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遠いが花の香・【愛媛県東温市】 花吹雪まえのお色直し 【岩手県平泉町】 どんなに厳しい冬があっても春は必ず巡る 【岩手県陸前高田市】
笑子〉兵家の大沼英樹さんは桜前線とともに南から北へ移動しながら、全国の桜と、桜を愛でながら十二やナナ春を楽しむ日本人の情景を10年以上にわたって撮影し続けています。2011年の春、3月11日の
東日本大震災に心を痛めながら桜を追いかけた大沼さんは、東北地方で大きな被害に遭い傷つきなが
らも懸命に咲く桜に、どんなに困難な状況でもそこから立ち上がろうとする希望を兄いだしました。
今回の展覧会では、全国の桜の樹の下にある私たちの暮らしの物語を写したほのぼのとした「お伽
噺桜(おとぎばなしぎくら)」と、大震災後の東北の春を撮影した逗しい「千年桜」、そして被災から1年後の忘
れえぬ「千年桜」を合わせて展示します。入学式や新生活のスタート、お花見など日々の暮らしの中に
ある穏やかな春の風景と、大震災に見舞われながらも懸命に咲く桜をとおして、日々の平和と私たち
の暮らしを見つめ直す機会となれば幸いです。
桜の下をポックリポックリ【岩手県北上市】 もう何年こうしてきたろうね【長崎県菓子皮杵町】
大沼英樹(おおぬまひでき)
1969年山形県天童市生まれ。仙台市在住。
(公社)日本写真家協会会員。1991年写真家・宍
戸清孝氏との出会いにより写真の世界に入る。
約7年間の助手を務め、その後独立。毎年、全国の
桜のある風景を撮影している。2005年宮城県芸
術選奨新人賞受賞。2010年写真集「お伽話桜(お
とぎばなしざくら)」(窓社)2011年東日本大震災
の被災地に咲いた桜を記録した「それでも咲いて
いた千年桜」(窓社)を出版し大きな反響をよんだ。
今秋、震災よリ1年後の桜を記録した「忘れえぬ
また再びの千年桜」を出版予定。個展多数開催。