別/1ニノJ出帆柘軌
END
†JA+C,KA,1--
図9 流 れ 線 図
d.計 算 例
る.1某揚水発電所の諸元,計算条件
管路l勺の水撃波の伝播速度〟は舵プJトンネル側では1,059m/s,
放水路側が1,012m/sである。ただし,放水路側には断面后が徐々
に変化している部分もあるが,単一の管と見なした。また,圧力ト
ンネル側にも管路の断面積が異なり,したがってαが異なる部分が
あるが,次式によって平均のαを計算した。
α 二=
gl+J2+‥‥‥+J~
Jl十L+.‥‥t+-ノ土α1 (Z2 吼
ただし ん,‥,giはαがα1,‥・,仇である部分の長さ
管路の定数5は圧力トンネル側が0.2107,放水路側がOt3314であ
る。この場合もαと同様にして平均の5を出した。
図10にほ加=0.01秒としたときの管路の分割状態を示した。
管路の摩擦損失については摩擦損失』臥ss=′・Q2とおくとき,′
は圧力トンネル側で1.88×10【5(s乞/m5),放水路側では図10に示す
管路名を依って表2に示すとおりである。
ポンプ水車関係では発電電動機のG上)2が12,000ton-m2なので,
ランナ分をこれの1割と見抗ってGβ2二13,200ton-m2とした。し
たがって
去2 放水路側管路の摩擦損失係数
′=等ミラ(s2/m5)管路名
2
3
4
-82-
管路の良さ
45.00
83.08
447.00
′25.7×10-7
47.5×10-7
255.7×10・-7
管路名 管路の長さ
432.69
70,00
45.00
′
247.6×10-7
40.0×10‾7
25.7×10-7
複雑な形状の放水路をもつ揚水発電所の過渡現象の計掟
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図11完全牛排巨 流竜Hh線
468-3
461.7
14百前言
447.55
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図12 完全才引生 トルク川1線
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図13
31プ‾ 2~J`448.()5448.04
サーーンチャニ
tlリーJjJこ′し小ノーリー/タンク)
閲14 サージタンク系11両国と主要点の標高
45 50 55
N rl・l)m)
t(s)
I11イmA(】)
q・■,(m3′′ち)
(;.V.().(.舛)
\
岡15 ボン■プ水r-rt胸椎現象
炎3 初 期 条 件
ポンプ運転時 畑地時2 水中運転時
京一.〇・ン.じ
仰
(ヤM∈こ竺∈号と100
2州
200
吾E〉ト=50
ほ
GT2 GT。
ガイドべ-ソ閉鎖曲線
20 25 30 35 40 45 50 55
ーー
t(s)
NrI・叩=2号機)G,V.0.(A)の亡き
Nhpm〕(2弓▲鵬〕G.\r.0.(B)のとき
(JTrmコ′も)(21J‾矧(;,\′.().川)しナ′上さ
Q-ll(m3_S=2リ・鴨.)C.l7.0.(B卜7′土き
Hl,(mAq)【■2
ゝ芭_ノ(;.こ≡ご;ご;さ三三忘)畦_竺0・(B)(2梢)
Q・l・(m]′も)(1ぢ`粍)
、HT(mん】)(1リ儲)
、\IITrmAり) (2~ノー絶)(ニ.Ⅴ.().(A)リノとさ
N(rl)ワ二rr、、(1号卿
ホンー′人旭晰…言霊芸i】∴;£深作
匝l 転 数
揚程(落差)
流 茹
150rpm
71mAq
137.25m3/s:…;・冒:Aq】119・9m3/s音
ド部貯水池標高 461.00m
531.04m
450.00m
558.23m
ノ=ヱ諾ぎ2二3・527×1041(gn-Snlinute図11,12はポンプ水中の完全特性を,図13ほガイドベーソの閉
鎖方法を示したものである。
ガイドベーソ不動作のときは初期のガイドベーソ開度のままであ
卜く116 ポンプ水中過i峻別象
ることはもちろんである.〕
図14にはサージタンク系の立面図と主要点の標高を示した。ま
た表3には過渡現象を起こす直前の運転状態を示した。
る.2 計 算 結 果
図15は境高落差からの2台同時水中負荷遮断で1号機と2号機
とでは上部貯水池からサージチャンノミまでまったく同一構成なので
その挙動にも差がない「,回転数Ⅳと落差〃Tとほ定常運転時のそれ
らの129%と134プgまで上昇する。流量Qrは4.5秒から7秒まで
の間逆流領域(図11の第4象限)にはいっている。〃丁はガイドベー
ソ全閉後主として圧力トンネル側の影響で振幅約4mAq程度の振
動を起こし,さらにサージチャソバの水位変化の彩管により約6
mAq程度の振幅のうねりを起こす。
-83-
692 昭和42年6月 日 立 評 論 第49巻 第6号
図1るは最低揚程からのポンプ入力遮断の場合で,点線は1号枚
(ガイドベーソ不動作),実線ほ2号横のガイドベーンをG.nO(A)
のように閉鎖したとき,鎖線はC.Ⅴ,0(B)のように閉鎖したとき
の挙動である。
1号機は約5,25秒で正転逆流城,12.7秒で逆転逆流域,26秒で無
拘束速度に達し,揚程の最低値は心有運転帖の65%程度まで低下
する。
2号磯でG,Ⅴ.0(A)のようにガイドベーソを閉鎖したときの
ガTはすこしガイドベーンのしめ方が早いために,まだポンプ方向
に流れている水を急激に_l卜めることになり,4秒付近に負のピーク
が出ている。これをC.Ⅴ.0(B)のようにゆっくり閉鎖するとピ
ークは[Hない。
7.結 日
英揚水発電所の複雑なサージタンク系を持つ放水路の過渡現象解
明のために使用した計算法について報告した。
最近大形高速電子計算枚の発達により,複雑な水路系の水撃現象
も,従来の手計算や図式解法とは段違いに簡単にかつ短時間に解析
できるようになった(7)。
しかしながら,計算手段の点では飛躍的進歩があるとはいうもの
の,たとえば過渡現象中の管摩擦損失を定常運転時のそれで代用し
たときの誤差,あるいは本報告の計算例のような細長いサージタン
クに通常のサージタンクの計算式を適用したときの誤差など,基礎
的なデータ集積の面でまだ不十分なところが多々ある。今後これら
の問題点の解明に努力する所存である。
参 男 文 献
(1)J.Parmakian:Water Hammer Analysis:Dover Pub・
1icationsInc.New York
(2)M.Lister:The Numerical Solutions of Hyperbolic
PartialDi伴erentialEquations by the Method of Charac-
teristics.(MathematicalMethod for DigitalComputers),
John Wiley&Sons,Inc.New York,N.Y.,1960
(3)Victor L.Streeter:Water Hammer AnalysisIncluding
Fluid Friction:Trans.of ASCE,Vol.128,PartI,No.
3502,1963
(4)宮代:ポンプ系の水撃の解析:日本機械学会誌,Vol.70,
No.578p.376~383,1967
(5)大島,大山,田中:非定常層流の流量応答性の解析:日本
機械学会前刷集 No.138,114,1966
(6)林:管路の非定常水流:日本機械学会誌,Vol.66,No.537,
昭 38
(7)山口:日立評論,4る,1920(昭39-11)
Vol.49 日 立 評 論 No.7
目
■論 文
・原子炉しゃへいにおけるガンマ線多重層透過のビルドア
ップ係数
・ターピソ群実の軸方向静l卜H‾寺岡有振動数と巽つづり枚数
の関係
・ベネズエラ電力公社グリ発電所納297,000HP(218,500kW)フラソシス水草
・熱 間 可 逆+上延橙の計算機制御一厚板 ミ ルー
・3MeV カ ス ケー
ド 形 電 子 加 速 器
・全日動運転式コークス消火巾けん引用20t電気機関車
・日 立 ビ ルト イ ソ 形 冷 蔵 庫 の 構 造 と 性 能
次
・R-125 形 日 立 冷 蔵 庫 の 冷 却 特 性
・電子管ヒータ絶縁アルミナの電着塗布(その1)
・架空配電線の相聞短絡時の電線横板れの理論的考察■カラーテレビ受信磯特集
・カラーテレビジョソ受信機における色信号復調方式
・カラーテレビ受信橙の高輝度化に対する諸問題
・カラーテレビジョン受信機用偏向ヨークのコソバーゼソ
ス特性に関する理論解析
・19形90度偏向カラープラウソ管490LB22,490UB22・カ ラ
ー
テ レ ビ ジ ョ ン 用 白 色 標 準 器
・カラーテレビ映像中間周波増幅器用半導体集積回路
発 行 所
取 次 店
口 立 評 論 社
株式会社 オーム社書店
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