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盛岡市公募型協盛岡市公募型協盛岡市公募型協盛岡市公募型協働推進事業働推進事業働推進事業働推進事業
盛岡市とN P O との協働のヒントを探すワークショップ通信
こ ら ぼ VOL.3
発行:特定非営利活動法人アイディング
盛岡市仙北2-4-12 サンライフ盛岡内
電話 019-635-1200 FAX 019-635-9601
Email [email protected]
URL http://www.iding.org
盛岡市の大きな3 つの課題をテーマに、市民とN P O と市が一緒になって解決策を考えました!
盛岡市では市とNPOとの協働を進めるために、NPOから提案を募り、市とNPOが一緒に事業を行う公募型協働推進
事業を公募しました。アイディングでは、市民活動推進課と一緒に「協働環境推進事業」を提案し、採択して頂きました。
この通信では、「協働環境推進事業」で実施した「盛岡市とNPOとの協働のヒントを探すワークショップ」の様子をご紹
介させていただきます。
「産業振興による雇用の創出」について考えるワークショップを開催
2 月 5 日(月)・9 日(金) 14:00~16:30 盛岡市勤労福祉会館
<ご参加いただいた皆様>
市民・企業 ⇒関心をお持ちの市民、企業関係者の皆様
団体 ⇒NPO 法人青少年自立支援センターポランの広場、盛岡商工会議所青年部、
岩手県工業技術センター、ジョブカフェいわて、岩手県中小企業家同友会
企業組合コンシェルジェ
盛岡市 ⇒雇用労政課、商工課、市民活動推進課
(順不同・敬称略)
5日に開催した第1回目のワークショップでは、参加者の自己紹介・団体紹介の後、市の雇用労政課の取り組み
状況をお話し頂き、「産業振興」と「雇用の創出」の2グループに分かれて、それぞれの課題について話し合い、最後
にそれぞれのグループで話し合った内容を発表しました。
9日の第2回目のワークショップでは、5日に出された課題をもとに、どんな解決方法があるのか、その解決に向け
て、市民、町内会・NPO、企業、行政それぞれが、どのような役割を担うのかについて話し合い、その結果を発表し
ました。
2
2月5日(月)
産業振興による
雇用の創出について
課題を考えよう!
グループワークの様子
発表風景
2班では、産業振興における課題について
話し合いました。様々な意見が出されました
が、大枠では、「経営者が理念を持って人が
育つ企業・地域を作っていくこと」、「地域の技
術を活かした新しい産業を産み出していくこ
と」が大切だということで、それには、「経営者
が自らの質を高めていくこと」、「新しい産業を
産み出すための投資や連携が必要」という意
見が出されました。
1班では、雇用の創出における課題につ
いて話し合いました。主に若年者の雇用に
ついての意見が出され、「ニート・ひきこもり
への支援」などの充実化、そして、「総合的
な窓口の必要性」、企業側の「若者に対す
るイメージ」や「若手職員へのサポート」な
ど、様々な意見が出されました。
3
1班
2班
2 月 9 日(金)
産業振興による雇用の創出に
向けて、解決方法を考えよう!
解決に向けて出来ること・役割分担を考えました。 2日目の9日は、5日に出された課題の中から、各班1つ課題
を選び、その課題に対して「すべきこと」を検討し、それを誰がやる
べきか、役割分担を話し合い結果を表にまとめました。
各グループから出された課題についての「役割分担」
<それぞれの班が選んだ「課題⇒すぐに取り組んだ方が良いこと」>
1 班 企業の意識改革⇒「情報の発信」「人材育成」
2班 地域を活かす新しい産業や仕事づくり ⇒「プロデューサーが必要」「マーケティングの強化」
以上の「選んだテーマ」について、市ができること、企業ができること、住民組織ができること、市民ができることについて
話し合い、出された意見を模造紙に整理して、発表しました。
「情報の発信」では、行政は「周
知協力」、企業は「イベントを開催ま
たはイベントに参加し PR を行う」、住
民組織は「地域での企業説明会の
開催」、市民は「積極的な参加」など
の意見がでました。
「人材育成」では、行政は「講習会
の開催や講師派遣」、住民組織は、
「チェック機関」、市民は、「自己啓発
に対する意識を高め、日々努力す
る」などの意見が出されました。
「プロデューサーが必要」に関しては、
行政は、「プロデューサー育成のための
支援」、企業は、「異業種間の交流」、
住民組織では、「リーダー育成事業」、
市民は「問題意識を高め、プロデュー
サーにさまざまな提案を行う」などの意
見が出されました。
「マーケティングの強化」では、行政
は、「市民へのニーズ調査や事業への
支援」、企業は、「意識改革」、住民
組織は、「調査事業の実施、市民は、
アイディアの提案」などの意見がだされ
ました。
4
ワークショップ参加者からのご感想
<ワークショプを終えて>
・ 人数が多くもなく、少なくもなく良かったと思う 。
・ テーマが難しいので、もう少し絞った方が良かったので
は?
・ なかなか雇用創出に関しての意見よりは、現在の状
況での話しになり、みなさんの置かれている立場を聞
く事で終わった感じだった。もう少し時間があれば、
雇用について深く話ができたのかもしれない。
・ 班によって話し合うテーマの規模が変わってくるのだろ
うか?少ない人数だったから、確かにテーマの規模が
大きくて、要点整理に時間をようした。
・ 若い方の参加がほしい。
・ ファシリテーターの技術が高く、参考になった。うまくま
とめたと思う。
・ すばらしい取り組みだと思う。是非、「継続してくださ
い。」むしろ、経営者をもっと呼んで、問題提起をもと
に話合うなど、取り組みを深めると沢山の意見がで
てくると思う。
・ もっと商工業者の立場を知ってもらいたいと思った。
産業振興はなかなか難しく事業主にとっては深刻な
問題が多い
・ 行政関係者が多かった。若者やニートなどの参加を
参加させてみては?
・ 問題解決のために重要なテーマだったと思う。ファシリ
テーターのさすがな進行。勉強になった。
・ 立場が異なれば意見も異なり、参考になった。
・ 日頃の勉強不足を実感した。
・ 異分野の人たちの考え方を直接きけてよかった。
・ 人と意見を交換する機会の重要性が認識できた。
・ 専門的な内容になってしまっているような気がする
・ 内容が理解できないままの所もあった。
・ 各参加者の自由な発表の意見が聞けて貴重であ
った。又、特に分野外の方の率直な意見はとても
参考になった。
※ご感想は、原文のまま、掲載させて頂きました。
この度のワークショップでは、盛岡市が抱えている課題の1つと
して「産業振興における雇用の創出」をテーマに、行政、企業、
住民組織、市民それぞれが、「何をしなければいけないのか」を
考えるワークショップでした。
参加者の方からもご指摘がありました通り、難しいテーマでは
ありましたが、皆様と共に話し合い、貴重なご意見を頂けた事に
とても感謝しております。主催者として反省させられる点も多か
ったとは思いますが、参加者の皆様からは「このワークショップに
参加して良かった」とのアンケートでの回答を頂きました。
また、今回のワークショップのもう1つの目的であった、「参加
団体同士のネットワーク作り」に関しても、89%の方に「他団体
の活動を知り参加になった」との回答を頂きました。
今回、皆様から頂いたご意見、ご指摘など、今後の活動に
役立て“よりよい街もりおか”になるように、行政、市民の皆様と
共に取り組んでいきたいと考えております。
最後に、このワークショップ開催にあたり、ご協力いただきました
皆様に心より感謝申し上げます。
特定非営利活動法人アイディング 代表理事 藤枝 薫
産業の振興や雇用の拡大は、国の景気に左右さ
れる部分が多分にあり、難しいテーマのワークショップ
でした。
それでも参加した皆さんからは積極的で前向きな
意見が多く出され、盛岡を活気のあるまちにしたいと
いう思いが伝わってきました。
産業の振興と雇用の創出には、行政や企業の努
力はもちろん、個人やNPOの働きかけが大切です
し、どれかひとつが欠けても“パズル”は完成しませ
ん。
とても難しい“パズル”ですが、みんなの力を合わせ
なければ問題は解決しないということで、協働を考え
るワークショップにふさわしいテーマだったと思います。
盛岡市市民部市民活動推進課 工藤活人
<<<<協働環境推進事業協働環境推進事業協働環境推進事業協働環境推進事業についてについてについてについて>>>> 盛岡市の平成18年度公募型協働推進事業として採択され
た事業で、盛岡市と市内NPOに対する協働に関する意識調査、
3つのテーマでのワークショップ、協働の推進をみんなで考えるための
ワークショップを実施しました。また、実施内容を通信にして広く市
民の皆様にお伝えする事業となっています。
http://www.iding.org/kyodo/http://www.iding.org/kyodo/http://www.iding.org/kyodo/http://www.iding.org/kyodo/
編集後記 今回のワークショップのテーマは、普段の生活では考えもし
ないようなテーマ・・・。しかし、このワークショップで、皆さんと
一緒に考え、意見交換をすることができて、とても勉強にな
りました!そして、新たな出会い、発見も!?今後も、この
ような機会を大切にしていきたいと思いました。
(K)
〈発表の風景〉