仕様書 別紙 1

電子カルテネットワーク機器の更新

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目次

1 調達概要 ······················································································································· 2

1.1 病院概要 ················································································································ 2

1.2 調達の背景および目的 ······························································································ 2

1.3 調達の範囲 ············································································································· 2

1.4 調達品内訳 ············································································································· 3

2 ネットワークの概要 ········································································································ 4

2.1 ネットワーク基本要件 ······························································································ 4

2.2 ネットワーク物理構成要件 ························································································· 4

2.3 HIS 系 LAN ネットワーク要件 ···················································································· 5

2.3.1 HIS 系 LAN ネットワーク性能・帯域要件 ································································· 5

2.3.2 HIS 系 LAN 可用性要件 ························································································ 5

2.3.3 HIS 系 LAN セキュリティ要件 ··············································································· 6

2.3.4 無線 LAN システム機能要件 ·················································································· 6

2.4 その他のネットワーク要件 ························································································· 7

3 技術仕様 ······················································································································· 8

3.1 HIS ネットワーク機能要件························································································· 8

3.1.1 共通スイッチ要件 ······························································································· 8

3.1.2 PoE 兼フロアスイッチ（48） ················································································ 8

3.1.3 PoE 兼エッジスイッチ（48） ················································································ 9

3.1.4 エッジスイッチ（16） ························································································· 9

3.1.5 無線 LAN アクセスポイント ·················································································· 9

3.1.6 無停電電源装置（1500） ··················································································· 10

4 工事仕様 ····················································································································· 11

4.1 工事基準等 ············································································································ 11

4.2 工事仕様 ··············································································································· 11

4.2.1 UTP ケーブル ·································································································· 11

4.2.2 その他 ··········································································································· 11

5 役務仕様 ····················································································································· 12

5.1 一般注意事項 ········································································································· 12

5.2 プロジェクト実行体制 ····························································································· 13

5.3 設計・構築・導入業務 ····························································································· 13

5.4 ネットワーク保守・運用支援 ····················································································· 14

5.5 納品物 ················································································································· 14

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1 調達概要

1.1 病院概要

名称 茨城県立中央病院

住所 〒309-1793 茨城県笠間市鯉淵 6528

電話番号 0296-77-1121（代表）

病床数 500 床（一般病床 475 床+結核病床 25 床）

1.2 調達の背景および目的

病棟フロアのネットワーク機器老朽化に伴い、本館 4F 東病棟、本館 4F 西病棟、本館 6F 東病

棟、本館 6F 西病棟、がんセンター3F 中病棟、がんセンター4F 中病棟、がんセンター5F 中病棟、

外来１F 診察室、外来２F 診察室（計 9 エリア）向けのネットワーク機器及び、本館３F 手術室向

けの無線アクセスポイント（計 10 箇所）の更新を行う。現在使用している総合医療情報システ

ムにおいては安全性の向上や業務の効率化のため、スマートフォンやタブレットなどのモバイル

機器を導入しており、無線通信環境を増強する必要がある。増加する医療情報においても適宜対

応できるよう高速ネットワーク化を図る。24時間 365日稼動が求められるシステムであるため、

如何なる状況においても安定稼動を重視したシステムである必要がある。

また多様な業務環境に対応するため会議室の無線アクセスポイント（計９箇所）および周辺の

既存無線通信環境においても HIS 系ネットワークが使用できるよう設定変更を行う。

1.3 調達の範囲

(1) 部門システムネットワークを含む HIS 系 LAN 機器の設置・設定・調整・試験

(2) 無線 LAN システムに関する機器の設置・設定・調整・試験

(3) 新規機器導入に伴う既存ネットワーク監視サーバ及び、既存 Syslog サーバへの設定追

加

(4) 上記機器導入に伴う既存機器（D-Link 社製機器、アライドテレシス社製機器、ソリト

ンシステムズ社製機器、CISCO 社製機器）の設定変更

(5) 上記機器導入に伴う旧機器（入替対象機器）の撤去

(6) 上記導入に必要な施工、電源工事、LAN 工事

3

1.4 調達品内訳

(1) 導入場所：茨城県笠間市鯉淵 6528 茨城県立中央病院

(2) システム構成

項目 要素 備考

ハードウェア ネットワークスイッチ

無線 LAN アクセスポイント

無停電電源装置（UPS）

・機器機能単位での設計及び構築

・既存システム接続作業および必要に

応じて既存システムの設計、設定変更

作業

・調達ハードウェアの設置

その他必要ハードウェア

項目 要素 備考

ネットワーク工事 無線 LAN アクセスポイント取付

旧機器（入替対象機器）の撤去

UTP ケーブル敷設

レントゲン・コア抜き

電源工事

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2 ネットワークの概要

2.1 ネットワーク基本要件

(1) 今回調達する各ネットワーク機器は以下の用途に対応するものとする。

・電子カルテ・部門システムなどを接続する HIS 系 LAN

・病院職員の事務環境（インターネット接続を含む）を提供する事務系 LAN

(2) 各ネットワーク系統は VLAN により、論理的に分離するものとする。また、必要に応

じて各系統内でも複数 VLAN を設定する。

(3) 今回の調達内で事務系 LAN 専用の機器は調達しないが、HIS 系 LAN 用 PoE スイッチ

及び、無線 LAN アクセスポイントと物理的に統合（論理的に分離）すること。

(4) 今回導入する基幹ネットワークスイッチはコアスイッチ等既存機器との接続を行う。

このため、本調達内で導入に必要な既存機器の設定変更を行うものとする。

(5) 全体設計の最適化の観点より、本調達で導入する機器に接続される既存ネットワーク

機器（D-Link 社製機器、アライドテレシス社製機器、ソリトンシステムズ社製機器、

CISCO 社製機器）や、その他関連する機器の構成・設定、更新前の無線環境等の調査

を行った上で対応を行うこと。

また、本調達仕様書内で構成等その他の不明点があった場合においても、病院から了

承を得た上で既存環境調査を行い対応すること。

2.2 ネットワーク物理構成要件

(1) 効率的な配線・設置作業を行えるように機器の配置を設計した上で構築作業を実施す

ること。

(2) ギガビットイーサネットをバックボーンとする、ネットワークを構築すること。

(3) 既存と同じ LAN の受け口（コンセント）を使用できるようにすること

(4) 該当エリア（計 9 エリア）において、スイッチ、無線アクセスポイント、UPS は、新

たなものに更新すること。ただしノンインテリジェントスイッチ、LAN ケーブルは既

存のものを流用してかまわない。

(5) 本館 3F 手術室（計 10 箇所）において、無線アクセスポイントを新たなものに更新す

ること。ただし LAN ケーブルは既存のものを流用してかまわない。

(6) 会議室の無線アクセスポイント(計 9 箇所)および、周辺の既存無線通信環境において

設定変更を行い HIS 系ネットワークが使用できるようにすること。

ただし、設定変更する内容については事前に病院と協議すること。

(7) ネットワークを構成する機器は以下の通りとし、入札参加者の設計により機器の必要

5

数を算出し、事前に病院に提示すること。病院と協議のうえ台数の増加や、機器の追

加等が必要な場合は、それも見積に含めること。

【新規調達機器一覧】

項 機器 必要台数 備考

1 PoE 兼フロアスイッチ（48) 8 台以上

2 FlexStack-Plus モジュール 6 台以上

3 1000Base-SX SFP 24 台以上

4 PoE 兼エッジスイッチ（48） 2 台以上

5 エッジスイッチ（16） 28 台以上

6 無線 LAN アクセスポイント 148 台以上

7 無停電電源装置（1500） 6 台以上

2.3 HIS 系 LANネットワーク要件

2.3.1 HIS系 LANネットワーク性能・帯域要件

(1) コアスイッチと今回導入する PoE 兼フロアスイッチ間は、1Gbps×4 のリンクアグリ

ゲーションにより、4Gbps 以上の速度とすること。尚、コアスイッチとフロアスイッ

チの接続は光ファイバーによる接続とすること

(2) 今回導入する PoE 兼フロアスイッチと PoE 兼エッジスイッチ間の接続は、1Gbps×2

のリンクアグリゲーションにより、2Gbps 以上の速度とすること。

(3) 今回導入する機器と、今回更新しない既存機器間の接続については、既存接続帯域以

上を確保すること。

(4) UPS は停電時、非常電源（発電機）に切り替える間も稼働できるように、接続機器が

5 分間稼働できる容量を持つこと。

2.3.2 HIS系 LAN可用性要件

(1) 以下の機器についてはスタックによる冗長構成とし、任意の 1 台が停止しても全業務

が停止しないよう、接続配線等を工夫し、冗長化を図ること。

PoE 兼フロアスイッチ

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(2) 以下スイッチ間の接続経路は冗長構成とすること。それぞれの機器のうち任意の 1 台

および、任意の 1 経路の障害時にも通信が継続する仕組みを構成すること。

ただし、PoE 兼エッジスイッチの単体障害についてはこの限りではないものとする。

コアスイッチ（既存）― PoE 兼フロアスイッチ

PoE 兼フロアスイッチ ― PoE 兼エッジスイッチ

2.3.3 HIS系 LANセキュリティ要件

(1) 有線接続する機器について、MAC アドレスによる接続制限が実施出来るようネットワ

ーク機器を構成・設定すること。多数のエッジスイッチがカスケード接続されている

ネットワークにおいても問題なく、1 台ずつ MAC アドレス制限が可能であること。

尚、認証サーバとして既存の RADIUS サーバ（ソリトンシステムズ社 NetAttest EPS）

を使用すること。

(2) 無線接続する機器について、証明書による認証（EAP-TLS）が実施出来るようネット

ワーク機器を構成・設定すること。

尚、認証サーバとして既存の RADIUS サーバ（ソリトンシステムズ社 NetAttest EPS）

を使用すること。

(3) 無線通信は WPA2-AES により暗号化すること

(4) 各機器は Syslog サーバに一括してログを送信すること。

2.3.4 無線 LANシステム機能要件

(1) 無線 LAN 導入後に電波環境調査を行い、調査結果について病院から承認を得ること。

調査の結果により、著しく無線運用に悪影響を及ぼすことが判明した場合は、病院と

協議し、代替え案を提示すること。

(2) 特別な事情を除き、「別紙２ 無線使用エリア」内における各居室内中心部（高さ 1m

程度）にて、

・信号強度（RS）：-65dBm 以上

・Ping による疎通：連続 15 回の応答が得られ、途中で Timeout しない

という通信要件を満たせること

(3) 無線 LAN 利用者以外に無線 LAN の利用を特定されないよう、SSID を秘匿すること。

(4) 不正な情報の取得、傍受を防止する暗号化(WPA2/AES)を行うこと。

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(5) 認証サーバによって発行される電子証明書を用いた、IEEE802.1X による認証機構に

よって端末の接続制限を行うこと。

(6) 複数のアクセスポイント間でローミングする機能を有すること。

(7) 無線 LAN と有線 LAN のユーザネットワークのセグメントを同一としないこと。

(8) １台のアクセスポイント、および連続した１つのチャネル配下など、複数のクライア

ントで帯域をシェアする環境において、同時に過多のクライアントが接続されること

のないよう、アクセスポイント配置設計およびチャネル設計を行うこと。

(9) 既存の無線LANアクセスポイントは、仮想コントローラにて管理・運用しているため、

今回導入する無線 LAN アクセスポイントについても病院と協議の上、必要に応じて、

既存仮想コントローラにて管理・運用出来るよう構成すること。

2.4 その他のネットワーク要件

(1) 端末が接続されるスイッチのポートにおいて、ネットワークループを防止するための

仕組みを設けること。

(2) 導入する機器において、時刻同期設定が可能な機器については、原則時刻同期設定を

行うこと。

(3) 導入する機器において、可能な限りログを取得すること。

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3 技術仕様

3.1 HIS ネットワーク機能要件

3.1.1 共通スイッチ要件

(1) L2 スイッチング機能を有すること。

(2) IP アドレスを設定することができ、Ping に応答すること。

(3) ポートベース VLAN、IEEE 802.1Q タグベース VLAN に対応可能なこと。

(4) STP/RSTP/MSTP 機能を有すること

(5) IEEE 802.3ad による自動設定リンクアグリゲーション機能（LACP）および手動設定

が可能なこと。

(6) スパニングツリー機能を使用することなく、ループ検出・抑止する機能を有し、ルー

プしたポートを自動的に遮断し、また一定時間で復旧させることが可能であること。

(7) SNMP エージェント機能を有すること。

(8) SYSLOG 送信機能を有すること。

(9) NTP または SNTP 機能を有すること。

(10) コンソールポートを有すること。また、Telnet/SSH によるリモート・コンソール機能

も有すること。

(11) UDLD 機能を有すること。

(12) 装置は 19 インチ標準ラックに収容可能であること。

3.1.2 PoE兼フロアスイッチ（48）

(1) 装置単体で 10/100/1000BASE-T のインターフェースを 48 ポート以上有すること。

(2) 装置単体で SFP+スロットを 2 ポート以上有すること。

(3) 装置単体につき、1000Base-SX (Dual LC) SFP モジュールを 2 個以上搭載すること。

（スタック全体で 4 個）

(4) スタック機能対応型スイッチであること。スタック帯域幅は 80Gbps 以上有すること。

(5) 装置単体につき、FlexStack-Plus モジュールを 1 個搭載し、同一装置 2 台以上でのス

タック構成とすること。

(6) 装置単体で最大スイッチング容量は 108Gbps 以上あること。

(7) 48 ポートスイッチの装置単体の最大パケット転送能力は 130.9Mpps 以上あること。

(8) 装置単体で 4094 以上の VLAN ID を使用可能なこと。

(9) IEEE802.3af 準拠の PoE、および IEEE802.3at 準拠の PoE+機能を持ったポートを

48 ポート以上搭載していること。

(10) 最大給電可能電力 1 ポートあたり 30W 以上可能であり、装置全体で最大 740W 以上

であること。

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(11) Cisco Catalyst 2960X-48FPD-L 相当の機器であること。

3.1.3 PoE兼エッジスイッチ（48）

(1) 装置単体で 10/100/1000BASE-T のインターフェースを 48 ポート以上有すること。

(2) 装置単体で SFP スロットを 4 ポート以上有すること。

(3) 装置単体で最大スイッチング容量は 104Gbps 以上あること。

(4) 48 ポートスイッチの装置単体の最大パケット転送能力は 77.38Mpps 以上あること。

(5) 装置単体で 4094 以上の VLAN ID を使用可能なこと。

(6) IEEE802.3af 準拠の PoE、および IEEE802.3at 準拠の PoE+機能を持ったポートを

48 ポート以上搭載していること。

(7) 最大給電可能電力 1 ポートあたり 30W 以上可能であり、装置全体で最大 370W 以上

であること。

(8) Cisco Catalyst 2960L-48PS-JP 相当の機器であること。

3.1.4 エッジスイッチ（16）

(1) 装置単体で 10/100/1000BASE-T のインターフェースを 16 ポート以上有すること。

(2) 装置単体で SFP スロットを 2 ポート以上有すること。

(3) 装置単体で最大スイッチング容量は 36Gbps 以上あること。

(4) 48 ポートスイッチの装置単体の最大パケット転送能力は 26.78Mpps 以上あること。

(5) 装置単体で 4094 以上の VLAN ID を使用可能なこと。

(6) Cisco Catalyst 2960L-16TS-JP 相当の機器であること。

3.1.5 無線 LANアクセスポイント

(1) ５GHz、2.4GHz を同時に利用できること。

(2) IEEE 802.11 a/b/g/n/ac wave1、wave2 に準拠していること。

(3) 5GHz 帯において、理論値 5.2Gbps 以上のスループット性能を有すること。

(4) IEEE 802.11ac wave2 160MHz チャネルに対応していること。

(5) 2.4GHz および 5GHz のワイヤレスネットワークの同時運用が可能であること。

(6) 5GHz のワイヤレスネットワークを２つ同時運用が可能であること。

(7) IEEE 802.3at の PoE にて動作可能であること。

(8) 100/1000Base-T を 1 ポート以上有すること

(9) 認証サーバーを２台以上指定できること。

(10) 複数台の端末が同時に接続しても、５Ghz、２.４Ghz のアンテナごとに異なるＣＰＵ

/メモリで処理し、パフォーマンス低下を防止しながら同時に利用できること。

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(11) 端末の場所を把握し、端末のある場所でシグナルが強くなるよう位相を調整すること

でスループットを向上させる機能を有する事。尚、無線 LAN 端末に依存せず、本機能

を実装できること。

(12) SSID ごとに VLAN を割り当てる機能を有すること。

(13) SSID ごとに SSID を隠ぺいし、SSID を指定しない端末の接続を禁止する機能を有す

ること。

(14) IEEE802.1X 認証の暗号方式として WPA/WPA2-Enterprise/EAP-PEAP/TLS/TTLS

に対応していること。

(15) 暗号化機能として、WEP（64/128bit）及び WPA/WPA2（AES、TKIP）が利用可能

であること。

(16) CLI 及び、GUI 経由で機器の設定変更／メンテナンスが可能であること。

(17) SNMP エージェント機能を有すること。

(18) Aironet2800 相当の機器であること。

3.1.6 無停電電源装置（1500）

(1) Smart-UPS SMT 1500J 相当とする。

(2) 定格電圧：100V

(3) 定格容量：1500VA / 980W

(4) コンセント： 8

(5) 形状：自立型

(6) 電源ケーブル：AC100V 対応（プラグ：NEMA 5-15P 準拠）/1.8m

(7) 接続インターフェース：USB / COM

(8) 3 年保証(3 年間翌営業日以降訪問修理)付

(9) バッテリーは活性交換可能な製品であること。

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4 工事仕様

4.1 工事基準等

図面特記または本特記仕様書に記載なき事項は LAN 通信規格（JIS X 5150:2004）、関連法規、

関連基準に準拠すること。

4.2 工事仕様

4.2.1 UTPケーブル

(1) 病棟用無線 LAN アクセスポイント用として、新規にエンハンスドカテゴリ 6 規格以上

の UTP ケーブルを敷設すること。

(2) スイッチ間の接続など、今回新規機器導入に伴い、UTP ケーブルが必要となった場合、

同様にエンハンスドカテゴリ６規格以上のケーブルを敷設すること。

(3) UTP ケーブルの両端は病院と協議の上、適切に処理をおこなうこと。（RJ45 モジュラ

ープラグ、情報コンセント等）

(4) UTP ケーブルの露出部分はダクト、メタルモール等により保護を行うこと。またダク

ト、メタルモールについては周辺に合わせた色を選定すること。

(5) 運用・保守を考慮し、今回導入するスイッチに係る UTP ケーブルを可能限り整理する

こと

(6) UTP ケーブルのパーマネントリンク区間におけるケーブル長は 90m 以内とし、チャ

ネルリンク区間は 100m 以内とすること。必ずケーブル試験をおこない、規格内であ

ること。

(7) UTP ケーブルの色は事前に病院と協議すること。

(8) UTP ケーブルの両端に表示用ラベルやシール等を取り付けること。表示内容について

は事前に病院と協議すること。

4.2.2 その他

(1) 今回新規に設置する UPS 用（1F×1 台、2F×2 台、4F×3 台）に二次側電源工事を実

施すること。 ただし、現地環境調査を行い、EPS 内に使用可能な空き電源があった場

合かつ、事前に病院の了承が得られた場合は、空き電源を使用しても良いものとする。

(2) UTP ケーブルの新規敷設に伴い、レントゲン・コア抜き作業が必要となった場合、施

工箇所を特定し、事前に病院と協議したうえで実施すること。

(3) 工事については安全対策を十分におこない作業指示・危険予知・作業員の健康確認・

連絡事項等を朝礼、夕礼を通じて周知徹底すること。また一日の工事日報を作成し、

その日のうちに監督員に提出すること。

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5 役務仕様

5.1 一般注意事項

(1) 作業時には、病院が県の中心の 24 時間体制で運営されている医療機関であることを十

分に理解したうえで、病院の業務に支障が出たり、患者、患者の家族、職員、外注業

者他に不快感を与えたりしないよう、発言、対応、身なり、マナー、挙止について十

分注意を払うこと。また、作業を行う各担当者に、原則として病院内に貴重品を持ち

込まない旨、そして仮に貴重品を持ち込んで紛失等があった場合に病院はその責を負

えない旨を、周知徹底すること。

(2) 落札業者の各作業担当者は、自らの所属等を証明する社員証等の名札や腕章を常時見

やすい位置に着用すること。

(3) 落札業者の作業担当者が院内各室に立ち入って作業を行う際は、事前に病院の所管部

署の責任者に確認を取り、その者の許可を得た上で作業を進めること。

(4) 打ち合わせは、特別な事情がない限り、可能な限り落札業者の担当者は病院の職員の

スケジュールに合わせること。

(5) 既存システムでは 3 病院共通利用電子カルテシステムを利用していることを十分に理

解し設計構築作業、移行作業に当たること。

(6) 本構築プロジェクトにかかわる機密事項や、患者情報、あるいは院内で知り得た情報

を社内で取り扱うにあたり、落札業者は、システム構築に携わる者以外にこれら一切

の情報が漏洩しないように配慮すること。

(7) 本構築作業が開始される前に病院と協議すると定めた事項について、十分な誠意をも

って行うこと。

(8) 本調達の業務を行う作業場所は、落札業者の責任において情報セキュリティを保持で

きる場所を確保すること。院内の作業場所については、病院の指定する場所で業務を

実施すること。

(9) 構築作業の期間中において、落札業者が病院の指定する場所で使用する什器や備品、

また必要な通信環境に関して、病院が準備できない場合は落札業者が用意すること。

持ち込み品の可否や設置場所等の詳細については、この事前協議を行い病院の承認を

得ること。

(10) 落札業者は、院内作業場所への出入り、業務時間帯の制限、駐車場の利用、飲食、携

帯電話やモバイル機器の利用等、落札業者の作業に係わる諸般の事項について、事前

協議の対象として病院の承認を得ること。落札業者は、作業担当者に事前協議の決定

事項を必ず遵守させ、これに違反した事実が認められた場合、落札業者の責任におい

て再発防止策を講じること。

(11) 落札業者は、本プロジェクトにおけるセキュリティ関連の管理体制及び責任を明確に

すること。またその際、セキュリティ事故対策の責任者を事前に定め、万一コンピュ

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ータウィルス等の検出、情報漏えいを含む情報セキュリティ事故が発生した場合、た

だちに病院に報告するとともに事故原因に係る調査について全面的に協力すること。

(12) ハードウェア・ソフトウェア等の設置工事について、落札業者は、病院に対し事前に

作業の内容の提示を行い、承認を得ること。また、その際落札業者は、病院がこの承

認を行うにあたって必要十分な精査を行うための期間を、作業を行う予定の日から逆

算して確保できるようにすること。なお、落札業者に帰すべき事由によりこのための

期間が十分確保できないことにより、作業が遅延した場合は落札業者の責任とする。

(13) 将来の拡張性や他システムとの相互接続のため、採用される技術は可能な限り IEEE

などの標準技術とすること。運用上不足する機能などは運用または標準技術を基礎と

した拡張機能や標準規格化の動きのある技術等を検討するものとし、将来の変更に対

して障害となる可能性を極力排除すること。

(14) システムへの影響（停止含む）がある作業については、影響度を事前に病院に報告し、

作業の承認を得ること。尚、目安としてシステム停止が必要な場合は、システム停止

の 2 週間前までに病院の承認をえること。

5.2 プロジェクト実行体制

(1) プロジェクトチームは、医療機関におけるネットワークに精通し、十分な設計・導入

経験を有するメンバで構成すること。速やかにプロジェクト体制図を病院に提示し、

承認を得ること。

(2) プロジェクトチームは病院担当者と適宜打合せを開催し、作業状況の報告や、作業に

対する承認を得ること。頻度、開催のタイミング等は当院と協議のうえ決定すること。

(3) 病院と打合せを行った際は落札業者にて議事録を作成すること。尚、議事録について

は会議開催後、1 週間以内に病院に提出すること。

5.3 設計・構築・導入業務

(1) 導入する全ての装置について動作確認を行うこと。

(2) 相互通信が必要である今回調達装置間の接続に関しては、通信テストを含む動作確認

を行うこと。

(3) 冗長機能を有する箇所については、冗長テストを含む動作確認を行うこと。

(4) 落札業者は、ネットワーク移行に際して必要な既存機器の調査・分析を行い、今回導

入機器の設計方針・移行方針を病院に説明し、承認を得ること。

(5) ネットワーク移行に伴い、必要に応じて現行機器の設定を変更すること。

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(6) 運用中の障害を検知できるよう今回の調達機器について、既存ネットワーク監視サー

バに設定を追加すること。尚、設定内容については原則既存環境と同等とし、病院と

協議の上決定するものとする。

(7) 運用中のログを採取きるよう今回の調達機器について、既存 Syslog サーバに設定を追

加すること。尚、設定内容については原則既存環境と同等とし、病院と協議の上決定

するものとする。

(8) 安易なパスワード、管理者アカウント等の設定を禁止する。

(9) ファームウェアおよびパッチなどについては、病院システムを安定稼働させる上で支

障が出ないよう選定し、病院の承認を得るものとする。

(10) 設計・構築・移行等の内容は、病院と協議し決定を行うものとする。

5.4 ネットワーク保守・運用支援

(1) 本プロジェクト内で機器・ソフトウェア等の障害が発生した場合は、本調達内で対応

を行うこと。

(2) 本プロジェクトに伴い、誤って既存環境に障害を発生させた場合は、本プロジェクト

内で速やかに対応を行うと共に病院に対し、報告書を提出すること。

(3) 障害発生時における原因究明及び復旧作業を実施すること。

(4) 緊急対応を考慮し、病院から 2 時間以内に到着できる範囲に保守拠点を有すること。

5.5 納品物

(1) 落札業者は以下の納品物もしくは同等のものを編集可能な形式の電子データ及び、紙

媒体にて提出するものとする。

ただし、設定ファイル及び、ファームウェアに関しては電子データのみの提出で良い

ものとする。

【全体】

作業完了報告書

納品書

【設計・構築関連】

試験成績書

ネットワーク構成図

機器管理表

電源（UPS）接続図

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アカウント／パスワード管理表

無線電波環境調査結果報告書

設定ファイル（コンフィグ など）

ファームウェア

【工事関連】

各工事図面（配線図、電源図 など）

試験成績書（UTP、電源）

使用材料一式

設置機器写真

無線 LAN アクセスポイントプロット図

以上