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古賀市公共施設等連絡バス「コガバス」運行へのICT支援
九州産業大学理工学部情報科学科 稲永研究室ふくおか IT Workouts 2019 Communication Workout
2019年 8月23日(金)@福岡大学
1
地域公共交通が抱える課題• 現状の運行に関する問題が山積
– 人的課題– 財政的課題 等
• 明確な将来ビジョンが描きづらい– 各種最新技術への期待– その実現までの“待ち時間”をどう乗り切っていくか
4
課題解決のカギ:現状運行の“見える化”• 乗客の利用状況
– 利用者数、利用目的、年齢層 等• 車両の運行状況
– 時刻表との差異、“間引き”運転 等
(参考)“見える化”の現状– 数年に一度(ダイヤ改正前)– 1週間程度の乗り込み調査に多額の支出
5
地域公共交通の課題解決へのICT活用• 独自の運行管理支援システムを実用化
–担当職員者向け運行状況・利用状況の把握+ 利用客向け運行状況の提供
→ 行政プロセスの改善&EBPM(evidence-based policy making)の実践へ
–汎用機器(モバイルデータ通信機能付きタブレット)を使用→ より低コスト・容易に実用的システムを構築
地域創生・地域活性化を支える社会インフラ整備に貢献
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地域公共交通運行管理支援システム7
•タッチ位置バス停の特定•ACEによる収集データ管理
簡易アンケート調査用アプリ「ASHIYA」
乗降客数記録用アプリ「SHINGU」
路線/停留所位置データ取得アプリ「SUE」
フィード作成省力化VBAツール「MUNAKATA」
•タッチ時刻•タッチ位置(GPS)•選択肢(回答)•乗降客数•定期的な現在位置(GPS)
•アンケート調査結果•乗降客数調査結果•運行状況•GTFS-JPデータ •運行状況
•GTFS-JP(標準的なバス情報フォーマット)データ
バスロケ
データベースACE
データ集計解析GIS
運行管理支援システムでできること• 現状把握のための“見える化”調査
– 簡易アンケート調査タッチ数計測用アプリ ASHIYA– 乗降客数記録用アプリ SHINGU
• 利便性向上に向けた公共交通オープンデータ整備– 標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)
8
地域公共交通運行管理支援システム9
•タッチ位置バス停の特定•ACEによる収集データ管理
簡易アンケート調査用アプリ「ASHIYA」
乗降客数記録用アプリ「SHINGU」
路線/停留所位置データ取得アプリ「SUE」
フィード作成省力化VBAツール「MUNAKATA」
•タッチ時刻•タッチ位置(GPS)•選択肢(回答)•乗降客数•定期的な現在位置(GPS)
•アンケート調査結果•乗降客数調査結果•運行状況•GTFS / 標準的なバス情報フォーマットデータ
•運行状況
•GTFS / 標準的なバス情報フォーマット データ
バスロケ
データベースACE
データ集計解析GIS
現状把握のための“見える化”調査
乗降客数記録アプリ• 乗降客数記録に特化 / 安全運行優先• バス運転手が操作• 停留所停車時に乗客数/降客数をそれぞれ入力• 車両が走行し始めると
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– 直近停留所の乗降客数データを送信&1便計数に加算
• 計数器の場合とほぼ同じ手数で取得データ量増大
• 最新版 Ver.3、現在Ver.4を開発中
実績• 2018年度:のべ7市町
– 車内アンケート調査• 小郡市 須恵町 古賀市 築上町
– 乗降客数調査• 嘉麻市 古賀市 新宮町
• 地域貢献の効果– 交通が抱える問題を共有– 市町担当者の意識を変える(運
行業務への積極的なアクションへの)きっかけや新たな気付きを提供
12
“見える化”調査
2月公表の町地域公共交通網形成計画(素案)
で利用
地域公共交通運行管理支援システム14
•タッチ位置バス停の特定•ACEによる収集データ管理
簡易アンケート調査用アプリ「ASHIYA」
乗降客数記録用アプリ「SHINGU」
路線/停留所位置データ取得アプリ「SUE」
フィード作成省力化VBAツール「MUNAKATA」
•タッチ時刻•タッチ位置(GPS)•選択肢(回答)•乗降客数•定期的な現在位置(GPS)
•アンケート調査結果•乗降客数調査結果•運行状況•GTFS / 標準的なバス情報フォーマットデータ
•運行状況
•GTFS / 標準的なバス情報フォーマット データ
バスロケ
データベースACE
データ集計解析GIS
利便性向上に向けたオープンデータ整備
GTFS(General Transit Feed Specification)
• 世界で広く使われているデータ形式• 乗換案内に必要な情報(バス停・駅、路線、時刻表、運賃)を
まとめて格納
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出典:公共交通オープンデータ整備で地域の移動をアップデートしよう公共交通オープンデータ整備で地域の移動をアップデートしようhttps://www.slideshare.net/niyalist/ss-122367759?ref=https://www.slideshare.net/niyalist/slideshelf
標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)• 国交省策定• GTFSの日本版拡張フォーマット
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出典:公共交通オープンデータ整備で地域の移動をアップデートしよう公共交通オープンデータ整備で地域の移動をアップデートしようhttps://www.slideshare.net/niyalist/ss-122367759?ref=https://www.slideshare.net/niyalist/slideshelf
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出典:報道発表資料:「標準的なバス情報フォーマット」を定めました ~ 経路検索におけるバス情報の充実に向けた取組 ~ - 国土交通省http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000109.html
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出典:報道発表資料:「標準的なバス情報フォーマット」を定めました ~ 経路検索におけるバス情報の充実に向けた取組 ~ - 国土交通省http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000109.html
実績• 2018年度:新規6市町
– 遠賀町 柳川市 久山町 苅田町– 古賀市 嘉麻市
• 効果– 国内主要経路検索サービスへ
の掲載を実現• Googleマップ• 駅すぱあと• Yahoo!路線情報• NAVITIME
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データ整備
10月に県内コミバス初のオープンデータ化
2月にオープンデータ化
GTFS-JPデータのオープン化• 福岡都市圏オープンデータサイト等
への掲載を推進– http://odcs.bodik.jp/fukuoka-
toshiken/– ISIT(公財 九州先端科学技術研究
所)および福岡市との連携– 古賀市コガバスのGTFS-JPデータを掲
載済– 他地域のデータは、自治体公式サイト
等での掲載を推奨
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活動内容(顧客からの課題)• 昨年度から継続して実施している運行状況調査を今年度も継続
し、地域公共交通網形成計画を作成するにあたり基礎データの一部として活用したい。
• JR古賀駅改札そばにコガバスの情報を掲示するための、デジタルサイネージの設置等、GTFS-JPデータの活用を試みたい。
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活動内容(課題解決方針)• 昨年度から継続して実施している運行状況調査を今年度も継続
し、地域公共交通網形成計画を作成するにあたり基礎データの一部として活用したい。
→ 運行状況調査の実施および機能追加
• JR古賀駅改札そばにコガバスの情報を掲示するための、デジタルサイネージの設置等、GTFS-JPデータの活用を試みたい。
→ デジタルサイネージ向け機能の試作
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活動内容(目標とするゴール)• 運行状況調査の実施および機能追加
【担当グループA:金松、馬場、平、藤井、藤田、古沢、松本】– 乗降客数・車内アンケート調査用のアプリについて、改善事項を取り
まとめたうえで必要に応じ改良・新規開発– 従来使用していたGIS(地理情報システム)アプリに代わり、収集し
たデータを分析しその結果をWebで表示できるアプリを試作• デジタルサイネージ向け機能の試作
【担当グループB:相川、尾倉、大島、松藤、高木】– デジタルサイネージの基盤となるGTFS-JPデータの保守– このデータをもとにWebで路線図と時刻表を表示する機能を試作– 車両の位置情報等のリアルタイム情報をWebで表示する機能を試作
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乗降客数調査アプリの改良(担当 古沢)
乗降客数調査アプリ ver4• バスロケーションシステムと連携して
バスの車両の確認を行う• 設定画面からボタンの数とダークモー
ドを変更
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運行状況調査の実施および機能追加 【グループA】
アンケート調査アプリの改良(担当 松本)
アンケート調査アプリver.7(バスの利用客の利用目的等のアンケートを集計するアプリ)
• 追加アンケート機能
• 広告の動画対応
• 遠隔設定機能
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運行状況調査の実施および機能追加 【グループA】
アンケート調査結果の視覚化と分析(担当 藤井)
• アンケート調査結果データをどのようにすれば効率的な運行ができるか視覚化・分析したものをWeb上で表示
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運行状況調査の実施および機能追加 【グループA】
路線図のWeb表示(担当 相川)
• このデータをもとにWebで路線図を表示する機能を試作
• 普段よく使われる高齢者から観光客まで広く使いやすいシステムを開発– デジタルサイネージ向けを
含む
デジタルサイネージ向け機能の試作【グループB】
時刻表のWeb表示(担当 尾倉)
• GTFS-JPで得たデータをもとにWebで時刻表を表示する機能を試作
• コミュニティバスを利用する地域の方々、観光客の方々など様々なニーズに合ったカスタマイズ可能な時刻表の作成を目指す– デジタルサイネージを含む
デジタルサイネージ向け機能の試作【グループB】
GTFS-JP作成補助ツールの改良(担当 大島)
• データ量の多いファイルは手作業での作成が困難– 作業的に作成できる部分を補助ツールで作成
• 座標情報をGUIを用いて直感的に入力可能
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デジタルサイネージ向け機能の試作【グループB】