TI CC2541とiOS機器の接続

2014/7/12 金子 弘樹

TI CC2541 SensorTag• テキサス・インスツルメンツ社(TI)はアメリカの半導体メーカー

• Bluetooth LE対応／Apple iBeacon（後述）は、ファームウェアアップデートで対応

• IR 温度センサ／湿度センサ／圧力センサ／加速度計／ジャイロスコープ／磁力計

• 個人向け：1台$25

Bluetooth Low Energy (LE)・Bluetooth 数cm - 10m 程度の無線技術

・2010年、Bluetooth 4.0規格の一部としてBluetooth LEが策定

・LEは、ボタン電池1つで1年持つ低消費電力が特徴

・一定の情報を低頻度で長期間送り続ける用途に使うことが出来る

・万歩計、腕時計、温度・湿度計など健康分野で注目を集めている

Apple iBeacon• Bluetooth LEの近接検出を活用したiOSの機能セット

• iOS機器とBluetooth LEとの距離を測れる

• Far（遠い） / Near（近い） / Immediate（直近） の3種類

• 屋内位置情報技術として活用が期待される

• 店舗に置いて客の入店・退店をチェックできる

• 巨大な会場での誘導、建物の何階に自分がいるかなど

• 博物館の展示品の前にiBeacon対応機器を置き、入場者にiOS機器を持たせ、展示物の目の前に立ったら解説が流れるなど

iBeaconイメージ図

Near（近い）

Far（遠い）

Beaconを複数台設置すれば相対的な位置が分かる

Bluetooth LEの接続方法• セントラル → データ受信側

• ペリフェラル → データ送信側

• iOS6から、iOS機器はセントラル／ペリフェラルどちらにもなれる

セントラルペリフェラル

ペリフェラル検索

サービス／キャラクタリスティクス検索

キャラクタリスティクス読み出し結果

Bluetooth LEの情報階層• Server（TI CC2541 SensorTag）

• Service（温度センサ）

• Characteristic（気温を返す）

• Characteristic（センサON/OFF）

• Service（湿度センサ）

• Characteristic

センサから気温を求める

http://www.byteworks.us/Byte_Works/Blog/Entries/2012/10/31_Accessing_the_Bluetooth_low_energy_Thermometer_on_the_TI_SensorTag.html

計算方法が面倒なのでTIのサンプルコードの関数を使います。SensorTagアプリからサンプルコードをメールできる。

iOSでの利用API• Bluetooth LE

• Core Bluetooth Framework（iOS5~）

• iBeacon

• Core Location Framework（iOS7~）

• iOS 7.1から対応アプリ非起動時もデータを受信できるようになった

最後に• Bluetooth LEは低消費電力無線技術

• iBeaconは距離計計測技術

• 技術は揃った。後は活用アイディア

• 企画者はこれらを使った用途を考えよう

• 技術者はこれらの実装方法を学ぼう

• 個人の行動をトレースできる→プライバシーの問題が発生する

• iBeaconはGPS（屋外）に続く屋内位置情報検出技術