リファレンス・アーキテクチャを推進するAltiris - Delli.dell.com/sites/content/business/smb/sb360/ja/Documents/... · 2012. 6. 17. · 2 < Altisis as an Implementation

Dellのスケーラブル・エンタープライズ・リファレンス・アーキテクチャを推進するAltiris（Altiris as an Implementation of Dell’s Scalable Enterprise Reference Architecture）

ホワイトペーパーAltiris Product Strategy（製品戦略部門）、Dell’s Of�ce of the CTO（Dell、最高技術責任者オフィス）共著

2006年2月2日

© 2006 Dell Inc. All rights reserved.

© 2006 Altiris Inc. All rights reserved.

www.altiris.com

DELLおよびALTIRISについて Altiris Inc.は、ITのライフサイクル・マネジメント・ソフトウェアのパイオニアです。そのソフトウェアに

より、IT組織は、多様なデスクトップ、ノートブック、シンクライアント、ハンドヘルド機器、業界標準の

サーバ、そしてWindows、Linux、UNIX等の異機種環境のソフトウェアを容易に管理できるようにな

ります。Altirisは、ITのライフサイクル全体において、ITプロジェクトの自動化と簡素化を実現し管理コ

ストを削減、その煩雑性を低減しています。Altirisのクライアントとモバイル機器、サーバとアセット、

ネットワークとセキュリティ管理ソリューションは、共通のウェブベースのコンソールとリポジトリを経由し

て統合されています。

更に詳しい情報は、www.altiris.com をご参照ください。

Dell Inc.は、信頼性の高い多様なIT技術のサプライヤーでAltirisのパートナーです。世界中で、製品

とサービスの総合的なポートフォリオを、顧客に直接販売しています。Dellはいまや市場のトップに上り

詰め、リーダーシップを発揮していますが、これは、標準ベースのコンピュータ製品とサービスの直販に

より、一貫して最大限のカスタマー・エクスペリエンス（お客様の利用経験）を届けることに注力してきた

当然の結果です。前4期の四半期における総収入は542億ドル、世界中でおよそ63,700人をチームメ

ンバーとして雇用しています。

更に詳しい情報は、www.dell.com にてご参照ください。

本書の内容は、本書出版日現在の、AltirisまたはDellの見解を示すものです。Altiris、Dellの両社とも、変化し続ける市場動向に常に対応しているため、本書の内容は、両社のコミットメントを形成するものとして解釈されるべきではありません。AltirisおよびDellは、本書出版日以後、本書の内容が提示している情報の正確さを保証するものではありません。

Copyright © 2006, Altiris Inc. All rights reserved.Copyright © 2006, Dell Inc. All rights reserved.

Altiris, Inc.588 West 400 SouthLindon, UT 84042Phone:（801）226-8500Fax:（801）226-8506

Boot Works U.S.Patent No.5,764,593.Rapi Deploy U.S.Patent No.6,144,992.

Altiris、Boot Works、Inventory Solution、PC Transplant、RapiDeploy および、RapidInstallは、アメリカ合衆国に登録のAltiris, Inc.の商標です。

Carbon Copyは、アメリカ合衆およびその他の国でAltiris,Inc.に許諾された登録商標です。

Dell、the Dell logo（ロゴ）、Dell OpenManage は、Dell Computer Corporationの登録商標です。Dell Computer Corporationは、自社以外の商標および商標名についての一切の権利を放棄します。

Microsoft、Windows、the Windows logo（ロゴ）は、アメリカ合衆国および／または、他の国におけるMicrosoft Corporationの登録商標です。

本書に記述されたその他全ての会社名あるいは製品名は、それぞれの所有者の商標です。

本書に記載の情報内容の変更は、書面による通告が無い限り禁止します。最新の情報については、下記のアドレスにてご参照ください。www.altiris.com

特記

www.altiris.com

目次序論………………………………………………………………………………………………………………1

アーキテクチャ概要：DELL ……………………………………………………………………………………2

アーキテクチャドライバ 2

標準化（Standardization） 2

柔軟性（フレキシビリティ） 3

相互運用性 4

スケーラビリティ 4

Dell’s Five Degrees of Automation（Dell自動化の5階層） 5

Degree 1：Solution-based Automation 6

（第1次自動化：ソリューションベースの自動化）

Degree 2：Resource Cooperation 6

（第2次自動化：リソースの協調）

Degree 3：Dynamic Automation 6

（第3次自動化：ダイナミック・オートメーション）

Degree 4：Business Policy Computing 7

（第4次自動化：ビジネスポリシー・コンピューティング）

Degree 5：Virtual Data Center 7

（第5次自動化：仮想データセンター）

Scalable Enterprise Resource Directory 7

（SERD／スケーラブル・エンタープライズ・リソースディレクトリ）

Dellコンポーネントの要約 8

オーケストレーション・コンポーネント 8

コンポーネントのモニタリング 9

エレメント管理のコンポーネント 9

マッピングとコントロール（MAP）のコンポーネント 9

リソース・マネージャのコンポーネント 10

サポートシステムのコンポーネント 10

アプリケーションとOSのコンポーネント 10

アーキテクチャ概要：Altiris ……………………………………………………………………………… 11

業界標準 11

プラグ・アンド・プレイ（PnP）型設計 12

クロスプラットフォーム・サポート 13

カスタマイゼーション 14

www.altiris.com

AltirisによるDellアーキテクチャ実行方法 ……………………………………………………………… 17

エレメント管理のコンポーネント 18

マッピングとコントロール（MAP）のコンポーネント 18

モニタリング・コンポーネント 19

オーケストレーション・コンポーネント 19

リソース・マネージャのコンポーネント 19

サポートシステムのコンポーネント 20

アプリケーションとOSのコンポーネント 20

標準化：恊働のゴール（目標） 20

AltirisとITインフラストラクチャライブラリー 23

（Altiris and IT Infrastructure Library ＝ ITIL）

結論…………………………………………………………………………………………………………… 25

参照文献……………………………………………………………………………………………………… 26

Altisis as an Implementation of Dell，s Scalable Enterprise Reference Archite > 1www.altirs.com

Altirisと Dellの

共通の目標は、

IT管理の簡素化を

推進することです。

序論本ホワイトペーパーは、Dellのスケーラブル・エンタープライズのビジョンと、Altirisのアーキテクチャ

アラインメントを実証するため、Altiris Product StrategyとDell’s Of�ce of the CTOが共同で作成

しました。業界トップのハードウェアベンダとしてのDellのポジションは、スタンダードハードウェアのデザ

インに劇的な影響を与えています。一方、Altirisは、ISV（独立系ソフトウェア開発・販売企業）のリーダ

ーとして、より幅広く自動化されたリモート管理フレームワークの一環として、DellのハードウェアのTCO（総保有コスト）低減化に取り組んでいます。

DellとAltirisは、Dellの顧客に、最適化したクライアントシステムのライフサイクル管理（＝ライフサイク

ルマネジメント）を提供する目的で、2002年に戦略的提携を結び、OpenManage™ Client Administ-

rator（OMCA）を共同開発、新規発売しました。Altiris Infrastructure上に構築されたOMCAは、容

量を拡張したハードウェア1セットを備えており、お客様がDellのクライアントシステムの保有コストおよ

び管理コストを低減できるようにデザインされています。DellとAltirisは、2004年から2005年にかけ、

サーバ管理についても共同開発を進め、Altiris® Server Management Suite™ for Dell Serversと

これに関連したDell専用のコンポーネントを市場投入しました。両社は、提携パートナーおよび相互の顧

客として、こんにちの市場に付加価値の高い商品をお届けするために、そして、企業が抱える長期的課

題に対応し続けられる基準を導入するために、今後も密接な協力を続けます。私どもの共通の目標は、

IT管理の簡素化を推進することです。

市場はデータセンターの自動化へ向けて、かつてないほど急速に動いています。これに伴い、お客様は、

刻々と進歩する管理ソリューションの成熟度と“適合性”を評価しなければならないという課題に直面して

います。こうしたお客様になんらかの指針となるアドバイス（ガイダンス）を提供したいと試行錯誤する中

で、Dellは、Scalable Enterprise Reference Architecture（以下“Dellアーキテクチャ”と呼ぶ）を開

発しました。このモデルは、短期的な管理のニーズと長期的なビジネスの目標との安定したバランスを

求めるお客様への必須事項として、Dellが推奨するコンポーネント、ワークフローおよび容量について

具体的に提示しています。

本ホワイトペーパーでは、Dellのリファレンスアーキテクチャの運用手段であるAltirisのソリューションを

実証し、AltirisがDellの予測にどのように合致するかについて説明します。

2 < Altisis as an Implementation of Dell，s Scalable Enterprise Reference Archite www.altirs.com

アーキテクチャ概要：DELL この章では、Dellのリファレンスアーキテクチャの主要なコンポーネントと概念（コンセプト）について概説

します。後述するAltirisのソリューションとの比較を容易にご理解いただけると思います。

アーキテクチャドライバ

Dellアーキテクチャ（基本設計）の下記の4つの主要ドライバ（構造を決定する要素）は、Altirisのモデル

と非常に近い整合関係にあります。

• 標準化（Standardization）

• 柔軟性（Flexibility）

• 相互運用性（Interoperability）

• スケーラビリティ（Scalability）

標準化（Standardization）標準化は、データセンターの進化に関するDellのビジョン、第一のドライバ（要素）です。Dellは、標準

化について“デファクト標準（事実上のスタンダード）と工学標準（エンジニアリングスタンダード）を含むこ

と”と定義しています。ただし、デファクト標準、すなわち、市場への導入効果が証明された技術（テクノ

ロジー）をスタンダードとして標準化することの方へ重きを置く傾向があります。

加えてDellは、“標準化”したサーバを、ia-32/x86アーキテクチャのインストラクションセットマシンで、

1つから4つのCPUが付属しているサーバ”と定義しています。

同様に、AltirisのSOA（サービス指向アーキテクチャ）も、工学標準とデファクト標準の両方に根ざして

います。Altirisは、HTTP/sとXMLを、クライアント／サーバ間およびインターサーバ間通信のための

主要なトランスポート機構として統合しています。Altirisはまた、Altiris® Connector Solution™ を

提供していますが、これは、共通のデータフォーマットを経由してAltiris Databaseと第三者システム間

の双方向のデータ交換機能を備えています。

Altirisは更に、デファクト標準の使い勝手の良さと、結果として得られるTCO（総所有コスト）低減という

メリットについて熟知しています。デファクト標準としては、バックエンドサーバ・コンポーネントと、

Webベースのユーザーインターフェースとして実行されるスタンダードなものがあります。これは、

Microsoftの.NET Frameworkテクノロジーのようなもの。Altitirsは、Microsoft SQL 2000をデ

ータベースフォーマットとして利用し、Altirisのロールベースおよびスコープベースのセキュリティモデ

ルにおけるNTFSのような許可階層と共にWindowsベースの認証を利用しています。

Altirisは、DCOM、SOAPその他のスタンダードも使用しています。また、Distributed Management

Task Force（DMTF／IT管理の標準化を推進する業界団体）のメンバーでもあります。DMTF標準は、

インストルメンテーション、コントロールおよびコミュニケーションのための共通の管理インフラストラク

チャ・コンポーネントを、プラットフォーム独立型で技術的にも中立な方法によって提供しています。

Altirisは、トップレベルの異機種環境マネジメントのプラットフォームを提供しています。これによりお客

様が、異種混合のハードウェア、オペレーティングシステム、およびデバイスの環境を、一元化した

Altiris Consoleから集中管理できるため、高い評価を得ています。Altirisは、Windows、Linux、

UNIXでのデータセンター環境をサポートしていますが、同時にx86サーバの優位性を十分に認識してい

るので、開発リソース（資材や人材）とロードマップの大半を市場のこの部分に集中させています。

Dellアーキテクチャは、標準ベースのソリューションが“将来性”において大変優れている、と提言します。

標準ベースのソリューションは、標準化以外のDellモデルの主要ドライバである柔軟性、相互運用性お

よびスケーラビリティを、最高のレベルと最大の持続的競争力で提供しているからです。


AltirisのSOAにより、

全てのAltirisソリューションは、

クライアント／サーバ通信、

エージェント管理、

データプロセッシング、

ポリシー実行、

ロールおよびスコープベースのセキュリティ、

データベースの接続性、

第三者の統合、

などを管理して最適化する、

共通のバックエンドを利用できます。

柔軟性（フレキシビリティ）

Dellは、統合されたエンドツーエンド設定に対し、自立して作動、あるいはかみ合って作動する基本的ビ

ルディングブロックにおけるモデルの管理を提案しています。柔軟性においてもまた、時の経過と共に進

展する、新たな業界標準やテクノロジーへの適応を必要としています。Dellのモデルは、データセンター

の管理業務を、急速に成熟しつつある市場として捉えている点で、極めて先進的です。こんにち、大々

的な自動化のチャンスが存在する一方、市場は既存のものとのギャップへの取り組みを急速に進めつつ

あると、Dellは認識しています。

同様に、Altirisのソリューションは、独立して機能できる、あるいは、ソリューションモジュール全体でデー

タと機能を活用でき、大型Altirisフレームワークの一部として機能する、個別のビルディングブロックと

して届けられます。Altirisのソリューションは、スタンドアロンのツールとして購入、あるいは、統合済

みソフトとして展開し、総合的なITプロセスとワークフローに対応することもできます。

AltirisのSOAにより、全てのAltirisソリューションは、クライアント／サーバ通信、エージェント管理、

データプロセッシング、ポリシー実行、ロールおよびスコープベースのセキュリティ、データベースの接

続性、第三者の統合などを管理し、最適化する共通のバックエンドを利用できます。将来、シームレス

に統合したプラットフォームに移行でき、シングルソリューションから始める柔軟性を持つこと。これは、

説得力があり価値あるAltirisの提案です。個々のソリューションは、より大きなAltirisフレームワークに

マッピングされているため、仮にお客様が目前の問題解決だけを目的としてAltirisソリューションを購入

したとしても、それは同時に、将来のための基礎を築いていることにもなります。それぞれのニーズや

インフラストラクチャ、予算の進展にともない、お客様は、より大容量のソリューションセットを導入する

というオプションが選択できます。

ソリューションとしてのAltirisの柔軟性は、Altiris Consolの設計哲学で更なる進化を遂げています。例

えば、WebベースのAltiris Consol内の全てのページ（report／リポート、policy／ポリシー、view／

ビュー）には、直接URLのアドレスをつけることが可能です。お客様は、容易にWebベースのビューを

カスタマイズすることができ、単に当該するタスクのみを入れることも、インターネットへクイックアクセ

スできる便利なリポートを作成することも、お気に入りのWebリストを入れ込むこともできます。URLで

直接アクセスされた場合でも、Altirisのロールベース、およびスコープベースのセキュリティが、各ペー

ジのアクセスを制御しています。この設計上のフィーチャ（特性）は、MMCやスタンドアロンのWin32コンソールなどの競合テクノロジーに比べて、はるかに優秀な柔軟性を持ち、プレゼンテーション層のア

クセスの融合と適合に優れた性能を提供します。

前述のXML、SQL、SOAPその他のテクノロジーは、Altirisソリューションの柔軟性をより高めます。


相互運用性

Dellは、標準化されたモデルは全て“オープン”であること、と定義しています。これにより、お客様は、

あらゆる側面においてデータセンター管理の選択が可能になります。

同様にAltirisは、お客様側でAltiris Consoleとデータを第三者システムへ統合する必要性が、よく起き

るという現状について熟知しています。この統合の簡便化を図るため、Altirisは、必要な統合がすぐに

使える（アウトオブザボックス）ための複数（マルチ）コネクタを提供しています。例えば、お客様は、

Altiris® Helpdesk Solution™ を使用する代わりに、Remedyヘルプデスクを選択できます。また

は、Altiris® Monitor Solution™ を使用する代わりに、HP OpenViewとの統合を選択することもで

きます。このような場合、Altirisのコネクタは、マルチベンダ環境を横断するユーザーインターフェース

とデータインテグレーションを提供します。

Altirisが搭載済み内蔵コネクタを提供していない場合には、Altiris Connector Solutionが独自に解決

策を構築し、XMLやCSV、ODBCその他のスタンダードフォーマットの１つを使用して、Altirisデータ

クラスを、予定されていたシステム、あるいはオンデマンドのシステムへ相互に変換することができます。

Altirisは、独占所有権または、エージェントベースである実行プログラムの提供を、可能な限り回避して

います。一例を挙げると、カスタムユーザのデータと設定情報を収容しているAltirisのパーソナリティパッ

ケージは、コマンドラインインターフェースを備えた自己解凍型の実行ファイルとして保管されています。

これらのパッケージは、必要があれば、Altirisのマネジメント・インフラストラクチャ外で実行することが

できます。AltirisまたはAltiris以外の様々なツールによるデリバリーやスクリプトが可能です。更に、

Altirisのソフトウェアの配布には、所有権が保護されたラッパープログラムは一切使用していません。む

しろAltirisは、賞を受けたWiseソフトウェアパッケージング・テクノロジーを活用して、標準の*.msiパッ

ケージを作成しました。そして、このパッケージフォーマットが持つ、多くの進歩的なインスタレーション

と自己回復特性を積極的に利用しています。

別の例を挙げると、Altiris® Deployment Solution™ は、広範なベアメタルサーバのプロビジョニン

グフィーチャを提供しています。また、そのワークフローの一環として、どんな“Run Script”タスクでも

Altirisのひとつのジョブとして取り入れる能力を備えています。お客様は、これらのタスクを使って、

DOSコマンド言語（batch �le・バッチファイル）や VBscript、Linux シェルなどを、お客様自身が特定

したワークフローのどのポイントにでも挿入することができます。この能力により、ユーザは、最高の柔

軟性と使いやすさを備えた総合ソリューション内に、AltrisとAltiris以外の管理機能を、まとめて設定す

ることができます。

スケーラビリティ

Dellアーキテクチャは、ソリューションについて“インフラストラクチャの拡張に従って拡張可能であるだ

けでなく、顧客ニーズを過不足なくデリバリーできること”と主張しています。この概念を実現するために、

Dellは、“Five Degrees of Automation”（自動化の5階層）を提案し、全ての顧客が最高レベルの自

動化の恩恵を受ける必要はないと提言しています。ソリューションは、お客様のニーズに合うよう設定さ

れた手動コントロールとの組み合わせにおいて、ソリューションセット全体におよぶ自動化サブセットをデ

リバリーできる能力がなくてはなりません。この機能があれば、お客様は、それぞれの進展（企業の成長）

段階に応じて、必要な管理機能のデリバリーを受けることができます。確実に必要な規模のソリューショ

ンだけを導入できるので、ソフトウェア管理に莫大な初期投資をする必要はありません。

前述のように、Altirisのソリューションは、このモデルを支援しています。お客様は、将来ソリューション

を増やすという選択肢を残したままで、いま必要な1～ 2のソリューションだけを購入できます。新しい

Altirisソリューションをインストールするたびに、ソリューションが相互に拡張し合うので、新しい管理レ

ベルが機能することを確認できます。例えば、Altiris® Inventory Solution® と Altiris® Application


Metering Solution™ の両方をインストールすると、新たに増えたデータ相関関係のリポートを見るこ

とができます。この相互作用は、どちらかを個別にインストールした場合には起きません。こうしたリポ

ートは、“installed vs.used”データを迅速かつ容易に管理者へ提供します。Altirisは、Altiris Invent-

ory Solution経由でインストールされたソフトウェアと、Altiris Application Metering Solutionを介

して実際に使用されたソフトウェアとを確認、特定できます。この２つのソリューションがインスト

ールされると､ Altiris Consoleは、それぞれのソリューションからデータを関連づけ、システムを各ソ

リューション単体を超えたレベルへ拡張するための、確認用リポートとしてまとめることもできます。

共通のAltirisデータモデルは、単にリポートだけに限定せず、回収、ポリシー、通知、アラート（警告）、

その他の領域全体でこのコンセプトをサポートしています。お客様は、同時に多種多様のAltirisモジュ

ールにまたがるデータセットから、必要な情報を引き抜くことにより、これまで以上にカスタマイズされ

自動化された専用シナリオを作成できるようになります。

Dell’s Five Degrees of Automation（Dell自動化の５階層）Dellの主要なアーキテクチャドライバの運用結果から生まれた、Dell’s Five Degrees of Automationは、データセンター管理の成熟段階を示唆しています。高階層のレベルは、低階層のレベルに左右され

ることがありますが、いつも必ずしもそうであるとは限りません。市場には、Dellが定義する高い階層の

自動化を行う過程で、管理プロバイダが直面する障壁が依然としてあります。中でも抜きん出ているのは、

標準の不在、または標準が実施されていないということです。Fig.2に、５階層とその簡単な説明を示し

ました。


Fig.2

Dell’s Five Degrees of Automation

（自動化の5階層）は、

Dellのスケーラブル・エンタープライズ

技術の発展段階により構成される

Degree 1: Solution-based Automation（第1次自動化：ソリューションベースの自動化）ソリューションベースの自動化として、Oracle、SAPおよびMicrosoft Exchangeがあります。現在、

これらのアプリケーションが準拠する共通のインターフェースは存在せず、外部プロセスが同じようなコ

ール（呼び出し）や機能を用いて管理することはできません。どのアプリケーションも非常にユニークであ

り、その設定を自動化するには、各アプリケーションに固有の知識とツールが必要です。

カスタムスクリプトを作成し、外部からコールすることは可能ですが、これらのアプリケーション全てを網

羅して活用できる、共通のオブジェクトモデルは今のところ存在しません。今後、新しいスタンダードが

できて、様々なベンダがそれを実行するようになるまでこの状態は続きます。既存の自動化パッケージは、

アプリケーション特定型であり、それぞれ固有のメンテナンスと設定を必要としています。

Degree 2: Resource Cooperation（第2次自動化：リソースの協調）自動化した共通インフラストラクチャが、ディスクリートソリューションのグループ間の協調をサポートしま

す。サーバの仮想化が機器の利用率を高め、物理的サーバ数の減少が運用コストと人員の削減を可能に

します。また、共通インフラストラクチャが、共通リソースレベルで、システムとオペレーションを自動管

理してくれます。

Degree 3: Dynamic Automation（第3次自動化：ダイナミック・オートメーション）ダイナミック・オートメーションでは、グループ間のエンタープライズ（企業）マネジメントおよびオーケス

トレーションを確立することにより、エンドツーエンドで、サービス指向の自動化を実行可能とします。特

にこの段階では、サービスニーズに従って明確に定義した一連のオペレーション条件に基づき、データセ

ンターが、リソースの配置（割り当て）や再配置（再割当）を自動的に行えるようにします。

仮想データセンター完全に抽象化したデータセンター

ビジネスポリシー・コンピューティング（事業方針の策定）ビジネスポリシーは、欠かせないドライバ

ダイナミック・オートメーションリソースのオーケストレーション

リソースの協調ソリューション間でリソースを共有

ソリューションベースの自動化企業アプリケーションと最優良実践例（ベストプラクティス）

時間

自動化／自己決定レベル

現在地


Fig.3

Dellは、スケーラブル・エンタープライズ・

リソースセンターを、

インターフェース標準化のバックボーン（基幹）

であるとしています。

仮想データセンターが

目標とするゴールは、

組織の事業オペレーションの

あらゆる側面を自動化し、

最大の事業効果を挙げるための

必要要件に合わせて、

そのオペレーションを設定したり、

再設定したりできるようにすることです。

Degree 4: Business Policy Computing（第4次自動化：ビジネスポリシー・コンピューティング）ビジネスベースのコンピューティングは、ビジネスの目標と動機付けが鍵を握るような、ITドライバモデ

ルの代表格です。この段階は、高度な柔軟性と標準化したインフラストラクチャに象徴され、その中で、

技術面のサービスが商品化されています。

Degree 5: Virtual Data Center（第5次自動化：仮想データセンター）この段階では、アプリケーションと、それを実行するために下層に存在する物理的IT資産の連結は、ほ

とんど関連性がなくなります。仮想データセンターが目標とするゴールは、組織の事業オペレーションの

あらゆる側面を自動化し、最大の事業効果を挙げるための必要要件に合わせて、そのオペレーションを

設定したり、再設定したりできるようにすることです。仮想データセンターの第5ステージの実際の構築

とオペレーションの多くについては、今後決定すべき課題です。

Scalable Enterprise Resource Directory（SERD／スケーラブル・エンタープライズ・リソースディレクトリ）Dellは、SERDとも呼ばれる自社のScalable Enterprise Resource Directory（スケーラブル・エン

タープライズ・リソースディレクトリ）とは、構成管理データベース（Change Management Database ＝CMDB）の自然な進化型で、データセンター自動化理念の先駆者であると捉えており、SERD構築プ

ロセスの成長に期待しています。SERDの基本的真価は、インターフェースの標準化です。

リソースマネージャ

　（方法・やり方／how to）

エンタープライズ管理のフレームワーク

（ポリシー＆セキュリティ）

オーケストレーション

（あるべき姿

/sho

uld

be）

モニタリング

（聞き取り／実証・確認）

ネットワーク

サポートシステム

（ヘルパー／helper）

マッピングとコントロール（現状/as is）

アプリケーション管理管理されたノードのアーキテクチャエレメント管理エレメント管理エレメント管理

アプリケーション

（単数または複数）

標準サーバ標準

ファブリック

標準

ストレージ

サブシステム


現在はAPI（アプリケーション・プログラム・インターフェース）が、システム統合の基本的なインターフェ

ースです。ベンダ間のAPIは、異なるオブジェクトモデルを実行できますが、活用するためには、広範な

教育と開発の努力が必要です。各ベンダは、誠意を持って自社製品の情報ソースを提供しており、APIは、

ベンダが示す情報ソースを認証し、ほかから集中化する作動指示に捕らわれることなく、これらの情報を

ブリッジ接続するように機能します。

SERDは、基本的に、標準化されたデータのカタログで、これは、XMLおよびCIMスタンダードに基づ

く共通のオブジェクトセットです。SERDのデータモデルの価値は、それが、真の資料として、統合と管

理のタスクのため基礎的なインターフェースの役目を果たすことにあります。オブジェクトが作成され、

相互関係がSERD上で定義されると、モデルの下流にある全ての層は、ディレクトリに存在するものを物

理的に具現化する（インスタンシエートする）ための調整を行います。全ての管理システムは、中央の

SERDを真の資料と見なし、そこに存在するものを作動させます（あるいは、管理者に現存するギャップ

を通知します）。

SMASHスタンダードは、SERDへの単なる1ステップです。まず、ベンダの製品は、最終的には共通

のデータモデル（SERD）が理想的な統一アプローチであることが分かって、これにプログラムインターフ

ェース（SMASH）を整列させることになります。

Dellコンポーネントの要約次の章では、AltirisのSOAについて、Dellアーキテクチャ内での位置づけ方法を述べますが、ここで、

下記Dellモデルの重要コンポーネントを概観しておくことが重要です。

• オーケストレーション

• モニタリング

• エレメント管理

• マッピングとコントロール

• リソース・マネージャ

• サポートシステム

• アプリケーションとOS

オーケストレーション・コンポーネントこのコンポーネント層は、SERD内の関係性を理解し、その関係を具現化する処理を行います。オーケ

ストレーションは、モニタリングのデータとオペレーションプロセスをブリッジ接続します。こんにち、カ

スタムスクリプトが、この機能の多くを担っていますが、問題の提起はしても柔軟性はなく、厳密に定義

することが困難な場合もあります。

コンポーネントのモニタリング

Dellは、モニタリングコンポーネントが下記の2つの機能を実行することを提示しています。

• システム内でのノンコンプライアンス動作をターゲットに据える。オペレーションとポリシーの一致

（エージェント、あるいはエージェントレス）、例外処理がここから始まり、オーケストレーション層と

リソース・マネージャにわたされ、解消される。

• オーケストレーション層によって指示された変更を実施し、SERDで調整、一致させる。SERDに

収容されているものが、オーケストレーションの要求に一致していることを保証する。アクチャルと

予測の符号を比較した場合の差異は例外となる。


エレメント管理コンポーネント

Dellは、エレメント管理を“特定のスタンダードのプラットフォーム類（サーバ、ストレージ、ファブリック）

を運転するインテリジェンス層”と定義しています。理想的な方法として、Dellは、SWMGのSMASH提案のようなイニシアチブを経由して、設定インターフェースを標準化することを推奨しています。しか

し当面は、より確実な所有権を備えたインターフェース実行が必要であると考えています。このエレメン

ト層には、サーバ管理用の Dell’s OpenManage Server Administrator（OMSA）、あるいは、ネッ

トワークのファブリック管理用の Dell’s OpenManage Switch Administrator for networkが含まれ

ます。

マッピングとコントロール（MAP）のコンポーネントMAPコンポーネントは、Dellアーキテクチャ内の、全てのコンポーネントの現在の関係、つまり各関係の

“as is＝現状”を管理します。この層は、物理的なデータセンターのオペレーションと非常に密着しており、

下記の3大主要機能を含んでいます。

運用管理このコンポーネントは、各エレメントのコンポーネントをインターフェース接続し、グルーピング、バイン

ディング、プロビジョニングを担当しています。運用管理は、グローバルな運用指令（global

operational directive）を一般運用指令（operational directive）に翻訳します。

プロビジョニングこのコンポーネントは、柔軟性があり、高効率で拡張可能なサーバ管理環境をつくり出します。例えば、

ベアメタル（ハードウェア）からOSへ、次にアプリケーションへというプロビジョニングは、物理的なマシン

でも仮想マシンでも可能です。


仮想化VLANとSANは、こんにちのデータセンターに普及している実例です。あらゆる状態の情報が、物理的

なリソースから抽象化・概念化されます。

• ハードウェアとOS（GSXまたは仮想サーバ）の間に位置する仮想化層

• ホストOS（ESX）に埋め込まれた仮想化

リソース・マネージャのコンポーネントリソース・マネージャのコンポーネントは、特定の種類の管理されたリソース（サーバ、ストレージ、ファ

ブリック）の運用、および利用方法を読み取り、説明します。

サポートシステムのコンポーネントサポートシステムのコンポーネントは、内蔵型構成要素で、オーケストレーションを助け、リソース・マネ

ージャのコントロールシステム全体に関わる動作に役立ちます。例えば、モデル内のより高順位にあるコ

ンポーネントで活用される分離機能などです。

アプリケーションとOSのコンポーネントDellは、データセンターの進化に伴い、アプリケーションとOSの結びつきがますます進むと提言してい

ます。例えば、VMware ESXサーバでは、ホストOSはハードウェアと同列で作動している一方、ゲス

トのOSは、むしろサポートしているアプリケーションに合わせて調整されています。


アーキテクチャ概要：Altiris

共通アーキテクチャのおかげで、

Altiris製品は、

様々な方法でROIを加速し、

TCOの低減を

最大限にすることができます。

そうした方法の一例として、

効率を上げた単一の

インフラストラクチャを利用し、

必要な時に必要な方法で

マネジメント機能に

的を絞る能力が挙げられます。

ここまで、Dellのリファレンスモデルの主要な面を概説してきましたので、ここでは、Altirisの様式

や技術をそこにマッピングしていきましょう。この章では、Altiris SOAの概要を述べ、Dellビジョ

ンの実行システムとしての位置づけを説明します。

Altiris SOAは、基本的には管理環境であり、下記のプロセスを含む全てのAltirisソリューションに

対して、共通のサービスをセットで提供しています。

• クライアント／サーバ通信 • データのモデリングとプロセッシング

• Web出版

• セキュリティ

• リポジトリストラクチャとメンテナンス

以上の共通コンポーネントは、お客様にもAltirisにも、下記のように多くの便益を提供しています。

• これらのコア・コンポーネントのアップデートにより、Altirisソリューションの開発チームが、

お客様の不満点や悩みどころに対応できるようになり、開発の効率が高まることで、事実上、

Altiris製品全般に利点をもたらします。

• Altiris SOAで開発されたソリューションは、サポートされている他のソリューションと自動的

に一体化します。

• お客様は、今必要なものだけを購入すれば良く、自社の成長と事業変革のニーズに合わせて、ITマネジメント能力は容易に拡張ができるという確信を持つことができます。この点でAltirisのソ

リューションは、効果的な“将来性”を備えています。

• 共通アーキテクチャのおかげで、Altiris製品は、様々な方法でROIを加速し、TCOの低減を最大

限にします。そうした方法の一例として、効率を上げた単一のインフラストラクチャを利用し、

必要な時に必要な方法でマネジメント機能へ的を絞る能力があります。

業界標準

Altiris SOAは、.NET Framework上に構築されており、業界標準のテクノロジーを使用して、分散

型ネットワークとインターネット全体を通じた、データの保管、プロセッシング、およびプレゼンテー

ションを行います。例えば、Altirisはクライアント／サーバ／コンソール通信のために、HTTP/Sプ

ロトコルを活用して、ネットワークのセグメントを横断あるいはファイアーウォールを貫く、効果的

で確実なデータ通信を保証しています。


Altiris SOAでは、

機能性拡張のために、

追加のソリューションを

取付けることができると同時に、

ネイティブの統合を提供しているので、

実行の労力を最小限に抑えられます。

Altiris SOAはまた、XMLとSQLもサポートしています。XMLおよびSQLは、Altiris Databaseの

一貫性と拡張性を確実にし、Altirisのソリューション間、あるいは第三者の管理ツール間のデータの

連結や相互関連を容易にしています。Altiris SOAで効率的に利用されている、この他の業界標準と

イニシアチブには以下があります。

• WBEM（Web-Based Enterprise Management）

• CIM（Common Information Model）

• WMI（Windows Management Instrumentation）

• DMI（Desktop Management Interface）

• SMBIOS（System Management BIOS）

• SNMP（Simple Network Management Protocol）

• WSDL（Web Services Descriptive Language）

• LDAP（Lightweight Directory Access Protocol）

これらのテクノロジーをサポートすることによりAltirisは、製品開発のライフサイクルを加速させ市

場までの製品時間を短縮。顧客との繋がりを向上させています。

プラグ・アンド・プレイ（PnP）型設計ライフサイクル管理を行うと断言しているベンダの多くは、実際には、ソフトウェア分散など、ITの

ライフサイクルの1側面のみに焦点をあてており、一方で、ライフサイクルの他の段階用のツールを

販売している提携先のリストを提供しています。これは、本質的に異なる複数のベンダがテクノロジー

を実行せさたり統合せさたりする詳細については、お客様の任意にしておくというやり方です。これ

とは逆に、Altiris SOAでは、機能性拡張のために、追加のソリューションを取付けることができる

と同時に、ネイティブの統合を提供しているので、労力を最小限に抑えられます。

このプラグ・アンド・プレイ型設計の結果、実行および研修（トレーニング）コストが低減されました。

また、新しいソリューションは、共有プラットフォーム上で効率良く運用できるので、統合プロジェ

クトにリソースをつぎ込む必要がなくなります。更に、共有プラットフォームによってAltirisは、提

携各社ではとうてい届けられない共通のセキュリティモデル、データモデル、エージェント管理およ

びコンソール統合を提供できるようになりました。


Fig.4

Altirisのサービス指向

アーキテクチャにより、

Altirisソリューションは、

他のどのAltirisソリューションの

データも活用できます。

このモデルにより、

Altirisは、ポリシーを利用して

アクションを強力に

進めることができます。

この柔軟性に富んだ設計のAltiris SOAのおかげで、お客様は、いま必要なものだけを購入すれば

良くなり、その上、自社の成長と事業変革のニーズに合わせてITマネジメント能力を拡張できると

いう安心を持つことができます。このサービス指向アーキテクチャにより、Altirisソリューション

は、他のどのAltirisソリューションのデータでも利用できます。このモデルにより、Altirisは、ポ

リシーを利用してアクションを強力に進めることができます。一例を挙げると、Altiris® Patch

Management Solution™ for Dell Serversによって得た BIOS revision data for a Dell server（Dellサーバ用のBIOS revisionのデータ）は、Altiris® Application Management Solution™ポリ

シーで使用できるコレクションを定義できます。フレームワークに追加するAltirisソリューションを

増やすごとに、統合したAltirisデータモデルのメリットとして、管理者が手にするコントロール領域

が増加します。こうして、管理者は、管理機能のきめ細かなターゲッティングを提供できるポリシー

構築を、よりダイナミックにコントロールできるようになります。

クロスプラットフォーム・サポート

Altiris SOAのメリットは、Windowsのプラットフォームを超えています。Altirisのお客様の多く

が、マルチのハードウェアやOSプラットフォームを含む多用な環境を管理しているので、Altirisは、

non-Windowsシステムのためのソリューションの提供が可能です。Altirisは、特に下記のためのソ

リューションを提供しています。

Dell OMCA

インベントリ・ソリューション

デプロイメント・ソリューション

パッチマネジメント

ソフトウェアのデリバリー

リカバリ・ソリューション

資産コントロール

コントラクト管理

TCO管理

ヘルプデスク・ソリューション

アラートモニター

ウェブリポート

通知ポリシー

インベントリ

デプロイメント

パッチ

Dell OMCA

パッケージサーバ

リカバリサーバ

デプロイメントサーバ

ソリューション

Altiris Extensible Management Architecture （Altirisの広範なマネジメント・アーキテクチャ）

アクティブディレクトリ HP OpenViewMicrosoft SMSRemedy HelpDesk

コネクタ

データベース

Altiris エージェントAltiris

ロールサーバ

ウェブコンソール


社内の事業ユニット顧客

パートナー（提携先）

Windows

インフラストラクチャ管理

プロビジョニングアプリケーション・デリバリーデータリカバリウィルスの隔離

サービスカタログセルフヘルプ（自助）知識の管理事故管理

パフォーマンス管理予測管理

チャージバックチェンジマネジメント

アセットトラッキングコントラクト管理

ソフトウェアコンプライアンスコスト管理

プロセス管理

Altiris Extensble Management Architectureで動力を得たITサービスマネジメント

リソース管理

Linux UNIX

運用環境

ビジネスサービス

Altiris ITサービス管理のインフラストラクチャ

AltirisのリポジトリAltirisのコネクティビティ層

（標準ベース）

第三者のソリューション

CMDB資産管理

サービスサポートディレクトリリポジトリ

Mac Palm Pocket PC

消費者

Fig.5

Altirisは、全てのIT資産を

中央で集中コントロールし、

シングルデータリポジトリから、

総合的なクロスプラットフォーム

リポーティングを提供するために、

企業データを一元化しています

• UNIX• Linux• Macintosh• Palmデバイス

• BlackBerryデバイス

• ネットワークデバイス（スイッチ、ルーター、プリンタなど）

このことは、AlritisがIT資産全体の集中コントロールを提供すると共に、企業データを一元化し、ひ

とつのデータリポジトリから、集約したクロスプラットフォーム・リポーティングを提供できるよう

にしていることを意味します。加えて、こうした資産をAltiris SOA内から管理することにより、総

管理コストが低減できます。お客様が多元的な管理インフラストラクチャを実行、または保守管理す

る必要がないからです。お客様は、既存のハードウェアへの投資を、確実でスケーラブルな管理に活

用できると同時に、研修、サポート、実施にかけるコストを最小限に抑えられます。

カスタマイゼーション

ITオペレーションの主な役割は、オペレーションの効率とビジネスの機敏性を高められるように設計

したサービスを届けることです。しかし、新旧の技術の多層化、止まらないビジネスプロセス向上、

セキュリティに対する脅威、法規制順守への圧力という状況下にあり、ITオペレーターは、ITサービ

スのデリバリーと管理をもっと迅速、機敏に行うことを求められています。ある組織に良好に作動す


AltirisのITサービス管理ソリューションは、

ITILやCobiTのような業界標準と

最優良実践例（ベストプラクティス）を実現する

ITサービスを構築する際に、

推測に基づくような

不安定なサービス構築を防いでいます。

ることが、他の組織で上手くいくとは限りません。個々の組織の特定ニーズに合わせてカスタマイズ

したサービスは、増大するITインフラストラクチャとアプリケーションの安定性確保に有益です。そ

して、ITオペレーションは新たなビジネスの構想（ビジネスイニシアチブ）を的確に支援しつつ、オペ

レーションコストを下げることにも役立つため、オペレーションとビジネス両面の機敏性を高めると

いう結果をもたらします。

ITサービスを開発し、提供し、これをサポートするために、IT組織が必要としているのは、ITインフ

ラストラクチャ、リソース、サポートプロセスに対する完全なコントロールとこれらにおける完璧な

理解です。

AltirisのITサービス管理は、企業が行う、ITインフラストラクチャリソースの管理、費用対効果の高

いサービス商品の提供、企業のビジネスイニシアチブをサポートする特定サービスレベルの管理、な

どに役立ちます。AltirisのITサービス管理ソリューションは、ITILやCobiTのような、業界標準と最

優良実践例（ベストプラクティス）を実現するTサービスの構築にあたっては、組織に供給したサービ

スを成功へ導き、維持し、それを自己分析することで、推測に基づくような不安定なサービス構築を

防いでいます。ITサービスにおけるライフサイクルの継続的管理は、ITリソースを最大限に引き上げ、

拡張可能なアーキテクチャの活用でコストを最小限に抑えつつ、最高レベルのサービスを保証できま

す。これらによって、クライアントとモバイル、セキュリティとコンプライアンス、サーバとインフ

ラストラクチャ、そして、サービスと資産管理ソリューションという、かつてなかった一体化（融合）

を提示できます。

ソリューションの一体化に加え、Altiris SOAは、類例のないユーザ・カスタマイゼーションのオプショ

ンも提供しています。これは、Webアプリケーション開発における.NET Frameworkの進歩のおか

げでもあります。

一例を挙げると、Altiris Consoleが提供するShortcuts tabにより、お客様は独自に専用のコンソー

ルを築くことができます。このビューによりコンソール内の最も頻繁にアクセスされるページへの

リンクを作成でき、Altiris環境に安全なカスタマイズビューを作成できます。例えば、Altirisのソフ

トには、すぐに使えるWeb Reports™ out of the boxが何百も事前に搭載されています。しかし、

管理者は、ソフトウェア分散タスクのステータスだけをチェックしたいこともあるでしょう。この場

合、Reports tabにアクセスしてステータスリポートにたどり着くまで、全く関係のないリポートの

山を掘り進むようなことをしなくても、ショートカットを作成してShortcuts tabから該当のリポー

トを得ることができます。管理者が作成したショートカットを選択すると、そのページが右側のフレー

ムにロードされるので、シームレスなナビゲーションが可能です。管理者は、タスク、リソース、リ

ポートを含むいかなるコンソールのページでも仮想的なショートカットを作成することができます。

お客様が問い合わせできるサポート窓口やヘルプデスクはありますか？　プロバイダは、自分の顧客

に提供できるツールをお探しではありませんか？　Altirisなら、お客様も、提携しているパートナー

組織も、他のWebアプリケーションやページからAlitiris Consoleに簡単にアクセスでき、それぞ

れが独自のスタイルや雰囲気を作り出すことができます。.NET Frameworkにより、Altirisは新し

い技術革新を提供できるようになりました。これは、GRAFTテクノロジーと呼ばれ、Altiris SOAに統合されています。Altiris Consoleの各ページへは、固有のURL経由でアクセス可能なので、お

客様は、他のWebメディア内からこれらのページへアクセスするハイパーリンクを作成できます。

Altiris Consoleは、フレーム内にロードされたそれ自身のページさえもサポートします。それぞれ

のページのセキュリティは維持されており、左／右クリックのメニュー機能も利用できるなど、各ペー

ジはすべての機能を備えています。お客様は、自分専用のナビゲーションメニューを作成することも、

カスタムログを提供することも可能な上、自社のスタイルや社風を保ち続けることができます。


Altiris SOAは、Altirisソリューション全般へ共通のサービスセットを供給していますが、Altirisは

これを活用して、ソリューションごとに最善の組み合わせを維持しながら、お客様への広範囲なITラ

イフサイクル管理ソリューションを提供しています。


Dell OMCA

インベントリ・ソリューション

デプロイメント・ソリューション

パッチマネジメント

ソフトウェアのデリバリー

リカバリ・ソリューション

資産コントロール

コントラクト管理

TCO管理

ヘルプデスク・ソリューション

アラートモニター

ウェブリポート

通知ポリシー

インベントリ

デプロイメント

パッチ

Dell OMCA

パッケージサーバ

リカバリサーバ

デプロイメントサーバ

ソリューション

アクティブディレクトリ HP OpenViewMicrosoft SMSRemedy HelpDesk

コネクタ

データベース

Altirisロールサーバ

ウェブコンソール

Fig.6

Altiris SOAは、.NET上に構築され、

業界標準を活用して、分散ネットワークと

インターネット全体にわたるデータの保管、

処理、提示を行っています。

AltirisによるDell アーキテクチャ実行方法

本ホワイトペーパーで前述してきたように、Dellモデルの鍵を握るコンポーネントは、エレメント管理、

マッピングとコントロール、モニタリング、オーケストレーション、リソースマネージャ、サポートシステム、

およびアプリケーションとOSです。本章では、Altirisが、Dellモデルのこれらのコンポーネントをどの

ようにマッピングするかについて述べます。『アーキテクチャ概要：DELL』の章で概説したように、Dellは、インターフェースの標準化を価値の根幹に据えた、SERD構築の進展を支持しています。Altirisは、そのソリューションに統合したコンポーネントである、一元化した資産リポジトリ（CMDB）を駆使して、

SERDの成長に貢献し続けます。CMDBは、エレメントライフ全ての重要な面を管理するための強力な

基盤になります。将来、Altiris SOAは、Dellのサービス管理におけるニーズに対応して、完璧なソリュ

ーションを提供することになるでしょう。

AltirisとDELLの企業マネジメントのフレームワーク

Altiris エージェントMAPとコントロール

リソースマネージャSERD

オーケストレーション例外モニタリング

サポートシステム

サポートシステム例外モニタリングエレメント管理


Altiris SOAは、

Dell OpenManage Client

Instrumentationを活用し、

中央集中型CMDBにコンテンツを

拡張するハードウェアの、

アクセスの末端までサポートします。

エレメント管理のコンポーネント

Altris SOAは、クライアント、サーバ、ノートブック、またはネットワーク機器、あるいはDellの

インストール用ツールキットを使ったインターフェースなど、これらのエレメントを組み合わせた運

用力を提供します。

これに加え、Altiris SOAは、Altirisプロビジョニングのようなローカルシステムにあるレジデント

において、サポートシステム用コンポーネントの管理を担っている他、インベントリー、ソフトウェ

アの分散およびモニタリング等、他の運用管理プロビジョニングにも対処します。

マッピングとコントロール（MAP）のコンポーネントAltiris SOAは、OpenManage Client Instrumentation（OMCI）がある場合には、Dellのクライ

アントに対してこれを活用し、中央集中型CMDB内のコンテンツを拡張したハードウェア属性の末

端まで、アクセスを提供できます。これにより、お客様は、更に200以上のハードウェアと、放熱量値、

アセットタグ、シャーシ侵入、その他のBIOS設定値にアクセスできるようになります。Altiris SOAは、サーバ側では、WMI、CLI、SNMPを経由してOpenManage Server Administrator （OMSA）

にマッピングし、モニタリング性能を、アプリケーションとOS領域を超えて大幅に拡張します。ま

たAltiris SOAは、OMSAにマッピングし、放熱量値、電圧、EMSログの詳細、その他に関する情

報を提供します。

運用管理（オペレーション管理）Altiris Agent（エージェント）は、Altirisのサービス指向アーキテクチャの基盤です。いったんAltirisソリューションをインストールすれば、他の必須パッケージソフトと同様に、このエージェントも展

開されて有効化します。重要な情報は全て、ひとつの（シングル）エージェントで自動的に検出され、

パワフルで柔軟な機能性を実現させます。例えば、管理者は、モニタで得たメトリック、リオーダー

優先度、書き込み状況の停止データ等に基づいて、優先度の低いプロセスを高いプロセスへとリセッ

トできるようになります。他にも多くのことができますが、全てモニタしたポリシーへの対応として

自動的に実行されます。更に、SOAに有効化されたシングルのエージェントは、オーバーヘッドや

リソース要求の低減など、大幅な効率向上ができます。異種のツールセットを実行する環境には一般

的にある、エージェントの非互換性を実質排除します。Altirisのエージェントはまた、全てのAltirisソリューションのサブエージェントで、共通のデータ移行メカニズムを活用しており、Alitirisサー

バへデータを効率的にリポートバックします。また、異なるAlitiris ソリューション全体でエージェ

ント側のアクティビティを調整するので、これらが共に作動してメリットを提供します。

プロビジョニングAltiris Deployment Solutionは、Dellのサーバに、シンプルなドラッグアンドドロップ環境を展開

しています。Dellサーバ専用に事前に展開したジョブは、ベアメタルからのハードウェア管理とシ

ステムセッティングを提供しています。管理者は、Altiris® Management Suite for Dell Serversにより、WindowsおよびRed Hat Linux環境用のDellサーバのインフラストラクチャ上で、ソフ

トウェアの展開、管理、モニタ、アップデートができるようになります。VMware Virtual CenterおよびVMwareのintegration tools（インテグレーションツール）との新たな統合は、単一のAltiris

Consoleから、物理的にも仮想的にもプロビジョニングできる機能を提供します。これらは、他に

例のない機能です。


仮想化Altiris Deployment Solution 6.5は、VMware ESXサーバに、サンプルOSでスクリプトされた

インストール内容を提供しますが、これにより、VMwareをインストールしたDellサーバのセット

アップと設定が迅速かつ容易にできるようになります。Altiris Deployment Solutionのユーザーイ

ンターフェースコントロールは、仮想ホストとゲストのきめ細かな管理を可能にします。このソリュー

ションにより、コンソール内で、仮想コンピュータと管理されているコンピュータ（双方のコンピュー

タともホスト、ゲストのどちらでも）の相互切り換えを容易に行えるようになります。

2005年の第4四半期にリリースされたのAltiris® Software Virtualization Solution™は、ソフト

ウェア管理の革命的なアプローチです。アプリケーションとデータを、Virtual Software Packagesと呼ばれる管理対象ユニットへインストールすると、Altiris Software Virtualization Solutionが、

アプリケーションのインスタントアクティベーション（高速認証化）、ディアクティベーション（非認

証化）、あるいはリセットを、アプリケーション間の干渉を回避しながら行えるようにします。これ

ら全ては、基本のWindowsインストールを変更することなく実行できます。

モニタリング・コンポーネント

Altirisは、オフボックスとオンボックスの両方の性能を提供しており、システム内のエレメントの状

態（ヘルス）、パフォーマンス、および可用性の判断のために有益です。例外処理は、ネットワークチャ

クタリングの除去とサーバへのロードをするために、クライアント上ではローカルに起こりえます。

あるいは、データとトレンド分析で、サーバが長時間モニタされるに伴い、サーバ上で処理されるこ

ともあります。

オーケストレーション・コンポーネントオーケストレーション・コンポーネントは、Altirisの設定管理と通知ポリシーで処理されています。

設定管理ポリシーは、組織のメンバーやそれぞれの役割などの特定要件に基づいて、システムのある

べき姿を定義します。例外的処理とオーケストレーションは、Altirisの通知ポリシーシステムでも対

処され、管理者が、システムへの例外をモニタし、その状況を修正できる他のリソース管理コンポー

ネントに連結できるようにします。

リソースマネージャのコンポーネント

Altirisは、幅広く多岐にわたるリソース管理機能を提供しています。管理者は、インストールされて

いるAltirisのソリューションによって、クライアント、サーバ、ノートブック、ネットワークデバイ

スのどれについても、管理を必要とする特定のエレメントタイプに関した詳細情報へアクセスできま

す。Altirisのソリューションは、OSとアプリケーションの設定に基づき、固有の機能性を提供でき

るのです。


Altirisは、Dellアーキテクチャを

実行できる最適な関係にあり、

業界にとって何が最善の

マネジメントなのかを定義し続ける、

スタンダードとテクノロジーを

推進するために活動しています。

サポートシステムのコンポーネントサポートシステムのコンポーネントは、Altirisのソリューション製品には一体化しています。通常、

Altirisのサポートシステムは、クライアント側にローカルに位置し、ソリューションのサーバ側コン

ポーネントからの命令に従って、アクティビティを実行します。アクティビティのサポートタイプに

は、イメージングとソフトウェア分散、セキュリティ設定、VLAN設定、アプリケーション設定と、

その他の設定管理が含まれます。

アプリケーションとOSのコンポーネントAltirisは、OSのイメージングや設定、展開および、エレメントに属するアプリケーションについて、

ロバスト（頑健な安定性）な機能／性能を提供しています。2005年第4四半期に、Altirisは、独自の

ソフトウェア仮想化機能を組み込む予定ですが、これにより、お客様は、アプリケーションをシステ

ムに展開できるようになります。これらの機能により管理者は、アプリケーションの作成・削除を行

うと共に、好ましくない変更をリセットすることで、アプリケーションの状態を維持できるようにな

ります。これらの機能は、その全てが瞬時に実行可能です。あらゆるアプリケーションのダイナミッ

クで積極的なプロビジョニングは、スイッチをオンにしたりオフにしたりするように簡単に行えます。

Altirisのテクノロジーを使えば、管理者は、アプリケーションの基盤であるシステム自体の役割を変

え、そのシステム全体の管理に影響を与えることができます。

標準化：恊働のゴール（目標）こんにち、Altirisは、Dellアーキテクチャを実行できる最適な関係にあります。そして、Scalable

Enterprise Resource Directoryなど、業界にとって何が最善のマネジメントであるかを定義し続

ける、スタンダードな考え方とテクノロジーを推進するために活動しています。Altirisは、一元化し

た資産リポジトリ（CMDB）の他、SERDと調和するインシデント管理リポジトリも整備しており、

強固な基礎を提供しています。Altirisの共通データモデルは、デスクトップ、ノートブック、サーバ、

ネットワークデバイスのどれにでも、エレメントライフの総合的な管理を提供します。Altirisは実際

に、共通のデータモデルに基づく仮想リポジトリを作成できるため、Altiris SOAは、第三者のITサー

ビス管理のニーズを満たす完璧なソリューションを提供することが可能です。

Dell OpenManage Client Administrator― DellとAltirisは、多岐にわたるシステム管理ソ

リューションをお届けしています。これには、クライアント、企業、プロフェッショナル向けのサー

ビスが含まれます。DellのOpenManage Client Administratorは、Altiris Client Management

Suiteのサブセットを基盤にしていますが、Altirisのこのソフトは、賞に輝いたシステム管理ソリュー

ションで、デスクトップ、ノートブック、ハンドヘルド機器のTCOを低減します。Altirisは事実上、

OpenManageの商標名を共有しているDell唯一のパートナーで、お客様それぞれの環境における、

クライアントシステムの展開、管理、移動、トラブルシューティングを、中央のWebベースの管理

コンソールからサポートします。

Altiris Management Suite for Dell Servers― Altirisは、Management Suite for Dell

Serversを開発しました。これは、操作の簡素化と複雑性の低減を目指すという、Dellのスケーラブ

ル・エンタープライズ構想の主目的を実行するためです。この開発にあたり、Altirisのサーバプラッ

トフォームを拡張し、Dellのハードウェアとの大幅な統合を図りました。重点を置いた3つのキーポ

イントは、デプロイメント、チェンジ・マネジメント、モニタリングです。AltirisとDellの緊密な統

合により、ハードウェアとソフトウェアの両方をひとつのコンソールから効果的に管理できるように

なりました。

Dellとの緊密な連携に加え、Altirisは、業界で最高の評価を得ている国際的なハードウェアやソフト

ウェア、サービスプロバイダとの協力関係も維持しています。以下は、こうした関係の一例です。


AltirisがDellと密接に統合することにより、

ひとつのコンソールから、

ハードウェアとソフトウェアの両方を

効果的に管理できます。

Altiris Connectors― 多数のサプライヤが競合する中、Altirisは、ソリューションのコスト低

減に寄与するために、多種のコネクタを開発しています。Altirisのコネクタは、お客様が保有する第

三者システムに組み込むことが可能で、重要なユーザデータなどを活用します。高価なシステムイン

テグレーションを回避することで、お客様の資金を節約できるように設計されたAltirisのコネクタは、

みなさまから評価されています。

Altiris® Connector for Microsoft SMS― Altirisは、Microsoft Systems Management

Server（SMS）にネイティブ統合を提供した最初のベンダであると共に、SMSに一元化したWebコ

ンソールを提供している唯一のベンダです。お客様は、Altiris Connector for Microsoft SMSを

使用して、SMSでは対処できないITの問題点、弱点の解消が可能となります。その結果、AMSのイ

ンフラストラクチャを拡張し、社内での完全管理レベルを上げています。

Altiris® Connector for HP OpenView― Network Node Manager、Service Desk、およ

びOperationsを含むHP OpenViewソリューションを、拡張・増強するシームレスな統合を提供し

ています。AltirisとHPソリューションの相互補完によって、ITマネージャは、これまで以上に包括

的な管理ソリューションを実行できます。それは、ダウンタイムを回避し、問題解決をより迅速に行

い、システムの効率的な実行を維持できるソリューションです。

Altiris® Connector for HP Systems Insight Manager― Dellは、Altirisソリューション

内にOpenManageのツールキットを標準的にセットすることをAlitirisに許可し、それによって顧

客価値を上げるという選択をしました。一方、他のベンダは、ハードウェア管理用に別々のツール

セットを維持するという選択をしています。例えば、Altiris Connector for HP Systems Insight

Manager（SIM）は、ひとつのSIMコンソール内で、HPのクライアントと、サーバの展開およびマ

ネジメントの一体化を可能にします。コネクタは、クライアントデプロイメント、HPクライアント

ハードウェア管理、および、その他多くのAltirisライフサイクル管理機能へのアクセスを利用して、

SIMのコア機能を拡張します。

Altiris® Connector for Remedy― ハードウェアとソフトウェアの情報を自動的に従業員へ配

送します。Altirisが発するアラート（警告）は、Remedy’s Action Request System（ARS）に対して、

自動的に処理されるか、または、ワークアイテムとしてRemedy Help Desk内に開示されます。こ

うして、重要なサポートデータを中央に集中させてサービスを向上します。

Philips SmartManage― ディスプレイ技術とコンシューマエレクトロニクスのリーダーであ

るPhilipsとAltirisは、最高のLCDモニタ管理であるPhilips SmartManageをIT管理者へ提供して

います。PhilipsとAltirisは、お客様の全機器のため、完璧なITライフサイクルとIT資産の管理を提

供します。

CISCO AVVIDおよびACNS― Altirisは、Cisco AVVID（Architecture for Voice and Video

Integrated Data）のパートナーで、Ciscoと共に、高度に分散化した環境におけるパッケージサー

バのオルタナティブとして、Cisco ACNS （Application and Content Networking System）を

サポートしています。

VMware― AltirisとVMwareは、共同開発のパートナーで、VMwareの仮想環境の管理性向上

のために協力しています。Altirisが注力する3つの主要エリアは、（1）VMware仮想環境の展開、（2）

VMwareセッションの認識度（ハードウェアとソフトウェアのインベントリーに反映されるものとし

て）、（3）実行中のVMware環境のリモート管理、です。


Altirisとそのパートナーは、

非常に重要なソリューションを提供し、

統合戦略を共有して、

ITマネジメントが直面する課題を

お客様と共に解決するために努力しています。

IBM ServerGuide Toolkit― IBMサーバへの展開とプロビジョニングの最適化を更に進めるた

め、Altiris Deployment Solution for ServersがIBM ServerGuide Toolkit 1.1.と統合されてい

ます。

Fujitsu Siemens Computers― AltirisとFujitsu Siemens Computerは、AltirisのITライフ

サイクル管理ソリューションが、Fujitsu Siemens Computersの実証された管理性能と確実に統

合し、相互補完できるように協力しています。Fujitsu Siemens Computersは、Altirisソリューショ

ンとソフトの全製品ラインの流通と販売も行っています。

HP― AltirisとHPは、HPのパートナーとお客様へ、ベストな組み合わせのソリューションを提

供しています。簡素化を更に進め、デスクトップ、ノートブック、シンクライアント、ハンドヘル

ド機器、およびサーバなどの所有コストをより低減化するソリューションです。AltirisはHPのクラ

イアント管理向上のためのパートナーですが、これは、適応能力のある企業へ向けたHP Intelligent

Manageability戦略の鍵を握る部門でもあります。

その他― Altirisは、新たに生まれている様々なテクノロジー分野で、Intelとパートナー関係にあ

り、システム管理の簡素化と拡張に貢献しています。一例を挙げると、Intel Active Management

Technologyにより、ITマネージャは、コンピュータの電源が切れている時やOSが不在、あるいは

機能していない時に、パワーマネジメントなど、ハードウェアインベントリーやハードウェア関連タ

スクを実行できます。Altirisは、IntelやPCハードウェアのベンダと恊働して、OSの制約を超えて

システム管理の拡張を実現していきます。

以上の関係は、Altirisがそのソリューションを通して、より広範囲の顧客ニーズを満たす上で重要な

側面です。Altirisとそのパートナーは一体となって、重要なソリューションを提供し、統合戦略を共

有して、ITマネジメントの直面する課題をお客様と共に解決するため努力しています。Dellのグロー

バル標準とデータベース一体化へのビジョンが経費節減に役立つように、Altirisとのパートナーシッ

プが、お客様のIT投資のROIを最大限に引き上げ、IT資産の保有総コストを削減するための、成功の

鍵であると考えています。


AltirisとITインフラストラクチャライブラリー（Altiris and IT Infrastructure Library ＝ ITIL）Altiris SOAはDellモデルと類似のドライバを共有していますが、特筆すべきは、Alritisは、Informati-

on Technology Infrastructure Library（ITIL）周辺に、そのアーキテクチャとプロセスの基礎を置

くという選択をしていることです。本ホワートペーパーでは、Dellのリファレンス・アーキテクチャ

のあるべき形を手助けするための、Altiris SOAの位置づけを説明してきましたが、ITILは、Alritisの製品戦略を支える原動力です。その設計には、下記に示す2つの重要な顧客ベネフィットがあります。

1.新用語の導入を回避ITILの定義とプロセスの採用にあたり、新用語の導入を避け、通常は技術評価に非常に頻繁に見られ

る混乱を排除しました。お客様が、ソリューションの適合性を対比したり、比較してみたりする過程

で、“ベンダの専門用語の森を手探りで進まなくてはならない”という状況がよくあります。現在認め

られている既存のITILの慣例用語に忠実なAltirisモデルは、劇的に簡素化されています。

2.業界におけるベストプラクティスの採用をお客様へ推奨AltirisのITIL指向では、業界におけるベストプラクティスの採用をお客様へ推奨しています。ベスト

プラクティスを可能な限りAltirisのツールセットの設計に組み込んでいるからです。一般的に、経験

豊富なお客様は、多くの場合、ひとつのツールはその周辺プロセスにのみ有効であるということにす

ぐに気づきます。Altirisは、ITILのレコメンデーションを、キーポイントとなる“管理の真実を語る

資料”として活用し、それにより、実証されている業界のベストプラクティスに一致するソリューショ

ンをお届けできます。

Altirisのライフサイクル管理ソリューションは、Pink Elephant（http://www.altiris.com/itil/）に

よって、ITIL互換性ソリューションが認証されています。Altirisは、お客様のリソースをITILのプロ

セスに同調（アラインメント）させることに加え、技術者がインシデントや問題の解決、あるいはアク

ティビティ変更の実行に必要なツールへのネイティブ統合を提供しています。Altirisのライフサイク

ル管理のベネフィットを以下に述べます。


• Webベースのアーキテクチャと、コンソール内で管理されるエンドツーエンド型のITIL

Service SupportとService Deliveryプロセスを全面的にサポート。

• 中央集中型CMBCを活用できる企業アセットとサービス管理。

• ネイティブな自動ディスカバリの統合による、自動的なCMDBデータ集合とリレーションシッ

プの割り当て（代入）。

• コンテキストアウェアな実行ツールを活用しつつ、インシデントや問題、変更プロセスを管理。

• ソフトウェアのデリバリー、バックアップとリカバリ、リモートコントロール、OSイメージ

ング、PCパーソナリティとOSマイグレーション（移行）、およびパッチ管理にサービスデスク

をネイティブ統合。

• 総合的なリリース管理には、パッケージング、プリフライトテストDe�nitive Software Library （DSL）内のアプリケーションのバージョン追跡、および対象としたソフトウェアデリバリーが

含まれる。

• Service SupportおよびService Deliveryプロセス用の一元的管理ポイント。


結論

『DellとAltirisのプラットフォームは

―それぞれの市場で間違いなくベストであり―

その製品たちは、唯一私たちのニーズを満たすことができます。

この両社のパートナーシップを知った時、

私たちの選択に迷いはありませんでした。

いま私たちには、標準のハードウェア・

プラットフォームがあり、これを管理するための

ソフトウェア・ソリューションを持っています。

そしてこの両方が、双方を配慮して設計されています。

市場には多くの製品が流通していますが、

支障なくスムーズに統合できるものはほとんどありません。

2つの市場分野のリーダーが協力して動くことは、

常に顧客へのメリット（恩恵）を生み出します。』

Donald Rowland Sr.

（ドナルドロウランドシニア）

SR Technical Support

（シニアテクニカルサポート／上級技術補佐）

HealthNow

Altiris社は、DellのScalable Enterprise Reference Architectureを実現する、心強いパートナーで

す。最終的なゴールは、グローバル標準とデータベースの一元化ですが、DellとAltirisは、市場がITバ

ウンダリと理念を拡張し続けるのに伴い、この目標の達成が急速に近づいてくるだろうと考えています。

標準化は、データベース一元化に欠かせない重要ファクターであり、本ホワイトペーパーで述べたアプ

ローチおよび、DellとAltirisが予測するビジョンの基礎を成しています。標準化を達成したエリアでは、

複数のサプライヤがビジネスを求めて競合するため、ソリューションのコストが低減されます。Dellが標

準化を推進し続けるように、Altirisも一体化したソリューションでそれに貢献し続けます。Altirisの製品

は、多くの面で、Dellの標準化ビジョンのプロトタイプを構成しています。Altirisは、Dellのビジョンの

コンセプトの実例と言えます。Altirisは、あらゆる規模の組織に、ライフサイクル管理ソリューションを

妥当な価格で提供できるよう努力していますが、同時に標準ベースのコネクティビティ層を提供する必要

があると考えています。それは、ディレクトリその他のデータリポジトリなど、第三者リポジトリからの情

報への連結を可能とするコネクティビティ層です。これが実現すれば、お客様が、既存の製品とプロセス

をAltiris製品と共に容易に活用できるようになるので、標準化の価値を更に具現化することになります。

Dellが重視している、スタンダード、柔軟性、相互運用性、およびスケーラビリティは、Altiris SOAの

品質保証項目でもあります。同時に、現在の管理ニーズと将来の技術的発展へのバランスを考えなけれ

ばならないお客様に、ますます多くのAltiris製品を採用していただくための、重要な原動力でもあります。

ITライフサイクルの管理ソリューション開発のリーダーとして、AltirisとDellは今後も、セキュリティやコ

ンプライアンス、チェンジ・マネジメントなど、重要なビジネステーマについて、お客様の取り組みに役

立つ業界標準を推進し続けます。


参考文献 DellのScalable Enterprise Reference Architectureは、主に下記の3文献で概説されています。

1. “Dell’s Scalable Enterprise Reference Architecture”Jimmy Pike and Tim Abels,

Frank Molsberry, Suri Brahmaroutu, Lano Cox,Jon Hass, Brent Schroeder and Drue

Reeves, rev. 0.9, January10, 2005.

2. “Progressive Degrees of Automation Toward the Virtual Data Center,”Jimmy Pike

and Tim Abels, Dell Power Solutions,February 2005.

3. “Standardizing the Global Relationship Directory,”Jimmy Pike and Tim Abels, rev.

0.9, March 2005.

以上の文献は、多様な実装を可能にする高レベルのモデルを提案しています。ITは、お客様が自分の選

択を維持し、高レベルのソリューションを決定するため有益な、標準ベースのリファレンスとして提供さ

れています。

Documents

リファレンス・アーキテクチャを 推進するAltiris - Delli.dell.com/sites/content/business/smb/sb360/ja/Documents/... · 2012. 6. 17. · 2 < Altisis as an Implementation

リファレンス・アーキテクチャを推進するAltiris - Delli.dell.com/sites/content/business/smb/sb360/ja/Documents/... · 2012. 6. 17. · 2 < Altisis as an Implementation