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2 体育科学習指導案 授業者 平成29年 日( 第5校時 水泳「浮いて・泳いで チャレンジ いっぱい」 学年・人数 第3学年 82名 (男子41名 女子41名) 子どもの実態と教師の思い 事前 教師の思い <関心・意欲・態度> 〇78名の子どもが、水泳を好きと感じている。 ・冷たくて水が気持ちいい。 ・泳ぐのが好きだから。 ・もぐったり、いろいろな遊びをしたりす るのが大好き。 ・習っていて、自信があるから。 ・泳げるようになると達成感がある。 〇4名の子どもが、水泳を好きではないと感じてい る。 ・あまり水泳ができない。 ・泳げないからおもしろくない。 ・あまりやったことがない。 ・耳に水が入るのがいや。 〇自分の行いたい遊びを選んで学習できる。 ○教師の指示のもと、協力して準備や片付けを行う ことができる。 <関心・意欲・態度> 〇4名の子どもが、水泳に不安を感じている。理由 としては、これまでの経験が少ないことやもぐっ たり浮いたりすることができないからというこ とが挙げられる。そこで、学習資料の充実やバデ ィと互いに励まし合う学習を通して、安心して自 分のめあてに向かって学習できるようにしたい。 ○「水泳が好き」と答えた子どもの中には、「平泳 ぎが楽しみ」としている子どもが、19名いた。 高学年になっても、こうした意欲が持続するよ う、平泳ぎにつながるかえる足泳ぎを、段階的に 学ぶことができる場を設定したい。 ○マット運動やリレーの単元など、これまでに学習 した他領域の学習と同様に、友達と協力して、準 備や片付けをすることのよさを伝えることで、水 泳を楽しむことができるようにしたい。 〇水泳の心得を守らないと、命の危険につながるこ とを伝え、守ることができた子どもを称賛してい きたい。 <思考・判断> 〇安全確認としてバディを組んできたものの、バ ディの動きを見るという学習経験はほとんどし てきていない。選んだ遊びについて「できている か」「できていないか」を、バディに伝える活動 もほとんどしてきていない。 〇自己の力に応じて遊び方を選択し、水遊びをす ることを、多くの子どもが経験してきている。 <思考・判断> 〇これまで、バディの動きを見たり、バディに動き を伝えたりする経験をしてきていない実態があ る。低学年で目指したい「できるできない」を伝 える活動だけに留まらず、選んだ課題について 学習資料を活用して、教え合う姿も目指してい きたい。 〇遊びを選ぶ経験はしてきているので、バディと共 に学習資料を見て練習の仕方を知り、自分の力に 応じた練習の場や練習方法を選ぶことを目指し ていきたい。 <技能> 〇頭のてっぺんまでもぐることができる。 96% 〇もぐって口や鼻から息を吐くことができる。 90% 〇補助具につかまって浮くことができる。 88% 〇何もつかまらないで浮くことができる。 55% 〇クロールで進むことができる。 42% 〇平泳ぎで進むことができる。 30% <技能> 〇既習内容である「補助具につかまって浮く」動き から、今年度の学習内容である「何もつかまらな いで浮く」動きには、当然ながら数値に開きが見 られる。初めて出会う動きにも、段階的に学習す ることで、達成感を味わわせるようにしたい。 理由 理由

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2

体育科学習指導案 授業者

1 日 時 平成29年 月 日( ) 第5校時

2 単 元 名 水泳「浮いて・泳いで チャレンジ いっぱい」 3 学年・人数 第3学年 82名 (男子41名 女子41名) 4 子どもの実態と教師の思い

事前 教師の思い

<関心・意欲・態度>

〇78名の子どもが、水泳を好きと感じている。

・冷たくて水が気持ちいい。

・泳ぐのが好きだから。

・もぐったり、いろいろな遊びをしたりす

るのが大好き。

・習っていて、自信があるから。

・泳げるようになると達成感がある。

〇4名の子どもが、水泳を好きではないと感じてい

る。

・あまり水泳ができない。

・泳げないからおもしろくない。

・あまりやったことがない。

・耳に水が入るのがいや。

〇自分の行いたい遊びを選んで学習できる。

○教師の指示のもと、協力して準備や片付けを行う

ことができる。

<関心・意欲・態度>

〇4名の子どもが、水泳に不安を感じている。理由

としては、これまでの経験が少ないことやもぐっ

たり浮いたりすることができないからというこ

とが挙げられる。そこで、学習資料の充実やバデ

ィと互いに励まし合う学習を通して、安心して自

分のめあてに向かって学習できるようにしたい。

○「水泳が好き」と答えた子どもの中には、「平泳

ぎが楽しみ」としている子どもが、19名いた。

高学年になっても、こうした意欲が持続するよ

う、平泳ぎにつながるかえる足泳ぎを、段階的に

学ぶことができる場を設定したい。

○マット運動やリレーの単元など、これまでに学習

した他領域の学習と同様に、友達と協力して、準

備や片付けをすることのよさを伝えることで、水

泳を楽しむことができるようにしたい。

〇水泳の心得を守らないと、命の危険につながるこ

とを伝え、守ることができた子どもを称賛してい

きたい。

<思考・判断>

〇安全確認としてバディを組んできたものの、バ

ディの動きを見るという学習経験はほとんどし

てきていない。選んだ遊びについて「できている

か」「できていないか」を、バディに伝える活動

もほとんどしてきていない。

〇自己の力に応じて遊び方を選択し、水遊びをす

ることを、多くの子どもが経験してきている。

<思考・判断>

〇これまで、バディの動きを見たり、バディに動き

を伝えたりする経験をしてきていない実態があ

る。低学年で目指したい「できるできない」を伝

える活動だけに留まらず、選んだ課題について

学習資料を活用して、教え合う姿も目指してい

きたい。

〇遊びを選ぶ経験はしてきているので、バディと共

に学習資料を見て練習の仕方を知り、自分の力に

応じた練習の場や練習方法を選ぶことを目指し

ていきたい。

<技能>

〇頭のてっぺんまでもぐることができる。 96%

〇もぐって口や鼻から息を吐くことができる。 90%

〇補助具につかまって浮くことができる。 88%

〇何もつかまらないで浮くことができる。 55%

〇クロールで進むことができる。 42%

〇平泳ぎで進むことができる。 30%

<技能>

〇既習内容である「補助具につかまって浮く」動き

から、今年度の学習内容である「何もつかまらな

いで浮く」動きには、当然ながら数値に開きが見

られる。初めて出会う動きにも、段階的に学習す

ることで、達成感を味わわせるようにしたい。

理由

理由

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3

事前のアンケート結果

~もっと水泳が楽しくなるためには、どのようにしたらよいですか~ 全体

人数

選んだ

人数

割合

泳ぎや動きについて調べる 82 24 29%

体育の時間内にくり返し練習する 82 30 37%

先生に教えてもらいながら学習する 82 37 45%

自分のめあてをもって学習する 82 45 54%

バディの友だち同士の教え合いを多くしながら学習する 82 36 43%

体育の時間外に自分から時間を見つけて練習する 82 24 29%

学習計画を立てて、全体をつかんでから練習する 82 27 33%

95%

5%

水泳学習は好きですか

はい いいえ

「はい」の理由 ・冷たくて水が気持ちいい。

・泳ぐのが好きだから。

・もぐったり、いろいろな遊びをした

するのが好き。

・習っていて、自信があるから。

・泳げるようになると達成感がある。

「いいえ」の理由 ・泳げないから。

・あまりやったことがない。

・耳に水が入るのがいや。

はい

いいえ

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4

~昨年度までにできたこと~(子ども数82名)

43

33

55

58

63

45

39

49

27

24

19

37

平泳ぎの手の動きができる

ビート板を使って平泳ぎのキックで進む

クロールの手の動きができる

ビート板を使って、ばた足で進む

かべをけって、け伸びで進む

何もつかまらないで、浮く

はい いいえ

72

69

74

68

79

82

10

13

8

14

3

0

かべやビート板につかまって浮く

もぐったら跳び上がり、息を吸ってまたもぐる

もぐっているときに口や鼻から息をはく

もぐって目をあけて、じゃんけんする

頭のてっぺんまでもぐる

水に顔をつける

はい いいえ

事前アンケートから、水泳に不安を感じている子どもの理由としては、これまでの経験が少ないこ

とや、もぐったり浮いたりすることができないということが挙げられる。学習資料を使い、バディと

励まし合う活動を通して、安心して学習できるようにしていく。

3年生では、「動きの選択」から、バディとともに学習資料を見て練習の仕方を知り、自分の力に応

じた練習の場や練習方法を選ぶことを目指していく。

既習内容である「補助具につかまって浮く」動きから、今年度の学習内容である「何もつかまらな

いで浮く」動きには、当然ながら数値に開きが見られる。初めて出会う動きにも、段階的に学習する

ことで、達成感を味わわせるようにしたい。

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実施後の子どもの実態と教師の手立て 第1・2時 第 3・4時

<関心・意欲・態度>

○決まりを守り、安全に気をつけていた。

○教師の合図を聞き、学習を進めようとしていた。

○かえる足泳ぎに意欲的に取り組む子どもが多く

いた。

△バディと励まし合う姿が見られなかった。

→水慣れの段階から「できている」「できていない」

を伝え合うよう助言していく。

<関心・意欲・態度>

○「いろいろな浮き方で、5秒浮きたい」などと、

具体的な目標を立てていた。

○できない動きに対しても、進んで取り組もうとして

いた。

○「できている」「できていない」とバディで声を

かけ合っていた。

→具体的なポイントを伝えながら励まし合える

ように助言していく。

△心得を守る意識が薄くなっている子どもがいた。

→心得を再度指導する。

<思考・判断>

○自分が取り組もうとしている動きのポイントを

理解できた。

→バディ同士の見合いについても、声かけをする

よう助言していく。

<思考・判断>

○資料をもとに、より具体的なポイントを意識して

いる。

△目指す姿の絵だけを見て繰り返し活動している。

→課題と練習の仕方について、具体的な言葉で

バディと考えられるようにしていく。

△自分の技能に合っていない場を選んでいた。

→教師と一緒にめあてと練習の場を確認した。

<技能>

【浮く運動】

〇57名が、補助具なしで浮くことができている。

【泳ぐ運動】

〇24名が、ばた足泳ぎができている。

〇15名が、かえる足泳ぎができている。

<技能>

【浮く運動】

〇63名が、補助具なしで浮くことができている。

【泳ぐ運動】

〇26名が、ばた足泳ぎができている。

〇18名が、かえる足泳ぎができている。

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第5・6時 第7・8時

<関心・意欲・態度>

○バディで励まし合ったり補助し合ったりしながら

進んで練習する姿が見られるようになった。

○バディと協力して、ビート板の準備や片付けをして

いた。

<関心・意欲・態度>

〇バディに励ましてもらうことで、次への学習の意欲

をもてている。

〇めあてにする動きができるように、進んで取り組

もうとする姿が見られる。

<思考・判断>

○バディで学習資料を見て、具体的にアドバイスしな

がら教え合う姿が多く見られるようになった。

△自分に適した課題を見付けることができていない

子どもがいた。

→学習資料の見方を再度指導し、どんな練習をする

とよいかを助言していく。

△バディのめあてを理解できず、アドバイスできない

子どもがいた。

→ボードに名札を貼って、一人一人のめあてが明確

になるようにしていく。

<思考・判断>

〇自分の力に合った練習方法で、取り組むことができ

るようになっている。

△自分に適した具体的な課題を見付けることができ

ていない子どもがいた。

→めあてにした動きをバディとともに振り返り、適

した課題であったかどうか、練習方法を見直せる

ようにする。

△バディの動きを見るだけになってしまい、ポイント

とともに確認することができていない子どもがい

た。

→学習資料を活用し、具体的なポイントを確認する

よう助言していく。

<技能>

【浮く運動】

〇65名が、補助具なしで浮くことができている。

【泳ぐ運動】

〇33名が、ばた足泳ぎができている。

〇20名が、かえる足泳ぎができている。

<技能>

【浮く運動】

〇69名が、補助具なしで浮くことができている。

【泳ぐ運動】

ばた足泳ぎ

〇51名が、手のかきができている。

〇61名が、キックができている。

〇45名が、ばた足泳ぎができている。

かえる足泳ぎ

〇27名が、手のかきができている。

〇25名が、キックができている。

〇20名が、かえる足泳ぎができている。

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5 研究の視点と手立て

視点1:1~6年生のバディ学習の在り方の追究 ○中学年「浮く・泳ぐ運動」でのバディ学習

「バディ学習系統表」を見直し、中学年のバディ学習でめざしたい姿を明確にした。また、中学年の

学習資料・学習カードの改善を行った。

【バディ学習系統表】(水泳研究部作成) 学

年 低学年 中学年 高学年

・水中での簡単な遊び方を工夫することができるようにするため、お互いの動きを伝える。

・自己の能力に適した課題をもち、動きを身に付けるための活動を工夫できるようにするため、お互いの動きを教え合う。

・自己の能力に適した課題の解決の仕方や記録への挑戦の仕方を工夫できるようにするため、お互いの動きから学び合う。

バディの組み方

(例) ・身長順→水深を考慮して ・座席順→2 人組・列や号車、

班などで動きやすい ・選択した場ごとに身長順 →学習が進んだ後半

(例) ・選択した場ごとで、課題が同

じ、または似ている。 ※場合によっては2人組のバデ

ィがペアになり、4人組バディとすることも有効。

(例) ・選択した泳法が同じで、目標

や課題が同じ、または似ている。

目指したい姿

≪関心・意欲・態度≫ ・心得を守る ・バディの体調確認 ・準備や後片付けを一緒にする ・バディのめあてを確認 ・順番を守って仲良く練習 ≪思考・判断≫ ・バディの動きを見る。 【1年】 ・選んだ遊びについて、できて

いるか、できていないかをバディに伝える。 【1・2年】

・バディのよい動きを見付ける。 【2 年】 ・学習資料を見て遊びを選び、

バディに伝える。 【2年】

≪関心・意欲・態度≫ ・バディと励まし合って運動を

する。 ≪思考・判断≫ ・バディの動きを確認する ・選んだ課題について、学習資

料を活用して教え合う。 【3・4年】

・バディと共に学習資料を見て

練習の仕方を知り、自分の力に応じた練習の場や練習方法を選ぶ。 【3・4年】

・バディと共に学習資料を見て

動き方や動きのポイントを知り、自分の力に合った課題を選ぶ。

【4年】

≪関心・意欲・態度≫ ・分担された役割を果たす ・バディと助け合って泳ぎの練

習をする。 ≪思考・判断≫ ・選んだ課題について、学習資

料を活用して動きを確かめ合ったり、お互いに補助し合ったりしながら学び合う。

【5・6年】 ・バディと共に学習資料を見て

課題の解決の仕方を知り、自分の課題に応じた練習の場や段階を選ぶ。

【5・6年】

・バディと共に学習資料を見て続けて長く泳ぐ記録への挑戦の仕方を知り、自分に合った距離を設定したり記録への挑戦の仕方を選んだりする。 【6年】

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視点2:「浮く・泳ぐ運動」の指導と評価の在り方の追究 ○学習活動に即した評価規準の設定

具体の姿を想起して、学習活動に即した評価規準を設定した。

○指導と評価の計画の作成 学習活動に即した評価規準をもとに、単元の中で、重点的に評価する観点及び評価内容を計画した。

観点ごとに重点をかけ、子どもの進歩状況や課題を意図的・計画的かつ積極的に評価できるようにした。

子どもの実態を把握→≪指導≫→子どもの変容【評価】→≪指導の改善≫or≪次につながる指導≫

→学年指導が中心の水泳領域において、どのように評価し、評価を指導の改善にどう生かすか。

6 単元目標 【関心・意欲・態度】

運動に進んで取り組み、仲よく運動したり、浮く・泳ぐ運動の心得を守って安全に気をつけたりする

ことができるようにする。

【思考・判断】

自己の能力に適した課題をもち、動きを身に付けるための活動を工夫できるようにする。

【技能】

いろいろな浮き方やけ伸びをするとともに、補助具を使ってのキックやストローク、呼吸をしながら

の初歩的な泳ぎをすることができるようにする。

7 単元の評価規準

運動への関心・意欲・態度 運動についての思考・判断 運動の技能

・浮く・泳ぐ運動に進んで取り組もう

としている。

・バディと励まし合ったり、補助し合

ったりして練習しようとしている。

・友達と協力して、補助具などの準備

や片付けをしようとしている。

・浮く・泳ぐ運動の心得を守り、安全

を確かめようとしている。

・浮く運動や泳ぐ運動の動き方

や動きのポイントを知る。

・浮く運動や泳ぐ運動の動きを

身に付けるための練習の仕方

を知るとともに、自分の力に

合った練習の場や練習方法を

選んでいる。

・浮く運動では、いろいろな

浮き方やけ伸びをすること

ができる。

・泳ぐ運動では、補助具を使

ってのキックやストロー

ク、呼吸をしながらの初歩

的な泳ぎができる。

8 学習活動に即した評価規準

運動への関心・意欲・態度 運動についての思考・判断 運動の技能

① 浮く・泳ぐ運動に進んで取り

組もうとしている。

② バディと励まし合ったり、補

助し合ったりして練習をし

ようとしている。

③ 友達と協力して、補助具など

の準備や片付けをしている。

④ プールの決まりや浮く・泳ぐ

運動の心得を守って、安全に

気をつけようとしている。

① 浮く運動や泳ぐ運動の動

き方や動きのポイントを

知っている。 ② 浮く運動や泳ぐ運動の動

きを身に付けるための練

習の仕方を知るととも

に、自分の力に合った練

習の場や練習方法を選ん

でいる。

① 息を吸い込み、全身の力を抜いていろ

いろな浮き方ができる。 ② プールの底や壁をけり、体を一直線に

伸ばして進むけ伸びができる。 ※ばた足泳ぎか、かえる足泳ぎのどちらか

を選択する。 ~ばた足泳ぎ~ ③ ももから動かすばた足をすることがで

きる。 ④ 補助具を使って、手を左右交互に水を

かくクロールのストロークをすることができる。

⑤ 呼吸をしながらのばた足泳ぎができる。

~かえる足泳ぎ~ ⑥ 足の裏で水を押すかえる足ができる。 ⑦ 手のひらを下向きにそろえ両手を前方

に伸ばし水をかく平泳ぎのストロークができる。

⑧ 呼吸をしながらのかえる足泳ぎができる。

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9

9 評価の計画

時 間

運動への関心・意欲・態度

運動についての 思考・判断

運動の技能

第 1 ・ 2 時

④ プールの決まり や浮く・泳ぐ運 動の心得を守っ て、安全に気を つけようとして いる。

(観察)

① 息を吸い込み、全身の力を抜いていろいろな浮き方ができる。

(観察)

第 3 ・ 4 時

③ 友達と協力して、補助具などの準備や片付けをしている。

(観察)

① 浮く運動や泳ぐ運動の動き方や動きのポイントを知っている。

(観察・学習カード)

第 5 ・ 6 時

② 浮く運動や泳ぐ運動の動きを身に付けるための練習の仕方を知るとともに、自分の力に合った練習の場や練習方法を選んでいる。

(観察・学習カード)

~浮く運動~ ① 息を吸い込み、全身の力を抜いていろいろな浮

き方ができる。 ② プールの底や壁をけり、体を一直線に伸ばして

進むけ伸びができる。 ※ばた足泳ぎか、かえる足泳ぎどちらかを選択する。 ~ばた足泳ぎ~ ③ ももから動かすばた足をすることができる。 ④ 補助具を使って、手を左右交互に水をかくクロ

ールのストロークをすることができる。 ⑤ 呼吸をしながらのばた足泳ぎができる。 ~かえる足泳ぎ~ ⑥ 足の裏で水を押すかえる足ができる。 ⑦ 手のひらを下向きにそろえ両手を前方に伸ばし

水をかく平泳ぎのストロークができる。 ⑧ 呼吸をしながらのかえる足泳ぎができる。

(観察)

第 7 ・ 8 時

② バディと励まし合ったり、補助し合ったりして練習をしようとしている。

(観察)

第 9 ・ 10 時

① 浮く・泳ぐ運動に進んで取り組もうとしている。

(観察・学習カード)

~浮く運動~ ① 息を吸い込み、全身の力を抜いていろいろな浮

き方ができる。 ② プールの底や壁をけり、体を一直線に伸ばして

進むけ伸びができる。 ※ばた足泳ぎか、かえる足泳ぎどちらかを選択する。 ~ばた足泳ぎ~ ③ ももから動かすばた足をすることができる。 ④ 補助具を使って、手を左右交互に水をかくクロ

ールのストロークをすることができる。 ⑤ 呼吸をしながらのばた足泳ぎができる。 ~かえる足泳ぎ~ ⑥ 足の裏で水を押すかえる足ができる。 ⑦ 手のひらを下向きにそろえ両手を前方に伸ばし

水をかく平泳ぎのストロークができる。 ⑧ 呼吸をしながらのかえる足泳ぎができる。

(観察)

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10

10 単元計画

事 前 準 備

施 設:プールの安全・水質確認<横浜市教育委員会健康教育課マニュアルより>

学習資料:体育読本や学校の水泳指導計画(学習カード、資料を拡大したもの)

用 具:ビート板・ヘルパーなどの補助具

<オリエンテーション> ○ 水泳学習の心得を確認する

○ 学習のねらいや内容を知り、今年度の水泳学習の目標を決める

○ めあてのもち方(学習資料・カードの使い方) ○ 場の設定、バディでの学習の進め方

○ 見学時の約束

学習

過程

学習のねらいと活動 教師の指導(○)と評価(◆)

め (

つ か

む )

1 学習のねらいを知り、水泳学習の心得を

確認する。

2 準備運動・水慣れをする。 (1)陸上ストレッチ (2)シャワー (3)水慣れ

・ボビング ・バブリング ・水中じゃんけん ・補助具を使った浮く運動

3 学習の進め方を確認し、活動する。 ・補助具なしで浮く運動 ・泳ぐ運動(ばた足泳ぎ、かえる足泳ぎ) 4 学習の振り返り・次時のめあてをもつ。 5 補助具の片付け、整理運動をする。 6 シャワー、洗眼、うがい、体ふきを行う。

○ 安全に水泳学習をすることができるように、心得

を全員で確認する。

○ 体調に少しでも異変を感じたら運動を中断する

ことをバディで徹底するとともに、指導者への報

告を行うよう指導する。

○ 子どもが徐々に水に慣れるようにするために、心

臓に遠いところから水を体に馴染ませていくよ

うに声をかける。

○ 水慣れで、ボビング・バブリングを行い、水中で

息を吐き、顔を出したときに息を吸うように指導

する。 ○ 実態に応じて、補助具を使うように助言する。 ○ 自分の力を知ることができるように、浮く運動、

ばた足泳ぎ、かえる足泳ぎを全員が経験できるよ うにする。

○ 次時の学習につなげられるように、「できるよう

になったこと」「難しかったこと」などを、具体

的に記述できるように助言する。

◆ 関心・意欲・態度 ④(観察) ◆ 技能①(観察)

水泳学習の進め方を知り、 自分のめあてをもとう。

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11

「はじめ」の場の設定 浮く(補助具あり)・泳ぐ

<水慣れ>

水に慣れる運動

もぐる運動(ボビング、バブリング、水中じゃんけん)

補助具を使って浮く運動

・背浮き

・伏し浮き

<主運動> *実態に応じて補助具を使う

補助具なしで浮く運動

・伏し浮き

・くらげ浮き

・だるま浮き

・とびつきけ伸び

・け伸び

泳ぐ運動

・ばた足泳ぎ

・かえる足泳ぎ

*振り返りの際に、次回に向けて浮く・ばた足泳ぎ・かえる足泳ぎのいずれかの場を選ぶ

11

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12

か (

む )

1 学習のねらいを知り、水泳の心得や自分

のめあてを確認する。 2 準備運動をし、めあて毎に分かれて水慣

れを行う。 (1)陸上ストレッチ (2)シャワー (3)水慣れ

○ 体調に少しでも異変を感じたら運動を中断する

ことをバディで徹底するとともに、指導者への

報告を行うようにする。

○ 子どもが徐々に水に慣れるようにするために、

心臓に遠いところから水を体に馴染ませていく

ように声をかける。

浮くの場 ばた足泳ぎの場 かえる足泳ぎの場

3・4時

・ボビング

・バブリング

・水中じゃんけん

・補助具を使った背浮き ・補助具を使った伏し浮き

・ボビング

・バブリング

・プールサイドでのキック ・け伸び ・プールサイドでの手のかき

・ボビング

・バブリング

・プールサイドでのキック ・け伸び ・プールサイドでの手のかき

5・6時

・ボビング

・バブリング

・水中じゃんけん

・補助具を使った背浮き ・補助具を使った伏し浮き

・ボビング

・バブリング

・プールサイドでのキック ・け伸び ・プールサイドでの手のかき

・ボビング

・バブリング

・プールサイドでのキック ・け伸び ・プールサイドでの手のかき

7・8時

・ボビング

・バブリング

・補助具を使った背浮き ・補助具を使った伏し浮き

・ボビング

・バブリング

・け伸び ・かべをもってキック

・ボビング

・バブリング

・け伸び ・かべをもってキック

3 学習の進め方を確認し、活動する。 (1) バディで見合うポイントを確認する。 (2) 学習資料を見たり、教師の助言やバデ

ィと動きを確認したりして学習を進

める。

4 学習の振り返り・次時のめあてをもつ。 5 補助具の片付け、整理運動をする。

6 シャワー、洗眼、うがい、体ふきを行う。

○ バディで本時のめあてを確認し、練習の場や練

習方法を選ぶ時間を作る。 ○ 運動に取り組んでいる子どもだけではなく、補

助の仕方や助言する際の視点など、バディにも 助言するようにする。

○ 次時の学習につなげるため、今自分ができない

こと、めあて達成のために何が必要なのかを具

体的に学習カードに記入できるように助言す

る。

◆ 関心・意欲・態度 ③(3・4時) ◆ 関心・意欲・態度 ②(7・8時) ◆ 思考・判断 ①(3・4時)

◆ 思考・判断 ②(5~8時)

◆ 技能 ①~⑧(5・6時)

様々な浮く・泳ぐ運動にチャレンジして、

自分が選んだ場で水泳学習を楽しもう。

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「なか」の場の設定

浮く ばた足泳ぎ かえる足泳ぎ

学習資料ゾーン

主運動

・補助具を使って

浮く運動

・伏し浮き

・くらげ浮き

・だるま浮き

・とびつきけ伸び

・け伸び

主運動

・歩きながら

手のかき

・かべをもって

キック

・ヘルパーを使

って手のかき

・ビート板を使

ってキック

学習資料ゾーン

主運動

・歩きながら

手のかき

・かべをもって

キック

・バディと手の

かき

・ヘルパーを使っ

てキック

学習資料ゾーン

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め (

る )

本時

1 学習のねらいを知り、学習上の約束や自分の

めあてを確認する。 2 準備運動の後、自分のめあてにあった場に分

かれて水慣れを行う。 (1)陸上ストレッチ (2)シャワー (3)水慣れ

3 学習の進め方を確認し、活動する。 (1) バディで見合うポイントを確認する。 (2) 教師の助言だけでなく、学習資料を見た

り、バディと動きを確認したりして学習

を進める。

4 学習の振り返りをする。 5 補助具の片付け、整理運動をする。 6 シャワー、洗眼、うがい、体ふきを行う。

浮くの場

・ボビング

・バブリング

・補助具を使った背浮き ・補助具を使った伏し浮き

ばた足 泳ぎの場

・ボビング

・バブリング

・け伸び ・かべをもってキック

かえる足

泳ぎの場

・ボビング

・バブリング

・け伸び ・かべをもってキック

○ 体調に少しでも異変を感じたら運動を中断

することをバディで徹底するとともに、指導

者への報告を行うようにする。

〇 水慣れで取り組む動きが、その後のめあて達

成に向けた動きにつながるように助言する。 〇 バディで本時のめあてを確認し、練習の場や

練習方法を選ぶ時間をつくり、途中での場の

移動もできるようにする。

〇 本時までの学習で、できるようになったこと

や、めあての達成のために取り組んでよかっ

たことなどを振り返る。

◆関心・意欲・態度 ①(観察・学習カード)

◆技能 ①~⑧(観察)

自分のめあてを達成するための練習の場や

方法を選び、進んで浮く・泳ぐ運動に挑戦し

よう。

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「まとめ」の場の設定

浮く ばた足泳ぎ かえる足泳ぎ

学習資料ゾーン

主運動

・補助具を使って

浮く運動

・伏し浮き

・くらげ浮き

・だるま浮き

・とびつきけ伸び

・け伸び

主運動

・歩きながら

手のかき

・かべをもって

キック

・ヘルパーを使

って手のかき

・ビート板を使

ってキック

主運動

・歩きながら

手のかき

・かべをもって

キック

・バディと手の

かき

・ヘルパーを使っ

てキック

学習資料ゾーン

*実態に応じて、「浮く運動」は設定しない

学習資料ゾーン

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11 本時展開 【9・10/10(5回目)】

「ばた足泳ぎ」の場

本時目標:自分の力に合った練習の場や練習方法を選び、進んで取り組みながらばた足泳ぎで泳ぐことが

できるようにする。

学習活動 教師の指導(○)と評価(◆)

1 学習のねらいを知り、学習上の約束や自分のめ

あてを確認する。 2 準備運動をし、自分のめあてにあった場に分か

れて水慣れを行う。 ・心臓から遠い部位から水を置く。

・水に入りボビング、バブリングを行った後、け

伸び、かべをもってキックを行う。

3 めあてごとに学習を進める。

・ももから動かすばた足で泳ぐ。

・補助具を使って、手を左右交互に水をかくクロ

ールのストロークをする。

4 学習の振り返り・次時のめあてをもつ。 5 補助具の片付け、整理運動をする。 6 シャワー、洗眼、うがい、体ふきを行う。

○見学の子どもには、事前にバディのよい動きを

見付けたりアドバイスを考えたりするように確

かめておく。

○水慣れは、主運動にスムーズにつなげるために、

自分のめあてに合った水慣れを行うように助言

する。

○ばた足泳ぎで泳ぐことができるようにするため

には『け伸びの姿勢』が大切であることを助言

する。

○本時のめあてを決めて学習に取り組むことがで

きるように、バディでお互いの泳ぎを見合い、

学習資料と比較するための時間をつくる。

○ももから動かすばた足を目指すために、ひざを

曲げすぎないことや、ももから上下に動かすこ

とが大切だということを助言する。

○陸上から泳ぎを見るバディがめあての達成具合

を伝えることができるように、学習資料とバデ

ィの泳ぎを比べるよう助言する。

◆関心・意欲・態度 ①(観察・学習カード) ①浮く・泳ぐ運動に進んで取り組もうとして

いる。

◆思考・判断②(観察・学習カード)

②浮く運動や泳ぐ運動の動きを身に付けるための練

習の仕方を知るとともに、自分の力に合った練習

の場や練習方法を選んでいる。

◆技能 ③~⑤(観察) ③ ももから動かすばた足をすることができる。 ④ 補助具を使って、手を左右交互に水をかくク

ロールのストロークをすることができる。 ⑤ 呼吸をしながらのばた足泳ぎができる。

○バディがお互いの伸びを認め合うことができる

ようにするために、本時の学習について感想を

交流し合うようにする。

○よい動きを全体化する。

○体調の確認をする。

自分のめあてを達成するための練習の場や方法を選び、 進んでばた足泳ぎに挑戦しよう。

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「ばた足泳ぎ」の場の設定

「浮く」の場

「かえる足泳ぎ」の場

ももまで手を

かこう

手を大きく回

そう

足の親指をこする

ようにしよう

手をタッチし

てから次の手

をかこう

ひざを曲げす

ぎないように

しよう

陸上で動きを確認する場

「ばた足泳ぎ」の場

ももから上下

に動かそう

・歩きながら手のかき

・かべをもってキック

・バディと手のかき

・ヘルパーを使ってキック

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11 本時展開 【9・10/10(5回目)】

「かえる足泳ぎ」の場

本時目標:自分の力に合った練習の場や練習方法を選び、進んで取り組みながら、かえる足泳ぎで泳ぐ

ことができるようにする。

学習活動 教師の指導(○)と評価(◆)

1 学習のねらいを知り、学習上の約束や自分のめ

あてを確認する。 2 準備運動をし、自分のめあてにあった場に分か

れて水慣れを行う。 ・心臓から遠い部位から水を置く。

・水に入りボビング、バブリングを行った後、け

伸び、かべをもってキックを行う。

3 めあてごとに学習を進める。 ・足の裏で水を押すかえる足ができる。 ・手のひらを下向きにそろえ両手を前方に

伸ばし水をかく平泳ぎのストロークができる。

4 学習の振り返り・次時のめあてをもつ。 5 補助具の片付け、整理運動をする。 6 シャワー、洗眼、うがい、体ふきを行う。

○見学の子どもには、事前にバディのよい動きを

見付けたりアドバイスを考えたりするように

確かめておく。

○水慣れは、主運動にスムーズにつなげるため

に、自分のめあてに合った水慣れを行うように

助言する。

○かえる足泳ぎで泳ぐことができるようにする

ためには『け伸びの姿勢』が大切であることを

助言する。

○本時のめあてを決めて学習に取り組むことが

できるように、バディでお互いの泳ぎを見合

い、学習資料と比較するための時間をつくる。

○足の裏で水を押すかえる足を目指すために、足

を「ハの字」にすることが大切だということを

助言する。

○バディがめあての達成具合を伝えることがで

きるように、学習資料とバディの泳ぎを比べる

よう助言する。

◆関心・意欲・態度 ①(観察・学習カード) ①浮く・泳ぐ運動に進んで取り組もうとしてい

る。 (観察・学習カード)

◆思考・判断②(観察・学習カード)

②浮く運動や泳ぐ運動の動きを身に付けるための

練習の仕方を知るとともに、自分の力に合った練

習の場や練習方法を選んでいる。

◆技能 ⑥~⑧(観察) ⑥ 足の裏で水を押すかえる足ができる。 ⑦ 手のひらを下向きにそろえ両手を前方に伸

ばし水をかく平泳ぎのストロークができる。 ⑧ 呼吸をしながらのかえる足泳ぎができる。

○バディがお互いの伸びを認め合うことができ

るようにするために、本時の学習について感想

を交流し合うようにする。

○よい動きを全体化する。

○体調の確認をする。

自分のめあてを達成するための練習の場や方法を選び、 進んでかえる足泳ぎに挑戦しよう。

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「かえる足泳ぎ」の場の設定

手で円をかく

ようにしよう

「かえる足泳ぎ」の場

「ばた足泳ぎ」の場 「浮く」の場

足の裏で水

を押そう

手のひらで

水をかこう

かき終わった

後、手を伸ばそ

押し終わった

後、足を3秒伸

ばそう

足の裏で水

を押し終わ

った後、足を

伸ばそう

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11 本時展開 【9・10/10(5回目)】

「浮く」の場

本時目標:自分の力に合った練習の場や練習方法を選び、進んで取り組みながら、浮くことができるよう

にする。

学習活動 教師の指導(○)と評価(◆)

1 学習のねらいを知り、学習上の約束や自分のめ

あてを確認する。 2 準備運動をし、自分のめあてにあった場に分か

れて水慣れを行う。 ・心臓から遠い部位から水を置く。

・水に入りボビング、バブリングを行った後、補

助具を使った背浮き、補助具を使った伏し浮き

を行う。

3 めあてごとに学習を進める。 ・息を吸い込み、全身の力を抜いていろいろな

浮き方ができる。 ・プールの底や壁をけり、体を一直線に伸ばして

進むけ伸びができる。

4 学習の振り返り・次時のめあてをもつ。 5 補助具の片付け、整理運動をする。 6 シャワー、洗眼、うがい、体ふきを行う。

○見学の子どもには、事前にどのバディと一緒に

学習するかを確かめる。のよい動きを見付けた

りアドバイスを考えたりするように確かめて

おく。

○水慣れは、主運動にスムーズにつなげるため

に、自分のめあてに合った水慣れを行うように

助言する。

○浮くことができるようにするためには、体の力

を抜くが大切であることを助言する。

○本時のめあてを決めて学習に取り組むことが

できるように、バディでお互いの泳ぎを見合

い、学習資料と比較するための時間をつくる。

○体を一直線に伸ばして進むけ伸びを目指すた

めに、腕は耳の後ろにして、つま先まで伸ばす

ことが大切だということを助言する。

○バディがめあての達成具合を伝えることがで

きるように、学習資料とバディの泳ぎを比べる

よう助言する。

◆関心・意欲・態度 ①(観察・学習カード) ①浮く・泳ぐ運動に進んで取り組もうとしてい

る。 (観察・学習カード)

◆思考・判断②(観察・学習カード)

②浮く運動や泳ぐ運動の動きを身に付けるための

練習の仕方を知るとともに、自分の力に合った練

習の場や練習方法を選んでいる。

◆技能 ①②(観察) ①息を吸い込み、全身の力を抜いていろいろな浮

き方ができる。 ②プールの底や壁をけり、体を一直線に伸ばして

進むけ伸びができる。

○バディがお互いの伸びを認め合うことができ

るようにするために、本時の学習について感想

を交流し合うようにする。

○よい動きを全体化する。

○体調の確認をする。

自分のめあてを達成するための練習の場や方法を選び、 進んで浮く運動に挑戦しよう。

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「浮く」の場の設定

「ばた足泳ぎ」の場

「浮く」の場

「かえる足泳ぎ」の場

つま先を伸ば

そう

足から手まで

一直線に伸ば

そう

顔を入れてから

かべをけろう

ひざを抱え

込むように

しよう

足を床から

ゆっくりは

なそう

・補助具を使って浮く運動

・伏し浮き

・くらげ浮き

・だるま浮き

・とびつきけ伸び

・け伸び

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12 水泳学習を行うにあたってのチェックリスト

単元を始める前に

□ 各校の水泳指導計画確認

□ 緊急組織>担当割り振り→ 学校長へ提出、体育主任へ提出 学年保管の計3部コピー □ 全体指導・場の担当決め □ 着替え及び着替えてからプールに行くまでの指導(タオルから腕を出して歩くこと) □ 持ち物に名前を書くことの指導 □ 学習に関係のないもの(ミサンガ等)は、身に付けないことの指導 □ バディ学習、プールサイドでは走らない、プールから出る合図など約束の確認

□ 水泳カードの項目チェック → カードを見て学習前に必ず子どもの健康状態を把握

□ 水泳日誌、救急ボックス、毛布、Ph 測定器、残留塩素測定器等の用意 □ プールサイドのインターホンの確認 → 緊急連絡のため □ 見学者が学習に参加できるような学習計画の準備 □ 気温・水温・水質確認 → 教育委員会からのマニュアルを参照する □ 水位(腰から胸の高さ)の確認(各校の体育主任に排水の目安を聞いておくとよい)

□ プール底の排水口(視診、触診、打診)、プール底の危険物確認

□ 用具の確認(宝ひろいの用具、沈むフラフープ、水慣れ用のバケツ、ビート板など) □ プールサイドに勢いよく水をまいておく → やけど対策と小石等危険物の除去 □ 全員がプールから出た後のプール底を確認 → 子どもが残っていないかどうかを確認 □ コースロープを使う場合はプラスチックフロートが割れている部分がないかを確認

□ 学習後の健康観察 (唇の色や頭が痛くないかなど)

□ 忘れ物がないか、後片付けがしっかりとなされているか確認 □ シャワー後の体ふき、足ふきを確認 → 廊下が濡れているとすべって危険 □ 次の学年(またはブロック)との引き継ぎ

使

□ バケツ □ 宝(石、棒、輪) □ 沈むフラフープ □ ビート板 □ ヘルパー など