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高砂市民病院検査科
おしっこは腎臓という臓器で作られます
おしっこのもとは、おしっこのもとは、おしっこのもとは、おしっこのもとは、血液です。血液です。血液です。血液です。
腎臓に送られる血液量は一日約1000リットル。この血液が腎臓で濾過され、身体に必要な水分や栄養素などが再吸収された残りの、約1リットルがおしっこになります。
なんでおしっこはなんでおしっこはなんでおしっこはなんでおしっこは赤くないの赤くないの赤くないの赤くないの?
それは、血液を赤くしている赤血球という成分が腎臓から外に出ないからです。
おしっこは腎臓という臓器で作られます
おしっこは腎臓という臓器で作られます
おしっこには、カラダおしっこには、カラダおしっこには、カラダおしっこには、カラダの中のあらゆるの中のあらゆるの中のあらゆるの中のあらゆる
情報がいっぱいです。情報がいっぱいです。情報がいっぱいです。情報がいっぱいです。
それは、おしっこのもとの血液が、カラダの中を回ってきたものだからです。
おしっこって汚いよね。おしっこって汚いよね。おしっこって汚いよね。おしっこって汚いよね。
• おしっこは、本来きれいなものです。おしっこが汚いと思われるのは、おしっこがカラダの外に出て時間が経つと、おしっこの成分が分解したり、腐ったりして、ニオイを放つからです。
•健康な人のおしっこは、透明な淡黄色か麦わら色。でも、食事や飲み物、薬などで淡い色から黄褐色まで様々に変化します。
おしっこにいろんな色おしっこにいろんな色おしっこにいろんな色おしっこにいろんな色があるのはなぜがあるのはなぜがあるのはなぜがあるのはなぜ?
濃いおしっこは病気濃いおしっこは病気濃いおしっこは病気濃いおしっこは病気?
•スポーツなどで汗をいっぱいかいた後は、おしっこは少量、色も濃くなります。濃いおしっこが出たからといって、すぐに病気とは限りません。
腎臓の構造・血液流入量
腎動脈を通じて心臓から出た血液の1/4(約1L/分)が流れ込む。
・ネフロン
尿生成の最小単位。糸球体と尿細管から構成されており、1つの腎臓に100万個ある。
腎臓のはたらき
体液の恒常性維持体内の水分やpH・電解質をその摂取量の変動にかかわらず過不足なく尿中に排泄し、一定に保つ。
血圧の調節血圧を上げる「昇圧物質」や血圧を下げる「降圧物質」をつくることで血圧の調節に関与している。
老廃物の除去血液の血漿成分を濾過し、体内で不要となった老廃物を尿中に排泄する。
その他・造血に関与する「エリスロポエチン」の産生・ビタミンDを活性化し、カルシウム代謝の調節
尿検査で何がわかるの尿検査で何がわかるの尿検査で何がわかるの尿検査で何がわかるの????尿検査で何がわかるの尿検査で何がわかるの尿検査で何がわかるの尿検査で何がわかるの????
糖尿病糖尿病糖尿病糖尿病ののののスクリーニングスクリーニングスクリーニングスクリーニング
ブドウ糖ブドウ糖ブドウ糖ブドウ糖ケトン体ケトン体ケトン体ケトン体
腎障害腎障害腎障害腎障害ののののスクリーニングスクリーニングスクリーニングスクリーニング
蛋白質蛋白質蛋白質蛋白質 ・潜血・潜血・潜血・潜血
アルブミンアルブミンアルブミンアルブミン
脱水症脱水症脱水症脱水症ののののスクリーニングスクリーニングスクリーニングスクリーニング
比重比重比重比重クレアチニンクレアチニンクレアチニンクレアチニン
癌癌癌癌ののののスクリーニングスクリーニングスクリーニングスクリーニング
潜血潜血潜血潜血細胞診細胞診細胞診細胞診
感染症感染症感染症感染症ののののスクリーニングスクリーニングスクリーニングスクリーニング
白血球白血球白血球白血球細菌尿細菌尿細菌尿細菌尿
肝障害肝障害肝障害肝障害ののののスクリーニングスクリーニングスクリーニングスクリーニング
ビリルビンビリルビンビリルビンビリルビンウロビリノーウロビリノーウロビリノーウロビリノーゲンゲンゲンゲン
試験紙がキャッチするカラダのSOS
タンパク質(PRO)
タンパク質がでる。これは腎臓病の疑いがあります。
検査する場合には、寝る前におしっこをして、次の朝検査する場合には、寝る前におしっこをして、次の朝検査する場合には、寝る前におしっこをして、次の朝検査する場合には、寝る前におしっこをして、次の朝
起きてすぐのおしっこを調べるのが理想です。起きてすぐのおしっこを調べるのが理想です。起きてすぐのおしっこを調べるのが理想です。起きてすぐのおしっこを調べるのが理想です。
健康な人でも激しい運動や、厳しい寒さの影響で健康な人でも激しい運動や、厳しい寒さの影響で健康な人でも激しい運動や、厳しい寒さの影響で健康な人でも激しい運動や、厳しい寒さの影響で
一時的にでる場合もあります。一時的にでる場合もあります。一時的にでる場合もあります。一時的にでる場合もあります。
試験紙がキャッチするカラダのSOS
ブドウ糖(GLU)
ブドウ糖が出た場合、糖尿病の疑いがあります。
食後2時間ぐらいたったおしっこで、ブドウ糖がでて食後2時間ぐらいたったおしっこで、ブドウ糖がでて食後2時間ぐらいたったおしっこで、ブドウ糖がでて食後2時間ぐらいたったおしっこで、ブドウ糖がでて
いるかどうかを調べます。健康な人のおしっこにもいるかどうかを調べます。健康な人のおしっこにもいるかどうかを調べます。健康な人のおしっこにもいるかどうかを調べます。健康な人のおしっこにも
ブドウ糖がでることもありますので、そんな時は、ブドウ糖がでることもありますので、そんな時は、ブドウ糖がでることもありますので、そんな時は、ブドウ糖がでることもありますので、そんな時は、
血液を調べて確認します。血液を調べて確認します。血液を調べて確認します。血液を調べて確認します。
試験紙がキャッチするカラダのSOS
潜血(OB)
おしっこに血液が含まれると腎臓や尿路が
悪いというサインです。
たくさん含まれた時は肉眼でも赤く見えますが、たくさん含まれた時は肉眼でも赤く見えますが、たくさん含まれた時は肉眼でも赤く見えますが、たくさん含まれた時は肉眼でも赤く見えますが、
わずかな時は潜血といい、試験紙で調べられます。わずかな時は潜血といい、試験紙で調べられます。わずかな時は潜血といい、試験紙で調べられます。わずかな時は潜血といい、試験紙で調べられます。
試験紙がキャッチするカラダのSOS
白血球(WBC)
白血球が現れたら、腎臓や尿路に炎症があります。
おしっこに現れた白血球は、腎臓や尿路の炎症をおしっこに現れた白血球は、腎臓や尿路の炎症をおしっこに現れた白血球は、腎臓や尿路の炎症をおしっこに現れた白血球は、腎臓や尿路の炎症を
知らせるサインです。炎症は、細菌による感染、知らせるサインです。炎症は、細菌による感染、知らせるサインです。炎症は、細菌による感染、知らせるサインです。炎症は、細菌による感染、
尿路の腫瘍や結石、またアレルギーや薬などが尿路の腫瘍や結石、またアレルギーや薬などが尿路の腫瘍や結石、またアレルギーや薬などが尿路の腫瘍や結石、またアレルギーや薬などが
原因で起こります。原因で起こります。原因で起こります。原因で起こります。
試験紙がキャッチするカラダのSOS
ケトン体(KET)
栄養を充分にとれていない時、ケトン体がでます。
食物中の脂質が肝臓で代謝されるときにできるのが食物中の脂質が肝臓で代謝されるときにできるのが食物中の脂質が肝臓で代謝されるときにできるのが食物中の脂質が肝臓で代謝されるときにできるのが
ケトン体。栄養が充分でないと脂質をエネルギーにケトン体。栄養が充分でないと脂質をエネルギーにケトン体。栄養が充分でないと脂質をエネルギーにケトン体。栄養が充分でないと脂質をエネルギーに
するためケトン体が増え、おしっこにでてきます。するためケトン体が増え、おしっこにでてきます。するためケトン体が増え、おしっこにでてきます。するためケトン体が増え、おしっこにでてきます。
試験紙がキャッチするカラダのSOS
ウロビリノーゲン(URO)
ウロビリノーゲンが大量にでた。肝臓に障害がある
疑いがあります。
ウロビリノーゲンはビリルビンが変化したもの。ウロビリノーゲンはビリルビンが変化したもの。ウロビリノーゲンはビリルビンが変化したもの。ウロビリノーゲンはビリルビンが変化したもの。
健康な人のおしっこにも少量は含まれていますが、健康な人のおしっこにも少量は含まれていますが、健康な人のおしっこにも少量は含まれていますが、健康な人のおしっこにも少量は含まれていますが、
大量にでた場合には肝臓に障害があることが大量にでた場合には肝臓に障害があることが大量にでた場合には肝臓に障害があることが大量にでた場合には肝臓に障害があることが
考えられます。考えられます。考えられます。考えられます。
試験紙がキャッチするカラダのSOS
ビリルビン(BIL)
ビリルビンがでたら肝臓疾患や胆管閉塞の
疑いがあります。
ビリルビンは寿命のつきた赤血球からつくられたもの。ビリルビンは寿命のつきた赤血球からつくられたもの。ビリルビンは寿命のつきた赤血球からつくられたもの。ビリルビンは寿命のつきた赤血球からつくられたもの。
肝臓に障害があったり、胆管が詰っているとビリルビン肝臓に障害があったり、胆管が詰っているとビリルビン肝臓に障害があったり、胆管が詰っているとビリルビン肝臓に障害があったり、胆管が詰っているとビリルビン
がおしっこにでてくるのです。がおしっこにでてくるのです。がおしっこにでてくるのです。がおしっこにでてくるのです。
試験紙がキャッチするカラダのSOS
pH
おしっこが酸性かアルカリ性かを示します。
普通は弱酸性です。
食べ物や運動でも変化します。体に余分な酸やアル食べ物や運動でも変化します。体に余分な酸やアル食べ物や運動でも変化します。体に余分な酸やアル食べ物や運動でも変化します。体に余分な酸やアル
カリがあれば外にだして一定の状態を保とうとします。カリがあれば外にだして一定の状態を保とうとします。カリがあれば外にだして一定の状態を保とうとします。カリがあれば外にだして一定の状態を保とうとします。
繰返し調べると何かの病気でバランスが崩れている繰返し調べると何かの病気でバランスが崩れている繰返し調べると何かの病気でバランスが崩れている繰返し調べると何かの病気でバランスが崩れている
が分かります。が分かります。が分かります。が分かります。
試験紙がキャッチするカラダのSOS
細菌尿(NIT)
細菌尿は尿路感染症のサインです。
健康なひとの膀胱にあるおしっこは無菌状態です。健康なひとの膀胱にあるおしっこは無菌状態です。健康なひとの膀胱にあるおしっこは無菌状態です。健康なひとの膀胱にあるおしっこは無菌状態です。
細菌の数が著しくふえた場合を細菌尿といいます。細菌の数が著しくふえた場合を細菌尿といいます。細菌の数が著しくふえた場合を細菌尿といいます。細菌の数が著しくふえた場合を細菌尿といいます。
亜硝酸塩の検査をして調べます。亜硝酸塩の検査をして調べます。亜硝酸塩の検査をして調べます。亜硝酸塩の検査をして調べます。
試験紙がキャッチするカラダのSOS
比重(SG)
おしっこの濃さを表します。
おしっこの中に溶けている物質の割合が比重です。おしっこの中に溶けている物質の割合が比重です。おしっこの中に溶けている物質の割合が比重です。おしっこの中に溶けている物質の割合が比重です。
おしっこの量が少なく、比重も低い場合は腎臓のおしっこの量が少なく、比重も低い場合は腎臓のおしっこの量が少なく、比重も低い場合は腎臓のおしっこの量が少なく、比重も低い場合は腎臓の
機能が低下し異常があると考えられます。機能が低下し異常があると考えられます。機能が低下し異常があると考えられます。機能が低下し異常があると考えられます。
試験紙がキャッチするカラダのSOS
アルブミン(ALB)
タンパク質の一つ。おしっこにアルブミンが出始める
と腎臓病になる可能性があります。
糖尿病性腎症の早期発見マーカーとして注目されて糖尿病性腎症の早期発見マーカーとして注目されて糖尿病性腎症の早期発見マーカーとして注目されて糖尿病性腎症の早期発見マーカーとして注目されて
います。最近は高血圧等の患者さんにも高い割合でいます。最近は高血圧等の患者さんにも高い割合でいます。最近は高血圧等の患者さんにも高い割合でいます。最近は高血圧等の患者さんにも高い割合で
おしっこにアルブミンが出ることが注目されています。おしっこにアルブミンが出ることが注目されています。おしっこにアルブミンが出ることが注目されています。おしっこにアルブミンが出ることが注目されています。
試験紙がキャッチするカラダのSOS
クレアチニン
おしっこが濃いか薄いかを表します。
おしっこには毎日ほぼ同じ量のクレアチニンがでますおしっこには毎日ほぼ同じ量のクレアチニンがでますおしっこには毎日ほぼ同じ量のクレアチニンがでますおしっこには毎日ほぼ同じ量のクレアチニンがでます
(約1日1グラム)。水分をたくさん取ると、薄いおしっ(約1日1グラム)。水分をたくさん取ると、薄いおしっ(約1日1グラム)。水分をたくさん取ると、薄いおしっ(約1日1グラム)。水分をたくさん取ると、薄いおしっ
こになるので、1回のおしっこであまりクレアチニンがこになるので、1回のおしっこであまりクレアチニンがこになるので、1回のおしっこであまりクレアチニンがこになるので、1回のおしっこであまりクレアチニンが
出ないといわれています。出ないといわれています。出ないといわれています。出ないといわれています。
尿タンパク/クレアチニン比(P/C比)
より正確な一日あたりの推定たんぱく量を意味します。
おしっこには運動量や水分量によって濃かったり、薄おしっこには運動量や水分量によって濃かったり、薄おしっこには運動量や水分量によって濃かったり、薄おしっこには運動量や水分量によって濃かったり、薄
かったりして、正確なタンパク質の量を測定できず、かったりして、正確なタンパク質の量を測定できず、かったりして、正確なタンパク質の量を測定できず、かったりして、正確なタンパク質の量を測定できず、
腎臓病の患者さんを見逃すことがあります。P/C比腎臓病の患者さんを見逃すことがあります。P/C比腎臓病の患者さんを見逃すことがあります。P/C比腎臓病の患者さんを見逃すことがあります。P/C比
は、いつでもより正確な尿タンパク量が分かります。は、いつでもより正確な尿タンパク量が分かります。は、いつでもより正確な尿タンパク量が分かります。は、いつでもより正確な尿タンパク量が分かります。
試験紙がキャッチするカラダのSOS
試験紙がキャッチするカラダのSOS
尿アルブミン/クレアチニン比(A/C比)
糖尿病性腎症の早期発見や治療に役立ちます。
糖尿病性腎症は、進行してからでないと自覚症状が糖尿病性腎症は、進行してからでないと自覚症状が糖尿病性腎症は、進行してからでないと自覚症状が糖尿病性腎症は、進行してからでないと自覚症状が
表れません。A/C比を測れば、糖尿病性腎症の基準表れません。A/C比を測れば、糖尿病性腎症の基準表れません。A/C比を測れば、糖尿病性腎症の基準表れません。A/C比を測れば、糖尿病性腎症の基準
となる「微量アルブミン尿」が出ているかどうかを知るとなる「微量アルブミン尿」が出ているかどうかを知るとなる「微量アルブミン尿」が出ているかどうかを知るとなる「微量アルブミン尿」が出ているかどうかを知る
ことができます。ことができます。ことができます。ことができます。
尿は健康情報の宝庫です
• 尿検査は痛みやリスクが少なく、比較的簡単に
行うことができる検査です。尿を調べれば、腎臓
の病気だけでなく、尿路感染症、腎・尿路結石、
糖尿病、肝臓病など自覚症状の現れにくい病気の様子がわかります。
• 定期的に尿の検査をすることは病気の
早期発見・疾患の進行状況などの
把握に役に立ちます。
こんなことがあったら尿検査を受けましょう!
・おしっこをすると泡立つ
・おしっこの回数が多い
・おしっこの色が赤い、茶色
または濁っている
・疲れがとれない、だるいことが多い
・健康診断で蛋白尿や
血尿があると言われた