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ヤマトスチール株式会社
ヤマトデッキ 覆工板
1
ヤマトデッキの特長
【クリーン&エコ】クリーン表面に円形ドットパターンを採用し、排水性と清掃性を高めました。放射状の溝部と角の無い模様により、清掃のための散水、あるいは雨水等の排水性が向上してクリーンな現場環境維持に寄与します。
【軽量・高強度】主要部材をSM490Aタイプとするとともに、新開発の非対称断面のH形鋼を溶接一体構造とすることで、軽量で高強度を達成し、長期許容応力度で道路橋示方書の設計荷重(T-25)に対応しています。
エコロジー主要部材(H形鋼)に使用している電炉鋼材は、スクラップを再利用して製作するため、高炉鋼材に比べ、CO2発生量を約80%削減できる環境に優しい鋼材です。また、ヤマトデッキは従来品に比べ、7~10%軽量化して運送効率も向上しました。
※排水性実験(気温16度、快晴)散水直後 30分後 1時間後(ほぼ乾燥)
*直交2輪端部載荷(設計荷重140kN)時の最大応力 (P4.強度試験参照)
109N/mm2(試験結果) < 長期許容応力度185N/mm2
2
【優れたスリップ防止効果】円形ドットパターンは、コンクリート表面と同等の耐スリップ性能を有しています。また、交通量の多い道路等へはオプションのすべり止め加工を追加することで、アスファルト舗装に勝る耐スリップ性を得ることが出来ます。
【騒音緩和】円形ドットパターンの採用と溶接ビードの飛出抑制により、車両走行音を緩和するとともに、受け桁との間に、荷重によりクッション性の変化する緩衝材を採用し、騒音低減を図りました。
*実験条件:ヤマトデッキで計測 車両:トヨタプリウス、 タイヤ:グッドイヤー185/65R15 走行:時速40km 計測:1走行0.1sec毎に3回計測×5走行
[各種舗装のすべり抵抗値比較(BPN値)]条件:路面温度19℃
湿潤状態 乾燥状態
円形ドットパターン 59 79
コンクリート舗装 59 80
表面すべり止め加工(オプション) 75 84
アスファルト舗装 70 82
実験結果 (dB)最 高 最 低 平 均
湿潤状態 77.1 72.3 75.2
乾燥状態 75.4 69.3 72.0
3
覆工板寸法・質量
覆工板構造
呼称寸法(m) 高さ(mm) 面積(㎡) 質量(kg)
1×2 202 2.0 393
1×3 202 3.0 580
側 面 図
1,997(1×2)/ 2,997(1×3)
(mm)
サイドPL
2059193
202
表 面 裏 面
1,997(1×2)/ 2,997(1×3)
平 面 図
吊り孔4-φ55
YDB 191.5×197×5.8/7.8(8.2)
水抜き孔4-φ40
997
ゴムパッド-350×55×9
997
エンドPL
268
75
150
193
202
ゴムパッド形状
350
55
調整ピース(オプション)
側 面 図
1,997(1×2)/ 2,997(1×3)
(mm)
サイドPL
2059193
202
表 面 裏 面
1,997(1×2)/ 2,997(1×3)
平 面 図
吊り孔4-φ55
YDB 191.5×197×5.8/7.8(8.2)
水抜き孔4-φ40
997
ゴムパッド-350×55×9
997
エンドPL
268
75
150
193
202
ゴムパッド形状
350
55
調整ピース(オプション)
側 面 図
1,997(1×2)/ 2,997(1×3)
(mm)
サイドPL
2059193
202
表 面 裏 面
1,997(1×2)/ 2,997(1×3)
平 面 図
吊り孔4-φ55
YDB 191.5×197×5.8/7.8(8.2)
水抜き孔4-φ40
997
ゴムパッド-350×55×9
997
エンドPL
268
75
150
193
202
ゴムパッド形状
350
55
調整ピース(オプション)
4
5kN~145kN 3.5Hz 200 万回
140kN
120
100
80
60
40
20
00 1 2 3
測点4 5
120kN
100kN
80kN
60kN
40kN
20kN応力度(N/mm2)
測点
:疲労試験前静的載荷試験:疲労試験後静的載荷試験
90
80
70
60
50
40
30
20
10
00 1 2 3 4 5
20kN40kN60kN
80kN100kN120kN
140kN
応力度(N/mm2)
5
測点4 3 2 1
20kN~140kN20kN~140kN
5測点
4 3 2 1
強度試験結果
覆工板強度道路橋示方書の設計荷重(T-25)に対し十分な強度を有し、安心してご利用頂けます。最も荷重条件の厳しい直交2輪端部載荷(設計荷重140kN)においても発生応力は 109N/mm2
程度であり、十分な強度があることを確認しています。
疲労強度繰り返し荷重に対する安全性を確認するため、200万回の疲労試験(荷重振幅5kN~145kN)を行いました。その結果、疲労試験前後の応力変動もほとんど無く、磁粉探傷試験の結果、溶接部も亀裂が無く、疲労試験後も覆工板が健全であることを確認しました。
5kN~145kN 3.5Hz 200 万回
140kN
120
100
80
60
40
20
00 1 2 3
測点4 5
120kN
100kN
80kN
60kN
40kN
20kN
応力度(N/mm2)
測点
:疲労試験前静的載荷試験:疲労試験後静的載荷試験
90
80
70
60
50
40
30
20
10
00 1 2 3 4 5
20kN40kN60kN
80kN100kN120kN
140kN
応力度(N/mm2)
5
測点4 3 2 1
20kN~140kN20kN~140kN
5測点
4 3 2 15kN~145kN 3.5Hz 200 万回
140kN
120
100
80
60
40
20
00 1 2 3
測点4 5
120kN
100kN
80kN
60kN
40kN
20kN
応力度(N/mm2)
測点
:疲労試験前静的載荷試験:疲労試験後静的載荷試験
90
80
70
60
50
40
30
20
10
00 1 2 3 4 5
20kN40kN60kN
80kN100kN120kN
140kN
応力度(N/mm2)
5
測点4 3 2 1
20kN~140kN20kN~140kN
5測点
4 3 2 1
5kN~145kN 3.5Hz 200 万回
140kN
120
100
80
60
40
20
00 1 2 3
測点4 5
120kN
100kN
80kN
60kN
40kN
20kN
応力度(N/mm2)
測点
:疲労試験前静的載荷試験:疲労試験後静的載荷試験
90
80
70
60
50
40
30
20
10
00 1 2 3 4 5
20kN40kN60kN
80kN100kN120kN
140kN
応力度(N/mm2)
5
測点4 3 2 1
20kN~140kN20kN~140kN
5測点
4 3 2 1
5
使用鋼材
化学成分 ※化学成分及び機械的性質は同一です。
降伏点又は耐力 引張強さ 伸び
325N/mm2以上 490~610N/mm2 17%以上
ヤマトデッキはYDBを使用しておりますが、縞H形鋼としてYSBも製造しております。
デッキ種類 表面形状 素材の呼称 材質
ヤマトデッキ 円形ドットパターン YDB(Yamato Deck Beam) SM490Aタイプ
従来型デッキ 格子パターン YSB(Yamato Striped Beam)
機械的性質C Si Mn P S
0.20%以下 0.55%以下 1.65%以下 0.035%以下 0.035%以下
断面寸法、断面積、単位質量及び断面特性
呼称断面寸法(mm) 断面積
(cm2)単位質量(kg/m)
断面二次モーメント(cm4)
断面二次半径(cm)
断面係数(cm3)
H×B t1 t2 r Ix Iy ix iy Zx ZyYDB 191.5×197 5.8 7.8(8.2) 13 44.27 34.7 3,120 1,040 8.40 4.85 322 106
YSB 196×197 6 8 13 47.39 37.2 3,408 1,165 8.48 4.96 348 118
X X5.8
R13
φ14
88
7.8
8.2
191.5
197
X X
3632
196
197
46 46 52.552.5
8
6
2 2 10
R13
14 13.52
Y
Y
Y
Y開先
開先
X X5.8
R13
φ14
88
7.8
8.2
191.5
197
X X
3632
196
197
46 46 52.552.5
8
6
2 2 10
R13
14 13.52
Y
Y
Y
Y開先
開先
(mm) (mm)
YDB ※参考 YSB
6
使用上の注意事項
覆工板上部締結金具(オプション)
特長落し込み覆工板を簡単かつ確実に締結することができ、騒音低減・ガタつき防止に効果を発揮します。金具は鋳鋼製で1体形成しておりコスト・品質面で優れ、インパクトレンチにより金具が回転してストッパーに当りフランジを締結します。現場で金具を締付・固定する時は、覆工板上部からインパクトレンチで締結するだけで簡単に行えます。
敷設時(1)覆工板相互のすき間、路面との段差が無いように敷設して下さい。(2)覆工板上面の吊り孔は塞ぐようにして、支承部以外での支持は避けて下さい。
管理・点検(1) ボルト、ナットや鉄片をクローラークレーン等が踏むことによる局部的な変形防止のため、覆工板表面
の清掃を行って下さい。(2) トラッククレーンのアウトリガー設置部は、強度確認の上、角材や敷鉄板を介して載荷して下さい。(3) 経年劣化による事故防止のため、有害な腐食、変形、亀裂が無いよう十分な管理、点検を行って下さい。(4) 凍結により、覆工板表面がすべりやすくなるので注意して下さい。(5) 保管時に積み上げる場合には、転倒防止対策を施して下さい。
荷重についてT-25荷重以上、集中荷重、クローラークレーン等使用時にはその都度、強度確認を行い、安全を確認して使用して下さい。
※上記以外にも危険を伴う使用は避けて下さい。
□本社・工場/兵庫県姫路市大津区吉美380番地
〒 671-1133 ☎079(273)1010< 代表 >・FAX 079(273)4607
鉄鋼営業課 ☎079(273)1011
重工営業課 ☎079(273)1012
□東京支店/東京都港区芝公園2-9-1 芝マツオビル4F
〒 105-0011 ☎03(3435)8333< 代表 >・FAX 03(3435)8336
□大阪支店/大阪市西区江戸堀1-6-10 肥後橋渡辺ビル4F
〒 550-0002 ☎06(6449)8870< 代表 >・FAX 06(6449)8871
(ホームページ)http://www.yamatokogyo.co.jp/
ヤマトスチール株式会社