10
もともとは 同じ 植 しょく ぶつ 9 さい やいものひみつ (根 ・くき・葉 ・花・実 さい やいもは、食べやすいように人が手を加 くわ えて、改 かい りょう して いる 植 しょく ぶつ です。 を太く さつまいも くきを太く じゃがいも を大きく キャベツ 花・つぼみを大きく ブロッコリー を大きく トマト を食べる植 しょく ぶつ さつまいも 地下のくきを食べる 植 しょく ぶつ じゃがいも 花・つぼみを食べる 植 しょく ぶつ ブロッコリー を食べる植 しょく ぶつ キャベツ を食べる植 しょく ぶつ トマト くき くき そっ こん くき くき くき 花・つぼみ 3年 理科 植物を育てる活動の中で、植物にも生命が あることや成長していることに気付き、生 物を愛護することができるようにする。 身近な野菜やいもにも根・茎・ 葉といった体のつくりがあるこ とを理解させる。野菜の写真や イラストを見せて、根・茎・葉 それぞれを確認することなどに より、理科の「植物の体のつく り」の学習に広がりをもたせる ことができる。 参考 ①理科で根・茎・葉を習った後、様々な野菜に花が咲くか考える。 ②様々な野菜は、植物のどこを食べているか予想する。 ③予想が当たっていた野菜、当たっていなかった野菜を確認する。 ④キャベツを切って確かめる。 ⑤水の入った容器にブロッコリーを入れておき、今後、花を咲かせる ことができるか試してみる。 身近な植物について興味・関心をもって追究 する活動を通して、植物の成長過程と体のつ くりを比較する能力を育てる。

野菜やいものひみつ しょく ぶつ しょく ぶつ 物 花・つぼみを食 … · やいものひみつ (根 ね ・くき・葉 は ・花・実 み ) 野 や 菜

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Page 1: 野菜やいものひみつ しょく ぶつ しょく ぶつ 物 花・つぼみを食 … · やいものひみつ (根 ね ・くき・葉 は ・花・実 み ) 野 や 菜

もともとは同じ植

しょく

物ぶつ

9

野や

菜さい

やいものひみつ(根

・くき・葉は

・花・実み

) 野

や菜さい

やいもは、食べやすいように人が手を加くわ

えて、改かい

良りょう

している 植

しょく物ぶつ

です。

根ね

を太く→さつまいも

くきを太く→じゃがいも

葉は

を大きく→キャベツ

花・つぼみを大きく→ブロッコリー

実み

を大きく→トマト

根ね

を食べる植しょく

物ぶつ

さつまいも地下のくきを食べる植

しょく

物ぶつ

じゃがいも

花・つぼみを食べる植しょく

物ぶつ

ブロッコリー葉

を食べる植しょく

物ぶつ

キャベツ

実み

を食べる植しょく

物ぶつ

トマト

根ね

葉は

くき

くき

葉は

根ね

側そっ

根こん

くき

根ね

くき

くき

花・つぼみ

根ね

根ね

葉は

葉は 葉

実み

3年理科

植物を育てる活動の中で、植物にも生命があることや成長していることに気付き、生物を愛護することができるようにする。

身近な野菜やいもにも根・茎・葉といった体のつくりがあることを理解させる。野菜の写真やイラストを見せて、根・茎・葉それぞれを確認することなどにより、理科の「植物の体のつくり」の学習に広がりをもたせることができる。

参考①理科で根・茎・葉を習った後、様々な野菜に花が咲くか考える。②様々な野菜は、植物のどこを食べているか予想する。③予想が当たっていた野菜、当たっていなかった野菜を確認する。④キャベツを切って確かめる。⑤水の入った容器にブロッコリーを入れておき、今後、花を咲かせることができるか試してみる。

身近な植物について興味・関心をもって追究する活動を通して、植物の成長過程と体のつくりを比較する能力を育てる。

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スーパーなど

10

食た

べ物もの

が届とど

くまでみんなが毎日食べている食

たべ物

ものは、どこから来ているかな。

食た

べ物もの

は、近くでとれたものや外国から運はこ

ばれてきたものがあります。中でも大

だい豆ず

や小麦などの多くは、外国から運はこ

ばれてきます。

チャレンジ

いろいろな食た

べ物もの

が、どこから届とど

けられているかを調しら

べてみましょう。食た

べ物もの

には、どんな人が関かか

わって届とど

けられるかを調しら

べてみましょう。

○○くみあい

○○いちば

せんべつほうそうしせつ

しゅうかじょう

こめや

さかなや

やおや

3年社会

食に関わる仕事に携わっている人を取り上げ、様々な人が自分たちの生活を支えていることについても理解できるようにする。

参考①学校給食に使われる食材をあげる。②食材がどこから来ているか考える。③食材がどこから、どのように運ばれているか調べる。④食に関わる人の工夫や苦労を知る。

食材を通して、自分たちの生活と他の地域がつながっていることを理解させる。食材には産地が表示されていることに気付かせる。

米や野菜の生産者を招いて話を聞くことで、食に関わる仕事に携わっている人の工夫や苦労に目を向けさせ、興味・関心をもたせることができる。

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11

食た

べ物もの

大変へん

身しん

食た

べ物もの

は、いろいろなすがたに変へん

身しん

できます。どのように変

へん身しん

するかな?

大だい

豆ず

は、 昔むかし

から日本各かく

地ち

の生活の中で利り

用よう

されてきた大切な食た

べ物もの

です。

大だい

豆ず

からできる食しょく

品ひん

きなこ

煮に

豆まめ

納なっ

豆とう

みそ しょうゆ

ゆば

高こう

野や

豆どう

腐ふ

焼や

き豆どう

腐ふ

おから

油あぶら

揚あ

豆とう

腐ふ

豆とう

乳にゅう

だいず

あげる

加か

熱ねつ

する発はっ

酵こう

させる

いる・くだく・すりつぶす

こおらせる・かんそうさせる

焼や

加か

熱ねつ

する・しぼる

にがりで固かた

める

にる・ゆでる

調しら

べてみよう

大だ い

豆ず

についてくわしく聞いてみよう!・大

だい豆ず

を作っている農のう

家か

の人にインタビューしたり、図ず

鑑かん

や事じ

典てん

などで調しら

べたりする。・大

だい豆ず

からできる 食しょく

品ひん

を売っている店の人にインタビューする。

大だ い

豆ず

を育そ だ

てよう! 観か ん

察さ つ

しよう!・学校農

のう園えん

などを利り

用よう

して育そだ

てる。・大

だい豆ず

の成せい

長ちょう

の様よう

子す

を観かん

察さつ

する。

大だ い

豆ず

を使って料りょう

理り

しよう! おいしくいただこう!・豆

とう腐ふ

づくりにチャレンジする。・いった大

だい豆ず

をくだいてみる。・みそ作りにチャレンジする。

大だ い

豆ず

の変へ ん

身し ん

について考え、話し合おう! ・分からないことはみんなで話し合って解

かい決けつ

の仕し

方かた

を考える。・調

しらべて分かったことはクラスのみんなに伝

つたえる。

・大だい

豆ず

の変へん

身しん

についてまとめる。

大だ い

豆ず

の変へ ん

身し ん

について調し ら

べよう!・「にる」「くだく」などの意

い味み

を調しら

べてみる。

3年総合、国語

食べ物が、「にる」、「くだく」、「しぼる」、「発酵させる」などの加工により姿を変えて食べられていることを知り、食べ物に対する興味・関心を高めることができるようにする。

国語の学習と関連させ、様々な言葉の意味を調べさせる。

栄養教諭や店の人などから話を聞くことで、大豆への興味・関心が高まり、探究的な学習につながる。

より探究的な学習にするためには、総合的な学習の時間や理科等と関連させながら、実際に大豆を育てることも考えられる。

総合的な学習の時間を活用し、豆腐やみそづくりを地域の方と一緒に取り組むことも考えられる。

大豆を育てたり、大豆について調べたりすることを通して、大豆が自分たちの生活の中に欠かせない食べ物であることに気付かせる。

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12

  牛ぎゅう

乳にゅう

も発はっ

酵こう

や分ぶん

離り

によりいろいろなすがたに変へん

身しん

できます。 米は主しゅ

食しょく

であり、私たちの食生活をささえている大切な食た

べ物もの

です。大だい

豆ず

と同じように、米もまたいろいろなすがたに変へん

身しん

できます。

発はっ

酵こう

させる加か

熱ねつ・殺さっ

菌きん

する

発はっ

酵こう

させる

こうじ菌きん

脂し

肪ぼう

分ぶん

脱だっ

脂し

乳にゅう

乳にゅう

酸さん

菌きん

くだく・焼や

むす・焼や

くだく・

すりつぶす

むす・たく・つく

精せい

米まい

する 分

ぶん離り

する

かんそうさせる 発

はっ酵こう

させる

のうしゅく

する

みんなで調し ら

べよう !・米を使

つかった食

たべ物

ものを作っている人にインタビューしたり、図

ず鑑かん

や事じ

典てん

などで調しら

べたりする。 

米からできる食しょく

品ひん

牛ぎゅう

乳にゅう

からできる食しょく

品ひん

乳にゅう

酸さん

菌きん

飲いん

料りょう

ヨーグルト チーズ

脱だっ

脂し

粉ふん

乳にゅう

練れん

乳にゅう

バター クリーム

きりたんぽ もち おかき

白はく

米まい

玄げん

米まい

米ぬか

ぬかづけ 日に

本ほん

酒しゅ

みりん 米こめ

酢ず

米こめ

粉こ

パンせんべい

上じょう

新しん

粉こ

・ 白

しら

玉たま

粉こ

 

ごはん

牛ぎゅう

乳にゅう

みんなで調し ら

べよう !・ 乳

にゅう製せい

品ひん

を作っている人にインタビューしたり、図ず

鑑かん

や事じ

典てん

などで調しら

べたりする。

生せい

乳にゅう

大豆についての探究的な学習と同様に、米や乳製品についても取り組むことができる。取り扱う食品は、学校や地域の実態に応じて決めていくことが望ましい。

上新粉:うるち米白玉粉:もち米

【発酵】米にこうじ菌を加えたり、乳に乳酸菌を加えたりして、もとの成分を変化させること。

【濃縮】牛乳など液体の水分を分離させて濃度を高くすること。

難しい言葉は意味を調べさせた上で、様々な変身の仕方があることに気付かせる。

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/ / / / /

茶ちゃ

わんやしるわんを正しく持も

って食べる

口に食た

べ物もの

を入れたまま話をしない

食べている途と

中ちゅう

で立って歩かない

食しょく

事じ

にふさわしい会話をする

きちんとできたら  に色をぬりましょう。

13

マナーのもつ意い

味み

 マナーを守まも

って食べることで、いっしょに食べる相あい

手て

や同じ部へ

屋や

にいる人も、気

き持も

ちよくすごすことができます。マナーの悪わる

い食べ方では、多くの人がいやな気

き持も

ちになります。 また、食べるときのしせいが悪

わるいと、食

たべ物

ものの通り道がせまくなっ

てしまい、 消しょう

化か

しづらくなります。マナーよく食べるポイント

茶ちゃ

わんやしるわんを正しく持も

って食べる

食べている途と

中ちゅう

で立って歩かない

口に食た

べ物もの

を入れたまま話をしない

食しょく

事じ

にふさわしい会話をする

ひじ、こし、ひざが90度になるといいよ

日にち

3年特別活動

正しい姿勢が保持できるように、自分の体型に合った高さの机や椅子を使用することが大切である。

食事をするときにマナーを守ることは、一緒に食事をする人を不快にさせないためだけでなく、自分の健康を守るためにも必要であることを理解し、楽しい雰囲気で食事ができるようにする。

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起お

きる時じ

刻こく

①今朝、朝ごはんをしっかり食べられましたか?

③(①で「食べられなかった」と答えた人)食べられなかったのはなぜですか?

②どんな朝ごはんを食べましたか?

夕ごはんを食べる時間

朝ごはんを食べる時間早はや

起お

きして、 ゆとりをもつ。    

夕ごはんを夜おそくに食べない。

ねる前におかしを食べたり、夜ふかしをしたりしない。

ねる時じ

刻こく

時    分

  時  分 〜  時  分

  時  分 〜  時  分

時    分

□しっかり食べた  □少し食べた  □食べられなかった

□ねぼうした  □食べたくなかった  □いつも食べない □その他

□ごはん・パンなど  □肉・魚・たまご・大だい

豆ず

のおかず  □野や

菜さい

のおかず□汁

しる

物もの

(みそしる・スープ)  □果くだ

物もの

  □飲の

み物もの

夕ごはん

昼ごはん

朝ごはん

起き

床しょう

(給食)

しゅうしん

14

自分の生活リズムを調しら

べてみよう 1日のスタートは朝ごはんから

朝ごはんはなぜ大切なのでしょうか

朝ごはんをしっかり食べるためには

 わたしたちは、朝起お

きてからねるまでの間、ほぼ決き

まった生活の仕し

方かた

ができています。これを「生活リズム」といいます。あなたの生活リズムはどうなっていますか?

あてはまるものに○をつけてみましょう。

 夜、ねむっているときも、わたしたちの心しん

臓ぞう

はずっと動うご

いていて、こきゅうも行われています。そのため、朝、起

おきたとき

は体のエネルギーは少なくなっています。 朝ごはんは、ねむっていたのうや体を目覚

ざめさせ、勉

べん強

きょうし

たり運うん

動どう

したりするための大切なエネルギーのもとになります。

すっきり !

体を動うご

かして

遊あそ

ぼう

行ってきます!

分かった!できた!

今日も元気いっぱい

自分の生活リズムについて気き

付づ

いたことを書いてみましょう。

3年体育、特別活動

1日の生活リズムに合わせて、食事、運動、休養及び睡眠の調和のとれた生活を続けることの必要性について理解できるようにする。

生活リズムは家族のプライバシー、ライフスタイルにも関わる。生活リズムを振り返ることが、本人や保護者を否定することにならないよう配慮することが必要である。

できていないことを取り上げて否定するのではなく、できていることに目を向けさせ、「よりよく健康になるためにはどうすればよいか。」と問いかけ、自分自身で、問題点や課題に気付くことができるようにすることが大切である。

自分の生活と関連付けながら、食事と排便の重要性について理解できるようにする。

決まった時刻に起きることや朝ごはんをしっかり食べることは、生活リズムを整えるために大切である。

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がんばって食べたものがあったら書いてみましょう。

いいえ

いいえ

はい

はい

はい

きらいなものでも少しは食べている。

家では好す

きなものだけ食べている。

いいえ

いいえ

15

好す

ききらいしないで食べよう

 自分にあてはまると思ったら「はい」に、ちがうと思ったら「いいえ」に進

すすみましょう。

あなたの食べ方をチェックしてみましょう

食た

べ物もの

の3つの働はたら

き  給

きゅう

食しょく

は3つの 働はたら

きをもつ食た

べ物もの

を上手に組み合わせてメニューを作っています。3つのグループをそろえて食べると健

けん康こう

によい 食しょく

事じ

になります。3つのグループの中で、今日の 給

きゅう

食しょく

に使つか

われている食た

べ物もの

に○をつけてみましょう。

はい いいえ

はい

給きゅう

食しょく

はいつも残のこ

さないで食べている。

好すききらいせず、

バランスよく食べられています。これからも続

つづけて

いきましょう。

きらいな食た

べ物もの

はない。おもにエネルギーのもとになる

おもに体の調ちょう

子し

を整ととの

えるもとになる

おもに体をつくるもとになる

好すききらいがない

のはよいことですが、家で好

すきなも

のだけたくさん食べるとバランスがくずれてしまうことがあります。

きらいなものでも食べようとがんばっていることはよいことです。これからも続

つづけてい

きましょう。

きらいなものの中にも大切な栄

えい養よう

分があります。少しずつでも食べられるようにがんばりましょう。

めん

みかん

ブロッコリー ピーマン

りんご

きゅうり

たまねぎ

キウイフルーツ

なす

いちご

にんじん ねぎ

キャベツ

ほうれんそう

だいこん

にら

かぼちゃ はくさい

レタス

トマト

とうふ

ハム

たまご

チーズ

牛ぎゅう

乳にゅう

なっとう

ヨーグルト

ひじき

小魚

みそ だいずバター

さつまいも

ごはん

じゃがいも

  油あぶら

パン

さとう

3年体育、特別活動

学校給食を教材とした集団指導を基本としながら、食物アレルギーや偏食、食事の量、し好など個々の児童の特性や家庭環境などを考慮し、継続的かつ体系的に指導を行う必要がある。

食品の種類やそれぞれの食品の働きについて理解し、残さず食べようとする意欲を高めるようにする。

自分の食生活を振り返り、どうして好き嫌いしない方がよいのか考える。

食品は、体内での主な働きで3つのグループに分けられ、自分たちが苦手な野菜などにも、大切な働きがあることを理解できるようにする。

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16

主しゅ

食しょく

・主しゅ

菜さい

・副ふく

菜さい

(汁しる

物もの

をふくむ)を調べてみよう  給

きゅう食

しょくはみなさんの体の成

せい長

ちょうをしっかりと考えた栄

えい養よう

のバランスのよい 食しょく

事じ

です。毎日の 給きゅう

食しょく

から、主しゅ

食しょく

・主しゅ

菜さい

・副ふく

菜さい

(汁しる

物もの

をふくむ)を調しら

べてみましょう。

元気な体に必ひつ

要よう

な食しょく

事じ

 元気にすごすためには、毎日の生活の中で、 調ちょう

和わ

のとれた 食しょく

事じ

、適てき

切せつ

な運うん

動どう

、十分な 休きゅう

養よう

・すいみんが必ひつ

要よう

です。

 栄えい

養よう

のバランスのとれた 食しょく

事じ

をすることによって、体をよりよく成せい

長ちょう

させることができます。そのためには、いろいろな種

しゅ類るい

の 食しょく

品ひん

を食べることが大切です。下のイラストのように、みなさんの体は今、体の成

せい長

ちょうに必

ひつ要よう

なほねがつくられる大切な時

じ期き

です。ほねをつくるもとになるカルシウムをはじめとして、いろいろな栄

えい養よう

素そ

をしっかりとることはとても大切です。

 「主しゅ

食しょく

・主しゅ

菜さい

・副ふく

菜さい

(汁しる

物もの

をふくむ)」をそろえて、栄えい

養よう

のバランスのとれた 食しょく

事じ

にしましょう。

とっているかな? 大切な栄えい

養よう

素そ

たんぱくしつを多くふくむ カルシウムを多くふくむ ビタミンを多くふくむ

体をつくるもとになる ほねや歯は

をつくるもとになる 体の 調ちょう

子し

を 整ととの

えるもとになる

主しゅ

食しょく

…ごはんやパン、めん類るい

(おもにエネルギーのもとになる食品)主しゅ

菜さい

…魚や肉、たまごや大だい

豆ず

(おもに体をつくるもとになる食品)などを   多く使ったおかず副ふく

菜さい

…野や

菜さい

やきのこ、いもや海かい

藻そう

類るい

(おもに体の調子を整えるもとになる   食品)などを多く使ったおかず

2 〜3歳さい

7〜8歳さい

11 〜 12 歳さい

15 〜 16 歳さい

主しゅ

食しょく

……ごはん主しゅ

菜さい

……豚ぶた

肉にく

のしょうが焼や

き副ふく

菜さい

……みそしる おひたしその他

…みかん 牛ぎゅう

乳にゅう

主しゅ

食しょく

……パン主しゅ

菜さい

……魚フライ副ふく

菜さい

……オニオンスープ 野や

菜さい

サラダその他

…りんご  牛ぎゅう

乳にゅう

主しゅ

食しょく

……山さん

菜さい

うどん主しゅ

菜さい

……ちくわの磯いそ

辺べ

揚あ

げ副ふく

菜さい

……大だい

豆ず

の五ご

目もく

煮に

 その他

…いちご  牛ぎゅう

乳にゅう

主しゅ

食しょく

……(           )主しゅ

菜さい

……(           )副ふく

菜さい

……(           )その他

…(           )

みなさんの学校の給きゅう

食しょく

4年体育、特別活動

体をよりよく発育・発達させるために、栄養のバランスのとれた食事をとることの大切さについて理解できるようにする。

発育期は、骨量の加齢的変化から見ても、体の発育発達の時期であると同時に、骨格の成長が完了し、最大骨量に到達するまでの重要な時期である。骨格の形成には、カルシウムをはじめとする多くの栄養素や、エネルギー摂取が深く関わっている。発育期において、これらを十分摂取し、適正な食生活を心がけることが、極めて重要である。

学校給食では、発育期に必要な栄養素であるカルシウムを多く含む牛乳や小魚などが加えられている。

身近な食事から考えることができるように、各学校の給食の献立を主食、主菜、副菜(汁物を含む)、その他に分けて記入する。

学習したことを日常生活に生かせるように、バイキングや間食など、食品が自由に選べる状況においても、栄養のバランスを考えて食品を選ぶことができるようにする。

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17

地ち

域いき

に伝つた

わる行ぎょう

事じ

食しょく

を調しら

べてみよう  日本は南北に長く、それぞれの地

ち域いき

に祭まつ

りや 行ぎょう

事じ

が伝つた

わっていて、四し

季き

折おり

々おり

の自し

然ぜん

から生み出される 食しょく

材ざい

を使って季き

節せつ

の節ふし

目め

に食べられている 行

ぎょう事じ

食しょく

があります。 中でも、一年の始

はじまりを祝

いわう正月に食べる雑

ぞう煮に

は、だしの素そ

材ざい

や味あじ

付つ

け、もちの形、具ぐ

の種しゅ

類るい

など地ち

域いき

や家か

庭てい

によってもさまざまです。みなさんの家

か庭てい

で食べる雑ぞう

煮に

や各地の雑ぞう

煮に

について調しら

べてみましょう。

新にい

潟がた

さけとイクラの雑

ぞ う

煮に

福ふく

井い

かつお節ぶ し

の雑ぞ う

煮に

京きょう

都と

白みその里さ と

芋い も

入り雑ぞ う

煮に

島しま

根ね

小あ ず き

豆の雑ぞ う

煮に岡

おか山やま

ぶりの雑ぞ う

煮に

鹿か

児ご

島しま

えびだしの薩さ つ

摩ま

雑ぞ う

煮に

香か

川がわ

白みそのあんもち入り

雑ぞ う

煮に

東とう

京きょう

こまつなの雑ぞ う

煮に

千ち

葉ば

はばのりの雑ぞ う

煮に

福ふく

島しま

凍こ お

り豆と う

腐ふ

の雑ぞ う

煮に

岩いわ

手て

くるみだれの雑ぞ う

煮に

(例)各地の雑ぞう

煮に

自分の家の雑ぞう

煮に

について調しら

べてみよう

 雑ぞう

煮に

の味あじ

付つ

けや具ぐ

の種しゅ

類るい

は、同じ都と

道どう

府ふ

県けん

内ない

であっても地

ち域いき

や家か

庭てい

によって異

ことなります。

だ  し:

味あ じ

付つ

け :

もち・具ぐ

4年社会、総合、道徳

地域の産物や風土の違いから生まれた食文化の多様性や、日本の年中行事にまつわる行事食について理解できるようにする。

①だしの違い(昆布、かつお節、煮干し、するめ、穴子、とり肉など)②味付けの違い(塩、しょうゆ、みそ)③餅の違い(角餅、丸餅、あん入り餅、また、焼く、煮る)※ここに示したもの以外にも、例えば沖縄県では、雑煮に代わるものとして、「中味汁」(豚の内臓の汁)がある。

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昔むかし

今かまど・羽

は釜がま

七しち

輪りん

氷こおり

冷れい

蔵ぞう

庫こ

ガス炊すい

飯はん

器き

ガスコンロ

電気冷れい

蔵ぞう

庫こ

電気炊すい

飯はん

器き

魚の干ひ

物もの

豆とう

腐ふ

ようみそ

するめいか 切きり

干ぼ

しだいこん 干ほ

しがき

電でん

磁じ

調ちょう

理り

器き

昔むかし

はどのように食た

べ物もの

を長もちさせたのでしょう。昔むかし

の人はいろいろな方ほう

法ほう

で食た

べ物もの

を長もちさせてきました。長もちするように工

く夫ふう

された食た

べ物もの

を「保ほ

存ぞん

食しょく

」といいます。

長もちさせる方ほう

法ほう

 その3

発はっ

酵こう

:体に害がい

のないよいきんをふやして、害がい

のあるきんをおさえる。

18

昔むかし

の生活と今の生活をくらべてみよう

 みなさんのおじいさんやおばあさんは子こ

供ども

のころ、どのようなくらしをしていたのでしょうか。 食

しょく事じ

を作る道どう

具ぐ

や食た

べ物もの

を保ほ

存ぞん

する方ほう

法ほう

、 食しょく

事じ

の様よう

子す

など、 昔むかし

の人々の生活と私たちの生活をくらべてみましょう。

昔むかし

の道どう

具ぐ

と今の道どう

具ぐ

をくらべてみましょう

ごはんをたく道どう

具ぐ

にる、焼や

く道どう

具ぐ

保ほ

存ぞん

する道どう

具ぐ

かまどでまきをもやし、羽は

釜がま

でたいていました。

七しち

輪りん

とい う道どう

具ぐ

で、炭すみ

をもやして、 料りょう

理り

をしていました。

氷こおり

を使って冷ひ

やしていました。

長もちさせる方ほう

法ほう

 その1

長もちさせる方ほう

法ほう

 その2

干ほ

す:日光などにあて、食た

べ物もの

にふくまれる水分をぬく

塩しお

づけ:塩しお

につけて、食た

べ物もの

の水分をぬく

3つの方ほう

法ほう

を組み合わせた保ほ

存ぞん

食しょく

もあります。

げんざい使つか

われている食た

べ物もの

の保ほ

存ぞん

方ほう

法ほう

について調しら

べてみましょう。

梅うめ

干ぼ

し(塩しお

づけ+干ほ

す)新あら

巻まき

鮭ざけ

4年社会、総合、道徳

食に関わる古い道具を取り上げ、それらを使っていた頃の食事の仕方や食生活の様子を理解し、人々の生活の知恵について考えることができるようにする。

保存食は食品が腐敗しないように加工や処理されたものである。また、長持ちするだけではなく、味をよくしたり、栄養価を高めたりするなどの工夫により、地域ごとに独自の食文化を築いてきたことに目を向けさせる。

「干す」、「塩漬け」、「発酵」を組み合わせた食べ物について、調べさせる。 例 たくあん漬け、ふなずし

昔の生活が今の生活と深く結び付いていることに気付かせる。道具や暮らしの変化には、生活をよりよく変えようとする人々の願いが込められていることに目を向けさせる。

郷土資料館や博物館等を利用したり、学芸員や高齢者から話を聞いたりすることを通して、興味・関心をもたせる。