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公益社団法人 香川県教育会発行 発行日 平成29(2017)年1月1日 第16号   夢は人を育て、人は夢を育てる 第16号 西URL http://k-kagawa.sakura.ne.jp 好きです!わたしたちの校区! 香東中学校の自慢 沿校 名 高松市立香東中学校 住 所 〒761-8044 高松市円座町771番地 学級数 23学級  生徒数 741名 校長名 佐々木啓祐 T E L (087)886-6580 F A X (087)886-0810 西沿寿使沿調調調香東川から五色台の山々を臨む ウォッチング ウォッチング ズームイン ズームイン 昭和45年頃の校舎 ※校舎右に見える建物は技術棟です 中山城山 肖像画 高松市香南歴史民俗郷土館 香東中 円座小 川岡小 本校校歌の1番は堂 山を謳ったもの。 「明けゆく春はさみ どりの いやます香り わが堂山 ゆるがぬ 姿仰ぎつつ 希望の峰 をよじゆかん」 技術室の東の桜は、 山崎綱敷天満宮にお願 いして境内の桜の成木 をもらいうけ植樹され たもの。 六ツ目山は讃岐七富 士の一つで御厩富士と も呼ばれ、檀紙小の校 歌にも出てくる。体育 館北側の〝楠〟は六ツ 目山から掘り出し植樹 されたもの。 香川郡の山奥に樺川(樺 河)の「樺の古木」の香りが、 川の水に香りをうつして流 れ、香りを漂わせた。 (香川) 山崎綱敷天満宮 青峰の香木の香りが 漂ってくる。(香渡川)

香東中学校の自慢 - さくらのレンタルサーバk-kagawa.sakura.ne.jp/pdf/H28koto.pdf色台の青峰の香木から樺川の樺の古木や、五諸説あるようですが、「香川」の由来は、

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Page 1: 香東中学校の自慢 - さくらのレンタルサーバk-kagawa.sakura.ne.jp/pdf/H28koto.pdf色台の青峰の香木から樺川の樺の古木や、五諸説あるようですが、「香川」の由来は、

公益社団法人 香川県教育会発行 発行日 平成29(2017)年1月1日 第16号  夢は人を育て、人は夢を育てる

第16号

夢づくり 

人づくり新聞

発行者 

公益社団法人 

香川県教育会長 

松平賴武

〒七六〇

〇〇〇四

高松市西宝町二丁目六番四〇号

香川県教育会館内

電話・FAX(〇八七)八三四

一〇五五

URL http://k-kagaw

a.sakura.ne.jp

印刷所 

株式会社太陽社

発行者のねがい

 

学校や地域の良さを県下の友

達に発信し、郷土香川で学ぶ喜

びを分かち合おう。

 学校や地域の良さを自覚し、

郷土香川を大切にする心を忘れ

ず、世界に羽ばたこう。

好きです!わたしたちの校区!

香東中学校の自慢

沿 

革昭和四十年四月に

川岡・円座・檀紙中

学校が統合し、高松

市立香東中学校とし

て開校。平成二十六

年に創立五十周年記

念式典を挙行し、記

念誌を発刊する。現

在、毎日の生徒たち

の学校生活の様子を

ブログにて発信して

おり、多くの保護者

や地域の方々のアク

セスがある。

校 名 高松市立香東中学校住 所 〒761-8044 高松市円座町771番地学級数 23学級  生徒数 741名校長名 佐々木啓祐T E L (087)886-6580F A X (087)886-0810

「香川県」は一八七三

年、高松県(旧高松藩)と

丸亀県(丸亀藩)

が合併し

た際、県中央部に位置した

奈良時代からの郡名「香川

郡」を県名にして誕生した

ようです。

「香川郡」は、上記の

「全讃史」にあるよう

に、香川郡の山奥に樺か

川がわ

(樺河)というとこ

ろがあり、その地には

「樺の古木」が多く、

この樺の香りが、川の

水に香りをうつして流

れ、香りを漂わせた

ことから、「香川」に

なったということです。

「香川」の由来は、

諸説あるようですが、

樺川の樺の古木や、五

色台の青峰の香木から

〝よい匂いが渡る、ま

た漂わせる川〟という

説が、ロマンがあって

一番よいと思いました。

【他の説】

・「かが川」が転じ

た。「かが」は平坦

な草地を意味する。

・雨量が少なく、夏期

に水枯れする河川が

多く「かれかわ(枯

川)」が転じた。

香川の由来

・「香」は温泉の臭気のこ

とで、「川」はその温泉

を指しているという説。

校名は、昭和三十九年

に、円座、檀紙、川岡の住

民(児童生徒含む)や小・

中教職員を対象に募集し、

一〇三〇名から三三七種類

の応募があり、高松市教育

委員会が決定しました。コ

ンクール形式をとってお

り、入選に「香東」、佳作

に「堂山」「綱敷」「南西」

が選ばれ、「香東」が校名

として採用されました。

(本校の「沿革史)

による)

校訓は、開校三年目に制

校名の決定

「校訓」について

定されており、玄関前の校

訓碑(石碑)は、開校七年

目の昭和四十七年一月に寄

贈されており、その石碑の

裏には「ここに校訓碑を郷

土の後輩に贈る」と彫られ

ています。

また、同じ石碑ですが、

正門を入ってすぐ右手側

に「学」と刻まれた石碑が

ありますが、これは昭和

五十一年度の卒業生が、当

時の生徒の夢を託し、卒業

記念品として学校に贈った

ものです。

開校して、五年・十年と

いった時代は、PTA組織

の中に「建設部」とか「環

境整備部」といった組織が

校庭の木々など

あり、PTAによって部活

動の部室が建てられたりし

ているようです。また、体

育館北側には三本の〝楠

くすのき〟

が植えられていますが、昭

和四十六年のPTA活動

で、六む

ツつ

目め

山やま

(御み

厩まや

富ふ

士じ

から掘り出し植樹されたも

のです。おそらく、寿命が

長い〝楠〟を選んだのは、

一〇〇年後、二〇〇年後を

見据えたのではないでしょ

うか。

さらに、技術室の東の三

年生の自転車置き場前の桜

は、昭和五十年頃に、やは

り当時のPTA活動で、桜

の名所である山崎綱つ

敷しき

天てん

満まん

宮ぐう

にお願いして境けい

内だい

の桜の

成せい

木ぼく

をもらいうけ、植樹さ

れたようですし、校舎南の

・二年生の自転車置き

場は、現在コンクリート舗

装されていますが、これも

PTAの方々の手によるも

ののようです。

高松市立香東中学校で

は、「心と心をつなぐボ

ランティア」を生徒会の

〝合い言葉〟として、少

しでも地域に貢献できる

ようにと、生徒会のボラ

ンティア委員会が中心と

なってボランティア活動

を行っています。

そうすることによって

地域の一員なのだという

自覚を持ち、地域を好き

になり、香東中学校の生

徒であることに誇りをも

つことができると考えて

います。

部活動ごとに夏休みや

冬休み中に行う「部活動

ボランティア」は次の特

徴があります。

○部活動単位で、キャプ

テンを中心に計画から

実践まで、協力し、団

結して取り組む

ことがチームづ

くりにも役立

つ。(集団のま

とまり)

○夏休み中は、平

素の授業日と異

なり、地域に出

かけて活動しや

すい。(機動性)

なお、このよう

なボランティア活動に積

極的に取り組むことがで

きるよう、三年前に生徒

会の専門委員会に「ボラ

ンティア委員会」を新設

し、学校全体の推進役と

してボランティアのアイ

デアを出したり、活動へ

の参加の呼びかけを行っ

たりしています。

●六ツ目山登山道の清

掃活動

(十二月十二日)

檀紙地区の清掃活動にボ

ランティアとして参加しま

した。朝九時に御み

まや厩神社に

集合し、六ツ目山登山道に

至る道のゴミ拾いを地域の

方々と楽しく行いました。

(卓球部・野球部)

●岡本荘(老人ホーム)

餅つきボランティア

(十二月二十八日)

「よいしょ!」のかけ声

で元気よく餅をつき、あん

こを入れて丸くなるように

心を込めて餅を丸めまし

た。みんな元気で長生きし

てほしいです。

(バレーボール部)

●園児への絵

本の読み聞かせ

(七月二十六日)

幼稚園に行く前は園児に

喜んでもらえるか不安でし

たが、園児たちが真剣に聞

いてくれたので、みんなで

たくさん練習したかいがあ

りました。

(放送部)

●香東川運動広場・

サッカー場の清掃

(八月十八日)

普段使わせてもらっ

ているグランド・遊歩

道・トイレ・駐車場な

どを、感謝の気持ちを

込めて、衣服が汚れる

ことなどは気にせず、

全員が一生懸命に取り

組めたと思います。

(野球部・サッカー

部・ソフトボール部・

バレーボール部)

●檀紙夏祭りの準

備の手伝い

(八月二十日)

自分から作業を積極的に

探し、地域の人に教えてい

ただきながらみんなで協力

して準備を行えました。お

祭りに参加するのが楽しみ

です。(

ソフトテニス部女子)

この他、この夏は、ハン

ドボール部男子、水泳部、

バドミントン部、ハンド

ボール部女子、園芸部が、

地下道や用水路の清掃をし

たり、パソコン部や家庭科

部、美術部は小学校放課後

クラブのお手伝いをした

り、吹奏楽部は敬老会でお

年寄りの接待や演奏をする

など、各部が地域のために

活動しました。

香東中学校の歴史を知る

ことや香東中学校の生徒の

一員として地域に貢献する

活動を通して、母校への愛

着や誇りを持つことができ

ます。そんな思いを込めて

この新聞を作成しました。

編集後記

本校の昭和四十年創立当

初の沿革史に、校名の由来

について、次のように記載

されていました。

校名の由来(三木高松市教

育長調査による)

○旧記に曰いわ

「香河(かかわ)郡の号の

はじめは清和天皇の御ぎ

宇う 

貞じょう

観がん

元年(八五九年)綾りょう

の松しょう

山ざん

(五色台)なる青峰

に香こ

木ぼく

あり 

その香り 

東の川を渡りて侍は

りければ

 

此こ

の河かわ

を香渡(こうと)

川といい 

また香河(かか

わ)と号したり。その後

河より東を香東郡と号し

……」

号…称号の略

御宇…天皇が治めた期間

号する…名づける

また、同じ「香」の文字

のある「香川」について調

べると、おおよそ次のよう

なことが分かりました。平

安時代中期の辞書である

「和わ

名みょう

抄しょう」では、奈良時代

からの律り

令りょう

制せい

の国・郡・

郷の名称を網羅しており、

ここに「香河郡・香川郷」

の地名が出てくるようです。

また、江戸時代の儒学

者・中な

山やま

城じょう

山ざん

がまとめた

讃岐の郷土史「全ぜ

讃さん

史し

に、次の記述があります。

「香川郡、北都の山奥に樺か

河がわ

という里あり、上古古木

の樺か

ありて異い

香こう

芬ふん

々ふん

たり、

其その

樹下より出る水かほりあ

りて大河に落ちて、中央を

流れて海に注ぐ 

郡中馥ふ

郁いく

として匂にお

ひ渡れり、因よ

って

香河郡といへり」

樺…カバノキ科の植物の総

称。特にシラカバをさす。

異香芬々…今までに嗅いだこ

とのない強い香り

馥郁…よい香りの漂うさま

中山城山(一七六三―一八三七)

現高松市香南町横井生まれ。

江戸時代後期の儒者。讃岐の郷

土史「全讃史」をまとめ藩に献

上した。

校名の由来

母校に誇りを持つ!

~香東中学校の歴史を知る~

香東中学校は一昨年、創立五十周年を迎え、本校の先輩方や地

域の方々の支援により、校旗も新調されました。私たちは、香東

中学校統合に係る出来事や当時の関係者の〝学校をよくしよう〟

という思いや願いを知るとともに、これまでに築かれたよい伝

統・校風を引き継ぎ、また新たな半世紀を築いていきましょう。

香東川から五色台の山々を臨む

ウォッチングウォッチング

活動後の生徒の感想

部活動ボランティア

地域へ貢献し、誇りを持つ

ズームイン!ズームイン!

昭和45年頃の校舎 ※校舎右に見える建物は技術棟です

中山城山 肖像画高松市香南歴史民俗郷土館

文香東中

文円座小

文川岡小

本校校歌の1番は堂山を謳ったもの。「明けゆく春はさみどりの いやます香り わが堂山 ゆるがぬ姿仰ぎつつ 希望の峰をよじゆかん」

技術室の東の桜は、山崎綱敷天満宮にお願いして境内の桜の成木をもらいうけ植樹されたもの。

六ツ目山は讃岐七富士の一つで御厩富士とも呼ばれ、檀紙小の校歌にも出てくる。体育館北側の〝楠〟は六ツ目山から掘り出し植樹されたもの。

香川郡の山奥に樺川(樺河)の「樺の古木」の香りが、川の水に香りをうつして流れ、香りを漂わせた。(香川)

●山崎綱敷天満宮

青峰の香木の香りが漂ってくる。(香渡川)