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2017年度 修士論文
フットサルにおけるコーナーキックと
キックインに関する研究
―パス本数からみたセットプレーの傾向について―
The study of the corner kick and
the kick in about Futsal Games.
― The tendency in terms of the number of Pass ―
早稲田大学 大学院スポーツ科学研究科
スポーツ科学専攻 コーチング研究領域
5016A028-8
玉置 研二
Tamaki, Kenji
研究指導教員: 倉石 平 教授
目次
Ⅰ.緒言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
1. フットサルの歴史と現状
2. 先行研究
3. 問題提起
4. 目的
Ⅱ.方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
1. 分析対象
2. 分析方法
3. 分析項目
4. 統計処理
5. 用語の定義
1) セットプレーの開始位置
2) プレーの定義
Ⅲ.結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
1. コーナーキック
2. キックイン
Ⅳ.考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22
Ⅴ.結論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25
引用文献・参考文献
附録
謝辞
1
Ⅰ.緒言
1 . フットサルの歴史と現状
フットサルは 1930 年にモンテビデオにある YMCA の指導者であった
ファン・カルロス・セリアーニがバスケットボール,ハンドボール,水
球のルールを応用し室内で行うサッカーのルールとして案出されたこと
が起源とされる 7 ) , 3 0 ).その後,世界各地で異なったルールで行われてい
たミニサッカーを 1988 年に国際サッカー連盟( Fédérat ion Internat ionale
de Footbal l Associat ion.以下「 FIFA」と略記)が「 5 人制サッカー(室
内サッカー)」の競技規則として制定した.1994 年には競技規則の改正
と合わせて 5 人制室内サッカーを「フットサル (Futsal)」と改称し ,FIFA
の統括する競技の正式名称として世界的に広く用いられた 1 8 ).日本にお
いては年齢,性別に関係なく,いつでもどこでも手軽に楽しめるレクリ
エーションスポーツとして人気が高まっていた 7 ) , 1 1 ) , 3 0 ).また,冬場に屋
外のグランドが使えない地域を中心にサッカーのトレーニングの一環と
してフットサルが取り入れられてきた 2 0 ).
国際的な大会として第 1 回世界選手権が 1989 年に開催され,第 2 回
世界選手権が 1992 年に開催されて以降,4 年おきに行われている 1 8 ).2018
年にアルゼンチンで開催されるユースオリンピックの種目として採用さ
れ 5 ),今後は世界中の注目を集めるオリンピックの公式種目に採用され
ることが期待されている 2 2 ).日本においては 2007 年に男子の日本フッ
2
トサルリーグ(以下「 F リーグ」と略記)が開幕し, 2016 年には女子の
日本フットサルリーグが開幕した.2017 年から F リーグがインターネッ
トテレビである AbemaTV において無料で生中継され,観る競技として
のフットサルが定着しつつある.
2 . 先行研究
セットプレーはアウトオブプレーになった状態からプレーを再開する
方法と定義されている 4 ).ボールが止まった状態から始まるセットプレ
ーでは練習したパターンを出しやすい 6 ) , 1 9 ).フットサルと類似性を有す
る他競技 1 3 ) , 2 9 ) , 3 3 )において,サッカーでは試合で決まるゴールのうち,
少なくとも 20%,多ければ 40%以上がセットプレーから挙げられている
9 ) , 2 7 ).湯浅 (1995)は唯一,正確な「攻撃パターン」を計画できる と述べ
ている 3 6 ).バスケットボールではプレーヤーを適材適所に配置する時間
的余裕があるので,その計画さえ適切であれば,連続する動きの中でプ
レーされるセット・オフェンスより高い成功率のショットを期待するこ
とができると述べられている 3 5 ).これらからセットプレーは事前に計画
されたプレーであると言える.
フィールドプレーヤーの連動した動きを持ち,得点に繋がりやすい主
なセットプレーとしてコーナーキック,キックイン,フリーキックが挙
げられる.コーナーキックは固定された場所からのセットプレーであり,
3
反復練習による練習の効果が表れやすい 1 9 ).キックインは最も頻繁に起
こるセットプレーであり,敵陣内で行われるキックインが最も得点確率
が高まる 1 9 ).フリーキックはフィールドプレーヤーの連動した動きが必
要となる 3 1 ) , 3 2 ).
セットプレーに関する海外の先行研究ではシュートや得点にいたった
プレーの研究が報告されている 1 0 ) , 1 3 ) , 2 6 ).これらの研究ではセットプレ
ーの定義は 3 タッチ以内 2 6 )と定義されている.日本国内においてセット
プレーに関する研究は見られない.そして, F リーグを対象とした研究
はされていないと言えるほどである 1 2 ) , 2 1 ) , 2 3 ) , 2 8 ).
他競技においては,フットサルと類似性を有するサッカー 2 9 ) , 3 3 )やハン
ドボール 1 3 )を対象として,パス本数によって攻撃を定量的に分析した研
究 1 7 ) , 2 4 )や関東大学サッカーリーグを対象とした調査 1 )がある.
3 . 問題提起
フットサルにおいてセットプレーは試合の 状況を一変させる重要な
要素 1 8 ) , 1 9 ) , 3 2 )と考えられている. Mart ic(2012)や Lozano(2016)は国際大会
においてセットプレーの重要性がますます高まっていると述べている
1 5 ) , 1 6 ).ポルトガルリーグ 1 部のコーチを対象としたインタビュー調査で
は,ゲーム分析を行うにあたり着目する点として,セットプレーを挙げ
ている 2 5 ).重要性が高まっているセットプレーであるが,セットプレー
4
に関する先行研究は少なく,セットプレーを構成する要因や関係性が明
らかにされていない.
また,ワールドカップのテクニカルレポート 3 )においてセットプレー
に対する定義は説明されておらず,分析者の主観によって分析されてい
ると思われる.
一方,F リーグが開幕して 10 年が経過しているが,1シーズンを通し
た量的データの収集は公式記録を除いて行われていない.
4 . 目的
本研究の目的は, F リーグ 2016-2017 シーズン全試合を対象としてコ
ーナーキックとキックインにおけるパスとシュートの関係に着目し,シ
ュートした場合におけるパス本数を明らかにすることを目的とする.
ただし,本研究では開始位置の特定 (ポイント )が難しいフリーキック
に関しては今回の研究対象から除外することとした.
5
Ⅱ.方法
1 . 分析対象
日本のトップリーグである F リーグ 2016-2017 シーズンのうち,プレ
ー オ フ 6 試 合 を 除 く リ ー グ 戦 全 196 試 合 を 対 象 と し た . F リ ー グ
2016-2017 シーズンは 2016 年 6 月 11 日から 2017 年 3 月 4 日まで行われ,
リーグ戦は 12 チームのホームアンドアウェー形式とセントラル開催形
式の総当たり 3 回戦で行われた.
2 . 分析方法
PC 用ゲーム分析ソフト Hudl 社 Sportscode Pro Review V11 を用いて試
合映像を見ながらコーディングを行う記述分析法によってデータを集計
した.
3 . 分析項目
分析項目は試合中に行われたコーナーキックとキックインにおいて以
下の 4 項目を集計した.
・試行回数
・開始位置
・プレーが完結するまでに要したパス本数
・プレーが完結するまでにシュートした回数
合わせて集計したコーナーキックとキックインの回数に対するシュ
ートを打った割合を示すシュート率を求めた.
分析したセットプレーの内,以下の項目は除外した (表 1).
・映像に映っていないため開始位置やパス本数が集計できないプレー
6
・パワープレーおよび反則による退場者が出た際のセットプレー
・コーナーキックからの直接シュート
表 1 分析対象と対象外のセットプレー
度数 割合
コーナーキック 3444 15.26%
キックイン 17900 79.32%
映像に映っていないプレー 26 0.12%
パワープレー及び退場者が出た際のセットプレー 1194 5.29%
コーナーキックからの直接シュート 3 0.01%
合計 22567 100%
4 . 統計処理
本研究では上位検定としてカイ二乗検定を行い,有意差が認められた
場合,下位検定として残差分析を行った.有意水準は 5%未満とした.
統計処理には IBM 社 SPSS Stat is t i cs バージョン 24 を用いた.
5 . 用語の定義
1) セットプレーの開始位置
ピッチの引かれているライン 4 )を参考にしてコーナーキックの開始位
置を左右別,キックインの開始位置を左右別および K1 から K5 の 5 つに
分類した (図 1).
7
図 1 コーナーキックとキックインの開始位置
8
2) プレーの定義
プレーの定義はフットサル競技規則 4 ), Liu et a l . (2015)の定義 1 4 )を参
考に表 2 のように定義した.
表 2 プレーの定義
定義
アウトオブプレー
ピッチ面,または空中にかかわらずボールが
ゴールライン,またはタッチラインを完全に
越えた.
審判がプレーを停止した.
ボールが天井に当たった.
シュート 得点を意図したプレー
パス 味方競技者にボールをつなぐプレー,または
つなごうと意図したプレー
パワープレー 味方ゴールキーパーが相手陣内に留まって
パスを 2 回以上したプレー
プレーの完結
アウトオブプレーになった.
相手チームにボールを奪われた.
相手チームの選手にボールが接触した後,再
び自チームがボールを保持した.
9
Ⅲ.結果
1 . コーナーキック
コーナーキックにおける試行数およびシュート数とパス本数を表 3 に
示す.
表 3 コーナーキックにおける試行数およびシュート数とパス本数
1本 2本 3本 4本 5本以上
試行数 1219 247 136 57 89
シュート数 680 93 37 13 16
試行数 1169 267 119 55 86
シュート数 619 107 41 15 28
パス本数
CL
CR
10
図 2 にコーナーキックにおけるパス本数毎のシュート回数とシュート
率を示す. CL, CR いずれの場所においてもシュートで終わった攻撃の
うちパス 1 本以内のプレーが約 80%を占めていた.
図 2 パス本数毎のシュート回数とシュート率
コーナーキックにおける左右の違いとシュートの有無の関係につい
てカイ二乗検定を行った結果,有意差は認められなかった( χ2= .02,n.s .).
また,コーナーキックにおける左右の違いとシュートまでのパス本数
の関係についてカイ二乗検定を行った結果,有意差は認められなかった
( χ2= 6.957, n.s .).
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
50.0%
60.0%
70.0%
0
100
200
300
400
500
600
700
1本 2本 3本 4本 5本以上
シュート回数 CL シュート回数 CR
シュート率 CL シュート率 CR
11
2. キックイン
キックインの試行数とシュート数の関係を表 4 に示す.
表 4 キックインの開始位置別の試行数とシュート数
L R
試行数 967 949
シュート数 426 463
試行数 1232 1228
シュート数 486 564
試行数 1359 1303
シュート数 388 446
試行数 1151 1091
シュート数 244 216
試行数 4259 4361
シュート数 604 647
K1
K2
K3
K4
K5
12
K1 における試行数およびシュート数とパス本数を表 5 に示す.
表 5 K1 における試行数およびシュート数とパス本数
1本 2本 3本 4本 5本以上
試行数 574 177 89 55 72
シュート数 308 59 22 22 15
試行数 586 167 74 43 79
シュート数 343 63 27 13 17
パス本数
K1L
K1R
パス本数毎のシュート本数とシュート率を図 3 に示す.
図 3 K1 におけるパス本数毎のシュート回数とシュート率
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
50.0%
60.0%
70.0%
0
50
100
150
200
250
300
350
400
1本 2本 3本 4本 5本以上
シュート本数 K1L シュート本数 K1R
シュート率 K1L シュート率 K1R
13
K2 における試行数およびシュート数とパス本数を表 6 に示す.
表 6 K2 における試行数およびシュート数とパス本数
1本 2本 3本 4本 5本以上
試行数 533 286 154 105 154
シュート数 281 99 47 24 35
試行数 606 290 157 76 99
シュート数 365 89 60 21 29
パス本数
K2L
K2R
パス本数毎のシュート回数とシュート率を図 4 に示す.
図 4 K2 におけるパス本数毎のシュート回数とシュート率
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
50.0%
60.0%
70.0%
0
50
100
150
200
250
300
350
400
1本 2本 3本 4本 5本以上
シュート本数 K2L シュート本数 K2R
シュート率 K2L シュート率 K2R
14
K3 における試行数およびシュート数とパス本数を表 7 に示す.
表 7 K3 における試行数およびシュート数とパス本数
1本 2本 3本 4本 5本以上
試行数 316 314 248 153 328
シュート数 132 92 68 30 66
試行数 376 339 205 133 250
シュート数 199 94 65 32 56
パス本数
K3L
K3R
パス本数毎のシュート回数とシュート率を図 5 に示す.
図 5 K3 におけるパス本数毎のシュート回数とシュート率
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
50.0%
60.0%
70.0%
0
50
100
150
200
250
1本 2本 3本 4本 5本以上
シュート本数 K3L シュート本数 K3R
シュート率 K3L シュート率 K3R
15
K4 における試行数およびシュート数とパス本数を表 8 に示す.
表 8 K4 における試行数およびシュート数とパス本数
1本 2本 3本 4本 5本以上
試行数 113 209 250 169 410
シュート数 36 50 41 35 82
試行数 99 197 210 177 408
シュート数 26 35 45 39 71
パス本数
K4L
K4R
パス本数毎のシュート回数とシュート率を図 6 に示す.
図 6 K4 におけるパス本数毎のシュート回数とシュート率
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
50.0%
60.0%
70.0%
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
1本 2本 3本 4本 5本以上
シュート本数 K4L シュート本数 K4R
シュート率 K4L シュート率 K4R
16
K5 における試行数およびシュート数とパス本数を表 9 に示す.
表 9 K5 における試行数およびシュート数とパス本数
1本 2本 3本 4本 5本以上
試行数 437 723 868 688 1543
シュート数 54 89 95 84 282
試行数 370 893 869 691 1538
シュート数 65 100 114 80 288
パス本数
K5L
K5R
パス本数毎のシュート回数とシュート率を図 7 に示す.
図 7 K5 におけるパス本数毎のシュート回数とシュート率
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
50.0%
60.0%
70.0%
0
50
100
150
200
250
300
350
1本 2本 3本 4本 5本以上
シュート本数 K5L シュート本数 K5R
シュート率 K5L シュート率 K5R
17
キックインにおける開始位置の違いとシュートの有無の関係につい
てカイ二乗検定を行った結果,有意差が見られた (表 10).有意差が見ら
れたため下位検定として残差分析を行った (表 11).K1 から K3 まではシ
ュートを打つ傾向が有意に強く, K4 と K5 は有意に弱かった.
表 10 キックインの開始位置別におけるシュートの有無
無 有
K1L 541 426
K2L 746 486
K3L 971 388
K4L 907 244
K5L 3655 604
K1R 486 463
K2R 664 564
K3R 857 446
K4R 875 216
K5R 3714 647
注)n=17900,*:p<.05
シュート
χ2(df=9) p
1494.689* .000
18
表 11 キックイン開始位置別におけるシュートの有無の残差分析
無 有
調整済み残差 -14.0 14.0
有意差
調整済み残差 -12.1 12.1
有意差
調整済み残差 -3.1 3.1
有意差
調整済み残差 3.1 -3.1
有意差
調整済み残差 18.8 -18.8
有意差
調整済み残差 -17.3 17.3
有意差
調整済み残差 -17.5 17.5
有意差
調整済み残差 -7.9 7.9
有意差
調整済み残差 4.1 -4.1
有意差
調整済み残差 17.9 -17.9
有意差
K3L**
シュート
K1L**
K2L**
K4L**
K5L**
K1R**
K5R**
注)**:p<.01
K2R**
K3R**
K4R**
19
キックインにおける開始位置とシュートまでのパス本数の関係につ
いてカイ二乗検定を行った結果,有意差が見られた(表 12).有意差が
見られたため下位検定として残差分析を行った (表 13). K1L では 1 本の
パスが有意に多く, 3 本以上のパスが有意に少なかった. K1R では 1 本
のパスが有意に多く, 2 本以上のパスが有意に少なかった. K2L では 2
本以内のパスが有意に多く, 3 本以上のパスが有意に少なかった. K2R
では 1 本のパスが有意に多く,4 本以上のパスが有意に少なかった.K3L
では 2 本から 3 本のパスが有意に多く, 1 本および 5 本以上のパスが有
意に少なかった. K3R では 2 本のパスが有意に多く, 5 本以上のパスが
有意に少なかった. K4L では 1 本のパスが有意に少なく, 4 本以上のパ
スが有意に多かった. K4R では 1 本のパスが有意に少なく, 3 本以上の
パスが有意に多かった.K5 では 1 本のパスが有意に少なく,3 本以上の
パスが有意に多かった.
20
表 12 キックイン開始位置とシュートまでのパス本数
1本 2本 3本 4本 5本以上
K1L 308 59 22 22 15
K2L 281 99 47 24 35
K3L 132 92 68 30 66
K4L 36 50 41 35 82
K5L 54 89 95 84 282
K1R 343 63 27 13 17
K2R 365 89 60 21 29
K3R 199 94 65 32 56
K4R 26 35 45 39 71
K5R 65 100 114 80 288
注)n=4484,*:p<.05
パス本数
χ2(df=36) p
1612.217* .000
21
表 13 キックイン開始位置とシュートまでのパス本数の残差分析
1本 2本 3本 4本 5本以上
調整済み残差 14.1 -1.9 -5.1 -2.6 -9.3
有意差 ** ** ** **
調整済み残差 8.3 2.0 -2.3 -3.0 -7.9
有意差 ** * * ** **
調整済み残差 -2.7 3.6 2.8 -0.5 -2.0
有意差 ** ** ** *
調整済み残差 -8.4 1.4 1.8 3.4 5.0
有意差 ** ** **
調整済み残差 -16.9 -1.7 2.1 5.2 16.7
有意差 ** * ** **
調整済み残差 15.6 -2.1 -4.9 -4.6 -9.7
有意差 ** * ** ** **
調整済み残差 12.6 -0.9 -1.8 -4.3 -9.9
有意差 ** ** **
調整済み残差 1.9 2.3 1.0 -1.0 -4.6
有意差 * **
調整済み残差 -8.7 -0.4 3.5 5.2 4.4
有意差 ** ** ** **
調整済み残差 -16.981 -1.3 3.8 3.8 15.9
有意差 ** ** ** **
注)*:p<.05,**:p<.01
K5L
パス本数
K1L
K2L
K3L
K4L
K1R
K2R
K3R
K4R
K5R
22
Ⅳ.考察
1 . コーナーキック
左右のコーナーキックにおいて,シュートを打った攻撃のうちパス 1
本のプレーが左右とも約 80%を占め,2 本以内のプレーで約 90%を占め
ていた.セットプレーは 3 タッチ以内であるという Silva et a l . (2004)の
定義 2 6 )もトラップした場合やゴール前でシュートを合わせる場合を考
慮すれば,この考察を支持していると言える.ホリンズ (2013)やウォー
ル (2013)はバスケットボールにおいてパスが増えればミスが増えること
を示唆している 8 ) , 3 4 ).バスケットボールと同じくピッチの狭いフットサ
ルではボールを奪われた場合,フィールドプレーヤーが戻れない場面も
起こりえるため,少ないパス本数で簡単にプレーを完結しようとしたと
考えられる.
一方,ボールとマーカーを同一視野に収めにくいコーナーキックでは
一瞬の動きでマークを外す事ができる.また,サッカーのコーナーキッ
クよりパスの距離が短いので,守備側に対応される前に素早くシュート
に持ち込むことができる.さらに常にマイナスのボールであり,天候の
影響が無く,ローバウンドのボール,滑らかなピッチの表面が相まって
サッカーに比べ,シュートしやすい状況が生まれていると考えられる.
23
2. キックイン
シュートが有意に多かった K1 から K3 のエリアはピッチを 3 分割した
アタッキングサードと呼ばれるエリアとほぼ重なっていた (図 8).セット
プレーを行うか,ボールを回して攻撃する,いわゆる定位置攻撃を行う
かの判断の目安を K3 から K4 のエリアで行っていると考えられる.
シュートまでのパス本数という観点では,K1 はコーナーキックに近い
ため,コーナーキックと同様のことが考えられる.K1 で開始したキック
インのうち,コーナーアーク近傍ではコーナーキック用のサインプレー
を用いている可能性が考えられる.K2 ではコーナーキックや K1 と比較
した場合,守備側がボールとマーカーを同一視野に収めやすくなってい
るが,相手陣内深くに味方選手が集まっているため,コーナーキックや
K1 と同じく 1 本のパスでシュートに持ち込もうとしたと考えられる.ま
た,左右の違いが見られるが右利きの選手が多いことが反映されたと考
えられる.K3 はゴールから距離が離れており,裏のスペースがある一方
で守備側がボールとマーカーを同一視野に収めやすくなっている.パス
をつなぐことで,マークを外してシュートに持ち込もうとしたと考えら
れる. K4 および K5 について, 1 本のパスでゴール前に出した場合,パ
スの距離が長い上,守備側の選手はボールとマーカーを同一視野に収め
にやすく有利になっている.このため, 1 本のパスでシュートを狙うの
ではなく,パスをつないだり,ドリブルを用いることで相手守備陣形を
24
崩してシュートに持ち込もうとしたと考えられる.
図 8 ピッチの 3 分割
攻撃方向
25
Ⅴ.結論
本研究の結果からコーナーキックやキックイン K1 および K2(ゴール
ラインから 10m 以内)はパス 1 本,K3(ゴールラインから 10m 以上 15m
以内)においては 2 本のパスをつないでシュートを打つ傾向がある.
本研究ではパスというフットサルにおいて基本的な技術に着目し,シ
ュートにいたるセットプレーを分析した.ワールドカップのテクニカル
レポート 3 )においてもセットプレーに対する定義は説明されておらず,
分析者の主観によって分析されていると考えられていたセットプレーに
評価指針を提示することができた.また,実際の指導現場においても有
効なセットプレーのパス本数や開始位置を掴むことで,より効果的なセ
ットプレーやトレーニングを構築することが期待できる.
研究の限界について,本研究では開始位置の特定が難しいフリーキッ
クやシュート位置,選手のアライメントやフォーメーションの集計は信
頼性の観点から除外した.また,カメラが電光掲示板や観客席の映像を
撮影したために必要な映像が得られず,セットプレー開始位置やパス本
数が集計できなかったケースもあった.
今後の課題と展望について,サッカーやバスケットボールなど他競技
との相違点や類似点がうかがえた.今後は他競技との相違点や類似点に
着目して研究を行うだけでなく,フットサルを対象とした研究を進めて
いく必要がある.
26
また,量的な研究において,選手のアライメントやフォーメーション,
ボール位置の計測について信頼性を担保する方法を検討する必要がある.
トラッキング技術や画像分析技術が向上することで必要なデータをサン
プリングすることが自動化され,多くのデータを得ることで可能となり,
より裏付けのある知見を得ることが期待できる.
本研究では利き足の影響な どセットプレーのパスの出し手やシュー
ト時にボールが接触した身体部位を調査しなかった.今後,パスの方向,
パススピードの調査と合わせてセットプレー開始位置やシュート位置と
の関連を調査する必要がある.本研究では指導現場を参考にキックイン
の開始位置を分類したが,試合時間や得点差などの試合展開を考慮した
関連性,さらにシュートを意図したプレーとそうでないプレーの切り分
けを調査する必要がある.また,実際の指導現場を対象とした質的研究
を行うことで,今回得られたデータや前述の課題との関連を検証する必
要がある.
本研究ではパワープレーを行われている場合のセットプレーに関し
て集計から除外した.本研究が行われている時点では,パワープレー独
自の戦術的な意図を持ったセットプレーは指導書には掲載されていない
ためである 2 ) , 6 ) , 1 8 ) , 1 9 ) , 2 9 ) , 3 1 ) , 3 2 ).今後,パワープレー独自のセットプレー
が開発され,各チームで採用されることになれば研究を行う必要がある.
27
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32
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33
【附録】
表 13.コーナーキックデータ(第 1 節)
34
表 14.コーナーキックデータ(第 2 節)
35
表 15.コーナーキックデータ(第 3節)
36
表 16.コーナーキックデータ(第 4節)
37
表 17.コーナーキックデータ(第 5節)
38
表 18.コーナーキックデータ(第 6節)
39
表 19.コーナーキックデータ(第 7節)
40
表 20.コーナーキックデータ(第 8節)
41
表 21.コーナーキックデータ(第 9節)
42
表 22.コーナーキックデータ(第 10節)
43
表 23.コーナーキックデータ(第 11節)
44
表 24.コーナーキックデータ(第 12節)
45
表 25.コーナーキックデータ(第 13節)
46
表 26.コーナーキックデータ(第 14節)
47
表 27.コーナーキックデータ(第 15節)
48
表 28.コーナーキックデータ(第 16節)
49
表 29.コーナーキックデータ(第 17節)
50
表 30.コーナーキックデータ(第 18節)
51
表 31.コーナーキックデータ(第 19節)
52
表 32.コーナーキックデータ(第 20節)
53
表 33.コーナーキックデータ(第 21節)
54
表 34.コーナーキックデータ(第 22節)
55
表 35.コーナーキックデータ(第 23節)
56
表 36.コーナーキックデータ(第 24節)
57
表 37.コーナーキックデータ(第 25節)
58
表 38.コーナーキックデータ(第 26節)
59
表 39.コーナーキックデータ(第 27節)
60
表 40.コーナーキックデータ(第 28節)
61
表 41.コーナーキックデータ(第 29節)
62
表 42.コーナーキックデータ(第 30節)
63
表 43.コーナーキックデータ(第 31節)
64
表 44.コーナーキックデータ(第 32節)
65
表 45.コーナーキックデータ(第 33節)
66
表 46.キックインデータ(第 1節第 1試合-第 3試合)
67
表 47.キックインデータ(第 1節第 4試合-第 6試合)
68
表 48.キックインデータ(第 2節第 1試合-第 3試合)
69
表 49.キックインデータ(第 2節第 4試合-第 6試合)
70
表 50.キックインデータ(第 3節第 1試合-第 3試合)
71
表 51.キックインデータ(第 3節第 4試合-第 6試合)
72
表 52.キックインデータ(第 4節第 1試合-第 3試合)
73
表 53.キックインデータ(第 4節第 4試合-第 6試合)
74
表 54.キックインデータ(第 5節第 1試合-第 3試合)
75
表 55.キックインデータ(第 5節第 4試合-第 6試合)
76
表 56.キックインデータ(第 6節第 1試合-第 3試合)
77
表 57.キックインデータ(第 6節第 4試合-第 6試合)
78
表 58.キックインデータ(第 7節第 1試合-第 3試合)
79
表 59.キックインデータ(第 7節第 4試合-第 6試合)
80
表 60.キックインデータ(第 8節第 1試合-第 3試合)
81
表 61.キックインデータ(第 8節第 4試合-第 6試合)
82
表 62.キックインデータ(第 9節第 1試合-第 3試合)
83
表 63.キックインデータ(第 9節第 4試合-第 6試合)
84
表 64.キックインデータ(第 10節第 1試合-第 3試合)
85
表 65.キックインデータ(第 10節第 4試合-第 6試合)
86
表 66.キックインデータ(第 11節第 1試合-第 3試合)
87
表 67.キックインデータ(第 11節第 4試合-第 6試合)
88
表 68.キックインデータ(第 12節第 1試合-第 3試合)
89
表 69.キックインデータ(第 12節第 4試合-第 6試合)
90
表 70.キックインデータ(第 13節第 1試合-第 3試合)
91
表 71.キックインデータ(第 13節第 4試合-第 6試合)
92
表 72.キックインデータ(第 14節第 1試合-第 3試合)
93
表 73.キックインデータ(第 14節第 4試合-第 6試合)
94
表 74.キックインデータ(第 15節第 1試合-第 3試合)
95
表 75.キックインデータ(第 15節第 4試合-第 6試合)
96
表 76.キックインデータ(第 16節第 1試合-第 3試合)
97
表 77.キックインデータ(第 16節第 4試合-第 6試合)
98
表 78.キックインデータ(第 17節第 1試合-第 3試合)
99
表 79.キックインデータ(第 17節第 4試合-第 6試合)
100
表 80.キックインデータ(第 18節第 1試合-第 3試合)
101
表 81.キックインデータ(第 18節第 4試合-第 6試合)
102
表 82.キックインデータ(第 19節第 1試合-第 3試合)
103
表 83.キックインデータ(第 19節第 4試合-第 6試合)
104
表 84.キックインデータ(第 20節第 1試合-第 3試合)
105
表 85.キックインデータ(第 20節第 4試合-第 6試合)
106
表 86.キックインデータ(第 21節第 1試合-第 3試合)
107
表 87.キックインデータ(第 21節第 4試合-第 6試合)
108
表 88.キックインデータ(第 22節第 1試合-第 3試合)
109
表 89.キックインデータ(第 22節第 4試合-第 6試合)
110
表 90.キックインデータ(第 23節第 1試合-第 3試合)
111
表 91.キックインデータ(第 23節第 4試合-第 6試合)
112
表 92.キックインデータ(第 24節第 1試合-第 3試合)
113
表 93.キックインデータ(第 24節第 4試合-第 6試合)
114
表 94.キックインデータ(第 25節第 1試合-第 3試合)
115
表 95.キックインデータ(第 25節第 4試合-第 6試合)
116
表 96.キックインデータ(第 26節第 1試合-第 3試合)
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表 97.キックインデータ(第 26節第 4試合-第 6試合)
118
表 98.キックインデータ(第 27節第 1試合-第 3試合)
119
表 99.キックインデータ(第 27節第 4試合-第 6試合)
120
表 100.キックインデータ(第 28節第 1試合-第 3試合)
121
表 101.キックインデータ(第 28節第 4試合-第 6試合)
122
表 102.キックインデータ(第 29節第 1試合-第 3試合)
123
表 103.キックインデータ(第 29節第 4試合-第 6試合)
124
表 104.キックインデータ(第 30節第 1試合-第 3試合)
125
表 105.キックインデータ(第 30節第 4試合-第 6試合)
126
表 106.キックインデータ(第 31節第 1試合-第 3試合)
127
表 107.キックインデータ(第 31節第 4試合-第 6試合)
128
表 108.キックインデータ(第 32節第 1試合-第 3試合)
129
表 109.キックインデータ(第 32節第 4試合-第 6試合)
130
表 110.キックインデータ(第 33節第 1試合-第 3試合)
131
表 111.キックインデータ(第 33節第 4試合-第 6試合)
132
謝辞
本論文を執筆するにあたり,様々な助言,指導を賜った倉石平先生に
心よりお礼申し上げます.研究だけでなくコーチとしての在り方など貴
重な経験をうかがう事ができ,何物にも得難い二年間を過ごすことがで
きました.本当にありがとうございました.
また副査の堀野博幸先生,松井泰二先生にも多くの助言をいただき心
からお礼申し上げます.
TAの斉藤さんには基礎的なことも含め,多くの助言をいただき心から
お礼申し上げます.
最後に研究協力をしていただいた財団法人日本フットサル連盟,日本
フットサルリーグ, NPO法人府中アスレティックフットボールクラブの
皆様に深く感謝の意を表します.
2018年 1月 12日
玉置 研二