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- 1 - Excel の画面構成を確認する Excel を起動したら、メニューバーやツールバーなどを利用して、表を作成したり計算を行った りします。 これらの名称と、このテキストで使用する画面構成の設定方法について説明します。 Excel の基本的な画面構成 作業ウィンドウ ファイルや編集操作などを 効率良く行うための場所です。 ツールバー よく使う機能を登録した「ツールボタン」 をまとめたものです。 タイトルバー 編集中のブックの名前 を表示します。 メニューバー すべての機能を「メニュー」として 分類し、まとめたものです。 シート見出し シートの名前が表示されます。 作業中のシート名は白色になります。 スクロールバー シートの見えない部分を 表示する時に使用します。 シート Excel のメインの作業場所のことです。 ステータスバー 操作の説明や、現在の状態が 表示されます。

Excel の画面構成を確認する - 谷本玲大のページtanimoto.to/lifelong_education/ExcelDeChonaikai/EXCEL...一度、Excel を終了し、今度は教材ファイル「EXCEL_Lesson.xls

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Page 1: Excel の画面構成を確認する - 谷本玲大のページtanimoto.to/lifelong_education/ExcelDeChonaikai/EXCEL...一度、Excel を終了し、今度は教材ファイル「EXCEL_Lesson.xls

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Excel の画面構成を確認する

Excel を起動したら、メニューバーやツールバーなどを利用して、表を作成したり計算を行った

りします。

これらの名称と、このテキストで使用する画面構成の設定方法について説明します。

Excel の基本的な画面構成

作業ウィンドウ

ファイルや編集操作などを 効率良く行うための場所です。

ツールバー

よく使う機能を登録した「ツールボタン」 をまとめたものです。

タイトルバー

編集中のブックの名前

を表示します。

メニューバー

すべての機能を「メニュー」として 分類し、まとめたものです。

シート見出し

シートの名前が表示されます。 作業中のシート名は白色になります。

スクロールバー

シートの見えない部分を 表示する時に使用します。

シート

Excel のメインの作業場所のことです。 ステータスバー 操作の説明や、現在の状態が

表示されます。

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画面構成の設定

画面に表示されるツールバーなどの種類は、環

境により異なる場合があります。 本テキストと画面構成を一致させるために、以

下の手順に従い操作してください。

※この操作は、「標準ツールバー」が既に表示さ

れている(=ツールバー一覧の[標準]の左に

が表示されている)場合は行わないでください。 「標準ツールバー」が非表示になってしまいま

す。

「書式設定」についても、同様の操作を行って

下さい。ツールバー一覧内で既に が表示され

ている場合は、行う必要はありません。

[ツールバー(T)]の上に マウスカーソルをしばらくおくと、

ツールバーが 一覧表示されます。

[標準]をクリックします。

[標準]の左側に マークがつき、

「標準ツールバー」が画面に表示される。

[表示(V)]を クリックして、

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「数式バー」を表示します。

※この操作は、「数式バー」が既に表示されてい

る(=[数式バー(F)]の左に が表示されている)場合は行わないでください。 「数式バー」が非表示になってしまいます。

「ステータスバー」を表示します。

※この操作は、「ステータスバー」が既に表示さ

れている(=[ステータスバー(S)]の左に が表

示されている)場合は行わないでください。 「ステータスバー」が非表示になってしまいま

す。

[表示(V)]を クリックして、

[数式バー(F)]をクリックします。

[ステータスバー(S)]の左側に マークがつき、

「ステータスバー」が画面右に表示される。

[表示(V)]を クリックして、

[ステータスバー(S)]をクリックします。

[数式バー(F)]の左側に マークがつき、

「数式バー」が画面上に表示される。

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次のようになれば OK です。

上図で示した4つのツールバー以外に が表示

されている場合は、気にせずそのままにしてお

いてください。

ツールバーのボタン表示の設定

ツールバーの右端の下向き三角ボタンをクリッ

クしてください。 下図のように、ボタン一覧が表示される場合が

あります。

これは、ツールバーのボタンを 1 行に表示する

よう設定されているためです。 ツールバーのボタンが全て表示されるよう、[ボタンを 2 行に表示(H)]に設定し直してください。

をクリックする。

[ボタンを 2 行に表示(H)]を クリックする。

ボタン一覧は 表示されなくなりました。

ツールバーが 2 段になりました。

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画面の拡大率の設定

Excel では、大きな表を見渡したりする場合に

便利なよう、画面の拡大率を変更することが出

来ます。倍率が大き過ぎたり、または小さ過ぎ

たりしないよう、100%に設定します。 以下の手順に従い操作してください。

貼り付けオプションボタンの表示

コピーした値を貼り付ける時に、その貼り付け

方法を選択できるボタンを表示するように設定

します。

以下の手順に従い操作してください。

以下のような画面が出てきます。

後に OK ボタンを押してください。

以上の操作で本テキストと同じ画面になるはず

です。

[ツール(T)]をクリックし、

▼をクリックして、

「100%」をクリックします。

[オプション(O)]をクリックします。

[編集]タブをクリックし、

「[貼り付けオプション]ボタンを表示する(S)」 をクリックして ON にします。

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Excel の基本的な操作

Excel の基本的な操作方法を学習します。

セルの構造

Excel のメインの作業場所であるシートは、以下のような構造になっています。

セルの位置(セル番地)は列名と行番号の組み合わせで表します。 上図では、A 列の 1 行目のセルがクリックされているので、「名前ボックス」にはA1 というセル番地

が表示されています。

行 横方向の並びを

「行」と言います。

名前ボックス クリックしたセル番地が

表示されます。

列 縦方向の並びを

「列」と言います。

セル データを入力するところです。

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その他のセルもクリックしてみましょう。

左から 3 列目(C 列)、上から 3 行目のセルをクリックしてみてください。

「名前ボックス」にはC3 というセル番地が表示されます。

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いろいろな範囲選択

セルの範囲選択には様々な方法があります。

まずはA1 セルから C3 セルを範囲選択してみましょう

A1セルをクリックしたままC3セルまでマウスを動かしてください。選択した部分の色が変わります。

灰色の列名が書かれているところをクリックすると、列全体を選択することができます。

B 列を選択してみましょう。

マウスのボタンから手を離さないで、 ここまでドラッグします。

ここをクリックしたら、

ここをクリックします。

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複数の列を選択することも出来ます。B 列から D 列までを選択してみましょう。

同様に、灰色の行番号が書かれているところをクリックすると、行全体を選択することができます。

2 行目を選択してみましょう。

マウスのボタンから手を離さないで、 ここまでドラッグします。

ここをクリックしたら、

ここをクリックします。

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複数の行を選択することも出来ます。2 行目から 5 行目までを選択してみましょう。

左上の灰色の何も書かれていない部分をクリックしてみましょう。

シート全体を選択することができます。

以上で、基本の練習は終わりです。

一度、Excel を終了し、今度は教材ファイル「EXCEL_Lesson.xls」をダブルクリックして開きまし

ょう(パソコンの設定によっては“.xls”の部分が表示されない場合もあります)。

マウスのボタンから手を離さないで、 ここまでドラッグします。

ここをクリックしたら、

ここをクリックします。

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シートの操作

画面下のシート見出しをクリックすると、作業するシートを切り替えることができます。

「Sheet2」と書かれているところをクリックしてください。作業対象のシートが「Sheet2」に変わり

ます。

シート名は好きな名前に変更することができます。Sheet1 の名前を「予定表」に変更してみましょう。

入力後に Enter キーを押すと シート名が確定されます。

予定表と入力します。

Del(Delete)キーで Sheet1 を消して、

Sheet1 をダブルクリックすると、 シート名が反転します。

作業中のシート名は白色で 表示されます。

ここをクリックします。

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シート見出しには色を設定することができます。

「予定表」のシート見出しを好きな色に設定してみましょう。

「予定表」の上で右クリックし、

[シート見出しの色(T)]を クリックします。

好きな色をクリックし、

[OK]をクリックします。

シート見出しの色が変更されました。 「Sheet2」をクリックし、 シートを切り替えます。

シート見出しの色が確認できます。

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効率的なデータ入力

いよいよ「予定表」シートにデータを入力していきます。

Excel には効率的にデータを入力するためのさまざまな機能が用意されています。

まずは日付を入力してみましょう。

Excel が、「5/1」という形式で入力された値を日付と認識したために、自動的に表示が「5 月 1 日」

になりました。実際にA1 セルに入っている値を確認してみましょう。

入力したデータは年月だけですが、「2006/5/1」などと、その年の数値が自動的に付けられます。

これはデータを入力した年月日を、Excel がパソコンの時計から自動的に取得したからです。

A1 セルをクリックして、

「5/1」(全て半角)と入力します。

Enter キーを押して確定すると、

自動的に「5 月 1 日」と 表示されます。

A1 セルをクリックします。

A1 セルに実際に入っている値が 表示されます。

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この調子で 5/2、5/3、5/4・・・と 7/1 まで入力してみましょう。

と、行きたいところですが、2 ヶ月分の日付を入力するのは大変です。

そこでExcel のオートフィル機能を使って、簡単に日付を入力してみましょう。

A1 セルをクリックし、 右下にマウスを近付けます。

マウスカーソルが+の形になったら、 クリックしたまま

下にドラッグします。

「7 月 1 日」と表示されたら、 マウスのボタンを放します。

「7 月 1 日」まで 日付が入力されました。

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《コラム》オートフィル機能とは?

オートフィルとは、「1,2,3・・・」や「月、火、水・・・」など、連続したデータを簡単に入力する

ための機能です。

連続するデータを入力する場合、 初の 1 つか 2 つのセルにデータを入力し、そのセルの右下をドラ

ッグすると、連続するデータが自動的に入力されます。

先の日付入力の例では下側に連続して入力しましたが、右側にドラッグすることで横方向にも入力す

ることができます。

<横方向のオートフィルの例>

同じようにオートフィル機能を利用して、となりのB 列に曜日も入力してみましょう。

B1 セルに「月」を入力し、 Enter キーで確定します。

B1 セルにの右下をクリックし、

「日」と表示されるまで、 下にドラッグします。

曜日が入力されました。

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土日をわかり易くするために色をつけてみましょう。

画面上の「書式バー」の 「フォントの色」の▼をクリックします。

「土」の文字色が青になりました。

画面上の「書式バー」の 「フォントの色」の▼をクリックします。

「青」をクリックします。

B7 セルをクリックし、 「赤」をクリックします。

B6 セルをクリックし、

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画面上の「書式バー」の 「塗りつぶしの色」の▼をクリックします。

「日」の文字色が赤になりました。

B7 セルをクリックしたままの状態で、 「黄」をクリックします。

B7 セルの背景が黄色になりました。

B6~B7 セルを選択し、 画面上の「書式バー」の [太字]をクリックします。

B6~B7 セルが太字になりました。

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一週間分の曜日の入力がこれで完了しました。

残りの日についても曜日を設定しましょう。オートフィル機能を使えばデータだけではなく、文字色

や背景色の設定も繰り返して反映することができます。

B1~B7 セルを選択し、

7 月 1 日(B62 セル)まで ドラッグします。

書式情報を引き継いだ状態で 曜日を連続入力できました。

※ 注意!「月」だけを選択してドラッグする

と、せっかく付けた色が全部消えてしまい

ます。

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《コラム》操作に失敗したら・・・

オートフィル機能でデータを入力しようとしたら、とんでもないことになってしまった!

• 勢い余って、ものすごく下の行までデータを入力してしまった。

• 選択したデータをまとめて変な所に移動してしまった。

よくある失敗ですが、慌てなくても大丈夫です。

失敗する前の状態に戻す便利なボタンがあります。

もしも操作を誤ってしまったら、「元に戻す」ボタンを押してください。

一つ前の操作の状態に戻ります。

勢い余って 2,000 行以上も データを入力してしまった・・・

「元に戻す」ボタンを押すと、

オートフィル機能を 実行する前の状態に戻りました。

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十干十二支をオートフィル機能を使って入力してみましょう。

7 月 1 日(B62 セル)までドラッグし、一気に入力してください。

2 列同時にオートフィル機能で 入力します。

C1 セルに十干の 初 「甲」を入力し、

TAB キーを押して、 隣の D1 セルに移動します。

D1 セルには十二支の 初 「子」を入力します。

C1~D1 セルを選択し、 D1 セルの右下をクリックし、

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《コラム》注目セルの移動

入力するセルを変更するには、そのセルをマウスでクリックします。

しかし、下の行や、右隣の列に次々と入力する場合、マウスでいちいちクリックしていくのは少し大

変です。

そんな時は、キーボードで操作すると便利です。

Excel では、Enter キーを押すと注目セルが下に移動します。

Tab キーを押すと、注目セルが右に移動します。

この操作を覚えておくと、キーボードから手を放さずにスムーズに入力することが可能です。

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行や列の挿入

それぞれの列にタイトルをつけるために、一番上に新しい行を挿入してみましょう。

A1 セルをクリックしてから、

[挿入(I)]をクリックし、 [行(R)]をクリックします。

新しい行が挿入されました。

おまけの知識

[セル(E)]をクリックすると、 セルを挿入できます。

[列(C)]をクリックすると、 列を挿入できます。

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新しく挿入した行に、見出しを入力しましょう。

以下の図のように入力してください。

右隣のセルに移動する場合は、Tab キーが便利です。

更に上に、もう 1 行挿入し、以下の図のように入力してください。

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セルの結合

先程入力した 1 行目の見出しは、2 行目の項目をまとめるための大見出しです。

セル同士を結合して見栄えを整えていきましょう。

以下の図を参考に、その他のセルについても結合してみましょう。

A1~B1 セルを選択し、

2 つのセルが結合されました。

「書式バー」の[セルを結合して中央揃え] ボタンをクリックします。

縦 2 行のセルを

結合することに

注意!

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見出しの文字を太字にしてみましょう。

更に、以下の例を参考に、見出しのセルに好きな色をつけてみましょう。

セルに色を設定する方法を忘れてしまった場合は、P.16 を参照してください。

見出し部分(A1~H2 セル)を選択し、

「書式バー」の[太字]ボタンをクリックします。

見出しの文字が太字、中央揃えになりました。

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罫線の設定

表全体に罫線を引いてみましょう。

まずは、表全体を選択します。

やり方を忘れてしまった場合は、P.10 を参照してください。

表全体を選択したら、「書式バー」の [罫線]ボタンの▼をクリックします。

[罫線]ボタンを押すと、上だけに

引く、下だけに引く、太線で囲む

など、いろいろな種類の罫線が選

択できます。

今回は表全体に引くので、 「格子」(田の字型)をクリックします。

表全体に罫線が引かれました。

シートには薄い灰色でマスが見

えてみても、そのマスは印刷され

ません。 罫線を印刷したいときは、このよ

うに意識的に罫線を引く必要が

あります。

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オートフィル機能の活用

表の体裁が整ってきたので、もう少しデータを入力していきましょう。

まずは、「ゴミの日」の入力をしましょう。

以下の図を参考に入力してください。

Excel では、入力した文字の「読み」が同じ列にある入力済みの文字を一致すると、自動的に変換す

る機能(オートコンプリート)があります。同じ文字列を繰り返し入力する場合に、便利です。

以下のように、「資源」まで入力してください。

下方向に注目セルを移

動する場合は、Enterキーを使うと便利です。

オートコンプリート機

能により、自動的に変換

されます。Enter キーで

確定しましょう。

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「ゴミの日」は「可燃→プラスティック→可燃→資源」が一日置きに発生しますので、残りの 7 月 1日まではオートフィル機能で入力しましょう。

E3~E10 セルを選択してから、オートフィル機能で入力してください。

なお、オートフィル機能の使い方はP.14 からを参照してください。

続いて、「習い事」の入力をします。

「習い事」は以下のとおり発生します。

• 毎週火曜日に「ヨガ 13 時から」

• 毎週木曜日に「社交ダンス 17 時から」

「ゴミの日」と同様に、 初の一週間分だけ入力してからオートフィル機能で残りを入力していきま

しょう。

一週間分(F3~F9 セル)を選択して、 オートフィル機能で入力します。

火曜日と木曜日の列に「習い事」を入力し、

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さて、オートフィル機能で入力してみると、困ったことが起きました。

習い事の開始時間が、オートフィル機能によって加算されてしまい、

おか~さんが、シンデレラ状態に!

このような場合は、「オートフィル オプション」ボタンを利用します。

「オートフィル オプション」ボタンのその他のオプションの意味は次のとおりです。

• セルのコピー 数字、日付、曜日などの値を加算させないで、同じ値をコピー

します。

• 連続データ 数字、日付、曜日などの値を加算させて入力します。

• 書式のみコピー(フィル) 値はコピーしないで、セル背景色や罫線の引き方などの書式情

報のみをコピーします。

• 書式なしコピー(フィル) 値を加算させて入力し、更に書式情報も引き継ぎます。 P.18 で曜日の入力の時に行った操作がこれです。

[セルのコピー(C)]をクリックします。

「貼り付けオプション」ボタンの ▼をクリックし、

開始時間が加算されてしまった・・・

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「結婚まで」の欄を入力をします。

この欄は、娘の由美子の結婚式までのカウントダウンとします。

結婚式は 7 月 15 日を予定していますので、5 月 1 日は挙式まで後 75 日ということになります。

この項目もオートフィル機能で入力しますが、今までとは異なり値が減算しますので注意してくださ

い。

H3~H4 セルを選択し、

H3 セルに「75」、 H4 セルに「74」を入力し、

オートフィル機能で、 7 月 1 日(H64 セル)まで入力します。

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カウントダウンを入力したら、結婚式の日付を入力したいと思います。

しかし、この予定表は 7 月 1 日までなので、予定表に書き込むことは出来ません。

そこで、「結婚まで」の見出しセルにコメントとして入力しましょう。

コメントとはセルに付加するメモのようなものです。

「結婚まで」の見出しセル (H1 セル)をクリックし、

[挿入(I)]をクリックしてから、 [コメント(M)]をクリックします。

H1 セルの隣に薄黄色の枠が表示されます。 ファイルの作成者名などが初期値として入力さ

れているので、Del(Delete)キーで削除します。

「由美子の結婚式 7/15」を入力します。 入力したら、シート上をクリックします。

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「家族」欄に家族の予定を入力します。

以下の 2 つの予定を、「家族」欄(G 列)の好きな行に入力してください。

• 拓哉の誕生日

• お父さんゴルフ旅行(宮崎 21 日まで)

《コラム》入力済みセルへの、文字入力の方法。

入力したセルをクリックすれば、値が何も入っていないセルの場合はすぐに文字入力ができます。

しかし、既に値が入っているセルで同じ操作をすると、元々入力されていた値が上書きされてしまい

ます。

入力済みセルに値を追加したい、値を修正したい場合は、次のような方法で行います。

入力したいセルをクリックしてから、 キーボードの F2 キーを押すと、値の 後に入力カーソルが出て、

追加入力できるようになります。

コメントが付けられたセルに マウスカーソルを近付けると、 コメントが表示されます。

コメントが付けられた セルの右上には、 赤い▲が付きます。

画面上の「数式バー」でも、 入力が可能です。

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セル幅の調節

「予定」の欄を見ると、入力した値がセルに収まりきらなくなっています。

そこで、値がきちんとセルに収まるように、セル幅を調節してみましょう。

まず、「ゴミの日」欄(E 列)のセル幅を広げてみましょう。

E 列の列名の右側をクリックしたまま、 右側にドラッグして広げます。

値がセルに収まるようになった所で、 ドラッグを止めます。

セル幅が広がりました。

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入力された値に応じて、自動的に幅を調節機能もあります。

まず、表全体を選択します。(やり方は P.10 を参照してください。)

以下の図のように、入力された値に応じて、列の幅が自動的に調節されます。

列の幅を調節したら、予定表は完成です。

念のため、ここで[ファイル]→[上書き保存]をしておきましょう。

A 列の列名の右を、 ダブルクリックします。

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シートの移動と削除

完成した「予定表」シートを、「予定表完成見本」シートの右に移動させましょう。

「Sheet2」は削除します。

「Sheet2」の見出し名をクリックして、メニューバーの[編集(E)]→[シートの削除(L)]で削除します。

後に、先ほど作った「予定表」シートを、下方向にスクロールしても、見出し行だけは動かないよ

うに固定します。

A3 セルをクリックしてから、メニューバーの[ウィンドウ(W)]→[ウィンドウ枠の固定(F)]をクリック

します。

ウィンドウ枠を解除する場合は、メニューバーの[ウィンドウ(W)]→[ウィンドウ枠固定の解除(F)]をク

リックします。試しに、ここで解除しておきましょう。

「予定表」シートのシート名の上をクリックし、

「予定表完成見本」シートの右隣までドラッグします。

マウスを放せば、シートの移動が完了します。

下方向にスクロールしても、 見出し行が固定されるようになります。

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Excel での簡単な集計

「町内会費」シートを使って、基本的な集計方法を学習します。

オートフィルタ

「町内会費」シートの見出しをクリックし、「町

内会費」シートを表示します。 まずは、前章の復習です。 下方向にシートをスクロールしても見出し行が

動かないように、ウィンドウ枠を固定してみま

しょう。 A2 セルを選択してから・・・ 忘れてしまった場合はP.35 を参照してくださ

い。 ウィンドウ枠の固定に成功したら、ウィンドウ

枠の固定は解除してください。 復習はここまでです。

さて、「町内会費」シートでは、毎月ごとの町内

会費の支払状況を、住民別に○×で記録してあ

ります。

まずは、5 月未払いの人を抽出してみましょう。

A2 セルを選択し、メニューバーの[データ(D)]→[フィルタ(F)]→[オートフィルタ(F)]をクリ

ックします。

1 行目の列の右に▼が表示されます。

「5 月」列の▼をクリックし、×をクリックします。

5 月が未払い(つまり、値が×)の行だけが抽出さ

れました。

このように、オートフィルタとは、ある条件に

合ったデータのみを表示する機能です。

さらに条件を絞り込んでみましょう。

「7 月」列の▼をクリックし、×をクリックします。

行が 2 行だけになりました。

つまり、5 月と 7 月に町内会費を未払いの住民

は 2 名ということです。

条件の絞込みをした列の▼は、青色になります。

青色の▼をクリックし、「(すべて)」をクリックします。

条件の絞込みが解除されます。

青になっている▼を全て黒の▼に戻すと、再び

全てのデータが表示されます。

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次に、「夏祭り寄付金」の上位トップテンだけを

表示してみましょう。

「夏祭り寄付金」列の▼をクリックし、「(トップテン…)」をクリックします。

以下のような画面が出てきます。

一番左側の項目の▼をクリックし、「上位」を選

択したら、OK を押します。

上位 10 件だけ表示されます。

条件の絞込みを解除します。(「夏祭り寄付金」列の▼をクリックし、「(すべて)」をクリック)

今度は「会館補修費寄付」のワーストテンだけ

を表示してみましょう。

「会館補修費寄付」列の▼をクリックし、「(トップテン…)」をクリックします。

一番左側の項目の▼をクリックし、「下位」を選

択したら、OK を押します。

下位 10 件だけ表示されます。

表示を確認したら、条件の絞込みを解除してく

ださい。

計算式の入力

「夏祭り寄付金」「歳末募金」「会館補修費寄付」

の合計を、「寄付金計」の欄に表示する計算式を

入力してみましょう。

「寄付金計」欄の 1 行目のセル(S2 セル)をクリ

ックし、「数式バー」をクリックしてから「=」(半角イコール)を入力します。

そのままの状態で、「夏祭り寄付金」欄の 1 行

目のセル(K2 セル)をクリックします。

その後ろに「+」(半角プラス)を入力します。

同様に、「歳末募金」欄の 1 行目のセル(Q2 セル)をクリックしてから「+」を入力し、 後に「会

館補修費寄付」欄の 1 行目のセル(R2 セル)をク

リックします。

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計算式の入力が完了したら、Enter キーを押し

て確定します。

計算式を入力したセル(S2 セル)に、寄付金の合

計が表示されます。

入力した計算式は、セルをダブルクリックする

と確認できます。計算対象のセルは、色つきの

枠で囲まれます。

また、計算式は、「数式バー」にも表示されます。

《コラム》計算式の注意

計算式の 初には、必ず「=」(半角イコール)を入力しましょう。

「=」が無いと、Excel は入力された式を計算式として認識することができません。

「寄付金計」では足し算を実行しましたが、引き算、掛け算、割り算も同様の手順で実行できます。

但し、掛け算と割り算は演算子が電卓などと異なるので気をつけてください。

掛け算の×は * (半角アスタリスク)を使います。

割り算の÷は / (半角スラッシュ)を使い、分子 / 分母 の形式で代用します。

演算子の優先順位は算数と同じで、掛け算と割り算が先に計算されます。

また、( ) で括ることにより、優先順位を付けられる点も、算数と同じです。

例)

= 2 * 1 + 3 答え 5 ※ 2 * 1が先に計算される。

= 2 * ( 1 + 3 ) 答え 8 ※ ( )内の1 + 3が先に計算される。

= 2 * ( 3 + 4 ) / 7 答え 2

= (2 + ( 3 + 4 ) ) / 7 答え 1.285714286

= 2 + ( ( 3 + 4 ) / 7) 答え 3 ※ Excelの計算では{ } や[ ]は使えない。

= 2 ^ 3 答え 8 ※累乗は「へ」で入力できる^ 記号を用いる。

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オートフィル機能で、「寄付金計」欄の 1 行目

の計算式を入力し、全住民の寄付金の合計を表

示しましょう。(オートフィル機能についてはP.14 を参照してください。)

オートフィル機能で入力された計算式をダブル

クリックし、確認してください。

自動的に計算対象のセル番地指定がずれていま

す。

データの並べ替え

住民のデータを並べ替えしてみましょう。

メニューバーの[データ(D)]→[並べ替え(S)]をクリックします。

以下のような「並べ替え」画面が出てきます。

[タイトル行(R)]ボタンと[データ(W)]ボタンを

交互に押してみてください。

シートの選択範囲が変わることを確認できたで

しょうか?

[タイトル行(R)]ボタンを押すと、1 行目の見出

し行が選択されない状態になります。

[データ(W)]ボタンを押すと、表全体が選択され

た状態になります。

この 2 つのボタンは、並べ替えをするデータの

対象範囲を切り替えるためのものです。

[タイトル行(R)]ボタンを押した場合は、見出し

の行は並べ替え対象範囲から外されます。

[データ(W)]ボタンを押した場合は、見出しの行

もデータとして扱われるため、並べ替えの対象

となります。

では、並べ替えの操作に戻ります。

今回は、見出し行は並べ替えの対象から除外し

たいので、[タイトル行(R)]ボタンを ON にして

ください。

一番上の「 優先されるキー」は、▼をクリッ

クし、「住民」を選択してください。

次に、[オプション(O)]ボタンを押します。

以下のような「並べ替えオプション」の画面が

出てきます。

一番下の「方法」は[ふりがなを使う(S)]を ONにしてから、OK ボタンを押します。

「並べ替え」画面に戻ったら、OK ボタンを押

します。

データを確認してください。

「住民」列の値で並べ替えが実行されたことを

確認できたでしょうか?

=K3+Q3+R3

=K4+Q4+R4

=K5+Q5+R5

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並べ替えが実行されたかわかりづらい場合は、

「番号」列に注目してみてください。

番号の並び順がバラバラになっています。

これは、「住民」列の値を基準にして並べ替えが

行われたからです。

さて、「住民」列には、セルの色が異なる名前が

2 つずつあります。

「小塩」と「小倉」

です。

先程の操作では、「住民」列を基

準に並べ替えましたが、同じ名

前であるはずのこれらの行がバ

ラバラになっています。

もう一度、並べ替えを実行して

みましょう。

今度は、「並べ替えオプション」

画面では、[ふりがなを使わない

(R)]を ON にして実行してみて

ください。

バラバラになっていた「小塩」

と「小倉」の行がくっつきまし

た。

何故このような結果になったの

か?

Excel では文字を入力した時の

「読み」情報を裏側で記憶して

いるからです。

漢字だけ見ると同じ名前の「小倉」ですが、ど

うやら違う「読み」で入力したようです。

では、どんな情報が記憶されているか、確認し

てみましょう。

関数の利用

文字を入力した時の「読み」情報を、Excel の関数を使って表示してみましょう。

以下の手順に従い操作してください。

C2 セルをクリックし、「数式バー」の左にある

fx をクリックします。

ポイント

fx は一見したところボタンに見えませんが、

[関数貼り付けボタン]と言う、重要な機能を持

ったボタンです。

これを押す直前に、必ず答えを入れ

たいセルを先に選ぶこと!

これは何度注意しても忘れてしまいますが、手

順の上で、とても重要です。

以下のように「関数の挿入」画面が出てきます。

[関数の検索(S)]に入力されていた文字をDel(Delete)キーで削除します。

「ふりがな」と入力し、[検索開始(G)]ボタンを

押します。

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以下のように、「PHONETIC」関数が検索され

たら、OK ボタンを押します。

以下のように「関数の引数」(「ひきすう」と読

みます。)を設定します。

ここにB2 と、手で入力しても良いのですが、

シートのB2 セルをクリックし、「範囲」にセル

名を表示させるのが簡単です。

OK を押します。

C2 セルに、B2 セル「影山」のふりがな「カゲ

ヤマ」が表示されました。

これが、データ入力時の「読み」情報です。

では、オートフィル機能を使って、住民全員の

ふりがなを入力してみましょう。(オートフィル

についてはP.14 を参照してください。)

問題の「小塩」と「小倉」は、二通りの読みで

入力していたことがわかりました。

Excel の関数は、このように、計算だけでなく、

文字列の操作や論理関数など、様々な機能が提

供されている、大変便利で奥が深いものなので

す。

これをトコトン使いこなすのは大変ですが、少

しずつ、使える場面のレパートリーを増やして

ゆくと良いでしょう。

《コラム》関数

「関数」と聞くと、中学・高校の頃の苦い思い

出がよみがえりそうです。

ところがこれは、算数・数学嫌いの人にこそ、

便利なものなのです。

「関数」は昔の教科書では「函数」と書いてい

たはずです。

「函」は「函館」の地名からもわかるように、

「ハコ」の事です。

このハコ(=関数)に数字や文字などの値を放り

込むと、難しい処理を自動的にやってくれて、

結果を教えてくれます。

ハコの中でどんな複雑な計算をやっているのか

を、私たちはとりあえず考えなくても良いわけ

です。

まさに「ブラックボックス」。

算数・数学嫌いの人こそ、使いこなしたいもの

です。

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グラフの作成

「販売管理」シートを使って、グラフの作成について学習します。

オートサムの利用

「販売管理」シートの見出しをクリックし、「販

売管理」シートを表示します。 本章では、この「販売管理」シートのデータを

使ってグラフを作成していきます。 が、その前に、「販売管理」シートの集計を行い

ましょう。

※集計に使用する計算式や書式設定は、「販売

管理完成見本」シートを参照してください。

「個数表」の商品別の計を集計します。 先に、答えを入れたいセル、つまり F6 セルを

選択してから、画面上の「オートサム」ボタン

の▼をクリックし、[合計(S)]をクリックします。

関数の引数として計算対象のB6~E6セルをマ

ウスで選択し、Enter キーで確定します。

F6 セルに、「せっけん手作りキット」の 3 月か

ら 6 月までの合計個数の集計結果が、表示され

ます。

オートフィル機能を使って、その他の商品の個

数も集計しましょう。 次に、「平均(個数)」を集計します。 先に、答えを入れたいセル、つまり G6 セルを

選択してから、画面上の「オートサム」ボタン

の▼をクリックし、[平均(A)]をクリックします。

ここでExcel は自動的に範囲を指定してきます

が、よく見てみると、「合計」まで含めて計算し

ようとしていますね?

これではマズイわけです。

そこで、正しい計算対象範囲であるB6~E6 セ

ルをマウスで選択しなおし、Enter キーで確定

します。

G6 セルに、「せっけん手作りキット」の 3 月か

ら 6 月までの平均個数の集計結果が、表示され

ました。

オートフィル機能を使って、その他の商品の平

均個数も集計しましょう。

月別の合計個数について、「オートサム」ボタ

ンで集計しましょう。

先程までは横方

向の集計でした

が、今度は縦方

向に集計します。

その他の月の合

計個数について

は、オートフィ

ル機能で入力し

ましょう。

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続いて「金額表」の集計です。

各商品の売上金額は、「個数表」の個数×単価

で求めます。 B18セルに、以下の計算式を入力してください。 (計算式の入力の仕方については、P.37 を参照し

てください。)

=B6*H6 ※「せっけん手作りキット」の 3 月売上個数×「せっけ

ん手作りキット」の単価

3 月のその他の商品の売上については、オート

フィル機能で入力しましょう。 さて、ここで 4 月以降の分の計算をしますが、

一度、ワザと失敗して頂きます。

まず、3 月のB18~B25 までを範囲指定し、右

に向かって 6 月まで、オートフィル機能で入力

したらどうなるでしょうか?

4 月~6 月までは全部が 0 になるはずです。 これは何故でしょう?秘密は、式にあります。 C18 に入れられた式を確認してみましょう。 「=C6*I6」となっているはずです。

その右隣の D18 は「=D6*J6」、その右隣のE18 は「=E6*K6」となっています。

では、「I6」や「J6」や「K6」の位置をよくよ

く確認してみましょう。 とんでもない場所から数値を引っ張って来よ

うとしていたことが分かりますね?

「単価」の数字を引っ張って来るときには、オ

ートフィルを使ったとしても、セル位置をずら

してはイケナイわけです。

そのような設定はできるでしょうか?

可能です。 実は、B18 セルには、以下のように入れなけれ

ばならなかったのです。

=B6*$H6 ※「せっけん手作りキット」の 3 月売上個数×「せっけ

ん手作りキット」の単価。 但し、列はオートフィルでもずれないように固定する。

この指定をB18 セルに行ってから、B18~E25までをオートフィルで計算し直してみましょう。

今度は正しく計算されましたね?

行も列も固定する場合は?

列も行も一切動かさないで固定するには、$H$6 の

ように指定します。

例えば、固定値の割引率を入れるセルを用意して、計算

ではそのセルの番地を指定して参照する時などに使う

と便利でしょう。

このような指定を、俗に「ドル縛り」と言うことがあり

ます。覚えておきましょう。

残った商品別の売上金額の合計と平均値、月別

の売上金額については、「個数表」と同様にオー

トサム機能で集計しておきましょう。

セルの書式変更

平均や金額の見た目を整えていきましょう。

「個数表」の「平均(個数)」の列を選択します。

「書式バー」の「小数点表示桁下げ」ボタンを

クリックし、小数点第一位に揃えます。

「平均(個数)」の表示で、小数点第二位の値が

丸められました。

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次に、「金額表」のデータ部分を選択します。

メニューバーの[書式(O)]→[セル(E)]をクリッ

クします。

以下のように「セルの書式設定」画面が出てき

ます。

上の「表示形式」タブをクリックし、[分類(C)]の「通貨」をクリックし、OK を押します。

金額の表示に¥マークが付くようになります。

そして、3 桁毎に半角カンマが入ります。

折れ線グラフの作成

いよいよグラフの作成にはいります。

まずは、「個数表」データを折れ線グラフで表し

てみましょう。

以下の手順に従い操作してください。

1. 「個数表」のA5 ~E13 セルを選択します。

2. 標準ツールバーの [グラフウィザード] ボタンを押します。

3. 以下のように「グラフウィザード」画面が

表示されます。

4. [グラフの種類(C)]は折れ線、[形式(T)]は「データにマーカーが付けられた折れ線

グラフ」を選択し、[次へ(N]ボタンを押し

ます。

5. 「系列」は[行(R)]を選択し、[次へ(N]ボタ

ンを押します。

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6. 「タイトルとラベル」タブをクリックし、

[グラフタイトル(T)]に「売り上げ個数表」

と入力します。

7. そのまま[次へ]で進み、[完了]ボタンを押し

ます。

以上で折れ線グラフが完成です。

グラフの隅の■をドラッグすると、グラフの大

きさを変えることが出来ます。

グラフの数値などが見えづらくならない程度に

小さくしたりするなど、適切なサイズに調節し

てみましょう。

グラフの白い部分(マウスを近付けると「グラフ

エリア」と表示される部分)をクリックしながら

ドラッグすると、グラフの位置を変更すること

ができます。「金額表」の下など、適切な位置に

移動してみましょう。

《コラム》合計値は含めないのはなぜ?

「個数表」のグラフは、月毎や商品別の合計値

は含めませんでしたが、それはなぜか?

グラフは月別の推移などを視覚的にわかり易く

するために作成します。

ですから、合計値のような大きすぎる数値があ

ると、そこだけが突出してしまい、その他の部

分の違いがわかりづらくなってしまいます。

Excel では非常に簡単な操作でグラフを作成す

ることができますが、

「どうしてグラフにするのか?」

という目的がはっきりしていないと、意味のな

いものになってしまいます。

縦棒グラフの作成(その1)

「金額表」もグラフにしてみましょう。

グラフの形は縦棒グラフにしてみます。

作り方は折れ線グラフとほとんど変わりません。

先程はグラフの凡例は表示しませんでしたが、

今度は凡例の表示にもチャレンジしてみましょ

う。

1. 「金額表」のA17 ~E25 セルを選択します。

2. メニューバーの[挿入(I)]→[グラフ(H)]をク

リックします。

3. 「グラフウィザード」の画面が表示します。 [グラフの種類(C)]は縦棒、[形式(T)]は「3-D 効果の付いた積み上げ縦棒グラフ」を選

択し、[次へ(N]ボタンを押します。

4. 「系列」は[行(R)]を選択し、[次へ(N]ボタ

ンを押します。

5. 「タイトルとラベル」タブをクリックし、

[グラフタイトル(T)]に「売上金額 積み上

げ表」と入力します。

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6. 「凡例」タブをクリックし、[凡例を表示す

る(S)]をオンにし、「表示位置」は[下(M)]をクリックします。

7. [完了(F]ボタンを押します。

以上で縦棒グラフが完成です。

グラフのサイズ変更や、位置変更の仕方は折れ

線グラフと同じです。調節してみましょう。

先程の折れ線グラフと違い、色と商品名の凡例

がグラフ下に表示されました。

凡例があると、どの色が何の商品を示している

のかがわかるので、便利です。

縦棒グラフの作成(その2)

「金額表」について、もう一つ別の棒グラフを

作ってみましょう。

8. 「金額表」のA17 ~E25 セルを選択します。

9. メニューバーの[挿入(I)]→[グラフ(H)]をク

リックします。

10. 「グラフウィザード」の画面が表示します。 [グラフの種類(C)]は縦棒、[形式(T)]は「3-D 縦棒グラフ」を選択し、[次へ(N]ボタン

を押します。

11. 「系列」は[行(R)]を選択し、[次へ(N]ボタ

ンを押します。

12. 「タイトルとラベル」タブをクリックし、

[グラフタイトル(T)]に「月別の売上金額

表」と入力します。

13. 「凡例」タブをクリックし、[凡例を表示す

る(S)]をオフにし、[完了(F]ボタンを押しま

す。

以上で縦棒グラフが完成です。

完成したグラフを見てみると、項目名の文字サ

イズが大きすぎて、表示しきれていません。

項目名の文字サイズを変更してみましょう。

項目名の上で右クリックし、[軸の書式設定(O)]をクリックします。

「フォント」タブをクリックし、[サイズ(S)]を8 に指定してから OK ボタンを押します。

その他の項目(月や金額)についても、同様の操

作で文字サイズを小さくしてください。

「3D 縦棒」グラフは、下図で示す角(マウスを

近付けると「コーナー」と表示)をマウスでクリ

ックし、ドラッグすると、視点の角度を変更で

きます。

グリグリと回転させてみましょう。

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Word への貼り付け

Word を起動して、このグラフと元になった表

のA16~G26の表をWordに貼り付けてみまし

ょう。

表が Word の画面をはみ出てしまったはずです。

これを Word の画面に上手

く収めるには、左上に出て

きた□のマークをマウス

でクリックして表を真っ黒

にします。

素早く捕まえないと消えてしまうので注意!

次いで右クリックして[表のプロパティ]を出し、

[表]タブの「幅を指定する」のチェックと、[列]タブの「幅を指定する」のチェックの両方を OFF にします。

それでもはみ出る時は、表のフォントサイズを

小さくするなど、工夫してみましょう。

以下のように、見栄えよく整えられたでしょうか?

《P.48の回答》

Q1 「=D7/D5」 Q2 「=B5*F7」

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データ入力で自動処理する仕組みを作る

お題を用意しました。計算式の作成にチャレンジしてみましょう。

自動換算表の作成

海外旅行で面倒なのは、なんと言ってもお金の

換算。そこで、便利な「自動換算表」を作って

みましょう。 まず、「計算式の作成」シートを見てください。

ピンクのセルには円とウォンの、それぞれ対ド

ルレートが入っています。

(1 ドル = 110 円 = 950 ウォン)

そして、それを基準に、「円→ドル」と「円→

ウォン」の計算式が黄色の D6 と D7 セルに設

定されています。 例では 1,000 円の換算結果が計算されています。

<円→ドル>

1,000 円 ÷ 110 円 = 9.09 ドル

<円→ウォン>

1,000 円 = 9.09 ドルなので、 9.09 ドル × 950 ウォン = 8636.36 ウォン

実際の計算式は、D6 と D7 セルを参照してくだ

さい。

《お題》

Q1 F7 セルに設定する、「ウォン→ドル」の計

算式は?

Q2 B7 セルに設定する、「ウォン→円」の計算

式は?

ヒント

円とウォンについては対ドルレートがわかって

いるので、ドルに換算してから計算するのがポ

イントです。 950 ウォン = 1.00 ドル = 110 円 になる式が正解です。

※ 回答は前のページに載せてあります。

「健康管理」シートの標準体重や、BMI の計算

式の所も、自作の式を入れてあります。

このように、あらかじめ自分で式を作っておき、

入力欄に数値を入れれば自動的に計算結果を

出してくれるファイルを用意しておくと、「Excel の達人」のような気分に浸れます。

センチとインチの換算、グラムとオンスの換算、

摂氏と華氏の換算など、自分でお題を考えて、

いくつか試してみると良いでしょう。

おみやげ:健康管理表の作成

「健康管理入力例」シートを参考にしながら、

「健康管理」シートの、網掛けになっていない

部分に数値を入れてみましょう。

セルに数値を入力すると、自動的にグラフが作

成されます。