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『自省録』 マルクス・アウレーリウス 著
神谷美恵子 訳 2011.01.10 Campbell
岩波&名著読書会 in 東京
それはまるで、
「こころの二層式洗濯機」の様(私見)
目 次
マルクス・アウレーリウスについて 『自省録』について ストア派哲学について 『自省録』のスタイルとその思想について 参考文献
ご質問、コメントはいつでもどうぞ
マルクス・アウレーリウス・アントニヌス Marcus Aurelius Antoninus
121年4月26日 - 180年3月17日
第16代ローマ皇帝 五賢帝最後の一人 ストア派哲学に精通 晩年の体験を記したものが本書 後世には「哲人皇帝」と称された
http://ja.wikipedia.org/wiki/マルクス・アウレリウス・アントニヌス 一部変更
時代背景は 『グラディエーター』のイメージ
『自省録』
マルクス・アウレリウスの著した思想・哲学書 著者はローマ人であるが、全編ギリシア語
五賢帝の最後の一人である著者は、後期ストア派を代表する人物でもあり、本書は彼の思想を直接知ることのできる唯一の資料といえる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/自省録 一部変更
ストア派 Stoicism ヘレニズム時代に成立した哲学ないしその学派 開祖はゼノン この派にちなむストイック (stoic) という言葉が示すように、禁欲的な思想と態度によって知られる。
古代ギリシア・ローマの時代においてはアカデメイア学派、逍遥学派、エピクロス派と並んで四大学派とされていた。
著者は、エピクテトスの思想を 師父ルスティクスを通じて学んだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ストア派 一部変更
権内と権外
「権内」 コントロール可能 ex) 判断、意欲、欲望、忌避
・徹底的にコントロールすべし ・「内なる精神の城塞」 ・合理的であれ ・冷静であれ ・欲望は捨てよ ・自殺容認論
「権外」 コントロール不可能 ex) 身体、財産、評判、官職
・とらわれるべからず ・欲すべからず ・身体障害は障害ではない ・善人にも悪人にも起こる事は 善でも悪でもない。
『自省録』のスタイルとその思想
どの様に読めばよいのか?
『自省録』のスタイルとその思想
どの様に読めばよいのか?
変奏曲を聴く様に読むべし。
『自省録』のスタイルとその思想
「日記」「覚書」「アフォリズム」と多面的 反復や重複 規則の変奏 ストア派哲学を様々に展開した集積
活動 ①正しい判断 ②欲求を捨てる ③正しい行為
実在の領域 判断能力 (理性)
自然の秩序 (大宇宙)
人間本性 (小宇宙)
規則 客観性 運命への同意 正義と利他性
<ストア派哲学 3×(3+1)>
『自省録』のスタイルとその思想
変奏曲を聴く様に読むべし。(受売り)
それはまるで、
「こころの二層式洗濯機」(私見)
二槽式洗濯機
「洗い」「すすぎ」槽と、「脱水」槽が分離 機能は単純だが、
1)分け洗いが簡単→大量洗濯の際は時間短縮 2)汚れ落ちが途中で確認出来る
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=26337 http://www.bmax50.com/nisousiki_sentakki/
<自省録との共通点> 手間がかかる しかし、 使用後はきれいさっぱり気持ちいい仕上がり 人それぞれに合わせた使い方が出来る 最新作が発売された今でも根強い人気
参考文献
マルクス・アウレーリウス 著 神谷美恵子 訳 『自省録』 岩波書店 2010年 第8刷
荻野弘之 『自省録』 精神の城塞 岩波書店 2009年 第1刷
終 ~いよいよ本編です~