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M-Tracerパター版アプリでパット名人を目指そう! パッティングスキル 向上BOOK 石井 忍 中井 学 堀尾研仁 インパクトロフト安定緩やかな アッパーブロー指南! 芯に当たる ストローク 自然パッティング リズム指南! ストローク軌道スクエア・ インパクト指南!

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M-Tracerパター版アプリでパット名人を目指そう!

パッティングスキル向上BOOK

石井 忍中井 学堀尾研仁インパクトロフトの安定と緩やかなアッパーブローを指南!

芯に当たるストロークと自然なパッティングリズムを指南!

ストローク軌道とスクエア・インパクトを指南!

ペアリング方法

アプリストア(App Store、Google Play)で「M-Tracer」と検索。指示に従ってパター用アプリ

「M-Tracer for putter」をダウンロード、インストールしてください。

すでにM-Tracerをお使いのお客さまは同じIDでご使用になれます。新たに購入された場合は、アプリをお使いの際にユーザー登録が必要となります。

M-Tracer本体とスマートフォン(タブレット)をBluetooth®でペアリングします。お使いのスマートフォンなどのBluetooth®設定に従ってペアリングしてください(すでにM-Tracerをお使いの場合は必要ありません)。

・Android™-OS:Android™ 4.1以降※-Bluetooth®:SPP対応-画面解像度:フルハイビジョン(1080×1920ピクセル)、およびハイビジョン(720×1280ピク

セル)

・iOS-OS:iOS7以上-コネクタ仕様:Lightningコネクタ搭載製品-UIデザイン:iPhone5以降のスマートフォンに最適化

・詳しい動作確認機種につきましては、エプソンホームページをご覧ください。※Android™端末では、Ver.4.1以前のOSではインストールができません。フルショット版では、

Ver.4.0も対応

初めて使うとき

次に使うとき

5 M-Tracer for putterアプリを起動する

M-Tracerの電源をオンにするM-Tracer本体の電源ボタンを青点灯になるまで押し続けます。誤ってペアリングモードにしたときは、電源を入れ直してください。

1

M-Tracerをペアリングモードで起動する1M-Tracer本体の電源ボタンを5秒以上押し続けます。ペアリングモードでは、ステータスランプは青赤交互に点滅します。

※スマートフォンなどのBluetooth®設定アプリは、OSのバージョンや機種によって操作方法が異なる場合があります。

M-Tracer for putterアプリを起動する3

3 M-Tracerとペアリングを開始するリストに表示されたMT×××××(M-Tracer本体シリアル番号5ケタ)をタップします。シリアル番号はM-Tracer本体裏面のシール内に記載しています。

スマートフォンなどのBluetooth®設定をオンにするスマートフォンなどのBluetooth®がオンになっていれば、自動的に接続されます。

2

2 スマートフォンなどのBluetooth®設定をオンにするAndroid™およびiOSの設定アプリを開き、Bluetooth®設定をオンにします。接続可能なセンサーの検索が始まります。

4 待つペアリングが完了すると、M-Tracer本体のステータスランプが青点滅に変わります

(Android™端末では、実際の計測が始まるまで青赤点滅のままです)。

動作環境

セットアップの流れアプリをダウンロードSTEP 1 ペアリングSTEP 3

ログインSTEP 2

計測開始

M-Tracer本体を専用アタッチメントとともにシャフトに装着します。しっかり装着して、本体が落ちないように注意してください。

画面の「計測」ボタンをタップして計測を開始します。

ゴルフバッグには最大10データまで登録が可能です

パター用アタッチメントをパターシャフトへ取り付けます。パター用アタッチメントは、グリップ先端から本体1つ分(50mm)離れたところに取り付けます。

アタッチメントは、パター用アタッチメントにかぶせるように上から押さえて取り付けます。

このとき、アタッチメント側面のゴルフクラブマークが、ゴルフクラブの向きと合う方向に取り付けます。

アタッチメントはMサイズを取り付けてみてください。本体の取り付けがきつい場合は、Lサイズをご利用ください。取り付けがゆるい場合は、Sサイズをご利用ください。アタッチメントの適応サイズは、「同梱品の確認」をご参照ください。

本体左右のいずれかのストラップ穴にひもを通して付けます。(ストラップは出荷時に本体に取り付けてあります)

ストラップをグリップを通して取り付けます。グリップが太くて通らない場合は、シャフトに巻き付けるように取り付けます。

矢印マークがパターヘッド側になるようにシャフトにかぶせて取り付けます。矢印マークがフェース面を指す向きになるように回転方向を調整します。

パター以外のゴルフクラブへの取り付けはしないでください。

1

アタッチメントをパター用アタッチメントに取り付けます。2

本体にストラップを付け、パターに取り付けます。3

本体をアタッチメントの両側のレールに差し込みます。差し込みづらい場合は、アタッチメント側面の○印を手ではさみ、側面を押しながら差し込んでください。

レールに沿って、必ず奥のストッパーに接触するまで差し込みます。

本体をアタッチメントにセットします。4

本体をセットした後、本体が確実に固定されていることを確認します。

軽い力で上下や、回転方向に動くことがないか確認します。

・アドレス時に、パターの下側(本体が見えなくなる側)に取り付けします。・アタッチメントの取り付け跡が本体底面に残る場合がありますが、機能に問題はありません。

取り付け状態を確認します。5

グリップが太くてストラップが通らない場合

フェース面

矢印マーク

矢印マークパター用アタッチメント

ストッパー

上下

回転

アタッチメント

パター用アタッチメント

センター矢印マーク

Mサイズは○印が2個

ゴルフクラブマーク

アタッチメント パター用アタッチメント

傾かないように取り付けてください。

注意

シャフトに装着STEP 5自分のパターを登録STEP 4

ゴルフバッグを選択1 解析画面左上のメニューボタンをタップし、ゴルフバッグを選択します。

3 詳細を入力する パター名やヘッド形状など、パターの情

2 パターを追加する 画面右下の「+」をタップし、登録画面へと移動します。

4 「戻る」をタップする 「戻る」をタップすると、入力されたパターが登録されます。

5 計測する さらに「戻る」をタップし、解析画面へと戻り「計測」ボタンを押すと、登録したパターで計測が可能となります。

ヘッド形状ピン マレット ネオマレット ブレード

シャフト取り付け位置

標準

センター

L字 設定なし 設定なし

パッティング計測を始めよう

正しく計測するために、計測前にキャリブレーション(ターゲット方向合わせ)を行う必要があります。

キャリブレーション画面で  を押した後に設定変更できます。

キャリブレーションは、1日1回、もしくは非常に強い衝撃が加わった時に、自動でキャリブレーションをお願いするポップアップ画面が表示されますので、画面表示に沿って行ってください。

パターをライ角通りに置き、シャフトを正面から見て垂直にした状態で、フェース面をターゲット方向に合わせて約2秒間静止します。

ハンドファーストやハンドレイトの構えでキャリブレーションを行うと、誤ったターゲット方向が認識されてしまうのでご注意ください。

キャリブレーションが始まるとセンサーのランプは赤点灯に変わります

注意:正確なパッティングを計測するために、キャリブレーション中はパターを地面やラックに立て掛け、手で触れるなどされないようにお願いします。

スタートボタンを押して計測を開始してください。

キャリブレーション終了後は、素振りやワッグルをしても大丈夫です。

Hit!

毎ストローク時に必要なキャリブレーション

固定してキャリブレーション

目標距離、速さ、パターを設定しよう

M-Tracerでは、上図の10通りの中から、お使いのパターのタイプに合わせて設定が可能です(表示されるパターの形状は、実際のものと異なる場合があります)。

目標距離の設定(フェース角スコアに影響します)3m、7m、12m、20mの設定が可能です。

芝の速さ(スコアには影響しません)

設定されているパターのタイプを選択

(打点計測に影響します)

ゴルフバッグに登録したパター種別を計測時に選択します。

立て掛ける

手で持つ

キャリブレーションが終わるとセンサーのランプは青点滅に変わります

1

360°マルチビューでチェックできる

スクエア度の確認タイムシークバーは軌道に対する直角度を色で示しています。スクエアなスイングは、軌道に対してスクエアなスイングとなりますので、タイムシークバーの色が薄いほどスクエアであることを示しています。

薄い色を目指してスイングの軌道を調整しよう

パッティングスキルが向上!5

スコア

ストローク軌道

タイムシークバー

打点 ストローク

インサイドイン、インサイドアウトをチェックプロゴルファーのストロークはインサイドインもしくはインサイドアウトです。真っ直ぐ引くという意識が強すぎると、「支点がブレる」「インパクトでひっかける」などのミスが出やすくなります。

バックストロークとダウンストロークが同じ軌道かチェックストローク始動時に手や腕だけでストロークを開始すると、切り返しの際ループを描いてしまい、ダウンストロークが安定せず、インパクトでの打ち出しが不安定になってしまいます。

総合スコア(解析概要)各詳細解析で出たスコアを以下の比率で乗算して、その合計を総合スコアとして算出しています。

・フェース角 :スコア×35%・打点 :スコア×27%・ロフト変化量 :スコア×19%・アタック角 :スコア×19%

<例>・フェース角 :72点・打点 :89点・ロフト変化量 :93点・アタック角 :90点

総合スコア72点×35%+89点×27%+93点×19%+90点×19%=84点

メイン画面 & 総合解析

つの

ライジング方角

へ2 3 4 5へ へ へ

解析機能で

5°以上 4.5° 4° 3.5° 3° 2.5° 2° 1.5° 1° 0.5° 0° -0.5°-1°-1.5°-2°-2.5°-3°-3.5°-4.5°-5°-5°未満

オープン スクエア クローズ

常にボールをパターの芯(重心)で捉えられるようにして、狙った距離を打てるようにしましょう。

インパクト時のフェース向きとストロークの方向を確認して、出球の方向を安定させましょう。2 方角解析

3 打点解析

フェース角は0度に近いですか?アドレスに対するフェース角はスクエア(0度)に近づけると、 打ち出されたボールは順回転になっていきます。また、フェース角画面で緑に塗られたエリア内に収まっていると、 カップインできる可能性が高まります。

スクエアなストロークができているかチェックしましょうスクエア度がマイナスの方・・・軌跡に対してクローズにインパクトしたことを示します。 このとき、ボールはフック回転します。 インサイドに引きすぎる傾向のある方は、 スクエア度がマイナスになる傾向があります。 スクエア度がプラスの方・・・軌跡に対してオープンにインパクトしたことを示します。 このとき、ボールはスライス回転します。 アウトサイドから入る傾向のある方は、 スクエア度がプラスになる傾向があります。

打点位置をチェック打点解析では、ボールの当たった位置を、パターヘッドの重心からの距離で示します。重心でボールを捉えないと、思った距離感を出すことができません。 インパクトでしっかり重心を捉えられるようにしましょう。

同じところで捉えているかが大事ですボールが当たったところを、過去の傾向を踏まえて確認しましょう。履歴をチェックし、平均・ばらつき・達成度を確認し、常に同じところでボールを捉える練習をしましょう。

■スコアの目安■フェース角目標距離に対して許容されるフェース角誤差から計算3mの場合 ±1.03度以内だと80点以上7mの場合 ±0.44度以内だと80点以上12mの場合 ±0.26度以内だと80点以上20mの場合 ±0.16度以内だと80点以上

■スコアの目安■打点フェース重心でボールをとらえているかを計算±5㎜以内に入っていると80点以上となる

インパクト時のヘッドスピードとバックストローク幅をチェックして、一定の距離感を身に付けましょう。

ロフト変化量(アドレス時のロフトとインパクトロフトの差)とアタック角(入射角)をチェックして、適正なインパクトロフトを得られるようにしましょう。

4 ストローク解析

5 ライジング解析

スピードとストローク幅を一定にして、安定したパッティングに安定したパッティングするためには、スピードとストローク幅にばらつきが少ないことが重要です。スピードはインパクト時のヘッドスピードの値、 ストローク幅はアドレスからトップまでの距離になります。繰り返しパッティングを行って、数値を確認しましょう。スピードやストローク幅が一定でない方は、距離感が都度変わってしまう可能性があります。同じリズムを心がけ、安定したパッティングを目指しましょう。

ロフト角を使ってますか?パターにはロフト角がついています。(約2~4度)グリーンにあるボールは思った以上に芝に沈んでいるため、 インパクトでロフト角を使ってボールを出す必要があります。ロフト変化量はアドレス時とインパクト時のロフト角の差を示しています。ロフト変化量が下図の緑に塗られたエリアに収まるように練習しましょう。緑のエリアから大きく外れてしまう方は、ハンドファーストになっていないか確認しましょう。

ダウンブローになっていませんか?アタック角は、縦方向の入射角を示しています。 正の数値はアッパーブロー、負の数値はダウンブローであることを示しています。アタック角は若干のアッパーブローであることが理想です。ダウンブローになると、芝に沈んだボールをしっかり浮かせることができません。

■スコアの目安■アタック角アッパーにボールをとらえているかを点数化0~2度を範囲に入っていると80点以上となる

■スコアの目安■ロフト変化量しっかりロフト角を使ってストロークできているかを点数化±1度以内に入っていると80点以上となる

 

よくパターのストロークを「真っ

直ぐ(テークバックして)、真っ直ぐ

(ストロークする)」と思っている方

がいますが、これは大きな間違いで

す。パッティングは体を中心とした

回転運動なので、多少の差こそあれ

円(弧)軌道になるのが正解です。そ

して、真っ直ぐヘッドを引こうとす

る人の多くが、真っ直ぐ引こうとす

るあまり、アウトサイドにヘッドを

上げてしまっています。

 

そこで、まずは自分のパッティン

グストロークの軌道をM

-Tracer

確認してみましょう。ストローク軌

道は、「総合解析」で確認することが

できます。

 

アウトサイドにヘッドが上がっ

ているなど、

ヘッド軌道が適

正でなかった場

合、このドリル

を行うことで矯

正できます。パ

ターヘッドの

トウ側のやや後

方に写真のよう

 

ドリルの後には、

もう一度M

-Tracer

で測定して、自身の

ヘッド軌道が矯正で

きたかチェックして

みましょう。

にボールを並べてテークバックし、

ボールにヘッドが当たらないよう

にパッティングします。こうするこ

とで、ヘッドをアウトサイドに引く

ことを防ぎ、自然とインサイド・イ

ンの軌道に近づきます。

インサイド・イン軌道を体感する①

1Lesson

自分のパッティング軌道は、「総合解析」画面でチェックできる。ドリルの前後に計測して、軌道がきちんと矯正されているか確認しよう。正しいパッティングのストロークは、自分の体を中心とした円(弧)軌道になるため、パター

ヘッドのトウ側に置いたボールにはストローク中にヘッドが当たらないはずだ。ボールに当たらないストローク軌道を体感して、インサイド・インの軌道を身につけよう。

ボールをトウ側後方に並べ

パッティングをする

狙った方向にボールを打ち出すには、正しいパッティング軌道と、スクエア・インパクトが不可欠です。この二つを実現するレッスンを堀尾研仁がお届けします。

正しいパッティング軌道と 方向性を

身につけよう!

「総合解析」で チェックしようcheck

テークバックで当たらなくても、切り返しでアウトサイドから降ろしてきてもボールに当たる。

ヘッドを真っ直ぐ引こうとしてアウトサイドに上げると、テークバックでボールに当たってしまう。

フォローを極端に真っ直ぐ出そうとす

ると、左ワキが開きやすい。

テークバックでヘッドを真っ直ぐ引こう

とすると右ワキが開きやすい。

両手を離して握り、左ワキを締めた状態でパッティングをすると、パッティングが体を中心とした回転運動であることが体感でき、自然とインサイド・インのストローク軌道になる。

スプリットハンドで

実際にストロークしてみる

 

インサイド・イン軌道を体感す

るドリルとしては、「スプリットハ

ンド・ドリル」もおすすめです。スプ

リットハンドとは、「両手を離して握

る」という意味です。

 

このドリルで重要なことは、左ワ

キをしっかりと締めることです。左

手でグリップの後端を握り、左ワキ

を締めてから右手は左手と離すよ

うにグリップのシャフト寄りを握

ります。

 

セットアップが完了したら、実際

にストロークをします。ストローク

中はしっかりと左ワキを締め続け

ることを意識してください。こうす

ることで、パッティングのストロー

クが体を中心にした回転運動であ

ることが体感できるはずです。

 

いわゆる「真っ直ぐ、真っ直ぐ」の

ストロークをしようとすると、テー

クバックで右ワキが開いたり、フォ

ロースルーで右ワキが開いたりし

やすくなるので注意しましょう。

 

ドリルの後に、実際に軌道が矯正

されたかどうかをM-Tracer

で計測

してチェックしてみましょう。

インサイド・イン軌道を体感する②

2Lesson

指導・堀尾研仁

(ほりお・けんじ)1971年生まれ、岐阜県出身。デビッド・レッドベターに師事し、ティーチングプロの世界に入る。ツアープロコーチとして、田島創志、高橋竜彦の初優勝に貢献。現在では、雑誌・WEBなどさまざまな媒体で活躍中。

スプリットハンド

左ワキを締める

 

ボールを狙った方角に打ち出すた

めには、インパクト時にフェースが

スクエア(目標方向に対して正対し

た状態)であることが大変重要です。

 

M-Tracer

の「方角解析」で、インパ

クト時のフェース角を確認するこ

とができます。スクエアにインパク

トした時を0度とした場合、±1度以

内(図中の色のついた部分)のフェー

ス角でインパクトすることが、方向

性のいいパッティングをするうえ

で重要です。

 

フェース角がスクエアにインパ

クトできているかどうかを知るた

めには、タバコの箱大くらいの四角

い箱を実際にパッティングしてみ

るとよくわかります。

 

インパクト時にフェースがスク

エアであれば、箱は真っ直ぐに進み

ます。インパクト時にフェースが開

けば箱は右に、フェースが閉じれば

箱は左に曲がります。

 

ちなみに、このドリルは箱が軽い

ほど難易度が増します。軽い箱でも

真っ直ぐ打てるようになれば、かな

りのスクエアインパクトを実現し

ているといっていいでしょう。

四角い箱をパッティングする

スクエア・インパクトを身につける①

3Lesson

フェースが閉じれば左に、フェースが開けば右に箱は曲がる。

箱がない場合はボール2個でも代用可能だが、さらに難しくなる。

インパクト時のフェース向きは、「方角解析」画面でチェックできる。ドリルの前後に計測して、スクエア・インパクトが実現できているか確認しよう。

「方角解析」で チェックしようcheck

タバコの箱大の箱を実際に地面に置いてストロークをする。インパクト時のフェース面がスクエアなら、箱も真っ直ぐに進む。難しいドリルだが、根気よく試してほしい。

チェック!

スクエア・インパクトを身につける②

4Lesson

テークバックで右ワキが開けばフェースクローズ、フォローで左ワキが開けばフェースオープンだ。

腰の高さ、膝の高さ、地面という順番で素振りをすれば、フェース・スクエアを維持したスイングを体感したまま実際のパッティングに活かすことができる。また、この素振りは、インサイド・インのスイング軌道の体感にも役立つ。

空中で素振りをするとスクエアを感じやすい

 

これはラウンド中でもできるド

リルです。

 

パターヘッドを腰の高さにまで持

ち上げ、そのまま体を回転させれば、

フェースのスクエアを維持したまま

のスイングを体感できるはずです。

 

腰の高さで素振りした後に、次に

は膝の高さで同様に素振りをし、最

後に地面の高さで素振り、というよ

うに徐々に高さを変えて素振りを

すれば、フェースのスクエアを維持

したスイングがより体感できるで

しょう。

 

テークバックで右ワキが開けば

フェースが閉じ、フォローで左ワキ

が開けばフェースが開くことも、こ

の水平素振りをすればより理解し

やすくなります。

 

ドリル後には、実際にスクエア

インパクトが身についたかどうか

M-Tracer

でチェックしてみましょ

う。

パッティングで正しい距離感と方向性を身につけるためには、常に芯でヒットする技術が必要です。また、再現性の高いパッティングはリズムを一定にすることが不可欠です。中井学が2つのテーマについて秘訣を伝授します。

芯に当たるストロークを 自然なパッティングリズムを

トウヒット、ヒール

ヒットを矯正する

1Lesson

トウ側、ヒール側にシャフトを置いてストローク

 

パッティングでは、常に芯でヒッ

トすることで正しい距離感が身に

つきます。

 

まずは、M-Tracer

の「打点解析」

で、現在の打点をチェックしましょ

う。

 

パッティング時にトウ側に当た

りやすい人はカット(アウトサイ

ド・イン)軌道の、ヒール側に当た

りやすい人はインサイド・アウト

軌道の傾向が強いようです。「総合

解析」でストローク軌道を合わせて

チェックしてみてください。

 

トウヒットを改善するには、写

真のようにヒール側にシャフトな

どの棒をセットし、パターヘッド

がシャフトに触れないようにスト

ロークをするドリルがオススメで

す。ヒール側のシャフトが邪魔に

なって、いつものカット軌道のスト

ロークができなくなるからです。

 

同様に、ヒールヒットを改善する

には、トウ側にシャフトなどをセッ

トして、シャフトに触れないように

ストロークをすればOKです。フォ

ローで地面に置いたシャフトが邪

魔になるので、インサイド・アウト

軌道が矯正されます。

 

このドリルでトウヒット、ヒール

ヒットを改善して、常に芯から0・

5cm以内でヒットできるように

練習しましょう。

身につけよう!

カット軌道でストロークすると、パターヘッドがシャフトにぶつかる。

フェース面のどこで打っているかは、「打点解析」でチェックできる。ドリルの前後や、ドリル中に計測して、打点位置が改善されているか確認しよう。

「打点解析」「総合解析」で チェックしよう check

インサイド・アウト軌道でストロークすると、パターヘッドがシャフトにぶつかる。

ヒールヒットを矯正

トウヒットを矯正

トウ側にシャフトなどをセットすることで、インサイド・アウト軌道を防ぎ、ヒールヒットを改善する。

ヒール側にシャフトなどをセットすることで、カット軌道を防ぎ、トウヒットを改善する。

チェック!チェック!

アドレスの姿勢によって

自然なストローク軌道は異なる

 

アドレスの姿勢とボールの位置

によって、理想的なストローク軌道

は異なります。

 

後方から見て、拳の位置が肩の真

下で、ボール位置が目の真下の人は、

ストレート軌道に近くなります。

 

同様に後方から見て、拳の位置が

肩のやや前で、ボール位置が目より

外側の人は、よりアーク(弧)軌道に

なります。

 

まずは自分のアドレスの姿勢と

ボール位置を確認し、そのアドレス

とボール位置にとって理想的なス

イング軌道を把握します。それか

らM-Tracer

で実際のストローク軌

道をチェックし、理想通りになって

いるか確認してみましょう。

自然なストローク軌道を見つける

2Lesson

イントウ・イン軌道

ストレート軌道

・拳が肩の真下・ボール位置が目の真下

・拳が肩より前・ボール位置が目の外側

指導・中井学

(なかい・がく)1972年生まれ、大阪府出身。アメリカにゴルフ留学し、さまざまな理論を学んで帰国。現在はトーナメントに挑戦する一方、アマチュアへのレッスン活動のほかWEB、雑誌、書籍など各媒体で自身の理論を展開中。

この打ち方で無理にフォローを出そうとすると、体

が起き上がってしまいやすくなるので、「当てて終わ

り」くらいの気持ちでストロークするといい。

パター本来の持っている

リズムを確認する

 

常に一定の、再現性の高いパッ

ティングをするには、パッティングリ

ズムを一定にする必要があります。

 

M-Tracer

では、「ストローク解析」

の「スピード」を参照します。

 

パッティングリズムの目安とし

て、パター本来のリズムを確認する

方法があります。パターのグリップ

後端をつまんで振り子のようにゆ

すれば、そのパターが動きたいリズ

ムがわかります。

 

そのリズムを参考にして実際に

パッティングしてみましょう。ま

た、その時のスピードをM

-Tracer

チェックして、常に同じスピードで

ストロークできるように練習しま

しょう。

自然なパッティングリズムを体感する①

3Lesson

パッティングリズムをチェックするには、「ストローク解析」画面でバックスイング幅とヘッドスピードを確認しよう。安定した数値になるように練習しよう。

「ストローク解析」で チェックしよう check

パターグリップの後端を固定して振り子のようにゆすってみれば、そのパターが本来持っているリズムがわかる。このスピードに合わせれば、パターのリズムを活かした、安定したストロークが実現できる。

チェック!

「タン・タン・タン」は×

「タン・タタ・タン」で打つ

4分音符 8分音符

自然なパッティングリズムを体感する②

4Lesson

♩タン

♩タン

♩タン

♩タン

♫タタ

タン♩

 

パッティングのリズムは3拍子

を意識してほしいのですが、2拍目

を4分音符でイメージすると、2拍

目の切り返しの時に、トップで“間”

がしっかり取れず、打ち急いでしま

う人がとても多いようです。パッ

ティングのようにゆっくりのリズ

ムの場合、4分音符だと、リズムが

“走って”しまいがちなのです。

 

そんな時は、2拍目を8

分音符で“タタ”とイメージ

すると、しっかりとトップ

で間を作ることができ、打

ち急ぎによるミスを防ぐこ

とができます。ぜひ一度試

してください。

 

パッティングのリズ

ムは、M-T

racer

の「スト

ローク解析」の「リズム」で

チェックします。気持ちよ

くストロークできた時のリ

ズムの数値を覚えておきま

しょう。打ち急いでしまう

と、この数値が小さくなる

ので、いつでも同じリズム

の数値でストロークできる

ように練習してください。

「タン・タン・タン」は3拍子の1小節で、4分音符3つ分の長さだが、2拍目の4分音符1個を8分音符2個に置き換えてイメージすると、リズムが“走る”ことを防げ、打ち急がなくなる。

♫♩ =

テークバック時に右ワキが開いてしまうと、インパクト時にロフトが小さくなりやすい。

右手首と右ワキを固定すれば

インパクトロフトが安定する

インパクトロフト小適正ロフトインパクトロフト大

 

インパクト時のロフトが多すぎ

たり少なすぎたりすると、インパク

ト効率が悪化し、スムーズなボール

の転がりが得られません。

 

M-Tracer

では、「ライジング解析」

の「ロフト変化量」で確認します。ロ

フト変化量が±1度以内(図中の色の

ついた部分)に収まるように練習し

ます。

 

インパクトロフトが増えてしま

う原因としては、インパクト時に右

手首の角度がほどけてしまうこと

が挙げられます。

 

これを防ぐためには、左手で右手

首を指し、右手首の角度を維持した

ままストロークをするドリルをす

るといいでしょう。

 

また、テークバックで右ワキが開

くと、ロフトが立ってインパクトロ

フトが減りやすくなります。これを

防ぐためには、左手で右ワキを押さ

えながらストロークしてみると効

果的です。

 

どちらの場合も、M-Tracer

で測定

して、ロフト変化量が改善している

かを確認しながら練習すると効果

的です。

インパクト効率を高めるには、ライジングや軸の傾きを管理してインパクトロフトを適正にする必要があります。そのためのレッスンを石井忍から学びましょう。

インパクト効率の高い ストロークを

身につける

インパクトロフトは「ライジング分析」でチェックできる。ドリルとの併用で、数値が色付きで表示された適正な範囲内に収まるように練習しよう。

「ライジング解析」で チェックしよう check1

チェック!

インパクトロフトを

安定させる

1Lesson

●インパクトロフトが小さい時の練習法

●インパクトロフトが大きい時の練習法

右ワキを押さえ続けることで、フェース面が下を向いてロフトが立つことを防げ、インパクトロフトが安定する。

右手首の角度を維持し続ければ、右手首がほどけてロフトが増えることを防げ、インパクトロフトが安定する。

指導・石井忍

(いしい・しのぶ)1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部出身。1998年にプロ転向し、ツアープロとして活動。最近は金田久美子を指導するなど、ツアープロコーチに転身。ショートゲームのレッスンに定評がある。

1.4 deg

-2.0deg

1.4deg

4.0deg

緩やかなストローク軌道を体感する

2Lesson

ボールを両ヒジで挟んでストロークする

 

極端なアッパーブローやダウン

ブローは、インパクトロフトが安定

せず、インパクト効率が悪くなる原

因になります。

 

M-Tracer

の「ライジング解析」の

「アタック角」で、適正なストローク

の角度になっているかチェックし

てみましょう。0~2度の間の、非常

に緩やかなアッパーブローが理想

的です。

緩やかなアッパーブロー軌道を実

現するためには、体とヒジの距離感

を一定に保つことが重要です。

 

体とヒジの距離感を一定にする

には、ゴム製のボールや風船など

を両ヒジの間に挟んで実際にスト

ロークするドリルが効果的です。両

ヒジと体の間隔を一定にしたまま

ストロークをする感覚が体感でき

ます。

 

体と両ヒジの間隔

を一定に保つことが

できれば、ストローク

軌道は自然と緩やか

な軌道になります。

 

このドリルで緩や

かなアッパーブロー

を体感したら、実際

にM-Tracer

で測定し

て、アタック角が0~

2度の間になってい

るか確認しましょう。

腕の間に挟んだボールが落ちないようにストロークをすることで、体と両ヒジの間隔を一定に保った、緩やかなストロークが体感できる。

アタック角も「ライジング分析」でチェックできる。ドリルとの併用で、数値が色付きで表示された適正な範囲内に収まるように練習しよう。

「ライジング解析」で チェックしよう check2

チェック!

テークバックで右ヒジが開く

ダウンブローが強くなる

フォロースルーで左ヒジが開く

アッパーブローが強くなる

-1.5deg 3.6deg

軸ブレのないストロークを身につける

3Lesson

帽子のつばに付箋を貼り軸が傾かないように意識する

 

体と両ヒジの間隔を一定に保て

ても、体の軸が左に傾いたら、スト

ローク軌道は過度なダウンブロー

に、右に傾いたら過度なアッパーブ

ローになってしまいます。

 

このような軸ブレを防いで、安定

した体の軸を維持するには、帽子の

つばに付箋を貼るドリルが有効で

す。

 

写真のように、帽子のつばの真ん

中から真っ直ぐ付箋を垂らし、その

付箋が左右に傾かないようにしな

がら実際にストロークします。こう

することで、体の軸が安定した状態

のストロークを体感し、身につける

ことができます。

 

このドリルでも同様に、実際に

M-Tracer

でアタック角がちゃんと

矯正されたかチェックしましょう。

体が左に傾くと、過度なダウンブローになりやすく、また引っ掛けやすくもなる。

体が右に傾くと、過度なアッパーブローになりやすく、フェースも開きやすくなる。

会社や家庭によくある、5~10cmくらいの付箋が見やすくて使いやすい。

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