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産学官の連携による人材育成活動ご紹介ー国立情報学研究所の産学連携IT教育活動ー

2012年2月24日

国立情報学研究所 GRACEセンター

田辺良則

産学連携IT人材育成シンポジウム

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GRACEセンター

正式名称: 先端ソフトウェア工学・国際研究センター

国立情報学研究所 (NII) に設置されている 8つの研究センターの1つ

センター長: 本位田真一教授

ミッション: 21世紀の「ソフトウェア基盤」を実現するため、国内外の研究機関との連携、産学連携のもと、研究・実践・教育を三位一体で運営し、次代の中核となる世界レベルの研究者および技術者を育成する


先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム拠点間教材等洗練事業 edubase Steam / Cloud / Space

ノウハウ整備

トップエスイー


先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム

高度IT人材育成のための実践的ソフトウェア開発専修プログラム

＜筑波大学拠点＞◎筑波大学、電気通信大学、東京理科大学

情報理工実践プログラム＜東京大学拠点＞

◎東京大学、東京工業大学、国立情報学研究所

次世代情報化社会を牽引するICTアーキテクト育成プログラム

＜九州大学拠点＞◎九州大学、九州工業大学、熊本大学、宮崎大学、福岡大学

高度なソフトウェア技術者育成と実プロジェクト教材開発を実現する融合連携専攻の形成

＜大阪大学拠点＞◎大阪大学、大阪工業大学、京都大学、高知工科大学、

神戸大学、奈良先端科学技術大学院大学、

兵庫県立大学、立命館大学、和歌山大学

首都圏

OJLによる最先端技術適応能力を持つIT人材育成拠点の形成＜名古屋大学拠点＞

◎名古屋大学、南山大学、愛知県立大学、静岡大学

研究と実務融合による高度情報セキュリティ人材育成プログラム＜情報セキュリティ大学院大学拠点＞

◎情報セキュリティ大学院大学、中央大学、東京大学、国立情報学研究所

先端ITスペシャリスト育成プログラム＜慶應義塾大学拠点＞

◎慶応義塾大学、早稲田大学、中央大学、情報セキュリティ大学院大学

社会的ITリスク軽減のための情報セキュリティ技術者・管理者育成

＜奈良先端科学技術大学院大学拠点＞◎奈良先端科学技術大学院大学、

京都大学、大阪大学、北陸先端科学技術大学院大学

文部科学省．2006年度-2010年度

全国の計8拠点において、産学連携のもと、高度IT人材育成の取り組みを実施


拠点間教材等洗練事業の概要全国の拠点で多様なプログラムが展開され、その開発・実施を通じて得られた成果について、それを効果的・効率的に全国へ普及展開するために、教材の洗練（収集・改編等）、ポータルサイトの構築、ガイドラインの策定、シンポジウムの開催等を行う（2008年度～2010年度）

◆運営委員会の設置◆ ○８拠点の代表者により構成

○事業全体の運営方針を検討

○WGの設置・コンテナ構築WG、公開コンテンツ検討WG

・PBL教材洗練WG、教育力向上WG ◆ガイドライン等の整備◆

◆拠点間ポータルサイトの構築◆ ○ビデオコンテンツ検索・配信機能 ○人気度表示機能

○教材コンテンツの利用規約、著作権ガイドライン等の策定

◆普及に向けての教材洗練・整備◆ ○教材等の収集・改編・等を実施

・各拠点における公開コンテンツ整備・PBL教材の整備

・教育力向上のため教材整備

◆広報活動◆ ○全拠点合同シンポジウム ○冊子発行等

企業

汎用性のある教材の提供等

企業企業企業企業

企業

各拠点による実践的教材の登録等

洗練された教材等の提供

高度ＩＴ人材育成拠点（８拠点）大学大学

大学大学大学大学大学

大学全国の大学・企業等


edubase Stream

全国から集まるＩＴ教材の「学ぶ」「創る」をサポート


edubase Stream

講義映像，映像教材を配信するウェブサイト

「シンクロコンテンツ」

スマートフォン対応

約300コンテンツ

月間20000 ユーザ, 260,000 PV

(http://stream.edubase.jp)


edubase Cloud

他への影響を恐れずのびのび実験

基盤からアプリまですべてを改良可能

①専有性

②改変性

③連携性

④保存性マシンイメージなどを検索・利活用

外部クラウド

外部クラウドとの連携

教育用途クラウド: 講義，演習，PBL，....

1600コア，120TBストレージを持つ本格的なクラウド


edubase Space

思う存分グループでアイデアを議論できるIT教室

問題解決をチーム内で議論できる

さまざまな議論シーンに対応

チーム内での問題解決グループ間での議論遠隔地との議論

複数投影卓上電子黒板 TV会議


IT教育ノウハウの収集と整理

PBLノウハウ集各拠点で実施されているPBLのノウハウを集約

2011年9月の「PBLシンポジウム」にて公表

産学連携によるIT科目実践ガイド産業界から招聘した教員が大学で授業・演習を行う際の企業と大学

で確認すべき項目

教育力向上の取り組み事例調査レポート国内外の大学における教育評価や教員教育力向上に関する事例調

査レポート

GRACEセンターウェブサイト (http://grace-center.jp) にて公開中


平成16年度～20年度科学技術振興調整費・新興分野人材養成・基盤的ソフトウエア（文部科学省）

トップエスイー

ねらい

実績

体制

ソフトウェア開発現場に最新の研究成果を導入大学での研究・教育の現場に実践を導入

産学官連合による実践教育－協賛企業 (現在37社)

株式会社アライドエンジニアリング, 株式会社インテック,SCSK株式会社,NECシステムテクノロジー株式会社, NECソ

フト株式会社，NTTコムウェア株式会社, NTTソフトウェア株式会社,株式会社NTTデータ, 株式会社NTTデータMSE, NTTデータ先端技術株式会社,ガイオ・テクノロジー株式会社, 鹿島建設株式会社, キャッツ株式会社, キヤノン株式会社, 株式会社クレスコ, ソフトバンクテレコム株式会社, TIS株式会社,株式会社デンソー, 株式会社東芝, 東芝ソリューション株式会社, 日本オラクル株式会社, 日本電気株式会社, 日本ユニシス株式会社, 株式会社野村総合研究所, パナソニック株式会社, 株式会社日立製作所, フェリカネットワークス株式会社, 富士通株式会社, 株式会社富士通研究所, 株式会社富士通コンピュータテクノロジーズ, 株式会社豆蔵OSホールディングス, みずほ情報総研株式会社, 三菱スペース・ソフトウエア株式会社, 株式会社三菱総合研究所, 三菱電機マイコン機器ソフトウエア株式会社, メルコ・パワー・システムズ株式会社, リコーITソリューションズ株式会社

修了生：第一線のSE主体．合計121名． 1期生：15名（H18）、 2期生：18名（H19）、3期生:28名(H20）

4期生：26名 (H21）、 5期生：34名 (H22）

現受講生 (6期生)： 40名大学講義：東大、東工大、IISEC、JAIST、早大、北大、総研大など


産と学のギャップ

難度の高い新規開発課題に対し、高い品質の設計を行える高度な技術を持ったＳＥの不足

産業界の状況：科学がない

様々な先端的なソフトウェア・ツール、手法が存在

実問題を用いた実践的教材が少ない

大学の状況：実践がない

GAP

プロマネ ITアーキテクト ITスペシャリスト

ソフトウェアデベロップメントアプリケーションスペシャリスト

ITスキル標準ニーズ

情報系学科の卒業生（計算機科学の知識）

シーズ


実践重視の教育

分析

実践ノウハウの教材化

設計実装評価

実践機器

【演習中心】

ツールを用いて実践的な演習問題

異なる企業からなるグループ編成

実問題(２－３年先）ソフトウェアツール

産業界

大学

背景知識、技術獲得

座学（約４回）ノウハウの修得（約３回）

応用問題

ノウハウの実践・深堀（約５回）

最終レポート

グループ討議

議論基本問題


実施概要

原則1年間のコース（４月入学～３月卒業）

講義: 平日夕方90分×2，一部土曜日も講義実施．

修了認定: １２単位以上の単位取得 + 修了制作

授業料: 年間５４万１２００円


講義

共通講義 + 5つの専門コース 1コースから集中して単位取得を推奨

複数コースからの単位取得も可能

共通講義

セキュリティ概論

テスティングソフトウェア工学入門

ソフトウェア科学基礎理論

ソフトウェアメトリクス

要求工学アーキテクチャ

モデル検査形式仕様記述

クラウド

ゴール指向要求分析

超上流要求分析

要求獲得・記述

ソフトウェアパターン

アスペクト指向開発

コンポーネントベース開発

性能モデル検証

並行プロセスの検証と実装

設計モデル検証 (応用編)

形式仕様記述 (応用)

形式仕様記述 (セキュリティ)

形式仕様記述 (基礎)

クラウド基盤構築演習

分散処理アプリ演習

クラウド実践


修了制作

受講生自身の問題を，トップエスイーで学んだ知識を適用して解く．

3-6ヶ月．

担当講師が指導


講師一覧石谷靖 (三菱総合研究所) 位野木万里 (東芝ソリューション) 今井宜洋 (ITプランニング) 宇佐美雅紀 (イーソル) 大久保隆夫 (富士通研究所) 加瀬直樹 (東芝) 金子浩之 (みずほ情報総研) 來間啓伸 (日立製作所 /

国立情報学研究所特任教授) 櫻庭健年 (日立製作所) 妻木俊彦 (日本ユニシス /

国立情報学研究所特任教授) 橋本祐介 (日本電気) 長谷川哲夫 (東芝) 早川昌志 (富士機械製造) 早水公二 (フォーマルテック) 安田晃 (ITプロ技術者機構) 山本里枝子 (富士通研究所)

磯部祥尚 (産業技術総合研究所主任研究員) Cyrille Artho (産業技術総合研究所研究員)

阿萬裕久 (愛媛大学講師) 石川冬樹 (国立情報学研究所准教授) 粂野文洋 (日本工業大学准教授/

国立情報学研究所特任准教授) 白銀純子 (東京女子大学准教授) 田辺良則 (国立情報学研究所特任教授) 田原康之 (電気通信大学准教授) 鄭顕志 (国立情報学研究所特任助教) 長久勝 (国立情報学研究所) 中谷多哉子 (筑波大学准教授 /

国立情報学研究所特任教授) 中村太一 (東京工科大学教授) 野中誠 (東洋大学准教授 /

国立情報学研究所特任准教授) 水野修 (京都工芸繊維大学准教授) 横山重俊 (国立情報学研究所特任教授) 吉岡信和 (国立情報学研究所准教授) 鷲崎弘宜 (早稲田大学准教授 /

国立情報学研究所客員准教授)


英国UCL大学との共同PBL

目的: 国際的なプロジェクトで活躍できる人材の育成

英国 UCL (University College London) と提携エンジニアリングサイエンス学部長 Finkelstein教授の協力

トップエスイー受講生 + UCL学生のチームによる開発演習

日本での1週間集中開発 ( + 分散開発演習も計画)

2011年11月第1回 (試行)．2012年より本格実施


先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム拠点間教材等洗練事業 (2007年度-2010年度) edubase

edubase Portal 教材の公開，学習のためのポータル

edubase Cloud PBL実施に役立つ教育クラウド

edubase Space 遠隔PBLを想定した，先進的IT教室

IT教育ノウハウ集

トップエスイー (2006年度- ) 最新の研究成果をふまえ，第一線のトップ技術者を教育

産学官の協力による教材作成と教育体制構築

海外連携への取り組み

まとめ

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