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小児の訪問看護の実際
平成29年2月18日
訪問看護ステーションなんぶ幸朋苑
武良 恵美子
新生児看護実践報告会 第3回
当事業所における小児利用者の状況
当事業所における総利用者数 40数名
小児以外の平均年齢 75.9才
小児登録者数 5名 (平均年齢 6.6才)
(総利用者数との比率 12.5%)
H26年までは小児の利用者は1名のみ
H27年~小児の訪問を拡大していくことを
事業所内で決定
当初、職員内では小児看護の経験者は
管理者以外おらず、成人看護との違いに
不安を表出していた
(小児受け入れの障壁の一つが出現)
どのように解消したのか?
・入院中から顔合わせ、ケア確認を行い、コミュ
ニケーションを開始
・介入に慣れるまで管理者が受け持ちを担当
・訪問では不安が解消するまで管理者と同行
・主治医、MSWとの連携(連絡)の実際を体感
・ケア内容、医療的注意点等を随時伝達
・訪問回数を重ねる中でケアを職員へ移行
・職員の訪問報告を確認しながら、必要時指導
実際の症例
介入開始直前(退院)までは寝返りもまだ児一人
では出来ない状況であった
この時点での医療ケア
・呼吸器管理(気切カニューレ挿入中)・経鼻チューブ
・腸瘻管理
※医療処置については入院中に母へ実施指導済み
利用者の一日の流れ(介入開始頃)
訪問介入開始~看護職員のスキルに合わせて同行回数を検討。医療的ケア・緊急対応は看護師が担当。利用者の担当制を導入している為事業所状況で職員によっては訪問間隔がかなり開いてしまうことがある。訪問看護の訪問は基本的には1人で訪問する為職員の不安が解消するまで同行してフォローを行った。
では、リハビリでは
・・・・・
訪問開始 5ヶ月頃 💛児の可愛さに癒されます💛
PTと立位練習
まだ足の力は弱いかな?
人工鼻(象の鼻)を付けて自力呼吸中
はいはいしています
泣いてます ((+_+)) 自我も順調に発達!ちょっとマイペースな方かも…
ぼくのやりたいことではないよ
~
訪問開始1年1ヶ月(平成29年1月)
在宅での支援のポイント
・使用する物品は自宅にある普通のものを
使用
・児の興味のあるものを情報収集し、支援の
ツールとして活用する
⇒ おもちゃ、音楽、絵本 他
・介入可能な家族への働きかけ、指導
自力で立ち上がり 両膝立ちから四つ這い
生活行動の中でのリハビリ
伝い歩き 両膝立ちではしゃぐ
介入開始から現在まで 再入院 3回
(異物誤嚥、誤嚥性肺炎、感染性胃腸炎)
在宅では生活リズムがある為入院以外にも色々な出来事が満載!!
・母からの連絡を受け、直ぐに状態評価・必要に応じて、主治医の指示を確認、又は、受診を指示・母の緊急時の対処方法も確認、実際に主治医との連絡等も実施してもらう
子育て初体験の母には医療ケアの指導だけではなく、
子育ての相談役としても傾聴・指導が必要
医療ケアが多い分だけ母の不安・心配は多い
可能であれば家族の思いを
しっかりと時間をかけて聞く
ことが大切!!
小児の受け入れを開始して1年3ヶ月
・入職1年目の職員も1人で訪問
・別の小児の受け入れにも柔軟性が
認められるようになってきている
・指導、アドバイスも職員からの発信
が随時で出来るようになってきた
介入開始時期の早期化
・利用者、家族と支援側の障壁の解消、又は、浅表化
・利用者、家族との信頼関係構築の容易性
・支援側の体制作りの早期化
などの利点がある