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大阪大学 21世紀懐徳堂 活動報告書 2016

大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

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Page 1: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

大阪大学 21世紀懐徳堂

活動報告書 2016

Page 2: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

大阪大学 21 世紀懐徳堂 活動報告書 2016 目次

はじめに ········································································································································································ 3

1. 今年度の事業概観 ··············································································································································· 4

2. 公開講座・催しの実施 2-1. 大阪大学公開講座(第 48 回) ················································································································ 8 2-2. Handai-Asahi 中之島塾 ····························································································································· 14 2-3. 大阪大学 21 世紀懐徳堂 i-spot 講座 ···································································································· 20 2-4. 大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」 ··················································································· 26 2-5. 大阪・京都文化講座 ··································································································································· 30 2-6. 植物探検隊 ····················································································································································· 34 2-7. 大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画「あなたがみるもの、私にみえるもの」 ········ 36 2-8. 髙田郁×鈴木敦子 公開対談「近世呉服商経営のダイナミズム」 ············································ 40 2-9. Science café@大阪大学歯学部附属病院 ······························································································· 44 2-10. 大阪大学×ナレッジキャピタル連携事業 ···························································································· 48 2-11. ラボカフェ ······················································································································································· 52 2-12. 21 世紀懐徳堂 主催・共催ラボカフェ ································································································· 58 2-13. トークイベント「シルク・ドゥ・ソレイユという選択」 ···························································· 62 2-14. ナカノシマ大学寄席「落語ワールドの言葉遣いー役割語の働きー」 ····································· 63 2-15. ディスカバリーチャンネル科学実験館~コズミックカレッジ in 関西 ···································· 64 2-16. 大阪大学シンポジウム ································································································································ 66

3. 広報・情報発信 3-1. 大阪大学 21 世紀懐徳堂だより ················································································································ 70 3-2. みのおエフエム「まちのラジオ」 ·········································································································· 72 3-3. 大阪大学 21 世紀懐徳堂メールマガジン ······························································································ 74 3-4. 大阪大学 21 世紀懐徳堂ホームページ ·································································································· 79 3-5. 学内媒体掲載実績 ······································································································································· 82 3-6. 学外媒体掲載実績(新聞、タウン誌、WEB など) ········································································ 83 3-7. プレスリリース ·············································································································································· 86

4. 学内外との連携による社学連携事業推進 4-1. 社学連携事業支援メニューおよび支援実績の概要 ······································································· 88 4-2. アウトリーチ活動の推進 ························································································································· 96 4-3. 自治体・大学・企業等との連携 ············································································································ 98 4-4. 学生との連携 ············································································································································· 101

5. 活動スペースの運営 5-1. 活動スペースの概要 ································································································································ 102 5-2. 活動スペースの利用実績 ······················································································································ 103

6. 組織の概要 6-1. 運営体制 ························································································································································ 108 6-2. スタッフ ························································································································································ 110

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3

はじめに 大阪大学 21 世紀懐徳堂学主

永田 靖

大阪大学 21 世紀懐徳堂は本年度もまた活発に活動ができました。大阪大学公開講座、大阪大学シンポジ

ウム、アートエリア B1 でのラボカフェなど大阪大学が主催する事業、また i-spot 講座、大阪・京都文化講

座、Handai-Asahi 中之島塾、「まちのラジオ」、大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画など大阪市、立命

館大学、朝日カルチャーセンター、みのおエフエム、大阪音楽大学と豊中市、またナレッジキャピタルな

どの学外の自治体や大学、企業などと連携して実施する事業など、充実した内容になったと自負しており

ます。これもひとえに、関連の諸機関や諸団体の皆さまの積極的な協力の賜物と思います。この場をお借

りして、お礼を申し上げたく存じます。

大阪大学は現在改革の最中にあります。様々な研究教育の改革、ガバナンスの改革を計画しております

が、それらの軸になる考え方が「社学共創」というものです。従来の「社学連携」は文字通り社会と大学

との連携を標榜するものでしたが、「社学共創」とはそれをさらに進め、社会との協働を強めていくもので

す。社会とともに新しい価値を作り出し、地域や諸組織の課題の解決を目指します。大阪大学は次の時代

の新しい大学像を提案しております。そこでは今や大学の研究教育は大学内だけでは成立しにくくなって

いるという認識に立ち、社会の中に研究テーマや主題を見いだし、社会との共創によって研究成果を生み

出していく、そんな社会と共にある大学のあり方を「社会共創」という言葉で示そうとしています。

それを受けて、大阪大学では次年度に「社学連携」事業を展開する学内の 4 つの組織を再編統合して、

「社学共創本部」を創設することが決定しています。総合学術博物館、適塾記念センター、アーカイブズ、

そして 21 世紀懐徳堂の 4 つの組織が一つに再編され、それぞれの名前や特色、ミッションは維持しつつ、

これからの「社学共創」を探求し実現していきます。この 4 つの組織が再編統合されれば、今まで以上の

活動が展開できると確信しております。

現在、世界中の大学が、対処困難な問題が山積し解決の糸口の見えにくくなった現代世界を、何とか良

い方向に進めようと努力しています。私たちも与えられた組織の中で、現代社会の様々な問題に向き合い、

地域や市民との対話を通してそのような困難を乗り越えるきっかけでも見いだすことができればと望んで

います。21 世紀懐徳堂は今後もそのような「社学共創」を目指し、大阪大学と社会との架け橋であり続け

たいと考えています。

今後とも皆さまのお力添え、そして忌憚のないご意見を頂戴できれば幸甚です。

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1.今年度の事業概観

4

1. 今年度の事業概観

昨年度より大学執行部に室体制が敷かれ、社学連携関係の体制にも大きな変化があった。21 世紀懐徳堂は男女協

働推進・社学連携室のもとで運営することとなった。

21 世紀懐徳堂は、これまでに積み上げてきた社学連携活動の蓄積と継承によって充実した活動を行っているが、更なる活性化を目指すには、学内における社学連携活動の周知と学内の社学連携活動を担う他の組織との連携が

不可欠である。そのためには効率化と機能分化による系統的な社学連携活動の構築が求められる。そこで、まず手始めに 21 世紀懐徳堂を中心とした各組織の社学連携活動を検証することから始めることとなる。ここでは、今

年度実施した 21 世紀懐徳堂の諸活動を振り返り、検証に向けた準備の一つとしたい。

(21 世紀懐徳堂運営委員会副委員長 上田 貴洋)

1)公開講座・催し関係

公開講座関係については、例年どおり「大阪大学公開講座」、待兼山周辺で植物を観察する「植物探検隊」、朝日カルチャーセンターとの共催講座「Handai-Asahi 中之島塾」、立命館大学と大阪大学大学院文学研究科との共催講座「大阪・京都文化講座」、大阪市との共同講座「i-spot 講座」、ナレッジキャピタルとの連携事業「大阪大学×ナレッジキャピタル」を開講した。平成 27 年度で、いったん終了することとしていた大阪ガスとの共催講座「アカデミクッキング」も不定期ながら 2回開催した。 また今年度より開講した「Science café@大阪大学歯学部

附属病院」は、21 世紀懐徳堂・大阪大学歯学部附属病院・大阪大学大学院歯学研究科が共催で行う「気軽におしゃべり」がコンセプトのサイエンスカフェとして、本学の多彩な学術研究について、広く一般の方に知っていただくことを目的として開催した。 何れの講座も好評で、沢山の方に受講していただくこと

ができた。 催し関係では、豊中市と大阪音楽大学とのジョイント企

画が8回目を迎えた。今年度は「あなたがみるもの、私にみえるもの~こどもの世界、おとなの世界」と題して開催した。音楽関係の催しとしてはあまり例のない試みとして、未就学児にも参加いただけることとしたため、大勢の家族連れに参加いただくことができた。こどもと深い関わりのある芸術家の作品を通じて「こどもとは何か」という問いについて考え、「おとなが失った想像力」を考えさせられるよい機会となった。一方、純粋に音楽を楽しみたいと足を運んだ参加者からは、「未就学児の泣き声や騒ぎ声などは、音楽関係の催しでは雑音にしか聞こえず、不快である」との厳しい意見もいただくこととなり、企画・運営の難しさを再認識する結果ともなった。 髙田郁×鈴木敦子 公開対談は、著書『あきない世傳 金

と銀』などで知られる人気時代小説作家の髙田郁氏を迎え、前半は江戸幕府の経済政策に翻弄されながらも、それを商機と捉える呉服商のダイナミックな経営実態を学術的に解

き明かそうとする経営史研究者・鈴木敦子氏の視座から、物語の素材となっている豊富な経営史実の幾つかについて、発見を交えながら紹介する公開講座とし、後半は、『あきない世傳 金と銀』で、商家にとっての無形の資産“暖簾という信頼“を丹念に描き続ける作家・髙田氏と、研究者・鈴木氏による公開対談を行う 2 部構成として実施した。人気時代小説作家の登場ということもあり、会場は多くのファンで賑わった。 今年度の大阪大学シンポジウムは、大阪大学が国立研究

開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所、ダイキン工業株式会社を共同実施機関として、平成 28 年度「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に採択されたことに伴い、本プロジェクトのキックオフという位置づけとして「共創の好循環へー女性が輝く関西をめざして」をテーマに開催した。挑戦する女性の力が社会を変え、もっとしなやかで、もっと多様な女性研究者の活躍に向けて産学官が連携し、共に未来を切り拓き、ポジティブ・スパイラルを北摂から大阪、そして関西へと拡げるために私たちは何をすべきかについて、フロントランナーとなる 3 機関が、それぞれその決意と展望を発信する場となった。平日午後の開催にもかかわらず多数の方、特に 40代の女性の方に多く来場いただいた。参加者が大学からのメッセージをどのように受け止めたかを、アンケートを検証することで洗い出し、次年度の企画に繋げたいと考えている。 京阪中之島線なにわ橋駅のアートエリア B1 は、大阪大学

からの情報発信の場として頻繁に使用され、そこで実施されるラボカフェは、本学のアウトリーチ活動として多様な話題を提供し続けている。今年度は「日本音楽はどこから来たのかー空想の起源説と音楽史」をテーマとした「Rekishiカフェ」や「海の向こうで、BLはどうなっているのか? ~藤本由香里さんを迎えて」をテーマとした「Manga カフェ」を、また 21 世紀懐徳堂のコラボレーションアシスタントと称する学生支援スタッフ(略称:CA)が企画する「CA カフェ」を新たな試みとして実施した。大阪大学のアウトリーチ活動の充実にあわせて、更なる有効活用が望まれる。

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2)アウトリーチ活動・社学連携活動の支援

社学連携活動の支援については、広報支援と名義使用、講師派遣受付やイベント情報のホームページ掲載は昨年度より件数が増加したが、会場提供については、スタジオの提供数が半減した。これは今年度、スタジオを利用した授業が減少したためである。 昨年度まで実施してきた社学連携活動に伴う学生アルバ

イト経費の支援事業については、予算の都合上、今年度は実施することができなかった。 3)社学連携関連授業の支援

社学連携関連の授業への支援は、今年度も活動スペース「スタジオ」の提供を中心として、本学の教育活動に実績を残している。直接的な教育研究活動にはあたらないが、今後、学生の主体的な取り組みにも支援することで、社学連携活動の裾野が広がると期待できる。 4)自治体等との連携

自治体との連携については、大阪市との連携講座であるi-spot 講座が毎回大好評である。箕面市との連携では大学院言語文化研究科・外国語学部が主催する学生がフィールドワークや留学を通じて学んだことを報告する「学生たちがみた“生きた”学び」の連携講座も継続している。豊中市との連携では、昨年度に引き続き期日前投票所を 21 世紀懐徳堂スタジオに設置した。今年度は箕面市との連携により新たに箕面キャンパスにも期日前投票所を設置した。大学関係者だけでなく近隣住民の利用も多数見られ、市民との交流の一助となった。平成 28 年 6 月から選挙権年齢が 18 歳に引き下げられたことから、引き続き選挙啓発活動を連携して実施し、この取り組みの更なる成果向上を目指す。また、平成 27 年 2 月に能勢町と連携協定を締結し、同町との連携が始まった。能勢町の特徴を生かし、近隣自治体とは異なる、これまでにない展開が期待できる。 5)広報・情報発信事業

ホームページ、メールマガジン、フリーペーパー「21 世紀懐徳堂だより」の広報媒体が、社学連携活動を支える情報発信ツールとして活用されている。特にホームページでは、21 世紀懐徳堂の主催事業で使用している WEB フォームによる受付機能を、各部局等の催事情報発信のプラットホームとして提供し、受付業務の省力化、効率化に寄与した。 課題としては、学内広報が充分になされていない、21 世

紀懐徳堂の活動が認識されていないとの意見があるため、

部局担当部署を窓口とした社学連携ネットワークを構築し、このネットワークを活用して、21 世紀懐徳堂が行っている活動や取組、また部局において企画・運営する社学連携事業に関する相談を受けるなど、21 世紀懐徳堂が持つノウハウの提供を開始した。 6)活動スペース運営

活動スペースのスタジオ・楽屋は、社学連携に係る授業やイベント開催等で利用されている。利用者数は年々増加傾向にあり、これは社学連携活動以外にも課外活動団体の発表の場として提供しているためである。 また地域との連携の場として、今年度も、大阪大学と豊

中市選挙管理委員会との連携事業である期日前投票所の会場として利用し活用を図っている。 スタジオは、本格的な照明機材等を常備していることか

ら、使用にあたっては安全性の確保が極めて重要である。そこで、昨年度に引き続き講習会を開催し、安全な運用に努めている。 総括と来年度への課題

今年度の総括であるが、全体としてみれば効果的・実効的にこれまでの実績と経験を踏まえ、新規事業・継続事業が展開でき、活発な社学連携活動を行えたと言える。引き続き、大学本体の広報活動や社学連携活動を横糸として、すべての部局をつなぎながら、大学本部と各部局との密な連携を強化し、大学全体の社学連携活動を効果的に行っていきたい。 課題は予算の削減である。今年度 6 月より特任研究員 1

名が減員となった。慢性的なマンパワー不足に加え、今回の減員は、多くの方々から好評を得ている従来の企画運営に赤信号をともすかもしれない。場合によっては 21 世紀懐徳堂の活動そのものを揺るがしかねない、憂慮すべき事態を招く恐れがある。 最後に組織再編について少し述べたい。 本学では持続的な発展を支える施策の一つとして、業務

の効率化・機能強化を目的とした組織再編に取り組むこととしている。21 世紀懐徳堂もこれに漏れず、社学連携を機能に持つ他の組織との機能集約・強化等を目的とした社学共創本部の設置に向けた検討を開始した。人員や予算、事務組織等、課題が山積しているが、これまで蓄積してきた経験や社学連携担当の室員の協力を得て、この難局を乗り越えて行きたい。 引き続き、大阪大学および大阪大学全構成員のご理解と

さらなるご支援をお願いしたい。

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5

平成

28年

度 

大阪

大学

21世

紀懐

徳堂

の主

な取

り組

分類

名称

頻度

受講

者・参

加者

数等

対象

受講

料等

開催

場所

・配

布場

所等

実施

体制

2016年

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

2017

1月

2月

3月

備考

公開

講座

・催

し 大

阪大

学公

開講

座(第

48回

)9~

12月

に全

16講

前期

テー

マ受

講者

数の

べ524名

後期

テー

マ受

講者

数の

べ456名

一般

・学

前期

7,5

00円

後期

7,5

00円

前期

・後

期 9

,500円

1講

義の

み 

1,5

00円

大阪

大学

中之

島セ

ンタ

ー主

催:大

阪大

学前期テーマ 「老いの未来」 計8回

後期テーマ 「若さの将来」 計8回

Han

dai-A

sahi中

之島

塾年

4期

各5~

6講

座年

4期

21講

座1134名

一般

1回

 1,6

20円

※朝

日カ

ルチ

ャー

が徴

収大

阪大

学中

之島

セン

ター

主催

:21世

紀懐

徳堂

、朝

日カ

ルチ

ャー

セン

ター

大阪

大学

21世

紀懐

徳堂

i-spo

t講座

年2期

各6講

座開

講小

学生

向け

3講

前期

約245名

後期

 約

216名

小学

生向

けは

親子

ペア

12組

一般

又は

小学

生の

親子

無料

大阪

市ま

ちづ

くり

情報

発信

施設

「ア

イ・ス

ポッ

ト」

主催

:21世

紀懐

徳堂

、大

阪市

都市

計画

局前

期:7/29、

8/19、

8/31、

9/5、

9/9、

9/14

後期

:1/20、

1/27、

2/7、

2/22、

3/1、

3/8

小学

生向

け:8/9、

8/10、

8/24

大阪

・京

都文

化講

座年

2期

各8講

座前

期1,0

17名

後期

752名

一般

全7回

以上

一括

受講

10,0

00円

(1回

ずつ

の場

合1,5

00円

)立

命館

大学

が徴

立命

館大

阪梅

田キ

ャン

パス

共催

:文

学研

究科

、21世

紀懐

徳堂

、立

命館

大学

文学

部前

期:5/16、

5/23、

5/30、

6/6、

6/13、

6/20、

6/27、

7/4

後期

:10/17、

10/24、

10/31、

11/7、

11/14、

11/21、

  

  

11/28、

12/5

植物

探険

隊年

2回

各2日

春47名

秋39名

一般

無料

21世

紀懐

徳堂

スタ

ジオ

、待

兼山

周辺

、待

兼山

修学

館主

催:21世

紀懐

徳堂

協力

:総

合学

術博

物館

●4/23

●5/7

● 

●10/8・22

大阪

大学

×ナ

レッ

ジキ

ャピ

タル

月1

回程

度の

べ365名

一般

500円

(1

ドリ

ンク

代)

グラ

ンフ

ロン

ト大

阪北

館ナ

レッ

ジキ

ャピ

タル

1F

CA

FÉ L

ab.(カ

フェ

ラボ

主催

:21世

紀懐

徳堂

  

  

一般

社団

法人

ナレ

ッジ

キャ

ピタ

ル 

  

 株

式会

社KM

O共

催:第

11回

女子

中高

生の

ため

の関

西科

学塾

  

  

(8,9

,10,1

1月

開講

分)

●5/12

●6/30

●7/14

●8/23

●9/10

●10/29

●11/29

●12/15

●1/31

ラボ

カフ

ェ毎

月複

数回

開催

66回

開催

各回

30~

40名

程度

一般

無料

アー

トエ

リア

B1

主催

:ア

ート

エリ

アB

1 

  

(大

阪大

学+

NP

O法

人ダ

ンス

ボッ

クス

  

  

  

  

  

  

+京

阪ホ

ール

ディ

ング

ス(株

))

企画

制作

:大

阪大

学21世

紀懐

徳堂

/N

PO

法人

ダン

スボ

ック

Rekish

i カフ

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フェ

「な

ぜた

どり

つけ

るの

?」を

科学

する

CA

カフ

不定

期開

Rekish

i カフ

ェ: 

52名

Man

ga カフ

ェ: 

62名

「な

ぜた

どり

つけ

るの

?」を

科学

する

:70名

CA

カフ

ェ:48名

一般

無料

アー

トエ

リア

B1

主催

:ア

ート

エリ

アB

1 

  

(大

阪大

学+

NP

O法

人ダ

ンス

ボッ

クス

  

  

  

  

  

  

+京

阪ホ

ール

ディ

ング

ス(株

))

企画

制作

:大

阪大

学21世

紀懐

徳堂

/N

PO

法人

ダン

スボ

ック

●9/7

Rekish

iカ

フェ

●2/17

Man

gaカ

フェ

● 

●3/17

3/24

3/17 

「な

ぜた

どり

つけ

るの

?」を

科学

する

」3/24 

CA

カフ

Scie

nce c

afé@

大阪

大学

歯学

部附

属病

院年

5回

開催

のべ

134名

一般

500円

(1

ドリ

ンク

代)

大阪

大学

歯学

部附

属病

院1F 

カフ

ェド

・ク

リエ

主催

:21世

紀懐

徳堂

  

  

大学

院歯

学研

究科

  

  

歯学

部附

属病

● 

●6/3・24

●11/18

●12/9

●3/3

大阪

大学

・大

阪音

楽大

学ジ

ョイ

ント

企画

11月

23日

開催

335名

一般

無料

大阪

大学

会館

講堂

主催

:21世

紀懐

徳堂

、大

阪音

楽大

学、

豊中

市●

11/23

大阪

大学

21世

紀懐

徳堂

、大

阪音

楽大

学、

豊中

市の

連携

事業

によ

るシ

リー

ズ企

大阪

大学

×大

阪ガ

ス 

アカ

デミ

クッ

キン

グ不

定期

開講

10/23 

1,7

50円

/人

2/3 

2,5

00円

/人

大阪

ガス

クッ

キン

グス

クー

ル千

里主

催:21世

紀懐

徳堂

、大

阪ガ

ス株

式会

社●

10/23

●2/3

髙田

郁×

鈴木

敦子

 公

開対

談2月

26日

開催

415名

一般

無料

大阪

大学

会館

講堂

主催

:21世

紀懐

徳堂

●2/26

大阪

大学

シン

ポジ

ウム

2月

20日

開催

407名

一般

無料

大阪

国際

会議

場主

催:大

阪大

学共

催:医

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康・栄

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業株

式会

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作:大

阪大

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阪大

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阪大

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徳堂

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随時

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情報

掲載

299件

月平

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5,7

00訪

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一般

――

大阪

大学

21世

紀懐

徳堂

活動

報告

書年

1回

(500部

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21世

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学外

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学内

媒体

掲載

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-」

Page 7: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

2.公開講座・催しの実施 > 2-1. 大阪大学公開講座(第 48 回)

8

2-1. 大阪大学公開講座(第 48 回) 大阪大学は 1968 年に総合的な公開講座を開講した。当初は「大阪大学開放講座」という名称であったが、2004

年に「大阪大学中之島講座」と改め、大阪大学中之島センターを主会場として開講している。2011 年度には「大

阪大学 21 世紀懐徳堂講座」、2012 年度からは「大阪大学公開講座」と名を改め、本学の基幹講座として連綿と続く社会貢献の伝統を引き継いでいる。本年は「老いの未来」「若さの将来」という二つのテーマで講座を実施した。

本講座は、今後も総合大学である本学の強みを活かした講師陣により、諸問題を様々な角度から掘り下げ、さら

に充実した内容で多くの市民の方々とともに学ぶ公開講座を目指してゆく。 (田村 美樹)

・対象/一般・学生

・定員/各講座 70 名 ・会場/大阪大学中之島センター(大阪市北区中之島 4-3-53)

・受講料/前期テーマ(8講義)をすべて受講する場合 7,500 円

後期テーマ(8講義)をすべて受講する場合 7,500 円 前期、後期の 16 講義すべてを受講する場合 9,500 円

全 16 講義のうち、1~数講義を選択受講する場合

1 講義あたり 1,500 円 ・受講者数/前期テーマのべ 524 名、後期テーマのべ 456 名

・申込/大阪大学企画部男女協働推進・社学連携課 ・主催/大阪大学

・時間/原則として 1講義 90 分

・開催頻度/年 1回 9 月~12 月の期間内 ・開設時期/1968 年

第 48 回は、前年度と同様に、共通テーマを設けず、前期テーマ「老いの未来」、後期テーマ「若さの将来」という二

つのテーマを設定した。 高齢化社会、若年への責任負担が社会問題として挙げら

れる今、「老いと若さ」というテーマのもと、分野を超えて

講義が行われた。人の「老いと若さ」に限らず、「老い」の視点から歴史を、「若さ」の視点から最先端の科学、医療を捉えるなど、多様な講義が行われた。

受講者のアンケートでは、「人間として生まれた幸福を感じた」、「老いというと暗いイメージが多いが、今日の講義を聞いて楽しみになった」、といった意見をいただいた。例

年に比べて、受講したきっかけに「日常生活に役立つと思ったから」を挙げる受講者が多く、そういった想いに応えることができたといえる。

総合大学として、分野を超え、時代に即した公開講座を今後も展開していきたい。

今年度は、申し込み受付開始から 10 日足らずで定員に達したため、例年に比べて申し込み受付期間が短かった。申

込者の内訳は、例年どおりリピーターが多数を占めており、安定して受講生を確保できていたが、新規申込者や特に若い世代などにも積極的に受講していただくことが今後の検

討課題である。 広報の方法や、定員数を増やすことなどを検討し、より

多くの方、幅広い世代の方々が受講できるように工夫でき

ればと考える。 本講座を所掌する大阪大学公開講座運営委員会等で、今

年度の課題も踏まえたうえで、どのような講座を実施する

べきであるか議論を進め、充実した講座としていきたい。

受講生募集パンフ表紙

成果 課題

Page 8: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

9

第 48 回 大阪大学公開講座 ◎前期テーマ「老いの未来」

■ 前期-1「私たちは、どこから来て、どこへ行くのか~宇宙地球科学の見地から~」

寺田 健太郎 (大阪大学大学院理学研究科・教授) 9/9(金)18:30~20:00 申込者数 81 名

私たちは、どこから来て、どこへ行くのか。誰もが、哲学的、文学的に考えたことのある疑問ではないかと思います。では、宇宙地球科学的には、どう考えれば良いのでしょう。 最新の観測や分析に基づく宇宙像・太陽系像について解説します。

■ 前期-2「漢詩にうたわれた老いのすがた」

浅見 洋二 (大阪大学大学院文学研究科・教授) 9/23(金)18:30~20:00 申込者数 84 名

中国の詩において老いはどのように表現されたでしょうか。唐の杜と

甫ほ

、宋の陸游

りくゆう

らの詩を取りあげて読んでみたいと思います。時空を超えて色褪い ろ あ

せぬ言葉は、老いについて考えるうえで多くの示唆を与えてくれることでしょう。

■ 前期-3「健康寿命を延伸する最新のトレーニング方法」

藤田 和樹 (大阪大学全学教育推進機構・准教授) 9/28(水)18:30~20:00 申込者数 89 名

運動は、ロコモ、サルコペニア、フレイルなど身体諸機能の低下を予防する重要な鍵因子です。本講義では、ノルディックウォーキングや全身振動トレーニングなど、近年開発されたトレーニング方法の健康寿命への効果をご紹介します。

■ 前期-4「歯が良い人はなぜ健康で長生きなのか」

池邉 一典 (大阪大学大学院歯学研究科・准教授) 10/5(水)18:30~20:00 申込者数 79 名

歯が良い人は、長生きだけでなく、高齢期になっても健康を維持することが、最近の疫学研究から分かってきました。ではなぜそのようなことが起こるのか、口のはたらきと栄養、筋力、認知機能との関係から解説します。

■ 前期-5「あたらしい金融技術と老後資金」

松尾 健一 (大阪大学大学院法学研究科・准教授) 10/14(金)18:30~20:00 申込者数 86 名

情報技術を活用したあたらしい支払いや送金などの手段が急速に発展しており、フィンテックとよばれています。本講義では、フィンテックとは具体的にどのようなものなのか、それが老後資金の運用や保護にどのような影響を与えうるかについて考えてみたいと思います。

■ 前期-6「老いることはしあわせか?」

権藤 恭之 (大阪大学大学院人間科学研究科・准教授) 10/26(水)18:30~20:00 申込者数 81 名

近年、寝たきり、認知症など、高齢期に関して否定的なニュースを見る機会が増えています。老いることは不幸なのでしょうか。本講座では、様々な研究知見を交えて「老いることはしあわせか?」という問題を考えたいと思います。

■ 前期-7「人工知能による医薬品設計と、住みやすい老後」

高木 達也 (大阪大学大学院薬学研究科・教授) 10/28(金)18:30~20:00 申込者数 83 名

近年、計算機環境が充実し、新たな医薬品の設計にはしばしば計算機が用いられています。今後、認知症や加齢に伴い増加する疾患のための医薬品の開発は、計算機の助力無しにはあり得ません。本講義では、計算機を使って医薬品を設計し、高齢化社会に備える様子を語ります。

■ 前期-8「ゲノムで紐解く老いのメカニズム」

岡田 随象 (大阪大学大学院医学系研究科・教授) 11/2(水)18:30~20:00 申込者数 82 名

ヒトゲノム配列を解読し、その個人差を比較することで、病気の原因遺伝子の発見につながります。長生きの人や、若年で認知症を発症してしまう人のゲノム情報の解読を通じて、老いのメカニズムをゲノムの面から明らかにする研究が始まってることを、ご紹介します。

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2.公開講座・催しの実施 > 2-1. 大阪大学公開講座(第 48 回)

10

◎後期テーマ「若さの将来」

■ 後期-1「生体リズムとゆらぎの情報学」

清野 健 (大阪大学大学院基礎工学研究科・准教授) 11/9(水)18:30~20:00 申込者数 79 名

心臓の拍動リズムや歩行リズムには、不規則にペースが変化するゆらぎがみられます。このゆらぎは私たちの健康と密接に関係しており、病気によってその性質が変化することがわかっています。本講義では、生体リズムにみられるゆらぎの不思議と生体ゆらぎから健康に関する情報を読み解く技術を紹介します。

■ 後期-2「知らざるものを知るちから」

深尾 葉子 (大阪大学大学院経済学研究科・准教授) 11/11(金)18:30~20:00 申込者数 80 名

世界は未知なるものに溢れています。知らざるものに心開かれ、そこから学ぶ力、それが「若さ」と言えるのではないでしょうか?異なる他者を知り、異界に目をむける。その思考のレッスンをこの回では参加者の皆さんと行いたいと思います。

■ 後期-3「気がつけば、仕掛学」

松村 真宏 (大阪大学大学院経済学研究科・准教授) 11/16(水)18:30~20:00 申込者数 83 名

人を無理やり動かすのではなく、つい動きたくなるように誘いざな

うことができれば、世の中の多くの問題を楽しく解決することができます。そのような人の行動を誘

いざな

う「仕掛け」にあふれた世の中を目指すために取り組んでいる仕掛学についてお話します。

■ 後期-4「錯覚を用いてスキルを伝達するシステム」

安藤 英由樹 (大阪大学大学院情報科学研究科・准教授) 11/25(金)18:30~20:00 申込者数 77 名

細やかな技術を伝えることは容易ではありません。しかし我々は感覚合成技術と錯覚を用いてスキルを伝達するシステムに取り組んでいます。本講義ではその応用例として、高齢の方に多い癌切除に関する手術、赤ちゃんの循環器系の手術に関する腹腔鏡手術のトレーニングシステムに適用した装置を解説します。

■ 後期-5「次世代のゲノム医療に対する期待と不安」

金田 安史 (大阪大学大学院医学系研究科・教授) 11/30(水)18:30~20:00 申込者数 81 名

最近の遺伝子治療の進展により、難病治療のための遺伝子医薬品が次々と承認されています。一方、自在にゲノム配列を操作できるゲノム編集技術が開発されました。それが私どもの将来や次世代に及ぼす功罪について皆様のご意見を拝聴し、議論いたします。

■ 後期-6「豊かな生き方と働き方 ―北欧・スウェーデンを参考に―」

高橋 美恵子 (大阪大学大学院言語文化研究科・教授) 12/2(金)18:30~20:00 申込者数 78 名

一人ひとりが、健康で豊かな生活時間を確保し、充実感を感じながら働くためにはどのようにすればよいでしょう。長い年月をかけて男女のワーク・ライフ・バランスを推進してきたスウェーデンの取組みを参考に、新しい生き方と働き方について考えます。

■ 後期-7「デザイナーベビー/ゲノム編集の光と影」

伊川 正人 (大阪大学微生物病研究所・教授) 12/7(水)18:30~20:00 申込者数 78 名

最新の遺伝子改変技術『ゲノム編集』は、不可能と考えられた遺伝子治療や品種改良に光をもたらす反面、親が望む遺伝的特性をもつデザイナーベビーの誕生に繋がる危険性も指摘されています。ゲノム編集の基礎と応用、夢と課題についてお話します。

■ 後期-8「老いと若さの対立を越えて」

浜渦 辰二 (大阪大学大学院文学研究科・教授) 12/9(金)18:30~20:00 申込者数 80 名

いま日本は、全人口のうちに 65 歳以上の高齢者の占める割合が 26%という世界第一位の超高齢社会となり、社会保障給付費に占める高齢者関係給付費の割合は 68.3%となっています。そのような現状のなかで世代間の対立を超える道を考えます。

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11

講義風景

前期 1「私たちは、どこから来て、どこへ行くのか

~宇宙地球科学の見地から~」

(9/9 寺田教授)

後期 8「老いと若さの対立を越えて」

(12/9 浜渦教授)

後期 1「生体リズムとゆらぎの情報学」 (11/9 清野准教授)

前期 3「健康寿命を延伸する最新のトレーニング方法」(9/28 藤田准教授)

前期 8「ゲノムで紐解く老いのメカニズム」

(11/2 岡田教授)

後期 2「知らざるものを知るちから」 (11/11 深尾准教授)

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2.公開講座・催しの実施 > 2-1. 大阪大学公開講座(第 48 回)

12

第 48 回大阪大学公開講座 アンケート集計結果より(抜粋) ■講座を知ったきっかけは? (複数回答) (単位:人) 前期 後期

口コミ 28 13 HP/WEB 115 136 SNS 0 0 ポスター・チラシ 113 76 新聞・タウン誌 0 0 自治体の広報誌 24 27 21 世紀懐徳堂の郵送物 131 145 21 世紀懐徳堂のメルマガ 137 114 その他 9 7 ホームページ詳細:大阪大学HP(前期:50・後期:45)、21 世紀懐徳堂HP(前期:70・後期:51)、その他(前期:29・後期:29)

■受講のきっかけは?(複数回答) (単位:人) 前1 前2 前3 前4 前5 前6 前7 前8 後1 後2 後3 後4 後5 後6 後7 後8

テーマに関心があった 41 29 37 32 29 34 34 32 26 19 30 21 26 23 26 17

講義内容に関心があった 15 13 18 17 16 18 19 22 15 9 11 10 18 13 22 13

講師に関心があった 1 4 3 3 3 3 2 2 2 3 3 2 4 1 2 2

大阪大学の講義を受けたかった 13 12 12 11 17 13 8 6 13 7 10 9 11 8 10 11

教養を高めるため 21 18 15 12 16 12 9 12 15 8 8 14 19 10 17 17

仕事に役立つと思われたから 2 4 4 3 3 2 3 3 4 4 4 4 1 3 4 5

日常生活に役立つと思われたから 12 7 17 13 11 9 11 6 14 6 11 10 9 12 7 10

余暇を有効に利用したかった 16 10 16 10 13 14 16 13 14 14 7 11 11 12 13 12

大阪大学の講座を以前受講してよかったから 20 19 11 13 18 16 12 15 17 13 13 17 11 12 16 13

その他 0 1 0 2 1 1 2 0 1 0 0 0 0 0 0 0

Page 12: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

13

■本講座はいかがでしたか? ①=回答者数(単位:人)、②=割合(単位:%) 前期テーマ「老いの未来」

前期 1 前期 2 前期 3 前期 4 前期 5 前期 6 前期 7 前期 8 ① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ① ②

非常に満足 27 41.5 17 31.5 24 38.7 22 40.7 8 12.7 16 27.6 8 14.3 17 28.3

満足した 30 46.2 31 57.4 30 48.4 30 55.6 21 33.3 33 56.9 25 44.6 32 53.3

どちらともいえない 5 7.7 4 7.4 5 8.1 1 1.9 24 38.1 7 12.1 19 33.9 8 13.3

あまり満足できず 0 0.0 0 0.0 1 1.6 0 0.0 8 12.7 1 1.7 4 7.1 2 3.3

不満 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0

無回答 3 4.6 2 3.7 2 3.2 1 1.9 2 3.2 1 1.7 0 0.0 1 1.7

合計 65 100 54 100 62 100 54 100 63 100 58 100 56 100 60 100

後期テーマ「若さの将来」

後期 1 後期 2 後期 3 後期 4 後期 5 後期 6 後期 7 後期 8 ① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ① ②

非常に満足 7 12.1 6 12.2 11 20.8 10 19.6 19 35.8 6 12.5 26 45.6 20 40.8

満足した 23 39.7 25 51.0 37 69.8 26 51.0 22 41.5 30 62.5 28 49.1 20 40.8

どちらともいえない 20 34.5 12 24.5 5 9.4 11 21.6 9 17.0 10 20.8 3 5.3 5 10.2

あまり満足できず 7 12.1 2 4.1 0 0.0 3 5.9 3 5.7 0 0.0 0 0.0 1 2.0

不満 0 0.0 1 2.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0

無回答 1 1.7 3 6.1 0 0.0 1 2.0 0 0.0 2 4.2 0 0.0 3 6.1

合計 58 100 49 100 53 100 51 100 53 100 48 100 57 100 49 100

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2.公開講座・催しの実施 > 2-2. Handai-Asahi 中之島塾

14

2-2. Handai-Asahi 中之島塾(沢村 有生) Handai-Asahi 中之島塾は、2004 年に大阪大学第 3キャンパス・中之島センターの誕生を機に設けられた、朝日カルチャーセンターと大阪大学との共同講座。大阪大学が取り組むユニークな研究の成果を、主に学外からの受講生に向け、大阪大学の研究者が講義する。知識を吸収しながら問題を発見し、考察する力をも養う。(※2007 年、

大阪外国語大学との統合により箕面キャンパスが第 3 キャンパスに。現在、中之島センターは第 4 キャンパスと

いう位置づけ)

・対象/一般

・定員/各講座により異なる

・会場/大阪大学中之島センター ・年間受講者数/1,134 名

・受講料/各回 1,620 円 (朝日カルチャーセンターへの入会金不要)

・申込/朝日カルチャーセンター

・主催/大阪大学 21 世紀懐徳堂、朝日カルチャーセンター ・時間/1講義 90 分

・開催頻度/年 4期、各 5~6 講座

・開設時期/2004 年 10 月

年間を通じてコンスタントに開講。統一テーマは設けず総合大学の強みとしてバラエティに富んだ講座を提供している。以下は直近 5年間の講座数と受講者数の推移。

・2012 年度・・・25 講座、のべ 1,664 名 ・2013 年度・・・27 講座、のべ 2,293 名 ・2014 年度・・・25 講座、のべ 1,554 名

・2015 年度・・・21 講座、1,274 名 ・2016 年度・・・21 講座、1,134 名

中之島センター稼働率の好転に伴い、土曜の講義室の無

料確保が年々危ぶまれており、平日開催も検討する必要があるが、講義日程調整の際、土曜日を希望する講師も多く、例年通り土曜日を中心に開催した。

50歳代以下の受講者を増やす方策も毎年の課題とされているが、60 歳代以上のシニア世代に「学び」に対する大きな需要があることも事実であり、この講座はその需要に応

え得る事業の1つであるともいえる。

成果 課題

11/12「手紙で読み解くシルクロード ~千年前の敦煌文書から」 5/12「大阪弁ぼちぼち講座 ~ものの言いかた、大阪人 vs.東北人」

Page 14: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

15

Handai-Asahi 中之島塾 2016 年 4~6 月期 講座一覧

■ くずし字史料から読み解く江戸期の商家経営

鈴木 敦子 (大阪大学大学院経済学研究科・助手) 4/16(土)10:30~12:00 大阪大学中之島センター 講義室 406 受講者数 38 名

江戸時代に豪商・富商とよばれた商家には、経営・家政に関する厖大な史料が残されています。そのなかには、家の存続や事業の継承を次代に託して、創業者や中興の祖とされる当主が書き残した家訓や店則もあれば、商家において最重要とされる財務状況や営業成績をまとめた決算帳簿類もあります。そのどれもが和紙にくずし字で一筆一筆したためられたものです。それらを丹念に読み解いて、近世商家経営の実像に迫ってみましょう。

■ 大阪弁ぼちぼち講座~ものの言いかた、大阪人 vs. 東北人

金水 敏 (大阪大学大学院文学研究科・教授) ゲスト:澤村美幸(和歌山大学教育学部・准教授) 5/21(土)10:30~12:00 大阪大学中之島センター 講義室 304 受講者数 77 名

大阪、そして広く関西では、日々の言語コミュニケーションにおいて、特徴的な様式を発達させてきました。「話にオチがないと叱られる」「テレビに向かっても思わずつっこむ」「とりあえず思いついたことを口にして、最後に「知らんけど」と言っておく」など、大阪人にとってはごくあたりまえのこれらの言語行動も、他の地方の人間にとってはびっくり仰天の振る舞いとして映ることがあります。今回は評判の岩波新書『ものの言いかた西東』の著者である澤村美幸さん(山形県出身)をゲストに迎え、東北人の目から見た大阪人のおしゃべりの不思議さを解き明かしていきます。

■ ものわすれのメカニズム~こころのメモ帳:ワーキングメモリ

苧阪 満里子 (大阪大学・名誉教授) 6/4(土)10:30~12:00 大阪大学中之島センター 講義室 304 受講者数 87 名

買わなければならない物を買い忘れてしまう。このような経験は誰でも覚えがあるでしょう。これは、目標とする行動に必要な内容をしばらくの間憶えておく脳のメモ帳である、ワーキングメモリがうまく働かないために起こっています。このワーキングメモリは、名前や住所を覚えておくなどの長期記憶とはことなり、わずかな内容しか保持することができません。また、長期記憶より加齢による影響を早くに受けるため、約束を忘れるなど日常生活の行動が加齢により支障が生じることになります。ここではワーキングメモリの特徴とそれを支える脳の仕組みについてお話しします。

■ むし歯治療最前線:削らないむし歯治療とは

林 美加子 (大阪大学大学院歯学研究科・教授) 6/4(土)13:30~15:00 大阪大学中之島センター 講義室 304 受講者数 50 名

最近のむし歯治療は、「早期発見・早期治療」から「早期発見・長期管理」に変わってきていることをご存知でしょうか。特に、穴があく前の初期のむし歯は、削らずに、失われたミネラル成分を歯にもどす治療が勧められています。そして、患者さんと歯科医とで一緒に、定期的に口の健康管理に努めることも欠かせない取り組みです。今回は最新のむし歯治療とともに、むし歯になりにくい口の健康を保つために、ご自分でできる方法についてもご紹介したいと考えています。

■ スポーツによる健康の増進

中田 研 (大阪大学大学院医学系研究科・教授) 6/20(月)14:00~15:30 大阪大学中之島センター 講義室 703 受講者数 21 名

スポーツをめぐる状況は、2020 年東京オリンピック、パラリンピック開催や、さらにその後の日本からアジア、世界への貢献にむけて、大きな社会的な動きの中にあります。スポーツは”Play the Game”として、本来は“遊び”から“ルールに則り競う”ものと発展し、身体活動を通じた精神的、社会的な教育という意味合いも含まれてきました。ユネスコも 2015 年に「健康に貢献する身体活動の全てをスポーツとする」という新概念を提唱しています。身体的,精神的,社会的に満たされた状態にする身体活動であるスポーツの医学的役割について解説し、怪我や障害の予防、身体機能の改善、健康増進の鍵となるバランストレーニングについてお話します。

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2.公開講座・催しの実施 > 2-2. Handai-Asahi 中之島塾

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Handai-Asahi 中之島塾 2016 年 7~9 月期 講座一覧

■ フレイルを知って介護予防

杉本 研 (大阪大学大学院医学系研究科・講師) 7/9(土)10:30~12:00 大阪大学中之島センター 講義室 304 受講者数 33 名

超高齢社会の渦中にある日本では、要介護者を増やさないための対策が喫緊の課題となっています。日常診療で介護予備群をみつけ、予防と対策を講じるために「フレイル」(健康な状態と日常生活でサポートが必要な状態の中間の状態)という概念を理解することが大切です。「フレイル」について、その定義や原因について解説し、病気や予後との関係、予防法などについてお話します。

■ 上方落語からのぞく日本史のすみっこ

髙島 幸次 (大阪大学・招へい教授) 7/30(土)15:00~16:30 大阪大学中之島センター 講義室 304 受講者数 93 名

古典落語には、江戸後期や明治初期の生活や風俗が描かれています。もちろん噺を面白くするためのデフォルメやフィクションが入り混じっていますが、そのディテール(細部)を慎重に読み解けば、そこには紛れもない過去の生活の実相が横たわっています。たとえば、落語の中で読まれる遊女の手紙なら、当時の遊郭の文化や、手紙のルール、候文の知識などが浮かび上がってくるという具合です。それらは教科書などには記されることのない、日本史のすみっこです。しかし、すみっこには真実が宿ります。落語より面白い落語の話をしましょう。

■ 高齢者の口腔と全身の健康との関係 ~介護予防における歯と食生活

池邉 一典 (大阪大学大学院歯学研究科・准教授) 8/20(土)10:30~12:00 大阪大学中之島センター 講義室 304 受講者数 53 名

我々の研究室では 2010 年度より、大阪大学医学系研究科、人間科学研究科と共同で、地域の高齢者を対象に健康長寿の要因を包括的に探索する研究を進めています。その中で、口腔機能の低下は、循環器系疾患(動脈硬化)や運動・認知機能の低下と関わりがあり、抗酸化ビタミンや食物繊維、動物性タンパク質等の摂取不足がその間を繋ぐことが明らかとなってきました。今回は、実際のデータに基づいてご紹介し、介護予防における歯と食生活の重要性をお伝えします。

■ 古代語の謎を解く

蜂矢 真郷 (大阪大学・名誉教授、中部大学・教授) 8/20(土)13:30~15:00 大阪大学中之島センター 講義室 507 受講者数 41 名

日本の古代のことばについて、形や意味を変えたりもしながら現代でも用いられているものを中心に、その語の成り立ちや由来を考えます。あまり根拠のない語源説のようなものではなく、国語学の、語構成を研究する立場から、いろんな語の表すところに迫ります。多くの語を合わせて比べてみると分かってくることもあります。分かりにくいことに迫る時には謎解きのようなおもしろさが、その由来に迫る時にはルーツを探るようなおもしろさがあるでしょう。(取り上げることばは毎回変わります)

■ アリスのことば学:無茶会の無茶ぶり

沖田 知子 (大阪大学大学院言語文化研究科・教授) 9/3(土)13:30~15:00

大阪大学中之島センター 講義室 304 受講者数 37 名

『不思議の国のアリス』(Alice’s Adventures in Wonderland) が 150 年経ても子どもや大人にも愛されるのは、オックスフォード大学数学講師であった作者キャロルのことばと論理の遊びにあります。講座でとりあげる第Ⅶ章「無茶会」 (A Mad Tea-Party) では、席が<あるのにない>と言われたアリスが勝手にお茶会に加わり、何度も<ないのにある>という言でやり込められます。何気ない英語に隠されたことばや論理の仕掛けの謎解きは、英語が苦手な方にも楽しんでいただけます。(協力大阪大学出版会)

■ 憲法の意義、働き、変動

高田 篤 (大阪大学大学院法学研究科・教授) 9/9(金)13:30~15:00

大阪大学中之島センター 講義室 507 受講者数 35 名

近年、「憲法」、「立憲主義」をめぐって、さかんに論議されています。しかし、その際、肝心の議論対象・「憲法」についての理解があいまいなことが多いように思われます。そこで、「憲法とは何か」、「憲法はどのような働きをするものか」、「憲法はどのように発展・変動していくものか」を、日本とドイツの憲法を比較することを通じて考え、整理してみたいと思います。

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Handai-Asahi 中之島塾 2016 年 10~12 月期 講座一覧

■ 手紙で読み解くシルクロード ~千年前の敦煌文書から

坂尻 彰宏 (大阪大学全学教育推進機構・准教授) 11/12(土)10:30~12:00 大阪大学中之島センター 講義室 507 受講者数 37 名

この講義では、中国の敦煌から発見された手紙文書を材料に、今から千年ほど前のシルクロードの実態を読み解いていきます。今から約百年前、中国甘粛省の敦煌から、数万点に及ぶ古文書が発見されました。これらの文書は、様々な言語・文字・ジャンルを含んでおり、現在も世界で注目を集めています。中でも手紙は当時のシルクロード上の交通・交易の具体的な姿を私たちに教えてくれます。古文書解読の実際を紹介しながら解説します。

■ 加齢による難聴の原因と対処法

太田 有美 (大阪大学大学院医学系研究科・助教) 11/19(土)10:30~12:00 大阪大学中之島センター 講義室 304 受講者数 110 名

中耳炎や突発性難聴など、難聴をきたす病気はいろいろありますが、年齢を重ねることによって誰もが多かれ少なかれ聞こえにくくなってきます。この講義では、音が聞こえる仕組みから、難聴の種類や程度について説明し、難聴の中でも特に、加齢によって生じてくる難聴について、その特徴や対処法について解説します。さらに補聴器についても紹介します。

■ 瞬きの科学 ~我々は何のために瞬きをするのか

中野 珠実 (大阪大学大学院生命機能研究科・准教授) 12/3(土)10:30~12:00 大阪大学中之島センター 講義室 201 受講者数 33 名

人は毎分 20 回も瞬きをしています。目を潤すためには 3回程で十分なことから、何のためにこんなに頻回に瞬きをするのか、大きな謎となっています。本講義では、どんなときに人が瞬きをするのか、そのとき脳の中では何がおきているのか、他者との関係に瞬きがどんな影響を与えるか、などについて講義します。マジックや人型ロボットを使った研究から脳神経活動を計測・操作した研究まで、様々な面白い研究をわかりやすく紹介します。

■ 超高齢社会における成年後見と相続・遺言

床谷 文雄 (大阪大学大学院国際公共政策研究科・教授) 12/3(土)15:00~16:30 大阪大学中之島センター 講義室 201 受講者数 29 名

日本はすでに超高齢社会に突入し、家族関係の在り方も大きく変わりました。高齢者の一人暮らしや高齢夫婦世帯が増加し、高齢者を社会が支える制度の整備が求められています。成年後見制度はその一つであり、本年 4月には、成年後見に関係する 2つの法律が成立しました。また、相続がらみの紛争も多くなり、民法の相続・遺言の規定も大幅な改正が検討されています。こうした最近の法律状況について、一緒に考えてみましょう。

■ 米国新政権と日米同盟の将来

坂元 一哉 (大阪大学大学院法学研究科・教授) 12/10(土)10:30~12:00 大阪大学中之島センター 講義室 304 受講者数 60 名

テロ、南シナ海、ウクライナ、北朝鮮。世界の安全保障環境がさまざまな問題で大きく揺らぐなか、米国民は 11 月に新しい大統領を選挙します。はたして新大統領誕生後における日米の安全保障協力はどのようなものであるべきでしょうか。この講義では、昨年できた新しいガイドライン(日米同盟協力のための指針)と新しい安保法制(平和安全法制)の意義をふまえて、そのことを考えます。

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2.公開講座・催しの実施 > 2-2. Handai-Asahi 中之島塾

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Handai-Asahi 中之島塾 2017 年 1~3 月期 講座一覧

■ 日本経済再生に向け“真の処方箋”を考える

臼井 正樹 (大阪大学大学院経済学研究科・講師) 1/28(土)10:30~12:00 大阪大学中之島センター 講義室 304 受講者数 52 名

日本経済にとってデフレ脱却が目下の最重要課題です。このため、現政権は消費増税延期に加え、補正予算で財政支出を増やし、景気のテコ入れを図ろうとしています。しかし、政府債務残高が大きく積み上がる中、もはや財政的には黄信号が点滅し始めています。景気のためなら「何でもあり」「手段を選ばず」でよいでしょうか?もっと別の方法はないのでしょうか?景気回復のための「真の処方箋」を冷静に考えてみたいと思います。

■ イヌイトの「野生の科学」:人類の未来への問い

大村 敬一 (大阪大学大学院言語文化研究科・准教授) 2/4(土)13:30~15:00 大阪大学中之島センター 講義室 406 受講者数 37 名

カナダ極北圏の先住民イヌイトは「極北の科学者」の異名をもちます。環境の微妙な変化も見逃さない鋭い観察力、飽くなき好奇心、数世紀にわたる狩猟・漁労・採集を通じて蓄積した豊かな知識(「在来知」)、環境の変化に臨機応変に対処する柔軟な知性、どんな困難にも粘り強く取り組む忍耐力が、彼らの日常生活を支えています。イヌイトと生活を共にし、彼らの「野生の科学」が育まれるプロセスを追跡した講師が、近代科学とは異なる環境観から「人類はどこから来て、どのような存在であり、どこに向かうのか」という人類学の問いに挑戦し、地球温暖化をはじめとする地球環境変動の時代における人類の未来について考えますす。

■ 緑内障・白内障治療の最前線

三木 篤也 (大阪大学大学院医学系研究科・講師) 2/18(土)10:30~12:00 大阪大学中之島センター 講義室 703 受講者数 109 名

PC、スマホ、タブレットなどの高度情報化社会において、ほとんどの情報の入り口になる目の健康を守ることはますます重要になっています。目の健康を担う眼科の診断、治療の技術はここ 20 年ほどで飛躍的に進歩し、失明を防ぐものから高い視力を目指すものへ変貌しました。本講座では、最も多い眼の病気である緑内障・白内障について、最新の診断法、治療法をわかりやすく解説します。

■ 皮膚バリアの成因から学ぶスキンケアのコツ

室田 浩之 (大阪大学大学院医学系研究科・准教授) 3/18(土)10:30~12:00 大阪大学中之島センター 講義室 703 受講者数 72 名

皮膚は体を守ることで健康の維持に貢献します。汗線や脂腺など、皮膚を作る様々な臓器がそれぞれの特徴を生かして巧妙なバリアを織り成しているのです。私たちは生活の中で気づかないうちに皮膚バリアの多大な恩恵を受けています。本講ではそんな皮膚バリアに関わる「影の立役者」たちにスポットをあて、普段語られることの少ないその役割と皮膚病との因果関係、そしてそれらを踏まえたスキンケアの方法について解説します。

■ 鳴物停止令を通して江戸時代の支配を考える

村田 路人 (大阪大学大学院文学研究科・教授) 3/18(土)13:30~15:00 大阪大学中之島センター 講義室 703 受講者数 30 名

江戸時代、為政者やその家族が死去すると、一定期間歌舞音曲や普請を禁ずるお触が出されました。これを鳴物停止令といいます。民衆は、人々の生活に影響を与える鳴物停止令が出されることによって、支配者としての為政者の存在を改めて認識させられたことでしょう。今回の講座では、将軍など、国家的重要人物の死に際して出された鳴物停止令を取り上げ、江戸時代の支配の特質について考えます。

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■アンケート結果 受講生のプロフィールと社学連携活動への理解度を調査した(1,134 名中、600 名が回答)。年代は 60 歳代以上が 73.5%を占める。これまでにも大阪大学の事業に参加経験ありの人が 77.5%だが、22.5%の人が大阪大学の研究に初めて出会う場であったとも言える。

●自由記述より抜粋

・こづかいでいけるイベントをどんどん作って欲しい(1,000 円程度)。サラリーマンが会社帰りにちょっと立ち寄って自己啓発ってすてきだと思います。これからのワーク&ライフバランスの流れともピッタリ合います。中之島という場所もベストです。

・受講している方々は中年以上が多いですが、学生も受けられたらいいなと思いました。若い人たちはカフェなどいつもよく行

くなじみのある場所であれば抵抗も少ないと思うので、そういった所でも開催してほしいと思います。

・高齢者の自己啓発という意味では適切な内容、レベルで講座を設けていただいていると思います。技術の進歩と人間の関わり

など未来に関わる講座を期待します。

・生涯学習の一環として門戸を広げてくれた阪大に感謝します。頭の活性化に役立っていると自覚しています。今後のテーマとしては、「大阪」に関する衣食住をはじめ文化・スポーツ、芸能などなんでも取り上げてください。

・資料がわかりやすく、理解できました。またこういう機会に参加させていただきたいです。現在エステティックの仕事をして

おりますが、医療と美容とで知識が曖昧な部分も多いので、そういった方向からのセミナーがあれば嬉しいです。

・毎回、学ぶきっかけ、姿勢を教えてもらっている。今回も改めて持っている本を読まなければと再認識。

・非常におもしろかったです。大坂に関わる歴史、伝統文化等の講座に関心があります。増やしていただければありがたいです。

・講義内容をワードで文書にして、そして本日の資料等もコピーして遠方にいる(海外にも)姉達にも送ってあげたい。

・自分の興味にぴったりの講義でとてもよかった。先生のお話しの仕方、内容にとても満足しました。

・公開講座は古典講座と日程がかちあわないようにして欲しい。

・阪大は東京の大学に比し、社学連携が遅れている印象があります。もっと地域に(社会人に)開かれた大学にしていただきた

いです。

・大学が社会還元活動を行うことは、大学、市民、双方にとって有益であり、今度の活動に期待したい。

・今後も本講のような内容のものをたくさん企画して下さい。

・大変素晴らしい講義でした!!

●性別(人)

男 性 328 女 性 254 無回答 18 計 600

●年代(人)

10歳未満 0 10歳代 0 20歳代 6 30歳代 18 40 歳代 50 50歳代 57 60歳代 235 70歳以上 206 無回答 28

●職業(人)

学生 2 会社員 104 自営業 40 公務員 16 阪大教職員 4 無職 323 その他 77 無回答 34

●阪大主催事業の参加経験(人)

ある 465 ない(今回が初回) 135 無回答 0

●阪大が社学連携活動に力を注いで いると知っていましたか?(人)

よく知っていた 266 聞いたことはある 177 今回初めて知った 113 無回答 44

●満足度(人)

1-不満足 3 2 12 3 83 4 258 5-満足 189 無回答 55

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2.公開講座・催しの実施 > 2-3. 大阪大学 21 世紀懐徳堂 i-spot 講座

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2-3. 大阪大学 21 世紀懐徳堂 i-spot 講座(肥後 楽) 大阪大学が大阪市都市計画局と協同で提供する公開講座で、それぞれの専門分野からともに「学び合う」を意識したテーマ設定と講座スタイルが特徴。講師は、原則として本学若手教員を中心に構成し、まちづくりをはじめ幅広い分野の講座を展開している。

・対象/一般

・定員/各回 30 名(小学生対象講座の場合 12 組、24 名) ※開講日までに定員に達した場合、45 名まで受付

・会場/大阪市まちづくり情報発信施設「アイ・スポット」

(大阪市中央区今橋 4-1-1 淀屋橋 odona2F) ・受講者数/前期 245 名、後期 216 名

・受講料/無料 ・申込/アイ・スポット

・主催/大阪大学 21 世紀懐徳堂、大阪市都市計画局

・協力/第 11 回女子中高生のための関西科学塾 (小学生対象講座のみ)

・時間/原則として 1講義 90 分

・開催頻度/年 2期、計 15 講座 ・講座開設時期/2008 年 10 月

当講座は、肩肘を張らずに気軽に参加できる 21 世紀懐徳

堂の公開講座として定着している。 各講座の実施 1 ヶ月前から申込受付を開始すると 1 週間

ほどで定員に達する人気の講座である。今年度も好評で、

全ての講座の申込者数が定員の 30 名に達した。 今年度より広報経路の見直し・開講時間の調整を実施し、テーマ別チラシの作成、会場の淀屋橋 odona 公式 facebook

への情報掲載、テーマごとのチラシ配布経路の調整などにより、参加者層を広げることに成功した。

講座開講時間を 2パターンに分けたことにより、「開催時

間がわかりにくい」「もっと早く(遅く)開講してほしい」

など、実施時間に関する意見が例年より多く寄せられた。 固定化した特定の参加者だけでなく、新規の参加者を増

やし、大阪大学の研究活動をより広範囲に伝えるためには、

多彩な内容の講座を企画・展開することはもちろん、共催の大阪市都市計画局と協力して広報戦略を練ることが不可欠である。今後もより多くの人に情報が届くことを目標に、

新しい広報経路を開拓したい。

8/9「江戸時代の文字、くずし字を読んでみよう!」 2/22「世界はなぜ月をめざすのか」

成果 課題

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大阪大学 21 世紀懐徳堂 i-spot 講座 2016 年度前期 講座一覧 「いろいろとつながる・その 2」「化ける・変わる・転じる」の 2シリーズ

■ シナモンがつなぐ近世日本とベトナム(いろいろとつながる・その 2①)

岡田 雅志 (大阪大学大学院文学研究科・助教) 7/29(金)18:30~20:00

受講者数 28 名(申込者数 36 名)

シナモン(肉桂)というと、みなさんは何を思い浮かべるでしょう。八つ橋?カプチーノ?現在では香料としてよく知られるシナモンですが、東アジアでは漢方薬の原料として古来より親しまれてきました(おなじみの葛根湯にも処方されています)。実は、このシナモンを通じて、「鎖国」をしていた江戸時代の日本とベトナムとが密接に結びついていたとしたらどうでしょう。この講座で、モノによってつながりあう二つの地域の歴史を一緒にのぞいてみませんか。

■ 人は自然とどうつながっているか~生態系サービスの話(いろいろとつながる・その 2②)

町村 尚 (大阪大学大学院工学研究科・准教授) 8/19(金)18:30~20:00 受講者数 33 名(申込者数 45 名)

都市に暮らす人にとって、自然の恵みを意識する機会はどれほどあるでしょうか。遠く感じていても私たちは直接・間接に自然とつながり、実際にはその恵みである「生態系サービス」を享受することで生かされています。そして私たちが自然共生社会に向かうために、生態系サービスを賢く利用することが必要です。人にとっての自然の価値と、それが損なわれてゆく背景を理解し、これからのつながり方を共に考えます。

■ 生物の体表模様:模様作りと模様の機能(化ける・変わる・転じる①)

渡邉 正勝 (大阪大学大学院生命機能研究科・准教授) 8/31(水)19:00~20:30

受講者数 34 名(申込者数 45 名)

生物の体表には実に様々な模様が見られます。縞々模様に水玉模様、迷路

模様や格子模様、(一番人気は豹柄でしょうか?)。時にはカモフラージュに、あるいは威嚇や求愛に使われる模様ですが、これらの模様はどうやってできるのでしょうか?本講義では、体表模様の機能と形成について、魚類を用いた最近の研究を例に解説したいと思います。模様の形成原理が分かると、水族館や動物園を訪れたときの楽しみが一つ増えるかもしれません。

■ 鉄道は、どのように人をつなげたのか?~経済史からのアプローチ(いろいろとつながる・その 2③)

鴋澤 歩 (大阪大学大学院経済学研究科・教授) 9/5(月)18:30~20:00

受講者数 37 名(申込者数 45 名)

近年、鉄道の交通インフラストラクチュアとしての機能が社会的にみなおされているのはご存知の通りです。この 19 世紀の新しい技術システムは、過去およそ 190 年のあいだに、世界中で多くの地域・ひとを結びつけてきました。しかし、人よりも早く走る乗り物があれば、それだけで人びとがつながるというものではありません。また、「つながる」とは、具体的にはどういうことだったのでしょうか。今回の講座では、社会経済史学の見方で、それを振り返り、考えてみたいと思います。

■ 何が『フランダースの犬』を生かすのか?(化ける・変わる・転じる②)

橋本 順光 (大阪大学大学院文学研究科・准教授) 9/9(金)19:00~20:30

受講者数 38 名(申込者数 38 名)

アニメでもおなじみの『フランダースの犬』(1872)。主人公のネロは、もう少しで画家になる夢がかなうことも知らず、うちひしがれて愛犬パトラッシュと死を迎えます。この作品、出版されたイギリスでも舞台のベルギーでもさして読まれず、有名なのは日本だけということを聞いたことはありませんか。たしかに、埋もれた才能が開花する物語の方が欧米では有名ですが、それは本当に対立するものなのでしょうか。『フランダースの犬』が死なずにすんだシナリオと、この話を別の姿で語り継いだ作品群の二つを考え、人気の温度差を探りたいと思います。

■ 化粧の見え方をめぐる知覚・認知心理学(化ける・変わる・転じる③)

松下 戦具 (大阪大学大学院人間科学研究科・助教) 9/14(水)19:00~20:30

受講者数 41 名(申込者数 45 名)

例えば,まつげの生え際付近に線を引く化粧(アイライン)をすると,目が大きく見えます。それはなぜでしょうか? 単に目とまぶたとの境界が誤認されるだけでしょうか?この講座ではまず,化粧の中に潜む錯視(いわゆる目の錯覚)を解説します。併せて,化粧効果を学術的に調べることの意義にも触れます。最後には,顔の魅力に関して,未だ答えを見ない問い(例えば「なぜ大きな目が好まれるのか?」)についても考えてみたいと思います。

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2.公開講座・催しの実施 > 2-3. 大阪大学 21 世紀懐徳堂 i-spot 講座

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■ 江戸時代の文字、くずし字を読んでみよう!

山本 嘉孝 (大阪大学大学院文学研究科・講師) 8/9(火)14:00~15:30

受講者数 12 組(申込者数 14 組)

ペリーの黒船がやって来た頃、日本ではどんな文字が読み書きされていたのでしょうか?今はもう使われない形をしたひらがなや漢字、すなわち「くずし字」です。本講座では、くずし字ワールドを大公開!本物の江戸時代の本にさわり、浮世絵の中の文字を読み、自分の名前を江戸時代のひらがなで書いてみましょう。日本の古い文学や歴史の世界がぐっと身近に感じられるはずです。大阪大学を中心に開発されたくずし字学習アプリ KuLA も紹介します。

■ まちの魅力発見!~自分の好きな「まちの景色」を見つけてみよう、描いてみよう!

加賀 有津子 (大阪大学大学院工学研究科・教授) 8/10(水)15:00~16:30

受講者数 9 組(申込者数 12 組) 協力:第 11 回女子中高生のための関西科学塾

「まちの景色」は、建物、道、自然の木々など、いろいろなものから作られています。また都市、郊外、農山漁村、など場所によって、「まちの景色」は様々な違った魅力を見せてくれます。このような魅力のある「まちの景色」は、地域の人たちが、様々な工夫や努力をしながら、作り育てています。親子ご一緒に、自分の好きな「まちの景色」を発見し、絵に描いてみることで、「まちの景色」の魅力を体験いただきたいと思います。

■ 素粒子を見るルーペ

山中 卓 (大阪大学大学院理学研究科・教授) 8/24(水)14:00~15:30

受講者数 11 組(申込者数 12 組) 協力:第 11 回女子中高生のための関西科学塾

私たちは何からできているのでしょう?特別なルーペで大きくして見ると、細胞が見えます。細胞を大きくして見ると、分子というものが集まってできています。さらに大きくして見ると、分子は原子という粒が集まってできていて、さらに原子は...とどんどん大きくしていくと、最後には素粒子(そりゅうし)というものに突き当たります。約1兆倍に大きくしてようやく"見える"小さな素粒子たちを、どうやって研究しているのか、わかりやすく説明します。

2016 年度前期 小学生対象講座

8/10 「まちの魅力発見!~自分の好きな「まちの景色」を見つけてみよう、描いてみよう」

9/14 「化粧の見え方をめぐる知覚・認知心理学」

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大阪大学 21 世紀懐徳堂 i-spot 講座 2016 年度後期 講座一覧 「大阪、まちの景色」「太陽と月の物語」の 2シリーズ ■ 西洋絵画に描かれた太陽と月(太陽と月の物語①)

藤田 治彦 (大阪大学大学院文学研究科・教授) 1/20(金)19:00~20:30

受講者数 33 名(申込者数 40 名)

17 世紀のイタリアで活躍した西洋初の風景画家ともいえるクロード・ロランから、19 世紀のイギリスを代表する画家ターナーまで、西洋の画家たちは競って太陽の新たな表現を試みるようになりました。しかし、太陽だけでなく、月や星もそれ以前からさまざまなかたちで描かれています。太陽と月を中心に、天体の絵画的表現の変遷をたどります。

■ ビールに彩られた大阪の風景(大阪、まちの景色①)

松永 和浩 (大阪大学適塾記念センター・准教授) 1/27(金)18:30~20:00

受講者数 36 名(申込者数 45 名)

日本人初のビール事業、小規模醸造所の叢生、巨大資本による近代的ビール工場の操業、日本初のビアホール・ビアガーデン、寡占市場の形成と挑戦、クラフトビールの躍進…。大阪は西洋文明の嗜好品の一つをいち早く取り入れ、製造・普及に邁進し、現在でも業界を牽引しています。このような意味において、日本ビール史上、大阪は重要な地位に位置しています。本講座では、大阪のビール史をひもとき、その歴史的背景を紹介します。ビールの歴史を知って、より美味しく呑んでください。

■ 皮膚は考える:紫外線と皮膚の微妙な関わり(太陽と月の物語②)

片山 一朗 (大阪大学大学院医学系研究科・教授) 2/7(火)19:00~20:30

受講者数 32 名(申込者数 46 名)

皮膚は紫外線など多様な外的あるいは内的な刺激・侵襲に備え、非常に精緻な恒常性を司る機能を持ち、単に皮膚のみでなく全身の健康の維持に重要な役割を果たしています。そのような防御システムの一時的な破綻や機能障害により様々な症状が皮膚に現れ、その究極の表現型は皮膚の老化や紫外線発ガンです。この講座では皮膚のもつ新しい機能を含め、進化論から考える紫外線と皮膚に関わる話題を提供します。

■ 世界はなぜ月をめざすのか(太陽と月の物語③)

佐伯 和人 (大阪大学大学院理学研究科・准教授) 2/22(水)19:00~20:30

受講者数 38 名(申込者数 46 名)

アポロ計画終了からこれまで 40 年以上の間、人類は月に立っていません。しかし、無人探査機によって月の科学は進み、現代の人類はアポロ時代とは違った謎を追い、違った目的で月の開発を始めようとしています。月探査計画「かぐや」のメンバーであり、現在も日本の次期月探査計画にかかわっている講演者が、月科学の最新の話題と、月探査・開発の今後の世界の動向について語ります。宇宙に関するニュースの深読みも、できるようになりますよ。

■ 有権者の投票行動から大阪の地方自治を考える(大阪、まちの景色②)

伊藤 理史 (大阪大学大学院人間科学研究科・助教) 3/1(水)18:30~20:00

受講者数 37 名(申込者数 45 名)

近年、大阪の地方自治が広く社会の関心を集めています。大阪市長となった橋下徹氏の言動が、連日マス・メディアを賑わしたことや、大阪都構想をめぐる住民投票が、僅差で否決されたことなども、記憶に新しいことだと思います。それでは、橋下陣営や大阪都構想を支持していた有権者とは、どのような人たちなのでしょうか。この講座では、大阪市民を対象として行われた社会調査データの分析結果にもとづいて、有権者の投票行動から、大阪の地方自治について改めて考えてみたいと思います。

■ 歴史・文化と坂のまち「上町台地」の景観とまちづくり(大阪、まちの景色③)

松本 邦彦 (大阪大学大学院工学研究科・助教) 3/8(水)18:30~20:00

受講者数 40 名(申込者数 45 名)

大阪には上町台地という標高 20m弱の大都市の小さな丘があります。上町台地特有の坂や階段、真田丸に代表される歴史の舞台、江戸時代の「浪花百景」に描かれた物見遊山の場、そして暮らしの場としての景観の今を都市計画的視点から読み解きます。さらに、地域独自のまちづくりや、長屋再生などの新たな動きも紹介するとともに、上町台地やそこでの活動の魅力を発信する「オープン台地」の取り組みを紹介します。

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2.公開講座・催しの実施 > 2-3. 大阪大学 21 世紀懐徳堂 i-spot 講座

24

大阪大学 21 世紀懐徳堂 i-spot 講座 アンケート結果より(抜粋)

○あなたの年齢は?(16 年度前期は小学生の参加者アンケート回答を含む)

15 年後期 16 年前期 16 年後期

回答者数 回答者数 回答者数

20歳未満 0 33 4

20 歳代 5 9 3

30 歳代 6 11 8

40 歳代 11 44 21

50 歳代 28 42 46

60 歳代 68 66 69

70歳以上 35 25 27

無回答 3

18 7

計 156 248 185

○あなたのお住まいは?

2016 年前期 2016 年後期

回答者数 回答者数

大阪市内 61 61

豊中市 18 21

吹田市 19 13

箕面市 6 5

大阪府下 66 49

他府県 39 26

無回答 6 10

計 215 185

○受講のきっかけは?(複数回答)

16 年前期 16 年後期

回答者数 回答者数

口コミ 14 14

大阪大学関連HP 40 38

大学メルマガ 36 28

i-spotHP 39 30

i-spot メルマガ 45 32

チラシ 58 52

SNS 5 0

その他 15 21

8"

4"

25"

3"

9"

5"

8"

11"

6"

21"

44"

11"

46"

42"

28"

69"

66"

68"

27"

25"

35"

7"

18"

3"

0%" 10%" 20%" 30%" 40%" 50%" 60%" 70%" 80%" 90%" 100%"

2016

2016

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10

10

20

30

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60

70

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14#

38#

40#

28#

36#

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32#

45#

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58# 5#

21#

15#

0%# 10%# 20%# 30%# 40%# 50%# 60%# 70%# 80%# 90%# 100%#

2016

2016

HP#

i0spotHP#

i0spot

SNS#

61#

61#

21#

18#

13#

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6#

0%# 10%# 20%# 30%# 40%# 50%# 60%# 70%# 80%# 90%# 100%#

2016

2016

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25

○i-spot 講座を受講されるのは何回目ですか?

2015年後期 2016年前期 2016年後期

回答者数 回答者数 回答者数

初回 36 89 59

2 回目 18 22 26

3 回目以上 102 103 100

計 156 214 185

○チラシ(左から 小学生対象講座、2016 年度前期「化ける・変わる・転じる」、2016 年度後期「大阪、まちの景色」

2016 年度から、チラシを 1テーマ 1枚に分割し、テーマごとに雰囲気を変えたチラシで広報を行った。開始時間が 2 パター

ンになったことによる混乱が多少生じたものの、従来弱かった女性へのアプローチに成功し、昨年に比べ女性の参加比率が

増加した。また、夏休み期間に開講する「親子で i-spot 講座」は小学生とその保護者を対象とした講座で、例年大人向け講

座のシリーズの中で特別枠として開講していたが、今年は独立した 1 つのシリーズとして別にチラシを作成し、「第 11 回女

子中高生のための関西科学塾」を協力機関として開催した。

59#

89#

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18#

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0%# 10%# 20%# 30%# 40%# 50%# 60%# 70%# 80%# 90%# 100%#

2016

2016

2015

2

3

前期に小学生対象講座を 3 回開講しているため、10 歳代(小学生)・その親である 30~40 歳代の参加が増加した。「i-spot

講座の受講が初めて」と回答する人が後期講座に比べて前期講座に多いのも、その影響だと考えられる。2015 年度の講座に

比べて、2016 年度後期は特に 40~50 歳代の参加が増加した。今後も幅広い年代の方が参加できるよう、多様なテーマでの

開講を続けたい。受講のきっかけとしてもっとも多いのはチラシで、「その他」には 21 世紀懐徳堂だよりが挙げられた。配

架場所、配架枚数を細やかに見直し、新規受講者の開拓に引き続き努めたい。

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2.公開講座・催しの実施 > 2-4. 大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」

26

2-4. 大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」(沢村 有生) 大阪ガス株式会社との連携により、「専門分野の講義」とそれにちなんだ「料理実習・試食」を通して実践的に教養を深める、新しいタイプの公開講座。講義の後に料理実習・試食をすることで、机の上の勉強が日常とつながり、学問することの面白さを実感してもらう試み。

・会 場/大阪ガスクッキングスクール千里

(豊中市新千里東町 1-3-141(せんちゅう PAL 1F 北)) ・定 員/vol.61=小学 4~6 年生と保護者 12 組

vol.62=24 名(15 歳以上)

(応募者多数の場合は抽選) ・受講料/vol.61=1,750 円(税込)

vol.62=2,500 円(税込) ・申込/大阪ガスクッキングスクール千里

・主催/大阪大学 21 世紀懐徳堂、大阪ガス株式会社

・開催頻度/2016年度より不定期開講(2010年10月~2015年6月は月1回+夏休み小学生講座を開講)

・開設時期/2010年10月

今年度は大阪ガス株式会社地域共創部門近畿圏部に担当部署となっていただき、2講座を開講することができた。

小学生対象講座は土器を模したクッキーづくりで古代を学ぶという斬新な手法が話題となり、SNSや新聞の地方紙にまで記事が掲載されるなど注目をあびた。また講師の研

究室所属の院生に班ごとのアシスタントをつとめてもらったことで保護者との交流が密になり、より一層、大阪大学の研究公開の場であると示すことができた。

過去には夏休みまたはGWに開講してきた小学生対象講座を10月の日曜に設定したところ、応募が今ひとつふるわ

ずであった。次回以降、小学生対象講座は夏休み期間をはずさずに計画していきたい。 大阪ガスの組織編成の大幅変更によりアカデミクッキン

グの担当部署が来年度も変わる予定である。社会貢献への志を同じくする企業との連携事業として、今後も末長く取り組んでいけるよう調整していきたい。

成果 課題

2/3 vol.62「漢方で、心と体のレジリエンスを高めよう!」調理実習中と講義中の様子

Page 26: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

27

大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」 2016 年度 講座一覧

■ vol.61「作って、学んで、食べて! 三度おいしいドキドキ(土器土器)考古学」

中久保 辰夫 (大阪大学埋蔵文化財調査室・助教) 10/23(日)10:00~13:00 受講者数 小学生 11 名、保護者 9名 課題料理=土器型クッキー、土鍋で簡単!鶏肉と野菜のトマト煮込み、古代米のごはん

発掘調査で必ず出土する土器は、考古学の研究にとってとても大切なも

のです。土器のかたちや文様、作り方などを観察して、考古学者は遺跡

の年代を知り、歴史や文化、むかしの生活を復元しています。この講義

では、土器の素材である粘土をクッキーの生地に、土器づくりの工具を

調理道具に、土器を焼く炉や窯をオーブンにかえて、クッキーをつくり

ながら土器からわかることを “おいしく” 学びたいと思います。

■ vol.62「漢方で、心と体のレジリエンス(回復力)を高めよう!」

萩原 圭佑 (大阪大学大学院医学系研究科・准教授) 2/3(金)18:30~21:00 受講者数 24 名(申込者数 65 名) 課題料理=「食べる漢方でおいしく健康に!」レンコンの中華風和え物、白身魚の炒め物、サムゲタン風おかゆ、ユリ根・きくらげ・金柑のゼリー

漢方は、マイルドなのになぜ効くのかなと思っている方も多いと思いま

す。みなさんの疑問に答えるために試行錯誤した結果、漢方は心と体の

レジリエンス(回復力)を使う医学だと考えるようになりました。レジ

リエンスとは、地震などの天災にあってもくじけず立ち上がっていく力

を意味し、様々な領域で注目されている考え方です。今回の講座ではレ

ジリエンスの解説だけでなく、漢方の生薬にはショウガやナツメ、みか

んの皮など、身近なものが使われているなど、漢方の基礎知識も楽しく

お話ししていきます。

10/23 vol.61「作って、学んで、食べて!三度おいしいドキドキ考古学」調理実習中と講義中の様子

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2.公開講座・催しの実施 > 2-4. 大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」

28

大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」 vol.61~62 アンケート結果より(抜粋)

■大阪大学の公開講座等への参加経験のない方の受講が多く、本学の研究と初めて出会う場を創出している。

講 師(講義テーマ)

①参加経験あり ②今回が初めて 無回答 計

回答者(人)

割合(%) 回答者(人)

割合(%) 回答者(人)

割合(%)

回答者(人)

割合(%)

vol.61 中久保(考古学) 3 33.3 4 44.4 2 22.2 9 100.0

vol.62 萩原(東洋医学) 10 41.7 13 54.2 1 4.0 24 100.0

全 体 13 39.4 17 51.5 3 9.0 33 100.0

■講義または、講義と料理実習の組合せに魅力を感じての受講者が大多数で、企画の趣旨が理解されている。

■自由記述欄からの抜粋

● vol.61「作って、学んで、食べて! 三度おいしいドキドキ(土器土器)考古学」 ・土器を探しに出かけてみたいと思った。親子で、土器探索ツアーなど先生、考えてみて下さい。お願いします。 ・土器を研究するとはどういうことかわかった。 ・アカデミックなお話をうかがいながら、子供たちと調理も体験でき、大変貴重な体験ができました。

・クッキーに模様をつける為のつまようじを束ねた道具など、細やかな工夫がうかがえた。 ・先生方のお話と作業の時間配分や順序がよく、子どももあきずに楽しめた。中久保先生の土器愛が伝わってきてよかった。 ・実際に本物の土器を手に取ってみることができ、見ながらクッキーの模様付けが出来た。

・普段することがない話を聞けた点。料理と絡めることで興味を引けた。 ・土器の文様が集落や母娘の印であることが、興味深かった。

● vol.62「漢方で、心と体のレジリエンス(回復力)を高めよう!」 ・先生の話が分かりやすくて嬉しかったです。自分の心から、元気に明るく楽しく美味しく、動く!先生ありがとうございます!今日参加できて幸せです。

・漢方、食材の知識を知ってから調理という流れで分かりやすかったです。 ・漢方って難しい、ハードルが高い…と思いましたが、先生のパワーポイントのプレゼンがとてもわかりやすく、身近なものだとわかり、興味がわきました。

・何回かに分けてシリーズでしていただきたい。今日の話は、すごく良かったです。

講 師(講義テーマ)

①講義を受講

したくて

②料理実習に参

加したくて

③講義と料理実

習の組合せが魅力で

その他(家族・友人のす

すめ、無回答など)

回答者(人)

割合(%)

回答者(人)

割合(%)

回答者(人)

割合(%)

回答者(人)

割合(%)

回答者(人)

割合(%)

vol.61 中久保(考古学) 1 11.1 1 11.1 7 77.8 0 0 9 100.0

vol.62 萩原(東洋医学) 9 37.5 1 4.2 10 41.7 4 16.7 24 100.0

全 体 10 30.3 2 6.0 17 51.5 4 12.1 33 100.0

(注)vol.61 は保護者の回答のみを集計

(注)vol.61 は保護者の回答のみを集計

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21 世紀懐徳堂ホームページ上で告知する他、毎回チラシを作成し、 モノレール駅や大阪市内および北摂エリアの図書館等の公共施設に配架している。

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2.公開講座・催しの実施 > 2-5. 大阪・京都文化講座

30

2-5. 大阪・京都文化講座(肥後 楽) 21 世紀懐徳堂が大阪大学大学院文学研究科、立命館大学文学部と共催する公開講座。歴史や文化などに関して共通テーマを設定し、大阪と京都、それぞれについての講座を複数回開講している。

・対象/一般

・定員/各回 130 名

・会場/立命館大阪梅田キャンパス (大阪市北区小松原町 2-4 大阪富国生命ビル 5F)

・受講者数/前期=1,017 名(申込者数 1,434 名)

後期=752 名(申込者数 950 名) ・受講料/全7回以上一括受講10,000円(1回ずつの場合1,500円/回)

・申込/立命館大阪梅田キャンパス ・共催/大阪大学大学院文学研究科、大阪大学 21 世紀懐徳堂、立命館大学文学部

・時間/1講義 100 分

・開催頻度/年 2期、各 8講座(大阪大学担当 4回、立命館大学担当 4回) ・講座開設時期/2009 年 10 月

2 大学が連携し、一つのテーマに関して多様な専門分野の研究者が講義を展開するという講座スタイルが好評を博

し、毎回、シニア層を中心とする多数の受講生が熱心に学んでいる。立命館大阪梅田キャンパスでは新聞紙面での広告等、充実した広報を行い、安定した集客につながってい

る。 2009 年の事業開設以来、毎期設定する共通テーマにおいて、主要な文系分野をほぼ網羅した。今後も柔軟なテーマ

設定により、本学の多様な研究を発信する場としたい。

広報、申込受付、当日運営など実務面において全般的に立命館大学が中心となり進めている。そのためか、「本講座

を何でお知りになりましたか?」という問いに対し、21 世紀懐徳堂経由の広報を挙げる参加者が圧倒的に少ない。 また、リピーターの参加者が多く、新規申込者数が伸び

悩んでいることも課題である。今後は 21 世紀懐徳堂関係での広報もより積極的に展開し、新規参加者の開拓に貢献したい。

成果 課題

5/23「演劇と祭礼̶日本芸能史の源流をめぐる諸説再考̶」 10/17「作家が捉えた京都の<闇市>」

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大阪・京都文化講座 2016 年度前期

「京都・大阪の「祭礼」再考-その祝祭的・非日常的イヴェントはどのように変貌をとげてきたか-」講座一覧

■ 平安京の祭礼と人びとの自然観

片平 博文(立命館大学文学部・特任教授) 5/16(月)14:00~15:40 受講者数 131 名

平安京で古くから実施されてきた祭礼は、年中行事として毎年定められた日に催行されていたものが多い。ここでは、賀茂社や御霊会に関係の深い神社の祭礼日と、当時頻繁に発生していた天変地異による災厄(気象災害)との密接な関係について、京に生きた人びとの「視線」から分析してみたい。

■ 演劇と祭礼̶日本芸能史の源流をめぐる諸説再考̶

中尾 薫(大阪大学大学院文学研究科・准教授) 5/23(月)14:00~15:40 受講者数 120 名

世界各国の演劇において、祭祀との関係で成立したと解かれる例は、豊富にある。日本芸能史でも、神を祀る祭祀や呪術行為を、その起源とするのが定説と言ってよいだろう。講義ではこうした演劇と祭礼をめぐる諸説を紹介し、その意味を考えていきたい。

■ 祇園祭はいかにして京都を代表する祭りになったのか

中本 大(立命館大学文学部・教授) 5/30(月)14:00~15:40 受講者数 131 名

祇園祭は7月に1ヵ月を費やして行われる京都の夏を彩る代表的祭礼である。しかし意外なことに、日本文学史を概観したとき、その影響力は決して大きくなかったことに驚かされる。祇園祭はいかにして京都を代表する祭礼になり得たのか、祇園社の創建から辿ることにしたい。

■ 神楽舞の魅力

古後 奈緒子(大阪大学大学院文学研究科・助教) 6/6(月)14:00~15:40 受講者数 127 名

世代を超え受け継がれてきた知恵のアーカイヴとして、神楽は今日、祭りや観光の型に収まらない受容がなされている。この回ではとくに"芸術"との接触をとおして見えてくる神楽舞の魅力を、京阪神で目にする機会の少なくない浪速神楽を中心に考えたい。

■ 京都西之京の天神信仰̶ずいき祭の歴史をめぐってー

三枝 暁子(立命館大学文学部・准教授) 6/13(月)14:00~15:40 受講者数 126 名

毎年秋に京都・西之京の地で行われる「ずいき祭」に欠かせぬ野菜神輿=「ずいきみこし」を紹介しながら、平安時代に始まる天神信仰の歴史と現在について、見つめることにしたい。

■ だんじりや太鼓台の都市祭礼からみる大阪の文化圏

吉村 旭輝(和歌山大学紀州経済史文化史研究所・ 特任准教授)

6/20(月)14:00~15:40 受講者数 131 名

大阪には摂津・河内・和泉のそれぞれの文化があり、そこで育まれたさまざまな祭りが個性豊かに展開されている。本講座では近世の都市祭礼から生まれた囃子屋台や太鼓台の分布からみるそれぞれの文化圏を明らかにし、各地の特徴と共通性を明らかにしたい。

■ 旅する(travelling)祭りー高知、札幌から京都、大阪へー

遠藤 英樹(立命館大学文学部・教授) 6/27(月)14:00~15:40 受講者数 125 名

「よさこい祭り」は高知市で始められ、札幌で「YOSAKOI ソーラン祭り」となり、いまや京都、大阪など全国いたるところへと移動し、旅しつづけている。これらの祭りは、いかなる地域アイデンティティをもたらすのか。ここでは、このことを考えてみたい。

■ 地蔵盆と子供たち

川村 邦光(大阪大学大学院文学研究科・教授) 7/4(月)14:00~15:40 受講者数 126 名

京都や大阪などの関西の各地では、8月、地蔵菩薩の縁日に地蔵盆が行なわれ、夏の風物詩になっている。早世した子供たちを救いに現われるのが地蔵菩薩であり、子供を守護する仏にもなっている。少子化の現在、子供は貴重であり、地域のコミュニティを維持・存続させるうえで、地蔵盆は大きな意義をもっている。

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2.公開講座・催しの実施 > 2-5. 大阪・京都文化講座

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大阪・京都文化講座 2016 年度後期「昭和の風俗・風物・風景ー忘れられた昭和史ー」講座一覧

■ 作家が捉えた京阪の<闇市>

斎藤 理生(大阪大学大学院文学研究科・准教授) 10/17(月)14:00~15:40 受講者数 116 名

焼けた大阪。焼けなかった京都。敗戦直後、二つの都市は対照的な状況にあった。しかし、新しい時代の訪れによる急激な変化にさらされた点では同じであった。その変化と混乱のありようを、小説の中で〈闇市〉がどのように描かれたのかに着目することで確かめたい。

■ 昭和初期関西の登山ブームと「旅行団」

赤井 正二(立命館大学産業社会学部・教授) 10/24(月)14:00~15:40 受講者数 82 名

明治末から始まる近代登山は昭和初期にブームの頂点に達する。関西各地でも多くの「旅行団」が結成され、「公休日」を利用して「日帰り」旅行をした。商店主・店員・会社員など一般社会人が中心だった。こうした「旅行団」が現在の JTBの設立につながっていく。

■ 戦後大阪のサークル詩運動

宇野田 尚哉(大阪大学大学院文学研究科・准教授) 10/31(月)14:00~15:40 受講者数 79 名

戦後の日本では,無名の庶民が,地域や職場や学校や療養所で,「サークル」と呼ばれる小集団を形成し,さかんに表現活動を行いました。この講義では,今では忘れられた 50年代大阪のサークル詩誌を紹介しながら,高度成長前の時代を生きた人々の感性に迫ります。

■ 古写真から読み解く昭和京都の街と祭礼~失われた<景>の数々~

加藤 政洋(立命館大学文学部・教授) 11/7(月)14:00~15:40 受講者数 106 名

昭和という時代を通じて、都市は郊外へと拡大する一方、旧市街地では破壊と創造が繰り返されて、新しい景観が次々と生み出されました。今回の講座では、古写真を手がかりに、昭和京都の〈景〉の数々を会場の皆さんと一緒に探訪してみたいと思います。

■ 大阪のスポーツ少年団̶先駆地・豊中市の事例にみる歴史と課題̶

堤 研二(大阪大学大学院文学研究科・教授) 11/14(月)14:00~15:40 受講者数 69 名

創設 50周年を超えて活動しているスポーツ少年団を題材として、その概要と歴史にふれます。また、少子高齢化の時代における青少年スポーツを通じた地域活動の実態を踏まえて、地域における子育てや地域スポーツ活動に関する課題整理と今後の展望を試みます。

■ 戦前期京都のモダニズム

中川 成美(立命館大学文学部・教授) 11/21(月)14:00~15:40 受講者数 105 名

日本の古都、京都は古い伝統文化を未だに継承しながらも、一方に斬新な現代性をいつも発揮してきました。忘れられた風景の中に残された、未だ輝きを失わない古くてモダンな街・京都の魅力を、文学や映画から見出してみようと思います。

■ 踊る京阪神̶都市モダン文化のなかの音楽とダンス

輪島 裕介(大阪大学大学院文学研究科・准教授) 11/28(月)14:00~15:40 受講者数 86 名

関東大震災後、都市モダン文化の先進地域であった関西ではダンスホールやカフェが隆盛し、最新の西洋音楽を大衆的かつ身体的に受容する上で重要な役割を果たした。今回は、少女歌劇や戦後のナイトクラブにも視野を広げながら、大衆音楽とダンスの文化史的意味について考えてみたい。

■ 芸能と観光の昭和史̶吉本にみる<埋もれた昭和>と<創られた昭和>̶

遠藤 英樹(立命館大学文学部・教授) 12/5(月)14:00~15:40 受講者数 109 名

芸能と観光は深くつながりあっている。本講演は、芸能と観光のつながりから「昭和史」を紐解いていこうとする試みである。その際、吉本を主な事例に、芸能と観光をめぐる「光」の部分だけではなく「影」の部分にも注目し、〈埋もれた昭和〉と〈創られた昭和〉を考えていきたい。

Page 32: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

33

大阪・京都文化講座 2016 年度 前期・後期 アンケート結果より(抜粋)

前期チラシ 後期チラシ

76.9%

81.1%

80.9%

65.7%

82.0%

74.3%

53.8%

85.2%

51.4%

80.9%

75.5%

87.3%

7.3%

85.2%

36.0%

69.7%

23.1%

10.8%

12.8%

25.7%

16.0%

14.3%

33.3%

14.8%

18.9%

14.9%

7.5%

3.6%

7.3%

3.3%

10.0%

6.1%

5.4%

4.3%

2.9%

8.6%

2.6%

21.6%

4.3%

15.1%

9.1%

58.5%

11.5%

40.0%

21.2%

2.7%

2.1%

5.7%

2.0%

2.9%

10.3%

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1.9%

26.8%

14.0%

3.0%

0%% 10%% 20%% 30%% 40%% 50%% 60%% 70%% 80%% 90%% 100%%

12/5% …%

11/28%

11/21% …%

11/14% …%

11/7% …%

10/31% …%

10/24% …%

10/17% …%

7/4%

6/27% travelling

6/20% …%

6/13% …%

6/6%

5/30% …%

5/23%

5/16% …%

59.0%

73.0%

36.2%

34.3%

70.0%

42.9%

35.9%

67.2%

18.9%

55.3%

49.1%

74.5%

4.9%

70.5%

18.0%

42.4%

30.8%

21.6%

46.8%

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20.0%

42.9%

41.0%

19.7%

51.4%

38.3%

39.6%

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47.0%

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2.7%

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6.0%

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12.8%

6.6%

27.0%

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1.8%

29.3%

4.9%

28.0%

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2.6%

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5.1%

3.3%

14.6%

4.0%

3.0%

2.1%

5.7%

2.6%

2.7%

2.1%

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6.0%

3.0%

2.6%

2.7%

2.1%

2.9%

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1.9%

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7.3%

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5/16% …%

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2.公開講座・催しの実施 > 2-6. 植物探検隊

34

2-6. 植物探検隊(沢村 有生) 植物探検隊は、2001年に新型授業開発プロジェクトに採択された基礎セミナー「植物を知り、植物に学ぶ」の一部を、学外の一般の方にも体験してもらおうとスタートした野外ワーク型の公開講座である。2016年度は、春に第15回植物探検隊を、秋に第16回植物探検隊を、各2日ずつ開講した。また地域の企業関連の団体に協力という立場で1講座を開講した。

・対象/一般

・定員/各回 20 名 ・会場/待兼山~中山池周辺、大阪大学総合学術博物館待兼山修学館、

大阪大学 21 世紀懐徳堂スタジオ

・受講料/無料(事前申込要) ・申込/大阪大学 21 世紀懐徳堂 ・主催/大阪大学 21 世紀懐徳堂

・協力/大阪大学総合学術博物館

・講師/栗原佐智子(21世紀懐徳堂招へい研究員、大阪大学出版会) ・開催頻度/年2回

・開設時期/2009年10月

●「第15回植物探検隊@春の待兼山を訪ねて」

・日時/1回目4月23日(土)13:30~15:30、2回目5月7日(土)13:30~15:30 ・受講者数/4月23日=24名(申込受付24名/晴れ)、5月7日=23名(申込受付28名/晴れ)、合計47名

・申込者数/139名

●「第16回植物探検隊@秋の待兼山周辺(刀根山・中山池)」 ・日時/1回目10月8日(土)13:30~15:30、2回目10月22日(土)13:30~15:30

・受講者数/10月8日=16名(申込受付20名/晴れ)、10月22日=23名(申込受付25名/晴れ)、合計39名 ・申込者数/110名

【地域の企業と連携】 ■「日本の森を守る地方銀行有志の会 第6回地区別情報交換会」

・主催/日本の森を守る地方銀行有志の会(幹事:池田泉州銀行)

・協力/大阪大学21世紀懐徳堂、大阪大学総合学術博物館 ・日時/10月14日(金)13:30~15:30 ・参加者数/13名

人気講座として定着。身近な植物の観察と学術的レクチャーがほどよくブレンドされ、参加者の満足度も高い。

申込が殺到し、苦情もよせられたことから、今年度より先着順受付ではなく抽選にしたところ、申込者側、運営側の双方がストレスのない申込受付が行えるようになった。

2013年に連携をした池田泉州銀行より再度依頼を受け、全国の地方銀行が加盟する任意団体の近畿地区の情報交換会に、協力名義で講座を提供した。

待兼山でのイノシシの生息が確認され、2015年の年末から待兼山内への立ち入りが禁止となった。春になっても捕獲の

見込みはなく、急遽、ルートを変更し中山池周辺をめぐることに。隣接するエリアなので植生に大差はなく植物の観察自体には遜色はないが、植物探検隊の身上である、普段は開放

されていない里山の豊かな自然に分け入るという特別感が損なわれてしまったことは否めない。今後のイノシシ情報に注目する。

課題 成果

Page 34: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

35

男 性 22

女 性 56

計 78

10 歳代 1 20 歳代 3 30 歳代 0

40 歳代 13 50 歳代 16 60 歳代 27 70 歳代以上 17 無回答 1

家族・友人から 26 大阪大学HP 7 チラシ 32 21 世紀懐徳堂メルマガ 15 新聞・タウン誌 3 自治体の広報掲示 1 SNS 1

90分間たっぷりと野外ワークを行う。講師が事前に下見をしておいた“みどころ”を中心に植物を順次解説していく。スタジオでのトークセッション(30分)は、第15回は旧石器時代から近代に至るまでの待兼山周辺の歴史について、第16回は人の暮らしの近くにあり人の生活を支えてきた里山についての講義があった。

●アンケート集計結果より抜粋(参加者 86 名の内、78名より回収)

写真は、野外での植物観察と、 スタジオでのミニレクチャーの様子

●性別(人) ●年代(人) ●知ったきっかけ(複数回答)

Page 35: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

2.公開講座・催しの実施 > 2-7. 大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画

36

2-7. 大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画(肥後 楽) 2011 年 11 月に、21 世紀懐徳堂、大阪音楽大学連携支援センター、豊中市の 3者が取り交わした連携協力事業に

関する覚書に基づき、開催する事業。豊中市に所在する文理融合型総合大学と専門性の高い芸術系単科大学のそれぞれの持ち味をいかした社学連携事業により、地域社会への貢献を柱に、科学技術に対するリテラシー向上を

含めた広い意味での芸術・文化活動に貢献する。

第 8 回 大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画 「あなたがみるもの、私にみえるもの~こどもの世界、おとなの世界」

・日時/2016 年 11 月 23 日(水・祝)14:00 開演(13:30 開場)

・出演/田辺 欧(大阪大学大学院言語文化研究科・教授)

田中 勉(大阪音楽大学・教授) 久保田 テツ(大阪音楽大学・准教授)

原 真奈美(大阪音楽大学・講師)

演奏…田中 勉(バリトン)、原 真奈美(ピアノ) トーク…田辺 欧、田中 勉、原 真奈美、久保田 テツ

・対象/一般 ・参加料/無料(要事前申込) ・定員/300 名 ・来場者数/335 名(申込受付は 418 名)

・申込/大阪大学 21 世紀懐徳堂

・会場/大阪大学会館 講堂 ・主催/大阪大学 21 世紀懐徳堂、大阪音楽大学、豊中市

・開設時期/2011 年 12 月

【プログラム】

14:00 主催者挨拶 豊中市長 淺利 敬一郎 / 大阪大学 21 世紀懐徳堂学主 永田 靖 14:05 【第 1 部】こどもの世界、おとなの世界

演奏曲:子供の情景より「見知らぬ国から」「木馬の騎士」「トロイメライ」、母の夢

14:40 【第 2 部】芸術家の想像力 演奏曲:無言歌集より op.19-3, op.62-5, 「絵のない絵本」より序章・第 22 夜(朗読)

15:20 【第 3 部】あなたがみるもの、私にみえるもの

対談:「人魚姫の世界」、 演奏曲:魔王 16:00 終演

定員 300 名という大規模企画であるにも関わらず、申込受

付開始から約 2週間で定員に達する人気企画である。

本年は「こどもの世界」を主軸に、文学と音楽の交流や芸

術家同士の交流など、大阪大学と大阪音楽大学の共催企画な

らではの研究者と演奏家による対話が繰り広げられた。

今回、初めて「未就学児受け入れ可」として開催した。予

想外に多くの未就学児を連れた参加があり、子育て世代から

大きな需要があることを実感した反面、「子どもの声がうるさ

くて集中できなかった」など従来通りの開催を望む声もあり、

開催の方法については検討が必要である。

成果 課題

Page 36: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

37

「あなたがみるもの、私にみえるもの」参加者アンケート結果より ■一般参加者 335 名のうち 206 名が回答(61.5%)。自由記述から抜粋。

●演奏会について

・田中先生の熱演には拍手で感謝です。メンデルスゾーン、シューマン、アンデルセンの絡みが学べてとても有意義

な時を過ごせてありがとうございました。改めてアンデルセンをリコール出来ました。

・詩の意味、時代背景、名人の人生を理解しつつ音楽を聞くことで、音楽の意味を少し深く理解できました。大変良

い機会となりました。

・レーベの魔王は初めて聴きました。素晴らしい歌声、シューベルトは中一に教えました。解説も良かったです。ア

ンデルセン、人魚姫もよく読んだ気に入った本です。

・以前童話の読み解きの講座を他の大学で受けた事があるのですが、田辺先生のそのような講座を是非聞きたいです。

・演じられる方と聴き手のキョリ感が思っていたより近く、時々ぼそぼそと言われる事に対してすご~く親近感がわ

き良かったです。

・いつのまにか固まってしまっていた「ものの感じ方」をほぐしてもらった。

・今日のような、音楽をからめたものだと興味をもちやすくなじみやすいと思います。

・プロジェクターがあるので、子供も楽しめるようにすでに内容が決まっている部分はプロジェクターに表示してほ

しかった(朗読の部分を全てひらがなにしてスクロールして流すなど)。

●大阪大学の社学連携事業について

・豊中市のみではなく吹田キャンパス近隣における社学連携という試みは考えられていないように思う。

・幅広い知識向上に対してこの様なイベント(社会貢献)は大いに役立ち又、大変有意義である。

・地域に貢献しようとの意気込みが感じられます。

・普段無いプログラム、充実した一時でした。有料も含めて、多くの機会を作っていただけると嬉しいです。

・阪大には多くの学部があるので、それぞれの分野で月に何度か講演など行って欲しい。

・いろんな事を開催されていることは本日チラシで知りましたが、普段何にどこで発表されていますか。

・大学と市民の交流がある事がすばらしい。

●未就学児の受け入れについて

・抱っこされた子どもたちがたくさん会場にみえ、子どもの声がたえず聞こえるひとときでした。子どもづれでも参

加したい親がきっともっとおられることでしょう。そういう人たちが「気楽」に参加されることがよかった。

・事前に子どもの泣き声も音楽の一部にと言って頂き気が少し楽になりました。このような本物の音楽に触れる機会

は育児中は全くないので、本当に有難く申込させていただきました。

・幼児 OK は良いが、その割に評論が長く、子どもに親しまれる曲がなかった。

・子供 OK ということであれば、もう少し子供に聞きなじみのある曲も演奏してほしかったです。

・イベントの内容はとても素晴らしいと思いました。子どもの世界…とのことで子供参加も納得です。ただ、あまり

にも度の過ぎた「泣き声」が演奏とは感じられず、不快感が残り…自分自身になぜかはがゆい気持ちですね。

Page 37: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

2.公開講座・催しの実施 > 2-7. 大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画

38

□あなたの性別は?

年代 人

10 歳未満

6

10 代

6

20 代 5

30 代 18

40 代 28

50 代 28

60 代 62

70 代以上 48

無回答 5

計 206

□大阪大学主催イベントに参加したことがありますか?

□今回のイベントを知ったきっかけは?

性別 人

男 69

女 134

無回答 3

計 206

□あなたの年齢は?

□あなたのお住まいは?

□本日のイベントの満足度は?

□大阪大学が社学連携に力を注いでいることは

ご存知でしたか?

昨年に比べ、10~40 代の若い世代の参加者が、人数・全体に占め

る割合共に増加した。特に 30 代・40 代については、それぞれ昨

年度と比較して、9 人→18 人、16 人→28 人と、大幅に参加人数

が増えている。未就学児受け入れ可にしたことで、子育て世代が

参加しやすくなったと考えられる。

また、21 世紀懐徳堂の他の主催イベントに比べ、豊中市内からの

参加者の割合が高いことも大きな特徴である。豊中市と共催する

ことにより、豊中市内での認知度が高いイベントになっていると

考えられる。

37%$

10%

8%8%

14%

18%

5%

103%%

10 3%%

20 2%%

30 9%%

40 14%%

50 14%%

60 30%%

70 23%%

2%

34% 65%

1%

1 "9%"

2 527%"

6 1012%"

6%

6%

40%" 60%

27%$

10%$

20%$16%$

9%$

13%$

1%$

4%$

HP$

SNS$

32%$ 36%$ 12%$

4%$

4%$

13%$

5$ 4$ 3$ 2$ 1$

29%$

25%$

46%$

Page 38: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

39

●第 8回大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画「あなたがみるもの、私にみえるもの」開演中の様子

主催者あいさつ。(左)淺利敬一郎豊中市長、(右)永田靖大阪大学 21 世紀懐徳堂学主

当日配布パンフレットには、田辺欧教授・田中勉教授による歌曲の訳詞と、田辺教授による演奏曲の解説が掲載された。

鼎談では、音楽や作曲家についてはもちろん、童話や絵本について、作曲家と作家の交流について、子どもという存在の捉え方についてなど、幅広いテーマが取り上げられ、演奏家と研究者、それぞれの視座に立った意見が交わされた。

演奏セクションでは、バリトン歌手の田中勉教授による「絵のない絵本」の抜粋朗読(左)、ピアニストの原真奈美講師によるレクチャー(中)、映像と歌とのコラボレーション(右)などの試みが実施された。

Page 39: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

2.公開講座・催しの実施 > 2-8. 髙田郁×鈴木敦子公開対談

40

2-8. 髙田郁×鈴木敦子公開対談(沢村 有生) 時代小説作家をゲストに迎え、大阪大学の経営史研究者が、近世大坂の商家をテーマに一般公開講座と公開対談を行う企画。近世商業史の泰斗であり文化功労者宮本又次大阪大学名誉教授の功績、大阪大学附属図書館所蔵の文化的資源の社会への還元など、大阪大学の既に普遍となっているがため見えづらくなっている大きな社会貢献

の具体例を周知する機会をも兼ねる。

「近世呉服商経営のダイナミズム

~ただ金銀が町人の氏系図になるぞかし」

・日時/2017 年 2 月 26 日(日)13:30~15:15

・出演/髙田 郁(作家) 鈴木 敦子(大阪大学大学院経済学研究科助手)

進行:水野 晶子(毎日放送アナウンサー) ・会場/大阪大学会館 講堂

・対象/一般

・定員/300 名 ・参加料/無料(要事前申込・先着順)

・主催/大阪大学 21 世紀懐徳堂

・来場者数は 415 名(500 名の申込みを受付)(内 3名は関係者)

【プログラム】 13:30 開会

13:35 公開講座「空前絶後の大安売り -三井越後屋改鋳奮戦記-」鈴木敦子 14:20 休憩 14:30 公開対談「買うての幸い、売っての幸せ。あきない戦国時代の商人の心意気!」

出演:髙田 郁、鈴木 敦子 進行:水野晶子 15:15 終了

定員を大幅に上回る申し込みがあり、座席数の許す限り

を受け付けた。人気作家の動員力にあやかった格好だが、

来場者全員が前半の公開講座に遅刻することなく着席して

いたことから、講座への期待も高かったことがうかがえる。

作家のファンが詰めかけた中、鈴木先生の新しい視点から

の金融史、経営史の講義は、来場者の知識欲を大いに刺激

し、公開講座のみのプログラムではおそらく参加につなが

らなかったであろう層(約6割が大阪大学のイベントに初参

加)にも、研究成果をしっかり届けることができた。

講座から対談に移る流れもよく、近世大坂の商家におけ

る人材育成、研究者と作家のあくなき探究心、連載中の小

説の裏話など、興味深いトピックスがテンポ良く続き、時

に(大いに)笑いを交えながら最後まで聴衆の集中力をと

ぎれさせない展開であった。普段ほとんど表には出ない(写

真撮影 NG)人気作家の出演というレアなイベントの実現で、

21世紀懐徳堂の企画力を見せた。

公開講座の質問時間がなく残念であったとの意見がでた

が、広い講堂、なおかつ満席状態での質疑応答は運営がむ

ずかしく、今後も対応は約束しがたく悩ましい。

生協でチラシを布置してもらうなど学生の参加を期待し

たが、20歳代以下は数名にとどまってしまった。参加者の

年齢層は中高年の偏りが大きかった。

課題

成果

Page 40: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

41

参加者アンケート結果より

【一般参加者 412 名のうち 277 名が回答(67.2%)】

■「本日のイベントや大阪大学の「社学連携(社会貢献)活動についてのご意見・ご要望、今後期待する内容などありましたら

ご記入ください」の自由記述から抜粋。

●研究者の講座について ・講座はとてもわかりやすく、面白い内容でした。新しい発見もとても驚きがありました。対談は講座の内容もまぜながら本の世界にもふれてとてもあっというまの楽しい時間でした。

・鈴木先生、すばらしい研究です。現代の商いにも通じる。 ・鈴木さんのお話、大変わかりやすかったです。江戸幕府の改鋳は時代小説でもよくでてきますが、具体的にどんなことかわかってませんでした。たくさんの資料と具体的な図示、ほんとうに面白かったです。

・改鋳金銀の対比など、なかなか書き写せる時間がなく、簡単なレジュメがあればもっとうれしかったですね。 ・残念ながら、私の頭には鈴木先生の講義は難しくて、とても理解が出来たとは言えないのが申しわけないですが、後半の対談はとても楽しくて有り難かったです。

●作家のファンから ・髙田郁氏の話の中に出てくる日本人としての矜持、商人とし

ての美しい心の持ち方など、今、本当に危機に晒されています。そのような文化体系を維持すべく、このような形で、再度わかりやすく講義して頂けるような機会を作って頂きたいと思い

ます。 ・髙田先生の大ファンです。とても研究熱心な方だと思っていましたが、お歯黒や綿の栽培など行動力もすごい方なんです

ね。作品の裏話を伺えてホントに面白かったです。プログラムも素敵。大切にします! ・髙田先生の小説ファンかつ歴史小説好きの私には本当に面白

いイベントでした。先生方はじめ、関係者の皆様ありがとうございました。 ・大好きな髙田先生のお話が聞けて、本当に嬉しかったです。

お話が面白くて面白くて、ずっと聞いてたかったです!ありがとうございました。 ・作家、研究者共に江戸時代の事、真実の探求心がすごい。奉公人を育てるという言葉が印象的だった。 ・感謝、次世代を育てるところへの力、思い、あらためて考え直した。

●今後への期待 ・人気作家の作品から発想を広げて学問と組み合わせてイベントとするのは大変興味深く面白いと思いました。また様々な切り

口で行ってほしい。 ・今回のような大学の研究と社会での開発展開・普及状況をわかり易く伝えるイベントをお願いします。 ・今回の企画とてもタイムリーですばらしいと思います。これからも学術的にかたよらない一般の方が楽しめて教養が深められ

るような企画を期待いたします。 ・大学の教員と作家という組み合わせにより、足を運ぶことがない大学校内へ来ることができ、久々に学生時代を思い出しました。立派な学生を育てるだけでなく、一般の私達にも学ぶ機会を与えていただき感謝します。ありがとうございました。

・作家の講演会を多く開催して欲しい。特に大阪にゆかりのある作家。 ・今後とも、今回と同様の対談を期待したい。

当日プログラム。髙田郁氏の小説と一緒に本棚で長く保管してもらえるよう、折りたたんだサイズを文庫本と同じにした。

Page 41: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

2.公開講座・催しの実施 > 2-8. 髙田郁×鈴木敦子公開対談

42

回答者数(人)

割合(%)

男性 103 37.2 女性 167 60.3 無回答 7 2.5 合計 277 100.0

回答者数

(人)

割合

(%)

10 歳代 1 0.4 20 歳代 7 2.5 30 歳代 17 6.1 40 歳代 40 14.4 50 歳代 57 20.6 60 歳代 101 36.5 70 歳代 47 17.0 無回答 7 2.5 合計 277 100.0

回答者数(人)

友人・知人・家族から(口コミ)

83

大阪大学関連 HP 44 大学からのメルマガ 28 ポスター・チラシ 111 新聞・タウン誌など 11 自治体の広報・掲示 14 SNS 2 その他 27

回答者数(人)

割合(%)

ある 111 40.1 ない 166 59.9 無回答 0 0 合計 277 100.0

回答者数(人)

割合(%)

以前からよく知っている

85 30.7

聞いたことはあるが よくは知らない

78 28.2

今回初めて知った 103 37.2 無回答 11 4.0

合計 277 100.0

■年代

■性別

■大阪大学の主催イベントに参加したことがありますか?

■大阪大学が社学連携活動に力を注いでいることをご存知でしたか?

■イベントを知ったきっかけ

・中高年の参加が格段に多かった。学生の参加を期待したが動員につながらなかったことは残念である。

・「イベントを知ったきっかけ」に口コミの占める割合が他の事業に比べて多く、夫婦や友人を誘って一緒に参加したい楽しいイベントと受け取られていたことがわかる。

・梅田、豊中、箕面の一般の書店でのチラシの布置、角川春樹事務所の HP と SNS での広報により、作家のファンが大勢つめかけたと思われる。それゆえ、大阪大学のイベントに初参加、大阪大学の社学連携活動を始めて知った人が多くなっているのであろう。 講義中の鈴木敦子先生

Page 42: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

43

(写真上)415名の来場で、1 階は満席、2階席も見切れ席を除き満席に。前半の公開講座「空前絶後の大安売り~三井越後屋改鋳奮戦記」では、三井越後屋の規模や客層、商いの戦略、宣伝広告など、また江戸幕府の貨幣政策、それによってまきおこった市場の混乱、生き残りをかけた商家の奮闘などについて、講師の鈴木先生が、未発表の最新の研究成果を含め、レクチャーした。

(写真下)当日プログラム。髙田郁氏の小説と一緒に本棚で長く保管してもらうため、折りたたんだ出来上がりが文庫サイズになるよう工夫した。公開講座の資料として『三井越後屋大坂本店配り札と板木』(三井文庫所蔵)、『新古銀通用図』(早稲田大学図書館所蔵)、髙田郁氏の小説中にでてくる『商売往来』(東京学芸大学附属図書館所蔵)、『虎屋伊織饅頭切手』(大阪商業大学商業史博物館所蔵)と、日本の伝統色の見本を掲載。

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2.公開講座・催しの実施 > 2-9. Science café@大阪大学歯学部附属病院

44

2-9. Science café@大阪大学歯学部附属病院 (肥後 楽、沢村 有生)

21 世紀懐徳堂の吹田キャンパスでの活動拠点の創出・新規の参加者開拓・他部局との共催によるアウトリーチ活動の企画推進を目的に、今年度より始まった本学歯学研究科・歯学部附属病院との共催企画。「気軽におしゃべり」をコンセプトに、研究者と参加者が、開放的なカフェ空間でフランクに対話する空間を目指し、毎回ゲストの研

究者を迎えて開催する。本年度は 6月~3月まで計 5回の講座を企画した。

・対象/一般 ・定員/30 名(申込先着順)

・会場/大阪大学歯学部附属病院 1階 CAFÉ de CRIÉ

・参加料/無料(ドリンク代は参加者各自) ・年間参加者数/134 名

・開催期間/2016 年 6 月~2017 年 3 月 ・時間/16:30~18:00

・主催/大阪大学 21 世紀懐徳堂、大学院歯学研究科、歯学部附属病院

・開設時期/2016 年 6 月

初めて吹田キャンパスでの定期的なイベント開催の場を

創出したこと、また「今まで病院に来たことはあったが、社学連携活動に参加したことはなかった」という新しい参加者を開拓したことは大きな成果である。

開放的なガラス張りのカフェ空間が会場となっていることもあり、講師・参加者の双方から「イメージしていた大学の公開講座より、気軽な雰囲気でリラックスできた」と

いう声が多く聞かれた。参加者と密にコミュニケーションをとり、対話を重視したサイエンスカフェを展開することができている。

交通手段が限られていること、どのような手段を使って

も会場まで歩く時間が長くかかってしまうことなどから、毎回の集客には努力が必要である。近隣住民へ確実に情報が行き渡るよう、チラシの配架場所など広報経路について

検討を重ねたい。 また、現在は会場となるカフェが空いている、決まった曜日・時間のみで開催するため、参加できる人が限られて

しまっている。来年度以降は、開催曜日・開催時間について検討すべきと考える。

課題 成果

6/24「歯をささえる骨の話」 12/9「自分の「健口」、自分で守る。~21 世紀の歯科医療」

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45

Science café@大阪大学歯学部附属病院 開催一覧

■ vol.1 「太陽ってどんな星?~太陽系誕生秘話」

寺田 健太郎 (大阪大学大学院理学研究科・教授) 6/3(金)16:30~18:00 受講者数 32 名(申込者数 45 名)

「それでも明日はやってくる。」それは朝になれば日が昇るから。当たり前のように思うかもしれませんが、宇宙の星たちの中で、太陽は当たり前の存在なのでしょうか?私たちの母なる星、「太陽」について、気軽におしゃべりしてみませんか?

■ vol.2 「歯をささえる骨の話」

波多 賢二 (大阪大学大学院歯学研究科・准教授) 6/24(金)16:30~18:00 受講者数 30 名(申込者数 42 名)

歯学部で骨の研究?いえいえ、骨は歯の健康のためにとっても大切な役割をしているのです。固くて無機質な印象の骨ですが、実はとてもダイナミック。骨のはたらきについて「骨の髄まで」解説します。

■ vol.3 「アルプスとチーズだけじゃない!観光先進国、スイスの話」

森本 慶太 (大阪大学大学院文学研究科・助教) 11/18(金)16:30~18:00 受講者数 19 名(申込者数 30 名)

スイスという国を知らない人はおそらくいないでしょう。しかし、実際に「どんな国?」と聞かれると、「アルプス」「チーズフォンデュ」の他に何もでてこない…という方、結構多いのではないでしょうか。実はスイスは 18世紀以来の、観光先進国なのです。現代日本の観光問題にも通じる、スイスの観光地としての歴史をお話します。

■ vol.4 「自分の「健口」、自分で守る。~21世紀の歯科医療」

天野 敦雄 (大阪大学大学院歯学研究科・教授) 12/9(金)16:30~18:00 受講者数 28 名(申込者数 39 名)

日本の成人の実に77%もの人がかかっている歯周病。実は、毎日の生活で十分に予防できる病気です。「歯周病のバロメーターとは?」「そもそも歯周病ってどんな病気なの?」といった疑問から、日本と先進国の歯に関する意識の違いまで、あなたの「健口」を守るためのいろいろについてお話します。

■ vol.5 「地域で育む子どもの安全~心理学の理論に基づいた安全教育をもとに~」

岡 真裕美 (大阪大学大学院人間科学研究科・特任研究員) 3/3(金)16:30~18:00 受講者数 25 名(申込者数 45 名)

子どもは怪我をして成長する、怪我から学ぶ、と言いますが、その時私たちが想定しているのは、あくまでも「軽傷」。けれど一度の怪我、事故で最悪の事態に至ることもあれば、不注意によって 周囲を巻き込み、取り返しのつかない加害者となってしまう場合さえあります。府内の小学校で始まっている「子どもの事故や怪我を子ども自身で防ぐ」安全教育を例に、地域の安全について「我がこと」として一緒に考えてみませんか。講師は、2012 年、川で溺れていた小中学生の救助に当たったご主人を亡くしたことがきっかけで、子育てをしながら大学院で地域の安全について研究しています。その活動は多数のメディアで取り上げられています。

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2.公開講座・催しの実施 > 2-9. Science café@大阪大学歯学部附属病院

46

⬜ ︎あなたの年代は?

●年代(人)

10 歳未満 0

10 歳代 1

20 歳代 3

30 歳代 9

40 歳代 11

50 歳代 16

60 歳代 35

70 歳以上 35

無回答 1

(左)第 2回チラシ、(右)第 5回チラシ 毎回、チラシを作成して吹田キャンパスを中心に配架した。特に、会場となる CAFÉ de CRIÉ や、歯学部附属病院でのチラシ配架は、病院に患者として来館した人の注目を集め、集客につながった。

56%$ 36%$

3%$

5%$

5$ 4$ 3$ 2$ 1$

18%

19%

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5%10 1%$

20 3%$

30 8%$

40 10%$

50 14%$

60 31%$

70 32%$

1%

⬜ ︎あなたのお住まいは?

⬜ ︎大阪大学のキャンパスに来たことがありますか?

⬜ ︎本日のイベントの満足度は?

金曜日の 16:30開始という時間での開催のため、参加できる年齢層が限られている。「会場となるカフェが空いている時

間帯」という制約はあるが、より広い年代の参加を促すためには開催時間についても考慮する必要がある。また、吹田キ

ャンパスの所在する吹田市をはじめ、豊中市、箕面市、茨木市、池田市など北摂地域からの参加者が多数を占めており、

地域住民の参加が中心となっていることがわかる。今後、チラシの配架方法をさらに見直すことで、近隣地域での認知度

を高めたい。

17%$

2 510%$

6 1023%$

37%

13%

9

1%

90%

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「Science café@大阪大学歯学部附属病院」参加者アンケートより抜粋

・ありがとうございます。サイエンスカフェ続けてください。

・気楽にお話が聞けておもしろかったです。

・講師の先生の説明は一語一語のていねいな説明でよく理解出来てうれしかった。

・歯の骨からさらに骨自体の話を聞かせてもらって大変よかった。

・笑いも交えつつの講義でとても楽しく拝聴できた。

・非常に良い取り組みと思うが、参加者の年齢層が片寄っているように思う。中高生や社会人が参加しやすいよ

うに土曜日開催なども考慮されてはどうか。

・講義内容のプリントを用意していただけたらと思います。

・また参加し、生活にいかしたいです。いいお話ありがとうございました。

・定期的な開催を望みます。

・無料でここまで講義頂けるとは思いませんでした。次があるなら、また、聞きたいと思います。

・難しい内容をたとえや冗談を交えてとても楽しく分かりやすく説明して下さりとても理解し易くお話が聴けました。

・以前からガンや歯についての講演は参加して知っていたが、大阪大学の「活動」の一環だとは知らなかった。

・日頃から疑問に感じていた点などの説明がきけたので、楽しかったです。

・今後もこうしたイベントに参加したいです。

・知っているつもりのことも、あまりわかっていなかったことがわかりました。

・学問的なお話をお聞きしていろいろとより深く知ることができました。

・カフェスタイルの講演会を他の分野でも増やしていただきたい。

・有料でもいいので、もっと数多く開催してほしい。

・子供の事故と社会問題とが関係していることが、大発見だった。

・昨年のポスターを見てから興味がありました。またサイエンスカフェに参加したいと思いました。

6/3「太陽ってどんな星?~太陽系誕生秘話」 3/3「地域で育む子どもの安全~心理学の理論に基づいた安全教育をもとに~」

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2.公開講座・催しの実施 > 2-10. 大阪大学×ナレッジキャピタル連携事業

48

2-10. 大阪大学×ナレッジキャピタル連携事業(沢村 有生) 21 世紀懐徳堂が講座を企画、ナレッジキャピタルが会場提供(グランフロント大阪内 CAFÉ Lab.)と主な広報という役割分担で運営をする連携事業。本年度は 5 月~翌 2 月まで 9 講座を開催した。8 月~11 月は女子中高生の

ための関西科学塾の共催で、中学生高校生限定講座を開講し、リケジョの育成にも努めた。

・対象/各回による

・定員/30 名または 50 名

・会場/CAFÉ Lab.(カフェラボ/

ナレッジキャピタル 1F/グランフロント大阪 北館) ・参加料/500 円(1 ドリンク代)

・年間参加者数/375 名 ・開催期間/2016 年 5 月~2017 年 1 月

・主催/大阪大学 21 世紀懐徳堂、一般社団法人ナレッジキャピタル

株式会社 KMO(5、6、7 月は協力/21 世紀懐徳堂) ・開設時期/2014 年 11 月

ナレッジキャピタルでの開講が3年目に入った。人気のサ

イエンスカフェとして定着し、常連が増えたことはよろこばしいが、新規参加者層も呼び込みたいと考え、あらたなチャレンジとして、第11回女子中高生のための関西科学塾

との共催でサイエンスカフェを4講座開いた。中学生高校生とともに、特に女子学生の進路決定に大きな影響を与える保護者の参加があり、リケジョ育成の応援の場となった。

一般社会人対象の通常プログラムでは、ノーベル賞受賞式に受賞者の大隅教授と共に列席したオートファジーの第一人者、吉森教授を、受賞式の三日後にブッキングすると

いうタイムリー企画を実現。ナレッジキャピタルとの3年目の連携による臨機応変なスケジューリングの賜物といえる。

通常の講義型イベントよりも講師と参加者の距離が近く、

また、熱心な参加者が多いことから、登壇した講師から「楽しかった」「充実した」など満足度の高いコメントを今年度も得ている。一方通行の講義ではなく研究者とのディスカ

ッションを楽しみにする参加者が多く、講師には極力、話題提供時間をコンパクトにおさめてもらい、参加者の質問や意見を随時差し挟めるような構成にしてもらえたらと、

企画者は考えているが、なかなか難しい。 同会場での他大学や研究機関のイベントが増えた中で、今後も大阪大学21世紀懐徳堂ならではの独自性を打ち出し

ていきたい。

課題 成果

12/15「オートファジーの謎を追う」講義の後、吉森教授からノーベル賞授

賞式の列席者ならではの他では聞けないレアなレポートがあった。

1/31「ヒトと人の社会 ー実験から読み解く経済と社会ー」社会科学者

の研究対象や手法の変遷について犬飼准教授がレクチャーした。

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2016 年度 開講一覧

■ 物理学入門 数式でかたる私たちの世界(もういちど自分進化論/超学校)

小川 哲生 (大阪大学理事・副学長) 5/12(木)19:00~20:30 対象は高校生以上 受講者数 52 名

私たちを取り巻く世界。光があり、水があり、ものが動き、時間が流れています。この当たり前のようにある物体や現象を、「数式」でかたるのが物理学です。物理学者にはこの世界がどのように見えているのでしょうか。同じものを見ているはずなのに、視点やかたり方を変えるだけで、いつもとは違う世界が広がるかもしれません。世界の普遍性にせまる数式の「美しさ」と、その数式を「言葉」としてかたる物理学者の視点をご堪能ください。

■ 裏口から入門する昭和歌謡(もういちど自分進化論/超学校)

輪島 裕介 (大阪大学大学院文学研究科・准教授) 6/30(木)19:00~20:30 対象は高校生以上 受講者数 52 名

近年目にするようになった「昭和歌謡」という言葉。これはもちろん昭和時代には使われていませんでした。今では、穏やかな懐かしい歌、という含意をもっていますが、現実の昭和時代がそうだったように、当時の大衆歌謡はかなり起伏に富み、猥雑で、モダンなものでした。今回は、「カタコト」「リズム」「大阪」というキーワードを用いて、「昭和歌謡」の一般的イメージを塗り替えてみたいと思います。

■ 文系に知ってほしい理系の言葉(もういちど自分進化論/超学校)

土岐 博 (大阪大学・名誉教授) 7/14(木)19:00~20:30 対象は高校生以上 協力/大阪大学出版会 受講者数 48 名

「微分」、「積分」、f(x)。理系の学問は理解できないくらい難解なのではありません。理系が用いる「数式」という、「言語の壁」があるだけなのです。 文系にとっては「理系の言葉がわからない」、理系にとっては「何が分からないのかがわからない」。でも、「わからない」から「関

係ない」として排除してしまう理系の言葉を、「わからない」から「何ですか?」と尋ねることができたらどうでしょう。言葉が理解できれば、文系と理系の間に立ちはだかる壁を超えて理解し合えるかもしれません。ここではいくらでも「わからない」「何ですか」言える場です。もしかして、学生時代に嫌いになった数学物理も、また好きになれるかもしれません。

■ 液晶を楽しもう!(中高生のための UMEKITA科学塾/超学校)

久保 孝史 (大阪大学大学院理学研究科・教授) 8/23(火)14:00~15:30 対象は女子中学生、女子高校生、その保護者 共催/第11回女子中高生のための関西科学塾 受講者数 41 名 (中高生 27 名、保護者 11 名、弟妹 3名)

液晶と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、携帯電話やノートパソコン、テレビなどのディスプレイでしょう。実は、そのディスプレイの中にトロトロの液状物質が詰まっているのをご存知でしたか?液体と結晶の中間状態である液晶とはいったいどのような物質なのか、どうしてディスプレイに用いられるのかについて、簡単な実験を交えながら解説します。

■ 光の不思議 ~創造的知的生活のススメ~(中高生のための UMEKITA科学塾/超学校)

小川 哲生 (大阪大学理事・副学長) 9/10(土)16:00~17:30 対象は高校生(男女とも)、その保護者 共催/第 11 回女子中高生のための関西科学塾 受講者数 17 名 (高校生 10 名、保護者 6名+弟 1名)

「光の研究」の歴史を解説します。光に対する人間の興味と理解が、物理学の歴史そのものになっていて、現代物理学の柱である量子力学と相対性理論にもつながっています。「数式」が物理学においてどのように使われているかも含めながら、光を通じて、自然界の不思議さと物理学の美しさをお伝えします。

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2.公開講座・催しの実施 > 2-10. 大阪大学×ナレッジキャピタル連携事業

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■ LIVE「超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の 70 分講義」 (中高生のための UMEKITA科学塾/超学校)

橋本 幸士 (大阪大学大学院理学研究科・教授) 10/29(土)16:00~17:30 対象は女子高校生、その保護者 共催/第 11 回女子中高生のための関西科学塾 受講者数 31 名 (女子高校生 18 名、女子小学生 3 人、保護者9名、教員 1名)

この宇宙は、いったい、何からできているんでしょうか。超ひも理論は、宇宙のすべての物質と力を統一する、物理の理論です。そこには、異次元空間という考え方が登場します。いつも皆さんが見ている「空間」は縦・横・高さの 3次元ですが、なぜ空間は 3次元なのでしょう?常識を疑うことから、異次元空間の話、そして最先端の物理学の世界へと、皆さんをお連れします。

■ ITO 電話から IT 電話へ ~電気と糸電話の未来な関係~(中高生のための UMEKITA科学塾/超学校)

伊藤 雄一 (大阪大学クリエイティブユニット・准教授) 11/29(火)19:00~20:30 対象は女性(高校生以上) 共催/第 11 回女子中高生のための関西科学塾 受講者数 24 名 (一般女性 13 名、高校生女性 5 名、その他学生女性 1 名、小学生女性 2 名、保護者男性 1名、見学男性 2名)

私たちが開発した「アソブレラ」は、傘を差すと、雨が降っていないのに雨粒の感覚が電気振動となって体に伝わる最先端技術。これが「グランフロント大阪ナレッジイノベーションアワード 2013」でグランプリを獲得しました。この技術をひもとくと、100年以上前に科学者のベルが発明した電話機に行き着きます。今回は世界で初めてつくられた電話機を、紙コップの糸(ITO)電話で再現し、さらに糸電話の糸を電気に変えてみましょう。ひょ

っとすれば声や音だけではなく、振動や自分の動きも伝えられる未来型 IT電話機ができるかも?!

■ オートファジーの謎を追う(1に観察、2で仮説、3,4 は実験、5で発見!/超学校)

吉森 保 (大阪大学大学院生命機能研究科・教授) 12/15(木)19:00~20:30 対象は高校生以上 受講者数 58 名

ほんとうかうそか知りませんが、タコはいざとなると自分の足を食べるという説があります。人間、いくらおなかがすいても、自分のからだを食べるようなことはありません。しかし、我々の体の中の細胞は飢餓状態におちいると「オートファジー(自食作用)」という作用で、自分で自分を食べているのです。最近の研究・実験では、単に栄養を補給するためだけでなく、古くなった細胞内の部品をリサイクルする、侵入してきた病原菌をやっつけるなどの働きを通して、がん、アルツハイマー病、糖尿病、心不全、炎症、感染症といった様々な病気を防いでいることが分かってきました。今年、10月に大隅良典先生がノーベル生理学・医学賞を受賞された「オートファジー(自食作用)」の働きと研究のこれからについて、じっくりお話します。

■ ヒトと人の社会 ー実験から読み解く経済と社会ー (1 に観察、2で仮説、3,4 は実験、5で発見!/超学校)

犬飼 佳吾 (大阪大学社会経済研究所・講師) 1/31(火)19:00~20:30 対象は高校生以上 共催/大阪大学学術研究機構会議 受講者数 52 名

ご存知の通り、経済学はいわゆる文系科目のひとつです。一般的に文系とくくられる学問分野では「実験」はメジャーな研究手法ではありませんでした。しかし、ここ数十年で経済学を中心に社会科学分野での研究手法の流れが変わり、生物としての「ヒト」と文系の学者が扱ってきた「人」との間を結ぶ、野心的な試みに取り組む研究者が現れてきました。このトークでは、社会科学者がなぜ実験をしなければならないのか、実験により社会や経済の何がわかるようになるのか、という話題から、文系理系という壁を超え、ヒトと人の作り出す社会や経済の仕組みの謎に迫る近年の取り組みの数々を紹介します。

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■参加者アンケートデータ(参加者 375 名中 322 が回答。回収率は 85.9%と高い)

■「中高生のための UMEKITA 科学塾」4講座の様子。

●性別(人) 男 性 133 女 性 158 無回答 31 計 322

●年代(人) 10 歳未満 0 10 歳代 58 20 歳代 14 30 歳代 36 40 歳代 63 50 歳代 65 60 歳代 35 70 歳以上 17 無回答 34

●職業(人) 会社員 115

自営業 15

公務員 19

主婦 19

学生 64

その他 29

無職 22

無回答 39

●阪大主催事業の参加経験(人) ある 152 ない(今回が初回) 159 無回答 11

中学生高校生限定講座の開講により、10 歳代、学生の参加者が大いに増えた。中でも 11/29 は小学生から高校生、大学生、社会人が同じ実験を通じて共に学ぶという世代を超えたサイエンスカフェとなった。

① 「液晶を楽しもう!」女子中学生に、液晶をつくる実験をやさしく指導中の久保教授。

② 「光の不思議」小川理事の美しい板書のために壁面ガラス全面にライティングシートを用意した。

③ 「LIVE 超ひも理論をパパに習ってみた」理論物理学者としての正装「そりうし Tシャツ」で高校生女子に講義する橋本教授。

④ 「ITO 電話から IT 電話へ」体感電話の実演で受講者全員をどよめかせた伊藤准教授。

⑤ 磁石とコイルで ITO 電話づくり。各テーブルについた院生たちの指導が好評であった。

❶ ❷

❹ ❺

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2.公開講座・催しの実施 > 2-11. ラボカフェ

52

2-11. ラボカフェ 当事業は、大阪大学、京阪ホールディングス株式会社、NPO 法人ダンスボックスの三者協同による事業体「アートエリア B1」が主催し、21 世紀懐徳堂が企画制作する対話プログラム。京阪電車中之島線「なにわ橋駅」構内のコミュニティースペース「アートエリア B1」を会場に、哲学、アート、サイエンス、臨床医療、最先端研究など、

毎月多様なテーマについて対話を重ねており、シリーズ化する人気企画も多数。学内公募により本学の教職員の

持ち込み企画も受け付けている。 (土田 真弓)

・対象/一般

・定員/回によって異なる

・会場/アートエリア B1(京阪電車中之島線「なにわ橋駅」地下 1階コンコース) ・受講料・事前申込/無料(一部有料あり)・不要

・主催/アートエリア B1(大阪大学+NPO 法人ダンスボックス+京阪ホールディングス株式会社) ・企画制作/大阪大学 21 世紀懐徳堂、NPO 法人ダンスボックス

・開催頻度/毎月不定期に複数回開催

今年度は計 67 回開催・参加者数 2,126 名(学内公募プログラムは計 22 件) ・講座開設時期/2008 年 10 月(なにわ橋駅での開催開始)

なにわ橋駅のイベントとして定着し、多様な話題を提供

している。リピーターも多く、今年度も 2,126 名の来場者

があった。学内公募による企画は、今年度は 22 件(昨年度は 3 件)と大幅に増加。21 世紀懐徳堂も自ら主催企画を 3件応募した。

より多くの教職員・団体に、多様なテーマでラボカフェを企画してもらえるよう、学内公募の広報に力を入れる。 一度、企画して実施すると、ラボカフェというブランド

と、立地の良さなどのメリットを実感してもらえるので、21 世紀懐徳堂サイトやアウトリーチ支援相談を通して、ますます積極的に学内公募の呼びかけをしていきたい。

成果 課題

阪大生イノベーションカフェ(12/2) 「理系博士のタマゴと語り合う未来予想図」

第 9 回ひとこといちば(2/21) 「宇宙は縦・横・高さだけなのか?~超ひも理論と高次元の世界~」

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■学内公募■ 実施希望日の 3カ月前の末日迄に「ラボカフェプログラム学内公募」窓口(21世紀懐徳堂 labcafe@21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp)

に申込みが必要。「アートエリア B1 運営委員会」での選考後、主催者が準備を進めて実施する。詳しくは、21 世紀懐徳堂 HP「ラボカフェプログラム学内公募のお知らせ」を参照。

ラボカフェ 2016 年度に実施した学内公募プログラム一覧

カフェ名称 テーマ・タイトル 開催日 ゲスト等 実施体制

1 大阪大学 21 世紀懐徳堂 Rekishi カフェ

日本音楽はどこから来たのか―空想の起源説と音楽史

9/7(水) 19:00─21:00

ゲスト:小澤実(立教大学文学部 准教授)、

齋藤桂(大阪大学大学院文学研究科 助教) カフェマスター:肥後

楽(大阪大学 21 世紀懐徳堂 特任研究員)

主催:アートエリア B1[大

阪大学+NPO 法人ダンスボックス+京阪ホールディングス(株)]、大阪大学

21 世紀懐徳堂

2

《記憶の劇場》活

動⑦vol.2 アクトとプレイで学びほぐす ー記憶とド

キュメント・アクション

ポスト・ドラマ演劇

WS『演技を、形から

物語に』

9/10(土) 14:00─17:00

ゲスト:きむきがん(劇団石)、ささきようこ

(南山大学) ファシリテーター:筒井潤(dracom)

カフェマスター:古後奈緒子(大阪大学文学研究科 助教)

主催:アートエリア B1[大

阪大学+NPO 法人ダンスボックス+京阪ホールディングス(株)]、大阪大学総

合学術博物館 共催:大阪大学文学研究科 助成:平成 28 年度文化庁

「大学を活用した文化芸術推進事業」 協力:大阪大学 21 世紀懐

徳堂

3 第 1回ひとこといちば

『偶然』と『必然』を考える

9/28(水) 19:00─20:30

ゲスト:仲野徹 (大阪大学生命機能研究科・

医学系研究科 教授) カフェマスター:若林魁人(大阪大学基礎工

学研究科)

主催:アートエリア B1[大

阪大学+NPO 法人ダンスボックス+京阪ホールディングス(株)]

4 第 2回ひとことい

ちば

What is『高齢学』? ~超高齢社会のユニ

バーサルデザインを考える~

10/7(金) 19:00─20:00

ゲスト:関根千佳(同

志社大学政策学部政策学科教授、株式会社ユーディット会長兼シニ

アフェロー) カフェマスター:若林魁人(大阪大学基礎工

学研究科)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンス

ボックス+京阪ホールディングス(株)]

Page 53: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

2.公開講座・催しの実施 > 2-11. ラボカフェ

54

カフェ名称 テーマ・タイトル 開催日 ゲスト等 実施体制

5

《記憶の劇場》活動⑦vol.2 アクト

とプレイで学びほぐす ー記憶とドキュメント・アク

ション

多文化共生ワークシ

ョップ『私と私とワレワレのあいだ』

10/8(土) 14:00─17:00

ゲスト:きむきがん(劇団 石 )、 筒 井 潤(dracom)

ファシリテーター:ささきようこ(南山大学) カフェマスター:古後

奈緒子(大阪大学文学研究科 助教)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンス

ボックス+京阪ホールディングス(株)]、大阪大学総合学術博物館

共催:大阪大学文学研究科 助成:平成 28 年度文化庁「大学を活用した文化芸術

推進事業」 協力:大阪大学 21 世紀懐徳堂

6 大阪大学リサーチクラウドカフェ

蛋白質の凝集と病気 10/12(水) 19:00─20:30

ゲスト:後藤祐児(大阪大学蛋白質研究所 教授)

カフェマスター:岩崎琢哉(大阪大学経営企画オフィス 学術政策

研究員)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンス

ボックス+京阪ホールディングス(株)]、大阪大学学術研究機構会議

7 第 3回ひとことい

ちば

『 不 便 で 良 か っ

た!』のデザイン 11/2(水) 19:00─20:00

ゲスト:川上浩司(京

都大学デザイン学ユニット) カフェマスター:若林

魁人(大阪大学基礎工学研究科)、近藤成美(大阪大学大学院理学

研究科)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンス

ボックス+京阪ホールディングス(株)]

8 大阪大学リサーチクラウドカフェ

#2

スピンと光を使った

量子情報処理 11/9(水) 19:00─20:30

ゲスト:大岩顕(大阪

大学産業科学研究所 教授) カフェマスター:岩崎

琢哉(大阪大学経営企画オフィス 学術政策研究員)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンスボックス+京阪ホールディ

ングス(株)]、大阪大学学術研究機構会議

9 第 4回ひとことい

ちば

動物も笑うってホント? ~ヒトとチン

パンジーの笑いの違い~

11/22(火) 19:00─20:00

ゲスト:松阪崇久(京

都西山短期大学 保育幼児教育コース) カフェマスター:若林

魁人(大阪大学基礎工学研究科)、近藤成美(大阪大学大学院理学

研究科)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンス

ボックス+京阪ホールディングス(株)]

Page 54: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

55

カフェ名称 テーマ・タイトル 開催日 ゲスト等 実施体制

10 阪大生イノベーションカフェ

理系博士のタマゴと語り合う未来予想図

12/2(金) 19:00─20:30

発表者:大阪大学「ヒ

ューマンウェアイノベーション博士課程プログラム(HWIP)」3 期生

カフェマスター:細田一史(大阪大学未来戦略機構 特任准教授、

HWIP 教務委員長)、酒井和紀(HWIP 履修生代表)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンス

ボックス+京阪ホールディングス(株)]、大阪大学ヒューマンウェアイノベーシ

ョン博士課程プログラム

11 日蘭学生会議カフ

日本とオランダ教育の違いを考えるーマ

イノリティ教育をめぐって

12/3(土) 16:30─18:30

進行:荒木亮(大阪大学基礎工学部システム

科学科)、田坂日菜子(大阪大学法学部国際公共政策学科)

カフェマスター:ほんまなおき(大阪大学 COデザインセンター教

員)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンス

ボックス+京阪ホールディングス(株)]

12 第 5回ひとこといちば

オーロラを作る。発掘する。~オーロラ爆発のシミュレーシ

ョンと、人類史のなかのオーロラ~

12/6(火) 19:00─20:00

ゲスト:海老原祐輔 (京都大学生存圏研究

所 准教授) カフェマスター:若林魁人(大阪大学大学院

基礎工学研究科)、近藤成美(大阪大学大学院理学研究科)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンスボックス+京阪ホールディ

ングス(株)]

13 大阪大学リサーチクラウドカフェ

#3

接合から考えるモノの作り方のつくりか

12/7(水) 19:00─20:30

ゲスト:桐原聡秀(大

阪大学接合科学研究所准教授) カフェマスター:岩崎

琢哉(大阪大学経営企画オフィス 学術政策研究員)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンスボックス+京阪ホールディ

ングス(株)]、大阪大学学術研究機構会議

14 第 6回ひとこといちば

あなたは未来をどれだけ知りたい?~遺伝子情報が変える

我々の未来~

12/16(金) 19:00─20:00

ゲスト:瀬戸山晃一 ( 京都府立医科大学

主任教授) カフェマスター:若林魁人(大阪大学大学院

基礎工学研究科)、近藤成美(大阪大学大学院理学研究科)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンスボックス+京阪ホールディ

ングス(株)]

Page 55: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

2.公開講座・催しの実施 > 2-11. ラボカフェ

56

カフェ名称 テーマ・タイトル 開催日 ゲスト等 実施体制

15 マンガカフェ 25 今年のマンガ界をふり返るぞ!2016

12/23(金) 16:00─18:00

ゲスト:雑賀忠宏(マンガ

学会関西交流部会代表)、

吉村和真(京都精華大学マ

ンガ学部教授、京都国際マ

ンガミュージアム研究

員)、ユー・スギョン(京

都精華大学国際マンガ研

究センター研究員)

カフェマスター:伊藤遊

(京都精華大学国際マン

ガ研究センター研究員)、

金水敏(大阪大学文学研究

科 教授)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンス

ボックス+京阪ホールディングス(株)] 共催:京都精華大学国際マ

ンガ研究センター

16 あぐり展 天地かえしの歌

1/7(土) ─8(日) 13:00─16:00 (展覧会 12:00─19:00)

ゲスト:本宮氷(楽描の会

代表)

カフェマスター:宮本友介

(大阪大学大学院人間科

学研究科 助教)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンス

ボックス+京阪ホールディングス(株)] 協力:樂描きの会

17 第 7回ひとこといちば

ロボットはヒトを愛

することが出来るか?

1/18(水) 19:00─20:00

ゲスト:高橋英之(大阪大

学 基礎工学研究科 特任

講師)

カフェマスター:若林魁人

(大阪大学大学院基礎工

学研究科)、近藤成美(大

阪大学大学院理学研究科)

主催:アートエリア B1[大

阪大学+NPO 法人ダンスボックス+京阪ホールディングス(株)]

18 第 8回ひとこといちば

もめごとをとりなす~異文化を通じて考える共生の技法~

1/26(木) 19:00─20:00

ゲスト:藤井真一(天理大

学国際学部地域文化学科)

カフェマスター:若林魁人

(大阪大学大学院基礎工

学研究科)、近藤成美(大

阪大学大学院理学研究科)

主催:アートエリア B1[大

阪大学+NPO 法人ダンスボックス+京阪ホールディングス(株)]

19 21 世 紀 懐 徳 堂

Manga カフェ(マンガカフェ 26)

海の向こうで、BL はどうなっているの

か?~藤本由香里さんを迎えて

2/17(金) 19:00─21:00

ゲスト:藤本由香里(明治

大学国際日本学部 教授)、

伊藤遊(京都国際マンガミ

ュージアム 研究員)

カフェマスター:金水敏

(大阪大学大学院文学研

究科 教授)、沢村有生(大

阪大学 21 世紀懐徳堂 特

任研究員)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンスボックス+京阪ホールディ

ングス(株)]、大阪大学21 世紀懐徳堂

Page 56: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

57

カフェ名称 テーマ・タイトル 開催日 ゲスト等 実施体制

20 第 9回ひとこといちば

宇宙は縦・横・高さ

だけなのか? ~超ひも理論と高次元の世界~

2/21(火) 19:00─20:00

ゲスト:橋本幸士 (大阪大

学大学院理学系研究科

教授)

カフェマスター:若林魁人

(大阪大学大学院基礎工

学研究科)、近藤成美(大

阪大学大学院理学研究科)

主催:アートエリア B1[大

阪大学+NPO 法人ダンスボックス+京阪ホールディングス(株)]

21 「なぜたどりつけるの?」を科学す

鳥の背中にのって、空を、街を、海を見

3/17(金) 19:00─20:30

ゲスト:依田憲(名古屋大

学大学院環境学研究科

教授)

カフェマスター:木村幸太

郎(大阪大学大学院理学研

究科 准教授)、肥後楽(大

阪大学 21 世紀懐徳堂

特任研究員)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンス

ボックス+京阪ホールディングス(株)]、新学術領域研究「生物ナビゲーション

のシステム科学」 共催:大阪大学 21 世紀懐徳堂

22 21 世紀懐徳堂 CAカフェ

アンドロイドが目指

す人間らしさについて

3/24(金) 19:00─20:30

ゲスト:小川浩平(大阪大

学 COデザインセンター・

基礎工学研究科 助教)

カフェマスター:佐藤智

哉、武田侑果(大阪大学

21世紀懐徳堂 学生スタッ

フ)

主催:アートエリア B1[大阪大学+NPO 法人ダンス

ボックス+京阪ホールディングス(株)]、大阪大学21 世紀懐徳堂

■その他■ “鉄道”にまつわる技術や文化、歴史など鉄道の様々な特性に着目したアートエリア B1 の企画展「鉄道芸術祭」とのコラボレーション企画である「ラボカフェスペシャル featuring 鉄道芸術祭」でも、21 世紀懐徳堂特任研究員がゲストの提案等企画に携

わり、カフェマスターとして登壇した。

21 世紀懐徳堂の特任研究員が登壇したラボカフェ

カフェ名称 テーマ・タイトル 開催日 ゲスト カフェマスター

ラボカフェスペシャル

featuring 鉄道芸術祭

鉄道がもたらした社会構造の変化

11/17(木) 鴋澤歩(大阪大学大学院経済学研究科教授)

木ノ下智恵子(大阪

大学 CO デザインセンター 特任准教授・アートエリア

B1 運営委員)、肥後楽(大阪大学 21 世紀懐徳堂 特任研究

員)

都市の成立を通してみる日本の構造

12/8(木) 北村亘(大阪大学大学院法学研究科 教授)

『見えない世界』を通じて考えるメディアの構造

1/17(火) ヴァージル・ホーキンス(大阪大学大学院国際公共政策研究科 准教授)

Page 57: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

2.公開講座・催しの実施 > 2-12. 大阪大学 21 世紀懐徳堂 主催・共催ラボカフェ

58

2-12. 21 世紀懐徳堂 主催・共催ラボカフェ (肥後 楽) 大阪大学、京阪ホールディングス、NPO 法人ダンスボックスの三者によって協同運営される「アートエリア B1」(京阪電車中之島線「なにわ橋駅」構内)では、毎月不定期で対話プログラム「ラボカフェ」が実施されている。

大阪大学の教職員による学内公募の件数を増やし、大阪大学内で社学連携活動の拠点としてのアートエリア B1 のさらなる活用を促すため、今年度は率先して 21 世紀懐徳堂が企画を実施した。

・対象/一般

・定員/30~50 名程度 ・会場/アートエリア B1

(京阪電車中之島線「なにわ橋駅」地下 1階コンコース) ・参加費/無料

・参加者数/ 232 名(実施全 4回の合計)

・開催期間/2016 年 9 月~2017 年 3 月

ラボカフェの会場であるアートエリア B1 は、常駐の事務局スタッフによるイベント運営のサポートや、プロジェクター・椅子など対話プログラムを行う際の最低限の設備が

完備されており、身軽に社学連携活動を行うことができる会場となっている。 21 世紀懐徳堂主催のラボカフェではその利点を生かし、

通常の年間イベントでは補えないジャンルをテーマに企画したり、研究者とゲストの対話を実現させたりすることができた。

今年度の 21 世紀懐徳堂主催・共催ラボカフェは、平均参加人数が 55 人を超え、臨時企画ならではのゲスト招致やコラボレーションに、大きな関心が集まることを再認識した。

今後は、21 世紀懐徳堂が企画を実施するだけではなく、この会場の利点やラボカフェ実施当日までのスケジュール、広報の方法などを整理し、ラボカフェの学内公募に応募し

て社学連携活動を行う際のノウハウを、学内に向け積極的に発信したい。

課題 成果

9/7 21 世紀懐徳堂 Rekishi カフェ「日本音楽はどこ から来たのかー空想の起源説と音楽史」

3/24 大阪大学 21 世紀懐徳堂 CA カフェ 「アンドロイドが目指す人間らしさについて」

Page 58: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

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21 世紀懐徳堂主催・共催ラボカフェ 開催一覧

■ 21 世紀懐徳堂 Rekishi カフェ「日本音楽はどこから来たのかー空想の起源説と音楽史」

ゲスト: 小澤 実(立教大学文学部・准教授) 齋藤 桂(大阪大学大学院文学研究科・助教) カフェマスター: 肥後 楽(大阪大学 21 世紀懐徳堂・特任研究員) 開催日時:9/7(水)19:00~21:00 受講者数:52 名 主催:大阪大学 21 世紀懐徳堂

音楽はどこから来たのか。このような、起源に関する素朴な疑問は、素朴であるが故に難しく、難しいが故に様々な「珍解答」が大真面目に提示されてきました。ここ日本でも、近代以降、日本音楽の起源について多くの奇妙な論が生まれ、ある人はムー大陸から、ある人はユダヤ文化から、またある人は神話から、日本音楽は生まれたと主張しました。しかしこれらの奇妙な論は、単に奇妙なだけではなく、世界の中に日本文化を位置づけようという近代的な思惑の産物でもあったのです。今回は、このような音楽や文化の「偽史」について、西洋史家である小澤実氏(立教大学)、音楽学者の齋藤桂氏(大阪大学)と共に語り、その奇妙さの裏に隠れた歴史的な意味を探りたいと思います。

■ 21 世紀懐徳堂Manga カフェ「海の向こうで、BL はどうなっているのか?~藤本由香里さんを迎えて」

ゲスト: 藤本 由香里(明治大学国際日本学部・教授) 伊藤 遊(京都国際マンガミュージアム・研究員) カフェマスター: 金水 敏(大阪大学大学院文学研究科・教授) 沢村 有生(大阪大学 21 世紀懐徳堂・特任研究員) 開催日時:2/17(金)19:00~21:00 受講者数:62 名 主催:大阪大学 21 世紀懐徳堂

2015 年から NY とシンガポールを拠点に、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、南米、中東など 20 か国近くを日々東奔西走し、世界各国のマンガの市場や文化のあり方の国際比較研究を深めている藤本由香里さんをゲストに迎えます。世界各国固有のマンガ文化やマンガの産業構造、日本マンガの受容と融合についての最新動向をうかがいつつ、マンガの新しい表現、マンガに表現されている時代感について考えていきましょう。

■ 「なぜたどりつけるの?」を科学する 第 1 回「鳥の背中にのって、空を、海を、陸をみる」

ゲスト: 依田 憲(名古屋大学大学院環境学研究科・教授) カフェマスター: 木村 幸太郎(大阪大学大学院理学研究科・准教授) 肥後 楽(大阪大学 21 世紀懐徳堂・特任研究員) 開催日時:3/17(金)19:00~20:30 受講者数 70 名 主催:新学術領域研究「生物ナビゲーションの システム科学」 共催:大阪大学 21 世紀懐徳堂

「バイオロギング」という言葉を聞いたことがありますか?「野生動物の行動を観察する」のが動物行動学の基本的手法ですが、ハイテクを使ってこれを少しだけ強化したのが、バイオロギング(Bio-logging)です。動物装着型の装置を使って動物の行動を記録し、今まで知られることのなかった野生動物の生きざまを次々と解明しているバイオロギングの成果について、動物行動学者の依田憲氏が紹介します。当日は、実際にペンギンなどに付けられた装置を手にとり、フィールドワークや動物行動学の魅力を体感してください。

■ 21 世紀懐徳堂 CA カフェ「アンドロイドが目指す人間らしさについて」

ゲスト: 小川 浩平(大阪大学 COデザインセンター・助教) カフェマスター: 佐藤 智哉(大阪大学 21 世紀懐徳堂学生スタッフ) 武田 侑果(大阪大学 21 世紀懐徳堂学生スタッフ) 開催日時:3/24(金)19:00~20:30 受講者数: 48 名 主催:大阪大学 21 世紀懐徳堂

21世紀懐徳堂CAカフェとは、「大阪大学の研究と社会をつなぐ」21世紀懐徳堂で学生スタッフとして働く現役阪大生(CA=collaboration assistant)が企画したラボカフェです。 今回は、大阪大COデザインセンターでロボットを通じた対話研究を行う小川浩平先生をゲストにお招きし、アンドロイド研究が直面している課題を通じて、人間だからこそ出来ているコミュニケーションとは何なのかについて皆さんと考えたいと思います。言葉にしづらい自然な目配りや頷き、話をしているときの微妙な表情の変化など、人間同士のコミュニケーションは一体何を意味しているのか、その正体を掴むことができれば、他人と接するときの自分自身を見直すきっかけになるかもしれません。

Page 59: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

2.公開講座・催しの実施 > 2-12. 大阪大学 21 世紀懐徳堂 主催・共催ラボカフェ

60

○参加者アンケートより抜粋

イベントごとに、専用のチラシを作成した。21 世紀懐徳堂が通常チラシを配架する施設だけでなく、ラボカフェを主催する

アートエリア B1 による配架ルートでもチラシが配布され、大阪大学 21 世紀懐徳堂のイベントに初参加する人を多く集める

ことができた。「今回のイベントを知ったきっかけは?(複数回答可)」の問いに対する答えはどの回も「ポスター・チラシ」

の回答が最も多く、より多くの場所にチラシを配架できたことが、多様な参加者を集めた一因ではないかと考えられる。

27#

31#

21#

21#

15#

18#

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CA

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Rekishi

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CA

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○チラシ(左より 21 世紀懐徳堂 Rekishi カフェ、21 世紀懐徳堂Manga カフェ、21 世紀懐徳堂 CAカフェ)

21 世紀懐徳堂の他のイベントに比べて、学生・会社

員と回答する、10~40 代の受講者が多い。なにわ

橋駅地下コンコースという都心の会場であること、

開始時間がいずれも平日 19:00~と遅めの設定であ

ることに加えて、「音楽と偽史」「マンガ」「野生動

物の生態」「アンドロイドと人間」など、若い世代

でも興味関心を持っているテーマを取り上げたこ

とが幅広い世代を取り込んだ大きな要因であると

考えられる。今後も、より多彩な参加者の獲得を目

指し、ヴァラエティに富んだ企画を展開したい。

Page 60: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

61

○参加者アンケートより抜粋

●21 世紀懐徳堂 Rekishi カフェ

・「偽史」が大好きなのでとても面白かったです。

・先生のお話がとても上手で面白かったです。また齊藤先生の講演を企画していただきたいです。

・知的好奇心をくすぐっていただけて楽しかったです。でも、音楽の話がもう少し聞けたらよかったです。

●21 世紀懐徳堂Manga カフェ

・BL と LGBT の関係(アメリカと日本)が一番興味深かったです。国内の話も聞いてみたいと思いました。

・アンケートに性別欄が 2つしかないのは、いただけないです。

・知らない話、ワードが多かったのでその度にひとつ知識が増えたようで良かったです。

・阪大は面白い取組みをされているのだなと思いました。“少女漫画” “少年漫画”という区別がなくなりつつある

ように、”BL”とそれ以外もボーダレス化していくのかもしれないと思いました。

●「なぜたどりつけるの?」を科学する

・動物の生き方を知ることで、人が生き易くなるヒントになるものがたくさん秘められている気がした。

・事前申込みが必要だと思いません。アートエリア B1 の良さを失うと思います。

・データロガーの実物に触れて良かった。

・今日の話に出てきた以外の動物についてもお話が聞いてみたくなりました。

●21 世紀懐徳堂 CA カフェ

・アンドロイドが人間に一歩一歩近づきつつあることを知ることができた。

・学生さんによる質問タイムは初めての経験でしたが、理解を増すのに役立ちました。

・すごく刺激的で面白かった。第 2弾の開催を期待しています。

・質問の時間が長かったのは良かったが、1人 1 つにしてほしかった。皆もっと聞きたいことがあったと思う。

2/17 21 世紀懐徳堂Manga カフェ 「海の向こうで、BL はどうなっているのか?~藤本由香里さんを迎えて」

3/17 「なぜたどりつけるの?」を科学する 第 1 回「鳥の背中にのって、空を、街を、海を見る」

Page 61: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

2.公開講座・催しの実施 > 2-13. トークイベント「シルク・ドゥ・ソレイユという選択」

62

2-13. トークイベント「シルク•ドゥ•ソレイユという選択」 大阪大学大学院文学研究科文化動態論専攻アート・メディア論研究室院生が主体となって企画・主催し、文学研究科、演劇学研究室と21世紀懐徳堂が共催。シルク・ドゥ・ソレイユのショー『トーテム』の芸術監督と日本人出演者を招き、仕事、キャリア、生き方、作品の芸術性などについて、院生と演劇学・永田教授が対談方式で話

を聞いた。 (沢村 有生)

・日時/2016年10月11日(火)19:00~21:00(開場18:30) ・登壇ゲスト/ニーランティ・ヴァディヴェル(『トーテム』芸術監督)、

宮 海彦(『トーテム』出演アーティスト)、

永田 靖(大阪大学大学院文学研究科・教授) ・対象/一般(小学校高学年以上対象。小学生は保護者同伴のこと)

・定員/100名程度(要事前申込) ・会場/大阪大学中之島センター 講義室304

・参加費/無料

・主催/大阪大学大学院文学研究科文化動態論専攻アート・メディア論研究室 ・共催/大阪大学大学院文学研究科、大阪大学大学院文学研究科演劇学研究室、

大阪大学21世紀懐徳堂 ・協力/シルク・ドゥ・ソレイユ ・参加者数/95名(一般82名、関係者13名)

現在、世界で20作品以上を上演中のシルク・ドゥ・ソレ

イユ。現代サーカスという非日常的な世界をつくる人々は、国も文化も違う多様な背景をもつ。そこで『トーテム』で働く2人に、どんな経歴をもち、どうチームをまとめ、日々何

を心がけているかなどを伺う貴重な機会をつくった。第1部では、事前に募集した参加者の質問を交えて院生2名が質問し、第2部では、作品の芸術性について永田教授が意見を交

わした。参加者や学生にとっては、国際的な舞台芸術の現場で活躍する人の生の経験談を聞くことができ、アンケートの回答も概ね満足度が高かった。(西元まり/アート・メデ

ィア論研究室実行委員会代表)

申込フォーム開設後1ヵ月半で定員100名を大幅に超える143名の申込があった。しかし当日の参加者数は95名で、3

割が不参加であった。この理由について、同じ人が間違って操作し複数回申し込んでいた、返信がないと参加不可と判断していたなどがあった。また対象を小学校高学年以上

としたが、10代の参加者は1名のみであった。『トーテム』出演者が8名も列席してくれ、シルク・ドゥ・ソレイユ内部での関心も高かったにもかかわらず、外国人参加者向け通

訳の充分な配備を徹底できなかった。これは今後の課題である。(西元まり/アート・メディア論研究室実行委員会代表)

成果 課題

Page 62: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

2.公開講座・催しの実施 > 2-14. ナカノシマ大学寄席

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2-14. ナカノシマ大学寄席(沢村 有生) 笑って楽しむ印象の強い上方落語だが、ディテールを慎重に読み解けば、歴史の実相や人々の生活や精神世界が垣間見える。ナカノシマ大学寄席は、落語の持つ意外な深みに大阪大学の研究者がスポットを当てつつ、自身の研究をより具体的に市民に伝えるという、新しい形の社学連携事業である。

ナカノシマ大学寄席 第一回「落語ワールドの言葉遣い ~役割語の働き」

・日時/2016 年 12 月 14 日(水)19:00~21:00 ・出演/林家花丸(落語家)

桂三四郎(落語家)

金水 敏(大阪大学大学院文学研究科・教授) 髙島 幸次(大阪大学・招へい教授)

・会場/大阪大学中之島センター10F 佐治敬三メモリアルホール ・対象/一般

・定員/180 名

・参加料/2,500 円(要事前申込) ・申込/ナカノシマ大学事務局

・主催/ナカノシマ大学事務局

・共催/大阪大学 21 世紀懐徳堂 ・来場者数は 108 名

【プログラム】進行:髙島 幸次

19:00 第一部/落語

桂三四郎「MOMO」、林家花丸「ナイモンガイ」 19:55 休憩

20:00 第二部/公開講座

「落語ワールドの言葉遣い ~役割語の働き」」 金水 敏、髙島 幸次、林家花丸、桂三四郎

21:00 終了

平日夜の中之島ということで仕事帰りの会社員の姿が多

く見られた。大阪大学主催のイベントに初めて参加した方

が半数を超えていることから、オーソドックスなスタイル

の公開講座では来場につながらなかった層の掘り起こしが

できたと思われる。人気のコミュニティ誌『月刊島民』から

派生した「街なか講義」のブランドとの連携で、双方の強み

を持ち寄ったユニークな企画であり、大阪大学の研究を市

民の方に伝えていく、新たな場の創出となった。

参加者が100名を超えてはいるが、攻めの姿勢で臨んだ企

画者の想定よりは申込者数が思ったほどに伸びずであった。

広報での企画趣旨の打ち出し方や日時、参加料が懸案とな

った。来場さえしていただければ満足いただけるコンテン

ツであるとの自負があるので、今後も自信を持って取り組

んでいきたい。中之島地区の文化活性に寄与するためにも、

今後も佐治敬三メモリアルホールで大阪大学の懐の深さを

示す催しを企画していきたい

課題 成果

Page 63: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

2.公開講座・催しの実施 > 2-15. ディスカバリーチャンネル科学実験館~コズミックカレッジ in 関西

64

2-15. ディスカバリーチャンネル科学実験館

~コズミックカレッジ in 関西 世界最大級のドキュメンタリー・チャンネル「ディスカバリーチャンネル」と、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共催で展開する、親子で楽しめる宇宙イベント。小学生を対象に、宇宙をテーマにした科学教育を通して科学の楽しさや不思議さに触れ、科学への関心や探求意欲を喚起し、子どもたちが豊かな心を育む

ことを目的とする。関西会場となる大阪大学では、通常プログラムに加えて本学教員による特別講演、研究に関

連する展示を行った。 (肥後 楽)

・開催日時/2016 年 8 月 27 日(土)14:00~16:15、2016 年 8 月 28 日(日)10:00~12:15、14:00~16:15

・対象/小学生 3~6 年生とその保護者

・定員/各回 300 名 ・参加者数/全 3回の総数 902 名(子ども 454 名、大人 448 名)

・会場/大阪大学豊中キャンパス 法経講義棟 ・受講料/無料

・主催/ディスカバリー・ジャパン株式会社、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)

・共催/大阪大学 21 世紀懐徳堂 ・特別協賛/三菱電機株式会社、KDDI 株式会社

2 日間で 900 名超が参加する大規模なイベントで、小学

生とその保護者に向けて、大阪大学の研究について「特別講演」として紹介することができる貴重な機会となってい

る。今年度は待ち時間に参加者が見学して楽しめる展示ブースに本学理学研究科の展示品も出品し、より多彩に本学の活動を参加者に紹介することができた。

参加者の人数に対して教室の収容人数がギリギリとなっ

ており、参加者の案内や展示ブースの設置方法など大人数を想定した動線確保が一番の課題である。 当事業は通常、決められたプログラムで全国を回ってい

るが、関西会場である大阪大学で、単なる会場提供だけでなく研究活動の紹介等より密接な関わりを持てるよう、さらなる検討が必要である。

成果 課題

理学研究科の寺田健太郎教授による特別講演。 プログラムの時間外に見学できる展示ブースが設けられた。

Page 64: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

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【当日プログラム】

13:30 (9:30) 開場

14:00 (10:00)オープニング

14:10 (10:10)ステージ 1「宇宙空間を学べ!」ペットボトルロケットの発射、超伝導リニア実験など

14:30 (10:30)ステージ 2「宇宙航法を学べ!」ガウス加速器による実験など

14:50 (10:50)ステージ 3「望遠鏡を学べ!」最先端の望遠鏡について講義

15:10 (11:10)ステージ 4「電磁誘導を学べ!」フェライト磁石、コマによる発電実験

15:25 (11:25)ステージ 5「ローバー投入!通信を確保せよ」KDDI 株式会社 HAKUTO チームによる講演

15:45 (11:45)ステージ 6「チームスピリット!」全員参加のチームスピリット実験

16:00 (12:00) 特別講演 大阪大学大学院理学研究科 寺田 健太郎教授

【展示ブース】

今年度より本学理学研究科の複数の研究者の協力を得て、企業の展示コーナーにおいて、大阪大学大学院理学研

究科に関する以下の展示を行った。

・寺田 健太郎 教授 パネル展示、月隕石の観察ブース

・佐伯 和人 准教授 日本立体地図、月面 3D 映像(JAXA/SELENE)

・中嶋 大 助教(常深研究室)X線 CCD カメラ(SXI)メカニカルモデル展示、ポスター展示

・住 貴宏 准教授 くるくるブラックホール(モデル・ポスター展示)

・阪大 薫る珈琲 ポスター掲示

月面 3D 映像の展示 X 線 CCD カメラのメカニカルモデル展示

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2.公開講座・催しの実施 > 2-16. 大阪大学シンポジウム

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2-16. 大阪大学シンポジウム

「共創の好循環へ -女性が輝く関西をめざして」 「大阪大学 21 世紀懐徳堂シンポジウム」として始まった社学連携のシンポジウムは、第4回から「大阪大学シンポジウム」と改称。全学的なシンポジウムの企画制作を 21 世紀懐徳堂が担当。本年は、文部科学省科学技術人材育成補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」の採択を受け、当該事業のキックオフと

いう位置づけで実施された。なお、企画制作は男女協働推進センターと共同で実施した。 (貝原 亮)

・日時/2017 年 2 月 20 日(月)13:30~17:00 ・対象/一般(特に各大学関係者、企業の人事・R&D担当者)

・定員/当初 350 名(最終的には 420 名)

・会場/大阪国際会議場(グランキューブ大阪)12 階特別会議場 ・参加者/407 名(申込者数約 500 名)

・参加費/無料(要申込) ・主催/大阪大学

・共催/医薬基盤・健康・栄養研究所、ダイキン工業株式会社

・後援/朝日新聞社、大阪商工会議所、 関西経済同友会、関西経済連合会

・協力/大阪ガス株式会社、塩野義製薬株式会社、

新日鐵住金株式会社、西日本電信電話株式会社、 パナソニック株式会社

・企画制作/大阪大学 21 世紀懐徳堂、 大阪大学男女協働推進センター

大阪大学は、医薬基盤・健康・栄養研究所、ダイキン工業

株式会社を共同実施機関として、平成 28 年度「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に採択された。これを受け、本年度の大阪大学シンポジウムは女性研究者の

活躍に向けて産学官の共同でどのようなことができるのかをテーマとした。企画の段階から、ターゲットを、「大学関係者、一般企業の人事政策担当者、研究政策担当者、主に 30~40 代

の女性労働者」と定め、全国の大学や、本学との研究協定等を締結している企業など、戦略的な広報活動を展開した。それにより、想定を超える参加応募があり、当日になって、急

遽、座席を追加する対応が必要になるなど、大きな反響が得られた。また、当日の参加者も、アンケート回収結果を見ると、若年層の参加が多く、女性の参加が目立ったシンポジウ

ムとなった。

企画段階から、集客のターゲットを定めたことにより、戦

略的な広報活動が可能となり、結果として、企画者サイドが当初に想定した層が多く参加した。 平日の昼間、社会人を対象としたイベントにおいて、申込

者に対する参加者の割合(歩留まり率)を設定することが難しく、当日になって座席の追加をするなどの対応を迫られた。 なお、今回のシンポジウムでは、登壇者が多く、講演内容

の確認、パネルディスカッションの内容調整など、事前の手続きが多くあったものの、担当スタッフの分担を定めることにより、大きな混乱はなかったと考える。

今後も、運営経費が削減される中であっても、大阪大学シンポジウム開催に当たり、学内外の組織と協力関係を構築しつつ、本学の課題および社会のニーズを汲み取ったテーマを

設定し、積極的な広報活動などを行うことで社会へのアピールをしていきたい。

成果 課題

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大阪大学シンポジウム 「共創の好循環へ -女性が輝く関西をめざして」概要 ■プログラム 来賓挨拶:文部科学省 真先 正人 大臣官房審議官(科学技術・学術政策局担当) 科学技術振興機構 相澤 益男 顧問

【第1部】:基調講演 村木 厚子 大阪大学男女協働推進センター招へい教授(元厚生労働事務次官)

講演タイトル:「なぜ、いま女性活躍か」

村尾 和俊 西日本電信電話株式会社 代表取締役社長 講演タイトル:「女性の視点が会社を変える」

【第2部】: 前半:ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブのヴィジョンと取り組み

西尾 章治郎 大阪大学総長 米田 悦啓 医薬基盤・健康・栄養研究所 理事長 澤井 克行 ダイキン工業株式会社 執行役員

後半:パネルディスカッション パネラー ・村尾 和俊 ・村木 厚子

・米田 悦啓 ・澤井 克行 ・西尾 章治郎

コーディネータ:工藤 眞由美 大阪大学理事・副学長(男女協働推進センター長) 第1部:基調講演 本学の招へい教授でもある村木厚子氏から「なぜ、いま女性活躍か」と題し、女性活躍に関する世界的動向のなかでの日本の

位置づけといったマクロ的視点からの状況説明の後、2015 年に制定された「女性活躍推進法」の背景など、我が国の政策的動

向について、自身の経験を踏まえながら、ユーモアを交えた講演があった。講演の中で村木氏は、女性の活躍が進んでいる組織の特徴として、①トップが本気であること。②働きやすさ、働き甲斐という2つの座標軸を持っていること、③女性活躍の制度に特化するのではなく、みんなの制度のための普遍化が進んでいること、の 3点を挙げた。

次いで西日本電信電話株式会社代表取締役社長の村尾和俊氏は、「女性の視点が会社を変える」と題し、電電公社時代の電話交換手に女性が多かった時代から、近年では屋外作業にも積極的に女性を採用している現状、女性が働きやすい環境づくりのために、通信設備保守を手掛ける女性職員 11 名が業務改善チームを作成したこと、そこであげられた課題の改善を図ったところ、

女性のみならず、男性社員の働き方の改善にも拡大し、組織全体としての改善効果を発揮した事例について語った。そして、女性の視点が会社改革につながることを経営者は自覚するべきであり、トップは現場を決して裏切らない強い決意を持つことが重要であると指摘した。

真先正人氏

相澤益男氏

村木厚子氏 村尾和俊氏

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2.公開講座・催しの実施 > 2-16. 大阪大学シンポジウム

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第2部:シンポジウム 第 2 部は、まず、本学の西尾章治郎総長から、大阪大学は、社会と連携して男女協働を推進するために「大阪男女協働推進連

携協議会」を設立し、2016 年 9 月に共同宣言書に署名したこと、北摂を中心に「女性研究者循環型育成システム」を形成し、①クロスアポイントメント制度の積極的活用、②女性研究者のプロジェクトリーダー化、③社会人研究者の学びなおし、④女子学生のインターンシップ強化、などの現在の進捗が示された。次いで、医薬基盤・健康・栄養研究所の米田悦啓理事長、ダイキ

ン工業株式会社の澤井克行執行役員から、それぞれの組織の女性研究者・技術者の活躍に向けた取り組みの現状報告がなされた。 後半では、本学の工藤眞由美理事・副学長がコーディネータとなり、今回のダイバーシティ環境実現で 3者が共同で当該事業

を実施するに至った経緯を振り返り、各組織の強みと弱みとはどのようなことか、またこれからの取り組みの課題とはどのよう

なことかについて、問題提起があった。ダイキンからは技術系女性職員の比率がまだ低いこと、基盤研からは研究所の立地環境から女性視点でのまちづくりを協議している現状、本学からは自然科学系分野の女性教員比率を高めたいといった話が出た。それらを踏まえ、この連携から、どのような好循環が生まれるか。という問いかけに対しては、3者協力によるインターンシップ

の充実、社会人の大学院受け入れ、将来の技術者・研究者となる女子中高生の掘り起しなど、様々な可能性が示された。 また、会場からの、「「意識改革」が重要であると考えられるが、実際に組織内で意識改革を実践するには、どのようなことを

注意するべきだろうか。」という質問に対しても、それぞれのパネリストが実践している具体例を交えて、情報交換がなされた。

これらの議論に対し、村木氏からは、「3 者の連携によるプロジェクトが推進することで、縮小傾向にある日本を元気にし、暮らしやすい社会の実現につながってほしい。」というコメントが、村尾氏からは、「本学が中核となったこの連携が、関西を底上げし、日本の成長への発展につながることを期待する。」というコメントがあった。

この大阪大学シンポジウムは、本学が実践している教育・研究の成果や、本学が進むべき方向性を、広く社会に対して公開し、参加者とともに、その内容を共有することを目的として全学な位置づけとして実施しているものである。本年度については、「ダ

イバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」の採択を受け、当該事業のキックオフという位置づけではあったものの、これは本学が進めるべき喫緊の課題解決のための事業であり、本学の目指すべき姿を広く社会に対してアピールすることにつながった。

これは、今回の参加者が、東北から九州に渡り全国から参加したこと、当初に想定していた一般企業、他大学の当該事業に興味を持つ、働き盛りの方(特に女性)がメインとなったこと、参加者から回収したアンケート(次ページ参照)のコメントでの満足度が高かったことなどからも確認できるものであり、シンポジウムの計画段階からのターゲットの設定や、企画内容を精査

し、磨き上げることにより、この「大阪大学シンポジウム」が、本学にとっての重要な広報チャンネルになることがわかる。今後も、本学として社会に対してアピールをしたい分野については、外部資金を活用するなどしつつ、コストを抑制しつつも、社会に対して広くアピールするためにも、この「大阪大学シンポジウム」を活用できればよい。

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大阪大学シンポジウム 参加者アンケートより(抜粋)

Q. 本日のシンポジウムについてのご意見やご感想ございましたらご記入ください。

・業務を進めていくうえで、大学でもっと勉強しておけばよかったと思うことが多くあります。大学でもう一度勉強する機会ができるのは素敵ですね。(製造業:研究職)

・(私は)研究職ではないが、事務職が聴いても今後の参考になる内容でした。「女性だから」と特別扱いするのではなく、正しく評価されるよう、基礎から育成や導入を考えてほしい。(研究所:事務職)

・講演者の人選がとても素晴らしいと思いました。管理職セミナー等の開催にあたり参考にさせていただきます。(他大学・教員)

・産官学、それぞれの苦労、取り組みについて解った。女性活躍推進は女性に対してのものではなく、組織全体のワークスタイルの変革にも資するものと感じた!(未記入)

・参画したい企業、大学はほかにもたくさんあると思う。一定企画のトライアルの後、関西の企業、大学にももっと広く声掛けして関西トータルの取り組みとしていくべきではないか。(事務職員)

・大変参考になった、自社の取り組みの参考にします。名古屋から聞きに来てよかったです(事務・営業職)

・講義の中にもあったように、「大学が先導・チャレンジする」ことに期待したい。ある意味、新しいことをしやすいのは大学の特権だと思います。そして連携の強化に資する ICT の活用発展に期待します。(事務・営業職)

・産学官共創の取り組みに感動するとともにかなり期待しています。大阪が、もっともっと女性が活躍できるダイバーシティの実現を期待します。(未記入)

・今日は、「女性の活躍」が主題のシンポジウムでしたが、もっと広義でのダイバーシティ推進に関する取り組みについても機会を改めてお話を伺えたらと思います。3機関の連携そのものもダイバーシティ&インクルージョンだなと感じました。(事務職員)

・クロスアポイントメントという今までにない取り組みで、お互いにとって利点でもあり、また当事者でもある学生や研究員にも良い素晴らしい制度だと思います。今後、個々では難しかった点をどんどん改善してほしいと思います。(学生)

・企業人として、市民として、女性として、それぞれの視点で参加させていただきました。今後の動きに注目しつつ、自らもそれぞれの視点で取り組んでいきたいという「やる気」が前向きになりました。ありがとうございます。(教育研修業)

・大阪大学は、現在の女性教員数が少ない中で、今後の数値目標を掲げて、産官学連携の取り組みを行っていることが素晴らしく今後の成果が期待できる。(他大学:教員)

・社会を変える、日本を支えるという大きな意志(ヴィジョン)を示して、進めていくことが若い女性の大きな目的への参加、自分がそこへ飛び込んでいくやりがいにつながるのではと思った。(技術職)

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3.広報・情報発信 > 3-1. 大阪大学 21 世紀懐徳堂だより

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3-1. 大阪大学 21 世紀懐徳堂だより(沢村 有生) 21 世紀懐徳堂が主催、共催、協力するイベントや一般公開講座、また大阪大学各部局が主催、共催するイベントや一般公開講座の情報を集約し、学内外に告知するフリーペーパー。各号 7,000~11,000 部発行。

・対象/学外の一般・小中高校生、学内の教職員・学生

・発行日/vol.27=2016 年 6 月 27 日、vol.28=7 月 26 日、vol.29=10 月 4 日、vol.30=12 月 22 日、

vol.31=2017 年 3 月 30 日 ・部数、サイズ/各号 7,000~11,000 部、A3 変形

・配布先/学外=大阪科学記者クラブ、報道機関、タウン誌、関西経済連合会、関西経済同友会、

大阪商工会議所、地方公共団体、近畿各府県公共施設、博物館・美術館、図書館、 生涯学習センター、大阪 21 世紀協会、近畿地区国公立私立大学、モノレール 2駅、

石橋商店街、公開講座受講生、各種イベントで配布、その他 学内=本部事務機構、各部長・室長、各部局および各部局同窓会事務局、総合学術博物館、

吹田・豊中・箕面学生センター、吹田・豊中・箕面図書館、中之島センター、適塾

・発行頻度/年 4~5 回 ・発行開始時期/2009 年 11 月

複数の一般公開講座シリーズや各種イベントをまとめて

告知することにより、21 世紀懐徳堂の社学連携事業の厚みを見せた。夏休み特集号への掲載希望を各部局に募ったところ、理学部化学科と工学研究科から新規の掲載依頼があ

った。今後も積極的に支援の周知に努めたい。

学内外各所に配布しているが、大阪大学広報課では毎回余っている一方で、モノレール駅では短期間でなくなっており、配布先と部数の再検討の必要がある。大阪市内の図

書館からバックナンバーの保管用を発行の半年後に求められるなど、大切に扱われている布置先もある。

成果 課題

2016 年度発行「21 世紀懐徳堂だより」表紙

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■大阪大学 21 世紀懐徳堂だより vol.27 (2016 年 7~8 月号)11,000 部 ●2016 年 7 月~9月の小中高校生対象の公開講座告知 ・大阪大学 21 世紀懐徳堂 i-spot 講座 …… 3 講座 ・大阪大学×ナレッジキャピタル ………… 1 講座

・大阪大学理学部/高校生のための公開講座 1 講座 ・大阪大学理学部化学科 …………… 1 講座 ・大阪大学大学院理学研究科生物科学 …… 1 講座

・大阪大学工学部一日体験化学教室/ 夢・化学-21 化学への招待 …………… 1 講座 ・大阪大学大学院工学研究科技術部/

社会貢献プログラム ……………… 1 講座 ・大阪大学大学院工学研究科 …………… 1 講座 ・大阪大学産業科学研究所/

産研ものづくり教室 2016 …………… 1 講座 ・大阪大学蛋白質研究所/蛋白研セミナー 1 講座 ・大阪大学総合学術博物館 ………… 3 講座

●大阪大学総合学術博物館 2016 年夏期特集展覧会 ・科学で楽しむ怪異考 妖怪古生物展示 告知 ・ミュージアム・レクチャー 告知

●大阪大学の学生イベント告知 ・第 37 回大阪大学夏まつり ・流しそうめん@阪大坂

■大阪大学 21 世紀懐徳堂だより vol.28 (2016 年 8~12 月号)7,000 部 ●2016 年 6 月~12 月の一般公開講座告知 ・第 48 回大阪大学公開講座 ……………… 16 講座 ・Handai-Asahi 中之島塾 ………………… 9 講座 ・大阪大学 21 世紀懐徳堂 i-spot 講座 …… 6 講座 ・大阪大学×大阪ガス アカデミクッキング 1 講座 ・ラボカフェ ………………………………… 4 講座 ・中高生のための UMEKITA 科学塾 ……… 4 講座 ●コズミックカレッジ 2016in 関西 開催告知 ●シルク・ドゥ・ソレイユという選択 開催告知 ●適塾の案内 ●メールマガジン登録の案内

■大阪大学 21 世紀懐徳堂だより vol.29 (2016 年 10~12 月号)7,000 部 ●2016 年 10 月~12 月の一般公開講座告知 ・Handai-Asahi 中之島塾 ………………… 5 講座 ・ラボカフェ ……………………………… 5 講座 ・第 9回適塾講座 …………………………… 3 講座 ・Science café@大阪大学歯学部附属病院 2 講座 ・中高生のための UMEKITA 科学塾 ………… 2 講座 ●第 8回大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画開催告知 ●ハンダイ映像祭 2016 開催告知 ■大阪大学 21 世紀懐徳堂だより vol.30 (2017 年 1~3 月号)7,000 部 ●2017 年 1~3 月の一般公開講座告知 ・Handai-Asahi 中之島塾 ………………… 5 講座 ・大阪大学 21 世紀懐徳堂 i-spot 講座 …… 6 講座 ・ラボカフェ ……………………………… 6 講座 ・大阪大学×大阪ガス アカデミクッキング 1 講座 ・サイエンスカフェ@待兼山 …………… 5 講座 ●大阪大学シンポジウム 共創の好循環へ 開催告知 ●髙田郁×鈴木敦子公開対談 近世呉服商経営のダイナミズム 開催告知 ●大阪大学 21 世紀懐徳堂Manga カフェ 開催告知 ●メールマガジン登録の案内 ■大阪大学 21 世紀懐徳堂だより vol.31 (2017 年 4~7 月号)8,000 部 ●2017 年 4 月~7月の一般公開講座告知 ・Handai-Asahi 中之島塾 …………………… 5 講座 ・大阪・京都文化講座 …………………… 8 講座 ・ラボカフェ ……………………………… 4 講座 ●大阪大学 21 世紀懐徳堂シンポジウム 地域劇場の未来 開催告知 ●総合学術博物館第 21 回特別展 HANDAI ロボットの世界 開催告知 ●レクチャーコンサート 音楽的錯覚とアイロニー :リゲティ「エチュード」をめぐって 開催告知 ※各 21 世紀懐徳堂だより PDF ファイルを 21 世紀懐徳堂ウェブサイトに掲載している。

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3.広報・情報発信 > 3-2. みのおエフエム「まちのラジオ」

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3-2. みのおエフエム「まちのラジオ」 連携協定を締結している箕面市との連携事業として、同市で開局している「タッキー816 みのおエフエム」が放送する番組「まちのラジオ」において、2010 年 4 月から大学から地域へ、大学から社会に向けて社学連携事業を

中心に大阪大学を紹介している。大阪大学を身近に感じていただくとともに、大学と市民とが連携・協働を展開する上での足がかりとなることを期待し、毎月、教職員、学生が出演している。大阪大学の取り組み、研究活動

や社会に向けた特色ある活動等を紹介すると同時に、「地域に生きる」大阪大学をアピールすることを目指している。

(土田 真弓)

【番組概要】

・番組名/「まちのラジオ(大阪大学社学連携事業)」

・放送日/毎月第2木曜日 午後 3 時~4時 再放送は同日の午後 9時~10 時と翌週の日曜日 午後 1 時から

みのおエフエムホームページからインターネットでも聴取可(同時配信のみ) ・形 態/原則スタジオ収録

・周波数/FM81.6MHz

・みのおエフエムホームページ/http://fm.minoh.net/ ・番組開始時期/2010 年 4 月

今年度も学内から幅広い分野の教職員・学生をゲストに招き、大阪大学の特色ある研究や取り組み等を発信できた。出演者からも「良い経験になった」「大事な取り組みである

と思う」等満足の声が多く聞かれた。 また、番組内に大学からの告知枠が設けられ、加えてみ

のお FM が発行する広報誌にも本学主催事業等の告知が可

能な広告枠が新設されるなど、21 世紀懐徳堂の地域へのアピールの機会が拡がった。

今後も大阪大学の魅力・最先端の情報をわかりやすく発信していくことが重要なポイントであると考えている。 また、大学との連携に積極的な箕面市と協働し、リスナ

ーの声も汲み上げるなど、地域に生き世界に伸びる大阪大学を具現化する情報発信を進めたいと考えている。

大阪大学理事・副学長(男女協働推進、社学連携、 広報担当)の工藤 眞由美先生(2016 年 5 月)

成果 課題

産業科学研究所 関谷 毅教授(2016 年 8 月)

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2016 年度「まちのラジオ(大阪大学社学連携事業)」放送内容

放送日 出 演 放 送 内 容

2016 年 4 月 14 日 飯倉 洋一(文学研究科教授) 飯倉先生が開発した、古典のくずし字を学習するアプリなどについて紹介した。

5 月 12 日 工藤 眞由美(理事・副学長) 工藤先生の専門である方言の研究や理事・副学長の仕事などについて紹介した。

6 月 9 日 桑木野 幸司(文学研究科准教授) 桑木野先生の専門である西洋建築や庭園について紹介した。

7 月 14 日 藤原 康文(工学研究科教授) 藤原先生の専門である希土類元素や赤色 LED について紹介した。

8 月 11 日 関谷 毅(産業科学研究所教授) 関谷先生が開発した手のひらサイズの脳波センサなどについて紹介した。

9 月 8 日 山上 浩嗣(文学研究科教授) 哲学者パスカルの知られざる人物像や山上先生おすすめのフランス文学について紹介した。

10 月 13 日 森川 和則(人間科学研究科教授) 錯視で科学的に説明できる化粧やファッションの効果や、身近な心理学について紹介した。

11 月 10 日 沖田 知子(言語文化研究科教授) ことば学や、「不思議の国のアリス」にみられることばの仕掛けなどについて紹介した。

12 月 8 日 沼尾 正行(産業科学研究所教授) 人の感性を学習して自動作曲する人工知能などについて紹介した。

2017 年 1 月 12 日 安田 洋祐(経済学研究科准教授) 専門のゲーム理論や安田ゼミでの取り組みなどについて紹介した。

2 月 9 日 大阪大学相撲部 大相撲と大学相撲の違いや阪大相撲部の歴史や練習の様子を紹介した。

3 月 9 日 金子 真(工学研究科教授) 「beyond human(人間を超える)」「見える化」を実現する金子先生の研究について紹介した。

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3.広報・情報発信 > 3-3. 大阪大学 21 世紀懐徳堂メールマガジン

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3-3. 大阪大学21世紀懐徳堂メールマガジン(肥後 楽) 21 世紀懐徳堂が主催する公開講座やシンポジウムなどの参加者のうち、希望者に対して 2010 年 8 月より配信を開始した。“プッシュ型”の情報発信手法として、公開講座や催しの告知に活用している。

・対象/一般

・登録人数/2,389 名(2017 年 3 月 31 日現在)

・登録方法/公開講座やイベントの際に登録用紙を配付し登録希望者から回収・HP の登録フォームから申込 ・配信開始時期/2010 年 8 月

・配信頻度/週 1~2 回程度。今年度は計 95 回配信。

メールマガジン登録者数は昨年度末の約 2,276 名から2,389 名となった。2015 年度から始めた、21 世紀懐徳堂ホ

ームページからのメールマガジン登録受付が登録者数の増加に大きく貢献している。 21 世紀懐徳堂メールマガジンは、登録者数が多いことか

ら集客に効果があり、配信すれば必ず一定の反応が期待できる、強力な広報ツールに成長している。今後も、イベント時には参加者に積極的にメールマガジンへの登録を案内

し、登録者数を増やしたい。

今年度の配信回数は、昨年度の72回から20回以上増え、95 回となった。他部局の協力依頼申請によるメールマガジン配信が年々増えていることが理由として挙げられる。よ

り多彩な大阪大学の社学連携事業について伝えられるようになった反面、配信頻度や構成について、登録者がより満足できる内容を検討する必要がある。

他部局イベントについて配信する機会が増えたことにより、参加希望者から問合せ等の連絡が入ることが増えた。スムーズに対処できるよう、他部局と連携する必要がある。

メールマガジンの例

成果 課題

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大阪大学 21 世紀懐徳堂メールマガジン一覧(2016 年 4 月~7 月発行分) ★は他部局等の主催事業

No. 送信日 告知内容

1 4 月 5 日(火) ・Handai-Asahi 中之島塾「くずし字史料から読み解く江戸期の商家経営」

2 4 月 7 日(木) ★第 95 回中崎北天満サイエンスカフェ「食をめぐる安全・安心・信頼 安全と言われても安心できないわけ」

3 4 月 11 日(月) ★第 19 回動物園前サイエンスカフェ「難民の時代を生きる イスラム移民・難民との共存を例に」

4 4 月 13 日(水) ・みのおエフエム まちのラジオ「大阪大学社学連携事業」

5 4 月 20 日(水) ★大阪大学 いちょう祭 ★未来の産業、科学で変える。「産業科学研究所 一般公開」 ★サイエンスカフェ・オンザエッジ「免疫治療最前線 ワクチン×アジュバント開発」

6 4 月 26 日(火) ★第 9回サンメイツ・サイエンスカフェ「河内キリシタンの世界」

7 4 月 27 日(水) ★大阪大学 EDGE プログラム アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ 「クラウドファンディングに込めた家業再生の物語」

8 5 月 9 日(月) ★第 96 回中崎北天満サイエンスカフェ「ゲノム編集とは何か?遺伝子操作の最新事情」

9 5 月 11 日(水) ・みのおエフエム まちのラジオ「大阪大学社学連携事業」

10 5 月 13 日(金) ・Handai-Asahi 中之島塾「大阪弁ぼちぼち講座~ものの言いかた、大阪人 VS. 東北人」

11 5 月 18 日(水) ・Handai-Asahi 中之島塾「ものわすれのメカニズム~こころのメモ帳:ワーキングメモリ」「むし歯治療最前線:削らないむし歯治療とは」

12 5 月 20 日(金) ・Science café@大阪大学歯学部附属病院 vol.1 「太陽ってどんな星?~太陽系誕生秘話~」

13 5 月 23 日(月) ★認知症ちえのわ net

14 5 月 25 日(水) ★大学博物館を活用する文化芸術ファシリテーター育成講座「記憶の劇場」受講生募集!

15 5 月 30 日(月) ★第 97 回中崎北天満サイエンスカフェ「がん治療最前線 放射線治療の現在」

16 6 月 1 日(水) ★大阪大学 EDGE プログラム アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ 「阪大 2年時に創業して体感した「起業のリアル」」

17 6 月 7 日(火) ・みのおエフエム まちのラジオ「大阪大学社学連携事業」

18 6 月 10 日(金) ・Handai-Asahi 中之島塾「スポーツによる健康の増進」

19 6 月 15 日(水) ★大阪大学 EDGE プログラム アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ 「大企業でイノベーションを起こすには」

20 6 月 20 日(月) ★大阪大学理学部化学科一日体験入学 ひらめき⭐ ︎ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~

「身の回りの物質を化学の目でみる」

21 6 月 22 日(水) ★工学研究科技術部 社会貢献プログラム 夏休みおもしろ理科実験「力の実験室」

22 6 月 24 日(金) ★第 37 回大阪大学夏まつり ★阪大坂ながしそうめん(+竹取@待兼山)

23 6 月 27 日(月) ・Handai-Asahi 中之島塾「フレイルを知って介護予防」

24 6 月 29 日(水) ★第 9回「高校生のための特別公開講座」蛋白質̶生命を担うこの身近で不思議な物質 ★夢・化学-21 化学への招待̶大阪大学工学部一日体験化学教室̶

25 7 月 1 日(金) ★大阪大学大学院工学研究科附属オープンイノベーション教育研究センター(COiRE)発足記念シンポジウム 『協働と共創が切り拓くオープンイノベーション』

26 7 月 4 日(月) ★高校生のための遺伝子組換え実習「ジャイアントインパクト」

Page 75: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

3.広報・情報発信 > 3-3. 大阪大学 21 世紀懐徳堂メールマガジン

76

大阪大学 21 世紀懐徳堂メールマガジン一覧(2016 年 7 月~10 月発行分) ★は他部局等の主催事業

No. 送信日 告知内容

27 7 月 6 日(水) ★大阪大学 EDGE プログラム アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ 「国際社会でグローバルな活躍を夢見る未来の起業家たちへ。成功するビジネスキャリアのつくり方。 今為すべきこと、そして今準備すべき必要なスキルとは何か。」

28 7 月 8 日(金) ★第 2回人間科学セミナー「共生社会の構築に向けたアクションリサーチ」

29 7 月 11 日(月) ★ひらめき⭐ ︎ときめきサイエンス ものづくり道場:放射線検出器を作ってみよう!

30 7 月 13 日(水) ・みのおエフエム まちのラジオ「大阪大学社学連携事業」 ★音楽学研究室主催ラウンドテーブル

31 7 月 15 日(金) ・Handai-Asahi 中之島塾「上方落語からのぞく日本史のすみっこ」

32 7 月 25 日(月) ★第 99 回中崎北天満サイエンスカフェ「地球深部物質のなぞ」

33 7 月 27 日(水) ★高校生のための公開講座「双曲平面の幾何学」

34 8 月 5 日(金) ・Handai-Asahi 中之島塾「高齢者の口腔と全身の健康との関係~介護予防における歯と食生活」 「古代語の謎を解く」

35 8 月 10 日(水) ・みのおエフエム まちのラジオ「大阪大学社学連携事業」

36 8 月 17 日(水) ★2016 SIR シンポジウム「パラダイムシフトの発想」

37 8 月 19 日(金) ・2016 年度後期 大阪・京都文化講座「昭和の風俗・風物・風景̶忘れられた昭和史̶」

38 8 月 23 日(火) ・Handai-Asahi 中之島塾「アリスのことば学:無茶会の無茶ぶり」

39 8 月 25 日(木) ★記憶の劇場プロジェクト⑦vol.1 ひとり芝居「在日バイタルチェック」

vol.2 「アクトとプレイで学びほぐすー記憶とドキュメント・アクション」

40 9 月 2 日(金) ・Handai-Asahi 中之島塾「憲法の意義、働き、変動」

41 9 月 5 日(月) ・みのおエフエム まちのラジオ「大阪大学社学連携事業」

42 9 月 7 日(水) ・第 16 回植物探検隊@秋の待兼山周辺(刀根山・中山池)

43 9 月 16 日(金) ★懐徳堂記念会第 43 回見学会「京都国際マンガミュージアムを訪ねてー大衆文化から見る大阪」

44 9 月 21 日(水) ★第 5回大阪大学 COI シンポジウム 「脳とワーキングメモリ~セルフエンパワーメント社会の実現に向けて~」

45 9 月 23 日(金) ★第 1回大阪大学リサーチクラウドカフェ

46 9 月 26 日(月) ★大阪大学 EDGE プログラム アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ 「サービス・イノベーションへの挑戦̶勘と経験から、科学への進化̶」

47 9 月 28 日(水) ★第 58 回ワンコイン市民コンサート ワンコイン市民コンサート実行委員会+大阪大学交響楽団コラボレーション「100%モーツァルト!」

48 9 月 30 日(金) ★ノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章・東京大学宇宙線研究所長が登壇! 国立大学附置研究所・センター長会議第 1部会シンポジウム「解き明かされる宇宙の秘密」

49 10 月 3 日(月) ★大阪大学大学院歯学研究科・歯学部附属病院 第 14 回市民フォーラム

「食べる・くらす・いきる 健口がささえる健康長寿」

50 10 月 4 日(火) ・アカデミクッキング vol.61 「作って、学んで、食べて! 三度おいしいドキドキ考古学」

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大阪大学 21 世紀懐徳堂メールマガジン一覧(2016 年 10 月~2016 年 12 月発行分) ★は他部局等の主催事業

No. 送信日 告知内容

51 10 月 6 日(木) ★大阪大学 EDGE プログラム アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ 「地域から世界に 新しいサッカークラブをつくる挑戦」

52 10 月 11 日(火) ・みのおエフエム まちのラジオ「大阪大学社学連携事業」

53 10 月 14 日(金) ・ナレッジキャピタル超学校 中高生のための UMEKITA 科学塾 LIVE「超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の 70 分講義」

54 10 月 18 日(火) ★大阪大学 EDGE プログラム アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ 「Foresight Creation 価値を生むための方法論と組織のあり方」

55 10 月 21 日(金) ★阪大病院 第 13 回市民公開フォーラム 「がん患者さんを支える取り組み いろいろな可能性との出会いのために」

56 10 月 25 日(火) ★大阪大学 EDGE プログラム アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ 「大阪箕面から世界に~ハイブランドになるまでの軌跡~」

57 10 月 28 日(金) ・第 8回大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画 「あなたがみるもの、私にみえるもの~こどもの世界、おとなの世界」

58 11 月 2 日(水) ・Handai-Asahi 中之島塾「手紙で読み解くシルクロード~千年前の敦煌文書から」

59 11 月 4 日(金) ★記憶の劇場プロジェクト⑤パフォーミング・ミュージアム vol.1「劇作家 森本薫を語る」

60 11 月 7 日(月) ★大阪大学 EDGE プログラム アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ 「日本における在宅医療事業はどうして創造できたのか」

61 11 月 9 日(水) ・みのおエフエム まちのラジオ「大阪大学社学連携事業」

62 11 月 11 日(金) ・Science café@大阪大学歯学部附属病院 vol.3 「アルプスとチーズだけじゃない!~観光先進国、スイスの話」

63 11 月 14 日(月) ★大阪大学 EDGE プログラム アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ 「大学発ベンチャーの意義~マイクロ波化学のグローバルスタンダード化」

64 11 月 16 日(水) ★ハンダイ映像祭 2016

65 11 月 21 日(月) ・ナレッジキャピタル超学校 UMEKITA 科学塾「ITO 電話から IT 電話へ~電気と糸の未来な関係~」 ★大阪大学 EDGE プログラム アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ 「阪大生は賢い、スタートアップしよう。」

66 11 月 22 日(火) ★阪大イノベーションカフェ「理系博士のタマゴと語り合う未来予想図」

67 11 月 24 日(木) ★高校生のためのWinter School 2016@微研

68 11 月 28 日(月) ・Handai-Asahi 中之島塾 「瞬きの科学~我々は何のために瞬きをするのか」「超高齢社会における成年後見と相続・遺言」 ・ナカノシマ大学寄席「落語ワールドの言葉遣いー役割語の働きー」

69 11 月 30 日(水) ・Handai-Asahi 中之島塾「米国新政権と日米同盟の将来」

70 12 月 2 日(金) ・Science café@大阪大学歯学部附属病院 vol.4 「自分の「健口」、自分で守る。~21 世紀の歯科医療」

71 12 月 5 日(月) ★大阪大学 EDGE プログラム アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ 「自分らしい起業のススメ」「アイデアを形にするまで」

72 12 月 7 日(水) ・みのおエフエム まちのラジオ「大阪大学社学連携事業」 ★平成 28 年度 大阪大学適塾記念講演会

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3.広報・情報発信 > 3-3. 大阪大学 21 世紀懐徳堂メールマガジン

78

大阪大学 21 世紀懐徳堂メールマガジン一覧(2016 年 12 月~2017 年 3 月発行分) ★は他部局等の主催事業

No. 送信日 告知内容

73 12 月 13 日(火) ★第 1回 大阪大学豊中地区研究交流会「文×理 知の融合」

74 12 月 26 日(月) ★第 11 回 ゑびす男選び@阪大坂 2017

75 12 月 28 日(水) ★人形浄瑠璃と現代演劇~文楽の達人が誘う“人形浄瑠璃の世界”~

76 1 月 4 日(水) ・アカデミクッキング vol.62「漢方で、心と体のレジリエンス(回復力)を高めよう!」 ★大阪大学 EDGE プログラム アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ 「米国ニューメキシコ大学の技術移転と創業支援の取り組み」

77 1 月 6 日(金) ・みのおエフエム まちのラジオ「大阪大学社学連携事業」

78 1 月 10 日(火) ★大阪大学シンポジウム「共創の好循環へ~女性が輝く関西をめざして」

79 1 月 13 日(金) ★地域と大学の未来を作る実践ワークショップ

80 1 月 17 日(火) ・Handai-Asahi 中之島塾「日本経済再生に向け“真の処方箋”を考える」

81 1 月 20 日(金) ★市民フォーラム「これからの未来医療~未来医療、新時代!」

82 1 月 24 日(火) ・Handai-Asahi 中之島塾「イヌイトの「野生の科学」:人類の未来への問い」

83 2 月 3 日(金) ・Science café@大阪大学歯学部附属病院 vol.5 「地域で育む子どもの安全~心理学の理論に基づいた安全教育をもとに~」

84 2 月 8 日(水) ・みのおエフエム まちのラジオ「大阪大学社学連携事業」

85 2 月 9 日(木) ・髙田郁×鈴木敦子公開対談「近世呉服商経営のダイナミズム」

86 2 月 13 日(月) ★大阪大学 EDGE プログラム アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ 「ベンチャー企業で働くことは本当にベンチャーか?」

87 2 月 17 日(金) ★市民科学講演会~宇宙と素粒子の新しいトビラをひらく~

88 2 月 21 日(火) ★シンポジウム「クリエイティブアイランド中之島の可能性~都市魅力創造拠点の醸成にむけて」

89 2 月 24 日(金) ★大阪大学大学院人間科学研究科 第 1 回市民公開講座「想いをはせる」

90 3 月 7 日(火) ・みのおエフエム まちのラジオ「大阪大学社学連携事業」

91 3 月 9 日(木) ・Handai-Asahi 中之島塾「鳴物停止令を通して江戸時代の支配を考える」「皮膚バリアの成因から学ぶスキンケアのコツ」

92 3 月 14 日(火) ★平成 29 年度懐徳堂古典講座

93 3 月 24 日(金) ・大阪大学 21 世紀懐徳堂シンポジウム「地域劇場の未来~大学と地域との繋がりのために」

94 3 月 27 日(月) ★レクチャーコンサート「音楽的錯覚とアイロニー:リゲティ『エチュード』をめぐって」

95 3 月 30 日(木) ・第 17 回植物探検隊@春の待兼山周辺

Page 78: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

3.広報・情報発信 > 3-4. 大阪大学 21 世紀懐徳堂ホームページ

79

3-4. 大阪大学 21 世紀懐徳堂ホームページ 社会に開かれた大学として本学の各学部・研究科、附置研究所、センター、附属病院、総合学術博物館などが主催するイベント、公開講座など多彩な社学連携事業(講演会、講座、シンポジウム、ワークショップ、カフェなど)の開催情報を集約し、内容や日時・場所、申込窓口の情報を知らせるポータルサイト(情報の玄関口)とし

て開設している。その他、本学の社学連携事業関連ニュースや、21 世紀懐徳堂の事業概要・アクセスなどを紹介

するページも設けている。 (土田 真弓)

2016 年度 2015 年度

全体 月平均 全体 月平均

訪問者数 69,013 5,751 63,963 5,330

ユーザー数 42,701 3,558 39,585 3,298

ページビュー数 234,683 19,556 212,639 17,719 2015 年度:2015 年 4 月 1 日~2016 年 3 月 31 日 2016 年度:2016 年 4 月 1 日~2017 年 3 月 31 日

[サイトマップ] ・ホーム ・イベント情報 -開催中/これからのイベント -終了したイベント -カテゴリ別 文化・芸術/語学/医療・健康/科学・技術/

社会・政治・法律/教育・学校/スポーツ/その他 ・ニュース ・21 世紀懐徳堂とは ・学内の方へ(社学連携事業支援の利用方法) ・アクセスマップ ・このサイトについて ・サイトご利用にあたって ・個人情報保護方針 ・お問い合わせ

成果 今年度は、トップページのバナーを整理し、21 世紀懐徳

堂の主要な事業のページへ簡単にアクセスできるよう改善

した。 また、積極的に各イベント開催後のレポートを掲載し、

最新ニュースとして目につきやすい箇所にあげることで、

ホームページ訪問者の興味をひき、21 世紀懐徳堂になじみのない方にも様々なイベントの実態など豊富な情報を伝える役割を果たした。

訪問者数・ユーザー数ともに昨年より約8%増となった。ユーザーの訪問先は「イベント情報」ページが圧倒的に多いため、このページの充実がユーザー増加につながること

を念頭におき、常に最新の正確な情報を過不足なく公開していく。 また、学内の教職員向けのアウトリーチ活動支援情報ペ

ージや、協力依頼申請に関するページを整理し、利用者の利便性向上も図りたい。

成果 課題

Page 79: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

3.広報・情報発信 > 3-4. 大阪大学 21 世紀懐徳堂ホームページ

80

■イベント情報 21 世紀懐徳堂ホームページでは、大阪大学の学部・研究

科や研究所・センター等が公開している様々な催しのうち、一般市民の方を対象に含んだイベントを公開している。

各イベントは、カテゴリー別やキーワードで検索できるほか、カレンダーで日時指定し絞り込むなど多数の検索手段を用意している。

2016 年度に公開したイベント情報は 299 件にのぼり、昨年度から約 10%増加した。今後は、掲載するイベント件数を増加させることだけではなく、情報の質や見やすさを重

視したページ作りをしていきたい。

■ニュース ニュース記事は、2016 年度に 34 件更新(昨年度比 2 件

増)している。 定例のニュースでは、みのおエフエムでの大阪大学社学

連携事業番組(ラジオ放送)の告知と「21 世紀懐徳堂だよ

り」発行のお知らせ(PDF ダウンロード可能)などを掲載、また「イベントレポート」も積極的にアップしており、21世紀懐徳堂の学生スタッフ(コラボレーションアシスタン

ト)が執筆するものも多い。

■その他 今まで 21 世紀懐徳堂ホームページから独立したものと

して運用していた「大阪大学アウトリーチWEB」について、情報集約による利用者の利便性向上や管理の効率化などを目的に、今年度 21 世紀懐徳堂ホームページと一本化した。

その際、アウトリーチ活動支援に関する内容については、「学内教職員向けアウトリーチ活動支援情報」ページとしてまとめ、トップページに目を引く黄色のバナーを配置す

ることで、アクセス向上を目指した。

Page 80: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

81

■イベント情報更新の内訳(2016.4.1~2017.3.31)

主催(共同主催を含む) 主なイベント 件数

21 世紀懐徳堂 大阪大学公開講座、Handai-Asahi 中之島塾、植物探検隊、i-spot 講座、 大阪・京都文化講座、大阪大学×KNOWLEDGE CAPITAL、Science café@大阪大学歯学部附属病院等

77

文学研究科 トークイベント、ワークショップ等 8

人間科学研究科 公開講座、人間科学セミナー 5

法学研究科 国際シンポジウム、研究会 3

経済学研究科 講演会、ゑびす男選び、流しそうめん 3

理学研究科 高校生のための公開講座、サイエンスカフェ、一日体験入学 19

医学系研究科 定例セミナー等 2

医学部保健学科 公開講座 1

歯学研究科 市民フォーラム 1

工学研究科 シンポジウム、夏休みおもしろ理科実験等 5

基礎工学研究科 公開講座 1

言語文化研究科 地域との連携協力講座、講演会、公開講座等 5

国際公共政策研究科 セミナー、シンポジウム、OPEN 教室、OSIPP 政策フォーラム等 16

生命機能研究科 春の学校 1

微生物病研究所 高校生のためのWinter School 1

産業科学研究所 研究所一般公開、ものづくり教室、テクノサロン等 8

蛋白質研究所 高校生のための特別公開講座 1

接合科学研究所 東京セミナー 1

社会経済研究所 シンポジウム 1

医学部附属病院 市民公開フォーラム、見学会 3

総合学術博物館 サイエンスカフェ@待兼山、博物館企画展、シンポジウム 15

全学教育推進機構 アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ等 12

CO デザインセンター ナレッジキャピタル超学校、シンポジウム、フェスタ 8

核物理研究センター シンポジウム 1

サイバーメディアセンター 市民講座、ワークショップ、シンポジウム 3

免疫学フロンティア研究センター 大学・専修学校等オープン講座 1

産学連携本部 コンテスト 1

適塾記念センター 適塾講座、適塾記念講演会 2

アートエリア B1 ラボカフェ 60

学生部、学生団体 大阪大学夏まつり 1

学内その他 シンポジウム、講演会、セミナー、サミット等 22

学外 11

合計 299

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3.広報・情報発信 > 3-5. 学内媒体掲載実績

82

3-5. 学内媒体掲載実績 21世紀懐徳堂の活動の告知や開催報告について、学内の媒体に次の内容で掲載された。 (沢村 有生)

■『大阪大学 News Letter』

NO.71 2016 spring 大阪大学ニュース 阪大発祥の地、中之島で大阪大学シンポジウムを開催 (報告)

■『阪大 NOW』

2016 年 4 月号 (No.148) 役員室だより アウトリーチ報告書の発行(報告) 2016 年 7 月号 (No.149) 役員室だより 大阪大学 21 世紀懐徳堂だより vol.27「夏休みは大阪大学へ行こう」発行! (報告) 2016 年 11 月号 (No.150) 役員室だより 中之島なつまつりに参加!大阪大学をアピール(報告)

2017 年 1 月号 (No.151)

役員室だより 大阪大学シンポジウムを開催します

Information 大阪大学シンポジウム「共創の好循環へ 女性が輝く関西を目指して」(告知)

■ 大阪大学ホームページ

2017 年 2 月 ニュース&トピックス 「大阪大学シンポジウム」を開催しました(報告)

2016 年 4 月~2017 年 3 月 21 世紀懐徳堂の公開講座、催事のすべての告知(セミナー/シンポジウム情報)

2016 年 4 月 ~2017 年 3 月

大阪大学シンポジウム、大阪大学公開講座、Handai-Asahi 中之島塾、大阪大学×大阪ガスアカデミクッキング、大阪大学 21 世紀懐徳堂 i-spot 講座、大阪・京都文化講座,植物探検隊、ラボカフェ,大阪大学 21 世紀懐徳堂 OSAKAN CAFÉ の紹介(トップページ「大阪大学公開教室(一般の方を対象とした講座・セミナーなど)」)

■ 全学ディスプレイシステム『O+PUS』

2016 年 4 月~2017 年 3 月 みのお FM 「まちのラジオ 大阪大学社学連携」(12 回)(告知) 2016 年 6 月、10 月、2017 年 2 月 21 世紀懐徳堂スタジオ講習会(告知) 2016 年 6 月 18 歳選挙権 何が変わるの?未来でしょ!~模擬投票体験 夏に向けて~(告知)

■ 大阪大学 facebook

2016年 8月 28日 ディスカバリーチャンネル科学実験館~コズミックカレッジ in 関西(報告) 2016 年 8 月 30 日 中之島なつまつり 2016 2016 年 9 月 10 日 大阪大学×KNOWLEDGE CAPITAL「光の不思議~創造的知的生活のススメ~」(報告) 2017 年 1 月 5 日 大阪大学シンポジウム(告知、阪大 HP へのリンク) 2017 年 2 月 22 日 大阪大学シンポジウム(報告、阪大 HP へのリンク)

■ 大阪大学歯学部附属病院広報誌「おおきに健康 歯とお口から」

2016年 10月号(vol.9) Science café@大阪大学歯学部附属病院 vol.1「太陽ってどんな星?~太陽系誕生秘話」vol.2「歯を支える骨の話」(報告)

■ 大阪大学経済学部同窓会「待兼山」

2016 年 4 月 1 日号 Handai-Asahi 中之島塾「くずし字史料から読み解く江戸期の商家経営」、植物探検隊、ラボカフェ、i-spot講座(告知)

■ 中之島キャンパス通信

2016 年 4 月~2017 年 3 月 Handai-Asahi 中之島塾(12 回)(告知)、5月 18 日号「Science cafe@大阪大学歯学部附属病院vol.1、vol.2」(告知)、8月 17 日号「トークイベント シルク・ドゥ・ソレイユという選択」(告知)、1月 18 日号「大阪大学シンポジウム」(告知)

■ 第 11 回女子中高生のための関西科学塾 Newsletter

Vol.3 8月の学外イベント「中高生のための UMEKITA科学塾 液晶を楽しもう!」「大阪大学 21世紀懐徳堂 親子で i-spot講座 素粒子を見るルーペ」(報告)

Vol.4 9月の学外イベント「中高生のための UMEKITA科学塾 光の不思議」(報告)

Vol.7 10~11月の学外イベント「中高生のための UMEKITA科学塾 超ひも理論をパパに習ってみた」「中高生のための UMEKITA科学塾 ITO電話から IT電話へ」(報告)

■ OUMail News

vol.53 大阪大学 21世紀懐徳堂シンポジウム第 1回「地域劇場の未来~大学と地域とのつながりのために」、レクチャーコンサート 音楽的錯覚とアイロニー:リゲティ『エチュード』をめぐって

Page 82: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

3.広報・情報発信 > 3-6. 学外媒体掲載実績(新聞、タウン誌、WEB など)

83

3-6. 学外媒体掲載実績(新聞、タウン誌、WEBなど) 21世紀懐徳堂の活動の告知や開催報告について、次の内容で掲載された。 (沢村 有生)

■新聞

朝日新聞 2016 年 4 月 21 日

Handai-Asahi 中之島塾「もの忘れのメカニズム~ワーキングメモリ:こころのメモ帳」「むし歯治療最前線~削らない治療とは」「スポーツによる健康の増進」

告知

2016 年 5 月 18 日 Handai-Asahi 中之島塾「もの忘れのメカニズム~ワーキングメモリ:こころのメモ帳」

告知

2016 年 6 月 11 日 Handai-Asahi 中之島塾「スポーツによる健康の増進」 告知

2016 年 6 月 18 日 Handai-Asahi 中之島塾「フレイルを知って介護予防」「上方落語からのぞく日本史のすみっこ」「高齢者の口腔と全身の健康との関係」「古代語の謎を解く」

告知

2016 年 7 月 8日 Handai-Asahi 中之島塾「高齢者の口腔と全身の健康との関係」 告知

2016 年 7 月 20 日 Handai-Asahi 中之島塾「上方落語からのぞく日本史のすみっこ」「古代語の謎を解く」「アリスのことば学」

告知

2016 年 8 月 12 日 大阪大学×KNOWLEDGE CAPITAL「光の不思議~創造的知的生活のススメ」 告知

2016 年 8 月 25 日 Handai-Asahi 中之島塾「手紙で読み解くシルクロード~千年前の敦煌文書から」「加齢による「難聴」の原因と対処法」

告知

2016 年 11 月 12 日 Handai-Asahi 中之島塾「超高齢社会における「成年後見と相続・遺言」 告知

2016 年 11 月 23 日 Handai-Asahi 中之島塾「米国新政権と日米同盟の将来」 告知

2016 年 11 月 27 日 Handai-Asahi 中之島塾「日本経済再生に向け「真の処方箋」を考える」「イヌイトの野生の科学~人類の未来への問い」「緑内障・白内障治療の最前線」

告知

2016 年 11 月 30 日 大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」vol.61「作って、学んで、食べて! 三度おいしいドキドキ(土器土器)考古学」

告知

2016 年 12 月 1 日 Handai-Asahi 中之島塾「日本経済再生に向け「真の処方箋」を考える」 告知

2016 年 12 月 14 日 Handai-Asahi 中之島塾「日本経済再生に向け「真の処方箋」を考える」 告知

2017 年 1 月 14 日 女性研究者活躍 大阪大学シンポジウム 告知

2017 年 1 月 16 日 Handai-Asahi 中之島塾「日本経済再生に向け「真の処方箋」を考える」「緑内障・白内障治療の最前線」「皮膚バリアの成因から学ぶスキンケアのコツ」「「鳴物停止令」を通じて江戸時代の支配を考える」

告知

2017 年 2 月 16 日 Handai-Asahi 中之島塾「肩こりの原因とその解消法」「3・11 の原発~政治は何を決めたのか」「織田作之助の<阪田三吉>」

告知

読売新聞 2016 年 8 月 12 日 大阪大学×KNOWLEDGE CAPITAL「光の不思議~創造的知的生活のススメ」 告知

2017年 3月 10日 大阪大学 21 世紀懐徳堂 CAカフェ「アンドロイドが目指す人間らしさについて」 告知

毎日新聞 2016 年 11 月 30 日 大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」vol.61「作って、学んで、食べて! 三度おいしいドキドキ(土器土器)考古学」

取材記事

産経新聞 2016 年 8 月 31 日 2016 年度後期大阪・京都文化講座 告知

日刊工業新聞 2017 年 2 月 3日 女性研究者シンポ 大阪大学シンポジウム 告知

大阪日日新聞 2016 年 8 月 6日 大阪大学×KNOWLEDGE CAPITAL「液晶を楽しもう!」「光の不思議~創造的知的生活のススメ」「LIVE「超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の 70 分授業」「ITO 電話から IT 電話へ」

告知

長野日報 2016 年 11 月 27 日 大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」vol.61「作って、学んで、食べて! 三度おいしいドキドキ(土器土器)考古学」

取材記事

陸奥新報 2016 年 11 月 27 日 大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」vol.61「作って、学んで、食べて! 三度おいしいドキドキ(土器土器)考古学」

取材記事

苫小牧民報 2016 年 12 月 3 日 大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」vol.61「作って、学んで、食べて! 三度おいしいドキドキ(土器土器)考古学」

取材記事

Page 83: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

3.広報・情報発信 > 3-6. 学外媒体掲載実績(新聞、タウン誌、WEB など)

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■タウン情報紙、ミニコミ 月刊島民 2016 年 4 月号 2016年度前期大阪・京都文化講座 告知

2016 年 11 月号 ナカノシマ大学寄席 第 1 回「落語ワールドの言葉遣いー役割語の働きー」 告知

TOKK 2016 年 10 月 1 日 第 8 回大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画「あなたがみるもの、私にみえるもの~こどもの世界、おとなの世界」 告知

サンケイリビング 2016 年 9 月 17 日 大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」vol.61「作って、学んで、食べて! 三度おいしいドキドキ(土器土器)考古学」

告知

2017 年 3 月 25 日 第 17 回植物探検隊 告知

シティライフ 2016 年 8 月 30 日 大阪大学×KNOWLEDGE CAPITAL「光の不思議~創造的知的生活のススメ」 告知

2016 年 12 月 30 日 Handai-Asahi 中之島塾「日本経済再生に向け「真の処方箋」を考える」 告知

2017 年 1 月 30 日 21 世紀懐徳堂Manga カフェ「海の向こうで、BL はどうなっているのか?~藤本由香里さんを迎えて」

告知

2017 年 1 月 30 日 髙田郁×鈴木敦子公開対談「近世呉服商経営のダイナミズム」 告知

アサヒメイト 2016 年 7 月号 Handai-Asahi 中之島塾「フレイルを知って介護予防」 告知

2016 年 8 月号 Handai-Asahi 中之島塾「高齢者の口腔と全身の健康との関係」 告知

2016 年 9 月号 Handai-Asahi 中之島塾「憲法の意義、働き、変動」 告知

2016 年 11 月号 Handai-Asahi 中之島塾「加齢による「難聴」の原因と対処法」 告知

瓦版や 2017年 2月号 大阪大学シンポジウム 告知

■自治体広報誌

吹田市教育委員会地域教育部まなびの支援課 広報誌「学びの情報」

2016 年 4 月~7月号 2016年 8月~11月号 2016年 12月~2017年 3月号

Handai-Asahi 中之島塾、大阪・京都文化講座

告知

広報とよなか 2016 年 9 月 28 日 大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画 告知

とよなか音楽月間 2016 年 9 月 第 8 回大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画「あなたがみるもの、私にみえるもの~こどもの世界、おとなの世界」

告知

広報のせ 20116 年 11 月号 大阪大学との連携 ~能勢町の食・農を考える~ 告知

みのお FM「まちの情 2017年 2月号 大阪大学シンポジウム「共創の好循環へー女性が輝く関西をめざして」 告知

報箱」 2017年 3月号 大阪大学 21世紀懐徳堂 CAカフェ「アンドロイドが目指す人間らしさについて」 告知

■WEB 朝日新聞 DIGITAL 2016 年 7 月 28 日 大阪大学×KNOWLEDGE CAPITAL「液晶を楽しもう!」「光の不思議~創造的知

的生活のススメ」「LIVE「超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の 70 分授業」「ITO 電話から IT 電話へ」

告知

Excite ニュース 2016 年 7 月 25 日 大阪大学×KNOWLEDGE CAPITAL「液晶を楽しもう!」「光の不思議~創造的知的生活のススメ」「LIVE「超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の 70 分授業」「ITO 電話から IT 電話へ」

告知

サイエンスポータル 2016 年 8 月 15 日 大阪大学×KNOWLEDGE CAPITAL「液晶を楽しもう!」「光の不思議~創造的知的生活のススメ」「LIVE「超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の 70 分授業」「ITO 電話から IT 電話へ」

告知

2016 年 8 月 15 日 大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」vol.61「作って、学んで、食べて! 三度おいしいドキドキ(土器土器)考古学」

告知

サンケイリビングWEB

2017 年 3 月 23 日 第 17 回植物探検隊 告知

Page 84: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

85

シティライフWEB 2016 年 4 月 26 日 Science café@大阪大学歯学部附属病院 vol.1「太陽ってどんな星?~太陽系誕生秘話~」

告知

2016 年 9 月 15 日 大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」vol.61「作って、学んで、食べて! 三度おいしいドキドキ(土器土器)考古学」

告知

2017 年 1 月 6日 Handai-Asahi 中之島塾「日本経済再生に向け「真の処方箋」を考える」 告知

JS日本の学校 2016 年 6 月 15 日 i-spot講座(8月 9日「江戸時代の文字、くずし字を読んでみよう!」�8月 10日「まちの魅力発見!~自分の好きな「まちの景色」を見つけてみよう、描いてみよう」、8月 24日「素粒子を見るルーペ」)

告知

ほとんど 0円大学 2016 年 7 月 13 日 「夏休みの自由研究はコレに決まり!大阪大学を体験しよう!」 i-spot講座(8月 9日「江戸時代の文字、くずし字を読んでみよう!」、8月 24日「素粒子を見るルーペ」)

告知

2016 年 7 月 28 日 ナレッジキャピタル超学校 もういちど自分進化論「裏口から入門する昭和歌謡」

取材記事

2016 年 9 月 2日 大阪大学×大阪市 「江戸時代の文字、くずし字を読んでみよう!」に行ってみた i-spot講座(8月 9日「江戸時代の文字、くずし字を読んでみよう!」)

取材記事

2016 年 9 月 2日 大阪大学×KNOWLEDGE CAPITAL「液晶を楽しもう!」 取材記事

2016 年 11 月 18 日 大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」vol.61「作って、学んで、食べて! 三度おいしいドキドキ(土器土器)考古学」

取材記事

2016 年 12 月 19 日 大阪大学公開講座「気がつけば、仕掛学」 取材記事 2017 年 1 月 20 日 大阪大学公開講座「ゲノムで紐解く老いのメカニズム」 取材記事 2017 年 1 月 31 日 ラボカフェ「マンガカフェ界をふり返るぞ!2016」 取材記事 2017 年 3 月 30 日 大阪大学 21 世紀懐徳堂 Manga カフェ「海の向こうで BL はどうなっているの

か?~藤本由香里さんを迎えて」 取材記事

角川春樹事務所HP 2017 年 2 月 髙田郁×鈴木敦子公開対談「近世呉服商経営のダイナミズム」 告知

淀屋橋 odona webページ

2016 年 9 月 1日 i-spot 講座(8月 31 日「生物の体表模様:模様作りと模様の機能」、9月 9日「何が『フランダースの犬』を生かすのか?」、9月 14 日「化粧の見え方をめぐる知覚・認知心理学」)

告知

■SNS�

淀屋橋 odona Facebook

2016 年 9 月 12 日 i-spot講座(8月 31日「生物の体表模様:模様作りと模様の機能」、9月 9日「何が『フランダースの犬』を生かすのか?」、9月 14日「化粧の見え方をめぐる知覚・認知心理学」

告知

2016 年 12 月 27 日 i-spot 講座(1月 20 日「西洋絵画に描かれた太陽と月」、2月 7日「皮膚は考える:紫外線と皮膚の微妙な関わり」、2月 22 日「世界はなぜ月をめざすのか」)

告知

三菱電機 facebook 2016 年 9 月 3日 ディスカバリーチャンネル科学実験館~コズミックカレッジ in 関西 報告

■雑誌

現代化学 2016 年 10 月号 大阪大学×KNOWLEDGE CAPITAL LIVE「超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の 70 分授業」

告知記事

■ラジオ

ABC ラジオ ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です

2017 年 1 月 13 日 髙田郁×鈴木敦子公開対談「近世呉服商経営のダイナミズム」 告知

Page 85: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

3.広報・情報発信 > 3-7. プレスリリース

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3-7. プレスリリース 一般公開講座やイベントの開催情報を、広報課を通じて記者クラブに発信した。 (沢村 有生)

・対象/大阪科学・大学記者クラブ ・発信時期/随時

発信日 事業名とリリースタイトル プレスリリースによる掲載実績

2016 年 7 月 25 日 <開講日>

8月23日、9月10日、 10

月 29 日、11 月 29 日

●ナレッジキャピタル超学校 大阪大学 ×KNOWLEDGE CAPITAL

「中高生のための UMEKITA 科学塾」 ■科学技術振興機構(JST)の女子中高生の理系進路支援プログラム事業「第 11 回女子中高生のための関西科学塾」との共催で、理系が気になる女子中高生を応援! ※一般社団法人ナレッジキャピタルから、PRTIMES 及び関係各機関にも同時に情報提供。

8 月 6 日大阪日日新聞(告知)

8 月 12 日読売新聞(告知) 7 月 25 日 Infoseek NEWS(告知) 7 月 25 日 livedoor NEWS(告知)

7 月 25 日 excite NEWS(告知) 8 月 1 日 Global edu(告知)

2016 年 7 月 26 日 <開講日>

8 月 9日、10 日、24 日

●大阪大学 21 世紀懐徳堂 i-spot 講座

■わくわく!夏休みは、大学の先生といっしょに、あたらしい発見! 「小学生×大学研究者=8月(i-spot講座)!!」

2016 年 8 月 24 日 <開講日>

8 月 27 日、28 日

●コズミックカレッジ in 関西 ■「親子で楽しめる大注目の宇宙イベントを阪大で開催!ディスカバリーチャンネル科学実験館~コズミックカレッジ in 関西『もうひとつの地球へ、大冒険!』」

2016 年 8 月 31 日 <開講日>

10 月 23 日

●大阪大学×大阪大学「アカデミクッキング」 ■料理が開く学問のトビラ 大阪大学の“知” に出会える講座シリーズ 大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」 ■vol.61「作って、学んで、食べて! 三度おいしいドキドキ(土器土器)考古学」【小学生対象講座】

※大阪ガス株式会社が、関係各報道機関に同日に資料配布。

11 月 27 日長野日報(取材記事) 11 月 27 日陸奥新報(取材記事)

11 月 30 日毎日新聞(取材記事) 12 月 3 日苫小牧民報(取材記事)

2016 年 11 月 16 日 <開講日>

11 月 23 日

●第 8回大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画 ■総合大学×芸術系単科大学×自治体の、異色の音楽コラボイベント! 「第 8 回大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画 あなたがみるもの、私にみえるもの~こどもの世界、おとなの世界」

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2016 年 12 月 2 日 <開講日>

12 月 15 日、1月 31 日

●ナレッジキャピタル超学校

大阪大学 ×KNOWLEDGE CAPITAL

「1 に観察、2 で仮説、3,4 は実験、5 で発見!」 ■大阪大学の研究者に、「発見!」に至るまでの試行錯誤の醍醐味を聞いてみよう。

※一般社団法人ナレッジキャピタルから、PRTIMES 及び関係各機関にも同時に情報提供。

12 月 1 日 Infoseek NEWS(告知) 12 月 1 日 excite NEWS(告知)

2017 年 1 月 13 日 <開講日>

2 月 20 日

●大阪大学シンポジウム「共創の好循環へ -女性が輝

く関西をめざして」 ■「モノ」づくりだけじゃない。「ひとづくり」という新たな産学官「共創」の在り方とは? ■これからの「働き方」を創り出す好循環の可能性を皆さんと探ります。

1 月 14 日朝日新聞(告知) 2 月 3 日刊工業新聞(告知)

2 月 21 日朝日新聞(告知) 3 月 4 日朝日新聞(取材記事)

7 件のイベント情報をリリース発信し、4件が掲載実績に

つながった。受講生や参加者を募るためのみならず、大阪大学が取り組む社学連携事業自体を周知することができた。

今後もイベントの魅力を伝えるリリースを積極的に発信していきたい。

大阪大学シンポジウム以外の掲載実績は、共催のナレッジキャピタルや大阪ガスからの情報発信が採用になってい

る。本誌 P.83 学外媒体掲載実績にあるように、多数の事業がマスコミに取り上げられてはいるが、各事業の単独チラシや 21 世紀懐徳堂だよりの定期発送による成果である。掲

載に至るリリースとはについて、考えていきたい。

成果 課題

Page 87: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

4. 学内外との連携による社学連携事業推進 > 4-1. 社学連携事業支援メニューおよび支援実績の概要

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4-1.社学連携事業支援メニューおよび支援実績の概要 21 世紀懐徳堂は、自ら主催して開催する公開講座やイベント、ホームページなどによる情報発信を行うほか、各部局等や研究者が取り組んでいる社学連携事業を支援し、学外からの社学連携に関する協力依頼が寄せられた時に対応するという重要なミッションも担っている。スタジオなど会場提供のほか、部局等が開催する一般の方を

対象としたイベントにおけるWEB での広報活動だけでなく、チラシ発送・配架並びにメールマガジン配信での広

報協力も行っている。 (土田 真弓)

・対象/学内外の社学連携に関する取り組み(会場提供に関しては授業も含む)

・支援申請方法/協力依頼申請書の提出

・「依頼申請書」様式は 21 世紀懐徳堂 HP からダウンロード可能 http://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/forinternal

※学内の方へ(社学連携事業支援の利用方法)参照

広報支援等の希望に基づく名義使用申請は昨年より 19

件増え、76件にものぼった。その申請内容も多岐にわたり、チラシの学内配架・発送やメールマガジン配信、イベント

申込み受付フォームの利用など、依頼元のニーズに応じて臨機応変に対応している。 また、学外からの問い合わせや要望で最も多い、講師派

遣については生涯学習センターや中学、高校からの依頼に対し、17 名の講師を紹介した。これは昨年実績(6 名)から大幅に増加した。

過去に支援を受けた団体からの再依頼が多く、満足度が

高いことがうかがえる。しかし支援依頼の内容は様々で、個別に相談に乗る必要があるため、今後依頼がさらに増加

しても対応できる体制づくりを検討していくことが重要である。 講師派遣については、21 世紀懐徳堂にとっても派遣依頼

元にとっても派遣される講師にとっても効率的かつ効果的なものとなるよう、その受付方法を改善し、実績が管理できる仕組みづくりを構築していく。

第11回ゑびす男選び@阪大坂/広報協力 多くの市民のほか、マスコミも駆けつけた

成果 課題

大阪大学会館 1階の 21世紀懐徳堂チラシラック 協力申請があればここへの配架も可能

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2016 年度支援実績概要(詳細は次ページ以降)

会場提供 名義使用 HP 掲載、チラシ配架・発

送、メルマガ配信等 その他

文学研究科 5 4 4 2

人間科学研究科 2 2

経済学研究科 2 2

理学研究科 12 12

医学系研究科 2 2

医学部附属病院 2 2

歯学研究科 1 1

工学研究科 4 4

情報科学研究科 13

微生物病研究所 1 1

産業科学研究所 1 2 2

蛋白質研究所 1 1

COデザインセンター 2 1 1

未来戦略機構 3 1 1

全学教育推進機構 2 17 17

免疫学フロンティア研究センター 1 1

適塾記念センター 1 1

センター・オブ・イノベーション研究推進機構 1 1

社会経済研究所 1 1

総合学術博物館 8 6 6

学術研究機構会議 1 1

男女協働推進センター 1

総務部総務課 1 1

企画部広報課/クリエイティブユニット 2

研究推進部研究推進課 1 1

国際部国際学生交流課 1

卒業生室 3 3

懐徳堂記念会 2 2

学生団体 20 1 1

学外 1 5 5 2

計 59 76 73 8

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4. 学内外との連携による社学連携事業推進 > 4-1. 社学連携事業支援メニューおよび支援実績の概要

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4. 学内外との連携による社学連携事業推進 > 4-1. 社学連携事業支援メニューおよび支援実績の概要

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Page 93: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

4. 学内外との連携による社学連携事業推進 > 4-1. 社学連携事業支援メニューおよび支援実績の概要

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4. 学内外との連携による社学連携事業推進 > 4-2. アウトリーチ活動の推進

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4-2. アウトリーチ活動の推進 教職員へのアウトリーチマインドの涵養と、アウトリーチ活動の活性化のため、学内外への広報活動を継続して行った。今年度は本学教職員からなる「社学連携ネットワーク」を構築し、21 世紀懐徳堂がもつ社学連携事業のノウハウの提供などを行ってきた。2014 年 12 月から実施している「教員基礎データへの代理入力」や 2015 年か

ら運用を開始した「共通様式アンケート」は着実にその実施件数を積み重ね、本学におけるアウトリーチ活動実

績を目に見えるデータとして蓄積を続けている。 (土田 真弓)

■アウトリーチ活動促進・PR 用クリアファイルを作成 21 世紀懐徳堂が大阪大学と社会をつなぐ窓口であることや、様々な形で研究者・教員等のアウトリーチ活動を支援していることを改めて周知する等の目的で、PR 用クリアファイルを作成した。 表面は 21 世紀懐徳堂ロゴカラー(赤)を全面に用い、

大学と社会をつなぐ「窓口」をモチーフとして、中身が見える窓を配するデザインとした。 裏面には今まで 21 世紀懐徳堂主催事業等にご登壇いた

だいた先生方から徴取した出演者用アンケートの結果から、「ご協力いただいた 90%が”やってよかった”」のキャッチコピーを掲げた。

■大阪大学アウトリーチWEB の

21 世紀懐徳堂ホームページへの統合

今まで 21 世紀懐徳堂ホームページから独立したもの

として運用していた「大阪大学アウトリーチ WEB」について、情報集約による利用者の利便性向上や管理の効率化などを目的に、今年度 21 世紀懐徳堂ホームページと一本化した。 その際、アウトリーチ活動支援に関する内容について

は、「学内教職員向けアウトリーチ活動支援情報」ページとしてまとめ、社学連携事業支援メニューの詳しい説明や、アウトリーチ活動の実例・ノウハウ、大阪大学のアウトリーチ活動方針などを紹介している。

Page 96: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

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■社学連携ネットワークの構築

大阪大学全体の社学連携事業の円滑かつ効果的な推進を図る目的で学内の教職員からなる社学連携ネットワークを構築した。構成メンバーは各部局の社学連携担当教員や社学連携事務担当係等。 現在は平成 28 年 12 月から月に 1 回の頻度でメー

ル通信を配信しており、社学連携担当者がアウトリーチ活動を行う際に「役立つ」「寄り添える」ような内容を目指している。メーリングリストによる送信だけでなく、マイハンダイにも同じ内容を写真解説付きで掲載している。 今後はこのネットワークを活用し、部局の有する

イベント情報の把握や社学連携に関する照会事項の問い合わせを行うなどしていく一方、部局から 21 世紀懐徳堂への相談・協力要請が今まで以上に気軽にしてもらえるようになることを目指している。

2014 年 12 月から実施してきた代理入力については、学

外への発信力向上という点のみならず、教員から「このような取り組みはありがたい」等喜びの声も見受けられるなど、学内教職員の利便性向上という点でも、順調にその役割を果たしている。 その他、21 世紀懐徳堂の知名度向上や取り組み内容の幅

広い周知につながるような活動も積極的に実施した。

今後の社学連携活動をさらに発展させるためには、今年度構築した社学連携ネットワークを戦略的に活用していくことが必須である。まずは本学、そして社会全体においてもアウトリーチ活動への要望・重要性がますます高まっていることを全構成員に浸透させ、そこで 21 世紀懐徳堂が果たせる役割・できるサポートを知ってもらうことが、地道な一歩であると考える。 そのために引き続き、親しんでもらいやすいツールを用いて、学内構成員との関係強化を図っていく。

成果 課題

Page 97: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

4. 学内外との連携による社学連携事業推進 > 4-3. 自治体・大学・企業等との連携

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4-3. 自治体・大学・企業等との連携 21世紀懐徳堂は、本学の社学連携事業の窓口として、自治体、大学、企業等と連携した社学連携事業を推進している。ここでは、実際にどのような連携が行われたか概観する。個別の事業詳細については別項を参照。

(藤原 強)

・21 世紀懐徳堂が事業連携している自治体/大阪市、吹田市、豊中市、能勢町、箕面市

[参考]大阪大学が包括協定を結んでいる自治体/尼崎市、池田市、茨木市、大阪市、堺市、吹田市、摂津市、 豊中市、能勢町、箕面市

・21 世紀懐徳堂が事業連携している大学等/大阪音楽大学、立命館大学、大学コンソーシアム大阪

[参考]21 世紀懐徳堂が連携協力覚書を結んでいる大学/大阪音楽大学 ・21 世紀懐徳堂が事業連携している企業等/株式会社朝日カルチャーセンター、国立研究開発法人宇宙航空研究

開発機構、大阪ガス株式会社、一般財団法人懐徳堂記念会、京阪ホールディングス株式会社、NPO 法人ダンスボックス、ディスカバリージャパン株式会社、一般社団法人ナレッジキャピタル、株式会社 KMO

21 世紀懐徳堂が 2008 年 4 月に発足以来、周辺の連携先

等(自治体、大学、企業など)と個別の事業毎に多様な連

携・協力関係を築き、本学と地域・社会をつなぐ役割を担う 21 世紀懐徳堂として、適切な事業運営が行われている。 それぞれの連携事業は、連携先等により目的や企画内容、

役割分担も異なるが、従来から連携している事業については大学と連携先等で意見交換を重ねるごとに、より良いものに仕上がっている。また、これまでにない学生と地域を

結ぶ連携事業も動き始め、21 世紀懐徳堂単独では実現できない事業が自治体、地域住民、学生及び教員と協同で展開していることは成果である。

大学にとって、新たな連携事業や連携・協力先を増やし、多様な社学連携事業を展開していくことは望ましいことであるが、人員配置、予算など厳しい状況での対応には限界

があり、更に事業展開を広げていくことは困難と思われる。 しかし、今後、自治体等と新たな連携・協力を進めてい

く可能性もあるため、事業毎の目的に対する効果なども勘

案した運営や効率化を進めることにより、できる限りの余力を生み出し、新たな連携・協力先との事業を進めていくことが求められる。また、予算面の厳しい状況をクリアす

るため、他大学、他機関等と共同で事業を運営することや外部資金の獲得も検討しなければならない。

成果 課題

「期日前投票所」の設置(箕面) ディスカバリーキッズ科学実験館 ~コズミックカレッジ2016 in 関西

資料展示協力 (Inforest すいた)

Page 98: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

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自治体との連携事業等一覧<2016 年度実績>

自治体名等(担当部署) 主な事業名等 概要等

大阪市

(都市計画局)

大阪大学 21 世紀懐徳堂i-spot 講座

2008 年 10 月にスタートし、文系・理系多彩な講座ラインナップで好評の人気講座に成長。今年度は前期 9講座、後期 6講座の合計 15 講座を開講した。

吹田市

(都市魅力部 シティプロモーション推進室)

(市民部 市民自治推進室)

(都市魅力部 地域経済振興室)

(総務部 広報課)

(環境部 環境政策室)

ほか

吹田市・大学・研究機関連携協議会 (大阪大学、関西大学、大阪学院大学、千里金蘭大学、大和大学、国立民族学博物館及び吹田市)

吹田市と 5大学・1機関が連携した事業の実施を目的に結成された。今年度は協議の実績はないが、吹田市の関連部署からの事業等への協力依頼(吹田市関係委員会への委員推薦など)に対し、専門的な知識を有した教員を推薦するなど協力した。

アジェンダ21すいた計画

「アジェンダ21すいた」の会員として、吹田市域の市民、事業者、行政が共同で策定した「アジェンダ21すいた計画」を実践し、子孫が豊かに暮らし続けることができる持続可能な社会の実現に向け、チラシ、ポスター等の学内掲示協力など引き続き連携協力を行った。

Inforest すいた との連携事業

2015 年 11 月に万博記念公園南側に開業した大型複合施設「エキスポシティ」内に設置された「Inforest すいた」と連携協力を行った。今年度は、本学のイベント情報の発信を行うなど、大学の貴重資料の展示のほか、連携事業を展開した。 大学のあるまち吹田フェア 2016<Inforest すいた> 2016 年 6 月 1日(水)~30 日(木)まで開催

豊中市

(豊中市教育委員会)

(人権文化部文化芸術室)

(教育委員会事務局)

(選挙管理委員会)

大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画

2011 年 11 月 1 日「大阪大学 21 世紀懐徳堂、大阪音楽大学連携支援センター及び豊中市による連携協力事業の実施に関する覚書」締結。三者が「文化、教育等のさまざまな分野において、人的交流および知的・物的資源の相互活用その他の連携協力事業を進めることにより、それぞれの活動の充実を図るとともに、地域社会の持続的な発展に資すること」を目的として企画を開始した。 第 8 回 大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画「あなたがみるもの、私にみえるもの~こどもの世界、おとなの世界」<大阪大学会館講堂> 2016 年 11 月 23 日(水・祝)

選挙啓発に係る大阪大学と豊中市との連携事業

2015 年度から若年層(本学学生)への選挙参加へのきっかけを作り、投票への関心を高め各種選挙の投票率向上に繋げ、また、本学関係者の投票についての利便性向上による投票率向上のため、豊中キャンパスに豊中市選挙管理委員会管轄の「期日前投票所」の設置を認めることとした。 参議院議員通常選挙<大阪大学大学会館 スタジオ> 2016 年 7 月 6日(水)、7日(木) 中学生以上を対象に本物の投票箱や記載台で投票を体験してもらう「18 歳選挙権 何が変わるの?未来でしょ!! ~模擬投票体験 夏に向けて~」を豊中市と共催で開催した。<大阪大学会館 アセンブリー・ホール> 2016 年 6 月 11 日(土)

能勢町

(健康福祉部健康増進課)

(能勢町役場まちづくり活性課)

食育に関する住民意識調査 能勢町、大阪府池田保健所、本学の教員及び学生が連携し、能勢町食育推進に関する住民意識調査の協力を行った。

能勢町プロジェクト

本学の学生有志が「能勢町プロジェクト」を立ち上げ、その勉強会の内容を能勢町にて、関係者に対して事例発表を行った。<能勢町 保健福祉センター> 2016 年 9 月 26 日(月)

箕面市

(箕面市教育委員会)

(人権文化部)

(生涯学習部)

(教育委員会事務局)

(選挙管理委員会)

みのおエフエム「まちのラジオ(大阪大学社学連携事業)」

2010年4月にスタートした大阪大学社学連携事業の紹介番組。毎月 1回の放送で 21 世紀懐徳堂がコーディネートし本学の教職員・学生がゲスト出演。2016 年度は 12 回を放送した。

学生と地域住民等との協働・協創促進事業

2013 年度から箕面市との連携企画である「オクトーバーフェストみのお」を開催した。 <みのおQ's mall ふれあいパーク> 2016 年 10 月 8日(土)、9 日(日)

秋の講座(共催事業) 教養としての「夏目漱石」 ~没後 100 年・今こそ知りたい、漱石作品の世界~ (新規)

教養講座として、近代日本文学の代表的な作家である夏目漱石を取り上げ、漱石の主要作品の紹介とエッセンスの解説を通して、一般教養としての夏目漱石作品の世界に触れる講座(全 3回)を開催した。<箕面市立西南図書館> 2016 年 11 月 10 日(木)、24 日(木)、12 月 1日(木)

大阪大学・箕面市連携協力講座(共催事業)

2014 年 2 月にスタートした大阪大学大学院言語文化研究科・外国語学部及び箕面市教育委員会で行う生涯学習の連携協力講座を実施した。 <箕面市立みのお市民活動センターなど> 2016 年 10 月 23 日(日):ベトナム語 2016 年 12 月 11 日(日):アラビア語 2017 年 1 月 28 日(土):インドネシア語 2017 年 2 月 4日(土):ビルマ語 2017 年 2 月 5日(日):ポルトガル語 2017 年 2 月 11 日(土):中国語(台湾)

選挙啓発に係る大阪大学と箕面市との連携事業(新規)

2016 年度に初めて、若年層(本学学生)への選挙参加へのきっかけを作り、投票への関心を高め、各種選挙の投票率向上に繋げ、また、本学関係者の投票についての利便性向上による投票率向上のため、阪大夏まつりの開催に合わせ箕面キャンパスに箕面市選挙管理委員会管轄の「期日前投票所」の設置を認めることとした。 参議院議員通常選挙<箕面キャンパスB棟 学生談話室> 2016 年 7 月 9日(土)

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4. 学内外との連携による社学連携事業推進 > 4-3. 自治体・大学・企業等との連携

100

大学等との連携事業等の一覧

大学名等(担当部署) 主な事業名等 概要等

大阪音楽大学

(連携支援センター) 大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画

2011 年 11 月 1 日に締結した「大阪大学 21 世紀懐徳堂、大阪音楽大学連携支援センター及び豊中市による連携協力事業の実施に関する覚書」に基づき、音楽関連イベントを共同で実施している。 第 8 回 大阪大学・大阪音楽大学ジョイント企画「あなたがみるもの、私にみえるもの~こどもの世界、おとなの世界」

2016 年 11 月 23 日(水・祝)<大阪大学会館講堂>

大学コンソーシアム大阪

大阪中学生サマー・セミナー

大阪中学生サマー・セミナー推進協議会(大学コンソーシアム大阪、南大阪地域大学コンソーシアム、大阪府教育委員会、大阪市教育委員会、堺市教育委員会)が主催。今年度は、中学生向けの講義や体験型講座に本学から、人間科学研究科(4 講座)、基礎工学研究科(1 講座)、総合学術博物館(1 講座)、微生物病研究所(2講座)合計 8講座を提供した。

立命館大学

(立命館大阪オフィス) 大阪・京都文化講座 2009 年 10 月にスタートし、年 2期・各 8講座(阪大 4講座、立命大 4講座)

開講している。今年度は毎期、歴史、文化、文学、地理学等の共通テーマを設定し、2大学の多様な専門分野の研究者が講義を展開した。

企業等との連携事業等の一覧

企業名等 主な事業名等 概要等

株式会社朝日カルチャーセンター Handai-Asahi 中之島塾

2004 年 10 月、大阪大学中之島センター誕生を機に立ち上げられ、以来ほぼ毎月開講している公開講座。医学・薬学・言語学を中心に、個性豊かな講師陣が出講し、リピーター受講も多く、今年度は 21 回開講した。

大阪ガス株式会社 大阪大学×大阪ガス 「アカデミクッキング」

2010 年 10 月にスタートした公開講座。「専門分野の講義」とそれにちなんだ「料理実習・試食」を組み合わせた新しいスタイルが好評を博しており、メディアからも注目されている。今年度は 2回開講した。

一般財団法人懐徳堂記念会 公開講座への協力 大阪大学の精神的な源流である懐徳堂を顕彰する一般財団法人懐徳堂記念会

が開催する各種公開講座への協力を行った。

京阪ホールディングス株式会社

ラボカフェ

京阪「なにわ橋駅」地下 1階コンコースのアートエリア B1 を会場に、毎月複数回開かれている対話プログラム。主催はアートエリア B1(大阪大学+NPO 法人ダンスボックス+京阪ホールディングス株式会社)、企画制作は 21 世紀懐徳堂で、2010 年からプログラムの学内公募を実施し、今年度は 22 件(うち 3 件は21 世紀懐徳堂)の応募があった。 また、ラボカフェで行うプログラムの学内公募に上述のとおり、21 世紀懐徳堂から 3件の企画を提出した。音楽・マンガ・アンドロイドなど多彩なテーマで開催し、各回申込者数は 50 名を超え好評を博した。 <アートエリア B1> 大阪大学 21 世紀懐徳堂 Rekishi カフェ:2016 年 9月 7日(水) 大阪大学 21 世紀懐徳堂Manga カフェ:2017 年 2月 17 日(金) 大阪大学 21 世紀懐徳堂 CAカフェ:2017 年 3月 24 日(金)

ディスカバリージャパン株式会社、

国立研究開発法人宇宙航空研究開

発機構

ディスカバリーチャンネル科学実験館 コズミックカレッジ 2016 in 関西 『もうひとつの地球へ、大冒険!』

世界最大級のドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」と国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)とともに親子で楽しめる宇宙科学イベントを共催で行った。大阪大学では、大阪大学理学研究科宇宙地球科学専攻の寺田健太郎教授による特別講演や、月から飛んできた石(月隕石)の観察を実施した。<大阪大学法経講義棟> 2016 年 8 月 27 日(土)、8月 28 日(日)

一般社団法人ナレッジキャピタル、

株式会社 KMO ナレッジキャピタル「超」学校シリーズ 大阪大学×ナレッジキャピタル

2014 年 11 月からスタート。大阪大学とナレッジキャピタルが、研究の発想やプロセスを学び対話するプログラムとして、本学教員と市民との交流事業を開催することとなり、今年度は計 9講座開講した。 <グランフロント大阪ナレッジキャピタル> もういちど自分進化論:3講座 中高生のためのUMEKITA 科学塾:4講座 1 に観察、2で仮説、3・4は実験、5で発見!:2講座

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4.学内外との連携による社学連携事業推進 > 4-4. 学生との連携

101

4-4. 学生との連携 学生の主体的な社学連携活動を支援することを目標とした本年度は、学生団体などへの積極的な声掛けを実施し、学生団体が市民対象のイベントステージに立ち、イベント参加者を盛り上げる機会を橋渡し、自主的に活動している学生団体が地域振興に対する考え方を発表できる機会を創出するなどした。 (貝原 亮)

(1)学生の課外活動公認団体による地域イベント等への参画

■ 吹田フェスタ(6月 26 日)への学生派遣 概要:吹田市が EXPOCITY を舞台に、吹田市内外に吹田市を広くプロモートしていくと同時に、地域のにぎわいを創出することを目的とした当該イベントを盛り上げるため、吹田市都市魅力部シティプロモーション推進室から、21 世紀懐徳堂へ依頼があったもの。当日は、大阪大学落語研究会の軽妙な落語が会場を沸かせた。 【実施主体】吹田市、一般社団法人吹田にぎわい観光協会 【実施場所】EXPOCITY 空の広場 【出演団体】大阪大学落語研究会

■ 中之島なつまつり(8月 29 日実施)への学生団体派遣 概要:中之島所在の企業が中心となり、中之島の勤務者、居住者に向けて実施する「中之島なつまつり」。 本学学生に祭りを盛り上げてほしいとして、21 世紀懐徳堂に相談があったもの。当日は、華麗なダンスや、応援団の演舞もあり、祭り参加者に大阪大学のポテンシャルを伝える時間となった。 【実施主体】中之島なつまつり実行委員会

【実施場所】大阪国際会議場(グランキューブ大阪)ピロティ 【出演団体】フラメンコ部(Al Compás)、

ベリーダンス部(Halaawaat)、 大阪大学応援団

(2)能勢町「食育・食農推進計画」に基づく学生らによる「能勢町プロジェクト」の報告会

概要:本学と連携協定を締結している能勢町からの「『食育・食農推進計画』を策定するに当たり、教員及び学

生の意見を参考にしたい」という依頼に基づき、能勢町との交流に興味を持つ学生らにより「能勢町プロジェク

ト」が組織され、自発的に勉強会を実施した。調整の結果、9 月には、能勢町関係者(能勢町役場 まちづくり

活性課や健康増進課、教育委員会、商工会メンバーなどのみなさん)の前で、報告する機会をいただき、学生が

「食」や「農」など能勢町の現場で触れることで感じたことや、それから得られたことなどを報告した。この内

容は、能勢町広報紙「のせ」11 月の裏表紙を飾った。

「学生の社学連携の支援」については、社会(自治体、団体等)からのニーズと、学生側のニーズが一定数あることが見えてきた。今後は、双方のニーズ調整を効率的に進めることもできると考えられる。

学生の社学連携活動を支援することは、21 世紀懐徳堂として取り組むべき案件でもあり、今後さらなる実施体制を構築したい。

成果

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5.活動スペースの運営 > 5-1. 活動スペースの概要

102

5-1. 活動スペースの概要 21世紀懐徳堂は、大阪大学会館 1階に、演劇を始めとするパフォーマンスやトークイベントなどに利用可能なスタジオ(「楽屋」付き)および、市民の方への広報スペースを持ち、ミーティング等にも利用できるギャラリー(事務オフィス併設)という独自のスペースを保有している。主催事業の会場として利用する他、部局等が開催する

社学連携事業や社学連携関連の授業の会場として提供している。 (土田 真弓)

[仕様] ●21 世紀懐徳堂スタジオ

・面積/165 ㎡(縦 18.2m×横 9.1m)

・壁・天井/黒色、天井に照明吊用バトンをグリッド配置 ・床/木製フローリング仕上げ(イベント内容により、リノリウム、パンチカーペットを敷くことが可能)、平台

設置により階段状客席の設置も可

・設備/ 設置済=天井吊りプロジェクター、電動式スクリーン、天井蛍光灯、インターネット有線 LAN コンセント(グ

ローバル)、ODINS 無線 LAN あり 客席用=演台1、イス(メモ台付き)80 脚

音響関係=調整卓・アンプ、DVD デッキ、マイク(ワイヤレス 4本)、スピーカー類

照明関係=調光卓、スイッチボックス、調光ユニット、灯体(フレネルライト、凸ライト、PAR ライト、LEDライト)、スモークマシン、その他機材類

舞台用=平台・馬足・箱馬、ダンス用リノリウム、パンチカーペット ●楽屋 ・面積/83 ㎡(ホール備品収納スペース兼用)

・設備/化粧前(洗面台・鏡・テーブル・椅子付)2、コート用ロッカー2 台、折り畳みテーブル・椅子、ソファ

ー、テレビ 1、簡易畳、ホワイトボード 2台 ●ギャラリー

・面積/35 ㎡

・設備/可動式テーブル 4台、椅子 6席、テレビ(52 型)、ブルーレイ、DVD デッキ、 パソコン(Win、Mac 各 1 台 ※インターネット接続)

※テーブル・椅子は全て移動・組み合わせ可能

※ギャラリーには、カウンターをはさんで事務オフィスが併設されている

スタジオ 楽屋

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5.活動スペースの運営 > 5-2. 活動スペースの利用実績

103

5-2. 活動スペースの利用実績21世紀懐徳堂の主催事業、協力事業等の会場として利用された。また、本年度は社学連携事業以外のイベントや学生団体のイベント開催場所としても大いに利用された。今年度のスタジオ、楽屋およびギャラリーの利用状況をふりかえる。 (鄭 浩世)

[利用実績の概要](2016 年 4 月~2017 年 3 月)

・活動スペース全体の利用人数(イベント時の合計)/6,205 名 ・ギャラリー利用人数(通常時+イベント時の合計)/2,115 名

・スタジオ稼働率/月平均 43.2%(授業を含めると 47.3%)

・社学連携事業に関する使用件数/スタジオ 14 件、楽屋 14 件、ギャラリー4件 ・授業に関する使用回数/計 14 回(スタジオ&楽屋 14 回)

2016 年度も、様々な社学連携関連事業及び他イベントの

活動拠点として大いに利用された。 21 世紀懐徳堂の主催事業としては「植物探検隊」のレク

チャーを開催。また 7 月には参議院議員通常選挙の「期日

前・不在者投票会場」として、学生の投票意識向上に貢献した。 2011 年のスタジオリニューアル以来、総使用者数は一貫

して増え続けている。本年度は 2011 年度の 3 倍、2015 年度の 1.2 倍を数えた。機材の整った環境は授業やイベント開催時のスペースとして教職員、学生に幅広く認知されて

いる。 キャビネット移動によって少し狭くなったギャラリーに

もこれまで通り一般外来者が訪れており、楽屋も授業やイ

ベント時の控室として有効利用されている

授業を含めた稼働率と授業での使用回数が前年度の

57.9%、59 回を下回っているが、これは 7 月に CSCD が組織再編されたことによるものである。 本年度も、学生が主体となる使用日数は全体の約 20%、

63 日に及び、そのうち約 51%が土日祝の利用であった。このことから今後も特に、土日祝及び夜間の使用については安全性に配慮した指導を徹底していく必要がある。

過年度からの懸案である使用細則等の整備も引き続き検討課題となっている。

成果 課題

1 月:人形浄瑠璃と現代演劇〔社学連携事業〕 桐竹勘十郎氏レクチャ-風景(45 名)

7 月:女子中高生のための関西科学塾〔社学連携事業〕 教職員と高校生の交流風景(228 名)

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5.活動スペースの運営 > 5-2. 活動スペースの利用実績

104

活動スペース利用人数内訳(スタジオ+ギャラリー+楽屋/イベント時)

利用人数

教職員 学生 学外者 総数 4 月 10 419 232 661 5 月 6 89 24 119 6 月 26 274 386 686 7 月 23 266 705 994 8 月 43 66 311 420 9 月 5 79 115 199 10 月 24 148 68 240 11 月 29 372 1,192 1,593 12 月 0 224 147 371 1 月 5 20 20 45 2 月 10 28 47 85 3 月 18 418 356 792

合計 199 2,403 3,603 6,205

ギャラリー/キューブ利用人数内訳(通常時+イベント時の合計)(2016.4.1~2017.3.31)

午前(9:00~13:00) 午後(13:00 以降) 合計

教員

学生

大学関係者

学外者

総数

教員

学生

大学関係者

学外者

総数

教員

学生

大学関係者

学外者

総数

4 月 12 2 65 19 98 10 10 54 30 104 22 12 119 49 202

5 月 11 5 38 17 71 17 8 39 30 94 28 13 77 47 165

6 月 11 5 53 17 86 26 11 74 22 133 37 16 127 39 219

7 月 22 14 53 18 107 26 10 49 22 107 48 24 102 40 214

8 月 7 9 27 8 51 19 10 69 7 105 26 19 96 15 156

9 月 13 8 35 16 72 15 7 44 20 86 28 15 79 36 158

10 月 17 1 58 10 86 14 7 44 7 72 31 8 102 17 158

11 月 14 2 52 19 87 14 9 46 20 89 28 11 98 39 176

12 月 7 0 42 10 59 15 13 45 6 79 22 13 87 16 138

1 月 17 0 69 7 93 8 3 62 11 84 25 3 131 18 177

2 月 7 4 60 14 85 15 8 66 10 99 22 12 126 24 184

3 月 15 3 28 16 62 19 10 54 23 106 34 13 82 39 168

合計 153 53 580 171 957 198 106 646 208 1,158 351 159 1,226 379 2,115

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105

2016 年度スタジオ稼働率

稼働可能日数※1

(a)

利用日数(土日含む) ( )は授業を含んだ日数

(b)

稼働率(%) ( )は授業を含んだ数字

(b)/(a)

4 月 30 13(14) 43.3(46.7)

5 月 30 6(10) 20.0(33.3)

6 月 30 14(18) 46.7(60.0)

7 月 25 12(15) 48.0(60.0)

8 月 27 10(10) 37.0(37.0)

9 月 27 7( 7) 25.9(25.9)

10 月 28 11(11) 39.3(39.3) 11 月

※2 27 15(15) 55.6(55.6)

12 月 ※2 23 12(12) 52.2(52.2)

1 月 ※2 22 8( 8) 36.4(36.4)

2 月 ※2 24 8( 9) 33.3(36.4)

3 月 ※2 24 21(21) 87.5(87.5)

年間計 317 137(150)

月平均 26.4 11.4(12.5) 43.2(47.3)

※1 大学会館の稼働日数をスタジオの稼働可能日数とした。 ※2 11、12 月:計画停電日あり。 1、2、3 月:入学試験日あり。 3 月:ワックス日、機材メンテナンス日あり 2016 年度授業に関する活動スペース使用回数

授業名 使用場所 使用回数

(回) スタジオ 楽屋 ギャラリー

情報科学研究科 伊藤准教授 / 基礎セミナー「映像表現入門」 ● 13

超域イノベーション博士課程プログラム / 「超域自主設計科目Ⅱ-a」 ● ● 1

合計 14 0 14

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5.活動スペースの運営 > 5-2. 活動スペースの利用実績

106

2016 年度社学連携等に関する活動スペース使用回数

所属 職名 氏名 スタジオ ギャラリー 楽屋 教職員 学生 学外者 総数

1 全学教育推進機構 准教授 中村4/16(土)

~4/17(日)9:00-20:00

第二劇場

「 チャールズ・ビビデブラウンの全て 」● ● 2 44 17 63

2 全学教育推進機構 准教授 中村4/20(水)

~4/24(日)9:00-20:00

劇団六風館

「 月並みな話 」● ● 3 256 97 356

3 21世紀懐徳堂 特任研究員 澤村 4/23(土) 10:00-16:00 植物探検隊@春の待兼山を訪ねて ● ● 5 23 28

4 全学教育推進機構 准教授 中村4/25(月)

~5/1(日)9:00-20:00

第二劇場

「 黄昏サンド 」● ● 119 95 214

4月 合計 4 1 3 10 419 232 661

5 21世紀懐徳堂 特任研究員 澤村 5/7(土) 10:00-16:00 植物探検隊@春の待兼山を訪ねて ● ● 6 24 30

6 全学教育推進機構 准教授 中村5/14(土)

~5/15(日)9:00-20:00

Inspiritual V oices

公開オーディション● ● 89 89

5月 合計 2 1 1 6 89 24 119

7 21世紀懐徳堂 課長補佐 林田 6/8(水) 15:00-19:00平成28年度第1回スタジオ使用講習会

(含自習時間)● ● 5 6 2 13

8 未来戦略第一部門 部門長 藤田 6/14(火) 13:00-22:00第13回フュー チャー リー ダー ス ・゙フォー ラム 「 ハ レ゚ス チナ大使と

語る、ハ レ゚ス チナの現状と中東和平の展望 」● ● 20 50 10 80

9 国際公共政策 教授 松野6/25(土)

~6/26(日)9:00-20:00

ESSドラマセクション

「 Dram a 2016 Festival 」(6/4-5仕込含)● ● 1 154 291 446

10 全学教育推進機構 准教授 中村6/29(水)

~7/3(日)9:00-20:00

第二劇場

「 個人3タクシー 」● ● 64 83 147

6月 合計 4 0 4 26 274 386 686

11 21世紀懐徳堂 課長補佐 林田7/5(火)

~7/7(木)18:00-20:00

豊中市選挙管理委員会

参議院議員通常選挙 期日前投票所● ● 200 309 509

12 産業科学研究所 准教授 古崎7/9(土)

~7/10(日)8:30-20:00 W ordC am p Kansai2016 ● ● 1 0 80 81

13 全学教育推進機構 准教授 中村 7/14(木) 16:00-20:00 O B講演会 ● 1 27 6 34

14 文学研究科 教授 輪島 7/15(金) 11:00-19:00TH E C H A N G IN G SA M E IN TR A N SC U LTU R A L

M U SIC KIN G● ● 3 20 17 40

15 総合学術博物館 特任研究員 山﨑 7/23(土) 9:00-20:00 記憶の劇場①「 オープニング講座 」 ● ● 9 7 43 59

16 男女協働推進センター 特任助教 藤田 7/24(日) 9:00-18:00女子学生のための関西科学塾

交流会スペース● ● 9 12 250 271

7月 合計 6 0 5 23 266 705 994

17 広報課報道係 職員 岩田 8/3(水) 14:30-16:00 「 ニューズレター 」撮影 ● ● 2 2 3 7

18 文学研究科 教務係長 松村8/5(金),8/8(月)

~8/9(火)

13:00-20:00

9:00-20:00文学部オープンキャンパスビデオ上映コーナー ● ● 40 11 200 251

19 総合学術博物館 特任研究員 山﨑 8/13(土) 12:00-19:00記憶の劇場⑥「 紛争災害のTELESO PH IA 」ワーク

ショップ● ● 1 3 8 12

20 文学研究科 教授 永田8/19(金)

~8/23(火)

9:00-20:00

9:00-13:00

現代芸術を考える会

野外劇「 狼は鎖もて繋ぐ 」控室● 0 50 100 150

8月 合計 3 0 4 43 66 311 420

21 C Oデザインセンター 特任研究員 松岡 9/5(月) 18:00-21:30ワークショップデザイナー育成プログラム

面接会場● ● 1 19 20

22 文学研究科 助教 古後 9/9(金) 9:00-22:00記憶の劇場活動⑦「 ひとり芝居『在日バイタル

チェック』 」及びアフタートーク● ● 3 15 87 105

23 総合学術博物館 特任研究員 山﨑 9/11(日) 12:00-20:00記憶の劇場⑥「 紛争災害のTELESO PH IA 」ワーク

ショップ● ● 1 2 9 12

24 全学教育推進機構 准教授 中村9/21(水)

~9/23(金)9:00-20:00

Inspiritual V oices

公開オーディション● ● 62 0 62

9月 合計 4 0 4 5 79 115 199

25 21世紀懐徳堂 特任研究員 澤村 10/8(土) 12:00-16:00 植物探検隊@秋の待兼山を訪ねて ● ● ● 5 2 14 21

26 全学教育推進機構 准教授 中村 10/9(日) 9:00-20:00Inspiritual V oices

公開オーディション● 65 65

27 21世紀懐徳堂 特任研究員 澤村 10/14(金) 9:00-20:00 自然総研「 植物探検隊 」 ● ● 3 18 21

28 21世紀懐徳堂 特任研究員 澤村 10/22(土) 12:00-16:00 植物探検隊@秋の待兼山を訪ねて ● ● ● 5 23 28

29 21世紀懐徳堂 課長補佐 林田 10/27(木) 15:00-19:00平成28年度第2回スタジオ使用講習会

(含自習時間)● ● 3 16 1 20

30 全学教育推進機構 准教授 中村 10/23(日) 9:00-20:00Inspiritual V oices

公開オーディション● ● 41 41

31超域イノベーション博士

課程プログラム特任教授 山村

10/29(土)

~30(日)9:00-19:00

第23回超域スクール

「 言の花ワークショップ 」● ● 8 24 12 44

10月 合計 6 2 7 24 148 68 240

32 理学研究科 准教授 宮崎11/3(木祝)

11/7(月)8:30-17:30 まちかね祭 鉄道研究会 ● ● 9 163 589 761

33 未来戦略第一部門 部門長 藤田11/15(火)

~11/17(木)9:00-20:00 超短期インターンシップ 交流会・シンポジウム ● ● 9 12 228 249

34 全学教育推進機構 准教授 中村 11/19(土) 9:00-20:00Inspiritual V oices

ライブオーディション● ● 128 128

35 21世紀懐徳堂 課長補佐 林田 11/23(水祝) 9:00-18:00 第8回阪大音大ジョイント企画講演者控室 ● 5 2 7

36 全学教育推進機構 講師 家島 11/24(木) 15:00-20:00O B講演会

「 非認知能力向上が大学生活に与える影響 」● ● 34 2 36

37 文学研究科 教授 金水 11/26(土) 9:00-20:00 ハンダイ映像祭 ● ● 6 21 10 37

38 文学研究科 教授 永田11/30(月)

~12/4(月)9:00-20:00

現代芸術を考える会

「 天才シクリッド 」● ● 14 361 375

11月 合計 6 0 7 29 372 1,192 1,593

39 映画研究部 准教授 中尾12/16(金)

~12/17(土)9:00-21:00 就活に関する問題提起フィルムの制作 ● ● 47 6 53

40 国際公共政策 教授 松野12/23(金)

~12/25(日)9:00-20:00

ESSドラマセクション冬公演

「 マンマ・ミーア 」(12/10-11仕込含)● ● 177 141 318

12月 合計 2 0 2 0 224 147 371

41 文学研究科 教授 永田 1/6, 20, 27(金) 9:00-20:00トークイベント「 人形浄瑠璃と現代演劇~文楽の

達人が誘う”人形浄瑠璃の世界”~ 」● ● 5 20 20 45

42 総合学術博物館 特任研究員 山﨑 1/29(日) 13:00-16:30記憶の劇場⑥「 紛争災害のTELESO PH IA 」ワーク

ショップ● ● 1 2 5 8

43 国際部国際学生交流課 職員 井上 1/25(水) 18:00-21:00官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学

JAPA N日本代表プラグラム7期生募集相談会● ● 30 30

1月 合計 1 0 1 5 20 20 45

44 文学研究科 教授 伊東2/14(火)

~2/15(水)12:00-18:00

国際フォーラム

「 東欧演歌と東アジアのポップフォーク 」● ● 8 19 31 58

45 21世紀懐徳堂 課長補佐 林田 2/17(金) 9:00-20:00平成28年度第3回スタジオ使用講習会

(含自習時間)● ● 1 7 1 9

46 総合学術博物館 特任研究員 山﨑 2/26(日) 11:30-20:00記憶の劇場⑥「 紛争災害のTELESO PH IA 」ワーク

ショップ● ● 1 2 15 18

2月 合計 3 0 3 10 28 47 85

47 総合学術博物館 准教授 助教3/1(水)

~3/4(土)9:00-20:00

記憶の劇場⑤パフォーミング・ミュージアムVol.1

「 まだ生きてゐる 」● ● 5 5 84 94

48 クリエイティブユニット 准教授 伊藤3/7(火)

~3/8(水)

13:00-20:00

9:00-20:002017年度新入生向け課外活動紹介CM 作成 ● ● 0 176 0 176

49 総合学術博物館 特任研究員 山﨑 3/11(土) 11:00-20:00記憶の劇場①

展覧会「 クロージングシンポジウム 」● ● 9 7 51 67

50 文学研究科 准教授 中尾3/15(水)

~3/19(日)9:00-20:00

劇団六風館 21期生卒業公演

「 幸せ最高ありがとうマジで! 」● ● 0 124 109 233

51 文学研究科 教授 永田3/22(水)

~3/26(日)9:00-20:00

現代芸術を考える会(2/22下見含)

「 ソーニャ姉さん 」● ● 1 106 95 202

52 全学教育推進機構 講師 小島 3/31(金) 9:00-13:00 春期学童保育ワニ博士創作ダンス発表会 ● 3 17 20

3月 合計 6 0 5 18 418 356 792

47 4 46 199 2,403 3,603 6,205

月 NO使用責任者

使用日 使用時間 使用目的使用場所 使用人数

4月

5月

6月

7月

8月

9月

総合計

10月

11月

12月

1月

2月

3月

Page 106: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

107

~スタジオ利用風景(使用期間中の延使用人数)~

7 月:記憶の劇場ワークショップ〔社学連携事業〕 21 世紀懐徳堂学主 永田靖教授説明風景(59 名)

7 月:第 24 回参議院議員通常選挙 期日前投票所 前日準備風景(学生を含む 484 人)

10 月:「言の花」ワークショップ〔社学連携授業〕 講師説明風景(44 名)

6, 10, 2 月:スタジオ講習会 プロによる調光卓の実地訓練風景(45 名)

11 月:卒業生によるキャリア講演会 「非認知能力向上が大学生活に与える影響」講演風景(36 名)

スタジオ講習会参加者の感想(抜粋)

l 脚立などはこれまでにあまり使ったことがなく正しい使い方を知れて良かったです。照明は見ただけでは分かりにくそうなのも体験出来たので、しっかりと学ぶことができました。この講習会を受けたことにより、撮影場所の選択肢が増えたりしただけでなく、スタジオがどのような場所なのかなどについても知れました。この講習会を受けれて良かったです。

l 使用のルールを再度確認するとともに、後輩に照明について説明できる有意義な時間となりました。目の前に照明卓がないとやはり、なかなか後輩に説明をしてもわかりにくいので、本当に貴重な機会となったと思っています。自習時間 2時間みっちりと照明案など相談でき、たくさん得るものがありました。

4 月:大阪大学公認学生団体「劇団六風館」 「月並みなはなし」公演風景(356 名)

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6.組織の概要 > 6-1. 運営体制

108

6-1. 運営体制 21世紀懐徳堂の運営は、21 世紀懐徳堂運営委員会の審議を経て、担当理事、学主及び男女協働推進・社学連携室員のもとで、機動的かつ効率的な業務運営を行っている。なお、21 世紀懐徳堂の主催事業の一部については、兼任教員の指導、助言及び招へい研究員の支援を受けて実施している。また、21 世紀懐徳堂の事務は企画部男女協

働推進・社学連携課が所掌している。 (林田 洋一)

[運営体制]

● 男女協働推進・社学連携室

男女協働推進・社学連携に係る将来構想、中期目標・中期計画及び年度計画、組織又は施設の運営に関する事項、及び推進に関する事項等を審議

・構成員/男女協働推進・社学連携室長(理事のうちから総長が指名) 総長が指名する本学の教授 6 名(原則として部局長を除く。)、21 世紀懐徳堂学主、企画部長、企画

部男女協働推進・社学連携課長、総長が特に必要と認めた者

・開催頻度/月 2回 ・任 期/職名指定の者以外は 1年を超えない範囲内で総長がその都度定める

● 21 世紀懐徳堂運営委員会

運営及び業務の実施に関する必要事項を審議

・構成員/学主、総合学術博物館長、COデザインセンター長、グローバルイニシアティブ・センター長、全学教育推進機構長、中之島センター長、教育・学生支援部長、その他委員会が必要と認めた者

・開催頻度/年 2回程度(6月及び 3月)

・任 期/職名指定の者以外は 2年

● 21 世紀懐徳堂企画会議 21 世紀懐徳堂の事業企画検討

・構成員/運営委員会委員長、運営委員会副委員長、学主が推薦する教員若干名、21 世紀懐徳堂スタッフ

・開催頻度/必要に応じて ・任 期/定め無し

● 21 世紀懐徳堂スタッフ会議

運営実務及び事業実施に係る検討、調整

・構成員/学主、社学連携担当の男女協働推進・社学連携室員、21 世紀懐徳堂スタッフ、企画部男女協働推進・社学連携課員

・開催頻度/月 1回程度

21 世紀懐徳堂

学主

・兼任教員、招へい研究員 ・21 世紀懐徳堂スタッフ ・男女協働推進・社学連携課員

スタッフ会議 男女協働推進・社学連携室会議 21 世紀懐徳堂

運営委員会

21 世紀懐徳堂 企画会議

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109

男女協働推進・社学連携室(2017 年 3 月現在) 室長 工藤 眞由美 理事・副学長(男女協働推進・社学連携担当)

【社学連携担当室員】 氏名 所属・職 任期 氏名 所属・職 任期

上 田 貴 洋 総合学術博物館 教授 2016.8.26~2017.8.25 西 村 理 行 歯学研究科 教授 2016.8.26~

2017.8.25

村 田 路 人 文学研究科 教授 2016.8.26~ 2017.8.25 永 田 靖 21 世紀懐徳堂 学主 ────

髙 田 則 明 企画部長 ──── 藤 原 強 企画部男女協働推進・社学連携課長 ────

大阪大学 21 世紀懐徳堂運営委員会 名簿(2017 年 3 月現在)

氏 名 職 名 任 期

◎ 永 田 靖 21 世紀懐徳堂学主 2015. 8.26 ~ 2017. 8.25 ○ 上 田 貴 洋 男女協働推進・社学連携室員(総合学術博物館教授) 2016. 8.26 ~ 2017. 8.25

村 田 路 人 男女協働推進・社学連携室員(文学研究科教授) 2016. 8.26 ~ 2017. 8.25

西 村 理 行 男女協働推進・社学連携室員(歯学研究科教授) 2016. 8.26 ~ 2017. 8.25

永 田 靖 総合学術博物館長 ──────────

松 繁 寿 和 COデザインセンター長 ──────────

山 中 伸 介 グローバルイニシアティブ・センター長 ──────────

佐 藤 宏 介 全学教育推進機構長 ──────────

工 藤 眞由美 中之島センター長(理事・副学長) ──────────

水 野 晴 央 教育・学生支援部長 ──────────

湯 浅 邦 弘 文学研究科教授(懐徳堂関係) 2016. 4. 1 ~ 2018. 3.31

島 田 昌 一 医学系研究科教授(適塾関係) 2016. 4. 1 ~ 2018. 3.31

◎委員長、○副委員長 [事務担当] 企画部男女協働推進・社学連携課

大阪大学 21 世紀懐徳堂企画会議 名簿(2017 年 3 月現在)

所属・職 氏 名 備 考 所属・職 氏 名 備 考

【オブザーバー】 言語文化研究科 准教授 古谷 大輔

21 世紀懐徳堂 学主 永田 靖 21世紀懐徳堂運営委員会委員長

生命機能研究科 教授 仲野 徹

【教 員】 総合学術博物館 教授 橋爪 節也 男女協働推進・社学連携室員 (総合学術博物館教授) 上田 貴洋 議長 COデザインセンター 招へい教授 高島 幸次

全学教育推進機構 准教授 中村 征樹 サイバーメディアセンター 教授 菊池 誠

文学研究科 教授 金水 敏

文学研究科 教授 伊東 信宏 【21 世紀懐徳堂スタッフ】

理学研究科 教授 中嶋 悟 特任研究員 沢村 有生 工学研究科 教授 森 勇介 特任研究員 肥後 楽 言語文化研究科 教授 井元 秀剛

[事務担当] 企画部男女協働推進・社学連携課

兼任教員、招へい研究員 名簿(2017 年 3 月現在)

氏 名 所属・職 備考 兼 任 教 員 伊 東 信 宏 文学研究科 教授 金 水 敏 文学研究科 教授 寺 田 健太郎 理学研究科 教授 古 谷 大 輔 言語文化研究科 准教授

招 へ い 研 究 員 栗 原 佐智子 大阪大学出版会

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6.組織の概要 > 6-2. スタッフ

110

6-2. スタッフ 21世紀懐徳堂のスタッフは、学主および担当教員、特任研究員、事務職員で構成されている。実務レベル

で特任研究員と事務職員が密にコミュニケーションをとることで目的意識を共有しながら、日々の業務の円滑な運営を目指している。 (肥後 楽)

(2017 年 3 月現在)

学主 永田 靖

男女協働推進・社学連携室 室員 上田 貴洋

室員 西村 理行

室員 村田 路人

企画実務 特任研究員 沢村 有生

特任研究員 肥後 楽

事務職員 企画部 男女協働推進・社学連携課 課長 藤原 強

同上 課長補佐 林田 洋一

同上 社学連携係長 貝原 亮

同上 社学連携係 事務職員 土田 真弓

同上 社学連携係 事務職員 田村 美樹

同上 事務補佐員 鄭 浩世

同上 事務補佐員 武田 侑果

同上 事務補佐員 佐藤 智哉

Page 110: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

6.組織の概要 > 6-2. スタッフ

111

今年度の学生起点の企画を積極的に行うという

方針の一環として、ラボカフェを企画する機会を

いただきました。大阪大学の強みをどう活かし、

それをどのように編集することで興味を惹き付け

る企画に出来るのかを、私たち学生が他の 21 世紀

懐徳堂のスタッフの方々と意見を交換しながら練

り上げました。企画第一弾「大阪大学 21 世紀懐徳

堂 CA カフェ」は、五大新聞の 1つで広報していた

だき、当日もお越しいただいた方々に大満足して

頂け、ひとまずの成果を上げることが出来ました。

今後も今回以上の成果を上げられるよう、頑張り

たいです。 (法学部 2 年 佐藤智哉)

CA として勤務させていただき 1年半が経過しま

した。公開講座での受付や誘導、お越しいただい

た方々のアンケート入力を通じて、年代を問わず

に知的活動に参加する熱意を持った参加者の方を

裏方から支えられることにやりがいを感じながら、

社学連携事業の重要さを日々学ばせていただいて

おります。また今後、CA の佐藤さんとラボカフェ

を主催させていただくことになりました。参加者

の「学びたい」という気持ちに応えられるよう頑張

りたいと思います。(外国語学部 2年 武田侑果)

CA(collaboration assistant)より

編集後記

2011 年 3 月、21世紀懐徳堂は「イ号館」が生まれ変わった「大阪大学会館」の1階に移動し、新た

に出発いたしました。21 世紀懐徳堂が発足してから 9年目を終え、大阪大学という大きな組織の中で

事業展開する難しさの一方で、徐々に社学連携活動の輪が広がりつつある手ごたえを感じつつ、スタ

ッフ一同、日々業務に取り組んでいます。引き続きご支援・ご指導のほどよろしくお願いいたします。

Page 111: 大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016大阪大学21世紀懐徳堂 活動報告書2016 目次

大阪大学 21 世紀懐徳堂 活動報告書 2016

2017 年 4 月発行

編集・発行/大阪大学 21 世紀懐徳堂

(国立大学法人大阪大学 企画部

男女協働推進・社学連携課 社学連携係)

〒560-0043 豊中市待兼山町 1-13 大阪大学会館 1F

TEL 06-6850-6443 FAX 06-6850-6449

[email protected]

印 刷/サンエクセル株式会社

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